1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:00:21.02 ID:t7vOpaDW0
ウィッチ「シェゾ、どうやら風呂に入ってたようですが、その隙をついて持って来れましたわ」
ウィッチ「」クンクン
ウィッチ「うっ、やっぱり洞窟住みの人の服は臭いますわね」
ウィッチ「やっぱりあの闇の変態よりかは私の方がこの服を着こなすのに相応しいですわ、ほーっほっほっほっ!」
シェゾ「ふぅ~三日ぶりの風呂は気持ちいいぜ」
シェゾ「うん?……ない!」
シェゾ「ここに置いておいたはずの闇の服がない!?」
シェゾ「ないないないない!ど、どこにいったんだぁ~!」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:01:31.86 ID:t7vOpaDW0
~翌日~
ウィッチ「昨日洗っておいた服、もう乾いたころかしら……?」
ウィッチ「うん、乾いてますわ!早速、着てみましょう」
ウィッチ「うーん、さすが私。このような闇の魔導師の衣装も似合うとは……我ながら惚れ惚れしますわ」
ウィッチ「……アルル、お前が欲しい!」
ウィッチ「ふふっ、私ったらシェゾそっくりじゃありませんの」
ウィッチ「これならきっとアルルさんを……!」
ウィッチ「あっ、でも闇の剣がありませんわね」
ウィッチ「闇の箒じゃ……ばれちゃいますわね。ぷよまん本舗に行ってなにか代わりになるもの見つけなきゃ」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:02:29.99 ID:t7vOpaDW0
~ぷよまん本舗~
ウィッチ「おいっす!」
ももも「あらー、お客さんなのー」
ウィッチ「もももさん、剣のレプリカとか売ってません?」
ももも「剣のレプリカならこっちの方にあるのー」
ウィッチ「わぁ、いっぱいありますわね」
ももも「ももものお店は武器も扱ってるからレプリカもいっぱいあるのー」
ウィッチ「あ、この半透明の透けた剣なんていいじゃない」
ももも「これはクリスタルの剣のレプリカなのー。欲しいなら50Gで売ってあげるのー」
ウィッチ「こ、これは買いですわ!はい、50ゴールド!」
ももも「お買い上げありがとうなのー」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:03:12.13 ID:t7vOpaDW0
ウィッチ「ふふん、これで私もどこからどう見てもシェゾ・ウィグィィですわ!」
ドラコ「あ、そこにいるのはシェゾ……!?」
ウィッチ「あら……ごほん、おや、そこにいるのはドラコか」
ドラコ「ちょっと背が縮んだ……?」
ウィッチ「き、気のせいだ。それで何の用だ?」
ドラコ「なんか声が甲高いし、それに髪も金髪でロングヘアーだったっけ?」
ウィッチ「ちょっと、イメチェンしてみようと思ってな」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:04:07.38 ID:t7vOpaDW0
ドラコ「……ぷふっ、ウィッチ、バレバレだよ!」
ウィッチ「!? な、なんだと!私は闇の大魔導師シェゾウィグィィ様であって、断じてウィッチなどでは」
ドラコ「はいはい。シェゾを真似るならもっと変態っぽくならなきゃ」
ウィッチ「な!なんだと!俺はいつもの変態魔導師だぞ!ほらっ」モミッ
ドラコ「ひゃっ!? ウィッチ、あの変態魔導師でもさすがに他人の胸は揉まないよ!」
ウィッチ「そ、そうだよな」モミモミ
ドラコ「あ、あの……自分の胸も揉まないと思う……多分」
ウィッチ「そ、そうか」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:04:58.58 ID:t7vOpaDW0
ドラコ「んで、なんでシェゾなんかにコスプレしてんのさ」
ウィッチ「こ、コスプレではなくてだな……ああ、もう、疲れましたわ!」
ドラコ「お、戻った」
ウィッチ「しかし、ドラコさん、よくあの完璧な変装を見破りましたわね」
ドラコ「あのー、ウィッチ……バレバレだったんだけど」
ウィッチ「」
ドラコ「うん、根本的な問題があるよね」
ウィッチ「ぐすん、こんなんじゃアルルさんのこと……」
ドラコ「? アルルがどうしたのさ」
ウィッチ「な、なんでもありませんわ!それよりドラコさん、私にシェゾをうまく真似る方法をご教授していただけません?」
ドラコ「あ、あたしがぁ!?」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:05:13.12 ID:JE5haGtG0
ない胸はもめない
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:05:37.23 ID:WCKg+WLs0
SUNか
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:05:43.53 ID:t7vOpaDW0
ウィッチ「頼めるのはもうドラコさんかセリリさんくらいなんですの!どこか、似てないところがあったら教えてくださらない?」
ドラコ「うーん、この服の完成度とか、剣の見た目は目を見張るものがあるけど」
ウィッチ「当たり前ですわ。これ本物ですもの」エッヘン
ドラコ「ちょっ、どうやって!?」
ウィッチ「風呂に入ってる間に盗……拝借してきましたわ」
ドラコ「ウィッチ、返してこようか」
ウィッチ「嫌ですわ」
ドラコ「犯罪だぞー……他人の服を盗むなんて」
ウィッチ「借りているだけですわ。それに目的を達成したら返すつもりですし」
ドラコ「んで、その目的って?」
ウィッチ「アルルさんを私の手籠めに……じゃなくて!」
ドラコ「今、ものすごく不穏な言葉が聞こえた気がするんだけど」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:05:44.42 ID:Hl65yE750
闇というより光
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:06:06.71 ID:DvJ48KPIO
ももも懐かしい
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:07:08.84 ID:t7vOpaDW0
ウィッチ「空耳ですわきっと。空ばかり飛んでるから聞こえたんではなくて?」
ドラコ「……まあ、いいや。大体何を企んでいるかは聞きたくなくても聞こえちゃったし」
ウィッチ「な、なんのこととですかねえ」タラー
ドラコ「噛んでるし……とにかく!そんな方法を使わないで、するなら正々堂々と告白なりなんなりしなさい!」
ウィッチ「い、嫌ですわ!そんなことしてアルルさんに嫌われたら私……!」
ドラコ「……はぁ、これ本気で惚れちゃってるね。仕方ないわ、好きなようにしなさいよ」
ウィッチ「……わかりましたわ、ところで、あの、ドラコさん」
ドラコ「なに?」
ウィッチ「シェゾと、似てない部分を教えて欲しいんですけど」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:07:52.19 ID:t7vOpaDW0
ドラコ「あたし、そこまでシェゾと接点あるわけじゃないけど……せめて髪の色は揃えようよ」
ウィッチ「髪の色ですわね、それなら……イリュージョン!」ポワワン
ドラコ「!? 一瞬で銀髪に!」
ウィッチ「これは銀髪になったのではなく、銀髪に見えるよう錯覚させているんですわ」
ドラコ「へぇー、今更だけど、ウィッチもちゃんと魔法使いやってるんだね」
ウィッチ「失礼な!……後は、なにか変えることは」
ドラコ「まあ、いろいろ怪しいけど、大丈夫なんじゃない?」
ウィッチ「そう、ありがとうねドラコさん!それじゃあ、私、アルルさんのとこに行ってきますわ!」
ドラコ「うん、いってらっしゃーい」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:08:49.07 ID:t7vOpaDW0
ドラコ「行ったか……」
ドラコ「多分、あれでもすぐばれちゃうと思うけど……」
ドラコ「さすがにウィッチみたいな綺麗な髪の子に髪を短くしろなんて言えないしね……」
ドラコ「ふぅ……さて、困ってるだろうしシェゾに服でも買って行ってやろうかな」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:09:23.27 ID:bfr49jRxO
かーくんさんはよ!
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:09:48.27 ID:t7vOpaDW0
シェゾ「……もう少しでぷよまん本舗」
シェゾ「もう闇のシーツ一枚と闇のパンツだけで外に出るのは恥ずかしいぜ……」
シェゾ「それに風が吹いたら、まずいことになりそうだし」
シェゾ「早く服を買って……」
「あら、そこにいるのは」
シェゾ「げっ、お前は」
ルルー「シェゾじゃない……なによその変な服装は」
シェゾ「は、ははは、これは、イメチェンってやつだ、ははは」
ルルー「? なんかいつもと様子が違うわね?」
シェゾ「そうか?イメチェンしたせいだろう、ははは」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:11:12.29 ID:t7vOpaDW0
ヒューーーーーッ
シェゾ「あっ、シーツが……」バサッ
ルルー「」
シェゾ「うわっ、ルルー、こ、これは違うんだ!その、服を盗まれたから裸で」
ルルー「あんた、その恰好……」プルプル
シェゾ「ルルー、お、落ち着けって!」
ルルー「ただの変態じゃないのよおおおおおッ!」ズゴォォォォォッ!
シェゾ「だわぁぶっ!」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:12:05.58 ID:t7vOpaDW0
ルルー「ったく、変態!もう半径5メートル以内に近づかないでよ!」
シェゾ「うう、なんでこんな目に……」ボロボロ
ドラコ「あ、いたいた」
ルルー「ん?あなたドラコじゃない」
ドラコ「あ、ルルーも一緒か。あたしはちょっとこの闇の魔導師に用があってね」
ルルー「このヘンタイに?やめときなさい、変態がうつるわよ?」
シェゾ「だから俺は変態じゃない!」
ルルー「そんな恰好をして言える立場じゃないでしょ!」
ドラコ「ま、まあ確かに……でも、これにはちょっとした理由があるんだ」
ルルー「?」
ドラコ「シェゾ、あんた昨日服を盗まれたでしょ?」
ルルー「え?」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:13:14.32 ID:t7vOpaDW0
シェゾ「お前、なんでそれを知っている!?まさか、お前が盗んで」
ドラコ「違う違う、盗んだのはあたしの友達だよ……名前は言えないけど」
シェゾ「ええいっ、言え!俺にこのまま裸で過ごせというのか!」
ドラコ「そ、それは大丈夫だよ。ほら」ゴソ
シェゾ「ん、これは?」
ドラコ「友達は、ある目的があって、その目的を果たしたらちゃんとシェゾに服を返す気だよ。だから」
ルルー「あんたがシェゾの為に服を買って……」
シェゾ「ど、ドラコ……!」
ドラコ「へへっ、まあ気にしないでよ。これはあたしの奢りってことで」
シェゾ「す、すまんな……ほんと」
ドラコ「いいのいいの、早速着なよ!」
シェゾ「お、おう!」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:13:38.67 ID:hazaioh9O
服くらい魔法で何とかならんの? ならんか
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:14:57.44 ID:t7vOpaDW0
シェゾ「……おい」
ドラコ「あ、あはは、いつもの癖で、つい」
ルルー「これ、女者の服ね……フリル付きの」
ドラコ「で、でも似合ってるよ!」
シェゾ「似合ってないわーっ!」
ルルー「そうかしら、十分似合ってるかと思うけど……ねえ、ドラコ」
ドラコ「う、うん!シェゾ、似合ってるよ、多分!」
シェゾ「くそっ……少しでも感動した俺が馬鹿だった……」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:15:40.26 ID:t7vOpaDW0
ドラコ「ご、ごめん。あたし、買いなおしてくるよ!」
シェゾ「いや、いい……」
ドラコ「え?」
シェゾ「せっかくドラコが買って来てくれたんだ。無駄にはしないさ」
ルルー「えらいわ、シェリーちゃん!」
シェゾ「誰がシェリーだ!誰が!まったく、俺は行くぞ……あとドラコ」
ドラコ「?」
シェゾ「服、ありがとうな。いつか埋め合わせはする」
ドラコ「う、うん!」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:16:47.08 ID:t7vOpaDW0
ルルー「行ったわね……」
ドラコ「うん、行っちゃったね」
ルルー「確かにそれなりに似合ってはいるけど」
ドラコ「まさか、そのまま着て行っちゃうなんてね」
ルルー「やっぱり変態だわ」
ドラコ「ま、まあいいじゃないの。ねっ」
ルルー「もしかしてあんたシェゾに」
ドラコ「じゃ、じゃああたしは行くねっ」バサッ
ルルー「あ、逃げられたわ……まぁいいわ。晩御飯の買い物の続きでもしましょう」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:17:30.27 ID:t7vOpaDW0
~アルルの家~
アルル「ふぅー、午後のひととき、紅茶にお茶菓子に……幸せだねえ、カーくん」
カーバンクル「ぐぅーっ!」
アルル「ぷよまん美味いなあ。もう売ってないんだよなあ」
カーバンクル「ぐ?」
アルル「ああ、ひとり言だよ、気にしないでカーくん」
カーバンクル「ぐぅ!」
コンコン
アルル「あれ、お客さん?はーい、今出まーす!」
ガチャ
ウィッチ「お前が欲しい」
アルル「」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:18:40.67 ID:t7vOpaDW0
ウィッチ「どうした、この俺のかっこよさに言葉も出ないか、アルル?」
アルル「あー、シェゾ?随分縮んじゃったねえ」
ウィッチ「う、こ、これはだな、呪いでこうなってしまったんだ」
アルル「呪い?なんの?」
ウィッチ「魔導力が増幅されるとかいう噂の魔導器に触れてからか、こんな声と体になってしまって」
アルル「ああ、だからそんな恰好なんだ!一瞬、髪が銀色のウィッチかと思っちゃったよ」
ウィッチ「」ドキッ
ウィッチ「あ、ああ。それで呪いを解くために手伝ってほしいんだ」
アルル「うん、いいよー」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:19:32.85 ID:t7vOpaDW0
ウィッチ「? えらくあっさり快諾してくれるんだな」
アルル「だって、今のシェゾなんか可愛いし、いいかなーって」
ウィッチ「か、可愛いだなんて、恥ずかしいですわ」
アルル「あれ、今なんか口調が」
ウィッチ「あ……ご、ごほん。ちょっとウィッチの真似をしてみただけだ」
アルル「ふーん……それで、呪いを解くのにボクは何を手伝えばいいのかな」
ウィッチ「あ、ああ、それはだな」
ウィッチ「お前の唇が欲しい」
アルル「……」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:20:18.15 ID:t7vOpaDW0
ウィッチ(あ、あれ?無反応ですわ)
アルル「……長さは?」
ウィッチ「え?」
アルル「キスはどれくらい長くすればいいの?」
ウィッチ「10……いや、20秒だ!」
アルル「……わかったよ。ウィッチ」
ウィッチ「!?」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:20:19.17 ID:fYfXtCmdP
シェゾが結構背高いのって何か忘れがちだな
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:21:43.67 ID:t7vOpaDW0
アルル「ボク、キスなんて初めてだけど……」
ウィッチ「え、あ、アルルさん?」
アルル「ウィッチだったら何秒でも、何分でも、好きなだけしてあげるよ……」
ウィッチ「わ、そ、そんな」
チュッ
ウィッチ「────」
アルル「────」
アルル「ぷはぁっ……」
ウィッチ「……////」ポケー
アルル「ふふ、ウィッチ……キスしちゃったね」
ウィッチ「……えぇ////」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:22:28.94 ID:t7vOpaDW0
アルル「キスしている時のウィッチの顔、凄く可愛かったよ」
ウィッチ「み、見てたんですの!?」
アルル「20秒もあればね……ボクの好きな人が、キスをしている時どんな顔をしているか気になるでしょ?」
ウィッチ「は、恥ずかしすぎますわ……////」カァァ
アルル「ボクね、前からウィッチのことがね、好きだったんだ」
ウィッチ「私も、アルルさんのことが好きで好きでたまらなかった……」
アルル「両想いだったんだ……」
ウィッチ「アルルさん、私、とっても嬉しい」ギュッ
アルル「ボクも……」ギュッ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:23:22.87 ID:t7vOpaDW0
ウィッチ「……ところで、アルルさん、いつから私のことシェゾじゃないと?」
アルル「ボクは最初からウィッチだとわかっていたよ?」
ウィッチ「そんな、完璧な変装だったはずなのに」
アルル「あのねえ、いくら服装や見た目をシェゾに似せても、顔はウィッチのまんまなんだから、バレバレだよ」
ウィッチ「う、そうでしたか……」
アルル「でも、なんでこんなことを?」
ウィッチ「……言わなきゃだめですの?」
アルル「うん、ボクとウィッチはもう、恋人同士なんだし、隠しごとは……ね?」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:24:08.33 ID:t7vOpaDW0
ウィッチ「……アルルさんはてっきりシェゾのことが好きなんだと思ってまして……」
アルル「うんうん」
ウィッチ「叶わぬ恋ならばと、シェゾの姿を借りてひとときの幸せをと……」
アルル「ウィッチ……」
アルル「もう、ひとときの幸せをだなんて考えないでね。ボクと一緒に、幸せになろ?」
ウィッチ「アルルさん……一生ついていきますわ////」
アルル「えへへ、これからよろしくね、ウィッチ?」
ウィッチ「はいっ////」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:25:04.97 ID:t7vOpaDW0
一方その頃……
シェゾ「ふぅ……しばらく出かけなくてもいいように食料を買いだめしとかないと……」
シェゾ「ドラコには悪いが、この格好で出かけるのはちょっとな」
シェゾ「俺の服を拝借したやつが早く目的を達成してくれればいいんだがな」
セリリ「あ、あのう」
シェゾ「!?」
セリリ「あなたもしかして、シェゾさん……?」
シェゾ「い、いや、人違いだ。断じてシェゾなんかじゃないぞ」
セリリ「そ、そうですか……?ごめんなさい、ちょっと私の知り合いに似てたので」
シェゾ「う、うん。次からは気を付けてな」
セリリ「はい、申し訳ありませんでした」
シェゾ「……ふぅ、なんとかごまかせたな」
シェゾ「これは、知り合いに会わんように注意しなくては」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:26:20.87 ID:t7vOpaDW0
サタン「ふぅ、これからアルルとカーバンクルちゃんに会いに行くぞぉ!」
サタン「お土産も買ったし、今回は門前払いされないはずだ!」
シェゾ「げっ、あいつは……」サッ
サタン「うん?そこの婦人、この私のあまりにダンディで端正な顔つきに思わず顔を伏せてしまったか?」
シェゾ(なんで話しかけてくるんだよ)タラー
サタン「それは済まなかった。……ほう、お前はなかなか美しいし魔導の力もかなりある。どうだ、私の第二夫人に……」
シェゾ「誰がお前なんかの!」
サタン「え」
シェゾ「あ」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:27:36.29 ID:t7vOpaDW0
サタン「……シェゾ、お前そんな恰好をして何をしている」
シェゾ「こ、これは」
サタン「……さすがアルル達が言うように、お前はヘンタイなんだな」
シェゾ「お前だけには言われたくないわ!男に求婚するようなお前にはな!」
サタン「……お前のその趣味、周りにばらしてもいいんだぞ?」
シェゾ「くっ……要求はなんだ?」
サタン「アルルから手を引け。でなければばらすぞ?」
シェゾ「く、アルルの魔導力は、俺が……!」
サタン「ふん、おとなしくあきらめるのだな。アルルの全てはこの闇の貴公子サタン様のものだ、はっはっはっ」
シェゾ「くそ、今日はなんて厄日だ!」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:29:21.88 ID:t7vOpaDW0
~アルルの家~
サタン「さぁーて、お土産は持った、服装は正した……入るぞ!」
ガチャ
アルル「──」チュ
ウィッチ「──」チュ
バタンッ
サタン「私は何も見なかった」
カーバンクル「ぐ?」
サタン「……カーバンクルちゃん、泣いていい?」
カーバンクル「……ぐっ!」
~おしまい~
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:35:03.71 ID:OT6YV/WM0
きましたわー
乙
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/01/19(土) 02:57:30.80 ID:+VNG6qse0
イイ!
転載元
ウィッチ「念願のシェゾの服を手に入れましたわ!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1358528421/
コンパイルハート (2013-03-28)
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ただのアルル奪い合う関係だっけ?