2 :
1 [saga]:2013/04/15(月) 20:04:10.63 ID:LUdldV5bo
バルクホルン「おい、なにを見ているんだリベリアン。私の顔に何かついているか」
シャーリー「へっへっへ~。トゥルーデちゃん!」
バルクホルン「!?…なっ、なんだ突然気持ち悪いな。その呼び方はやめてくれ。お前に呼ばれると寒気がする」
シャーリー「気持ち悪いとはなんだよ~。それに、私の事はシャーリーって呼んでくれ」
バルクホルン「フッ、私がなんと呼ぼうが私の勝手だろう。リベリアンはリベリアンだ」
3 :
1 [saga]:2013/04/15(月) 20:28:41.41 ID:LUdldV5bo
シャーリー「そーかそーか、じゃあ私もトゥルーデちゃんと呼ばせてもらうよ」
バルクホルン「なっ!……そうなるくらいだったら仕方ない、シャーリーと呼ばせてもらおう」
シャーリー「おっ、じゃあ試しに呼んでみてくれよ!」
バルクホルン「くっ…。しゃ、…シャーリー……」ボソッ
シャーリー「んー?なんだって?よく聞こえないぞ~」
6 :
1 [saga]:2013/04/15(月) 22:55:04.24 ID:LUdldV5bo
バルクホルン「……シャーリー」ボソッ
シャーリー「おいおい、本当に聞こえないぞ」
バルクホルン「ぐっ…シャーリーっ!!!!ふん、これでいいだろう!?」
シャーリー「び、びっくりしたー。よしっ、ありがとなトゥルーデちゃん。じゃーまた後でなー」スタスタ
バルクホルン「なっ…!待て貴様!待たんか!」
バルクホルン「あいつめ……。適当な事を……。というか、何がしたかったんだあいつは…」
7 :
1 [saga]:2013/04/15(月) 22:56:22.19 ID:LUdldV5bo
-----
シャーリー「よう、トゥルーデちゃん。なにやってるんだ」
バルクホルン「おい……まだ続けるのかリベ……」
バルクホルン(いや……もしかしてこいつは、私がシャーリーと呼び続けるようになるまでやめないつもりか?)
シャーリー「んー?どうしたトゥルーデちゃん」ニヤニヤ
バルクホルン「い、いやなんでもない、し…シャーリー。見ての通り、懸垂の最中だ。…貴様は何の用だ」
シャーリー「私か?私は…トゥルーデちゃんに会いにきたんだ」
バルクホルン「ななっ、何を言っている…!ぐっ!」ズルッ
8 :
1 [saga]:2013/04/15(月) 22:57:33.17 ID:LUdldV5bo
シャーリー「おいおい、カールスラントの怪力エース様は懸垂もできないのか??」
バルクホルン「ふん、汗で滑っただけだ。このくらい…なんともない」
シャーリー「へへーん、じゃあこれはどうだ?それっ」コチョコチョ
バルクホルン「なっ!?ばっや…やめろっくすぐるな…!ははっ、な…やめろと言っているんだリベリ…!!」
シャーリー「ん?リベリ…なんだって?」
バルクホルン「くっ…シャーリー…」
シャーリー「ははっ、しょうがないな~今日はこの辺にしといてやるよ。じゃーなっ」
バルクホルン「なっ…またか!待て!……逃げ足の早いやつめ」
バルクホルン(なぜだ…なぜ私があいつに振り回されているんだ…)
9 :
1 [saga]:2013/04/15(月) 22:58:37.68 ID:LUdldV5bo
-----
シャーリー「あー…今日は眠れなかったなー…」
バルクホルン「なんて顔だシャーリー。寝れる時はきちんと睡眠をとる。軍人として当たり前の事だぞ」
シャーリー「おっ、トゥルーデちゃん。今自然にシャーリーって言ったな」
バルクホルン「そ、それがどうした。それに、ずいぶん前からお前をシャーリーと呼ぶ事はあったはずだ」
シャーリー「ああ、そうだったな。それ以来全然呼んでくれないからさみしくってな~」
10 :
1 [saga]:2013/04/15(月) 22:59:51.54 ID:LUdldV5bo
バルクホルン「ふん、何を言うか。私に呼ばれたところで嬉しくもなんともないだろう」
シャーリー「お前こそ何言ってるんだよ。お前に呼ばれるから嬉しいんだろ」
バルクホルン「なっ、なな…!」
シャーリー「はははっ、おかげで目が覚めたよ。先に食堂行っててくれ」ダッ
バルクホルン「おい待て…!……ふっ、あいつめ」
バルクホルン(しかし少し具合が悪そうだったな…)
11 :
1 [saga]:2013/04/15(月) 23:01:23.09 ID:LUdldV5bo
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シャーリー「あー…やっぱり今日は体調がよくないな…」
シャーリー(なんとかバレずに済んだか?あいつこういうところはよく見てるからなー…)
ウー
シャーリー「け、警報!?…出撃か」
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バルクホルン「敵は小型一機。他のものはいつでも出撃できるよう待機しているようだ」
シャーリー「……そうか」
バルクホルン「おいシャーリー、やはり具合が悪そうだぞ。他の者を呼んで、お前は基地に帰還した方が…」
シャーリー「…ははっ、ちょっと寝不足なだけだ。戦闘には支障を出さないよ」
12 :
1 [saga]:2013/04/15(月) 23:04:07.79 ID:LUdldV5bo
バルクホルン「そうか、ならいいんだが……。来たぞ」
シャーリー「私があいつを引き寄せる。お前は後ろから頼むよ」
バルクホルン「おい、それではお前は…」
シャーリー「私には自慢のスピードがある。あんなやつすぐに巻くよ」
バルクホルン「……わかった。だが無理はするなよ。無理とわかったら私が奴を…」
シャーリー「ははっ、思ったより心配症なんだな。心配すんなって。帰ったら芋でも揚げてくれ、フライドポテトにケチャップをつけて食いたい気分なんだ」
13 :
1 [saga]:2013/04/15(月) 23:09:44.27 ID:LUdldV5bo
バルクホルン「ふっ、そうか。なら、早く済ませてしまおう」
シャーリー「おう。…さて、いくぞっ!こっちだ!」
ネウロイ「ソッチカ」ドシュウ
シャーリー(ひゃー、思ったより攻撃が激しいな)
バルクホルン「後ろはとったぞ!」
14 :
1 [saga]:2013/04/15(月) 23:19:21.83 ID:LUdldV5bo
シャーリー「……よし。さあ、頼むよマーリン!」
ガクッ
シャーリー「なっ…!?なんだ!?」
バルクホルン「どうした!?」
シャーリー「全然スピードが出ない…?くそっ、頼む!」
シュー
シャーリー「ダメだ…魔力がうまくコントロールできない…?」
15 :
1 [saga]:2013/04/15(月) 23:33:44.61 ID:LUdldV5bo
バルクホルン「おいシャーリー!
次がくるぞ!」
シャーリー「くっ!避けられないか…!」ウィン
ドシュウ
シャーリー「ぐっ…この体制でシールドはきつ…っ!!」
バルクホルン「くそっ…狙えない!こうなったら直接こいつで……ずおりゃああああ!!」ドーン
グラッ
16 :
1 [saga]:2013/04/15(月) 23:35:35.24 ID:LUdldV5bo
シャーリー「攻撃が止まった!?」
バルクホルン「シャーリー!私の銃はもう使い物にならない!頼む!」
シャーリー「こんのぉぉ!!」ダダダ
パリーン
バルクホルン「やったぞ!!……おい、シャーリー?」
17 :
1 [saga]:2013/04/15(月) 23:46:05.67 ID:LUdldV5bo
シャーリー「…」
バルクホルン「なっ!?どうした!くそっ!」
ガシッ
シャーリー「……ん?ば、バルクホルン……ネウロイは……!?」
バルクホルン「ネウロイならお前が撃墜したよ。まったく、無茶をして」
シャーリー「そうか…よかった」
バルクホルン「さて、基地に帰還するぞ。…お前を休ませなきゃならないようだからな…」
18 :
1 [saga]:2013/04/15(月) 23:54:21.96 ID:LUdldV5bo
シャーリー「ああ、そうしてくれ…ぐっ!」
バルクホルン「どうした!?…なっ、これは血!?被弾していたのか!?いったいいつ…!」
シャーリー「くっ……バルクホルン…もう基地までもちそうにない……」
バルクホルン「バカいえ!お前とはまだ話したい事が山ほど…!」
19 :
1 [saga]:2013/04/15(月) 23:58:12.13 ID:LUdldV5bo
シャーリー「……なあ、バルクホルン……私…お前の事が…ずっと……」
バルクホルン「ああ、わかっている…!私だってお前の事が……!」
シャーリー「……ははっ、そうか…。安心したよ……」
バルクホルン「ま、待て!だったら私を…もう一度トゥルーデと……トゥルーデと呼んでくれ……!!」
シャーリー「……トゥルー……で………」ガクッ
20 :
1 [saga]:2013/04/16(火) 00:05:46.76 ID:mGyIYB0Vo
バルクホルン「そんな……待ってくれ…私を置いていくなシャーリー……シャーリィィィ!!!」
シャーリー「……zzz」
バルクホルン「えっ」
シャーリー「……むにゃむにゃ……zzz」
バルクホルン「おい、ちょっと待て……。…なっ、これは……ケチャップ!?」
シャーリー「……足りねー…腹減った……zzz」
バルクホルン「こいつ……!!こんのぉぉおお…!」
バルクホルン「起きろ!!シャー……りっ、リベリアン!!!」
シャーリー「……トゥルーデ…ちゃん……zzz」
21 :
1 [saga]:2013/04/16(火) 00:40:01.04 ID:mGyIYB0Vo
-----
シャーリー「よぉ、バルクホルン!」
バルクホルン「なんだリベリアン。昨日あんな目にあっといて、今日はずいぶん元気なようだな」
シャーリー「皮肉を言うなよ~、トゥルーデちゃんっ」
バルクホルン「やっ、やめろ!もうその名前で呼ぶんじゃない!」
シャーリー「んー? “私だってお前の事が” ……なんだって??」
22 :
1 [saga]:2013/04/16(火) 00:49:01.72 ID:mGyIYB0Vo
バルクホルン「うるさい!なんでもない!わ、私はお前に合わせただけでだな…!」
シャーリー「私は、お前の事がずっと好きだったぞ?」
バルクホルン「~~っ!?」
シャーリー「お前の気持ちも、教えてくれよ」
バルクホルン「わっ、私は…その……あの……」
シャーリー「……いいよ気にすんな、忘れてくれ。じゃ、また後でな」
バルクホルン「待てシャーリー!
!」
23 :
1 [saga]:2013/04/16(火) 01:00:19.41 ID:mGyIYB0Vo
シャーリー「…っ!な、なんだよびっくりしたな」
バルクホルン「……いつもいつも、そうやって私を置いて行かないでくれ…っ。私と一緒にいてくれ……。私にはお前が…」ウルウル
ギュッ
シャーリー「もういいよ、ありがとう。もうお前を置いて行ったりしない。…泣くなよ」
バルクホルン「ば、バカ者っ…泣いてなどいないっ!」
24 :
1 [saga]:2013/04/16(火) 01:01:10.28 ID:mGyIYB0Vo
シャーリー「ははっ、そうかそうか。……なあ、トゥルーデちゃん」
バルクホルン「……なっ…なんだ…?」
シャーリー「たまに思うんだ。もしもこれが夢だったら…ってさ。そう思えると、普段言えない事も言いやすくなるだろ?」
バルクホルン「………そうか……そうだな。なら、私にも言わせてくれ」
シャーリー「どんと来い!」
バルクホルン「私は、お前の事が好きだ」
シャーリー「……ありがとう。私もお前の事が好きだよ」ギュッ
25 :
1 [saga]:2013/04/16(火) 01:02:28.37 ID:mGyIYB0Vo
-----
バルクホルン「…はっ!?」ガバッ
バルクホルン「なんだ……今のは夢か……?やけに生々しかったな…。あいつの唇の感触まで…って何を言っているんだ私は!」
バルクホルン「二人で出撃というのはどう考えてもおかしい。あれは夢で間違いない。そもそも、私とあいつがあんな関係になるはずがない。…いや、なったら困る。夢で良かったんだ。ああ、きっとそうだ」
バルクホルン(これで良かったんだ…)
26 :
1 [saga]:2013/04/16(火) 01:17:12.93 ID:mGyIYB0Vo
-----
シャーリー「……」
バルクホルン(なんだあいつめ…こっちをニヤニヤ見つめて)
バルクホルン(あいつは何も知らないんだ。私も気にする事はない)
バルクホルン「おい、なにを見ているんだリベリアン。私の顔に何かついているか」
シャーリー「へっへっへ~。トゥルーデちゃん!」
バルクホルン「!?…なっ、なんだ突然気持ち悪…………あれ……?」
27 :
1 [saga]:2013/04/16(火) 01:23:16.09 ID:mGyIYB0Vo
シャーリー「どうしたんだトゥルーデちゃん、変な夢でも見たのか?」
バルクホルン「……ふっ。ああ、とっておきの夢を見たぞ。人生を変えてしまう様な夢をな」
シャーリー「ははっ、そうかそうか。そいつはぜひ聞かせてもらいたいよ」
バルクホルン「これは私だけの秘密だ」
シャーリー「なんだよ冷てーなー。…さて、食堂に行くかな」
バルクホルン「……!待てシャーリー!!」
28 :
1 [saga]:2013/04/16(火) 01:26:22.84 ID:mGyIYB0Vo
シャーリー「なんだよ。さっき『もうお前を置いて行ったりしない』って言っただろ?」
バルクホルン「……っ!!!……そうか、そういう事か……。そうだったな。行こう、シャーリー」
シャーリー「ははっ。ああ、トゥルーデちゃん」
バルクホルン「……ところで、ちゃん付けはやめろ……。その…恥ずかしい…」
シャーリー「いいじゃないかー、可愛くて。なんて呼ぼうが私の勝手だろー?」
バルクホルン「なんだと~!?」
おわり
29 :
1 [saga]:2013/04/16(火) 01:29:50.09 ID:mGyIYB0Vo
というわけで以上でおわりです
シャーゲルはこんなに甘くないと思いながらも、夢という設定を利用して甘々にしてやりました
またいつか書きにきます
今まで書いたもの
ペリーヌ「誰も宮藤さんを覚えてらっしゃいませんの!?」
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/16(火) 03:33:11.50 ID:1q9VCb5qO
おつん
素晴らしい甘々なシャーゲルだった、またなんか書いてくれぇ
転載元
シャーリー「トゥルーデちゃん!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1366023825/
シャーロット・E・イェーガー(CV:小清水亜美) フランチェスカ・ルッキーニ(CV:斉藤千和)
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それはさておき、シャーゲルは素晴らしいな~。