関連:
唯「ハンター試験?」 part1
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 05:56:59.92 ID:4yzXfLHN0
ゴゥンゴゥン
二次試験合格者は飛行船に乗り、次なる試験場へ向かっていた
ネテロ「残った75名の諸君にはあらためてあいさつしとこうかの」
ネテロ「ハンター協会の会長を務めとるネテロじゃ」
ネテロ「ここからはワシも同行することにしたからよろしくの」
役員「次の目的地には明日の朝8時到着予定です。こちらから連絡があるまでご自由にお過ごしください」
澪「ってことはあと12時間くらいはあるのか・・・」
律「特に何もしてこなかったけど疲れたなあ」
梓「練習します?」
律「いや・・・さすがにもう無理だ・・・寝よう・・・」
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 05:58:59.55 ID:4yzXfLHN0
唯「ムギちゃんどうする?寝る?」
紬「飛行船の中を探検してみない?」
唯「おお!いいねえ!じゃあ行きますか!」
紬「みんなは・・・あらもう寝てる。斉藤」
斉藤「は、皆様は私がお部屋まで運んでおきます」
紬「よろしくね」
ゴン「唯さんも探検?オレもキルアと探検するんだ~」
唯「ゴンくんも探検か~一緒に行く?」
ゴン「う~ん・・・キルアが照れてるからまた今度!」
キルア「なっ・・・!ゴンてめー!!//」
ゴン「アハハ、じゃあね唯さん!」
紬(ゴンくんとキルアくん・・・これはこれで・・・アリね!!!)
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 06:02:59.19 ID:4yzXfLHN0
唯「ねえムギちゃん」
紬「なあに?」
唯「ムギちゃんはハンターになったら何したい?」
紬「私は・・・まだわからない・・・かな」
唯「?」
紬「ハンターになって外の世界を見て回りたいって思うけど、今はみんなといるのが楽しいから・・・唯ちゃんは?」
唯「あはは、私もまだわかんないや」
アイ(お姉ちゃん楽しそう・・・)
ネテロ「む、君たちは・・・」
唯「あ、会長さん!ゴンくんにキルアくんも!」
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 06:06:59.73 ID:4yzXfLHN0
唯「なにしてるの?」
ネテロ「これからちょっとしたゲームをしようと思ってな、君たちも来るかね?」
唯「ゲームだって!面白そう!いくいく!」
紬「私も行きます!」
ネテロ「わかった、ついてきなさい」
ゴン「唯さんと紬さんは仲がいいの?」
唯「うん!ムギちゃんは私の一番大事な友達のひとりだよ!」
紬「ありがとう唯ちゃん、私もそうよ。唯ちゃんの事大好き」
唯「告白されちゃった!」
紬「うふふ♪」
キルア(なんかエッチだ///)
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 06:10:00.07 ID:4yzXfLHN0
ネテロ「さて、この部屋にしようかの」
唯「結構広いね~けいおん部の部室の2倍くらいあるよ~」
ネテロ「今からやるのは、ボールを使ったゲームじゃ」
ゴン「ボール?」
ネテロ「ワシからこのボールを奪えたら、ハンターの資格をやろう」
紬「!!」
キルア「いいの?」
ネテロ「構わんよ、出来たらの話じゃがな」
キルア「じゃあオレから行かせてもらおうかな」
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 06:14:00.01 ID:4yzXfLHN0
キルア「見てろよ・・・」スススッ
ゴン「キルアが何人にも見える・・・!?」
唯「分身の術だね!ムギちゃん!」
紬「いえ違うわ。あれは肢曲っていう暗殺者の特殊技能・・・分身しているように見えるのは残像よ」
紬「でもなぜキルアくんがあれを・・・?」
ゴン「キルアは暗殺一家のエリートらしいんだ。さっき聞いたんだけど」
唯「ええ!?キルアくんも!?」
唯「も、ってどういうこと?」
唯「ムギちゃんも暗殺術が使えるらしいんだよ!見たことないけど」
ゴン「すごいや紬さん!」
紬「一瞬も疑わないのね・・・うん、ありがとうゴンくん」
キルア「くっそ!全然取れない!」
ネテロ「筋はいいがまだまだ甘いのう」
キルア「くそ!いったん交代だ!」
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 06:17:07.19 ID:4yzXfLHN0
紬「それじゃ私が」
唯「ムギちゃんふぁいと!」
紬「唯ちゃんに見せてあげるわ。私のちから」
紬「いきます!」スススッ
キルア「肢曲!?なんで・・・!?」
ゴン「紬さんも暗殺術が使えるんだってさ!」
唯「すごいでしょ!私も初めて見たけれども!」フンス
キルア「オレの家族以外でもこんなこと出来る奴がいるなんて・・・」
紬「はぁ・・・はぁ・・・全然だめね・・・」
ネテロ「末恐ろしい子供たちじゃのう・・・」
紬「交代お願い・・・」
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 06:19:27.77 ID:4yzXfLHN0
ゴン「よし!次はオレだ!」
紬「がんばってね~」
唯「ムギちゃんすごかったね!」
紬「ありがとう唯ちゃん」
キルア「紬さん・・・あれはいったいどこで・・・」
紬「多分キルアくんと同じよ。私も生まれたときからいろいろな技術を叩き込まれたの」
キルア「そうなんだ。オレと同じような人がいたんだ・・・」
ゴン「くそ~動き全然見えない。唯さん!交代!」
ネテロ「なかなかいい動きじゃったぞ」
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 06:19:35.16 ID:NwCc22oK0
紬は勝手に無双状態の最強だと思ってたけどゴンキルと同じくらいなのか
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 06:22:26.11 ID:4yzXfLHN0
唯「よし!いくよ!」
ネテロ「こい!」
唯「とう!」
ネテロ「まだまだ」
唯「なんの!」
ネテロ「甘い!」
うんたん・・・
唯「ほい!」
ネテロ「こっちじゃ!」
うんたん・・・
唯「はぁ・・・ダメだよ~こうたい!」
キルア「じゃあオレが!」
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 06:25:34.83 ID:4yzXfLHN0
紬「私の番ね・・・」
うんたん・・・
ゴン「次行くよ!・・・」
うんたん・・・
唯「よ~し!・・・」
うんたん・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
ネテロ「ふむ、まだまだ甘いの」
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 06:27:46.19 ID:4yzXfLHN0
唯「次は私が!」
ネテロ「ふむ、唯と言ったの」
唯「いいました!とりゃ!」
ネテロ「こう言ってはなんじゃが、お前さんは他の三人と比べるといささか身体能力が劣っておる」
うんたん・・・
唯「わかってます!よいしょ!」
ネテロ「このままじゃ何年かかっても無理じゃぞ」
うんたん・・・
そう、わかってる。私が他の三人以下なのは痛いほど分かってる
だからこそ・・・出来る事もある・・・
チャンスは・・・一度きり・・・
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 06:31:57.16 ID:4yzXfLHN0
ネテロさんはすごい。こんな私みたいなのでも全然油断してない
手加減はしてるけど油断はしてない。さすがハンター協会会長だ
でも・・・本人も気づかないくらいの、小さな小さな隙はきっとある
さっきも言ったけど私は劣ってる・・・ここにいる誰よりも
だから、だからこそネテロさんも・・・意識こそしてなくても、きっと・・・
どこかで・・・『油断』してるはず・・・
気づかないけど・・・そこにあるはず
でも・・・ネテロさんが私を意識しだしたら
わずかな隙さえ・・・消えうせる
だから・・・チャンスは一回・・・!
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 07:02:02.57 ID:4yzXfLHN0
―――――――――
――――――
―――
唯「う~ん・・・」
澪「どうした?今の演奏は完璧だったろ」
唯「あ!わかった!チューニングがずれてる!」
梓「ええ?演奏する前にちゃんと・・・」
唯「半音の半分の半分の半分の半分の半分の半分ずれてる!」
律「えええ!?」
紬「そんなのわかるの!?」
唯「よし、これでOK!」チョン
―――
――――――
―――――――――
違和感が確信に変わる前に―――!!!
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 07:04:35.15 ID:4yzXfLHN0
唯「うんたん・・・うんたん・・・」
ネテロ「なんじゃ?」
完全ランダムに見えるネテロさんの動きの中に
こっちがある特定の動きをしたときのみ現れる
ネテロさんの行動のパターン・・・!
リズムの中に現れるその時が
最初で最後の―――
唯「チャンスだよ!!」
ネテロ「なに!?」
ネテロ(行動を先読みされたじゃと―――!?)
紬「!!!」
ゴン「いける!!!」
キルア「なんだと!?」
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 07:07:32.77 ID:4yzXfLHN0
ネテロ「ふん!!」
唯「わきゃあ!」ベシャッ!
ネテロはとっさに右手で唯の頭をつかみ、地面にたたきつけた
ネテロ(危ない危ない・・・それにしてもワシの行動を先読みするとは・・・)
ネテロ「面白い子じゃて、ホッホッホ」
紬「唯ちゃん!?」
唯「う~ん」ピヨピヨ
ネテロ「すまんの、手を出したのは謝る。完全にワシのミスじゃ・・・」
紬「・・・私、唯ちゃんを連れて帰りますね。心配ですし・・・」
ネテロ「うむ・・・」
紬「それじゃ」
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 07:10:51.12 ID:4yzXfLHN0
ゴン「唯さん惜しかったね。もう少しだったのに」
キルア「けっ、おいゴン。あのジーサン右手と左足使ってねーんだよ」
ゴン「ええ!?」
ネテロ「おや、ばれてたのか」
キルア「はは、食えないジーサンだぜ・・・まあ唯さんは右手、使わせたけどな」
ネテロ「むむ」
キルア「つーわけで無理っぽいからオレも抜けるわ」
ゴン「オレはもう少しやってみるよ。唯さんと同じ右手くらいは使わせてみる」
キルア「ああ、じゃあな」
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 07:13:37.13 ID:4yzXfLHN0
紬(ネテロさん・・・右手と左足を使ってなかった)
紬(私たちの誰も・・・使わせることが出来なかったのに・・・)
紬(唯ちゃんは・・・ネテロさんを追い詰めて・・・右手を使わせた・・・)
紬「すごいわ唯ちゃん・・・わたしにも分かる。前に唯ちゃんが言ってた、わくわくするって気持ちが―――」
唯「う~んむにゃむにゃ」
紬「もう唯ちゃんたら・・・今日はゆっくり寝ましょ・・・」
ゴン「唯さんすごかったね」
ネテロ「うむ。正直予想外じゃった」
ネテロ(右手と左足を使っていなかったために、どこかで動きがパターン化してしまったか・・・)
ネテロ(しかしそれでも、ワシの行動パターンを見抜くとはの・・・楽しくなりそうじゃな、ハンター試験も)
ゴン「よ~し!オレも頑張るぞ!」
ネテロ「こい!」
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 07:17:01.36 ID:4yzXfLHN0
明朝9時半
役員『皆様大変お待たせいたしました、目的地に到着です』
ゴゥンゴゥン・・・
唯「みんな外見て!なんかすごいのがあるよ!」
澪「確かにすごい高い塔だな・・・」
律「ここが次の試験会場・・・」
紬「わくわくするわ~♪」
梓「ファイト!私!」
ゴゥン・・・
役員「到着です」
唯「誰もいないし何もないね」
紬「ここで何をさせる気かしら」
役員「ここはトリックタワーと呼ばれる塔のてっぺんです、ここが三次試験のスタート地点になります」
役員「さて試験内容ですが・・・試験官からの伝言です」
役員「生きて下まで降りてくること、制限時間は72時間」
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 07:24:55.14 ID:Qi6Sm0Wc0
トリックタワーは、人数制限があったから
完璧にオリジナルになるわけだな。
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 08:14:38.82 ID:4yzXfLHN0
役員「生きて下まで降りてくること、制限時間は72時間」
役員「ではまた」
ゴゥンゴゥン
唯「飛行船行っちゃったね」
役員『それではスタート!頑張って下さいね!』
三次試験参加人数73名
唯「73人・・・?2人減ってる?」
唯「高いね~下が全然見えないや」
澪「円柱みたいな形だなこの塔」
律「側面は何もない壁か・・・」
梓「ここから降りるのは無理ですね・・・」
受験生「普通の人間ならな、オレはプロのロッククライマーだ」
受験生「壁にこのくらいのとっかかりがあれば楽勝よ」
紬「・・・」
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 08:18:27.28 ID:4yzXfLHN0
唯「うわ~もうあんなに降りてる」
澪「あ・・・」
律「ん?」
澪「あれ」
受験者「ふふん、どうやら三次試験合格第一号はオレ様のようだな」
バサッバサッ
受験者「?・・・うわあああああああ!!!」
グチャグチャバリバリ
澪「うわああああああ!!」
梓「―――っ!!!」
紬「やっぱり外壁をつたうのは無理みたいね」
律「怪鳥に狙い撃ち・・・」
唯「きっとどこかに下に通じる扉があるはずだよ」
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 08:19:34.85 ID:LKcGQzBf0
1巻おもしろかったなー。
頑張れしえん
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 08:21:25.72 ID:4yzXfLHN0
澪「隠し扉・・・隠し扉・・・」
唯「・・・?」
澪「どうした?」
唯「人数が減ってる」
澪「!」
律「・・・56人!?20人近く消えてる・・・」
澪「ムギの執事は全員居るみたいだけど・・・」
唯「ゴンくんたちも居なくなってる。消えた全員が同じルートを通って行ったとも思えないよ」
律「隠し扉が複数ある・・・てことか」
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 08:24:31.87 ID:4yzXfLHN0
紬「みんな~」
唯「ムギちゃん、あずにゃん」
澪「どこ行ってたんだ?」
梓「そこで隠し扉を見つけました」
唯「ほんと~!?でかしたよあずにゃん!」ダキッ
梓「わっ!くっつかないで下さいよ~」(ああ・・・しあわせ・・・)
紬「それでね、今迷ってるの」
律「なにを?」
紬「どれにしようかと思って」
梓「扉がいっぱいあったんです!」
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 08:28:29.31 ID:4yzXfLHN0
梓「こことここと・・・」
唯「5つの隠し扉がこんな近くに密集してるのか~・・・」
紬「おそらくこの内のいくつかは罠・・・」
律「だろうな」
梓「しかもこの扉、一回きりしか開かないみたいなんです」
唯「ほほう」
梓「別の場所で誰かが降りて行くのを見たんですけど、そこは下からロックされててもうビクともしませんでした」
紬「この扉は回転ドアが床に縦に付いてるような感じみたいなの」
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 08:32:18.61 ID:4yzXfLHN0
梓「つまり扉は一人に一つずつ」
紬「みんなバラバラの道を行かなきゃいけないってことね」
唯「たしかにこの幅じゃ一回につき一人くぐるのが精いっぱいだろうね」
紬「ちょっと提案なんだけど・・・」
唯「なぁに?ムギちゃん」
紬「澪ちゃん、りっちゃん、梓ちゃん・・・棄権した方がいいと思うの」
澪「あ・・・」
律「・・・」
梓「・・・」
紬「ここからは本当に一人で行かなきゃならないわ・・・」
紬「私も唯ちゃんも、執事達ももう助けてあげる事が出来ない・・・」
唯「みんな死んじゃうかも知れない・・・そんなの私・・・」
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 08:34:40.11 ID:4yzXfLHN0
澪「私は行くよ」
唯「澪ちゃん!?」
律「あたしも行くぜ!」
梓「ここまで来て引けないです!」
紬「みんな・・・でも本当に今回ばっかりは・・・」
澪「な~に、心配するな!危険を感じたら無理せずリタイアするから!」
梓「そうです!死ぬかもしれないような場面に遭遇する前に棄権します!」
律「私たち三人が足手まといなのはとっくに知ってる、ただ挑戦する前から諦めたくないんだ」
唯「りっちゃん・・・」
律「お前らと能力は違っても・・・対等な関係でいたいんだ。だから・・・行く」
紬「・・・わかったわ、約束よ。危険を感じたらすぐにリタイアして」
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 08:41:52.41 ID:4yzXfLHN0
唯「じゃあ扉を選ぼう」
澪「ジャンケンで順番を決めましょうか」
ジャンケンポン!あいこで・・・
律「決まったな」
紬「罠にかかっても恨みっこなしよ」
梓「1、2の3で行きましょう!」
唯「ここでいったんお別れだね」
紬「地上でまた会いましょ」
律「みんな・・・」
澪「ん?」
律「大好きだぜ」
梓「1、2の・・・3!!!」
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 08:50:09.22 ID:4yzXfLHN0
スタッ
唯「!?」
紬「・・・」
梓「あ、ははは・・・」
唯「みんな・・・久しぶりだね」
紬「5つの扉のどこを選んでも同じ部屋に降りるようになってたのね・・・」
澪「短い別れだったな」
律「全く」
唯「ん・・・?この部屋・・・」
紬「出口がないわ」
律「みんな、そこの看板に何か書いてるぜ」
唯「どれどれ」
多数決の道
君たち五人はここからゴールまでの道のりを多数決で乗り越えなければならない
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 08:55:47.98 ID:4yzXfLHN0
唯「腕時計みたいなのが置いてあるね」
紬「71:19:10・・・これは多分残り時間のタイマーね」
澪「あと○と×のボタンがある」
試験官『やあ君たち』
唯「あ、そこのスピーカーからだ」
試験官『このタワーには幾通りものルートが用意されており、それぞれクリア条件が異なるのだ』
試験官『そこは多数決の道、たった一人のわがままは決して通らない!』
試験官『互いの協力が絶対必要条件となる難コースである、それでは諸君らの健闘を祈る!』
唯「とりあえずタイマーを付けよう」カチッ
紬「チームワークなら私たちは無敵よ!」カチッ
澪「ああ」カチ
律「HTTをなめんなよ~」カチ
梓「私たちのちから、見せてやるです!」カチ
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 09:00:39.20 ID:4yzXfLHN0
ゴゴゴゴ
唯「おおっ!ドアが現れたよ!」
紬「きっと五人がタイマーを付けるまで現れない仕組みね」
澪「私たちちょうど五人で良かったな~」
律「ああ、五人じゃなかったらここでしばらく足止めだったろうな」
梓「よ~し、いくです!」
唯「あ、さっそく」
このドアを
○→開ける ×→開けない
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 09:02:37.98 ID:4yzXfLHN0
唯「もうここから多数決か~」ピッ
澪「こんなの決まってるだろ・・・」ピッ
律「まる・・・っと」ピッ
紬「えい」ピ
梓「です」ピ
ピピッ
ゴゴゴゴ・・・
○5 ×0
唯「結果も出るのかぁ」
紬「・・・行きましょ」(結果表示・・・いやなシステムね)
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 09:04:48.39 ID:4yzXfLHN0
律「いきなり分かれ道か」
どっちに行く?
○→右 ×→左
澪「扉を出てすぐまた設問か」(左・・・と)ピ
紬(これは思ったより手間取りそうね)ピ
○3 ×2
ゴゴゴゴ・・・
澪「ちょっと待て!こういう時はフツー左だろ?っていうか左じゃないとなんか落ち着かない!」
紬「確かに行動学の見地からも、人は迷ったり未知の道を選ぶ時には無意識に左を選択するケースが多いらしいわ」
梓「私もそれ聞いたことあるです」
律「あたしもちょっと聞いたことある」
澪「お前らなぁ~」
紬「左を選びやすいからこそ右なのよ、試験官が左の法則を知っていたら左の道により難度の高い課題を設ける可能性があるから・・・」
律「そういう事だ」
澪「うう~・・・どうせ私たちは単純だよ」
唯(私も?)
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 09:06:43.33 ID:OmFqu48i0
スレタイがセンター試験に見えた
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 09:07:13.44 ID:4yzXfLHN0
唯「あ!」
紬「広間・・・みたいね」
澪「あっちの端に道が見えるけど・・・」
律「どーすんだよこれ・・・通路がない・・・」
梓「部屋の真ん中に闘技場みたいなのがありますね・・・」
律「そこに行く通路もないし・・・」
紬「下が見えないわね。落ちたら多分終わりみたいだし・・・どうやって向こうまで行ったらいいのかしら」
唯「あ、見て向こうの端」
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 09:09:14.86 ID:4yzXfLHN0
紬「誰かいるみたいね」
唯「アイさんみたいにマントで全身覆ってる・・・あとあれは・・・手錠?」
?「受験生が来たぜ、手錠をはずしてくれ」
試験官『了解』
?「やれやれ、ようやく解放されたぜ」バサッ
?「我々は審査委員会に雇われた特別試験官である!!」
唯「なんか言ってきた!」
?「オレの名はベンドット!ここでお前らは我々5人と戦わなければならない!!」
ベンドット「勝負は一対一で行い、各自一度だけしか戦えない!!順番は自由だ!!」
ベンドット「お前たちは多数決すなわち3勝以上すればここを通過する事が出来る!!」
ベンドット「ルールは極めて単純明快!!戦い方は自由!!引き分けはなし!!」
ベンドット「片方が負けを認めた場合において残された片方を勝利者とする!!」
唯「一対一!?」
紬(まずいわね・・・)
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 09:11:18.76 ID:4yzXfLHN0
ベンドット「それではこの勝負を受けるか否か!!受けるなら○、受けぬなら×を押されよ!」
唯「ど、どうしよう・・・」
紬「私たちは○を押すけど・・・」
澪「私も○だ」
唯「澪ちゃん!」
律「最初に言ったろ、お前らとは対等でいたいって」
梓「それに戦い方は自由って言ってましたし、こっちに有利で危険のない方法を提示すればいいんですよ!」
律「危なくなったら棄権するって言ったろ?」
唯「・・・うん!ありがとう!」
紬「じゃあ・・・」
ピッ
○5 ×0
唯「満場一致だよ!」
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 09:13:20.69 ID:4yzXfLHN0
ベンドット「よかろう!こちらの一番手はオレだ!!さあそちらも選ばれよ!」
唯「どうする?」
梓「・・・私が行きます」
唯「あずにゃん!?」
梓「戦い方は自由なんですから、心配しないでください」
梓「それにもし2勝2敗で大将戦なんて事になって、最後が私だったら荷が重すぎます」
梓「だから唯先輩とムギ先輩のどっちかは大将やって下さいね」
唯「あずにゃん・・・大丈夫?」
梓「そりゃ怖いですけど・・・あ、じゃあ唯先輩いつものやって下さいよ」
唯「いつもの?」
梓「ぎゅって・・・してください」
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 09:15:23.45 ID:4yzXfLHN0
唯「あずにゃん・・・がんばってね」ギュッ
梓「はい・・・私、勝ちます」ギュッ
もう・・・唯先輩・・・いつものって言ったのに・・・いつもよりずっと強くてあったかい・・・
梓「大好きです・・・唯先輩」
唯「あずにゃん・・・」
ゴゴゴゴ・・・
紬「中央の闘技場まで橋がかかったわ」
ベンドット「戦う者のみ渡られよ!!」
梓「・・・行ってきます」
唯「あ・・・」
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 09:17:27.28 ID:4yzXfLHN0
ゴゴゴゴ・・・
梓「橋が無くなっていく・・・」
ベンドット「さて、勝負の方法を決めようか」
ベンドット「オレはデスマッチを提案する!」
梓「お断りです!」
ベンドット「・・・じゃあどうするのだ?」
梓「えーと・・・じゃあギターのテクニックとか・・・」
ベンドット「断る。互いに譲れないのなら勝負方法をコイントスで決める事になっている」
梓「分かりました・・・じゃあ表で」
ベンドット「よかろう、では裏で・・・」ピンッ
ベンドット「・・・裏だな」
梓(そんな・・・)
ベンドット「では行くぞ・・・勝負!!」
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 09:19:32.58 ID:4yzXfLHN0
梓「きゃああああ!!」
唯「逃げてあずにゃん!」
紬「いえ、もう降参して梓ちゃん!棄権してお願い!!」
ベンドット「逃げてばかりでは勝てんぞ・・・ふんっ!!」ブンッ
ベンドットの拳が空を切る
梓「きゃああ!!」
梓(怖い・・・怖い!!でも・・・)
梓(5人で3勝・・・つまり唯先輩とムギ先輩の『2人』が勝つ事を前提としても、私か澪先輩か律先輩が勝たなきゃ・・・!!!)
梓(それに・・・先鋒の私が降参したらチームの士気にも関わる・・・!!だからそう簡単には引けない!!)
梓(何とかしないと・・・何とか・・・!!)
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 09:24:43.53 ID:pCWyM2uP0
新幹線の中から支援だぜ
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 10:00:06.86 ID:4yzXfLHN0
ベンドット「いつまで逃げているつもりだ?はあっ!!」ブゥン!
梓(くぅ・・・戦力差がありすぎる・・・それに追う方より追われる方が負荷が大きい・・・)
梓(何より、もう体力が・・・精神的な圧迫で体力の減りがいつもより早い・・・!)
ベンドット「疲れが見えてきたな・・・そろそろ終わりにしてやろう」
唯「あずにゃん!棄権して!」
紬「梓ちゃん!」
梓(二人のためにも・・・何とか勝たないと・・・!!)
澪「梓!!!」
律「もういい!!!」
梓「澪先輩!?律先輩!?」
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 10:06:18.90 ID:4yzXfLHN0
澪「お前の事だから唯とムギの為に無理してるんだろ!?」
律「ここで勝たないと後がきついとか、先鋒戦から落とせないとか!!」
澪「そんなに私たちは頼りないのか!?」
梓「―――!!」
律「HTTは唯とムギだけじゃないんだぜ!!」
澪「たまには私たちを頼ってくれても・・・信じてくれてもいいんじゃないか!?」
梓「先輩・・・!!」
澪「お前が負けても私たちが必ず勝つ!!信じろ!!」
律「たまには先輩の言うことも聞け!!」
梓(・・・そうだった・・・私には・・・頼れる先輩が『4人』もいるんだ・・・)
梓「ありがとうございます・・・」
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 10:12:16.12 ID:4yzXfLHN0
梓「まいりました!!棄権します!!」
ベンドット「なに?」
梓「私の負けです!」
ベンドット「・・・ふん」
梓「あ、橋がまたかかっていく・・・」
ゴゴゴゴ・・・
梓「・・・ごめんなさ」
唯「あずにゃん!!」
紬「無事で良かった!」
澪「良くやった梓、後は」
律「私たちに任せろ!!」
梓「・・・はい!」
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 10:19:11.14 ID:4yzXfLHN0
ベンドット「これでこっちの1勝、我々があと2勝すればお前たちの負けだ」
ベンドット「先には進めず引き返す事も出来ない、時間切れまでここで立ち尽くすのだ」
唯「ふんだ!こっから4連勝だもんね!!」
澪「3連勝したらそこで終わりだけどな」
律「唯~しっかりしりよ~」
紬「うふふ」
梓「・・・あははっ」
ベンドット「それにしても少々予定が狂ったな。時間をかけていたぶるつもりだったのに」
?「相手が予想以上に腰ぬけだったわけだ」
?「問題ねーさ、俺たちがあと2勝すれば」
?「自動的に彼女たちはここで残り時間釘づけ、私達全員72年分の恩赦が受けられる」
?「さて次はボクだ、錠をはずしてくれ」
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 10:22:40.86 ID:4yzXfLHN0
唯「今向こうの話が聴こえたんだけど・・・」
紬「私も聴こえたわ、彼らの狙いが分かった」
・・・・・
澪「超長期刑囚・・・!」
紬「ええ」
紬「私たちをこの塔から出さなければその時間に応じて、刑期を短くしてもらえるみたい」
律「じゃああいつらは囚人ってわけか」
梓「凶悪犯って事ですね」
唯「ケーキ?」
?「次はボクだよ。名前はセドカンって言うんだ」
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 10:28:39.74 ID:4yzXfLHN0
紬「こっちは誰が・・・」
唯「はい!私がいくよ!」
澪「唯」
律「まあいいんじゃないか」
梓「唯先輩頑張って下さい!」
唯「まかせて!あの人痩せててあんまり強そうじゃないしきっと大丈夫だよ!」
セドカン「決まったかい?じゃあ橋をかけるよ」
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 10:30:06.59 ID:4yzXfLHN0
セドカン「さて御覧のように、ボクは体力にあまり自信がない」
セドカン「単純な殴り合いやとんだり走ったりは苦手なんだ」
唯「私はそっちの方がいいかも。あんまり考えたりするの得意じゃないし」
セドカン「やっぱり?・・・そんな二人のために簡単なゲームがあるんだ」
唯「?」
セドカン「同時にローソクに火をともし、先に火が消えた方の負け・・・どう?」
唯「うん!分かりやすい!その勝負でいいよ」
セドカン「OK、それじゃ・・・」
唯「!?」
セドカン「どっちのローソクがいいか決めてくれ」
紬「長いローソクと・・・」
梓「短いローソク・・・!!」
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 10:32:43.89 ID:4yzXfLHN0
セドカン「長いローソクなら○を、短い方なら×を押す事。多数決で決めてもらう」
唯「・・・」
澪(・・・罠だ・・・!!)
梓(普通なら長いほうをとる・・・普通なら・・・!!)
律「長いほうにはきっと罠がしかけてあるぜ」
紬「確かにそう考えるのが普通よね・・・でもその裏をかいて短い方に仕掛けがあるかも」
律「でもそんなこと言ってたら・・・」
紬「ええ、きりがないわ」
紬「不自由な二択ってやつね」
梓「不自由な二択・・・ですか?」
紬「ババ抜きで最後の二枚から一枚選ぶとき・・・一枚をとりやすいように上に突き出しておく・・・簡単に言えばそういう事よ」
梓「条件の違う選択肢だと正常な判断が出来なくなるって訳ですね」
澪「くそ・・・どうする?」
紬「・・・」
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 10:34:24.84 ID:4yzXfLHN0
紬「唯ちゃん!唯ちゃんが決めて!私たちは唯ちゃんの決定に従うわ!」
唯「私が決めていいの?わかった!」
唯「それじゃ長い方ね!」
澪(・・・)
紬(まさか)
セドカン「長いローソクでいいんだね」
唯「だって長いほうが長時間火が消えないに決まってるよ~えへへ!」
澪律紬梓(やっぱり考えてなかったか)
ピピッ
○5 ×0
セドカン「OK、受け取ってくれ。君が長いほうでボクが短い方だ」
セドカン「それじゃ同時に火をつけよう」
セドカン「ゲームスタート!!」
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 10:37:06.27 ID:4yzXfLHN0
ヒョオオオオオオオオ・・・
唯「おっとっと・・・危ない危ない」ユラユラ
律「下から吹き上げる風が強いな・・・」
澪「勝負の間中うっかり動けないし、よそ見も出来ないってことか」
唯「・・・!」ボンッ!ボボボボ
律「!おいっ!唯のローソクが!」
ゴオオオオオ
唯「・・・・」ボオオオオオオ
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 10:51:47.28 ID:4yzXfLHN0
紬「あきらかに向こうのローソクより炎の勢いが大きい!」
梓「ローソクの中に火薬か何かを混ぜて、火力と強めてロウの消耗を早めてるみたいです!」
澪「見ろ!どんどん短くなっていく!」
唯「あちち」
紬「この調子じゃあと2、3分しか持たないわ!」
律「くそ!やっぱり長い方に罠が仕掛けてあったのか!」
唯「あちあちち」
セドカン(くくく・・・違うんだよ)
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 10:53:41.24 ID:4yzXfLHN0
セドカン(用意していたローソクは4本!)
セドカン(不自由な二択はあくまで実際の罠をかくすためのカムフラージュ)
セドカン(君たちは勝手にどちらかが罠だと思い込んだ、あまりに不公平な選択を前にして両方とも罠だとは考えなかった)
セドカン(実際は長短どちらを選ぼうが、オレがお前に渡すのは油たっぷりのローソクだったって訳さ!)
唯「・・・やっぱりね!」
セドカン(やっぱり長い方に罠が・・・ってか?バカめ!)
唯「やっぱりどっちにも罠が仕掛けてあったみたいだね!」
セドカン「なっ!?」
唯「なんとなく分かってたよ、だから長い方を選んだんだ!」
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:00:02.40 ID:4yzXfLHN0
唯「火の勢いが強いって事はちょっとの風じゃ消えないって事」
唯「長い方なら罠でも多少はもってくれるしね!」トン
セドカン「ローソクを床に・・・!」
ダッ!!
セドカン(疾い!!)
セドカン「あっ・・・」
唯「ふっ!!」
セドカン「あっ消された・・・」
唯「勝ちぃ!」
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:04:18.58 ID:6Bn+iWW40
唯もいいバネしてるのか?
でも身体能力は…
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:05:09.46 ID:4yzXfLHN0
律「よし!これで1勝だ!」
澪「あと2勝だな!」
梓「唯先輩かっこいいです!」
紬「さすが唯ちゃんね」
唯「えへへ~」
?「バカが、道具に頼って小細工なんかするからこうなるんだ」
セドカン「う・・・」
?「見てな」
律「よ~し、次はあたしが行くぜ!」
?「次はオレだ、名をマジタニと言う」
律「うわっ!・・・すごい体・・・と顔」
唯「筋肉ムキムキだね!」
マジタニ「さあいざ闘技場へ!!」
律「怖いけど・・・勝負方法によってはまだ可能性はある・・・!」
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:10:13.10 ID:4yzXfLHN0
マジタニ「今までに19人殺したが・・・19って数はキリが悪くてイライラしてたんだ、嬉しいぜ」
澪「連続殺人犯か?・・・りつぅ・・・」
マジタニ「オレは命のやり取りじゃなきゃ興奮できねェ!半端な勝負は受けねェぜ!」
律「こっちにも勝負方法を提示する権利があるんだ、勝手ぬかすな」
マジタニ「な・・・ふ、いいだろう。オレはデスマッチを提案する」
マジタニ「ただし・・・たとえお前が途中で負けを宣言しても、そこでオレが攻撃をやめるなんて望みは持たないことだな」
律「じゃああたしは・・・ドラム用語を多く知ってる方が勝ちって事で古今東西だな」
マジタニ「ふざけやがって・・・仕方ねェ、コイントスだ」ピン
律「表」
マジタニ「・・・裏だな」
律「・・・ちっ」
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:15:59.74 ID:4yzXfLHN0
律「じゃあデスマッチ・・・ってことだな」
マジタニ「くっくっく・・・」
律(まずいな・・・あたしなんかじゃすぐ殺される)
梓「律先輩・・・」
律(でも梓だって多少は持ちこたえたんだ・・・たまには先輩らしいとこ見せないとな・・・!)
マジタニ(くくく・・・こいつはすぐ降参しそうだな・・・)
澪「大丈夫かな律・・・相当やばそうな相手だし・・・」
唯「うーん」
紬「・・・」
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:16:00.47 ID:LKcGQzBf0
万引きJKおつ
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:20:41.59 ID:4yzXfLHN0
紬(ハッタリね・・・彼は人を殺すどころか殴る度胸もないただのホラ吹き)
紬(でも今それをばらしたら彼も何かしらのアクションを起こしてくるかも知れない)
唯「心配ないかも」
澪「え?」
唯「だってあの人見てもゾクゾクしないもん」
澪「なんだよそれ?」
紬「・・・ふふ」
紬(りっちゃんのあの顔・・・気づいてはいないみたいだけど・・・きっと大丈夫!)
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:24:30.68 ID:qy6vO3rZP
まさかのりっちゃんクルタ族ですか
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:26:09.76 ID:6Bn+iWW40
>>278
クラピー狂喜乱舞
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:26:44.52 ID:4yzXfLHN0
マジタニ「勝負スタート!!」
マジタニ(見せてやるぜ!オレのハッタリ!!)
マジタニ「ひゃおっ!!!」
ドゴ!!!
律「わっ!!あぶね!!」
澪「床を素手で砕いた・・・!」
唯「おお」
梓「律先輩!」
紬「あらあら」
紬「っ―――!」
紬(12本足のクモのイレズミ・・・あれは・・・)
紬(史上最凶と言われているA級首の盗賊団・・・幻影旅団のメンバーの証!!)
紬(・・・のつもりかしら?偽物だってバレバレね♪)
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:30:32.18 ID:4yzXfLHN0
マジタニ(拳に鋼鉄をしこみ岩をも砕くこの腕の威力と、旅団のイレズミ!)
マジタニ(この二つを同時に見せられて、戦意を喪失しない者など皆無!!)
マジタニ「くくく・・・どうした?声も出ないか?」
マジタニ「このイレズミは知ってるだろ?オレ様は旅団四天王のひとり破壊王マジタニ、一発目はあいさつがわりだ」
マジタニ「負けを認めるなら今だぜ、今ならまだオレ様もそんなに・・・」
律(・・・)
律(何かひっかかる・・・)
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:40:05.71 ID:4yzXfLHN0
律(まず、さっきのパンチ・・・あたしは反射的に身をかがめただけで・・・)
律(かわしてない)
律(それから・・・外野の声)
律(澪と梓は今もキャーキャー言ってるけど・・・唯とムギは全然騒いでない)
律(ただし梓が戦ってた時は唯もムギも棄権をすすめていた・・・)
律(あとこいつ・・・やたら饒舌だ)
律(旅団四天王とか破壊王とかは何を言ってるかよく分かんないけど・・・最初から自分語りが過ぎる)
律(そしてこれは勘だけど・・・ヒソカと会ったときみたいな怖い感じがしない)
律(死を間近に感じない・・・とでも言うのか)
律(こうやって考えてる間中もコイツはずっと喋ってるだけで、攻撃もしてこない)
律(こいつまさか・・・口だけのハッタリ野郎で弱いんじゃ・・・!?)
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:42:11.54 ID:4yzXfLHN0
マジタニ「どうした?降参する気になったか?」
律「ふん、誰が降参なんてするか」
律(ハッタリには、ハッタリで勝負だぜ!)
律「お前・・・旅団を名乗るとはいい度胸だな・・・」
マジタニ「えっ!?」
律(こいつはさっき旅団がどーたらとか言ってた・・・旅団ってのは多分ヤクザみたいな感じの、名前を聞いただけで恐れるような組織のハズ)
律(んでコイツの事だ、その旅団ってのにはおそらく所属してない)
マジタニ(こいつ・・・オレが旅団のメンバーじゃないと何故・・・!?しかも今の口ぶり、まさか本物の・・・!?)
律「仕事の関係でライセンスが必要になったから試験を受けに来たが・・・こんなところに旅団を語る奴がいたとはなァ・・・」ニヤリ
マジタニ「ひっ・・・!」
マジタニ(まさか本物の旅団員!?バカな!でもこいつの自信と表情・・・!)
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:42:21.56 ID:qy6vO3rZP
やたら頭がキレるりっちゃんだな
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:45:23.28 ID:4yzXfLHN0
律「19人殺した・・・だと?バカめ、あたしたちは何人殺したかなんて数えちゃいないんだよ」
律「だいたい刑務所に入るような間抜けは旅団にはいない・・・」
律「イレズミも偽物だってすぐに分かったぜ」
律(と適当に言ってみたが・・・どうだ?)
マジタニ(ああ・・・!すべてばれてる!イレズミの事も!やばいぞ・・・本物だ・・・!)
マジタニ(ハンター試験をここまで勝ち進んできたんだ・・・!よく考えりゃ相当な実力者だって事じゃねーか!)
律「デスマッチにしたら一瞬で勝負が決まっちまうし、雑魚を殺してもつまんねーから平和的な勝負方法を提示してやったのに・・・」ザッ
マジタニ「ひっ!」
律「それでも軽くひねって降参させてやろうと思えば・・・旅団を語るとはな・・・」ザッ
マジタニ「ひひいっ!」
律「いいぜ・・・今殺してやるよ・・・!」スッ
マジタニ「うわあああ!降参だあああ!!!」
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:48:35.68 ID:dwKbDwkB0
マジタニwwww
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:48:59.97 ID:4yzXfLHN0
律「よしっ!!!」
マジタニ「はっ!つい・・・!」
唯「りっちゃんやったね!」
紬「ハッタリ合戦に持ち込むなんてすごいわ~」
唯「あ、やっぱりハッタリだったんだあの人」
澪「良かった・・・良かったよりつぅ~」
梓「かっこいいです!」
律「ただいま!やったぜ!これで2勝だ!」
マジタニ「す・・・すまねェ」
?「あんたには最初からなんの期待もしてないわ」
ベンドット「もう後がねーぞ」
?「ま、あたしにまかせといてよ」
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:50:19.28 ID:4yzXfLHN0
澪「よ、よし!私で決めてくるよ!」
?「次はあたし、名前はレルート」
澪(綺麗な女の人だなぁ・・・)
レルート「勝負方法は・・・」
レルート「賭け・・・なんてどうかしら」
澪「賭け?」
澪(う~ん・・・別に賭けでもいいけど・・・一応)
澪「私は・・・ベースのテクニック勝負がいい」
レルート「それじゃコイントスね」
澪「表で」
レルート「・・・裏ね、じゃあ賭け勝負よ」
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:52:05.17 ID:4yzXfLHN0
レルート「賭け勝負、時間がチップがわりよ」
レルート「使える時間は50時間ずつ、ただし10時間単位でしか使えない」
レルート「どちらかのチップが0になるまで賭けを続ける、賭けの問題は交互に出題する」
レルート「もしそっちのチップが0になったら、タワー脱出のリミットが50時間短くなる」
レルート「もしこっちのチップが0になったら、あたしの懲役が50年長くなる」
レルート「どう?」
澪「・・・こっちはもう了承するしかない」
レルート「うふふ、そうだったわね」
澪(負けたら・・・残り時間は約15時間・・・絶対勝たなきゃ・・・!)
レルート「それじゃ最初はあたしの出題からいくわね」
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:53:28.01 ID:4yzXfLHN0
レルート「あたしが男か女か賭けてもらうわ」
澪「ええっ!?」
澪(予想外だこんなの・・・まさかオカマ・・・?)
澪「もし外れたらどうやって確かめるんだよ」
レルート「あなたにあたしの体を調べてもらう・・・納得するまでね」
律「澪のヤツ・・・男に賭けるな」
梓「・・・はい」
唯「え?なんで?」
澪「・・・男に10時間!」
律「やっぱりな」
紬「まあ仕方ないかしら」
唯「え?なんでわかったの?」
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 11:54:25.13 ID:4yzXfLHN0
澪(これなら外れても女の人を触るだけで済む・・・)
澪(女に賭けて外れたら、男の人の体を触る事に・・・そんなのいやだ!)
律「―――というわけだ」
唯「なるほどね」
澪「答えは・・・?」
レルート「残念ね、あたしは女よ」
澪「ほ・・・ほんとか?」
レルート「確かめてみなさいよ、ほら」
澪「う、うう・・・」
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 12:00:28.35 ID:4yzXfLHN0
澪「ちょ・・・ちょっと・・・自分で確かめますから・・・」
レルート「早くしなさいよ」ムニュ
澪「やわらかい・・・///」
レルート「胸はあるでしょ?次は下ね」
澪「下って・・・///」
レルート「ほらほらどうしたの?確かめるんでしょ?」プニッ
澪「ひゃあ!///」
レルート「無いでしょ?」
澪「は、はい!///」
レルート「女ってことでいいわね?」
澪「はい・・・///」
レルート(あらあら可愛い子ね)
紬「はぁはぁ」ボタボタ
唯「ムギちゃん鼻血が!」
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 12:05:01.84 ID:4yzXfLHN0
残りチップ
澪40 レルート60
レルート「さ、次はあなたが出題するのよ」
澪(こっちが確実に勝てる賭けなんて思いつかないな・・・)
澪「じゃあ私のベースが右利き用か左利き用か・・・だ」
レルート(こんな問題を出すって事は十中八九・・・)
レルート「左利き用に20時間」
澪「なっ・・・!」
レルート「じゃあ見せてもらうわよ・・・あ、左利き用ね」
澪「なんで・・・」
レルート(なんでじゃないわよ、この子賭け弱いわね・・・)
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 12:09:41.63 ID:+CZ2bpL50
みおつかえねー
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 12:10:00.39 ID:4yzXfLHN0
残りチップ
澪20 レルート80
レルート「次はあたしの出題ね」
澪(もう変なのはやめてくれよ)
レルート「あたしに下の毛が生えてるかどうかよ!」
澪「またかよおおおぉぉ!」
レルート(この子いじめるの楽しいわ)
レルート「さあどっち?」
澪(ん?・・・囚人に・・・手入れする時間とかあるのかな?)
澪(これは・・・勝ったぞ!)
澪「生えてるに10時間!」
レルート「外れ、生えてないわ」
澪「なにいいいぃぃぃぃ!!」
レルート「確かめてみなさいよ」
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 12:12:41.76 ID:XA6qgOmZ0
俺「俺の本命は唯かあずにゃんか!?」
唯・梓「俺さん・・・///」
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 12:15:01.57 ID:4yzXfLHN0
澪「確かめるって・・・」
レルート「直接触んのよ、ほら」グイッ
澪「うわうわうわ///」
レルート「ほら、生えてないでしょ?」プニプニ
澪「」プニプニ
レルート「ついに反応しなくなった・・・」クチュ
澪「・・・はっ!私は何を・・・」
レルート「生えてなかったって事でまたあたしの勝ちね」
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 12:16:33.46 ID:pHpitqR+O
ばい菌入るだろ・・・
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 12:19:59.86 ID:4yzXfLHN0
残りチップ
澪10 レルート90
澪(残り10時間・・・絶対勝たないとダメなのに確実に勝てる勝負が浮かばない・・・)
澪(それどころか普通にやってもこの人には勝てない気がする・・・)
澪(こうなったら運まかせだ!)
澪「よし、ジャンケンでどっちが勝つかだ!」
レルート「いいわよ、あたしが勝つ方に90時間全部賭けるわ」
澪「ええっ!?」
レルート「賭ける時間はこっちの自由だから問題ないわよ、それにもしアナタが負けてもとられる時間は10時間だけだから安心して」
澪(そんなにジャンケンに自信があるのか!?)
レルート(―――って顔してるわね、別にないわよ自信なんて)
紬「まずいわね・・・澪ちゃんは多分勝てない・・・」
ジャンケンポン!
あいこで・・・ショ!!
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 12:25:35.17 ID:4yzXfLHN0
残りチップ
澪0 レルート100
澪「負けた・・・」
レルート「チップ切れでアナタの負けね」
唯「2勝2敗・・・」
律「しかも賭けに負けた分のチップ、50時間を支払わないと・・・」
澪「みんなごめん・・・」
唯「気にしないで澪ちゃん、誰のせいでもないよ」
紬「ええ、逆転の手は必ず残ってるはずよ」
澪「ありがとう・・・ごめん」
レルート「彼女たちの残り時間は15時間を切った・・・私たちは50年分の恩赦ね♪」
?「残り時間なんて関係ない・・・オレの相手は死ぬしかないのだから」
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 12:30:21.21 ID:4yzXfLHN0
紬「よ~し、最後は私ね!」
律「最後の相手はどんなやつだ?」
?「・・・」バサッ
唯「・・・!」ゾクッ
梓「あ、あの人は・・・!」
唯「あずにゃん知ってるの?」
梓「ムギ先輩・・・棄権してください・・・」
紬「・・・」
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 12:35:25.20 ID:4yzXfLHN0
梓「解体屋ジョネス、外国の無差別大量殺人犯です」
唯「無差別大量殺人犯・・・」
梓「被害者は少なくとも150人、老若男女わけへだてなく文字通り彼の手によって殺されました」
澪「文字どおりって?」
梓「被害者の体は最低でも50以上のパーツに分解されていました・・・素手で」
律「素手で!?」
梓「彼の得意技は素手で人の肉をすばやくむしりとること」
梓「それを可能にしているのは、異常なまでの指の力!!」
ジョネス「久々に、シャバの肉をつかめる・・・」
紬「・・・」
梓「あんなのの相手をすること無いです!死んじゃいますよ!」
唯「ムギちゃん!?」
紬「・・・大丈夫よ」
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 12:36:29.42 ID:3zAWsMsx0
ムギぃぃぃ
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 12:40:31.19 ID:kmP6x3yf0
この場合、ゴンさんたちはどんな支援だったんだろうな?
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 12:42:16.78 ID:4yzXfLHN0
紬「勝負の方法は?」
ジョネス「勝負?勘違いするな」
ジョネス「これから行われるのは一方的な惨殺さ、試験も恩赦もオレには興味がない」
ジョネス「肉をつかみたい・・・それだけだ、お前はただ泣き叫んでいればいい」
紬「じゃあ死んだ方が負けでいいかしら」
ジョネス「ああいいだろう、お前が」
ドスッ・・・
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 12:43:22.68 ID:r2Xv/el60
\(^o^)/
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 12:44:59.36 ID:4yzXfLHN0
ジョネスの目の前にいたはずの紬は、いつのまにか彼の後方にいた
そして彼女の手には、ジョネスの心臓が握られていた
紬「・・・」ビクンビクン
ジョネス「か・・・返・・・」
紬「・・・」ニコッ
グチャッ・・・
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 12:47:35.84 ID:8ggrpV8P0
紬「・・・」ビクンビクン
なんでムギはイってんの?
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 12:50:54.54 ID:4yzXfLHN0
紬「さて、3勝2敗ね」
紬「これでここはもうパスでいいのよね?」
ベンドット「・・・ああ君たちの勝ちだ」
ベンドット「ここを通り過ぎると控室がある、そこで負け分の時間50時間を過ごしていただこう」
紬「そう、ところでベンドットさんさっきの勝負物足りなかったんじゃないかしら?・・・私と遊びます?」
ベンドット「・・・やめておく」
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 12:52:09.80 ID:4yzXfLHN0
澪律梓「・・・」
澪「・・・え?いったい何が・・・」
唯「あ・・・みんなまだ聞いてなかったっけ」
律「暗殺術!?」
梓「ムギ先輩が!?」
唯「うん」
紬「さ、行きましょ」
ゴゴゴゴ・・・
唯「ようやく先に進めるね」
試験官『この部屋で50時間過ごしてもらえば、先に進めるドアが開くので待っていたまえ』
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 13:00:48.74 ID:4yzXfLHN0
澪「ムギ・・・さっきのはいったい・・・」
紬「みんなにもいつか話さなきゃって思ってたんだけど・・・」
律「琴吹家に・・・」
梓「エリート教育・・・そして暗殺術・・・」
唯「みんな・・・」
紬(やっぱり受け入れては・・・)
澪「すごいなムギ!」
紬「え?」
律「そうだぜ!なんだよ早く教えてくれればいいのに!」
紬「怖くないの?」
梓「そりゃあ怖くないって言ったらウソになりますけど」
澪「それ以上に、話してくれたムギに感謝してる」
律「ああ、あたしらはHTTの仲間だろ?もう隠し事は無しだぜ?」
澪「怖いって気持ち以上に、ムギと一緒にいたいって気持ちの方が断然強いのさ!」
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 13:03:12.92 ID:4yzXfLHN0
紬(みんなも唯ちゃんと同じ事言ってくれる・・・私は・・・まだみんなと一緒に居られるんだ・・・)ポロッ
唯「あ~ムギちゃんまた泣いてる!もう!私たちそんなに薄情に見えたの~?」
紬「ち、ちが・・・//」ポロ
唯「も~ムギちゃんは心配しすぎだよ~」
澪「そうだぞ、そんなことで私たちの繋がりは切れないんだからな!」
律「繋がりなんて澪のえっち~」
澪「な、そういう意味じゃ・・・///」
梓「もう!せっかくいい雰囲気だったのに台無しです!」
紬「・・・うふふ」
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 13:04:58.53 ID:4yzXfLHN0
梓「あ、この部屋楽器が一式揃ってますね」
唯「ほんとだ、アンプもある」
律「ドラムセットも」
紬「キーボードもあるわ~」
澪「よし、久々にやるか!」
唯「よ~し!放課後ティータイム、50時間耐久ライブだよ!」
梓「50時間ぶっ続けは無理ですよ~」
唯「気合いだよ!あずにゃん!」
紬「ポットもお菓子もあるし、お茶も出来そう♪」
律「よっしゃ行くぜ!準備はいいか~?」
唯澪紬梓「おー!!」
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 13:07:06.05 ID:4yzXfLHN0
そして50時間後
ゴゴゴゴ
唯「扉が開いた!」
紬「残り14時間ってところね、急ぎましょ」
ダダダダ・・・
唯「階段だ!」
どちらに行く?
○→登る ×→降りる
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 13:09:06.41 ID:4yzXfLHN0
澪「ハァ・・・ハァ・・・」
唯「ここはさっきの闘技場・・・」
澪「30分走って逆戻りか・・・」ハァハァ
律「だから素直に降りる階段選べばよかったんだよ」ハァハァ
澪「・・・ハァハァ」
律「だから素直に降りる階段選べばよかったんだよ」
澪「う、うるさいな、律も納得ずみで決めたことだろ!」
この後も5人は幾度となく多数決をせまられた・・・
電流クイズ、○×迷路、地雷付き双六etc
自分たちが現在何階まで降りて来たのかもわからぬまま
残り時間はとうとう60分を切った・・・
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 13:11:16.12 ID:4yzXfLHN0
律「急・・・ごうぜ」
澪「ああ・・・残り時間が少ない・・・」
扉を
○→開ける ×→開けない
唯「開けるに決まってるよ~」ピ
○5 ×0
ゴゴゴゴ
紬「!」
紬「見てみんな、どうやら出口が近いわ」
唯「えっ?ほんと!?」
最後の別れ道
ここが多数決の道最後の分岐点です
心の準備はいいですか
○→はい ×→いいえ
唯「も~、準備OKに決まってるよ」ピ
○5 ×0
ピピッ
332 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 13:12:07.65 ID:eP0w0rSQ0
しえーん
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 13:12:42.46 ID:4yzXfLHN0
試験官『それでは扉を選べ、道は二つ・・・』
試験官『5人で行けるが長く困難な道・・・』
試験官『3人しか行けないが短く簡単な道』
試験官『ちなみに長く困難な道はどんなに早くても攻略に45時間はかかる』
試験官『短く簡単な道は3分ほどでゴールに着く』
試験官『長く困難な道なら○、短く簡単な道なら×を押せ』
試験官『×の場合壁に設置された手錠に2人が繋がれた時点で扉が開く、その2人は時間切れまでここを動けない』
唯「そ、そんな・・・」
残り時間
57分25秒
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 13:14:31.77 ID:4yzXfLHN0
唯「ど、どうしよう・・・」
律「どうしようも何も、もう選択肢は一つしか・・・」
澪「×を押すしかない・・・」
紬「そんな・・・」
梓「ここまで来て・・・2人見捨てろって事ですか・・・」
律「・・・先に言っておくぜ、あたしは×を押す」
紬「りっちゃん・・・」
律「だってそうだろ!?もう×を押すしか・・・!」
唯「私は○を押すよ」
澪「唯」
唯「せっかくここまで来たんだし、やっぱり5人で通過したい」
唯「イチかバチかの可能性でも、私はそっちに賭けたい」
澪「イチかバチかもくそもさ、残り時間は1時間も無いんだ。短い道を選ぶしかないよ」
澪「あとはどうやって3人を決めるか、だな・・・」
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 13:16:05.28 ID:4yzXfLHN0
唯「イヤだよ!私、みんなと一緒じゃなきゃヤダ!!」
律「唯!そんな事言ったってもう時間が・・・」
澪「唯、安心しろ。お前が3人から外れる事はない」
梓「そうですね・・・どうやって決めたとしても、唯先輩とムギ先輩が外れる事はないと思います」
唯「バカ!そんな事言ってるんじゃないよ!」
紬「あの・・・私も○を押すわ」
梓「ムギ先輩!?」
紬「私も、全員でクリアしたいの・・・」
澪「無理だって言ってるだろ!それにどっちにしろ唯とムギは先には進めるんだ!」
律「ああ、残る2人はあたしか澪か梓の内の誰かになる」
梓「唯先輩とムギ先輩はハンター試験に合格するだけの実力がありますけど、私たちには・・・」
唯「だからそういう事を言ってるんじゃないの!」
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 13:17:30.42 ID:4yzXfLHN0
律「往生際が悪いぞ唯!あたしたちの事は捨ててムギと先に行け!!」
唯「絶対ヤダ!何かあるはずだよ!5人で突破する方法が・・・!それを探すのが今なんだよ!!」
律「このわからず屋!」
唯「絶対あるよ!何か・・・何か・・・!」
律「覚えてるか?二択の町で言われた選択の時が今なんだ!正解なんて無いかも知れないけど、選らばなきゃダメなんだよ!!」
唯「違うよ!今は生き死にの選択じゃないし、まだ可能性があるかも知れない!今はその時じゃないよ!」
律「くそ、言っても無駄みたいだな・・・なら強制だ!澪、梓!×を押せ!」
澪「!」
梓「そ、そうですね!私たち3人が×を押せば・・・!」
唯「ダメー!!」
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 14:00:06.58 ID:4yzXfLHN0
唯「お願い!もう少し待って!」
律「はなせ唯!」
紬「唯ちゃん・・・」
唯「ヤダ・・・ヤダよ・・・」ポロポロ
律「・・・」
澪「・・・この部屋、武器だらけだな。まるで戦ってでも3人を決めろって言ってるみたいだ」
梓「澪先輩!?」
澪「いや、もちろんそんな事はしないけど・・・」
唯(・・・武器だらけ・・・)
唯(戦って・・・そう言えば闘技場で戦ったんだっけ・・・)
唯「・・・!」
唯「わかった!いける!いけるよみんな!」
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 14:05:09.70 ID:4yzXfLHN0
律「いけるって何が・・・」
唯「いいから!5人で行く方法があったんだよ!今は私を信じて○を押して!」ピ
律「あ、押しやがった!」
紬「えい」ピ
澪「ムギ!」
紬「唯ちゃんを信じましょ!さあみんなも早く!」
梓「・・・あーもう!信じますよ!」ピ
澪「唯、お前ならホントに何とかしてくれるかもな!」ピ
律「~~!!もう!しらねーぞ!」ピ
○5 ×0
ゴゴゴゴ・・・
残り時間
50分3秒
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 14:10:23.06 ID:4yzXfLHN0
トリックタワー一階
ゴン「唯さんたち来ないね・・・」
レオリオ「無事だといいんだが・・・」
クラピカ「まだ時間はある、きっと彼女たちなら来るさ」
キルア「ああ、心配しなくても大丈夫だよ」
ヒソカ(う~ん、まだ彼女が来ない・・・ボクの見込み違いだったかなぁ?)
斉藤(お嬢様・・・どうかご無事で・・・)
アイ(お姉ちゃん・・・きっと来るよね、お姉ちゃんなら・・・)
――――――!
ヒソカ「・・・来たね」
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 14:13:53.35 ID:DYOKInet0
憂が当然のように居てワロタ
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 14:15:01.24 ID:4yzXfLHN0
唯「ひゃっほ~~~!」
澪「怖い怖い怖い~!」
律「ムギ!残り時間は!?」
紬「10秒!9・・・8・・・」
梓「あ!出口です!」
唯「いっけ~~~~~!!!!!」
バシューーーーーーーーン!!!
唯「間に合った~~~!!!」
澪「着いた・・・」
律「滑り台ごときで怖がりすぎだぜ澪~」
紬「でも真っ暗な上に相当急な斜面だったから」
梓「でも楽しかったですよ!」
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 14:19:16.64 ID:92aVMuuT0
イルミいねえ
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 14:21:21.31 ID:4yzXfLHN0
試験官『タイムアップ~!』
試験官『三次試験終了~!』
唯「えへへ、みんなで突破出来たね!」
澪「ギリギリだったな」
律「手がマメだらけだ」
梓「まったくイチかバチかでしたね!」
紬「5人揃って合格!唯ちゃんのおかげね!」
律「まったくあの場面でよく思いついたもんだな」
―――――――――
――――――
―――
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 14:26:00.56 ID:4yzXfLHN0
唯「みんな急いで!武器を手に持って!」
律「武器を!?こんなもんどうするってんだよ・・・!?」
唯「○の扉と×の扉の間の壁を・・・壊す!!」ドカッ!
紬「!」
澪「そうか!その手があったか!」
梓「流石唯先輩です!」ドカッ!
唯「時間がない!急いで!」ドカッ!
律「よっし!やってやるぜ!」ドカッ!
澪「えい!」ドカッ!
紬「はああっ!!」ズドン!!
唯「流石ムギちゃん!」ドカッ!
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 14:30:29.46 ID:4yzXfLHN0
―――
――――――
―――――――――
紬「長く困難な道から入って、時間内に壁を壊し短く簡単な道へ出る」
紬「確かにこれなら5人で脱出出来るわね」
唯「闘技場で囚人さんが素手で床を砕いたりしてたからね、武器があれば時間内に壁を壊せるかもって思ったんだ~」
紬「極限の精神状態で二択を迫られても、それを壊す発想が出来る・・・それが唯ちゃんのすごいところよ」
唯「えへへ」
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 14:35:29.68 ID:4yzXfLHN0
律「壁も常識もぶっ壊したわけだな!」
唯「・・・」
澪「・・・律、うまいこと言ったつもりか?」
梓「・・・すべりましたね、律先輩」
律「最後が滑り台だっただけにか?」
紬「・・・」
唯「りっちゃ~ん・・・」
律「な、なんだよ!ったくお前らは・・・」
唯「あはは!」
澪「ふふっ」
紬「うふふ」
梓「あはは」
三次試験
合格者57名
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 14:40:26.40 ID:4yzXfLHN0
3次試験終了です
一言二言でも書き込み見るとやる気でます、ありがとう
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 14:44:44.56 ID:miA7uDBa0
おかしいなと思って>>1からずっと監視してたけどさ
月曜日の昼間になにやってんだお前、ニートかよ
同じ人間として恥ずかしいわ
キルア×逃亡×大変身? (「HUNTER×HUNTER」キャラクターCD)
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