2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 15:20:53.38 ID:BxWH1n5i0
明久「あーあ。何で僕らには彼女がいないんだろう?」
秀吉「そうじゃな」
秀吉(明久は作ろうと思えばすぐに出来るのじゃがな…。まぁリスクは大きいかもしれんが)
康太「……明久はすぐに出来る」
明久「本当!?」
康太「性別を選ばなければ」
明久「男は恋人に含まないよ!」
雄二「なるほど。男は体だけで嫁には出来んと」
明久「そういう意味じゃないよ!なんで僕が男を好きにならなきゃいけないのさ!」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 15:25:41.69 ID:BxWH1n5i0
康太「……その台詞、A組のあいつが聞いたら泣く」
明久「どういうこと??」キョトン
秀吉「そういうことじゃ」
明久「とにかく僕は女の子と秀吉にしか興味ないよ!」
秀吉「そんな興味は捨てるのじゃ!」
康太「……明久のその意見には同意見」
秀吉「またお主らは」ハァ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 15:30:06.18 ID:BxWH1n5i0
雄二「まぁしょうがねーだろ。俺たちはF組の中でも問題児だ。彼女なんて出来るわけねーっつの」
明久「自分は霧島さんがいるくせに」
康太「……妻帯者が何をほざく……っ!!」
雄二「翔子の件に関してだが、お前ら、俺が翔子にボコされてて幸せに見えるのか?」
明久「雄二がダメダメだから霧島さんはああやって躾をしてるんだよ!」
雄二「躾!?そんなフレーズが男女間で飛び出すのがもうおかしいだろ!」
康太「………雄二はそろそろMに目覚める頃」
雄二「そんなもんには一生目覚めねぇよ!」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 15:35:39.43 ID:BxWH1n5i0
秀吉「しかし、はたから見ればお似合いじゃぞ?」
雄二「秀吉、お前まで馬鹿なことを言うな」
翔子「……雄二。皆の言うとおり私たちはお似合いカップル」
雄二「おわぁっ!?翔子!?お前どっから湧いてきてんだ!?」
明久「な、なんで雄二の卓袱台の下から這い出て来たの!?」
秀吉「まったく気づかなかったぞい!?」
康太「………気配を完全に殺し、卓袱台の下に入り込んだ……見習いたい、その技術」
翔子「……雄二のためならどんな技も身に付ける。それが私」
雄二「キメ顔で言ったところでお前は卓袱台の下から現れた変質者だからな!?」
翔子「……変質者なんて雄二は酷い」シュン
明久「そうだよ!霧島さんは雄二への愛が溢れ出して止まらないからこういう行動を取ってるんだよ!」
雄二「愛!?歪み過ぎだろこんなの!」
秀吉「まぁ良いではないか雄二よ。霧島はお主と一緒にいたいだけなのじゃ」
翔子「……ありがとう。木下は優しい。私は雄二と一緒に放課後を過ごしたいだけ」
明久「健気だなぁ霧島さんは」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 15:41:01.97 ID:BxWH1n5i0
翔子「……放課後と……今後の人生を共に過ごすために」 ピラピラ バチバチ
秀吉「お熱いのう二人は」
明久「死ぬほど羨ましいっ!」ギリ
康太「……喉笛を刈っ切りたい……っ!」ギロッ
雄二「今俺は婚姻届とスタンガン突きつけられてるんだぞ!?嫉妬の対象にならねーだろこんな悲惨な男!」
明久「霧島さんみたいな美人さんに言い寄られてるのに?コロスゾ」ガルルルル
康太「………姫路のクッキーを真似て俺が作ったクッキー……夜中寝ている口に突っ込んでやろうか……?」ギロ
雄二「落ち着けお前ら!特にムッツリーニ、それはマジでやめてくれ!」
秀吉「まぁまぁ、雄二よ。霧島も雄二やワシらとお喋りをしたいだけじゃろうし」
翔子「……その通り。夫とその友人たちと談笑しに来ただけ。雄二は恥ずかしがりすぎ」プクー
雄二「別に照れなんてねーよ」
翔子「……雄二はもっと私にドキドキするべき」ゴゴゴゴゴ
雄二「やめろ!なんだ、そのっ、今にも何かを握りつぶそうとする手の動きは!?違う意味でドキドキするわ!」
翔子「……雄二がデレた。良かった///」
秀吉「仲良しじゃのう」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 15:46:59.30 ID:BxWH1n5i0
翔子「……皆で何の話をしてたの…?私に気にせずその話を続けて……」
明久「えーっとね、実は皆で彼女欲しいよねーって話を」
翔子「……彼女…?つまり雄二に浮気の可能性が……?」ゴゴゴゴゴ
明久「違うよ霧島さん。主に僕が話してたんだ。雄二は霧島さんにしか興味ないよっ」
翔子「……そう。なら良い」
雄二「ありがとう明久、殺されるとこだった」ガタガタ
明久「何言ってるのさ雄二?本当雄二は面白いねー霧島さん?」
明久(霧島さんがゴツすぎるメリケンサック装備しようとしてたからね。流石にアレで殴られる光景は見たくない。グロすぎる)
雄二「翔子が混じっちまったが話を戻そう。明久は彼女が欲しくてしょうがないんだな?」
明久「当たり前でしょ!」
翔子「……そう。木下は?」
秀吉「無論、ワシも欲しいぞい」
明久「認めないよ?僕は認めないよ!!秀吉に彼氏だなんて!」
秀吉「ワシに彼氏はいらないじゃろう!?彼女が欲しいんじゃ!」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 15:52:02.42 ID:BxWH1n5i0
康太「………百合ならば祝福する」
秀吉「ワシは男じゃと何度言わせるのじゃ!」
明久「百合?って何?ムッツリーニ?」
康太「…………話すと長くなる。今夜メールで百合について説明する……」
明久「難しい話なんだ…。とりあえずありがとう」
康太「……5万文字以内でまとめるよう努力する」
明久「長っ!?長いよムッツリーニ!」
康太「……百合道は難解…簡単には説明は出来ない」
明久「そ、そうなの?そんなに難しい話ならやっぱりいいや」
康太「……そうか…それに……その方が身のためかもしれない」
土屋(……秀吉が百合を理解出来たのは何故だ?姉の木下優子にでも教えられたのか……?いや待て……優子×秀吉……有り……っ!有りすぎるっ!)
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 15:57:38.34 ID:BxWH1n5i0
翔子「……木下もちゃんと異性に興味がある 」
秀吉「その通りじゃ!」
翔子「……雄二は渡さないっ…!」
秀吉「だから違うのじゃ!」
翔子「……冗談」クスッ
明久「霧島さんはお茶目だなぁ」
秀吉「まったくお主らはまったく!」
翔子「……ごめん木下……つい、からかいたくなって」ニコ
秀吉「お主の冗談は冗談に聞こえんのじゃ」ハァ
雄二(秀吉、分かるぞ)
翔子「……吉井、木下は彼女が欲しいのは分かった……じゃあ、土屋は?」
康太「………俺?」キョトン
翔子「……そう」コクリ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 16:02:44.19 ID:BxWH1n5i0
明久「ムッツリーニはエロの権化だけど、彼女って柄じゃないよね」
雄二「特定の誰かに入れ込みはしないんじゃないのか?」
秀吉「お主ら、あまり憶測でものを言うのはいかんぞい」
翔子「……彼女欲しいと…思う?」
康太「……彼女がいる自分などイメージ出来ん」
明久「ムッツリーニってさ、好みのタイプとかってあるの?」
康太「………タイプか……」ウーン
秀吉「髪型とか性格とか」
雄二「身長とかその他もろもろの外見」
翔子「…気になる」
翔子(……愛子のためにも聞き出したい…。それに…今日は愛子がいないから、素直に答える可能性が高い)
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 16:07:12.40 ID:BxWH1n5i0
康太「……タイプは良く分からないが……分からない……分からない……だが」
明久・雄二・秀吉・翔子「だが?」
康太「……・彼女は…・欲しくないといったら嘘になる…・なるべくっ、いや出来たら、いやっ、そんなに欲しいわけでは……っ///」アタフタ
翔子「……欲しいのね」
秀吉「欲しいのじゃな?」ニマニマ
康太「……そっ、そんなに彼女が欲しいというわけでは……っ!」バタバタ
明久「ムッツリーニもなんやかんや彼女欲しいんだ…?でも、もしムッツリーニに彼女が出来たら…」
雄二「大暴動が起きるな」
明久「孤独な男たちの味方、ムッツリ商会の経営者が裏切者だって分かったら…断罪だよね?」
雄二「火あぶりは間違いないな」
康太「……っ!?惨すぎる…っ!!」
明久「そんなことないよ。じゃあもし須川君に彼女が出来たらどうする?」
康太「殴る、蹴る、チョップ、ドロップキック、バールのような物で殴打、素手で髪の毛を全て引き抜く、拘束して蜂蜜塗りたくって獰猛な熊が多数生息する森に捨ててくる」
明久「ほら。ムッツリーニだって裏切者は制裁するでしょ?」
康太「……彼女を作るのはリスキーすぎる……っ!!」ブルブル
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 16:12:57.92 ID:BxWH1n5i0
明久「まぁでもムッツリーニに限らず皆彼女欲しいよねっ!身の危険なんて二の次だよ!」
翔子「……なるほど」
ガラガラ!
鉄人「おい!吉井!坂本!お前ら数学の課題を提出してないだろう!」
明久「げっ!鉄人!」
雄二「くっ、逃げるか!?」
鉄人「もし逃げたら…数学の課題以外にも英語、化学、歴史のプレゼントをくれてやるが…どうする?」ゴゴゴゴゴ
明久「数学の課題だけで手いっぱいなのに課題増やされたら死んじゃうよっ!」
雄二「数学の課題は二時間もありゃ終わる…ここは従うしかねぇか、畜生」チッ
康太「……俺は今日ちゃんと提出した」ニヤリ
明久「そんな!?ムッツリーニの裏切者ー!」
康太(………明久の写真5枚で久保にやってもらったがな…)
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 16:18:17.49 ID:BxWH1n5i0
鉄人「吉井、坂本、一時間、二時間程度頑張れば帰れるんだ。それに、分からない所はしっかりみっちり教えてやる。では補習室に筆記用具を持って来るように」
明久・雄二「へいへい」ハァ
鉄人「それと木下、演劇部の事で顧問の先生が話があるそうだ。至急職員室に行きなさい」
秀吉「了解しました!なのじゃ」
雄二「じゃ悪いけど補習室行ってくるわ」
翔子「……雄二、私も行く」
鉄人「ダメだ霧島。補習室は補習もしくは進路相談をする場所だ。勉強したいのなら図書室へ行きなさい」
翔子「……進路相談します。私と雄二の愛の進路……」
雄二「て、鉄人!西村先生!早く行こう!行きましょうっ?」
明久「じゃあ今日はもうお開きにしよっか。ムッツリーニ、途中まで霧島さんと道同じだよね?送ってあげてねー」
康太「……心得た」
秀吉「ではワシも職員室へ行くかのう。失礼するぞ」
明久「じゃーね秀吉ー」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 16:24:23.38 ID:BxWH1n5i0
鉄人「行くぞ、馬鹿共」
雄二「あーぁ。今日の帰宅は夜か」
明久「早く帰りたいよ」
鉄人「お前らが課題を提出しないからだろうが」
ガラガラ!バン!
翔子「……雄二と補習室で遊びたかった……でもしょうがない。今日の深夜にでも雄二の家へ遊びに行こう……」
康太(……その不法侵入のスキルは俺も見習いたい)
翔子「……帰ろっか、土屋」
康太「……うん」コクリ
テクテク
翔子「……さっきの話の続きだけど」
康太「………彼女が欲しいかどうかか……?」
翔子「……そう。土屋は彼女作ろうと思えばわりとすぐ出来ると思う」
康太「……冗談がキツい…俺はモテない……須川と同レベル」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 16:25:07.83 ID:1Tgx6jwV0
面白い
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 16:31:03.16 ID:BxWH1n5i0
翔子「……そんなことはないと思う…土屋は可愛いしモテそう。この前の女装もハイレベルだった」
康太「……あれは忘れろ……っ!……頼むから」ショボン
翔子「…意外と身近に土屋を気にかけてる女子がいるかも…」
康太「……身近に?」
康太(……姫路、島田は明久が好きで確定。霧島は雄二、秀吉に恋愛はまだ早い)
康太(……玉野はお得意様、日向は妹……見当たらない……っ!身近な女子で俺を好きな可能性がある女子が見当たらない……っ!)グルグル
翔子「……土屋も相当鈍感かも」
翔子(……愛子も苦労しそう)
康太「……分からない……きっと霧島の気のせい」
翔子「……そういうことに、しといてあげる」
康太「……?」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 16:36:50.64 ID:BxWH1n5i0
翔子「……土屋は髪型はショートとロングどっちか好き?」
康太「………どちらにも良さがある…」
翔子「……どちらかといえば」
康太「………似合っていれば良いと思う」
翔子「……なるほど。胸の大きさは?」
康太「……胸の大きさ……?」
翔子「……男子は興味があるはず」
康太「……別にどうでも――」ブシャー
康太「………これは一発芸…興奮したわけではない……」ドバドバ
翔子「……いや、興奮してると思う……土屋、素直に話して……?」ゴゴゴゴゴ
康太「……っ!?何故そんな恐ろしいオーラを醸し出す……!?」ビクッ
翔子「……あなたが素直に話さないから」ゴゴゴゴ
康太「……は、話す…っ!話すからその鬼のようなオーラを出すのはっ、やめてくれ……っ!」ガタガタ
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 16:39:26.62 ID:Yvyz/NnN0
支援
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 16:42:22.05 ID:BxWH1n5i0
翔子「……じゃあ大きいのと小さいのどっちが好み?」
康太「………俺はどっちも好きだ……大きい胸にも小さい胸にもそれぞれ違った趣がある……」
翔子「……小さくても気にしない?」
康太「……小さいのを気にしてる女の需要は意外とある」
翔子「……そう。土屋もそういう女子可愛いと思う?」
康太「………多少は」
翔子「…なるほど…女の子にどういう事されたら嬉しい…?」
康太「…………上手く言えんが……」
翔子「……うん」
康太「………優しくされたら、嬉しい……っと、思う……かも」
翔子「……ふむふむ」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 16:48:41.75 ID:BxWH1n5i0
翌日土曜日
とあるファミレスにて
美波「ウチ今日お金使い過ぎちゃったかも」
瑞希「美波ちゃんたくさん服買ってましたもんね」
愛子「ボクもそろそろ秋冬の服買わないとなー」
美波「アキを荷物持ちで呼べば良かったかも」アハハ
瑞希「可哀想ですよー」ウフフ
翔子「……実は昨日、放課後吉井達とお喋りしてた」
美波「へぇー。坂本を拘束するついでに?」
翔子「……そう」
瑞希「良いですねー。私も参加したかったなぁ。昨日は用事があって放課後はすぐ帰っちゃったんです」
美波「ウチも葉月の事で用事あったからすぐ帰っちゃった」
工藤「あらら。ねぇ代表、皆でどんな事話したのー?」ワクワク
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 16:53:51.15 ID:BxWH1n5i0
翔子「……雄二と吉井と木下と土屋と一緒に……」
工藤「いつものメンバーだねっ」
美波「またアキが馬鹿やってた?」クスクス
瑞希「明久君は制服のままですかっ!?」アワワ
翔子「……好きな女子の話をした」
工藤・美波・瑞希「詳しく教えて!(下さい!)(よ!)」
翔子「……皆凄い食いつき」
美波「ウ、ウチはただ、いや、別にそのっ、あいつらの話にそこまで興味あるわけじゃ」アタフタ
瑞希「そそそそ、そのっ、明久君は何か言ってましたか!?!?」ハワワ
工藤「二人は相変わらずだねー!二人が話聞きたそうだから教えてよ?」
翔子「……愛子も聞きたいんだ…・?」ニコニコ
愛子「ボ、ボク?そうだねー、やっぱり吉井君の女の子関係は面白いから気になるよっ」アハハ
翔子「……吉井じゃないでしょ?」
愛子「どういう意味カナ?」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 16:59:35.62 ID:BxWH1n5i0
翔子「……そういう意味」
瑞希「翔子ちゃんっ、詳しいお話聞かせて下さいっ」
美波「ウチは、その、まぁ面白そうだから聞くだけだからねっ!」
翔子「……雄二は私が好きで」
美波「うん。いつも通りね」
瑞希「相変わらず仲良しで羨ましいです」
工藤「……」ソワソワ
翔子「木下もちゃんと異性に興味があって」
美波「木下にとっての異性はどっちなのよ!?」
瑞希「場合によってはやはり木下君もライバルに…!」
工藤「……」ドキドキ
翔子「……吉井は…彼女が欲しくて仕方がないんだって」
美波「ア、アキったらそんな生意気な口きいて!アキにそんなもの出来るはずないでしょーに!」プンスカ
瑞希「明久君に彼女なんてダメですっ!まだ早過ぎます!」プンプン
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 17:01:10.13 ID:9VXE0J/c0
瑞希「そそそそ、そのっ、明久君は何か言ってましたか!?!?」ハロワ
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 17:10:05.40 ID:BxWH1n5i0
美波「もっと詳しく話して!」
瑞希「お願いしますっ!!」
翔子「……ごめん。もっと話したかったけど、雄二と吉井が西村先生に補習室に連れてかれちゃって……木下も演劇部の用事で……」
美波「そんなぁーっ!」
瑞希「西村先生あんまりですっ!」
愛子「そ、そうなんだー。残念だね二人ともっ」ソワソワ
翔子「……」ジー
愛子「……ん?どうしたの代表?」
美波「工藤は土屋に興味あるんじないの?聞かないの?」
瑞希「そんな『興味持ってませんよー?』なんて態度取らないで下さいよ」
愛子「ヤダなー、興味なんて持ってないってばっ。ムッツリーニ君の好みの話?いやー、あのムッツリーニ君がエロ抜きにした恋愛話なんてするわけないじゃん」
愛子「ねぇ代表?してないよね?代表?」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 17:15:30.62 ID:S4n1JJ8h0
愛子可愛いよ愛子
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 17:17:37.76 ID:BxWH1n5i0
翔子「……さぁどうでしょう?」
瑞希「焦らさないで下さいよっ」
美波「土屋も好きな女子の話とかしたんだ!?これはある意味気になるわね」
瑞希「愛子ちゃんのためにも話して下さいっ」
愛子「な、何でボク!?」アタフタ
翔子「……愛子、聞きたい…?聞きたいなら話す…」
愛子「ま、まぁ、ムッツリーニ君はボクのライバルだしねっ?」
愛子「今後ムッツリーニ君を倒すための傾向と対策になるだろうから聞きたいと言えば、聞きたいカナっ」
美波「ウチらが言うのもなんだけど」
瑞希「愛子ちゃんも素直じゃない」
翔子「……いつも土屋を目で追ってるくせに…」
愛子「そんな事ないよっ!ないったらないよ!///」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 17:25:07.91 ID:BxWH1n5i0
翔子「……愛子が聞きたくてしょうがないみたいだから話す」
愛子「むぅ。気にかかる言い方だけどそれでイイよもう」 プゥー
瑞希「ふふっ。愛子ちゃん可愛い」
美波「土屋は謎が多いから楽しみね!」
愛子(ム、ムッツリーニ君好きな人とかいるのカナ…?)ドキドキ
翔子「……吉井と同じく土屋も彼女が欲しいらしい」
美波「へぇー意外かも」
瑞希「土屋君は海でナンパされてましたもんね!実はモテるんじゃないですか?」
愛子「ムッツリーニ君のくせに彼女欲しいなんて生意気だよっ!」プクー
瑞希「でも大人しくて器用だし」
愛子「それだけだよ!ムッツリーニ君なんて。海での事だってムッツリーニ君の撮る写真にあのお姉さん達は興味持ってただけっ」
翔子「……愛子が不機嫌になってきたから話すのやめる…」
愛子「全然不機嫌じゃないってば!代表!」アタフタ
翔子「……愛子も分かりやすい。えっと、何から話せばいい?」
瑞希「好みのタイプとかは聞いたんですか?」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 17:31:14.63 ID:BxWH1n5i0
美波「うーん?土屋の好み、見当つかないわね?何でも好きな気もするけど」
愛子「ムッツリーニ君の好み……」 ウーン
翔子「……ムッツリ商会の経営者である彼は様々なタイプの女性に精通している。でもこれは本当に土屋個人の趣味、理想……」
美波「ふーん。じゃまずは髪型とかは?」
瑞希「土屋君はどんな髪型が好きなんでしょうか?」
翔子「……土屋の好きな髪型は」
愛子「………」ドキドキ
美波「ショート、ロング、ポニーテール」
瑞希「お団子、パッツン、おさげ」
愛子(ロングが好きだったらどうしよっ!?伸ばしてる内に高校生活終わっちゃうよ~っ!?
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 17:38:30.87 ID:BxWH1n5i0
翔子「……ショートもロングも好きらしい。似合っていれば良いと思う。だって」
愛子「そーなんだっ」フゥー
美波「工藤やたらホッとしてるわね」
愛子「べ、別にボクは『ロングこそ至高、ショートはない』なんてムッツリーニ君が言おうものなら」
愛子「ショートヘア代表としてムッツリーニ君にお仕置きしようと思ってただけだよ!」
美波「どんな言い訳よそれ」
瑞希「土屋君はショートも大好きらしいですよ?良かったですね愛子ちゃん?」
愛子「何が良いのかは分からないけど、しょうがないよねームッツリーニ君は」
愛子「ホントしょうがないから今度写真撮りたいって時はいっぱい撮らせてあげよっカナ」ルンルン
愛子(ショート以外にやたら興味持ったらダメだよっ?ムッツリーニ君っ!)
翔子「……次はスタイル」
美波「どーせ土屋も巨乳好きでしょ?これだから男子は…いや、女子に好かれても困るけど」
瑞希「スレンダーな方が好きかもしれませんよ?」
工藤「そうだよ!小さいにも小さいなりのメリットがあるはずだよ!」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 17:45:02.73 ID:BxWH1n5i0
翔子「……土屋は大きな胸が好き」
愛子「ムッツリーニ君も所詮単純な男の子だねっ。胸は大きさが全てじゃないのに。何にも分かってないよ」ツーン
愛子(ムッツリーニ君サイテー!バカバカバカっ!バァカっ!)ブッスー
美波「男って本当に!巨乳巨乳って!」ウガー
瑞希「わ、私はノーコメントで。ごめんなさい」
愛子(もしムッツリーニ君が長い髪が好きって言うなら伸ばせば良い。でも胸は…どうしようも…)シュン
翔子「……最後まで話を聞いて…土屋は大きい胸も小さい胸も好き。どちらも魅力的だと言っていた…」
愛子「ふ、ふーん。ムッツリーニ君も悪くない審美眼は持ってるみたいだね」
愛子(よかったぁ。これで、もっ、もしムッツリーニ君とそ、そういう事っ、する時にガッカリされないよね?)
美波「工藤、土屋は心が男前ね」
愛子「え?えと、ありがと」アハハ
瑞希「土屋君はあまり見た目で判断しないんですね。素晴らしいと思います」
愛子「ふふーん。ふふっ、エヘヘ///」
瑞希(土屋君が褒めれてると愛子ちゃん嬉しそう)
美波(彼氏を褒められてる気分なのね)
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 17:51:59.92 ID:BxWH1n5i0
翔子「……昨日の土屋は色々話してくれた…だから昨日の帰り道は楽しかった」
美波「あ、2人で帰ったんだ?」
翔子「……雄二は遅くなりそうだし、遅くまで教室に残っているわけにもいかなかったから。それに雄二も先に帰ってろって言うから」
瑞希「土屋君が送ってくれたんですね」
翔子「……そう。その時今話した事とか色々教えてもらった」
愛子「へぇー。大丈夫だった代表?ムッツリーニに変な事されてない?」
愛子(ムッツリーニ君と二人きりで下校なんてズルいよズルいよっ。ボクもムッツリーニと一緒に下校したりしてみたいなぁ…)
翔子「……特に何もされてない。むしろ、率先して車道側を歩いてくれたりした……」
瑞希「紳士的ですね」
美波「気配り出来る方なのねー」
愛子「そうなんだー」ツーン
愛子(羨ましい)ツーン
翔子「……愛子、ヤキモチ妬かないで」
愛子「なんでボクがヤキモチ妬くのさ!全然全くこれっぽっちも嫉妬してないよっ」アタフタ
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 17:59:35.61 ID:SHJtOvGr0
バカテスの小説って何巻まで続くんだろうな
④
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 18:05:44.43 ID:BxWH1n5i0
美波「大丈夫よ。霧島さんは坂本一筋だから安心しなさい」
瑞希「土屋君のお相手は愛子ちゃんしかいませんよ」
愛子「だから違うってば!///」
翔子「……愛子可愛い。えと、次は土屋が女子にされたら嬉しい事を教える」
瑞希「やっぱりお弁当、お料理でしょうか?」
美波「でもスケベの土屋だし…」
愛子(エ、エッチな事だったらどうしようっ!?ボ、ボク実践派とか言ってもアレは口で言ってるだけのジョークなんだしっ、えーと、んと)
翔子「……土屋は優しくされると喜ぶ。嬉しい」
美波「ふ、普通ね」
瑞希「優しくですよ!愛子ちゃん!」
愛子「それが本当なら…ボクはムッツリーニ君に嫌われてるよ。いつも突っかかってばかりだし…まぁ別にどうでもイイけど」シュン
愛子(ボク、ムッツリーニ君に優しくしてあげたことないもんね…)
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 18:10:45.82 ID:BxWH1n5i0
美波「大丈夫大丈夫!」
瑞希「土屋君は愛子ちゃんと言い争ってる時、凄くイキイキしてますよ?」
翔子「……良きライバル」
愛子「ホント?」グスッ
美波「本当」
愛子「ホントにホント?」ウルウル
翔子「……うん……!」
美波「これからたくさん優しさを魅せつけてやりなよ!」
愛子「じゃ、じゃあ、ちょーっとだけムッツリーニ君に優しくしてあげようカナっ!」
愛子「うん!ムッツリーニ君ってば、ボクの事をうるさいだけの女って思ってるだろうから見返してやるよっ!」
瑞希「優しさ…ですか。やっぱりお弁当とかですかね?」
美波「お弁当ねぇ。あっ、でも土屋はアキと違って毎日お弁当持って来てるわよね」
翔子「……じゃあクッキー」
瑞希「そうですね。お菓子ならいつでも渡せますねっ」
愛子「ちょっと待ってってば!ボクお料理あんまりした事ないよーっ!?」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 18:16:56.61 ID:BxWH1n5i0
美波「大丈夫よ!この前アキの家で料理した時も手際良かったじゃない」
愛子「あの時はボクはサラダ位しか作ってないもんっ!クッキーなんて無理だよっ」
翔子「……平気。愛子は調理実習の時も上手に出来てる」
愛子「あれは教科書に沿って作ってるだけから」
翔子「……世の中にはそれすら出来ない女性も多い…自信持って」
瑞希「私もたまにちょっと失敗しちゃいますから」
美波「明日工藤はヒマ?もし時間あったら明日ウチが簡単なクッキーの作り方教えてあげよっか?」
愛子「わ、悪いよそんな」
美波「気にしないの!」
翔子「……遠慮してたら駄目。私も一緒に教える」
瑞希「私は明日用事があるんで行けませんが、愛子ちゃん!頑張って下さい!」
愛子「………じゃあ、お願い…しちゃおっカナ?」
美波「よーし!頑張るわよ!!」
翔子「……じゃあ、明日の1時に駅前で待ち合わせ」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 18:20:49.45 ID:BxWH1n5i0
美波「材料買ってウチの家で作ろ!」
瑞希「私は行けませんが応援してますっ!」
愛子「皆ありがとっ!」
翌日日曜日
明久「今日は空気がおいしいなー!何故だろう?雄二がいないからかな?」
秀吉「そんな言い方をするでない。雄二が可哀想じゃろう」
康太「…雄二は急に用事が出来たらしい」
秀吉「用事といか…拉致じゃろうな」
明久「霧島さんに捕まったか。まぁ今日は三人でぱーっと遊ぼうよ!」
秀吉「何をするかのう?」
明久「歓楽街だからねぇ。ゲーセン、ボウリング、ビリヤード」
康太「……ラブホテルも多い」
秀吉「ホテルは遊ぶ所ではないじゃろう?」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 18:21:42.03 ID:SRDB7Gwi0
バカテスってなんであんな始まる前からカップル決まってんのにくっつかねーんだろって思ってる
くっついたら青春どころじゃなくなって味が生かせないからなのはわかってけど
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 18:26:39.34 ID:BxWH1n5i0
康太「……男女で入ればある意味遊ぶ」
明久「ちょっとムッツリーニ!秀吉に変な知識吹き込まないでよ!」
秀吉「ムッツリーニの話は難しいのう」
秀吉「おぉ!?明久、ムッツリーニ!こんな所に映画館で出来ているのじゃ!」
明久「本当だ!最近建てられたのかな?秀吉、映画観たい?」
秀吉「そうじゃな。近頃話題作も多いしのう」
康太「……映画はカメラワーク等の参考になる」
明久「じゃ映画で決まりだね」
康太「……何観る?まど○☆マギガ、その他アニメの話題作が豊富」
明久「秀吉は邦画の方が演技の勉強にもなるんじゃない?ムッツリーニもアニメより実写映像の方が自分の作品に活かせるでしょ?」
秀吉「確かにそうじゃな」
康太「……一理ある」
明久「僕はどんな映画でも大体楽しめちゃうからね。二人で決めてよ」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 18:32:13.79 ID:BxWH1n5i0
二時間後
明久「面白かったねー『アウ○レイジビヨ○ド!」
秀吉「一流の役者が揃っておったからの。圧巻じゃったな」
康太「……持ち味のキ○ノブルーは健在だった」
秀吉「世界のキ○ノ特有のふわふわした、ある種不安定な、それでいて独自の魅力のある空気感は今回は薄かったのう」
秀吉「ストーリー性重視でテンポが良くて見応えはあったの」
康太「………いい意味で終始らしくなかったが…ラストシーンにキタノを感じた…やはり説明は省いた方が想像を掻き立てられる」
明久「二人とも予想以上にしっかりした感想だね」アハハ
秀吉「あまり暴力シーンはグロテスクではなかったのう」
明久「そうだね。それに多少の流血事件はFクラスで見慣れちゃってるからね」
秀吉「ムッツリーニは日に何度も鼻血で血まみれになっておるしな」
康太「……折檻を受けている時の雄二もなかなかグロい」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 18:32:40.89 ID:fJXk56o00
俺得
バカテススレは大体秀吉かムッツリーニかなぜか工藤さんも人気あるよね
④
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 18:38:33.16 ID:BxWH1n5i0
二時間前
駅前
雄二「翔子、俺は今朝目が覚めて服を着替えようとした辺りから記憶がないんだ…」
翔子「……間もなく美波と愛子が来るから」
雄二「翔子、会話ってのはキャッチボールなんだ。俺が投げた質問を明後日の方角にぶん投げないでくれ。何故俺は拉致され、駅前にいるんだ?」
翔子「……雄二に手伝ってもらいたい事があって」
雄二「手伝う?何をさせようってんだ?言っとくが俺に出来る事なんてたかがしれてるぞ」
翔子「……やった…。雄二、協力してくれる…?」
雄二「いや、やるなんて言ってねーけど」
翔子「……雄二…?」バチバチ
雄二「や、やめろ翔子!駅前でスタンガンを構えるな!」
翔子「……協力する?」
雄二「協力するしないの前に、用件を先に教えろっ!」
翔子「……愛子と土屋をくっつけるのを手伝ってほしい…」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 18:44:36.24 ID:BxWH1n5i0
雄二「くっつける?それは、恋人同士にするって事か?」
翔子「……うん。彼氏、彼女の関係」
雄二「他人の恋路に首突っ込むのは趣味じゃねーな」
翔子「……お願い…無理なお願い、難しい頼みは押し付けないから…」
雄二「……工藤もムッツリーニもその気はあるのか?」
翔子「……愛子は間違いなく土屋に気があると…思う」
雄二「そうか」
雄二(そこまで確信があるってわけじゃねーが…ムッツリーニも工藤に興味あるっぽいんだよな。エロを抜きにして)
翔子「土屋も悪い気はしないと思う…雄二…お願いっ…」
雄二「しょーがねぇ。少しなら手を貸してやる」
雄二(そこそこ面白そうだしな)
翔子「……雄二…ありがとうっ!!」ニコッ
雄二(それに、こんな顔されたら流石に断れねぇーしな)
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 18:50:16.02 ID:BxWH1n5i0
美波「おーい!霧島さーん!」
翔子「…美波が来た」
雄二「島田も協力者か」
翔子「…うん」
美波「もしかして遅れた?」
翔子「…いや、私と雄二が早いだけ」
雄二「俺は早くも遅くも自分の足で来た記憶がないがな」
美波「あれ?坂本もいるんだ?」
翔子「…今回の作戦のメンバー」
雄二「あまり力になれないけどな」
美波「坂本がいれば心強いわよっ!」
翔子「…私の旦那は万能」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 18:56:23.78 ID:BxWH1n5i0
雄二「旦那でも万能でもねぇ」
翔子「従順」
雄二「従順でもねーよ!」
美波「工藤はまだみたいね」
愛子「ゴメーン!皆待たせちゃった?」
美波「そんな待ってないわよー」
翔子「……今ちょうど待ち合わせの時間になった」
愛子「やっほぅ!皆早いねー。時間ピッタに来たのに最下位だ」アハハ
美波「もうっ。今日はあんたが主役なんだから一番に来てなさいよ」
愛子「ごめんごめん。エプロン探すのに手間取っちゃって」
美波「その発言から察するに本当にあんまり料理しないのね」
愛子「だからこそ今日いっぱい教わるよっ!」
雄二「なんだ?今日は工藤に料理を教えるのか?」
愛子「その通り!お菓子の作り方教わるんだぁっ!坂本君もせっかくの休日に来てくれてありがとねっ
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 19:02:40.09 ID:BxWH1n5i0
雄二「料理は苦手じゃねーけど俺は菓子はほとんど作った事ないんだが」
翔子「…大丈夫。雄二の仕事は」
美波「これから買う材料の荷物持ち」
翔子「と、私の旦那さん」
雄二「なるほど。片っぽは引き受けよう」
翔子「……雄二。意地悪言わないで……?ちゃんと荷物持ちもしてあげて」
雄二「逆だ!材料の買い出しの方を引き受けるって言ってんだよ!」
美波「坂本っ。あんまりワガママ言わないの!」
雄二「わがまま!?俺のわがままなのか!?」
翔子「……雄二、私だって街中で手錠は使いたくない…」
雄二「なんなの!?お前にとっての旦那ってなんなの!?」
愛子「坂本君、ごめんね」アハハ
愛子(旦那さん…かぁ)
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 19:12:02.87 ID:BxWH1n5i0
とある喫茶店
午後3時
明久「僕はブレンドで」
康太「……アイスコーヒー」
秀吉「ワシはキャラメルマキアートじゃ」
明久「秀吉の甘そうだね」
康太「……乙女らしいチョイス」
秀吉「んなっ!?」
明久「苦いコーヒー飲めない秀吉かわいいよ秀吉」
康太「……萌え要素としてなかなか高ポイント」
秀吉「違うのじゃ!甘くてトロトロしたものは喉に良いから飲んでおるのじゃ!」
康太「……甘くてトロトロ、だとっ!?」ダバダバ
秀吉「な、何故ムッツリーニは興奮しておるのじゃ!?」
明久「今日も秀吉は可愛いなー」
秀吉「可愛くないのじゃ!」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 19:20:19.73 ID:BxWH1n5i0
カランコロンカラン
玉野「ふぅー。今日も素敵な衣装いっぱい買えたなー」
明久「玉野さん!?」
玉野「よ!?吉っ、アキちゃん!」
明久「逆だよね!?間違え方逆だよね!?」
玉野「休みの日にアキちゃんに会えるなんて!嬉しいっ!」
明久「呼び方直す気がない!」
秀吉「Dクラスの玉野じゃな。お主は買い物が終わって休憩というところかの?」
康太「……やたら大荷物…」
玉野「そうだよ!衣装たくさん買ったんだー」
明久「背中を全力疾走する悪寒!」ブルッ
もしサル喰らっても完結させるから保守してほしい
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 19:27:18.44 ID:BxWH1n5i0
玉野「きっと似合うから怖がらないで?恥ずかしがらないで!」ガシッ!
明久「似合う似合わないの話じゃないよ!?」
康太「……玉野」
玉野「何ー?」
明久「ムッツリーニ助けて!玉野さん腕力と握力と胆力な半端じゃないんだよーっ!!」
康太「………恥ずかしがってるのも有りだろ?」
明久「このムッツリスケベ!!そんな指摘求めてないよ!」
五分後
明久「やっと諦めてくれた…」
秀吉「明久がボロボロなのじゃ」
康太「……戦いが激しすぎて服がよれてる…」
玉野「その服は汚れちゃったみたいだから、もし良かったらこの服…使って?」
明久「諦めてなかった!?」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 19:33:53.41 ID:BxWH1n5i0
玉野「ごめんなさい!だって、アキちゃんが可愛いすぎて、つい」
明久「謝る前に呼び名を改めようよ玉野さん」
玉野「それは無理!」
明久「なんでなのさ!?」
玉野「断固拒否!」
明久「強っ!否定強っ!」
秀吉「明久よ。もう諦めるのじゃ」
康太「………玉野はアキちゃんとしてしか明久を認めてない…存在ってレベルで」
明久「酷いよ!酷すぎるよ!」
康太「……女装が似合う明久にも非がある」
明久「暴論!信じられない言葉が友人の口から出てるんだけど!?」
玉野「ねぇ?アキちゃん。もう全てを受け入れる時期が来たんだよ」
明久「来ないよ?そんな時期は未来永劫来ないよ?」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 19:35:03.58 ID:sSKRH5ToO
バカテスまたアニメやって欲しい
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 19:40:25.43 ID:BxWH1n5i0
玉野「ねぇアキちゃん?今日これからヒマ?」
明久「いや、僕は今日ムッツリーニ秀吉と」
玉野「まさか…デート!?」
明久「ひ、秀吉!?今日ってデートだったの!?///」
秀吉「デートなわけないじゃろう!?男しかおらんし奇数じゃ!///」
玉野「デートじゃないのか…そうだよね。今日は坂本君いないもんね」
秀吉「や、やめるのじゃ明久ーっ!!振りかぶって玉野を殴ろうとしては駄目じゃ!」ガシッ!
明久「離してよ秀吉!お願いだからこの人の頭を強めに殴らせてよ!」
康太「……明久はもう色々と諦めるべき」
明久「なんてこと言うのさ!?そ、そうだ!ねぇ玉野さん!実はムッツリーニも女装すると可愛いんだよー!」
玉野「本当っ!?」ギラッ
康太「……明久…っ!?貴様それでも人間か…!?」
玉野「……素質はありそうね」ジー
康太「…そんな不名誉な素質はない……っ!!」
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 19:46:50.10 ID:BxWH1n5i0
玉野「磨けば光りそう」キラキラ
康太「……磨くな。目を輝かすな」
玉野「アキちゃんとセットで並べたいわ…!」
明久「結局僕もか!チクショー!」
康太「…明久だけで我慢しろ…して下さい」
玉野「アキちゃん、康美ちゃん、秀吉君もとい、ひーちゃんの三人並べてはべらせたい?っ!!!」
秀吉「ワシも組み込まれてしまったのじゃー!?」
明久(こうなったら一人で女装するのだけを回避出来れば良しとしよう!ムッツリーニと秀吉も道連れだ…!!)
明久「ほら玉野さん、早くムッツリーニと秀吉にも可愛い衣装着せて!」
玉野「アキちゃんやっと素直になったのね!」
康太「……やめろ…っ!」
玉野「康美ちゃんも諦めて着なさい!」ゴゴゴゴ
明久「秀吉も観念してこれを着るんだ!」
秀吉「嫌じゃ!ワシはそんなフリルがしこたま付いた服は着ないのじゃ!」
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 19:53:57.03 ID:BxWH1n5i0
玉野「アキちゃん頑張って!ひーちゃんに着せ終わったらアキちゃんには一番可愛いお洋服着せてあげるから!」
明久「もうどうにでもなれ!秀吉っ!覚悟ーっ!」
玉野「康美ちゃーん?そんな怯えないで?」
~お着替え中~
明久「良かった。スカートじゃなくて良かった。本当に良かった」←ショーパン、レギンス、パステルカラーのパーカー、ニット帽
秀吉「それは『良かった』の内に入るのかの?」←フリフリのワンピース、ベレー帽
康太「…屈辱っ…!」←スキニーデニム、ウィッグ、セーター
玉野「三人とも最高っっに可愛い!!!持って帰りたいくらい!」」
明久「秀吉可愛いよ秀吉」
秀吉「お主も傍目から見たら愛らしい格好じゃがな」ハァ
康太「……耐え難い…っ!」
明久「一人だけジーンズのクセに文句言うなよ!」
秀吉「ワシは生足じゃし明久はレギンスを履いているとはいえ、太ももをあんなに晒しておるんじゃ。お主の服装は楽な方じゃ」
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 20:00:13.91 ID:BxWH1n5i0
康太「……俺は女装だが…明久と秀吉は……正装だ」
明久・秀吉「女装(じゃ)だ!」
玉野「アキちゃん、私の隣に座って?」
明久「え?」
玉野「座って!!」ゴゴゴゴゴ
明久「はい」
玉野「香美ちゃんは右隣に座ってね」
康太「……はい」
玉野「ひーちゃんは私の正面ね」
秀吉「りょ、了解じゃ」
康太「……秀吉の方が可愛い…だから秀吉が玉野の隣で俺が向かい側に」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 20:06:42.73 ID:BxWH1n5i0
玉野「却下!ひーちゃんは正面から眺めてたいの!アキちゃんと香美ちゃんはおさわりしたいの!」ギュー
明久「ちょっ!?玉野さん!?」
玉野「はにゅー。アキちゃん柔らかいーっ。ハムハムするわね」ハムハム
明久「か、噛まないでよーっ!」
玉野「香美ちゃんも可愛いなぁーっ!揉みしだいてあげるからねっ」ギュー
康太「……っっ!?!?!?」
秀吉「ムッツリーニ!鼻血を堪えるのじゃ!ここは飲食店じゃぞ!」
玉野「ハーレム!あうぅっ!たまんないよぉー!ハァーレムゥー!」
康太「……!?!?」
玉野「香美ちゃん抱き心地最高っ!」
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 20:12:16.91 ID:BxWH1n5i0
その頃
美波「いっぱい買ったわねー!」
翔子「……美波も…吉井に作ったら…?」
美波「そ、そうね。材料が余ったら葉月に作ってあげて、それでもまだ余ってたらアキに作ってあげよっかな?激辛でっ」
愛子「美波ちゃん相変わらずだねー」アハハ
美波「悪いわね坂本ー。そんなに荷物持ってもらっちゃって」
雄二「いや、そんな重くねぇから平気だ」
翔子「……雄二は力持ち」
愛子「まだ3時だしちょっと休憩する?」
美波「そうね。喫茶店で一休みしてからウチの家に行きましょ」
愛子「清水さんのお店に行く?」ニヤニヤ
美波「あそこはここから遠いし、気持ちが休まらないから」
翔子「……ちょうど目の前に喫茶店がある…」
雄二「そんなに高そうな店でもねぇし、ここでどうだ?」
愛子「決まりだねっ」
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 20:19:22.19 ID:BxWH1n5i0
カランコロンカラン
美波「お洒落な雰囲気ねー、って何してるのアンタたち!?」
秀吉「何故お主らが!?」
雄二「何してんだお前ら?」
康太「……聞かないでくれ」
愛子「吉井君と弟君だけならまだしもムッツリーニ君まで女装させられてるなんて…」
秀吉「ワシと明久はどんな扱いなのじゃ!?」
雄二「こういう扱いだろ」
玉野「アキちゃん可愛いよぉアキちゃん」←ホッペとホッペスリスリ
明久「うぅっ。玉野さんのほっぺスベスベでたまらないけど、ここ喫茶店だから駄目だよぉ。って何だこの殺気は!?」
美波「ア~キ~??玉野さんに何をしてるのかしらー?」ゴゴゴゴゴ
明久「美波!?違うよ!僕が何かしてるんじゃなくて僕が一方的に――ってちょっと玉野さん!?///」
玉野「アキちゃん!アキちゃんっ」ハムハム
明久「ふぁわぁっ!?玉野さんっ、耳噛まないでよ!///」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 20:26:59.60 ID:BxWH1n5i0
美波「玉野さん?お願いだから10秒だけアキ貸してくれない?10秒たったらすぐ返すから」
明久「何する気!?10秒間で僕の身に何が起こるっていうの!?」
玉野「じゃあちょっとアキちゃんは貸してあげるっ」
美波「サンキュー」ニコッ
美波「さて、アキ?分かってるわね?」メキメキメキ
明久「美波の背後が歪んで見える…僕はもう終わりなんだね。お祖父ちゃん」
秀吉「霧島よ。霧島と雄二の邪魔はせんから一緒に離れた席に逃げないかのう?」
雄二「確かにこのままじゃ巻き込まれそうだな」
翔子「……じゃあ雄二は私の隣。木下はそっち座って」
秀吉「了解じゃ」
雄二「翔子の隣か。まぁあっちに巻き込まれて死ぬよりはマシだな」
愛子「やぁやぁムッツリーニ君。ムッツリーニ君、玉野さんの隣で御機嫌だね?」ニマニマ
愛子(なんだろう?ちょっとイライラする…)
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 20:34:06.64 ID:BxWH1n5i0
康太「………工藤愛子……!」
玉野「香美ちゃん!アキちゃんがいなくなった分、めいっぱい可愛がってあげるっ!」ギューッ
康太「……っ!?玉野…!やめっ///」
愛子「ちょっと玉野さん!?何してるの!?」
玉野「香美ちゃん首筋良い匂いだねっ!いーっぱいキスマーク付けてあげるっ」
愛子「駄目!そんなの駄目!」 アタフタ
玉野「どうしてー?」
愛子「ダメったらダメ!」 キーッ
玉野「ちょっとくらい良いじゃない!」ギューッ
康太「……柔らか……っ!…すぎる…!」
愛子「ムッツリーニ君も何でされるがままになってるの!」
愛子(ボク以外の女の子にデレデレするのは…イヤだっ!!)
玉野「はうう!本当に可愛いなぁ香美ちゃんっ。食べちゃいたいっ」チュー
愛子「やめて玉野さん!」
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 20:42:41.94 ID:BxWH1n5i0
ドン!←愛子がムッツリーニを突き飛ばす
ゴテン!床に転がったムッツリーニの上に愛子が覆い被さる
愛子「イタタタタ、ん?っっ!?///」 カァ
康太「……工藤愛子…っ!?」
愛子「ご、ごめん!ムッツリーニ君っ////」 アタフタ
康太「………早くどけ…っ!」
愛子「な、何でそんな言い方するの!?ボ、ボクは困ってるムッツリーニ君を助けてあげたじゃん!」
康太「………余計なお世話…」
愛子「なんだよそれ!ボクは、ムッツリーニ君のために…っ!」グスッ
玉野「ちょっと落ち着いて工藤さんっ!」
愛子「玉野さんは黙っててよ!」
翔子「……愛子落ち着いて…ここはお店。深呼吸して」
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 20:49:21.08 ID:BxWH1n5i0
雄二「やべぇな。おい秀吉、会計済ませて出るぞ」
秀吉「ワシらだけで帰るのか?」
雄二「いや違う俺、秀吉、翔子、島田、工藤で出るぞ。玉野とムッツリーニは一緒にならねぇ方が良いだろ。おい島田!店出るぞ」
美波「う、うん。工藤?とりあえず一旦落ち着いて、ね?お店出よう?」
翔子「……愛子、冷静に」
愛子「バカっ!ムッツリーニ君なんてもう知らないっ!」
秀吉「すいません!会計お願いします!なのじゃっ!」アタフタ
カランコロンカラン
土屋「………」
明久「ハッ!?なんだ!?凄く怖い夢を見てた気がする!」
玉野「良かった。アキちゃん生きてた」
明久「えっ?何?ってイダダダダッ!?体が痛いんだけど!?」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 20:55:06.70 ID:BxWH1n5i0
玉野「島田さんに物陰に拉致されて殴られてたから」
明久「あーなるほど」
玉野「なるぼど。っで済む話じゃないような」
明久「他の皆は?」
康太「…帰った」
明久「置いてかれたか…」ガクッ
玉野「あの、二人ともっ」
明久「なに?玉野さん?」
康太「………どうした?」
玉野「工藤さんの携帯番号とアドレス教えてっ」
明久「別に良いけど、どうして?」
玉野「多分、私のせいで工藤さんは怒っちゃったと思うから」
明久「どういう事??」
康太「………明久は気絶してたから…」
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 21:00:42.68 ID:BxWH1n5i0
玉野「あぁそっか。あのね、私が香美ちゃんをギューってしたり、ベタベタ引っ付いてたらね?」
玉野「それを工藤さんが面白くなかったみたいで」
土屋「……何故か怒り出した…」
明久「そっか。それはしょうがないかもね」
明久(ムッツリーニ、鈍感すぎるよ)
玉野「工藤さんに謝りたいんだ。だから、教えてもらえないかな」
明久「そういう理由なら」
玉野「ありがとうアキちゃん」
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 21:07:54.06 ID:BxWH1n5i0
外
翔子「……雄二、木下を連れて先に帰ってて」
雄二「分かった」
秀吉「じゃあ申し訳ないがワシらは先に失礼させてもらおう」
翔子「……バイバイ」
愛子「結局、ムッツリーニ君はボクに興味なんてないんだよ」ボソッ
美波「そんなことないわよ」
愛子「そんな気使わなくて平気だよ」
翔子「……愛子。今の愛子は心が荒れてる…」
愛子「………」
翔子「……土屋も強がっちゃっただけ。ちゃんと仲直り、しよ…?」
愛子「ムッツリーニ君、突然ボクなんかに怒鳴られて、きっと凄く嫌な気持ちになってるよ?」
美波「大丈夫大丈夫!向こうも頭冷えればちゃんと許してくれらから!」
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 21:15:19.73 ID:BxWH1n5i0
翔子「……土屋としっかり話をするべき」
美波「ほらっ!今日作るクッキーはさっ、仲直りの印のクッキーにすれば良いじゃない!」
愛子「…ありがとう二人とも」
美波「いつまで湿っぽい顔してんの!」
翔子「……愛子は笑顔に似合う」
愛子「………」
愛子(ムッツリーニ君……そうだ。ボクこんなに考えてる、考えちゃってる。認めなきゃ)
愛子(多分、きっと、いやいや!絶対!…ボクは…ムッツリーニ君が好きなんだ)
愛子(ムッツリーニ君は…ボクをどう思ってるの…?ボクではない他の誰かのことが…嫌だ!そんなの絶対、絶対絶対嫌だよっ!
愛子(振り向かせてやるっ。ボクだけしか目に入らなくさせてやるっ。ムッツリーニ君の彼女になってやるっ)
美波「手助けならいくらでもしてあげるから!」
翔子「……もう単純に、土屋を落としちゃおう」
愛子(もう誤魔化さないっ)
愛子「そうだよね!うん!んぁーもうっ!何でボクがこんなにグルグルグルグル悩まなくちゃいけないんだ!ぜーんぶボクの魅力に気付かないムッツリーニ君がおバカなのがいけないんだよ!もうこうなったら多少強引にでも惚れさせちゃうよ!」
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 21:15:52.91 ID:PrRpx0bu0
かわいい
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 21:20:22.98 ID:ESvzMXkg0
確かにかわいい
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 21:22:18.70 ID:4tUSLwja0
本当にかわいい
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 21:24:03.88 ID:BxWH1n5i0
翔子「…そのいき。土屋には強めに強引にアタックした方が効果的…だと思う」
美波「よーし!じゃあさっそくウチの家行ってクッキー作るわよ!!」
愛子(望みがあるかは分からないけど、うん!とにかく好きって気持ちを伝えないと!)
夜
玉野『D組の玉野ですっ!きょ、今日はそのっ!ごめんなさい!土屋君にちょっかい出しちゃって、あのっ、工藤さんの気持ちに気付かないで!』
愛子「気にしないで玉野さん!ボクもう正面からぶつかるって決めたから!ボクが勝手に嫉妬して頭こんがらがっちゃっただけだから!玉野さんが気に病む事じゃないよ」
玉野『それでも謝らせて下さいっ!ごめんなさい!』
愛子「ボクもあの時は怒鳴っちゃってゴメン。ごめんなさい」
玉野『もう謝り合いはやめましょう!私、謝る以外にも工藤さんに用件があるんです!』
愛子「どんな用件カナ?」
玉野『ぜーーーーったい!香美ちゃん、いや、土屋君を幸せにしてあげて下さい!しなさい!』
愛子「りょーかいっ!」ニコッ
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 21:28:58.70 ID:m2jDpIW40
天使だ。かわいい
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 21:31:52.45 ID:BxWH1n5i0
翌日月曜日
放課後
ガラガラ!
愛子「ムッツリーニ君!決着を着けようっ!!」
雄二「工藤か。どうした?えらく元気だな」
雄二(翔子に頼まれてムッツリーニに放課後帰らず残ってるよう伝えてある)
雄二(後は工藤がムッツリーニを連れて屋上かどっか行くだろ。これで俺の役目は終わりだ)
明久「ムッツリーニ!呼ばれてるよー?」
秀吉「む?ムッツリーニの姿が見えぬようじゃが…」
須川「なんだお前ら?土屋探してるのか?」
明久「うん。須川君ムッツリーニ何処にいるか知らない?」
須川「土屋なら保健室に行ったぞ。体がだるいらしい」
雄二「なんだと!?」
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 21:38:54.50 ID:BxWH1n5i0
雄二(しまった!?ムッツリーニには帰るなとしか伝えてないからな。クソッ、放課後教室にいろと伝えるべきだった)
愛子「保健室!?ムッツリーニ君具合悪いのっ!?」
須川「まぁ良くはなさそうだったな」
ダッ!
愛子(保健室ってどっちだっけ!?あんまり使わないから分からないよっ!?)
愛子(ムッツリーニ君辛いの?心配だよっ。自分の事みたいに、自分の事以上にっ)
ガラガラ!
愛子「失礼します。すいません!土屋君いますか!?…あれ?先生いないの…カナ?」
愛子「ムッツリーニ君…?いないの…?」
愛子(あれ?あそこのベッドだけカーテン閉ってる)
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 21:42:03.87 ID:9VXE0J/c0
疑わしきは罰せよ
同定卒業者は罰せよ
可愛い子に好かれてる輩は罰せよ
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 21:47:16.81 ID:BxWH1n5i0
カシャー
愛子「ムッツリーニ君……寝てるの?」
康太「………俺が無防備な姿で眠るわけないだろう?」
愛子「それもそうだね」アハハ
愛子(ムッツリーニ君、顔色はそこまで悪くないけど…目の下くまが出来てる)
康太「………何か用事か?」
愛子「そうだけど、今大丈夫?具合…平気カナ?」
康太「……気にするな。少し、寝不足なだけ」
愛子「そっか………」
愛子(あれ?言葉が……上手く出てこない……ボ、ボクお喋りなはずなのに……)
康太「……俺も…工藤に話がある」
愛子「えっ?」
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 22:25:10.22 ID:BxWH1n5i0
サル喰らってた
土屋「……昨日は……助かった……ありが……とう」ボソッ
愛子「なっ、何でお礼を言ってるの?」
康太「……玉野に遊ばれてた俺を……助けようとしてくれた…だろ?」
愛子「あ、あぅ、そ、そうだよ…?」
康太「……ありがとう。それなのに……俺は嫌な態度を取った……悪かった」ペコリ
愛子「そ、そんな謝らないでよ!ボクだってムッツリーニ君に酷い事言っちゃったしっ」
愛子「も、もう怒ってないよ?それより悪いのはボクだよ!ごめんなさい!ムッツリーニ君っ!」
康太「……もうお互いに許し合おう?……許し合いたい…本当に」
愛子「……ムッツリーニ君がそう言うなら、うん。もう昨日のケンカの事は忘れる……忘れるよ!」
康太「……良かった…本当に……良かっ――」グラッ
愛子「ムッツリーニ君っ!?」ギュッ
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 22:31:31.31 ID:fJXk56o00
なおこのssで
工藤さんファンが莫大に増えた模様
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 22:32:27.51 ID:BxWH1n5i0
後、数レスで完結させるから
また猿喰らうかもだけど保守してくれ
久々にSS書いて日曜潰してんだから!
康太「………だ、大丈夫だ……寝不足なのと……安心したから……気が抜けただけだ……///」
康太(……昨日の夜は……もし工藤と仲直り出来なかったらと考えてたら……何故だか怖くて……一睡も出来なかった……)
愛子「本当に大丈夫!?」ギュー
康太「……だっ、大丈夫だ……だから……とりあえず離して欲しい……っ///」
愛子「うわぁぁぁっ!?ごっ、ゴメン!ムッツリーニ君!////」パッ
愛子(抱きついちゃった抱きついちゃった抱きついちゃった~っ!!!)ドキドキ
愛子(ムッツリーニ君も顔真っ赤だ……何か可愛いな)クスッ
康太「……な、何故笑う…っ!?///」
愛子「好き…だから……カナ?」ニコッ
康太「…………!?!?!?/////」
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 22:33:19.24 ID:PrRpx0bu0
あ、落ちたな(確信)
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 22:33:42.07 ID:5gD2TsUr0
ああ、恋にな(便乗)
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 22:34:18.69 ID:fJXk56o00
あああ、確実にな(絶望)
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 22:36:53.88 ID:CA6ZZKtwQ
異端審問会「ああああ」
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 22:37:37.72 ID:BxWH1n5i0
愛子(言っちゃったっ!あっけなく言っちゃったっ。でも!でも、これがボクの……気持ち。ムッツリーニ君へ向かう、ボクの気持ち)
愛子「ムッツリーニ君っ!顔真っ赤っかだよ?///」ニコニコ
康太「………これは……違うっ!////」
愛子「ムッツリーニ君。真剣に聞いてね?ボク、真剣に話すから。ちょっとだけ、ボクの話聞いてもらえないカナ?」
康太「…………」コクリ
愛子(もう、気持ちを誤魔化さないっ!全て、全部、余すとこなく伝えよう!)
愛子「ま、まずこのクッキー!あげるっ!///」
康太「……ありがとう」
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 22:49:57.52 ID:BxWH1n5i0
愛子「それすっごく美味しいからね?なんたってボクお手製だし!」
康太「……夕飯代わりにでも……食う」
愛子「感想聞かせてね?ムッツリーニ君、じゃあ本題に入るけど」
康太「………」コクリ
愛子「ムッツリーニ君と知り合って、そこまで長い時間経ってないから…こんな事言うのは生意気かもしれないんだけど」
愛子「ムッツリーニ君の色んな面を見てきて、ボクはムッツリーニ君の良い所たくさん知ってるんだっ」
康太「………そうか」
愛子「ムッツリーニ君も同じ気持ちを持っていてくれてるかは分からないけど、いや、その」
愛子「ちょっと回りくどいね」アハハ
康太「………らしくない」
愛子「そうだねっ。ボクらしくスッキリ、サッパリ言うよ!心の準備はOKカナ?」
康太「………あぁ」コクリ
愛子「ボクは、ムッツリーニ君の事が、土屋康太君の事が―――」
おしまい
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 22:48:25.36 ID:fJXk56o00
乙
工藤さんペロペロ(^ω^)
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 22:48:51.85 ID:GejyTvwl0
乙
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 22:51:15.20 ID:XJAT+e9h0
ありがとな
乙
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 22:53:56.37 ID:fJXk56o00
、 _ __ ト.──.----. 、_
>. : : : : : : : : : : : : : : : .`丶、
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/// ∧.jV`テメ、 /_」/L:./l: : l: /. : : : : : : :}
/l: /: Vハ トrイ |:/ メ、/V: ヽ: V: : :,′
 ̄|/V:./ ヽりノ _,, /:/:∧:}: :ト、: ;′ ⌒☆
{'゙゙゙゙ 、 ´ ̄ `ヽVV: : ∧∧:V
', 、_ '゙゙゙゙゙゙ _ノ: :丿/.!:.ト、ト、 覗くならバレないようにネ♪
ヽ { `') イノ ノ: : : ト、{
> ──-、 _ ノ`ー ': :./ リ
/ `ヽ \ ̄\( V
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_ ノ / ̄ ̄\ ̄\ ̄\
「::「 i| i /. : : : : . \ \ \
/|:::| || ト、 /. : : : : : : : : . \ \ \
/ |:::| || l \ /. : : : : : : : : : : : \ \ ∧
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 22:55:20.23 ID:UNQxAqPs0
狂おしいほどに乙
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 22:55:20.40 ID:BxWH1n5i0
長々保守ありがとう
最近
ムッツリーニ×秀吉→秀吉「誰かの家へ行って遊ぶとするかのう」
秀吉×愛子→秀吉「ワシも皆と一緒にHな話に混ざりたいのう」.
愛子×秀吉→秀吉「おなにー?とは何のことじゃ?」
も書いたから良かったら読んでねー
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/21(日) 22:55:25.61 ID:m2jDpIW40
ありがとう
いい夢みさせてもらったわ
転載元
ムッツリーニ「……彼女か……欲しくないと言えば嘘になる」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1350800257/
井上堅二
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秀吉可愛いよ秀吉
ムッツも愛子も可愛いな