1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 09:56:41.83 ID:btDR/5Et0
―倉庫―
伊波「何回言ったらわかるの?これはちゃんとここに書いてっていったじゃない」
山田「いや、それすごく面倒ですよ。それに書く必要がよくわから―――」
伊波「口答えするんだ―――せいっ!!」
ドゴォ!!
山田「ごっほ!?!」
伊波「これは決まりなの。仕事なんだからちゃんとやってね?」
山田「お、おなか……いた……」
伊波「返事」
山田「は、はい……」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 09:59:11.96 ID:btDR/5Et0
山田「いた……ぃ……」
佐藤「何やってんだ、山田?これ2番テーブルに運べ」
山田「い、いや……いまはちょっと調子がわるく―――」
佐藤「さぼんじゃねえ。早くしろ」
山田「で、ですから山田は今、お腹のちょ―――」
佐藤「いい加減にしろ、殴るぞ?」
山田「ひぃ!?」
佐藤「体調管理も仕事のうちだ。言い訳するな」
山田「うぅ……」
佐藤「早く運べ」
山田「は、はい……」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:02:02.59 ID:btDR/5Et0
山田「お、おまたせしました……」
ぽぷら「葵ちゃん、ちょっと」
山田「な、なんですか?」
ぽぷら「トイレ掃除はやってくれた?」
山田「あ、まだです。今から―――」
ぽぷら「もう私がやっておいたよ」
山田「あ、そうなんですか」
ぽぷら「他に言うことは?」
山田「え?」
ぽぷら「他に言うことは?」
山田「あ、いや……えと……」
ぽぷら「葵ちゃん、もう何もしなくていいよ。いるだけなら屋根裏で寝ててよ。邪魔だよ」
山田「種島、さん……?」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:05:55.42 ID:4U1bh2fqO
かわい相馬さんなら助けてくれる…はず…
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:06:33.38 ID:btDR/5Et0
山田「な、なんですか、みんなしてまるで山田が邪魔者みたいじゃないですか」
杏子「八千代、パフェ」
八千代「はぁーい」
山田「店長だってただパフェを食べてるだけじゃないですか」
相馬「店長はあれでもちゃんと経理の仕事とかやってるからね」
山田「相馬さん……」
相馬「君とは違うよ?一緒にするだけ店長に失礼だよ?」
山田「あの……」
相馬「もうそんなこと言わないでね?流石に俺もキレるから」
山田「え……」
相馬「わかった?」
山田「……」
相馬「返事は?」
山田「はい……」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:10:32.07 ID:btDR/5Et0
小鳥遊「先輩、これの処理誰がやったんですか?全く計算が合わないんですけど」
ぽぷら「え?これ葵ちゃんに任せてて……」
小鳥遊「また山田ですか」
ぽぷら「困ったね」
小鳥遊「はぁ……俺から言っときます」
ぽぷら「お願い」
伊波「どうしたの?」
ぽぷら「また葵ちゃんがミスしてて」
伊波「そうなんだ。早くクビにしたらいいのにね」
ぽぷら「音尾さんが拾ってきた手前、捨てるわけにはいかないんじゃない?」
伊波「迷惑だよね……本当に」
ぽぷら「仕事が無駄に増えるだけだもんね」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:12:49.71 ID:btDR/5Et0
佐藤「山田、もってけ」
山田「はい」
小鳥遊「山田、それ運んでからでいいからちょっと休憩室にきてくれ」
山田「え?」
小鳥遊「休憩室にきてくれ」
山田「いや、でも、これを運ばないと」
小鳥遊「それを運んでからでいいって言っただろ」
山田「あ、よくきこえな―――」
小鳥遊「料理が冷める!!早く運べ!!」
山田「は、はい……」
小鳥遊「ったく」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:17:40.56 ID:btDR/5Et0
―休憩室―
小鳥遊「山田!!何回言ったらわかるんだ!!これはちゃんと確認してから処理してくれないと二度手間になるんだ!!」
山田「しましたよ」
小鳥遊「なら、なんで計算が合わないんだ?」
山田「しりませんよ」
小鳥遊「山田……」
山田「な、なんですか?」
小鳥遊「お前、もう掃除だけしてろ」
山田「な、なんでですか?」
小鳥遊「お前が働いてると、忙しくなる」
山田「な、なんですかその言い方は。山田だって頑張って―――」
小鳥遊「頑張ってるなんて言うな。仕事を覚えようとしない奴が」
山田「お、覚えようとしてますよ……」
小鳥遊「もういい。空いてる卓の片付けに専念しろ。いいな?」
山田「……」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [嘘です]:2011/11/07(月) 10:18:36.65 ID:ZkUd7j8a0
実際にバイトで使えないやつはこういう扱いだよ
ソースは俺
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:21:53.61 ID:btDR/5Et0
山田「なんですか……山田だって一生懸命にやってますよ……」
八千代「ふんふーん」
山田「あ、八千代さん」
八千代「ん?どうかした?」
山田「聞いてください」
八千代「手を止めないでね?」
山田「あ、はい……」
八千代「それでどうかした?」
山田「あの、みんなが苛めるんです」
八千代「そうなの?」
山田「はい。八千代さんからも何かいってやってください」
八千代「うーん……い・や♪」
山田「……」
八千代「早く卓の片づけしてね。5番テーブルもおねがいね」
山田「はい」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:22:52.16 ID:ogcU+ZU30
八千代さんもか・・・・・
それでも音尾さんなら
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:26:07.68 ID:btDR/5Et0
山田「……」
ぽぷら「葵ちゃん!!いつまで卓の片づけやってるの!?」
山田「え……でも……」
ぽぷら「お客さん多くなってきてるの見て分からない!?空気よみなよ!!」
山田「でも、小鳥遊さんに……」
伊波「早く運んで!!」
山田「わ、わかりましたよ……」
ぽぷら「台拭きかたずけて!!なにやってるの!!」
山田「あ、すいません……」
ぽぷら「こういう小さなことがクレームに繋がるって最初にいったよね!?」
山田「はい……」
ぽぷら「はいっていわれたらこっちは理解したんだって思うんだからね!分からなかったら分からないって言ってよ!?」
山田「わかりました……」
ぽぷら「早く料理運んで!!」
山田「はい……わかりました」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:28:47.84 ID:btDR/5Et0
山田「こ、これですね」
佐藤「おい!手の消毒はしたのか!?」
山田「ま、まだでし―――」
佐藤「どうしてそんなことも癖付けできないんだよ」
山田「すいません」
佐藤「忙しいんだからそんなことを一々注意させんな」
山田「はい……」
佐藤「早くしろ」
山田「わかりました……」
佐藤「相馬!!そっちは!?」
相馬「できたよー」
ぽぷら「オーダーはいりまーす!!」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:32:50.39 ID:btDR/5Et0
―閉店―
伊波「お疲れ様でした」
ぽぷら「またねー」
小鳥遊「じゃあ、帰りましょうか、伊波さん」
伊波「は、はい」
相馬「おつかれ、佐藤君」
佐藤「おう」
八千代「杏子さん、帰りましょう?」
杏子「おう」
山田「……」
杏子「山田」
山田「はい?」
杏子「戸締りたのむぞ」
山田「はい」
杏子「お疲れー」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:34:22.91 ID:7trHGmpoO
仕事やめたい
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:36:54.33 ID:btDR/5Et0
―屋根裏―
山田「はぁ……今日も疲れました」
山田「……」
山田「わかってますよ……伝票も打てないし……まだ仕事もきちんと覚えてませんし……」
山田「でも、だからってあんな怒り方しなくても……」
山田「ちゃんと教えてくれないと、覚えられませんよ」
山田「そうです。みなさんの教え方が悪いんじゃないですか」
山田「山田は一生懸命です。山田は悪くありません」
山田「みなさんが適当に教えるから山田は仕事ができないんですよ」
山田「教えてくれれば山田だってやれますよ」
山田「……ねよ」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:41:04.64 ID:btDR/5Et0
―翌朝―
杏子「八千代、とりあえず掃除から始めてくれ」
八千代「はぁーい」
杏子「……山田。おきろー」
ガタン
山田「あ、おはようございます」
杏子「顔、洗ってこい。開店準備始めるぞ」
山田「あ、はい」
杏子「……」
八千代「杏子さん、ゴミ捨てはいいですか?」
杏子「ん?ああ、山田の出したゴミがあるからそれを―――」
八千代「……?」
杏子「あ、いい。これはあたしが出しとく」
八千代「そ、そうですか?」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:44:05.28 ID:btDR/5Et0
山田「はぁ……」
杏子「山田、ちょっとこい」
山田「はい、なんですか?」
杏子「レジ、やってみろ」
山田「え?」
杏子「レジの練習だ。そろそろお前もレジぐらいはやれ」
山田「あ、はい」
杏子「まずはここを押してだな……」
山田「……」
杏子「山田。メモはとらないのか?」
山田「え……あ、書くモノないです」
杏子「よし、ボールペンとメモ帳かしてやる。これに書け」
山田「どうも」
杏子「いいか、まずな―――」
山田「はい」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:46:19.80 ID:4CbwVZ0N0
なんだよ
フルボッコじゃないのかよ
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:47:43.70 ID:btDR/5Et0
杏子「――覚えたか?」
山田「はい」
杏子「そうか。じゃあ、これからはレジもやれ。いいな?」
山田「わかりました」
杏子「じゃあな」
山田「はい」
八千代「……」
山田「な、なんですか?」
八千代「……別に」
山田「……」
山田「レジ……」
山田「えっと……まずはこれを押して……」
ガシャン!!
山田「うわ!?開いちゃいましたよ!?なんでですか!?」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:50:44.32 ID:btDR/5Et0
ぽぷら「おっはよー!!」
小鳥遊「先輩、おはようございます」
伊波「おはよう」
山田「あ……おはようございます」
小鳥遊「今日はお客さんの入り、どうでしょうね?」
ぽぷら「どうかな?」
伊波「少ないといいなぁ」
山田「ちょっと、無視しないでください」
小鳥遊「山田。トイレ掃除したのか?」
山田「あ……」
小鳥遊「挨拶する暇があるならやれよ、自分の仕事ぐらい」
山田「わ、わかってますよ。少し忘れていただけで」
小鳥遊「忘れてもらったら困るんだ」
山田「……」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:54:07.12 ID:YIcOoSa50
山田嫌いだからもっとやれ
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:54:44.32 ID:btDR/5Et0
ぽぷら「伊波ちゃん!!4番テーブルおねがい!!」
伊波「うん!!」
小鳥遊「チーフ、すいません。7番にお水を」
八千代「はーい、ただいまー」
「すいませーん、お会計おねがいしまーす」
山田「あ……えと……」
「あのー」
山田「は、はい……今行きます!!」
「お願いします」
山田「は、はい……えと……ま、まずは……こうして……ここを押して……」
「……」
ガシャン!!
山田「あ、あれ……?」
「早くしてくれないですか?」
ぽぷら「―――なにやってるの、葵ちゃん!!どいて!!」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 10:59:04.80 ID:btDR/5Et0
ぽぷら「すいません、お待たせしました!」
「どうも」
ぽぷら「またのおこしをお待ちしております!」
山田「……ます」
ぽぷら「……葵ちゃん」
山田「な、なんですか?」
ぽぷら「何もしないで」
山田「え……」
ぽぷら「葵ちゃんがいると仕事が増えるの!!」
山田「で、でも……店長にレジをやってもいいって……」
ぽぷら「……杏子さん!!」
杏子「ん?どうした?」
ぽぷら「葵ちゃんに仕事を教えないで!お客さんに迷惑かかっちゃうから!!」
杏子「そうか、すまん」
山田「……」
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 11:04:05.19 ID:btDR/5Et0
―休憩室―
小鳥遊「店長、新しいことを教えるのは今の仕事ができるようになってからにしてください」
杏子「すまん。山田もレジぐらいならできるかと思ったんだ」
伊波「できませんよ。伝票もろくに打てないのに」
杏子「そうか」
ぽぷら「杏子さんも余計なことしないで!」
杏子「なんかすまん」
小鳥遊「全く……いきましょう」
ぽぷら「うん」
杏子「……はぁ」
八千代「……」
山田「あの……休憩はいります……」
八千代「……働いてないのに、休憩するんだ?」
山田「え……いや……働いてますよ……」
八千代「……あっそう。あれで?ふーん」
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 11:05:03.64 ID:KbiW+LuzO
山田がリアルにいたら、普通なら確実にこういう対応だよな
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 11:06:34.54 ID:CUi7wjTV0
>>89 俺の職場にこんな奴いるけど可愛いからオールオッケーって感じだけどな
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 11:08:27.65 ID:G1oQ8ORGi
八千代のキャラェ…
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 11:09:21.29 ID:btDR/5Et0
杏子「八千代、腹減った」
八千代「あ、はーい。少し待っててくださいね」
山田「はぁ……」
杏子「山田」
山田「は、はい!?」
杏子「悪かったな。レジ、失敗したんだってな。あたし、教え方があまりうまくなくてな」
山田「あ、いえ……」
杏子「これからは種島や小鳥遊に教えてもらえ」
山田「わ、私は店長に教わりたいです」
杏子「すまん。あたしも今、怒られたばかりなんだ」
山田「そ、そうなんですか?」
杏子「ああ」
山田「……」
八千代「―――杏子さん、どーぞ♪」
杏子「よし。これ食いながら雑務でもするか」
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 11:13:45.69 ID:btDR/5Et0
―事務所―
杏子「……めんど」
八千代「杏子さん……」
杏子「どうした?仕事しろ」
八千代「いつまでここに置いておくつもりですか?」
杏子「山田のことか?」
八千代「はっきり言って、邪魔です」
杏子「……」
八千代「今日だって杏子さんが丁寧にレジのやり方を教えていたのにメモも殆ど取らないし、お礼も言いませんでした」
杏子「そうだな」
八千代「ああいう子がいると私達のモチベーションも下がるんです」
杏子「そうか」
八千代「どうか考えておいてください」
杏子「わかった。音尾が帰ってきたら話してみる」
八千代「お願いします」
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 11:18:04.41 ID:btDR/5Et0
小鳥遊「山田!!」
山田「は、はい……」
小鳥遊「卓の片づけ、やれって俺言ったよな?!」
山田「あ……今すぐに――」
小鳥遊「もう伊波さんがやった!!」
山田「そ、そうですか」
小鳥遊「分かってないなら分かったなんて言うな!!」
山田「……い、いそがしくて」
小鳥遊「忙しいのはみんな一緒だ!!お前だけが忙しいわけじゃない!!」
山田「それは……」
小鳥遊「ちっ……もういい。仕事に戻れ」
山田「はい……」
小鳥遊「ったく……疲れるな」
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 11:23:54.06 ID:btDR/5Et0
―事務所―
音尾「あ、ただいまもどりました」
杏子「おう」
音尾「はい、これ。お土産です」
杏子「おお、お菓子か」
音尾「じゃあ、早速仕事を……」
杏子「音尾、少し話がある」
音尾「はい?」
杏子「山田のことだ」
音尾「山田さんがなにか?」
山田「全くもう……これぐらい自分で運んでくださいよ」
音尾『―――そうですか』
山田「あ!音尾さんの声だ!!帰ってきたんですね!!」
杏子『でだ、山田を辞めさせたい』
山田「!?」
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 11:30:33.07 ID:btDR/5Et0
杏子「――とみんなが言ってる」
音尾「そうですか……」
杏子「あたしは山田なりに頑張ってるから、置いておいてもいいと思っているんだが」
音尾「……」
杏子「どうする?このままじゃあ種島や伊波が辞めかねない。それだけは避けたい」
音尾「杏子さんはどうします?」
杏子「そうだな……山田は決して悪い奴じゃない。ただ、周りが嫌というなら考えないといけないとは思う」
音尾「そうですね……」
杏子「……」
音尾「ちょっと、山田さんと話してみましょうか」
杏子「わるいな。仕事があるのに」
音尾「こういうのも仕事のうちですから」
杏子「そうか」
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 11:34:24.89 ID:plLepuG70
ファミレスのバイトはガチでつらい
ホールはひたすら歩き回るしキッチンはとにかく暑い
接客だったらコンビニとかファーストフードの方がずっと楽
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 11:35:03.99 ID:btDR/5Et0
山田「……」
伊波「山田さん!!」
山田「なんですか?」
伊波「ちゃんと仕事してよ!お皿の片づけ頼んだよね!?」
山田「……伊波さんがやればいいじゃないですか」
伊波「な……!?」
山田「山田はもう仕事をしません」
伊波「何言ってるの!?」
山田「伊波さん、山田に注意する暇があるならお皿を片付ければいいじゃないですか」
伊波「……っ」
山田「ほら、早くしたほうが―――」
伊波「ちょっと、きて」
山田「な、なんですか……やめてください」
伊波「いいから!!」
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 11:39:41.63 ID:btDR/5Et0
―倉庫―
伊波「なんなの、その態度?」
山田「……」
伊波「目を見て」
山田「もう山田は仕事をしても意味が―――」
伊波「ふっ!!」
ドゴォ!!
山田「かっ……!?」
伊波「どうしてそんな態度とるの?本当にウザいんだけど」
山田「うぐ……だ、だって……や、まだ……は……」
伊波「なに?」
山田「……伊波さんには関係……な―――」
伊波「ふっ!!」
ドゴォ!!
山田「おっ!?……ごほっ……ぉえ……ごほっ……」
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 11:45:22.34 ID:btDR/5Et0
伊波「ねえ、答えてよ?」
山田「ぐ……」
伊波「……」
山田「……い、なみさん……はやく……しごとにもど――」
伊波「らぁ!!」
ドゴォ!!
山田「ごぶぅ!?……ご……うぉ……」
伊波「もういいよ。今日はここで寝てれば。その方が楽だし」
山田「うぅ……うぐ……」
伊波「泣かないでよ。鬱陶しい」
山田「ぐすっ……や、まだ……は……悪く、な……いです……うぅ……」
伊波「この―――」
音尾「あの……その辺で」
伊波「!?」
音尾「あとは任せてもらないかな?」
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 11:49:38.17 ID:btDR/5Et0
伊波「……」
音尾「ほら、仕事に戻って」
伊波「はい」
音尾「……」
山田「ごほっ……ごほっ……うぇ……うっ……うぅ……」
音尾「山田さん、大丈夫?」
山田「お……とお……さん……?」
音尾「はい。ただいま」
山田「うぅ……音尾さん……お、とう……さん……うぅ……ひっく……」
音尾「立てる?」
山田「は……い……」
音尾「じゃあ、事務所にいこうか」
山田「……はい」
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 11:54:22.85 ID:btDR/5Et0
―事務所―
杏子「……山田、どうした?」
山田「なんでも……ありません」
杏子「そうか」
音尾「ここに座って」
山田「……」
音尾「山田さん、あのね……」
山田「分かってます……クビですよね?」
杏子「……」
山田「今までありがとうございました。荷物をまとめてでていきます」
杏子「まて。お前、辞めるのか?」
山田「え……?」
音尾「辞めるにしてもあと一か月は働いてもらわないと、シフトのこともあるしね……」
山田「でも……あの……」
杏子「別にまだクビにするだけの理由はない。ただ、お前が辞めたいっていうなら辞めさせてやる」
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 11:59:09.16 ID:btDR/5Et0
山田「……」
音尾「辛い?」
山田「……はい」
杏子「音尾、どうする?」
音尾「もう辞めたいのかな?」
山田「それは……でも、みなさんは私に辞めてほしいって思っているんですよね?」
杏子「そうだ」
音尾「そんなはっきり!?」
杏子「隠してもかわらん。山田は感づいてるだろ」
山田「な、なら……辞めます」
音尾「いいの?」
山田「……音尾さんと会えなくなるのは寂しいですけど」
杏子「そうか」
音尾「じゃあ、これに名前を書いてもらえる?」
山田「……はい」
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:03:31.32 ID:btDR/5Et0
山田「……書きました」
音尾「ありがとう」
杏子「よし。一か月、働くか?」
山田「……いいえ、すぐに荷物をまとめます」
杏子「なんだ、つれない奴だな」
山田「すいません」
杏子「音尾、その書類すぐに持って行くのか?」
音尾「あ、いいですか?」
杏子「構わん。山田の荷物の片づけはあたしが手伝う」
山田「え……い、いいですよ」
杏子「やらせろ。あたしも偶には動かないと、また怒られる」
山田「え……」
杏子「怒られるのは、誰だって嫌だからな」
山田「店長……」
音尾「じゃあ、ちょっと出かけてきますね」
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:07:47.14 ID:btDR/5Et0
杏子「こんなもんか」
山田「すいません」
杏子「謝るな。礼を言え」
山田「……ありがとうございます」
杏子「それでいい」
山田「……」
音尾「――ただいま」
杏子「どうだった?」
音尾「うん、なんとかなりそうです」
山田「音尾さん……今まで本当に―――」
音尾「じゃあ、行こうか。家まで案内するよ」
山田「え?」
音尾「ごめんね。中々、養子縁組の申請が通らなくて、だいぶ待たせてしまったね」
山田「音尾さん……!」
杏子「……八千代、パフェー」
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:11:16.33 ID:btDR/5Et0
―翌日―
相馬「山田さん、辞めちゃったね」
佐藤「いいんじゃねーの。あいつには向いてなかったからな」
相馬「そうだねえ」
佐藤「なんか嬉しそうだな?」
相馬「ちょっとね」
ぽぷら「オーダーでーす!!」
小鳥遊「山田がいないと仕事がスムーズですね」
ぽぷら「そうだね」
伊波「一人減って楽になるって変な感じだけどね」
杏子「伊波、いるか?」
伊波「はい?」
杏子「ちょっとこい」
伊波「な、なんですか?」
相馬「……ふふ」
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:13:43.44 ID:HmrwNzGe0
伊波死亡フラグ
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:14:48.45 ID:l6CZO58S0
はい逝ったー!!!伊波逝ったーーー!!
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:15:39.93 ID:btDR/5Et0
―事務所―
音尾「……あ、どうも」
伊波「あ……え?」
杏子「伊波、何か言いたいことはあるか?」
伊波「なんのことですか?」
杏子「今日、こんな動画があたしの携帯に送られてきた」
伊波「え……?」
伊波『ふっ!!』
『ドゴォ!!』
山田『かっ……!?』
杏子「なんだこれは?」
伊波「え……いや……」
音尾「……昨日ね、山田さんが見せてくれたよ。体中、酷い痣だったんだ。まるで殴られたようなね」
伊波「……」
杏子「伊波、お前、山田になにしてきたんだ?」
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:18:58.91 ID:tBhtijAy0
山田を養ってあげたい
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:22:10.82 ID:btDR/5Et0
伊波「あの……その……」
音尾「先輩として仕事を教えること、失敗を窘めることは立派なんだけど、これはやりすぎじゃないかな?」
伊波「ちが……」
杏子「伊波、今なら解雇だけで穏便に済ますつもりだ。正直に話せ」
音尾「山田さんも伊波さんを訴えるつもりはないっていってたから」
伊波「そ、そんな……わたし……は……」
杏子「伊波……」
音尾「伊波さん……」
伊波「し、らない……私……こんなこと……」
相馬「――それは嘘だね」
伊波「!?」
杏子「相馬」
相馬「だって……伊波さんが山田さん殴ってる動画が俺の携帯にこんなにもあるんだし」
伊波「な、んで……!?」
相馬「俺からしてみれば伊波さんもかなりウザいよ?男性客の接客はしないし、よく殴られるし。いい加減、辞めてくれない?」
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:24:08.14 ID:B9V0Nubx0
相馬さんwww
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:25:58.59 ID:6znV6sz30
山田がいなくなってさみしそうまさん・・・
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:28:06.30 ID:btDR/5Et0
伊波「……っ!!」
相馬「うわ!!暴力反対!!」
杏子「伊波!!やめろ!!」
伊波「私じゃ―――ない!!!」
パシッ
伊波「え……?小鳥遊くん……?」
小鳥遊「伊波さん……俺の携帯にも同じ動画が送られてました」
ぽぷら「わ、私も……」
佐藤「俺にもだ」
伊波「小鳥遊くん……ちがう……ちがうの……これは……」
小鳥遊「確かに山田は態度も悪いし仕事ができなかったけど、伊波さんのやったことは許せません」
伊波「あぁ……あの……」
杏子「伊波、警察を呼びたくない。今すぐ名札と制服を置いて出ていってくれ」
伊波「い、いや……わた、し……」
音尾「……クビです」
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:31:27.92 ID:btDR/5Et0
―数日後―
ぽぷら「はー!!忙しいなぁ!!もう!!」
小鳥遊「先輩、2番お願いします!!」
ぽぷら「はーい!!」
八千代「佐藤君、追加ね」
佐藤「わかった」
相馬「あはは、すっごい忙しそうだね」
佐藤「伊波が抜けた穴はでかいな」
相馬「あっれー?怒ってる?」
佐藤「いや」
相馬「まあ、新人が入ってくるって話だし、いいじゃん」
佐藤「使えるやつならいいんだけどな」
相馬「……そうだねえ」
杏子「佐藤、新人だ。世話してやってくれ」
佐藤「キッチン担当かよ……え?」
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:35:37.49 ID:btDR/5Et0
山田「これからキッチンでがんばる音尾葵です!!」
佐藤「な……に……!?」
杏子「たのんだぞー」
佐藤「まて!!なんで山田がいるんだ!?」
杏子「音尾と相馬の頼みだ。仕方ないだろ」
佐藤「なに!?」
相馬「いやぁー、山田さんにキッチンで働いてほしいなってずっと思ってたんだよね」
山田「はい!相馬さんに色々教えてもらいます!!」
相馬「あはは、佐藤君に全部きいてね」
山田「では、佐藤さんに聞きます!!」
佐藤「ふざけんな!!」
相馬「いいの……俺に逆らっても?」
佐藤「ぐ……わかった……山田は皿洗いでもしてろ!!」
山田「山田はもう山田じゃありません!音尾葵です!――これからよろしくお願いします!」
おしまい。
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:36:05.48 ID:Vb2hs39X0
おつ
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:36:31.11 ID:CfLhGyYC0
342 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/11/07(月) 12:36:35.70 ID:FRRl/FhR0
伊波ェ•••
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:36:42.37 ID:5WPjx9160
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:36:58.38 ID:04wEH+D/0
乙
山田ぺろぺろ
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:37:24.52 ID:6rUIhbWG0
お疲れ
面白かった
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:37:24.15 ID:otAK+9w20
相馬さんは山田の味方だったのか
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:37:27.22 ID:sRkkfOZK0
割を食ったのは伊波さんだけという
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:38:05.45 ID:E60V9o540
相馬さんは結局山田が好きなの嫌いなの佐藤さんをいじめたいの?
おつぅ!
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/07(月) 12:38:21.23 ID:qjdtkxZC0
山田良かったな
乙
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正論w
とりあえず病院行ってからバイトしてくれw
展開が読めるし、キャラが崩れすぎだし
久々に心から時間を無駄にしたと感じたSSだった
何も出来ないと本当に肩身狭い
俺「先輩Aにこれをしろと~」先輩B「いつまでやってるの?遅すぎだろ」←始めた時間を知らない。始めた直後に限って言われる
俺「分かりました」5分後、先輩A「俺これやっとけっつったよね」←先輩Bに~ループ
こういうとりあえず叩きたいだけの先輩に限ってミスが多いから、フォローで忙しくなる
で、フォローしてもらってる事も知らず忙しくなってるのは後輩のせいだとほざき、さらに上の上司から評判悪くなる
これもループ
やまだのおなかにあなあいちゃうよぉ
やめたげてよぉ
色々教えてくれる良い先輩がいたから良かったけど
キャラ崩れてるけど、これくらい他作品のSSに比べたら余裕の許容範囲だろww
お前みたいなヤツはSS読んじゃだめだってw
赤の他人である黒髪美少女にお兄ちゃんと呼ばれ
目が合っただけで毎回飛びつかれるって…
いや、流石にヤバいwww
で、結局山田の味方は音尾さんと杏子さんと相馬さんだけか?
所詮は書いたやつの自己満足。
またやってくれ
考えるのがめんどくさくなって最後てきとーに終わらせたからなんだろうけど
長編でもないんだしもうちょっと頑張って
ま、大抵の所は三ヶ月くらいは暖かい目で見てくれるけどな
しかし実際居たら困るのは伊波さんだよね。暴力はちょっとねえ…
サザエさんとかちびまる子のSSに狂気的なものが多いのと同じ理由だと思う。
普通のほのぼのSS見せてくれればいいのに。
つーか、ある程度させないとこういう話にはもってけない
あと相馬が本気だしたら佐藤は逆らえないんじゃね?
これで攻撃的って感じるのは、要領がよくて仕事ができないって経験がないか働いた事自体がないかのどちらか
むしろ注意されるだけ恵まれてるだろ
経理全般は店長じゃなくて音尾さんがやってるんだよな
でも、職場に誰がいたらいちばん嫌だって圧倒的に伊波だと思うんだが。
1期最初の伊波のうざさは異常
読まなきゃよかった・・・orz
面白かったわ
現代ファミレスのバイト先で帯刀、ロリコン、暴力女で女しか接客できない、仕事がまったくできない、の四名だと
明らかに女二人が飛びぬけて問題だもんなw
皆酷いです・・・。」
男嫌いなのは仕方ないけどちょっと…ってなる。それにしてもこのssで山田さんが救われてよかった。