1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 18:28:26.21 ID:fT1I0UJa0
TARI TARI最終回まで見てた方が楽しめます。
3 :
代行ありがとうございます。 :2012/10/04(木) 18:29:53.60 ID:Mv5N+kV20
紗羽「なに、いきなり?」
来夏「だって、白祭終わってから打ち上げも、何もしてないじゃん!」
紗羽「それはそうだけど、なんでウチ?」
来夏「お寺だから、雑魚寝できると思って。ウィーンの家も負けてないけど、日本風じゃないから無理」
紗羽「……でも、みんな受験勉強で忙しいと思うけど」
来夏「んー。田中、ウィーン!」
田中「なんだー?」
ウィーン「なにー?」
来夏「明日ー。金曜日の夜って空いてるー?」
田中「あー、大丈夫だぞー!」
ウィーン「僕も大丈夫ー!」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 18:31:54.82 ID:Mv5N+kV20
来夏「打ち上げやるから空けといてねー」
田中「おう! わかった!」
ウィーン「? 大智、打ち上げって?」
田中「ああ、お疲れ様ってみんなで飲んだり、食ったりすることだ」
来夏「ね」
紗羽「高校三年生の発言とは思えない……」
来夏「和奏は? 聞いてたでしょ?」
和奏「うん。大丈夫だけど……」
来夏「けど?」
和奏「男の子と泊まるってのが、ちょっと……問題かな、って」
紗羽「たしかに……。うちのお父さん何て言うか……」
来夏「だいじょーぶ。だって、田中とウィーンだよ?」
紗羽「ああ。」
和奏「……うん、田中とウィーンだもんね」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 18:34:04.88 ID:Mv5N+kV20
来夏「そーそー、だいじょぶだいじょぶ! じゃ、明日ね!」
紗羽「で、具体的に何するの?」
来夏「んー? なんでもいいんじゃない? 遊んだリー、食べたり、話したり出来れば」
和奏「飲み物とか、お菓子もっていこっか」
紗羽「部屋の準備もしないとね」
来夏「よーし、盛り上がってきたー! 精一杯遊ぶぞー!!」
――――そして、金曜日の夜。
来夏「お菓子よし!」
和奏「飲み物よし!」
紗羽「部屋よし!」
来夏「そんじゃ、始めるよー! かんぱーい!」
来夏・和奏・紗羽・田中「「「「かんぱーい!!」」」」 ウィーン「Zum Wohl!!」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 18:35:46.59 ID:w0ID1XEO0
ほう
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 18:37:31.15 ID:GXqhBdUh0
来夏かわいいよ来夏
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 18:38:16.42 ID:Mv5N+kV20
来夏「……ぷはー。あー、オレンジジュース最高ー」
和奏「来夏、おじさんみたいだよ」
紗羽「ちっさいおじさんだ」
田中「なぁ、お前、さっきなんつった?」
ウィーン「Zum Wohl?」
田中「ツンボー?」
来夏「おじさんは余計だ! いいじゃん、こう解き放たれる感じがして」
紗羽「準備してきたのが、全部終わっちゃったんだもんね」
和奏「なんか、少しさみしいよね」
ウィーン「Nein。Zum Wohl!」
田中「ツンヴォー?」
ウィーン「zum、wohl」
来夏「和奏も、作曲お疲れ様。ままま、一杯……」
和奏「もー、ほんとに来夏、おじさんー!」
来夏「えへへー」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 18:41:42.43 ID:Mv5N+kV20
紗羽「でも、良かったね。無事に終わって」
来夏「うん。凄く楽しかった」
和奏「……そうだね。楽しかった。楽しくできて、本当に良かった」
来夏「和奏と、お母さんの曲だもんね」
和奏「うん」
紗羽「わたし、初めて聞いたとき感動したんだー」
和奏「え?」
紗羽「わたしと来夏で歌った、心の旋律。あれ、和奏のお母さんが作った曲なんだよね」
和奏「うん。お母さんと、教頭先生で作ったんだって」
紗羽「少し和奏の歌と似てるよね」
和奏「ちょっとだけね。お母さんとの曲だって、わかって欲しくて、そのまま使ったんだ。」
紗羽「うんうん。その曲調が凄く気に入ったんだ。それに、本当になんというか、希望にあふれた曲に仕上がってると思ったよ」
和奏「そう……かな。思いついたのを、書いて繋げただけなんだけど……」
来夏「もしそうなら。今の和奏が、そういう気持ちだからだよ」
和奏「……うん」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 18:43:32.97 ID:a7jIs3i10
紗羽は可愛い
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 18:45:39.70 ID:Mv5N+kV20
紗羽「本当に良かった。最後の白祭に、あんな素敵な曲をみんなで出来て。最高の思い出になったよ」
来夏「うんうん」
和奏「ありがとう、二人とも」
紗羽「お礼を言うのはこっちだって。ありがとう、和奏」
来夏「ありがとー!」
和奏「うん……」
田中「Zum Wohl」
ウィーン「OK!」
田中「あ、ドイツ語でもオッケーっていうんだ。ちなみに、ツン・ボーってどういう意味だ?」
ウィーン「うん。ドイツ語で乾杯って意味だよ。」
来夏「ちょっと、田中とウィーンさっきからうるさい」
田中「は?」
紗羽「ドイツ語の発音なんて、出来なくてもいいでしょ。田中は」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 18:48:50.92 ID:Mv5N+kV20
田中「んなことねーし! もしかしたら、必要になるかもしれねーだろ」
和奏「どうして?」
田中「そりゃ……その……俺、バドミントンでプロになるつもりだし……だから、世界にだって……」
来夏「モジモジしてキモイ!」
紗羽「キモーイ」
和奏「キモイ」
ウィーン「きもーい」
田中「うるさい! ウィーンも乗っかるな!」
和奏「……ね、みんなは卒業したらどうするの?」
来夏「ん? あたしは普通に大学行くよ」
紗羽「来夏、さり気に成績優秀だもんね」
来夏「ナンダト?」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 18:49:22.62 ID:0IfQHPIS0
さわパイさわさわ
22 :
マジキチ展開は……その……えっと……なんだ。あの…… :2012/10/04(木) 18:52:03.81 ID:Mv5N+kV20
田中「俺は、推薦の結果待ち。もしダメなら、一般で受けるつもりだ」
紗羽「推薦って、バドミで?」
田中「略すな、今世話になってる大学あるから、そこに入りてーんだよ」
紗羽「そうなんだ……田中は。夢、叶えようとしてるんだね」
田中「……まぁな」
和奏「ウィーンは?」
ウィーン「僕は、実はまだ考えてないんだ。……もしかしたら、このまま日本に居るかもわからない」
来夏「え、そうなの?」
ウィーン「居たくないわけじゃないんだ。ただ、そういう事もできるって両親に言われただけ」
来夏「そっか。ウィーンも悩んでるんだね」
ウィーン「うん。でも、僕もいつか、自分で出来ることを見つけたい」
和奏「応援するよ」
来夏「あたしも!」
ウィーン「ありがとう」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 18:55:19.78 ID:Mv5N+kV20
来夏「紗羽は?」
紗羽「わたしは……」
田中「馬じゃねーのか?」
紗羽「……うん。でも、わたしもまだ、どうするか悩んでる」
田中「どうするって……調教師なら、体重関係ないって言っ」
和奏「田中のクズ!」
来夏「バカ!」
田中「なっ……けど、前に言ってたじゃねーか!」
紗羽「調教師は、やっぱり難しいと思う」
来夏「大変なの?」
紗羽「ううん。そうじゃない。わたしが、本当にやりたくて、望んでることじゃないから」
紗羽「これから先、自分が納得できるほど向き合えるか、わからなくて」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 18:58:20.78 ID:Mv5N+kV20
和奏「……そうなんだ」
紗羽「早く決めないといけないから、今色々と考えてるところなんだ」
来夏「紗羽も田中も、夢一直線ですな」
ウィーン「和奏はどうするの?」
和奏「私は」
和奏「……音楽の道に、進もうと思ってる」
来夏「おおー! うん、良いよ。絶対それがいい!」
紗羽「専門学校? 大学?」
和奏「大学……かな。しっかりと、時間かけてやりたいから」
ウィーン「試験は大丈夫そうなの?」
田中「そういや、坂井って補修してたよな」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:01:24.47 ID:Mv5N+kV20
和奏「うん……だから、多分今年は難しいと思う」
和奏「でも、みんなが教えてくれた音楽の楽しさだったり、嬉しさだったり」
和奏「そういうのを、忘れたくなくて。ずっと先まで、続けていきたいから」
和奏「時間かかってでも、入りたいと思ってる」
来夏「……そっか!」
紗羽「頑張ってね」
和奏「うん」
田中「じゃ、卒業したら俺たちバラバラだな」
来夏「こら田中、無神経だぞっ!」
田中「……でも、実際そうだろ」
和奏「そうだね」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:04:24.62 ID:Mv5N+kV20
紗羽「大丈夫だよ。和奏が言ってたでしょ」
ウィーン「あの歌をみんなで歌ったこと。それを思い出せば」
来夏「きっと、あたし達はずっと繋がっていられる!」
和奏「うん!」
来夏「……はっ! なんか打ち上げなのに、反省会みたいになっちゃった!」
紗羽「じゃ、来夏。何か楽しいことお願い」
来夏「うーん……王様ゲームとか?」
田中「え」
紗羽「いいね! やろうやろう!」
ウィーン「王様ゲームって?」
来夏「王様ゲームってのは、かつて王様になれなかった平民の人が
せめて気分だけでもって町民を集めて行った選出方法のことでね。街の支配者を決める為によく使われていた~~」
田中「ウィーン、嘘だかんな。メモらなくていいぞ」
ウィーン「え?」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:07:17.21 ID:Mv5N+kV20
和奏「どうやって王様決める?」
紗羽「割り箸持ってくるから、ちょっと待ってて」
――――。
田中「ってルールだ。単純だろ?」
ウィーン「なるほど。ありがとう、大智」
来夏「じゃ、ウィーンへの説明も終わったところで!」
紗羽「この筒から、一人一つずつ引いていってね」
和奏「どこまでオッケーにするの? あんまり……その」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:10:12.97 ID:Mv5N+kV20
来夏「なに?」
田中「あんまりエロいのはナシにしとけよ」
紗羽「うわっ、田中が言った!」
田中「俺がエロいみたいな言い方すんな! 代わりに言っただけじゃねーか」
ウィーン「大智。えろい、って?」
田中「あー、もう。めんどくさい……」
来夏「こーこーせいらしく、節度ある命令でいきましょう。みんな引いたね?」
紗羽「はい、王様だーれだ!」
来夏「あたしだ!」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:13:17.99 ID:Mv5N+kV20
紗羽「来夏か……」
和奏「普通のでお願いね、普通ので」
来夏「わかってるってー。んー、どうしようかなー」
田中「……」
紗羽「田中、何そわそわしてんの?」
田中「し、してねーよ!」
来夏「よし、じゃー3番と4番で、校歌斉唱!」
紗羽「本当に普通だね」
ウィーン「3番は僕だ」
紗羽「4番はわたし!」
来夏「はい、じゃあこっちに立って!」
紗羽「前でやるの?」
来夏「あったりまえじゃん! あ、撮影はオッケーだから、じゃんじゃん取っちゃおうね!」
田中「……」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:16:12.14 ID:Mv5N+kV20
来夏「ん? 田中までケータイ構えちゃってー。紗羽の写真でも撮るの?」
田中「!! た、ただの思い出だろ、別に。」
来夏「何焦ってんだか。わかってるよ、そんなの」
田中「ったく……」
ウィーン「紗羽と二人で歌うのって初めてだね」
紗羽「そういえば」
ウィーン「よろしくね」
紗羽「うん」
来夏「カメラ準備オッケー?」
和奏「オッケー」
来夏「大声出さない程度でね。よし……いち、に、さん、はい!」
紗羽・ウィーン「しろきーはまのー♪」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:18:57.13 ID:Mv5N+kV20
――――。
紗羽「ふー」
来夏「はいオッケー。お疲れ様!」
紗羽「お疲れ、ウィーン。ハイターッチ! いえーい!」
ウィーン「イエーイ!」
田中(動画、撮っちまった……沖田の。)
来夏「んじゃ、次いってみよー!」
ウィーン「引いたよー」
和奏「じゃ、せーの! 王様だーあれ!」
紗羽「あ、わたしだ」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:22:09.44 ID:Mv5N+kV20
来夏「紗羽か―。何してくるかなー?」
紗羽「無難なのじゃ面白くないしなー」
和奏「過激なのもやめてね……?」
紗羽「……よし、じゃあ2番の人が、得意なモノマネをする!」
田中「あぶね、俺3番」
ウィーン「僕は1番」
来夏「あたし、4番だから……残るは」
和奏「私だ……」
来夏「和奏のモノマネ……なんだろ?」
和奏「モノマネなんて、やったことないよー!」
紗羽「出来そうなので良いからね」
和奏「出来そうなのって……んー……」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:24:51.73 ID:Mv5N+kV20
田中「教頭先生とか?」
和奏「ええっ? うーん……無理」
紗羽「動物の鳴き声でもいいよ」
和奏「あ、ドラの鳴き声とか!」
来夏「はい、坂井さんの愛猫、ドラの鳴き真似ー」
紗羽「どうぞっ!」
和奏「えっ、えっ?」
来夏「頑張れ!」
和奏「もう……」
和奏「コホン……ん゛っ……あー……んんっ!」
和奏「…………にゃぉーん」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:28:00.79 ID:Mv5N+kV20
来夏「ほふぁっ!!」
紗羽「きゃー! 和奏、可愛いー!!」
ウィーン「凄く猫っぽかったね!」
田中(……ありだな。うん)
和奏「恥ずかしい……」
来夏「ああっ、録音しとけばよかった!」
和奏「絶対やめて!」
紗羽「えー、可愛いのにー。ね、和奏もう一回お願い!」
和奏「嫌だよ!」
紗羽「ちぇー。まーいいや、次いこー」
来夏「よし、王様だーれだ!」
田中「お。俺だ」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:31:29.45 ID:Mv5N+kV20
来夏「田中か……」
和奏「田中なんだ……」
紗羽「田中ねえ……」
ウィーン「大智だ!」
田中「なんで俺だけ白い目で……」
来夏「普通のにしてよ、フツーのに!」
田中「普通ってどんなだよ」
和奏「面白いのでね」
田中「はいはい」
紗羽「シラケさせないでね」
田中「注文多いっつの! ったく……」
田中「……じゃ、1番の人が王様に耳かきをする。……で」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:34:18.24 ID:Mv5N+kV20
来夏「……」
和奏「……」
紗羽「……それはない」
ウィーン「??」
田中「なんだよ、定番じゃねーのかよ!?」
来夏「定番っちゃ定番だけど」
紗羽「女性率の高いここで、そのチョイスがなんかヤラしい」
和奏「ところで、1番は誰なの?」
来夏「あたしー!」
田中「宮本か……。ケガさせんなよ?」
来夏「ふふん。小さい頃はよく誠にやってあげてたかんね。結構得意なんだよ」
紗羽「はい、耳かき」
来夏「ありがと。じゃー田中。おいでおいで」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:38:06.69 ID:Mv5N+kV20
田中「……」
紗羽「いざやられると恥ずかしいんだね。膝枕だし」
田中「うるさい。……ちゃんとやれよ」
来夏「はいはい、来夏お姉ちゃんにお任せー」
和奏「……なんか、ほんとに兄妹みたいだね」
紗羽「誠くんと違って田中大きいから、来夏が妹で、田中がお兄ちゃんっぽいけどね」
来夏「あら、田中、意外に綺麗にしてるんだね」
田中「まーな」
紗羽「お姉さんにしてもらってるの?」
田中「あほか! 自分でやってんだよ!」
和奏「そこまでお姉さん好きじゃないんだ」
来夏「こら、動くな。頭ずり落ちるでしょー」
田中「はいはい。お前の太腿小さいから、乗っけにくいんだよ」
来夏「せっ、セクハラ!!」
田中「はぁ!?」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:41:10.29 ID:Mv5N+kV20
和奏「天然でセクハラするなんて、さいてーだね」
紗羽「引くわー」
田中「わけわかんねーし……」
ウィーン「これが耳かきか……。ねえ大智、それって気持ちいいの?」
田中「ん? まあ、やる人によってはな」
来夏「あたしのじゃダメだと?」
田中「お前のは普通だな。なんとも……ぅっ、ゲホッ! ゴホッ!」
来夏「あ。あんたも、こうなるんだね」
和奏「? どうしたの?」
来夏「耳かきすると、咳出る人いるんだよね。誠もそうなんだ。あたしは、なんないんだけど」
紗羽「あー! 出ちゃうの、わたしだけじゃないんだ」
和奏「私は、くしゃみ出ちゃう人だな」
田中「ごほっ! ……あ、くしゃみも出そう……」
田中「は……パックス!!」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:44:09.37 ID:Mv5N+kV20
来夏「何そのくしゃみ」
田中「あ゛ー……。宮本、もういいわ。サンキュ」
来夏「はーい」
紗羽「お二人の兄妹愛もしっかり撮ったからね」
ウィーン「ばっちりメモも取ったよ!」
田中「耳はすっきりしたけど、なんつーか鼻が……」
来夏「ほいじゃー、次いこー!」
ウィーン「あ、やった! 僕が王様だよ!」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:46:33.28 ID:Mv5N+kV20
来夏「ウィーンかぁ」
ウィーン「どうしようかな。えっと……」
紗羽「……ね、ウィーン。ちょっと耳貸して」
ウィーン「え? うん、どうしたの。紗羽」
紗羽「そろそろ爆弾を、ね?」
和奏「え?」
紗羽「……ゴニョゴニョ」
ウィーン「……うん。わかった、それを言えばいいんだね」
紗羽「うん」
和奏「紗羽、何を言ったの?」
紗羽「ふふ。聞いてのお楽しみ」
ウィーン「3番の人が、好きな人をバクロしてください!」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:49:16.60 ID:Mv5N+kV20
来夏「ヒュー! きたきたー! こういうの待ってたんだよ! 紗羽、グッジョブ!」
紗羽「でしょー?」
和奏「で、3番って誰?」
田中「…………」
来夏「固まってるってことは……田中みたいだね」
紗羽「はい田中、起立!」
田中「な、何でだよ!?」
来夏「男らしくビシーっと言っちゃいなよ」
ウィーン「大智、頑張って」
田中「……」
紗羽「あ、動物とかスポーツ禁止ね」
来夏「田中はお姉ちゃん居るから、お姉ちゃんやお母さんも禁止」
和奏「男友達の好き、も」
田中(言い逃れが……)
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:52:16.07 ID:Mv5N+kV20
田中「…………えっと……俺は……」
来夏「うんうん」
田中「……俺は…………」
紗羽「はやくー」
田中「お…………」
ウィーン「……あ、メモ取らないと」
和奏「まだ?」
田中「……」
紗羽「?」
田中「……はぁ……。」
田中「……俺は、合唱部のみんなが好きだ!」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:54:26.00 ID:+LHdRLJ20
うわぁ
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:54:40.82 ID:Mv5N+kV20
来夏「ええー!? 何それー!? ずるい!」
田中「禁止から外れてるし、問題ねーだろ!?」
ウィーン「素晴らしい答えだね、大智! 僕もみんな好きだよ!」
和奏「……あ、でも私たち3人は女子なわけだし」
紗羽「この中に、誰か好きな人居たりしてー?」
田中「あっ、あほか!」
来夏「まー、シスコンでバトミントンオタクの田中に限ってそれはないかー」
田中「シスコンじゃねーし! あと、バドミントンな」
和奏「自覚ないんだ……」
来夏「……ふぁ」
紗羽「なんか眠いと思ったら、もうこんな時間なんだ」
和奏「そろそろ寝る?」
田中「じゃ、俺たちも部屋に行くか」
紗羽「案内するね」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 19:58:36.21 ID:Mv5N+kV20
ウィーン「あ、僕トイレ行ってから、行くから。大智と紗羽は先に行ってていいよ」
来夏「あたし達も寝る準備しますか」
和奏「うん。おやすみ、二人とも」
田中「ああ。おやすみ」
ウィーン「おやすみ」
――――。
田中「……」
紗羽「……」
田中「お前んちって、ホント広いよな」
紗羽「お寺だからね」
田中「うちはアパートだかんな。みんなで駄弁ったりできんのは、スゲーと思うわ」
紗羽「そ?」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 20:00:51.08 ID:Mv5N+kV20
田中「……結構遠いな」
紗羽「お父さんに、部屋が近いのは許さないって言われちゃって」
田中「ま、仕方ないか」
紗羽「……ね、田中」
田中「ん?」
紗羽「わたし、結構嬉しかったよ」
田中「え?」
紗羽「田中が、好きって言ってくれて」
田中「!」
紗羽「わたしも、同じなんだ」
田中「え……」
紗羽「わたしも、合唱部のみんなが好き」
田中「あ……あぁ、なんだ……」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 20:01:46.21 ID:dThIY4vo0
田中ェ
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 20:01:56.39 ID:MEbJgCHL0
いいね、原作を壊さない感じの話
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 20:04:41.54 ID:Mv5N+kV20
紗羽「卒業しても、遠くに行っても、離れても。ずっと、こんな気持ちでいられたらいいよね」
田中「……ああ。そうだな」
紗羽「うん。あ、部屋はここね」
田中「サンキュ。ウィーンにも案内してやってくれよ」
紗羽「りょーかい。じゃ、おやすみ」
田中「……ああ。おやすみ」
――――次の日の朝。
来夏「ふあぁ……ねむぅ……。……あと寒い」
和奏「それじゃ、お世話になりました」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 20:07:15.12 ID:Mv5N+kV20
志保「また遊びにおいでね」
来夏「はい、また来ます」
紗羽「ばいばい」
ウィーン「またね!」
田中「じゃな」
来夏「はー、これでまた勉強の毎日かー」
和奏「まだクリスマスとか、お正月もあるでしょ」
来夏「そだね。また遊べたらいいね、みんなで」
田中「一番忙しい時期だろ。油断すんなよ」
ウィーン「へー。日本でも、クリスマスを祝うんだ」
和奏「祝うってより、お祭り騒ぎをしたいだけなんだろうけどね」
来夏「いいじゃん、お祭り騒ぎ。あたし、好きだよ」
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 20:09:09.79 ID:Mv5N+kV20
田中「……あ、俺こっちだから」
ウィーン「僕も、ここで」
来夏「そっか。じゃあ、またね」
和奏「また遊ぼうね」
田中「おう。じゃーな」
ウィーン「ばいばい」
――――。
来夏「楽しかったねー」
和奏「うん」
来夏「絶対、またやろうね!」
和奏「来夏、勉強は?」
来夏「受験生にも安息の日は必要なのだよ!」
和奏「もー」
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 20:11:17.20 ID:Mv5N+kV20
来夏「和奏だって、勉強あるでしょ? いいの?」
和奏「ん……。それもそうだね」
来夏「あ。それじゃあ、あたしもここで」
和奏「うん。また来週ね」
来夏「うん。ばあーい!」
和奏「ばいばい」
和奏「……」
和奏「……うん。私も、がんばろ!」
おしまい
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 20:14:16.64 ID:Mv5N+kV20
なんかこう、打ち上げの盛り上がり? と案外すんなり終わっちゃったなー、という感じを出してみたくて……。
紗羽ちゃんのお家が気になる人は、本日夜中より予約開始になった
TARI TARI設定資料集(税込4500円+送料600~1000円)を買いましょう。
和奏ちゃん? 来夏ちゃん?
それでも構わん。さあ、グーグルで「p.a.works shop」と今すぐ検索だ!(濃密なステマ)
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 20:14:53.06 ID:+LHdRLJ20
乙
綺麗に終わって安心した
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 20:15:06.20 ID:Qzsy6C4Y0
おつ
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 20:16:34.07 ID:AigmOBeO0
おい
9月26日のCDの探したがどこにも置いてねえぞ
設定資料集どろころじゃねえ
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 20:18:30.05 ID:Mv5N+kV20
>>94 順次出荷されつつあるそうです。メイトやとらの穴など、目撃証言多数有。
amazonでは10/6より在庫復活予定。
ちなみに、設定資料集は増刷予定なし。初版限定です。今しか買えません。今だけです。
ラバーキーホルダー等、イベント限定グッズは再販されません。ヤフオクを使いましょう。
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 20:30:50.00 ID:vIidOeX00
TARI TARI興味ないけど限定とか言われると欲しくなる不思議
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 20:32:40.09 ID:dThIY4vo0
いいね
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/10/04(木) 20:38:22.35 ID:tvXvJLh70
おつ
転載元
来夏「紗羽の家でお泊りパーティしよう!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1349342906/
ポニーキャニオン (2012-11-07)
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あっさりしすぎだけど
334点