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名無しさん@おーぷん :2015/11/18(水)16:24:31 ID:c8W
ニューデリー空中衝突事故
1996年11月12日、
カザフスタン航空1907便のクルーが英語の聞き取りができなかったため高度を間違え、サウジア
ラビア航空763便と空中衝突、両機墜落。乗員乗客349名全員が死亡した。
18時32分、サウジアラビア航空763便は、ニューデリーのインディラ・ガンディー国際空港を離陸
した。離陸に伴い、
18時32分、管制官から高度10,000ftへの上昇を指示され、事故5分前の18時35分、さらに高度14,000ftへの上昇を指示された。
763便は指示に従い、高度14,000ftを維持して飛行した。
同じく18時32分、カザフスタン航空1907便は、インディラ・ガンディー国際空港管制塔に対し、
高度23,000ftを飛行している事を通報した。
管制官は高度15,000ftへの降下を指示した。この際、管制官は1907便に対し、
12時の方向約5マイルの地点に、正対して進行してくるサウジアラビア航空763便がいる事を通報し、
同機を視認したら管制官に通報するよう指示した。
1907便は上記通報を受信した旨管制官に通報した。
1907便の通信士は、英語を解さない機長、副操縦士、航空機関士、航法士に対して上記管制官からの警告を通訳しなかった。
操縦士は、ライト・レベル("FL140"と"FL150")しか把握しておらず、
「FL140に763便がいるのでFL150まで降下せよ」という指示を「FL150に763便がいるのでFL140まで降下せよ」と間違った把握をしてしまった。
18時40分、1907便の機長は初めて通信士に管制官から指示された高度を確認した。この時点で、1907便は既に高度14,090ftまで降下しており、
通信士が高度が低すぎることに気付き、「高度が低すぎる!140じゃない!150だ!」と叫んだ。
衝突の3秒前、1907便の航空機関士が12時の方向に同高度を飛来してくる763便を視認し、
上昇に転ずるべくエンジンスロットルを全開としたのだが、このことでかえって猛スピードで衝突する結果となってしまった。
1907便と763便は、1907便の左翼が763便の第1・第2エンジンおよび後部胴体にぶつかる形で空中衝突した。
763便は破壊されたエンジンと胴体が発火し、空中分解して墜落した。
1907便は左翼を失い、衝突後約10秒間上昇を続け高度15,700ftに達したところで失速し、墜落した。
両便とも空中衝突防止装置(TCAS)が装備されていなかった。
また、現場付近には雲が出ており、衝突は雲の中で起こっており、事故機が互いに視認できなかったのも遠因として考えられている。
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