1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 02:43:43.01 ID:rxsewvk7O
――クリスマス。
イエスキリストの聖誕祭と呼ばれているが
非キリスト教徒の一般人に向けて協会が広く門戸を開き、聖書に慣れ親しんで貰う日でもある。
カップルで過ごす人間、家族水入らずで過ごす人間、
友人と過ごす人間、仕事でクリスマスと言う行事すら意識出来ない人間、
そして独り寂しくクリスマスを過ごす人間…
それぞれの思惑と感情が交差する
特車二課にて起きた少し奇妙な出来事を以下に綴る。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 02:48:25.53 ID:rxsewvk7O
12月24日
都内某所
野明「一つ、非番でも笑顔で出撃!」
遊馬「二つ、不可思議月月火水木金金!」
山崎「三つ、み、身内が起こした犯罪でも…」
太田「四つ、容赦はしないぞおおおおお!!!犯罪者あああああ!!!!」
進士「五つ、胃痛は日常茶飯事……」
一同「M.P.P!特車戦隊パトレンジャー!!」ビシッ
シバ「火薬点火あああああああああああ!」
整備員「了解!!」
バアアアアアアアアアアアアアン!!!!
進士・山崎「ひ、ひいいっ!?」ガクッ
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 02:56:00.28 ID:rxsewvk7O
野明「ちょ、ちょっと進士さんにひろみちゃん大丈夫!?」
進士「きゅ…急に大きい音がしたもんですから……」
山崎「し、心臓が止まるかと……」
太田「正義の味方が火薬ぐらいで腰を抜かしてどうする!!!!」
子供「カッチョワリーwww」
太田「せっかくの決め台詞がお前らのせいでぇぇええええ!!!!」
遊馬「そう言うお前も後退ってるぞぉ~w」
太田「なっ……!」
太田「やるかああああああ篠原アアアアアアアアアア!!!!?」
ワーワーワーワー
後藤隊長「あーあーあー……」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 02:59:37.94 ID:rxsewvk7O
オタケおねえさん「よ、よいこのみんな、ちょっとごめんなさいね…」
ワーワーワーワー
熊耳「アナタ達、こんな時にまでケンカはやめなさい…子供達が見ているのよ?」
遊馬「太田が…」
野明・山崎・進士「太田さんが…」
熊耳「太田くん!」
太田「し、しかしぃ!」
熊耳「…太田くん」
太田「…」
熊耳「とりあえず登場からやり直し。一旦下がって。」
一同「…了解」
ゾロゾロゾロ…
子供「うわあwwなにあれーwwww」
子供「パトグリーン、おねえさんのしりにしかれてるぅwwww」
子供「なさけねーwwパトグリーンなさけねーwww」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 03:02:03.72 ID:rxsewvk7O
オタケおねえさん「…お待たせしました。」
おタケおねえさん「それじゃあみんなでもう一回、パトレンジャーを呼んでみましょう!」
オタケおねえさん「せえの!」
大きなお友達A「どうするww」
大きなお友達B「おねえさんがかわいいから付き合ってやるかwwwwwwwwww」
子供・大きなお友達・オタケおねえさん『助けてー!パトレンジャー!』
野明「…遊馬、何だか恥ずかしいよ」
遊馬「耐えろ野明。南雲隊長に比べりゃ俺達なんて……」
太田「ウオオオ!!!燃えてきたぞオオオオオ!!!!!!」
進士「うう…また胃が………」
後藤隊長「……」ニヤニヤ
南雲隊長「……」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 03:07:43.93 ID:0oDiEB6G0
ここまで脳内再生100%
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 03:07:46.64 ID:rxsewvk7O
12月22日
13号埋立地・特車二課
第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」
後藤隊長「そう。これ着て南雲さんとこと、やり合って貰うことになったから。」
野明「や…やり合うって一体……」
南雲隊長「特車二課の知名度と認知度、それから下がりに下がった信頼と好感度回復の為、区の子供向け交通安全イベントに参加する事になったのよ。」
後藤「知名度と認知度の方は、今まで新聞の一面を散々飾っとるワケだし、今更必要ない気もするんだけどなぁ…」
南雲「……」ギロッ
後藤「や、やだ、冗談だってば…」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 03:13:08.02 ID:rxsewvk7O
進士「しかし、どうして子供向けのイベントにうちが?」
遊馬「いくら子供に人気が出たところで…」
後藤隊長「たかが子供、されど子供なのよ?世の中。」
後藤隊長「ウインナーしかり、ソーセージしかり、ヤクルトしかり。」
後藤隊長「可愛いご子息ご子女様にしつこくねだられれば、世の奥様方はついつい、サービスの風船やらオモチャやらといっしょに買い物カゴの中へ入れちゃうもんなのよ。」
野明「…ウインナーかぁ~。子供の頃、よく買ってもらってたっけな」
遊馬「スーパーの試食のウインナーってさ、なーんか旨さ3割増、って感じだよなぁ!」
野明「そうそう!なーんか妙に美味しく感じちゃうんだよね!」
進士「だけど、うちに帰って食べると、不思議とそうでもないんですよね…」
後藤隊長「やっぱり、ホットプレートで焼くのが一番って事なんじゃないの?」
遊馬「違いますよ隊長ぉ。あのスーパーで立って食ってる雰囲気がいいんですよ雰囲気が。」
南雲隊長「…ごほん!」
野明・遊馬・後藤隊長「……」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 03:14:48.90 ID:rxsewvk7O
南雲隊長「続きをお願いします後藤隊長。」
後藤隊長「…要は本庁の広報がね、小さなお友達の心を掴めれば、かわいい奥様の心も掴めるとか何とか、酔狂なことを言っとるワケなのよ。」
後藤隊長「そんな理由で特車二課がヒーローショー…なんて馬鹿馬鹿しい限りだが」
後藤隊長「これがボーナスの査定に響くって言うんだから、ホントに馬鹿馬鹿しい話だよなぁ~。」
一同「ぼ…ボーナスぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 03:17:19.04 ID:rxsewvk7O
野明「ど…どうしよう遊馬ぁ!お芝居なんてやったことないよぉ!!」
遊馬「お、俺だってそうだ!!え、演技なんて一体どうすりゃ…」
太田「待って下さい隊長ォ!!何故自分等がこんな子供騙しに……」
後藤「確かにヒーローショーごときで子供を釣ろうなんざ、まさに子供騙しもいいところだが」
後藤「コレは絶対なワケ。強制なワケ。任務なワケ。」
進士「に…任務…」
山崎「ひ、人前で…お芝居…」サアァ
野明「…ひ、ひろみちゃん、顔が真っ青だよ?」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 03:19:54.00 ID:rxsewvk7O
後藤隊長「んで、肝心の配役だが、司会が熊耳。」
後藤隊長「レッドが泉。ブルーが篠原。グリーンが太田で、イエローが進士。んでピンクが山崎。」
山崎「ぴ…ピンク…?」
遊馬「ひろみがピンクってwwwww傑作だこりゃwwwwwww」
野明「ちょっと隊長!!普通、ピンクって言ったら私じゃあ…」
太田「隊長ォォォ!!何故泉がレッドなのですかアア!!!」
太田「赤く燃える、熱い気持ちなら自分の方がア!」
後藤隊長「そんな事言われても俺には、どーにも出来んのよぉ。」
後藤隊長「配役も台本もみーんな本庁の広報が決めちゃったんだからさぁ…。」
後藤隊長「と言うわけで台本。これ、明後日までに覚えてきて頂戴」
どっさり
野明「あ、明後日ぇえ!?」
遊馬「こ、この量を明後日までにぃ!?」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 03:20:16.37 ID:rxsewvk7O
後藤「俺だってさぁ、参っちゃってるんだよぉ?本番の2日前に通知なんてさぁ…。」
野明「だ…だけど……」
後藤「ボーナス、掛かってるんだし、やらない、な~んて言わないよ…ねぇ?」
一同「……」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 03:27:23.86 ID:rxsewvk7O
―――
野明「ゆくぞ!正義のロボット、アルフォンス!」
野明「あ~あ~…」
遊馬「溜め息なんかつくなよな。余計に憂鬱になる。」
山崎「えっと…悪の組織ダイイチショウタイ…覚悟しろ…」ブツブツ
太田「ゆるさんぞ!このむねのたかなりが…」
太田「……ええい!!!頭がごちゃごちゃするわ!!!」
進士「でも第一小隊が悪役なんて、なんだか意外ですよねぇ…」
山崎「よく引き受けてくれましたよね…」
熊耳「仕方がないわよ。あくまでイングラムを売り込むイベントだし、その為には相手になるレイバーが必要なんだから。」
遊馬「なーんか第一小隊ってのは貧乏くじ引いてばっかりだなぁ」
熊耳「第一小隊には感謝しないと…。」
野明「それより熊耳さん、もうセリフ、覚えなくても大丈夫なの?」
熊耳「ええ。大方は。」
野明「すごぉ~い!私なんかまだ1ページ目だよ…」
野明「コレ、明後日までに憶えきれるのかなぁ…」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 03:32:15.48 ID:rxsewvk7O
【隊長室】
南雲隊長「アイドルを送り込んできたかと思えば…今度はあまり腑に落ちない理由でヒーローショー…ね。」
南雲隊長「…本庁の広報部は何を考えてるのかしら。」
後藤隊長「……」
南雲隊長「……」
後藤隊長「……」
南雲隊長「…今日はヤケに静かね、後藤さん」
後藤隊長「いやぁね、台詞がなかなか憶えらんなくってさぁ~…」
南雲隊長「あら、お芝居は得意そうなのに?」
後藤隊長「『得意そう』ってしのぶさぁ~ん……」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 03:34:44.74 ID:rxsewvk7O
後藤隊長「もしかしてしのぶさん…ぜーんぶ覚えちゃったの?」
南雲隊長「他にもやらなきゃならない仕事は山ほどあるでしょう?」
後藤隊長「そりゃすごいやぁ…。やっぱり、寄る年波には勝てないのかね…」
南雲隊長「で、後藤さん」
後藤隊長「な、なに?」
南雲隊長「私の衣装、まだ受け取ってないんだけど。」
後藤隊長「衣装?ああ~…もう少しすれば届くんじゃない?」
南雲隊長「……」
南雲隊長「そう。話し掛けて悪かったわね。」
後藤隊長「…んじゃあ、気分転換におしっこでもして来ようかなぁ~?」
南雲隊長「…一々報告しなくても結構」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 03:47:17.00 ID:rxsewvk7O
【整備班】
シバ「……」ゴクリ
整備員一同「……」ゴクリ
シバ「俺達は今から、重大かつ、極めて危険な任務をとり行おうとしている。」
整備員A「…はい」
シバ「い、いくぞ」
整備員B「い、いいんですかね」
シバ「後藤隊長直々のお願いだ。聞くしかないだろぉ?!」
整備員B「しかし…」
シバ「これはいわゆる『お互い様』ってヤツだ。こう言う状況の時、あの人には素直に従った方がいい。」
整備員A「お前は新入りだから知らないだろうがハゼの一件は全て後藤隊長のお膳立てなんだよ」
整備員B「…えっ!」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 03:48:21.36 ID:rxsewvk7O
整備員C「利害が一致した時の後藤隊長は…最高のビジネスパートナーってヤツだ。」
シバ「いいか。あの人は本庁じゃ『カミソリ後藤』と呼ばれてる」
シバ「カリスマ理髪師にも、切り裂きジャックにもなりかねない。そう言う男なんだよ……」
「俺の悪評は今更ど~にもならんのは分かっとるんだけどね」
後藤「そう言うのは、せめて本人がいないところで言ってくれない?」
シバ「ご、後藤隊長オオオオオオオオオ!?」
整備員一同「う、うわアアアアアァァァァ!?」
後藤「なによ、皆してスウィーニー・トッドに出会っちゃった~みたいな顔しちゃってさぁ…」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 03:52:20.70 ID:rxsewvk7O
シバ「いや!あの…例のブツは今からァ…」
後藤「ま、当日まで見つからない様に頼むわ。」
シバ「そりゃ勿論ですけど…ど、どのくらい切りゃあ良いっすかね?」
整備員「多分上は4センチ、下はもう7センチくらい行けると思うんですが…」
後藤「……」
後藤「思い切って上7、下10で行かない?」
シバ「じゅ、10センチですかアアアアアアアアアアあああああああああ!?」
整備員「さ、流石に10センチはやり過ぎじゃ……」
後藤隊長「いが~いと大丈夫なもんよ?そう言うのは、大抵大きめに作られてるんだからさぁ。」
整備員A(こ、この人…)
整備員B(さ、流石は札付きのワルだ……)
後藤「…んじゃ。頼むわ。」
シバ「りょおおおおおおおかいしやしたああああああ!!!!!!」
――――
南雲「……あら」パキッ
南雲「いやだ、またステープラーの針が詰まっちゃったわ……」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 03:58:40.66 ID:rxsewvk7O
野明「行け!アルフォンス疾風の如く!」
野明「……」
野明「あれ…次はなんだっけ」
遊馬「もしかして野明ぁ、お前まーだ憶えてないのか?」
野明「…そう言う遊馬はどうなんだよ」
遊馬「さーっぱり」
野明「人のこと言えないじゃないかぁ!」
遊馬「ま、キメ台詞さえ言えりゃあ後は第一小隊と俺達の柔道戦に、イングラムとパイソンのデモ戦がメインみたいなもんだろ。」
野明「それもそうかぁ。適当に流して、さっさとデモ戦に持ち込んじゃえば……」
太田「お前らはいつまでもそんな甘い考えだから成長せんのだ。」
野明「じゃあ太田さん、p37の台詞、言ってみてよ」
太田「ふん。『俺のこの胸に灯ったランプは犯罪者を許さぬオービスの……』」
野明「それ、後藤隊長のセリフ」
太田「う…うえ?」ペラペラ
太田「うおっ……」ペラペラ
太田「ウオオオオオオオオ!!!!!!?」
遊馬「もしかして太田、お前、後藤隊長のセリフを自分のセリフと間違えて暗記してたのか?」
太田「あ…ああ…あ………」
野明「き、気の毒だ」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 03:59:08.63 ID:rxsewvk7O
野明「しかし…蒸れるなぁこの衣装…これ着たままアルフォンスに乗らなきゃならないんだよねぇ……」
熊耳「あら、でも中々似合ってるわよ泉巡査。」
野明「熊耳さん!」
遊馬「お、おおおお……」
熊耳「ふふっ。似合ってるかしら。」
遊馬「それは!それはもう!!」
野明「遊馬、ヨダレ垂れてるぞ」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 03:59:52.17 ID:rxsewvk7O
南雲隊長「……」
後藤隊長「遅いなぁ」
南雲隊長「…もう、あと30分もないって言うのに……」
シバ「お待ちどおさまあああああああああ!!!!」
南雲隊長「……シゲさん?」
シバ「さっき二課に届いてさぁ、いやあ、間に合ってよかったああああああああwwwwwwwwwwwwwww」
南雲隊長「ありがとう助かったわ…まさか制服のまま悪役を演じるわけにもいかないし……」
シバ「……」ニヤニヤ
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:01:19.82 ID:rxsewvk7O
南雲隊長「着替えの出来る場所は…」
後藤隊長「あっち。打ち合わせもあるからなるべく早めにお願いします。」
南雲隊長「分かってます。制服がまんま衣装…って人が羨ましいわ。」
後藤隊長「四十男が普段から特撮の登場人物みたいな格好をしとる、って言うのも考えもんだなぁ~……」
南雲隊長「お互い、歳の事を考えると色々堪えるわね」
南雲隊長「それじゃ後藤隊長、この場はよろしくお願いします。」
後藤隊長「はいはい。行ってらっしゃ~い」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:01:36.98 ID:rxsewvk7O
タタタタタッ……
シゲ「ここまでは計画通りっすね…」
後藤「……ああ。」
整備員「着ますかね、南雲さん」
後藤「按兵不動。その為にわざわざ、当日ギリギリまで待ったんじゃないの。」
後藤「『着ない』って選択肢はもう、南雲隊長にゃ残されちゃいないよ。」ニヤッ
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:03:18.07 ID:rxsewvk7O
――――
野明「あ、南雲隊長だ。やっと衣装が届いたのかぁ…」
遊馬「ど、どんな衣装なんすか!?」
南雲「私もまだ見てないのよ。お楽しみって所かしらね。」
遊馬「お…お楽しみ……」
野明「遊馬、鼻の下が伸びてるぞ」ジトッ
南雲「じゃあ着替えるから…5分経ったら知らせて頂戴」
一同「了解!」
シャッ…
南雲(『悪の女幹部』、ね。漫画やアニメ、特撮の類いは見なかったから、よく解らないけれども……)
南雲(ふふっ…確かに、追い詰められる側にとっては…私はそんな風に見えているのかも知れないわね…)
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:03:42.42 ID:rxsewvk7O
南雲「さて、早々に着替えを済ませないと時間が…」
がさごそ
南雲「……」
がさ…
南雲「………えっ?」
南雲「なっ……」
がさごそがさごそ
南雲「な、な、な……!」
南雲「な……」
南雲「何よ…これ……」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:04:41.75 ID:rxsewvk7O
野明「『悪の女幹部』って、どんな衣装なんだろう…?」
遊馬「そりゃあーアレだろう。テンプレ通りにだなぁ、へーんなムチもって、へんな冠も頭にのっけて」
遊馬「おまけにでっかいマントもつけちゃったりして、極めつけにゃギリッギリのミニスカートなんかも履いちゃったりしてだなぁ…」ニヤニヤ
進士「南雲隊長のミニスカート姿…ですか」ゴクリ
遊馬「普段はズボンと言う名の分厚いベールに覆われてる南雲隊長の太ももが遂に露に…!!」
進士「おおおおおおお……!」
山崎「………///」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:05:11.58 ID:rxsewvk7O
太田「篠原ぁ!!か、仮にも上司だぞぉ…そんな…」
遊馬「とか言いつつも顔が真っ赤っかなのは何でかなぁ、功ちゃ~ん」
太田「な、なぁ…っ!!!」
遊馬「…っと、そろそろ時間だな。野明、南雲さんに知らせて来い。」
野明「…りょーかい」
遊馬「な、なんだよその目は」
野明「べっつに~ぃ」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:05:58.47 ID:rxsewvk7O
――――
野明「南雲隊長~、時間になりましたよ~」
南雲隊長「…」
野明「あれ、南雲隊長?」
南雲隊長「…」
野明「なぐもたいちょお~」
南雲隊長「…」
野明「へ、返事がない…?」
南雲隊長「……」
野明「ど、ど、どうしよう…!!」
熊耳「…どうしたの泉巡査?」
野明「な、南雲さんを呼んでも返事が…っ!!」
熊耳「南雲隊長?南雲隊長?お時間ですが…」
南雲隊長「…」
熊耳「やはり…返事がないわね……」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:06:11.36 ID:W7CzuKyV0
もりあがってきましたw
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:06:50.80 ID:rxsewvk7O
太田「…も、もしや、南雲隊長に、何かあったのか!?」
進士「な、中で倒れてたり…」
遊馬「の、野明!だ、誰か…そうだ、後藤隊長を呼んでこい!!」
野明「う、うん!」
南雲隊長「…待って頂戴、泉巡査」
一同「!!」
野明「な、南雲隊長!」
熊耳「大丈夫ですか…?」
南雲隊長「ええ。聞こえてはいたのよ…すまなかったわね…」
山崎「なんだか具合、良くないみたいですが…」
進士「やっぱり隊長を呼んできた方がいいんじゃあ…」
南雲隊長「…その必要はないわ。」
南雲隊長「…ただ」
一同「…ただ?」
南雲隊長「……」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:07:38.15 ID:rxsewvk7O
後藤「南雲さぁん、着替え、終わった~?」
後藤「そろそろ打ち合わせ、始めたいんですけどねぇ」
南雲「……後藤隊長」
後藤「……はい?」
南雲「あなた、私を嵌めたわね?」
後藤「そんな『ハめた』なんて若い奴らがあらぬ誤解を……」
南雲「下らない冗談は結構!!」
南雲「…アナタは広報から支給された衣装に故意的に手を加え…もしくは加えさせ」
南雲「かつ、衣装を変えられぬようにと、敢えて当日ギリギリまで私に渡さなかった。」
南雲「……違う?」
野明(う…うわぁ……)
遊馬(え、えげつない…)
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:08:52.71 ID:rxsewvk7O
後藤「やだなぁ~南雲さん、証拠もなしにそんなぁ……」
南雲「…シラを切る気?」
南雲「証拠ならあるわよ…!!」
ガラッ
南雲「……こんな衣装、本庁が用意する訳がないでしょう!!」
一同「!!!!!!」
南雲「……っ///」
後藤「おほっ!」
野明「な…南雲隊長……」
進士「ミニスカートどころか……」
遊馬「は…ハイレグ…?」
熊耳「……いえ、アレはハイレグの中のハイレグ…スーパーハイレグよ……」
山崎「す、スーパー……」もじもじ
太田「オレハナニモミテナイオレハナニモミテナイオレハナニモミテナイ」ブツブツブツブツ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:15:13.39 ID:rxsewvk7O
南雲隊長「……後藤さん。」
後藤隊長「い…いやぁね?誤解だって南雲さん」
南雲隊長「誤解?」
後藤隊長「だからね、これには深ぁ~いワケが……」
野明(さ…寒そうだ……)
遊馬(絶対にあのムッツリオヤジ、南雲隊長にこの格好させたいが為に引き受けたな…)
太田(オレハナニモミテイナイオレハナニモミテイナイオレハナニモミテイナイ)
山崎( )
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:15:59.85 ID:rxsewvk7O
五味丘「あ…あの……」
五味丘「お、御話し中失礼致します」
五味丘「南雲隊長、そろそろ時間ですが…」キョロキョロ
後藤「あれ?もうそんな時間?」
南雲「……わかった。すぐに行く。」
後藤隊長「……」
南雲隊長「……」
熊耳「あの…南雲隊長、衣装は……」
南雲「もう変える時間も無さそうだし……このまま行くしかなさそうね」ギロッ
後藤「………」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:17:43.46 ID:rxsewvk7O
おタケおねえさん「みんなー!こんにちはー」
子供「こんにちはー」
大きなお友達「こんにちはあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
遊馬「皮肉にも満員か……」
野明「結局…南雲隊長はあの格好で出るハメになっちゃったけど…大丈夫なのかなぁ…」
進士「僕らがこう言うのもなんですけど…南雲隊長って本当に不憫…ですよね……」
遊馬「あーのカミソリ中年は相変わらず楽しそうだけどな」
後藤「♪あ~いしてると~、いーわーずにいたぁ~……」
山崎「そ、双眼鏡…わざわざ持って来てたんですね」
遊馬「…間違いなく、南雲さんの言う通り、ありゃ計画的犯行だな」
野明「わ、ワルだ!」
進士「…あの人が警察官で本当に良かったっていうか…なんて言うか……」
遊馬「……良かったのか?」
太田「……」
遊馬「あれれぇ、太田ぁ~、さっきからずぅ~っと無言だけど、どうしちゃったのかなぁ??」
太田「………」
遊馬「太田?太田ぁ?」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:18:27.87 ID:rxsewvk7O
―――――
おタケおねえさん「ねえねえ、ところでみんなはレイバーの事はしってるかしら?」
子供「しってるー!!!」
子供「みんなのために、はたらいてくれてるんだよ!」
おタケおねえさん「あら、たくさん手が挙がったわね」
おタケおねえさん「じゃあ、みんなは『第二小隊』って知ってますか?」
子供「しってるー!!」
子供「ただめしぐらい!!」
子供「ひるあんどん!!」
子供「まぬけ!!」
子供「ふーてん!!」
子供「やくたたず!!」
子供「ごくつぶし!!」
子供「ろくでなし!!」
子供「いきはじさらし!!」
子供「のらくろもの!!」
子供「うじむし!!」
おタケおねえさん「………」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:19:07.82 ID:rxsewvk7O
野明「う、蛆虫って…」
進士「僕達、子供達からそんな風に見られてたんですね…今更ですけど……」
山崎「一生懸命頑張ってるんですけどね…」
遊馬「それもこれも、誰かさんがところ構わず撃ちまくったり、暴れまくったりするせいなんだけどな。」
太田「なっ、何で俺を見るぅ……」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:19:42.38 ID:rxsewvk7O
おタケおねえさん「……おほん」
おタケおねえさん「とにかく、まとめると…『第二小隊』は簡単に言えば建物を壊したり、悪いことをするレイバーを退治する、正義の味方なのよね?」
子供「えー!違うとおもーう!!」
子供「この間テレビで第二小隊が家をこわすとこみたー!!」
子供「警察のくず箱って先生がいってたー!!」
おタケおねえさん「……あ、そうだわ。今からここにイングラムと一緒に戦う正義の味方、『パトレンジャー』を呼んで、イングラムの秘密とか色々聞いて見ようかしら」
野明「な、なんだこりゃ…」
遊馬「まるで、おねえさんと子供の会話が噛み合ってないぞ…」
進士「なんか設定自体も甘いっていうか…強引っていいますか……」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:20:26.59 ID:rxsewvk7O
子供「パトレンジャー?なにそれー!!」
子供「イングラムと戦ってるのは落ちこぼれの第二小隊じゃないのー?」
子供一同「おっちこぼれーwwwwwwwおっちこぼれーwwwwwww」
太田「黙っていりゃあ調子に乗りおってえええ……」
太田「なあああにが子供だあああああああぁぁ!!どいつもこいつも媚を売りおってえええええ!ああああああああああ!!!!!!」ガタッ
野明「お、太田さん落ち着いて!!!」
進士「だ、ダメですよ!子供相手に……!!」
太田「うおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
遊馬「野明!お前は右足を押さえとけ!!」
太田「とめるなああぁぁ!!!!!」ジタバタ
野明「太田さん!ダメだってぇ!!」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:20:45.67 ID:rxsewvk7O
おタケおねえさん「はーいじゃあ、みんないいかしら?」
おタケおねえさん「おねえさんがせーのっていいますから、大きな声でパトレンジャーって、一緒に呼んでね」
おタケおねえさん「いくわよ~!せーの!!」
子供「………」
大きなお友達「ぱーとれんじゃーー!!!!!」
おタケおねえさん「も、もっとおおきなこえで~」
子供「……どうする」
子供「おねえさんがかわいいからつきあってやるか」
おタケおねえさん「もういっかい!せ~の~」
一同「パトレンジャー!!!!!!!!!」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:23:12.71 ID:rxsewvk7O
「ふ……ふふふふ……」
おタケおねえさん「だ…誰の声かしら」
「ぱ…ぱ、ぱ、パトレンジャーは、こ…ここには……こ、こないわ……よ…」
子供「なにこれwwwwwwwwwwww」
子供「こえふるえてるwwwwwwwwwwwwww」
おタケおねえさん「誰!誰の声なの!?」
「わ…わたしたち悪の組織…だ、ダイイチショータイが…この会場を…支配したのだから……」
おタケおねえさん「なに?なんなの!?」
五味丘「……」
南雲「……」
おタケおねえさん「キャー!!!!!!」
一同「……」
野明「…棒立ちだ」
遊馬「……棒立ちだな」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:25:24.70 ID:rxsewvk7O
南雲隊長「も、もう…イングラムは…こ、ここにはこれない…わ……」
南雲隊長「わ、我がしもべ、パイソンが…この会場を支配した…」
南雲隊長「……」
大きなお友達A「なんぞこれwww棒読みでござるwwwwつか衣装自重汁wwwえwwろwwwいwwwww」
大きなお友達B「テラ真っ赤wwwww警察は病気杉wwwwwwwwwww」
大きなお友達C「うはwwwwwwwwwwwww」
大きなお友達D「ちょwよく見れwwwwww第一小隊のババアだぞwwwwフヒッwwwwwwwwwwww」
南雲隊長「それに…こ、こ…こうして……第二小隊隊長まで…人質に…とったのだ…」
後藤隊長「わぁ、捕まっちゃった~…」
南雲隊長「……」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:26:45.14 ID:rxsewvk7O
南雲隊長「わ…わが…ダイイチショータイの…」
大きなお友達A「ハァハァ」
大きなお友達B「ババアのハイレグタマンネ」
子供「……つまんないー」
子供「棒読みだし、迫力ないしさぁ」
子供「悪役が魅力的じゃないってのはちょっとなぁ」
子供「へったくそ!へったくそ!」
一同『へったくそ!へったくそぉ!!』
南雲隊長「………」
おタケおねえさん「あ…あの…ちょ、ちょっとみんな……」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:29:19.39 ID:rxsewvk7O
へったくそ!
南雲隊長「……」
へったくそ!へったくそ!
南雲隊長「……ふ」
へったくそ!へったくそ!へったくそ!
南雲隊長「……ふ……ふ……」
後藤隊長「……しのぶさん?」
へったくそ!へったくそ!へったくそ!へったくそ!
南雲隊長「ふ……ふふふ……」
後藤隊長「あ、あの…し……しのぶさぁん?どうしたn…」
ぎゅうううううう
後藤隊長「……んぐっ!?」
南雲隊長「ふふふふふ……」
南雲隊長「ふふふふふふふふふふふふふふふふふ!!!!!!!!!!!」
南雲隊長「あははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!!!!!」
一同「!?!?!?」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:31:12.39 ID:rxsewvk7O
南雲「我が悪の組織、ダイイチショータイの完全なる勝利である!!」
南雲「ダイイチショータイ、バンザーイ!!!!!」
南雲「さあ言ってごらん!ダイイチショータイ、バンザーイ!!!」
子供「 」
大きなお友達「 」
野明「 」
遊馬「 」
進士「 」
山崎「 」
太田「 」
後藤「 」
南雲「さあ、とっとと言ええぇぇぇぇええええっっっ!!!!!!!」
一同『だ…ダイイチショータイ…ば、バンザーイ…』
南雲「あっはははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:33:54.09 ID:rxsewvk7O
おタケおねえさん「……きゃ、キャー!!」
南雲隊長「このまま子供達を洗脳して、悪のレイバー戦士にしてしまえ!一人残らず捕まえろ!!!!!!」
戦闘員(シバ)「あ、あの…えっとぉ…りょ…了解……」
南雲隊長「あっははははははははは!!!!!!!やれえ!!!!!!!!一人残らずだあああああああぁぁぁああああ!!!!!!!!!!!!!!!」
子供「いやあぁぁぁぁ!!!!!」
子供「こ、来ないでぇ!!!!!」
子供「うわああああ!!!あのおばさんこわぁぁぁあああああいぃぃぃ!!!!!!!!!」
野明「か、完全に……」
遊馬「な、南雲さんが……」
太田「こ、壊れた……」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:34:43.69 ID:rxsewvk7O
子供「いやああああああ!!!!!!来ないでえええええええええええ!!!!!!!!!!!!」
後藤隊長「い…いや、何て言うか、しのぶさんは何でもこなせるんだなぁ…あはは~…?」
南雲隊長「………」ぎゅうううう
後藤隊長「く…苦しい…しのぶさぁん……」
おタケおねえさん「それじゃあみんなー!!!パトレンジャーを呼ぶわよ!!」
おタケおねえさん「せ~の!!!!!!」
子供「バ………ばどれんじゃあ゛……!!!!うわああああああああああああああああああ!!!!」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:36:18.38 ID:rxsewvk7O
おタケおねえさん「もっと大きな声で!!せ~の~!」
子供「ぱ、ぱ、パトレンジャーあああああああ!!!!!!!!!!」
遊馬「出番だ!行くぞ野明!」
野明「う……うん!!」
野明「ってあ、あれ……なんか…セリフが飛んじゃった……」遊馬「…なぁ、なんだとぉおお!?」
野明「だ、だって仕方ないじゃないかぁ!!!」
進士「あ……あれっ……そう言えば…僕も最初のキメ台詞以外は何だか不安に……」
山崎「ぼ、僕もです……」
太田「………」
遊馬「と……とにかく今更逃げ出す訳にもいかんだろうが!」
野明「そ、そんなこと言ったってぇ……!!」
遊馬「もう腹を決めて行くしか……」
おタケおねえさん「もっと大きな声で!!!!!!」
子供「パトレンジャーああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:37:07.88 ID:mxdRtEXX0
寝る前に爆笑させんなwwwww
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:38:28.67 ID:E4M0nyC5P
支援するぞ
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:39:24.19 ID:rxsewvk7O
そして話は
>>1に繋がり、
>>7へ戻る。
―――――
野明「一つ、非番でも笑顔で出撃!」
遊馬「二つ、不可思議月月火水木金金!」
山崎「三つ、み、身内が起こした犯罪でも…」
太田「四つ、容赦はしないぞおおおおお!!!犯罪者あああああ!!!!」
進士「五つ、胃痛は日常茶飯事……」
一同「M.P.P!特車戦隊パトレンジャー!!」ビシッ
シゲ「火薬点火ああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
シーン………
シゲ「ってありゃ……?」
整備員「あの……1回分しか………」
シゲ「あああああああっ!!そうだったあああ…!1回分しかもってこなかったんだわ……」
一同「………」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:42:04.65 ID:rxsewvk7O
おタケおねえさん「と…とにかく……みんな階段の上を見て!」
おタケおねえさん「パトレンジャーが来てくれたわよ!」
南雲隊長「くっ……パトレンジャーめっ!!」
野明「な…何だったっけ…この後……」コソコソ
遊馬「……適当にカッコいいことでも言って、ごまかせ」コソコソ
南雲隊長「パトレンジャー!何をコソコソやっている?」
南雲隊長「この男がどうなってもいいのか?」ニヤッ
ぎゅううううっ
後藤隊長「南雲さん、ほ、ホントに…く、苦しいってぇ……」
野明(と、とりあえず何かカッコいい台詞、言わなきゃ…)
野明(カッコいい…カッコいい……)
野明「……」
野明「あああああ!!ダメだ、全然思い浮かばないよぉ!!!!!」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:45:30.01 ID:rxsewvk7O
野明「頭の中がごちゃごちゃして全然思い浮かばない!!!!!」
遊馬「なんとかひねり出せ!」
野明「そんな無茶な事言わないでよ遊馬ぁ!!」
子供「ヒーローがなかまわれwwwww」
子供「さすがは落ちこぼれwwwwwwwwww」
大きなお友達「第二小隊は芝居もロクに出来ないwwwwwww」
太田「泉いい!!」
野明「ぐぐぐぐ………!」
野明(落ち着け野明…このままだと子供にバカにされっぱなしだぞぉ……)
野明(マズは落ち着いて…それから……)
野明(そうだ。南雲隊長みたいに役に集中すれば…)
野明(集中…集中…集中……)
野明「………」ぐっ
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:47:09.49 ID:rxsewvk7O
南雲隊長「あっははははははははははははははは!!!!」
南雲隊長「どうした!掛かってこないのかパトレンジャー!!我々に恐れを為したか!?」
野明「そんなこと……あるもんか!!」
野明「正義の名のもとに、お前達犯罪者を逮捕する!覚悟しろ!!」
野明(よ、よし…なんとか恥を捨てたら…セリフが……)
遊馬「……ああ、えーっと……お前達の悪事は…今日で終いにしてやる!!俺達の力をなめるなよ!!!」
太田「し、篠原ぁ!!そこは俺のセリフっ…!!」
遊馬「いいじゃねーかよ。一言くらい。ケチ臭いぞw」
太田「こ…こいつ!!!!」
山崎「ちょ、ちょっとお二人とも…子供達が見てますから……」
遊馬「正義の警察官が子供が見てる前で仲間を殴っちゃうのかなぁ~?」
太田「ぐぬぬぬぬ……!」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:53:10.31 ID:rxsewvk7O
進士「さ…さあ、降伏しませんか?今ならごめんなさいするくらいで済まされるかもしれませんよ?」
南雲隊長「うるさい!我々の邪魔はさせぬ!!!」
南雲隊長「やれ!!!」
第一小隊員A「りょ、了解!」
野明(こ…ここまでは上手く乗りきったけど……)
山崎(ここから先、リハーサル……出来ませんでしたからね……)
進士(ここからは格闘シーン…確か柔道でしたよね?…空気を読みながら…ですかね……)
遊馬(手合わせをしてもらったこともあるわけだしな。ここも適当に……)
太田「悪は駆逐するまでだああああああああああ!!!!!ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」
野明「って、お……太田さん!?」
遊馬「ば、バカ!太田!!無計画に…んないきなり突っ込んでいったら……!!」
太田「覚悟しろおおおおおおおおおおおおおお!犯罪者ぁあああああああああ!!!!!!」
太田「パトグリーンキイイイイイイイイイイイック!!!!!!!!!!」
進士「って…な、なんか」
山崎「なりきっちゃってますよ……正義の味方に……」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:54:16.75 ID:rxsewvk7O
南雲隊長「!」
太田「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ガスッ!!!!!!
太田「んふっ!?」
南雲隊長「……あっ」
子供「グリーンよええええええwwww」
子供「女にやられてやんのwwwww」
子供「パトレンジャーよえーwwwwwwww」
太田「 」
後藤隊長「…こりゃ確実に急所に入ってるわ」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:58:51.66 ID:rxsewvk7O
進士「ってそんなこんなしてる間に随分時間、押しちゃってますよ」
野明「ど、どうしよう…!」
遊馬「ど、どうするも…こうするも…」
遊馬「………」
遊馬「こうなったら…飛ばすしかないだろう」
野明「と、飛ばすって遊馬ぁ…!」
遊馬「一応格闘もしたしな、十分だろう。さっさとデモ戦を始めなきゃならん。デモ戦あってのヒーローショーなんだし。」
野明「でもどうやって…」
遊馬「そこは…」
野明「そこは?」
遊馬「…南雲さん達に空気を読んで貰おう」
野明「だからどうやって」
遊馬「そこはアレだ…知恵と勇気で……」
野明「ち、知恵と勇気って…」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 04:59:57.83 ID:rxsewvk7O
南雲隊長「…どうした作戦会議か?ふふっ…勝てないという結論でもでたか?」
子供「だめだ…おしまいだ…」
子供「パトレンジャーはよわいし…たよりにならないし…」
子供「ダイイチショータイにせんのうされちゃうんだわ…わたしたち……」
後藤隊長「子供達、本気で怖がってますよぉ~しのぶさんのこと」ニヤニヤ
南雲隊長「…あなたも少しは怖がったら?」
後藤隊長「怖いですよぉ、特にこの後がすごく」
南雲隊長「そうは見えないけど。寧ろ楽しそうよ」
後藤隊長「俺、演技の才能がないんだなぁ…きっと」
南雲隊長「……よく言うわ」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:01:30.01 ID:rxsewvk7O
南雲隊長「パトレンジャー!我々に屈するか!!膝をつき、我に忠誠を誓うなら命だけは助けてやるぞ?」
野明「え……えっと……」
野明「私達は警察官だ!子供達が見ている前で…例え敵であっても人を殴るのは…あんまり良くないことだ!!」
子供「さっきグリーン、南雲隊長に殴りかかってたじゃーん!!」
遊馬「あ、あれは洗脳だ!そうだ、グリーンは南雲隊長に洗脳されて警察官にあるまじき行為をだな……」
子供「ええー」
子供「なんか後付けっぽーい」
野明「と、とにかく殴り合いはいけない!!」
野明「だから、パイソンとイングラムで勝負だ!イングラムが勝てば、隊長とグリーンは返してもらうぞ!!」
子供「レイバーどうしのなぐりあいはいいのかよー」
子供「素手でかてないからってレイバーにたよるなよ」
子供「よけいにかねがかかるじゃーん」
子供「かねくいむし!!」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:03:09.46 ID:rxsewvk7O
南雲隊長「………」
野明「………」ゴクリ
遊馬「………」ゴクリ
南雲隊長「……」
南雲隊長「面白い…よかろう!その勝負受けた!!イングラムをボロボロにしてやれ!!!!!!」
南雲隊長「今日こそパトレンジャーの息の根を止めてやるのだ!!!!!!」
南雲隊長「あっはははははははははははは!!!!!!」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:04:26.47 ID:rxsewvk7O
―――――
子供「なあなあ、どうだったよ」
子供「まあまあだな…でも南雲隊長がこわかった……」
子供「パトレンジャーにたおせると思えないんだよな…」
子供「ぼくたち…どうなっちゃうのかなぁ……」
子供「あれ、でもわたしは南雲隊長…すきかも……」
子供「あのとき、パトレンジャーをたおせたかもしれないのに…わざわざパトレンジャーにチャンスをあげたのよ」
子供「てきにしおをおくる……ってやつか……」
大きなお友達A「あのババア…なかなかイキだよな……」
子供達「……」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:04:45.14 ID:rxsewvk7O
おタケおねえさん「それではよいこのみんな、よく聞いてね。」
おタケおねえさん「これから第二小隊ことパトレンジャーのイングラムとダイイチショータイこと第一小隊のパイソンが戦うわ。」
おタケおねえさん「ちょっと準備があるから、その間、おねえさんとパトレンジャーへの応援を練習しましょうね!」
子供達「はーい!」
大きなお友達「はああああああああああああい!!!!!」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:08:23.61 ID:rxsewvk7O
――――
後藤隊長「……と、いうワケで、熊耳が適当に時間を稼いでくれることになったが、それでも持って10分ってとこだから、準備はなるたけ、早めによろしくね。」
野明「了解!」
太田「隊長!どうして搭乗するのが泉なのですかァァ!!」
後藤隊長「お前の2号機は修理中だろうが」
太田「ディスクなら…!」
後藤隊長「あんまり無茶言うもんじゃないぞ太田ぁ~…」
後藤隊長「それにお前今、敵に洗脳されて捕まっちゃってるって設定なんだからさぁ、戦えんだろう?」
太田「…ぐううううう!!!!!」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:10:06.08 ID:rxsewvk7O
南雲隊長「………」
後藤隊長「あの、しのぶさ~ん……怒ってる?」
後藤隊長「あれは、わざとじゃなくてね?しのぶさんの衣装にさぁ……」
南雲隊長「……言い訳は終わった後、じっくり聞くわ。」
後藤隊長「ああ…そう……」
南雲隊長「五味丘」
五味丘「はっ……はい」
南雲隊長「いいか。絶対に手を抜くな。勝つつもりで行け。」
五味丘「し…しかし……」
南雲隊長「勝ったときは勝ったときだ。…ねぇ、後藤さん?」
後藤隊長「……やっぱり怒ってますよね?しのぶさん」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:12:34.85 ID:rxsewvk7O
同時刻・同交通安全フェスティバル会場内
男A「で、潜入したのはいいものの」
男A「…下町のイベントを滅茶苦茶に…ってどうなんだよ」
男B「それがさ、ただのイベントじゃないらしいんだよ」
男B「警察が協力してるとかなんとか」
男A「マジでか!!!!」
男B「防衛軍に入ってまだ1ヶ月なのにこんな大役を……胸が熱くなるな」
男B「…これからこのイベントをメチャクチャにしてやる!」
男A「一度は没落した『地球防衛軍』の名を再び、この世に広く知らしめる事が出来ると同時にだ」
男A「警察の信頼を貶めることも出来る!!」
男A「そして街は恐怖に包まれる!!!!!」
男B「しかし警備が適当にも程があるぜ」
男B「この豊作くんを違法改造した『豊作くんプロ』をこんなにも簡単に会場内に持ち込めちまう…なんてなぁ!」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:13:48.82 ID:rxsewvk7O
男A「……」
男B「どうしたよ急に静かになって」
男A「い…いや…やっぱ止めない?」
男B「何を今更…」
男A「何が悲しくて男二人、クリスマスにこんなことしなきゃならないんだよ」
男B「これも任務だろ!ボス直々の!」
男A「でもさ、俺達が豊作くん乗り回してる間にイケメンは豊乳ちゃんを乗り回しt…」
男B「言うな!皆まで言うな!」
男B「いいか?これは警察だけじゃない!社会への復讐なんだよ。」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:14:28.43 ID:rxsewvk7O
男B「当然…今回のテロが上手く行けば、幸せなクリスマスを送る連中を震え上がらせる事が出来る」
男B「見ろ…あの純真そうな子供…家族連れ、あの煽りに来てるカップル……ムカつくだろ?」
男A「ムカつく!」
男B「あいつらを恐怖のズンドコに落とせるんだぜ……」
男A「恐怖の…クリスマス…」
男B「そうだ!二度と楽しいクリスマスを送れないようにしてやろう」
男A「だけど…そんなことをしたって俺達は幸せになれないぞ…」
男B「だが、他人の幸せは奪える!!!!!」
男A「!」
男A・B「ふっ……ふふふふふふふふふ……!!!!!!!!!!!!」
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:17:49.54 ID:rxsewvk7O
おタケおねえさん「せーの」
子供「頑張れ!頑張れ!パトレンジャーあああああああ!!頑張れ!頑張れ!イングラムうううううううう!!!!!」
おタケおねえさん「もっと大きな声で~!」
子供「……もうこれ以上でないよぉ」
子供「喉いたぁい……」
子供「レイバーはまだかよー!!」
おタケおねえさん「も、もうちょっと待っててね…」
ガラッ
熊耳「まだかしら?…こちらもそろそろ限界よ」
遊馬「野明ぁー!だから着替える時間なんてないって言っただろうがぁ!」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:18:13.37 ID:rxsewvk7O
野明「で、でも何だか…この衣装だとお尻が滑って…せめてズボンだけでもぉ……」
太田「ですから隊長おおおおおお!外からでは乗っとる人間は分からんのですから、自分にぃぃぃぃ……!!!!」
後藤「と、言われてもなぁ…お前に行かせると、あんまり教育上よろしくなさそうというか……」
進士「………」
太田「なああああああんだとおおおおおおおお!?」ガバッ
進士「ちょ、ちょっと太田さぁぁぁん!僕はまだ何にも……」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:18:31.93 ID:rxsewvk7O
太田「『まだ』ってことは何か言うつもりだったんだろおおおおおおおお!?」
進士「そんな、当たりどころがないからって、いちゃもんも……」
山崎「あ…あの……僕は何か手伝えることは……」おろおろ
南雲隊長「……」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:18:55.96 ID:rxsewvk7O
おタケおねえさん「おまたせしました」
おタケおねえさん「パイソンとイングラムのバトルが始まるみたいよ」
おタケおねえさん「危ないのでこのロープの外からは出ないようにお願いします。」
子供「はーい!!」
大きなお友達「はああああああああああああい!!!!!!」
ガシン!ガシン!
パイソン「………」
子供「うわあああああああああああああああ!!!!!!ダイイチショータイのパイソンだぞ……」
子供「なんか暗い色でこわぁい!悪のレイバーね…!!!!!!」
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:19:52.62 ID:rxsewvk7O
子供「私達…悪のレイバー戦士にされて、あれにのせられちゃうのかなぁ……」
パイソン「………」
ガシーン…
後藤隊長「いやぁ、映えるねぇ。お宅のパイソンはぁ。」
南雲隊長「…どうもありがとう。」
子供「みろよ!南雲隊長が来たぞ!」
大きなお友達「うひょwwwwwww太ももwwwwwwwwwwwwww」
子供「うえええええええええん!!!!!ままあ、こわいよおおおおおおお!!!!!!!」
大きなお友達「ババア!結婚してくれ!!!!!!!!!!!!」
子供「あくまだ!!あくまのおんなだ!!!!!!」
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:20:17.28 ID:rxsewvk7O
南雲隊長「………」
後藤隊長「あ、あの…しのぶさん?この借りはいずれ……」
南雲隊長「………」
ぎゅうううううううううう
後藤隊長「ぜ…精神でぎに゛……………」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:24:10.37 ID:rxsewvk7O
野明「……結局、着替えられなかったなぁ」
野明「うーん…なんかツルツルしてやりにくいし……」
ガシン!ガシン!
子供「うおおおおおおおおお!!!!!!」
子供「イングラムだ!イングラムだ!!!!」
野明「あんなに子供達がアルフォンスを見てよろこんでくれてる……」
野明「…へへっ」
子供「かねくいむしだ!!!!!」
子供「ウドの大木だ!!!!!!」
子供「見かけ倒しだ!!!!!!」
野明「な……なな……!」
野明「ひ、酷いっ!私のアルフォンスになんてことぉ……」グググググ…
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:24:36.16 ID:rxsewvk7O
遊馬「の、野明!落ち着けー!!」
太田「あのガキ共!今すぐ根性叩き直してくれるわあああああああああああ!!!!!!」ジタバタ
山崎「お、太田さん…あんまり動かないで下さい……」ガシッ
太田「放せええええええええええええええええ!!!!!!」グググググ…
進士「……2号機が修理中で助かったような」
太田「何だと進士いいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!?」
山崎「お、太田さぁん……!」
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:25:10.53 ID:rxsewvk7O
野明「えっと……この後の台詞は……」
野明「そ、そうだ……か、覚悟しろ!ダイイチショータイ!!」
野明「お前のやっていることは…許されないことなんだぞ!!!」
南雲隊長「ふん!口の聞き方に気をつけるんだなパトレッド!!」
南雲隊長「覚悟するのはお前達の方だ!!」
南雲隊長「やれ!パイソン」ニヤッ
子供「うわああああああああ!!こっちみたああああああああああああ!!!!!!」
子供「ニヤッって笑ったああああ!!!!!!こわいよおおおおおおおお!!!!!!」
南雲隊長「………」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:25:49.88 ID:rxsewvk7O
遊馬「お、俺達の…」
山崎「せ……せいぎのこころを……」ボソボソ
進士「あなたとイングラムに……」
太田「あ……預けるぞ…」
野明「い、行くぞアルフォンス!疾風のごとくー!!」
南雲隊長「容赦はするなパイソン!!!二度と光を見れぬようにしてやれ!!!」
ガシン!ガシン!ガシン!
大きなお友達「うわあああああああああああああああ!?」
一同「!?」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:28:06.96 ID:rxsewvk7O
ガシャーン!ガシャーン!!
男A「ぐっへへへへへへへ!!!!!!俺たちゃ地球防衛軍だあああああ!!!!!!」
ガシャアアアアン!!!
男B「壊してやるぞ!!ぶっ壊してやるぞ!!覚悟しろおおおお!!!!!!」
子供「きゃああああああああ!!!!」
子供「あっちからも変なレイバーが出てきたぞ!!!!!!」
南雲隊長「な、何事!?」
警備員A「大変です!大変です!」
後藤隊長「一体どうしたってのよアレは……」
警備員B「それがですね…その……テロリストがどうも会場内に潜入してたらしくて…」
警備員C「暴れまわっとるんですわ!!」
後藤隊長「潜入って、…あんな『いかにも』なレイバー持ち込んどるワケなんだからさ、わかるでしょう普通」
警備員A「でも、『特車二課整備班』って言われたら…なぁ?」
警備員B「通しちゃうよなぁ……?」
警備員C「違法改造のレイバーの一つや二つ、作ってそうなもんだよなぁw」
整備員A「お……俺達まで」
整備員B「そんな目で見られてたのか……」
シバ「うがああああああああああああああああああ!!!!!!」
整備員A「ちょ、ちょっとシゲさん落ち着いてくださいってえ!!!!」
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 05:55:22.09 ID:lST6v3+/0
脳内再生って偉大だよな
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 06:30:54.40 ID:Ckruw7eQ0
まさかのパトレイバーSSだと
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 12:15:23.10 ID:rxsewvk7O
男A「叫び狂え!!!!」
男B「革命には犠牲はつき物なのだ!!愚民どもよ、喜びながら血を流すがよい!!!!!!!!!」
子供「うわああああああ!!!!!!」
後藤隊長「いやぁ…しかし、ありゃ、まるで特撮の悪役だなぁ~…」
遊馬「隊長!そんな暢気な事言ってないで、早く観客を避難させないと…」
後藤隊長「って言ったって…、逃げ場なんて今更どこにも無いでしょうに…」
遊馬「……あっ」
南雲隊長「逃げ惑ってパニックが起きるよりか、このまま一ヶ所に集めて置いた方が良いわ。」
遊馬「でもそんな…いくらなんでもそりゃ……」
後藤隊長「そりゃあ、危なっかしいだろうけどさ、危なっかしいのはいつものことだろうに」
遊馬「た…隊長ぉ!」
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 12:21:20.80 ID:rxsewvk7O
後藤隊長「こうなっちまった以上仕方ない。」
遊馬「と言ったって、もしも……」
後藤隊長「だからさ、その『もしも』が起きない様にするのが、今の俺達の仕事でしょ?」
遊馬「……」
後藤隊長「それに都合のいい事に観客は、出し物の一部だと、てっきり勘違いしてくれてる。ほらアレ」
子供「な…なんかワクワクしてきたぞ!」
大きなお友達A「パイソンとイングラムの戦いに見せて第三の敵を投入…警視庁ktkrwwwwwwwwwwwwww」
遊馬「………」
南雲隊長「……」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 12:23:16.45 ID:rxsewvk7O
後藤隊長「ああ、泉。聞こえるか?」
野明「は、はい!た、隊長ぉ、向こうから何か変なレイバーが……!!」
後藤隊長「ああ、どうやらテロリストが会場に堂々と潜入しとったらしくてな。日本語がおかしなことになっとるけども」
野明「じゃ、じゃあ、もしかして…!」
後藤隊長「そう。そのもしかして。予定を変更して、パイソンじゃなくて、豊作くんとやり合う。」
野明「ええええ!!」
後藤隊長「篠原、泉のバックアップを頼む」
遊馬「りょ、了解!」
南雲隊長「こ、ここでやり合うって後藤さん……」
後藤隊長「それしかないでしょう。相手をどっかに誘導しようにも街のど真ん中だし、被害をかえって広げるだけだ。」
後藤隊長「本庁への報告は、どーせ出動命令が出るんだから単に時間の無駄だし」
後藤隊長「外にでるなと子供達には熊耳が念を押してる。それに一応大田達に監視もさせて置いてるワケだし大丈夫でしょ。」
南雲隊長「……」
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 12:24:20.64 ID:rxsewvk7O
後藤隊長「それに警察章の付いたレイバー同士、戦わずに済むじゃないの」
南雲隊長「…この期に及んでまでそんなことを。」
後藤隊長「………」
南雲隊長「どうしたの?」
後藤隊長「いや…なんか嫌な予感がするなぁ~なんて…」
南雲隊長「………」
後藤隊長「ま、と言うわけで頼むわ」
野明「りょ、了解!」
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 12:25:26.32 ID:rxsewvk7O
太田「た、隊長ォ!!!自分にも戦わせてください!!!」
後藤隊長「埋立地から修理中の2号機を運んで来るって言うのか?無茶言わんでくれよ」
太田「し、しかし…万が一と言う場合もおおおお……!!」
後藤隊長「万が一の時はパイソンが助けてくれるでしょ。ねぇ、南雲隊長?」
南雲隊長「…利子はかなり高くつくわよ」
後藤隊長「と、言うわけだから。太田はそのまま子供達を『大人しく』監視しとるように。」
太田「……」
太田「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」
山崎「ちょ、ちょっと太田さん、暴れないで下さい……」
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 12:38:33.55 ID:rxsewvk7O
ガシーン…ガシーン…
男A「ギャハハハハハハハ!!!!!!」
男B「グヘヘヘヘヘヘヘヘ!!!!!!」
後藤「あーあー…」
男A「げ!」
男B「と…特車二課!?」
後藤隊長「あー…そこのレイバー、止まりなさい」
男A「やなこったーwwwwwww」
男B「っつうかお前に言われてやめるくらいならやってねーよwwwwwww」
後藤「まぁ…そりゃあそうだよなぁ~…」
南雲隊長「……後藤さん!」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 12:39:03.46 ID:rxsewvk7O
後藤「おほん…」
後藤「今ならまだケガ人も出てないしさぁ、免停くらいで済むかも知れないよぉ~?」
男A「まだ今なら…め…免停……」
男B「騙されるな!コイツのやり口だ!!そう言って投降して実刑くらったヤツがいるんだぞ!!!」
男A「そ、そうなのか!」
男B「相手は通った後にはペンペン草も生えない特車二課だ。」
男A「そうだな…危うく…」
後藤「あー、これ以上暴れると、発砲も余儀なく行うけど、いい?」
男A「は…発砲?」
後藤「そう。発砲。リボルバーで、その豊作くんを撃つの。」
男A「……で?」
後藤「で?」
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 12:46:58.64 ID:6kbik6Zv0
太田さんならすでに全弾ぶっぱなしてるな
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 12:50:23.54 ID:rxsewvk7O
男A「で?」
後藤隊長「で?」
男A「…で?」
後藤隊長「で…?」
男A「んで?」
後藤隊長「んで?」
男A「んで?」
男A「ってああああああああ!!!!!」
男A「だーかーらー!!!!!で、どうなるかって聞いてるんだよ!!!!!」
後藤隊長「……」
後藤隊長「……当たったら痛いだろうなぁ」
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 12:52:14.33 ID:rxsewvk7O
男A「だってよ!!!」
男B「お前はさっきから何にビビってるんだよ……」
後藤隊長「やめない?」
男A「……」
後藤隊長「やめようよ。俺だってさ、クリスマスの日に、こんな年甲斐もなく黄色いチョッキ着込んでヒーローショーなんてさ、本当に辛いのよ。」
後藤隊長「クリスマスに男二人が嫉妬と寂しさのあまりにレイバーで街を襲う!!なんて一面記事、情けないでしょ?」
後藤隊長「その上、田舎の両親は全国に晒されたバカ息子のバカな面を見ながら、新年早々世間様に顔向け出来ないと泣き叫ぶワケ。」
後藤隊長「かと言って、カップルには何のダメージも与えられないワケ。」
後藤隊長「精々、熱い夜を過ごしたホテルの一室のドアに、情けない一面記事の乗った新聞が挟み込まれ、他人事として怖がられるのが関の山なワケ。」
男A「……」
男B「……」
後藤隊長「やめちゃえばさぁ、一面記事は免れるし、俺達もさっさとこんな格好脱いじゃえるのよ。」
後藤隊長「…みんなで幸せになろうよ」
男A「………」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 12:52:42.80 ID:rxsewvk7O
男B「よ…余計なこと喋んなカス!!!!!」
後藤隊長「いやね、こっちも金食い虫と煽られてる手前、あんまり無意味なことはしたくはないのよ。」
後藤隊長「でもさ、形式踏まなきゃならんのよ。決まりなワケ。」
子供「なんだよあの会話wwwwwww」
子供「さっさと攻撃しろよwwwwwww犯人ビビりwwwwwwwwwwwwwww」
子供「チーキーン!!!!!チーキーン!!!!!チーキーン!!!!!」
熊耳「ちょ…ちょっと!」
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 12:55:02.84 ID:rxsewvk7O
男A「なっ……!!!!」
男B「あのクソガキ共……!!!!」
子供「社会のゴミwwwwwww」
子供「ああいうの『負け組』って言うんだぜwwwwwww」
男A「ち…チキショー…女子供は逃してやろうかと思ったけど………」
男B「二度と笑えない様にしてやる………!!!!!」
後藤隊長「そうやって人の幸せを奪っても意外と虚しいもんよ?」
男A「うるせー!!!!!ぶち殺すぞ!!!!!」
後藤隊長「……限界かなぁ」ボソッ
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 12:56:24.90 ID:rxsewvk7O
後藤隊長「……あの」
警備員「は…はい」
後藤隊長「あのレイバーが暴れ出してから大体どのくらい経ちました?」
警備員「え…ええっと……15分くらい…ですかね」
後藤隊長「15分か…まあ、良く付き合ってくれた方か」
警備員「?」
男B「うおおおおおおおおおお!!!!!」
男A「皆殺しじゃあああああああああああああああ!!!!!」
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:07:21.05 ID:rxsewvk7O
後藤隊長「と言うわけで交渉決裂だ。泉、篠原」
野明「う…うわぁ…犯人、余計に興奮しちゃってるよ…」
遊馬「あのオッサン掻き回すだけ掻き回しやがって……」
男A「単なる豊作くんだと思って貰っちゃ困るぜ!」
男B「今日の俺達はな、怖いもんなしなんだ!!!!!」
男A「クリスマスなんかぶち壊してやる!!」
野明「あ、そうかぁ。今日はクリスマスだったっけ……」
野明「……」
野明「クリスマスに何やってんだろう…あたし……」
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:07:53.33 ID:rxsewvk7O
遊馬「って、んなことは後だ野明!!!」
野明「そ、そうだ!!妙に落ち込んでる場合じゃない!」
野明「お前達、これ以上抵抗を続けるなら公務執行妨害も罪に加わるぞ!!」
男B「うるせぇええええええええええええええ!!!」
ガシーンガシーン!!!!!
野明「ぐぐぐ………!」
野明「い、意外と力が……」
男B「そうだろう?そうだろう?」
男A「色々付けすぎたせいか、二人がかりで操縦しなきゃならなくなっちまったが、その分パワーも二倍だ!!!!!」
野明「ぐっ……」
男B「チキショー!お前もどうせこれが終わったら、あそこのニーチャンとズッコンバッコンするんだろ!!」
野明「ず…ずっこんばっこん?」
男A「かあああああああ!!!!!惚けた顔しやがってええええええええええええ!!!!!」
男A・B「死ねええええええええええええええ!!!!!氏ねじゃなくて死ねええええええええええええ!!!!!」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:08:13.75 ID:rxsewvk7O
野明「……なっ!」
遊馬「の……野明!大丈夫か!!」
ズドオオオオ…
野明「つっ…強い……」
遊馬「な、何なんだよあのレイバーは……」
後藤隊長「結局レイバーってのはそれ自体のスペックより、乗る人間次第……か」
子供「い、イングラムがやられちゃったよ!!!!!」
子供「ず、ズドンて!!ズドンて!」
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:09:01.25 ID:rxsewvk7O
大きなお友達A「ちょっと話の流れが分からなくなって来たず……」
大きなお友達B「とりあえずイングラムとパイソンが戦う予定だったが、間に豊作くんが入って来たと……」
大きなお友達C「あの豊作くんってのは第一小隊の手下なのか?」
大きなお友達D「いや、南雲隊長は一瞬困った顔をしてたからな…」
大きなお友達E「じゃあ……」
大きなお友達一同「…新たな敵要素?」
大きなお友達A「興奮してキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!」
大きなお友達B「やべえwwwwwww第一小隊でビビらせといて第2の敵出すとかwwwwwww」
大きなお友達C「うぇっwwwwwww警視庁わかってるwwwwwww」
大きなお友達D「っつうかクリスマスの下りとか脚本ネ申wwwwwww」
大きなお友達E「うはwwwwwwwwktkしてキタコレwwwwwww」
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:09:57.68 ID:rxsewvk7O
野明「……ぐぐぐぐ」
男A「オラオラオラ!!!!!」
男B「ヒャッホー!!!今日のオレ達怖いもんねええええー!!!!!」
子供「ど…どうしよう…このままだとイングラムがやられちゃうよ!!!」
野明「ぐうううう……」
男B「あははは!!!!!他人の幸せを壊すのは楽しいなぁ」
男A「幸せは掴めなくても他人の幸せは壊せる!!!!!」
野明「そんなの……間違ってるぞ……」
男B「そら、お巡りさんからしたら間違ってるだろうよwwwwwww」
遊馬「なんとか…体勢を持ち直したいが、ああ押さえこまれたんじゃ…」
遊馬「野明!もっと右に寄れないのか!」
野明「や、やってるよ!…だけど意外とこのレイバー、力が……」
南雲隊長「五味丘!イングラムの支援に回れ!!」
五味丘「了解!」
子供「しえん?しえんって……」
子供「助けにいくこと…だよな」
子供「も…もしかして第一小隊がイングラムのこと…助けに行ったのか!?」
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:10:58.36 ID:rxsewvk7O
男B「……何だか騒がしいな」
パイソン「だあああああああ!!!」
男B「!」
男A「ガキのお陰で気が付いたぜ…」
男B「今日の俺達はついてるなぁぁぁぁぁぁぁ!」
ガシーン!!!!!
五味丘「……な!!」
遊馬「ぴ、ぴっけるくんのロケット打ち出し式ハーケン…!って何で豊作くんにくっついてるんだよ……」
男B「そりゃぴっけるくんの部品をそのまま取って着けたに決まってるだろ」
整備員A「無茶苦茶だ…無茶苦茶な改造だ…」
整備員B「ま、まるで後先考えちゃいねえ」
整備員C「使い捨てレイバーだなぁ…こりゃ」
整備員D「俺達には到底マネ出来ねぇ……」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:12:16.17 ID:rxsewvk7O
男B「さーて、これをお前に向けて撃つと!」
男A「お前が避けると…どうなるかなぁ???」
五味丘「!」
子供一同「………?」
男B「子供達に当たっちゃうよね~wwwwwww」
男A「当たったら痛いよね~wwwwwwwwwwwwww」
野明「ひ……卑怯だぞ!!」
男A「何とでも言え!!!!!」
男B「どうせ正攻法じゃお前らには勝てないんだ!!!!!」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:13:45.35 ID:rxsewvk7O
男B「発射ああああああ!!!!!」
パイソン「…………!」
ガシュッ……
ドオオオオオオオオオオ!!!!!
子供「………!」
パイソン「………」ガガガ…
男A・B「……」ニヤニヤ
子供「…ぱ、パイソンの両腕が」
子供「な、なくなってる!!!!!」
男A「両腕を犠牲にして受け止めたのはお見事wwwwwww」
男B「腕だけとは残念。あ、ちょっとメインモニターも攻撃出来たかなぁ?」
子供「ぱ…パイソン……」
子供「僕らを庇って…動かなかった………」
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:15:17.66 ID:rxsewvk7O
南雲隊長「五味丘!五味丘…大丈夫か!?」
五味丘「何とか…しかし…システムが…」
南雲隊長「…ぐっ」
子供「た…大変だ!本当にこのままだとやられちゃうぞ……」
子供「ど、どうしよう……」
男A「やべえ…今日の俺達半端ねーわ」
男B「行くとこまで行っちゃおうず!!!!!」
男A「うはwwwwwwwおkwwwってリアルでネットスラングきめぇwwwwwwwwwww」
ぐぐぐぐぐ…
遊馬「野明!大丈夫か!?」
野明「だ、大丈夫だけど…何とか体勢を持ち直さないと……」野明「くっそう……」
熊耳「イングラムはどうにか体勢を変えようにしても…今の状態じゃ……」
太田「2号機があればぁぁ………」ググググ
進士「お、太田さん…僕の髪の毛掴むの止めて下さい…抜けちゃいます…」
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:15:41.43 ID:rxsewvk7O
後藤隊長「絶体絶命、か」
南雲隊長「……の割には余裕なのね」
南雲隊長「後藤さん、あなた今の状況を把握してるハズでしょ?」
後藤隊長「イングラムが下敷きにされて、その上頼みのパイソンもダメージを受けて、そんでもって紙一重でパニックも起きかねない…余裕なんてありませんよ」
後藤隊長「だけどそんなに追い込まれなくてもいいじゃない」
南雲隊長「…現に追い込められてるじゃない」
後藤隊長「シゲさん、あと何分?」
シバ「…こりゃあもうすぐですねぇ」チラッ
南雲隊長「……もうすぐって?」
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:16:50.08 ID:rxsewvk7O
整備員A「このレイバー、後先考えちゃいない無茶苦茶な改造をしてるワケですよ。」チラッ
整備員B「となると、当然パワーの配分なんか考えちゃいない。」チラッ
整備員C「最初にパワーをガッと出して、その後急激にパワーが落ちていく訳です。」チラッ
整備員D「まぁ…戦法としてはありっちゃありなんですけどね。ただ力の配分が出来ないとあっちゃワンパターンな戦い方しか出来ない。」チラッ
南雲隊長「成程…『使い捨て』ってそう言う意味だったのね」
シバ「ただぁぁぁぁぁーっし!!!!!」
シバ「いくら相手のパワーが下がったとは言え、さっきの攻撃でパイソンはかなりのダメージを負った上」チラッ
シバ「イングラムも結構パワーを消費してますし、パイソン程ではないにしろ、ダメージも受けてますしね」チラッ
南雲隊長「勝てるかどうかは…」
シバ「まあある意味賭けって事ですかね」
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:17:20.24 ID:rxsewvk7O
ビュウウウウ…
南雲隊長「……やっぱり寒いわね」
一同「………」ジーッ
南雲隊長「?」
熊耳「あ…あの…南雲隊長」
南雲隊長「…どうしたの?」
熊耳「腕は…あまり組まない方が」
南雲隊長「……」
南雲隊長「……///!」
南雲隊長「……」ギロッ
一同「………」
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:18:47.71 ID:rxsewvk7O
子供「うわあ…やられちゃうよ」
子供「……そうだ!」
子供「どうしたの?」
子供「こんな時こそ…!!」
子供「……そうか!」
野明「ぐぐぐぐぐ……!」
男A「ほーれwwwほれほれwwww」
男B「もう体勢の立て直しとか無理だから、潰されちゃいなYO!!」
野明「………うるさい!!」
男A「元気がいいねお嬢ちゃん」
男B「っつうか意外とタイプwwwwwwwwwwwwww」男A「じゃあさ、明日一日人質になりながら俺達とランデブーしてくれたら特別に助けちゃうwwwwwwwwwwwwww」
野明「お……お断りだぁ!」
男A「ケッ!そんなに彼氏がいいのかよ!!」
野明「…そ、そう言う訳じゃ!」
男B「じゃあどう言う訳?」
野明「やっぱり…幸せになれないからって他人まで巻き込んで良いはずがない!」
男A「まーた正義論かよぉ~」
男B「フヒヒwwwwwww若い身体に教えこんでやりまするかぁ~?」
男A「おkwwwwwwwwwwwwww」
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:19:31.55 ID:rxsewvk7O
ググググ………
野明「ううううう………」
遊馬「野明!」
野明(も……もう………)
野明(ダメかも…しれn……)
頑張れ……
野明「!」
頑張れ…頑張れ……
野明「……これは」
頑張れ頑張れイングラム!
子供「頑張れ!頑張れ!イングラムうううううううううう!」
子供「頑張れ!頑張れ!パトレンジャーあああああああああ!!!」
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:24:02.99 ID:rxsewvk7O
野明(そうだ……皆が見てるんだ!)
野明(ここで引き下がったら……)
ガガガガガ!!
男A「………あれっ」
男B「どうした?」
男A「なんか…パワーが落ちたって言うか…手応えがなんか…」
ガガガガガ……
男B「………本当だ」
男B「だ、だがビビるんじゃねーぞ!!」
男A「そ、そうだな…機動隊みたいのは両腕ねーし、イングラムはちゃんと押さえつけてるから俺達が優勢なのは変わりないし………」
男B「さっさと負けを認めてさぁ、降伏しちゃいなよぉwwwwwww」
子供「頑張れ!頑張れ!イングラム!!」
男A「うるせーよクソガキ!!テメーらが叫んだところで何も変わりゃしねーよ!!!!!」
男B「じゃあお嬢ちゃん、留めだああああああああ!!!!!」
野明「…………」
ガコン!!!!!
男A「……なっ!」
野明「……変わらなくなんか」
野明「ないんだぞおおおおおおおおおおおお!!!!!」
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:26:12.24 ID:rxsewvk7O
ググググ………
男A・B「……なっ」
おタケおねえさん「!」
おタケおねえさん「…みんな!もっとイングラムを大きな声で応援しましょう!」
お友達一同「はい!!!!!」
子供「頑張れ!頑張れ!イングラム!!」
子供「頑張れ!頑張れ!パイソン!!」
子供「頑張れ!頑張れ!第一小隊!!」
子供「頑張れ!頑張れ!パトレンジャー!」
大きなお友達A「頑張れ!頑張れ!イングラムぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
大きなお友達B「頑張れ!頑張れ!野明ちゃあああああああああああああああん!」
大きなお友達C「頑張れ!頑張れ!頑張れ!ババアあああああああああああああ結婚してくれえええええええええええ!!!!!」
大きなお友達D「あ、頑張れ頑張れパイソン」
お友達一同『頑張れ!頑張れ!イングラム!!頑張れ!頑張れ!パトレンジャー!』
お友達一同「頑張れ!頑張れ!パイソン!!頑張れ!頑張れ!第一小隊!」
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:26:41.31 ID:rxsewvk7O
男A「うるせええええええええ!!!!!耳障りだ!!!!!」
男B「ロケット打ち出し式ハーケンでも喰らわせれば大人しくなるかもよwwwwwww」
男A「うほっ!いいアイディア!!」
男A「発射ああああああああああああ」
パイソン「!」
五味丘「やらせない……!!」
ガシーン!!ガシーン!!!
男A「なっ………!!!!!」
男B「ぱ…パイソンが…こ、こっちにくる……?」
男A「う、嘘だろ?両腕もねー上にモニターやシステムにもダメージがあるし……」
南雲隊長「ご…五味丘!?」
男A「ま、まさかとっしんでも仕掛けてくるつもりか!」
男B「ん…んな滅茶苦茶な!!!!!」
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:27:09.37 ID:rxsewvk7O
パイソン「…………」
ガシーン!ガシーン!ガシーン!!!
男A「な、なんとか…!!!!!」
男B「な、なんとかって言われても!お前こそなんとか!!!」
男A「な…なんとかって!お前…そ、そうだ…ミサイルのボタン……」
男B「んなもん分かんなくなっちゃったよ!」
パイソン「…………」
ガシーン!ガシーン!ガシーン!ガシーン!ガシーン!
男A「う………」
男A・B「うわあああああああああああああああ!!!!」
……ドオオオオオオオオオ!!!!!
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:27:53.93 ID:rxsewvk7O
パイソン「………」
豊作くん「………」
男B「ぐっ……」
男A「なあああああああ!!!!!」
男B「………どうした」
男A「……ミサイルが」
男A「………壊れた」
男B「……えっ」
野明「うりゃああああああああああああああああ!!!!」
ググググググ……
男A「こ、今度は左足が………」
男B「や、ヤバい!ヤバいぞおおおおおおお!!!!」
頑張れ!頑張れ!イングラム!!
スドオオオオオオオオオ……
野明「もう……許さないぞ」
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:28:22.75 ID:rxsewvk7O
男A「け、形勢逆転しちゃったじゃないかぁぁぁぁぁぁ!逆に俺達が押さえつけられてるぞおおお……」
男B「ほ…本格的…にヤバい………かも……」
野明「お前達……脅迫罪、公務執行妨害…その他もろもろの罪で逮捕する!!!!」
野明「子供達を傷付けようとしたことは…絶対に許さないんだからなあああああああ!!!!!」
遊馬「野明!!!!講釈垂れるのは後だ!今の内にスタンスティックで留目をさせ!!」
野明「了解!!」
野明「たああああああああああああああ!!!!!!」
男A・B「ゲ…ゲゲッ!」
野明「往生しろおおおおおお!!!!犯罪者ああああああああああああああああ!!!!」
ビビビビビビビビビビビ!!!!
男A「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛!!!!!」
男B「そ、それは初代い゛い゛いい゛いい゛いい゛い゛いいい!!!」
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:28:59.31 ID:zbKi8M+VO
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:30:03.92 ID:rxsewvk7O
ビビビビビビビビビビビビビビビビビ………
「…………」
……ガコン
男A・B「 」
野明「…………」
一同「………」
遊馬「や……やったか?」
子供「わっ………」
子供「うわあああああああああ!!!!!やったぞおおおおおおお!!!!!」
子供「敵を倒したぞおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:30:31.20 ID:rxsewvk7O
大きなお友達A「やべぇ…感動した………」
大きなお友達B「なんだかんだでパトレンジャーのピンチには手を貸しちゃう第一小隊………腕まで……」
大きなお友達C「すげぇ…やべぇ……ネ申シナリオだ……」
子供「やっぱり南雲隊長はいい人だったのよ!」
子供「俺が言った通りだな!!!!!」
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:41:32.90 ID:rxsewvk7O
後藤隊長「ああ泉、聞こえとるか」
野明「あっ…はい!」
後藤隊長「とりあえず犯人をレイバーから引き摺り出した。お疲れさん」
後藤隊長「とりあえず、事後処理とかあるからさ、こっちに戻ってくるように。」
野明「了解!」
野明「……一件、落着かぁ」
野明「見る限り怪我人も出なかったみたいだし…」
タタタタッ!!!!!
野明「?」
子供A「お姉さあああああああん!!!!!」
野明「!」
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:44:46.51 ID:rxsewvk7O
野明「ど、どうしたの?何か……」
子供A「ありがとう!!」にぱっ
野明「へっ」
子供B「ありがとう!助けてくれてありがとう!!」
野明「えっ……あ…あたしに?」
子供B「そう!お姉さん、僕らを助けてくれてありがとう!!」
野明「ど…どういたしまして……」
子供C「そうだ………」
ガサゴソガサゴソ
子供C「お礼のしるし!飴あげる!!!」
野明「………!」
野明(こ…こんなに感謝されたのは…初めてかもしれないぞ……)
野明「………///」
野明「ありがとう!」ニコッ
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:45:37.26 ID:rxsewvk7O
子供D「さっきはイングラムと第二小隊を悪く言ってごめんなさい」ペコリ
野明「いや、別に気にしてないって言うか…若干合ってたって言うか……」
子供E「僕!イングラムはスゲーカッコイイと思う!!」
野明「やっぱりそう思う!?」
子供F「うん!僕、将来はお姉さんみたいなレイバー乗りになりたい!!」
野明「………」ジーン
野明「よぉ~し!じゃあ特別に私のイングラム、触らせてあげちゃうぞ!!」
子供一同「やったー!!!」
ざわざわ……
野明「このメタルボディの肌触りなんだけど……」
子供「うわぁ!!ツルツルピカピカ!!」
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 13:46:18.39 ID:rxsewvk7O
山崎「泉さん、とっても嬉しそうですね」
遊馬「ああ…イングラムに乗ってからと言うものの、罵られることはあっても誉められることは滅多になかったからなぁ……」
進士「泉さんは勿論ですけど、熊耳さんも大人気ですね」
子供G「お…おねえさん……す、好きです……」
おタケおねえさん「ありがとう。私も皆の事が大好きよ。」
子供G「そ…そうじゃなくて………」
子供H「あ、何抜け駆けしてるんだよ!!俺だっておタケおねえさんのこと好きなんだぞ!!!」
子供I「俺だって!」
子供J「俺だって!俺だって!」
熊耳「あらあら……」
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 14:20:59.48 ID:ie0fI2ZD0
久しぶりに劇場版でも見るか…
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 15:11:14.77 ID:rxsewvk7O
遊馬「…それに比べて俺達は」
進士「……閑古鳥が鳴いちゃってますね」
太田「……ぐううううううう」
太田「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
ダダダダダダダダダダ!!!!!
進士「ちょ、お…太田さん!?」
太田「うおおおおおおおお!!!!!」
ダダダダダダダダダダ!!!!!
子供「キャー!!!!!パトグリーンがきたぞおおおおおおお!!!!!」
子供「ヤバい!まだ洗脳がとけてないんだああああ!逃げろ!!!!!」
太田「まてええええええええええええ!!!!!俺にも!俺にもおおおおおおおお!!!!」
子供「キャー!!!!」
遊馬「何やってんだ…あの馬鹿は」
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 15:14:45.55 ID:rxsewvk7O
後藤隊長「あれっ、しのぶさん着替えちゃったの?」
南雲隊長「これから現場検証、しなきゃならないって言うのに、いつまでもあんな格好してられないでしょ。」
後藤隊長「似合ってたのになぁ~…」
南雲隊長「……」ギロッ
後藤隊長「あ……あはは~……」
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 15:16:34.94 ID:rxsewvk7O
南雲隊長「で…どうするの?」
後藤隊長「何が?」
南雲隊長「……所轄への連絡。…どうするのよ」
後藤隊長「どうするったって…この騒ぎじゃ現場検証なんて出来んだろうしなあ………」
野明「あははっ!」
子供「おねーちゃん、これどうやって動かすのぉ?」
太田「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
子供「キャー!!!!」
南雲隊長「………」
後藤隊長「まぁ、落ち着くまでしばらくこのままでもいいんじゃないの?犯人はとりあえず逃げられない様にしてあるんだし。」
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 15:17:41.72 ID:rxsewvk7O
犯人A「………」
犯人B「………」
整備員A「……オメーらのせいでさぁ、俺達迷惑してんのよ」
整備員B「『違法改造レイバーの一つや二つ持ち込んでそう』って言われちゃったんだよね」
男A「いや…でもそれは…」
男B「どっちかっていうと、特車二課の日頃の行いが原因じゃ……」
整備員C「お前達にだけは言われたくないわああああああああああああああああ!!!!!」
整備員D「このまま東京湾にぶちこむぞ!!!!!」
男A「すっ…」
男B「……すいません」
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 15:25:08.55 ID:rxsewvk7O
南雲隊長「……」
後藤隊長「それにお宅の五味丘巡査部長も、大人気みたいですし」
わいわい
子供L「どうしたらお兄さんみたいにカッコ良くなれるの?」
五味丘「い、いや……それは………」
子供M「教えて教えて!!」
五味丘「し、しかし……」
五味丘(ま…参ったな…隊長に報告に……)
五味丘(先ほどの攻撃に加えて、これ以上は……)
子供N「教えて教えて!!!!!」
子供O「わーい!!!!!パイソンの腕だ~!!!!!」
五味丘「い、いや!それは危険だから……」
南雲隊長「……」
南雲隊長「…それもそうね。こんな機会、滅多にあるものじゃ無さそうだし。」
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 15:26:57.57 ID:rxsewvk7O
野明「……あはは!」
子供A「なるほど!ここが…イングラムってスゲー」
子供B「イングラムって機械だけど生きてるみたいだね!」
野明「その通り。イングラムは生きてるんだ!」
野明「ちゃんと勉強だってするし、機嫌だってあるんだよ」
子供C「機嫌が悪いとどうなるの?」
野明「うーん…なんか動かしづらいっていうか…」
子供D「すごーい!」
子供E「この機械なあに?」
整備員A「わああああああ!!!!!それはダメだってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 15:28:52.96 ID:rHFsYHq40
パトレイバースレとか俺得すぎる
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 15:28:57.28 ID:oM5RHuvv0
うん、いつもの第二小隊だな
よくできてる
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 15:29:11.82 ID:rxsewvk7O
後藤隊長「………」ジーッ
南雲隊長「………」ジーッ
後藤隊長「………」
南雲隊長「………」
後藤隊長「………あはっ」
南雲隊長「……うふふっ」
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 15:32:44.33 ID:rxsewvk7O
子供P「……あ、あの!」
南雲隊長「?」
子供P「な、南雲隊長……」
南雲隊長「わ…私?」
子供P「……」コクコク
子供Q「あの…南雲隊長……すごく……カッコ良かったです……」ビクビク
南雲隊長「……えっ?」
子供R「最初、怖い人かなぁって思ったんですけど……」
子供S「パイソンを指示してるときの隊員はカッコ良かったです!!!!」
南雲隊長「そ…そう…」
南雲隊長「ありがとう」ニコッ
子供「………」ほっ
子供T「あの!僕は南雲隊長にひとめぼれしました!!けっ、けっこんしてください!!」
南雲隊長「け…結婚!?」
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 15:35:54.54 ID:rxsewvk7O
子供U「あの!僕も!僕も!!!!!」
南雲隊長「い…いや…あの………」
子供V「あの衣装は素敵でした!また着てください!!」
南雲隊長「あっ…あれは………」
後藤隊長「………」ニヤニヤ
南雲隊長「ちょ、ちょっと後藤さん…笑ってないで何とか……」
整備員A「あの、後藤隊長!所轄の方がお見えになりました」
後藤隊長「あれ…まだ連絡してないんだけどなぁ…」
後藤隊長「まあいいや。ちょっと世間話でもしてこようかなぁ…」
南雲隊長「ちょ、ちょっと、後藤さぁん……!」
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 15:43:28.61 ID:rxsewvk7O
大きなお友達A「ババア結婚してくれえええええええ!!!!!」
大きなお友達B「バカ!ババ結するのは俺だ!」
大きなお友達C「南雲隊長は俺の嫁」
大きなお友達D「抜け駆け死ね」
子供W「南雲隊長、けっこんしてください!僕は本気です!!!!!」
子供X「僕だって本気だ!!!!!」
南雲隊長「……あ、あの」
子供Y「南雲隊長ばんざーい!!!!!」
子供Z「ばんざーい!!!!!」
南雲隊長「ちょ…ちょっと………」
(遠くで)後藤隊長「ああ、どうもご苦労様です」
(遠くで)署員「ああどうも…あの、まずは状況を……」
(遠くで)後藤隊長「ああ、そうだクリスマスカップの結果、どうなったっけなぁ…ラジオ、貸して貰えます?…」
(遠くで)署員「いや…あの……」
南雲隊長「………」
南雲隊長「逃げ足だけは速いんだから……」
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 15:52:32.64 ID:rxsewvk7O
―翌日―
12月25日
13号埋立地・特車二課
野明「……ふぁ…おはよう」
遊馬「おはよう」
進士「おはようございます」
熊耳「おはよう泉巡査。眠たそうね。」
野明「昨日署で色々聞かれた挙げ句、疑問な点があるからって…遅くまで現場検証に付き合わされて……」
太田「ふん。弛んどる証拠だ!」
野明「太田さんは良いじゃないか。片付けが終わったらさっさと帰れたんだから。」
野明「もう大変だったんだからね。後藤隊長も途中でどっかに行っちゃうし……」
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 15:55:06.44 ID:rxsewvk7O
野明「あっ…今朝の朝刊……」
遊馬「喜べ野明。俺達が一面だぞ。」
野明「い…一面?」
遊馬「そう。一面。」
野明「まぁ、昨日は怒られるようなことはあんまりしてないし…悪いことは……」
ペラッ
野明「……なになに」
【“あの”特車二課!テロ発生中にも呑気にヒーローごっこ!?問われる警察官としての資質!!】
野明「………」
野明「な、なんじゃこら……!」
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 15:56:01.79 ID:uDJf6CCP0
いいなぁ、これ。
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:07:18.17 ID:rxsewvk7O
野明「『任務中にテロリスト相手に馬鹿な隊員がヒーローごっこ。相変わらず二課はお遊びが過ぎる。我々の税金を返してもらいたい。税金泥棒、ただ飯ぐらい……』」
野明「書いてあることが滅茶苦茶だ……」
遊馬「マスコミに一旦悪いイメージを持たれたらさ、もうそっからは、何やっても悪くなるってもんなんだよ。ケッ……」
進士「とは言え、単なるアラ探しの様な気も…」
山崎「折角…子供達にあんなに喜んで貰えたんですけどね…」
野明「………」
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:11:14.51 ID:rxsewvk7O
ガチャ
後藤隊長「あら…全員揃ってる?」
野明「ご…後藤隊長…」
一同「おはようございます……」
後藤隊長「どうしたのよお前達、朝から……」
後藤隊長「ああ…これか。」
後藤隊長「ご丁寧にも「あの」に点々付けてくれちゃって…まぁ…」
後藤隊長「あ、これ俺だ。」
野明「……」
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:12:55.74 ID:rxsewvk7O
後藤隊長「ああ、そうだ」
後藤隊長「実は今朝、封筒が届いた。」
遊馬「……またカッターの刃か?」
太田「いや、またこの間みたいに液漏れした電池が……」
野明「いや、謎の白い粉が………」
後藤隊長「お前達はさあ、どうしてそう…ネガティブにしか事を捉えられんのよ」
遊馬「…って」
野明「…言われてもなぁ」
後藤隊長「じゃあ、俺は南雲隊長と、この後本庁から呼び出し喰らっちゃってるからさぁ、何かあったら連絡頂戴」
熊耳「了解しました」
ガチャ
一同「………」
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:14:58.79 ID:rxsewvk7O
野明「……なんだろう」
遊馬「……開けてみろよ」
野明「い、いやだよ!!遊馬が……」
熊耳「宛名……『とくしゃにか様』…平仮名で書かれてるわね」
野明「ひ…平仮名?」
熊耳「……開けてみるけどいいかしら?」
一同「………」コクリ
熊耳「………」
チョキチョキチョキチョキ……
熊耳「………」
パカッ
進士「あ、あの…中身は………」
熊耳「……紙…かしら?」
一同「……紙?」
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:16:05.19 ID:rxsewvk7O
熊耳「それに何十枚も…何か書かれてるわね」
熊耳「ええっと……」
熊耳「『パトレッドこと、いずみのあじゅんさへ』」
野明「!」
熊耳「『昨日はありがとう!』」
熊耳「『たのしかったし、イングラムがかっこよかたです!ぼくは とくしゃにかを おうえんしてます!!』」
熊耳「イングラムのイラスト入りよ」ニコッ
野明「わあ……!!」
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:17:54.62 ID:rxsewvk7O
野明「うわぁ!私の似顔絵入りだ!!」
熊耳「あとは…」
熊耳「『おタケおねいさん、かわいいです。まずはお友だちからでもかんがえてみてください』ってあら…私のお手紙も………」
太田「じ…自分のはありますかあああああああああああ!?」
熊耳「太田くんのは…」
ガサゴソ
ガサゴソ
太田「………」
熊耳「……」
熊耳「……あったわ」
太田「!」
熊耳「『パトグリーンとおいかけっこ、たのしかった!こんどは、せんのーされないようにがんばりましょう』」
太田「おお……おおお………」
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:19:35.42 ID:rxsewvk7O
遊馬「ヘッ、最初子供騙しとか何とかごねてたクセに嬉しそうじゃねーか」
太田「うっ…うるさい!!!!」
熊耳「そう言う篠原巡査にも何枚か来てるわよ」
遊馬「……で、なんですって?」
熊耳「……」
熊耳「……ここで読むのはやめておきます」
遊馬「…えっ」
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:20:42.85 ID:rxsewvk7O
山崎「あ、あのぅ…僕には………」
熊耳「えっと……『がんばれ!』ってメッセージにイラストが入った物が一枚届いてるわ」
山崎「き、来てたんだ……///」
シバ「話は聞かせて貰ったああああああああああ!!!!!」
シバ「俺達にも何か届いてない?届いてない?」
遊馬「し……シゲさん達……」
野明「い、一体どこから……」
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:21:18.03 ID:rxsewvk7O
整備員A「そ、そうですね!一応戦闘員役で出てた訳だし……」
シバ「第一小隊にも届いてたらしいしさぁ、勿論俺達にもぉ……」
熊耳「さ、探してみるわね…」
太田「へ、返事を書いた方がいいのか?こう言うのは…」
山崎「ぼ、僕もこう言うのは初めてなので…」
遊馬「おうおうwwwwwww功ちゃんたら浮かれちゃってぇ~」
太田「う、うるさいぞ篠原ぁ!!!!!朝からやる気かぁ!?」
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:23:37.56 ID:vnMLaUnGO
後期EDが聞こえてくるようなシーンですな
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:24:12.06 ID:rxsewvk7O
熊耳「…あ、これが進士巡査の分です。」
進士「おおお…!帰ったら多美子さんに見せてあげなきゃ………」
熊耳「あと…、これが整備班の分ね……」
シバ「このメガネええええええ!!!!!俺だよなぁあああああああああ!!!!?」
整備員A「これ、俺だよなぁ!」
整備員B「いや、これ、俺だってばあ!」
わーわーわーわー
熊耳「………」
山崎「……あの…熊耳さん、どうしたんですか?考え込んで」
熊耳「あ…ごめんなさい…」
熊耳「何だかこの封筒…不思議だなと思って」
山崎「…不思議?」
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:29:39.86 ID:rxsewvk7O
野明「なになに?」
熊耳「ええとね、昨日のあの件があったのは夕方…でしょう?」
山崎「え…ええ。」
熊耳「それに結局、現場に居た人たちは、21時頃まで署で話を聞かれた。」
熊耳「21時以降に投函されたとして、いくら都内でもこんなに早く届くものかしら?」
野明「た…確かに……」
熊耳「その上これだけの量よ。それに全員手紙に書かれいる名前は勿論、筆跡も絵柄も違うし…」
熊耳「それにこの封筒、消印は愚か切手も見当たらないのよ……」
遊馬「ほ…本当だ」
熊耳「これ…誰が一体どうやって二課に……」
一同「………」
山崎「さ…サンタクロース」
一同「………」
一同「ぷっ……」
一同「ぷっはははははははははははははははははははwwwwwwwwwwwwww」
遊馬「ひろみwwwwwwwサンタクロースって!サンタって!!!」
野明「ひろみちゃん…wwwwwww」
山崎「………///」
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:31:15.79 ID:rxsewvk7O
×全員
○全部
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:32:35.71 ID:uDJf6CCP0
うまくサンタ絡めてきたなw
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:41:44.19 ID:rxsewvk7O
特車二課・駐車場
後藤隊長「お待たせー」
南雲隊長「遅刻よ。あの人達は時間に煩いんだから。」
後藤隊長「ああ……ごめんなs…ふあっ」
南雲隊長「もう。会議室で欠伸なんて、よして下さいね。」
南雲隊長「それに…どうしたの?目の下にクマなんて作って」
後藤隊長「ああ、これ?いやぁ…昨日はさぁ、事後処理で遅かったもんだから……」
南雲隊長「………」
南雲隊長「…まあいいわ。急がなきゃならないし、今日は私が運転するわ。」
後藤隊長「ああ、そう?ありがとうぉ~」
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:43:43.08 ID:rxsewvk7O
南雲隊長「……」
後藤隊長「………」
南雲隊長「うちの隊員も…喜んでいたわ」
後藤隊長「……何の話?」
南雲隊長「…別に何でもないわ。単なる独り言。」
後藤隊長「そう?」
南雲隊長「……」
後藤隊長「……」
南雲隊長「……ありがとう」ボソッ
後藤隊長「ん?どうしたのしのぶさぁん?」
南雲隊長「なっ、何でも無いわよ!」
南雲隊長「……行きましょう。」
後藤隊長「………」ニヤッ
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:45:41.81 ID:rxsewvk7O
野明「……えへっ」
野明(ありがとう…か。)
野明(今まで仕事だったし、『やるのが当たり前』で怒られてばっかりだったけど)
野明(こうやって純粋に誉めて貰えるって嬉しいなぁ…)
遊馬「良かったじゃないか、野明」
野明「…うん。どんなに言われても、ちゃんと見てくれて、評価してくれる人がいるんだよね」
野明「もっと……頑張らなきゃな」
遊馬「…そうだな」
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:49:59.75 ID:9Q4ChU/cO
サンタクロースは中年のおっさんかーw
偽手紙… なのか?
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:57:09.56 ID:rxsewvk7O
野明「よぉーし!張り切って、今から30周、走ってきちゃうぞおおおおおっ!!!!!」ガタッ
シバ「おう、元気だねぇ」
野明「遊馬も付き合え!!」ガシッ
遊馬「ええっ!?俺は関係ないだろぉ?」
野明「いいから早く!!!!」
熊耳「私も今日は頑張ってみようかしら…」
太田「じゅ、巡査部長殿が行くなら自分も……」
山崎「ぼ、僕もお供します」
進士「じゃ…じゃあ僕も…。」
野明「よぉーし!みんなグラウンドまで競争だあ!!!!!」
シバ「ついでだ!!!!!行くぞ野郎どもおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」整備員一同「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
一同「だあああああああああああああああああああ!!!!!」
ダダダダダダダ!!!!!
熊耳「ちょ、ちょっと!みんな廊下は……」
熊耳「………」
熊耳「もう…待ってちょうだい!」
―おしまい―
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 16:59:47.08 ID:rxsewvk7O
>>188 手紙は本当に子供が書いた。以下は想像にお任せします。
お付き合いありがとうございました。
ゆうきまさみ先生開業30周年おめでとうございます!
南雲隊長バンザアアアアアアアアアアアアアアアイ!!!!!!
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 17:04:32.54 ID:32x5+cKc0
乙! 面白かった!
つかみ、展開、ギャグ、意外性、エロw、カタルシス、オチ。
文句なし!
2ちゃん色と大きいお友達を薄めればそのままテレビ版で使えそうなクォリティだったわ。
口調もほぼ脳内再生可能なレベルだし。
整備員のチラ見ワロタwwwww
俺もハイレグ南雲隊長見たいお!
良いクリスマスプレゼントでした。感謝。
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 17:21:36.75 ID:WWy2djjj0
脳内再生が半端なかった
乙!
まさか南雲隊長オタはお前自身だったのか
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 18:02:36.80 ID:NM6Y38oV0
乙でした
原作あんま知らんけど楽しかった
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 18:14:50.92 ID:wn7hJbOJ0
面白かった。おつ!
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 18:41:54.45 ID:LXHAAhvaO
なんというクリスマスプレゼント
で、ハイレグ南雲隊長の画像はまだか?
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 20:08:08.37 ID:9Q4ChU/cO
おもしろかった!乙!
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/24(金) 21:04:10.97 ID:EMOgegsmO
乙です!
面白かったwwwww脳内再生余裕杉wwwww
バンダイビジュアル (2010-08-27)
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いい作品だった。 管理人・作者ともに乙!
誰かこれに絵を付けてくれないかな