1 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:18:35.207 ID:kpOLNZD/0.net
ガヴ「…本当にゼルエル姉さんなのか…?」
ゼルエル「そうだぞ、ガヴリール…今ネトゲのイベント中なんだから邪魔しないでくれ…」
ガヴ「…嘘だろ…なんで…」
3 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:19:07.340 ID:68zx5rMX0.net
続けろ
5 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:20:02.120 ID:kpOLNZD/0.net
ハニエル「お姉ちゃん、学校もやめたんだってー」
ガヴ「え…本当かよ、ゼルエル姉さん!」
ゼルエル「ネトゲの邪魔だから黙っててくれないか…さもなくば…」
ガヴ「わかったよ…」
6 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:21:13.288 ID:kpOLNZD/0.net
ガヴ「ということがあったんだ…」
ラフィ「そうですかぁそうですかー(これは面白そうですよ!)」ニコニコ
ガヴ「…どうしたものか…」ハァ
7 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:23:03.070 ID:kpOLNZD/0.net
ガヴ「ただいま…(まあ誰もいないんだけどな)」
ゼルエル「お帰り、ガヴリール…」カチカチ
ガヴ「ゼルエル姉さん!?なんでここに?」
ゼルエル「ああ、母さんと父さんに追い出されてな」
ガヴ「何故…」
ゼルエル「ネトゲばかりしてて怠けてたのがしゃくに障ったんだろうな」
8 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:24:20.776 ID:kpOLNZD/0.net
ガヴ「ええ…(この人、本当にゼルエル姉さんですか…?神様、私を試していませんか…)」
ゼルエル「お前も早く始めろ…対戦相手が雑魚しかいなくて困ってたところだ…」
ガヴ「…こうみると私の生活って…」
9 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:25:50.770 ID:kpOLNZD/0.net
ゼルエル「早くしろ…」
ガヴ「は、はい!」
ゼルエル「さあ、私のスピードについてこれるかな…」
ガヴ「は、早い…(相当やりこんでるな…)」
ゼルエル「この三週間寝ずにネトゲだけをやり続けた私の実力を舐めてもらっては困る!」
ガヴ「私も負けないよ!」
10 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:27:21.777 ID:SYy61Ji2p.net
ガヴちゃんはギリギリのとこで踏みとどまれそうだけどゼル姉さんはダメそう
ボトラーやってそう
12 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:27:45.671 ID:kpOLNZD/0.net
ガヴ「はぁ、つかれたー」
ゼルエル「なかなかやるな…」
ガヴ「負けちゃったけどね…」
ゼルエル「いや、あのミスさえなければ私が負けていただろう…実力は五分五分さ…」
ガヴ「…(姉さんなりの優しさは残ってるのか…?)」
ゼルエル「腹減ったなー」チラ
14 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:29:15.023 ID:kpOLNZD/0.net
ガヴ「わかったよ…作ればいいんでしょ…何が食べたいの?姉さん」
ゼルエル「お前が子供の頃に作ってくれたアレが食いたいな…アレ」
ガヴ「わかったよ…アレだな材料ないから買ってくるよ…」
ゼルエル「おお、その間に私はネトゲして待ってるぞ」
ガヴ「…」
16 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:30:58.449 ID:kpOLNZD/0.net
ガヴ「はぁ…ええと、アレの材料は…」
サターニャ「あら、ガヴリール…こんなところで会うとは奇遇ね…」
ガヴ「おっ、あったあった…」
サターニャ「ちょっと!無視しないでよ!」
ガヴ「ええ、面倒くさいな…ただでさえ…いやなんでもない」
サターニャ「?」
ガヴ「急ぐからまた今度な」
サターニャ「あ、ちょっと!」
17 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:33:41.271 ID:kpOLNZD/0.net
ゼルエル「ネトゲとはここまで心の隙間を埋めてくれる素晴らしい者だったのだな…もっと早く気づけば良かったな…」
タプリス「天真先輩!遊びにきましたよーってあれ?」
ゼルエル「おお…タプリス…だったよな?」
タプリス「はい…でもなんでお姉さんがここに?」
ゼルエル「天使として国を救うことを繰り返していたら、親に追い出されてな…」
タプリス「どういうことですか…」
18 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:37:18.726 ID:kpOLNZD/0.net
ガヴ「ただいま…」
タプリス「あ、天真先輩!お帰りなさい!」
ガヴ「なんだタプリスも来てたのか…多めに買ってきてよかったよ…」
タプリス「何をですか?」
ガヴ「夕飯の材料だよ」
タプリス「えっ、今日は天真先輩の手料理が食べられるんですか!」パァァ
ゼルエル「言っておくがお前の分はない…可愛い妹の手料理は私が全部いただく…」
タプリス「…ヒグッヒッグ」
ガヴ「おい姉さん、後輩を泣かすなよ…大丈夫だ、タプリス…お前の分もあるぞ」
タプリス「本当ですか…?」ナミダメウワメヅカイ
ガヴ「ああ、本当だ…」
タプリス「やったー!」
ガヴ「ったく世話の焼ける後輩と姉さんだな…」
ゼルエル「すまん…」
19 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:38:52.257 ID:kpOLNZD/0.net
ガヴ「ほい、おまちどー」
タプリス「うわぁ…これは…美味しそうですね…」
ゼルエル「流石私の妹だ」
ガヴ「今のあんたに誉められてもちっとも嬉しくない」
20 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:41:09.292 ID:kpOLNZD/0.net
タプリス「この豚の角煮…脂身はトロリと心地よく溶けて、肉は柔らかく味がしっかりと染みています…」ハムハム
ゼルエル「味付けも醤油ベースながら濃すぎず薄すぎず絶妙に調味料が調合されてるな…」バクバク
ガヴ「そこまで誉められると嬉しいな…」エヘヘ…
21 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:43:10.770 ID:kpOLNZD/0.net
ガヴ「ぷわぁ…食った食った」
タプリス「すっかりご馳走になっちゃいました…」
ゼルエル「腕を上げたなガヴリール…さて、ネトゲでもするか…」
ガヴ「じゃあ片付けるとするか…」
タプリス「あっ、私も手伝いますよ!」
ガヴ「おう、ありがとうタプリス」
22 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:45:35.938 ID:kpOLNZD/0.net
タプリス「天真先輩…お姉さんどうしちゃったんですか?」ガチャガチャ
ガヴ「見事な堕天ぶりだろ…?」ゴシュゴシュ
タプリス「はい…前のお姉さんとは大違いですよね…」ジャーー
ガヴ「ネトゲにはまってああなるのはな…」シャーー
タプリス「人のこと言える立場ですか…先輩は」キュッキュッ
ガヴ「反省してるよ…」シュッシュッ
23 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:49:09.729 ID:kpOLNZD/0.net
タプリス「今日は色々とありがとうございました!」
ガヴ「おう、気をつけて帰れよー」
タプリス「また会いましょうね、天真先輩!」
ガヴ「じゃあな…」
バタン
ガヴ「姉さん、見送りくらいしたらどうだ?」
ゼルエル「ネトゲをする暇を削ってまでやることじゃないだろ…」
ガヴ「そうか…」ドタバタ
ゼルエル「そのドタバタやめてくれないか…気が散る」
ガヴ「部屋の掃除してるんだから仕方ないだろ…明日までの宿題も探さなくちゃいけないし…」
24 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:51:28.009 ID:kpOLNZD/0.net
ゼルエル「お前が宿題とは珍しいな…サボってしまえ」
ガヴ「そうはいかないよ、姉さん…」
ゼルエル「ネトゲの方が楽しいし、ためになるぞ」
ガヴ「私は気付いたんだ…」
ゼルエル「なににだ?」
25 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:54:07.526 ID:kpOLNZD/0.net
ガヴ「ゼルエル姉さんがネトゲに夢中な姿を見てて…ダメな奴…見習ってはいけない奴…そういったものに見えたんだ」
ゼルエル「…」
ガヴ「そして、下界に下りてきてからの私の生活と重ねて気付いた…私はなんと愚かだったのかと…」
ゼルエル「それで…?」
26 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:56:06.478 ID:kpOLNZD/0.net
ガヴ「だから私はネトゲからは足を洗うよ…」
ゼルエル「そうか…お前の決めたことならしょうがない…」
ガヴ「作業を再開してもいいかな?ゼルエル姉さん…」
ゼルエル「トイレにでも籠もってネトゲをするさ…」
27 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:57:18.591 ID:kpOLNZD/0.net
ガヴ「(トイレに籠もってまでやりたいほど末期だったのか…ゼルエル姉さんはもう戻れないかもしれないな…)」
ゼルエル「(ガヴリールに迷惑をかけてしまっただろうか…後で謝った方が良いか…)」
28 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 19:59:09.550 ID:kpOLNZD/0.net
ガヴ「(よし、決めた…私がゼルエル姉さんの面倒をみてやろう…姉のサポートをするのは妹の務めだ…)」
翌日
ヴィーネ「そんなことがあったの…ガヴも大変ね…」
サターニャ「あ、ガヴリール!昨日はよくもスルーしてくれたわねー!」
ヴィーネ「ちょっと、今ガヴはそれどころじゃないのよ…?」
29 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 20:01:53.924 ID:kpOLNZD/0.net
ラフィ「(これはおもしろいものを聞いてしまいました!)」
放課後
ゼルエル「あー、ネトゲ楽しいな…」
ラフィ「こんにちはー」
ゼルエル「あれ、ラフィエルじゃないか、何の用だ」
ラフィ「いえ、ゼルエルさんが下界にいらしてるとききまして、これを下界土産としてこれを差し上げようと思って…」ニコニコ
ゼルエル「こ…これは…」
30 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 20:03:51.187 ID:kpOLNZD/0.net
ガヴ「ただいまー」
ラフィ「あら、ガヴちゃん」
ガヴ「なんだラフィ来てたのか…」
ラフィ「いえーもう帰りますー」ニコニコ
ガヴ「そうなのか…じゃあな…」
ラフィ「…お姉さんの面倒みてあげてくださいね」プクク
ガヴ「?」
31 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 20:06:19.311 ID:kpOLNZD/0.net
ガヴ「どういう意味なんだろう…」
ゼルエル「おお、ガヴリールおかえりぃー!」ヒッグ
ガヴ「うわっ、酒くさいぞ姉さん…」
ゼルエル「ふぇ?しょんなほとよりー、フェトゲしようぜガヴリール!」
ガヴ「言ったでしょう、私はもうネトゲはいないって」
ゼルエル「うえーん、ガヴリールが虐めるよぉ!」
ガヴ「ええ…」
32 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 20:08:06.584 ID:kpOLNZD/0.net
ガヴ「はあ…仕方ない、一回だけだからな…」
ゼルエル「やったー!」
ガヴ「はぁ…どうしてこんなことになったんだ…」
ゼルエル「ほぉし!いくほー!」
ガヴ「一回だけだからな!絶対に」
ゼルエル「レリィー!ファイホ!」
33 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 20:10:04.059 ID:kpOLNZD/0.net
ゼルエル「やっぱりガヴリールは強いなぁ…流石わらしのいほうとだ!」
ガヴ「…口より先に手を動かしてよ…このままじゃ私の一人勝ちになっちゃうよ…」
ゼルエル「ほうふぁな!本気をみせてやらぁ!」ヒッグ
ガヴ「…(ん?あそこに転がってるのはウイスキーボンボン…ラフィの奴…)」
34 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 20:12:30.356 ID:kpOLNZD/0.net
ゼルエル「うわぁ…負けちゃったあー!」
ガヴ「…(あれで勝てない訳がない…)姉さんも十分に強かったよ…」
ゼルエル「そう?じゃあ、頭撫でてよぉ~」
ガヴ「えっ…(ああ、姉さんは酔ってるんだ…してあげようか…)しょうがない姉さんだなあ!ほれ」ヨシヨシナデナデ
ゼルエル「ありがとう、ガヴリール…」エヘヘ…
35 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 20:16:36.884 ID:kpOLNZD/0.net
ゼルエル「ガヴリール…」
ガヴ「なに、ゼルエル姉さん?」
ゼルエル「気持ち悪いとか思わないで聞いてほしいらが…」
ガヴ「?」
ゼルエル「…うう、眠いよーちょっと膝貸してくれー」
ガヴ「それが聞いてほしいこと?」
ゼルエル「違うぞーとにかく膝枕してくれなきゃ泣くぞー」ジトー
ガヴ「はいはい、来ていいよ」ポンポン
ゼルエル「うにゃー」バタン
ガヴ「(意外と…重いぞ…)」
ゼルエル「でだな、ガヴリール…お前に言いたかったのはな……………………………………………」
ガヴ「えっ…」//
ゼルエル「それだけだ………」
36 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 20:18:01.525 ID:fd6iBpKU0.net
かわいい
37 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 20:20:18.461 ID:kpOLNZD/0.net
ガヴ「ゼルエル姉さん、寝ちゃったよ…酒が入ってるとはいえ、ここまで素直になるものなんだな…///」
ゼルエルの耳元に顔を
ガヴ「私も…です、ゼルエル姉さん…」///
ゼルエル「フッ…」
ガヴ「え?」
ゼルエル「スウスウ…」
ガヴ「気のせいですよね…私が一生面倒みてあげます…ずっと一緒ですよ、ゼルエル姉さん…」
おわり
40 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 20:28:49.362 ID:+jA1bvJN0.net
乙
41 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2017/04/20(木) 20:34:00.598 ID:RwTdsygm0.net
そうですかそうですかぁ
だぞ!!
乙乙!
転載元
ガヴ「ゼルエル姉さんが堕天した…」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1492683515/
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