関連:
女勇者「脱ぎたくないのにぃいい」魔王「脱げ脱げふははは」
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 15:28:33.97 ID:3rOTEqp50
女性「勇者ちゃん、おしりをかじってくれる?」
勇者「はい、もちろんです。洗浄はしてこられましたか?」
女性「ええ」
勇者「では、衣服をずらしますよ」スルッ
勇者「いただきます」カプッ
男性「勇者ちゃん俺も」
少年「僕も」
少女「あたしもー!」
勇者「はいはい、ちゃんと並んでね」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 15:29:04.48 ID:3rOTEqp50
人間と魔族の争いがなくなった大陸。
かつて、魔王を戦う強き者を人は勇者と呼んだ。
女性「肩こりが楽になったわ」
しかし現在、人々が勇者と讃えるのは
勇者「体調が悪ければ、また呼んでくださいね」
おしりをかじることで人々を幸せにする能力を持つ者達である。
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 15:33:49.85 ID:3rOTEqp50
勇者「側近さんからの依頼です。貴方のおしりをかじりに来ました」
魔王「ふざけるな」
勇者「何と言っても魔王ですから、報酬は弾むと側近さんからお聞きしました」
勇者「人間のおしりをかじった場合は人間の政府から、」
勇者「魔族のおしりをかじった場合は魔王城から報酬が支払われる仕組みなんです」
魔王「そういえばそんな制度があったな」
勇者「ふむ、かじりがいのありそうなおしりですね」
魔王「っ……」ゾワ
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 15:38:29.40 ID:3rOTEqp50
勇者「側近さんからは、魔王様はこのごろストレスと肩こりが酷いとお聞きしました」
勇者「勇者の力の主な効能はストレス、頭痛、腹痛等の解消です」
勇者「また、特にどこも悪くなくても、気分が晴れるんですよ」
魔王「胡散臭いな」
勇者「実証されている力です! 安心してください、かじるといっても痛くありませんから」
勇者「ちょっとカプッと甘噛みするだけです」
魔王「お断りだ」
勇者「でも依頼ですもん」
魔王「他人に尻をかじられてたまるか。帰れ」
勇者「それじゃあ僕お金貰えないですよ!」
魔王「知ったことか」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 15:43:23.82 ID:3rOTEqp50
勇者「困ったなあ……再来月の生活費も考えなきゃいけないし……」
魔王「そんなに金が欲しいならやる。だからさっさと帰れ」
勇者「依頼を遂行していないのに受け取れませんって!」
勇者「さあおしりを出してください! 一瞬で終わりますから!」
魔王「無理だ!」
勇者「ああ……いらっしゃるんですよ、頑なにおしりを出したがらない人」
勇者「普段はお客様の御意志を尊重しているのですが、これは側近さんからの依頼ですし」
勇者「生活費が掛かっている仕事なので、今回ばかりは諦めませんよ」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 15:48:18.29 ID:3rOTEqp50
勇者「…………」ジリ ジリ
魔王「近付くな。不特定多数の尻に貪りついている汚らしいガキめ」
勇者「べ、別に汚い部分をかじっているわけじゃないですし!」
勇者「それに、僕がかじる前に、かじってもらう人にはおしりを清潔にしておく義務があるんですよ」
勇者「汚くなんてないです!」
魔王「他人に尻を差し出してたまるか! それも男などに……」
勇者「……女なら、良いんですね」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 15:50:47.39 ID:rfCHONma0
,○
. / ,-〇
__|_|_
/, - 、 rヽ
| l ・ | |・ | n
. !ヽ_丿 、_l_ (っ)
} ト、____ノ |
| l | /
\\_____,ゝァ′
. r‐`ァーr‐'´
`ンー一|
. ヽ、_ノ
/ /
(_)(_)
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 15:51:33.61 ID:WZmISlJO0
かまわん続けたまえ
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 15:52:06.43 ID:3rOTEqp50
魔王「何だその格好は」
勇者「女の子の格好です」
魔王「女装など……趣味が悪いな。こんな物まで詰めおって」モミュモミュ
勇者「ひぁああ!」バチーン
魔王「うおっ……」
勇者「ぼ、僕本物の女の子だよ!」
勇者「女の子の格好をしていたら変なおじさんに狙われやすいから、男の子の格好をしてたの!」
魔王「なっ……」
魔王「なんだと……」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 15:57:08.71 ID:3rOTEqp50
勇者「ど……しよ……胸……揉まれちゃった…………」カアァ
魔王(どうしよう……胸……触ってしまった…………)ワキワキ
勇者「うぅ…………」
魔王「……胸を揉んだことは悪かったがな」
勇者「ん…………」
魔王「とにかく無理だ! 尊厳的な意味でな! 側近の言うことは無視しろ!」
勇者「でも、でも…………」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:02:33.75 ID:3rOTEqp50
…………
……
側近「追い返したんですか」
魔王「お前も余計なことをするな」
側近「私は貴方の為を思ってですね」
魔王「親切の押し売りはありがた迷惑というやつだ」
側近「いや、でも最近の貴方のストレスの溜まり具合やばいですし」
魔王「とにかく無理だ! お前は尻をかじられるという行為に耐えられるのか!?」
側近「あの子のお兄さんにかじってもらったことがあるのですがねえ」
側近「良いものでしたよ」
魔王「駄目だ……感覚がズレている……」
側近「ズレているのは貴方です。勇者のおしりかじり能力は現在大ブームなのですから」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:07:04.40 ID:3rOTEqp50
側近「泣いていましたよ、勇者ちゃん」
魔王「なっ……お前の所為だろ」
側近「あーあ。女の子泣かせちゃった」
魔王「お、俺は悪くない! 悪いのはお前だ!」
側近「あーあ。あーーああ」
魔王「こっこのっ」
側近「わーるいんだーわるいんだー」
魔王「お前は幼稚園児か!」
魔王「……夕飯を食べる」
側近「ああ、そうそう言い忘れましたけど」
勇者「しばらく滞在します!」
側近「貴方がおしりを差し出すまで、勇者ちゃんにはこの城に泊まってもらいますから」
魔王「なんだと……」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:07:51.47 ID:3rOTEqp50
勇者の見た目は普通に可愛い女の子で
決して某虫のような容姿ではない
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:11:37.04 ID:3rOTEqp50
勇者「お城のお料理っておいしいですね!」
側近「いつも以上に美味ですが……」
勇者「コックさんのおしりをかじったら張り切ってくれました」
魔王「…………」
側近「ああ、納得です」
魔王「いや待て、あの強面の料理人が尻を出すとは思えないぞ」
側近「今時勇者におしりをかじってもらうのは普通のことですよ」
魔王「理解できん…………」
側近「民の声を聞いていない証です」
側近「魔の王として、民の常識や流行くらい把握してください」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:16:08.16 ID:3rOTEqp50
翌朝
魔兵士1「勇者ちゃん、できればおしりをかじってほしいのだが」
勇者「はい。最後に体を洗われたのは何時ですか」
魔兵士1「今朝の6時半なんだが……駄目かね」
勇者「いえ、アルコール消毒しますから問題ありません」
魔兵士2「俺も頼む!」
魔兵士3「私も!」
魔兵士4「おーい集まれ! 勇者様がおしりをかじってくださるぞ!」
魔王「何だあれは……」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:16:34.04 ID:3rOTEqp50
カプッ カプッ カプッ カプッ
ワースゴーイ
ゲンキニナッタヨー
アリガトーウ
ユウシャサマバンザーイ
カジラレチャッテ チョーイイカンジー
魔王(何故だ……何故皆そう簡単に尻を曝け出せるのだ……!)
魔王「くっ、頭痛が……」キーン
側近「大人気ですねえ」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:20:39.48 ID:3rOTEqp50
側近「本当にわきあいあいとしていますねぇ」
魔王「あいつらはどんな神経をしているのだ……」
側近「だから貴方が流行遅れなんですって」
側近「医者には普通に裸体を見せるでしょう? 同じようなものです」
魔王「…………」
側近「……はあ。本当に頭が固いですねえ」
勇者「あ……」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:20:56.09 ID:Riy/zRlI0
たぶん勇者の名前はガブリエルなんだろうな
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:25:16.35 ID:3rOTEqp50
勇者「おはようございます、魔王様、側近さん」
側近「おはようございます、勇者ちゃん」
魔王「…………」
側近「ほら、挨拶してあげましょうよ」
魔王「……帰れ」クルッ カツカツカツ
勇者「う…………」ズキ
側近「すみません、無愛想な方なので……」
勇者「いえ、いいんです」
勇者「魔王様以外にも、疲れが溜まっている魔族がここにはたくさんいらっしゃいますし」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:25:43.05 ID:3rOTEqp50
勇者「商売をするにはもってこいです」
側近「そう言っていただけると助かります」
側近「あの方は、本当にストレスと偏頭痛が酷くて……」
側近「なんとしてでも治していただきたいのです」
勇者「ええ、承りました」
側近「まだお小さいのに、しっかりしているんですね」
勇者「ありがとうございます。僕が頑張って家族を支えないといけないんです」
勇者「でも、このままではかじらせてもらえません」
勇者「作戦を立てないと……」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:29:53.15 ID:3rOTEqp50
作戦1・魔王と仲良くなろう
勇者「何がご趣味なんですか?」
魔王「……読書だ」
勇者「頭良さそうですもんね!」
勇者「じゃあ、好きな飲み物は何ですか?」
魔王「……トマトジュース・人間の生き血味」
勇者「そ、そうですかあ。半分人間のあなたでも人の血の味はお好きなんですね」
魔王「…………」
勇者「…………」
勇者(か、会話が続かない…………)
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:34:40.69 ID:3rOTEqp50
勇者「魔王城ってすっごく広いですね! 何回か迷っちゃいましたよ」
魔王「…………そうか」
勇者「その度に側近さんに迷惑かけてしまって……あはは、申し訳ないです」
魔王「…………」
勇者「それと、ええと、えっと…………」
魔王「いい加減煩いぞ」
勇者「ご、ごめんなさい」シュン
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:39:24.68 ID:3rOTEqp50
作戦2・泣き落とし
勇者「うっ……ぐすっ……」
魔王「うおっ」
勇者「うぅっ……うぁぁ…………ああ……うぁああぁああああ」
魔王「どっ……どうした…………?」
勇者(動揺している……!)
側近『魔王様は多分女の子の涙に耐性ないです』
勇者「あの、僕、僕……」
魔王「なっ、何だ」
勇者「どうしても、あなたのおしりをかじらなきゃいけなくて……」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:40:09.42 ID:3rOTEqp50
勇者「僕、お母さんが病気で、たくさんのお金が必要なんです」
勇者「勇者の一族には、勇者の能力が効かなくて」
勇者「だ……からっ……」
魔王「……泣き落としは効かんぞ」
勇者「うぇっ!?」
魔王「まったく……また泣かせてしまったのかと思ったら……」
勇者「うぅ…………」
勇者(駄目だった…………)
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:44:49.31 ID:3rOTEqp50
作戦3・押してダメなら引いてみる
廊下
魔王(うおっ勇者と遭遇してしまった……)
勇者「…………」スーッ
魔王(……あれ?)
魔王(すれ違ったのに話しかけてこなかっただと……)
勇者「…………」ツーン
魔王(そうか遂に嫌われたか)
魔王(純粋そうな子供に見えたが、奴でも他人を嫌う事はあるのだな)
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:45:09.99 ID:3rOTEqp50
側近「ここ数日勇者ちゃん冷たいですねー」
側近「女の子から嫌われちゃいましたね!」
魔王「あー、気が楽になったぞ」
側近「本当にそうですか?」
魔王「清々する」
側近「えー? ほんとーにー?」
魔王(此奴、勇者とグルになりおって……)
側近「女の子ですよ? いたいけな女の子ですよ?」
魔王「あんな男児のような格好をした子供、女の内に入らん」
側近「うわっかっわいそ! かっっっわいそっ!!」
魔王(……しかし、何故だか少々寂しい気もする)
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:45:30.84 ID:3rOTEqp50
側近「全く効果がないわけではなさそうですが、」
側近「そろそろ別の手を打った方が良いようです」
勇者「そうですね……」
作戦4・超可愛らしくなって惚れさせる
勇者「自力で女の子の服を着た時とは大違い……侍女さん達すごい」キラリン
側近「おお、これは……」
勇者「……でもやっぱりこんな服装無理です!」キラキラ
側近「いやあ、でも衣装もウィッグもよくお似合いですよ。印象変わりますねえ」
勇者「手伝ってくれた侍女さん達には申し訳ないけど」
勇者「やっぱり衣装室に戻って着替えてきます!」ダダッ
側近「あ、ちょ」
ドンッ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:50:13.30 ID:3rOTEqp50
勇者「あ、あう」クラァ
魔王「す、すまん大丈夫か」
勇者「は、はい…………っ!?」
魔王「……?」
魔王(か、可愛いいいい)
勇者「ご、ごめんなさい急いでるので!」ダッ
魔王「お、おい」
魔王「……今のものすごく愛らしい少女は何者だ」
側近「え」
側近(まさか……気付いていない……!?)
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:53:37.66 ID:3rOTEqp50
側近「知りたいですか?」
魔王「ものすごく気になる」
側近「好きになっちゃいました?」
魔王「出会ってすぐに惚れるものか」
魔王「まず知り合わないと何も判断できん」
側近「もしかしたら好きになっちゃうかもです?」
魔王「まあ……可愛かったからな。かなり」
魔王「こう……すごく胸がキュンとするような」
側近(おお……これは……)
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 16:57:05.75 ID:3rOTEqp50
側近「紹介いたしましょうか」
魔王「頼む」
側近「では、あの子と話をしてくるので」
側近「かなり行けますよこの作戦」
勇者「む、無理です。僕、全然女の子らしくしたことがなくて」
勇者「他の女の子のするようなこととか、女の子として当然やっていなきゃいけないこととか」
勇者「ぜっっっんぜんわからないんですよ!?」
側近「そのあたりは私と侍女達でどうにかいたしますから」
勇者「あうう……」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 17:00:30.46 ID:3rOTEqp50
勇者「恥ずかしい……無理……無理だよお……」
勇者「絶対にどこかおかしいって……」
側近「大丈夫ですって」
勇者「でも、やっぱり人を騙すのは……」
側近「魔王様のおしりをかじるためです」
勇者「そ、そうですね!」
側近「一回かじれば、魔王様もきっと勇者ちゃんの力を認めてくださいます」
勇者「が、頑張ります!」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 17:06:09.95 ID:3rOTEqp50
側近「お連れしました」
魔王「……おお」
勇者「ど、どうも……新しい使用人の勇子です。15歳です」
勇者(本当はもっと年取ってないけど)
魔王(やはり可愛い…………が)
魔王(改めてみると、あの子供にどこか似ているような…………)
勇子「…………」ドキドキドキドキ
魔王(だが、まさか……なあ)
魔王(髪の毛長いし……)
側近(魔王様に本物の毛髪とウィッグを見分ける観察力はないはず)
側近(流石に魔法で声色は変えましたが)
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 17:08:03.16 ID:3rOTEqp50
勇子「よ、よろしくお願いします!」ペコリ
魔王「お、おう」
側近(手応えありの反応ですね……バレた時が恐ろしいですが)
勇子「廊下のお掃除から、夜のお、お供までこなしますのでぇっ!」
魔王「なっ……!」
勇子(ううう……側近さんに用意してもらった台詞だけど最高に恥ずかしい)
魔王「ふ……そうか。夜伽の相手も、か…………」ククク
側近(うわあ女慣れしてるフリしてる)
勇子(緊張の度合いが半端じゃない)ドクドクドクドク
魔王(いざとなったらどう話せば良いのかわからん)
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 17:20:49.43 ID:3rOTEqp50
勇子(夜のお相手をしに来ましたって部屋に入って)
勇子(隙を付いておしりをかじるって作戦を側近さんと立てたけど)
勇子(そのまま最後まで食べられちゃう可能性も高いよね……)
勇子(やっぱりこの作戦やめた方が……)
魔王「……そういうことはもっと親密な仲になってからでないとな」
側近(えっ)
勇子「えっ」ドキッ
魔王「王だからといって、好き勝手に女を弄ぶ趣味はない」
勇子「ま、真面目な方なんですね」ドキッ
勇子(不覚にも好感度が上がってしまった……)カアァ
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 17:27:25.18 ID:3rOTEqp50
側近(女慣れしていないことを隠したのか、素で貞節なのか……)
魔王(やばい。真面目に可愛い)
魔王「……もう持ち場に戻って良いぞ」
勇子「は、はい!」
勇子「ぜは、ぜはっ……うおぇえ、緊張したぁ……」
魔王「……良い娘のようだな。なんというか、こう、大人しくて控え目な」
側近「ええ、素直でものすっっっっっごく良い娘ですよ」
魔王(『っ』を溜めているな。どこか妖しい気がする……気のせいだと良いのだが)
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 17:33:28.05 ID:3rOTEqp50
魔王「そういえば勇者は何処にいる」
側近「え、ああー……また兵士達とおしりでお知り合いになっておられるんじゃないんでしょうかね」
勇者「あ、呼びました?」
魔王「呼んではいない」
勇者(速攻で着替えるの大変……)
魔王(やはり似ているような……)
勇者「おしりかじりたいです」
魔王(似ても似つかん。似ているなどと形容したらあの子に失礼だ)
勇者(なんだか、さっきの魔王様、雰囲気優しかったな)
勇者(僕、どうしてまだこんなにドキドキしてるんだろ……)
魔王「お前はさっさと人間の国に帰れ」
勇者「うっ……」ズキズキ
勇者(なんだろ……拒絶されたら、昨日までよりもショックが大きい)
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 17:34:15.62 ID:3rOTEqp50
バイさるくらうのが怖くてゆっくりになってるごめん
…………
……
勇子(ど、どうしよう、どうしよう)オロオロ
勇子「うぅぅ……」
魔王「……どうした」
勇子「ひぁいっ!?」
魔王「……そう驚くな」
勇子「ごめんなさい!」ペコリ
魔王「何かあったのか」
勇子「あ、あの、そのっ!」
勇子「箒が古くなったので、新しい替えの物を取りに行くところなんですけどっ」
勇子「……迷っちゃったんです」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 17:37:21.60 ID:3rOTEqp50
魔王「まあまだ此処に来たばかりだからな。仕方がないだろう」
勇子「ごめんなさい……」
魔王「……案内してやる」
勇子「え?」
魔王「ついて来い」
勇者「ひぁ、はい!」
勇者(や、やばい……前までとのギャップが……)キュウゥゥゥウウン
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 17:40:17.98 ID:3rOTEqp50
魔王「何故奴の一族が勇者と呼ばれるのだ……」
側近「おしりをかじられると自然と勇気を出せるようになる」
側近「というのが由来らしいですよ」
魔王「まったく……勇者の一族の名を騙るな」
側近「旧勇者の一族の血を引くあなたはそうお思いになるでしょうけれど」
側近「自然とそう呼ばれるようになったのだから、あの子に罪はありませんよ」
魔王「…………」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 17:40:45.17 ID:3rOTEqp50
…………
……
勇者(あれから数日)
勇者(勇者の仕事をしつつも)
勇者(勇子として使用人の仕事を手伝った)
勇者(魔王様とはたまに会話をした)
勇者(すごく優しかった)
勇者(『勇者』でいる時はすごく冷たいし、気色の悪いモノを見る目で見てくるのに)
勇者(『勇子』だと、親切で……とても親切にしてくれて)
勇者(胸が軋むように痛い。苦しい)
勇者(鼓動が早くなれば早くなるほど)
勇者(魔王様のおしりをかじりたくなる)
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 17:46:07.09 ID:3rOTEqp50
勇者(おしり、おしり、おしり……)
勇者(魔王様のおしり…………)ジイイイイイイ
魔王(悪寒がする……)ゾクッ
魔王「こっちを見るな」
勇者「えぁっ!? ご、ごめんなさい!」
勇者(無意識の内に目線が魔王様に向かってる。おかしいなあ)
勇者(特に、魔王様のおしりに……)
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 17:52:09.78 ID:3rOTEqp50
側近「最近どうです? 上手くいきそうですか」
勇者「いいかげん魔王様を騙している事に心が痛みます」
側近「我慢してください」
勇者「努力します。……けれど、本当にこれで良いのでしょうか」
勇者「本来、患者本人の希望あってこそのおしりかじりですから」
側近「今更何を言っているのです」
側近「あなたの力でないと、魔王様のストレスと頭痛肩こりは治りません」
側近「そうでないと、魔王様の仕事は滞り、部下である私達が非常に苦労するのです」
勇者「そ、そうですね」
側近「そうだ、魔王様の部屋への秘密の通路をお教えいたしましょう」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 17:58:15.79 ID:3rOTEqp50
勇者「はあ……」トボトボ
魔王「うおっ寄るな汚らわしい」
勇者「ひえぇ…………」ズキズキ
勇子「ひゃっ!」ヅカッ
勇子(躓いた!?)
ポフッ
魔王「……大丈夫か?」
勇子「は、はい」ドキッドキッ
魔王「そう、良かっ……」モミュウ
勇子「ひぁっ!」
魔王「す、すまん!」
勇子「い、いえ、事故ですからっ!」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 17:58:34.56 ID:3rOTEqp50
勇者(冷たくされた後に優しくされると……もう、心が破裂しそうになる)
勇者(何だろう……何なのかな、この気持ち)
勇者「もう、我慢できない」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 18:03:54.32 ID:3rOTEqp50
夜
勇者(着いた……秘密の通路通って着いちゃったよ魔王様のお部屋)
勇者(旧勇者の家系みたいな身体能力ないから苦労した……)
勇者(寝込みを襲えばきっと魔王様のおしりをかじれる…………!)
勇者(勇子の格好なら、魔王様が起きても夜這いだって言い訳ができるし)
勇者(かなり危険だけど、仕方がないよね……)
勇者(抜き足差し足忍び足)ソー スッスッ
魔王「…………」
勇者「…………」ギシィ
勇者(掛布団ずらしてっと…………いぃーただーきまぁあああ)バサア
魔王「おいお前」
勇者「ひいっ!?」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 18:07:22.33 ID:3rOTEqp50
魔王「何の用だ……勇子」
勇者「よ、夜這いしにきました」
魔王「…………そうか、夜這いか」
勇者「……だめ、ですか?」
魔王「…………」
勇者「あ、あの、魔王様…………」
魔王「………………」
勇者「………………」
魔王「…………いい加減にしたらどうだ、勇者」
勇者「……え?」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 18:12:55.39 ID:3rOTEqp50
勇者「あの、わ、私は……」
魔王「俺の尻をかじりに来たのだろう」
勇者「っ…………」
魔王「勇子がお前だということは知っている」
勇者「…………いつから気づいていたのですか」
魔王「……胸の感触が同じだったからな」
勇者「え……ええー……」カアア
勇者「……騙していてごめんなさい」
勇者「でも、どうしても……どうしてもあなたのおしりをかじりたくて!」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 18:20:33.04 ID:3rOTEqp50
魔王「ふん……夜這いをしに来たと言ったな」
勇者「は、はい」
魔王「例えそれが嘘だとしても、俺に抱かれる覚悟はあるのだろうな」
勇者「え……」
魔王「……整えれば見た目だけは良いからな」バッ
勇者「ひっ……」ギシッ
魔王「…………俺は、勇子に惚れた」
勇者「…………!」
魔王「彼女が、お前の嘘の姿であってもな」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 18:22:28.05 ID:3rOTEqp50
勇者「ごめ……んなさい……あなたの心を弄んでしまって、ごめんなさい……」ガクガク
勇者「ぐすっ……ごめ……なさ……うっ……うぅぅ…………」
魔王「な、泣いても無駄だ!」
勇者「お願い……おしりをかじらせて!」
魔王「ふざけるな!」
勇者「大好き、大好きなの、魔王様……!」
魔王「なっ……」
勇者「えぐっ……ぅ……好きです、嘘じゃなくて、本当に大好きなんです……!」
魔王(えっと……ええっと…………)
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 18:30:11.00 ID:3rOTEqp50
魔王(ベッドの上に押し倒した勇者が)
魔王(泣きながら俺に告白している)
魔王(…………どうしよう)
勇者「どうか気持ち悪がらないで…………ごめんなさい……」
勇者「あなたに拒絶されたら、すごく、すごく苦しくて」
勇者「も……どうすれば良いのか……わか……らな、くて……」
魔王「………………」
勇者「好きになればなるほど、あなたのおしりをかじりたくなって……!」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 18:30:36.99 ID:3rOTEqp50
魔王「だ、だがな、どうしてもプライドが邪魔をしてだな……」
勇者「それに、はやくしな、いと…………」
勇者「はやくお金が入らないと、お母さんが…………!」
魔王「あれは嘘ではなかったのか……?」
勇者「ほんとだよ! お願い、信じて…………!」
魔王「…………」
勇者「おしりかじりたいよおお母さんが死んじゃうよおおお!!」
勇者「あなたのことも大好きでもうわけがわからないよおおおお」
勇者「うっうぁあっうああぁああぁあああ」
魔王「くっ……わかった! わかったから泣き止め!」
魔王「お前に尻を差し出せばいいのだろう!?」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 18:37:39.07 ID:3rOTEqp50
勇者「かじらせてくれるの…………?」
魔王「さっさと済ませろ!」
魔王は服を下にずらし、俯せになった。
勇者「あり、がとう……じゃ……いただきます」カプッ
魔王「っ…………」
魔王(…………何だこの状況は)
勇者「あう……おいひぃれふ…………」カプカプ
勇者「おいひい……おいひいよお…………」カプクチュッ
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 18:38:00.50 ID:3rOTEqp50
勇者「……はふぅ。相当ストレスを溜めこんでましたね……?」
勇者「こんなにかじりがいのあるおしり……はじめて……」カプッ
魔王「くっ……すぐに終わるのではなかったのか!?」
勇者「らって……まだ癒しきれてないから……」カプペロ
魔王「ぅっ……」
勇者「こっちも…………」ハフゥ
勇者「ん……おいひ……あうぅ…………」ペロペロ
魔王「うおっ……舐めるな!」
勇者「んー……!」チュゥウ
魔王「うっううっすす吸い付くな!」
魔王(や、やばい)
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 18:38:24.86 ID:3rOTEqp50
勇者「らって……らってぇ…………!」ハムハム カミカミ ペロチュウチュパチュパ
魔王「うっ、くぅっ……ええいくすぐったいわ!」バッ
勇者「ひぁっ! あうう……」
魔王「ったく…………」
魔王(……体が軽い……だと…………?)
魔王(頭痛も完全に消えた……肩こりまでも……)
勇者「はあ……ああぁ……おいしかったぁ……」トロォ
魔王(しかし…………)
勇者「あっ、ご、ごめんなさい! かじりすぎちゃいました……」
魔王「…………」
魔王(とりあえず服の位置は戻すか)ズリズリ
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 18:43:57.41 ID:Riy/zRlI0
魔王よ、ちょっと屋上こいや
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 18:46:18.98 ID:3rOTEqp50
勇者「……どうして俯せのままなんですか?」
魔王「………………」
勇者「え、えっと……」
魔王「………………」
勇者「あ、あの、どうかされましたか?」
魔王「…………」バッ
勇者「ひぁひぃっ!?」
魔王(こいつを俯せにしてしまえば見えないだろ……)
勇者「あ、あの、魔王様……?」
勇者(組み敷かれて馬乗りになられた……)
魔王(今股間を見られるわけにはいかん)
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 18:46:43.17 ID:3rOTEqp50
魔王「…………」
勇者「…………?」
魔王「俺はお前に尻を差し出したのだ」
魔王「お前の尻を弄りかえすくらいは許されるよな」
勇者「え……え……?」
魔王「……」ズリ ズル
勇者「ひ……ぁ……」
魔王(白い……)サワ
勇者「ひぃあ!?」
魔王「…………」サワサワサワサワ
勇者「ひっ! やっ、やめぇっ」ゾワゾワ ビクビク
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 18:52:48.05 ID:3rOTEqp50
勇者「お、おしり……ぁめ……」ゾクゥッ
魔王「…………」チュク
勇者「ひぃっ!」ビクゥッ
魔王「………………」チュウペロペロ
勇者「あっあぁっ! あ、ぅうっ……ん……」ビクッビクッ
勇者「はっはぁ、あ…………まお、さま、も、やめ……」
魔王(…………やばい)
勇者「も……ゆるしてぇ…………」
魔王(もっとこいつを……)ドクッドクッ
勇者「……まおうさま…………?」
魔王「…………勇者っ!」バッ
勇者「え、あ、ま、魔王様っ!?」
側近「入りますよー」ガチャ
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 18:53:56.35 ID:Riy/zRlI0
側近wwwwwwwwww
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 18:59:15.28 ID:3rOTEqp50
魔王「うおっ」
勇者「え!? あ……」
側近「うわあ、何やってるんですか魔王様」
勇者(そういえば、側近さんが部屋の前で聞き耳を立てて)
勇者(危なくなったら入ってきてくれる作戦だったっけ)
魔王「……」
側近「それ以上やったらロリ姦禁止法に触りますよ」
魔王「……いきなりノックもなしに入ってくるな」
側近「いやあ、これはすみません」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 18:59:41.29 ID:3rOTEqp50
側近「しかし、本当に子供に手を出そうとするとは……」
魔王「いやそれはその、こいつに尻をかじられたら妙な気分になってだな……」
側近「うわあ、おしりで感じちゃったんですね……いやん」
魔王「その言い方はやめろ!」
勇者「あの、魔王様が僕を襲いたくなったのは……多分僕の能力の所為です」
勇者「この能力は、使いすぎると相手を興奮させたりしてしまうことがあるんです」
勇者「人によっては……性的な興奮を覚えることもあるそうです」
魔王「なんだと……」
側近「あらまあ」
勇者「その、僕はまだそういう知識があまりないので、よくわからないんですけど……」
勇者「そういう理由もあって、男の子の格好をしていたんです」
魔王「…………」
側近「いやん」
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 19:00:06.68 ID:3rOTEqp50
魔王「何というか……すまんかった」
勇者「い、いえ、僕こそ……あなたに負担をかけてしまって……申し訳ないです」
魔王「…………」
勇者「…………」
側近「…………」
魔王「…………」
勇者「あ、あの、僕……」
側近「魔王様の目も覚めたみたいですし、私は席を外しますね」
バタン
魔王「…………」
勇者「さっき、僕、わけがわからなくなって……その……」
勇者「あなたに、告白……してました……よね…………」カアア
魔王「…………」
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 19:03:49.00 ID:3rOTEqp50
勇者「……ごめんなさい」
魔王「お、俺も……余計な事を言ってしまったな」
勇者「いや、でしたか…………?」
魔王「…………」
勇者「………………」ジワ
魔王「そ、んなことは……ない」
勇者「……!」
魔王「……俺もな、勇子に惚れてだな」
魔王「その勇子がお前だったわけでだな」
勇者「…………」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 19:04:22.78 ID:3rOTEqp50
魔王「…………」
勇者「…………」
魔王(何て言えばいいんだ)
勇者(気まずい…………)
勇者「……あくまで、あなたが好きになったのは『勇子』なんですよね…………?」
勇者「やっぱり、僕のことなんて、気持ち悪いですよね…………?」
魔王「…………!」
勇者「荷物を纏めて、明日此処を発ちますからっ……」ガタッ
魔王「待てっ!」ガタッ ギュウウ
勇者「……!?」
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 19:04:42.34 ID:3rOTEqp50
魔王「確かに、俺が最初に惚れたのは『勇子』だった」
勇者「…………」
魔王「どう言葉で言い表せばいいのかはわからんが……」
勇者「…………」
魔王「…………お前の胸を揉んだ責任を取ってやらんこともない」
魔王「揉んだ胸は同じだからな」
勇者「……………………」
勇者「…………………………………………」
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 19:30:19.12 ID:3rOTEqp50
勇者「つ、つまり……僕自身のことは好きじゃないけど責任は取るってこと?」
魔王「……何故そうなる」
勇者「だ、だって」
魔王「はっきり言わないとわからんのか!?」
勇者「ひぁっ!」
魔王「お前が勇子だと気付いてから多少の時間はあったがな」
魔王「好意は変わらないままだった」
勇者「じゃ、じゃあ……」
魔王「っだーもう! 好きだ! 悪いか!?」
勇者「え、あ、え、ええと……」
勇者「わ、悪くなんてないです!」
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 19:34:59.85 ID:3rOTEqp50
勇者「大好きです、大好きです!」ガシッ ギュウウウ
魔王「…………好きだ」ギュ
魔王(言ってしまった……)
翌日
魔王「……結局今日発つのか」
勇者「お母さんが待ってるから」
魔王「…………そうか」
側近「お気をつけて」
勇者「ありがとうございます。じゃあ……」
魔王「……また来いよ」
勇者「! はい! お母さんの容体が良くなったら必ず来ます!」
勇者「その時も、おしりをかじってあなたを幸せにします!」
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 19:35:08.54 ID:Riy/zRlI0
お尻で結ばれる恋がありますw
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 19:36:11.97 ID:pnt8oLdg0
おしりかじりむしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 19:37:21.58 ID:WBSTcRR00
お尻愛
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 19:39:15.30 ID:3rOTEqp50
魔王「…………はあ」
魔王(勇者がいなくなってから、毎日がつまらなくてつまらなくて仕方がない)
魔王(親父と母さんも引退旅行中だし)
魔王(弟は後継者のいない南の魔王のところに養子に行っちまったし)
魔王(メッセでもやって気を紛らわすか……)
先代:息子の側近から連絡が入ったんだが
先代:うちの息子、危うくロリ姦禁止法に違反するところだったらしい
南西魔王:マジかよ
南東魔王:最近は厳しいもんな
北魔王:お前のところで施行したのは確か15年程前だったか
南西魔王:三次の規制を強める代わりに、ちゃんと二次を豊富にしてるか?
先代:そのはずなんだがな
魔王(親父……)
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 19:44:06.49 ID:3rOTEqp50
東魔王:俺達が若い頃は、南西を除いてどの大陸でも施行していなかったから
東魔王:かなり自由だったな
先代:ここに当時15歳未満だった嫁を抱いた奴かなりいるだろw
南東魔王:お前等初めて嫁と寝た時嫁の年齢いくつだったんだよ
東魔王:ロリ姦禁止法が適用されているこの時代では言いづらいな
西魔王:だな
北西魔王:[ピーーー]歳だっただろうか
北魔王:俺が襲われたのは嫁が[ピーーー]歳の時だったが
北魔王:俺から抱いたのは嫁が[ピーーー]歳の時だったな
南西魔王:お前等変態だろ……と言いつつ
南西魔王:ロリ姦禁止法を考案した俺も、施行する直前に当時[ピーーー]歳の嫁を抱いたんだがな
南魔王:皆さんお好きですねえ
魔王(だめだこいつら……)
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 19:48:39.11 ID:3rOTEqp50
東魔王:おいお前の息子が入室したぞ
先代:うわバラしてごめん息子
魔王:謝るくらいならはじめから暴露すんな
魔王:あと言っとくが俺ロリコンじゃないからな
北魔王:長女の子供がもうすぐ生まれそうだ
北魔王:無事に生まれればいいのだが……
東魔王:ほう。それは楽しみだな
魔王(従姉の魔娘ねーちゃんももう母ちゃんか……)
魔王(俺もいつか勇者と子供をつくるのだろうか)
魔王(子供……子づくり…………子づくりか…………)
魔王「…………」
魔王(勇者の尻……可愛かったな)
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 19:53:11.11 ID:3rOTEqp50
…………
……
魔王「…………」
側近「最近つまらなさそうですね」
魔王「日常とはこれほどまでに味気ないものだっただろうか」
側近「そうそう、勇者さんからお手紙が届いたのですか」
側近「今日くらいにこちらに到着するそうです」
勇者「ただいまー!」
魔王「なっ……」
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 19:57:30.21 ID:rSJVy9jp0
この勇者は尻に敷かれる
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 19:57:49.49 ID:3rOTEqp50
勇者「お母さん、手術したらすぐに良くなったから」
勇者「ちょっと顔出しにこっちに来ちゃった」
魔王「…………」
勇者「……えへへ。何だか照れくさいや」
魔王「…………勇者、来い」
勇者「ん?」
魔王「……」ギュウ
勇者「ひぁ……」
側近「あ、急用を思い出したので席を外しますね」
魔王「…………寂しかった」ボソ
勇者「え…………」ドキ
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 20:02:37.83 ID:3rOTEqp50
勇者「……僕もね、魔王がいなかったらなんだか心細かった」
勇者「会えて、幸せ……」
魔王「…………」ギュウ
勇者「……ねえ、またあなたのおしりをかじっても良い?」
魔王「…………お前がどうしてもと言うなら貸さんこともない」
勇者「んん……あなたのおしり……お給料なしでも良い……かじりたいのお」
魔王(……尻を明け渡すことには抵抗があるが)
魔王(勇者になら良いような気がしてきた)
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 20:07:43.23 ID:3rOTEqp50
勇者「お母さんが寂しがるから、ずっとこっちにいるわけにはいかないけど」
勇者「たまには、あなたのおしりをかじりにくるから」
魔王「そうか。……かじりすぎるなよ」
勇者「……ねえ、僕がもっと大人になったら…………」
魔王「……何だ」
勇者「な、なんでもない!」
魔王「気になるだろ」
勇者「秘密! ……その内言うから」
勇者(結婚してずっと一緒に、なんて……考えるの早すぎだよね)
魔王「…………なあ、お前が大きくなったら」
魔王「俺の子供を産んでくれるか?」
勇者「え!? ……は、はい!」
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 20:08:02.40 ID:3rOTEqp50
魔族と人間の混血の魔王とおしりかじり勇者は末永く幸せに暮らし、
平和な世界を共に守り続けたらしい。
終わる
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 20:10:23.53 ID:3rOTEqp50
おまけ
先代「ただいまーっと」
先代后「ただいま」
魔王「親父、母さん、おかえり」
先代「このバカ息子が!」ゴンッ
魔王「いてえ」
先代「せっかく人間と和平を結び、数々の交渉を重ねて暖かいこの土地を譲ってもらったというのに」
先代「あの寒い土地に逆戻りしたいのか!?」
魔王「すいません」
先代「魔王が罪人などと……民に示しがつかん」
先代后「まあまあ、未遂だったのですから」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 20:10:45.74 ID:3rOTEqp50
先代后「あなただって、13の頃の私を襲おうとしたではありませんか」
先代「あれはロリ姦禁止法施行前の話であってだな……」
先代后「この子にもやっと好きになれる女の子が現れたんですよ」
勇者「あ、あなたは……旧勇者の一族の……!」
先代后「あら……」
勇者「ファンなんです! サインください!」
先代后「わ、私はサインなんて……」
勇者「魔族と人間が仲良くなるきっかけになった貴女を、僕はすごく尊敬しているんです!」
魔王「母さんそんなすごい人だったのか」
先代「当り前だろうが」
先代「嫁さんと二人でぷ○ぷよでもしようと思っておったが」
先代「四人おるようだしスマ○ラでもするか」
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 20:11:55.56 ID:Riy/zRlI0
乙!
二人ともお尻合わせに!
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 20:12:29.41 ID:3rOTEqp50
完
某虫アニメ化するのか……と思っている内に思いついた
おっぱいをめぐる冒険モノを書いていたはずなのに
なんぞこれ
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 20:12:45.08 ID:dBoPoLnf0
魔王と勇者の間に生まれた最強の戦士誕生
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 20:17:18.40 ID:3obcL4I10
乙!!
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/19(土) 20:24:13.33 ID:gX5EhtXhO
おつ
うるまでるび
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