13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 17:13:58.66 ID:+rcYOWWV0
「不幸だ・・・」
いつものように暴飲暴食シスターの食欲を抑えたと思ったら
「俺の部屋だけ水道管が老朽化で交換が必要・・・」
寝る分には問題は無いが、それは本来の入浴という用途には使えなくなってしまった
それどころかトイレも洗濯も料理も1週間は難しいと・・・
「インデックスは小萌先生に頼んだはいいが、俺は流石に厄介になれないしなぁ」
だからと言って1週間ここに住み続けるのも色々と厳しいものがある
「土御門もなんだか知らないがまたどっか行ってるみたいだし・・・」
今日も上条当麻は・・・
「不幸だ・・」
ここまで考えた
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 17:30:42.31 ID:+rcYOWWV0
「誰か1週間泊めてくれるような優しい知り合いなんて・・・」
「まぁ、居たらこんなに悩まないんですよね・・・」
知り合いは多いことは多いのだが居候までいくと話が違う
そこまで親しい知り合いと考えるが・・・
「んー・・・駄目だ思いつかない・・・取り敢えず銭湯に行こう、で今日はもう寝る!」
しかし、幸運の星というものがこの世に有ったとしても上条当麻にその加護があることはない
「なん・・・だと・・・」
『ボイラー点検の為、1週間程休業させて頂きます。 猪名川の湯』
「もういい・・・今日はもう寝る、明日のことは明日考えよう・・・」
生気の無くなった表情で踵を返し寮へ戻ろうとした時だった
「なにしてんのよアンタ」
常盤台のお嬢様が少し挑戦的な目つきで上条を呼び止めていた
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 17:51:06.95 ID:+rcYOWWV0
「・・・御坂か、悪いが今日は勘弁してくれ上条さんはこれから1週間の不幸に立ち向かわないといけないんだ」
帰ってから何を考えればいいのかを考えながらその場を去ろうとしたが
「なによそれ、と言うかアンタもお風呂に来たんじゃないの?」
「そのつもりだったんだが・・・見てみろよ」
休業の張り紙を指差し
「上条さんはこれからの断水を生き抜く為に更なる桃源郷(浴場)を探しに行くのです」
「えーと・・・1週間も?困ったなぁ、ホテルのユニットバスは使いたくないのに」
「なんでお前がホテルの風呂なんて使うんだよ?」
「常盤台の寮が今週からしばらく改修工事に入っちゃってるのよ」
「すぐに帰省できる人は良いけど出来ない人はしばらくホテルに居るって訳」
なんという贅沢、水道管の交換で一人だけ寮から追い出されているような状態の自分とは大違い
「いいじゃねぇか、ホテルのユニットバスでも使えるだけ、俺なんか水道関係なんにも使えないんだぞ!」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 18:00:32.32 ID:+rcYOWWV0
「なにしたのよ・・・」
「なんもしてねーよ!勝手に水道管が老朽化して勝手に交換作業に入られて勝手に1週間断水ですよ!」
今日1日の不条理を吐きだして肩が上下する
「・・・あ、あのさ」
「なんでせうか?」
「きょ、今日のお風呂ぐらいなら・・・貸してもいい、けど・・・」
なにかとイレギュラーな1日がまだ続いていた
「べ、別に無理に来いとは言わないけど、その、アンタには借りもあったりするし・・・」
「着たくないなら、来なくてもいいんだけど、その」
「御坂!」
今度は御坂の肩が動く
「恩に着ます!」
そして上条の手は地面に付く
正直、バトンを渡したい
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 18:19:49.98 ID:+rcYOWWV0
ホテルと言ってもそれは上条の知るホテルとは違った、ユニットバスも上条の常識とはまた違った
「さ、流石はお嬢様・・・」
「あ、あたしのことは気にせず入っちゃっていいから」
「本当にいいのか?御坂だって風呂入りに銭湯に行ったんじゃ?」
「どうしても入りたいなら明日の朝にでも学校のシャワールームを借りるから・・・」
なんとなく、ただ冗談のつもりだった
イレギュラーな1日の最後くらい自分自身もイレギュラーなことを言ってみようか
そんな軽口のつもりで、否定されるであろう言葉を
「なんなら御坂も、一緒に入るか?」
「え、あ、は、はい」
「え?」
「え?」
イレギュラーな1日は終わらない
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 18:32:36.99 ID:FvF8vPcBO
ひっひっふーひっひっふー
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 18:38:24.25 ID:+rcYOWWV0
なんで?どうして?疑問は湧いて消えていく
そもそも冗談だってわかってた、冗談に冗談で返せばよかった
いや、今からでも冗談だったと言える
言える・・・筈なのに・・・
「・・・さ、先に入るぞ」
「う、うん」
腰にタオルを巻き男の子が浴室に入っていく
自分が気にかけている少年が、こんなにも近くで、無防備で、いる
「な、なにしちゃってるのよ、あたし、べ、別にあいつのことなんて!」
それも嘘なのは自分でもわかってる、自分もだませない嘘はもはや嘘にもなっていなかった
下着に手をかける、白い少し子供っぽいリボンが付いた上下を脱いだ
マナー違反なのはわかっているがバスタオルを胸から巻く、最低限の防御だ
「は、入っていい?」
わずかに震えた声で中の少年にたずねる
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 18:49:31.99 ID:+rcYOWWV0
「お、おう」
少年の声も震えているが気づかない
「お、おじゃましまーす」
なんて少し間抜けなことを言いながら
扉を開けてしまった、後には戻れない扉を
ユニットバスとは言ってもしっかりと体を洗うスペースは有った
上条はもう体は洗ってしまったのだろうか、浴槽に入って壁を見ている
「あー、俺はもう体洗ったから、御坂も洗っちゃえよ」
「え、ええ、そうよねマナーだもんね!ははは・・・」
ふと、思うタオルを巻いたままでは洗えない
テレビの温泉リポートではどうしているんだろう、そんな疑問を感じながら仕方なくタオルを
「こ、こっち見たら殺すわよ」
「お、おう」
タオルを取った
49 :
忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2011/04/19(火) 19:03:19.14 ID:tlSYGCn/i
は、はやく…
ふぅ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 19:05:39.80 ID:+rcYOWWV0
小振りではあるが形の良い乳房と大人のくびれとは言わないが柔らかいラインの腰
そして薄く柔らかい茂みが露にされた
とにかく、体を洗って浴槽に漬かって、お風呂をでる
それしか考えないようにしよう、そうじゃないともう頭が限界を超えてしまう
「なぁ、御坂」
「ひゃ、ひゃい!」
思わず変な声が出てしまったが、そのまま会話を続ける
「頭洗うの忘れた」
「・・・はぁ?」
「いや、だから頭」
「それが、なによ?」
「その、申し訳ないんですがもう一度そちらに行ってもいいでせうか?」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 19:18:15.59 ID:+rcYOWWV0
一瞬、何がいけないんだろうと思ったが、大問題だ
もうタオルは取ってしまっている、再び巻いたとしても濡れていては透けてしまって意味が無い
自分が浴槽に入るか、それはそれでもっと大変なことになってしまう
何か良い案は無いものかと、殆ど回らなくなっている頭をフル回転させる
思いついた結論
「あ、あたしが洗ってあげるわよ!」
なんでだろう
どうしてその結論に達したのだろう
だが、既に少年は自分の目の前でバスチェアーに座っている
「ぜ、絶対に目明けちゃ駄目だから!」
「わ、わかってます!ハイ!」
手にシャンプーを取り泡立てる、ちょっとした気遣いだが男の子の髪を思ってのことだ
「い、いくわよ!」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 19:28:08.90 ID:+rcYOWWV0
少年の髪に触れる
短髪で硬い髪だが、今は濡れているので思ったより柔らかい
「い、意外と手入れしてるのね」
「いや、普通にシャンプーとリンスぐらいだが」
「ドライヤーとかは?」
「あんまり気にしたことないかなぁ」
まぁ外見に無頓着そうだとは思ってはいたが、男の子というのは本当に何もしないのだなと
「では美琴先生が今日はしっかりとキレイにしれあげますかね」
「いや、そんなに気にしないからいいよ」
ようやく普通に話せるようになった、恥ずかしいは恥ずかしいがこんな感じでなら悪くない
このまま終わらせて自分も早く洗おう、と
まぶたに泡が付いている、気になるだろうから取ってあげようと思った時だった
すまん、ちょっと飯食べてくる
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 19:53:18.94 ID:+rcYOWWV0
お待たせしますた
背中に違和感
いや、違和感というか何かが触れた
確信は無い、だが浴室に入ってから殆ど目を明けていない上条は想像してしまった
この、背中の、柔らかい感触は、つまり、その、当たってる、のか
まぶたに触れられる、後ろから抱きしめられるような体勢だろう
もう、なにもかも限界なのかもしれない
「み、御坂」
まぶたに触れた手が止まる
「ふぇ、えっと、なに?」
これは当ててるのか、当たってるのか、それが問題だ
「す、すまん、ちょっと背中が、重いなぁと・・・」
結局のところヘタレだった
「え、あ、うぁ、いや、その、あ、う、ごめん・・・」
意図は伝わった、だが沈黙がつらい
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 20:01:57.81 ID:Mdvxdqes0
それでこそ上条さん
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 20:03:43.87 ID:+rcYOWWV0
「いや、その、まぁ後は流してくれればいいから」
もう自分の理性も限界だったし、これで良いかな、と思う
そもそもお風呂を貸してくれてる女の子に何を考えているんだ
沈黙が続くが後ろでは動く気配
シャワーの音がしてくる、流してくれるのだろう、そしたらもう出よう
柔らかい泡とお湯の流れる感覚、流し終わったのかシャワーが止まる
「わ、悪かったな頭まで洗ってもらっちゃって、そろそろ出るかなぁ、ははは」
腰を上げようとして肩に手が置かれる
「えーと、御坂、さん?」
「あ、あの、体冷えちゃってるから・・・もっかい入ったら?」
また流される俺はヘタレなんだろう
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 20:14:38.09 ID:+rcYOWWV0
また壁を見る時間が始まった
正確には壁の方を向いて目を閉じていたのだが
この状態は完全に自分が招いたことなのだが、誰かのせいにしたい
しかし不幸だとは言えないのでそこでも悩んでしまう
今、自分の後ろで体か頭を洗っている少女は何を考えているんだろう
少女との思い出を思い返してみても、いまのような事態になる要素は一切ない
お湯を流す音がした
「ふぅ、とりあえずさっぱりした」
「そ、そうか、なら御坂も体冷えてるだろ、入ったら・・・」
「・・・」
再び、沈黙が流れた
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 20:22:26.82 ID:+rcYOWWV0
ど、どうしよう
この狭い浴槽に2人で入れるのだろうか
いや
そこじゃない、そこじゃないのはわかっている
俺は何を言った
入ったら、どこに、浴槽、俺が居る、浴槽
無理だろ、常識的に考えて、年頃の娘さんと上条さんが、同じ浴槽だなんて
うん、間違えた、選択肢を間違えたんだな、きっとそうだ、うん
「じゃ、じゃあ、入る・・・ね」
「間違えたんです!すみません!」
ほぼ同時に、言って
浴槽に2人並んでいた
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 20:34:19.17 ID:+rcYOWWV0
いま、この男はなんて言ったのだろうか
人の一世一代の度胸をもって搾り出した言葉をなんだと思っているのだろう
でも、もう遅い
浴槽は広かった、少年は壁の方を向いていた
その壁と同じ壁を見るように少女はお湯に浸かっていた
お互いの肌が触れないようにしてはいるが、それでも浴槽は狭かった
「あ、あのさ」
「な、なんでせうか」
間違えたと言った事をよっぽど気にしているのか少し怯えている
「その、迷惑、だった?」
「へ?えっとー、それはどういう」
「お風呂、誘ったことそもそもが・・・」
「いや、それは感謝してる、本当に」
急に真面目な声になった、こういうところは本当にいつでも変わらない
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 20:42:40.88 ID:+rcYOWWV0
「そ、っか、よかった」
うん、それは本当に嬉しい、この少年に感謝されるのは
不思議だった、普段は一緒に居ても遠い気がしてた少年がとても近く感じる
まぁ、本当にいつもより近いんだけど、しかもこんな格好だし・・・
いつも自分のことなんかより他の人のことばかり考えている少年が
今は、今だけは、あたしのことを思ってくれてる気がする
それだけでも、よかった
「なぁ、御坂」
「ん、なに?」
少し恥ずかしそうに
「流石に浴槽に二人は狭いな」
「う、うん…」
恥ずかしいけど、それ以上に幸せ、かな
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 20:51:50.50 ID:+rcYOWWV0
「あ、あのさ」
「なんだ?」
今までずっと気にしてたけど言えなかった
「アンタの、その、名前を、さ」
「名前?」
「呼んで、いい?」
上条 当麻 知ってた、けど呼べなかった
「そんなの、聞く必要なんてねぇよ」
「えっと、じゃあ、当麻」
今日一番恥ずかしいかもしれない、いや一番恥ずかしい
顔が熱を持つのがわかる、お風呂のせいじゃない、感情の昂ぶりで熱い
「なんだ、御坂」
む、これはあっちも同じようにしてやりたい
「御坂、じゃなくて、美琴、美琴って呼びなさい」
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 20:55:58.37 ID:FvF8vPcBO
なあカミやん、美琴ちゃんにちゃんと触っとかんと漏電してあぶないで。
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 21:02:04.01 ID:+rcYOWWV0
「美琴」
不意打ち過ぎる
そりゃ、自分だって当麻の顔見てたけど面と向かって名前呼ばれるなんて
・・・面と向かって
恥ずかしい、名前を呼ばれたのも、こっち見てるのも
「あ、アンタ、こっち見るなって、あ・・・」
そうですよね、お風呂に入る時はマナーですよね
自分だってマナー守ってるんだから、この少年がマナーを守っていない道理も無い
「す、すまん、って、え」
まぁ、これぐらいのハプニングは有る、かも、とは思ってた
でも、急すぎた
「ふ、ふにゃー!」
「う、うわ!美琴!」
あぁ、何でだろう、ふと頭に、電気うなぎ、って単語が
そのまま視界が暗くなっていく
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 21:05:53.97 ID:+rcYOWWV0
と、思っていた時だった
肩を、しっかりと持たれた
ぐっ、と手前に引っ張られ
顔の横に濡れた黒髪が有って
気になっていた少年の、腕の中で
抱きとめられていた
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 21:18:19.36 ID:+rcYOWWV0
たぶん、あたしが溺れそうに見えたんだろう
そうじゃないと、この少年はこんな積極的なことはしない
そう思わないと、別の理由で気が遠くなりそうだった
「あ、あの、あ、ありがと」
「・・・」
なんで何も言わないんだろう、確かに自分だって一言しか出なかったが
胸の鼓動を感じる、自分の鼓動も伝わっているのだろうか
とても早い鼓動
それは、どちらの鼓動だろう
「と、とうま」
少しだけ顔を離した、少年の顔が見えた
その顔も赤くなっていて
自分と同じだ、なんて思っていたら
―――――顔を近づけていた
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 21:35:06.65 ID:+rcYOWWV0
なにも、考えていなかった
本当に自然に、唇が触れ合って
離れた
とても暖かかった、全部が、暖かかった
ゆっくりと肩に掛かっていた手が体を離すように
でも、離さなかった、あたしが
「・・・とうま、あの」
「み、こと」
また、顔を近づけていく
今度は、雰囲気に流されたとか、そんなんじゃなく、自分の意思で
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 22:03:43.27 ID:+rcYOWWV0
唇に触れる、二度、三度、四度目に、舌が入ってきた
「ん、ぷぁ、ふぁいって、くる、ん」
痺れるような、でも暖かい、少年の腕に抱かれながら、そんなことを思った
「んぁ、み、さかぁ」
する、と腕が顔に触れる、少し困ったような、上気した顔
きっと、自分も、こんな顔してるんだろうな
とても、恥ずかしい、でも少年に触られている頬は、その手は離して欲しくなかった
抱きしめられる、今度は自分から少年の首に手を回す
つ、と首筋を舐められる、暖かい舌の感触にゾクゾクしてしまう
「ん、やぁ、くすぐっ、たい」
「ご、ごめん」
謝りながら、しかしゆっくりと、鎖骨のほうへ舌先は向かっていく
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 22:08:10.85 ID:1ey+Lo3r0
にやにやが止まらん。どうしてくれる。
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 22:20:38.34 ID:+rcYOWWV0
「あ、その、恥ずかしいから、えっと・・・」
つい、胸を隠してしまう、やはりちょっと自信が無い
「そう、だよな、御坂の気持ちも考えないで、その、すまん」
とたんに手を放し、体も離れようとする
この少年は、こういう所が甘い、恋愛経験があまり無い自分でもここは引いては駄目だとわかる
だから、抱きしめた、こっちから
胸に耳を当てて鼓動を聞く
「当麻、すごいドキドキいってるね」
「う、仕方ないだろ、その、美琴が、その」
あたしが悪いんだろうか、急に積極的になったから、むしろ引かれた?
「美琴が、かわいい、から」
かなり、予想外だった
「あの、こんな状態で、言っても信じないかもしれない、けど、えっと」
名前を、呼んでくれて、かわいい、って言ってくれて、どうしよう頭真っ白だ
「す、好きだ、美琴」
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 22:33:25.44 ID:+rcYOWWV0
真っ白だ
いや、流されて言ったのかもしれない、この男は、少しそういう面がある
冷静になれ、なんて言った
「好きだ」か、好き、ってどんな意味だっけ、あれ、それって
「あ、あの、あたしは」
「っと、悪い、また俺、美琴の気持ちわかってないのに、すまん!」
頭を水面ぎりぎりまで下げる、やっぱりこの男はこういう奴だ
手を伸ばす
その黒髪を包むように、抱きとめる
濡れた黒髪が胸に当たって冷たい
「み、御坂さん?」
たぶん、すごいドキドキいってるんだろうな、聞こえてたら
「あたしも」
こんな格好で、恥ずかしいなぁ
「好きだよ、当麻」
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 22:58:32.31 ID:+rcYOWWV0
結局、俺たちは二人してのぼせた
部屋に置いてあったガウンを羽織り、まだフラフラしている頭を無理に使う
とりあえず、美琴にもガウンを着せてベッドに寝かせ、冷蔵庫からミネラルウォーターを出す
「美琴、飲めるか?」
手元にペットボトルを持っていくと、手に取ってくれた
なんとか自分で飲めるようなので、自分も新しいペットボトルを出し開ける
「ありがと、もう大丈夫」
少しだけ体を起こし、フラフラしてるのであろう、頭にペットボトルをくっつける
「あの、当麻」
「ん、どうした?」
俺も見習ってペットボトルで頭を冷やす
「今日、これから、どうするの?」
む、考えてなかった、やっぱり家に帰らないと不味いだろうな
「ま、寮に戻って寝るかな、お風呂も使わしてもらったし」
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 23:10:06.89 ID:+rcYOWWV0
やっぱり、この男は、わかってない
ここまで言っても、まだ、家に帰るつもりというのが、らしいといえばらしいのだが
「アンタねぇ、少しぐらいこっちの意図ってのを、わからないかなぁ」
わかんないだろうな、わかってるのなら、泊まってくもんなぁ
「泊まっていってもいいわよ、今日だけじゃなくても、1週間でも」
「ほ、本当でせうか」
「嘘言っても仕方ないでしょ」
「あ、ありがとうございます!御坂さん!」
また頭を下げる、もう染み付いてるんだろう、下っ端根性と言うのが
「あ、そういえば、御坂」
御坂に戻ってる、少し残念だけど
「なに?」
「お、俺達、恋人で、いいのかな」
許してあげよう
「当麻が、恋人になって欲しいなら、いいよ、それでも」
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/19(火) 23:32:03.23 ID:+rcYOWWV0
そんなこんなで、イレギュラーな1日は幕を閉じた
暴飲暴食シスターも、水道管の老朽化も、銭湯の休業も
普段通りの不幸と考えればどうということはない
御坂の登場も、ホテルで風呂を借りたのも、一緒に風呂に入ったのも
イレギュラーの中では小さい方、たぶん
やはり、一番のイレギュラーは
「どうしたの?」
となりで横になっている、このお嬢さん
「いや、上条さんは不幸なのかな、とね」
「なにそれ、酷いなぁ」
微笑みながら、こちらの胸に顔を埋めてくる
少なくとも、今は不幸じゃないんだろうな
「あたしは、不幸じゃないわよ」
俺のとなりに居てくれる人が不幸じゃないのなら
fin
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 01:10:33.98 ID:fBzVyk3d0
とても、とても、幸せだった
それはもう、自分の顔がにやけ過ぎていて、気持ち悪い程に
御坂美琴の横に居る、彼の寝顔を、見ているだけで幸せとは
「我ながら、なんとも脳みそ溶けてるわね」
しかし、悪い気はしない、今まで素直な気持ちを彼にぶつけられなかった
これからは
「素直になれる、かな」
彼が起きる前に、ちょっと身だしなみを整えておこう
女の子の朝は意外と慌しい、それが中学生だとしても
特に、気にかけている人が居るならなおさらだ
「顔洗って、髪ぐらいは整えたいわよね、って」
布団から出ると、チラリと、見えてしまった
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 11:18:10.57 ID:fBzVyk3d0
>>202の続きから
「け、結構、胸板とか厚いんだ、わ、腹筋とか」
単純に好奇心から、彼の体を弄り始める
そうしているうちに、興味は下の方へと
「・・・う、うなぎ、や、なんだろう、ヘビ?」
直視こそしてはいないが、確実に、昨日の浴槽で見た、それよりじっくり見る
「い、意外と変な形でも、ないの、かな、たぶん」
触って、みよう、かな
でも、寝てる人の体に、そんな、駄目、だよね
「見ようによっては、か、かわいい?」
その手は、そこに向かって、ゆっくりと、指先が触れた
「うわぁ、なんだろ、柔らかい、こんなのなんだ」
敏感な部分を避け、モノ自体を、少しつかんでみる
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 11:25:05.23 ID:fBzVyk3d0
「あ、暖かい、なんか、だらーんってしてるけど」
よく、見てみたい、と布団の中にもぐって、見つけた
こういうもの、なのかな、と、掴んだり、指でつついたり
もはや、本人にはお構いなしに弄っていく
男の本能とは、また別に、生理現象、仕方の無いことはよくある
特に、上条当麻、彼は自分の家で、抜くこともままならない生活である
そうなってくると、自然、彼の生存本能も機能していく
「あれ、これって、あ、固く、なって、きた・・・」
なにも考えていない時でも、執拗に触られればモノは、役割を果たそうとする
どうしよう、いや、どうするもなにもない筈なのだが、なんとかしようとしてしまう
真面目な彼女のいい部分でもある、しかし、今回は、それが裏目にでた
「えと、出せば、また元に戻るん、だよね、確か」
少し、今までより強く、それを握る
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 11:27:09.55 ID:IvWBIas+0
こんな時間から全裸か……
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 11:35:28.86 ID:fBzVyk3d0
その刺激は、流石に、疲れて眠っているモノの主を、起こしてしまった
「な、何をしてるんでせうか、美琴さん」
終わった、なにが、とはわからないが、終わった
顔を上げ、ようやく出た言葉は
「お、おはようなぎ」
最悪のグッドモーニングだった
「まぁ、興味があったのはわかります、上条さんも御坂さんに、興味が無いわけじゃありません」
「は、はい」
「なので、その、で、出来れば言って欲しいなーと」
「す、すみません」
朝も朝から、まさか性教育の授業
しかも、モラルの面を、上条が御坂に、なかなか想像しがたい光景
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 11:45:02.36 ID:fBzVyk3d0
身だしなみを整え、ホテルを出る
とはいっても、1週間はこのホテルに滞在するのだから、無理に出かける必要は無い
ことは少し前、上条のお説教が終わったころ
「そういえば俺、着替えとかなにも持ってないな」
急な断水で、洗濯もしていなかったため、そもそも着る物も少ない状態だったが
「コインランドリーなら、近くにあるわよ」
「コインランドリー、1回500円は、上条家の1日の食費にも相当するんですよ」
嘘ではない、もやしで底上げしても、上条家にはブラックホールが存在するのだ
「いや、別に無いなら無いで、それくらいどうにかしてあげるから」
この24時間で何度目か、上条当麻は、頭を床につけることになる
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 11:57:06.22 ID:fBzVyk3d0
「そんなに距離ないわよね、当麻の寮までって」
学校が休みでも、律儀に制服を着る彼女ともに、デートと言うには味気ない
コインランドリーへ、洗濯物を洗いにいく、そんなお出かけ
だが、彼女はそれも楽しんでいた、あまり、一人の個人に執着しない彼が
今は、自分と過ごす、その為に居てくれる
「本当に、御坂さんには、頭が上がりませんし、足を向けて寝れないですよ」
「し、しばらくは、頭は同じ方向で寝るし、問題、ないでしょ」
以前ならば、絶対に飲み込んでいた、そんな言葉も今は、ちゃんと言える
「そう、だな、一緒に寝るんだもんな」
それは、上条も同じだった
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 12:05:40.88 ID:fBzVyk3d0
あまり、量を持っていっても仕方がないので、殆ど最低限の服だけ持って来た
「意外と、片付いてたわね」
「意外って、心外だな、こう見えても上条さんはキレイ好きですよ?」
洗濯物を両手にかかえ、ホテルへと戻る
大した手間はなかったが、途中、上条家で、家捜しがあった
美琴としては、すこしHな本なんかが、出てきても良いかなー、なんて思っていたが
「これと言って、面白いものはなかったわね」
上条としては、暴食シスターが居る手前、そういうものは、持ちたくても持てない
「なんだよ、面白いものって」
「え、いや、ははは」
彼女としても、そういうものがあったら面白いな、とも言えないが
「ところで、さっき買ってたのって、なに?」
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 12:16:00.81 ID:fBzVyk3d0
コインランドリーの帰り、薬局に寄っていた二人
上条はチラリと、その端にある一角を気にしていた
一般的なところの、避妊具、つまりは、ゴム
今朝、あんなことがあってしまっては、意識せざるを得ない
だが、流石に昨日の今日で、コレを買っていては、がっつき過ぎだろう
そう思い、手にした物は
「入浴剤、体の芯まで温まりましょう」
「え、と、お風呂の?」
入浴剤と言っているのだから、お風呂で使うのは当然だろう
しかし、彼女が言っているのは、そういう意図とは少し違った
今日も、一緒に、入る、のかな
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 12:27:26.57 ID:fBzVyk3d0
ホテルに着き、洗い終えた洗濯物をたたむ
1週間、ここで過ごすんだな、と、急に実感が湧いてきた
寮に戻っていたら、風呂どころか、トイレも、近くの公園まで走るはめになっていた
このお嬢様には、感謝してもしきれない、それと同時に
付き合っちゃってるんだよな、御坂と
不幸だ、不幸だ、と普段言っているが、これはどういう運命の悪戯だろうか
勿論、彼女のことが悪いわけでも、嫌なわけでもない
一人の女の子として見てたし、顔立ちも可愛いと思ってた、頼りになるとも思っている
だが、昨日のタイミングは、我ながら酷いものだった
あそこまでしておいて、ようやく、上条は言葉を出すことが出来た
そのことを思い出し、意識せずとも、目線は動いていた
美琴、と、昨日の浴室
顔が赤くなってくる、自分もああいうことは慣れていない
昨日の自分は、どうかしていた、そう俺自身もイレギュラーだったんだ
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 12:38:48.57 ID:fBzVyk3d0
うん、今日は普通に過ごそう、一人で風呂に入って、床で寝よう
どこまでいっても、やはりヘタレであった
「御坂、俺、先に風呂入ってるから」
買ってきた入浴剤を片手に、浴室へ入っていく
体を洗い、髪も洗った、抜かりは無い
入浴剤を浴槽へ入れると、乳白色のにごり湯へ変わっていく
ふと、ホテルの風呂に、入浴剤を入れても良いのだろうか、とも思ったが
「入れちゃったもんは、仕方がないよなっと」
あまり悪びれず、お湯に浸かる
やはり、風呂はいいものだ、体の疲れも癒してくれるし、思考もまとまってくる
今日の上条さんは紳士的ですよ、っと
「お、おじゃましまーす」
それも一瞬だった
飯食ってきます
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 13:05:20.40 ID:VOwscsaRi
声年増wwwww
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 13:53:45.90 ID:fBzVyk3d0
食料が無かったので外に出てた、遅くなって申し訳ない
「えっと、美琴さん?」
「な、なに」
なぜ、入って来たのだろうか、一応、声はかけた
「先に、入ってるって、言ったから、その、待たせちゃ、悪いかな、って」
ええ、まぁ、その、言いました、「先に」って
「あ、あの、美琴さん、それは、お先に、お風呂借りるよー、的な」
けして、先に入って待ってるぜ!なんて積極的なセリフでは、無かったんだけどな、と
「ご、ごめん、じゃあ、出るね」
出ちゃうのか、それは、ちょっと残念と言うか、いやかなり残念
「きょ、今日も一緒に入るか、美琴」
「え、うん、いいの?」
もう、なるようになれ、流れに身を任せる、嬉しいのは本心だが
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 14:08:38.60 ID:fBzVyk3d0
体を洗い、髪を洗う、さぁ、いよいよ浴槽だ
彼は相変わらず、壁の方を向いている
とても誠意があっていいのだが、それもちょっと寂しい
「よ、横、失礼します」
場違いなセリフも、気にしていられない
「お、おう」
相手も固い言葉しか出ないわけだし
肩まで浸かって、チラ、と顔を窺ってみる
しっかりと目を閉じて、口の端が少しピクピクしてる
面白い、自分もかなり戸惑ってはいるが、この反応は面白い
「当麻」
少しだけ、意地悪してみる
「どうした、美琴」
言い終わる前に、肩に頭を乗せて
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 14:27:30.15 ID:fBzVyk3d0
「当麻のにおいがする」
自分なりに精一杯の、恥ずかしいセリフだった
「み、美琴さん?」
腕が動いて、抱きしめられた
「あの、そういうこと言われると、紳士な上条さんも、理性が危ういんですが」
言われて、さらに強く抱きしめられる
二人が入れるぐらいの広さはある浴槽で、一人分のスペースに収まる
女の子の肌とは違う、少し固い肌に抱かれて
「いいよ、少しくらいなら」
悪戯を許す、お母さんのように、優しく言ってみた
濡れた髪が少し冷たい、なんて思う
そんな、優しいキス、だった
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 15:57:52.64 ID:fBzVyk3d0
ちょっと復活
自然と、腕が首の後ろに回っていた
唇が離れた、でも腕は放さない
「んっと、もっと、してほしい、かも」
耳元で囁いて、また、ギュ、と腕に力を入れた
アイツの手が背中から、腰の方まで下がってきて
さらに密着する
「み、こと」
少し辛そうな、切ないような表情
たぶん、思ってることは、同じだ
もっと、近づきたい
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 16:10:01.33 ID:fBzVyk3d0
彼の手が、背中まであがってくる
少し体を離して、手をお腹に当ててくる
くすぐったい、でも、嫌じゃない
そのまま、上に
「いいのか、美琴、その」
聞くな、バカ、恥ずかしくてそれどころじゃないって言うのに
小さく頷いておいた、それが今出来る限界
手が触れる、少し震えながら、でもしっかりと押し当てられる
「こ、こんな感じか?」
ん、と声だけで返事をする、触れる手に力が加わる
「は、なんか、くすぐったい」
「わ、悪い」
「ううん、大丈夫」
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 16:19:31.46 ID:fBzVyk3d0
触れる動きから、掴むような動きに変わる
下から持ち上げるように、でもおっかなびっくりな感じに
「はぁ、なんだろ、当麻の手、暖かい」
触れられるたび、体の奥が痺れるような、そんな感覚
「み、美琴、きもちいい、か?」
「き、聞かないでよ、ん、はぁ」
まぁ、その、気持ちいい、かな
でも、言ってあげない、くやしいから
胸に触れたまま、また、唇を重ねられた
「ふ、むぁ、とう、まぁ」
なにも考えられなくなる、目の前の人が愛おしい、それしか想えない
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 16:28:03.85 ID:fBzVyk3d0
唇が離れる、少し名残惜しい
しかし、彼の顔を見れるのは嬉しかった
と、手が下に降りてくる
おへその辺りから、更に下へ
「あ、と、とうま、やだ、そこは」
つい、手を取って制止してしまった
「す、すまん」
流石に、恥ずかしい、いや、心の準備が出来ていない
「ご、ごめんね、まだちょっと、怖いって言うか」
「いや、いいんだ、美琴が許してくれるまで、我慢するよ」
もっと、強引にくるかと思ったが、今回ばかりは彼の自制心に感謝だ
「あの、だから、もっと、こっち触って」
そう言って、自分で手を、胸に、持っていく
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 16:43:21.40 ID:fBzVyk3d0
ちょっとは慣れてきたのか、優しく、包むように触れてくる
彼の手がしっかりと胸を包む、手の平サイズとでも言うのだろうか
少し、悲しくなる
「あの、ごめんね、ちっさくて」
「ん、どうした?」
「その、胸、ちいさいから、その」
物足りないかなぁ、と思ったり
「美琴」
恥ずかしくて俯いてしまう、顔を直視できない
「上条さんの理性に、どれだけダメージをあたえるんですか、この子は」
そう言って、また強く、抱きしめられる
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 16:48:53.21 ID:RA9QNvn70
私はこのスレを落とさないことわ誓う
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 16:55:37.18 ID:fBzVyk3d0
「あの、と、とうま?」
抱きしめられて、こちらに体重がかけられる
そのまま、顔を胸に持ってきて
「あ、は、恥ずかしいよ」
その勢いのまま
沈んでいった
「・・・は?」
胸に顔を埋められると、思って身構えたら
「そのまま沈んでくんだもん、心配する前に呆れたわ」
「面目ないです、はい」
結局、またこの男は、床に顔をつけていた
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 17:18:40.21 ID:fBzVyk3d0
ベッドに横になり、呟いてみる
「不幸だ」
横で寝ている顔を見る、お風呂で疲れてしまったのか、ぐっすりだ
人の気も知らないで、幸せそうに寝てくれちゃって
うん、でも嘘は良くない
「不幸じゃない、今、この瞬間は」
抱きしめる、暖かい身体だな
もう、聞いてないだろうけど、耳元で囁く
「アンタが、一緒に居てくれるなら」
不幸なんて、ありえない
「好きだよ、当麻」
この人の、不幸の道も照らしてみせる
fin
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 17:59:26.49 ID:jzTw2EX60
三日目
「ふぁ~朝か・・・」
窓から日差しが注ぎ込まれる
おそらく、二度と泊まる事の無いホテル
そんな場所で、一人の女の子と二人きり。
その相手はまだ、ベットで可愛らしい寝息を立てている
「・・・。」
昨日の朝、あんな事があったのだ、少しくらい・・・
「いやいやいやいや、ダメだぞ上条さん」
いくらなんでも寝ている子にそんな・・・
でも昨日の朝は寝ていた時にされた訳だし・・・
原作読んでないからキャラの個性が分からなかった。こんなんでよければ・・・
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 18:17:14.55 ID:jzTw2EX60
おそるおそる手を胸元に伸ばす
心臓の鼓動が音を立てて早くなる
昨日、御坂もこんな気持ちだったのだろうか
「んっ・・・」
(!!)
急いで胸に触れた手を引っ込める
どうやら起きてはいないみたいだ
(てか、朝っぱらから何やってんだ俺・・・)
このままのだと上条さんの理性は崩壊しそうなので、とりあえず起こすことにした
「お~い、御坂~。御坂さ~ん。」
体を軽く揺さぶるが、起きない。
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 18:23:57.98 ID:jzTw2EX60
少し強く揺さぶってみる
「御坂~、起きろ~。朝だぞ~」
「名前で・・・呼んで・・・」
御坂の口が微かに動く
寝言でしょうか。いいえ、目が少し開いています
「美琴。朝だぞ」
半ば自棄になりながら、眠れる姫に言い放つ。
美琴は満足そうに体を起こす
「おはよう」
「・・・おはようございます」
目と目があう。また顔に血が上ってきた
すまん。時間切れだ。続きは誰か頼む
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 18:39:10.07 ID:OQA4ii950
おい
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 18:45:57.19 ID:fBzVyk3d0
何か神様が美琴サイド書いて良いって言ってる気がした
ふと、何かが触れた
まどろみの中から少しずつ覚めていく
なんだろう、暖かいものが胸に触れている
手?と思ったとき、一瞬、身構えそうになったが
これは、昨日のお返しということかな
たぶんそう、ならちょっとぐらい我慢してあげよう
「んっ・・・」
触れやすいように、身体を動かす、が
手が離れた、こっちが起きるのを怖がってなのか
「おーい、御坂ー、御坂さーん」
身体を揺さぶられている、この男、ここまでやっておいて
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 18:46:58.42 ID:fBzVyk3d0
「御坂ー、起きろー、朝だぞー」
むぅ、しかも名前で呼ばないって、どういう根性してんのよ
昨日だって、アレだけ、その、色々しておいて
少し意地悪してみよう
「名前で、呼んで・・・」
チラ、と、まぶたを開けて顔をうかがう
いかにも疑っているような、複雑な表情だ
ふぅ、と一息聞こえた後
「美琴、朝だぞ」
よろしい、と心の中で満足に頷く
「おはよう」
「・・・おはようございます」
赤くなってるのは、恥ずかしいのか、自分の仕返しがバレてるか不安なのか
今日も、いい朝だ
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 19:18:29.35 ID:RA9QNvn70
インデックス、姫神「解せぬ」
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 20:27:45.08 ID:fBzVyk3d0
欲しい、とても欲しいけど、流石に子供っぽいかな
悩んでいる、そりゃもう迷っている
ゲコ太缶バッチと、ゲコ太ストラップと、どちらかを選ぶくらい
アイツは、他の物を見に行ってるし
買ってきて、すぐにしまっちゃえばバレないよね
「すみません、このパジャマ欲しいんですけど」
本日、上条当麻と御坂美琴は買い物に来ている
昨日は上条の洗濯に付き合った、と言うことで、今日は美琴のリクエストだ
デートと言えば聞こえはいいが、上条の主な役目は荷物持ち
奢ってやる財力が無いのが悲しいが、上条家の財政は今月も既に赤字寸前
仕方が無いと言えば仕方が無い
375 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 20:39:04.30 ID:fBzVyk3d0
前は邪魔されて買えなかったけど、どうにか買えた
袋の中を見て、少しニヤついてしまう
「これは、寮に戻るまでお預けね」
「なにがお預けなんだ?」
ハッ、と顔を上げると、今、一番見られたくない人がいた
「な、ちょ、アンタいつから!」
「いつからって、お前が何か買ってるな、と思って今来たんだが」
み、見られてない?
「まぁ、でも意外っちゃ意外だな、結構可愛いもの好きだったんだな、美琴って」
顔が熱くなる、どうしよう、何か言い訳を
「こ、コレはプレゼントよ、そう!プレゼント!」
く、苦しい言い訳だったかな、せめて妹でも居れば良かったのだが、いや1万人弱いるが
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 20:50:28.70 ID:fBzVyk3d0
しかし、彼もお見通しだったのかもしれない
「そうか、お前が着ても似合うと思うんだけどな、残念だな」
「っ、そ、そう?じゃあ着ちゃおう、かな」
ほっと、肩の力を抜くと、頭の上に手を置かれた
「恥ずかしがるなよ、いいじゃねぇか、お前が好きなら」
益々、顔が熱くなってしまった
彼も、頭を撫でていた手を離し、自分の頬をかいている
ちょっと恥ずかしいのかな、自分の見間違えで無ければ
彼の顔も、照れくさそうだった
「買うもの買ったなら、戻るか」
「うん、帰ろっか」
自然と、手をつないでいた
377 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 20:56:30.50 ID:ZWjZQMz40
新婚かよ
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 21:29:06.81 ID:fBzVyk3d0
誘ってしまった、今日は勘違いとか、そんなんじゃなく
自分から、誘って、待ってる
発端は、上条だった
「そろそろ、風呂入っちゃうか」
昨日のように、何の気なしに言ったのだろう
どちらが先に入るのか、その程度の感覚で
まぁ、少し気に喰わなかった
ここ二日、一緒に入ってるのに、まだ気を使っているこの男が
「あ、あたしは、一緒にが、いいな」
気を使う男に、気を使わせないよう、だが
「失敗した、これは、思った以上に」
恥ずかしい、誘ってからは勢いで入ったが
彼を待っている間、気が気じゃない
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 21:39:33.14 ID:fBzVyk3d0
「は、入るぞ、美琴」
「お、おっけー」
完全に、場違いな声を出してしまった
彼もやはり緊張してるのか、そのことには触れず入ってくる
壁の方を向き、前とは立場が逆だな、なんて思っていると
「み、美琴は、こっち向いててもいいぞ、見たくないならそのままでもいいけど」
言ってくれるじゃない、なら、見てやろう
「そういうなら、いいわ、見てる」
腰のタオルは流石に巻いているが、直視するとちょっと恥ずかしい
身体を洗っていくのを見て、また、余計なことを思ってしまう
「背中、流してあげようか」
身体を洗う動きが止まった
388 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 21:46:52.26 ID:fBzVyk3d0
一応、目は閉じてもらった
お風呂から出るところを、まじまじ見られるのも恥ずかしいし
「痛かったら、言ってね」
「は、はい、お願いします」
ゆっくり、優しくスポンジを動かしていく
半分程度、終わるぐらいの時
「あー、もっと強くしてもいいぞ、男の肌なんて丈夫なもんだから」
「そ、そう?こんな感じ」
今までよりも、力をこめる、自分だったら痛いくらいに
「ああ、それくらいされると気持ちいいかな」
男と女でこうも違うんだな、と思うが、気持ちいいと言われるのは嬉しい
「かゆいところある?」
嬉しかったので、ちょっとサービスしてみる
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 22:00:59.82 ID:fBzVyk3d0
「股間」
「・・・いま、電撃出したらどうなるかしら?」
「すみませんでした美琴さん」
すぐに謝るなら、言わなければいいのに
しかし、あんまり甘やかしすぎても、この男は調子に乗るのはわかった
でも、サービスだし、ちょっとなら
後ろから、掴んだ
「み、御坂さん!なにを!」
「か、かゆいって、言うから、すこしなら」
掴んだけど、どうすればコレ
取り敢えず揉んでみる、棒の部分と、棒の先っぽをゆっくりと
すぐに朝のようになった、本当にコレは人間の身体の一部なのだろうか
「み、美琴さん、そこ」
先のほうを擦ると、反応するようだ
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 22:09:21.17 ID:fBzVyk3d0
「こ、これ、どうすれば気持ちいい?」
もう、恥じらいもなにも捨てよう
「いや、その、握って」
言われたように、少し強めに握る
「こう、前後に擦ってもらうと、気持ちよくなる、かなぁ」
「わ、わかったわ」
少しずつ、動かし始める
最初は小さく動かしていたが、もっと全体を擦って欲しいと
要望に答えるように、手を動かす、たまに先っぽを掴んでみたり
「はぁ、美琴、そんな、感じで、くぅ」
「う、うん、痛くない?」
苦しそうな表情だったが、痛くはないらしい
でも、ちょっと手が疲れてきた
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 22:16:10.26 ID:fBzVyk3d0
「あ、あの、さ、ちょっと手が、疲れてきたんだけど」
「う、そ、そうか、じゃあもう」
もう、終りにするつもり、みたいだがそうはさせない
「だから、前に行っても、いい?少しは、やりやすくなるかなって」
驚いたような、困ったような、そんな間があってから
「み、美琴が、したいようにしてくれ」
答えを勝ち取った
後ろから見るのと、また違って、目の前にあると
「こ、こんなに大きかったっけ」
「え、いや、いたって標準だと、思います」
上を見ながら答えてくれる、別に上を見るのを強要した訳ではないが
まぁ、気を使ってくれているのだろう
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 22:27:06.10 ID:fBzVyk3d0
ゆっくりと、また同じように動かしていく
よく見ると、先のほうが濡れてきている
性知識はあまりないが、女性のものと、似たような感じなんだろうか
右手で擦りながら、ふと、左手を先の部分に添えてみる
「あ、美琴、それ」
気持ちいいのだろうか、左手で先を撫でながら、右手を動かしていく
「こ、これ、きもちいいの?」
「うぁ、ああ、ヤバイ、美琴が、してくれてるってのも、全部!」
無性に嬉しくて、少し動きを強くした
「っく、美琴、ヤバイ、もう、イ、くぁ」
瞬間、腰が大きく動いた、それと同時に熱いものが
「え、と、おさまった?」
顔にかかっていた
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 22:39:07.00 ID:fBzVyk3d0
熱く、独特のにおい、そしてなにかドロドロしている
手にもそれが付いていた、初めて見るのでわからないが、男の人のモノなのだろうか
「あ、あの、美琴、さん、すいません、すぐに洗い流しますんで!」
慌てている彼を見ながら、好奇心でなんとなく
「ん、変な味、かな、わかんない」
手に付いていたモノを舐めた
苦いと、どこかで聞いた知識があったが、それほどでもない
と、そんな姿を見ていたのか
「あ、あの、御坂さん、怒ってらっしゃらない?」
「え、別に、なんで」
怒るって言うのは、見当違いじゃないのだろうか
自分から誘っていたわけだし、むしろ謝るくらいじゃないかな、と
「う、その、すまん、美琴を汚しちゃって」
407 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/20(水) 22:45:49.78 ID:fBzVyk3d0
そんなに気にしてない、が、謝ってるなら許してあげよう
「当麻は、その、きもちよかった?」
聞いて、すぐに顔が赤くなるのがわかった
自分も、彼も
「えっと、すごく、良かった」
「なら、よろしい」
上機嫌で顔を洗い始める、彼はたぶん、まだ変な顔をしているんだろう
女心をわからない男だ、本当に
でも、いいや
「当麻」
一緒の浴槽に浸かり言ってみる
「ん、なんでせうか」
囁くように
「また、してほしい?」
417 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/20(水) 23:39:52.08 ID:fBzVyk3d0
取り敢えず酉付け
続くかは五分って感じで
424 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/21(木) 00:40:20.99 ID:J9yqxCLm0
まだ、三日目終わらしてなかった
買ってきたパジャマに袖を通し、窓際で少し涼む
彼が部屋にいるのも、なんだか普通になってきてしまった
またすぐ、元の居場所に帰るのに
そう思うと、やはり寂しい
「なに感傷に浸ってんだ?」
人の気も知らないで、こんなんじゃ、寂しいなんて言えないじゃない
「べつにー、もうここに居るのが普通になってる、誰かさんは、思うところはないのかなー、ってね」
すまなそうに、頭をかく
ま、一緒に居たいって思っちゃってる時点で、あたしの負けかな
微笑んで
「さ、もう寝よう」
明日も、いい日になりますように
fin
467 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/21(木) 11:56:55.63 ID:YdolzsG20
台所から音がする、誰かが料理を作っているのか
体は動かさずに、視線だけで音のする方を向く
自分より、少し小柄な背中が見えた、気がした
俺の視線に気づくと、近くまで寄ってきて
「おはよう、当麻」
その顔が、誰なのか、結局わからないまま
目が覚めた
そして、目の前で、微笑んでいる彼女が
「おはよう」
「おはよう、美琴」
この現実は、壊してしまいたくないな、と
469 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/21(木) 12:05:58.47 ID:YdolzsG20
窓の外を見てみると、雨が降りそうな、そうでもないような
今日は、あまり出歩かないで、じっとしていた方がいいかもしれない
「美琴、テレビつけてもいいか?」
髪を梳かしている背中に、言葉を投げかけてみる
「いいけどー、なんでわざわざ聞いたの?」
「いや、お金とか必要かな、と」
「どんな安旅館よ、それ」
微かに笑いながら返答しているが
このお嬢様は、ホテルでも料金が必要な場合があることを本気で知らないのだろう
そもそも、あんまりテレビなんか見ないのかもな
ここに来てから、テレビが動いていることは無かった
470 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/21(木) 12:15:40.38 ID:YdolzsG20
寮の中にもテレビは、無かったみたいだし
常盤台の情操教育は恐ろしい、思いながら電源をON
いつも、よ、り、ひっ、おっき、くて、きついっよぉ!
えーと、上条さんは電源をONにしただけ、ですよね
背中に変な汗を感じていると
「な、な、な、なんてもん見てんのよ!」
久しぶりに電撃が飛んでくる、そう思って右手を前に出した
打ち消される電気の矢、予想通りだった、その、右手の中にある物以外は
「お、お前、リモコン壊れちまったじゃねぇか!」
「あ、アンタが急に変なモノ見るからでしょ!」
イッてっ!なか、でっ、わたしも、イくからっ、あ、なか、だしてっ!
流れる卑猥な声と映像、言い争っている場合じゃない、とにかく電源を切ろう
471 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/21(木) 12:25:03.39 ID:YdolzsG20
だが、上条さんの家の安物と違うのか、正面に電源ボタンが見当たらない
いっそコンセントから、抜いてしまおうかとも思ったが、専用の電源なのだろうか
壁の穴から直接コードが伸びており、プラグが見当たらない
そうこうしている間にも
あ、はげ、はげしぃ、よぉ!後ろ、なんて、はっ、犬、みた、ぃで、やぁ!
卑猥な音声は響いてくる、ふと、後ろを見てみる
あの、御坂さん、なんか、しっかり見てません?
こっちの視線に気づいた
「え、その、こんなの入るんだって、いやそうじゃなくて、は、早くけしてよ!」
「もしかして、きょ、興味がお有りでせうか」
やけに真剣に見てたなぁ、なんて思い聞いてみる
流石に忙しいので、一旦区切りで
495 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/21(木) 16:34:02.55 ID:YdolzsG20
>>471から、パラレルだと思ってくらはい
「う、その、し、知らない」
俯いてしまうが、見たいという訳ではなく、知らない世界に興味を持った感じなんだろう
気持ちはわかる
上条さんも、初めてこういう映像を見たときは、見たいと言うより興味本位だった
「あの、な、美琴、こういうものが見たいって言うのは、そのエロいとかじゃなく」
「だ、誰がエロいのよ!」
「い、いやそうじゃなくて、興味があるのかな、と、初めて見るとかで」
顔を赤くして黙り込んでしまった、こっちを睨みながら
「こ、これ、どうする?」
いまだ、若い男女の情事を映し出している画面を指差す
「うぅ、もう、そのままで、いい」
目をそらし布団の中に隠れてしまった、久しぶりに思う
「不幸だ」
496 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/21(木) 16:39:48.37 ID:YdolzsG20
上条さんとしても、こんな映像と音声が流れている部屋で、冷静でいるのは辛い
なので、御坂さんと同じことをしてみる
もぞもぞと、布団の中へ、目が合った
「な、なによ」
何故か小声で言って、こちらを睨んでくる
「上条さんとしても、いつまでもあんなモノ見続けられないので」
主に理性が危ういのが本音ですが
「そ、そうなんだ」
顔の表情が柔らかくなる、そんなことを気にしてたのだろうか
「見たことが無いって言うと、嘘になるけど、そこまで見たことがあるわけでもないからな」
「あ、あたしは見たこと無いわよ!」
そんなに強く否定しなくても、疑わないって
「ああ、わかってるよ」
498 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/21(木) 16:45:14.53 ID:YdolzsG20
そっと、頭を撫でてやる
さっきまで睨んでいたのに、今度は顔を赤くして大人しくなった
「アンタって、ずるい」
そう言いながら、頭を胸にくっつけるように抱きついてくる
「美琴も、十分ずるいっての」
柔らかい髪を指で遊ぶ、うん、落ち着く
「当麻、ドキドキしてる」
腕の中で、猫のように身体を擦り付けてくる
少し、悪戯心が出てくる
「美琴、目つむって」
「・・・うん」
素直に目を閉じる、親指で唇を撫でて、耳を甘噛みしてみた
500 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/21(木) 16:50:24.08 ID:YdolzsG20
「ちょ、なにして!くすぐったいってば」
そのまま、耳たぶまで動かして、舐める
「ん、やぁ、やめて、って、ん、くすぐったぃ、は」
よし、満足、と開放してやる
「はぁ、この、はぁ、ばかぁ、ばかとうま」
言われて、不意打ちをくらった
「ん、おかえし、ね」
離れた唇が、少し、名残惜しかった
ちょっと忙しいので、書き貯めをたまに吐き出す仕事しか出来そうにない、スマソ
525 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/21(木) 20:59:25.00 ID:T+3GrBzW0
遅くなり申し訳ありません続きです
結局、美琴の能力でテレビの電源は消された
ホテルの方に、リモコンのことを言ったら予備があるらしく、俺達だけ空回りしてたようだ
「まったく、馬鹿みたい」
「二人して慌ててたからな、仕方ない」
呆れ顔の美琴、それを見て慌てていた時とのギャップを思うと微笑ましい
しかし、そろそろいつもの時間だが
「美琴」
「ん?」
意を決して、らしくないことを言う
「その、今日も、一緒に、入るか?」
彼女もまた、少し、間を置いてから
「えっと、うん、いいよ」
527 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/21(木) 21:08:28.72 ID:T+3GrBzW0
初めて、脱衣所から一緒に居る
流石に直視はしないが、それでもすぐ後ろで、女の子が服を脱いでる
そう思うだけで、胸が熱くなる
「さ、先に入ってるから」
扉の閉まる音がする、少しして、お湯を流す音も
一息ついて、扉を開ける
お湯に浸かりながら、こちらを向いている美琴
「す、少し遅いわよ」
む、気を使いすぎたみたいだ、だからと言って、早く入っても怒られたのだろうけど
「悪い、まだ美琴が恥ずかしいかな、って思ってさ」
恥ずかしそうな顔をしながら、拗ねたように
「昨日、背中流してあげたんだから、今日は流してくれてもいい、のに」
これは、誘われてるのでせうか?
529 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/21(木) 21:16:54.70 ID:T+3GrBzW0
「今からでもいいぞ、流してやるよ」
スポンジをわしゃわしゃと、泡立ててみせる
「う、じゃ、じゃあ、お願い」
浴槽から出てくるのを、じっと見るのは悪いと思い、目を少し逸らす
バスチェアーに腰を下ろす、細く、小さい背中
優しく、スポンジでその背中を撫でていく
「痛く、ないか」
「うん、大丈夫、ちょうどいい」
肩から背中、腰周りを洗い、ほんの少し、下心が出てきた
スポンジを置き、後ろから抱きしめた
「え、と、当麻?」
戸惑っている言葉を無視、泡のついた手で、そのまま前を洗ってやる
532 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/21(木) 21:26:19.62 ID:T+3GrBzW0
「ちょ、っと、そんな、急に、ダメだって、あ」
柔らかい身体の、さらに柔らかい部分を、両手で洗いはじめる
「昨日、美琴がしてくれたことの、お返し、ダメか?」
手を動かしながら、弱気っぽく聞いてみる
「うぅ、そん、そんなこと、言われても、だ、ダメでは、ないけど」
了解は得た、ならば今日は自分が頑張ろう
ゆっくりと胸を刺激、いや洗っていく
反応を見てみるが、まだ気持ちいいというよりは、くすぐったい感じだ
知識と経験が不足しているのはわかっている、だから探していく
胸の先、今まで避けていた、その場所に触れていく
「あ、やぁ、そこ、恥ずかし、いっから、んぁ」
軽くつまむように、指で刺激していく、力加減がわからないので優しく、触れる
535 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/21(木) 21:35:29.17 ID:T+3GrBzW0
「んぁ、は、あぅ、とうまぁ」
振り向いてこっちを見てくる、上気した顔に、キスをする
舌をからませてくるが、手の動きも止めない
「ん、っ、とうま、んぁ、とうまぁ」
こっちが攻めていた筈、なのだが、かなり頭がボーっとしている
「美琴、き、気持ちいい、か」
息が荒い、運動の呼吸とは違う、感情の昂ぶりの吐息
それがどちらのものなのか、おそらく二人のものだろう
「ん、きもち、いいよ、とうま」
背中を流すという目的を忘れ、正面から抱きしめる
537 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/21(木) 21:44:14.26 ID:T+3GrBzW0
はぁ、という熱い息が肩にかかる
柔らかい肌も、吐息も、濡れた髪も、全部が気持ちいい
ゆっくりと、手を下に伸ばす
「いい、か?」
短く、でも真剣に聞く
「は、ぁ、うん、いい、よ、とうま」
慎重にその場所を探していく、軽く、触れると
「ん、すごい、濡れてる、な」
「い、言わないで、よぉ、うぅ」
水の音とは違う、湿った音がする
少しずつ、恐る恐る、触っていく
538 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/21(木) 21:45:02.20 ID:nFK4qyZT0
/ヽ ,. . .-‐…‐- . .
{_/)'⌒ヽ: : : : : : : : : 〉`: 、
{>:´∧;;;;;/. : : : : : : : : : : : : :ヽ
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. /: : :/} : : :八Y⌒jY´んハ从 从-‐ノ: : :/Y: : :.
/: : / /: :/: : : V(. 弋ツ 心Yイ : ∧ノ: : ハ
!: : :!//i: : : : : 个i '''' , {ツ /彡く: ハ: : : :i
}: : :ヽ / : : : i: :´{入 _ /: : : ∧: i i: : : | ジャッジメントですの!
〃. : : : ∨: : : :/l: :/⌒ヽ、 ` イ: : : :/ }: リ: : :ノ
: : :/\: : V : /ノ:/ VT爪_八: : : { 彡. : イ{
: :( /: \:} /: :/{ rv\j { >‐=ミー=彡ヘ: ヽ
`)' ){: ( ): : :{八 /ヘJ ̄ ̄ {_/ / \j: : 八: :}
( ー=ミ 彡' ト、 / / 〔o〕 `トしヘ. _ \{ j ノ
r=彡' ー=ァ |\{. . -‐、‐=ァ′ ヽ \(
`フ ( | \_/ x个彳) ∧ \
ヽ | _/ ∨ {\ /、ヽ ヽ
ヽ ー-ヘ. ∨j ヽ{__> . _}
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〈 j\ \
/ ー--==ニニ=く \
539 :
忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/04/21(木) 21:46:17.28 ID:bF9mUHVN0
540 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/21(木) 21:53:42.05 ID:T+3GrBzW0
「あ、や、そこ、だめ、な、のぉ」
肩にギュッと、しがみつく、表情はうかがえないが、嫌がってはいないと思う
「にゃ、いい、の、きもちいい、の、とう、ま」
指を、核心だと思う場所に這わせ、中指で少しずつ開いていく
「大丈夫か、痛かったら」
「だい、じょぶ、はぁ、くぁ、ん」
中指だけでもかなりキツイ、優しく、傷つけないように動かしていく
熱く、柔らかい、美琴の体温を感じる
「美琴、きもちいいの、か」
「ふぁ、うん、あぅ、いい、の、きもちい、い」
熱を持ったそこが、今まで以上にキツくなっていく
「あ、だめ、あ、んぁ、ああ、いっああぁ」
544 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/21(木) 22:05:54.59 ID:T+3GrBzW0
くた、と力が抜けてもたれ掛かってくる
息も荒く、全身が上気している
「だ、大丈夫か、美琴」
「あ、は、だいじょうぶ、だと、おもう」
取り敢えずお湯で体を流し、落ち着いてから浴槽に入った
「あのー、美琴さん」
「うぅ、なに」
少し恨めしそうに、こっちを見てくる
「やっぱり、怒ってらっしゃる?」
「あ、当たり前でしょ、あんな、恥ずかしい、こ、と、うぅ」
まだ恥ずかしいのか、怒るに怒れないような
「ごめん、な、その、恥ずかしい思いさせて」
頭を撫でる、と、また恨めしそうにこっちを見て
「怒るに怒れないじゃない、ばか」
546 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/21(木) 22:15:13.48 ID:T+3GrBzW0
お嬢様は、本日二度目のご立腹のようで
また布団から出てきません、まぁ悪いのは上条さんなんですが
「なぁ、どうしたら許してくれるんだ」
「しらない」
自分だけ恥ずかしい思いをしたのが、よっぽどお気に召さなかったようで
「昨日は逆の立場だっただろ」
「うぅ、それとはまた違うの!」
昨日はあれだけ機嫌が良かったのに
自分のことになると、そんなに違うものなのだろうか
「俺だって、その、美琴が気持ちよさそうにしてるのが、嬉しかったんだ」
ピク、と布団の動きが止まった
548 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/21(木) 22:24:28.02 ID:T+3GrBzW0
「ほ、ほんと?」
「ああ」
「淫乱とか、思ってない?」
「思ってない」
「その、嬉しかった、って?」
「う、み、美琴が、俺なんかで、気持ちよくなってくれるって思って、その」
布団から、顔だけ出して
「あ、あたしも、当麻が、気持ちいい、と、嬉しい」
そんな、かわいいことを言った
ああ、このお嬢さんには、勝てそうにないな、そんなことを思う
「寝るか、美琴」
fin
558 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/21(木) 23:04:46.98 ID:1pExXi4s0
5日目まだ?
564 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/22(金) 00:14:18.22 ID:b0pY5u9/O
イン「とーまぁぁ…」午後午後午後ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
601 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 09:03:00.73 ID:RXkw++xw0
ちょっと、寒い
そう思って、目が覚めた
ぼんやりとしていた頭が、動き始める
居ない、横で寝ていた人が
部屋の中を見渡してみる、が、見当たらないどころか、気配もしない
あれ、もしかして、夢?
今までの全部、夢、だった、とか
もし、そうだとしたら、どれだけ自分は恥ずかしい夢を見ていたのだろう
いや、でもアイツの服は残ってる
「とうま?」
返事は、ない
603 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 09:11:48.41 ID:RXkw++xw0
今から数十分前
上条当麻は、普段よりさわやかな朝を迎えていた
横に寝ている、期間限定の同居人はまだ目が覚めそうにない
起こすのも悪いな、と、一人ベッドを出る
今日は昨日とは違い、いい天気だ
朝食にもまだ早い、少し外を散歩してくるか
鏡を見て、ボサボサの頭だけ整えておく
寮にでも行ってみるか、そう思って部屋をでた
ガチ、と、扉が閉まるのとは、また違う音がした気がした
嫌な予感がしてドアノブを回し、扉を開けようとする
「し、閉め出された」
さわやかな朝は、終わった
605 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/22(金) 09:15:41.41 ID:wNP8tRKX0
そこは見知らぬ戦乱の異世界だった。
606 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 09:20:28.56 ID:RXkw++xw0
「呆れたわ」
「なんの言葉もでません」
床の上に正座して、顔が上がらない
「あたしがどれだけ心配したか、起きたら居ないし、閉め出されてるし」
一言も反論できず、頭を下げ続ける
「ちょっと、本当に、ちょっと、寂しかった、し」
「美琴、さん?」
少しだけ、目線をあげてみる
なんで、泣きそうな、怒りそうな、複雑な顔なんですかね?
思って、見ていたら
「夢、だと、一瞬でも、思っちゃったんだから、ばか」
これは、上条さんが、悪いんでせうか
608 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 09:29:13.84 ID:RXkw++xw0
「だから、悪かったって」
朝から謝ってばかりだが、お嬢様の機嫌はなかなか直らない
何度謝っても、シャツの端を持ったまま、放してくれそうもない
挙句の果てに
「あの、御坂さん、トイレに行きたいんですが」
「・・・やだ」
そんなに俺は悪いことをしたのだろうか
自分の中では、良くある不幸の一つ程度の認識、なのだが
「ばか、とうまの、ばか」
ずっと、この調子である
「どうしたら許してくれるんだよ、本当に」
小さい声で
「今日、ずっと、そばに居て」
610 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 09:36:44.43 ID:RXkw++xw0
今思えば、どうってことはない、ただ散歩に行こうとしていただけ
でも、その時は、すごく、不安になった
アイツが、また変なことに巻き込まれたんじゃないかって
事実、扉を開けるまでは本気で心配していた
探し出して、連れ戻して、怒ってやろうって
今となっては、わたしの勘違いなのは、わかってる
でも、つい怒ってしまった
不安だったから、心配だったから、好き、だから
今度こそ、危険なことに首突っ込んで、居なくなってしまうかも知れない、と
だから、たとえ、今日だけでも、そばに居て欲しい
「御坂」
真剣な声が、聞こえた
「お前が望むなら、俺はずっと、お前のそばに居るつもりだ」
「だから、そんな不安そうな顔、すんなよ」
631 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 14:52:02.88 ID:RXkw++xw0
手に力が入る、今まで以上に、この手を、放したくない
嘘じゃない、それは今までの彼を見ていればわかる
「ずっと、ほんとに、ずっと?」
照れくさそうに、頭をかきながら
「ああ、嘘じゃない」
わたしの目を見て、言ってくれた
ああ、もう、わたしは甘いのだろうか
それだけで、許してしまう
手を、放す
かわりに、抱きしめる
強く、強く、抱きしめた
微笑むような吐息が聞こえて、優しい手が、髪を撫でてくれた
633 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 15:01:30.59 ID:RXkw++xw0
背中から暖かい体温を感じる
どれほど時間が経っただろうか
本当に、ずっと離さないとでもいうように、背中から離れない
「御坂さん、あの、トイレに行きたいんですが」
「いいよ」
「・・・離して、もらえないのでしょうか」
「ん、やだ」
これは、本当にどこまでも着いてきそうな勢いだ
立ち上がろうとしても、本当に磁石のようにくっついている
まだ時間は早いのだが、手を離してもらうためには仕方が無い
「じゃあ、風呂、入ろうぜ」
さらに腕に力が入ってしまった
634 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 15:10:52.92 ID:RXkw++xw0
視線が痛い、背中を凝視されている
今までなら、お互いが気を使って、あまり見ないようにしていたのだが
今日はもう完全に見ている、正確には見られている
俺は今まで通り、背中を向けて服を脱いでいるが
後ろのお嬢さんは違う
「脱がないの、当麻」
脱げない、そんなに見られていては脱げない
そして、そんなに一緒に入ろうという雰囲気を出さないで欲しい
「か、上条さんにも、羞恥心というものがありまして」
「もう何度も見てるのに」
なぜ、なぜ、こんなにも強気に出られるのでしょうか
覚悟を決めて、脱いだ、そして全て見られた
もう、お婿に行けない
652 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 18:26:29.24 ID:RXkw++xw0
腰を降ろし、スポンジを探すが、無い
清掃の人が、普段と違う場所に置いたのか、そう思っていると
背中にスポンジの感触、あれですか、なにも言わずともですか
「はい、今度は前ね」
問答無用で前に回ってくる
一応、タオルで前は隠しているが、恥ずかしいのは変わりない
「そ、そんな無理しなくてもいいぞ」
「ダーメ、わたしが洗いたいの」
なんだかよく分からないが、やる気に満ちている
まぁ、なにを言っても無駄なんだろう、なるようになれ
上半身を洗い終わり、タオルを剥がされそうになる
655 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 18:44:38.84 ID:RXkw++xw0
「い、いや、そこは本当にいいから、自分で洗わせてー」
「いいじゃない、どこも同じよ、同じ」
タオルを取られ、大人しくバスチェアーに座らせられる
諦めよう、今日は主導権を握れない日みたいだ
「えっと、じゃあ洗うね」
流石に、今までと同じようにはいかないらしい
少し恥らいながら、手を近づけていく
「って、ちょっと待て、手で洗う気か!」
「ん、と、そのほうが、きもちいい、かなって」
言いながら、もう手はそこに触れている
「当、麻、もう、固くなってる、ね」
くにくにと、手で揉まれる
658 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 18:50:56.61 ID:RXkw++xw0
「う、まぁ、その、美琴を見てたら」
揉むように動いていた手が、擦る動きに変わる
「こ、これ、きもちいい?」
「あ、ああ、そんな感じで、お願い、します」
しかし、やれられっぱなしというのも、情けないので
「え、あ、わ、わたしはいいか、らぁ」
手を伸ばし、タオルの間から見えていた場所を触る
俺からは何もしていない筈なのに、そこはもう、濡れていた
「美琴、ここ、もう」
「あ、と、とうまのを、その、触ってたら、あの」
無性に嬉しくなり、少しづつ攻め立てる
「はぁ、ん、とう、ま、き、きつい、よぉ」
661 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 18:56:23.86 ID:RXkw++xw0
中指を、入れてみる、熱く、柔らかい
昨日よりも柔らかくなっている入り口に、指をもう一本入れてみる
「ん、や、だぁ、ふ、深い、よ、とうまぁ」
熱い、そこを縦に、擦ってやる
既に手の平の方まで、美琴のそれで濡れてしまっている
「はぁ、美琴、きもちいい、のか」
「きちゅ、きつい、けど、なんか、へん、へんなの」
俺のほうも、かなり強く攻められている、限界が近い
「み、こと」
「とう、ま、んふぁ」
口を塞ぐ、舌と舌が絡み合う、もう、我慢できそうにない
「ん、はぁ、美琴、み、ことぉ」
「うん、とうま、と、うまぁ、なん、か、へん、なの、あはぁ、ああ!」
二人、ほぼ同時に、達した
662 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 19:02:29.77 ID:RXkw++xw0
「あの、美琴さん」
「ん、なに?」
浴槽に二人、少し狭いといっても、入れるぐらいのスペースはある
「なぜ、そんなにくっつくんでせうか」
スペースはある筈なのに、このお嬢さんは殆ど密着している
「今日は、ずっと、このまま」
どうやら、寝るまで放してくれそうに無さそうだ
肩に頭を乗せられる
「ずっと、このままなら、いいのに」
呟く、寂しそうな声で
それを聞いた俺も、少し、寂しくなった
呟きを隠すように、唇を重ねられる
今日は、そばに居よう、俺も、寂しいから
fin
681 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 21:04:16.48 ID:RXkw++xw0
「ヒマだなー」
枕を抱え、独りでベッドに転がる
二人ならば、たとえ狭い部屋の中でも楽しかった
「うー、当麻のばか」
彼が悪いわけではないが、どうしても文句が出てしまう
チラ、と、脱ぎ捨ててあるシャツを見る
悪いことをする子供のように、硬い動きで手に取る
「はぁ、早く戻ってこないかな」
シャツの襟元に、自らの顔を埋める
当麻の、匂いだ
う、今だけは、黒子の気持ちがわかってしまう
「わたし、どんどん駄目になってるな」
683 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 21:12:48.13 ID:RXkw++xw0
本日、上条さんは飼い猫の様子を見に行くと言って外出中です
半分は事実だが、もう半分は嘘だ
飼い猫と、飼いシスターの様子を見に来たのだが
「・・・不幸だ」
全身に付いている歯形が、同居人達の不機嫌を、物語っていた
まず24箇所、これは人間の分、残り12箇所、これが猫の分
計36箇所の傷跡を見ながら
「そりゃ、確かに、1日も様子を見に行きませんでしたけど」
それにしても数が多い、1日に対して6箇所ずつだ
きっちり今日の分も入っている
「まぁ、元気そうで良かったけど、さ」
さて、もう一つ、寄り道をしないとな
686 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 21:21:25.53 ID:RXkw++xw0
遅い、いったいどれだけ飼い猫が可愛いのだろう
朝、そんなに時間はかからないから、と
一緒に行くという申し出も、断られてしまった
「なにが、そんなにかからない、よ」
既に時計は天辺を回っている
・・・寂しいよ、当麻
1週間、短い期間だが、その殆どを一緒に過ごしている
二人とも、本来の生活に戻れば、もちろん別々の場所に居ることになる
しかし、この五日間は、とても大きいものだった
本来の生活に戻りたくないほどに、想いの詰まった時間
「当麻は、寂しくない、のかな」
687 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 21:29:58.02 ID:RXkw++xw0
流石に、遅くなってしまった
もう、日が落ち始めている、怒られるのは確実だろう
歯型に続き、電撃か、下手をしたら、またいつもの病院だ
走りながら、不幸な想像が頭をよぎっていく
「まぁ、手加減、してもらおう」
無理だろうなぁと、思いながらも急ぐ
さて、どうやって入ろうか
開けた瞬間に土下座すれば、少なくとも話ぐらいは聞いてくれる、と思う
そうしよう、ならば善は急げ、ノックをする
扉が、開いたのを確認して、すぐに行動に移す
「遅くなってしまって申し訳ありませんでした!煮るなり焼くなり」
「ちょ!っと、恥ずかしいから、早く入ってよ!」
成功、したのか?
690 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 21:38:47.98 ID:RXkw++xw0
「そんなに怯えなくても、そこまで怒ってないわよ」
「ほ、本当でせうか」
床の上に正座しながら、こちらを見上げる
わたしのことを、なんだと思っているのだろうか
「そりゃ、ちょっと遅いなー、とは思ってたけど」
「申し訳ありません」
さらに床に頭をつける、そのまま埋まりそうな勢いだ
本当に怒ってはいない、昨日と同じで、少し寂しかっただけ
ただ、なかなか素直にそれが言えない
「ね、もう、普通にしてくれて良いから」
そう言うと、ようやく正座をやめてくれた
693 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 21:47:15.92 ID:RXkw++xw0
意外、と言えば意外だった
上条さんとしては、怒られる心の用意はしてきたんですが
どういう心境の変化か、昨日とは正反対の対応だった
「女心と言うもの、なのか?」
よく分からない
「どうかしたの?」
まぁ、美琴が不機嫌じゃないなら、いいか
思いながらも、違和感は拭い切れなかった
「ねぇ、当麻は、寂しいって、思ったりする?」
「あのー、上条さんも人間なので、そういう感情も持ち合わせてるのですが」
「そう、だよね、ごめんね、変なこと聞いて」
言ってまた、少し視線を下げてしまった
694 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 21:55:49.56 ID:RXkw++xw0
当麻は、やっぱり、元の生活に戻りたいって、思ってるよね
確信はないが、そんな気がする
わたしも、元の生活が嫌な訳ではない
寮には戻りたいし、後輩や友達とも、今まで通り過ごしたい
でも、当麻と離れるのは、寂しい
明日には、1週間前の、元の生活に戻る
それで、当麻との関係が、無くなる訳ではないのはわかってる
わかってる、けど
考えても仕方ない、よね、うん
それなら、最後の日ぐらい、自分に素直に甘えよう
「当麻、お風呂、入ろっか」
697 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 22:04:54.14 ID:RXkw++xw0
なんだろう、変に元気になりましたよ、このお嬢さんは
先に入っていて、と言われ既に浴槽に浸かっている
「まぁ、いいか」
元気になったのなら、良かったじゃないか
正直、ちょっと寂しがっているのか、とも思ったが
「あの様子なら、大丈夫、かな」
それなら、上条さんも元気を出さないといけない
「と、当麻、入るよ」
おう、と返事をして、壁の方を向く
扉の開く音がする、同時に声も
「お、おじゃましまーす」
示し合わせたような、二人だった
699 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 22:13:40.38 ID:RXkw++xw0
肩と肩が触れ合いそうな距離
浴槽に二人、並んでいた
「流石に、浴槽に二人は、狭いね」
「そう、だな」
彼のほうを見てみる、視線は壁、と思ったら目が合った
「どうした、美琴」
「うん、・・・ホント言うとね、寂しいなって、思って」
体を隠すように、膝を抱えた
「明日には、当麻は帰っちゃって、また、元の生活に戻っちゃう」
胸が、苦しくなる
「あ、当たり前のこと、なのにね、わたし、ずっと、ずっと」
このままが良い、とは言えない
703 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 22:22:32.79 ID:RXkw++xw0
大丈夫、なんて思ってた自分を、殴ってやりたい
目の前の少女は、レベル5で、自分なんかより、ずっと強いと
そんなことを、思っていた
「美琴」
涙で濡れた唇を、塞いだ
同じなんだ、目の前の少女も、俺と同じ、ずっと寂しかった
「とうまぁ」
抱きしめてくる、細い腕、それでも
ずっと一緒にいたい、とは、言わない
「俺も、同じだよ」
細い身体を、抱きしめる
「俺も、寂しいって思ってる」
706 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/22(金) 22:31:59.30 ID:RXkw++xw0
言葉が、出ない
寂しいって、言ってるのに
それが、嬉しい
「うん、わたし、も、思ってる、寂しい、って」
寂しいのに、とても暖かい、胸が苦しい
抱きしめてくれる腕が、撫でてくれる手が、優しい声が、全部、愛おしい
「ずっと、一緒に、居たい」
それで、もうダメだった
「わ、わたしも、一緒に、居たい、ずっと」
また、唇を塞がれた
725 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/23(土) 00:12:13.34 ID:Yxdcz/s20
慰めるように、指を這わす
髪、首筋、肩、胸、壊さないように、想いを、伝えるように
息が苦しい、それでも、放してあげない、舌を絡める
指が、おへその下まで来た
少しだけ目を開ける、意図がわかったのか、小さく頷いてくれた
優しく、指で擦っていく
「ん、ふぁ、あぅ、ん、ぷぁ」
吐息の中に、少しずつ熱を持ったものが出てくる
嬉しくなる、自分の腕の中で、かわいい反応を返してくれる彼女が
指二本で、慎重に拡げていく、痛くしないように
「み、こと、きもちいい、か」
「う、はぁ、もう、よくわかん、ない」
水中だというのに、指に絡み付いたそれは、十分だと教えてくれていた
727 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/23(土) 00:20:42.34 ID:Yxdcz/s20
全てを、受け入れたい
この人の、良い所も、悪い所も、全部
誰よりも、大切な、目の前の人を
「ん、とうま」
彼には通じている、多くの言葉は、いらない
「いい、のか、美琴」
ん、と首を縦に振る
今までより、さらに身体が密着する
本当に、一つになりそうなくらい、強く抱きしめる
「っつ、はぁ」
身体を押し拡げられるような、内側からの圧迫感
熱い、体温を感じる、少し苦しいけど、嬉しい
728 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/23(土) 00:29:09.44 ID:Yxdcz/s20
思った以上に、キツい
身体の一部が繋がっているだけなのに、全身が包まれているような感覚
「い、痛く、ないか、み、こと」
こっちも、あまり余裕がない
「うん、少し、苦しいけど、嫌じゃない、ううん、嬉しい」
参った、よっぽど俺のほうが、彼女に攻められてる
しばらく、落ち着くまで、お互いを抱きしめあった
「うん、とうま、いいよ」
「痛かったら、言えよ」
言ってはおいたが、耐えられるか、正直怪しい
ゆっくりと、動き始める
730 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/23(土) 00:37:38.49 ID:Yxdcz/s20
身体の中が、キツい、筈なのに、それ以上に
「ね、とうま、無理、しなくても、いいから」
嬉しくて、暖かい気持ちになる
受け入れている、そこ以上に、胸が、暖かい
「は、ぁ、み、こと」
「うん、いい、よ、とうま」
大好きな、この人の、そばに居たい
「あ、はぁ、なん、か、ぞくぞく、する、よ」
「はぁ、みこと、俺、もう、や、ばい」
すごく、熱い、身体が、心が昂ぶる
「み、こと、も、もう」
「う、ん、な、んか、くる、きてる、よぉ」
「いっ、しょに」そんな声が聞こえた
732 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/23(土) 00:44:20.12 ID:Yxdcz/s20
「美琴、これ」
小さい、手の平に収まる紙袋を渡される
「なに、これ」
開けてみてと、袋の封を切る
そこには、小さな、金属が
「俺の家の合鍵」
早口で、照れくさそうに
「寂しかったら、いつでも来ていいから」
なによりも、どんなプレゼントよりも
「嬉しい」
大切な、本当に大切なものが、二つも、同時に舞い込んできた
この部屋での思い出よりも、もっと、大切な
fin
733 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/23(土) 00:45:55.34 ID:niVaCppl0
乙
734 :
忍法帖【Lv=30,xxxPT】 :2011/04/23(土) 00:51:12.73 ID:qRxWKm+u0
乙
735 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/23(土) 00:51:30.55 ID:hh6xQAWj0
乙
736 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/23(土) 00:54:15.36 ID:Yxdcz/s20
投げっぱなしジャーマン過ぎて付いていけない人、申し訳ない
適当に自分解釈してもらってかまわないので
737 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/23(土) 00:57:26.58 ID:6zSTDiYP0
乙!
738 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/23(土) 01:08:01.79 ID:NCMe78dF0
乙!
で、7日目はまだかな?
739 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/23(土) 01:13:49.54 ID:Yxdcz/s20
>>738 もし7日目を書くなら
エロ無し、エピローグ的なものになると思われ
流石に蛇足かな、と、思うわけで
740 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/23(土) 01:16:29.02 ID:2hyzP09V0
エロ無しエピローグいいじゃないか
最後にラブラブな二人で終わってくれるなんて最高ですよ
743 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/23(土) 01:25:45.08 ID:wzqHl1x+O
合鍵だと…
インなんちゃらさんはどうすんだ
744 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/23(土) 01:34:12.18 ID:Yxdcz/s20
さて、久々に我が家に帰ってきましたよ、っと
荷物を降ろしながら、少し感傷に浸る
今日からは、またいつも通りの生活だ
「この服は洗濯物でいいのー?」
彼女のこと以外は
「悪いな、荷物持たせちゃって」
早速、復活した水道を使い、お茶を煎れる
「そんな気にしなくていいわよ、それほど重くなかったし」
ゆっくりとした時間が流れる
昨日まで、時間が勿体無いと思ってたのが、嘘のようだ
746 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/23(土) 01:41:31.38 ID:Yxdcz/s20
「でも、ホントにいいの、その、合鍵」
少し前なら、部屋に誰かを入れるのは、色々と、問題があった
「ああ、いつでも使ってくれ」
全ては、昨日の昼に片付けてきた
小萌先生に頼み込んで、インデックスに噛まれ、スフィンクスに引?かれ
それでも、わかってもらった
「まぁ、ちょっとばかり、痛かったけど」
「痛かったって、何したのよ」
明日から、インデックスは小萌先生ファミリーの一員になります
747 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/23(土) 01:43:54.58 ID:wzqHl1x+O
なるほどwwww
748 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/23(土) 01:48:13.58 ID:NCMe78dF0
インさん追い出されたwww
749 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/23(土) 01:52:03.86 ID:Yxdcz/s20
どこかの神父から死刑が送られてきそうだが、その時はその時だ
それに小萌先生のところなら、アイツも納得するだろう
「結局、昨日は猫の様子を見に行ったのと、合鍵を作りに行ってたのね」
「ま、まぁ、そう言うことに、なりますなぁ」
言えない、ちょっと前まで、銀髪シスターさんと同居してたなんて
ずっと隠しておくつもりはないが、今言うことでも無いだろうし
それに、せっかくの、二人きりなんだ
立ち上がり、わざわざ横に座る
「ん、どうしたの、当麻」
肩を寄せる
「美琴が帰る前に、元気を貰おうかなって」
「なにそれ」
少し微笑んで、唇を重ねた
751 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/23(土) 02:05:15.24 ID:Yxdcz/s20
肩と、膝の裏に腕を持っていき、身体を持ち上げる
そのままベッドの上へ
横になって、両腕をこちらへ伸ばす
おいで、と、言われてるような、そんな表情
もう一度、抱きしめる
お互いの鼓動を感じる距離
「美琴」
「ん、当麻」
見詰め合う、唇が触れ合いそうな距離のまま
ただ、見詰め合っていた
バンッ、と何か、叩きつける音
752 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/23(土) 02:06:06.99 ID:Yxdcz/s20
「まったく、急に小萌の家に住めって言われても困るんだよ!」
「荷物だって持って行かないといけないのに!とうまの馬鹿!」
あ、やべぇ
そう、彼女が小萌先生の家に住むのは
明日から、だった
END?
755 :
◆GZs90L2UUo :2011/04/23(土) 02:12:26.00 ID:Yxdcz/s20
どこかで見たような終わりなのは、あのシリーズが好きだから
長々とお付き合いありがとうございました
途中、通行止めも考えたが、技量的に無理と判断
757 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/23(土) 02:30:19.44 ID:NCMe78dF0
純粋な上琴で良かった
乙
759 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/23(土) 03:15:41.16 ID:2hyzP09V0
長い間おつかれ!
とても良かったです
761 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/23(土) 03:29:50.92 ID:y37SGFFR0
乙!
つかどっかの同人誌で見た終わり方だなw
768 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/23(土) 08:26:33.72 ID:WFZFs0x40
乙
ひさしぶりに上琴で楽しめた
ありがとう
801 :
忍法帖【Lv=8,xxxP】 :2011/04/23(土) 15:01:33.90 ID:JPrNOuL00
俺・・・まとめサイトになったら・・・赤色にしてもらうんだ・・・
それはとっても嬉しいなって
805 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/23(土) 15:39:03.65 ID:M9R0nHVK0
>>801 じゃあ私は青がイイ!ってミサカはミハカは自然にアピールしてみたり!
806 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage ]:2011/04/23(土) 15:49:34.10 ID:hq3aB0NP0
青がいいのである
809 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/23(土) 16:03:20.29 ID:sEnjdcaQ0
おもしろかった
乙
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と思ったら上条さん童貞だしそんなもんだよね