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◆P8QHpuxrAw [saga]:2015/02/03(火) 21:05:41.21 ID:DB44KJD10
春紀「伊介様ー。こっち手伝ってよ」
大きめのベニヤ板を運びたくて辺りを見回した時、目に付いたのは伊介の姿だった。
伊介「はぁ?なんで伊介が力仕事なんてやらなきゃなんないのよー」
小道具の入った箱に座っていた彼女は面倒くさそうに立ち上がり、春紀のそばへと歩み寄った。
ヒールを履いていない伊介は春紀よりもいくらか身長が低いくせに見下ろす視線が異様に上手い。
春紀「あー……。ネイル、傷になっちゃうか。じゃあ剣持か東にでも声かけてみるよ」
伊介の整えられた爪を見て、呼び付けておいて悪いなと思いながら春紀は遠慮する事にした。
一旦抱えた板を置いて身を翻し、手が空いていそうな人間がいないか体育館内に視線を巡らせる。
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