ネジリンボウ(学名 Stonogobiops xanthorhinica)は、スズキ目ハゼ科に分類されるハゼの一種。ニシキテッポウエビ(錦鉄砲蝦 Alpheus bellulus)は、エビ目(十脚目)・テッポウエビ科に分類されるエビの一種。サンゴ礁に生息するテッポウエビの一種で、鮮やかな体色とハゼ類との共生で知られる。
1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/09/23(火) 00:57:32.19 ID:VZ12NsAkO
ハタタテネジリンボウ「い…いい波加減だね…」
テッポウエビ「そうね…で?何の用?」
ハタタテネジリンボウ「いや…特に用ってわけじゃ…」
ハタタテネジリンボウ(白地に赤い曲線…可愛いなぁ)
ニシキテッポウエビ「あらそ。生憎わたしはそんなに暇じゃないの」
ニシキテッポウエビ「今こうしてる間にも何に襲われるかわからないしね」
ニシキテッポウエビ「穴を掘っておいていつでも隠れられるようにしとくのよ」
ハタタテネジリンボウ「そ…そうなんだ…なんかごめんね」
ニシキテッポウエビ「わかってくれた?じゃあもうあっちへ行って。あなたの
その色といい長い背鰭といい目立つのよね」
ハタタテネジリンボウ「う…うん」
ハタタテネジリンボウ「…」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1411401452
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/23(火) 01:04:53.49 ID:VZ12NsAkO
ハタタテネジリンボウ「あのさ…よかったら…」
ニシキテッポウエビ「なによ…まだなにか用?」
ハタタテネジリンボウ「い…いやなんでも…じゃあね…」
ニシキテッポウエビ「…ふう」
ニシキテッポウエビ「さっきのハゼのおかげで穴堀遅れちゃってるじゃない」
ニシキテッポウエビ(けど…白地に黒い縞…黄色い顔に長い背鰭…かっこよかった)
ニシキテッポウエビ「また…会えないかしら」
ニシキテッポウエビ「さっきは急いでたから強く言い過ぎちゃったなぁ…」
ニシキテッポウエビ「次会えたときは…ちゃんと謝りましょ」
ハタタテネジリンボウ「…さっきのエビさん…穴堀中だったんだよなぁ」
ハタタテネジリンボウ「忙しいところ邪魔して悪かったよな…」
ハタタテネジリンボウ「…次あったらちゃんと謝っとこう」
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/23(火) 01:05:27.65 ID:VZ12NsAkO
ハタタテネジリンボウ「あのさ…よかったら…」
ニシキテッポウエビ「なによ…まだなにか用?」
ハタタテネジリンボウ「い…いやなんでも…じゃあね…」
ニシキテッポウエビ「…ふう」
ニシキテッポウエビ「さっきのハゼのおかげで穴堀遅れちゃってるじゃない」
ニシキテッポウエビ(けど…白地に黒い縞…黄色い顔に長い背鰭…かっこよかった)
ニシキテッポウエビ「また…会えないかしら」
ニシキテッポウエビ「さっきは急いでたから強く言い過ぎちゃったなぁ…」
ニシキテッポウエビ「次会えたときは…ちゃんと謝りましょ」
ハタタテネジリンボウ「…さっきのエビさん…穴堀中だったんだよなぁ」
ハタタテネジリンボウ「忙しいところ邪魔して悪かったよな…」
ハタタテネジリンボウ「…次あったらちゃんと謝っとこう」
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/09/23(火) 01:11:19.92 ID:N0YFFcoKO
ケモナーの業は深いな…
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/23(火) 01:13:33.27 ID:VZ12NsAkO
・・・・・・
イシダイ「…あー腹減ったわぁ…」
イシダイ「どっかに手頃な食いもんねぇかなぁ…お?」
イシダイ「…おいおい…あんなところにエビいるじゃーん」
イシダイ「ちょっとこぶりだけどまぁしょうがねぇ…」
イシダイ「こっちには気づいてねぇだろうしな…」
イシダイ「さて、いくぜぇ」ザバザバ
ハタタテネジリンボウ「…あのエビさん…大丈夫かなぁ」
ハタタテネジリンボウ「ちょっと様子見に行こうかな…」
ハタタテネジリンボウ「けど、あまりしつこいのも嫌われそうだしな…」
ハタタテネジリンボウ「あぁ、でも…」
スィー…
ハタタテネジリンボウ(あ!イシダイ!)サササ
ハタタテネジリンボウ(…ふぅ、こっちには気づいてないな…)
ハタタテネジリンボウ(あれ?けどイシダイが泳いでる先には…)
ハタタテネジリンボウ(エビさんの方だ!)
ハタタテネジリンボウ(エビさんがあぶない!)ピュー
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/23(火) 01:23:27.90 ID:VZ12NsAkO
・・・・
ニシキテッポウエビ「ふう、穴堀おわりっと♪」
ニシキテッポウエビ「これで安心して隠れらるわね…」
ニシキテッポウエビ「…さっきのハゼさん、また会えないかしら…」
ニシキテッポウエビ「さっきつっけんどんにしちゃったから、きちんと
謝りたいし…」
ニシキテッポウエビ「それに…て、あら?」
ハタタテネジリンボウ「エビさーん!」ビュー
ニシキテッポウエビ(きゃ!うわさをすれば…とはまたちがうけど…)トクンッ
ニシキテッポウエビ(確かに会いたいなとは思ったけど…心の準備が…)ドキドキ
ニシキテッポウエビ(…けっけど…このチャンスをのがしたら…次はいつになるか)
ニシキテッポウエビ(い…いくわよわたし!謝るだけでも…!)
ニシキテッポウエビ「ハ…ハゼさん…さっきは…その…」ドキドキ
ハタタテネジリンボウ「エビさん隠れて!」ビュン!
ニシキテッポウエビ「…え?」
ハタタテネジリンボウ「いいから!」グイッ
ニシキテッポウエビ「な…なんなの?」
ニシキテッポウエビ(…意外と強引…ドキドキしちゃったじゃない…)キュン
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/23(火) 01:39:47.01 ID:VZ12NsAkO
ニシキテッポウエビ「ハッハゼさん…いったい何があったの!?」ドキドキ
ハタタテネジリンボウ「静かに…あれだよ…見て…」
イシダイ「あれ!?さっきまでいたのに…チッ泳ぎ損じゃねぇかよ…」
イシダイ「…あーぁ…どっかにうまそうな…お!あそこにサザエいるじゃーん!」
イシダイ「エビなんかどうでもいいべ!あいつのが肉厚で歯応えいいし!」ピュー
ハタタテネジリンボウ「…ふぅ…行ったね」
ニシキテッポウエビ「…全然気づかなかったわ…」
ニシキテッポウエビ「…あなたがいなかったら…私食べられてた…」
ハタタテネジリンボウ「エビさん…あまり目が良くないんだよね…」
ニシキテッポウエビ「けど、ハゼさんなんでこっちに来たの?」
ハタタテネジリンボウ「…そっそれは…!」アセアセ
ニシキテッポウエビ「…もしかして、私のために?」
ハタタテネジリンボウ「いやそういうわけじゃ…ないわけじゃないけど」
ハタタテネジリンボウ「さっき見かけて、心配になって、それで…ね」
ニシキテッポウエビ「…そうなの…ありがとね…」
ハタタテネジリンボウ「いや、僕も君の穴のおかげで助かったよ。
こちらこそありがとう」
ニシキテッポウエビ「そんな…」
ニシキテッポウエビ(あなたは戻ってこなければ助かってたじゃない)
ニシキテッポウエビ(なのにわざわざ…私のために…)ドキドキ
ニシキテッポウエビ「…それと、さっきはごめんなさい、つっけんどんに
しちゃって…少し焦ってて、それであんな態度で…」
ハタタテネジリンボウ「いや全然気にしてないよ!この辺りは危ないから!」キュン
ニシキテッポウエビ「…そう、よかった♪」ニコッ
ハタタテネジリンボウ(か…かわいい)
ニシキテッポウエビ「けど、ほんとにありがとね…」
ニシキテッポウエビ「あなたのおかげで、助かったわ」
ニシキテッポウエビ「…じゃあ、私また穴の増築するね」
ニシキテッポウエビ「深ければ深いほど、安全だろうし」
ニシキテッポウエビ「じゃあ、またね」
ハタタテネジリンボウ「…」
ハタタテネジリンボウ「あ…あのさ…」
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/09/23(火) 01:42:38.19 ID:f/d4wM8aO
2匹が真顔でこのやり取りしてるのかと思うと和むな
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/23(火) 01:48:00.93 ID:VZ12NsAkO
ニシキテッポウエビ「え?」
ハタタテネジリンボウ「ぼく…穴の前で、見張ってようか?」
ハタタテネジリンボウ「ぼく、結構目がいいから、何かあったらすぐ教えられるし」
ハタタテネジリンボウ「あっ邪魔じゃなければで、いいんだけど…」アセアセ
ニシキテッポウエビ「…いいの?」
ハタタテネジリンボウ「う…うん」
ニシキテッポウエビ「じゃあ、よろしく」
ニシキテッポウエビ「…あなたもなにかあれば、この穴使って隠れるといいわよ」
ハタタテネジリンボウ「あ…ありがとう!」
ニシキテッポウエビ「けど…あなたはどう伝えてくれるの?」
ハタタテネジリンボウ「エビさんのひげをぼくの体につけておくといいよ」ピト
ニシキテッポウエビ「きゃっ!」ドキッ
ハタタテネジリンボウ「あっごめん!ドキッとしちゃうよね!」アセアセ
ニシキテッポウエビ「ごめんなさい!私のひげ…敏感なの…」ドキドキ
ハタタテネジリンボウ「う…うん…」ドキドキ
ニシキテッポウエビ「じゃ…じゃあ、おねがいね…」ヒタッ
ハタタテネジリンボウ「うん!任せて!」
ハタタテネジリンボウ(ニシキテッポウエビさんのひげ…や…やわらかい…)
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/23(火) 02:01:19.07 ID:VZ12NsAkO
ーーーー1月後
ハタタネジリンボウ「ただいまぁー」ヒュウー
ニシキテッポウエビ「お帰りなさい…大丈夫だった?」
ハタタテネジリンボウ「うん!近くに敵はいなかったよ」
ハタタテネジリンボウ「あっこれお土産だよ」つプランクトン
ニシキテッポウエビ「…そんな、わざわざいいのに」
ハタタテネジリンボウ「いいんだよ、穴の中を使わせてくれてるお礼」
ニシキテッポウエビ「そう…ありがと♪」パクパク
ハタタテネジリンボウ(か…かわいい)キュン
ニシキテッポウエビ「けど…どうして?」
ハタタテネジリンボウ「え?なにが?」
ニシキテッポウエビ「なんでずっとここにいるのかなって」
ニシキテッポウエビ「もう穴も掘り終わったし」
ハタタテネジリンボウ「ご…ごめん!迷惑だった!?」
ニシキテッポウエビ「全然そんな!…迷惑なんかじゃないわよ!むしろ…」
ハタタテネジリンボウ「むしろ?」ドキッ
ニシキテッポウエビ(…は!)
ニシキテッポウエビ「ちっちがっ!見張りとかしてうれるし…エサとか
持ってきてくれるし…って意味でのむしろってことよ!」ドキドキ
ハタタテネジリンボウ「あぁ…そっか…」ガックリ
ニシキテッポウエビ「あっその…ちが…」アセアセ
ニシキテッポウエビ「私としては…その…ずっと…いってくれるとなって…」ゴニョゴニョ
ハタタテネジリンボウ「…え?」パァー
ニシキテッポウエビ「もう…なんでもない!」フンッ
ハタタテネジリンボウ「えー…」
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/23(火) 02:06:42.91 ID:VZ12NsAkO
ニシキテッポウエビ「い…いいから!見張ってて///」カァッ
ハタタテネジリンボウ「はーい…」ヒョコッ
…ピトッ
ハタタテネジリンボウ(…ふふ)
ハタタテネジリンボウ(…ニシキテッポウエビさんのひげ…柔らかくてかわいい)
ニシキテッポウエビ(ハタタテネジリンボウくんの背鰭…ピンとしててかっこいい…)
ニシキテッポウエビ(…ふふ♪)
なんだかんだでずっと仲良く暮らしたとさ
めでたしめでたし
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/23(火) 02:09:04.78 ID:VZ12NsAkO
乙です
こんなニッチなの読んでくれてありがとうです
因みにぼくはケモナーではないです
至ってノーマルです
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/09/23(火) 02:17:32.42 ID:7UUUn7IV0
わかってる、
>>1はサカナーだって言いたいんだろ?
転載元
ハタタテネジリンボウ「やっやぁ…」ニシキテッポウエビ「なによあなた」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411401452/ 円藤 清
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