1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 20:57:12.77 ID:U3Z4pAXI0
― 一年二組 教室 ―
一夏「あ、ごめん、ちょっといいかな?」
モブ子「お、織斑君!? ・・・わ、私に何か用かな?」ドキドキ
一夏「鈴・・・、凰を呼んでくれないか」
モブ子「ああ・・・うん、いいよ」ガッカリ
モブ子「あ、ねえ、織斑君! ISの乗り方を教えてくれないかな?」マケナイ!
一夏「それは構わないけど・・・、鈴のほうが上手いんじゃないのか?」
モブ子「凰さんは・・・、レベルが高すぎるんだよ。 その点、織斑君はね」
一夏「わかった。 じゃあ都合のいい時を言ってくれ」
モブ子「約束だよ! 凰さ~ん、織斑君が呼んでるよー」
モブ子「じゃあまたね! 織斑君!」ピョコピョコ
一夏「・・・」ジー
鈴「何あんた、あたしを呼びに来て他の女口説いてんの?」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 20:58:47.89 ID:U3Z4pAXI0
シャルル「・・・じゃあひとつだけ言うこと聞くよ」
一夏「セシリアの飛び方が一番綺麗だよな」
ラウラ「明日22日は”夫婦の日”だそうだ」
鈴「もう地球があんなに遠いよ」
ラウラ「よし、私が一夏の姉になってやろう」
千冬「一夏、すまない」
こういうのを書いたものです
そういう前提でよろしくおねがいします
少しの時間、お付き合いください
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 21:01:42.15 ID:U3Z4pAXI0
一夏「いや、あの子の髪さ。 前の鈴くらいだなーって」
鈴「んー・・・? ああ、そうかもね」
一夏「髪って随分伸びるものなんだな」サラリ
鈴「うひゃっ! きゅ、急に触んないでよ!」
一夏「あ、すまん」
鈴「べ、別にいいんだけどね・・・。 言ってからにしてよね」ドキドキ
鈴「で、何の用なのよ」
一夏「ああ、昼飯一緒に食わないかなーって誘いにきたんだ」
鈴「え? き、気が利くじゃない」
一夏「みんな先に言ってるぞ」
鈴「ああそう・・・」ズーン
鈴(なんとか二人っきりになれないもんかしらね・・・)
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 21:06:38.30 ID:U3Z4pAXI0
― 織斑一夏 寮室 ―
鈴「いーちかーいるー?(コンコン)入るわよー(ガチャ)何見てんの?(トコトコ)」
一夏「・・・こっちは返答もしてないんだが」
鈴「いいじゃない、そんなの。 何見てんのー?」ノシカカリ
一夏「アルバムだよ・・・って、ひっつくな!」
鈴「いーいーじゃーなーいー(ユサユサ)。 昔はずっとこんなだったでしょー(ユサユサ)」
一夏「・・・胸が当たってるんだよー」
鈴「!」バッ
鈴「・・・いつも小さいとか言うくせに・・・」モジモジ
一夏(あれ? なんかこっちまで恥ずかしく)
鈴「・・・」モジモジ チラッ
一夏「」
鈴「・・・」モジモジ チラッ モジモジ チラッ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 21:09:31.92 ID:GczBVdeE0
全く、酢豚だけ作ってればいいものを…
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 21:11:47.35 ID:U3Z4pAXI0
一夏「ほら、この写真とかさ」
鈴「お、あたしじゃん」
一夏「髪の長さ、昼に言ったくらいだろ」
鈴「そうねー」
一夏「・・・髪、触ってもいいか?」
鈴「えっ」
一夏「言ってただろ。 前もって言ってくれればって」
鈴「あ、ああ、言ったわね! ・・・ど、どうぞ?」
一夏「・・・」サラー
鈴「ふわぁ(///」
一夏「随分長いよなー、手入れとか大変だろ?」サラサラー
鈴「ま、まあね。 でも中国じゃ、髪が長いほどいいって雰囲気でねー」
鈴「切ってくれってお店で言っても『駄目ヨ! もったいないネ!』って、切ってくれないのよー」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 21:15:50.53 ID:U3Z4pAXI0
一夏「そっかー」フンフン
鈴「な、何匂い嗅いでるのよ!(///」
一夏「いや、いい匂いだなーって」フンフンフン
鈴(一夏近い近い近い!)カチンコチン
一夏「・・・」サラサラー フンフンフン
鈴(どっ、どど、どうすりゃいいのこれ!)
鈴(もうほとんど抱きかかえられてるんですけどー!)
鈴「い、一夏・・・」ドキドキ
一夏「んー?」フンフン
鈴「も、もういいかな・・・」ドキドキドキ
一夏「んー・・・、あぁ、ありがとう」スッ
鈴(こ、心の準備なしでこれはきっついわー)ドッキン ドッキン
鈴(・・・あれ? もしかしてチャンスだった?)
鈴(で、でも・・・、ちょっと、あれ以上は無理・・・)ハフー・・・
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 21:27:33.68 ID:U3Z4pAXI0
鈴「そ、それでなんでアルバム? 何あんたホームシック?」
一夏「家に誰もいないのに、ホームシックになるわけないだろ」
一夏「IS関係の本が増えて、本棚がいっぱいになったんだ」
一夏「それで、アルバムを置きに帰ろうかなって」
鈴「ふんふん」
一夏「家の掃除もするからな、ついでに」
鈴「なるほどー」
鈴「じゃあ、あたしも家の掃除手伝ってあげるわよ」
一夏「え、いや、いいよそんなの」
鈴「いいからいいから」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 21:37:58.80 ID:U3Z4pAXI0
鈴「あと、アルバム持ち帰りはしなくていいわよ。 あたしが預かってあげるわ」
一夏「いいのか?」
鈴「あたしはあんたと違って、もう基礎の本は置いてないからね」
鈴「そ、それに・・・見たくなったら、いつでもあたしの部屋に来ればいいんじゃない?」ポッ
一夏「そうか! ありがとう!」パァー
鈴「・・・ま、いいけどね」ズーン
鈴(アルバムを預かる意味とか、考えてくれないかなー・・・)
一夏「どうした?」
鈴「なんでもないわよバカ!」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 21:44:14.28 ID:U3Z4pAXI0
鈴「じゃあ、日曜9時に校門前で待ってなさいよ!」
一夏「おう」
鈴「あ、そうだ・・・このこと、誰にも言っちゃダメよ!」
一夏「お、おう」
鈴「おやすみ! 夜更かしするんじゃないわよ!」
ガチャ バタン
鈴「・・・ふふふ」ニヤニヤ
鈴(一夏の家!)
鈴「ふふふふふふ・・・」ニヤニヤ
鈴(しかも今度はふたりっきり!)
鈴「ふふふふふふふふふふふふ」ニヤニヤニヤ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 21:50:15.17 ID:U3Z4pAXI0
― 鈴音 寮室 ―
鈴「ただいまー!」ドバーン!
ティナ「」ビクッ
ティナ「お、おかえり」
鈴「んーふふふふ」ゴロゴロゴロギュウー
ティナ「また枕を絞殺するの?」
鈴「そうよねー」ゴロゴロゴロギュウー
ティナ「・・・また浮かれてる?」
鈴「そうよねー」ゴロゴロゴロギュウー
ティナ「やれやれ」
鈴「ティナ! あたしはやるわよ!」ギュウー
ティナ「はいはい、そうよねー」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 21:58:22.84 ID:U3Z4pAXI0
― 約束の日 校門前 ―
鈴「おっまたせー!」
一夏「おう、じゃあ行くか」
鈴「家に行く前に、買い物行くわよ! 買い物!」
一夏「何買うんだよ」
鈴「食器! あんたの家、中華料理用の食器が全然ないのよ!」
一夏「えー・・・。 家にある食器でいいんじゃないの?」
鈴「あんた・・・食器なめてる? スープ皿で味噌汁飲ませるわよ?」ギロ
一夏「す、すまん。 確かにそうだな」
鈴「分かればよろしい! さ、行くわよ!」グイグイ
一夏「へいへい」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 22:02:07.68 ID:ChT7e1Mq0
支援
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 22:03:52.90 ID:U3Z4pAXI0
― 駅前 デパート ―
一夏「すごい人だな」
一夏「はぐれないように、手でも繋いでるか」スッ
鈴「! う・・・うん」ギュ
鈴(きょ、今日の一夏は気が利くわね・・・)
鈴(手・・・大きいな・・・。 昔はそんなことなかったのに)
鈴(やっぱり男の子・・・なんだよね)
一夏「どうかしたか?」
鈴「な、なんでもない! ・・・手、離さないでね」ギュウー
一夏「おう」ギュウー
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 22:12:08.06 ID:U3Z4pAXI0
― 織斑一夏 自宅 ―
鈴「ただいまー!」ガチャ
一夏「・・・なんで俺より早く家に入るの」
鈴「ふふん」クルリ
鈴「あんたに、おかえりって言うためよ!」ドーン
一夏「!」
鈴「さ、ただいまって言ってごらんなさい?」
一夏「・・・ただいま」
鈴「はい、おかりなさい」ニコッ
一夏「・・・」ジーン
一夏「ありがとう」
鈴「どういたしまして!」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 22:19:39.28 ID:U3Z4pAXI0
鈴「キッチンはあたしに任せない!」
一夏「いや、勝手がわからんだろ」
鈴「他の部屋の方がわかんないわよ? それに、キッチンは嫁の城なんだから!」
一夏「いや嫁じゃないし」
鈴「い・い・か・ら! あんたは家中の窓を開ける! それから掃き掃除!」
一夏「お、おう、じゃあ頼むわ」
鈴「はい、いってらっしゃーい」フリフリ
鈴「・・・さて、と」
鈴「エプロン装着!」スチャッ
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 22:26:29.29 ID:U3Z4pAXI0
鈴「見事に二人分の食器しかないわね・・・」
鈴「夫婦茶碗・・・、ま、ここまでは想定内よ」
鈴「ここにある食器達をどうにかすれば、きっと千冬さんが・・・」
鈴「・・・」ブルッ
鈴「だ、だからこそ、新しい食器でペアを作る!」スチャッ
鈴「とは言っても、千冬さんを仲間はずれにできないしねー」カチャカチャ
鈴「よし完了! 家族って感じねー?」ムフー
鈴「さて! 掃除もちゃっちゃとやっちゃうか!」
鈴「ふーんふふーんふーん♪」ゴシゴシ
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 22:35:31.32 ID:U3Z4pAXI0
一夏「拭き掃除まで終わったぞー」ヒョイ
鈴「こっちも終わったわよー」
一夏「もう昼かー、昼飯どうしようか?」
鈴「ふっふっふ・・・」
一夏「ん?」
鈴「じゃーん! お弁当!」ジャーン
一夏「おぉ・・・!」
鈴「冷めても美味しい特製よ! お茶だけ淹れるから、座って待ってて!」
一夏「はーい」チョコン
鈴(正座して待ってる・・・。 ああもう可愛いわね!)キューン
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 22:43:52.03 ID:U3Z4pAXI0
一夏「やっぱり鈴の料理は美味いな」モグモグ
鈴「がんばって練習したからねー。 ISの訓練もあったし、大変だったのよ」ドヤ
一夏「昔の鈴の酢豚って、野菜が生のままで、食ったらゴリゴリ音がしたよな」
鈴「つまんないことよく覚えてるわね・・・」
一夏「鈴が食わせてくれた酢豚だからな! そりゃ忘れないよ」
鈴「そ、そう・・・」
鈴(こういうことは覚えてるのに、なんで約束のことだけ・・・)ブスー
一夏「うまいうまい」バクバク
鈴(・・・ま、いいか)ニヘラ
一夏「しかしこんなに美味いなら、店とか出せるかな! 親父さんから暖簾分けしてもらって」
鈴「店・・・」
モヤンモヤーン(妄想スタート)
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 22:55:45.24 ID:U3Z4pAXI0
-とある中華料理店-
鈴『いらっしゃいませー!』
幼女『いぁっちゃーちぇー!』
客『あら、可愛い店員さんね。 娘さんかしら』
幼女『はい!』
客『まあまあ、えらいわねー』
一夏『おーい、炒飯上がったぞー』
鈴『あ、はーい!』
客『まあ、ステキな旦那さんね』
鈴・幼女『はい!』
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 23:02:21.90 ID:U3Z4pAXI0
鈴「いいわね・・・、それいいわ!」ガタン
一夏「!」ビクッ
鈴(店の名前は父さんの店と同じでいいよね!)ムフフ
鈴(子供の名前は、・・・男なら一音・女なら鈴夏なんてどうかな!)キャー
鈴「一夏! あんた教えたげるから全部覚えなさい!」
一夏「え、お、おう」
鈴「あたしは~看板娘だから~厨房には立たないの~♪」クルクル
一夏「キッチンは城って言ってたのに・・・」
鈴「それはそれ~! これはこれ~!」クルクル
一夏「ああそう・・・」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 23:03:03.92 ID:nN8iC2VN0
実にいい
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 23:08:08.51 ID:U3Z4pAXI0
鈴「それでは、午後の予定を発表します」
一夏「おー」パチパチ
鈴「あたしは玄関と家の前を掃くからー、一夏は庭をお願い」
一夏「おう」
鈴「雑草は根っこから抜くこと!」
一夏「わかってるよー」
―――――――――――――――
―――――――――――――――――
鈴「ふんふんふーん」サッサカサー
鈴「むっ」
表札『織 斑 千 冬
一 夏』
鈴「ふむ・・・」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 23:12:56.21 ID:U3Z4pAXI0
きゅっきゅっ
表札『織 斑 千 冬
一 夏
鈴 音』
鈴「ほほう」ニヤリ
鈴「なんてね! なんてね!」フキフキ
鈴「れ~れれ~のれ~~♪」サッサカサー
弾「・・・何やってんの」
鈴「!?」ビクッ
弾「エプロンまでして・・・、どこの奥様かと思ったよ」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 23:15:58.97 ID:pqyM8K+z0
あれ…可愛い…?
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 23:21:32.90 ID:U3Z4pAXI0
鈴「弾! な、なんであんたが!」
弾「いや・・・一夏が帰るって連絡あったから来たんだが・・・」
弾「面白いことしてたね」ニヤリ
鈴「み、見たのね・・・」
弾「おう」
鈴「よし、殺すか」
弾「いえ! 何も見てません!」
鈴「よし」
鈴「手伝いは、あたしがやってんの。 あんたいらないわよ!」シッシッ
弾「そうみたいだな。 ・・・それに」
弾「馬に蹴られたくもないしな」ニヤリ
鈴「ぐっ・・・」カァー!
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 23:26:49.51 ID:U3Z4pAXI0
弾「今日は帰るか・・・と、その前に」
鈴「・・・何よ」
弾「蘭がな、IS学園受験するってよ」
鈴「一夏から聞いたわ」
弾「なんでIS学園か、お前なら分かってるんだろ?」
鈴「・・・」
弾「あいつ、本気みたいなんだよな」
鈴「・・・そんなこと、ずっと前から分かってるわよ」
弾「俺は一応、あいつの兄だからな。 あいつが本気なら、あいつを応援するよ」
弾「じゃあなー」シュピッ
鈴「・・・こっちだって本気なんだから」
鈴「負けるかーー!」ゴォォォ!
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 23:32:22.07 ID:U3Z4pAXI0
一夏「草むしり終わったぞー」
鈴「おつかれさまー」
一夏「一休みしたら、帰るか」
鈴「おやつあるわよー。 杏仁豆腐!」
一夏「おお」
鈴「これをフルーツみつまめの缶詰と合わせますと・・・フルーツみつまめ杏仁豆腐の完成!」ジャーン
一夏「名前長ぇ!」
鈴「さ、どうぞ!」
一夏「いただきまーす」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 23:40:32.31 ID:U3Z4pAXI0
一夏「手伝ってくれたおかげで早く終わったよ。 ありがとうな」
鈴「このくらい、大したことないわよ」
一夏「それでもなー、やっぱり何かお礼をしたいな」
鈴「別にいいんだけどねー、あんたそういうところ律儀よね」
鈴「うーん・・・。 じゃあさ、このフルーツみつまめ杏仁豆腐を食べさせて!」
一夏「名前長ぇ! ・・・そんなことでいいのか?」
鈴「大したことない事のお礼は、大したことない事でないとダメでしょ」
一夏「鈴がそう言うなら、それでいいぞ。 じゃあ・・・」ハイ、アーン
鈴「はいストップー」
一夏「ん? なんだよ」
鈴「よいしょっと」ポスン
一夏「・・・なんで俺の膝に乗るの」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 23:51:23.95 ID:U3Z4pAXI0
一夏「・・・あの」
鈴「あ~ん」アーン
一夏「いやこれは」
鈴「あ~~~ん」パタパタ
一夏「・・・いいけどね」ハイ、アーン
鈴「あんむ・・・、次! あ~~ん」アーン
一夏「・・・」ハイ、アーン
鈴「なんかこういうのって・・・こ、恋人みたい?」ポッ
一夏「俺は、雛鳥に餌を運ぶ親鳥の気分だよ」
鈴「なんですってぇ?」ギヌロ
一夏「なんでもないです。 はいあ~ん」ハイ、アーン
鈴「あ~ん」アーン
鈴(いいわ、これ・・・、ああもう顔が緩んで止まらないわ!)ニヤニヤ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 23:59:19.18 ID:U3Z4pAXI0
鈴「食器も片付いたわよー」
一夏「んじゃ帰るか」
鈴「そうね、そろそろ戻らないと夕食に間に合わないわ」
一夏「忘れ物ないかー?」
鈴「ないわよー」
一夏「なんでこういう質問の時って語尾が伸びるんだろうな」
鈴「返事も伸びるからいいんじゃない」
一夏「それもそうだな」
鈴「あ、納得したの」
42 :
忍法帖【Lv=23,xxxPT】 :2011/04/09(土) 00:02:46.33 ID:2cdI0kr2Q
超俺特紫煙
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/09(土) 00:07:51.26 ID:eBPKbFUW0
鈴「じゃあ先に出てね」
一夏「おう」
一夏「いってきます」
鈴「はい、いってらっしゃーい」フリフリ
一夏「・・・」ジーン
一夏「なんかいいな、こういうの」
鈴「いつでもやったげるわよ! だから家に帰る時はちゃんとあたしに言うのよ!」
一夏「おう」
一夏「よろしくおねがいします」ペコリ
鈴「まかせときなさい!」ウムウム
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/09(土) 00:14:39.35 ID:eBPKbFUW0
鈴「ゆうやーけこやけーーのぉー あかとぉんぼぉー」テクテク
一夏「・・・」テクテク
鈴「・・・」テクテク
鈴「ゆうやーけ」
一夏「続きは!?」
鈴「知らないわよ?」
一夏「なんでだよ」
鈴「あんたが昔っから、ここしか歌わないからよ!」
一夏「そ、そうだっけか? ・・・確かに続き知らない」
鈴「中国に帰っても、夕焼け見るたびに思い出してたのよ」
一夏「・・・」
鈴「でも、あんただけ、いなくて・・・」ジワ
一夏「・・・もうこれからは、ずっと一緒だろ?」テツナギ
鈴「・・・絶対だからね」ギュ
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/09(土) 00:25:15.92 ID:eBPKbFUW0
鈴「一夏、あたしがいなくなって・・・寂しかった?」
一夏「そりゃね」
鈴「そっか・・・そうよね」
一夏「・・・おう」
鈴「でもね、きっとあたしのほうが寂しかったと思うわよ」
一夏「いやいや、俺のほうが」
鈴「あたしよー」
一夏「俺だってばー」
ゼッタイゼッタイ,アタシナンダカラー イーヤ,オレダネ! ナンデヨー ダッテサー
鈴(もう絶対、離れないからね! 覚悟しなさいよ、一夏!)ムフー
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/09(土) 00:30:47.76 ID:eBPKbFUW0
― 食堂 ―
シャル「あ、一夏ぁー、こっちこっち」
一夏「おう」
ラウラ「今日はどこにいたのだ? 電話も繋がらなかったぞ。 ・・・浮気か?」
一夏「ああ、電話の電池切れてたな。 家に帰ってたんだよ」
シャル「一夏さんのお家ですか? 何かありましたの?」
一夏「いやぁ、ちょっと掃除にね」
箒「そういうことなら、私に言え。 幼馴染として手伝ってやる」
鈴「残念! あたしが手伝うことになってるのよ!」ヒョコッ
箒「な、なんだと!」ガタッ
鈴「幼馴染って言うなら、あたしもそうよね? まぁそういうのは関係なく、あたしは手伝うけどね」ドヤ
箒「ぐ、ぐぬぬ・・・」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/09(土) 00:34:52.79 ID:eBPKbFUW0
セシリア「そ、それでも皆でやれば効率が」
シャル「うんうん、そうだよ!」
一夏「そんな大したことじゃないんだって」
一夏「もともと、俺一人で済む用事だしな」
鈴「そうそう」コクコク
鈴「一夏のことは」
鈴「あたしに、任せておきなさい!」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/09(土) 00:35:32.38 ID:eBPKbFUW0
___ -‐z _
ヽ__>ァ'´ /: : : : : :`: .
f´: : : : : }∠ イ:/: : : : : : : : :\
__| : : : /⌒Y : :/ : : :/: : / j: : : : :ヽ
| j: : : :`ヽ / |: :/ : : :/!: :/イ | : : : : : '.
|/ : : : // ./!/!: : ;厶{_/_ |:リ.: : : : : : ; 「ねっ、一夏!」
/′: : :f´ 厶| :|: :/_,仏、 `lメ!: : : : ; : .:
. `7: : : : /| / r | :| {「rヘ圦ヽ! |: : : :/: : :i
/ : : : /: |_,人 l(|八 | ゞソ ノイメ、: : :!
/ : : : / : :/‐vヘ_| : : |" _ ´ =ミY: : :/:|
/ : : : /: >''⌒ヾト | : : |/`^ヽ、 ' ,.ィ|: :{/ハ!
. / : : K´ : /, !ト| : :八 ノ 人 :/V| }
i : : /| `ヾ l !|l|: ∧ーz:一う´: : :/ ′/
|: :/ || ||\ |l|: i }/:/ { {: : : :/
|:/ /|| || 、 \ | l|: |/l}/}ノ| |: : :/ ⌒☆
|! /: l| || ヽ ヽ!/|:/ (`Yニヽ/
i: : lト、 《 Y/ミxイ::`{r─ }
|: : :ゝ`ヽ リ 〃「`ヾ::ヘl!ノ´ハ
おわり
52 :
◆bommVHCpxo :2011/04/09(土) 00:36:40.25 ID:eBPKbFUW0
おわりました
ダラダラさせるなら、きっと鈴ちゃんが一番相性良いだろうと思います
熟考しない的な意味で
料理得意っぽい描写もあるけど、調理で使える厚さで野菜の皮剥いちゃうとか、どっちなんでしょ
お付き合いありがとうございました!
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/09(土) 00:36:43.39 ID:2lV/9kN/O
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/09(土) 00:38:17.32 ID:nro3Anny0
乙
今日はいい夢見れそうだ
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/09(土) 00:41:58.59 ID:dimk+D0BO
乙です
鈴かわいいよ鈴
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/09(土) 01:06:13.69 ID:JG6j6c3pO
素晴らしいスレだった
ペンギンパレード (2011-07-01)
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鈴は可愛いだろ。
他は可愛すぎてヤバイだけだ。