11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 08:37:46.58 ID:CP+5MZJd0
佐天「あっ、噂をすればあそこに見ゆるは上条さん」
佐天「そして前方には私と待ち合わせ中の初春、と」
佐天「……」キュピーン
佐天「能力発動っ!」
佐天「なーにがおっこるっかな~」
---
上条「あー、今日も補習とかマジ勘弁だぜ全く・・・あれ、あそこにいるのは確か・・・」
上条「おーい、初春さーん」
初春「えっ? あぁ、上条さ」フワッ
上条「……」
初春「……きゃ……ゃぁぁぁぁあっ!」ペタン
上条「(くまさん……)」ドキドキ
初春「み、見ましたか? 見ましたよね!?」
上条「う、あ、あはは……嫌だなぁ、この学園都市屈指の紳士上条さんがそんなくまさんパンツなんて……」
初春「ぃゃぁぁぁぁっ!////」
上条「しまったぁぁぁ!」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 08:42:44.70 ID:CP+5MZJd0
上条「い、いやほら、あのですね、とっても可愛くてお似合いでしたよ!?」
初春「慰められている気がしませんよぅ……」
上条「「(デスヨネー)」
---
佐天「……全然幸せになってないような気がする……」
---
美琴「ちょっとそこの! アタシの友達に何して……って、アンタ!」
上条「げぇっ、ビリビリ! 待て! 違うんだ! 誤解だ! 初春さんのパンツなんて見てない!」
美琴「……パンツ?」
上条「Oh...」
美琴「2回死ねぇぇぇぇぇっ!」バリバリ
上条「やめてー!」
黒子「……自業自得ですわね……」
---
佐天「あわわわ……幸せどころか不幸になっちゃったよ……」
おしまい
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 09:04:11.96 ID:sJ5L/GuwO
続きまだー?
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 09:32:17.94 ID:CP+5MZJd0
誰かいないのか?
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 09:33:39.81 ID:ZXF5x/TW0
上条を幸せにする能力=上条のイマジンブレイカーを無効化する能力
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 09:41:36.00 ID:CP+5MZJd0
>>18
佐天「能力発動っ!」ピロピロピロ
---
美琴「こらー! 当麻! 待ちなさい!」バリバリ
上条「わっ、バカ! やめろって!」サッ
ドカーン
美琴「ふん、どうせ防いじゃうくせに……って、えぇぇ!?」
上条「……」
初春「し、死んでる……!」
黒子「くっ、これではお姉さまが殺人犯になってしまいますの!
この類人猿の死体をどこかにテレポートで隠蔽しなくては!」
こうして上条当麻は死んだ。
そう、不幸な彼がとうとうその不幸から解放された瞬間だった……。
~THE END~
29 :
間男 [会社のトイレから不定期投下]:2010/10/19(火) 11:21:06.07 ID:gXTxKvNQO
「あの……ちょっと引っ付きすぎじゃないでせうか?」
自分の右腕にヒタリと張り付く少女の感触に、当麻は素直な感想を延べた。
「えー。いいじゃないですか。最近寒くなって来てますし。こうした方がきっと私の能力もずっと効きますって」
多分ですけど、と笑いながら、さらに腕を抱く力を強める。徐々に紅くなる当麻の顔が面白くて堪らないといった感じだった。
「いや、確かに暖かいし最近叫ぶ事も少なくなったけど、やっぱり人目ってあると思うわけですよ。それにさっきから、その……」
胸が、といいかけた語尾が小さくなる。こういう事を声に出せないのは、女性経験乏しい男子高校生の悲しい性だった。
そして佐天はそれを見逃さない。
「どうしたんですか?何かありました?」
ニヤニヤしながら当麻に追い撃ちをかける。腕のホールドを強めるのも忘れない。
「いや、その……そう、歩きにくいって言うか……」
ぱっと思い付いた正論が口に出る。しかしこの状態がやはり惜しいと思う気持ちがあるのだろう。やはり語尾は萎んでいた。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 12:46:20.14 ID:UKEKVYoZO
ついに結婚か、おめでとう
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 13:29:49.94 ID:+7mMUwtuO
どうやってここまで持って行ったのやら
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 19:04:56.32 ID:gXTxKvNQO
「んー、聞こえづらいなぁん。こういうときは」
グイッと、当麻を支えにしながら爪先で立ち背を延ばす。
いくらかあった背丈の差は、一気に縮まった。
「近づくのが……ベターかなーって……思ったんですけど……」
それは、弄る側であった佐天でも顔の熱くなる距離。
しかし自分から仕掛け、さらに変な間を開けたために、自ら下がりにくくなってしまっていた。
吐息すら肌に感じる距離で、互いにしばらく止まる。
「……当麻……さん。私の能力……役に立ってますか?」
「え?」
「あっいや、そのあれですほら!やっぱりここまで限定的な能力じゃ他に確かめようもないって
いうかちょっとどうなんだろって思っただけでやっぱりなんでもないですあはははは!」
渇いた笑いとともに当麻から離れた。二歩ほど進み、自分の口にした言葉を理解し、思わず立
ち止まる。
これで役に立ってなかったらどうしよう。
意外にライバルが多い事には気付いていた。御坂はもとより、他に親しそうな人もたまに見か
けている。
そんな中で、佐天は当麻に随分引っ付いている。おそらく周りから見ると彼氏彼女に分類され
るだろう。
しかし、それは自分の持つ力のせいではないのか。
『最小幸福』(ウエディングベル)と呼ばれる自分の能力は、ある特定の相手にのみ効果のあ
る珍しいものだった。
相手を見つけられた時点ですでに奇跡に近いその力は、相手の精神面はおろか、第六感と呼ば
れる部位にも影響を与え、危機回避能力の向上と、うけたストレスを緩和させる。
言わば相手に不幸を「感じさせにくくする」力だった。
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 22:54:29.18 ID:nq/tbrIeO
神が下す、その答えは……『不幸』だったッ!!!!
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 23:31:33.73 ID:gXTxKvNQO
「どうした?」
突然黙り込んだ佐天を見て、何かあったのかと顔を覗き込む。距離だけでいえば先程とさほど変わらないこの距離を、人を心配する時の当麻は自宅の敷居を跨ぐような感覚で入ってくる。
「なんで……」
俯き、唇を噛む。聞きたいこと。けれど、知りたくない事。
「なんで……」
頭の中でいろんな事が渦巻く。沢山の女の子が脳裏をよぎる。自分より魅力的な女の子たち。
「私と……」
無いに等しいレベル。効いているかもわからない能力。自信の無い容姿。
「……居てくれるんですか?」
押し殺していた不安が、涙のように零れた。
「当麻さんの周りには私よりかわいい人とか、能力のある人とか、いっぱいいて、私なんてホントはモブで充分な立ち位置なのに……なんで、私と居てくれるんですか?」
零れた一言は、押し流されるように後を続けた。俯いた視線の先にある自分の影が、徐々にぼやける。
ああ、何を言っているんだろうか。今の状況を楽しんどけばよかったのに。沈む気持ちはいつしか目に移り、もはや視界は無くなった。
無くなった瞬間、額に衝撃が走った。
「つあっ!?……え?」
衝撃で弾けた涙の間から、当麻が手をかざしているのが解る。どうやらデコピンを食らったようだ。
「はぁ。例えば、大切な箱があるとする。中身は空だ。ただの箱」
「ふぇ?」
突然始まった当麻の話に、思わずマヌケな声が出る。どうやら鼻も詰まっているらしい。
「その箱は特に外装が綺麗な訳じゃ無い。容量が大きいわけでも、音楽が流れるわけでも無い」
佐天は俯きながらそれを聞き、本当にただの箱だと思った。それが自分と重なる。なにもない、ただの箱。
62 :
さっきから名前をいれ忘れてる間男 :2010/10/20(水) 00:34:01.27 ID:hU4VElmNO
「でもな、その箱には思い出が詰まってる」
ぴくっと、佐天の肩が揺れた。
「辛いこともあった。思い出したくないこともあった。でもそれ以上に、楽しかった思い出が、
その箱は俺と歩んで来たんだ。そんな物が入ってる大切な奴を、形が気に入らないから、使いに
くいから、面白い仕掛けがないからってなんだよ。そんなもん全部引っくるめて肯定してやる」
佐天の肩に、当麻の右腕が置かれる。温かく、力強い手。
「もし俺が人を損得感情だけでしか見れない奴だと思ってるなら」
佐天は当麻の目を見た。強く、優しい目。
「まずはそのふざけた幻想を、ぶち殺す」
溜まった涙が、不安とともに流れていった。
しばらく近くにあったベンチに腰掛け、心を落ち着かせる。もってきたティッシュが底を付き
、替わりにハンカチが搾れるかと思わせるほどに濡れていた。
「泣いたらスッキリしたなぁー。んふふ」
すっかり赤くなった目を隠すこともなく楽しげに笑う。先程までの 不安はすでに幻のように消
えたのだろう。
「まったく……突然泣き出すから何事かと思ったよ」
「あははは……ところで、結局私の能力って効いてるんですか?その右手って……」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 00:51:06.47 ID:kKK2917KO
どんどん続けて
64 :
間男 :2010/10/20(水) 00:53:50.39 ID:hU4VElmNO
当麻の能力については聞いていた。それが異能の力ならば触れるだけで打ち消す『幻想殺し』。
そんなものに自分の力が勝っているとは思えない。
「んー、多分効いてないな」
「あー、やっぱり……」
当麻のばっさりとした物言いが嘘では無いことを物語っていた。その事実に思わず肩を落とす。
「でも、その能力があったから今があるなら、多分その能力は本物だろうな」
「え……?」
「最近不幸だって叫ばなくなったのだって、きっと佐天がいるからだ。俺の不幸を打ち消して上
回る幸福を貰ってる……って」
言い終わり、気恥ずかしそうに頬をかく。
「……」
「……」
沈黙が訪れる。二人の顔は夕日と同化できそうだった。
「……じゃあ……お返し欲しいなー……なんて」
65 :
間男 :2010/10/20(水) 00:55:02.22 ID:hU4VElmNO
「……お返し……?」
佐天はもじもじと指を絡ませながら小さく頷き、俯く。そして目だけを当麻に向け、
「……キス……とか……?」
小さく呟いた。
「なっ……」
その破壊力にのけ反りかける。傍目から見ると彼氏彼女の二人だが、顔を近づけるだけで赤面
する程度の親展しかしていないのだ。
「……」
佐天は全てを任せるといった風に目をつむり、顔をあげている。
「……」
当麻は、変な汗が背中に伝うの感じながら意を決し、
佐天の額に、自らの唇を当てた。
「……」
「……」
再び沈黙。いたたまれなくなった当麻は思わず顔を背けようとした。
が、背けるはずの顔が固定され、唇に軟らかい感触が重なった。
「……当麻さん」
何秒か合わせられていた唇が離れ、佐天と目が会う。
「大好き」
どこかで、教会の鐘が鳴っていた。
終
66 :
間男 :2010/10/20(水) 00:56:02.78 ID:hU4VElmNO
ふぅ……。
明日も仕事か……。
71 :
間男 :2010/10/20(水) 01:10:24.66 ID:hU4VElmNO
拙い文と稚拙な構成力によるマスターベーションでスレを汚してしまって反省している。
次からはもっと高度な物を作れるよう努力したいと思う。
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 06:38:14.00 ID:XALeBier0
短いけどよかったよ
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 11:15:28.52 ID:B0UWlVyj0
佐天さん可愛いなー
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 15:24:31.39 ID:B0UWlVyj0
上条「あーひどい目にあったぜ・・・」トボトボ
佐天「あのう・・・すみません」
上条「はいはい、なんでせう? って佐天さんか」
佐天「こ、コンニチハ・・・」
上条「はい、どーもこんちわ。こんなとこでどうかしたかい?」
佐天「いえ、あの、その・・・実は、上条さんに謝罪したくて」
上条「謝罪? 女子中学生に謝ってもらう事なんかあったかなぁ」
佐天「えーとですね。さっき御坂さんに電撃食らってましたよね?」
上条「うわ、見てたのか? お恥ずかしいところをお見せしちゃったな」
佐天「す、すみません! あれ、原因は私なんです!」
上条「・・・へ?」
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 15:42:12.23 ID:B0UWlVyj0
ファミレス
上条「俺を幸せにする能力・・・?」
佐天「はい・・・なんか変な能力なんですけど・・・」
上条「変・・・」
佐天「あっ、いやその上条さんが変って訳じゃなくてですね」
上条「佐天さんがそういう意味で言ったんじゃないのは分かってますって」
佐天「うう・・・」
上条「でもなぁ、俺は自然発生的には幸せになれないらしいんですよね」
佐天「え、それどういうことですか?」
上条「んー、この右手のこと、知ってる?」
佐天「幻想殺し、イマジンブレーカーですよね。全ての異能を無効化するっていう」
上条「そう。幻想殺し。神の奇跡だってキャンセルしちまうっぽいんだけど
知人の見立てでは、神様からの祝福みたいなもんまでキャンセルされちまうらしい」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 15:45:55.63 ID:B0UWlVyj0
佐天「・・・つまり?」
上条「例えば、財布が見つからない。運が良いと部屋の中から出てきたり
遺失物として届けられてたりして、戻ってきたりするんだろうけど
俺の場合、そういう幸運も全部キャンセル扱いされるんだよね」
佐天「・・・ということは?」
上条「この右手がある限り、偶然とか運が絡んだハッピーはありえないって事、らしい」
佐天「そんな、ひどいです!」
上条「まぁ理不尽っちゃ理不尽かもしれないけど、そういうもんだから仕方ないですよ」
佐天「そんな・・・」
上条「この右手がなければ幸せになれるのかもしれないけど、気軽に試そうとは思わないですしね」
佐天「それは・・・そうですけど・・・」
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 15:50:16.45 ID:B0UWlVyj0
上条「で、これは仮説なんですがね」
佐天「・・・はい」
上条「先ほどのように、初春さんの、そのえーとなんだ。
スカートの中身がチラッと顔を覗かせたりするような
いわゆる思春期の盛りであるところの男子高校生にとっては
とってもラッキー且つハッピーなイベントが例え起こったとしても
その後のビリビリみたいに更に大きな不幸で塗り潰されちまうんじゃないかと」
佐天「・・・それじゃあ」
上条「一時的には良い目を見れるかもしれないですが、
結局のところ、不幸になりそうって感じですね」
佐天「・・・」
上条「それじゃあ出ませうか。なんか付き合って頂いて申し訳なかったですね」
佐天「・・・」
上条「(やべえ、かえって傷つけちまったかな・・・上条さんには女の子は難しいぜ・・・)」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 15:52:36.34 ID:B0UWlVyj0
道端
上条「(時間も遅くなったし、送って行くことになったのは良いとして)」
佐天「・・・」
上条「・・・」
佐天「・・・・・・」
上条「・・・・・・」
佐天「・・・・・・・・・」
上条「(気まずいぃぃぃぃ! な、なんとかして話題! 話題を!)」
佐天「・・・はぁ。アタシって、やっぱり無能なんだな」
上条「・・・え?」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 15:59:41.64 ID:B0UWlVyj0
佐天「せっかくレベル0から1に上がれて、結構嬉しかったんですよ。
ずっと無能力者ってことにコンプレックスがあったので」
上条「・・・」
佐天「正直言って、なんか変わった能力だなーって思いました。
御坂さんみたいに電気を操る訳じゃなく、白井さんみたいなテレポートが
できる訳でもない。発熱したり重力を操作したり・・・能力ってそういうものかなって
漠然と思っていたものですから」
上条「・・・まぁ、そういうのが分かりやすくてメジャーではあるな」
佐天「でしょう? だから、特定の個人を幸せにする・・・ってどういう能力なんだろうって」
佐天「それでも、良かった。何もできない訳じゃない。アタシにも能力がとうとう発現したんだって」
佐天「初春や御坂さん、白井さんに言ったらどんな顔するかなって」
佐天「1人でワクワクしながら考えたりして・・・」
上条「・・・」
佐天「でも、この能力を使えば、上条さんは結果的に不幸になっちゃう。
これじゃあ、無能なのと、何もできないのと変わりませんよね・・・」
上条「・・・おい」
佐天「えっ?」
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 16:04:59.00 ID:B0UWlVyj0
ずっと待ってたんだろ!?無能力者と蔑まされなくてもすむ、コンプレックスに唇を噛まず
にすむ・・・そんな誰もが笑って、誰もが望む最高なハッピーエンドってやつを。
今まで待ち焦がれてたんだろ?こんな展開を・・・何のためにここまで歯を食いしばってきた
んだ!?てめぇのその手でたった一人の人間を助けられるって喜んだんじゃねえのか
よ?佐天さんだって主人公の方がいいだろ!?脇役なんかで満足してんじゃねえ、命を懸け
てたった一人の人間を幸せにしてぇんじゃないのかよ!?だったら、それは全然終わってねぇ、
始まってすらいねぇ・・・ちょ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ っとくらい長いプロローグで絶望してんじ
ゃねぇよ!手を伸ばせば届| うるさい黙れ |くんだ!いい加減に始めようぜ、佐天さん!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\_______/ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∨ (゚д゚ )
<⌒/ヽ-、__ノヽノ |
/<_/____/ < <
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [saten]:2010/10/20(水) 16:15:50.21 ID:Jea+1GVuO
ワクワク
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 16:25:26.44 ID:OoMHB/tu0
/: : : : :./: : : : : : : : : : :l/: : : : : : : :: : : : : : : : l: : : : : :|
. /: : : : :./: : : : : : : : : l: : |ー-ミ: : : : :ヽ: : : : : : : |: : : : : :|
|: : : : : :| : :/: : : :.ハ: :.l: : | ヾ: : : ハ: : : : : : :.|: : : : : :|
|: : : i: : |: /: : /l:/ ,': ハ: :.| \ミ: l: : : : : : :|: : : : : :|
|: : : l: : |/: : / / /:./ }:.| Vミ:}: : : : : : |: : : : : :|
. V: : l: : |: : / / /:./ ノ:/ `i:.l:/⌒Vリ: : : : : :|
V: l: : ト、/ 斗≦二 __ V / _i }: : : : : : |
ヽ:ヽ:.伐} ´^ 弌ゥ炒´ 〉r' /l: : : l: : : |
\八ノ ^` __,ィ: : ::}: : :l: : : |
く イ.!: : : : /|: : : !: : l:|
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}:.:.:ト、‐ 、 / |: : :/l |: : : !: :リ:|
l八l:.∧ イ /リ: :/lリ |: : :八/lリ
}:.:.:.:` ー‐</ _j___.ィ /: / /ヽ/:/|
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/: ./ ,.' ,.イ─‐‐<: . : . : . : . : . : . : . :ヽ
/〃:/ / /: . : . /: . : . : . : . : . : . : . : . : .ハ
/: . :/=/: . : . : 〃 . : . : /: :/´ ̄  ̄`丶: :}
/: . ://: . : . : . : . : . : ./: :/ V|
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 16:27:16.97 ID:B0UWlVyj0
これじゃダメか・・・
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 16:42:40.71 ID:DcDWDmcH0
説教タイムか?
97 :
>>91から :2010/10/20(水) 16:51:08.04 ID:B0UWlVyj0
上条「確かに、せっかく手に入れられたと思った能力が、使い道もなさそうじゃ
ガッカリしたくなる気持ちも分かるけどな。少なくとも今は無能力者じゃねえだろ?」
佐天「で、でも・・・」
上条「そりゃ小さなラッキーの後にバカデカい不幸をお見舞いされちまったが
恥も外聞も捨てて言わせてもらえりゃ、初春さんのくまさんパンツ見た時は
一瞬ラッキーついてるぜ!とか思っちまった!あーここ最近で一番幸せだなって思った!
佐天さんの能力は確かに俺を幸せにした!そこにはなんの間違いも、疑いの余地もねぇ!
だから佐天さんが無能であるはずがねぇ!堂々と胸を張れよ、佐天涙子!」
佐天「上条さん・・・」
上条「それに、もしかしたら、その能力が成長すりゃ俺だけじゃない。
君の周りの人間を幸せにしたり、不幸から救ってやる事だってできるかもしれないだろ」
佐天「そ、それは・・・」
上条「だったら今はその小ささに絶望してないで、希望を持ってやってみようぜ、佐天さん」
佐天「は、はい!」
上条「おっし、良い返事だ。って、いきなり怒鳴っちまったりしてゴメンな。
たまにこう・・・なんつーかカッときて熱くなっちまう癖があるんだよ」
佐天「あ・・・」
上条「ん?」
佐天「上条さん、やっと敬語抜きで話してくれましたね」ニコッ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 16:56:16.53 ID:B0UWlVyj0
上条「え? あ、いや・・・(あ、あれ・・・?)」ドキドキ
佐天「上条さんってやっぱり凄いですね」
上条「えっ?」
佐天「アタシはいっつもできない事ばっか気にしてて
自分ができる事に対して全然目を向けてやれてなかったんだなって」
上条「佐天さん・・・」
佐天「でも上条さんのお陰で、目が覚めました。
これからは、もうちょっと自分のこと、褒めてやろっかなって思います!」
上条「そう、だな。佐天さんは無能なんかじゃない。すげえ素敵な女の子だと思う」
佐天「えっ////」
上条「え・・・あっ、いや、あー・・・////」
佐天「///」
上条「///」
佐天「「か、帰りましょっか!」
上条「そ、そうだな! 帰ろう!」
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 16:58:55.43 ID:B0UWlVyj0
美琴「・・・あれは・・・佐天さんと・・・当麻・・・!?」
黒子「お姉様? どうかしましたの?」
美琴「う、ううん、なんでもない!」
美琴「(・・・見間違い・・・じゃないよね・・・?)」
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 17:02:55.19 ID:B0UWlVyj0
翌日の放課後
黒子「お待たせですの」
初春「あ、白井さん、御坂さん。こんにちは」
佐天「こんちゃーっす!」ツヤツヤ
美琴「う、うん、2人ともこんにちは・・・(なんか佐天さんがキラキラしてる)」
佐天「あれー? 御坂さん、なんか元気なくないですか?」
美琴「へっ!? いや、そんな事は・・・ないと・・・思うけど・・・」
黒子「確かにちょっとおかしいですわね。お姉様、熱でもありますの?」
美琴「ないない! 全然そういうんじゃないから!」
黒子「では念のためワタクシがお姉様の慎ましい胸で触診をハブッ」
美琴「・・・ったく。いい加減にしなさい」
黒子「・・・もしやまさか、あの類人猿の事ですの?」キラーン
美琴「へっ!?」
初春「?」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 17:05:20.47 ID:B0UWlVyj0
美琴「(なんでこの子はいつもこういうところで鋭いかなあ・・・いや、でもこれはチャンス?)」
美琴「あ、あのさ、佐天さん」
佐天「はい?」
美琴「なんか、いい事あった?」
佐天「え? ・・・あー・・・あははは、やだなあ、顔に出てます?」
初春「えー? 私には分かりませんけど・・・?」
美琴「そ、それってもしかして・・・昨日、と・・・上条当麻と一緒にいたのは関係あるのかしら?」
黒子「!?」
初春「?」
佐天「?」
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 17:10:07.17 ID:B0UWlVyj0
佐天「んー? 御坂さん、見てたんですか?」
美琴「じゃ、じゃあやっぱりあれ・・・」
黒子「なんですの!? なんですの!? あの類人猿、佐天さんにまで・・・」
佐天「違いますよー。昨日ちょっと凹んでたんですが、
上条さんに叱ってもらったらなんだかスッキリしちゃって」
美琴「叱って・・・?」
佐天「ええ。ウジウジしてたら一喝されちゃいました。
なんかそれでふっきれたっていうか・・・。
あーでも、お説教されてるところを御坂さんに見られてたなんて恥っずかしいなぁ!」
美琴「え? いや、あれ?」
佐天「あんまりあの時の事は言わないでくださいよー。
アタシ、泣きそうなの我慢してたんで、多分変な顔してたでしょ?」
美琴「え、う、ううん・・・そんな事・・・なかった、よ?」
佐天「本当ですか? だったら良かったです」
黒子「全く。人騒がせですわねえ」
初春「??」
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 17:14:45.43 ID:B0UWlVyj0
ちょっと戻って学校 昼休み
初春「能力に目覚めた!? やったじゃないですか、佐天さん!」
佐天「あっはっは。ありがと、初春。あ、ちなみに今回は幻想御手使ってないよ?」
初春「もー茶化さないでくださいよ。真面目にお祝いしてるんですから」
佐天「ごめんごめん」
初春「それで、どんな能力なんですか?」
佐天「え?」
初春「佐天さんの能力ですよ! ベクトル操作ですか? 熱量操作ですか? それともー」
佐天「いや・・・そんな大層なもんじゃなくてさ・・・」
初春「えー?」
佐天「だって初春も自分の能力教えてくれてないじゃん」
初春「わ、私のはちょっと弱いから恥ずかしくて・・・」
佐天「アタシもそんなようなもんだから。あんま深く聞かないでやってよ。
御坂さんたちにも今のトコ言うつもりはないしね」
初春「はぁ・・・」
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 17:20:06.98 ID:B0UWlVyj0
また戻って放課後
土御門「んじゃカミやーん、お先に失礼するぜい」
青ピ「補習頑張ってやー」
上条「裏切り者め・・・。あーあ。不幸だー・・・外は良い天気だってのなぁ」
小萌「なら赤点取らないでください、上条ちゃん」
上条「うっ、先生・・・」
小萌「なんですか、その態度! 早く帰りたいのを我慢して
上条ちゃんのために補習をやっているんですよ!
そんな教師心に感謝の一つ、あっても良いでしょう!?」
上条「なら見逃してください・・・」
小萌「それじゃ本末転倒じゃないですかっ!」
上条「くう・・・不幸だ・・・」
小萌「先生だって泣きたいです・・・」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 17:21:56.23 ID:hU4VElmNO
ヤンデレールガン期待。
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 17:25:04.33 ID:B0UWlVyj0
上条「ったく、やっと補習終わりかよ・・・まーた腹空かして怒ってる
インデックスをなだめる作業が始まる・・・」トボトボ
佐天「あれ? あそこにいるの、上条さんじゃないですか?」
御坂「ホントだ・・・」
黒子「まーた相変わらず冴えない顔をしてますのねえ」
初春「声かけなくて良いんですか?」
美琴「えっ、あう・・・///」
黒子「(この分なら心配はなさそうですの)」
佐天「じゃあアタシが。上条さーーーん!」ブンブン
美琴「えっ」
上条「あれ? あそこにいるのは佐天さんと・・・いつものメンバーか」
美琴「(佐天さん・・・あっさり当麻に声かけるんだなぁ・・・)」
黒子「(これはもしや・・・)」
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 17:29:08.92 ID:kKK2917KO
今まで見た
佐天「○○する能力かぁ」スレで一番ひかれたスレタイだから
がんばってほしいものだ
108 :
>>105書くなら任せます :2010/10/20(水) 17:32:58.05 ID:B0UWlVyj0
上条「どうも・・・えーと初春さん、昨日は大変申し訳ありませんデシタ」
初春「あっ、いえいえ、その節はこちらこそお見苦しいものを・・・」
上条「とんでもない! 可愛らしくて・・・あっ」
初春「うっ」ビクッ
美琴「アンタねぇ・・・」ビリビリ
上条「ま、待てビリビリ! 今のは・・・ちょっとした間違いだ!」
美琴「問答無用!」
佐天「(ヤバイ! 上条さんが!)」
フワッ
美琴「・・・?・・・ッ!!///」
黒子「・・・相変わらずの短パン・・・じゃ、ない・・・だと・・・」
初春「白のレース・・・」
上条「Oh...」
佐天「・・・」
109 :
>>107ID凄すぎワロタ :2010/10/20(水) 17:37:57.84 ID:B0UWlVyj0
美琴「ちょ、なに!? 何が起こった訳!?」
黒子「お姉様の・・・白レースパンティー・・・ぐっ、いくら鼻血をテレポートさせても
止め処なく溢れてきますの!!」
初春「み、御坂さん、落ち着いてください!」
上条「(と、とんでもないものを見てしまった気がする・・・)///」
美琴「ななななんで? なんで!?」
黒子「し、しばらくはオカズに困りそうにありませんわ・・・」ハァハァ
初春「御坂さん! どうしたんですか、御坂さん!」
美琴「・・・のに・・・」
初春「え?」
美琴「短パン・・・穿いてきたはずなのに・・・」
上条「?」
美琴「ど、どこかで脱げちゃった? え? でも気づかないなんてありえる?」ワタワタ
初春「(御坂さんの狼狽っぷりがかつてない程に・・・!)
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 17:41:57.20 ID:B0UWlVyj0
美琴「黒子っ!」
黒子「まさかお姉様がキャラものプリント柄以外の下着を持っていらしたとは・・・
しかもその日に限って短パンを穿いておらず、更にはナイスな風の煽りで」
美琴「話を、聞けぇぇぇぇえっ!」バリバリ
黒子「あばばばばばばば」
上条「・・・し、白井っ!?」
初春「あ、大丈夫ですよ、上条さん。いつものことですから」
上条「(いつもって・・・)」
黒子「お姉様の電撃で・・・軽く・・・イキかけましたわ・・・」
美琴「もっぺん食らう?」
黒子「それで、お姉様、どうかなさいましたの?」
初春「(切り替え早っ)」
上条「(本当に無事だ・・・)」
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 17:46:22.70 ID:B0UWlVyj0
美琴「アンタ、アタシの短パン、どこかにテレポートさせた?」
黒子「いえ? そのような事はしておりませんが」
美琴「本っ当に?」バチバチ
黒子「本当ですの! この黒子、やるなら真正面から堂々と!
しかも2人きりの状況でやりますのっ!」
美琴「そんな事で胸を張るな!」ゴチン
黒子「っ」
美琴「そんなぁ・・・じゃあ本当にどこかに置き忘れてきたとか・・・?」
初春「トイレとか・・・体育とかですか?」
美琴「今日は体育なかったのよ。あるとすればトイレかなあ」
初春「今から学校戻ります?」
美琴「うーん、仕方ないから明日で良いわ。寮に戻れば替えがあるしね」
黒子「チッ」
上条「(・・・なんだろう、すごくいたたまれない空気だ・・・)」
佐天「・・・」
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 17:51:22.79 ID:B0UWlVyj0
美琴「とりあえず今日は帰りましょ。こんなんじゃうかうか外出もできないわ」
黒子「お姉様。お言葉ですが世の女性は基本的に短パンなどという
無粋なものは身につけずに昼夜生活しているんですのよ」
美琴「それはそれ。これはこれ」
黒子「むぅ・・・自然なお姿ですのに・・・」
初春「それじゃあ帰りますか。・・・? 佐天さん?」
佐天「あ、うん。今行く! そ、それじゃ上条さん、また!」
上条「へ? あ、はい。また・・・」
初春「上条さん、さようならー」
黒子「御機嫌ようですの。できたら2度とお会いしたくありませんが」
美琴「じゃあね・・・って、あれ? アンタそういやアタシの下着・・・」
上条「・・・」
美琴「・・・」
上条「さらば!!」ダッ
美琴「あっ、待ちなさい! こらー!」バリバリ
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 17:59:01.51 ID:B0UWlVyj0
上条「・・・追ってこない、か。はぁ、助かったぜえ」ゼェゼェ
上条「それにしても・・・ちょっと妙と言えば妙だよな」テクテク
上条「ビリビリはあの時、間違いなく俺を電撃で攻撃しようとしていた」テクテク
上条「でも急に風が吹いて、ビリビリのスカートが捲れて・・・」テクテク
上条「・・・ま、まぁ、見えたものの話はさて置いてだな///」テクテク
上条「例の短パンをアイツは穿いてなかった」テクテク
上条「でもそれはビリビリにとって異常だったらしい」テクテク
上条「毎日身につけているものが、例えば半日もなかったとして、気づかないもんだろうか?」カツカツ
上条「・・・もし俺がトイレにトランクス忘れて出てきたら・・・絶対気づくよな・・・」カツカツ
上条「・・・うーん。なんか引っかかるなぁっと、っただいまー」
イン「おかえりとうまー。おなかすいたー」
上条「へいへい。今ご飯準備しますよっと。あ、そうだ。なぁ、インデックス。
女の子って、例えばパンツ穿き忘れても気がつかないもんなのか?」
イン「れ、レディーに対してなんてこと聞いてるのかな!? とうまはデリカシーが欠けすぎなんだよっ!!」ガブッ
上条「い、いてぇ! 噛むなインデックス! あーもう不幸だぁぁぁ!」
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 18:02:28.38 ID:S/iUc4bq0
>美琴「あっ、待ちなさい! こらー!」バリバリ
やめて!
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 18:02:59.79 ID:B0UWlVyj0
佐天の部屋
佐天「あの時・・・」
---
上条「ま、待てビリビリ! 今のは・・・ちょっとした間違いだ!」
美琴「問答無用!」
佐天「(ヤバイ! 上条さんが!)」
---
佐天「上条さんが危ないって思って、そしたら風が吹いて
御坂さんのスカートをめくった」
佐天「そして短パンを穿いてないって状態」
佐天「後者はちょっと分からないけれど、前者は同じ、なんだよね」
佐天「・・・初春の時と・・・」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 18:10:13.50 ID:B0UWlVyj0
佐天「・・・もし、あの風がアタシの能力によって起きた現象なら
あの風は上条さんに幸せをもたらすものでなければいけないはず」
佐天「そういう能力なんだから。スカートを捲れるくらいの弱い風を起こす能力、じゃなくて
アタシの能力は『上条当麻を幸せにする能力』」
佐天「あれで上条さんは、幸せになったのかな」
佐天「結果的には、確かに電撃を食らわずに済んだ」
佐天「そういう意味では確かに、間違いなく、『不幸は起きなかった』」
佐天「じゃあ、もしあの時、御坂さんがいつも通り短パンを穿いてたら?」
佐天「スカートの中身が見えようが、気にしない。気にしなければ多分あのまま電撃を撃ってたはず」
佐天「・・・上条さんなら幻想殺しがあるから、打ち消せるのかもしれないけど」
佐天「まぁ、それは置いといて。今大事なのは、もしあの時、御坂さんが短パンを穿いていれば
上条さんは不幸になったかどうか・・・」
佐天「もし、『御坂さんの短パンがない』事を前提として『スカートが捲れ』れば上条さんが不幸を回避できた?」
佐天「・・・アタシの能力が、風を起こしただけじゃなく、御坂さんの短パンも、どこかへやっちゃった・・・?」
佐天「・・・確証はないけど、だとしたら・・・?」
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 18:13:05.20 ID:B0UWlVyj0
また次の日 風紀委員事務所
初春「こーんにちはー」
佐天「こーんちわー」
固法「あら、初春さんに佐天さん。いらっしゃい」
初春「固法さん、お疲れ様です」
佐天「お疲れ様です!」
固法「今日もよろしくね」
初春「はい!」
佐天「あの、白井さんたちは・・・?」
固法「彼女たちももうすぐ来ると思うわよ」
黒子「お疲れ様ですのー」
美琴「こんにちはー」
固法「ほらね」
黒子「?」
美琴「?」
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 18:18:08.30 ID:B0UWlVyj0
佐天「あ、御坂さん、ちょっとお聞きしたいんですけど」
美琴「ん? どうしたの?」
佐天「あの、昨日の短パンの事なんですけど・・・どこかにありました?」
美琴「あーそれねー。いやー寮の部屋に戻ったらさ、
ベッドの上に綺麗に折り畳まれて置いてあったのよ」
佐天「ベッドの上に・・・?」
美琴「そうなの。箪笥から出したまんまみたいに放置されてたの。
だから昨日、アタシ本当に忘れたまま外に出ちゃったみたい」
初春「そうだったんですかぁ。珍しいですねえ」
黒子「これを機に、短パンなどお止めになってくださいまし!」
美琴「今日はキチンと穿いてますー」
黒子「ううっ・・・黒子は悲しいですの」
佐天「(ホントに・・・そうなのかな・・・うーん、やっぱりハッキリしないなぁ)」
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 18:25:21.69 ID:B0UWlVyj0
固法「なんの話?」
美琴「実はその、かくかくしかじかって事がありまして」
固法「へー。まるまるうまうまって訳だったのね。
うーん、でもおかしいわね」
美琴「え?」
固法「これ本当は黙ってるもりだったんだけどね?」
黒子「どうしましたの?」
固法「昨日、巡回でセブンスミストの辺りに行ったのよ。
で、私の能力で衣服の下を軽く透視して、危険物がないか確認してたの」
初春「固法先輩の能力ですもんね。透視能力」
黒子「そういえばワタクシたちも昨日セブンスミストへ・・・」
固法「ご明察。みんなの事も透視しちゃったのよ」
佐天「それってつまり・・・」
固法「みんなの服の下、見ちゃった」
美琴「!?」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 18:29:01.54 ID:B0UWlVyj0
初春「ええー!」
固法「まぁこれは任務だし、一般人には公開していない機密だから
くれぐれも他言しちゃダメよ?」
美琴「そ、それはまぁ」
佐天「それで、固法先輩・・・」
固法「あ、うん。で、御坂さんのスカートの下も見てしまったんだけど
その時は多分、短パン穿いてたと思うのよね」
美琴「えっ」
初春「それって・・・どういう・・・」
固法「ちょっと一瞥しただけだから、ハッキリとは覚えてないけど・・・」
黒子「お姉様・・・これは・・・」
美琴「何が起きてるの・・・?」
佐天「・・・」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 18:33:23.74 ID:kKK2917KO
2917KOwwwwwww
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 18:34:34.73 ID:B0UWlVyj0
佐天「(やっぱり・・・アタシの能力・・・アタシの能力で・・・
御坂さんの短パンが消えちゃったんだ)」
初春「やっぱり白井さんが御坂さんの短パンをテレポートさせたんじゃないですかぁ?」
美琴「・・・現実的に考えてそれが一番理に適ってるわね」
黒子「で、ですから昨日も申し上げましたとおり、黒子ではないと!」
美琴「・・・本当かしら・・・」ジトー
黒子「お、お姉様! この黒子の真摯な心が届かないのですか!?」
美琴「アンタの前科と日頃の行いからしてそれはムリ」
黒子「ご無体な!」
美琴「ええい、吐けっ! 白状しなさいっ!」バリバリ
黒子「お姉様ぁぁっ!」ヒュンヒュン
固法「ちょっと貴方たち、事務所で騒がないの!」
初春「御坂さん本気ですねえ」カラカラ
佐天「・・・」
初春「・・・佐天さん?」
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 18:41:18.45 ID:B0UWlVyj0
佐天「ご、ごめん、初春。アタシなんだか急に具合悪くなったみたい。今日は帰るね」
初春「大丈夫ですか? 身体が辛いならちょっと横になってから帰ったほうが・・・」
固法「佐天さん、大丈夫?」
佐天「だ、大丈夫です。ちょっとここんとこ寝不足気味だったのが堪えたみたいで」
固法「そう? じゃあ家でしっかり寝た方が良いわね。1人で帰れる?」
佐天「はい・・・帰れます」
固法「分かったわ、気をつけてね」
初春「お大事に、佐天さん!」
佐天「ありがと、初春、固法先輩。後ろでじゃれ合ってる2人にもよろしく伝えてください」
固法「ふふ、伝えておくわ。じゃあお大事にね」
初春「また明日~」
佐天「また明日ね」バタン
佐天「・・・ふう」
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 18:44:45.12 ID:B0UWlVyj0
上条「ふんふーん ふっふふーん」
上条「いやー今日は補習を免れたおかげで特売に間に合ったし
久しぶりに俺の分まで食事にありつけそうですよ」
上条「って、おーい、佐天さーん」
佐天「・・・あ・・・上条さん!」
上条「あれ? なんか具合でも悪いの? 顔色良くないよ?」
佐天「・・・」
上条「んー・・・ちょっとどこか、公園でも入ろうか?」
佐天「・・・」コクン
上条{(中学生の頃なんて悩み多い年頃だからなぁ)」
佐天「(上条さん・・・優しいなあ・・・)」
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 18:48:29.87 ID:B0UWlVyj0
公園
上条「ほい、チョコサイダーで良いかな?」
佐天「あ、ありがとうございます・・・」
上条「ジュース1本どうってことないですよ(いやホントはピンチだけど)」
佐天「また敬語に戻ってます・・・」
上条「え? そうだっけ?」
佐天「もう・・・」クスッ
上条「やっと笑ったな」
佐天「え・・・?」
上条「なんか青い顔してたからさ。やっぱ佐天さんは笑顔のほうが似合うよ」
佐天「あ・・・///」
上条「・・・何があったか、聞いて良いか?」
佐天「は、はい・・・。実は――――」
130 :
さるってました\(^o^)/ :2010/10/20(水) 19:32:29.52 ID:B0UWlVyj0
上条「・・・なるほどねえ」
佐天「やっぱり私の能力が成長してるんでしょうか?」
上条「うーん。俺は知っての通りレベル0の人間だからよく分かんないけど
最初のアレが全力じゃなかった、みたいな仮説は成り立たないのかな」
佐天「というと・・・?」
上条「『風を起こす事』は佐天さんの能力の本質ではない訳だろ?」
佐天「はい。あくまで『上条さんを幸せにする』のがこの能力です」
上条「って事は、自分で言うのもなんだけど、俺を幸せにするためなら、
結構大規模な事だってできちまうのかもしんねえってこと」
佐天「大規模・・・」
上条「聞いた事ない、要はレアな能力だから、他の能力とは比較できないけどさ。
佐天さんの能力がレベルアップすると、『幸せにできる人数が増える』のか
『大掛かりな事ができるようになる』のか、イマイチよく分かんないよな」
佐天「なるほど」
上条「まぁいくら大掛かりって言っても、やれる事には限度があるだろうけど・・・」
佐天「・・・」
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 19:37:56.85 ID:B0UWlVyj0
上条「でも、さっきはなんであんなに青い顔してたんだ?」
佐天「え?」
上条「いや、もし能力が成長したんなら、普通は喜ぶもんじゃないかなってさ」
佐天「うーん・・・そうかもしれないんですが、私は長い事レベル0だったので
能力が発現して、しかもレベルアップしちゃったのかも!
っていうのが不安だったのかもしれません」
上条「あー・・・貧乏人が宝くじ当てたけど金の使い道が分からない!みたいな?」
佐天「あはは。きっとそんな感じです」
上条「まぁもし不安なら俺の担任も紹介できるし、佐天さんの学校にも能力開発に
詳しい先生はいるだろうから、相談してみるのが早いよ」
佐天「そうですね、ありがとうございます。上条さんのおかげでまた楽になりました」
上条「いや・・・ジュース奢ったくらいしかしてないから・・・」
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 19:42:14.25 ID:B0UWlVyj0
風紀委員事務所
美琴「ったく・・・折れないわね・・・」ハァハァ
黒子「今回の件に関しては黒子は潔白ですの」ゼェゼェ
固法「はいはい、そろそろ2人とも落ち着いて。白井さんは仕事でしょ」
美琴「むー、仕方ない。ついてきて邪魔してんじゃ本末転倒だもんね」
黒子「うう・・・まだ信じて頂けませんのね・・・」
美琴「あれ? 佐天さんは?」
初春「帰りましたよ。なんだか体調が優れないって」
美琴「あら大丈夫なの?」
初春「ええ。ちょっと寝不足気味だそうで・・・」
美琴「ふーん、なら平気か。それじゃどうしようかな」
黒子「どうかなさいまして?」
美琴「2人が仕事終わるまで、ファミレスかどこかでお話しでもしよっかなーって思ってたからさ」
初春「なるほど」
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 19:47:36.51 ID:B0UWlVyj0
美琴「でも帰っちゃったんじゃ仕方ないわね。コンビニで立ち読みでもしてくるわ」
黒子「お姉様・・・常盤台のエースともあろう御方が・・・」
美琴「はいはい。んじゃ2人とも、それから固法先輩。仕事頑張ってください」
固法「ええ、ありがとう」
初春「お気をつけて~」
黒子「あの類人猿にはくれぐれもお気をつけて!」
美琴「はーい」パタン
美琴「全く、黒子はアイツのこと気にしすぎだし」
美琴「・・・アイツも黒子の半分くらいアタシのこと気にしてくれたって・・・///」ブツブツ
美琴「そういえば、いつものコンビニは顔覚えられてるかもしんないわよね」
美琴「もう1件遠くのコンビニにしようかな」スタスタ
美琴「・・・あれ? あそこにいるの、佐天さん?」スタスタ
美琴「(具合悪いから、もしかしてあそこに座って休んでるのかしら)」トコトコ
美琴「(家まで送ってってあげようかな)」トコトコ
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 19:53:33.45 ID:B0UWlVyj0
美琴「(・・・嘘・・・)」グワン
上条「今日はこの後どうするんだ? そういやいつも一緒の初春さんたちは・・・」
佐天「あ、さっきまで一緒にいたんですけど、具合悪いから先に帰るって・・・」
美琴「(佐天さんが・・・アイツと・・・)」グワングワン
上条「今日はこの後どうするんだ? そういやいつも一緒の初春さんたちは・・・」
(2人きりになれたね)
佐天「あ、さっきまで一緒にいたんですけど、具合悪いから先に帰るって・・・」
(仮病ついてフけてきちゃった)
美琴「・・・によ、それ・・・」グワングワン
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 19:55:26.49 ID:B0UWlVyj0
上条「大丈夫か? 家の近くまで送っていこうか?」
(おいおい、送り狼しちゃうぞ)
佐天「いやいや、昨日の今日で、いや、一昨日の今日、か?
また送ってもらったりしちゃ悪いですって」
(いやーん、また食べられちゃう)
美琴「なんっじゃそりゃああああああああああああああ!!」
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 19:56:13.96 ID:B0UWlVyj0
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`;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 19:58:49.15 ID:B0UWlVyj0
上条「うおぉっ!?」
佐天「きゃぁぁぁっ!」
上条「爆発!? なんだなんだ!? 魔術師か!?」
佐天「えっ?」
上条「いや、こっちの話で・・・」
美琴「ちょっとアンタたち・・・」ユラリ
上条「ビリビリ!?」
佐天「御坂さん!?」
美琴「公共の面前で何してくれちゃってんのよぉぉぉおおお!!」バリバリ
上条「はぁ!? お前何言ってんだ! ていうか今の爆発はお前の仕業か!」
美琴「・・・それが何だって言うのよ」
上条「な・・・!」
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 20:03:07.27 ID:B0UWlVyj0
上条「もし周りに一般人がいたらどうすんだ! 佐天さんは俺が守れたから良いけどよ」
美琴「佐天さん・・・?」
佐天「え・・・」
美琴「なんでアンタ、佐天さんと一緒にいる訳?」
上条「は?」
美琴「こないだも夜に佐天さんと2人で歩いてたわよねえ」
上条「あ、あれは」
美琴「言い訳なんて聞きたくないから」
上条「ちょっと待て、お前なんか勘違いしてるって!」
美琴「もういい」
上条「何が良いんだよ」
美琴「アンタは、ここで殺す」
上条「なっ・・・何言ってんだ」
美琴「・・・アタシのモノにならないなら、いらない」バチバチバチッ
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 20:06:13.50 ID:mWOl91An0
ヤンデレ化ktkr
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 20:08:03.10 ID:B0UWlVyj0
上条「(・・・こりゃ本気だな・・・)」
上条「佐天さん、仕方ねえ。ちょっと離れてな」
佐天「で、でも・・・危ないですよ!」
上条「大丈夫大丈夫。これでも上条さんはビリビリとよく喧嘩してっから」
佐天「・・・」
上条「ただ、この右手が守れるのは基本的に自分だけだからな。
佐天さんを巻き添えにはしたくねえんだ」
佐天「わかりました・・・。あの、2人とも、あんまりひどい怪我しないでくださいね」
上条「ははっ、善処してみましょう」ニッ
佐天「はいっ!」タタッ
上条「・・・殺すとか言ってた割に待っててくれるたぁな。大層寛大じゃねえか」
美琴「最期だからね。アンタはすぐ殺す。佐天さんはすぐには殺してあげない」
上条「んだとテメェ」
美琴「当麻のことは、苦しまないように殺してあげるんだから、感謝しなさいよね」バチバチバチ
上条「誰が、するかっ!」ダッ
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 20:10:07.04 ID:kKK2917KO
おいwwwwwwwwてめぇwwww
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 20:14:09.54 ID:B0UWlVyj0
美琴「ふん!」バチッ
上条「食らうか!」キーン
美琴「・・・その右手・・・邪魔よね」バリバリ
上条「どうする? お前じゃ俺は殺せねぇぞ」
美琴「どうかしら?」バチィッ
上条「ぐおっ! こりゃ・・・砂鉄か! 砂鉄の煙幕!」
上条「だが、これくらいじゃこの右手は――」
佐天「上条さん、上――」
上条「なっ・・・」
美琴「これならアンタの右手が電撃を打ち消せても意味ないでしょ!」バリバリバリッ
佐天「ロードローラーッ!?」
上条「(こんな重いもんを電気で吊り上げたのかっ! この一瞬で!)」
佐天「上条さん!」
美琴「バイバイ、当麻」
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 20:18:42.92 ID:B0UWlVyj0
ロードローラーが、落下する
間に合わない
上条さんが、潰れて死んじゃう
あんないい人が
こんな死に方なんて
絶対に、幸せじゃないよ
不幸だ
なら、アタシはどうすれば良い
アタシの能力が及ぶ範囲で、できそうな事――
なんだ、そうか
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 20:19:35.64 ID:B0UWlVyj0
アタシが、替われば良い
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 20:19:50.98 ID:l1gDBAPcO
おいやめろ
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 20:21:30.81 ID:B0UWlVyj0
上条「っ!?」ドンッ
美琴「っ!?」
佐天「あ、成功した」
上条「さ――」
グシャッ
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 20:23:46.68 ID:kKK2917KO
どうしてこうなったどうしてこうなった
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 20:25:20.50 ID:B0UWlVyj0
黒子「これは何事ですの! って、お、お姉様!?」ヒュン
初春「白井さん、早いです~」ハァハァ
美琴「あ、くろ・・・こ・・・」
黒子「これは・・・一体・・・」
美琴「さ、さてんさんが・・・とうまの、かわりに・・・」
初春「佐天さん!?」
黒子「くっ、イマイチ状況が飲み込めませんが、一刻を争うようですわね!」
上条「くそっ!重てぇっ・・・こんなの動かせねぇぞ」
初春「上条さん! 手伝います!」
黒子「さすがにワタクシのテレポートでも動かせませんの・・・増援を呼んで参ります!」
上条「チクショウ! チクショウ!」
初春「佐天さん! 佐天さん!」
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 20:30:50.22 ID:B0UWlVyj0
――――、――――!!
(・・・? なんだろう・・・?)
――――、――――こ!!
(なにか、こえがきこえて――)
上条「涙子! 涙子!!」
佐天「・・・上条、さん・・・?」
上条「おま・・・生きて・・・」
佐天「なんで、笑ってるんですか?」
上条「そりゃ・・・お前が無事で・・・幸せだからに、決まってんだろうが・・・」
佐天「・・・上条、さん・・・」
初春「ざでん゙ざぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙あ゙ん゙!」
佐天「初春・・・」
美琴「さてん、さ・・・ごめ・・・ごめん・・・」
佐天「御坂さん・・・」
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 20:37:00.13 ID:B0UWlVyj0
翌日 とある病院
黒子「・・・一体、どういう奇跡ですの?」
医者「ロードローラーに完全に潰されてたら人間の熨斗死体が出来上がってたね」
黒子「状況を聞けば聞くほど、不可解ですわ」
黒子「公園整備のために近くに停めてあったロードローラーを強力な電気で吊り上げる」
黒子「それを上条当麻の上に放り落とした、と。ここまでは何の問題もありません」
上条「おい」
黒子「つまりこの時点で車はお姉様の制御を離れ、自然落下していた」
黒子「そこに佐天さんが飛び込んで、上条当麻を突き飛ばし、身代わりに」
佐天「・・・我ながら凄い事やったなあ」
黒子「計算では佐天さんは車の真下。普通ならそのままジ・エンドですわよ」
初春「本当ですよ。こうして生きてるから良かったようなものを・・・」
美琴「ごめん・・・」シュン
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 20:41:21.75 ID:B0UWlVyj0
黒子「まぁ、お姉様の処分は連絡待ちです。
計算上、あり得ないエネルギー、座標で、佐天さんが無事という事実」
黒子「こんなの報告書にどう書けって言うんですの?」
上条「・・・白井、佐天さんの能力って知ってっか?」
黒子「はて? 佐天さんの能力とは・・・?」
佐天「実は私、つい先日とうとうレベル0から昇格したんです」
黒子「なんと、そうでしたの!? 水臭いですわ、教えてくだされば良かったのに・・・」
佐天「いや、ちょっと言いにくい能力でして・・・」
初春「そう言えば私にも教えてもらってませんよね、能力名」
佐天「実は、上条さんを幸せにする能力、なんだよね」
黒子「!?」
初春「!?」
美琴「!」
医者「へー」
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 20:45:34.80 ID:OajW/zLI0
医者wwwww
158 :
またさるった\(^o^)/ :2010/10/20(水) 21:00:33.86 ID:B0UWlVyj0
佐天「でも、それがどうしたって言うんですか?」
上条「いや・・・だからさ、つまり、えーその、なんだ」
黒子「男ならハッキリなさい。キモいだけですわよ」
上条「えぇい、分かったよ! 言ってやりゃ良いんだろ!」
上条「佐天さんが死んだら、俺が幸せになれないだろ!!」
佐天「えっ」
佐天「・・・」
佐天「//////」カーッ
黒子「Oh...」
初春「Woo...」
美琴「・・・」
医者「ほー」ニヤニヤ
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 21:05:13.99 ID:B0UWlVyj0
初春「えー、じゃああの時、私のスカートが捲れたのも・・・」
美琴「私のスカートが捲れたのも・・・」
黒子「ついでに短パンが消えたのも・・・」
佐天「・・・多分、ラストのも入れて、全部アタシです」
初春「も~! 何してんですかぁ!」ポカポカ
佐天「痛い痛い!」
黒子「はー、なんだか全部分かったらドッと疲れが出てきましたわ・・・」
初春「うー・・・理解できましたが納得できません・・・」
医者「まぁそろそろ患者の身体に障るから、良いかな?」
黒子「あ、はい。わかりましたの。それじゃ佐天さん、それから上条当麻。ご協力ありがとうですの」
美琴「・・・」ペコリ
初春「2人ともお幸せに~」
佐天「こ、コラ、初春!」
初春「えっへへ~」パタン
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 21:13:07.05 ID:B0UWlVyj0
佐天「・・・」
上条「・・・」
佐天「で、もう下の名前で呼んでくれないんですかー?」
上条「さっきはみんないたから、ちと恥ずかしくてな・・・」
佐天「でも、今はもういませんよね」
上条「・・・涙子」
佐天「・・・へへっ」
上条「なんだよ・・・」
佐天「上条当麻を幸せにする能力かぁ・・・」
上条「ん?」
佐天「上条さん、今、幸せですか?」
上条「・・・あぁ。幸せだよ。涙子と一緒だからな」
トウマ ハ マタ ニュウイン ナンダヨー ニャー
上条「さて、同居人の紹介、しなくちゃな」ヤレヤレ
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 21:14:47.21 ID:B0UWlVyj0
終わり。支援くれた人あんがと!
うまく書けなくてすまんこ
あと佐天さん可愛いよ佐天さん
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 21:15:06.42 ID:S/iUc4bq0
おつんこ
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 21:49:51.19 ID:I4VPvwDF0
乙
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 22:17:53.39 ID:ZYcBPfWBO
いまから読むおつかれさまん
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 22:20:18.58 ID:kKK2917KO
乙
佐天かわいいよ佐天
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 22:34:25.10 ID:PeI8R9JMO
乙した
とある魔術の禁書目録(インデックス) 7
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