1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:10:33.05 ID:YlcsdOTV0
遊馬「……隊長、なんでまた急に」
後藤「それがさ、正月…いくらレイバー隊が増えたって言っても、やっぱり本家の第二小隊がだーれも残らないってワケにはいかんじゃないのよ」
野明「そうですけど」
熊耳「野球大会と何の関係が?」
後藤「決めるのもさ、ホラ楽しくやった方がいいじゃないのぉー。ねぇ?」
香貫花「で、頭数を揃えるためにグランマと観光中の私を呼びつけたんです?」
後藤「そんなにコワイ顔するなよ香貫花ァ……」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:13:26.94 ID:YlcsdOTV0
後藤「俺はさ、お前たちを正月くらいは実家に帰してやりたいと思ってるんだけどね。けど南雲さんも頑固でさぁ……」
後藤「クリスマスは譲ってあげるよって言ったら、逆に不機嫌になっちゃって」
一同「あー………(察し)」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:14:52.16 ID:YlcsdOTV0
後藤「ま、ほら。第1小隊と、ゆっくり関わりが持てる貴重な機会じゃない」
熊耳「確かに……すれ違いが多いですから」
野明「あんまり第1小隊の人のこと、知らないしなぁ……」
太田「うおおおおおおお!!!!!!燃えて来たああああああああ!!!!!」
太田「日頃から何かと上目線の第一小隊の連中を見返せるぞぉ……」フルフル
太田「よーし!さっそく宣戦布告を第一小隊に……」
香貫花・熊耳「太田(君)!勤務中よ!」
太田「……スミマセン」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:17:16.64 ID:YlcsdOTV0
野明「でも隊長、このメンバーで野球って、大丈夫なんですか?一応やったことはありますけど、かじった程度っていうか……」
後藤「そうだ香貫花、お前のお国は野球の本場だろ?みんなに色々とアドバイスでも……」
香貫花「私はベースボールはさっぱり。スーパーボウルは詳しいんですが…」
後藤「そうか……山崎は?お前体格いいからさ、キャッチャーとかやったことないの?」
ひろみ「僕は……卓球少年で……正直あんまりルールも……」
進士「スポーツ系はちょっと……」
熊耳「私も……」
後藤「篠原と太田は」
遊馬「ラグビーやる前に、ピッチャーはやってましけど…しばらく投げてないしなぁ……」
太田「同じく!自分も少年野球でピッチャーをやっておりました!!」
後藤「マズいなぁ……第一小隊はいずれも経験者揃いらしいしなぁ……」
一同「………ゲー」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:19:59.11 ID:YlcsdOTV0
遊馬「……南雲隊長はまさか、俺達に確実に勝てる勝負を仕掛けてきたんじゃ」
ひろみ「必死なんですかね…第1小隊も」
進士「まあ……そりゃあ新しい機体をうちに取られたりだとか」
野明「美味しいところばっかり……持ってっちゃってるもんね、私たち」
後藤「まあいいや。打順とポジションは俺が決めた。これで行く」
後藤「あー。発表する。ちなみに足りない分はシゲさんが入ってくれた」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:20:40.34 ID:YlcsdOTV0
1番 後藤
2番 泉
3番 熊耳
4番 香貫花
5番 山崎
6番 篠原
7番 進士
8番 太田
9番 シバ
ピッチャー 篠原
キャッチャー 後藤
ファースト 熊耳
セカンド 香貫花
サード 山崎
ショート 泉
センター 太田
レフト シバ
ライト 進士
後藤「以上」
一同「オーオ」パチパチパチパチ
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:21:52.14 ID:YlcsdOTV0
太田「ちょ!ちょっと待ってください隊長!何故篠原がピッチャーなのですか!納得いきません!!!」
太田「自分だって多少は!」
後藤「ラグビー部だから投げるのは上手いでしょ」
太田「しかし!!!」
後藤「隠し玉ってのはさ、最後まで隠しときたいじゃないの」ひそっ
太田「……まあ確かにそうでありますが」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:22:54.69 ID:PTQ2IKbD0
パトレイバーとは珍しいな
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:23:14.45 ID:YlcsdOTV0
後藤「お前には期待しとるぞ、太田」
期待しとるぞ
期待しとるぞ
期待しとるぞ
期待しとるぞ
太田「了解!!!精一杯やらせていただきます隊長!!!」ビシッ
野明「……流石隊長」
香貫花「……まるで権力の犬ね」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:23:49.62 ID:YlcsdOTV0
遊馬「で、隊長、練習はいつにしますか?全員集まれるってなると……日曜日の夕方くらいに」
後藤「今日」
一同「えっ」
後藤「今日の夕方、やるの」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:24:51.88 ID:YlcsdOTV0
ひろみ「で、でも第一小隊は非番じゃあ………」
後藤「だからだよ。これから年末だしさぁ、いつお互い集まって野球大会なんて出来るか分からんじゃないの」
遊馬「………」
野明「ひろみちゃん、バット持つ場所逆逆」
ひろみ「あ、いけない。ボーッとしちゃいまして……えへへ」
香貫花「ねえ、こんなグローブで本当にボールなんて取れるの?」
野明「……私の守備範囲広すぎじゃない?」
遊馬「太田程じゃないだろ。野明、お前がしっかりしないと負けるぞ」
野明「しっかりしたところで勝てるの」
遊馬「……いや」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:25:32.54 ID:YlcsdOTV0
後藤「そう暗くなるな。我々には何がある。泉、篠原!」
野明・遊馬「知恵と勇気!」
後藤「そうだ。それさえありゃ、我々は何とかなる」
後藤「ってことでお前達、さっさとジャージに着替えてこい」
一同「はーい!」
後藤「あー、それから香貫花に熊耳……それから泉はこっち」
香貫花・熊耳・野明「えっ?」
後藤「“どうしても勝ちたかったら”で、い・い・け・ど」ニヤッ
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:26:35.33 ID:YlcsdOTV0
―そして―
後藤「ごめんね、しのぶさぁん。非番なのに呼び出しちゃってー」
南雲「いいのよ、別に。お互い正月くらいは部下に休みを与えたいでしょうからね」
後藤「そうだよね、お互いクリスマスは休みたくないだろうし」
南雲「……そうね」
南雲「まあ、うちの隊員は、全員野球経験者ですから」
後藤「……手加減してくれないよね」
南雲「すると思います?」
後藤「あ、あはははははは~」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:27:14.06 ID:YlcsdOTV0
こっそり
進士「……試合は既に始まってるって感じでしょうかね」
遊馬「あー…後藤隊長が余計な事言ったせいで南雲さん…ご機嫌ななめだよ」
ひろみ「後藤隊長は、勝てると思って受けたんでしょうか、この試合」
遊馬「さあな。あのおじさんがおめおめ負けるとは思えないが……」
ひろみ「が?」
遊馬「……南雲さんにちょっかい掛けたかっただけって線もある」
進士・ひろみ「……あり得る」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:29:01.94 ID:YlcsdOTV0
遊馬「それより太田と3人娘は」
進士「………太田さんはあっち」
太田「おーもいこんだらぁー試練のみぃーちぃをー!!!!!!」ぶんっ!ぶんっ!
太田「負けるものかァァァァ………」ぶんっ!ぶんっ!ぶんっ!
太田「ホワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」ぶんっ!ぶんっ!ぶんっ!ぶんっ!ぶんっ!ぶんっ!ぶんっ!ぶんっ!ぶんっ!
遊馬「バッカじゃねえのか…アイツ……」
進士「一番楽しそうですよね、太田さん」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:31:13.15 ID:OcAdyYgYO
珍しいな支援
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:31:38.29 ID:YlcsdOTV0
後藤「よし、お前ら行くぞ。俺たちが先に攻める」
遊馬「野明達がまだ来てませんけど」
後藤「その内来るんじゃない?打席回ってくるまでに間に合うでしょ」
シゲ「みなさーーん!!!!!!アロハ!マハロ!ヘロォ!ボンジュー!コォォォンニィィィチハァァァァ!!!本日審判を務めさせて頂くシバシゲオでぇぇぇぇす!!!!!!」
シゲ「ま、第2小隊側には入ることもあるけど、このシバシゲオ!あ、なぁにとぞ、コーヘイにジャッジさせていただきまアアアアアアアアアアアアアアアアす!!!!!!!!!!!!」
整備員一同「うおおおおお!!!!!!!!シーゲさああああああああああああん!!!!!!」
シゲ「はい、センキュー、センキュー」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:32:38.08 ID:YlcsdOTV0
シゲ「あれ泉ちゃん達は?」
後藤「……まだ出て来れんのですわ」
シゲ「ああ…あれじゃあ…まあこの季節はしょうがないですねぇ……」
一同「?」
シゲ「ま、とりあえずはじめにお互い握手握手ー!」
第一小隊一同「よろしく」
遊馬・進士・ひろみ「……よろしくお願いします」
太田「よろしくお願いしまああああああああす!!!!!!」
ギュッ……
五味丘「第二小隊にはいつも美味しいところを取られちゃってるからね」
遊馬「あ…アハハ、まあ……」
五味丘「今日くらいはさ」
五味丘「 コ テ ン パ に さ せ て も ら う よ 」
遊馬・進士・ひろみ・太田「 」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:33:40.84 ID:YlcsdOTV0
シゲ「じゃあ時間の関係で3回だけね!ゲェェムスタァァァァト!!!!!!」
【1回表】
遊馬「……五味丘さん、ハンパなかったな」
進士「あれは本気ですよ……大差つけて勝つ気満々ですよ………」
ひろみ「ひぃぃ……」
シゲ「あ、いちばあああん!バッター後藤隊長おおお!!」
後藤「………」ぶんっ!ぶんっ!
五味丘(ピッチャー)「………初っぱなから後藤隊長か」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:33:56.42 ID:40uLasRn0
やべぇ楽しい
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:34:35.92 ID:YlcsdOTV0
第1小隊隊員「五味丘ぁー!やっちまえー!」
第1小隊隊員「そこの水虫三振させちまえー!」
整備員「バカミソリー!毎度毎度仕事増やしやがって!!!」
進士「……ヤジも本格的ですね」
遊馬「貯まってるんだろうな……特に隊長には」
ひろみ「諸悪の根源その1ですからね……」
遊馬「もちろんその2は……」
遊馬・進士・ひろみ「………」ジッ
太田「隊長に向かってその口はなんだァ!!!!!!イングラムでノシイカにしてやるぞォォォォォォォォォ!!!!!!!!!」ビッ
進士「太田さぁん…その手、香貫花さんがみたら怒りますよ……」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:36:32.85 ID:YlcsdOTV0
後藤「………」ジッ
五味丘(後藤隊長が……こちらを見ている)
五味丘(何か企んでるのか……それに勝機のない勝負には乗らない人だ)
五味丘(いやいや!是非南雲隊長には正月休みを……その為に僕達は……)
シゲ「ちょっとちょっと、時間ないんだからさ、五味丘さんサッサと投げてよね。じゃないと押し出しにするよ」
五味丘「すみません……投げます」
後藤「………来なさい」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:37:43.68 ID:YlcsdOTV0
五味丘(そ、そうだ……負ける訳にはいかない)
五味丘(……南雲隊長に正月休みを!!!)
五味丘「タアアアアアアア!!!!!!!!!」ビシッ!!!
バシュッ!!!
後藤「………」ぶんっ!
バシッ!!!!!!
一同「……えっ?」
シゲ「す、すとらああああああああああああああああああああああああいく!!!!!!」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:39:45.73 ID:YlcsdOTV0
遊馬「か……空振り……」
進士「い、いやあの人のことです!今のは様子見ですよ」
【2球目】
後藤「………」ぶんっ!
バシッ!!!
シゲ「すとらーいく!!!!!!」
進士「いや……最後に何か」
遊馬「そ、そうだな。作戦が………」
【3球目】
シゲ「すとらーいく!三振!!バッターアウト!!!」
後藤「………」スタスタ…
進士「……なかったみたいですね」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:41:24.52 ID:YlcsdOTV0
遊馬「隊長、何やってるんですか……野球、経験者なんでしょ」
後藤「まあな。しかし喜べ。私の貴重な犠牲のおかげで分かったことがある。」
遊馬「分かったこと?」
後藤「それは」
一同「………それは」
後藤「早すぎて打てない!」キリッ
一同「…………」ズコーッ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:42:25.10 ID:YlcsdOTV0
遊馬「みりゃあ分かりますよそんなの!!!」
後藤「しかし逆に言えばだ」
後藤「早すぎなければ打てる。五味丘巡査部長の球はワンパターンだった」
進士「ああ……確かに。普通なら、後藤隊長が打席にくれば敬遠しそうなものですからね」
遊馬「そうだな。後藤隊長に近ければ近い人間程そうしたいもんだからな」
太田「…………確かに」
後藤「ちょっと……お前たち、言葉を選んでよね……」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:43:33.38 ID:YlcsdOTV0
ひろみ「なんだか真面目一本槍な五味丘さんらしいですね」
遊馬「ってことは……つまり、ボールをゆっくり投げさせる事さえ出来れば、打ち取れるって事です?」
後藤「正解」
太田「では!!!気合いさえあればホームランも夢ではないってことでありますね!!!」
後藤「いや、この後は女の子続きなんだからさ現実的じゃないでしょ」
遊馬「じゃあどうするんです隊長」
後藤「五味丘巡査部長にゆっくり投げて貰えばいい」ニヤリ
遊馬・ひろみ・進士・太田「?」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:44:38.56 ID:YlcsdOTV0
シゲ「2番、泉ちゃん!……ってアレ、まだ来てないの?」
野明「は、はいはいはい!お待たせシゲさーん!!!」タタタッ
シゲ「んもう……遅いよ……って……」
一同「えええぇぇぇ!!!!!!!!!!?」
野明「……ジロジロみるなよな」
遊馬「み…みず……」
進士「水着………?」
太田「な……なぁぁぁっ!」
ひろみ「………///」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:45:36.72 ID:YlcsdOTV0
遊馬「こ、こんなクソ寒いのに水着って!何考えてるんですか隊長!」
進士「色仕掛けって……あの生真面目な五味丘さんに通用するわけがありませんよ……」
遊馬「色仕掛けにしたって、本気で…野明『なんか』で何とかなると思ってるんですか!隊長!」
野明「なんかとはなんだ!なんかとは!」
遊馬「ゲッ」
野明「……んもうっ!」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:49:07.81 ID:YlcsdOTV0
野明「ったく………ぅぅ、寒い」
シゲ「あー……えー…大丈夫?」
野明「……いいからシゲさん」
一同(こんなベタな作戦で上手く行くわけが……)
五味丘「………」
野明「さあ!行くぞ!」グッ
シゲ「五味丘さん!早く!」
五味丘「………」
五味丘「………はい」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:51:11.12 ID:YlcsdOTV0
五味丘「……」スッ
一同「………」ゴクリ
フワッ………
一同「えっ……」
進士「な……なんです……さっきとは比べものにならない程」
野明「球が遅い!!!いただき!!!!」
カキーーーン!!!
タタタッ!
シゲ「セーーーフ!!!!!!!!!」
遊馬「なぁっ……!」
進士「ま……まさか……」
ひろみ「上手く……行くなんて……」
後藤「ねっ?」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:52:08.76 ID:YlcsdOTV0
シゲ「なるほどなるほどぉぉぉ!!!」
遊馬「シ、シゲさん……!?」
シゲ「この水着作戦は、一見、色仕掛けに見えるけど、そうじゃない」
シゲ「つまりね、泉ちゃんに色仕掛けなんかできゃしない!だーかーら!水着なワケ!」
進士「……どう言うことです」
シゲ「普通に考えてごらんよ。肌むき出しの女の子に、万が一豪速球が当たったらって」
遊馬「な………」
進士「なるほど……」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:52:54.53 ID:YlcsdOTV0
シゲ「ま、真面目な五味丘さんのことだからさ、万一当たっても言いように、ゆっくり投げるでしょ」
シゲ「まあ、それに……」
遊馬「それに?」
シゲ「いくら意味の無い胸してる泉ちゃんと言えども、水着でバット振り回しちゃあ、見ちゃうってのが男のサガってヤツでしょ!」
遊馬「まあ……確かに……」
太田「軟弱なぁぁぁ……!」
シゲ「つまり、ボールは真っ直ぐゆっくり、しかも守備は緩むってワ!ケ!」
シゲ「後藤さん、あんたワルだねぇ~……」
進士「……ワルって言うか」
遊馬「え、えげつない…………」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:53:24.77 ID:YlcsdOTV0
後藤「そんなことよりシゲさん、後ろ」
シゲ「えっ」
野明「だーーれが意味のない胸してるってシゲさーーーん」
シゲ「ギャアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!?」
シゲ「ゴォォォメェンナサアアアアアアアイ!!!!!!」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:53:49.69 ID:YlcsdOTV0
野明「全く……着替えてくるから。太田さん、代走よろしく」
太田「おっ……おう………」
遊馬「あれ、もう着替えるのか」
野明「寒いんだぞ、この格好……」
遊馬「ってことは……1度しか使えんのかこの手は……」
野明「何度もするもんか。風邪ひいちゃうよ。ヒット打ったからいいだろ。……1ベースだけど」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:54:14.17 ID:v+AVRJy90
のあってソフトボールやってなかった?
気のせいか……
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:54:28.52 ID:YlcsdOTV0
遊馬「ところでさ、今誰が打ってる」
野明「熊耳さんが」
カッキィィィィィン!!!!!!!!!!!!!!!
後藤「あ、こりゃホームランかなァ」
野明「ええっ!あたしの時はヒットでも精一杯だったのに!」
遊馬「まあ、熊耳さんだからな」
進士「熊耳さんですもんね」
ひろみ「仕方ありませんね……」
野明「うう!なんだよみんなァ!」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:56:59.43 ID:YlcsdOTV0
熊耳「ふう……初めてだけど、上手く行って良かった」キラキラキラキラ
一同「おおおおお!!!!!!!!!」
野明「ぅぅぅ………」
香貫花「あら、終わったの熊耳さん?じゃあ行ってくるわね。」ぼいーん
一同「おおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
香貫花「ふふっ」ニヤッ
熊耳「ぐぅっ……」
野明「うぐっ……うぐっ……ううっ……」
後藤(泉には悪いことしたナァ……)
カキーーーン!!!
シゲ「ぬわあああああ!!!!!!場外ホームラン!!!!!!!!!」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/10(月) 23:58:45.42 ID:YlcsdOTV0
【5番・ひろみ】
バシィィィ!!!!!!!!!
ひろみ「……ひぃぃっ」
シゲ「見送り三振!!!!!!バッターアウッ!!!」
【6番・遊馬】
バシィィィ!!!!!!!!!
遊馬「ぉぉ………」
シゲ「はい、空振り三振!!!!!!スリーアウトチェーンジ!!!!」
遊馬「……後藤隊長の時より明らかに球が早くなってないか」
進士「そりゃあ……怒りますよ五味丘さんも……」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:00:18.19 ID:snPmCJit0
野明「でもここまでで3点も入ったんだからさ、いいじゃない」
遊馬「着替え終わったのか」
野明「ふん。貧相な水着姿で悪うござんしたね」
野明「それより遊馬、お前に勝てるかどうかが、掛かってるんだからな」
遊馬「……あんまり無茶言うなよな」
第一小隊一同「………」ゴォォォォォォ!!!
野明「すっごい殺気………」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:01:24.98 ID:TxIIpyyc0
進士「僕らにとってこういう大会はどういう意味をもってるんでしょう?」
熊耳「意味はないわ!」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:01:30.27 ID:snPmCJit0
【1回裏】
ぶち山「えー……シゲさんが守備に回ってるので変わりに審判しますぶち山です」
ぶち山「1番、五味丘さん!」
五味丘「………やらせて貰いますよ、後藤隊長」
後藤「やっぱり手加減……」
五味丘「 し ま せ ん 」ギロッ
後藤「だよねぇ……アハハ」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:02:46.61 ID:snPmCJit0
遊馬「ったく、隊長は一体何考えてるんだか……」
遊馬「投げるったって……数ヶ月振りだしなぁ……」
後藤「………」パッパッ
遊馬(外角……高め?)
遊馬「………」
遊馬「……まあいいか」
シュパッ
バシィィ!!!
五味丘「えっ……」
ぶち山「ス、ストラーイク!」
遊馬「えっ………」
熊耳「まさか……」
野明「す、すごい……」
遊馬(や、やっぱり……怖いこのおっさん……)
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:03:20.99 ID:snPmCJit0
バシィィィ!!!
ぶち山「ストラーイク!!!」
遊馬「………おお」
遊馬(次は……隊長)
後藤「………」パッパッ
遊馬(内角低め………よぉし!)
シュパッ!!!
カキーーーン!!!
遊馬「えっ」
後藤「あー、ごめん篠原……外れちゃった」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:03:45.43 ID:snPmCJit0
熊耳「………香貫花さん!」
香貫花「え、何誰にボールを投げれば……」
野明「熊耳さんの方!」
香貫花「え、山崎巡査の方?」シュッ
野明「香貫花ちっがーう!!!!!!」
遊馬「……だめだこりゃ」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:04:27.43 ID:YlcsdOTV0
【2人目】
ぶち山「ストラーイク!!!バッターアウト!!!」
遊馬「こ……今度は全部当たった……」
第一小隊隊員「チいいいいッ!!!!!!」ブンッ!
ぶち山「ば、バット投げないでくださいよ……」
野明「な……なんか、怖いよ第一小隊の人たち……あんなんだったっけ……」
熊耳「プライドがズタズタなのよ……きっと……」
野次馬「死ね!!!!!!第二小隊!!特にキャッチャー!!!」
後藤「……死ねって言われちゃった」ニヤニヤ
ぶち山「……の、割には嬉しそうですけど」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:05:44.00 ID:snPmCJit0
【3人目】
カキーーーン!!!
遊馬「野明!!!!!!そっち行った!!!」
野明「まかせろ!!!!!!」
ぽふっ……
ぶち山「アウト!!」
第一小隊隊員「ああああああ!!!!!!第二小隊なんかにいいいいい!!!!!!」ブンッ!
ぶち山「だ……だからバット投げないでって……」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:06:35.40 ID:snPmCJit0
【4人目】
ぶち山「セーフ!!!!!!」
熊耳「ちょっと香貫花さん、アナタしっかりしてくれないと!」
香貫花「今のボールはアナタでしょ!なんのためのファーストなのよ!」
ギャーギャーギャーギャーギャーギャーギャーギャーギャー
太田「あわわわわわわ」
進士「なんか……突如外すところが隊長らしいっちゃ隊長らしいですけど……」
野明「……うん」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:07:18.09 ID:snPmCJit0
―現在の状況―
・第2小隊が3点リード
・第1小隊の攻撃
・2アウト
・2塁3塁
五味丘「ぶち山さん」
ぶち山「はい……五味丘さん」
五味丘「少し時間を頂きたいのですがね」
ぶち山「構いませんが……10分でお願いします」
五味丘「了解しました」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:07:48.10 ID:snPmCJit0
後藤「と、言うわけで作戦会議だ」
野明「まあ、私達にしては隊長、頑張ってる方だと思うんですけど……」
後藤「しかし、勝たなきゃ意味がない。香貫花、熊耳。お前たちさ…もっと仲良く出来んのか」
香貫花・熊耳「……尽力します」
後藤「こういう時だけは仲がいいのよね……」
太田「隊長!!!自分に!!!自分にも何か!何かさせてください!これではでくの坊です!」
遊馬「太田、お前はトラブルメーカーなんだから、でくの坊の方がいいっちゅうの」
太田「ぬわぁんだとぉ!!!!!!!!!」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:08:23.07 ID:snPmCJit0
野明「隊長、あたしは……このままだったら、勝てると思うんですけど……」
後藤「まあ……このまま行けば、の話だな」
野明「?」
後藤「第1小隊っていうか……南雲さんが……このままオメオメ引き下がるとは……思えないんだよねぇ……」
野明「大丈夫ですよ隊長。心配しすぎですってば!」
後藤(さっきから姿が見えないんだよなぁ……)
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:09:05.59 ID:snPmCJit0
~そのころ~
南雲「…やはり、これしかないのかしらね」
南雲「仕方……ないか」
五味丘「あ……あの……南雲隊長……そろそろ」
南雲「わかった……五味丘、先に行っていろ」
五味丘「……はい」
南雲(たまには後藤さんに……ギャフンと言わせなくちゃね)
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:09:42.02 ID:PePO0jxE0
ぶち山って2のゲタコートのイメージが強いな
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:09:46.74 ID:snPmCJit0
【5人目】
後藤「……次は?」
ぶち山「南雲隊長ですが……まだ」
南雲「おまたせ」
ぶち山「あ、南雲たいち……」
一同「 」
南雲「………」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:10:25.74 ID:PePO0jxE0
南雲さん怖い
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:10:46.47 ID:snPmCJit0
南雲「………」
遊馬「あ……あ………あれは……」
野明「て、て、て、て……」
シゲ「て、鉄腕……ナントカの………こすぷれぇ………?」
南雲「………」コホン
※鉄腕ナントカの参考画像※
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:12:34.95 ID:snPmCJit0
シゲ「アワワワワワ!!!!!!」
遊馬「っていうか…なんであんなもんがァ………!」
五味丘「こんな事もあろうかと」キリッ
結城「こっそり第1小隊のみんなと、整備班の一部で協力して購入していた」キリッ
第2小隊一同「う……うわあ……」
南雲「……寒いんだから早くして頂戴」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:13:08.64 ID:snPmCJit0
後藤「えっ…ど、どうしちゃったの…しのぶさん……」
南雲「どうしもしないわよ。ただ」
後藤「……ただ?」
南雲「目には目を。歯には歯を。それだけの事よ」
後藤「それだけで……ここまでやるの……しのぶさん」
南雲「やるわよ。第2小隊に勝つためならば」ビシッ
野明「よ……予告ホームラン……」
熊耳「……すごい執念だわ」
香貫花「よほど第2小隊と後藤隊長に対する恨みが深いのね」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:13:14.52 ID:vPuKuJQr0
水着より凄いのきたwwwwwww
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:14:43.79 ID:snPmCJit0
ぶち山「ピッチャー、とりあえず投げて投げて」
遊馬「あ……ああ……」
遊馬(後藤隊長は……)
後藤「………」ボケーッ
遊馬(ダメだ……こりゃ)
遊馬「投げますよ!隊長!」
しゅっ……
ふわっ……
遊馬「げっ……」
カッキィィィィィィィィィン!!!!!!!!!!!!!!!
野明「特大……ホームラン……」
進士「同点……追いつかれちゃいましたね」
南雲「これで同点ね、後藤さん」
後藤「……たーまやー」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:16:01.49 ID:snPmCJit0
~そして~
ぶち山「バッターアウト!!!」
ぶち山「スリーアウト!!!!!!チェーンジ!!!」
野明「ハァ……なんとか同点……」
シゲ「よぉぉぉし!!!審判だああああ!!!!!!目立てるぅぅぅぅ!!!!!!!!!」
遊馬「だがどうする……南雲隊長、打席が来る度に、またあの格好で出てくるのかよ……」
後藤「残念だけど、もうやらないって」
一同「隊長!」
後藤「まあ……あんな格好、冷えて溜まらんからなぁ……」
野明「実質、ここからが本当の勝負になるってことですか、隊長」
後藤「そう言うことだ」
一同(勝てる気が……しない)
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:17:57.05 ID:snPmCJit0
【2回表】
【1人目】
進士「………ぅぅ……イガ……イガ……」
五味丘「………」
野明「進士さんかぁ……」
遊馬「次が太田、その次が隊長」
香貫花「……捨て回になりそうね」
「フレー!フレー!みーきーちゃーん!!!!!!!!!」
一同「その声は………!」
野明「ま……まさか」
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:19:04.48 ID:snPmCJit0
多美子「おいコラ!!!!!!そこのピッチャー!!!ミキちゃんストライクにしたら」
多美子「コロス!!!!!!」
五味丘「………うわっ」
一同「進士さんの……奥さん………」
進士「多美子さぁん!!!!!!」
遊馬「なんで……ここに」
後藤「俺が多美ちゃんを呼んだ」
一同「えっ」
多美子「ミキちゃんホームラン打ってねー♪」
進士「う……うん……出来るだけ頑張ってみる………」
多美子「打たないと離婚するから」
進士「えっ」
多美子「打たないと離婚。頑張ってねミキちゃん」
一同「………」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:20:05.73 ID:snPmCJit0
シゲ「あ……あの、そろそろ投げてもらえる?」
五味丘「………はい」
五味丘「奥さんには申し訳ありませんが本気で行きますよ」スッ
バシュッ!!!!!!
進士「………」
バシィィィ!!!
シゲ「………ストラーイク」
多美子「ああああああ!!!コロス!!!ピッチャー刺し殺す!!!!!!」
ぶち山「ちょっと奥さん……警察で殺人予告の方はちょっと…」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:21:01.00 ID:snPmCJit0
バシィィィ!!!
シゲ「ストライ………ク」
多美子「ギャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
進士「………」
多美子「ミキちゃん!!!!!!次打たなかったら本当に出て行く!!!!!!出て行くからね!!!!!!!」
ひろみ「多美子さん……おちついて……」
多美子「ホームラン打てないミキちゃんなんか……」
多美子「だいっっっきらい!!!!!!」
だいっっっきらい
だいっっっきらい
だいっっっきらい
だいっっっきらい
進士「 」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:21:39.02 ID:PePO0jxE0
太田が記憶喪失になる回で爆笑したな
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:22:50.98 ID:snPmCJit0
五味丘「行きますよ!」
シュッ
進士「多美子さん…に……きらいって………」
進士「このボーールのせいだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああァアアアア!!!!!!!!!!!!」ギラッ
進士「うおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!」ぶんっ!!!!!!!
五味丘「まさか!」
カキィィィィィィーーーン!!!!!!
シゲ「ほ、ホオオオオオオオオオオオオムラン!!!!!!!!!!!!」
遊馬「ほ……ほんとに」
野明「ホームラン……うっちゃった………」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:23:40.06 ID:snPmCJit0
野明「進士さん!すごいよ進士さん!」
進士「へっ……ぼ……僕が………あれを」ヘナッ
多美子「キャー!!!!!!ミキちゃん大好きー!!!!!!」ギュッ
進士「多美子さん///」
多美子「んー!ちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっ」
後藤「……愛の力ってすごいな、進士」
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:25:00.11 ID:snPmCJit0
【2人目】
太田「俺に任せろ!!追加点入れてやるぞ!!!!」ぶんっ!
遊馬「……どう思う」
野明「空振り三振に一万」
遊馬「俺も空振りに一万」
進士「僕も空振りに一万」
香貫花「私も」
ひろみ「僕も」
熊耳「私も」
後藤「仕方ない。俺だけは……」
後藤「見逃し三振に一万」
シゲ「ストラーイク!!!!!!はい、空振り三振」
太田「ぬおおおおお!!!!!!!!!」
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:25:44.12 ID:aizs36Pu0
しかし濃い面子だ
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:26:36.53 ID:snPmCJit0
―そして―
野明「えっと、太田さんが三振、シゲさんが一塁ヒット」
遊馬「意外だったな、シゲさんが野球得意なんて」
シゲ「まあね。俺っちは何やらしても上手なんだから」
野明「それから、隊長が三振、あたしが一塁、熊耳さんも一塁」
野明「で、香貫花がヒットで1点追加」
遊馬「……思うんだけどさ、五味丘さん、女子には甘くないか」
進士「明らかに手加減してましたよね」
遊馬「……って言うか、さっきのアレがどうしても横切っちゃうんだろうな」
太田「先輩と言えども軟弱だぁ………!!!」
遊馬「あれ、にしては功ちゃん、お顔が真っ赤っかでちゅよー」
太田「なぁぁ!!!!!!」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:27:14.53 ID:snPmCJit0
野明「………で、ひろみちゃんがヒットでまた一点追加」
ひろみ「お恥ずかしいです……適当にバットを振っただけなんですが///」
熊耳「それでもあの球を打つなんてスゴいわよ」
野明「んで、遊馬が空振り三振スリーアウトっと」
遊馬「……悪かったな」
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:27:43.44 ID:snPmCJit0
【2回裏】
遊馬「………あれ、太田がいないぞ」
野明「どこ行っちゃったんだろ………」
太田「俺はここだァ!!!」ガシャンガシャン
一同「 」
太田「ヌハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!」ガシャンガシャン
野明「な……なんで2号機に乗ってるの太田さん……」
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:28:08.88 ID:snPmCJit0
太田「わからんのか泉!!!レイバーはでかい!従ってレイバーで守れば、取れないボールなどない!!!!!!!」
野明「……それを含めて分からないんだけど太田さん」
太田「ちなみに今回のルールにも野球のルールにもレイバーは使えんとは書いていない!」
野明「そ……そりゃあ……そうだけど」
太田「バッチコーーーイ!!!!!!」
香貫花「オゥマィガット……頭が痛い」
熊耳「………同じく」
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:28:53.46 ID:snPmCJit0
―そして―
【2人目】
現在
・一塁
・ノーアウト
後藤「………」
パッパッ
遊馬(低めのカーブ)
遊馬「………」
シュッ
浅野「もらったァ!!!!!!」
カキーーーン!!!!!!
野明「太田さん!そっちいったよ!!!」
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:30:03.45 ID:snPmCJit0
太田「任せとけ!!!!!」ガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャン
太田「ん………んんん……」
太田「ま、マズい……細かいボールの位置が…よく…」
ポロッ……
太田「お、落ちた……うぐぐっ」
遊馬「なぁにやってんだ太田ァ!!!!!!」
香貫花「早く投げなさい太田!!!!!!」
太田「分かっとる!!!分かっとるがボールが……ボールがなかなか拾えん……ぐぬぬ…!」
後藤「……1人目、帰って来ちゃった」
ぶち山「……第1小隊に1点追加」
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:30:59.81 ID:snPmCJit0
後藤「あっ」
浅野「………」タタタタッ
後藤「もう一人…帰って来ちゃった」
ぶち山「第1小隊にもう1点追加……」
浅野「悪いけど、2点、頂きましたよ後藤隊長」ニヤッ
後藤「………どうぞ、遠慮なく」
太田「ぬおおおおお!!!!!!!」
香貫花「救いようのない馬鹿だわ……」
熊耳「………同感」
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:31:45.73 ID:snPmCJit0
【3人目】
遊馬「ダメだ………もう負けただろぉ………コレ」
第一小隊隊員「悪いですけど後藤隊長、このまま行かせて貰います」
後藤「………」パッパッ
遊馬(ストレート……ボールだけは避けろ?なんだそりゃ)
遊馬「…………まあいいか」
シュッ!
第1小隊隊員「よし!ストレート!いただき!!!」
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:33:29.74 ID:snPmCJit0
第2小隊一同(打たれる!)
第1小隊一同(イケる!)
第1小隊隊員「うおおおおおお!!!!!!」
後藤「………奥さんに黙って最近、泡のお風呂、週5で通ってるんだって?」ヒソッ
第1小隊隊員「えっ?」
バシィィィ!!!
ぶち山「ストラーイク!!!」
一同「えっ」
後藤「………」
野明「な……何を…」
遊馬「したんだ……あのおっさん…」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:34:27.13 ID:snPmCJit0
【4人目】
後藤「………で………の……した?」ヒソッ
五味丘「 」
ぶち山「ストラーイク!!!バッターアウト!!!」
【5人目】
後藤「………から………したって本当?」ヒソッ
結城「 」
ぶち山「ストラーイク!!!三振!バッターアウトでスリーアウト!!!!!」
野明「本当に隊長、何…したんですか」
後藤「メダパニ唱えただけ」
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:35:01.82 ID:snPmCJit0
【3回表】
遊馬「………とうとう最後の攻撃か」
野明「ここで点数とらなきゃ、マズいよね」
シゲ「もう日がくれちゃうしさぁ、みんなサッサとしないとしてくれない?正直俺たち夜から仕事があるんだよね」
野明「ご、ごめん!えっと……次は」
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:36:14.23 ID:snPmCJit0
【1人目】
進士「………よしっ」ググッ
野明「進士さんだ!ヒットくらいは……」
進士「あれ、そう言えば多美子さんは」
シゲ「夜ご飯の支度だってんで、帰っちゃったけど」
進士「えっ………」
バシィィィ!!!!!!!!!
シゲ「ストラーイク!!!!!!!!!バッターアウト!!!!!!」
進士「多美子さん……帰っちゃったんだ………多美子さん……多美子さん………」
進士「僕より夜ご飯の方が大切なんだああああああああ!!!!!!多美子さあああああああああああああん!!!!!!!!!」
野明「 」
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:37:09.52 ID:snPmCJit0
太田「嫁がいないと何にも出来んのか進士!」
進士「嫁がいなくて何にも出来ない人よりはマシですけどね」ギロッ
太田「にゃあああああんだとぉぉおおお!!!!!!」
進士「僕はいまイライラしてるんです!受けて立ちますよ!!!!!!」
ぶち山「ちょっとちょっと2人とも……」
整備員「いいぞ!やれやれ!」
ギャーギャーギャーギャーギャーギャーギャーギャーギャーギャー
遊馬「……味方同士で場外乱闘やってちゃ世話ないな」
野明「………ね」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:38:44.82 ID:snPmCJit0
【2人目】
シゲ「ってな訳で、太田ちゃんの番、抜かしちゃったけど……ぶち山が帰って来ないからさぁ……」
シゲ「審判とバッター両方やれって……俺もさぁ……年なのよ……」
シゲ「程があるっていうかさぁ……」
五味丘「………」シュッ
シゲ「………」ぶんっ
バシィィィ!!!
シゲ「はい、ストライク三振バッターアウトー」
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:39:25.77 ID:snPmCJit0
野明「……次で一点も取れなかったら」
遊馬「まあ……マズいだろうな。南雲隊長の番が回ってくる。そしたら確実に決めてくるだろ」
野明「ま…まさか、しないって言ってた…あの格好をまた……?」
遊馬「するだろうよ。俺達に…いや、後藤隊長に勝てるとなりゃさ」
香貫花「散々煮え湯を飲まされてきたんだもの」
熊耳「南雲隊長のポジションは不幸なんてものじゃないわよ……」
野明「で……次は」
遊馬「後藤隊長」
野明「……今日一度も打ってないけど」
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:39:51.14 ID:snPmCJit0
熊耳「……でも私思うのよ。何だか今日のゲーム……誰かにコントロールされてるみたいだって」
野明「……コントロール?」
香貫花「そうね……言うならば、試合前に確実に勝つはずだった第1小隊と確実に負けるはずだった第2小隊」
香貫花「その2組の小隊が横並びなのよ?奇妙だと思わない野明」
野明「た……確かに」
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:40:21.77 ID:snPmCJit0
香貫花「我々は誰かに……無意識のうちに試合の流れをコントロールされていた」
熊耳「そして……コントロールしている人間がすなわち、後藤隊長と」
野明「と?」
香貫花「南雲隊長……だとしたら」
野明「ま、まさか……」
遊馬「後藤隊長ならともかく……南雲隊長がそんなことするわけが」
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:40:51.85 ID:snPmCJit0
南雲「五味丘」
五味丘「はい」
南雲「ボール、貸して頂戴」
五味丘「えっ」
南雲「次は私が投げるわ。その間に身体を休めていなさい」
五味丘「しかし……南雲隊長」
南雲「悪いようにはしないから、やらせて」
五味丘「……」
南雲「お願い、五味丘君」
五味丘「………はい」
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:41:20.18 ID:snPmCJit0
【3人目】
シゲ「あー、バッター後藤たいちょー」
後藤「………」
シゲ「対するピッチャーは………」
南雲「………」
シゲ「ええっ!?南雲さぁん!?」
一同「えっ!」
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:42:02.08 ID:snPmCJit0
後藤「あれっ……投げるの?」
南雲「まあね。一応、出来るのよ」
後藤「なんでも……出来るんだなぁ……」
南雲「何でも出来るのよ」
シゲ「あわわわわわわわわわわ………」
野明「まさか……後藤隊長と南雲隊長が…!」
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:43:10.86 ID:snPmCJit0
香貫花「あの人……レイバーの運転も出来るし、噂によれば武道も後藤隊長より腕が立つって言うわ」
ひろみ「そして、警視庁きっての才媛で……」
進士「しかもスタイル抜群の美人とくれば……」
太田「怖いものなしだな」
野明「……帰って来てたんだ二人とも」
遊馬「…まるで完璧超人かあの人は」
香貫花「つくづく思うけど、後藤隊長って理想が高すぎるわよね」
第2小隊一同「うんうん」
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:43:44.00 ID:snPmCJit0
香貫花「と、なると2人の目的は……おそらく」
熊耳「直接対決ってヤツね」
野明「なんの為に」
香貫花「もちろん南雲隊長は日頃の憂さ晴らしに諸悪の根元である後藤隊長に勝ちたい」
熊耳「そして後藤隊長は南雲隊長に勝っていいところを見せたいのよ、きっと」
野明「でも何でわざわざそのために野球大会なんて……」
香貫花「部下の手前……それから立場上、直接真剣勝負なんて出来ないのよ、二人とも」
熊耳「だからこういう機会を作るしかなかった………」
野明「ちょっと考え過ぎだってぇ、2人ともぉー……」
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:44:25.31 ID:snPmCJit0
南雲「ねえ後藤さん」
後藤「なあに、しのぶさん」
南雲「もう時間がないことだし、あなたが三振したら第1小隊のかち、あなたがヒットを打てば第2小隊のかち……そう言うことにしない?」
後藤「いいけどさ……本当にいいの?俺が万が一打ったところで、第1小隊の勝つ可能性の方が高いんですよ、しのぶさん」
南雲「別に良いわ。言ったでしょう。時間がないからそうしましょうって」
後藤「しのぶさんがいいなら……僕は良いですけど」
シゲ「はわわわわわわわわわわ」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:44:31.17 ID:PePO0jxE0
押井っぽくなってきた
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:44:52.94 ID:snPmCJit0
野明「で、でも……南雲さんが勝つんじゃ」
熊耳「だから言ったでしょう、試合はコントロールされていた。だから、当然後藤隊長も真の実力を発揮してはいなかった」
香貫花「そうよ……まさかあの人が……三振続きなんて逆におかしな話なのよ」
野明「そ……そうなんだ……」
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:45:32.43 ID:snPmCJit0
【1球目】
南雲「……行くわよ」
後藤「どうぞ」
シゲ「じゃ、じゃあ、ゲーム再開っ!!!!!」
南雲「………」スッ
一同「おおお……!」
南雲「………」
バシュッ!!!
シゲ「南雲さんが、投げたああああああああ!!!!!!」
野明「は………速い……」
遊馬「俺より全然良い球投げやがる………」
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:45:47.47 ID:PePO0jxE0
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:45:58.61 ID:snPmCJit0
バシィィィ!!!
後藤「………」
シゲ「す……ストラーイク!!!ふぇー」
南雲「………」
一同「おおお………」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:46:52.86 ID:snPmCJit0
【2球目】
南雲「………」
後藤「………」
シゲ「2球目!!!!!!いってみよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
南雲「………」スッ
後藤「………」グッ
南雲「………」シュッ!
シゲ「投げたああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
後藤「………」ぶんっ
カキィィィィン!!!
南雲「!?」
シゲ「う、打ったああああああああああああああ!!!!!!?」
野明「え……ま、まさか!」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:47:14.69 ID:snPmCJit0
シゲ「あ……ふぁ……ファール……」
後藤「あー、びっくりした。適当に振ったら当たっちゃうんだもんなぁ……」
南雲「………」ギロッ
一同(南雲さんの目が……怖い……!)
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:47:50.92 ID:snPmCJit0
【3球目】
シゲ「ボール!!!」
【4球目】
カキィィィィン!!!
シゲ「ファール!!!」
【5球目】
シゲ「ボール!!!」
【6球目】
カキィィィィン!!!
シゲ「ファール!!!」
【7球目】
シゲ「ボール!!!」
野明「こ……これでついに……」
遊馬「2ストライク、3ボール……か」
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:49:19.23 ID:snPmCJit0
進士「後藤隊長は、南雲さんのボールを誘ってるんでしょうかね」
遊馬「まさか……だとしたら、永久に決着はつかないぞ……」
南雲「……後藤さん、提案があるんだけど」
後藤「なあに、しのぶさん」
南雲「……押し出しの場合、そちらの勝ちでいいわよ、後藤さん」
後藤「そりゃどうも」
南雲「ただし……ファールの場合、こちらの勝ちにさせて貰うわ。もう時間もないことだし、それでいいかしら」
後藤「どうぞ」
南雲「……いくわよ」
後藤「………」グッ
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:50:28.58 ID:snPmCJit0
シゲ「じゃあいよいよ最後の投球!!!!!!いいいいってみよおおお!!!!!!!!」ゴクリ
野明「………」ゴクリ
遊馬「………」ゴクリ
熊耳「………」ゴクリ
進士「………」ゴクリ
太田「………」ゴクリ
ひろみ「……」ゴクリ
香貫花「……」ゴクリ
第1小隊一同「………」ゴクリ
南雲「………」スッ
シュッ!!!
シゲ「投げた!投げた!投げたああああああああああああああああああああああああああ!!!」
後藤「………!」
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:51:01.79 ID:snPmCJit0
シゲ「さあ……後藤隊長はどんな手に出るのか!」
シゲ「警視庁きっての才媛vs警視庁きってのカミソリ男!!!!!!!!!」
シゲ「その対決に!!!!!!今ああ!!!ピリオドがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
『入電!入電!第12管区より入電!!!!!!』
一同「 」ズコーッ!!!!!!
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:51:50.76 ID:snPmCJit0
南雲「…出動要請と来れば、仕方ないわね」
後藤「はい、と言うわけで、お仕事お仕事」
野明「そんなぁ!」
遊馬「良いところだったんですよ、隊長!」
進士「なんとか……最後の一球だけでも……」
一同「お願いしますう!!!!!!」
後藤「ダーメ。お仕事お仕事!はいはい、いったいった」
第2小隊一同「はぁい………」
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:52:16.91 ID:snPmCJit0
南雲「ふふっ……嫌だわ、タイミング悪いんだから」
後藤「………」
後藤「しのぶさん、さいしょはグー」
南雲「……仕方ないわね」
後藤・南雲「じゃーんけん…………」
後藤・南雲「ぽんっ」
後藤・南雲「あーいこで」
後藤・南雲「しょ」
後藤・南雲「あーいこで」
後藤・南雲「しょ」
後藤・南雲「あーいこで」
シゲ「………仲、いいね」
遊馬「どこまでもハッキリしないな……あの二人」
野明「隊長ー……早く行きますよー……」
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:52:47.83 ID:snPmCJit0
―――――
グツグツ……グツグツ………
第2小隊一同「メリークリスマース!!!!!!」
野明「いいのかなぁ、勤務中にクリスマスパーティーなんて」
遊馬「酒は飲んでないんだし、問題ないだろ」
熊耳「でも……良かったわね、結局正月休みが取れて」
遊馬「隊長同士のじゃんけんでも決まらず、変わりに、残った香貫花がじゃんけんして決まったんだってんだから、気が抜けるよな」
太田「贅沢をいうな篠原。犠牲になった第1小隊の先輩方の気持ちを考えろ」
野明「そうだよ。楽しかったんだからさ、いいじゃないの」
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:53:37.23 ID:snPmCJit0
ひろみ「そうですね。なんかあれから第1小隊の方々とも仲良くなれた気もしますし」
進士「そうですよねぇ……それは感じます」
野明「いつも入れ違いになっちゃうもんね」
熊耳「………」
野明「どうしたの熊耳さん。また考えこんで」
熊耳「なんだかやっぱり、隊長の手のひらで全て転がされていた様な気がして」
進士「やだな、きのせいですって熊耳さん」
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:54:29.82 ID:snPmCJit0
熊耳「何だか上手く行きすぎてる気がするのよねぇ………」
熊耳「やっぱり我々が勝ちを手にするには香貫花さんが南雲隊長とじゃんけんする……それしかなかったんじゃ……」
ひろみ「考え過ぎですよ」
熊耳「そして、後腐れなく円満にじゃんけん勝負に持ち込む為に後藤隊長が全てを仕組んだんじゃ」
遊馬「まさか!熊耳さん」
熊耳「いえ……あの南雲さんの衣装だって……第1小隊が負けを覚悟の上で後藤隊長に協力をして……と言うことだって」
太田「か……考え過ぎだと思います熊耳巡査部長」
熊耳「いえ……むしろ目的はそっちにあったんじゃ……」
一同「考え過ぎですって熊耳さん!」
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:54:54.45 ID:snPmCJit0
熊耳「そう……かしら……ね」
後藤「お、お前らやっとるな」
野明「後藤隊長もどうです?」
遊馬「乾杯し直そう。あ、ウーロン茶ですけど」
後藤「どうした熊耳、暗い顔して」
熊耳「は、はい」
後藤「考え過ぎるのがお前の悪い癖だぞ。もっと気楽にいけー、気楽に」
熊耳「はい………」
野明「じゃあもう一度!」
第2小隊一同「かんぱーい!!!!!!メリークリスマース!!!」
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:57:02.54 ID:snPmCJit0
――――
カタカタカタカタ
熊耳「以上が……特車2課の…環境の特異性を顕現した事件の一部始終である。」
熊耳「第2小隊にいると不思議と……」
熊耳「常識、非常識。日常、非日常。」
熊耳「そして……」
熊耳「普遍か、特異か」
熊耳「その…境界すら、健やかなる警察官の肉体、精神を持ってしても…曖昧になってしまうのです」
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:57:49.08 ID:snPmCJit0
熊耳「………とかなんとか言いながら」
熊耳「結局、お正月も呼び出されて仕事してるんだから……やんなっちゃうわ」
野明「熊耳さーん!また出動だって!」
熊耳「……はーい」
カチャッ……
こっそり……
後藤「………」ニヤッ
おしまい
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:58:25.98 ID:aizs36Pu0
すげー面白かった!
乙乙!!
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:58:43.02 ID:wFA41pcM0
見た気になったw
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:59:27.69 ID:dy0ekJkd0
脳内再生余裕でした乙!!
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 00:59:50.47 ID:snPmCJit0
この物語はフィクションである。・・・が10年後においては定かではない。
■To Be Continued
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 01:00:40.86 ID:snPmCJit0
お付き合いありがとうございました
しのぶさんばんざああああああい!!!!!!!!!!!!ばんざああああああい!!!!!!!!!
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 01:00:43.67 ID:PePO0jxE0
今だに南雲さんが嫁
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 01:01:27.51 ID:jAD6HwbR0
俺はパトレイバー!っつーよりも
むしろバドレイパーだねっ
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 01:01:36.92 ID:PePO0jxE0
だれもきずかーなーいけど滅びの歌ーがたーかくー
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 01:02:28.04 ID:Bk5oBNUIO
だきしめてwwwwミッナイブーwwwwwwww
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 01:02:54.18 ID:dy0ekJkd0
ながれてるーだから駆けー下りーるのー
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 01:03:05.88 ID:wFA41pcM0
あいがいっt!
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 01:03:29.87 ID:PePO0jxE0
きっみっにーっいかれてめためためっちゃめっかぐるっいーー
昔笠原弘子とゆうきまさみ結婚すると思ってたよ
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 01:03:34.09 ID:Bk5oBNUIO
あーやくそくーのとちへー
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 01:03:59.66 ID:PePO0jxE0
どーぞみーちびーいてーー
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 01:06:10.93 ID:Bk5oBNUIO
あーけがれーひーとつないー
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 01:06:50.04 ID:snPmCJit0
ひとはいーないーいーきていくー
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 01:07:31.77 ID:dy0ekJkd0
そのことがー
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 01:08:47.16 ID:Bk5oBNUIO
たたかいだからー
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 01:11:26.24 ID:PePO0jxE0
きっみっにーいかれてめためためっちゃめっかぐるっいぃ
転載元
第2小隊一同「特車2課対抗野球大会?」後藤隊長「そっ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1355148633/
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