1 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:05:18.676 ID:K5jCiSdA0.net
ヴィーネ「かんぱーい!」カァン
ガヴリール「ぱーい!」カァン
ガヴリール「……プハァーっ! なんだろう、これのために生きてるって感じだわ」
ヴィーネ「ガヴったら、日に日におっさん臭さが増してるわね」
ガヴ「だってしゃーねーじゃん! 私早生まれだから一足早く二十代後半だぞ?
もうやってられないよー!」
ヴィーネ「だからってオレンジジュース飲んでプハァーはないでしょ」
ガヴリール「ほう、私に吐けと?」
ヴィーネ「ごめん。片付けるの大変だったからもう飲まないで」
ガヴリール「よろしい」
店員「しゃっしたー、皮の塩2本と砂肝塩2本でーすwwww」
ガヴリール「まあ場に酔うって言葉もあるし飲もうぜ」
ヴィーネ「そうね」
5 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:08:47.634 ID:K5jCiSdA0.net
ヴィーネ「でー、聞いてよガヴ! 私先輩から言われたことやっただけなのにさ、何故かお小言ぐちぐち貰っちゃって! ふざけんなって感じよね全く!」
ガヴリール「まあヴィーネって結構いい大学でてるじゃん? なんかお局様的な感じで映るんじゃないの?」グビグビ
ガヴリール「つーか私の方も大変なんだよ! 経理の奴が数字ミスしたみたいでー、大口の取引先から大目玉くらってんの!
案の定部長イライラしてさ、何故か私にあたって来るんだよねー!」
ヴィーネ「ガヴって職場じゃほとんど喋ってないらしいじゃない? 攻撃しやすいって思われてるんじゃないの?」
ガヴリール「喋ってないんだからせめて見ないで欲しいんだけど」
ヴィーネ「あ、わかる! 今日も黙ってたらさ、係長から『月乃瀬さんはなにか意見ありますか』って聞かれて、一応意見言ってみたんだけど、『的を射ていません』ってなによ!
射てるかそうじゃないかをどうしてあんたが決めるんだって話よ!」
ガヴリール「ねー」
ヴィーネ「ねー」
ガヴリール「明日仕事行きたくないんだけど……」
ヴィーネ「止めてよ……あぁー学生時代に戻りたい……」
ガヴリール「学生時代も学生時代で大変だったけどな……」
7 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:12:28.418 ID:K5jCiSdA0.net
ヴィーネ「うぇ~……」
ガヴリール「ヴィーネいくらなんでも飲みすぎだぞ……」
ヴィーネ「ガヴ~、タクシー呼んで―」
ガヴリール「もう呼んだよ。だから人前でくっつくなって」
ヴィーネ「え~? 人前じゃなきゃいいの~?」
ガヴリール「あーもう、そういう話じゃないから」
ヴィーネ「いえ~い! ガヴもふもふ~!」
ガヴリール「抱きつくなって!」
10 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:16:02.514 ID:kSTD5aSed.net
ベロベロヴィーネいい!
11 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:16:13.999 ID:K5jCiSdA0.net
ヴィーネ「たらいま~!」
ガヴリール「ただいま。風呂入ってさっさと寝た方がいいぞ」
ヴィーネ「うん! そうする~!」
ガヴリール「ここで脱ぐなっていつも言ってんじゃん……」
ヴィーネ「ねー、ガヴー。たまには洗いっことかする~?」
ガヴリール「あー、はいはい。また今度な。とにかくさっさと行ってこい」
ヴィーネ「はーい!」
ガヴリール「行ったか……」
ガヴリール「あ~、疲れた~。ネトゲ断ちいやーキツイっす……」
ピロリン♪
ガヴリール(ん? 通知とか珍しいな。サターニャからか)
14 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:19:35.908 ID:K5jCiSdA0.net
『sub:旅行の提案について
久しぶり。元気にしてる?
こんど長期の休みもらったから、久しぶりに4人で旅行にでも行こうかと思ってるの。
ラフィエルからは承諾をもらってるから、あんたらはどうかなって』
『Re:ガヴリール
私は有給余ってるからいいが、ヴィーネはわからん』
『Re:サターニャ
すぐ聞いてみなさいよ。どうせ近くにいるんでしょ?』
『Re:ガヴリール
酔っぱらって風呂。今ごろゲーゲー戻してるんじゃない?』
『Re:サターニャ
ご愁傷様ね。ヴィネットの酔いが覚めたら一応聞いてみて』
『Re:ガヴリール
了解。聞けたら連絡する。それじゃあおやすみサターニャ』
『Re:サターニャ
おやすみ。Good nit』
ガヴリール「あいつ未だにnight書けないのかよ……」
15 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:20:33.349 ID:EaMGX3PE0.net
ガヴとヴィーネってナチュラルに同棲しそう
16 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:21:59.308 ID:K5jCiSdA0.net
ガヴリール(あれ? あー、ここか。単純に前の事例コピペすればいけるじゃん)カタカタ
ガヴリール(なんで新卒とかってマニュアルに頼らないで何でも自分でやろうとするかね……。つーかなんで私がそれの添削をしているのかが疑問だ)カタカタ
同僚A「……あ、そうだ。天真さんにも聞いてみる?」
同僚B「えー、でも多分来ないんじゃない?」
同僚A「まあ一応ね。天真さん美人だし、枯れ木も山の賑わしって言うじゃん?」
同僚B「それ微妙に意味違くない?」
同僚A「ねぇ天真さん。今度うちの課のみんなでボウリング行くんだけどさ、天真さんもどう?」
ガヴリール「え? あー、そうですね……。同居してる友達がいるんで、一応そいつに聞いてみます」
同僚A「あいわかったー。それじゃ都合着いたら連絡よろしくねー」
ガヴリール「あ、はい」
ガヴリール(聞こえてないとでも思ってんのか。誰が枯れ木だこの野郎)
同僚B「天真さんって友達いるの?」ヒソヒソ
同僚A「ほら、類友だよ類友。なんか文芸部とかそういう雰囲気」ヒソヒソ
ガヴリール「……はぁ、くっだらね」
17 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:24:52.048 ID:K5jCiSdA0.net
『Sub: ボウリングに誘われたんだが
一応言えば、サターニャたちの旅行とは予定被ってない。
どうしよう?』
『Re:ヴィーネ
やめておいたほうがいいんじゃない? ガヴってこういうの苦手でしょ?』
『Re:ガヴリール
大学卒業してから自分が予想以上にコミュ障だったと知り困惑してるからな。
まあ苦手な物にあえて挑む必要もないか』
『Re:ヴィーネ
そういうことよ。代わりにまた飲みにでも行きましょう』
『Re:ガヴリール
了解。仕事中に悪かったな』
ヴィーネ「……」
ヴィーネ(誰から誘われたんだろう、ガヴ……)
係長「月乃瀬さん、ここ間違ってますよ?」
ヴィーネ「あっ、ごめんなさい!」
係長「ったく、しっかりしてくださいね? 一応名門出てるんでしょ?
母校の名に恥じぬような毅然とした振る舞いを……」
ヴィーネ(また始まった……)
係長「そもそもあなたの軽率な行いが、母校はおろか我が社の名まで貶めることになるんです! わかってますか!?」
ヴィーネ「もうしわけありません……」
ヴィーネ(ただ単に私を攻撃したいだけでしょ、この学歴コンプ……)
19 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:28:22.991 ID:K5jCiSdA0.net
ヴィーネ「はぁ……」
ヴィーネ同僚「月乃瀬さんマジ苦労人。大丈夫だよ、同じミスでも私だったらもうちょっと柔らかいから」
ヴィーネ同僚「係長さ、月乃瀬さんが来るまで、部内で学歴トップだったんだよね……。
それ鼻にかけて結構威張ってたからさ。唯一のアイデンティティ奪われて逆恨みしてるだけだよ」
ヴィーネ「あー、フォローありがとう……助かるわ……」
ヴィーネ(今日は早く帰ろう……)
ヴィーネ同僚「あ、そうだ! 今日の仕事終わりに懇親会あるんだけどさ、月乃瀬さんも一緒にどう? 大丈夫だよ、係長来ないから」
ヴィーネ「あー……ごめんなさい。遠慮しておくわ……」
ヴィーネ同僚「あれ? 月乃瀬さんなんか予定あるの?」
ヴィーネ「同居してるのがいてね。許可もらわないといけないなって」
ヴィーネ同僚「え~、なに? 彼氏~?」
ヴィーネ「かかか彼氏とかそんなんじゃないわよ! 友達だし女の子だし!」
ヴィーネ同僚「あ。なーんだ、ルームシェアか~」
ヴィーネ(そういうのでもないけどね……)
20 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:31:06.892 ID:K5jCiSdA0.net
ヴィーネ同僚「月乃瀬さんって彼氏とか作らないの?」
ヴィーネ「そういうのは……今ちょっと……」
ヴィーネ同僚「美人だからその気になればいけると思うけどな~」
ヴィーネ「あはは……」
ヴィーネ同僚「どうして作らないの?」
ヴィーネ「え、いや、その……興味があまりないっていうか」
ヴィーネ同僚「うわっ、草食系女子来たよこれ!
そうやって余裕ぶってるとね、少子高齢化やなんやらで日本はどんどん衰退するわけですよ」
ヴィーネ「いや、私のがそこまで響くとは思えないけど……」
ヴィーネ同僚「えー? 興味ないの?
なんだー、つまんね」
ヴィーネ(この娘も大概勝手な娘よね……
22 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:33:41.970 ID:K5jCiSdA0.net
ヴィーネ「ただいま~」
ガヴリール「おかえりー。出前頼んどいたぞー」
ヴィーネ「どこ? いつもの蕎麦は食べ飽きたけど」
ガヴリール「新規開拓ってことで中華系ファミレスをセレクトしました。もう郵便受けがチラシでパンパンだったから、発掘は大変だったぞ」
ヴィーネ「中華いいわね。そういえば半年くらい食べてない気がする」
ガヴリール「ラーメンはしょっちゅう食べてるけどな。
まあ、日本のラーメンを中華に含めていいかは微妙だが」
ヴィーネ「あ、そうそう聞いてよガヴ。
今日さ、同僚に彼氏作らないかって言われたのよ。どう思う?」
ガヴリール「別にいらないだろそんなもん」
ヴィーネ「そうよね~。今で満足してるし、それでいいやって感じ」
ガヴリール「いたことないからわからないけどさ、多分ロクでもないぞー。
バラエティとか見ても散々な言われようばっかりだしなぁ~」
ヴィーネ「じゃあさ、もし作ったらどう思う?」
ガヴリール「は?」
23 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:35:48.154 ID:K5jCiSdA0.net
ヴィーネ「だから、もし私が彼氏作って連れて来たら」
ガヴリール「……そりゃ、うん……」
ガヴリール「…………複雑かなって。
あっ、もちろん先越されるって意味でさ!」
ヴィーネ「あっはははは!」
ガヴリール「な、なんだよ! 私なにかおかしいこと言ったか!?」
ヴィーネ「いや……なんて言うのかしら、妬いてくれて嬉しいなって」
ガヴリール「なっ……!」
ガヴリール「もうしらん! 出前届いたらヴィーネの分まで食ってやるからな!」
ヴィーネ「ふふ、安心してよガヴ。作る予定とかないから」
ガヴリール「ふん……」
24 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:38:21.926 ID:K5jCiSdA0.net
ガヴリール「……そういう私が作ったらどうなんだよ?」
ヴィーネ「えっ? …………そうね」
ヴィーネ(ガヴの彼氏、ガヴの彼氏、ガヴの……)
ヴィーネ「チッ……」
ガヴリール「うわっ、舌打ちとか怖っ!?」
ヴィーネ「もう止めましょうかこの話」
ガヴリール「始めたのはお前だけどな」
ヴィーネ「いや、やっぱり彼氏とかいらないなーって思うわけなのよ」
ガヴリール「あははっ、思い返せば私たち高3からずっと同じこと言ってんな」
ヴィーネ「これってもしかしたら一生出来ないかもね!」
ガヴリール「ぷっ、なんで嬉しそうなんだよヴィーネ」
ヴィーネ「なんででしょうね~」
27 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:43:03.658 ID:K5jCiSdA0.net
サターニャ「はぁ……」
サターニャ(そういえばヴィネットたちってまだ同居してるのよね……。大学1年からだから……もう8年になるのね……)
ラフィエル「サターニャさ~ん♪ 終わりましたよ~」
サターニャ(……コイツとは6年か。なんか負けた気になるのはどうしてかしら)
サターニャ「お疲れラフィエル。今日はどこ行く?」
ラフィエル「うふふ~、今日は仕事中にちょっと調べてみたんですよ~」
ラフィエル「そうしたら、無料クーポンのダウンロード……なんてものがありまして」
サターニャ「あっ! スイパラの無料クーポンじゃない!」
ラフィエル「でもサターニャさん最近体重を気にしてらっしゃいますし……天使としては複雑な気持ちなんです……」
サターニャ「そんなことどうでもいいわよ! ほら、さっさと駅まで行きましょ!」
ラフィエル「あらあら~、引っ張られると痛いですよ~」
ラフィエル(……喜んでもらえてよかったです)
ラフィエル(ガヴちゃんたちも元気にしていますかね……。
旅行、ちょっと楽しみですね~)
28 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:46:04.821 ID:K5jCiSdA0.net
ヴィーネ「~♪」
ガヴリール「なんで女って水着選ぶの好きなんだろうなー」
ヴィーネ「あんたも立派な女じゃない! 少しは女子力意識しなさいよ!」
ガヴリール「いや、もう女子って歳じゃなくない?」
ヴィーネ「……それもそうね」
ガヴリール「納得するなよ……」
ヴィーネ「ってなんでガヴは水着買わないの? 今度の旅行、行き先沖縄よ?」
ガヴリール「買う必要がない」
ヴィーネ「?」
ガヴリール「買う必要がないと言ったんだ。これ以上詮索したらデストロイな」
ヴィーネ「……あっ」
ヴィーネ「わ、私も去年と同じのがあったわね! うん、節約しないとね!」
ガヴリール「やめろォ! 無駄な優しさは傷痕をいっそう深く抉るんだ!」
ヴィーネ「大丈夫! 細い隙間でもガヴならちゃんと通れるわ!
ほら、れっきとしたアドバンテージじゃない!」
ガヴリール「うわああああああああああああああ!!!」
店員「お、お客様!?」
29 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:46:43.845 ID:jrri9Dqd0.net
百合ップルいいゾ~
30 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:49:25.744 ID:K5jCiSdA0.net
ガヴリール「はぁ……休日だから映画館込んでるな……」
ヴィーネ「あ、あのねガヴ。女の良さって体形が全てじゃないから……ガヴの場合は隠しきれない優しさとかがね?」
ガヴリール「もうその話はいいんだよぶっ殺すぞ!」
ヴィーネ「ほら見てガヴ! 映画館限定のポップコーンケースだって! 蓋にピカチュウが乗ってるわよ!」
ガヴリール「いらねーよ私は子供か!」
ヴィーネ「……ガヴぅ、機嫌直してよぉ……」グスッ
ガヴリール「な、泣きそうになるなよ……」ナデナデ
ヴィーネ「……あっ」
ヴィーネ(な、撫でられちゃった……。なんだろう、落ち着くというかなんというか……)
ガヴリール「ほら、売り切れるからさっさとチケット売り場並ぼうぜ」
ヴィーネ「そ、そうね……」
ヴィーネ(手、離れちゃった……。残念)
31 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:52:06.477 ID:K5jCiSdA0.net
ヴィーネ「かんぱーい!」
ガヴリール「ぱーい!」
ヴィーネ「いやー! 清々しいほどのクソ映画だったわね!」
ガヴリール「終盤に尺足んなくなったのが丸見えだったな!」
サターニャ「あら、ヴィネットにガヴリールじゃない」
ガヴリール「お、サターニャにラフィじゃん! 久しぶりだな!」
ラフィエル「あらあら~、旅行前に全員集合ですか~」
ヴィーネ「ラフィにサターニャ! 久しぶりね!」
ラフィエル「ご一緒してよろしいですか~?」
ヴィーネ「ええ、構わないわよ」
店員「いらっしゃっせー、注文どぞー」
サターニャ「レモンサワー!」
ラフィエル「カシスで~」
店員「うけたまわっしたー」
ガヴリール「おいおい……お前ら揃いも揃ってアルコール頼むなよ。
私飲めないんだぞ?」
ヴィーネ「飲んだらもれなくリバースだもんね……」
32 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:54:39.636 ID:K5jCiSdA0.net
店員「おまちしましたー、レモンサワーとカシスオレンジですー」
ガヴリール「来たってよ」
ラフィエル「どうも~♪」
サターニャ「感謝するわ」
ヴィーネ「ラフィ、なんかサターニャ丸くなってない?」
ラフィエル「はい。耳元で大悪魔(はぁと)って言うとベッドで転げまわりますから可愛いですよ~♪」
サターニャ「やめなさいよアンタ!///」
ガヴリール「あれぇ~? 大悪魔胡桃沢=サタニキア=マクドウェルはどうなったんだよ?」
サターニャ「ホントに止めてってば!///」
ヴィーネ「悪魔的行為とか言ってたわよね~」
サターニャ「くぅぅぅ……///」
ラフィエル「厨二病はこうして弄られる宿命にあるんですね~」
35 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:57:45.236 ID:K5jCiSdA0.net
サターニャ「あら? あんたたち反対車線?」
ヴィーネ「そうみたいね……。今夜は楽しかったわ」
ラフィエル「そうですね~。またこうして集まりましょう」
ガヴリール「と言っても、今度旅行に行くんだけどな」
サターニャ「そういえばヴィネットは紙袋持ってるのに、ガヴリールは持っていないわね……」
ガヴリール「おっと触れるな。血を見るぞ?」
ラフィエル「ガヴちゃんの目が本気です……!」
ヴィーネ「まあまあガヴ……。
それじゃみんな、またね」
ラフィエル「またお会いしましょう」
サターニャ「じゃあまたー!」
ガヴリール「おのれサターニャァァァァァァ!!!!」
ヴィーネ「叫ばないの。みんな見てるじゃない……」
36 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 02:59:26.139 ID:K5jCiSdA0.net
ガヴリール「……」カタカタ
同僚A「あ、そろそろ昼じゃない?」
同僚B「なんか駅前に新しいお店オープンしなかったっけ?」
同僚A「あー! アボガドをふんだんに使ったっていうのがウリの!」
同僚B「行こ行こ!」
ガヴリール(なんだ、もう昼か。弁当弁当……)
ガヴリール(思い返せばヴィーネってずっと私の弁当作ってくれてるよな……。
どんだけ家庭的なんだって話だけど……)
同僚A「あれ? 天真さんお弁当?」ヒソヒソ
同僚B「なんかイメージと違くない? 私生活もズボラって印象なんだけど」ヒソヒソ
ガヴリール(……うるさいな。どうしてそうイメージで話したがるんだ)パクパク
ガヴリール(あ、これ美味しい)
同僚A・B「」ペチャクチャ
ガヴリール「……」
ガヴリール(場所変えよ……)
同僚A「あれ? 天真さんどっか行くよ?」
同僚B「聞こえてたんじゃない?」
同僚A「ちょっとあんたの声って大きいじゃん?」
同僚B「はぁ!? 私のせい!?」
37 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:02:35.059 ID:K5jCiSdA0.net
ガヴリール「……ごちそうさまでした」
ガヴリール(オフィスに戻りづらいな……。まだ三十分以上あるし、まとめでも見るか)
ガヴリール「はぁ? こんなん昨日の朝刊で言われたことじゃん。情弱にも程があるだろ」
ガヴリール「……つまんね。ソシャゲも課金ゲーしかないしなぁ……」
ガヴリール「ヴィーネなにしてんだろ……」
部長「あ、いた。おい天真!」
ガヴリール(うーわ、最悪だよ……)
部長「ここに記述ミス! もう何回目だ!」
ガヴリール「あ、いいえ。この下の行がこうなってるんで、あえてそうしてあるんですよ」
部長「はぁ!? なんだその態度! いいからこのミス直しておけよ!?」
ガヴリール「す、すみません……」
部長「だいたいお前はいつもいつもホウレンソウが出来てないじゃないか! えぇ!?
だからこういうミスを連発するんだよ! しっかりしろよ!!」
ガヴリール「もうしわけございません……」
ガヴリール(……うぅ)
39 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:05:55.377 ID:K5jCiSdA0.net
ガヴリール「……ただいまー」
ヴィーネ「あら、珍しく遅かったじゃない」
ガヴリール「……ヴィーネ」
ヴィーネ「ん?」
ガヴリール「……」ギュ
ヴィーネ「……っ!
……なんか嫌なことでもあった?」
ガヴリール「……別に、いつも通り」
ヴィーネ「うん、そっか」
ガヴリール「もうちょっとこのままでもいい?」
ヴィーネ「ええ、いいわよ」
ガヴリール「…………ぅ、ぐす……ひっく、ぅぅ」
ヴィーネ「本当にしょうがない天使よね、ガヴって……」
ヴィーネ(そこがなんだか放っておけないんだけど)
40 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:08:29.743 ID:K5jCiSdA0.net
ガヴリール(ホウレンソウか……。確かに連絡とかサクサク行えないと不便だよな……)
ガヴリール「お、おはよう。同僚AさんBさん」
同僚A「え? お、おはよう……」
同僚B「おはよう……」
ガヴリール(おいおい、なんでこんなに緊張してんだ私は)
同僚A「え? なにかあったの天真さん……」ヒソヒソ
同僚B「あー、なんか昨日部長にドヤされたらしいよ?
ホウレンソウがなんとかって」ヒソヒソ
同僚A「うわっ、天真さんかわいそー」
同僚B「あ。ねえねえ天真さん。今日って夜空いてる?」
ガヴリール「え? 空いてるけど……」
同僚A「私らも部長うざくってさー……。ほら、天真さんいっつも虐められてるでしょ?
一緒に愚痴らない?」
ガヴリール「あ、うん。わかった」
ガヴリール(ヴィーネに連絡だな……)
42 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:11:28.172 ID:K5jCiSdA0.net
ヴィーネ(メール? ああ、ガヴからね)
『Sub:夕食の件
夕食に誘われたから行ってくる。今日は用意しなくてもいい』
ヴィーネ「……」
ヴィーネ同僚「あれ? 月乃瀬さん、どったの。目が死んでるよ?」
ヴィーネ「え!? あ、ああなんでもないわよ!?」
ヴィーネ同僚「そ、そう?」
ヴィーネ「ええ、だから気にしないで平気だから」
ヴィーネ同僚「じゃあそうするけど……。
なんかあったらすぐに相談してね?」
ヴィーネ「ええ。助かるわ」
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「…………」
43 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:11:46.172 ID:jrri9Dqd0.net
ほう
49 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:20:31.433 ID:K5jCiSdA0.net
ガヴリール「ただいまー!」
ヴィーネ「……お帰り。
お風呂沸いてるから、さっさと入っちゃいなさいよ」
ガヴリール「あれ? なんか機嫌悪くない?」
ヴィーネ「……ふーんだ。
ガヴなんて知らないもん」
ガヴリール「……あれ? どうしたヴィーネ?」
ヴィーネ「……ずっと通知入れてるのに、一件も既読つけないのは酷くない?」
ガヴリール「え!?
うわっ、73件とかお前こえーよ……」
ヴィーネ「……心配しました」
ガヴリール「ご、ごめん」
ヴィーネ「心配しました!」バンッ
ガヴリール「ごめんなさい!」
ヴィーネ「もうガヴどうしたんだろうって、もしかして部長さんの差し金で集団リンチとか受けてるんじゃないかって考え始めたらもう止まらなくて!
大丈夫だったガヴ!? なにか変なこととかされてない!?」
ガヴリール「だ、大丈夫だよ……。だいたいそういう目に遭ってるんだったらこんなにピンピンしてるはずないだろ?」
ヴィーネ「……そ、それもそうね」
ヴィーネ「ただ、今度はちゃんと私に許可を取ること! いいわね!?」
ガヴリール「ぜ、善処します……」
51 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:22:54.974 ID:yRur5496a.net
気まずいまま旅行編かな
53 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:23:44.181 ID:K5jCiSdA0.net
ヴィーネ「一緒にお風呂っていつ以来かしらね……」
ガヴリール「なんで私が帰って来るまでに入ってないんだよ……」
ヴィーネ「だ、だって! ガヴがなにかされるのかも知れないって不安で! いつでも助けに行けるように……」
ガヴリール「あー、ぶっちゃけ私職場じゃ空気だし、そういう対象にさえ入ってないと思う」
ヴィーネ「でも……」
ガヴリール「まぁ……なんだ。ヴィーネが私のことすごく心配してくれてるのは十分に伝わったよ。
……ありがとう」
ヴィーネ「ま、全くよ! これからは心配かけさせないでよね!」
ガヴリール「くくっ、鋭意努力するよ」
ヴィーネ「もう……ちゃんとしてよね?」
ガヴリール(おかしいな、なんでこんなに嬉しいんだろう)
54 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:24:39.006 ID:yRur5496a.net
仲直りしたか
56 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:25:53.884 ID:66Fj2VbQd.net
やっぱりいいですねえ
57 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:27:39.428 ID:K5jCiSdA0.net
サターニャ「飛行機って何回乗っても慣れないわね。耳がキンキンするわ……」
ラフィエル「気圧の高低差がなんとかって聞きましたよ?」
ヴィーネ「ガヴは熟睡してたわね」
ガヴリール「椅子に座った瞬間に柔らかっ! って思ったら夢の中だった。
やっぱり職場の椅子って硬いよなー」
ヴィーネ「あー、わかるー。酷い所だったらお尻に出来物できちゃうこともあるでしょ?
サターニャ「社畜こわいわー……」
ラフィエル「サービス残業していない時点でまだまだですけどねー……」ニヘラー
ガヴリール「ま、まあともかく!
折角の旅行だしさ、目いっぱい楽しもうってことで……」
ラフィエル「そ、そうですね! ガヴちゃんの言う通りです!」
ヴィーネ「サターニャ、ホテルって予約取ってた?」
サターニャ「ええ。……ただ、なんでかこの時期に結構混んでたみたいなのよ。
二人部屋が二つって形になっちゃったわ。ごめんなさい」
ガヴリール「なんか作為的なものを感じるな。
まあいいや、部屋割りとかどうする?」
ラフィエル「ここは公平にくじ引きでいきましょうか」
58 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:29:04.190 ID:3hOBMfNap.net
ラフィが一番やばいのか…
59 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:30:01.450 ID:jrri9Dqd0.net
ラフィはニコニコしながらデスマこなしてそう
60 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:30:21.068 ID:66Fj2VbQd.net
天使がブラック企業勤めとか言う矛盾
61 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:31:18.896 ID:K5jCiSdA0.net
ガヴリール「ほお、私とラフィエルか。ずいぶん久しぶりな気がする。よろしく、ラフィ」
ラフィエル「はい。ガヴちゃんと同じ部屋って天使学校以来ですね~」
サターニャ「……思い返せばあんたと同じ部屋って初めてね」
ヴィーネ「っていうか最近自分が悪魔だってこと自体忘れてたわ」
サターニャ「そうねー。もう仕送りとか気にしないで良いから、好きなことできるものね」
ヴィーネ「といっても最近は遊んでばっかりだけど」
サターニャ「道理で。やっぱりちょっとヴィネット太ったんじゃない?」
ヴィーネ「サターニャ、言っていいことと悪いことがあるの」
サターニャ「悪かったわ」
65 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:37:01.352 ID:K5jCiSdA0.net
>>63 ヤバい間違えた
サターニャ「海だー!」
ラフィエル「広いですねぇ……」
ヴィーネ「ええ。なんかいつかを思い出すわね」
ガヴリール「あー、あのときか。ラフィ、流石に水着着てこいってのは酷いと思うぞ」
ラフィエル「ごめんなさい、サターニャさん。ちょっと構ってもらいたくて。
てへっ♪」
サターニャ「……こいつ絶対に反省とかしてないわよね」
ラフィエル「そんなことありませんよ~♪ 反省してます。
苦労も実って、見事サターニャさんとの同棲っていう特権を手にしたんですから♪」
サターニャ「それはあんたが学費で金が無いって一方的に泣きついてきたんじゃない……」
ヴィーネ「私たちはガヴがバイト辛いって半泣きでやって来たのが発端だったかしら」
ガヴリール「ああ、そんなこともあったな。
あれはクソみたいなパワハラ店長が全部悪い」
ヴィーネ「その時のガヴったら、『ヴィーネ、共に綺麗な世界へ』とか言ってたかしら」
ガヴリール「ちょっ! 止めろって!」
サターニャ「ラフィエルは無言で泣きながら来たわね。
そのまま三十分くらい泣いたと思ったら、家賃が払えないって」
ラフィエル「さ、サターニャさん!?///」
ヴィーネ「他にもネトゲの所属してたクランで総バッシングを受けた時にも」
ガヴリール「あー、やめやめ! 折角の海なんだから泳ごう!」
66 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:41:14.685 ID:K5jCiSdA0.net
ガヴリール「あぁ~」プカー
ヴィーネ「ガヴ、浮かんでる感覚ってどう?」
ガヴリール「ああ、95%ぐらいが水になった気分」
ヴィーネ「ふーん……」プカー
ヴィーネ「あー、これは確かにクラゲって感じね……。
なんだろう、このまま世界中の海巡っちゃいそう」
ガヴリール「……なあヴィーネ、あの頃と今って、どっちが楽しい?」
ヴィーネ「そうねー、どっちも大して変わらないような気がするわねー……。
サターニャとラフィと会う機会は激減したけど、代わりにガヴとは毎日じゃない?」
ガヴリール「そういえばそうだな。まさか道案内しただけの娘とこんな長い付き合いになるとは思わなかった」
ヴィーネ「いつまで続くのかしらね」
ガヴリール「さあ。いつかどっちかが結婚とかしたら終わるんじゃない?」
ヴィーネ「結婚かー」
ガヴリール「予定ある? 私はないけど」
ヴィーネ「……ない」
ガヴリール「じゃあまだまだ先は長いってことだなー。
ちょうどこの間も彼氏いらない宣誓交わしたばっかりだし」
ヴィーネ「そうねー」
67 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:43:28.259 ID:K5jCiSdA0.net
ガヴリール「……だから、これからもよろしく。ヴィーネ」
ヴィーネ「……えっと」ドクン
ヴィーネ「ふ、不束者ですがって言ったほうがいい?」
ガヴリール「おいおい」
ヴィーネ「よろしく、ガヴ。ってこうなったら一蓮托生って感じしない?」
ガヴリール「なんか死ぬときまでこんな話してそうな感じはあるな」
ヴィーネ「うふふ。そこまで嫌じゃない私がいるわ」
ガヴリール「……っ」ドキッ
ガヴリール「……そ、そろそろ戻るか。バイキングって五時からだろ?」
ヴィーネ「そ、そうね。戻りましょうかガヴ」
ガヴリール「……疲れたー。引っ張ってヴィーネ」
ヴィーネ「あんた浮き輪乗ってるじゃない……」
68 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:46:16.092 ID:K5jCiSdA0.net
フィエル「美味しかったですね~♪」
ガヴリール「おぇ……そうだなっうっ……」
ヴィーネ「はいはい、トイレ行く?」
ガヴリール「もったいない……ここは耐える」
サターニャ「考えなしに食べるからそうなるのよ」
ガヴリール「うぇ、サターニャに正論吐かれる日が来るなんて……」
サターニャ「そうね。胃薬あるけど使う?」
ガヴリール「す、すまん……恩に着る」
ラフィエル「サターニャさんが大人です……!」
ヴィーネ「いや、あれはガヴが一方的に自爆しただけだと思うわよ……」
ガヴリール「あれ? なんか収まってきた気がする!」
サターニャ「確実にプラシーボだから暴れるんじゃないわよ!」
69 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:47:40.548 ID:K5jCiSdA0.net
ラフィエル「スースー」Zzz
ガヴリール「……」ウトウト
ガヴリール「……」フラフラ
サターニャ「スピースハー」Zzz
ヴィーネ「スースー」Zzz
ガヴリール「……」バタリ
ヴィーネ「あれ? なによこんな時間に……」
ガヴリール「スーハー」Zzz
ヴィーネ「……クスッ」
ヴィーネ「本当にしょうがないんだから」ギュッ
ヴィーネ「……おやすみ、ガヴ」
終われ
70 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:48:06.449 ID:K5jCiSdA0.net
くぅ疲
二期やれ
71 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:49:06.387 ID:jrri9Dqd0.net
終わるのか
72 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:49:11.556 ID:Y9NCT/AN0.net
乙
二期の希望を持って生きろ
73 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:49:27.898 ID:EtxKBBSF0.net
おっつおっつ攻め側が受け側に甘えてるのたまんねぇ
74 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:50:36.092 ID:n9HmLyG00.net
いい雰囲気だった
おつ
77 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 03:55:11.635 ID:4v0p+LGSa.net
すごくよかった
78 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/03/28(火) 04:07:15.832 ID:d3/noRgl0.net
乙
転載元
ヴィーネ(25)「ガヴ、お疲れ―」ガヴリール(26)「お疲れ―」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1490634318/
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