1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 20:49:37.04 ID:sngTqYL80
P「ふっふっふ……今夜はどのアイドルと遊ぼうかねェ……?」
小鳥「プロデューサーさん……もうやめてあげてください! みんな傷付いてるんです!」
P「じゃかしぃっ!!」バンッ!
小鳥「ひぃっ!」
P「アイツらは、俺のお陰でアイドルになれたんだ……俺に尽くすのは当然なんだよ!」
小鳥「…………あの頃を思い出してください……入社したばかりの、情熱の日々を……!」グスッ
P「はんっ、そんなものは忘れちまったよ! アイドルがダメなら、お前でもいいんだぜェ?!」ガバァッ!
小鳥「いやぁ! 誰か、助けて……!」
『忘れた頃にやってくる!!!』
P「?! 何モンだ!?」
『悪あるところにリボンあり……』イヨォーーーッ
『音を外せど、踏み外せぬは人の道……』カカンッ!
ハールカッカー「人呼んで、正義の味方、ハールカッカー!」ハッ! ドドンッ!
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 20:52:44.40 ID:sngTqYL80
ハールカッカー「プロデューサーさん……日替わりで女の子を悲しませるなんて、非道の極み!」ビシィッ!
P「ふん、これこそがプロデューサーの特権! とやかく言われる筋合いはない!」
ハールカッカー「で、でも、えっと……私は、プロデューサーさんのためならいつでも……えへへ」
P「リボンは趣味じゃないから……」
ハールカッカー「悪・即・斬!! リボンカッター!!!」
(ズバァッ!!)
P「ぐあああああああ!!!」
(ドサッ)
小鳥「プロデューサーさん?!」
ハールカッカー「心配しないでください。今切り裂いたのは、悪の心……きっと、かつての情熱の日々を取り戻せます」ニコッ
小鳥「ありがとう……ありがとう、ハールカッカー!」ウルッ
ハールカッカー「プロデューサーさん……もう、忘れちゃダメですよ。あと、春香さんは可愛いですよ……さらばっ!」バサァッ!
『りめんヴぁーい! ハールカッカー!』
カッカー…
カッカー…
カッカー…
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 20:57:45.61 ID:sngTqYL80
千早「私、歌う以外はやりません」キリッ
律子「千早! そうも言ってられないのよ! 事務所を持たせるためには……」
千早「じゃかしぃっ!」バンッ
律子「ち、千早!?」
千早「私は自分が歌いたいだけです。事務所がどうなろうと、知ったことではありません!」
律子「どうしちゃったの、千早……! この事務所が出来た時、みんなで頑張ろうって誓い合ったじゃない……!」グスッ
千早「ふっ、そんな約束、忘れてしまったわ。さっさとドームソロライブの企画でも持ってきなさい!」ズオオオオ
律子「お願いよ……誰か、助けて……!」
『忘れた頃にやってくる!!!』
千早「?! 誰!?」
『悪あるところにリボンあり……』イヨォーーーッ
『おっちょこちょいでも、可愛ければ全て良し……』カカンッ!
ハールカッカー「人呼んで、正義の味方、ハールカッカー!」ハッ! ドドンッ!
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:01:44.85 ID:sngTqYL80
ハールカッカー「千早ちゃん……嫌なことでも、やらなきゃいけないことってあるんだよ!」ビシィッ!
千早「私は歌うためだけにアイドルになったの。歌えないというのなら、他の場所でも、独りでも……!」
ハールカッカー「歌だけが全てじゃないよ! それに、デュエットは仲間がいないとできないよ……えへへ」
千早「仮に誰かとデュエットするとしても、春香とは……」
ハールカッカー「悪・即・斬!! リボンビィーームッ!!!」
(ズバァッ!!)
千早「きゃあああああああ!!!」
(ドサッ)
律子「千早?!」
ハールカッカー「心配しないでください。今切り裂いたのは、慢心……きっとまた、あの日の誓いを思い出してくれますよ」ニコッ
律子「ありがとう……ありがとう、ハールカッカー!」
ハールカッカー「千早ちゃん……もう、わがまま言っちゃダメだよ。あと、春香さんは可愛いですよ……さらばっ!」バサァッ!
『りめんヴぁーい! ハールカッカー!』
カッカー…
カッカー…
カッカー…
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:04:38.54 ID:sngTqYL80
亜美真美「「んっふっふ~、覚悟はいいかね、あずさクン」」ニヤッ
あずさ「あ、亜美ちゃん、真美ちゃん、やめましょう……?」ビクビク
真美「じゃかしぃっ!!」バンッ
亜美「こぉんなカラダをしよってからに→!」モミッ
あずさ「ぁんっ!」
真美「へっへっへ……そのせくち→な姿……床の間に晒しちゃいなYO!」
亜美「床の間じゃなくてお茶の葉じゃない?」
あずさ「まだ恋人もいないのにイヤよぉ……誰か、助けて……!」
『忘れた頃にやってくる!!!』
亜美真美「「?! だ、誰!?」」
『悪あるところにリボンあり……』イヨォーーーッ
『我、あざとい、故に、我、在り……』カカンッ!
ハールカッカー「人呼んで、正義の味方、ハールカッカー!」ハッ! ドドンッ!
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:07:59.34 ID:sngTqYL80
ハールカッカー「亜美、真美……やりすぎないが、あなた達のポリシーだったはずだよ!」ビシィッ!
亜美「んっふっふ~……亜美達は最早、視聴率の奴隷なんだZE☆」
ハールカッカー「他にいくらでもやり方はあるはずだよ! わ、私なら、その、多少脱いでも……えへへ」
真美「はるるんじゃそんなに視聴率取れなさそうだしNE」
ハールカッカー「悪・即・斬!! リボンギロチンッ!!!」
(ズバズバァッ!!)
亜美真美「「うあああああああん!!!」」
(ドサドサッ)
あずさ「亜美ちゃん、真美ちゃん?!」
ハールカッカー「心配しないでください。今切り裂いたのは、野心……きっとまた、可愛い二人に戻ってくれますよ」ニコッ
あずさ「ありがとう……ありがとうございます、ハールカッカー!」
ハールカッカー「亜美、真美……もう、無茶しちゃダメだよ。あと、春香さんは可愛いですよ……さらばっ!」バサァッ!
『りめんヴぁーい! ハールカッカー!』
カッカー…
カッカー…
カッカー…
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:11:16.95 ID:sngTqYL80
雪歩「響ちゃん……立ち退きの用意、できた?」
響「な、なんで立ち退かなきゃいけないのさ! ペットOKの契約だったぞ!」
真「じゃかしぃっ!!」バンッ
ハム蔵「ジュッ!?」
雪歩「この土地や建物は、もう萩原組のモノですぅ……文句は言わせません!」ゴゴゴゴゴ
響「自分達追い出されちゃったら、もう行く当てがないぞ……」フルフル
真「申し訳ありませんが……お嬢の為、出ていってもらいますけぇ……!」ギロッ
ハム蔵「ジュ、ジュッ……!」プルプル
『忘れた頃にやっ……きゃわ!?』ドテッ
雪歩真「「?! だ、誰!?」」
『あ、悪あるところにリボンあり……』イヨォーーーッ
『天が呼ぶ、地が呼ぶ、私と同じ声が呼ぶ……』カカンッ!
ハールカッカー「人呼んで、正義の味方、ハールカッカー!」ハッ! ドドンッ!
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:15:24.56 ID:sngTqYL80
ハールカッカー「雪歩、真……多分、裏では法律的に色々問題なことしてるでしょ!」ビシィッ!
雪歩「そ、そんなの関係ないです……お金が、利権が全てなんですぅ!」
ハールカッカー「そ、そんなに利権が欲しいなら! わ、私が枕営業でも……うぅ、健気な私……」
真「いや、多分春香が営業してもそんなに効果は……」
ハールカッカー「悪・即・斬!! リボンスラッシュッ!!!」
(ズバズバァッ!!)
雪歩真「「ひゃあああああああ!!!」」
(ドサドサッ)
響「ゆ、雪歩、真?!」
ハールカッカー「心配しなくていいよ。今切り裂いたのは、強欲……起きた時には、きっとちゃんと話し合えるよ!」ニコッ
響「ありがとう……ありがとう、ハールカッカー!」
ハールカッカー「雪歩、真……もう、イジワルしちゃダメだよ。あと、春香さんは可愛いですよ……さらばっ!」バサァッ!
『りめんヴぁーい! ハールカッカー!』
カッカー…
カッカー…
カッカー…
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:17:06.19 ID:QbVB22MJ0
おもしろいよ
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:19:33.31 ID:sngTqYL80
伊織「やよい……利息分も含め、返すお金は用意できた?」
やよい「ご、ごめんなさい……まだ、全然足りなくて……」ビクッ
伊織「じゃ、じゃかしぃっ!!」バンッ
やよい「ひゃうっ!?」
伊織「あ、ご、ごめ……じゃなくて、保証人だろうと、返さないとダメなんだから!」ウルッ
やよい「うっうー……もうちょっとだけ、待って、伊織ちゃん……」ウルウル
伊織「う、うぅ……だ、ダメよ! 耳を揃えて払いなさい! 払えないなら、や、やよいを……!」グスッエグッ
やよい「誰か、伊織ちゃんを助けて……!」
『忘れた頃にやってくる!!!』
伊織「?! だ、誰よ!?」ゴシゴシ
『悪あるところにリボンあり……』イヨォーーーッ
『闇ある所光あり、リボンある所私あり……』カカンッ!
ハールカッカー「人呼んで、正義の味方、ハールカッカー!」ハッ! ドドンッ!
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:23:09.49 ID:sngTqYL80
ハールカッカー「伊織……雪歩や真と同じで、法的にヤバそうだよ!」ビシィッ!
伊織「り、利息は法定金利内よ! 私だって、好きでやってるわけじゃ……」
ハールカッカー「あ、そうなんだ……じゃあ、私を担保にお金を借りて、それで借金を返せばいいでしょ?」
伊織「ええと、査定額は……にーきゅっぱね」
ハールカッカー「悪・即・斬!! リボンレーザーッ!!!」
伊織「凸ミラー!」ピカッ!
ハールカッカー「ひゃっ!? このっ……」ポカッ
伊織「ぶ、物理……」ガクッ
やよい「い、伊織ちゃん?!」
ハールカッカー「心配しないで大丈夫。今切り裂いたのは……」ニコッ
やよい「今、レベルを上げて物理で殴ってました」
ハールカッカー「……春香さんは可愛いですよ……さらばっ!」バサァッ!
『りめんヴぁーい! ハールカッカー!』
カッカー…
カッカー…
カッカー…
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:24:18.95 ID:W4pSjrlGO
なんかじわじわ来る
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:26:56.26 ID:sngTqYL80
(フヨフヨフヨフヨ)
『たぁげっと索敵……』フヨフヨ
美希「ふんふふんふ~ん♪」
『あれがトップアイドル、星井美希……地球人の優秀さんぷる、ですね』フヨフヨ
美希「あふぅ……眠いけど、今日もお仕事頑張るの!」
(フヨフヨフヨフヨ)
美希「え、アレって……UFO!?」
(ミョンミョンミョンミョン)
貴音「……こんにちは、星井美希」ミヨォォン
美希「わっ! ほ、ホンモノの宇宙人なの!」
貴音「早速ですが、あなたには我々の調査さんぷるとして同行していただきます」
美希「えー、ミキ、お仕事行かなきゃダメだから、や!」
貴音「そうですか……それでは」ウニョウニョ
美希「髪の毛が!? た、助けてー!」
貴音「力づくでも!」ガシィッ
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:31:07.45 ID:sngTqYL80
『待てぇーーーい!!』
(バサァッ)
美希「!?」
貴音「!」
『忘れた頃にやってくる!!!』
美希「だ、誰なの!?」
貴音「何奴……」
『悪あるところにリボンあり……』イヨォーーーッ
『私はリボンの子……この世の生きとし生けるもの全てを守る……』カカンッ!
(ズァッ!!!)
ハールカッカー「人呼んで、正義の味方、ハールカッカー!」ハッ! ドドンッ!
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:34:20.37 ID:sngTqYL80
ハールカッカー「とうとう姿を現しましたね、タカネー星人! 美希を放しなさい!」ビシィッ
貴音「わたくしには、四条貴音という名があります」
ハールカッカー「あ、ごめんなさい、四条さん」フカブカー
貴音「星井美希は貴重な優秀さんぷるです。手放すわけには参りません」
ハールカッカー「な、なら……代わりに、私がサンプルになります! うぅ、囚われの私……」ドキドキ
貴音「残念ですが、優秀なさんぷるでなければならないのです」
ハールカッカー「だから可愛い可愛い正義の味方な私が……えへへ」テレテレ
貴音「春香ではさんぷるとして物足りないので……」
ハールカッカー「悪・即・斬!! リボンミサイr」
貴音「隙だらけです」
(ビシィッ!)
ハールカッカー「きゃあっ!?」ドテッ
美希「春香!」
貴音「……銀髪うぃっぷ」ヒュンヒュンッ
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:35:09.41 ID:51x+LJlW0
発音はパールハーバーでいいの?
25 :
>>23 合ってる :2012/12/16(日) 21:37:42.04 ID:sngTqYL80
ハールカッカー「えへへ……転んじゃいました! ……転んじゃいましたよ?」
(ビシィッビシィッ!)
ハールカッカー「や、やぁんっ! 服が破れちゃったぁ!」ビクンビクンッ
美希「春香、あざといの!!」
ハールカッカー「う、うぐ……美希を守るためにもこの戦い……負けられない!」グッ
貴音「しかし、あなたに一体何ができるというのです」ヒュンヒュンッ
(ビシィッビシィッ!)
ハールカッカー「きゃあああんっ!」ドテッ
美希「春香!」
ハールカッカー「……撮れてます? えへへ、私ちゃんと映ってます?」チラッチラッ
美希「あざといの!!」
ハールカッカー「うぅ……ぜ、絶体絶命のピンチ……!」
『『『忘れた頃にやってくる!!!』』』
ハールカッカー「こ、この声は!?」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:41:17.81 ID:sngTqYL80
『悪あるところにリボンあり……』イヨォーーーッ
『リボンで繋がる、絆を信じて……』カカンッ!
P「俺が!」ハッ! ドドンッ!
小鳥「私が!」ハッ! ドドンッ!
千早「私こそが!」ハッ! ドドンッ!
律子「いいえ、私こそが!」ハッ! ドドンッ!
亜美「ううん、亜美が!」ハッ! ドドンッ!
真美「真美も真美も!」ハッ! ドドンッ!
あずさ「私ですよ~!」ハッ! ドドンッ!
雪歩「わ、私もですぅ!」ハッ! ドドンッ!
真「違う、ボクが!」ハッ! ドドンッ!
響「自分達が!」ハッ! ドドンッ!
伊織「違うの! 私が!」ハッ! ドドンッ!
やよい「えっとえっと!」ハッ! ドドンッ!
美希「うるさいの!!!!」カカッ!
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:44:22.97 ID:sngTqYL80
ハールカッカー「み、みんな……!」ウルッ
P「俺達は、春香のお陰で目が覚めたんだ」
千早「あなたがいなければ、地の底に沈んだままだった……」
亜美「はるるんが、助けてくれたんだよ!」
真美「だからね、はるるんがピンチの今!」
雪歩「今度は、私達が助ける番ですぅ!」
真「春香、ボク達を信じて!」
伊織「諦めないで、私達が付いてる!」
ハールカッカー「ぐすっ……私は、一人じゃなかったんだね……!」ウルウル
貴音「青春活劇はそこまでです」
(ビュオッ!)
律子「春香、危ない!!」
ハールカッカー「え?」クルッ
(ザシュッ…)
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:47:32.72 ID:sngTqYL80
ハールカッカー「あ……」
美希「り、リボンが!」
(パサァッ…)
ハールカッカー「あ、リボンが……」シュウウウウ
春香「取れ、ちゃった……」フッ
響「は、春香!?」
春香「えへへ……バレちゃったね、私が、ハールカッカーだ、って……」
やよい「はいっ! ずっと前かrむぐぐ」ムームー!
伊織「は、春香がハールカッカーだったなんて!」グイィ
春香「ごめんね……ずっと、隠してて……」
春香「でも、リボン、もう無くなっちゃった……もう、四条さんに、勝てないよ……」ガクゥッ
P「バカヤロウ!!」
春香「ぷ、プロデューサーさん……?」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:51:39.92 ID:sngTqYL80
P「お前が信じた正義は……そんな、ちっぽけなぬのっきれだったのか?!」
小鳥「春香ちゃんの正義は、春香ちゃん自身が持っているの!」
あずさ「春香ちゃんなら、もう分かっているはずよ?」
真「思い出してよ、春香! ボク達に言ったことを!」
千早「春香は、彼女のことを忘れてしまったの!?」
春香「みんな……!」
貴音「……余興はその程度にしていただきましょう、天海春香」グッ
美希「は、はる、か……」ギリギリ
春香「美希!? き、貴重なサンプルだって!」
貴音「生かしておく必要はないのです」グッ
美希「助、けて……」
春香「っ……!」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:54:54.85 ID:sngTqYL80
その時、私は無意識の内に走り出していました。
春香「美希いいいいい!!!」ダダダッ
走りながら、胸の中から、何か熱いものがこみ上げてくるのが、分かったんです。
貴音「真っ直ぐに愚直とは、笑止!!」ビュオッ
四条さんの銀髪が迫ってくる中、私の中で、何かが燃え上がったんです。
千早「春香、危ない!!!」
その燃え上がる炎の中に、私は見ました。
春香「あ――」
マントをたなびかせる、その黒い勇姿を。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:55:01.87 ID:QbVB22MJ0
良いね
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:56:23.01 ID:IFqukZAi0
社長?
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 21:58:28.11 ID:sngTqYL80
(ズルッ)
春香「わきゃっ!?」
P「春香!?」
――りめんヴぁーい――
(ドンガラ)
――ハールカッカー!――
(ガッシャーン)
(カッ!!!!)
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:01:58.08 ID:sngTqYL80
(チュドォーーーンッ!!!)
美希「春香ぁーーーっ!!」
貴音「……」ピクッ
美希「春香……春香ぁっ……!」グスッ
貴音「……おかしいのです」
美希「……え?」
貴音「天海春香の生体反応が……」ピピッ
貴音「消えていない……!」ピピピッ
――忘れたころにやってくる――
貴音「?!」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:05:27.11 ID:sngTqYL80
(ゴォォォォォォォォオ)
貴音「爆炎の……奥から……!」ツツゥ
『春閣下を』
美希「何かが、来る……!」
『忘れるな』
(ブォッ!!!)
P「おわぁっ!?」
千早「火の海が割れて……道が!」
『恐れ』
『平れ伏し』
ハルシュタイン「崇め奉りなさい!!」ザンッ!!
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:08:57.18 ID:0B24aZWlT
なんかでた
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:09:06.52 ID:sngTqYL80
伊織「あ、あれは、伝説の戦士、正当派皇帝ハルシュタイン!!!」
亜美「知っているの、いおりん?!」
伊織「……元々、ハールカッカーのリボンは、ハルシュタインのデータを元に水瀬で作ったけど、盗み出されたのよ」
P「そうか、ハールカッカーとして戦う内に」
真「その正義のパワーが……」
伊織「春香の中で、真の勇者として、覚醒していったのよ……!」
真「ボクのじゃないよ!」
貴音「く……なんという圧倒的な……」
ハルシュタイン「四条さん……美希は、返してもらう!」
貴音「……」
(ドンッ)
美希「きゃっ!」ドサッ
貴音「本気を出さねば、ならないようですね……」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:12:22.44 ID:sngTqYL80
ハルシュタイン「いくよ、四条さん!」ダンッ
貴音「っ後ろ! 銀髪うぃっぷ!」
(ヒュンッ!)
貴音「……いない!?」
P「違う! こけてるんだ!」
ハルシュタイン「てへっ♪」ドテッチラッ
千早「なんていう反射神経……銀髪うぃっぷを転びながら避けつつ、カメラ目線でしっかり可愛さアピール!」
あずさ「は、春香ちゃん……底が知れないわ……!」ガクガクブルブル
ハルシュタイン「今度は、私の番!」ガシャンッ!
ハルシュタイン「クッキーバルカン!!」
(ガガガガガッ!!)
美希「は、春香! 相手はタカネー星人なのに!」
貴音「しくじりましたね、ハルシュタイン……!」クパァッ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:13:24.65 ID:0B24aZWlT
えろい
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:15:23.42 ID:sngTqYL80
(バクバクバクバクバクッ!)
やよい「す、すごい勢いで食べてます!」
響「あれじゃあ、養分を上げてるようなものだぞ?!」
貴音「軽率ですよ」ムグムグ
ハルシュタイン「……ふふふ、軽率なのは、どちらかな?」
貴音「……!?」ビクンッ
あずさ「! 貴音ちゃんの様子が!」
ハルシュタイン「あ、ごめんねっ! 間違えて、砂糖じゃなくて、塩入れちゃった!」テヘッ
貴音「ごふぅっ!」
P「は、春香のクッキーを楽しみにしていたその期待を、故意の調理ミスによって打ち砕いたんだ!」
千早「普段の四条さんなら問題なく食べれるでしょうけれど……美味しいクッキーを期待していただけに、このショックは、大きい……!」
律子「勝つためには手段を選ばない……これが、ハルシュタイン……!」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:18:32.24 ID:sngTqYL80
貴音「う、うぐ……」ヨロッ
ハルシュタイン「まだまだぁ! ゆうパック・ボム!」
貴音「は、箱の中から芳しき香りが……」グググッ
(スパァンッ!!)
貴音「~~~~っ!!!」ジタバタ
貴音「くっ……わたくしの、本気の一撃を……銀髪そにっく!」
(ヒュパッ!!)
ハルシュタイン「のワの」ササッ
貴音「外した!?」
伊織「あれは、ののワステップ!」
亜美「敢えて相手を見ずに、超直感だけで回避するチート技……」
真美「さすが……さすが、はるるんだよ!!」
ハルシュタイン「四条さん、そろそろ……終わりにしようか」
貴音「ぅ……」ビクッ
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:21:31.32 ID:sngTqYL80
『そこに跪いて』
貴音「あぐっ!?」ストン
『強い支配を刻むのよ』
貴音「い、いや……やめ……!」
ハルシュタイン「……わっ砲、すたんヴぁい」
(ガションガションガションッ)
ハルシュタイン「充電開始」
(ビビビビビ)
貴音「わたくしの、わたくしの負けでございます! だから……!」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:22:27.92 ID:fFmDQaDcO
閣下強すぎワロス
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:23:17.62 ID:opfBbdDh0
わっ砲www
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:26:02.36 ID:sngTqYL80
ハルシュタイン「ふふふふふ、ダメだよ、四条さん」
貴音「いやでございます……!」フルフル
ハルシュタイン「もう私からは、逃げられないんだから」
『もっと啼いてみせて』
ハルシュタイン「エネルギー、すたんヴぁいオーケー」
貴音「いやぁぁぁぁあああ!!!」
ハルシュタイン「うーっ」
ハルシュタイン「わっほい☆」
(カッ!)
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:29:04.60 ID:sngTqYL80
千早「その時、一筋の光が」
やよい「一筋というよりも、まるで柱のような光が」
雪歩「そして、光というにはあまりにも黒すぎる力が」
美希「四条貴音を、包み込んだの」
(ゴパアァァァァァァアアア!!!!)
貴音「あああああああああ!!!!!」
ハルシュタイン「光に……なれええええええええ!!!!!」
貴音「あの、奥に見える輝きは……」
貴音「らぁ……め……」
(チュドォォォォォォォォオン!!!!)
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:33:18.34 ID:sngTqYL80
ハルシュタイン「終わった……私の戦いは……終わったよ……」
伊織「こ、これが……かつて、世界を七日で平定し……億の愚民を従えた、皇帝の力……」ガクブル
美希「春香ぁ!!」タタッ
ハルシュタイン「あ、美希……」
(ギュッ)
美希「怖かった……怖かったの……!」
ハルシュタイン「大丈夫だよ、もう、怖い人は誰もいないから……」ナデナデ
貴音「……」ムクリッ
美希「っ! ま、まだ生きてるの!」ビクゥッ
ハルシュタイン「……」
美希「は、はるっ……」
ハルシュタイン「大丈夫だよ」
美希「……?」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:36:49.82 ID:sngTqYL80
貴音「……は、ハルシュタイン……様ぁ……」スリッ
美希「た、貴音!?」
ハルシュタイン「ハルシュタインは、不殺の戦士……倒した者は、全て私の愚民になるんだよ」
美希「な、なんて力なの……」ガクガクブルブル
貴音「ハルシュタイン様ぁ……ご命令を……!」
ハルシュタイン「それじゃあ、今度一緒にケーキ作ろっか!」
貴音「……! はい……はいっ……!」
ハルシュタイン「これにて」シュウウウウ
春香「一件落着、だねっ」ポンッ
P「春香、戻ったのか!」
小鳥「リボンが、戻ってる!」
春香「えへへ……やっぱり私には、伝説の戦士……皇帝なんかよりも」
ハールカッカー「こっちの方が、性に合ってますから!」ポンッ
美希「ありがとう……ありがとう、ハールカッカー!」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:39:51.95 ID:sngTqYL80
ハールカッカー「私は、いつでもみんなのことを見守ってるよ!」
美希「うん……うんっ!」
――ハールカッカー。それは、愛と勇気と、正義の名!
ハールカッカー「それじゃ、私、行かなきゃ……きゃっ!?」ドンガラガッシャーン!
――ハールカッカー。それは、忘れてはいけない、リボンの言葉!
ハールカッカー「いたたた……って、も、もうっ! どこ見てるんですか! えへへっ」チラッチラッ
――ハールカッカー。それは、あざとさと、純真の姿!
ハールカッカー「困ったときはいつでも呼んでくださいね! あと、春香さんは可愛いですよ……さらばっ!」バサァッ!
『りめんヴぁーい! ハールカッカー!』
カッカー…
カッカー…
カッカー…
終
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:40:32.59 ID:VOtbRT/W0
乙
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:41:05.25 ID:QbVB22MJ0
お疲れ様
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:43:43.81 ID:sngTqYL80
タイトルだけで突っ走った
わた春香さんは可愛いですよ
読んでくれたやつ乙
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:49:29.92 ID:pVX7xkum0
乙元ネタが気になった
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:50:17.67 ID:07BH7frb0
おつ
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 22:58:37.89 ID:sngTqYL80
>>58 アイマス以外には特に元ネタはない
なんかヒーローモノのイメージ
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/16(日) 23:02:02.15 ID:I/WmwNNh0
乙カッカー
転載元
春香「りめんヴぁーい! ハールカッカー!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1355658577/
壽屋 (2013-04-30)
売り上げランキング: 5331
- 関連記事
-
さすが春香あざと可愛いなぁ!
そういう意味じゃないのか?