1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 16:50:22.46 ID:ZBLi37nrO
エイラ「ごくごく……」
エイラ「ん、結構うまいナ。やたら安いから期待してなかったけド、これなら十分」
ギュウウウン
エイラ「!?」
エイラ「な……なんだこの感ジ! 体の内側が燃え上がるみたいダ!」
エイラ「五感すべてが限界まで張り詰めているのが分かルッ! おまけになんとなく魔力まで増幅した気ガ……すごいぞこのジュース!」
エイラ「もう何本か買っておこウ」ガシャンガシャンガシャン
エイラ「サーニャにも飲ませてやらないとナ」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 16:57:41.80 ID:ZBLi37nrO
―サーニャの部屋―
エイラ「サーニャー」
エイラ「あレ、いないのカ。しょうがねーナ、書き置き残しておこウ」
『飲んでみろ、うまいぞ! エイラ』
エイラ「これでよシ」
エイラ「私ももう一本飲むカ」
エイラ「……ぷはーっ! 誰だか知らないけド、良いもの仕入れてくれたナ!」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 17:06:51.95 ID:ZBLi37nrO
―その日の夜―
サーニャ「エイラ、いいかしら」
エイラ「お、サーニャ! 部屋にジュース置いておいたゾ! 飲んだカ?」
サーニャ「それなんだけど……ちょっと私の口には合わなかったみたい、ごめんなさい」
エイラ「そ、そっカ……まあ、いやいや飲んだって意味ないもんナ。無理矢理勧めたみたいで悪イ」
サーニャ「ん……ところで、エイラ」
エイラ「なんダ?」
サーニャ「床に転がってる瓶、まさか……」
エイラ「ああ、全部ヌカ・コーラだゾ」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 17:08:23.62 ID:BD3JmRqkO
夜ションベンが光っても知らないぞ
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 17:13:14.01 ID:ZBLi37nrO
サーニャ「飲みすぎよ」
エイラ「なんかハマっちまったんだよナ。他のジュースはそんなことないのニ」
サーニャ「炭酸には中毒性があるっていうでしょ。ほどほどにしてね」
エイラ「分かってるっテ……ごくごく」
サーニャ「……じゃあ、お休みなさい。今夜は哨戒だから……」
エイラ「ああ、気をつけてナ」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 17:22:22.42 ID:ZBLi37nrO
―翌朝―
エイラ「……ふああ」
エイラ「サーニャ、久しぶりにこの部屋来なかったナ。それが普通なんだけド」
エイラ「顔でも洗っテ……ん?」
エイラ「うわ、なんだコレ! ほっぺのとこの……シミか?」
エイラ「なんだよいきなリ……しかも結構目立つゾ、これ」
エイラ「……はあ、薬かなにかですぐ消えるかナ……」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 17:41:38.13 ID:ZBLi37nrO
―医務室―
エイラ「大尉?」
バルクホルン「エイラか。どうした?」
エイラ「いや、ちょっと薬を探しにナ……そういう大尉は何の用デ?」
バルクホルン「ハルトマンのやつ、朝っぱらから熱があるなどと言うからな。体温計を使わせて、熱なんてないことを証明してやる」
エイラ「風邪でもひいたのか、ハルトマン」
バルクホルン「ふん……どうせサボりたいがための方便だろう。最近は演技が真に迫ってきているからな、こうでもしないと……っと、これだ」
バルクホルン「じゃあ私は部屋に戻るぞ。薬なら、ほとんどそこの棚の上段に入っている」
エイラ「ああ、ありがとウ」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 17:53:33.53 ID:ZBLi37nrO
エイラ「これで大丈夫ダ」
エイラ「朝食までまだ時間があるナ……」
エイラ「そうダ、ヌカ・コーラがあと20本くらいしかなかったハズ。買っておくかナ」
エイラ「……え?」
エイラ「ヌカ・コーラ……品切レ?」
エイラ「嘘だロ……おいッ! くそッ!」バンバン
エイラ「なんで補充されてねーんだヨ! フツー起床時間前に一回点検するだロ! うがぁぁぁ!」バンバンバンバン
エイラ「……ちくしょう、次の補充まで部屋にあるやつで持たせるしかなイ……」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 18:14:30.34 ID:ZBLi37nrO
―お昼―
エイラ「ンッン~♪」
シャーリー「よう、随分ご機嫌だな。なにやってんだ?」
エイラ「これカ。ヌカ・コーラの瓶がかさ張るから、水筒に移してるんダ」
シャーリー「はっ、暇だなぁ」
エイラ「む、お前は何しに来たんだヨ」
シャーリー「ルッキーニが風邪ひいたみたいでな、飯食えないほどダルいって言うんだよ。だから、せめて水分だけでも摂っとかないとと思ってスポーツドリンクをだな……」
エイラ「ルッキーニまで風邪かヨ。一雨降るんじゃないのカ」
シャーリー「かもな。お前も気をつけろよ」
エイラ「ん」
エイラ「……よし、これで完成ダ。フフフ……」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 18:27:15.40 ID:ZBLi37nrO
―シャーリーとルッキーニの部屋―
エイラ「ルッキーニ、大丈夫カ?」
ルッキーニ「……すー」
シャーリー「やっと眠れたんだ、静かにしてくれよな」
エイラ「そんなに悪いのカ……」
シャーリー「熱はそんなに高くないんだが、どうにもベッドから起きられないほど弱っちまってるみたいだ。トイレにも自力じゃ行けない」
エイラ「……そうそウ、さっきスポーツドリンクを作ってたよナ。私もお見舞いを持ってきたんダ」
シャーリー「へえ」
エイラ「これなんだけド」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 18:31:13.49 ID:rUJ25W2m0
おいいい被爆しまくってんぞRADアウェイ送ってやれ
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 18:36:06.05 ID:0dgrjE7BO
あの世界は少々のキャップと1本の注射でクリーンな体になるぜ。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 18:38:05.04 ID:ZBLi37nrO
シャーリー「コーラじゃねーか。刺激が強すぎる、悪いけどこんなの飲ませられない」
エイラ「チッチッ、ただのコーラじゃなイ。『炭酸抜きヌカ・コーラ』ダ」
シャーリー「なに?」
エイラ「炭酸が抜けたコーラは、極めて高い栄養効率を持つって聞いたことがあル。そこにヌカ・コーラのウルトラジェットパワーが加われバ……」
シャーリー「なんだよそれ」
エイラ「とにかク、受け取るだけ受け取ってくレ。飲まなきゃ捨てテ……いヤ、私が飲むから返してくれればイイ」
シャーリー「ちょっ」
エイラ「じゃあ、お大事にって伝えてくれよナ!」
シャーリー「……なんだアイツ?」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 18:46:07.57 ID:0dgrjE7BO
知能が退化した「フェラルグール」「光りし者」「フェラルグールリーヴァー」に変わり果てる可能性が。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 18:48:24.07 ID:TYR0iaB00
このスレは心苦しい
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 18:58:28.61 ID:ZBLi37nrO
―夕方―
坂本「エイラ、話がある」
エイラ「なんだヨ、せっかくネウロイを落としていい気分だってのニ」
坂本「確かにお前はいい気分だろう。だが、あの戦い方はなんだ」
エイラ「いつも通りだロ」
坂本「『未来視』でネウロイのレーザーを予め回避出来るお前が、今日は明らかに『肉眼で見て』から回避行動に移っていたな」
坂本「大した実力だな。だが、どんなに反射神経が優れていようと、シールドが使えない限りいつかは被弾する」
エイラ「はあ、何がいいたいんダ?」
坂本「まだ分からないのか! ストライクウィッチーズは、お前を楽しませるためにネウロイを撃退している訳ではないッ!」
坂本「持てる力の全てを使って、命がけでネウロイを倒すのがウィッチの使命だ! 遊び半分で戦場に出るやつに、ウィッチを名乗る資格は無い!」
エイラ「だっテ、見えるんだから仕方ないだロ? 少佐の太刀筋まで見えるかもナ」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 19:01:11.91 ID:0dgrjE7BO
さすがヌカコーラの効果だ。
………中毒症状って視界が真っ赤になるんだったな。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 19:08:52.67 ID:0dgrjE7BO
せめてRAD自然回復のPerkがあれば良いんだがなぁ。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 19:13:18.09 ID:ZBLi37nrO
坂本「貴様……!」
beep! beep!
エイラ「うン? 何ダ?」
坂本「緊急警報!? くっ、指示があるまでそこを……いや、私についてこい!」
エイラ「へいへい」
―作戦会議室―
バタン!
坂本「何があった!」
兵士「はっ、基地内部2階ウィッチ宿舎において火災警報が発令されました。出火元はイェーガー大尉及びルッキーニ軍曹の部屋と推測されます」
坂本「火災!? すぐに消火にあたらせろ!」
兵士「現在、当該フロアで隊長が指揮をとっておられます」
坂本「エイラ、お前も……エイラ? おい、どこへ行った!」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 19:28:33.03 ID:ZBLi37nrO
―シャーリーとルッキーニの部屋―
ルッキーニ「シャーリー、たすけてぇぇぇぇ! 熱いよぉぉぉぉ!」
シャーリー「ルッキーニィィィィ! 離せぇ、バルクホルン!」
バルクホルン「お前が行ってもどうにもならん! 落ち着くんだ!」
兵士「くそっ、水が足りない!」
リーネ「こ、ここに!」
ペリーヌ「はあ、はあ、どうして火が消えませんの!?」
芳佳「諦めちゃダメです、ペリーヌさん! きっと……きっと大丈夫です…!」
坂本「状況は!?」
ミーナ「美緒! それが、原因不明の炎なの。中にはまだルッキーニさんが!」
坂本「……! これは……」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 19:36:08.60 ID:ZBLi37nrO
ミーナ「魔眼で見えるの、美緒!?」
坂本「……出火元は…ルッキーニだ。ルッキーニの魔力が暴走して、熱を制御できていないんだ!」
ペリーヌ「そんな……!」
リーネ「何か手立てはないんですか!?」
坂本「どういう訳かは分からないが、現在ルッキーニの魔力は本人のコントロールから完全に剥離している。外部の我々はおろか、ルッキーニ自身に抑えられないなら……」
芳佳「そ……そんなこと! 501はいつだって、どんな危機も11人で乗り越えてきました! こんなの……こんな……」
シャーリー「エイラ……あいつが、あいつがルッキーニを! エイラぁぁぁ!」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 19:36:36.10 ID:Syo5LUb1i
ゲームやったことないんだけどヌカコーラって麻薬?
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 19:36:47.54 ID:R+CIGjLD0
あんなんでもルッキーニは少尉なんだぜ
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 19:42:58.80 ID:NVQXY0o40
>>44 麻薬じゃないよ。
多少、中毒性がある清涼飲料水さ。
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 19:44:44.93 ID:ZBLi37nrO
バルクホルン「いきなり何を……」
シャーリー「あいつが持ってきた妙なコーラ、ルッキーニが飲みたいっていうからやったらこのザマだ!」
シャーリー「次あったら殺してやる! ルッキーニの分、私の分、みんなの分、あいつがどんなに泣き叫んだって許さねえ、ぶっ殺す!」
ルッキーニ「しゃ……りー……」
シャーリー「待ってろルッキーニ。すぐ助けてやる。もうウィッチなんか抜けて、二人でロマーニャで暮らそう。リベリアンでもいいぞ。なあ、ルッキーニ……」
ルッキーニ「にげ、て……」
坂本「! まずい、全員この場から離れろ! 爆発が起きるぞ!」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 19:52:57.77 ID:ZBLi37nrO
ミーナ「何ですって!?」
坂本「ルッキーニの体内奥深くまで残った最後の魔力が、一気に燃焼しようとしている! 時間がない!」
バルクホルン「くそっ、まさか、こんな……」
シャーリー「うらあっ!」
バルクホルン「なっ、待て! 行くなシャーリー!」
シャーリー「ルッキーニ!」ギュッ
ルッキーニ「……」
シャーリー「大丈夫だ、私は最期までお前と一緒だからな。怖くなんてないぞ」
ルッキーニ「……っ」
シャーリー「天国まで、どっちが速いか競争だな、ルッキーニ」
ルッキーニ「うわああああああああああーっ!!」
┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 19:56:25.26 ID:rUJ25W2m0
このルッキーニNuclear Anomalyのパーク持ってやがった
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 19:58:37.91 ID:Y8EFEvajO
サンセットサルサパリラ
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 19:59:48.25 ID:ZBLi37nrO
―基地と街を繋ぐ道―
┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛
サーニャ「なに…あれ……」
エイラ「あーあ、あんな派手にやっちゃあ、もう誰も生きてないだロ」
エイラ「先に避難してて良かったナ、サーニャ」
サーニャ「……知ってた、の?」
エイラ「こうなるかなとは思ってたけド、まさかここまでひどいなんて想像もしなかったヨ」
サーニャ「……離して」
エイラ「どこいくんダ?」
サーニャ「みんなを…助けに……」
エイラ「無駄だっテ。生きてたとしてモ、サーニャが基地に着くより早く死ヌ」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 20:01:00.78 ID:jrDtlaQP0
俺これから変な飲み物人に勧めるのやめるわ……
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 20:09:03.22 ID:ZBLi37nrO
エイラ「おまけに放射性降下物の嵐ダ。ここだって危なイ」
サーニャ「……けほっ、けほっ」
ビチャッ
エイラ「……ああ、そうカ。『口に合わない』って言ってたもんナ。ちょっと飲んでたんだナ」
サーニャ「……」
エイラ「諦めはついたカ? じゃあ、行こウ。大丈夫、サーニャもきっと私みたいになれル」
サーニャ「エイ、ラ……顔が…」
エイラ「いいだロ? サーニャを守る力も身体も手にいれタ。次はサーニャの番ダ」
サーニャ「い……いや……」
ガクン
エイラ「おいおい、そんなに寄りかかるなヨ……しょうがねーナ」
エイラ「今日だけだかんナ……ごくごく」
fin
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 20:10:51.08 ID:jrDtlaQP0
核爆発したのかよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 20:11:13.38 ID:rUJ25W2m0
なんとなくこのオチになるんじゃないかと思ってた
乙
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 20:12:08.86 ID:EDLnzuQr0
FO3とか懐かしいな
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 20:12:59.88 ID:fMOogUAv0
タロンシャダー
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/20(日) 20:13:18.21 ID:jrDtlaQP0
おっと乙
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あの世界の人間は大概おかしいからそれ以外の人間が飲んだらヤバいんじゃないかな
作中でも試作段階で死人がでてるし
同意 オチも一本道だしな…
正直駄作
ヌカランチャーでエンクレイブを壊滅だ!
実験段階、販売後も死亡者が出ている
Nukaの名前の通り放射性物質
だれかこのssを楽しめる程度の解説よろ
エイラは一体何をして、オチはどういうことなの
この話の元ネタであるFalloutに従うなら、体内に放射能が一定以上溜まった者の中には
ゾンビのような容姿のグールに変異するものが現われる。
ヌカコーラを飲み続けたエイラはおそらくグールの初期段階になってる。
グールになっても人間性や知能を失わない者もいるが、一切の理性を失いゾンビのように他者に襲い掛かる者もいるから、
エイラは残念ながら後者タイプと思われる