1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 20:24:44.05 ID:0yXIymku0
一方通行「泣き事言ってんじゃねェよ、三下。せっかくテメェの家使ってやってンのに」
上条「使ってやってるって……最初から住んでたインデックスはいいとして、一方通行が立派なマンション持ってるだろ。
見ての通り上条さんちは二人でいっぱいいっぱいなんですよ!! 皆一方通行のマンションに住めよ!」
一方通行「そっちに住めも何も……俺の家は頭の弱い奴らに場所が割れてるから面倒だしよォ」
打ち止め「ミサカは貴方について行くよって、ミサカはミサカは貴方の袖を引きながら言ってみる!」
青ピ「俺は第一位の家でもええけど上やんおる方が気ぃ楽やしなぁ」
11801号「ミサカは上条当麻と一方通行が同居しているのが理想です、とミサカは正直に述べます」
木山「と、いう事だ。君が折れるのが一番楽なのが分かるね?」
禁書「真面目な話は終わり? そろそろお腹が空いたかも!」
青ピ「今日の晩ご飯当番はー……でけでけでけでけ……かーみやーん! なんとこれで二週間連続やぁー」
打ち止め「今日はミサカも手伝うよ、ってミサカはミサカは手伝いを申し出てみる!!」
一方通行「いつかみてェに包丁で指切ったりすンなよォ?」
打ち止め「うん!!」
11801号「食料は一方通行から貰ったお金で買い足しておきました、とミサカは補足説明しておきます」
木山「じゃあ私は先にお風呂をいただいておこう」
上条「……不幸だ」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 20:33:36.13 ID:0yXIymku0
上条「……はぁー、こりゃまた、もの凄い量買ってきたな」
打ち止め「これだけいっぱいあったらどう使いか迷うね、ってミサカはミサカは目を輝かせながら言ってみる!!」
上条「一応聞いとくけど、今晩のおかずで何かリクエストあるか?」
青ピ「僕はLOがええなぁ」
11801号「あーさんがLOならミサカはわぁいがいいです、とミサカは自分の性癖を暴露します」
木山「ふむ。じゃあ私はメガストアで」
禁書「んー、じゃあ私は……とーま食べる」
木山「……ほほう」
青ピ「それはそれは」
11801号「今夜はお赤飯ですね、とミサカは口元を手で隠しながら含み笑いをします」
一方通行「……なに言ってんだァ? こいつら」
上条「打ち止めは何が食べたい?」
打ち止め「ハンバーグがいいな、ってミサカはミサカは聞かれた喜びを身体全体で表現しながら言ってみる!!」
上条「よし、じゃあ今日はハンバーグ四人前だな」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 20:44:50.11 ID:0yXIymku0
木山「四人前? ……保護者である私の分と」
11801号「年頃の女の子としてミサカの分と」
青ピ「上やんの心の友である僕の分と」
木山「……あとは……打ち止めか、インデックスか……」
上条「どうやったらそういう勘定になるんだよ!!!」
木山「……君も謙虚だなぁ、自分の分はいらないだなんて」
上条「今の俺の目がそういう風に見えますか? 木山さんには」
木山「……あー、その、なんだ。そんな熱い視線を送られても、私たちの間には歳の差というものが」
上条「……はぁ、もういいです。疲れました」
青ピ「成程、上やんの守備範囲は上は三十路前後から下は小学生みたいな外見の先生まで、と」
11801号「英雄色を好むという奴でしょう、とミサカはあーさんのメモ書きに口出しします」
一方通行「つーかそれどっち見ても三十路前後じゃねェか」
上条「……じゃあ打ち止めはひき肉こねててくれ。俺が他の用意するから」
打ち止め「分かったよ、ってミサカはミサカは腕まくりをして自信満々!!」
禁書「なるべく早く作ってくれると嬉しいかも!」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 20:51:43.49 ID:0yXIymku0
上条「……」
打ち止め「よいしょ、よいしょ」
上条「……打ち止めはいい子だなぁ」
打ち止め「へ?」
上条「皆が打ち止めみたいな性格だったら俺だって追い出したりしないのに」
打ち止め「あはは、あの人がミサカみたいな性格だったら面白いかも、ってミサカはミサカはミサカみたいなあの人を想像して笑ってみる!!」
一方通行「なァに話してンだァ? 三下よォ」
上条「いえいえ、なんにも。で、どうした? コーヒーなら作りだめして置いてあるぞ」
一方通行「向こうであの青とムッツリの相手するくらいならテメェら手伝った方がマシだ」
上条「そうか。そいつはどうも」
一方通行「ンで? 何かやる事ァあるのか?」
上条「そうだな、じゃあ……」
木山「まさか私としたことがバスタオルを忘れてしまうとは」
上条「全裸で歩き回るな!!! 一方通行、木山さんにバスタオル!!」
一方通行「断る」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 20:59:57.63 ID:0yXIymku0
禁書「まったく、はるみはもうちょっと隠すべきなんだよ!」
木山「……しょうがないだろう。バスタオルを忘れてしまったんだから」
青ピ「いやぁ、眼福眼福」
11801号「……という事は一方通行や上条当麻がお風呂に入っている時にバスタオルを隠せば……」
一方通行「ンな事したらテメェだけ橋の下に放り出す」
11801号「……ならば上条当麻だけに……」
上条「あ、打ち止め。12個でいいぞ。やおい号がいらないみたいだから」
打ち止め「分かった、ってミサカはミサカは作ってた一個を崩して他のにくっつける」
11801号「……分かりました諦めます、とミサカは肩を落としながらしぶしぶ宣言します」
木山「さて、じゃあ私はお風呂の続きを」
上条「タオル貰ったんだから身体を隠して下さい!!」
木山「……君はいちいちうるさいなぁ。細かいことを気にしていると将来禿げるぞ」
青ピ「そうやはげやん、細かい事はいいっこなし」
上条「一方通行、アイツの分にタバスコを瓶ごと入れといてくれ」
青ピ「んな殺生なぁ!!!」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 21:09:34.94 ID:0yXIymku0
―――
「「「「「「「いただきまーす」」」」」」」
青ピ「うわぁ……僕の味噌汁にダイレクトでタバスコ瓶はいっとる……」
禁書「とうまー、おかわりー」
上条「はいはい。もっと味わって食えよ」
打ち止め「ねぇねぇ、ミサカのつくったハンバーグおいしい? ってミサカはミサカは貴方達に聞いてみる」
一方通行「……普通」
11801号「おいしいですよ、とミサカは率直な感想を隠し、焦げたハンバーグをほおばりながら苦々しげな顔でいいます」
打ち止め「ホントに!? 、ってミサカはミサカは満面の笑みで聞き返してみる!!」
木山「料理はうまいし、面倒見もいい。上条君はきっといいお嫁さんになるだろうな」
上条「そいつはどうも」
11801号「できればウエディングドレスでお願いします、とミサカは真剣な表情で頼みこみます」
青ピ「いやぁ、やっぱここは着物で上やんにカツラをかぶせてやなぁ」
上条「……」
青ピ「ちょ、上やん!! 無言で僕の味噌汁に醤油さし入れんのやめてぇや!!」
11801号「さすがのミサカもしゃもじは食べられません、とミサカは味噌汁に入れられた予備のしゃもじを見ながらいいます」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 21:16:21.74 ID:0yXIymku0
―――
青ピ「それじゃあ今日の寝る場所発表しますー」
打ち止め「ぱちぱちー」
青ピ「ベッドはいつも通りミサカちゃんと打ち止めちゃんとインデックスちゃん」
青ピ「寝室の布団は木山さん」
青ピ「リビングの布団は第一位」
青ピ「ソファが僕」
青ピ「上やんはいつも通りバスタブにタオルケットで」
木山「……いつも布団だと時々ベッドが恋しくなるな」
禁書「はるみ、交代する?」
木山「いや、いいよ。私だけ決めつけを破るわけにはいかない」
青ピ「じゃあかいさーん」
―――
上条「……どうしてこうなった……」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 21:25:40.65 ID:0yXIymku0
――― 数日前
上条「さて、買い物も済んだし……ん?」
木山「おや、君は……確か」
上条「……貴方は、いつぞやの路上でいきなり服を脱ぎだした……」
木山「買い物かな、えっと……」
上条「上条です。また何かあったんですか?」
木山「私は木山だ。まあ、何かというほどじゃないが……上条君、君、家はこの辺か?」
上条「え? ええ、まあ。それなりに近くですね。……えっと、それが何か」
木山「私の為に時間を割いてもらうというのも心苦しい。歩きながら話そう」
上条「歩きながら、って……木山さんどこかに行こうとしてるんじゃないんですか?」
木山「大丈夫さ。目的地は同じ方向だからね」
上条「……?」
木山「ほら、行こう」
上条「あ、ああ、はい」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 21:36:44.81 ID:0yXIymku0
上条(歩きながら話そう、とか言ってたけど……)
木山「……」
上条(一向に話す気配がない……)
木山「……」
上条(さすがにこの組み合わせは怪しく見えるのか、道行く人たちにチラチラ見られてるし……
……不幸だ)
打ち止め「ほら、急いで急いで! ってミサカはミサカは貴方の背中を押してみる!!」
一方通行「やめろって言ってンだろォが!! この、馬鹿が!!」
上条「おお、一方通行に打ち止め。二人で買い物か?」
打ち止め「今丁度彼と一緒に貴方の家に向かってた所なんだよ、ってミサカはミサカは満面の笑みで言ってみる!!」
上条「ん?」
一方通行「頼みがあってよォ。まァ、お前の家に着いたら話すわ」
上条「それは別にかまいませんが……木山さんはそれでも?」
木山「……ん? ああ、私か。構わないよ」
打ち止め「それじゃあしゅっぱーつ!! ってミサカはミサカは大声で」
一方通行「うるせェ、静かにしろ」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 21:51:30.90 ID:0yXIymku0
木山「一方通行……君が学園都市第一位の? 相当な偏屈だと聞いていたんだが」
一方通行「あァ? なンだおばさン?」
打ち止め「駄目だよ! 女性に向かっておばさんなんて言っちゃ!! ってミサカはミサカは憤慨してみる!!!」
木山「いいよ、私自身若いという年齢でもないしね……そういえば君は、学園都市第三位とも知り合いだったね。上条君自身も強い能力者なのかい?」
上条「はは、いやいや。俺自身は何処にでもいるバンクに乗る事もないレベル0ですよ」
一方通行「何処にでもいる、レベル0、ねェ……」
木山「……ふむ、じゃあ君は、強い能力者を惹き付ける何かを持っているのかもしれないな」
上条「何か、ですか?」
木山「ああ。強い能力者を君の周囲に惹き付ける能力の持ち主なのかもしれない」
上条「それは……想像以上に嫌な能力だろうなぁ」
一方通行「なンだ三下ァ、その目は」
上条(第一位のコイツといい、第三位のビリビリといい、強い能力者と関わっていい思いしたことってないしなぁ。
惹き付けるんならレベル0でも、もっとまともな奴の方が……)
青ピ「お、上やんやぁ」
上条「……いや、確かにレベル0って言ったけど、コイツは……」
青ピ「なんや、上やん。僕の顔見て即座に首振るなんて、酷くない?」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 22:03:11.23 ID:0yXIymku0
上条「珍しいなぁ、土御門ならこの辺でもよく見るけどお前がこの辺に居るなんて」
青ピ「いやぁ、はっは。ちょっと上やんに用事があってん」
上条「……」
青ピ「あれぇ、どうかした上やん? いきなり黙り込んで」
上条(おかしい……なんだこの遭遇率の高さは……なにか嫌な予感がする……何が起こるっていうんだ……)
打ち止め「関西弁ってはじめて聞いた! ってミサカはミサカは興奮しながら青髪ピアスのお兄さんに今の喜びを伝えてみる!!!!」
青ピ「はっはっは~、どや?」
上条「何やってんだエセ関西人、幼女拉致で通報するぞー」
青ピ「ちょ、ひっど! そこバラすん無しやろー!!」
木山「君は知り合いが多いんだな」
上条「え? ええ、まあ、人並みには」
青ピ「よっしゃ、行こか、上やん!」
上条(……俺には分かってる。これで終わりじゃ無い、きっとまだ何か起こる筈だ……例えば、後ろを誰かがつけて来てたり……)
上条「なぁんて、まさか……」
クルッ
11801号「……あ」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 22:17:22.60 ID:0yXIymku0
上条「……誰もいない、か」
11801号「……ばれていないようですね、とミサカは自分のとっさの判断を……」
上条「ってんなワケあるか!!! なんで!? なんで御坂妹がここに!?」
一方通行「……」
打ち止め「検体番号11801号? ここで何やってるの? ってミサカはミサカは首を傾げながら検体番号11801号に聞いてみる」
青ピ(11801……良いやおい? ……えらい名前やなぁ)
木山「君は……第三位……?」
上条「妹ですよ」
11801号「……言えません、とミサカは上条当麻や一方通行、上位個体に自分の考えを隠します」
11801号(言えない……ショタスクと夏の新刊作成の為の資料製作として独立行動して上条当麻を追いかけていたなんて……)
青ピ「上位個体?」
打ち止め「ミサカの事だよ! ってミサカはミサカは胸を張ってえっへんってえばってみる!!」
青ピ「そーかそーか、お嬢ちゃん偉いなぁ。飴ちゃんあげるさかいちょっと静かにしとってなー
んで、上やん、上位個体って何?」
上条「さぁ? 一方通行なら知ってるんじゃねぇか?」
青ピ「一方通行……ってもしかしてそっちのアンタが、あの学園都市最強にして最狂の!?」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 22:28:13.31 ID:0yXIymku0
一方通行「オイオイ、いきなりなンですかァ、人聞きの悪い事言いまくってよォ。喧嘩売ってンのか、テメェ」
青ピ「い、いえいえいえいえ!! 滅相もない!!」
上条「……あー、もしかして、お前も俺に何か用なのか?」
11801号「そ、そうです、とミサカは内心冷や汗をかきながら応えます」
上条「……あー、なんでしょうねこれは。上条さんの嫌な予感センサーがさっきから警戒信号鳴らしっぱなしなんですが」
青ピ「じゃー、とりあえず、上やんちに急ごか」
11801号「そうしましょうそうしましょう、とミサカは乗り気でない四人を急き立てます」
一方通行「……おい、三下ァ」
上条「なんだよ」
一方通行「コイツら全員何でお前ンちに向かってンだァ?」
上条「それは俺が聞きたいよ」
打ち止め「出来れば簡単な用事で帰ってくれると嬉しいね、ってミサカはミサカは貴方の服の裾を引っ張って言ってみる」
一方通行「……まァ、最悪追い出しゃいいしな」
上条「……こっちはこっちでなんか物騒な話してるし……」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 22:33:35.88 ID:DGKm+d3fO
見てるぜ
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 22:38:37.62 ID:ox20jbXg0
青ピ需要ねぇwww
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 22:39:30.37 ID:0yXIymku0
―――
上条「それで、一人ずつ俺の家に来た理由を教えてもらいましょうか」
木山「じゃあまず私から話そうか」
上条(そういえば木山さんは終始自分から話そうとしてなかったしなぁ……っていうか、用があるのは俺の家の近所じゃなかったのか?)
木山「上条君の家に泊めてもらおうと思ってね」
上条「……は?」
木山「もちろんタダでとは言わない。それなりの謝礼も払おう」
上条「ちょ、ちょっと待ってください!! な、なんでいきなりそんな話に!?」
木山「袖振り合うも多生の縁と言うだろう? 迷惑はかけないように努力する」
上条「い、いや、そうじゃなくて!! 世の中には倫理的なモンがあってですねぇ!!」
木山「問題ないさ。私は倫理的に問題があるほど魅力を持っていないからね」
上条「でも!!」
木山「なに。邪魔はしないさ。場所だけ貸してくれればいい。ホテルに泊まるよりもこうやって知り合いに泊めてもらった方が安くつくしな。
まぁ、どうしても嫌だというなら仕方ない。泊めてくれる人を探してもう少し歩くさ」
上条(……駄目だ、この人はおそらくこの後もずっとこの調子だろう……
野放しにしておいて、何か問題を起こされたりしたら…………)
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 22:46:27.87 ID:0yXIymku0
打ち止め「えー、貴方も彼の家に泊まるの? ってミサカはミサカは驚きを隠せずに声を上げてみる!!」
上条「貴方も!? って事は……」
一方通行「俺達も同じだ。テメェの家に泊めてもらおうと思ってなァ」
上条「……えーと、一方通行さんには上条さんちよりも立派なお家がありましたよねぇ?」
一方通行「ンァ? まァ、色々あってなァ。……まさか、嫌とは言わねェよなァ」
上条「……嫌って言ったら?」
一方通行「ベクトルを操作して」
上条「み、右手を使って無効化……」
一方通行「家の中をメチャクチャにする」
上条「んな!? そ、それはお前、無しだろう!!!」
一方通行「テメェが俺達を家に泊めればいいだけだろォがよォ。嫌なら断ればいいし」
上条「断らせる気0の奴にんな事言われたくねぇよ!!! だー、不幸だああああああああああ!!!!」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 22:52:51.65 ID:0yXIymku0
青ピ「えー、第一位たちも? って僕も僕も驚きを隠せずに言うてみる!!」
上条「帰れ」
青ピ「ええ!? ちょ、ちょい待ちぃや上やん!! なんや僕にだけ冷たくない!?」
上条「帰れ」
青ピ「そんなこと言わんでやぁ!! 僕かてなんも無しに上やん頼ってん違うねん!!」
上条「帰れ」
青ピ「まあまあ! 僕居てたほうが上やんも色々助かるやろ?」
上条「帰れ」
青ピ「言わんでってばぁ!! 上やんのいけずぅ~」
上条「帰れ」
青ピ「あ、僕トイレ借りてもいい? ずっと我慢しててん」
上条「帰れ!!!」
青ピ「ああ、上やん、僕冷たい麦茶飲みたい」
上条「……」
青ピ「い、痛!! ちょ、なぐ、なぐらんで!!」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 23:08:19.47 ID:0yXIymku0
上条「それで、御坂妹は俺に何の用なんだ?」
11801号「み、ミサカは、その……ミサカも、泊めてもらいに……」
打ち止め「検体番号11801号、何かあったの? ってミサカはミサカは一応確認してみる」
11801号「……黙秘権を行使します、とミサカは顔を反らしてはぐらかします」
打ち止め「……」
11801号「……」
青ピ「どうせ女の子は上やん皆泊めんねんやろ!? 僕一人増えても問題ないやん!!
それとも何!? 上やんは女の子は泊めて男で友達の僕は無視するような発情期の猿みたいな奴やったん!?」
上条「い、いや、それは……」
青ピ「あー!! 今言い淀んだ!! 図星や!! 上やぁん、いつの間にエロやんになってしまったん? 僕らの上やん帰ってきてー!!」
上条「あー、もう、騒ぐな!! 分かった、泊っていい! 泊っていいから騒ぐな!!」
打ち止め「……あまり独立行動が過ぎるのは駄目だよ、ってミサカはミサカは検体番号11801号に釘を刺しておく」
11801号「了解しました、とミサカは自分の考えを隠し通せた事にホッとしながら掴みあう上条当麻と青ピアスの青年の方を凝視します」
木山「……つまり、この人数が一気に泊る事になるのか?」
一方通行「……暑苦しいなァ」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 23:21:27.39 ID:0yXIymku0
―――
禁書「……」
上条「……」
禁書「とーま、何か言いたい事ある?」
上条「こ、ここは上条さんの家ですから、誰かを泊めるっていうのも上条さんの判断で行っていいと思うんですよ」
禁書「……むー、とーまは女心を全く理解してないかも!!」
一方通行「……まだ同居人がいやがったのか。こンの狭苦しい家に七人で住むのかよ」
打ち止め「七人じゃないよ、ってミサカはミサカは貴方の間違いを指摘してみる!」
一方通行「あァ?」
スフィンクス「にゃー」
木山「ネコも居るのか。これだけ居れば賑やかだろうな」
打ち止め「……もしかして、二人っきりの方が良かった? ってミサカはミサカは貴方に尋ねてみる」
一方通行「テメェ、頭が溶けてンのか?」
11801号「二人きりの方がいいに決まっているだろう、言わせんな恥ずかしい、とミサカは一方通行のいいたい事を」
一方通行「間違った解釈垂れ流すな」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 23:38:37.85 ID:0yXIymku0
青ピ「……まさか上やんがあの修道女ちゃんと同棲しとったとは……」
11801号「確かにこれは由々しき事態です、とミサカは青髪ピアスの青年に同調します」
青ピ「やっぱやーちゃんもそう思う?」
11801号「やーちゃん、ですか? とミサカは聞き覚えのない単語をオウム返しで聞き返します」
青ピ「あー、ごめんごめん。なんやあのちみっこいのが11801号とか呼んでたからなぁ。名前何?」
11801号「ミサカの名前はミサカです、とミサカは青髪ピアスの貴方に説明します」
青ピ「んん? でも、あのロリっ子もミサカ言うんやろ? めんどいなぁ、姉妹かなんかか?」
11801号「そもそも何故やーちゃんなんですか? とミサカは質問に答える前に質問をしてみます」
青ピ「いいやおい号や呼ばれててんからやーちゃん固定やろ」
上条「11801号だからいいやおい号って……それは明らかに酷いだろ」
11801号「やおいはどこも酷くありません、やおいだって愛の結晶なのです、とミサカは柄にもなく熱く語ります」
木山「……やおい?」
打ち止め「ねーねー、やおいって何? ってミサカはミサカは貴方に問いかけてみる」
一方通行「知らねェよ。つーかてめェのお仲間の事くらいてめェが知っとけ」
青ピ「あー……ガチか」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 23:39:05.27 ID:iZlsRa510
青ピと一方通行は隣の部屋に住んでる金髪グラサンに丸投げしてもいいと思うw
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/09(金) 23:53:13.91 ID:0yXIymku0
禁書「私がなんで怒ってるかわかる? どうせとーまは人がいいから何も考えずに良いって言っちゃったんでしょ!
スフィンクスなら簡単に飼う事も出来るけど、人間は違うんだよ? ご飯や寝る場所はどうするの?」
上条「それを勝手に住みついたお前が言うのかよ」
禁書「私一人でもいっぱいいっぱいなのに……大丈夫なの?」
上条「……そういえばそうだな。どうしよう」
打ち止め「その事なら心配ないよ!ってミサカはミサカは横から話に参加してみる!」
一方通行「金なンて掃いて捨てるほど持ってるからな。テメェの世話になンねェよ」
上条「ほ、本当か!?」
木山「私も金は払う。ただで泊まろうなんて思ってないさ」
上条「ああ、助かります」
青ピ「ホント助かりますー。ほらミサカちゃんもきちんと頭下げてぇ」
11801号「助かります、とミサカは促されるとおりに頭を下げます」
上条「……」
青ピ「あら、なあに上やんその目……ジッと見てもぼかぁ何も出せんよ?」
上条「よし、口実が出来た。お前帰れ」
青ピ「まだ言うかドスケベやん!! エロエロ煩悩丸出しエロやんめ! 僕追い出したら学校で酷い目に会う事になんで!!」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/10(土) 00:10:53.79 ID:Zsr3pZf80
―――
上条「あれからもう半月……誰も一向に出ていく気配がないんだよなぁ……」
上条「木山さんは何してるかわからないしなんで俺の家に居続けるのかもわからない。
分かるのは野放しにするのが危険だろうってことくらい」
上条「一方通行と打ち止めは、まあ、家が不良どもに荒らされるって言ってたし、かくまうのは仕方ないよなぁ。
打ち止めは勿論の事、一方通行の奴もなんだかんだ言いながら家事の手伝いしてくれるから助かってるし」
上条「青髪……アイツは何があったのかは知らないけど、土御門の家に突っ込んだら傷だらけで帰ってきたし、俺が面倒みるべきなんだろうな」
上条「やおい号……あいつも謎なんだよなぁ。何か目的があって俺や一方通行に近付いてきたのかもと思ったけど違うみたいだし……
日中も机に向かってソッチ系の漫画描いてるだけみたいだし……分からない」
上条「……いつまで続くんだ、このバスタブ生活……」
―――
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/10(土) 00:19:45.42 ID:Zsr3pZf80
―――
上条「……ん」
サァァァァ―――――……
上条「……水の、音?」
木山「おや、起こしてしまったか」
上条「って全裸!? ちょ、木山さん! 全裸で一体なにを!!」
木山「……君は阿呆なのか、それともまだ寝ぼけてるだけか?
服を着てシャワーを浴びるような変人がいたら紹介して欲しいものだ」
上条「だからって何で上条さんの目の前でシャワー浴びてるんですか!!」
木山「昨日は暑くて、起きたら寝汗が酷くてね。君を起こそうとも思ったが、せっかく熟睡しているのを邪魔するのもよくない」
上条「邪魔していいから起こして下さい!!」
―――
上条「……酷い目にあった。ってかまだ四時過ぎかよ……不幸だ」
上条「……とりあえず、コーヒー作っとくか。一方通行、朝コーヒー飲めないと機嫌悪くなるし」
スフィンクス「にゃー」
上条「おお、お前も起きてたのか。おはよう」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/10(土) 00:34:19.75 ID:Zsr3pZf80
スフィンクス「にゃー」
上条「腹減ったのか? じゃあ一方通行の分のコーヒーと一緒にお前のご飯も用意しような」
スフィンクス「にゃー」
木山「私の分もコーヒーを作ってくれるかな?」
上条「ああ、シャワー浴び終わったん……」
木山「うん。もうバスタブを使ってくれても構わない。起こしてしまって本当に悪かった」
上条「……あのですねぇ、木山さん。女性が男性の前で下着姿で歩き回るってのは」
木山「なんだネコ君、君も早起きだな」
スフィンクス「にゃー」
上条「ま、聞いてもらえるなんて思ってないけど……
それより、木山さんは寝なおさないんですか? いつもならもう少し寝てますよね」
スフィンクス「にゃー」
木山「寝るのもいいが、起きておくのも悪くないと思ってね」
上条「そうですか。じゃあ向こうで待ってて下さい」
木山「ああ」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/10(土) 00:49:58.02 ID:Zsr3pZf80
―――
一方通行「おい、青髪ィ! いつまでトイレにこもってんだよ!! さっさと出ろ!!」
『そう言われてもほら、男の子って朝大変やん?』
11801号「朝からそんな所でナニやってるんですか、とミサカはあきれ顔で扉に向かって言います」
打ち止め「ねぇねぇ、ミサカのお箸が見当たらないよ? ってミサカはミサカは手元を確認しながら言ってみる!」
木山「ああ……じゃあ、割り箸を出すか」
打ち止め「えー、でもミサカあの箸がいい! ってミサカはミサカはちょっと駄々をこねてみる」
禁書「とーまー、朝ご飯なにー?」
上条「ご飯に味噌汁だよ。純和風な感じでね」
一方通行「おいおい! 朝飯がコーヒー+味噌汁って何考えてんだよ三下ァ!!」
上条「うるせぇ! 嫌なら自分で作れ!!」
禁書「あーさん、トイレまだー?」
『急かさんでぇや。そんな急かされても、なぁ?』
11801号「……トイレは貴方一人の物ではありません、とミサカは連続でノックをしながら急かしたてます」
木山「やれやれ、朝から賑やかだな」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/10(土) 03:00:48.51 ID:uEstfzt/0
木山先生が好きすぎるからかなりいい
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/10(土) 03:19:23.64 ID:SA+zxKmb0
上条さんが木山先生の色香に惑わされてるところを
美琴が目撃する展開はまだですか
53 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 09:59:13.31 ID:w5An6to2i
これは期待
64 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 15:06:44.12 ID:Zsr3pZf80
11801号「今日は金曜日」
11801号「上条当麻とあーさんは学校、木山春生・一方通行・上位個体は外出」
11801号「つまり今この家はミサカの独壇場です、とミサカは鞄から画材を取り出しながら言います」
スフィンクス「にゃー」
11801号「これは失礼しました。私とスフィンクスの独壇場ですね、とミサカはスフィンクスの頭を撫でながら前言を撤回します」
禁書「私が居る事も忘れてほしくないかも」
11801号「……影が薄いので本当に忘れてました、とミサカは禁書目録を見ながらため息交じりに呟きます」
禁書「……うう、怒るよ?」
11801号「禁書目録に怒られた所で怖くないです、とミサカはヘアゴムを付けながら言います」
禁書「やおいって時々変な格好するよね。目が悪くないのに眼鏡かけたり、髪もそんなに長くないのに縛ったり」
11801号「これは言うなれば戦闘装束です、とミサカは禁書目録に胸を張って説明します」
禁書「戦闘装束?」
11801号「伊達眼鏡をかけ、ヘアゴムで髪を纏める事によってミサカは一流の妄想戦士へと進化を遂げるのです、とミサカは熱のこもった演説を繰り広げます」
禁書「よく分からないんだよ」
11801号「理解が及ばなくても結構です。邪魔だけはしないでくださいね、とミサカは禁書目録に一言断りを入れておきます」
65 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 15:19:15.33 ID:Zsr3pZf80
11801号「…………さて、次の題材はどうするべきか、とミサカは真っ白なノートとにらみ合いながら構想を練ります」
禁書「どうかしたの?」
11801号「漫画の構想を練っているんです、とミサカは簡潔に禁書目録に説明します」
禁書「漫画? 漫画ならとーまのがたくさんあるよ」
11801号「残念ながら上条当麻の持っているジャンルの漫画ではなく、もっとアブノーマルな物です、とミサカは補足説明をします」
禁書「どんな内容なの?」
11801号「美少年と成人男性が情事に及ぶ漫画や、美少女と成人男性が情事に及ぶ漫画がほとんどです、とミサカは一切言葉を濁らせること無く質問に答えます」
禁書「じょ、情事って……」
11801号「御察しの通り性交の事です」
禁書「……やおいはエッチだね、しかも男同士もなんて」
11801号「いえ、人間の恋愛感情は突き詰めればそこに到達するのです。それはおそらく男性でも女性でも同じはず。
ならば男同士でも恋愛感情の表現に性交を用いるのもおかしくないでしょう、とミサカは熱弁をふるいます」
禁書「そういうものなのかな?」
11801号「そういうものなのです、とミサカは自分の発言を肯定します」
禁書「……そういうものなんだってさ」
スフィンクス「にゃー」
66 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 15:39:50.95 ID:Zsr3pZf80
禁書「何を迷ってるの?」
11801号「……実は今、ミサカの知り合いの提案で上条当麻を主人公にしてそういう話を書こうとしているのですが、いかんせん彼の周りにはミサカの得意分野とする10歳以下の幼児が少ない」
禁書「らすとおーだーとかなら居るけど」
11801号「上位個体を題材にしてしまうとミサカ自身の命が危ない気がします、とミサカは提案を蹴ります」
禁書「んー……じゃあ、いっその事、周りの人を小さくしちゃったら?」
11801号「……そんな事が出来れば苦労しません、とミサカは」
禁書「でも、若返りの魔術とかは存在するよ? 出来ないとは言い切れないかも!」
11801号「……そういえばバンクに乗ってないだけでそういう能力が存在するかも……ちょっと落ち着いて今の言葉を考えてみよう、11801号、周りを小さくする、なるほどそんな手が存在していたなんて!
学園都市の生徒たちを襲う謎の『幼児化』、裏に控える能力者、『逆行成長』……能力は、演算によって全ての生物を身体的にも精神的にも若返らせることができる。
それに挑む一方通行筆頭の上条勢力だったが次々に幼児化させられてしまう、最後の頼みの綱は『幻想殺し』の上条当麻だけ!!
まさかのロリショタハーレム完成!!! これはどう考えても完璧!! バカ売れ間違いなし!!!!! いやいや、落ち着いてミサカ、逆に、幼児化した上条当麻を守るために立ちあがるメンバー……
いやいやここはショタ条とアクセラショタの絡みで兜」
一方通行「昼間っから何騒いでンだ、ムッツリ」
11801号「……」
打ち止め「何かいてるの? ってミサカはミサカは質問してみる」
11801号「……なんの事でしょう、とミサカは画材とストーリーノートを隠しながらしらを切ります」
67 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 15:50:14.78 ID:Zsr3pZf80
禁書「あ、あくせられーた。早かったね、お帰り!」
一方通行「……あァ」
禁書「あれ? 元気がないんだよ」
打ち止め「きっとお帰りって言われたのが恥ずかしかったんだと思う、ってミサカはミサカは説明して」
一方通行「くだらねェ事言うな」
11801号「上位個体と何処へ行っていたんですか、とミサカは社交辞令で一方通行に問いかけます」
打ち止め「本屋さんでお料理の本を買ってたんだよ、ってミサカはミサカは買ってきた本を見せながら言ってみる!」
禁書「お料理の本? あくせられーたが? 意外かも」
打ち止め「きっと上条当麻の負担を減らしてあげるために勉強するつもりなんだよ、ってミサカはミサカは……
あうう、頭ぐりぐりしないでぇ、ってミサカはミサカは頭の上にある貴方の手を払おうと努力しながら貴方に懇願してみる!」
一方通行「誰があンな三下の為に勉強なんか覚えるかよ!! 俺は味噌汁にコーヒーが嫌だから自分の朝飯くらい自分で作ろうと思ってだなァ!!!」
禁書「でもその割には大勢で食べられる料理のレシピが多いんだよ」
11801号「……これはいいツンデレ具合、とミサカは口元を隠しながら微笑みます」
一方通行「ンなンじゃねェって言ってるだろォが!!!!」
69 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 16:07:04.23 ID:Zsr3pZf80
打ち止め「あ、ミサカこのパエリアっていうの食べてみたい、ってミサカはミサカは目を輝かせながら提案してみる!!」
禁書「じゃあ私はこの娼婦風スパゲティっていうのがいいな!!」
11801号「……親子丼……成程、それもありですね」
打ち止め「そういえばそろそろお昼だね、ってミサカはミサカは貴方の方を見ながら言ってみたり」
一方通行「俺は作らねェからな」
禁書「大丈夫! 今日もちゃんととーまがご飯作っていってくれてるんだよ!!」
11801号「まるでニートの世話をするパート働きのお母さんみたいですね、とミサカは上条当麻の優しさをかみしめながら恥ずかしさを隠しつつそういいます」
一方通行「……今日は、木山と青髪の弁当の中身を多めに作ってたみてェだな」
打ち止め「ずっとここにお世話になれれば楽できるよね、ってミサカはミサカは貴方に満面の笑みで申し出てみる!!」
11801号「……こうやって好感度を稼いでフラグを徐々にたてていくんですね、とミサカはストーリーノートに素早くメモします」
一方通行「そンじゃ、ちゃっちゃと飯食うかァ」
打ち止め「じゃあミサカは食器を用意するね、ってミサカはミサカは元気に走り出す!」
禁書「だったら私はテーブルを片づけるんだよ!」
11801号「ならばミサカは上位個体と禁書目録に支度を任せてくつろいでおきましょう」
一方通行「テメェも働けよ」
70 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 16:25:55.79 ID:Zsr3pZf80
―――
バタン
木山「ただいま」
打ち止め「あ、木山春生が帰ってきたよ、ってミサカはミサカは」
一方通行「動くな、今いいとこなンだよ」
<タトエバオマエラガソノムカシ、ステラレテコゴエテルコイヌヲタスケタコトガアルトシヨウ……
木山「……アニメかい?」
11801号「はい。一方通行が暇つぶしに買って来た物を皆で見ています、とミサカは画面から視線を外すことなく答えます」
<デモシネ
木山「……吹っ飛ぶなぁ」
禁書「とーまもこれだけ強ければもっと頼りになるんだけど」
一方通行「……三下がコイツみてェ強くなったらそれこそ規格外の存在になるぞ。
世界中の異能者から日夜殺害対象として追いかけられたりしてなァ」
<ラクエンニデモスンデンノカァ?
11801号「……これは今までにも増して酷い、とミサカは新キャラの存在感に唖然とします」
木山「じゃあ私も昼ごはんをいただきながら見せてもらおうかな」
73 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 16:33:43.49 ID:Zsr3pZf80
―――
<オマエ、ショジョダロ?
一方通行「……おいおい、リモコンどこやったァ!?」
打ち止め「ねえねえ、処女って何、ってミサカはミサカは貴方に聞いてみる」
木山「処女というのは」
一方通行「教えようとすンなクソババア!! おいムッツリ、テメェが最後にリモコン弄ってただろォが!!」
11801号「これは興味深い展開ですね。音量をもう少し上げて……」
<コドモツクルキ!?
打ち止め「子どもってどうやって作るの? ってミサカはミサカは」
禁書「こ、子どもはコウノトリが運んでくるんだよ!」
一方通行(よし、よくやったインデックス!!)
11801号「嘘を教えてはいけません、子どもというのは男性と女性が」
一方通行「なに余計なマネしようとしてンだ!! このムッツリスケベ!!!」
木山「あー、おしべとめしべがだね」
一方通行「丁寧に教えろって言ってンじゃねェよ!! そろそろ黙れテメェら!!!!」
75 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 16:45:07.75 ID:Zsr3pZf80
―――
上条「……で、色々と聞きたい事があるんですが」
禁書「あ、とーまにあーさん、お帰りなんだよ!」
<マァキィ……
ゲェッ!?>
上条「なんでエアマスター見てるんだ?」
打ち止め「面白そうだから買ってきたんだよ! ってミサカはミサカは答えてみる!」
上条「じゃあなんでエアマスター見ながらやおい号は鼻血流してるんだ?」
11801号「まさか男性同士で子作りが可能とは……と、ミサカは生命の神秘を噛み締めながら答えます」
青ピ「あぁ、そういえばこれ長戸回やからその話もあんもんなぁ」
上条「成程、やおい号のどストライクだったってわけか」
11801号「興味深いです……アクセラショタ(9歳)が上条当麻の子どもを妊娠……」
上条「……ったく、やおい号はお前の同類だろ? なんとか言ってやれよ」
青ピ「逆のがええやろ。一見受けに見えるヒョロ一位がカミやん押さえ込んでってのがアツい展開やん?」
上条「よし、お前ら揃って表に出ろ」
80 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 17:00:06.24 ID:Zsr3pZf80
上条「……まさか、ずっと見てたのか?」
一方通行「ンだよ、悪ィか?」
上条「アニメの見過ぎは身体によくないぞ」
打ち止め「……そういえばちょっと目がチカチカするかも、ってミサカはミサカは目をこすりながら言ってみる」
木山「集中してると気付かないものなんだろう。私は日ごろからパソコンに向かっているから慣れているが」
青ピ「おお! 全巻あるやん! これは今日は寝られんなぁ!!」
上条「はいはい、どうでもいいから着替えろよ」
木山「……そういえば私も帰って来てからスーツのままだったな」
上条「ストップ!! 着替えるなら寝室か風呂場でお願いしますね!」
木山「……君は本当に細かいなぁ……私の母親でもそこまで口うるさくはなかったぞ」
上条「思春期真っただ中の男が居る中で着替えようとするのを止めるのは当たり前の事ですって!!」
木山「……仕方がない、じゃあ寝室で着替えてこよう」
青ピ「ほな僕も寝室で……」
上条「……」
青ピ「じょ、冗談やて」
81 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 17:14:57.02 ID:Zsr3pZf80
上条「……確かに寝室で着替えてくれたのは嬉しいですが」
木山「……なんだ、まだなにかあるのか?」
上条「下着にワイシャツは駄目だって毎日言ってますよねぇ!?」
禁書「とーまー、おなかへったー」
青ピ「……成程、『逆行成長』……そらありかもな」
11801号「ロリによし、ショタによし、ミサカによし、あーさんによし、最高ですね、とミサカは親指を立てます」
青ピ「せやなぁ、ほんなら、これでお話作ってこか」
打ち止め「今日はね、彼がご飯を作ってくれるんだよ、ってミサカはミサカは上条当麻に説明してみたり!」
一方通行「おい! いきなり何言ってンだァ!?」
上条「ああ、じゃあ頼んだぞ一方通行。ほら、木山さん、ズボンはいて!」
木山「……ストッキングだけじゃだめか?」
上条「駄目ですってば!!」
青ピ「えええ!? ええやんワイシャツストッキング!! 最高やん!!」
11801号「ミサカ的にははだけたサイズ大きめのワイシャツだけで十分なんですが」
上条「お前ら二人黙ってろ!!」
83 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 17:28:07.80 ID:Zsr3pZf80
一方通行「……ったく、なに作ンだよ」
打ち止め「ミサカはパエリアが食べたいなぁ、ってミサカはミサカは冷蔵庫を漁りながら言ってみる!!!」
一方通行「香辛料とかねェだろ。もっと楽なので……」
木山「手伝おうか?」
打ち止め「あれ、珍しいね、ってミサカはミサカは木山春生に言ってみたり」
木山「あー……まあ、たまにはね」
上条「はぁ!? ジョンスが出ない!? エアマスターなのに!?」
青ピ「んー、しんちゃん帰ってけぇへんしなぁ。まあ、戦闘シーンがめっちゃ丁寧やしそこ見てな」
11801号「監督はプリキュア初期の監督なんです、とミサカは無駄知識を披露します」
青ピ「あの監督絶対朝八時枠とかより殴り合いアニメ作らせたがええって」
木山「……上条君があれじゃあ、しょうがないだろう?」
一方通行「……使えねェ三下だ」
打ち止め「たまには息抜きも必要なんだよ、ってミサカはミサカは貴方の本当に言いたい事を予想して」
一方通行「下らねェ事くっちゃべってねェでさっさと作るぞ」
85 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 17:36:12.83 ID:Zsr3pZf80
―――
木山「……君、意外と器用だな」
一方通行「……こうみえても一人暮らしが長ェからな」
打ち止め「普段はめったにお料理しないけどね、ってミサカはミサカは卵を割りながら木山春生に言ってみる」
木山「まあ、人生に置いて苦労は必要な量だけで十分だから、手抜きとして外食をするのもいいだろう」
上条「一方通行、手伝うか?」
禁書「私も出来ることがあるなら手伝うかも」
一方通行「うるせェ、使えねェ三下どもは指くわえて見てろ」
青ピ「とかなんとかいいつつ、どうせ心ん中ではカミやんの事思ってんねん」
11801号「一重に愛ですね、とミサカはいやらしい笑みをします」
一方通行「……ンあァ? おい打ち止めァ、タバスコ何処だァ?」
青ピ「正直すんませんでした」
11801号「今度は聞こえないように言います、とミサカは謝罪します」
スフィンクス「にゃー」
86 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 17:39:46.47 ID:qxnn9D/A0
一方さんが常識人に見える…
88 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 17:54:22.37 ID:Zsr3pZf80
一方通行「おい待て木山!! 片栗粉はまだだ!!」
木山「……そろそろだろう?」
一方通行「まだだって本に書いてあンだよ!! もう少しじっとしてろ!!」
禁書「きょーおーのおかずはなんだろなー」
上条「あの材料なら八宝菜に、卵焼きとかじゃねぇかな」
打ち止め「ミサカ特製卵焼きだよ、ってミサカはミサカはキッチンから大声で上条当麻に教えてみる!!」
青ピ「つまり、次回は上×ショタ一って事でええな?」
11801号「はい。私の友人にもそう伝えておきます、とミサカは構想を練りつつ返事します」
青ピ「友人っつーと、あのお花畑ちゃん? あの子もええ趣味しとんもんなぁ。
ええか? 間違っても前回みたいにカミやんの右腕もいで調理して一位が食べるなんて内容にならんようにせえよ」
上条「……な、なんだよその怖い内容……」
11801号「ミサカの友人の描いた漫画の内容です、とミサカは顔色一つ変えずに答えます」
禁書「とーまの右腕、おいしいかなぁ?」
上条「狙うな!!」
打ち止め「ああ、ちょっと、まだご飯炊いてないよ!! ってミサカはミサカは急いで貴方に伝えて見る!!!」
一方通行「あァ!? チィッ、木山ァ! 早炊きで米頼ンだ!!」
89 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 18:05:26.26 ID:Zsr3pZf80
―――
上条「……なんだかんだで、旨そうにできたな」
禁書「あくせられーた、料理上手なんだね!」
一方通行「ケッ、当たり前だろォが」
11801号「今日は上手に焼けましたね、とミサカは上位個体を褒めます」
打ち止め「えへへー」
木山「さて、それじゃあそろそろご飯にしようか。いつまでも喋っていると冷めてしまう」
青ピ「ほいじゃ、手を合わせてください!」
「「「「「「「いただきます」」」」」」」
96 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 20:27:52.40 ID:20LyKPwL0
ほ
98 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 20:50:10.65 ID:Zsr3pZf80
青ピ「……とうとうこの日が来た」
11801号「……この日というのは?」
青ピ「見てみぃ、ミサカちゃん。僕らの前にあるもんを」
11801号「……大皿いっぱいの八宝菜ですか、とミサカはあーさんに尋ねてみます」
青ピ「そう。カミやんは気配り上手やからいつも個別に取り分けとった。
しかし、第一位にそんな配慮はない。一人暮らし長い言うとったし、皿から直取りが常やったんやろうなぁ」
11801号「……」
青ピ「ピーンと来たか? つまりやなぁ……」
11801号「もしミサカ達が多めに取って食べ始めれば……大皿の上の料理は人数分均等とはいかなくなり……」
青ピ「……そういう事や」
11801号(……上条当麻は他人に優先して食べさせようとするから絶対量が少なくなる……そして、それを一方通行に気付かせれば、悪口を叩きながらも彼は上条当麻に自分の取り分を分けるはず……
合法間接キスの完成、とミサカは内心ほくそ笑みながら涎を拭きとります)
青ピ(……つまり多めに取っとけばのちのち打ち止めちゃんか禁書ちゃん、木山さんのうちの誰かがおかわりが欲しい言うはずや……そこで僕の分を分けてあげる……
合法間接キスの完成や!!)
上条「ほら、二人とも、皿貸せ。八宝菜取り分けるから」
青ピ「……クソッ! さんざん期待させといてなんやそのオチ!!」
11801号「こんな幻想まで殺さなくてもいいじゃないですか、とミサカは悲しみに打ちひしがれます」
100 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 20:56:25.22 ID:Tkno1BPt0
し④
101 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 21:10:57.95 ID:Zsr3pZf80
上条「お前らホントに仲良いよな」
木山「波長が合うんだろう。似た者同士だからね」
一方通行「どっちも頭ン中お花畑だからなァ」
禁書「仲良き事は美しきかな、だよ!」
11801号「いえ、さすがのミサカでも上条当麻と一方通行の仲の良さには敵いません、とミサカは述べます」
一方通行「はァ?」
上条「んー? ……そんなに仲良さそうに見えるか? 俺と一方通行って」
青ピ「もしかしたら僕より仲ええんとちゃうかなぁいうくらいやわぁ」
一方通行「俺と三下が仲がいいとか、テメェら揃いも揃って目にガラス玉でもはめ込ンでンのかァ!?」
木山「おや、違うのかい? 私から見ても君達は仲がいいと思うがな」
上条「ははは、だってよ」
一方通行「クッ……テメェらあとで覚えてろよ」
青ピ「第一位ってば真っ赤になっちゃって可愛い~」
禁書「あくせられーたってとーまの事嫌いなのかな?」
打ち止め「照れてるだけだよ、ってミサカはミサカは禁書目録のウズラの卵を狙いながら言ってみる」
102 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 21:20:48.08 ID:Zsr3pZf80
打ち止め「今だ、ってミサカはミサカはおりゃーって箸を伸ばして卵をゲット!」
ガシィ!!
禁書「……あげないんだよ」
打ち止め「うう……」
上条「はいはい、喧嘩するな。ほら打ち止め、俺の卵やるから、これでいいだろ?」
打ち止め「わぁ、ありがとう、ってミサカはミサカは上条当麻から貰ったウズラの卵をほおばってみる!!」
木山「……君は、なんと言うか……いいお嫁さんになるというよりも、いいお母さんになるだろうな」
上条「どういう意味ですか、それ」
木山「いや、言葉通りの意味だよ」
上条「……上条さんだって好きでこんなキャラしてるわけじゃないんですけどね」
青ピ「お母ちゃん、僕も卵欲しい~」
上条「……」
青ピ「ごめんてカミやん。謝るから卵の殻持ってくるの止めてぇや」
103 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 21:44:12.63 ID:Zsr3pZf80
―――
青ピ「ほんじゃ、カミやん風呂入ってる間に寝る場所決めとこか」
一方通行「どうせ今日も変わらねェンだろ?」
木山「……一つ提案があるんだが」
青ピ「ん? どうかしました、木山さん」
木山「上条君ばかりバスタブ生活というのはやはりどうかと思うんだ。
どうだろう? どちらか彼と一緒に寝ては」
11801号「一方通行が一緒に寝るべきですとミサカは即答します」
一方通行「断る」
青ピ「でもソファは僕一人でいっぱいいっぱいやし」
木山「…………そうか、じゃあ仕方ない。それなら私が」
禁書「それはそれで問題があるんだよ」
打ち止め「じゃあどうしようかなってミサカもミサカも皆と一緒に考えてみる」
―――
上条「これでよし。水滴一つ残ってない」
上条「しっかり拭いておかないと、寝る時に服がビチョビチョになるからなぁ」
106 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 22:05:33.20 ID:Zsr3pZf80
青ピ「フローリングにベタ寝やと寝ぼけてカミやん踏みかねんし……」
11801号「寝る場所を変えても根本的な問題の解決にはつながりません、とミサカは別の方法を探ります」
禁書「あ、じゃあとーま用の新しいお布団買うのは?」
青ピ「んー、そう言うてもなぁ、布団買う金とか誰が出すん?」
打ち止め「……ミサカはミサカは無言で貴方を見てみる」
11801号「ミサカもこのメンバーの中で一番金持ちだろう一方通行の方を見つめます」
一方通行「……チィッ、仕方ねェな……金出せばいいンだろ」
木山「いいのかい? なんなら私がだしてもいいが」
一方通行「一応、泊めてもらってる恩もあるしなァ。金も有り余ってるし、丁度いいだろうよォ」
木山「そうか、それは助かる。そういえば明日は土曜日だし、買いに行くには丁度いいかもしれないな」
―――
上条「……はぁ、この家の主は上条さんだっていうのに、何が悲しくてこんな所で寝てるんでしょうか……」
上条「かといって、女性から場所を奪うわけにも行かないし……一方通行や青髪から取るってのも気が引けるし……」
上条「……不幸だ」
108 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 22:24:00.63 ID:Zsr3pZf80
―――
上条「……ん」
サァァァァ―――――……
上条(……なーんか、デジャヴな展開だな……寝起き、水の音……)
上条(また木山さんか? ……まったく、どうするべきかなぁ……)
上条(起き上がって注意するとモロにシャワーを浴びてる木山さんの裸を見る事になるし……
かといって放っておくとこのまま放っておくと『寝てる間ならシャワーを浴びてもいい』って思ってまた浴びに来るかもしれないし……)
上条(横になって目を瞑ったまま言ってみようか……いや、あの人の事だから『酷い寝言だな』とか言うに決まってる……)
上条(……ここは、一気に起き上がって、見ないようにしながら!!)
ガバッ!
青ピ「おわっ! カミやん起きてたん!?」
上条「ってお前かよ!!」
青ピ「いやんカミやん見んといてぇ~、僕はずかしぃ~」
上条「人の寝室に上がり込んで言う事がそれか!! とっとと出てけ!!」
―――
上条「あー……朝から酷いもの見た……」
109 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 22:25:32.60 ID:Zsr3pZf80
放っておくって二回も使ってるけど気にしないでね
111 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 22:37:08.53 ID:Zsr3pZf80
一方通行「おォ、起きたか三下ァ」
上条「ああ……たぶん今までで一番最悪な寝起きだった」
木山「上条君、君、今日何か用事は?」
上条「へ? いや、別に……」
木山「そうか。じゃあ丁度いい。少し買い物を手伝ってもらおうと思ってね。いいかい?」
上条「買い物ですか? 別にいいですけど」
一方通行「……ンン? おい三下ァ、コーヒーの作り置きもう無かったかァ?」
上条「あー……悪い。今から作るから待っててくれ」
一方通行「いや、いい。今日は俺が作るわ」
木山「ああ、じゃあ私の分もお願いできるかな?」
一方通行「……仕方ねェな」
青ピ「んならカミやん、ちょい早いけど朝ご飯にしよか」
上条「そうだな。すぐにインデックス達も起き出すだろうし」
一方通行「今日は洋食で頼むぜェ?」
上条「はいはい。じゃあ今日は簡単にトーストとサラダとベーコンエッグかな」
112 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 22:54:06.88 ID:Zsr3pZf80
―――
禁書「うー……」
打ち止め「今日は不機嫌だね、どうしたの、ってミサカはミサカは禁書目録に尋ねてみる」
禁書「日本人の朝は一杯の白ご飯とお味噌汁から始まるんだよ……今日もお味噌汁を食べる気満々だったのに」
上条「お前生粋のイギリス人だろーが」
禁書「心は大和撫子なの!!」
11801号「ミサカもどちらかと言えば和食派です、とミサカは牛乳を飲みながら同意の意を示します」
打ち止め「ミサカは洋食も好きかも、ってミサカはミサカはベーコンを食べながら言ってみる!」
一方通行「口に物入れて喋ンな、汚ェ」
青ピ「そうやなぁ、ぼかぁ米所出身やし、米よりもパンのが好きやなぁ」
一方通行「米所出身なのに米が嫌いなのかよ」
青ピ「そりゃあほら、こっちのお米ってあんまおいしくないしねぇ?」
木山「ふむ……私は栄養が補給出来ればどちらでも構わないかな」
一方通行「俺も、コーヒーとあうから洋食の方がいいだけだしなァ……コーヒーとあう米があるっつーンなら別に和食でも鎌わねェなァ」
上条「まあ、みんなの意志に沿うなんてのは無理なんでですね。その辺は各自で妥協してくださいよ」
113 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 23:05:34.07 ID:Zsr3pZf80
木山「さて、上条君。準備はいいかな?」
上条「ああ、買い物ですっけ? いいですよ。何処に行きます?」
木山「そうだなぁ……歩きながら考えようか」
上条「またそれですか」
―――
上条「……それで、何買う予定なんですか?」
木山「今日は君の分の寝具を買おうと思って買い物に誘ったんだ」
上条「寝具って言うと……布団とかですか?」
木山「ああ、君をバスタブに押し込んでおくのに皆心を痛めていてね。君にもちゃんとした寝場所を作ってあげようという話になって」
上条「だったら誰かが代わってくれればよかったのに」
木山「……えっと、寝具ってのは何処で売ってるんだったかな」
上条「そうですねぇ……まあ大きなお店にいけばあるんじゃないでしょうか」
木山「……あー、じゃあとりあえず、少し歩きまわってみようか」
上条「そうですね」
116 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 23:27:39.61 ID:Zsr3pZf80
木山「……人が集まる場所は……暑いなぁ」
上条「いきなり脱ぎださないで下さいね」
木山「……しかし、こう暑いと」
上条「店の中に入ると寒いくらいにエアコンがかかってる筈ですから、それまで我慢してください」
木山「……努力する」
上条「お願いします」
木山「…………限界だ」
上条「……何か冷たいもの買ってきます」
―――
美琴「……なんで、アイツが、木山さんと一緒に居るのよ……」
黒子「お姉さま、あれはおそらく世で言う所の『デート』ですの。あの男性もすみにおけませんわねぇ」
美琴「……もしかして、歳上趣味なの? でも、偶然会っただけかもしれないし……」
黒子「というわけでお姉さま! 黒子たちもデートと洒落込みましょう!!」
美琴「……いや、でも、万が一……追うわよ、黒子!」
117 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 23:37:25.29 ID:Zsr3pZf80
―――
一方通行「……」
<アー、ナンカイカリデデビルマンニヘンシンシソウ!!
デキルノカ!?>
打ち止め「……デビルマン?」
11801号「デビルマン……?」
禁書「……デビルウーマンじゃなくて?」
青ピ「あちゃー、皆デビルマン知らん世代かぁ」
11801号「そんなキャラクターが居たんですか? とミサカはあーさんに尋ねます」
打ち止め「ミサカも知らないよってミサカもミサカもあーさんに尋ねてみる!」
青ピ「えー……デビルマン言うんはなぁ」
一方通行「静かにしろ、集中出来ねェだろォが」
青ピ「はいはい、えらいすんません」
―――
120 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 23:44:42.07 ID:Zsr3pZf80
木山「……やっぱり暑い日は冷たいものに限るな」
上条「近くにソフトクリーム屋さんがあってよかった……」
―――
黒子「あらあらあら、ソフトクリームを一緒に食べてますの」
美琴「……いやいや、あれはたぶん木山さんが服を脱がないようにであってデートとかじゃ」
―――
木山「ああ、そうだ上条君」
上条「はい?」
木山「お昼は素麺でいいかな?」
上条「え、ええ。まあ、いいですけど」
木山「そうか、じゃあ急ごう。暑くなる前に買い物を済ませないとね」
上条「そうですね。ああ、溶けないように注意してくださいね」
木山「大丈夫だ。子どもじゃないんだからそれくらい注意するさ」
上条「……だといいけど」
121 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 23:51:56.79 ID:Zsr3pZf80
―――
木山「……寝具売り場は、暑いな」
上条「……確かに、布団ばっかりですからね。後は上条さんだけで決められるんで、木山さんは涼んでてもいいですよ」
木山「いや、いい。私が居ないと会計に移れないだろう?」
―――
黒子「あら、あらあら、二人で一緒にベッド! ベッドを見てますわよお姉さま!!」
美琴「……」
黒子「これはもうあの二人が恋人同士という何よりの証拠!! 同棲の下準備かもしれませんわねぇ!!
残念でしたわねお姉さま、でもご安心を! 黒子がいつでもお傍に居ます!」
美琴「……」
黒子「……お姉さま?」
バチバチバチバチィィィッッ!!
美琴「……見間違い、これはただの見間違い……」
―――
上条「んー……少し寝苦しいかもしれないけどこっちの安いのの方が……」
木山「金は一方通行持ちだから、遠慮せずに高い物を選ぶといい」
124 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 00:55:51.65 ID:3w7QLCDk0
あら、あらあら面白そうなスレを発見しましたですの!
これは支援しなければ!
143 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 13:26:55.97 ID:lBbw3N5F0
木山先生好きだ
153 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 18:50:34.77 ID:Plun4Yp30
上条「よし、決めた。この一番安いのでお願いします」
木山「……本当にいいのか? 代金の事なら心配しなくても」
上条「いやぁ、一方通行には食費も世話になってるし、ぜいたくは言えないでしょう」
木山「『安物買いの銭失い』という諺を知っているかな? 今日限りじゃなく、今後も使うものなんだから、少し高めの買ったほうが後々安くつくという意味だ」
上条「……と、言われましてもねぇ」
木山「なんならこのダブルサイズのベッドでもいいし」
上条「……一方通行からいくら貰って来たんですか?」
木山「ざっとこれくらいだな」
上条「厚ッ!? た、束じゃないですか!! 上条さんレベルじゃ今後お目見えできるかどうかも分からない大金が、目の前に……」
―――
黒子「シングルベッドの次はダブルベッド……しかもどうやら代金は木山さん持ちのようですの。
新居に引っ越しする際の家具揃えに来たと見るのが妥当ですわねぇ」
美琴「……」
黒子「ご理解いただけましたの? お姉さま。あの男性と木山さんは見ての通りの関係……」
黒子「あら、お姉さま?」
154 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 18:53:37.96 ID:5V0t54x70
④
156 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 19:02:05.29 ID:Plun4Yp30
木山「おや、君は……」
上条「ん? おお、ビリビリじゃねーか」
美琴「あ、あれー? 珍しい組み合わせですねー……こんな所で二人で何やってるんですか?」
木山「ああ、いや……上条君の寝具を買おうと思ってね」
美琴「な、なんでですか!?」
木山「……なんでと言われても、なぁ?」
上条「まあ、同居人が増えて上条さんちの寝る場所が無くなったから、としか言いようがないですね」
美琴「同居人!? い、いや、まだそうと決まったわけじゃ…………で、でも、なんで木山さんが買い物の手伝いなんか」
木山「そりゃあ、私がその同居人だからね」
美琴「」
黒子「……あらあらまあまあ、まさか本当に同居をしていたとは」
上条「おお、お前はビリビリんとこの……えーっと」
黒子「白井黒子ですの! お姉さま、お気を確かに、黒子が傍に居ましてよ!」
美琴「」
木山「……心ここにあらずだな。なにかあったのかい?」
158 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 19:09:04.82 ID:Plun4Yp30
黒子「いえいえ、お二人はお気になさらずお買い物を続けてて結構ですの」
上条「気にするな、って言われても」
木山「……じゃあ後は君に任せても?」
黒子「ええ、お任せ下さいまし!」
木山「……だそうだ。上条君、私たちは自分たちの買い物に戻ろう」
上条「……あー、何があったかは知らないけど、頑張れよ」
―――
黒子「よし、邪魔ものは居なくなりましたわね! さあ、お姉さま!! お姉さまの心の傷、黒子が癒してあげますの!!」
美琴「……ざ」
黒子「……ざ?」
美琴「ふざけんなああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
―――
上条「……ん?」
木山「どうかしたかい?」
上条「今、なんか……叫び声みたいなのが……」
161 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 19:21:22.61 ID:Plun4Yp30
木山「君は本当に謙虚だな」
上条「別に、変に高い布団を買っても緊張して寝られないかもしれませんしねぇ。上条さんにはセール品くらいがお似合いなんですよ」
木山「そうか。……よく分からんな」
打ち止め「あ、居たよ、ってミサカはミサカは上条当麻と木山春生を指さしながら貴方に教えてみる!!」
一方通行「……大声出さなくても俺にも見えてるよ」
上条「一方通行に打ち止め、なんでここに……」
打ち止め「ミサカ達は荷物運びのお手伝いに来たんだよ、ってミサカはミサカはあの人の袖を引きながら言ってみる!」
木山「荷物運びと言っても……運ぶほどの荷物は無いぞ。寝具は家に送ってもらう事になっているし」
一方通行「ンな事ァ俺も分かってる」
上条「じゃあなんで?」
一方通行「あの空間にあれ以上居たくなかっただけだ。まァ、要するに外出する口実だ」
木山「……あの空間?」
上条「外出っていっても、上条さん達これから帰るだけですけど」
162 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 19:27:34.49 ID:Plun4Yp30
―――
初春「一枚描き上がりました! あーさん、トーンお願いします!」
青ピ「りょうかーい、ミサカちゃんの方は?」
11801号「もう少しかかりそうです、とミサカは細部のペン入れをしながら答えます」
青ピ「インデックスちゃんベタ塗りどう? 進んどる?」
禁書「……」
青ピ「あちゃあ……死んだ魚みたいな目になっとる」
11801号「……これは、禁書目録は横にしておいた方がいいのではないでしょうか、とミサカは提案します」
青ピ「せやなぁ。じゃあ初春ちゃん次のページの前にインデックスちゃん頼んだわ」
初春「はい!」
―――
禁書「……うう……」
スフィンクス「にゃー」
禁書「はだかの、とーまと、あくせられーたが……かおをあからめながら……」
スフィンクス「ふにー」
164 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 19:40:26.25 ID:Plun4Yp30
―――
木山「……ああ、そう言えば」
上条「今度はなんですか?」
木山「鍋を買おう」
一方通行「鍋ェ? この暑いのに鍋なンか買って何すンだよ」
打ち止め「暑い時期にあったかい物を食べると健康になれるってテレビでやってたよ、ってミサカはミサカはテレビの受け売りで喋ってみる」
木山「いや、人数分の素麺を茹でる鍋が必要だと思い出してね」
上条「そういえば、上条さんちのお鍋は二人用ですしねぇ」
打ち止め「今日はお素麺なの、ってミサカはミサカは木山春生に飛びついてみる!」
木山「予定ではな。何か他にいい案があるならそちらにするのも吝かではないが」
一方通行「別にねェよ。……ンで、誰がつくるンだ?」
木山「私だが、手伝ってくれるかい?」
一方通行「茹でるだけだろォが。それくらい一人でやりやがれ」
打ち止め「暑い日はお素麺だよね、ってミサカはミサカは木山春生に飛び付いたまま言ってみる!」
木山「…………暑い」
165 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 19:47:22.90 ID:L/my+Irw0
支援
166 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 19:52:12.99 ID:Plun4Yp30
上条「打ち止め、飛び付くなら一方通行の方にしとけ」
一方通行「……なンで俺が」
上条「……一方通行、木山さんはな、家の中でも家の外でも一緒なんだ」
木山「……こう暑いと」
一方通行「お、おい! 何いきなり脱ぎだしてンだァ!!?」
木山「……いや、暑いだろう?」
上条「打ち止め、こっちに来い! えっと……木山さん、ジュース買ってきますんで服着て待ってて下さい!」
打ち止め「はーい、ってミサカはミサカは言われたとおりに降りてみる!」
木山「……努力する」
一方通行「……あのなァ、木山。テメェには常識ってもンが」
木山「…………暑い」
一方通行「……チィッ、じゃあこうすりゃあいいンだろ。打ち止めァ、力貸せ!」
ヒュゥゥ―――……
木山「……ああ、風が……涼しいなぁ」
一方通行「風のベクトル操作……ったく、なンで俺がこンなくだらねェ事に能力使わなきゃなンねェンだよ……」
167 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 20:02:25.52 ID:Plun4Yp30
上条「おーい、ジュース……って、やけにこの辺だけ涼しいな」
木山「ああ、すまないね上条君。ありがとう」
上条「ほら、一方通行と打ち止めも」
打ち止め「ミサカはオレンジジュースがいいなぁってミサカのミサカの飲みたい方を伝えてみる!」
一方通行「じゃあ俺こっちな」
打ち止め「あうう……ミサカのオレンジジュースが……ってミサカはミサカはしょんぼり……」
上条「……」
一方通行「……はいはい、分かりましたよ。ほら、これでいいンだろ」
打ち止め「え、いいの? ありがとう、ってミサカはミサカは大歓喜!!」
上条「ほら、お前も。こっちでいいか?」
一方通行「……ケッ」
―――
168 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 20:04:24.30 ID:IOFz0n1z0
・・・ケツ
169 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 20:07:50.77 ID:Plun4Yp30
ノ }7人)´/ァ'人)ヽN、}てぅY i`Yぅちi{y く) _)⌒`
ーr米N .:/ /´:/ 八ノ|:. i :.个'(人)从 }`Y≧ー
iヽ’′/ .: :/: .:i: !:. | :.: : i:. i: :\ノ、ノろ,
个1.: .:.'. /..:/:.:. |:i:...:|:..:: : |i .::..:.:.l: :l::. :.:. iハ:ヾ^′
i.: |:.i .l::.'::.::i!:.:. .:.}:} .:i}:.:::.: 小:::.:.: |i::|i::i:.:.: :li :i:N
}:| ::i :!:i:..i::::_!:::: .:ムj::,イ:::: :.:} }:!::::::::|1:!!:|:.:: 小:|:| ∧/V)_ ノヽ、
|:| ::|.:|イ:l:::十:::::77/リ}:::::::/ 辻:::::::ト}:||:'.:::リ:|! :!:! /⌒)< (⌒´ o`⌒Y)/〉
{:l::::|::N!┴'┴‐'ぐ′ノ--/ ノ'ノ}:」:フTメ}::::/::;::.リ} Z7´ o ノ个(__人 八)^⌒)ー(_
N::::{´ __-≧=’ /_ /'7::::::/:}ノ くて 人_)(人__厂乙(_ _゚´)r'て
{_:小 イ下う::f;不` 示う::〒ミ /.:/:/:/ <⌒( /^フ >∨⌒勹(⌒)フ
ト、ヽ( 厂 ̄ヽ ) ....................`¨¨ぞう/::/イ∧ 〈 /`o__〕~___人Vーく>
_、 ∨{{ ::::::::::::}!:::::::::::: i::::::::::::::::: }ノ/ィ'ノ人ド\ ヽ|〃
ヽヽ.〉|! |{ _ 〉 |{' 从 ____ .l ̄l___
《=∨込:、 ,.ij-- く(, --、 ノ / \ (__) \
|「 i|ノィト )、〈廴__ __jハ (/イ ||\ . \
|L.l| ::::} \` ー‐ ー‐.´< シュエイサー…… ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
`T {:ノl ` ー‐.≦∧:......\ || || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
ノ..|! '. /ヽ.》,.......\ || || ||
{.. |! 丶 ,〈 }l..............}\_ .|| ||
170 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 20:08:21.75 ID:Plun4Yp30
誤爆です
気にしないで下さい
171 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 20:23:50.69 ID:Plun4Yp30
―――
上条「ただいまー」
青ピ「おお、カミやんお帰り~」
11801号「早かったですね、とミサカは手元の原稿を隠します」
上条「まあ布団を買うだけだったしな……あれ、そっちの人は?」
11801号「ミサカの仕事仲間です、とミサカは上条当麻に伝えます」
青ピ「初春ちゃんっていうねんでー」
上条「……ったく、ただでさえ人が多いのにどうしてお前らはそうやって人を増やしたがるんだよ」
初春「あ、えっと、ごめんなさい……」
青ピ「ええてええて、カミやんああ言うてるけどホントはそんな嫌がってないし」
11801号「それよりもお昼はまだですか、とミサカは上条当麻に催促します」
上条「今日は木山さんが作ってくれるってよ」
木山「……あー、初春さん。素麺だけど、君も食べて行くかい?」
青ピ「やっぱ優しいなぁ木山さんは。カミやんとは大違いや。食ってくやろ、初春ちゃん?」
初春「あ、じゃあ、お言葉に甘えさせていただきます」
173 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 20:31:06.89 ID:Plun4Yp30
禁書「……」
一方通行「……生きてるかァ?」
禁書「……あくせられーた……」
一方通行「生きては居るみてェだな」
禁書「……あくせられーた……」
禁書「……お尻はそういう風に使うものじゃないんだよ……」
一方通行「……手遅れか」
―――
打ち止め「あれ、禁書目録は、ってミサカはミサカは貴方に尋ねてみる」
一方通行「……今はそっとしておいてやるべきだろォな」
木山「……食べられそうにないなら彼女の分は作り置きにしておくか」
一方通行「あァ、そうしてやってくれ」
177 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 20:46:55.88 ID:Plun4Yp30
木山「そろそろ茹であがるからテーブルの上を片付けておいてくれ」
青ピ「はいはーい。いやぁ、やっぱ暑い日は素麺に限るなぁ」
上条「もうすぐ涼しくなるだろうから、このメンバーで食べるのは今回くらいだろうな」
11801号「お望みとあらば来年までお世話になってもいいですが、とミサカは素麺が運ばれるのを待ちながら言います」
上条「はっはっは、丁重にお断りしておきますよ」
初春「これ、どれが誰のお箸ですか?」
一方通行「あァ? ……打ち止め、頼んだ」
打ち止め「えっとね、これがミサカので、これが上条当麻ので、これがあーさんの……」
一方通行「テメェら二人本当に働かねェな」
青ピ「働いたら負けやと思っとる」
一方通行「ハン、どうとでも言ってろ。今日の晩飯当番テメェらだからなァ」
青ピ「はぁ!? ちょ、そんなんあり!?」
11801号「……どうしましょうあーさん、とミサカは若干の焦りを隠しながら尋ねます」
青ピ「んー、まあ、なるようになるやろ」
178 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 20:57:23.51 ID:Plun4Yp30
木山「それじゃあ手を合わせて」
「「「「「「「いただきます!!」」」」」」」
青ピ「一番箸ぃー!」
11801号「ならばミサカは二番箸です、とミサカは素麺を掬いあげます」
初春「はい、打ち止めちゃん。どうぞ」
打ち止め「ありがとう、ってミサカはミサカはお礼を言ってみる!」
一方通行「……ったく、もっと静かに……ゲハッ!?」
上条「お、おいどうした一方通行!?」
一方通行「誰だ、俺のコーヒーカップに麺つゆ入れた奴はァッ!!!」
青ピ「だれやろなー、ふしぎやなー」
一方通行「……殺す」
青ピ「ちょ、目ぇマジは怖いって!! ジョーク! いっつ関西じょーく!! カミやんヘルプミー!」
上条「これは仕方ないな」
青ピ「見捨てんといてぇー!!」
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