1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 08:36:30.48 ID:6HoINYD90
一夏「それでも付き合ってくれるか?」
箒「なっ……」
一夏「箒」ジッ…
箒「う……わ、私は…お前のためなら……」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 08:37:27.26 ID:6HoINYD90
一夏「なーんてうっそぴょーん!!」
箒「お前のためならどのような苦労も…………ってはぁ?」
一夏「ねぇねぇびっくりした?びっくりした?」ヒャッヒャッヒャ
箒「…………」プルプル
一夏「あれ?箒さん?ひょっとして冗談通じなかった?ん?」
箒「オラァッ!!」ズバッ
一夏「っぎゃあああぁぁああああ!!!!!!!!!」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 08:38:38.63 ID:6HoINYD90
一夏「ということがあったんだ」
シャル「そ、そう……」
シャル「……………それは一夏が悪いよね」
一夏「えっ」
シャル「えっ」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 08:40:56.34 ID:6HoINYD90
一夏「恋人同士の軽いジョークのつもりだったんだけど……」
シャル「いやさすがにいかんでしょ」
一夏「うーん」
シャル「というかこういうシモ系の相談っていつも僕じゃない?」
一夏「他にこんなこと話せる奴いないんだよ」
シャル「嬉しいようなそうでもないような」
一夏「はっはっは」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 08:44:01.21 ID:6HoINYD90
一夏「おーい箒」
箒「ふんっ」
一夏「なんだよまだ怒ってるのか?」
箒「いくら冗談にしてもアレは質が悪すぎだ!」バンッ
一夏「うおっ」
箒「いいか、しばらく部屋を別々にするからな」タタタタタッ
一夏「えぇー」タタタタタッ
箒「ついてくるな!!」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 08:47:29.72 ID:6HoINYD90
一夏「なぁ箒、仲直りのチューしようぜ」ググッ
箒「ちょ、顔を近づけるなっ……!!」グググッ
一夏「ほーれほれ」ググッ
箒「一夏…叩き切られたいのかっ」
一夏「両手がふさがっている状態で?」
箒「試してみるか?」
一夏「えっ……」
箒「オラァッ!!」ズバッ
一夏「っぎゃあああああぁぁぁあああ!!!!!!」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 08:50:56.95 ID:6HoINYD90
一夏「え、今から箒と模擬戦?」
一夏「いや、お前が負けるとかそういう事じゃないんだよラウラ」
一夏「そうじゃなくてさ、うん」
一夏「アイツの居合のスピード知ってるか?」
一夏「こう、俺の顔が迫ってくるのを両手で抑えててだな」
一夏「手を離したと思ったら唇が届くより先に切られていた」
一夏「何を言ってるかわからねぇとおm……え?この傷?うん、その時のやつだ」
一夏「お岩さんみたいだって?よく知ってるなぁラウラ。ははは」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 08:55:47.22 ID:6HoINYD90
ガチャッ
箒「ただい……」
一夏「おかえりー!!!」パンッ パパンッ
箒「きゃっ!」
一夏「ほらほら座って!今日は豪勢にパーティー料理だぞ!」
箒「な、何だというのだ一体」
一夏「同室おかえり記念だよ。みんな来てて後は主役の箒待ちだったんだ!」
箒「…………で、みんなグッタリした顔してるわけか」
鈴「アンタたちのイチャコライチャコラを見せつけられると思うと、ね」ゲンナリ
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 08:59:13.33 ID:6HoINYD90
一夏「そこでこう、迫り来る竹刀の軌道を読んでだな」
セシリア「ふむふむ」
一夏「ちょうど白刃取りの要領でこう、こう!!」グイグイッ
シャル「いいぞ一夏ー!!」
一夏「そしたら箒の顔が目の前にあるわけだ!ビビったね俺は!」
一夏「間、髪を入れずにチューですよチュー!!」
箒「何を言ってるんだお前は……うわっ!!」
一夏「ちょうどこんな感じ!!」グイッ ムチュッ
箒「んーっ!!!んんーー!!」チュッ チュッ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 09:03:20.84 ID:6HoINYD90
セシリア「きゃーー!!きゃーーですわっ!!///」
シャル「うわっ…ダイタンだなぁ……」
鈴「ちょ!あれ舌入ってるわよ絶対!!」
ラウラ「んまんま」モグモグ
箒「んーーーーーっ!!!!」ムチュッ
一夏「ん~~、んっんっ」チュッ レロレロ
箒「んっ…んぅ…………」ガクリッ
一夏「ちゅ~…ってあれ?箒?箒さん?」
一夏「………………気絶しちゃった」
ラウラ「んまんま」モグモグ
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 09:06:15.50 ID:6HoINYD90
一夏「恥ずかしさと快感でオーバーヒートしたようだ」
箒「」
鈴「ま、まぁあれだけやればね……」
シャル「少し横に寝せておいた方がいいんじゃない?」
一夏「そうだな」グイッ
一夏「ほれほれ~お姫様だっこだぞ~~」ユラユラ
鈴「…………落とすんじゃないわよ?」
一夏「ほーれほーれ………あ、やべっ!!」ツルリッ
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 09:09:22.46 ID:6HoINYD90
一夏「完全に動かなくなった」
ラウラ「ふむふむ……どうやら軽い脳震盪のようだな」
シャル「じとーっ」
一夏「す、すいましぇん」
ラウラ「安静にしていれば治るだろう。どれ私は食事の続きでも」
鈴「あたしも!やっとゆっくり食べられるわ」
セシリア「わたくしも……一夏さん、いくら恋人とは言え寝ている女性にいやらしい事をしてはいけませんよ?」
一夏「へっ?」モミモミ
鈴「やめなさいってば!!」ガコッ
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 09:13:38.21 ID:6HoINYD90
箒「ん、ここは………ってうぉあっ!!?一夏っ!?」
一夏「おはよう箒」
箒「ち、近い近い!さすがに顔が近いぞこの」グイグイッ
一夏「おひゃようのきすをだにゃ……」
箒「ええい寄るな!!」
一夏「ヒドイ……」
箒「寝てる間に何をされたか……おい!顔を赤らめるな!!何をしたんだ貴様!!」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 09:15:37.16 ID:5PoYEQAaO
支援
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 09:19:26.82 ID:6HoINYD90
山田「えーと、今日から積分のところですねっ」
山田「では教科書134ページの……」
一夏「カキカキカキ……これでよし」クシャッ
一夏(箒!!)ポイッ
箒(ん?丸めた手紙?)パシッ カサコソ
『今晩何食べたい?』
箒「…………カキカキカキ」クシャッ ポイッ
一夏「うひょひょ」パシッ カサカサ
『死 ね』
一夏「…………」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 09:23:18.26 ID:6HoINYD90
一夏「…………」クシャッ ポイッ
箒「…………」クシャッ ポイッ
一夏「…………」クシャッ ポイッ
箒「…………」クシャッ ポイッ
山田「あ、あのぅ…織斑くん?」
一夏「へ?……あっ!?」
山田「そのぅ……この問題といてほしいなぁなんて」
山田「も、もしかして進むの早すぎましたっ!?どこか分からないところが!?」
一夏「い、いやその……実は……」
箒「……仕方ない奴だ」カキカキ クシャッ ポイッ
一夏(……ん?これは……サンキュー箒!!)カサカサ
『答 え だ と 思 っ た か ?』
一夏「…………」
箒「プーーっ!!!」クスクス
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 09:28:46.16 ID:6HoINYD90
一夏「千冬姉にバレて居残りになった」
箒「仕方がないだろう。授業中に遊んでいるからこういう事になるのだ」
一夏「なんだよぅ……箒だって遊んでたじゃないか」
箒「いいからさっさと終わらせて帰るぞ!」
一夏「はいはい。……あれ?箒、部活はいいのか?」
箒「む……まぁなんだ、私にも責任の一端がないとは言えないからな」ゴニョゴニョ
一夏「え?なんだって?」
箒「…………ほら、いいから問題に集中しろっ///」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 09:32:19.88 ID:6HoINYD90
一夏「えーと、問3.次の条件を満たすxが存在する場合、F(x)……」
箒「簡単だな」
一夏「えぇ?積分が簡単だってぇ!?」
箒「いいから解けと言ってるだろ」パコッ
一夏「教えてくれよ箒~」
箒「……まさかこのレベルで分からないのか?」
一夏「うっ……」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 09:34:42.32 ID:6HoINYD90
一夏「だから教えてくれってば~」
箒「駄目だ。お前の成績が地力のわりに伸びないのはすぐ他人に頼るからだぞ」
一夏「だって分からないんだしさぁ」
箒「駄目と言ったら駄目だ」
一夏「どうしても?」
箒「どうしてもだ」
一夏「仕方ないなぁ」キュルキュルキュル
箒「?」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 09:38:05.39 ID:6HoINYD90
一夏「再生っと」ポチッ
『私にも責任の一端がないとは言えないからな///』
『私にも責任の一端がないとは言えないからな///』
『私にも責任の一端がないとは言えないからな///』
箒「オラァッ!!」ズバッ
一夏「ぎゃああぁぁぁああああああ!!!!!!」
箒「気が変わった。今から私は部活に行く」
一夏「」
箒「それからこのICレコーダーは没収だ」ズバッ ズバッ
一夏「」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 09:42:20.76 ID:6HoINYD90
一夏「千冬姉~少しでいいからさ~」
千冬「まったく、私の部屋まで押しかけてきたと思ったらそんな事か」
一夏「頼むよ。さすがに持ち合わせが全然ないのは不安でさ」
千冬「学生には条件付きでアルバイトが解禁されているだろう」
一夏「今月ピンチなんだよ、今月!バイトしても入ってくるのは来月だろ?」
千冬「やれやれ……だいたい何にそんなに金を……」
一夏(最新のICレコーダーにあわせて小型カメラも買ったからなぁ)
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 09:44:28.92 ID:6HoINYD90
千冬「仕方ない、少し貸してやるか」
一夏「やった!」
千冬「いや待てよ?」ピタッ
一夏「えっ……」
千冬(よく考えたら姉としてコイツを躾ける必要があるな……)
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 09:50:39.84 ID:6HoINYD90
千冬「やっぱりやめだ」
一夏「えぇ?」
千冬「衣食住は寮で事足りるだろう。今月のバイト代が入るまでの辛抱じゃないか」
一夏「そ、そりゃそうだけどさ」
千冬「うむ。というわけで私はやらんぞ」
一夏「……どうしても?」
千冬「くどいな。だいたい学生にどうしても金が必要になる時などってあああああああああああああ!!!!?」
一夏「うおっ!!」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 09:51:24.21 ID:sBxHrem50
千冬おばさんはちょっと・・・
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 09:52:44.00 ID:6HoINYD90
千冬「あーあーあー分かったぞ一夏!」
一夏「へ?」
千冬「いや待てみなまで言うな。さすがに身内でこういう話は恥ずかしいからな」
千冬「確かこの辺に……」ガサゴソ
一夏「??」
千冬「お、あったあった。ほら。コレが必要だったんだろう?」ギュッ
一夏(ん?ビニール?)
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 09:56:25.72 ID:6HoINYD90
千冬「いやいや、お前くらいの年でこういう我慢がきくのは良い事だ」
一夏「え、千冬姉これって…………ここ、コンドームッ!?」
千冬「いいからいいから。いつか使うと思って大昔に買ったものだがどうせ私は使わん」
一夏(うわぁ……この人やっぱ処女かよ)
千冬「こほん。ではそろそろ消灯だな。すぐ帰れ織斑!」
一夏「あ、はい!」
千冬「えーとその…………一夏、グッドラック!!」ズビシッ
一夏(いい笑顔だなぁ……)
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 09:58:23.27 ID:6HoINYD90
箒「天誅!!!!」ズボァッ
一夏「ぐわぁぁあああ!!!!!!!」
箒「天誅天誅天誅天誅天誅!!!」ズバララララララッ
一夏「っぎゃああぁぁぁあああああ!!!!!!!」
箒「はぁはぁはぁ……」
一夏「ぢ、ぢがうんだっで箒……ごれば千冬ねぇが……」
箒「嘘をつくな痴れ者!!!」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 10:02:07.07 ID:6HoINYD90
箒「千冬さんがこんな、は、は、ハレンチなものを……」
一夏「いてて……ハレンチじゃないだろ。それがないと望まない妊娠をだな」
箒「天誅!!!」スバッ
一夏「ぅひゃぁっ!!」
箒「貴様いま……何を想像していたっ!!」
一夏「想像って別に何も……ん??箒どうした?顔が赤いぞ?」
箒「黙れ黙れ黙れぇぇえええ!!!」ズバッ ズバッ ズバッ
一夏「うおっ!はっ!あぶねっ!」ヒョイ ヒョイ ヒョイ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 10:07:54.70 ID:6HoINYD90
箒「はぁはぁはぁはぁ……」
一夏「はぁはぁはぁはぁ……」
箒「はぁはぁ…………つ、疲れた」
一夏「奇遇だな。俺も…はぁはぁ」
箒「…………シャワーでも浴びて寝るか」
一夏「そうしようぜ」ガシッ
箒「貴様は後だっ!!」ズバッ
一夏「ひゃいっ!!」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 10:09:43.86 ID:6HoINYD90
一夏「ふぅ~~~さっぱりしたっ!」ゴシゴシ
箒「んなっ///ふ、服くらい着てから出てこい馬鹿者っ」
一夏「なんだよ、パンツははいてるじゃないか」
箒「す、少しはデリカシーという物をだな……ひゃっ!!」
一夏「隣座るぞ」ギシッ
箒「………………///」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 10:12:38.21 ID:6HoINYD90
箒「い、一夏……」ドキドキドキ
一夏「箒…………」
箒「少し近すぎではないk」
一夏「箒、……箒っ!!」グッ
箒(ダメだっ!お、堕ちるっ……!?)
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 10:14:01.32 ID:6HoINYD90
箒(は、恥ずかしくて目を開けていられない……)グッ
箒(一夏の匂いが…近づいて……)ドキドキドキ
箒(一夏の吐息がっ…!)ドキドキドキドキ
一夏「……………コンドームって、使用期限あるんだぜ?」ボソッ
箒「オッラァッ!!」ズバッ
一夏「っぎゃぁぁああああああああああ!!!!!!!!」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 10:21:56.93 ID:SdPaVyqLO
欲に忠実な一夏か
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 10:30:03.75 ID:6HoINYD90
一夏「で、それからまともに話してくれないんだ」
シャル「あ、あはは……」
一夏「おかしいだろ?ちゃんと千冬姉からも話してもらったのにさ」
シャル「まぁそれだけだとちょっと気にしすぎかなと思うけど」
一夏「だろ?俺だって気を使っていろいろとギャグをさ」
シャル「ギャグ?」
一夏「おう。『あ、こんなとこに俺の零落白夜が』とかねとかね!」
シャル「むしろ原因はそっちだね」ニッコリ
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 10:33:42.22 ID:6HoINYD90
一夏「えぇーっ!?」
シャル「いい一夏、女の子にはムードが大切なんだ」
一夏「む、むーど?」
シャル「ジョークで和ませようって気持ちもわかるけどあまり下品すぎるのはダメだよ」
一夏「いやいやマジで面白いんだって!ほら、零落白夜~」
シャル「」チャキッ ズパラタタタタタ
一夏「うおおおおお!!!あっぶねぇえええええ!!!!!!」
シャル「チッ……」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 10:36:21.61 ID:6HoINYD90
シャル「躱すのが上手いなぁ」アハハ
一夏「おいおい笑うとこじゃないでしょ」
一夏「だいたい俺に何かあったら箒が悲しむ……」
シャル「あ、一夏がふざけた事したら発泡してもいいって許可もらってるから」
一夏「箒めぇえええ…………!!」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 10:39:23.09 ID:6HoINYD90
一夏「というわけで貞操の危機を感じてるんだ」
鈴「ハァ?」
一夏「頼む!平穏な恋人生活を取り戻すために料理を教えてくれ!!」
鈴「…………はぁ。どうせアンタがアホな事やって箒を怒らせたんでしょ?」
一夏「凄いなエスパーかお前は」
鈴「もう飽きたわよそのパターン」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 10:45:11.74 ID:6HoINYD90
鈴「料理ってもアタシは中華しかできないわよ?日本食はアンタの方が上手いだろうし」
一夏「いや中華がいいんだ。どうしてもレパートリーに限界がきてさ」
一夏「ほら、俺と箒って同室だろ?」
一夏「さすがに365日飯を作ってるとカブるカブる」
一夏「いやまぁ二人で築く家庭の味っていうの?そういうのもいいんだけど」
一夏「あれれ?のろけちゃった?ナハハハハ」
一夏「…………鈴さん?あの、ちょっと待って…ねぇ、ごめんってば、ちょちょ、マジで」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 10:48:40.59 ID:4IB0FVJl0
ズバッって完全に真剣で切りつけられた音だよな
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 10:51:40.00 ID:6HoINYD90
一夏「というわけで鈴に教えてもらった満漢全席で待機だ」
一夏「満漢全席といってもフルコースじゃなくて真似ごと料理だけどな」
ガチャッ
箒「ただいま……」
一夏「おかえり、箒」グイッ
箒「えっ?…まっ、離せ一夏!」
一夏「今日は離さないぜ」ギュッ
箒「へ?」
一夏(決まったな!)
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 10:54:57.18 ID:6HoINYD90
箒「ちょ、待てって……」
一夏「さ、飯の用意ができてるぜ。あ、荷物は俺がもつから」ヒョイ
箒「あ………………りがとう……」
一夏「どういたしまして」ニコッ
箒「くっ……!」ドキッ
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 10:57:59.76 ID:6HoINYD90
箒「ど、どうしたんだコレは一体」
一夏「箒に喜んで欲しくてさ。今日は頑張ってみた」
箒「すごい……」
一夏「仕込みをしとけばそれほど時間かからないからな」
一夏「そんなことより……」スッ
一夏「冷める前に食べようぜ?」
箒「あ……うん」
一夏(やべぇ可愛い)
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 11:01:49.13 ID:6HoINYD90
一夏「うんうん、自分で言うのもなんだけど結構うまいなコレ」モグモグ
箒「お前の作る料理はいつも…その……」
一夏「ん?」
箒「な、なんでもないっ!」
一夏「なんでも言ってくれよ箒」
箒「う……」
一夏「俺達付き合ってるんだろ?」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 11:05:54.57 ID:6HoINYD90
箒「その……お前は家事が上手いしなんでも器用にこなすし」
箒「私が必死にやってもかなわないし……」
箒「そうやって楽々とされるのが少し悔しいというか」
一夏「うんうん」
箒「この間だってそうだ。こっちが必死に頑張ってキスしようとして」
箒「でもお前はくだらない冗談を言う余裕があって」
箒「私ばかり夢中になって馬鹿みたいじゃないか」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 11:08:35.21 ID:6HoINYD90
一夏「なるほどなぁ」ポンポン
箒「くっ……そうやってまた私を馬鹿にしてっ」
一夏「してないよ、してない。俺だって凄くドキドキしてるんだ」
箒「えっ……」
一夏「ほら。胸を触ってみてくれよ」グッ
箒「い、いちか……」フラッ
---------------------------
千冬『ちゃんと録画できてるだろうな!』
ラウラ『感度良好!録画も問題なく進んでおります教官!』
セシリア『わたくしは止めにきたのに……あくまで不可抗力であって……』ブツブツ
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 11:12:00.12 ID:6HoINYD90
一夏「箒……こっちこいよ」
箒「あ、ああ」
一夏「ほら、ベッドに寝て」
箒「一夏……」トサッ
-----------------------
千冬『うひょおおおおおお!!!!いっけえええええええ!!!!!!』
セシリア『そこですわ一夏さん!ぶちゅっと!ほら!!』
ラウラ『いてっ…コラ暴れるなオルコット……このっ』
ガララッ
山田「あっれぇ?みなさん倉庫で何やってるんですか?」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 11:15:30.61 ID:6HoINYD90
山田「なんですかソレ、暗くしてホラー映画でも…ってえぇぇえええええ!!?」
山田「お、お、織斑くんと篠ノ之さんがっ……!!」
山田「どういう事ですか織斑先生!!」
千冬「あー、それはだな、その」
ラウラ「……教官!密かに備えていた隠しカメラが役に立ちましたね!!」
千冬「そ、そうだ!こんな事もあろうかと隠しカメラをな!……おのれ織斑、学生の身分でこのようなハレンチな行為に……」
山田「はやく止めに行きましょうよ!」
千冬「う、うむ!行くぞ山田君!!」
山田「はい!!」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 11:17:46.76 ID:6HoINYD90
一夏「じゃあ脱がすよ、箒」
箒「あ、待って!あかり、明かりを消してくれ」
一夏「箒の体が見たい」
箒「ばっ///平然と何を……」
一夏「な?いいだろ?」スッ
箒「や……電気をっ……」
一夏「だーめ」スルスル
山田「そこまでですよっ!!!!」バァーンッ
箒一「「!???!!!?」」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 11:19:51.55 ID:6HoINYD90
千冬「や、やぁ」
ラウラ「よぅ」
セシリア「きゃーーー!!!お、お二人とも密着しすぎですわっ!!みっちゃく!みっちゃく!!」チラッ チラッ
山田「織斑くん!淫行の現行犯で逮捕します!!」
一夏「な、ちょ、えー?千冬姉~~」
千冬「……」プイッ
一夏「目をそらすなよオイ」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 11:27:57.34 ID:6HoINYD90
一夏「いっちにっ!いっちにっ!」ガッチョン ガッチョン
箒「ふっふっふっふっ」ガチョンガチョンガチョン
一夏「……なぁ箒、ISで校庭を走る行為に何の意味があるんだろう」
箒「私に聞くな」
一夏「あ、うん」
箒「…………」
一夏「帰ったら続きね?」
箒「オッラァッ!!」ズバッ
一夏「おまっ!!ISで居合はヤバいってマジで!!」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 11:34:02.81 ID:SFYvQTAI0
ハヽ/::::ヽ.ヘ===ァ
{::{/≧===≦V:/
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64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 11:35:36.82 ID:6HoINYD90
一夏「箒~」
箒「ん?」
一夏「今日遊びに行こうぜ」
箒「んー」
一夏「あれれ?あんまりノリ気じゃない?」
箒「いや、そういうわけではないのだが」
一夏「じゃあ行こうぜ」
箒「む」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 11:39:26.91 ID:6HoINYD90
箒「あのだな、言いづらいのだが」
一夏「どしたの?」
箒「その」
一夏「うん」
箒「………///」
一夏「あっれぇ!?なんか可愛いぞっ!?あれあれ?」チュッ
箒「んっ……まて一夏、今我慢できなくなったら」
一夏「まてませーん」チュッ チュッ
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 11:42:54.45 ID:6HoINYD90
一夏「生理現象というのは止められないもので」
箒「んっ…あぁ……」
一夏「箒さんとイチャコラしてたら……」
箒「な、なんだ」
一夏「アレが大変な事に」
箒「…………」
一夏「…………」
箒「…………」
一夏「ほーら、零落白夜……」
箒「それはもういい」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 11:44:34.96 ID:6HoINYD90
箒「あのだな一夏、すまないが」
一夏「ん?」
箒「まだ…痛いんだ」
一夏「ぬっ」
箒「昨日のが…痛くてな、すまんが今は」
一夏「…………」プルプル
箒「一夏?」
一夏「可愛いぃいいいい!!!!ひゃっほおおおおおいい!!!!!」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 11:49:16.78 ID:6HoINYD90
一夏「携帯携帯……」ピポパピポピ
箒「なっ……一夏貴様、どこに電話を」
一夏「あっ!千冬姉?……へっへっへー」
箒「なぁ!?」
一夏「わかる!?分かっちゃう!?やっぱ分かるかー!!」
箒「やめろって…おま……いい加減電話きれ!」ゴスッ
一夏「初物ゴチっす!……え?あっ昨日の夜!うんそう!」
箒「や・め・ろ~~~!!!」ドコッ ドコッ
一夏「いやぁ、今箒がね、うんうんそう。可愛くてさー」
箒「やめろってばぁ…!!!」ズバッ ズバッ
一夏「ありがと!…うん、うんうん。あれ?みんなそっちにいるの?あ、そう。うんうん。はい」
箒「紅椿!オラオラッ!オラァッ!!」ズバァッ ズバズバッ
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 11:55:41.14 ID:6HoINYD90
一夏「なんかみんな千冬姉んとこにいるんだってさ」ピッ
箒「はぁはぁはぁはぁ」
一夏「あれ?なんでそんなに息あがってるの?」
箒「も、もういい……はぁはぁ」
一夏「?」
箒「フンっ」プイッ
一夏「あれ?またゴキゲン斜めかこの~~」チュッ
箒「んひゃっ!!」
一夏「へへっ……昨夜はこの辺が弱かったなぁ」チュッ チュッ
箒「やめっ…やめろって……コラ!!」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 11:59:44.32 ID:6HoINYD90
ガチャッ
一夏「お邪魔しま~……うわっぷ」
箒「どうした一夏……ひゃっ!」
シャル「おめでとー」パンパンッ
セシリア「グッジョブですわ!!」ヒラヒラッ
ラウラ「ほら、花で首飾りを作ったぞ」ファサ
鈴「まったくもう…………で、どうだった?痛かった?」
千冬「一夏………よくやった!」グッ
一夏「千冬姉……」グッ
箒「サムズアップやめろ」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 12:04:11.66 ID:6HoINYD90
千冬「しかしなぁ。あんなに小さかったお前たちがまさか」
箒「ち、千冬さん……恥ずかしいからやめましょうよこんなこと」
セシリア「どうしてですの!?日本では大人になった時に赤飯を炊いてお祝いするらしいじゃないですか!」
シャル「たっぷり炊いておいたよ~」
ラウラ「ちなみに我々海外組はさっき味見したらダメな味だった。全部食っていいぞ」
鈴「で?で?どっちから誘ったの?時間はどのくらい?血でた?」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 12:10:12.44 ID:6HoINYD90
一夏「そんなわけで僕達は公認のバカップルになりました」
一夏「セックス?ええやりまくっています」
一夏「お互い若かったからでしょうね」
一夏「時には過激な体位にも…おっと、彼女に怒られてしまいますね」
一夏「いえ、求めてくるのはいつも彼女の方からで」
箒「何をやってるんだ一夏」
一夏「未来の俺達へビデオレター」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 12:10:55.36 ID:6HoINYD90
三ヶ月後……
箒「一夏、ちょっと……」
一夏「ん?」
箒「こっち」クイクイ
一夏「おう」タタタタタッ
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 12:12:38.33 ID:6HoINYD90
一夏「で、どうした?」
箒「あー、最近だな、食の好みが変わったんだ」
一夏「? へぇ」
箒「それでだな、食事中に急に吐き気がしたり」
一夏「ふむふむ。病気か?」
箒「いや、病気ではない。が一応検査はしてみた」
一夏「そうか。どうだった?」
箒「陽性だ」
一夏「ふむぅ…………ん?陽性?」
箒「ああ」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 12:13:49.59 ID:6HoINYD90
一夏「つまりその」
箒「うむ」
箒「………………できちゃった」
一夏「」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 12:15:48.23 ID:6HoINYD90
一夏「ええ、今考えると完全に千冬姉の策略ですね」
一夏「まんまとはめられましたよ」
一夏「いや、ハメたのは僕ですけどね。ハハハ」
一夏「ともあれ、僕は子供ができた彼女と共に彼女の両親、それから姉と会い」
一夏「結婚を承諾してもらいました」
一夏「そして今……」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 12:17:46.90 ID:6HoINYD90
一夏「だいぶ目立つようになってきたなぁ」サワサワ
箒「コラ」
一夏「いいじゃんいいじゃん。パパだぞー」
箒「ふふっ……ほら、今暴れてるぞ」
一夏「え、痛くないのか?」
箒「痛くはないな」
一夏「ふーん」
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 12:19:15.42 ID:6HoINYD90
箒「ところで名前は決めたのか?」
一夏「ああ。生まれるのが秋だから男でも女でも百秋だ」
箒「…………あの」
一夏「ん?」
箒「なんて読むんだコレ」
一夏「知らん」
箒「あ?」
一夏「いや冗談だって」クシャクシャ ポイ
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 12:23:24.95 ID:6HoINYD90
一夏「幸せだな~」
箒「私もだ」
一夏「もう死んでもいいくらい」
箒「いや、それは困るぞ」
一夏「ははっ…冗談だよ」
箒「いくら冗談でもそういうタチの悪い冗談はだな……」
一夏「……………うっ!!?」
箒「えっ」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 12:25:53.51 ID:6HoINYD90
一夏「うっ……げぇっ………」ガクガク
箒「おい…一夏!一夏!!まて、いま救急車を…………」
一夏「げっ…げっ…げっ……げげげのげ~」
箒「あ?」
一夏「はっはっは。冗談冗談。久しぶりに…っていやまってほら、胎教に悪いから刀はダメだって、ちょ、落ち着けよ箒、な?」
箒「オッラァッ!!!!」ズバッ
一夏「っぎゃぁぁっぁあああぁぁぁああ!!!!!!」
おわり
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 12:30:37.64 ID:2DP2V1RV0
乙でありんす
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 12:31:38.12 ID:SdPaVyqLO
乙乙
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 12:34:58.41 ID:5PoYEQAaO
おっつー!
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/03/07(水) 13:02:27.30 ID:D5Ff5hoy0
乙
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そのあとが地獄だ…
ふざけてるけどヒロインには一途
こんな主人公最近見ないな
しかし久しぶりにまともな箒ちゃんエンドを見れた気がするよ…
まともではないが