1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:21:29.80 ID:dwG79FaS0
澪『何言ってるんだよ。自分の部屋なのに、パンツなんて穿くわけないだろ』
律「えっ?」
澪『じゃあな。律も遊んでばかりいないでちゃんと勉強もしろよ』
律「ち、ちょっと待った!」
澪『なに?』
律「あの~……、ってことは澪さんは今ノーパンでいらっしゃると?」
澪『あたりまえだろ。どこの世界に自分の部屋にいるのにパンツ穿く奴がいるんだよ』
律「……」
澪『じゃあ、切るぞ』
律「あ、あのっ!」
澪『ん?』
律「今から澪んち行っていい?」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:22:23.73 ID:dwG79FaS0
澪『はぁ? だから私は今勉強してるって……』
律「する! 私も勉強するからっ!」
澪『……まぁ、そういうことなら』
律「じゃあ、すぐ行くからな!」
澪「ああ、わかった」
ピッ
律「こ、こうしちゃいられねぇ!!」ダダッ!!
紬「うふふ、さっきりっちゃんがこの通りに入りかかって来てた」
紬「後ろから回りこんで驚かせちゃおっと♪」
紬「……」
紬「早く来ないかな、りっちゃん」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:23:05.16 ID:dwG79FaS0
・ ・ ・ ・ ・
律「はぁはぁ……」
律「な、なんで私はこんなにも全速力で澪の家まで走ってきてしまったんだろう」
律「と、とりあえず」ピンポ~ン
ガチャ
澪「やけに早かったな律」
律 ドキッ!!
澪「ん? どうした? ずいぶんと顔が赤いけど……」
律「い、いや! は、走って来たからさ! あ、あははは……」
律(今の澪、ノーパンなんだよな///)
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:23:42.74 ID:r6oQqPdL0
支援せざるをえない
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:23:44.82 ID:dwG79FaS0
澪「走ってくるだなんて、そんなにも私と勉強したかったのか?」
律「いや、まぁ……。うん」
澪「な、なんでそこで肯定するんだよ。なんか気持ち悪いな」
律「ち、違うってば!」
律「澪が……。そうそう、澪が一人寂しく勉強してるのを冷やかしてやろうって思って」
澪「はぁ、そんなこったろうとは思ったよ」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:24:19.75 ID:30eHk/GN0
ムギをほっとくなんて・・・
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:24:46.49 ID:YCZydi0w0
ムギドンマイ
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:26:30.98 ID:dwG79FaS0
澪「私は一人寂しく勉強してる方が捗るのでどうぞお引き取りください」
澪「じゃあな」
律「ちょ! せっかく親友が訪ねてきたのに、追い返すってのかよ!」
澪「その親友に勉強の邪魔をされる者の身にもなってみたらどうだ?」
律「だから、今日は本当に澪に勉強見てもらいたくって……」
澪「本当か~?」
律「本当、本当」
澪「仕方ないな。でも、律に勉強する気が無いってわかったらすぐに帰ってもらうからな」
律「わかった、ちゃんと勉強します!」
澪「まぁ、私も律に教えながら勉強するってのも気分転換になっていいけどさ」
律「ノーパンなのも気分転換?」
澪「それは常識だろ」
律「へ、へ~……」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:27:20.54 ID:dwG79FaS0
澪自室
律「ふぃ~っ、やっぱ部屋の中は涼しいなぁ」
澪「すごい汗……」
律「なんせ走ってきたので」
澪「とりあえず、タオルと何か冷たい飲み物持ってくるから」
律「ああ、うん。ありがと」
澪「部屋、漁るなよ」
律「わ~ってるって」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:28:23.11 ID:dwG79FaS0
律「……澪と知り合って幾年か経つが」
律「それなのに澪のこんな特殊な性癖は知らなかった」
律「と、言うよりも、澪自身はそれが常識って言ってたな」
律「てことは、秋山家ではそれが普通なんだ」
律「今までのあいつも部屋にいるときはずっとノーパンだったんだ……」
律「そ、そう考えるとなんだかドキドキしちゃう///」
律「って! な、なんで澪のノーパンごときでときめかなきゃいけないんだ!?」
律「そもそもなんで私はこんなにも慌てて澪の家に来てしまったんだろう……」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:29:34.20 ID:dwG79FaS0
律「私だって自分の部屋にいるときくらいは靴下を脱ぐ」
律「澪にとっては自室でのノーパンは私にとってのノーソックス程度のものなんだろうな」
律「うん、そうだ。そんなに深く考えることでもない」
律「……」
律「でも裸足とむき出しじゃかなり状況が違うよな気が……」
律「きっと自分の家に居るときは常にノーパンがこの秋山家のしきたりなんだ」
律「ノーパンな奴がジャスティス! 真実の王者!」
律「澪を見続けることが、私のファンタジー」
ガチャ
澪「生きることが好きさ~♪」
律「!?」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:30:35.29 ID:VNZCF7T20
澪に対抗して律はノーパンノーブラで行こうぜ
あ、元から律先輩はブラ付ける必要ありませんでしたね
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:31:26.88 ID:dwG79FaS0
澪「おっ、ちゃんといい子にして待ってたな」
律「あ、あたりまえだろ」
澪「じゃあ、そろそろ勉強始めるか」
律「あ、あのさ」
澪「なに?」
律「わ、私もノーパンになった方がいいのかな~って」
澪「はぁ? 何言ってるんだよ律」
律「えっ?」
澪「人の家にノーパンで上がりこむなんて、ちょっと失礼じゃないか」
律「あ、ああ、うん……。私もそう思う」
律(なんだよ、その土足で上がりこむ、みたいな言いかた……)
澪「まさか、律、本当に今ノーパンなんじゃ……」
律「いやいや、それはないから!」
澪「だよな、さすがにそこまで非常識な人間じゃないよな」
律(基準がわからん……)
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:33:37.85 ID:dwG79FaS0
・ ・ ・ ・ ・
澪「だから、ここがこうなって……」
律「う、うん」
律(うひゃ~! 近い近い! ノーパン澪とここまで接近するなんて頭がフットーしそうだよおっっ)
澪「おい、ちゃんと聞いてるのか?」
律「あ、ああ、聞いてるって!」
澪「そ~かな~?」
律(な、なんでこんなにも澪を意識してしまうんだ!)
律(それもこれも澪がノーパンなのがいけないっ!)
律(この淫乱娘っ! 父さんはお前をそんな風に育てた覚えはないぞっ!)
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:35:27.32 ID:VFJavrOw0
この澪はきっと貧乳な双子の妹と入れ替わっている
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:35:47.53 ID:dwG79FaS0
澪「ほら、次はここ。さっきの解法応用したら解けるから」
律「うう~ん……わからん」
澪「ったく、仕方ないなぁ」
澪「いいか? 考え方としては……」
律「あ、あのさ……」
澪「なんだよ」
律「ちょっと近すぎない?」
澪「だって、こうやってくっつかなきゃ教えられないだろ」
律「そうなんだけどさぁ、なんて言うか……気になるって言うか……」
律(その、ズボンの下は……ダイレクトで……///)
澪「はぁ?」
律「あの……その……///」モジモジ
律(って、なんで私はこんなおかしな気分なんだ!?)
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:38:22.47 ID:dwG79FaS0
澪「……」
律「な、なんだよ、急に黙って」
澪「実は、私も今、律と同じ気分……なのかも……///」
律「えっ?」
澪「律がうちに来たときから、本当は私、我慢できなくって……///」
律(こ、こいつ、最初っから私のことをノーパンで誘ってやがったのか!?)
澪「何度も、律に私の気持ちを伝えようって思ってたんだけど……」
律「み、澪……」
澪「とりあえず……先にシャワー浴びない……?」
律「!?」
律「おいおい! 恋愛経験がない私でも、少女コミックや雑誌などから仕入れた知識で
そのシャワーの後に何が行われるかは、はっきりと見えちゃってるぜ!」
律「でも、澪となら別に嫌じゃないけどさ! むしろ願ったり叶ったりだけどさ!
けどまだ昼間だし、おばさんだっているし……」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:38:53.70 ID:Fha02ye+0
,. :´:  ̄ ̄: ミ: ..、
/. : : :}/二二ミ 、:.\
/ : :/: : :爪: : : : } : : `\: ヽ
.′: ;. : : 厂⌒´ ` ̄` ミ:i : }
i. : : :| : : :| |:.〈
}: :}: :| : : :|≧ー' ー≦ }: :|
ノ: :|r┤: : :!TラT TラT / : |
/-‐八 i ∧:{ ヒ:ツ ヒ:ツ {: : :′ グッヘッヘ
ノ-z∧: :.:ト , , ' , , .小/
}从 : ト、 ー'ー' ノ:.:|
/´ ̄´ ト:ト ミ ┬ァ< }:.:∧
.′ | 入. 〈 ,ィ^ j:/ }
r{ ヽ} ヽrヘ>rYzノ\{V ハ
〉 _,n〉 //}Yrヽ. | ∧ _,n_
i _r{_j_j 〈〈/介i_〉〉 | 〉 /、j_j_}.
廴_{ }┘ 'つ ` } |!厂 j /´レ' つ ru
| 入 ノ |_jlj | / /¨′
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:41:00.21 ID:dwG79FaS0
澪「な、何を言ってるんだ?」
律「へっ?」
澪「私はただ、律が汗臭いからシャワーでも浴びてほしいなって思っただけで……」
律「……えっ?」
澪「本当はそんな汗臭い律を部屋に上げるのは嫌だったんだけど、さすがに律も女の子だからさ
ストレートに汗臭いぞ、なんて言うのは可哀相だと思って我慢してたんだ」
澪「だけど、やっぱり私が近くにいくと自分の汗臭さが気になって私に気を遣ってるのかなって思ってさ」
澪「他人の家に来ていきなりシャワー貸してくれ、なんてのも確かに言い辛いよな」
澪「だから、ここは私から律にシャワーを勧めてみたんだけど」
律「……そ、そっか」
澪「ところでシャワーの後に行われることって……?」
律「だぁぁぁっ!! なんでもない! ちょっとシャワー借りるぞっ!」
澪「あ、ああ……」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:42:52.83 ID:VNZCF7T20
なかなか焦らすじゃないの
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:44:18.60 ID:dwG79FaS0
・ ・ ・ ・ ・
シャワワァァァァァァァァ
律「な、なんという勘違い」
律「それもこれも澪がノーパンなのが悪いっ!」
律「……」
律「まぁ、変な期待を抱いたのも事実だけどさ……」
律「私も飛んだ変態だってことか……」
律「……」
律「いや、どう考えても部屋でノーパンでいるやつの方が変だろ」
律「それに比べれば私のなんて思春期によくある乙女の妄想!」
律「『先にシャワー浴びてこいよ』なんて言われてキュンとこない乙女なんていない!」
律「それ故の暴走!」
澪「おーい、律」
律「ひゃいっ!?」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:46:36.29 ID:dwG79FaS0
澪「なんだよ、変な声出して……」
律「いや、急に声掛けるから……」
澪「着替えここに置いとくからな」
律「ありがと……ってか、悪いな。それって澪のだろ?」
澪「いや、律の服だけど」
律「な、なんで澪の家に私の服がっ!?」
律「まさか、最近見ない服があるなって思ってたけど
それって夜な夜な澪が私の部屋に忍びこんで盗っていってるんじゃ……」
律「澪! そんなことするくらいなら私に言ってくれればいくらだって……」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:47:44.04 ID:dwG79FaS0
澪「なに馬鹿なこと言ってるんだよ……」
律「ん?」
澪「律がしょっちゅうウチに泊まりにきては着替えを置いたまま忘れて帰っていくからだろ」
澪「おかげで我が家のタンスの一角には律のコーナーがあるくらいなんだから」
律「ああ、それで毎回手ぶらで澪の家に泊まりにきてもなぜか着替えがあるわけだ」
律「長年の謎がやっと解けたよ」
澪「馬鹿か……」
律「う、うるへぇ」
澪「シャワー浴び終わったら、また勉強の続きするからな」
律「お、おう」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:50:14.57 ID:dwG79FaS0
律「ふぅむ……」
律「ノーパン以外はいたって常識人なんだけどなぁ」
律「だけど正直これから先、澪の部屋に来るたびに澪がノーパンだって知ってしまったせいで変な意識しちゃうし」
律「私の体と心がもたん!」
律「いっそのことノーパンは異常なことだって言ってやるか」
律「でも、なんて言って伝えるべきか……」
律「澪のことだ、一般常識とはかけ離れたことを長年続けていたなんて事実を知ったときは
そんな自分に対して自己嫌悪に陥って、めちゃくちゃ落ち込むに違いない……」
律「最悪再起不能で引きこもりに……」
律「かといって、早く辞めさせないとなんか変なことになってもあれだし」
律「……とくに私が」
律「う~ん……」
律「どうするべきか……」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:52:52.08 ID:dwG79FaS0
・ ・ ・ ・ ・
律「はぁ~、さっぱりした~」
澪「やっと来たか。さぁ、さっそくさっきの続きを……」
律 キョロキョロ
澪「どうしたの? 何か探し物?」
律「え? いや、あははは……」
律(作戦その一 陰毛発見作戦!)
律(ノーパンだってことはそれだけ部屋の中に陰毛がもじゃもじゃと落ちてるってことだ)
律(その辺をやんわりと指摘して、やっぱりパンツ穿いた方が衛生上にも良いって方向に)
律(……にしても、澪は結構几帳面だから部屋も綺麗だし)
律(陰毛どころが髪の毛一本すら見つからない……)
澪「おい、律。なにそんな挙動不審な動きを」
律「いや~……その~……」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:54:25.27 ID:zMt+tyQx0
まさかのパイパンきたーっ
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:56:00.27 ID:dwG79FaS0
律「澪の部屋ってやっぱり綺麗だな~って思ってさ」
澪「うん、まぁ気づけば掃除機かけたりしてるからな」
律「それに比べて私の部屋は汚いからさぁ~」
澪「そうか? 確かに服が脱ぎ散らかしてあったりすることもあるけど
基本片付いてると思うんだけど」
律「いや~、それがさ~。たま~に『ええっ!? なぜこんな所にチリチリの毛がっ!?』
ってことがあったりさぁ~」
澪「なんだ、律は剃ってないのか?」
律「……へっ?」
澪「私はもう全部剃っちゃってるから部屋に陰毛が落ちてるなんてことはまずないな」
律「えっ……あの……」
澪「って言うか、ノーパンでいるんだから、むしろ剃らない方がおかしいだろ?」
律「ああ、うん……そだね」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:57:10.24 ID:r6oQqPdL0
うおおおおおお!
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:57:34.47 ID:5lj/dEy80
つーか自室では全裸だよな
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/26(土) 23:59:22.60 ID:dwG79FaS0
澪「まぁ、私もそれに気づいたのは最近だったけどさ」
澪「だけどやっぱり剃った方が部屋に陰毛も落ちないし
なによりさっぱりして気持ちがいいぞ」
律「……」
澪「って、はっ!?」バッシーン!!
律「いでぇ!?」
律「な、なんで急に叩いた!?」
澪「は、恥ずかしいこと言わせるな!」
律「はぁ?」
澪「その……律がいきなり……い、陰毛……とか……言うから
私もついつい普通に話しちゃったじゃないか……」モジモジ
律「お前にはもっと根本的なところで恥らいを持って欲しい(主にノーパンで)」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 00:03:45.49 ID:OaSbfF9c0
澪「あんまり変なこと言ってると、もう勉強教えてやらないぞ」
律「あ、それは普通に困るから勘弁して下さい」
澪「だったらもう変なこと言うなよ」
律「へ~い」
律(クソッ、ダメだったか……)
律(続いての作戦は……)
律(ってか、陰毛作戦しか頭に浮かばなかったんだよなぁ……)
律(万策尽きた。いや結局一つしか思いつかなかったんだけどさ)
律(ここはもう直球で勝負してみるか)
律(こんな策を考えて上手く行かずに悩むくらいなら
いっそズバッと言った方が私らしいよな!)
律(何よりも、私が変な気を起こす前に!)
律「あのな、澪」
澪「なに?」
律「例え自分ちの中でもノーパンは変だと思う」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 00:07:56.71 ID:OaSbfF9c0
澪「お、おいおい。急に何を言い出して……」
律「私は自分の家でもちゃんとパンツ穿いてるし、きっと唯だってムギだって梓だって。
私たちの知り合い全員に聞いたってノーパン派は皆無だと思う」
澪「……」
律「なぁ、別にこれを周りに言いふらしたりなんてしないからさ
確かにノーパンは変態だろうけど、今更そのことで私が澪の見方を変えるなんてことはないから」
澪「ノーパンは……変態……」
律「いや、その……変態っていうか、穿く方が普通って言うか……」
澪「私は……普通じゃないんだ……」
律「だ、だから、それは今までで、これからはちゃんとパンツ穿けば問題ないんだってば」
澪「ううっ……私は……とんでもない痴女だったんだ」
律「いや、そうじゃなくて……」
澪「律はそんな私に欲情しちゃうような変態さんだったんだ……」
律「なっ!? わ、私は変態じゃねーぞ! 変態ってのはお前みたいな年中アワビ剥き出し娘の事を言うんだ!!」
澪「うわ~~~~ん!!」
律「し、しまった!!」
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 00:12:10.74 ID:OaSbfF9c0
・ ・ ・ ・ ・
澪「すん……すん……」
律「悪かったって……。だけどノーパンのお前もいけないんだぞ」
澪「ううっ……」
律「ほら、これで涙を拭いてさ」
澪「これ、パンツ……」
律「あ、ごめん、適当に部屋のクローゼットの引き出しから引っ張り出したやつだったから」
澪「……わざとでしょ」
律「まぁ、とりあえず、それ穿けよ」
澪「……私だって、ノーパンがおかしいってことぐらい知ってるもん」
律「じ、じゃあ何でそんなに泣きじゃくって……」
澪「……私が悲しくなったのは、律が昔のことを忘れていたっていう事実」
律「ど、どゆこと?」
澪「本当に忘れちゃったの?」
律「え、え~っと……」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 00:16:18.58 ID:OaSbfF9c0
澪「私がノーパンなのも全部律が言い出したことが切っ掛けなのに……」
律「嘘……だろ……」
澪「そう、あれはまだ私達が出会って間もない小学生だった頃」
律「き、急に語りだすなよ……」
澪「律はやんちゃ者でいつも男子と混じって遊んでいた」
律「ん、まぁ、聞くけどさ……」
澪「私はというと、少し病弱で季節の変わり目にいつも風邪をこじらせては学校を休む、そんな薄幸の美少女だった」
律「確かに小さい頃はよく風邪ひいて学校休んでたよな。でも自分で美少女って……」
澪「……」
律「……」
澪「……」
律「ま、まぁ、確かにその頃から澪は綺麗だったよなぁ~」
澪「そんなある日、私はまた体調を崩して学校をお休みしてしまった」
律(面倒臭ぇ……)
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 00:20:46.15 ID:OaSbfF9c0
~~~~~~~~~~~~~~~~
美少女澪ちゃん「コホンコホン……」
やんちゃりっちゃん「澪ちゃん、大丈夫?」
美澪「うん、いつもお見舞いありがとうね、りっちゃん」
やん律「だって澪ちゃんに早くよくなって欲しいから」
美澪「私、すぐ風邪引いちゃって……よく学校お休みしちゃうから、あまりお友達と遊ぶこともできなくて……」
やん律「澪ちゃん……」
美澪「だけど、こうやってりっちゃんがお見舞いに来てくれるから寂しくないよ
ありがとうね、りっちゃん」
父母会のお父さん達の憧れの的澪ママ「本当にありがとうね、りっちゃん。
でも澪の風邪うつるといけないからそろそろお家に帰ろっか」
やん律「私大丈夫だよ! 風邪なんて引かないもん! だからもうちょっとだけ澪ちゃんと一緒にいる!」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 00:22:58.44 ID:OaSbfF9c0
病弱な黒髪美少女澪ちゃん「りっちゃんは、体が丈夫でいいなぁ……」
パイナップルが一番似合う女の子りっちゃん「澪ちゃんも鍛えればいいよ!」
黒髪美澪「でも、どうやって鍛えればいいのかわからないよぉ」
パイナッ律「う~ん……そうだなぁ~」
黒髪美澪「あ、もうそろそろ5時だよ」
パイナッ律「本当だ、もう帰る時間だ……」
パイナッ律「だったら明日までに澪ちゃんが元気になれるような方法考えてくるね!」
黒髪美澪「えっ?」
パイナッ律「私に任せなさい!」
黒髪美澪「うん!」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 00:26:38.09 ID:OaSbfF9c0
そして翌日
好きなお菓子はガトーショコラな澪ちゃん「りっちゃん、いらっしゃい」
好きなお菓子はふ菓子なりっちゃん「じゃ~ん! 今日の給食で出たプリン持ってきてあげたよ~」
ショコラ澪「うわ~! ありがとうりっちゃん!」
ふ菓子律「それと~、昨日言ってた澪ちゃんが元気になる方法」
ショコラ澪「何かわかったの?」
ふ菓子律「うん! 休み時間に学校の図書室で調べたんだ」
ショコラ澪「そうなんだ~」
ふ菓子律「この民間療法大全ってのに載ってたんだけど」
ショコラ澪「たくさん載ってるねぇ」
ふ菓子律「中にはお金の掛かるものとかもあるんだけど、私たちじゃそんなにお小遣いもないし」
ふ菓子律「でも、これなら今すぐにでも出来るよ!」
ショコラ澪「ノーパン健康法?」
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 00:32:54.82 ID:OaSbfF9c0
澪「その日から私は常にノーパンで過ごすようになった」
澪「そのおかげかどうかはわからないけど、それからピタッと風邪もひかなくなったんだ」
律「そんなことが……。いや、でも確かにあったと言われればあったような……」
澪「スカートやワンピースを着るのをやめ、私服はパンツルックで決めるようになったのもこの頃からだ
さすがにスカートでノーパンは耐えられそうになかったからな」
澪「でも中学に上がって制服がスカートになったから、ノーパンでいるのは部屋の中だけにしようって」
律「小学生の頃なんてかなり適当に生きてたからなぁ。
そんな無責任なことを言った可能性も大いにある」
澪「ふふっ。私だってそんなことだろうとは思ってたよ」
澪「だけど、例えふざけてたとしても、私にとってはノーパンでいることこそが律との絆だったんだ」
澪「律が私にくれた、丈夫な体になるための思いやり
思いは見えなくても、思いやりは見えるもんな」
律「澪……」
澪「だけど、もうそんなに風邪もひかなくなったし……そろそろいいかなって」
律「いい……のか?」
澪「うん……私……」
澪「私、パンツ穿くよ!!」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 00:35:23.86 ID:OaSbfF9c0
律「すまん澪、私が言い出したことなのに……澪を傷つけるようなこと言ってさ」
澪「いいよ、もう年中アワビ剥き出し娘とは今日限りでサヨウナラだよ」
律「なんだか残念な気も……」
澪「なんだよ、結局ノーパンの私にムラムラきてたのか?」
律「そ、そんなわけねーし!!」
澪「そっか……」
律「……うん」
澪「……」
律「……」
律「あ、あのさ」
澪「な、なに?」
律「今日、澪んちに泊まってもいいかな……」
澪「……ダメ」
律「そ、そっか……」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 00:38:19.05 ID:OaSbfF9c0
澪「たまにはさ、律の部屋に泊まりたいな」
律「えっ?」
澪「駄目なのか?」
律「い、いいし! 大歓迎だし!」
澪「そっか、よかった」
律「あ、でもちょっと待った!」
澪「なに?」
律「部屋を少し掃除したいなぁ~と……」
澪「そんなことだろうと思ったよ」
澪「待っててあげるから、さっさと私が入っても恥ずかしくない程度に綺麗にしといてくれよ」
律「すぐ片付けてくる! 終わったら連絡するから!」
律「あと、ついでに聡の奴も追いだしてくるから!」
澪「あんまり手荒なことはよしてやれよ~」
律「じ、じゃあな! また後で!」
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 00:41:51.68 ID:OaSbfF9c0
澪「ふ、ふっふっふっふ……」
澪「実に危なかった……」
澪「律から部屋でノーパンでいるなんて普通じゃないって言われてすごくあせった
ってか、律に出会う前から普通に部屋ではノーパンで育ってきてたし……」
澪「まさか自分が世間一般とはかけ離れた、しかもそれがとんでもないレベルの変態だったなんて。
まぁ、正直言って薄々気づいていたけど……その開放感からやめ辛かったし。
でも、そんなこと知られたら、将来律に酒の席での鉄板ネタにされてしまうところだったに違いない」
澪「とっさに思いついた嘘だったけど、こんなに上手くいくなんて」
澪「自分のストーリーテラーっぷりが恐ろしい」
澪「律だって幾ら昔のことだからってこんな馬鹿みたいなエピソードは
私の作り話ってことくらい気づきそうなもんだけどな……」
澪「……」
澪「律が馬鹿でよかった!」
その夜、2人は律の部屋の同じベッドで眠ったとさ
いつも仲良し澪と律!
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 00:42:53.59 ID:xYFSXJa10
うわあああああああああああああああ
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 00:43:01.40 ID:PAxR5Pv10
おい肝心なところの描写が抜けてるぞ
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 00:44:31.05 ID:OaSbfF9c0
そして、そんな幼馴染がイチャコラしていた夜遅く、駅前商店街にて…
紬「……」
斎藤「お嬢様、そろそろお屋敷にお戻りになられては……」
紬「黙りなさい斎藤、私はりっちゃんを驚かすまで家には帰らないと決めたのよ!」
斎藤「しかし……」
紬「友達を驚かすことが私の憧れ。その後、流れで『じゃあ、ゲーセンにでも行くか』となるのが私の夢」
紬「そして、そのゲームセンターでぬいぐるみ取ってもらったり、プリクラ撮るのが私のレジェンド!!」
紬「そんな伝説を達成するまでは一歩もここから動かないわっ!」
彼女の願いが叶ったのはその3日後だったという
炎天下の元ひたすら待ち続けた紬は頬が痩け目の下はくまだらけ
律はそんな紬の姿に、そして何よりもその執念に驚きを隠せなかった
そんな驚愕の表情を見て取った紬は満足そうな顔で気を失いそのまま入院した
いつも全力紬ちゃん!
おしまい
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 00:45:24.05 ID:AOKWQWz30
律澪のあわびしゃぶしゃぶパーティは……
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 00:46:09.23 ID:z2EHR9CZ0
こんな事って…
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 00:47:18.77 ID:hyQuXU/N0
むぎゅあほすぎわろた
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 00:49:47.16 ID:1K9bZlwa0
乙
こういう馬鹿馬鹿しいSS大好き
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