1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 19:48:01.56 ID:QdlikDQC0
唯「って何?」
澪「え?唯・・・ハンター試験知らないのか?」
唯「うん・・・え?みんなは知ってるの?」
律「そりゃあな」
紬「ええ」
梓「むしろ知らない事にびっくりです」
澪「ハンターって職業は知ってるか?」
唯「聞いたことは・・・あるような、ないような・・・」
梓「まあ日本ではそんなにハンターの仕事もありませんしね」
律「でもさぁ・・・あたしでも知ってるんだぜ?」
澪「唯、ハンターってのはな・・・」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 19:50:43.84 ID:QdlikDQC0
ハンターとは
怪物・財宝・賞金首・美食・遺跡・幻獣・音楽……など、稀少な事物を追求することに生涯をかける人々の総称
プロのハンターの資格を得るには、数百万分の一の難関と言われるハンター試験を突破しなければならない
今のところ、全世界に600人ほど居るらしい
律「・・・つーわけで、そのハンター試験を受験しようかって話になってるんだ」
唯「ええ!?」
紬「元々は私が受けるだけだったの。そのことをみんなに話したら、みんなも受けるって事に・・・」
澪「まあ無謀な挑戦だとは思うけどな・・・試験は1年に1回だし今は学校も休みだし記念受験というか」
唯「・・・一応驚いてみたけど良くわかんないや」
梓「唯先輩らしいですね・・・」
律「まあ詳しい話は置いといて、とりあえず明日試験会場に向かう船が出るから」
唯「いきなり過ぎるよりっちゃん・・・」
律「ってわけで明日の朝8時に港に集合な!」
紬「心配しないで唯ちゃん、みんなの事は琴吹グループが全面的にバックアップするから」
唯「う~ん、わかったよ!わたし頑張る!」フンス
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 19:53:01.52 ID:QdlikDQC0
その夜
唯「憂~わたしハンター試験っての受ける事になったんだ~!」
憂「ハンター試験!?」
憂「だめだよお姉ちゃん!!死んじゃうよ!!!」
唯「憂は大げさだなぁ・・・良くわかんないけど死ぬわけないじゃん!」
憂(言っても無駄そうね・・・私がなんとかしなきゃ・・・!)
憂「そうだよね、ごめんお姉ちゃん!」
唯「うん!おやすみ憂!」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 19:53:14.67 ID:BmSZIFlZ0
ぜってえ憂を出せよ
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 19:55:36.64 ID:QdlikDQC0
次の日の朝
唯「おはようみんな~」
律「おう唯、やっぱりお前もギター持って来たな」
唯「あずにゃん、澪ちゃん!二人ともやっぱり!」
澪「まあな」
梓「一応ですよ」
律「さて、じゃあ船に乗るか」
梓「はい!」
紬「みなさんよろしくね」
琴吹家執事「お任せくださいお嬢様」
憂(一応マントで全身覆って着いて来たけど・・・)
憂(お姉ちゃんにばれないようにしなきゃ・・・何とかして諦めさせないと)
こうして放課後ティータイムのメンバーと琴吹家の執事達、そして憂が船に乗り込んだ
「荒れるな・・・」船長の一人言が唯の耳にいつまでも残った
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:00:30.10 ID:QdlikDQC0
ピカッ ゴロゴロゴロ ザッパァーーン!!
参加者「うわぁあああああ!!!」
参加者「ひいいいぃいいいい!!!」
・・・・・・・・・・
船長「ふう、まぁまぁの嵐だったな」
船長「今年の受験者はどうだ?」
船員「ほとんど全滅です」
船に乗っていた受験者は先刻の嵐でほとんど全員がダウンしていた
船長「ちっ、こんなんでハンター試験を受ける気かこいつら・・・ん?」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:04:27.68 ID:QdlikDQC0
唯「ムギちゃんケーキ食べたい~」
紬「はいはい♪斉藤!」
斉藤「は、ただいま」
律「しかしムギに貰った酔い止め・・・」
澪「あれが無きゃ私たちも死んでたな・・・」
梓「すごい効き目ですよね・・・」
紬「うふふ♪あれは琴吹グループ特製の酔い止めだもの」
澪「いや・・・ムギと唯は飲んでなかったろ・・・」
紬「あら知ってたの♪」
他にも琴吹家の執事や数人の参加者が無事に残っていた
船長「今年は・・・随分豊作だな・・・」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:06:36.38 ID:TUIx1gxK0
かまわん、続けたまえ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:08:13.52 ID:QdlikDQC0
甲板
唯「ふう、いい風だね~気持ちいい!」
少年「・・・」
唯「おっ!君もハンター試験を受けるの?」
少年「うん!お姉さんさっきはすごかったね!あの嵐の中お茶飲んでたし」
唯「なんのなんの、君も酔った人の看病してたよね!」
少年「へへ」
・・・・・・・・
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:10:12.47 ID:QdlikDQC0
船長「ん?お前ら今頃船酔いか?」
唯「いやぁ、また嵐が来るからね!今のうちに海を見ておきたくて」
少年&船長「!」
船長「姉ちゃん・・・なぜ分かった?」
唯「いやぁ、鳥さんがそう言ってるからね!」フンス
少年「確かに・・・ウミヅルはそういってるよね。あと、湿気が多いし風に塩気が増してきた」
船長「こいつら・・・」
船長(それを言い当てたのは過去に一人だけだぜ)
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:13:24.68 ID:QdlikDQC0
船長『あー、今からさっきの倍近い嵐の中を航海する。命が惜しい奴は救命ボートで最寄りの港に行け!』
この場内アナウンスにより船に残った参加者は最初の1割以下になっていた
と言ってもそのほとんどが琴吹家の執事達なのだが
船長「さて、じゃあ自己紹介でもしてもらおうかな」
唯「平沢唯!ギターだよ!」ジャジャーン
澪「あ、秋山澪です。ベースやってます」
律「田井中律!ドラムだぜい!」
紬「琴吹紬、キーボードです」
梓「中野梓、ギターです」
憂(うう・・・正体がばれないようにしないと・・・)
憂「う、あ・・・アイです!」
唯(なんかあのマントの人知ってる人のような気がするんだけど・・・まいっか)
アイ(ばれてないよね・・・)
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:16:46.86 ID:QdlikDQC0
少年「オレはゴン!」
レオリオ「オレはレオリオだ」
クラピカ「私の名はクラピカ」
執事「私は・・・」
ムギの執事達の自己紹介が終わるのに5分ほどかかった
唯「ゴンくんっていうのか~よろしくね!」
ゴン「うん!こちらこそよろしく唯さん!」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:18:48.59 ID:rtukzLSk0
ふむ
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:19:07.50 ID:TUIx1gxK0
ゴンはさん付けで呼ばないイメージ
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:19:47.41 ID:QdlikDQC0
グラグラ・・・ ピカッ ゴロゴロ ザッパァァァァン!!!
唯「ねえみんな」
唯「すごい嵐だねぇ」
紬「そうねぇ」
澪(なんで酔い止め飲まないでも平気なんだ・・・?)
唯「レオリオさんとクラピカさん、喧嘩しに行っちゃったね」
ゴン「・・・」
ゴン「唯さん」
唯「なぁにゴンくん!」ギュー
ゴン「二人の様子を見に行かない?」
唯「うん・・・いいよ」(反応が無いとつまんないなぁ・・・)
梓(あのガキ!唯先輩に抱きつかれて顔色一つ変えないなんて!なんて失礼なガキだ!)
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:22:15.98 ID:QdlikDQC0
甲板
レオリオ「いくぜクラピカ!」
クラピカ「こいレオリオ!」
唯「こんな嵐の中で喧嘩しなくても・・・」
ザッパーーーーーーーーーーーーン!!!
船員「うわぁっ!!!」
今の波で船員の一人が海に投げ出されそうになる
とっさにレオリオとクラピカが手を伸ばすが届かない
レオリオ「くそっ!」
しかし次の瞬間、ゴンと唯が体ごと飛び込んで船員の足をつかんだ
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:24:53.01 ID:QdlikDQC0
クラピカ「唯ちゃん!」
レオリオ「ゴン!」
唯とゴンはなんとか船員を助け、そして自身も助けられた
クラピカ「なんと無謀な!」
レオリオ「バカかオメーらは!!」
ゴン「はは・・・でも」
唯「つかんでくれたじゃん!」
レオリオ「はは・・・」
クラピカ「ふっ・・・」
レオリオさんとクラピカさんは仲直りしたみたい!男の子って単純だけどなんかいいね!
船長(面白いやつらだな)
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:28:04.38 ID:QdlikDQC0
港
船長「着いたぜ、ここがドーレ港だ」
唯「いろいろありがとう!せんちょーさん!」
ゴン「楽しかったよ!」
船長「おう!それと最後に一つ、試験会場に行くんならあの一本杉を目指せ」
唯「あの山のてっぺんにある木?」
船長「ああ、それが一番の近道になるはずだ」
唯「分かった!ありがとう!」
ゴン「唯さん、俺レオリオとクラピカと一緒に行く事にしたんだけど・・・一緒に行かない?」
唯「う~ん、誘ってくれのはうれしいけど私は軽音部のみんなと行くよ!」
ゴン「そっか、じゃあまたあとで会おうね!」
唯「うん、試験会場で!」
アイ(私は・・・お姉ちゃん達を尾行しないと・・・)
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:31:04.57 ID:QdlikDQC0
唯「さて、そろそろ行こっか?」
澪「その前に唯、ほんとに一本杉を目指すのか?」
唯「え?」
澪「だって会場のザバン市は一本杉とは反対方向だぞ!?」
唯「う~ん・・・でも船長さんが言ってたし、私は一本杉を目指すよ!」
澪「みんなはどう思うんだ?」
律「あたしは別にどっちでもいいぜ」
梓「私は唯先輩についていきます!」
唯「おお~あずにゃん大好き~」ギューッ
梓「ひゃっ//抱きつかないでください!」(やっと抱きついてもらえた・・・///)
紬「私も一本杉に行ってみるわ」
澪「唯のバカ!もういい!律行くぞ!」ガシッ
律「おわっ引っ張るなよ・・・唯ー!後で落ち合おうなー!」
唯「うん・・・わかったよー!」テクテク
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:34:23.58 ID:QdlikDQC0
澪「見ろ律、ザバン市には直行バスが出てる」
律「なあ澪・・・お前の気持ちもわかるけどさぁ・・・ここは船長の言うこと聞いとくべきじゃないか?」
澪「私は合理的な行動をとってるだけだ!」
通行人「・・・おい、ザバン行きのバスは一つも目的地に着いてないらしいぜ・・・」
通行人「・・・受験者をふるいにかけてる訳か、馬鹿はここで脱落だな・・・」
澪「・・・」
律「・・・」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:37:15.47 ID:QdlikDQC0
澪「し、仕方ない。唯達についていってやろう!」
律「・・・」
澪「私たちがいないと寂しいだろうしな!・・・」
律「・・・」
澪「律・・・ごめん」
律「あたしじゃなくて唯達に言ってやれよ、ほら行くぞ!」ガシッ
澪「うん!」
・・・・・・・・・・
澪「唯ー!ごめーーーーーん!!」
唯「澪ちゃん!」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:40:15.62 ID:QdlikDQC0
謎の町
唯「一本杉を目指してたら変なとこにでちゃったね」
紬「そうね・・・でも人はたくさんいるみたいね」
梓「え!?人なんて一人も・・・??」
唯「息づかいとか、衣ずれの音がするし・・・」
紬「何より気配が消せていないわ、琴吹家の執事達とは大違い」
澪(この二人は一体何者なんだろう)
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:43:35.85 ID:QdlikDQC0
ざわざわ・・・ぞろぞろ・・・
律「人がいっぱい出てきた・・・」
老婆「ドキドキ2択クイ~~~~~~~~~~~ズ!!!」
唯「うわあ!びっくりした!」
老婆「一本杉にはこの町を通過しないと絶対に行けないよ、これから出題するクイズを間違えたら今年のハンター試験は終了さ」
紬「これも試験の一環ってわけね」
老婆「問題は1問だけ、1か2で答えること!それ以外の返事は間違いとみなす!」
澪「5人で1問なのか?」
律「なんでそんなこと聞くんだよ?」
澪「だってもし律が間違えたら私まで失格ってことだろ?」
律「あり得ないね、むしろ逆の可能性があまりに高くて泣きたくなるよ」
澪「なんだと・・・」ボカスカ
律「やんのか・・・」ボカスカ
梓「はぁ」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:46:35.20 ID:QdlikDQC0
受験者「おい、やらないなら先いいか?」
唯「え?」
受験者「なんだよ、お前らだけが一本杉の情報を知ってる訳じゃないんだぜ」(ほんとは港で立ち聞きしてたんだがな)
紬&唯「ええいいですよ、どうぞ」
紬(問題の傾向もわかるしね)
唯(問題の傾向を知っておくのも悪くないよね!)
受験者(バカめ、先に行って罠をいっぱい仕掛けてやる)
老婆「では問題」
老婆「Utauyo!!MIRACLEとNo,Thank You!、名曲はどっち?1、Utauyo!!MIRACLE 2、No,Thank You!」
紬(何?このクイズ・・・正解なんてあるの!?)
唯(1のUtauyo!!MIRACLE)
澪(2のNo,Thank You!)
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:48:40.40 ID:QdlikDQC0
受験者「2!」(ほんとは1だが・・・売り上げやババアの好みを考えるとこっちだろ)
老婆「なぜそう思う」
受験者「そりゃあ売り上げも2の方があるし、何より1は電波曲だろ?」
唯(・・・いい度胸だね~・・・)
澪(分かってるじゃないかこいつ)
老婆「通りな」
律「ふざけるな!こんなクイズあるかよ!」
律「こんなの人によって違う!正解なんてないだろ!こんなのがハンター試験!?あたしは別ルートでいくぜ!」
澪「そうだぞ~こんなの正解なんてない!どっちも名曲だ!」ヘラヘラ
唯(・・・)
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:52:15.95 ID:QdlikDQC0
老婆「引き返してももう遅い、クイズを辞退するなら不合格者として協会に報告する」
律「くっ・・・!!!」
――――――――――――――――――!!!
紬「りっちゃん!!」
律「なんだよムギ!こんなクイズやるのか!?」
老婆「待ちな!これ以上のおしゃべりは失格だよ!」
老婆(沢庵みたいなまゆ毛の子は気づいたようだね)
老婆「さあクイズを受けるのか受けないのか・・・1、受ける 2、受けない」
紬「1よ!」
紬(気づいてりっちゃん!このトリックに!)
紬(唯ちゃんにもさっきのが聴こえたはず!ならこのクイズのからくりに気付いて!)
老婆「息子と娘が誘拐された、一人しか助けられない、どっちを助ける?1、息子 2、娘」
律(もうブチ切れたぜ)
老婆「5、4、3、2、1・・・」
老婆「終~了~」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:56:53.51 ID:QdlikDQC0
律は老婆に殴りかかったがそれをムギにとめられた
律「ムギ!おかしいって!見損なったよハンターって仕事!こんなのがハンターってんならこっちから願い下げだ!」
紬「りっちゃん、落ち着いて!私たちは合格したのよ」
律「えっ?」
紬「沈黙、それが正しい答えなのよ」
紬「りっちゃんさっき言ったわよね、答えは人によって違う、正解なんてないって」
紬「その通りよ。つまり正解は答えないこと・・・そう、沈黙」
律「え?え?でもさっきの受験者は・・・」
紬「通れと言われただけで正解とは言われていなかったはずよ」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 20:58:55.24 ID:QdlikDQC0
紬「さっき彼の悲鳴が聴こえた・・・おそらく魔獣か何かに襲われたのね」
老婆「正解だ。本当の道はこっちだよ」
そういうと住人たちは街中にある隠し扉を開いた
老婆「2時間もあるけば着くだろう、一本杉の下の家にナビゲーターの夫婦が住んでる。
彼らに認められれば会場まで案内してくれるよ」
律「ばあちゃん・・・ごめんな」
老婆「いや、お前みたいなやつに会いたくてやってる仕事さ、頑張んな」
律「うん・・・!」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:01:31.63 ID:QdlikDQC0
唯「う~ん・・・だめだ!」
唯「どうしても答えが出ないや!」
紬「ふふっ」
澪「ハハッ、まだ考えてたのか」
律「もういいんだぜ唯」
梓「そうですよ唯先輩!」
唯「え?なんで?」
律「なんでって・・・もうクイズは終わったろ?」
唯「それはわかってるよ~、でもね―――」
唯「もし本当に大切な2人のうち1人しか助けられない場面に出会ったら・・・」
唯「どうする?」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:01:53.15 ID:h/gCLUq10
面白いけど、どこまで続くのかな
ヒソカとムギの絡みは見たいがww
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:03:49.19 ID:QdlikDQC0
澪律紬梓「!!」
唯「どっちを選んでもほんとの正解じゃないけど」
唯「どちらか必ず選ばなきゃならない時・・・」
唯「いつか来るかも知れないよ」
澪律紬梓「・・・・・・」
老婆(そう・・・それこそこのクイズの真の意図)
老婆(あらゆる残酷な空想に耐えておけ 現実は突然無慈悲になるものだからな)
いつか来る 別れ道に備えて
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:06:02.41 ID:QdlikDQC0
森の中
律「歩いて2時間なんて2時間前に過ぎちまったぜ・・・くそ」
律「オナカすいたよーウンコしたいよー」
澪「律おいてくぞー私だって辛いんだー」
梓「私も疲れてきました・・・」
唯「ねえムギちゃん、なびげーたーって何?」スタスタ
紬「ハンター試験は毎年開催場所が違うのよ。そこでまず受験者は会場の正確な場所まで案内してくれるナビゲーターを見つけなきゃならないの」スタスタ
唯「なるほどねぇ」
澪(この二人はなぜ汗をかかないんだ)
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:08:06.32 ID:nDaYVoVu0
原作そのままなぞるならサトツさんの体力試験で詰むだろ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:09:12.33 ID:bUIfSSirO
わくわく
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:09:19.45 ID:QdlikDQC0
そのころ
老婆「ドキドキ2択クイズ!」
アイ「・・・」
老婆「敵に兄弟が捕まった、助けられるのは1人だけ、どっちを助ける?1、姉 2、兄」
アイ(この問題・・・そして2択に限定してある解答・・・おそらく正解は『答えない』こと)
アイ(でも・・・この問題は卑怯だよ!お姉ちゃんを助けるにきまってるじゃない!!)
アイ(ハンター試験・・・なんて卑劣な罠を仕掛けてくるの・・・)
老婆「正解だ、さあ本当の道はこっちだよ」
アイ(くっ・・・)
老婆(正解したのにあまり嬉しそうじゃないね・・・?)
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:09:36.55 ID:TUIx1gxK0
富樫働かない癖にこういう深いセリフ書くよな
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:11:37.92 ID:QdlikDQC0
再び森の中
唯「見えたよ!家だ!」
紬「家の中・・・誰もいないわね」
律「ナビゲーターの夫婦が住んでるって言ってたのに・・・」
澪「他の受験者もいないし・・・」
梓「とりあえず外で少し待ってみましょう」
家の前
唯「せっかくだし何か演奏しようか!」
澪「え?わざわざこんな時に・・・」
梓「いえ、唯先輩の言うとおりです!することがないなら練習しましょう!」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:13:41.83 ID:QdlikDQC0
唯「外で演奏するなんて夏フェスみたいだね~」
律「でもあたしとムギは楽器が・・・」
紬「心配しないでりっちゃん、斉藤!」
斉藤「は、ただいま」
執事「よいしょよいしょ」
律「必要なものが全て現れた・・・」
律「あ、ありがと・・・ってもういない」
澪(どうやって現れたり消えたりしてるんだムギの執事達は・・・)
唯「よ~し、それじゃいっくよ~!」
律「お~し!こうなりゃとことんやってやるぜ!1,2,3,4!!」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:14:14.29 ID:6ZA97P8e0
和ちゃんが出てないとか
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:16:58.96 ID:QdlikDQC0
山の上空
ナビ「ゴンたち受かるといいね」バサバサ
ナビ「そうだね、さあ早く帰らないと次の受験者が・・・ん?」バサバサ
ナビ「もう来てる・・・」バサバサ
ナビ「何か聴こえるね、楽器・・・かい?」バサバサ
ナビ「何人かで演奏してるのか?・・・これは――――」
唯「うわぁ!なんかでっかい狐が空飛んでる!」
澪「えっ・・・きゃああああああああああああああ!!!!!!!」
梓「降りてきますね・・・食べられて終わりですか・・・ハハ・・・」
紬「魔獣の・・・キリコって種族よ。人に化ける事が出来るらしいわ」
ナビ(キリコ)「君たちは・・・受験生だろ?」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:18:57.45 ID:QdlikDQC0
唯「しゃべった!?・・・は、はい」
紬「魔獣は人の言葉を話せる獣を指すのよ、唯ちゃん」
キリコ「君たちの演奏を聴かせてくれないか?」
唯「えっ?」
キリコ「もう正体ばれちゃったからね、本来の試験の変わりっていうか・・・」
キリコ「さっき少しだけ演奏を聴かせてもらったんだけど、なんだか魅かれるものがあってね」
唯「・・・わかりました!」
紬「喜んで♪」
澪「」ガクガク
律「み、澪怖がるなよ・・・失礼だろ・・・」(あたしだって怖いよ!)
梓「やってやるです!」
唯「澪ちゃん頑張って!ほらいくよ!」
澪「うう・・・」(怖い・・・でも頑張ってみよう)
唯「聴いてください!ふわふわ時間!!!」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:20:57.75 ID:QdlikDQC0
キリコ(沢庵みたいなまゆ毛の子はそこそことしても・・・)
キリコ(一人一人はそれほど上手くない・・・)
キリコ(でも、この五人がそろうと・・・演奏の質が跳ね上がる・・・)
キリコ(五人揃えばプロの音楽ハンターにも匹敵する・・・いやそれ以上・・・)
唯「ふう、じゃあ次の曲は・・・」
キリコ「もういいよ」
唯「えっ!?」ガーン
キリコ「合格だ」
澪「ええ!?」
律「なんで!?」
梓「なんでですか!?」
キリコ「一言で言えば君たちの可能性・・・かな」
キリコ「とにかくおめでとう、君たちを試験会場に案内しよう」
唯「やった~!」
紬「良かったわ、みんなと一緒で♪」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:24:57.37 ID:QdlikDQC0
澪「ありがとうございます!」
律「ありがとう!」
梓「です!」
キリコ「でも、少し仮眠をとってからでいいかな?ついさっき別の受験生を送ってきたばかりなんだ」
唯「うん!じゃあ一緒に寝ようよ!キリにゃん!」
キリコ「キ、キリにゃん!?」
唯「なんだか可愛く思えてきちゃったよ~最初は怖かったはずなんだけどね!」
キリコ「ま、まあいいけど・・・」
梓(おのれ化け物めええええええ!!!!!!)
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:28:10.03 ID:QdlikDQC0
キリコ「さて、そろそろ出発しようか」
唯「うん!」
キリコ「さあ、背中に乗って」
唯「ええ~私キリにゃんに乗りたい~」ブー
キリコ「!!」
キリコ「お嬢ちゃん・・・私たち夫婦の見分けがつくのかい?」
唯「ええ~だって全然違うよ~!顔とか声とか・・・」
律「梓、違い分かるか?」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:29:27.49 ID:QdlikDQC0
梓「分かるわけ無いですよ・・・」
紬「私も全然分からない・・・」
澪(ほんとに全然分かんない・・・)
キリコ「ハッハッハ!私たち夫婦を見分ける人間がこの短期間で二人も現れるとは!」
唯「えっへん!」
キリコ「さあ行こう!しっかりつかまってるんだぞ!」
唯澪律紬梓「はい!」
つかの間の空中遊泳を楽しむHTT一行・・・・・・
しかし彼女らはまだスタートラインにすら着いていないのだ
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:32:07.69 ID:QdlikDQC0
ザバン市
キリコ(人間ver)「着いた、あの建物が会場だ」
唯「おおー!でっかーい!」
澪「東京ドームより大きい・・・」
律「ここに世界中から」
梓「ハンター志望の猛者があつまるんですね・・・!」
紬「やっとスタートラインね」
キリコ「おいそっちじゃない、こっちだ」
唯「・・・え?」
澪「定食屋・・・?」
律「普通の・・・」
梓「・・・」
紬「まさか・・・」
キリコ「そのまさかさ、ここなら誰もあのハンター試験の会場だとは思わないだろ?」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:34:25.37 ID:QdlikDQC0
ガラッ
店長「いらっしぇーい!」ジュージュー
店長「ご注文はー?」
キリコ「ステーキ定食」
店長「・・・焼き方は?」
キリコ「弱火でじっくり」
店員「お客さん奥の部屋どうぞー」
ガチャ
キリコ「一万人に一人」
唯「?」
キリコ「ここにたどり着くまでの倍率さ、お前たち新人にしちゃ上出来だ」
キリコ「じゃがんばりなよ、もし落ちても来年も案内してあげるよ」
唯「うん!いろいろありがとう!じゃあね!」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:36:46.31 ID:QdlikDQC0
ウイーン
梓「ひゃっ!部屋が・・・動いてる!?」
澪「エレベーターになってるのかこの部屋」
律「それにしてもあいつ・・・私たちが受からないみたいな言い方だったな」
紬「3年に一人」
唯「何が?」
紬「新人が合格する確率・・・だそうよ」
唯「じゃあ私たちは15年に一度のビッグウェーブだね!」
紬「!」
紬(唯ちゃんが言うとほんとにそう思えてくる・・・不思議ね)
律「おおよ!放課後ティータイムは無敵だぜ!」
梓「そうですよね!」
澪「ああ!みんなで合格しよう!」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:39:52.80 ID:QdlikDQC0
チーン
澪「着いたらしいな・・・」
律「B100・・・」
梓「どんだけ降りてきたんですか私たち・・・」
唯「B100?」(どゆこと?)
地下100階
そこは薄暗い地下道のような場所だった
紬「あらあら・・・ここにいる人たち・・・」
唯「うん、これまで見てきた受験者とは違う・・・」
紬「全員がつわものってわけね」
エレベーターを降りてすぐに唯達は係の人間からナンバープレートを受け取った
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:41:54.03 ID:QdlikDQC0
唯「406番!」
澪「407だ」
律「408~!」
紬「409番ね」
梓「410番です!」
ほどなくしてやってきた受験生もナンバープレートを受け取った
アイ(411番・・・あ、お姉ちゃん達いた・・・)
唯(おっ、船で一緒だったマントの人だ・・・確か・・・アイさんだったかな?)
それからぞろぞろと紬の執事達もやってきた
律「何人いるんだよムギの執事達・・・」
紬「うふふ♪」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:43:54.35 ID:QdlikDQC0
?「君たち新顔だね」
唯「?」
?「やあ、オレはトンパ。よろしく」
唯「よろしく!あれ?でもなんで新顔ってわかるの?」
トンパ「オレは今回で10歳からもう35回目の試験なんだよ、試験のベテランってわけさ!分からないことがあればなんでも聞いてくれ」
唯「すごいね!ありがとう」
澪(いばれることじゃないだろ・・・)
律(それだけ試験に受からないってことだからな)
梓(うさんくさいです!)
紬「じゃあさっそく聞いていいですか?要注意人物とか」
トンパ「おう!いろいろいるが・・・やっぱりあいつさ。44番、奇術師ヒソカ」
唯「!!」ゾクッ
トンパ「去年合格確実と言われながら、気に入らない試験官を半殺しにして失格した奴だ」
律「そんなやつが今年も試験を受けれんのかよ!?」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:45:53.46 ID:QdlikDQC0
トンパ「ああ、ハンター試験は毎年試験官が変わり、テスト内容は試験官が決める」
トンパ「その年の試験官が合格と言えば悪魔だって合格できるのがハンター試験だ」
トンパ「奴は去年20人以上の受験生を再起不能にしてる。極力近寄らない方がいいぜ」
唯(あのヒソカって人・・・なんか怖い)
トンパ「そうだ、お近づきのしるしにこのジュースを・・・」
紬「!斉藤!」
トンパの声をかき消すように紬が叫んだ
斉藤「は、ただいま」
執事「よいしょよいしょ」
紬の一声でテーブルとティーセットが運ばれてきた
紬「さあみんなお茶にしましょう♪」
唯「わーい!」
紬「トンパさん、何か?」ニコッ
トンパ「う、あ・・・いや・・・試験、頑張れよ」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:48:24.17 ID:QdlikDQC0
ゴン「あ!唯さん!」
唯「ゴンくん!」
ゴン「よかった~唯さんも来てたんだ、知り合いがいると安心するよ!」
唯「うんうん!一緒に頑張ろうね!あ、一緒にお茶どう?」
ゴン「ありがとう!おーいクラピカー!レオリオー!こっちこっちー」
クラピカ「唯ちゃんならここまで来るとおもってたよ」
唯「でへへ~」
レオリオ「このお茶うめーなー!」
紬「ありがとうございます♪」
律(ゴンくんは405番・・・聡と同い年くらいの子供なのにすごいなあ・・・)
澪(クラピカさんが404番・・・私たちより少しだけ年上かな・・・しかしものすごいかっこいいな・・・女のひとみたいな顔だ・・・)
梓(403番のレオリオさんはおじさんです!)
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:50:23.67 ID:QdlikDQC0
トンパ「お、君も新顔みたいだね。お近づきのしるしにジュースどう?」
アイ「いいです、というか近づかないでください」
トンパ「え」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:52:22.42 ID:QdlikDQC0
トンパ(ちくしょう!ゴンたちにもあの女どもにもマントの奴にも下剤入りジュースを飲ませられなかった!)
トンパ(新人つぶしのトンパの名が泣くぜ・・・)
トンパ(結局ジュースを飲んだのはあいつだけ・・・99番のキルア)
トンパ(405番のゴンと同い年くらいか・・・ガキに世間の厳しさを教えてやったぜ)
キルア「あ、トンパさーん!さっきのジュースおかわりあるー?」
トンパ「あ、ああ・・・あるぜ」
キルア「まとめて4本くらいちょーだい!」
トンパ(おかしいな・・・一本目の下剤はとっくに効いてるはず・・・それどころか5本も飲んだら脱水起こして死んでもおかしくない・・・!)
キルア「心配?」
トンパ「えっ」ギクッ
キルア「俺なら平気だよ。訓練してるから」
キルア「毒じゃ死なない」
トンパ(毒・・・?こいつオレが何の薬を盛ったかまではわからないのに・・・それでも平気で飲んだってのか!?)
トンパ(・・・今年の新人はつぶしがいがありそうだな)
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 21:56:45.14 ID:QdlikDQC0
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!
唯「うひゃあ!」ギュッ
ゴン「・・・」
唯(ゴンくん相変わらず反応してくれない・・・寂しい・・・)
梓(あのガキいつか泣かす)
レオリオ(いいなあゴン・・・)
クラピカ(始まるのか・・・)
紬(いよいよね・・・)
澪(大丈夫かなあ・・・)
律(やってやるぜ!)
試験官「ただいまを持って受付時間を終了いたします」
試験官「ではこれより・・・」
試験官「ハンター試験を開始いたします」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 22:27:44.55 ID:QdlikDQC0
試験官「ではこれよりハンター試験を開始いたします」
試験官「こちらへごうぞ」
そう言うと試験官は地下道の奥に向かって歩き出した
試験官「さて一応確認いたしますが、ハンター試験は大変厳しいものであり、運が悪かったり実力が乏しかったりするとゲガをしたり死んだりします」
試験官「受験生同士の争いで再起不能になる場合も多々あります」
試験官「それでも構わない―――という方のみ付いてきてください」
サッザッ
試験官「承知しました、一次試験441名参加・・・ですね」
律「当たり前だけど誰ひとり帰らないな」
澪「ちょっとだけ期待してたよ」
唯「・・・」
紬「おかしいわね・・・」
梓「?」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 22:28:07.73 ID:h0Ctm0a40
>>1乙
和ちゃんはでないの?
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 22:29:50.32 ID:QdlikDQC0
和はとりあえずハンター試験中は出ないと思いますすいません
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 22:32:12.42 ID:QdlikDQC0
ザッザッ・・・ダダダダ
律「なんだぁ?みんなやけに急いでないか?」
唯「やっぱり進むペースが速くなってる!」
紬「前の方が走り出したのね」
ドドドドドドドドドド
試験官「申し遅れましたが私一次試験担当のサトツと申します」
サトツ「これより皆様を二次試験会場へご案内いたします」
受験者「二次?ってことは一次は・・・」
サトツ「もう始まっているのでございます」
サトツ「二次試験会場まで私についてくること。それが一次試験でございます」
唯「!」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 22:35:03.50 ID:QdlikDQC0
サトツ「場所や到着時刻はお答えできません、ただ私に付いてきていただきます」
澪「マラソン・・・ってことか」
律「うえ~いきなりかよ~」
梓「持久力の試験ですね!」
唯「変なテストだね~」
紬(どこまで走ればいいのか分からないのは心理的にも不可になる・・・精神力の試験でもあるみたいね)
ゴン「唯さん、大丈夫?」
唯「うん、大丈夫だよ!でも男の人とはペースも違うから、私たちの事は気にしないで先に行ってて!」
ゴン「うん、わかったよ!」
クラピカ「唯ちゃんも頑張って!」
レオリオ「また後でな!」
唯「ばいば~い!」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 22:37:02.08 ID:QdlikDQC0
30分後
澪「もう・・・ダメ・・・」
律「これ以上は・・・」
梓「無理で・・・す」
ドサッ
唯「みんな!」
紬「斉藤!」
斉藤「はっ」
紬がそう言うと琴吹家の執事達が澪、律、梓をそれぞれおぶって走り出した
澪「え?あの・・・」
執事「心配いりません、私共が責任をもって皆様を二次試験会場までお連れします」
律「でも・・・いいんですか?」
執事「こういう時の為に私たちは来たのですから」
梓「ありがとうございます・・・」
執事「いえ、とんでもございません」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 22:39:01.45 ID:QdlikDQC0
唯「ふう~良かった~ありがとう!ムギちゃん!」
紬「いいのよ♪唯ちゃんも辛くなったら言ってね、執事達が責任をもってみんなを運んでくれるわ」
唯「う~ん・・・私出来るだけ自分の力でがんばってみるよ!」
紬「あら頼もしいわ」
唯「えへへ」
紬(でも・・・ほんとに唯ちゃんはたくましくなった)
紬(この会場に来るまでもそう、このマラソンもそう・・・学校にいた時とはまるで別人)
紬(ハンター試験という極限の状況に置かれることで、唯ちゃんの意識に変化が起きてる・・・)
紬(それと同時に、眠っていた潜在能力が引き出されようとしているみたい・・・)
紬(楽しくなりそうね、ハンター試験)
唯「ムギちゃ~ん!何してるの~おいてくよ~」
紬「あ、うん今行くわ~」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 22:41:00.52 ID:QdlikDQC0
三時間後
紬(もう三時間・・・40キロくらいは走ったかしら)
紬(澪ちゃんたちは執事達が付いてるから心配ないけど・・・)
紬(いったいどこまで走ればいいのかしら・・・)
唯「もう飽きたよ~アイス食べたいよ~」
その頃後方では
澪「大丈夫ですか?」
執事「はい、これくらいなら心配いりませんよ」
律「しかし誰も脱落しないのはすごいな」
澪「ここにいる人みんな化け物だよ・・・」
梓「唯先輩ってすごかったんですね!」
澪「わ、わたしだって本気だせばこのくらい・・・」
律「みお~」
澪「うっ・・・すまん」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 22:43:00.09 ID:QdlikDQC0
ゴン「へえ君キルアっていうんだ」
キルア「よろしくなゴン」
アイ(お姉ちゃんどうしてこんなに走れるの・・・?)
レオリオ「絶対ハンターになったるんじゃー!!うおおおおおおお」
クラピカ「レオリオ・・・?」
60キロメートル地点通過
脱落者いまだ0
唯「ムギちゃ~ん・・・なんかつまんないね~」
紬「そうねえ」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 22:44:59.53 ID:QdlikDQC0
80キロメートル通過
脱落者1名
澪「あ、一人脱落した」
律「やっとかよ・・・十分すごいぜあの人も」
梓「ここまで来た人たちってすごいんですね、やっぱり」
ドドドドドドドド
唯「うわぁ・・・嘘でしょ・・・」
そこには先が見えないくらいの階段があった
エレベーターで地下100階まで来たのだ。当然100階分登らなければならない
サトツ「ちょっとペースをあげますよ」
唯「うわっ速くなった!」
紬「―――!ここでかなりリタイアしそうね・・・」
ドドドドドドドドドドドド
唯「さすがにちょっときつくなってきたよ・・・」
紬「頑張って唯ちゃん!」
地上への階段 中間地点
脱落者37名
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 22:47:56.71 ID:QdlikDQC0
唯「ねえムギちゃん」
紬「ん?なあに?唯ちゃん」
唯「ムギちゃんはどうしてハンター試験を受けようと思ったの?」
紬「・・・」
唯「?」
紬「唯ちゃん・・・私の家がいわゆるお金持ちだってことは知ってるわよね」
唯「う、うん」
紬「私のお父様は一代で琴吹グループを築いたの、ハンターとして・・・ね」
唯「ええ?ムギちゃんのお父さんハンターだったの!?」
紬「ええ、まあ私が産まれてからは事業に専念してハンターらしい事はしてないみたいだけどね」
紬「お父様の方針で私は小さいころから英才教育を受けてきた。帝王学はじめ学問はもちろんスポーツ、格闘技、暗殺術・・・」
唯「暗殺・・・」
紬「・・・ずっと籠の鳥だった・・・だから自分の力を試してみたかったの」
唯「ムギちゃん・・・」
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 22:50:01.14 ID:QdlikDQC0
紬「お父様に憧れて・・・ってのもあるわ。でもね、私がハンター試験を受けようと思った一番の理由は軽音部のみんなよ」
唯「私たち?」
紬「ええ・・・みんなといるのがとっても楽しかった・・・私は琴吹家の鳥じゃない、一人の人間なんだって思えた」
紬「初めて外の世界を見てみたいって思った。みんなのおかげで私は・・・自分の意思で飛び立つことを決めることができたの」
唯「ムギちゃん・・・わたしもおんなじだよ!ムギちゃんと、みんなといるのが楽しい!」
唯「話してくれてありがとう!暗殺・・・ってのはちょっとだけ怖かったけどね!」
紬「アハハ・・そ、そうよねやっぱり・・・」
唯「だから今度私にも教えてね!」ニコッ
紬「―――――!!」
紬(唯ちゃん・・・・・・ありがとう・・・・・・!!)ポロッ
唯「あれ?ムギちゃん泣いて―――」
紬「泣いてないわ!//さ、さあまだまだ頑張って走りましょ!」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 22:52:13.57 ID:QdlikDQC0
唯「見て!光だよ!」
紬「出口!」
唯「ごーる!」
紬「・・・じゃあないみたいね」
唯「ここは・・・?」
受験生の集団は地下道の出口で立ち止まっていた
少しの間休憩のようなものがあるらしい
澪「ゴールか?」
律「いや、ちがうみたいだな」
梓「あ、唯先輩だ!唯せんぱ~い!」
唯「おっ!あずにゃ~~ん!」ダキッ
梓「わっ抱きつかないでください!」(やった!久々のスキンシップゲット!)
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 22:54:14.03 ID:QdlikDQC0
ゴン「あ、唯さん!」
唯「おぉゴンくんまた会ったね!」パッ
梓「あ、唯先輩もっと・・・」
ゴン「唯さん、紹介するね!友達になったキルア!」
キルア「よ、よろしくお姉さん・・・//」
唯「キルアくんか~かわいいな~よろしくね!」ダキッ
キルア「うわうわあぁ!///」
梓(ガキどもおおおおぉぉぉぉおおおおおお!!!!)
サトツ「ヌメーレ湿原、通称“詐欺師のねぐら”。二次試験会場へはここを通っていかなければなりません」
サトツ「この湿原にしかいない珍奇な動物たち。その多くが人間をも欺いて食料にしようという生き物です」
サトツ「十分注意してついて来てください。だまされると死にますよ」
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 22:56:14.72 ID:QdlikDQC0
ゴゥン・・・
唯「あ、地下道の出口が閉まっちゃったね」
紬「あと戻りは出来ない・・・ってわけね」
サトツ「さて、では行きますか。しっかりと私の後をついてきてください」
澪(だまされるって分かってたらだまされないだろ・・・)
?「嘘だ!そいつは嘘をついてる!」
?「そいつは試験官じゃない!ニセ者だ!オレが本物の試験官だ!」
律「ニセ者?それっていったいどういうことだ・・・?」
湿原の中から一人の男が現れた
試験官?「こいつを見ろ!ヌメーレ湿原に生息する人面猿だ!」
唯「サトツさんにそっくり・・・!?」
試験官?「人面猿は人間に化けて言葉巧みに湿原に連れ込み食料にするんだ!」
澪「おいおい・・・じゃあサトツさんは人面猿ってことか・・・」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 22:58:15.62 ID:QdlikDQC0
梓「どっちが本物なんですか・・・?」
澪「だからサトツさんは人面猿だったって事だろ?」
ざわざわ・・・どよどよ・・・
紬「ちょっと待って!本物ならハンター証を持ってるはずよ!」
クラピカ「そうか!試験官はプロのハンター!ならハンター証を持っている!」
試験官?「ハンター証はそいつに奪われた!だから今は持っていない!」
律「じゃあハンター証は証拠にならない・・・いったいどうすりゃ・・・」
紬(本物はこっちね・・・)
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 23:00:16.15 ID:QdlikDQC0
ヒュン・・・ドスドスドス!!!
次の瞬間トランプのカードがサトツと試験官?の顔面めがけて飛んできた
サトツはトランプを受け止め、試験官?は顔にトランプが深く突き刺さった
ヒソカ「なるほど。本物はそっちだね」
ヒソカが放ったトランプで試験官?は息絶えた
ヒソカ「ハンターともあろうものがこの程度の攻撃を防げない訳がないよねぇ」
サトツ「褒め言葉として受け取っておきましょう・・・しかし次からは私への攻撃はいかなる理由があろうと失格とします」
ヒソカ「はいはい♪」
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 23:02:16.04 ID:QdlikDQC0
澪「きゃあああああ!!」
律「澪落ち着け!」
梓「死・・・死ん・・・」
紬「落ち着いて!みんな!」
紬(でもはじめて人の死を目の当たりにしたんだもの・・・無理もないわ・・・)
唯「これが・・・ハンター試験・・・」
紬「唯ちゃん・・・」
唯「ムギちゃん・・・不謹慎かも知れないけど・・・私・・・ちょっとわくわくしてる・・・」
唯「私・・・」
紬(唯ちゃんの中で何かが起きてる・・・)
アイ(お姉ちゃん以外が死のうがどうでもいいよ・・・お姉ちゃんとお話したい・・・)
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 23:04:16.90 ID:QdlikDQC0
紬「みんな落ち着いた?」
澪「あ、ああ・・・」
律「とんでもねーとこに来ちゃったな・・・」
梓「こわいです・・・」
唯「ねえムギちゃん」
紬「ん?なあに?」
唯「ヒソカって人・・・さっきのわざとだよね」
紬「あ、唯ちゃんも気づいてたのね・・・」
紬「そう、本物のハンターが人面猿ごときにハンター証を奪われるはずがない」
唯「それにはヒソカさんも気づいてたはず・・・なのに・・・」
紬「そう・・・それなのにわざと殺した・・・」
唯「・・・」
澪(・・・あ、そういえばそうだな)
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 23:05:32.52 ID:TUIx1gxK0
ニコルってバカにされるけど俺らより運動出来るという…
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 23:08:07.41 ID:YJAnmJx30
設定超おもしろいけどさすがに唯律澪梓には無理だろ・・・いち女子高生だぞ・・・
あ、ムギさんは別ですからね^^
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 23:08:31.13 ID:QdlikDQC0
サトツ「こうしただまし合いがここでは日夜おこなわれているわけです」
サトツ「それではまいりましょう、二次試験会場へ」
受験生347名ヌメーレ湿原へ突入
唯「霧がひどいね」
紬「そうね」
唯「前を走ってる人がかすんでるよ」
紬「唯ちゃん、もう少し前にいきましょう」
唯「サトツさんを見失うといけないから?」
紬「ヒソカから離れるのよ」
唯「ヒソカさんから・・・なんで?」
紬「この霧に乗じてまた誰かを殺すわ・・・彼」
唯「え?」
紬「なんとなくわかるのよ・・・私も同類だから・・・」
唯「ムギちゃんはヒソカさんと同類なんかじゃないよ!」
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 23:10:35.99 ID:QdlikDQC0
紬「ありがとう・・・でもさっきも話したでしょ?いずれ分かるわ」
唯「・・・分かったよ、ペースを上げよう。でもあの三人が心配だよ・・・」
うわああああああああああああああああああああ!!!
唯「悲鳴!後ろから!」
紬「大丈夫!あの三人の声は聴こえなかった!」
唯「でも・・・!」
澪「きゃああああああ!!」
唯「澪ちゃん!」ダッ!
紬「唯ちゃん!くっ!」ダッ!
唯と紬は逆走して後方へ向かった
紬「唯ちゃん!あの三人ならきっと大丈夫!執事たちが付いてるから!」
唯「でも心配だよ!放っておけない!ムギちゃんは戻ってていいから!」
紬「・・・唯ちゃんごめんなさい!私間違ってた!私にも出来ることがあるかも!」
唯「ムギちゃん!!―――急ぐよ!!!」
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 23:12:36.95 ID:QdlikDQC0
澪「きゃあああああああ!!!」
梓「こんなことって・・・!!」
クラピカ「君たちは唯ちゃんの仲間の・・・!あぶない!ふせろ!」
レオリオ「いてえぇ!トランプが腕に・・・!」
後方にいた受験生たちはヒソカのターゲットにされ、次々と殺されていった
ヒソカ「あっははははははははは!!」
律「くそっ!なんのつもりだ!」
ヒソカ「くくく、試験官ごっこ♪」
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 23:14:36.77 ID:QdlikDQC0
ヒソカ「一次試験があんまりにもぬるいからさ、ボクが君たちを判定してやるよ♪」
ヒソカ「じゃあいくよ♪」
そういうとヒソカはまた受験生を次々殺し始めた
そして・・・
ヒソカ「残ったのは君たち11人か」
残ったのはクラピカ、レオリオ、澪、律、梓、ムギの執事6人の計11人
ヒソカ「さて誰と遊ぼうかなあ」
執事「・・・皆様逃げてください・・・」
澪「えっ・・・?」
執事「奴は強い・・・私たちではどうやってもたちうち出来ない・・・」
執事「澪様、律様、梓様はまた私たちの内三人がおぶって逃げます・・・」
執事「レオリオ様、クラピカ様もハンターになるため、今は逃げて・・・」
レオリオ&クラピカ「・・・分かった」
執事「・・・お元気で」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 23:16:38.41 ID:QdlikDQC0
ダダッ!!
ヒソカ「なるほど好判断だ、残る者と逃げる者を分けるとは・・・」
ヒソカ「三人か・・・君たちが相手してくれるの?・・・ん?君たち・・・そうか・・・君たちならちょっとは楽しめそうだねぇ・・・」ニヤッ
ヒソカ「ボクもちょっと本気だそうかな♪・・・いくよ」
執事「紬お嬢様・・・私は・・・お嬢様のお役に・・・立てたでしょうか・・・?」
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 23:18:38.37 ID:QdlikDQC0
ヒソカ「ふう・・・思ったより強かったけど・・・まぁこんなものかな」
ヒソカの足元には執事三人の死体が転がっていた
ヒソカ「さて・・・ん?」
レオリオ「へへ・・・こちとらやられっぱなしでガマンできるほど・・・」
レオリオ「気ィながくねーんだよォーー!!」
ゴン「レオリオ!助けに来たよ!」
ヒソカ「君たちは合格か不合格か・・・確かめさせてもらうよ♪」
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 23:19:28.19 ID:L/1/HYrn0
どうでもいいけど執事何人いるんだよ
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 23:20:38.89 ID:QdlikDQC0
唯「はあはあ・・・みんなどこ!?無事だと良いけど・・・」
唯「ムギちゃんともはぐれちゃったし・・・」
ヒソカ「君は・・・」
唯「ひえっ!?ヒ、ヒソカさん!!」
唯(どうしよう・・・ってどうしようも無いか・・・)
唯「あ!レオリオさん!」
ヒソカはレオリオを担いでいた
ヒソカ「ああ、安心して♪気絶してるだけで死んじゃいないよ、彼は合格だから」
唯「澪ちゃんとりっちゃんとあずにゃんは・・・?」
ヒソカ「?・・・ああ、あの女の子たちなら無事だよ。まあ逃げられちゃったんだけどね」
唯「良かった・・・」
ヒソカ「さて君は合格不合格どっちかなぁ・・・?」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 23:21:09.40 ID:YJAnmJx30
けいおんメンバーをハンター側のキャラにあてはめるとどうしても後者が空気になるな
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 23:34:00.33 ID:BpRk11oK0
執事殺しちゃあかんやん
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/05(日) 23:59:06.86 ID:QdlikDQC0
唯「・・・」
ヒソカ「どうしたの?向かってくるとか逃げるとかしないのかい?」
唯「今の私じゃ戦っても逃げてもすぐに殺されるよ。だから・・・」
ヒソカ「だから?」
唯「時間を稼ぐんだ・・・!澪ちゃんとりっちゃんとあずにゃんが逃げる時間を!」
唯「私はもうダメだけど・・・せめてみんなが逃げる助けになりたい!」
ヒソカ「ふうん・・・」ジロジロ
ヒソカ「うん♪君も合格・・・かな。いいハンターになりなよ」
唯「え・・・?」
ヒソカは唯のもとを去った
そして
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 00:05:45.29 ID:4yzXfLHN0
紬「唯ちゃん!やっと見つけた!」
唯「あ、ムギちゃん・・・」ペタン
唯は気が抜けたのかその場に座り込んでしまった
紬「何かあったの?」
唯「うん、実は―――」
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 00:06:16.47 ID:IY7s9LWq0
支援
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 00:09:07.29 ID:4yzXfLHN0
紬「そう、そんな事が・・・」
唯「私もう死んだと思ったの。そしたらヒソカさんが合格だって・・・」
紬「唯ちゃんの事を、今殺すには惜しい。って思ったのかも」
唯「え?それってどういう・・・」
紬「唯ちゃんはきっともっと強くなる、そうしたら殺しがいがあるその時に改めて殺そう・・・って思ったとか・・・」
唯「・・・」
紬「あ、ごめんなさい・・・私おかしいわよねこんな事言って・・・」
唯「ううん、なんとんなく分かるよ」
唯「私、さっきヒソカさんがニセの試験官を殺したとき・・・わくわくしてるって言ったよね」
紬「・・・」
唯「さっきヒソカさんに殺されそうになった時も・・・同じ気持ちになったんだ」
唯「変だよね?でも・・・なんか・・・わくわくしたの」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 00:12:18.17 ID:4yzXfLHN0
タッタッタッタッ・・・・
唯「動物の死体が目印みたいになってるね」
紬「ええ、ヒソカを襲って返り討ちにあったみたいね、トランプが刺さってるし」
唯「みんな無事に着いてるといいんだけど・・・」
紬「執事達はお互いに連絡手段を持ってるから大丈夫なはずよ」
唯「そっか!」
唯「あ、人がいっぱいいる!今度こそゴールだね!」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 00:15:26.73 ID:4yzXfLHN0
サトツ「みなさんお疲れ様です。無事湿原をぬけました」
サトツ「ここビスカ森林公園が二次試験会場となります」
サトツ「それじゃ私はこれで。健闘を祈ります」
サトツ(181人・・・残り二桁くらいに減ってしまうと思いましたが・・・)
サトツ(今年は豊作ですなあ)
唯「ゴール!」
紬「間に合ったわ~」
唯「え~とみんなは・・・あ、いた!みんな~」
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 00:17:46.85 ID:1r+UDE7a0
>>1けいおん!のキャラ誰好き?
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 00:19:01.79 ID:4yzXfLHN0
唯「無事でよかった~」
澪「唯!ムギ!いないから心配したんだぞ!」
紬「いろいろあって遅くなったの~」
アイ(あ、お姉ちゃん!いないから心配してたんだよ!!でも良かった無事で・・・)
紬「あら?執事が27人しかいない・・・30人いたはずなのに・・・」
律「あ、それは・・・」
梓「実は―――」
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 00:22:03.34 ID:4yzXfLHN0
紬「そう・・・でもこうなる事は覚悟の上だった・・・私も・・・彼らも・・・」ポロッ
唯「・・・」
紬「彼らの為にも合格しなきゃ・・・!」
澪「・・・ああ!」
律「命の恩人の為にも!」
梓「絶対合格するです!」
唯「うん・・・!」
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 00:24:12.41 ID:4yzXfLHN0
唯「二次試験は正午から開始します・・・か。まだ少し時間あるね」
紬「ええ」
試験会場には開始時間の看板が付いた大きな建物が一戸だけあったが、まだ扉は開いていなかった
おそらく正午に扉が開くのだろう
唯「あ、ゴンくんだ!」
ゴン「唯さん!無事だったんだね!」
唯「レオリオさんにクラピカさんにキルアくんも無事で良かった!」
クラピカ「紬ちゃんの執事さん達にはすまないことをした・・・許してくれ」
紬「いえ、クラピカさんは悪くないです・・・彼らは覚悟の上で残ったんですから・・・」
レオリオ「なんだか湿原に入ってからの事をよく覚えてないんだよなぁ・・・」
キルア(唯さん無事で良かった)
唯「キルアく~ん」ダキッ
キルア「うわぁ!!//また!///」
キルア(ん?唯さん・・・泣いてる?)
唯(私・・・頑張るよ!)ポロッ
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 00:26:26.75 ID:4yzXfLHN0
唯「もうすぐ正午だね」
澪「ああ」
律「周りの奴も緊張してきたみたいだな」
紬「何が起きるかわかわないものね」
梓「正午になりました!」
ガゴォン・・・
重たそうな扉が開いた
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 00:27:04.74 ID:8Tp47Zk90
童貞キルアくんかわいい
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 00:28:41.92 ID:4yzXfLHN0
さるさん回避のためちょっと休んでから2次試験始めます
>>123
一人だけ挙げるならムギです
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 00:39:11.07 ID:4yzXfLHN0
ガゴォン・・・
重たそうな扉が開いた
そこにいたのは、20代前半の綺麗な女性と、彼女の5倍はあるであろう巨漢の男だった
女性「あたしは美食ハンターのメンチ」
大男「同じく美食ハンターのブハラ」
メンチ「そんな訳で二次試験は、料理よ!」
メンチ「美食ハンターのあたしたち二人を満足させる料理をつくってもらうわ!」
唯「なんですと!?」
紬(私はいいけどみんな大丈夫かしら・・・)
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 01:06:27.88 ID:4yzXfLHN0
ブハラ「まずオレの指定する料理を作ってもらい」
メンチ「そこで合格した者だけがあたしの指定する料理を作れるってわけよ」
メンチ「あたしたち二人がおいしいと言えば晴れて二次試験合格」
メンチ「試験はあたしたちが満腹になったら終了よ」
唯「ど~しよ~・・・料理なんて出来ないよ~・・・」
澪「私も料理はあんまり・・・」
律「あたしはちょっとなら出来るぜ!」
梓「そう言えばそうでした。今更ながら律先輩が料理得意ってホント意外ですよね」
律「なにおう!?」
紬(まさかこんな試験があるなんて・・・)
アイ(お姉ちゃんはここで不合格になりそうね・・・良かった~)
ゴン「料理か~卵かけごはんとかなら作れるんだけどな~」
クラピカ「ゴン・・・それは・・・」
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 01:12:10.61 ID:4yzXfLHN0
ブハラ「そんじゃあ、オレのメニューは」
ブハラ「豚の丸焼き!」
ブハラ「森林公園に生息する豚なら種類は自由。それじゃ・・・」
メンチ「二次試験スタート!」
二次試験前半 ブハラのメニュー
参加人数181人
タッタッタッタッタ
唯「良かった~簡単な料理で」
紬「ええ、でもあの人の体格でも食べる量には限界があるわ」
唯「早くしないとダメってことだね!」
メンチ「豚の種類は自由・・・だって?あんたも性格悪いわね」
ブハラ「ふふ」
メンチ「ビスカの森に生息する豚は・・・たった一種類だけでしょ?」
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 01:17:23.24 ID:+CZ2bpL50
ハート様来るーーーー!
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 01:19:10.88 ID:4yzXfLHN0
唯「豚さん豚さんどこですか~?」
ブタ「ブオオオオオオオオオ!!」
紬「この豚はグレイトスタンプ!世界で最も凶暴な豚よ気をつけて唯ちゃん!」
唯「おっけー!この豚さんをやっつければいいんだね!」
ズドォン!
唯「うわぁ!危ない!」
唯(わくわくする・・・でもヒソカさんと会った時の方が・・・)
唯(もっとわくわくした!)
唯「とりゃ~~~~!!!」ドカン!
ブタ「プギィイイイイイイイ!!」バタン
唯「やった~~!」
唯「ムギちゃん!この豚さん額が弱点だよ!」
紬「よ~し私も!とりゃ!」ズドン!
ブタ「プギィィイイイイイイイ!!!」バタン
唯「ボディブローで倒した・・・」
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 01:20:01.56 ID:+CZ2bpL50
ギー太で額カチ割ったのだろうか
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 01:24:48.69 ID:4yzXfLHN0
澪「私たちには無理だなこれは・・・」
執事「皆様の分の豚は獲ってまいりました。これを焼いて持って行ってください」
律「あ、ありがとうございます」
梓「私たちって試験受けてるようで全く受けてないですよね」
アイ(ブタの丸焼きかあ・・・お姉ちゃんに食べさせてあげたいなあ)
ブタ「ブモオオオオオオ!」
アイ「うるさい!」ドカン!
ブタ「プギィ」バタン
ブハラ「まだかなあ・・・腹減ったよ」
メンチ「あ、来たわね」
ドドドドドドドドド
受験生が一斉に焼きあがったブタを持って走ってきた
「へい!お待ちィ!!」
ブハラ「うひゃぁあ~!」
メンチ「あらま大漁だこと。受験生なめてたわ」
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 01:30:08.52 ID:4yzXfLHN0
ブハラ「ふ~食った食った。も~おなかいっぱい」
メンチ「終~了~!」
唯「豚の丸焼き103頭・・・」
律「バケモンだな・・・」
紬(おかしい・・・妙だわ!あきらかに彼の体積より食べた量の方が多い・・・!!!)
律「いやそんなにマジで悩まれても・・・」
メンチ「あんた食べた豚全部おいしかったっていうの?審査になんないじゃない」
ブハラ「まあいいじゃん人数はしぼれたし。細かい味を審査するテストじゃないしさ」
メンチ「仕方ないわね~」
メンチ「豚の丸焼き審査!103名合格!」
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 01:34:29.27 ID:4yzXfLHN0
メンチ「さて次はあたしね!あたしはブハラと違って厳しいわよ!」
メンチ「二次試験後半のメニューは・・・スシよ!」
ゴン「スシ・・・って・・・何?」
レオリオ「聞いたこともねぇぜ・・・」
クラピカ「スシ・・・」
キルア「見当もつかねー」
メンチ「ふふん、やっぱ知らないか。まあ小さな島国の民族料理だからね~」
・・・なんだよスシって・・・どうすりゃいいんだ・・・
メンチ「じゃあヒントをあげるわ!建物の中をごらんなさい!」
メンチ「ここで調理してもらうわ!調理道具とゴハンは用意してあるから・・・」
メンチ「あ、あとスシはスシでも握り寿司しか認めないわよ~!」
メンチ「それじゃスタート!!」
二次試験後半メンチのメニュー
参加人数103名!
ゴン「スシってなんだろう・・・ゴハンだけで作るのかな?」
キルア「包丁とかあるしなんか他の材料使いそうだな~」
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 01:40:58.19 ID:4yzXfLHN0
唯「え?え?おすしだよね?」
紬「お寿司ってやっぱり日本人しか知らないのかしら」
律「あたしたち以外誰も知らないみたいだな・・・」
梓「やったです!大チャンスです!」
澪「合格したも同然だな!」
唯「あれ?でもお魚さんがいないよ」
紬「みんなで釣りに行きましょうか♪」
澪「そうだな」
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 01:43:41.96 ID:KuUK+zhA0
紫炎
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 01:45:24.74 ID:4yzXfLHN0
ゴン「あ!唯さん!どこ行くの?」
唯「おすしに使うお魚さんを釣りにね!」フンス
クラピカ「やはり魚か・・・私も文献で読んだ事がある」
レオリオ「魚ァ!?森の中にんなもんいるかァ!!?」
クラピカ「声がでかい!!!池とか川とかあるだろーが!!」
魚!!!
受験生たちが一斉に森の中に走り出した
レオリオ「くっ!盗み聞きとはきたねー奴らだぜ!」
クラピカ「そうかあれを盗み聞きというならもう何も言うまい」
唯「わっ!みんな来た!」
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 01:49:49.27 ID:4yzXfLHN0
唯「よ~しお魚さんも釣ったしお寿司をつくるぞ~」
紬「他の受験生は魚の使い方までは知らないようだし」
律「さっさと作って持っていこう!」
澪「魚捌くのなんて怖くて出来ないよ・・・りつぅ~」
律「はいはい一緒にやろうな・・・さ、包丁はこう持って・・・」
澪「あっ・・・」
紬(ああ・・・///久々だわ・・・///)
梓「がんばるです!」
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 01:56:06.56 ID:4yzXfLHN0
アイ(出来た。お姉ちゃんに食べてもらいたくてお寿司握る練習しておいて良かった・・・)
アイ(でも最初に食べるのがお姉ちゃんじゃなくてあんな女なんてね・・・)
アイ「出来ました」
メンチ「おっ、これあんたスシ知ってたわね。でも問題は味よ・・・」パクッ
メンチ(スシをまともに握れるようになるには10年の修行が必要だと言われて・・・)
メンチ「おいしい・・・」
アイ「あ、じゃあ」
メンチ「あ、ああうん合格ね・・・411番」
メンチ(おっかしいな~文句つけてやろうと思ったのに・・・)
受験生「すげえぜあいつ・・・」
受験生「何者だよ・・・」
アイ(目立っちゃってるよぅ・・・お姉ちゃんにばれませんように・・・)
唯(う~ん・・・あのマントのアイって人、なんか知ってる人のような気がするんだよね~)
唯(さっきお寿司握ってるとこちょっと見たけど・・・手つきとかなんか見たことが・・・う~ん・・・)
唯(まあいっか!無理に思い出そうとすると逆に思い出せないって、憂が言ってたし!)
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 02:00:08.58 ID:4yzXfLHN0
紬「出来たわ~」
唯「ムギちゃんのお寿司きれ~い!」
紬「じゃあ行ってくるわね~」トテトテ
紬「どうぞ召し上がれ」
メンチ「あ、うん」
メンチ(今度は流されないで何かしら文句つけて作り直させ・・・)
メンチ「・・・おいしい」
紬「まあ良かった♪」
メンチ「あ・・・うん・・・409番合格ね・・・」
メンチ(おかしいわね・・・)
受験者「スシってああやって作るのか・・・なんか簡単そうだな」
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 02:06:55.41 ID:4yzXfLHN0
斉藤「どうぞお召し上がりください、赤身、白身、貝の三種類おつくりしました」
メンチ「もう流されないわよ!」
斉藤「・・・?」
メンチ(今度こそ)
メンチ「なにこれ超おいしい!」
メンチ(あ)
斉藤「では」
メンチ「・・・合格。412番ね」
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 02:13:20.48 ID:4yzXfLHN0
唯「出来た!」
唯「召し上がれ!」
メンチ「まずい!」
唯「そんな~!」
そうこうしている内に他の受験生たちもアイや紬のスシを見て作りかたを知り、次々と完成品を運んできた
メンチ「だめ!」
メンチ「おいしくない!」
メンチ「まずい!」
メンチ(あの三人のスシを食べた後じゃなおさら、こんなゴミみたいなスシ食べれないわ!)
・・・・・・・・・
メンチ「ふう」
メンチ「ワリ!おなかいっぱいになっちった!」
メンチ「ってわけで終了!」
唯「ええ~~!?」
二次試験後半メンチのメニュー
合格者3名・・・!?
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 02:18:21.69 ID:4yzXfLHN0
メンチ『・・・ってわけで合格者は三人なのよ!』
メンチ『・・・予定と違う!?知らないわよ!』
メンチ『・・・とにかくやり直しなんてしないから!じゃあね!!』ブツッ
そう言うとメンチは電話を切った
一方電話の相手の所では
役員「ネテロ会長・・・電話の電源切られたみたいです」
ネテロ「ふむ・・・どうしたものかの・・・」
そこはハンター試験の委員会が控えているホテル
ハンター協会会長のネテロが責任者として待機していた
ネテロ「話を聞く限り受験生がちと気の毒じゃな」
ネテロ「どれ、直接行ってみるかの。飛行船を出してくれ」
役員「はい」
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 02:23:01.74 ID:4yzXfLHN0
森林公園
受験者「ふざけるな!こんなんで帰れるかよ!」
メンチ「うるさいわね。三人受かってんだから受からなかった方がボンクラなのよ」
メンチ「諦めて帰んなさい」
受験者「オレが目指してんのは賞金首ハンターだ!美食ハンターごときに合否を決められてたまるか!!」
そう言うとその受験者はメンチに殴りかかって言った
受験者「おらあああああ!!!」
パァァァァン!!
受験者「!!!」
ブハラが放った張り手一撃で受験者は建物の窓ガラスを突き破り外に放り出された
メンチ「余計なことしないでよ」
ブハラ「オレがやらなきゃあいつの事殺してたろ?」
メンチ「まあね」
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 02:32:43.18 ID:4yzXfLHN0
メンチ「賞金首ハンター?笑わせないでよ、美食ハンターごときに一撃でのされちゃって」
メンチ「ハンターなら強くて当たり前なの。何ハンターとか関係ないわ」
メンチ「未知の食材を探していれば猛獣とも密猟者とも闘うことだってある」
メンチ「いいわ、文句があるやつはかかってらっしゃい」
ネテロ『にしても合格者3人はちと厳しいのではないか?』
メンチ「!!」
唯「どこかから声がしたよ!」
紬「外よ!」
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 02:35:54.34 ID:4yzXfLHN0
建物の外に出ると飛行船が真上を飛んでいた
次の瞬間―――
ヒュウウウウウウゥゥゥゥゥゥ
ドンッッ!!!!!
飛行船から老人が飛び降りてきた
唯「なっ・・・!?」
紬「飛行船から50メートルはある・・・!」
澪「誰だ?この人・・・」
律(てゆーか骨は!?今ので足の骨は!?)
梓「すごいです!」
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 02:42:45.77 ID:4yzXfLHN0
メンチ「ハンター協会のネテロ会長・・・!ハンター試験の最高責任者よ」
唯「!!」
ネテロ「メンチくん」
メンチ「はい!」
紬(あのメンチさんが緊張してる・・・)
ネテロ「未知のものに挑戦する気概を彼らに問うた結果・・・三人以外は問題あり、つまり不合格と思ったわけかね?」
メンチ「・・・・・・いえ」
ネテロ(チチでけーな)
メンチ「このテストは知らない料理をヒントをたどりにつくるもの・・・しかし受験生の中にすでに課題の料理を知っている者がいて・・・」
メンチ「そのせいで他の受験生が料理の作り方を知ってしまい・・・また合格者三人の料理があまりにハイレベル過ぎて、他の受験者が相対的に低い評価となってしまい・・・」
メンチ「そうこうしている内にお腹がいっぱいに・・・」
ネテロ「つまり自分でも審査不十分とわかっとるわけだな?」
メンチ「・・・・・・はい」
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 02:46:06.98 ID:4yzXfLHN0
メンチ「すいません、料理の事となると我を忘れて・・・審査員失格です。私は審査員を降りますのでこの試験は無効に・・・」
ネテロ「ふむ・・・いや、審査員は続けてもらおう、ここはひとつ再試験じゃ」
唯「おお!やった!」
ネテロ「ただしメンチくんには実演という形で参加してもらおう」
メンチ「!」
ネテロ「そのすれば受験生も納得するじゃろ」
メンチ「そうですね、それじゃ・・・」
メンチ「ゆで卵」
唯「!?」
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 02:49:09.50 ID:4yzXfLHN0
メンチ「会長、私たちをあの山の頂上まで連れてってくれませんか」
ネテロ「なろほど、もちろんいいとも」
ゴゥンゴゥン
メンチ「着いたわ」
メンチ「ここはマフタツ山、見ての通り山が中央で真っ二つに割れている」
唯「崖になってるんだ~」
メンチ「そう、下は深い川になってるけど落ちたら多分死ぬわ」
メンチ「この崖の下にはクモワシの卵がある。谷と谷の間に丈夫な糸を張り、そこに卵をつるしておくの」
メンチ「そしてそれを―――」
そう言うとメンチは崖に飛び込んだ
澪「ええっ!?」
梓「落ちてっちゃいましたね・・・」
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 03:21:40.59 ID:4yzXfLHN0
メンチ「よいしょ、この卵をとってきてゆで卵をつくるのよ」
律「飛び込んで、糸につかまって」
澪「卵をとって、崖を上ってくる・・・」
梓「こんなのまともな神経じゃ無理です!」
受験者「たしかに・・・」
ネテロ「やめるのも勇気じゃ、テストは今年だけじゃないからの」
メンチ「あ、言い忘れてたけどさっきの合格者はやらなくていいわよ」
紬「私は楽しそうなんでやらせていただきます♪」
唯「あ~良かった!こんなのを待ってたんだよ~!」
紬「それじゃ唯ちゃん行きましょ!」
唯「うん!とうっ!!」ヒュー
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 03:24:07.31 ID:4yzXfLHN0
律「私たちは脱落だな」
執事「皆様の分とってまいりました」
梓「ありがとうございます!」
澪「よしこれで二次試験突破だな」
唯「楽しかったね!」
紬「ええ♪」
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 03:25:57.41 ID:4yzXfLHN0
メンチ「さ、ゆであがったわ。市販の卵と食べ比べてみて」
唯「おいしい!すっごくおいしいよこれ!」
紬「とっても濃厚で味わい深いわ~」
律「全然違うなあ!」
梓「感動しました!」
澪「おいしいなあ」パクパクモグモグ
メンチ「おいしいものを発見した時の喜び、分かってもらえたかしら」
唯「うん!美食ハンターっていいね!」
二次試験後半メンチのメニュー
合格者75名
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/06(月) 03:34:00.18 ID:+CZ2bpL50
執事「皆様の分とってまいりました」
これでいいのかハンター協会w
HUNTER×HUNTER 1 (ジャンプ・コミックス)
- 関連記事
-