2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 18:36:28.19 ID:pm2flXrmo
プロデューサー宅
小鳥「えへへ……プロデューサーさん、今日も良かったですよ」
P「そ、そうですか……そりゃまぁ…どうも////」
小鳥「なにいまさら顔赤くしてるんですか? あんなことしといてぇ」
P「やっぱり恥ずかしいじゃないですか」
小鳥「ふふっ、なぁんだか思春期の男の子みたいですね」
P「あはは……」
小鳥「ねぇねぇ、次はどんなヤツでいきます?」
P(……来たか)
小鳥「今回は和姦物にしましたけど……次は陵辱系?」
P「…………」
小鳥「……どうしました?」
P「い、いや……あの……」
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 18:37:56.22 ID:pm2flXrmo
P「もう、普通にしませんか?」
小鳥「えーまた和姦でいきますぅ?」
P「いやいやそうでなくて! ほら、同人誌の再現とかじゃなく……普通に」
小鳥「それはダメ!」
P「どうして?」
小鳥「……は、恥ずかしいじゃないですか」
P「なにいまさら顔赤くしてるんですか? あんなこといてぇ」
小鳥「もう! 真似しないでください!」
P「とにかく、一度普通にしましょうよ」
小鳥「ま、待ってください! それなら……これなんかどうです?」ペラ
P(……また薄い本だよ)
小鳥「事務員と新人君が一緒に残業してて……っていうヤツなんですけどね」
小鳥「これだったら、私達と近いからリアルじゃないですか」
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 18:40:17.48 ID:pm2flXrmo
P「リアルを求めるのなら、わざわざその本を再現する必要ないじゃないですか」
小鳥「いやでも……このページとか見てくださいよ」
P「……ワァーォ」
小鳥「ね? えっちですし、普通は思いつかないでしょこんなの」
P「うぅ~ん、まぁ……」
小鳥「そーいうのを見たら、こう……やってみたくなるじゃないですか!」
P「だからって、プラモデル作るみたいに説明書見ながらするなんて……」
P「そんなのもう……ただの作業ゲーじゃないですか!」
小鳥「そんなことないですって!」
P「俺はただ純粋に、小鳥さんだけを感じていたいんです!」グッ
小鳥「握り拳で恥ずかしいこと言わないでください!」
P「そんな薄っぺらい本なんて参考にしなくても……」
小鳥「ちょっと! 薄っぺらいってなんですか薄っぺらいって!」
小鳥「作品の内容が薄いみたいに言わないでくださいよ!」
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 18:42:52.24 ID:pm2flXrmo
P「とにかく! 同人誌の再現はもうしません!」
小鳥「ダメです! 絶ッッ対にダメです!」
P「もう持ち込み禁止ですから!」
小鳥「ダメですってば! 同人じゃなきゃしませんからね!」
P「あぁそうですか! じゃーしなくて結構です!」
小鳥「……えっ」
P「そんなに良いなら、その薄っぺらい本を丸めてツッコんどきゃいいでしょ!」
小鳥「あっ! また薄っぺらいって言った!」
P「えぇ言いましたとも!」
P「よかったじゃないですか、丸めたらちょうどいいぐらいの太さになりますよ!」
小鳥「あーそうですね! プロデューサーさんのより太くて長いでしょうけど!」
P「……ふんっ!」プン!
小鳥「……ふんっ!」スカ!
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 18:44:40.25 ID:pm2flXrmo
――――――
――――
――
小鳥「――ってことがあってね、それ以来ごぶさたなんですよ」
律子「その話を私にするってどうよ……」
小鳥「だって律子さんしか相談できる人が居ないんですもの……」
律子「される方の身にもなってくださいよ」
小鳥「いいじゃないですかぁ切実なんですよぉ~」
律子「切実も何も、簡単なことじゃないですか。 それは小鳥さんが悪いですよ」
小鳥「えー」
律子「セッ……あぁいった行為は、互いの愛をさし出して、確かめあうものです」
小鳥「まぁそうですね」
律子「プロデューサーは小鳥さんへの愛情をさらけ出してるのに……」
律子「小鳥さんはその上に何冊もの同人誌をドサッ!っと置いたわけですよ?」
小鳥「いや、私もその……あ、愛してますよ? だからこそ、もっと気持ちよく……」
律子「愛してるのは同人誌じゃないんですか?」
小鳥「違いますよぉ」
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 18:46:46.85 ID:pm2flXrmo
律子「愛だ何だが絡むとややこしくなりますから、簡単な例を挙げましょう」
小鳥「は、はい」
律子「例えばプロデューサーに、次の休みにどこ行くかって話をしてるときに……」
律子「プロデューサーが雑誌を読んでいて、生返事しかしなかったらどう思います?」
小鳥「う~ん、やっぱりちゃんと聞いて欲しいって思うかなぁ~」
律子「それと同じようなものですよ、今回のケースは」
小鳥「同じ?」
律子「プロデューサーは一生懸命、小鳥さんに愛を語りかけてるのに……」
律子「当の小鳥さんは同人誌を読みながら、生返事しかしない」
小鳥「…………」
律子「プロデューサーは、ちゃんと自分を見て欲しいと思っているし……」
律子「ちゃんと小鳥さんを見たいとも思っている」
小鳥「…………」
律子「それを小鳥さんは拒んだんです」
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 18:48:36.49 ID:pm2flXrmo
律子「小鳥さんにとってはただの薄い本でしょうけど、プロデューサーにとってそれは……」
律子「二人の心、二人の愛を隔てる、分厚く大きな壁になっているんです」
小鳥「うーん……」
律子「何をそんなに抵抗してるんですか?」
小鳥「だって………は、恥ずかしい……のよ」
律子「恥ずかしい?」
小鳥「その……役に入るんじゃなくて、素でそういうことするっていうのが……」
律子「じゃーその赤い顔を、ずっと同人誌で隠しておくんですか?」
律子「プロデューサーはずっと表紙に描かれたキャラを対象に、行為をするんですか?」
小鳥「そ、それは……」
律子「プロデューサーはどう思うでしょう?」
小鳥「…………」
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 18:50:44.12 ID:pm2flXrmo
律子「『こんなのダッチワイフと一緒だ……』」
律子「『それならいっそ、大人のお店に行った方がいいんじゃないか?』」
小鳥「…………」
律子「『お金を払いさえすれば、ちゃんと俺を見てくれるんだから……』」
小鳥「プ、プロデューサーさんはそんなこと言いません!!」
律子「えぇ、言わないでしょうね」
小鳥「え?」
律子「あの人のことだから、きっと自分を責めるでしょう」
律子「『俺はまだ小鳥さんに信頼されていないんだ……』って思うんじゃないですか?」
小鳥「そ、そんなことないわ! 私はプロデューサーさんのこと、大好きだもの」
律子「だったら何故ホントの自分を見せようとしないんですか?」
小鳥「…………」
律子「恥ずかしいだなんて、いつまで子供みたいなことを言ってるんです?」
小鳥「で、でも……」
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 18:53:19.67 ID:pm2flXrmo
律子「プロデューサーは、貴方との将来も考えているはずです」
小鳥「将来って……け、結婚?」
律子「えぇそうです。 小鳥さんだって考えてるでしょう?」
小鳥「もちろん……プロデューサーさんが良ければだけど……」
律子「結婚したいと思うほど好きな人に、いつまで自分を隠しているんです?」
小鳥「それは……」
律子「確かに……いくら恋人とはいえ、隠しておきたいこともあるでしょうし……」
律子「デリケートな問題であることは私もわかっています」
律子「ですけど、私はすべてをさらけ出した方が、後々楽になると思いますよ?」
小鳥「…………」
律子「不安なのはわかります。 嫌われたらどうしよう……そう思うことも」
律子「でも、プロデューサーは嫌うどころか、むしろ諸手を挙げて喜ぶと思います」
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/06/09(日) 18:56:41.01 ID:se1+qdeRo
すげぇこの2X歳、愛の営みについて19歳に説教されてやがる
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 18:56:57.12 ID:pm2flXrmo
律子「ごめんなさい。 ちょっと話が大げさになっちゃいましたね」
小鳥「い、いえ……」
律子「とにかく、たまには素面の小鳥さんで相手してあげればいいじゃないですか」
小鳥「そうね……うん、そうしてみます」
律子「…………」
律子「ちなみに……」
小鳥「???」
律子「ほ、本の内容って……どんな感じですか?」
小鳥「……は?」
律子「いえ……なんでもないです! わすれてくださいっ!」
小鳥「へぇ~そっかぁ……」ニヤニヤ
律子「わ、笑わないでくださいよ!」
小鳥「もう……同人誌に興味があるなら、早く言ってくださいよぉ」
小鳥「貸したげますよ、どれがいいですか?」ガラッ
律子「」
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:00:36.04 ID:pm2flXrmo
律子「ちょ、ちょっと! どうして引き出しの中にそんなにたくさん……」
小鳥「これなんかどうかしら? 絵も上手だし、話も良くできてるし、なによりエロい!」
律子「…………」
小鳥「どうしました?」
小鳥「あっ、もうちょっとネットリ系がいいんですか? それなら……」
律子「…………」
小鳥「……えっ? これもダメ!? もしかして……NTRとか鬼畜系が……」
律子「…………」
律子(なんか……プロデューサーの気持ちがわかってきた……)
小鳥「まさか……いきなりショタ系とかふたなり!?」
律子「も、もういいですっ!」
小鳥「あそうか! いとこが居るからそれは間に合ってるんだ……」
律子「うるさいっ!」
律子(あれ? 小鳥さんって涼のこと……)
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:03:44.06 ID:pm2flXrmo
――――
――
P「……それ以来、なんかギクシャクしちゃってさぁ」
春香「普通アイドルにそんな相談しますぅ?」
P「ほ、ほら! 時間的なこともあってさ、春香ぐらいしか話せる人居ないんだよ」
春香「まぁいいですけど……簡単なことですよ。 悪いのはプロデューサーさんです」
P「……やっぱり?」
春香「小鳥さんにとってプロデューサーさんは、初めてお付き合いする男性です」
P「そうだな」
春香「セッ……そういう行為も、プロデューサーさんが初めてだったんでしょ?」
P「う、うん……まぁ」
春香「だからやっぱり不安なんですよ」
春香「『プロデューサーさんは私を相手にして、満足してくれてるのかな?』」
春香「『ちゃんと私で気持ちよくなってくれてるのかな?』って思ってるんですよ」
P「不安ねぇ……」
春香「そう、不安です」
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:06:18.92 ID:pm2flXrmo
春香「そんなとき、その……えっちな本を見てみると……」
春香「本のキャラクター達は、えっとぉ……き、気持ちよさそうにしてるわけですよ!」
P「まぁそういう本だからね」
春香「そこで小鳥さんは『これを見本にすればいいんだわ!』って思ったんです」
P「えーそうかぁ?」
春香「……不満そうですね」
P「いや……なんかそういう感じでもないんだよなぁ」
春香「どういう感じなんですか?」
P「こう……楽しんでるっていうか……」
春香「だからそれも同じですよ!」
P「同じ?」
春香「そうやって、一生懸命プロデューサーさんを楽しませようとしてるんです!」
P「俺を……楽しませようと……」
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/06/09(日) 19:08:31.96 ID:w2VN9QAn0
支援するピヨ
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:10:11.87 ID:pm2flXrmo
春香「とにかく小鳥さんは自信がないんですよ!」
P「自信がないのと同人誌は関係ないだろ」
春香「あのですね……えっちな本は、いわば小鳥さんの唯一の武器なんです!」
春香「小鳥さんには無くてはならない、教科書のようなものですッ!」
P「なくてもいいんだけどなぁ……」
春香「じゃープロデューサーさん? 行為の最中に、ちゃんと言葉をかけてあげましたか?」
P「言葉?」
春香「その……『好きだよ』とか…『気持ちいいよ』……とか」
P「んーどうだろ?」
春香「ほら、そういうところですよ!」
P「…………」
春香「そういうところで、不安を感じてるんです小鳥さんは」
春香「『ちゃんと出来てるのかな?』 『 気持ちよくなってくれてるのかな?』って」
P「まぁ同人誌は抜きにして、不安にさせていたのは間違いないな……」
春香「えっちな本を持ち込ませたのは、プロデューサーさんだったんです!」
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:14:39.97 ID:pm2flXrmo
P「うん、まぁ原因はわかった。 しかし……どうすればいい?」
春香「まずえっちな本の再現は、今度も付き合ってあげましょう」
P「あぁ」
春香「それと、なるべく言葉をかけてあげてください」
P「好きだとか……気持ちいいとか?」
春香「そうすれば、小鳥さんも安心して……えっちな本を卒業しますよ」
P「だといいがなぁ」
春香「あっでもケンカしちゃったから、本の再現にも抵抗があるかも……」
P「ってことは……行為そのものに抵抗が?」
春香「普通にはできないし、本を持ち込むと怒られちゃうし……」
P「そうか……俺はどうすれば……」
春香「う~~~~~~ん」
P「う~~~~~~~ん」
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:15:45.51 ID:pm2flXrmo
|
\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ `´ \
( P )
ノヽノヽ
くく
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:16:25.34 ID:pm2flXrmo
P「もうあれじゃないか?」
春香「どれですか?」
P「俺の方から同人誌の再現を提案するっていう……」
春香「あぁなるほど! それいいかもしれないですね!」
P「そうすればとりあえず行為に対する抵抗はなくなるだろ」
春香「そしてちゃんと口に出してあげて………ぁ」
P「どうした?」
春香「口に出すって、そそそういう意味じゃないですからね!!」
P「……は?」
春香「言葉にしてあげるってことですからねッ!!////」
P「わかってるよ」
春香「わかってるならいいですけど……」
P「んー? なにと勘違いしたんだ?」
春香「考えなくていいですーッ!!」
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:19:01.37 ID:pm2flXrmo
P「春香のおかげで、なんとなく解決法がわかったよ」
春香「お役に立てたようで……」
P「しかしなんだ……春香は同人誌を読んだことがあるのか?」
春香「……えっ」
P「いや、なんか詳しいっていうか……」
春香「そんな! み、見たことなんて………………あります」
P「ほう……」
春香「た、たまたまですよ!? 小鳥さんが棚に隠してたのを……見つけちゃいまして」
P「あの人はホントにもう…………叱っておこう」
春香「びっくりしました……男同士なのに、あんな…………」
P「BL本かよッッ!!!」
春香「で、でも二人とも胸がおっきくて……」
P「ふたなりで百合かよッッ!!」
春香「なんですか? そのBLとかふた……とか」
P「春香は知らなくていいの!!」
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:22:33.98 ID:pm2flXrmo
――――――
――――
――
律子「小鳥さん、お先です」
小鳥「あっ、お疲れ様でした」
律子「小鳥さんも今日は上がったらどうです?」
小鳥「えぇ……私も、もう少ししたら帰ります」
小鳥「今日はプロデューサーさんちに行く日ですから」
律子「そうですか……頑張ってくださいね。 それじゃ!」
バタン
小鳥「頑張って……か」
小鳥(よ、よし! 今夜は同人誌は封印して、ありのままの私を……)
小鳥(そうよ! 同人誌なんてなくても、私には妄想がある!!)
小鳥(どうしていいかわかんなくなったら、妄想を具現化すればいいんだわ!!)
小鳥「うん、それでいきましょう」
小鳥「…………先に帰っとくって、メールしとこ」ポチポチ
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:25:12.07 ID:pm2flXrmo
P「今日もよく頑張ったな、お疲れ様」
春香「家に帰るまでが遠足ですよ」
P「そうだな、安全運転でご自宅まで送り届けるよ」
春香「別に電車で帰ってもよかったんですよ?」
P「いいんだよ、俺には遠慮してくれるな」
トリヨートリヨートリタチヨー♪
春香「プロデューサーさん、携帯なってますよ!」
P「小鳥さんからか……そしてちょうど信号待ち」
P「えーっとなになに……『先に帰って待ってます』?」
P「あっ、そうか。 今日は俺んちに来る日だったな」
春香「もう一緒に住んだらいいじゃないですか」
P「うん……まぁそうなんだけど、なかなか踏ん切り付かなくてな」
春香「確かにお互いの家に通うっていうのも、あこがれますけど」
P「いずれ一緒に生活するようにはなるだろうけどね」
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:28:25.32 ID:pm2flXrmo
春香「すみません、送ってもらっちゃって」
P「気にするなって。 ゆっくり休むんだぞ」
春香「はい………あ、あの!」
P「ん?」
春香「が、頑張ってください……ね」
P「うん、ありがとう」
春香「それじゃ、また明日!」
P「じゃーな」
ブゥーーーーン
春香「…………」
春香「…………はぁ」
P「さて、アダルトショップにでも行って、薄い本を買いますか」
P「店で買うのは恥ずかしいけど……やっぱり新しいほうがいいだろうしな」
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:31:07.81 ID:pm2flXrmo
P「…………」
P(18禁コーナーって初めて入った……なにこの異様な感じ)
P(えーっと……同人誌は…………あった!)
P「…………」
P(ど、どれがいいんだ?)
P「う~ん」
P「…………ん?」
P(この表紙のキャラ……まんま春香じゃないか!?)
P(こっちはあずささんで……こっちは貴音?)
P「マジかよ……」
P(うぅ~ん…………よく似てるだけに、なんか複雑だな)
P「…………」
P(春香の……買っておこう)
P(や、やっぱり……こういうのも参考にしておかないといけないし…………)
P(って、誰に言い訳してんだ俺は……)
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:34:48.80 ID:pm2flXrmo
P(おいおい……亜美や真美のまであるじゃないか)
P「…………ゴクリ」
P(っていかんいかん! 小鳥さんに見せる同人誌を選ばないと!)
P「えーっと……」
P(小鳥さんのジャンルカバー率が高すぎて、どれを選べばいいのか悩むな……)
P(あっ、この絵は見たことある……)
P(同じ作者……いや、サークルか?)
P「…………」
P(確か何冊か持ってたはずだから、このサークルの本にしようかな)
P(うん……これにしよう)
P「よし!」
P「…………」
P(レジ行くのはずかちぃな……)
P「えぇいままよ!」
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:37:09.73 ID:pm2flXrmo
ガチャ
P「…………ふぅ」
小鳥「お、おかえりなさい」
P「あっ……ただいまです」
小鳥「えと……ご飯、作りましたよ」
P「えぇ、いい匂いがしてます」
小鳥「先に食べますか? お風呂も用意できてま――」
ぐぅ~
小鳥「あっ!」
P「小鳥さんがお腹空いてるみたいなんで、先に食べます」
小鳥「……はい////」
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:38:18.67 ID:pm2flXrmo
P「ごちそうさまでした」
小鳥「お粗末さまでした」
小鳥「私……先にお風呂入ってきますね」
P「あっ、はい……どうぞ」
小鳥「…………」
P「どうしました?」
小鳥「い、いえ………入ってきます」
P「はい」
小鳥「…………」
P「…………」
小鳥(今日……するのかな?)
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:40:46.04 ID:pm2flXrmo
カポーン
小鳥「ブクブクブクブクブクブクブクブク………」
小鳥「ブク……」
小鳥「…………はぁぁぁぁ」
小鳥(お湯が波打ちそうなくらい、心臓が……)ドキドキ
小鳥「でも……今日は頑張らないと!」
小鳥「もう同人誌になんて頼るもんですか!」
小鳥「今夜はプロデューサーさんに、素の私を見てもらうんだから」
小鳥(ちょっと……怖いけど…………)
小鳥「…………」
小鳥「ブクブクブクブク…………」
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:43:15.63 ID:pm2flXrmo
小鳥「プロデューサーさん、上がりました」
P「あ、はい……えっと、飲み物とかは適当に……」
小鳥「別にプロデューサーさんちは初めてじゃないですから、分かってますよ」
P「あぁ、そうでしたね……ははは」
小鳥「プロデューサーさんも……お風呂、入ってきたら?」
P「えぇそうします……まぁテレビでも見ててください」
小鳥「わかりました」
P「…………」
P「あ、あのぅ……」
小鳥「……はい?」
P「いや……えっと……ま、待っててくださいね」
小鳥「え? 待つって………そーいうことですか?」
P「えぇ、そーいうことです」
小鳥「わかりました…………待ってます……ね」
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:45:05.56 ID:pm2flXrmo
カポーン
P「…………」
P「とりあえず、行為に対する抵抗はないようだ……」
P「問題は……同人誌をどうするかだな」
P「あんだけ否定していた俺が、急に新しいの買ってきたとなったら……」
P「小鳥さん、怒ったりするんじゃないだろうな……?」
P「…………」
P「まぁいいか……そのときは思いっきり怒られよう」
P「あっ! そういえば本の内容確認してなかったな……」
P「なんかものすげぇのだったらどうしよう……」
p「…………」ショボーン
P「はっ!? お、おい息子よ! う…うろたえるんじゃあないッ!」
P「俺の息子はうろたえないッ!」
P「…………そろそろあがろう」
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:48:12.44 ID:pm2flXrmo
ガチャ
小鳥「あっ……」
P「い、いやぁ……長湯しちゃいまして」
小鳥「いいんですよ。 疲れてるでしょうから……」
P「まぁこのあと疲れますけどね」
小鳥「…………////」
P「それで……あの………」
小鳥「はい?」
P「俺の鞄とってもらえます?」
小鳥「えっと……はい、どうぞ」
P「実は小鳥さんに見せたいものがありまして……」
小鳥(え? な、なにかしら?)
小鳥(ま、まさか……指輪とか……!?)
小鳥(いや……このタイミングだから…………オモチャ!?)
小鳥(え? ど、どうしよう……心の準備が……)
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:49:14.64 ID:pm2flXrmo
P「えぇっと……これなんですけど」
小鳥「はぇ? これは、同人誌ですか?」
P「はい」
小鳥「ど、どうして?」
P「この前はツマンナイこと言って、すいませんでした」
P「お詫びと言ってはなんですけど……今日はコレの再現ってのはどうですか?」
小鳥「…………」
P「…………ダ、ダメですか?」
小鳥「いえ……」
P「そうですよね、何をいまさら……って思いますよね」
小鳥「ち、違うんです! そうじゃなくて……」
P「え?」
小鳥「あの……実はですね……」
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:52:51.13 ID:pm2flXrmo
小鳥「私もこの前のことは、反省してまして……」
小鳥「今日は、本当の……素の私を見てもらうんだって思って……」
P「…………」
小鳥「だから、同人誌は無しでいこう……って決めてたんです」
P「そうだったんですか……」
小鳥「えへへ……律子さんに相談したら、怒られちゃいました」
小鳥「『プロデューサーはちゃんと貴方を見てるのに……』って」
P「いや、実は俺も……春香に相談したんですよ」
小鳥「あら、そうなんですか?」
P「俺も春香に怒られちゃいました」
P「『小鳥さんは不安なんです! その不安を作ってるのは貴方です!』って」
小鳥「それで、コレを買ってきたんですか?」
P「えぇ……18禁コーナーって緊張しますね」
小鳥「うふふっ……私はいつも通販なんで、入ったことないんです」
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:55:07.62 ID:pm2flXrmo
小鳥「なんか……あの話を思い出しました」
P「え?」
小鳥「ほら、童話かなんかであったじゃないですか」
小鳥「女の人が髪を売ったお金で、恋人に懐中時計の鎖を買ってあげて……」
P「あっ、賢者の贈り物ですね?」
P「たしか男の人はその時計を売って、櫛を買うんですよね」
小鳥「そうそう! それです」
P「俺達の場合は……同人誌が賢者の贈り物?」
P「なんかそれだと、一気に低俗感が……」
小鳥「確かに低俗かもしれませんけど、とっても嬉しいです」
P「えっとそれじゃ、今夜はコレの再現にします?」
小鳥「いいえ……今夜は、私だけを見てください」
小鳥「私も、プロデューサーさんのことだけを見てますから」
P「…………」
P「わかりました」
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:56:39.71 ID:pm2flXrmo
小鳥「…………」
P「…………」
小鳥「な、なんだか……初めてのときのこと思い出します」
P「そうですね」
小鳥「いや、今日が初めてかもしれませんね」
P「え?」
小鳥「私が自分をさらけ出すのは、きっと今日が初めてです」
P「…………」
小鳥「で、ですから……その………」
小鳥「優しく……してくださいね」
P「…………ゴクリ」
P「ヤ、ヤラシクしちゃいそうです」
小鳥「ふふっ……それは一向に構いませんよ?」
P「小鳥さん……」
小鳥「プロデューサーさん……」
39 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 19:59:50.25 ID:pm2flXrmo
――――――
――――
――
小鳥「あ、あの……」
P「……はい」
小鳥「私……どうでした?」
P「どうって……?」
小鳥「ちゃんと出来てたかなぁ~って」
P「えぇ! もちろんですよ」
小鳥「そっかぁ……よかったぁ~」
P「いつもより恥ずかしそうな小鳥さん、素敵でしたよ」
小鳥「だ、だってプロデューサーさんが……好きとか、気持ちいいとか言うから……」
P「小鳥さんも、いつもより気持ちよさそ……んぐっ」
小鳥「恥ずかしいから言わないでくださいー!」
P「いふもより、ひまいがよはっ……ごふっ」
小鳥「もぉー!」
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/06/09(日) 20:01:28.30 ID:EDkZYbero
ん?何か足りなくないかな、
41 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 20:02:44.94 ID:pm2flXrmo
小鳥「あっ、そうだ……プロデューサーさん?」
P「なんですか?」
小鳥「もう一冊って、一緒に買ったんですか?」
P「…………へ?」
小鳥「なんかキャラが春香ちゃんに似てたんですけど……?」
P「」
P「い、いや! あれは……そのぅ………」
小鳥「やっぱり…………いいですか、いくら同人誌って言ってもですよぉ?」
小鳥「担当アイドルに似たキャラのやつを買うっていうのは……」
P「め、面目ない」
小鳥「私は別にいいんですよ? プロデューサーさんがコレでリビドーを発散したって」
小鳥「そ、それで浮気だとか言うつもりはないですしぃ……」
P(……あぁ、それが本音か)
小鳥「でも春香ちゃんがこれを知ったらどう思うか……」
P「…………」
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 20:05:22.01 ID:pm2flXrmo
小鳥「わ、私は別に薄い本にヤキモチなんて妬きませんよ? でも……」
P「俺も別にそれを使おうとは思ってないですからね」
小鳥「いーやウソですねっ!」
小鳥「どうせアレでしょ? 春香ちゃんの声をこっそり録音して……」
小鳥「それを聴きながら励もうってんでしょ!」
P「しませんよ! そんな小鳥さんみたいなこと!」
小鳥「はぁ!?」
P「そもそも俺は同人誌なんて読まないし、再現なんて馬鹿げたこと……」
小鳥「馬鹿げたことぉ? ちょっとそれはないでしょープロデューサーさん!」
小鳥「大体プロデューサーさんだって楽しんでたじゃないですか!」
P「俺は最初からイヤだったんですよ!」
小鳥「はぁ……もういいですっ! もう口利いてあげませんからねッッ!!」
P「あぁいいでしょう! あとで寂しくなっても知りませんよーだ」
小鳥「……ふんっ!」プン!
P「……ふんっ!」スカ!
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 20:07:15.99 ID:pm2flXrmo
――――――
――――
――
律子「――ってことがあったらしくてね」
P「…………」
小鳥「…………」
律子「もうずっとあの調子なのよ」
春香「はぁ……子供の喧嘩じゃないですか……」
律子「そんな可愛いもんじゃないわ……ひねくれた大人の喧嘩よ」
P「律子、聞こえてるぞ」
律子「聞こえるように言ったんです」
春香「人前でイチャイチャされるのもイヤですけど……」
春香「喧嘩されるってのもイラッとしますね」
小鳥「春香ちゃん、聞こえてるけど?」
春香「えぇ、聞こえるように言いました」
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 20:09:31.43 ID:pm2flXrmo
春香「っていうかそんなことより、私のえっちな本があったって……」
律子「えぇ……実は私も以前、聞いたことがあったのよ」
律子「アイドル達の、そういった本が出回ってるって話」
春香「えぇ!?」
P「そ、そうなのか?」
律子「でもこれはもう防ぎようがないですし、人気があるって証拠だから……」
律子「まぁ良いかな……って思って、黙認してたんです」
小鳥「良い判断ですね!」
律子「…………は?」
小鳥「こういうのは俗に言う『生モノ』ってヤツです」パサッ!
P「ちょ! なんで持ってきてるんですか!」
小鳥「ですから、法的位置づけは二次創作物とは異なりまして……」
小鳥「著作権ではなく……肖像権とか、パブリシティ権が絡んでくるんですよ」
律子「……知りませんよそんなの」
春香「急に饒舌になりましたね」
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 20:11:59.19 ID:pm2flXrmo
小鳥「とにかく! これもファン活動の一種なんです! 人気の証なんです!」
小鳥「我々には、そう割り切るぐらいの懐の深さが必要なんです!」
P「……そういや俺、これ読んでなかったんだよな」
春香「えっ」
P「ちょっと読んでみよ――」ペラ
小鳥・律子・春香「「「ダメですーッ!!」」」
P「…………どうして?」
春香「恥ずかしいからです!」
律子「本人が居るからです!」
小鳥「浮気です!」
P「おい一人だけなんか違うぞ」
小鳥「いやちがっ……ほ、ほら! P禁ですよP禁!」
P「P禁?」
小鳥「プロデューサーさんに見せちゃダメって意味!」
小鳥(本当は違うけど……)
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 20:13:24.89 ID:pm2flXrmo
律子「それで……他の子たちの本もあったんですか?」
P「あずささんとか貴音とか……うん、律子のもあったぞ」
律子「え゛っ?」
P「っていうか……アイドルは全員分あったんじゃないかな?」
小鳥「私は?」
P「あるわけないでしょ」
小鳥「なぁんか私にだけ冷たくないですかぁ?」ウルウル
P「小鳥さんのがあったら、全部買い占めて燃やしてやりますよ」
小鳥「えっ? そ、それって…………」
P「小鳥さんは俺だけのものです!」キリッ!
小鳥「いやぁ~ん、Pちゃんかっこいい!」
P「かっきーん!」
春香「うわぁ……」
律子「ウザッ……」
48 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 20:14:59.14 ID:pm2flXrmo
律子「あ~ぁ、無駄な時間を過ごしたわ」
春香「律子さん、二人は放っておいて、お昼行きましょうよ」
律子「そうね……こんなのに付き合ってちゃアホらしいわ」
春香「何食べます?」
律子「う~ん……春香は?」
春香「私は……えっとぉ…………」
バタン
小鳥「…………」
P「…………」
小鳥「ねぇプロデューサーさん?」
P「はい」
小鳥「社長とプロデューサーさんのやおい本とか無かったんですか?」
P「…………は?」
小鳥「もしくは、善澤さんと……」
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 20:16:19.53 ID:pm2flXrmo
P「小鳥さんって、いつもそんなことばかり考えてるんですか?」
小鳥「え? 考えないんですか?」
P「考えませんよ!」
小鳥「うっそぉ!? じゃあ、いつも何を考えてるんですか?」
P「そりゃ仕事のことでしょ!」
小鳥「……そっか」
P「あっ、そういえば!」
小鳥「なんですか?」
P「事務所に同人誌隠してるそうじゃないですか!」
小鳥「え? だ、誰に見つかったのかしら……?」
P「春香ですよ」
小鳥「それって、いつの話?」
P「つい最近とは言ってたかな……」
小鳥「…………」
50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 20:18:36.48 ID:pm2flXrmo
小鳥「し……し……」
P「し?」
小鳥「しまったぁー! やっぱりカメラ仕掛けとくんだった!」
P「……なんですって?」
小鳥「春香ちゃんが顔真っ赤にして……それでも続きが気になってる姿とか!」
小鳥「ちょっと下半身にきちゃって、モジモジしてる姿とか!」
P「…………」
小鳥「もう一ヶ月はオカズに困りませんよ! ねっ!」
P「…………」
小鳥「こうしちゃいられないわ! 今後の為に、すぐに隠しカメラをセットしないと!」
小鳥「ほら、ボケっとしてないで、プロデューサーさんも手伝ってください!」
小鳥「ほら早く!」
P(もうやだこんな事務員……もうやだこんな恋人……)
END
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/06/09(日) 20:19:29.28 ID:pm2flXrmo
お粗末さまでした
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/06/09(日) 20:20:04.13 ID:gToj6vtMo
ハッピーエンドでしかもラストは安定の小鳥さんクォリティ!
大変よろしゅうございました
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/06/09(日) 20:26:44.57 ID:yDZGsMGzo
乙ピヨ
恋人できてもこの趣味なおらないのかよ
転載元
P「小鳥さんの同人推しが結構ウザい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370770495/
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