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以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/05(木) 22:57:59.52 ID:Xq3XQl0J0
春の嵐も縮みあがるほどの暴風雨が列島を襲った日、俺は嵐の中を例の女と共にずぶ濡れになりながら走っていた。
ヒデノリ「ゼェ、ハァ、ハァ……!」タッタッ
文学少女「クッ、ハッ、こ、この曲がり角、どっち?」
ヒデノリ「左に曲がれば、もうすぐ、だから」
ヒデノリ(相変わらず速いなおい! 女子に二連敗とか形無しだぜ……)
文学少女「そう、わかった……あっ」ズルッ
ヒデノリ「げっ!」ガシッ
雨で滑りそうになったところをどうにか抱えあげると、彼女の体が密着して……といいたいところだが、
お互いがずぶ濡れであるからにはそんな感興などまるでなく、ヌメっとしたいやな感触しか残らなかった。
文学少女「あ、ありがとう……///」
ヒデノリ(印象は悪くない、のか?)
ヒデノリ「ほら、あそこの青い屋根だから。もう急ぐ必要はないし慎重に行こう」
文学少女「う、うん」
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