1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 21:43:28.86 ID:VaTR1ulf0
~浜面自宅~
浜面「ふわぁ、朝かー。今日はアイテムも休みだからゆっくりするかー」ノビー
浜面「あー、あー……? なんか声が数オクターブほど高くないか? 風邪かな? とりあえず顔洗うか」
浜面「うん? 服もでかい? あれ? ドアノブの位置も高くないか?
はははー、まさかなー。あれー? 洗面台が高い……? しょうがない、登るか」
浜面「よっこいせ!」
浜面「」
浜面「俺ちっちゃくなってるぅぅぅぅううううう!!?」
浜面が朝起きたら小さくなっててむぎのん+αといちゃいちゃする話
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 21:45:14.63 ID:VaTR1ulf0
浜面「あれ? 俺昨日何かしたか……?」
浜面「いや、いつも通りちょっとミスって麦野に殺されかけただけだな。うん。……どうしてこうなった」
ピピピ ピピピ ピピピ
浜面「携帯鳴ってる。相手は? うげー、麦野か」ピッ
浜面「はい、浜面だけどどうした?」ドキドキ
麦野『おはよー、はーまづらぁ。どうせ今日暇でしょ? ショッピングに付き合いなさい』
浜面「えっ? ショッピングぅ?」
浜面(俺が小さくなった、なんて言ったらきっと殺される! 役立たずがさらに役に立たなくなったって殺される!)
麦野『どうしたの? なんか声変だけど風邪でも引いた?』
浜面(とりあえず麦野にこの状況を知られる前に元に戻れば良いはずだ。この場は麦野の話に合わせておいて……)
浜面「実はそうなんだ。だから今日のショッピングには付き合えない。悪いな」
麦野『まぁそういう訳だったら許してあげるわ。
じゃあ今から看病しに行ってあげるわ。感謝しなさい!』
浜面「!?」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 21:45:20.66 ID:t9qUN1KTi
?
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 21:46:23.82 ID:VaTR1ulf0
浜面「いやいやいやいやいやいやいやいや。常識的に考えてそれは不味いだろ」
麦野『なにかにゃーん? 浜面は私に来られたら来られたら困るのかにゃーん? 理由によっては、ブチコロシ確定だから』
浜面「いやー、それはえーと、……そうだ! 麦野に看病してもらって風邪うつしたら困るだろ?
お前はアイテムのリーダーなんだから、体壊したら回らないぞ」
麦野『それもそうだけど、メンバーの体調管理もリーダーの仕事だからね。それとも、浜面は私に来てほしくないのかな?』シュン
浜面「いや正直うれしい」キリッ
麦野『じゃあ今から行くから♪』ブツッ
ツー ツー ツー
浜面「涙声のかわいいセリフに思わず条件反射で返事しちまった! ヤバい、むぎのくるやられる」ブルブル
浜面「……こうしちゃいられん! 逃げるぞ!!」バタバタ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 21:49:57.27 ID:VaTR1ulf0
◇ ◇ ◇
フレンダ「結局、一日五個限定の高級サバ缶をゲット出来た訳よ♪
やっぱり4時起きで並んだのが正解だったのかしら?」キラキラ
フレンダ「ふっふふーん♪ 今日はアイテムもお休みだし、ゆっくりサバ缶を食べよっかなー。
……あいだ!!」バッターン ヒューン
浜面「おわっ! だ、大丈夫ですか?」
フレンダ「どこ見てる訳よ!! ってなにこのガキ?」
浜面「……って、フレンダかよ。……お!?」ムニュ
フレンダ「ちょっとアンタ、どこ触ってんのよ/// 早く手をどけてちょうだい!!」
浜面「わ、悪い!」バッ
フレンダ「全く、最近のガキはどこかませててウザいったらないわ」パンパン
フレンダ「あれ? 私の高級サバ缶は? ……あっ、車道に落ちてたわ。拾いに行かないと」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 21:53:38.51 ID:VaTR1ulf0
プワーン ブロロロロー グチャア
サバ缶だったもの「」
フレンダ「」
浜面「悪いな、フレンダ。また今度弁償するからよ。じゃあ俺急いでるから」
フレンダ「ぶつかって、胸もんで、サバ缶消滅させて、挙句の果てに呼び捨てしておいてとんずら?
いくら温厚なフレンダ様でもこれはブチ切れる訳よォ!!」ゴゴゴゴ…
浜面「頼む! 今日だけは見逃してくれー!」ダッ
フレンダ「逃がすか!! ていうか見知らぬクソガキが何で私の名前知ってんのよ!!」ダッ
浜面「ひぃぃ、追っかけて来たー!! というかこの体じゃいつまで逃げられるか分かんねえぞ」
フレンダ「待てー!! 捕まえてオシオキするって訳よー!!」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 21:58:06.15 ID:VaTR1ulf0
◇ ◇ ◇
絹旗「ようやく超念願の『君の瞳にラストオーダー』のDVDをゲット出来ました!!
50年に一人の逸材と言われるMNW監督の処女作です。NMWって良く考えるとふしぎな名前ですね。
まぁそんなことより、この作品は制作費だけ見れば超C級と言える作品なんですが、数多くの映画評論家を唸らせる演出!
これぞまさに私が求めていた映画だと言えます」キラキラ
絹旗「探し始めて早3カ月、ようやくお目にかかることが出来ますね。
今日はアイテムの仕事もありませんし、超ゆっくり見ることにしましょう♪」
浜面「うわー! ちょ、どいてくれー!!」
絹旗「えっ? ……痛っ!」ドカッ ヒューン
浜面「すまねぇ、大丈夫か? ありゃ前が見えねぇ……」
絹旗「いたた……!? このクソガキ、なに人の服に超顔突っ込んでぱんつ見てんですか!?」ガバッ
浜面「うおっ! ってお前絹旗じゃねーか! 何でこんな日に限って知り合いとばっか会うんだよぉー!!」
絹旗「はぁ? 私はアナタみたいな生意気そうな子供、超知りませんよ。
っと、そんなことより私のDVDはどこでしょう?」キョロキョロ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 21:59:18.75 ID:Di3yVr1SO
女湯入れるのは9才くらいまでだっけ?
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 22:02:21.29 ID:VaTR1ulf0
ブー ブロロロロー グシャア
DVDだったもの「」
絹旗「」
浜面「またこの展開かよ!? 悪い、絹旗。絶対に後で弁償するから!」
フレンダ「そこのクソガキー! 待ちなさーい!!」
浜面「もう追ってきた!? ということで絹旗、また今度な」ダッ
絹旗「ぶつかって、服に顔突っ込んで、ぱんつ拝んで、DVD壊して超サヨナラですか?
どこの悪ガキか知りませんが、超許さんです!!」ゴゴゴゴ…
フレンダ「絹旗じゃない? こんな所でなにしてるのよ?」
絹旗「さっきのガキにぱんつ見られたりDVD壊されたりしてるんです! フレンダこそ何やってるんですか?」
フレンダ「私はさっきのガキに胸もまれてサバ缶グチャグチャにされたから、追いかけてとっちめようとしてる訳よ」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 22:09:36.45 ID:HhuuOzNn0
これは俺得!
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 22:10:06.15 ID:VaTR1ulf0
絹旗「フレンダはいつもミスばっかりで正直ウザくて消えてほしかったんですが、今日だけは協力しましょうか?」
フレンダ「いきなり酷い! って言ってても始まらないから仕方なく協力してやるわよ」
絹旗「ということで」
フレンダ「さっそく」
絹旗・フレ「「そこのガキ、待てやこらー!!」」ウガー
浜面「ギャー、どんどん追いかける奴が増えてるー!?
俺は今子供の体なんだからこれ以上は勘弁してくれー!!」
ドカン!!
フレンダ「いい加減に止まれって訳よ!! 止まらないと次は当てるわよ!!」ガチャガチャ
浜面「うおー!! フレンダのやつ爆弾投げてきやがった! 子供相手に容赦なさすぎだろ!!」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 22:19:04.70 ID:VaTR1ulf0
絹旗「おお、やりますねフレンダ。じゃあ私も何か投げましょうか」キョロキョロ
浜面「絹旗も悪乗りしてんじゃねーよ! くっそ、いつもの俺に対してやってることを子供に対してやるなっての!
……自分で言ってて哀しくなってきた。いだぁ!!」ドカッ
滝壺「いたた……。きみは大丈夫?」
浜面「ギャース!! 今度は滝壺さんですかー!? 今日の俺はどうしたっていうんだ、不幸すぎるだろ!!」
滝壺「? ……!」
絹旗「滝壺さん、良い所に! ちょっとその子供をこっちに渡してください」
フレンダ「私たちからよく逃げ続けたけど、結局オシオキの時間って訳よ」
滝壺「二人とも、何があったか分からないけどこんな小さな子を追い回しちゃかわいそうだよ。
ねっ、きみも怖かったよね?」ナデナデ
浜面(滝壺、お前天使だったのか……)ウルウル
滝壺「ほら、涙目になってる。二人とも、弱い者いじめをするような子供じゃないでしょ」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 22:23:13.13 ID:VaTR1ulf0
絹旗「うっ……。確かに大人げない行動ですけど、このガキときたら私のDVD壊してぱんつに頭突っ込んだんですよ!
ダメなことはダメと叱らないと碌な大人にならないですし」
フレンダ「私はサバ缶ダメにされて胸舐められた訳よ! それにきちんと躾けないと絹旗みたいになっちゃうわ」
浜面(かなり誇張されてるぅ!?)
絹旗「フレンダ! 私みたいになる、とはどういう意味ですか?
協力関係にあるはずなのに喧嘩売ってくるとはどういう了見ですか?」
フレンダ「あらー? だって本当のことじゃない? それに絹旗が大人げないって、すっごい違和感を感じるわー」ヤレヤレ
絹旗「くっ、フレンダも超ウザいですけど、まずはこのガキに制裁を加えてやらねば気が済みません!」プンスカ
浜面(このままじゃ麦野に殺される前にこの二人に殺されちまう。
こうなったら仕方がない。この姿だからこそ出来る特権を、全力で活用させてもらう!! いくぜ、必殺……)
浜面「ふえーん、おねーちゃーん! 怖いよー」ダキッ
滝壺「……怖がらなくても大丈夫だよ。ねぇ二人とも、まだこの子をいじめるの?」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 22:29:28.19 ID:VaTR1ulf0
フレンダ「くっ、このガキ! さっきと全然態度が違うじゃない!」ギリリ
絹旗「滝壺さんを味方に付けるなんて、意外に頭の回るガキですね……。これじゃまるで私たちが超悪者です」ギリッ
滝壺「この子も悪いことしたかもしれないけど、二人ともやり過ぎだよ? きみもきちんと謝れるよね?」
浜面「うん! ……ごめんなさい」ペコ
滝壺「えらいね」ナデナデ
滝壺「二人ともまだこの子をいじめるのかな? この子はちゃんと謝れたよ」
浜面(どうだ、やったか?)ニヤリ
絹旗「ぐぬぬ……。ハァ、私もやり過ぎでした。超ごめんなさい」
フレンダ「反省してまーす」チッ
滝壺「ありがとう、二人とも」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 22:36:08.96 ID:VaTR1ulf0
滝壺「はまづら、これで良かったよね?」
浜面「おう、マジ助かった! ありがとな、滝壺!」
絹旗「えっ」
フレンダ「えっ」
浜面「えっ。……あっ、やべっ」ダッ
滝壺「待って。逃がさないよ?」ガシッ
浜面「おうふっ!」
フレンダ「そういえば、私はコイツのこと知らないのにコイツは私の名前を知ってたような気がするわ……」ギロリ
絹旗「そういえば、最初に『ってお前絹旗じゃねーか』って超言われた気がするような……」ギロリ
浜面「いやぼくは、はま…『はまさきしろう』だよ。それに例え浜面だとしてもはまさきという名の子供だよ?」ダラダラ
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 22:40:44.88 ID:VaTR1ulf0
滝壺「知ってる? AIM拡散力場は能力者からしか出ないって思われてるけど、能力開発を受けた人なら誰でも発する物なんだよ」
絹旗「つまりこのガキからは」
フレンダ「浜面と同じAIM拡散力場が」
滝壺「出てるってことだよ?」
浜面「………すみませんしたっ!! 悪気があった訳じゃないんだ! 頼む、この通りだ!
弁償でも何でもするから、命だけは取らないでくれー!!」ドゲザ
絹旗「まったく! 最初から何かおかしいとは思っていましたがそういうことだったんですか」
フレンダ「でも浜面なら容赦しなくても良いわよね。覚悟は出来てるかしら?」ギロリ
浜面「悪いのは俺だ、覚悟は出来てる! でも命だけは本当に勘弁してくれ!」シクシク
絹旗「はぁ、もう気が削がれたので今回は超許します。でもちゃんと弁償してくださいよ!」
フレンダ「そうね、弁償さえしてくれれば見逃してやるわよ。でも2度目はないから覚悟しておきなさい」
浜面「ありがてぇ、ありがてぇ……」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 22:47:28.88 ID:VaTR1ulf0
絹旗「それより滝壺さんはすごいです。そんな情報初めて聞きましたよ。さすが『能力追跡』ですね!」
滝壺「ごめん、それは嘘なんだ。AIM拡散力場は能力者からしか出ないよ。レベル0の能力者もいるからその辺りは微妙なんだけど」
フレンダ「それじゃ何ですぐに浜面って分かった訳よ?」
滝壺「一目見ればすぐに分かったよ。だってはまづらだもん」
浜面「滝壺……」キラキラ
滝壺「はまづら……」キラキラ
フレンダ「いくらなんでもコレは絵にならないわね。普段も美女と野獣みたいでキツイけど」
絹旗「超イイ感じになってるとこ悪いですが、どうして浜面は超小さくなってるんですか?」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 22:51:48.67 ID:VaTR1ulf0
浜面「朝起きたらいきなり小さくなってたんだ。正直俺にも意味が分からん」
絹旗「昨日何か特別なことありましたっけ?」
フレンダ「つまらないヘマして麦野に殺されそうになってたわね。でもそれはいつも通りじゃない?」
滝壺「うん、いつもどおり」
浜面「さすがにヘコむから勘弁してくれ……。そうだった! 麦野で思い出したが、麦野が部屋に来るんだった!」
絹旗「麦野が部屋に来るのにこんな所で道草食ってていいんですか?」
浜面「考えてみろ! 確かに行くと言って俺が部屋に居なくても怒られるが、もし小さくなった俺が部屋に居たら……」
フレンダ「役立たずがさらに役に立たなくなったとか言って」
絹旗「間違いなく」
滝壺「殺されるね」
浜面「イヤァァァァァァァァァアアアアアアアア!!!」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 22:57:01.48 ID:VaTR1ulf0
浜面「ということでしばらく俺は雲隠れするから。後は頼んだ!」ダッ
滝壺「待って」ガシッ
浜面「おうふっ! 滝壺、肩外れそうになるから腕つかむの止めてくれ……」プルプル
滝壺「ごめん。それよりはまづらは元に戻る方法を知ってるの?」
浜面「いや、知らねえけど。でもこれ以上お前らを巻き込めねぇよ」
滝壺「私たちは仲間だよ。だから仲間が困ってたら、それを助けるのは当たり前。だよね、二人とも?」
フレンダ「まぁたまには協力してあげても良いわよ。でも変な勘違いしないでよ///」
絹旗「しょうがないですから手伝って上げます。でも変な期待したら超許しません///」
滝壺「ほら。二人とも何だかんだ言ってもちゃんと手伝ってくれるってさ」
浜面「ありがとな、三人とも」
滝壺「それじゃ、まずはアジトで作戦会議にしよう」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 23:00:54.63 ID:VaTR1ulf0
◇ ◇ ◇
~第三学区にあるアイテムのとあるアジト~
絹旗「それで超急いでたら私たちとぶつかったってことですか。浜面は相変わらず超浜面ですね」ハァ
フレンダ「しかも風邪引いたなんて嘘ついて、バレたら間違いなく浜/面な訳よ」ハァ
滝壺「はまづら、今まで楽しかったよ……」ウルウル
浜面「俺まだ生きてるから! 勝手に殺さないで下さい!!」
フレンダ「まぁ結局浜面は麦野のオシオキを受ける訳だけど、やっぱり元に戻りたい?」
浜面「そりゃあ元に戻りたいに決まってるだろ」
滝壺「いっそのこと『はまさきしろう』として生きるほうが安全かもしれないね、むぎのからのオシオキ的な意味で。
決してその方が面白そうとかじゃなくて、はまづらのためを思っての意見だよ」
絹旗「なるほど。確かにそれなら麦野に殺されることはなさそうです。
決してその方が超楽しそうとかなくて、浜面の身を案じての意見です。浜面はどうですか?」
浜面「良いわけないでしょ! 面白そうとか楽しそうとか言ってるけど、俺はかなり真剣に悩んでるんですけど!!」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 23:06:30.51 ID:VaTR1ulf0
フレンダ「とは言っても原因も分からないんだし、元に戻る方法なんて分かるわけないじゃない」
浜面「暗部組織なんだし、そういう情報を集めることは出来ないか? 例えば他にも同じ状況になってる奴がいないか、とか」
絹旗「そんな事言ってもうちには情報収集専門のメンバーは居ないですし、ぶっちゃけ無理でしょう」
滝壺「まぁ知り合いに当たるくらいしか出来ないね。むぎのなら私たちよりも顔も広いし何とかなるかも」
絹旗「でもその前に」
滝壺「はまづらが」
フレンダ「浜/面って訳よ」
浜面「イヤァァァァァァァァァアアアアアアアア!!!」
麦野「おい、うるっせぇぞ! 外まで聞こえてんだよ!」ガチャ
浜面「えっ」
滝壺「あっ、むぎのだ。おはよう」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 23:12:15.55 ID:VaTR1ulf0
麦野「あぁ? てめーら、何やってんだよ。勝手に見知らぬ子供連れ込んでよぉ!」イライラ
絹旗「うわー、超ご機嫌ナナメですね。どこかの誰かさんのせいで」ヒソヒソ
フレンダ「これは間違いなくオシオキ確定な訳よ。どこかの誰かさんのせいで」ヒソヒソ
浜面(しんだー。はい、おれしんだよー)ガクブル
滝壺「むぎのはどうしてここに?」
麦野「はぁ? 私がここに来ちゃいけねぇのかよ? それよりも、てめーらは子供相手に何やってるのかって聞いてんだよ!
チッ、それにどっから連れて来たんだよ、この子供は?」イライラ
絹旗「待ってください、麦野! 私たちは……」
麦野「うるせえよ! お前らが大声出すからこの子が怯えてるじゃねえか!!」
フレンダ「えっ? ……えっ?」
麦野「私が来たからもう大丈夫だよ♪ お名前言えるかにゃん?」コロッ
浜面・滝壺・絹旗・フレ「「「「 ( ゚д゚ ) 」」」」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 23:12:35.31 ID:5bY1FbQ4O
よえん
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 23:17:12.86 ID:uiW278E90
沈利さん…ハァハァ
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 23:18:36.93 ID:VaTR1ulf0
麦野「どうしたのかにゃ? このお姉ちゃんたちが怖かったかにゃん?」ナデナデ
浜面(麦野さん! ちょーやさしーんですけどー!!)
滝壺「むむむむむむぎの? むぎのはむぎのでむぎのがむぎのだからむぎのなんだよね?」アセアセ
絹旗「たたたきたた滝壺さん。ちちちょ超超超おちおおお落ち着きましょう」アセアセ
フレンダ「そそそそそそそそうよ。ふふふたふたたふ二人ともあせあああせっててててみみ見っともないない訳よ?」アセアセ
浜面(お前が一番焦ってるだろ)
麦野「さっきからうるせえよ。答える気ねえなら黙ってろ」チッ
滝壺・絹旗・フレ(((あっ、やっぱ本物だ)))
麦野「お腹空いてる? ご飯作ってきたけど食べるかにゃん?」ニコッ
浜面「!?」ドッキーン
麦野「怖くないよ♪ お姉ちゃんは優しいんだよ?」ナデナデ
滝壺・絹旗・フレ(((うわぁ……)))ゾワッ
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 23:23:42.46 ID:VaTR1ulf0
浜面(おい滝壺。これどうすんだよ……)チラッ
滝壺(大丈夫、私に任せてはまづら。はまづらは私がきっと守ってみせる)コクッ
浜面(滝壺さーん! ありがとうございます!!)パアァ
滝壺「むぎの、この子はお母さんとはぐれちゃったみたいでとりあえずここに連れて来たの」
麦野「はぁ? 迷子連れてきたって?」
絹旗「ちょっと滝壺さん! 本当はこれは浜面だってバレたら私たちもオシオキされちゃいますって!」ヒソヒソ
フレンダ「私たちは何も悪くないのに、何で麦野からオシオキされなきゃいけないのよ! でもそれもいいわね……」ジュルリ
滝壺「大丈夫。私に任せて」ヒソヒソ
滝壺「ということでしばらく置いて上げられないかな?」
浜面(滝壺さーん! ということとはどういうことですかー!?)ブルブル
麦野「何言ってんのよ!! こんな可愛い子をほっとくわけにはいかないじゃないの! しばらくどころかずっと居てもいいわ」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 23:29:04.67 ID:VaTR1ulf0
滝壺「じゃあ決まりだね」
麦野「うん! だからキミはここにいても良いんだよ」ナデナデ
浜面(こうなったらもうヤケだ! さっき滝壺が言ってたように『はまさきしろう』として振舞うしかない!)
浜面「うん! ありがとう、お姉ちゃん!!」ニコッ
滝壺・絹旗・フレ「「「ぶっ!!」」」
浜面(おい、お前ら笑ってんじゃねよ! 特に滝壺、こうなったのは主にお前のせいだぞ)チラッ
滝壺(ごめんね、はまづら。あまりにも面白すぎて……)プルプル
絹旗(いきなり超子供の振りし始めるなんて浜面は超卑怯です……)プルプル
フレンダ(ヒー! おなか痛いー!!)バタバタ
麦野「とってもいい子ねー♪」ウットリ
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 23:32:46.77 ID:nar47s/qO
超俺得です
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 23:33:49.12 ID:VaTR1ulf0
麦野「そうだった、まだキミのお名前聞いてなかったね。お名前言えるかにゃん?」
浜面「はま……『はまさきしろう』です」
麦野「そっかー! しろう君て言うのかにゃー。かっこいい名前だね!」ニコッ
フレンダ「あんなご機嫌な麦野、今まで見た事ない訳よ。新鮮というか逆に怖いわ」ヒソヒソ
絹旗「確かにあれは超怖いですね。というか不気味という方がしっくりくる気がします」ヒソヒソ
麦野「私は麦野沈利だよ。『しずりお姉ちゃん』って呼んでね!」
浜面「うん、よろしくね! しずりお姉ちゃん!」
麦野「こちらこそよろしくねー」ナデナデ
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 23:39:03.48 ID:VaTR1ulf0
滝壺「私は滝壺理后。好きに呼んでくれて構わないよ?」プルプル
浜面(おい、何で笑いこらえてんだよ)
滝壺(ごめんごめん。これでも浜面を助けようと私なりにがんばってるんだよ?)
浜面「……。じゃあ、りこお姉ちゃん」
滝壺「うん、それでいいよ。よろしくね、しろう」ナデナデ
麦野「……」ギロッ
フレンダ「物凄い形相で滝壺を睨んでる訳よ! あれよ! あれがいつもの麦野だわ!」ヒソヒソ
絹旗「小さい浜面のこと、超気に入ってるんですかね? だから仲良くしてる滝壺さんに嫉妬してるとか」ヒソヒソ
フレンダ「まさか麦野に限ってそんな単純な思考なんてするわけ……」ヒソヒソ
麦野「しろうくん! ご飯食べる? サンドイッチ作ってきたの!」アセアセ
絹旗「やっぱ超嫉妬です! 食べ物で気を引こうとしてますよ!」ヒソヒソ
フレンダ「くー! このままじゃ私の麦野がチビ浜面に取られちゃうわよ!」ムキー
絹旗(良く考えてみると、あのサンドイッチは風邪ひいた浜面へのお見舞いだったんじゃ……。浜面も不憫ですね)ハァ
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 23:45:08.20 ID:VaTR1ulf0
麦野「そこの二人もコソコソやってないで、しろうくんに自己紹介しなさい!」
フレンダ「チッ…。フレンダって訳よ」フンッ
浜面(何でコイツは不機嫌なんだ? まぁいいや)
浜面「フレお姉ちゃん」
フレンダ「何でそこで切るのよ! 何だか嫌な感じがするじゃない! フレンダお姉ちゃんにしなさいよ!」
絹旗「私は絹旗最愛です。しろうくんは超超超可愛いですね」ニヤニヤ
浜面(コイツは相変わらず生意気だな。ちくしょー、俺だって好きでこんな姿してんじゃないんだぞ……)
浜面「もあいお姉ちゃん」
絹旗・滝壺・フレ「「「!?」」」
麦野「……」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 23:48:38.65 ID:VaTR1ulf0
浜面(やべっ! よく考えたら初対面の奴が漢字分かる訳ねぇし、さらに子供がこんな漢字の読み方知ってる訳ねえ!)アタフタ
絹旗(ちょっと浜面! バレたら私たちだってヤバいんですから、いきなりミスかまさないでください!
それと後で超覚えておいてくださいよ!)アタフタ
滝壺(全然大丈夫じゃないよ。私はそんなはまづらは応援できない)アタフタ
フレンダ(全力でごまかせ! さもないとケツに爆弾突っ込むから!)アタフタ
浜面(ごまかせったってそんなのすぐに思いつかねえよ! どうしよどうしよどうしよ……、しょうがねぇ!)アタフタ
浜面「えっと、さっきフレンダお姉ちゃんがそう呼んでたような気が……」ハハハ…
麦野「しろうくん、キミ……」
浜面(いくらなんでもこれは怪しかったか? グッバイ俺……)
滝壺・絹旗・フレ(((はーまずらぁ!!)))
麦野「記憶力いいのね! 将来はレベル5かしら? うふふ」ナデナデ
浜面・滝壺・絹旗・フレ((((何とかなったしー!!))))
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 23:51:08.19 ID:nar47s/qO
終始ほんわか笑顔むぎのんかわゆす
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 23:52:01.41 ID:VaTR1ulf0
フレ・滝壺「「くっ……」」ギリッ
浜面(俺はどうすれば……)
麦野「あららー、恥ずかしいのかにゃー? それじゃ、お姉ちゃんが抱っこしてあげるね♪」ヒョイ
浜面「へっ?」フワッ
麦野「えへへー。しろうくんてば結構たくましいのねー」ギュー
浜面(首筋に! 胸が! 当たって!)ドキドキ
フレ・滝壺「「……」」
絹旗(もう二人とも息してないんじゃないでしょうか……)
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 23:52:25.82 ID:mU37YZ9KO
おいおい分かるけど
発音
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 23:55:22.18 ID:VaTR1ulf0
>>61 ゴメン、素で間違えてた
脳内保管お願い
麦野「それじゃ食べさせてあげるね! はい、あーん♪」つサンドイッチ
浜面(これが俗に言う“あーん”て奴か……)ゴクリ
浜面「あーん」パクッ
麦野「どうかな? おいしいかな?」ワクワク
浜面(麦野め、どうして具がシャケなんだよ……。まぁうまいと言うのが男の仕事みたいなもんだし)モグモグ
浜面「お、おいしいよ!」ニカッ
麦野「良かった♪ じゃあお茶も飲んでね!」
浜面「うん! ありがとう、しずりお姉ちゃん!!」ゴクゴク
浜面(やべー、俺今最高に幸せだー)
フレンダ(浜面のくせに浜面のくせに浜面のくせに……。そうだ!!)ピコーン
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 23:58:04.75 ID:VaTR1ulf0
フレンダ「そういえば浜面がいないけど、アイツ今頃何してんだろうね?」ニヤニヤ
浜面「ぶっ!!」
麦野「きゃ!?」バシャ
浜面「しずりお姉ちゃん、ごめんね!(やべえ! フレンダのせいでビビってお茶溢しちまった!)」アセアセ
麦野「ううん、良いのよ。しろうくんは気にしないでね」ニコッ
絹旗(浜面のことがあったのに今日の麦野は物凄く機嫌が良いですね。何か悪いものでも食べんたんでしょうか……)
麦野「あとフレンダ、今ソイツの話すんじゃねえ」ギロ
絹旗(あっ、超いつも通りでした)ホッ
フレンダ「わ、分かった訳よ……」ガクブル
麦野「でもこれは着替えなきゃダメねー。しろうくんも濡れちゃったでしょ? お洗濯するから一緒にお風呂入ろ?」
浜面・滝壺・絹旗・フレ「「「「 ( ゚д゚ ) 」」」」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/28(月) 23:59:27.56 ID:VaTR1ulf0
滝壺「むぎのはむぎのでむぎのがむぎのだからむぎのなんだけど、しししろうとお風呂入るの?」アセアセ
絹旗「むむぎむむむ麦野? しししろしししろうとおお風呂ですか? それは超超超考え直した方が……」アセアセ
フレンダ「そそそそうよ。だだだってししろうとだよ? 結局お風呂入るにしても私と一緒の方が良いって訳よ!」アセアセ
麦野「それはもう良いから。それより何でそんなに反対するのよ? 相手は子供よ?」
浜面(本当は子供じゃないんだがな。それにしても麦野とお風呂かぁ……)ニヤニヤ
絹旗「浜面が満更でもなさそうな超キモい顔してます! これはさすがに超阻止した方が良いのでは?」ヒソヒソ
滝壺「だね。これ以上は私の精神も危ない」ヒソヒソ
フレンダ「私の提案は完璧にスルーされてるわ……」シクシク
麦野「反対意見ないなら可決ー! じゃあしろうくん、行こっか♪」グイグイ
浜面「えっ!? ちょ、ちょっと待っ……、あー!!」ズルズル
滝壺・絹旗・フレ(((はーまずらぁ!!)))
バタン
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:02:24.01 ID:DkqUsCDR0
フレンダ「ちょっと! 麦野が浜面とお風呂に行った訳よ!! どーすんのよ!」ムキー
絹旗「浜面は超童貞ですが、この状況ではどうなるか予想が出来ません。子供の特権を活かして色々キモイことしそうです」
滝壺「私のはまづらが私のはまづらが私のはまづらが……」ボソボソ
麦野『はーい、ばんざーい!!』
浜面『しずりお姉ちゃん!? 一人で脱げるから!』バタバタ
絹旗・滝壺・フレ「「「!?」」」
麦野『良いじゃない! お姉ちゃんにうんと甘えちゃいなさいよ!』
浜面『うわーん! 助けてー!!』
フレンダ「ムキー! 脱ぎ脱ぎプレイなんて、もう我慢できないわ!!」ドズドス
滝壺「私ももう我慢できない。こうなったら能力でむぎのの原子崩しを乗っ取って爆発させて……」つ体晶
絹旗「フレンダ、ソファ殴るのは止めてください! 滝壺さんも体晶使おうとしないで!
とりあえずここは麦野たちが出てくるまで静観しましょう。ここで邪魔したら後が怖いですし」
フレンダ「いやむしろここは……」
滝壺・絹旗「「?」」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:04:40.80 ID:LA1XzxON0
っていうか最愛(さいあい)じゃなかったっけ?
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:07:43.45 ID:DkqUsCDR0
>>70 “さいあい”だと自己紹介したのに、浜面が意地悪して“もあい”と呼んだ
子供は漢字も分からないし、以下本文ということです
分かりにくくてすみません・・・
◇ ◇ ◇
浜面(マジで今日の俺はどうしたんだ……。不幸なのか幸せなのか分っかんねぇ。
いやでも一つ言えることは、ここで目を開けてはいけないということだな。うん)ジャバー
麦野「もうシャンプー終わったんだから、目を開けても大丈夫だよ? もしかして目に入っちゃった?」
浜面(いや目開けたら間違いなく後で殺されるから大丈夫じゃねえだろ!!)
浜面「ううん、大丈夫だよ」
麦野「あっ、分かっちゃった! しろうくんてばお姉ちゃんの裸見るのが恥ずかしいでしょー?」ツンツン
浜面「そ、そんなことないよ!(死にたくないだけだよ……)」アセアセ
麦野「もー照れちゃってー♪ 湯船に浸からないと風邪引いちゃうから、しろうくんも早くおいで」チャプ
浜面「うん(でも目瞑りながらだと危ねぇな……、ん?)」ムニュ
麦野「きゃ///」
浜面(いいいいいい今何とも柔らかい物に触れたが、ままままさかこれはぁぁぁああああ!!)
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:13:25.84 ID:DkqUsCDR0
麦野「しろうくんてばおませさんなんだねー/// いきなりお姉ちゃんのおっぱい触るなんてだいたーん!
でもキミが触りたかったらもっと触ってもいいんだよ? ほらほら♪」ムニュムニュ
浜面「や、やめ……
フレンダ「むっぎのー!! 結局、私たちも来たって訳よー!!」ガラガラッ
滝壺「私もしろうと一緒にお風呂入る」トテトテ
絹旗「何で私まで……」モジモジ
浜面「あっ」ムニュムニュ
フレ・絹旗・滝壺「「「 」」」
浜面「 」ツー バッターン!!
麦野「あー! しろうくんが鼻血垂らしながら倒れちゃったー!!」オロオロ
フレンダ「麦野! 子供に何させてんのよ!!」
滝壺「しろう、私のも触っていいんだよ?」
絹旗(何気に滝壺さんのスタイルが良くて悔しいです……)
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:15:35.73 ID:I46TPb8/0
俺が禁書を見始めたのはこのスレを見るため
だったんだな
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:15:41.37 ID:0SpVQa7h0
はぁまぁずぅうらぁぁぁぁァァァァァッッッッ!!!!
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:18:28.05 ID:tki3p/OeQ
あわきん来ないなw
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:19:18.48 ID:DkqUsCDR0
◇ ◇ ◇
浜面(あれ? 一体俺は何をしてたんだ?)ソヨソヨ
麦野「あっ、気がついた? のぼせちゃったかにゃーん?」つ 団扇 パタパタ
浜面「あれ? 麦野? 何で俺麦野に膝枕なんて?」キョロキョロ
麦野「急にどうしたの? 大丈夫?」キョトン
滝壺「きっとしろうはのぼせて記憶が飛んでるんだよ。子供には良くあること」
浜面(そうだ、俺小さくなってたんだった。危なかったぜ……)
浜面「うん、大丈夫だよ。そういえば、さいあいお姉ちゃんとフレンダお姉ちゃんは?」
麦野「うーん、良く分からないけど……
~~~~~~~~~~~~~~~
フレンダ「さすがにこれ以上このガキをのさばらせておくわけにはいかないわ!
ちょっと情報収集に行ってくる訳よ! 絹旗! アンタも超超言ってないで手伝いなさい!!」
絹旗「なんで私まで……」
~~~~~~~~~~~~~~~
麦野「……って言って出て行ったわ」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:23:27.40 ID:DkqUsCDR0
浜面(そうかアイツらも何だかんだ言って手伝ってくれてるんだな。ありがてぇこった)
浜面「あ、あのね、りこお姉ちゃん。ぼくも一緒に……」グー
滝壺「あはは。しろうは心配しなくて大丈夫だよ。それよりお腹すいたならご飯食べに行こう」ナデナデ
麦野「そうねー。もうすぐお昼だしお腹すく頃ね。いつものファミレスでいいかしら?」
滝壺「そうだね。子供向けのメニューも充実してるし、良いと思う」
麦野「決まりね! それじゃあしろうくん、お姉ちゃん達とご飯食べに行こ?」ウキウキ
浜面(少し心配だがあの二人もやる時はやる奴らだからな。何故か俺が居ると麦野の機嫌も良いし、ここは麦野たちに着いて行くか)
浜面「うん!」
麦野「それじゃしゅっぱーつ♪」ガチャ
滝壺・浜面「「おー!」」
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:28:27.28 ID:DkqUsCDR0
麦野「でも今日は浜面が居ないから、歩いていかなきゃならないのよねー。アイツマジで何処行ったのかしら?」
滝壺「さっき聞いたけど、はまづらは風邪なんだよね?
だったら病院じゃないかな? むぎのにうつしたくないから黙って行ったのかも」
麦野「さっき電話したときはそんなこと言ってたけど、まぁどっちにしろ死刑だから関係ないけど」
浜面(心臓に悪いから俺の前で俺の話しするの止めて! 話題変えて下さい、滝壺さん!)チラッ
滝壺「はまづらも大変だね。じゃあ今日は歩いていくんだよね?」コク
麦野「そうねぇ……。ま、しょうがないわね。しろうくん、手繋ご♪」
滝壺「じゃあ私は反対側」
浜面(この状況、まさに天国と地獄だな)
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:33:09.64 ID:DkqUsCDR0
麦野「しろうくん何食べたい? 今から行く所はね、持込みできるから何でも食べられるのよー」
浜面「うーん、ぼくハンバーグが食べたい!(本当は持ち込み可じゃなくて、お前が怖くて何も言えないだけなんだがな……)」
滝壺「しろうはお肉好きだもんね。私はシーフードパスタにしよう」
麦野「……。そういえばさー、何だか滝壺はしろうくんを良く知ってるような口ぶりだけど、滝壺はしろうくんの何なの?」
浜面(滝壺さん! ちょっと雲行き怪しくなってきたんですけど!)アセアセ
滝壺(さすが麦野は鋭いね。何とかごまかさなきゃ)アセアセ
滝壺「私が最初にしろうを見つけたんだよ。それで色々話してたから……」
麦野「ふーん。でもさっきもさぁ……」
????「あら、麦野さんじゃない。こんなところで会うなんて珍しいわね」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:34:03.49 ID:WyWlc7ha0
この感じ・・・
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:35:14.02 ID:DkqUsCDR0
麦野「ん? あぁ、心理定規じゃない。久しぶりね」
心理定規「久しぶり。前回の会合の時以来だから、三週間ぶりくらいかしら。
それにしても面白そうな子連れてるじゃない。麦野さんの子供かしら?」ニヤニヤ
麦野「面白いボケねー。あまりに面白すぎて原子崩しでツッコミ入れたくなっちゃうわ」ゴゴゴ…
浜面(会合? 暗部も大変なんだな。ていうか! コイツ精神感応系の能力者だからひょっとして俺の正体バレてんじゃ……。
せっかくいいタイミングで出てきてくれたのに、今度は直接的な意味でピンチですか!?)
心理定規「冗談よ、冗談。それよりこの子は何ていう子なの?」
麦野「『はまさきしろう』くんよ。それがどうかした?」
心理定規「ううん、何でもないわ。ちょっと可愛いなって思っただけ。ふーん、しろうくんね」ニヤニヤ
浜面(絶対バレてるしー!! 頼む、麦野にはバラさないでくれ!)ガクブル
麦野「そういえばアンタは何してるの? 私たちはこれからご飯行くんだけど、アンタも一緒に来る?」
心理定規「是非ご一緒したいけど、生憎ながら今任務中なのよ。麦野さんたちは最近うちのバカ見かけたりしてない?」
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:37:16.32 ID:DkqUsCDR0
麦野「バカ? あぁ、アイツね。いや、見てないわね」
滝壺「私も知らないかな。かきねのAIM拡散力場はここ数日感じてないよ。かきねがどうかしたの?」
浜面(バカで通じるとか、かわいそうに垣根……。まぁバカなのは同意だけど)
心理定規「実は何の連絡もなしに急に居なくなったのよ。それで私は上の命令で探してるってわけ」
麦野「ふーん。まぁアイツをどうにか出来るのなんて第一位くらいだし、ほっといてもそのうち戻ってくるんじゃない?」
心理定規「だと良いんだけど……。とりあえずもうちょっと探してみるわ。ご一緒できなくてごめんなさい。是非また誘って欲しいわ」
麦野「うん、分かった。それじゃあね」フリフリ
心理定規「うん、また会合で」フリフリ
滝壺「それにしてもかきねが居なくなるなんてどうしたんだろうね?」
麦野「どうせアイツのことだからどっかで女の子ナンパしたりしてるんじゃない。心理定規は気の毒だけどほっときましょ」
浜面(垣根が居なくなった……? 何か嫌な予感するな)
????「おォ? お前は第四位じゃねェか。こンな所で何してンだ?」
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:38:21.31 ID:DkqUsCDR0
麦野「一方通行か……。今日は知り合いに良く会う日だわ」ヤレヤレ
打ち止め「私も居るよってミサカはミサカは自分の存在を訴えてみたり!」
浜面(ゲッ! コイツは駒場を倒した第一位じゃねえか!)サッ
麦野「あらあら。急にアンタが怖い顔見せるから、しろうくんが怖がってるじゃない」
一方通行「しろうくンだァ? テメェ、いつの間に子供生ンだンだ?」
麦野「そのボケ流行ってるのね。原子崩しでいちいちツッコミ入れるのも面倒だわ」ビュン
一方通行「とか言って撃ってくンじゃねェよ! クソガキもいンだぞ!」
打ち止め「しろうくんだっけ? キミもそんなに怯えなくても良いんだよ。
あの人は怖そうに見えるけど、すっごく優しいんだからってミサカはミサカはカワイイなって頭を撫でてみる」ナデナデ
浜面(小さい子に頭撫でられるのも新鮮でいいな)ニヤニヤ
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:39:23.17 ID:DkqUsCDR0
一方通行「……チッ! おい打ち止め、さっさとメシ喰いに行くぞォ!!」
滝壺「私たちもご飯食べに行くところ。一緒に行く?」
打ち止め「せっかくだから一緒に行こうよ、しろうくんともうちょっと一緒にいたいしってミサカはミサカは提案してみたり!」
一方通行「ハァ!? こンな奴らと一緒にメシなんか喰えるか! さっさと行くぞォ」
打ち止め「そんなに嫉妬しなくても私はずっと一緒だよって、ミサカはミサカはアナタの気持ちに触れられて大喜び!」
一方通行「そンなンじゃねェよ! ただ俺は第四位みたいなヤツはお前の教育に良くねェと思って……」
打ち止め「はいはい、それじゃ残念だけど私たちは行くね、ってミサカはミサカは手を振ってみたり」ヒラヒラ
滝壺「うん、またね」フリフリ
麦野「相変わらず幼女の尻に敷かれてるわね、第一位のくせして」
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:42:43.24 ID:DkqUsCDR0
麦野「ゴメンねしろうくん、お腹すいたでしょ? あれ? しろうくんは?」キョロキョロ
滝壺「居ないね。何処行っちゃったのかな?」キョロキョロ
麦野「居ないね、じゃないわよ! まだ小さいからそんなに遠くには行かないと思うけど早く探さなきゃ!」
滝壺「きぬはたたちも呼ぶ?」
麦野「そうね! 人手は多いほうが良いわ! 私はちょっとその辺見てくるから連絡は頼むわね」ダッ
滝壺「うん、任せて(はまづら、どうしよう……)」
◇ ◇ ◇
浜面「え? ココどこだ? 確か麦野と滝壺と一緒にいる所に第一位と幼女が来て……」キョロキョロ
??「よぉ、新入りか?」
浜面「!? 俺をココに連れて来るなんて何が目的だ? って子供じゃねぇか……」
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:45:05.55 ID:fpOWnwQ4O
まさか座標移…
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:46:46.90 ID:DkqUsCDR0
子供1「お前も子供だろ。それにここでは俺は先輩なんだぜ? 先輩は敬わなくちゃならねぇって習っただろ?」
浜面「その口ぶり……。お前が俺を連れてきたんじゃないのか?」
子供1「違うな。俺も気づいたらココに居た。まぁ犯人は知ってるが」
浜面「だったらココから出る手段も知ってるだろ? 早く戻らねぇとアイツらが心配しちまう。頼む、教えてくれ!」
子供1「いや、ココから出る手段は分からない。それに例えココから出たとしてもどうせ戻ってくることになるぜ?
お前もさっき体験しただろ? これは空間転移系の能力者の仕業だ」
浜面「そういえばそうだな……。くそっ、どうしたら」
子供1「いつかチャンスはやってくる。だから焦らずその時を待とうぜ。俺たちは子供なんだからよ。
そういえばまだ名前聞いてなかったな。なんて言うんだ?」
浜面「はまさき、しろうだ」
TK「俺はココではTKと名乗っている。よろしくな、はまさき」
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:47:49.01 ID:WyWlc7ha0
おい
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:48:09.31 ID:pR18xm+a0
TKwwwww
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 00:48:16.33 ID:rVQa3C4KO
事件の全貌が見えてきました
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 01:05:20.17 ID:DkqUsCDR0
◇ ◇ ◇
滝壺「きぬはた、聞こえる?」
絹旗『どうしたんですか、滝壺さん? 物凄く焦ってるみたいですけど』
滝壺「はまづらが居なくなっちゃった!」
絹旗『マジですか? 麦野の恐怖に耐え切れず脱走したんですかね』アハハ
滝壺「お願いだから真面目に聞いて。小さいままだし、何かの事件に巻き込まれちゃったのかも」
絹旗『確かに最近は物騒ですし、私たちもそっちに戻って探します。すぐに向かうのでちょっと待ってて下さい』
フレンダ『滝壺から電話? 何かあったの?』
絹旗『浜面が居なくなったみたいです。だから私たちも戻って探しましょう』
フレンダ『あれじゃない? さっき聞いた男児連続失踪事件。でも浜面だし、まさかねー』
滝壺「男児連続失踪事件? 詳しく聞かせて」
絹旗『実は町中で目の前に居た男の子がいきなり消える事件が起きてるんですよ。ここ3日間くらいの期間に3件ですね』
滝壺「“町中で目の前に居た男の子がいきなり消える”? はまづらの状況と良く似てる」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 01:07:34.75 ID:Vpdv06in0
あわきんェ・・・
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 01:11:05.56 ID:DkqUsCDR0
絹旗『でも被害に遭ったらしい容姿の子供が書庫にも登録されてなくてですねですね、警備員も動けないみたいです』
フレンダ『でもそれって何処の学区だっけ?』
絹旗『確か第三学区! 浜面はそれに巻き込まれた可能性が高いですね!』
麦野「滝壺! この辺りには何処にも居なかったわ! 絹旗たちとは連絡取れた?」
滝壺「うん。男児連続失踪事件って言うのが起きてるんだって」
麦野「男児連続失踪事件? もう少し詳しく」
フレンダ『カクカクシカジカって訳よ』
麦野「なるほど、ありがとう……。その事件の真相としてある仮説を立てたんだけど、協力してもらえるかしら?
まぁ勘みたいなものだけど、そんな感じがするのよ」
絹旗『これだけの情報だけでですか! さすがレベル5です。他に頼る物もないですし、ここは麦野の勘に頼りましょうか』
滝壺「私もむぎのを頼りにしてるよ。一緒にしろうを助けよう」
フレンダ『しろうは気に喰わないけど、麦野が悲しむから協力するわ!』
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 01:17:28.14 ID:DkqUsCDR0
麦野「ありがとう。実はその条件の事件を起こすことが出来て動機がある人物を私は知ってるのよ」
絹旗『それは麦野の超知り合いってことですか?』
麦野「まぁそんなとこかしらね……。ある意味では同志、ある意味ではライバルと言ったところかしら?」
滝壺「むぎのと同レベルの能力者ってこと? だったら常盤台の超電磁砲かな? でも動機は思いつかないね」
麦野「いやソイツもある意味ライバルだけど、違うわ」
フレンダ『もったいぶらずに教えてくれても良いじゃない!』
麦野「アンタらが聞くからクイズみたいになったんじゃない! 私は元々教えるつもりだったわよ!」
麦野「じゃ、改めて言うわ。ソイツはレベル4の座標移動で、名前は結標淡希。生粋のショタコンよ」
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 01:22:04.04 ID:DkqUsCDR0
◇ ◇ ◇
浜面「TKだと? 偽名か?(まぁ俺も偽名だけどな)」
TK「あぁ、悪いが素性を明かせない状況にあってな。ここにいる奴らは皆ニックネームで呼び合ってる」
浜面(ここにいる奴ら? 子供にしてはガタイの良い外人とひょろいおかっぱの茶髪外人か……。
TKとかいう奴も訳ありのようだが、こいつらも色々とめんどくさそうだな)
TK「おいウィル、お前も新しい仲間に挨拶しようぜ」
ウィル「う、うむ。私はここではウィルと名乗っている者である。よろしく頼む」
TK「あとはマーくんだな。マーくん! お前も隅っこにいないでこっち来い」
マーくん「……」ガタガタ
TK「ったく、またかよ」
浜面「アイツはどうしたんだ? 何かに怯えているようだが……」
TK「マーくんは『第2お遊戯室』に連れていかれた最初の人間なんだ」
浜面「第2お遊戯室?」
TK「ああ、お前も覚えておいた方が良いな。しょうがねえからアイツが変わってしまった時の話でもしてやろう」
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 01:27:09.32 ID:DkqUsCDR0
TK「そうだな、あれは確か3日前、ちょうど俺とマーくんが来たときのことだったんだが……」
~~~~~~~~~~~~~~~
マーくん「おい女! 離せ! 俺様が右方のフィアンマだってことを知らないのか?」
??「俺様系ショタ? 新しいわね。お姉ちゃん、何かに目覚めそうだわぁ」ハァハァ
??「名前はフィアンマくんていうのね? でも長いからマーくんて呼ばせて貰うわ」
マーくん「何がマーくんだ。お前なんぞ苦しむ暇もなく一瞬で殺すことも出来るんだぞ! 早く俺をここから出せ!」
??「い・や・よ。だってアレイスターから直々にあなたたちを好きに出来る許可が出たんだもの。私がかわいい男の子を安々と手放すわけないわ」
マーくん「ア、アレイスターだと? お前はアレイスターを知っているのか? ソイツのところまで俺様を案内するるなら命だけは助けてやろう」
??「だからダメだって。それに人にそんな物騒なこと言っちゃダメでしょ? しょうがないからお姉ちゃんが色々教えてあげる♪」ガシッ
マーくん「おい離せ女! 何をする気だ?」ジタバタ
??「カワイイコの味見……じゃなくて、ワガママな子の躾けだよ。暴れないで静かにしようねー♪」
マーくん「おい! そこのお前笑ってないで俺様を助けろ! おい早く、おい! あ、あああああああ」ジタバタ
ギー バタン
~~~~~~~~~~~~~~~
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 01:34:33.18 ID:DkqUsCDR0
TK「その夜は一晩中マーくんの啜り泣く声と時々悲鳴が聞こえ、朝戻ってきたらああなってた」
浜面「確かにそれは恐ろしいな……。お前たちは大丈夫なのか?」ゴクリ
ウィル「私もTKも無事なのである」
TK「そういうこった。お前も外に出るときに綺麗なままでいたかったらこれだけは絶対に忘れるなよ。
ここでの絶対的な掟。それは『淡希お姉ちゃんには絶対に逆らうな』だ」キリッ
浜面「何かかっこいいこと言ってるように振る舞ってるけど、内容は全然かっこよくないな。誰だよ、淡希お姉ちゃんって」
TK「ここの女王様だよ。これからお前は様々な困難に立ち向かうことになるが、これだけは何があっても絶対に忘れるな。
下手に反抗したら第2お遊戯室行きだぜ? まぁそういう趣味があるなら止めねえがな」
浜面「そういうもんなのか。まぁ、ああはなりたくないから忠告は素直に受け取っておこう」
TK「それが賢いやり方だ。きっとお前が思っているよりマーくんの病状は酷い。
っと、時間的にもう少しだな。面白いものが見られるぜ?」ククク
カツカツカツ
マーくん「!? 淡希お姉ちゃんがキィィィタァァァァァァァァアアア!!! うひゅhyひょおおおおおおおおおおおおい」バタバタ
浜面「!? おい、マーくんの奴、急に叫び出して扉に向かって行ったぞ!!」
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 01:38:53.12 ID:DkqUsCDR0
ガチャ ガチャン
マーくん「淡希お姉ちゃん! 淡希お姉ちゃん!」バタバタ
ガチャ
結標「あらあら? マーくん、良い子にしてたかな?」
マーくん「うん! ボクとっても良い子にしてたよ! ご褒美ちょうだい!!」
結標「しょうがないわねー、本当にマーくんは甘えんぼさんなんだからぁ。はい、なでなで」ナデナデ
マーくん「やったー! 淡希お姉ちゃん大好き!!」ニコッ
浜面「おい、あれどうなってんだ? 頭おかしくなってんのか? 気が違っておられるのか?」ガクブル
TK「あの一夜の出来事がアイツにああさせるんだろう。子供になりきり自我を追いやることによって自分自身を守っているのかもな……。
トラウマが別の人格を作ることはよくあることらしいぜ?」
浜面「それ、何か分かる気がする(俺も麦野の前じゃあんな感じだったからな……)」
TK「淡希お姉ちゃんの今のお気に入りはマーくんだからしばらくは俺たちは安全だろう。しかし人の趣味嗜好は変わりやすいものだ。
明日俺が次のお気に入りになることも十分あり得る。はまさき、お前も下手に目立って気に入られたりしないようにするんだな」
浜面「あぁ、分かってる。『淡希お姉ちゃんには絶対に逆らうな』だろ?」
ウィル「うむ。それではここからはいつも通りである。では、健闘を祈る」
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 01:40:58.68 ID:jrFe81Un0
あのフィアンマが・・・
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 01:42:02.50 ID:DkqUsCDR0
結標「はーい! それじゃあお昼御飯にする前に、皆に新しいお友達を紹介しまーす!
新しく入った子、ちょっとこっちに来て自己紹介してくれるかな?」チョイチョイ
浜面「うん! ぼくの名前ははまさきしろうだよ。皆よろしくね!」
結標「良く出来ました! 私は結標淡希って言います。よろしくね、しろうくん。
私のことは淡希お姉ちゃんって呼んでね! はい、じゃあ次はていとくんから右回りに、自己紹介をしていってね」
TK「ていとくだよ、よろしくー」
ウィル「ウィルっていうのであるー。よろしくー」
マーくん「フィアンマだ、マーくんと呼んでくれ」
浜面(薄々気づいてはいたが、やっぱりTKは垣根帝督だった。というか淡希お姉ちゃんにそう呼ばれてるなら偽名名乗る必要ねえじゃん)
結標「はい、皆も良く出来ました! それじゃあおいしいおいしいお昼ご飯だよ! 皆も配膳手伝ってね」
3人「はーい!」
浜面(このなかでやって行ける気がしねぇ……)ハァ
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 01:47:53.99 ID:DkqUsCDR0
結標「今日のメニューはカレーライスだよ! お姉ちゃん、がんばってお料理したから全部食べてね!
残した子はオシオキだからねー」つカレーライス(?)
カレーライスっぽいもの「♨」モワァ
浜面(カレー!? これがカレーか? 昼飯まだだったから腹は減ってるが、これは正直食える気がしねえぞ!)
浜面「おい、TK。これ、食わなきゃだめか? まるでこれはお前の未元物質のようじゃ……」ヒソヒソ
TK「モグモグ、ゴックン!」ガチャガチャ
ウィル「ガツガツモグモグモグモグ」カチャカチャ
マーくん「ハフッ、ハムハム! スーモグモグ、ゴックン!! ハフハフ!」ガッチャガッチャ
浜面(3人ともめちゃくちゃ食ってるしー!! マーくんに至ってはどこか病的だぜ。なんだよ、これそんなにうまいのか?)パクッ
浜面(マズッ! 不味いというか激マズだろ! よくこんなの食えるな……)
TK(おい、忘れたのか? 『淡希お姉ちゃんには絶対に逆らうな』。飯を食えと言われたら、全力で食え。例えクソ不味くてもだ)モグモグ
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 01:51:01.92 ID:DkqUsCDR0
浜面(とは言っても、さすがにこれは……)チラッ
結標「しろうくん、さっきからほとんど口付けてないみたいだね。 他の子はおいしそうに食べてるよ?
好き嫌いは絶対にしちゃなんだからね」ニコニコ
浜面「そ、そんなことないよ! 淡希お姉ちゃんが作ってくれたカレーがおいしすぎて、食べるのがもったいなかっただけだよ!」パクッ
結標「あら、そう? お姉ちゃん嬉しいな!
晩御飯に残しておこうと思ったけど、ほめてくれたから特別にしろうくんはおかわり自由にしてあげる! 最低2回はしてね」ニコニコ
浜面「わーい、やったー(棒読み)」シクシク
マーくん「しろうだけズルイ! 俺様もおかわりしたいー!!」
結標「はいはい。皆もたくさん食べてね」
TK(はまさき、不憫な野郎だ……)
ウィル(マーくんは完全に自分を失っているのである……)
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 01:52:55.44 ID:DkqUsCDR0
◇ ◇ ◇
絹旗『結標淡希? 確か【グループ】の一員で、窓のないビルの案内人の一人。かなりの強敵が相手ですね』
フレンダ『でもショタコンだからって動機は少しこじ付けが過ぎるんじゃない?』
麦野「“勘みたいなもの”だって言ったじゃない。こじ付けでもなんでも他にめぼしい犯人なんていない。
だったら可能性を一つずつ潰していくしかないじゃないの」
滝壺「私はむぎのに賛成。ふれんだも手伝ってくれるよね?」
フレンダ『まぁ手伝うって言ったしそのつもりだけど、どうやってソイツを探すのよ?』
滝壺「それは私の【能力追跡】を使えばいい。むすじめとは一度会ってるからすぐに見つけ出せるはず」
絹旗『体晶を使ってですか? 確かにそれが手っ取り早い方法ですが、滝壺さんに負担がかかりすぎなのでは』
麦野「確かに任務でもないのに体晶を使っての能力行使は負担が大きすぎるわね。だから虱潰しにアイツがいそうなところを……」
滝壺「ダメだよ。確かに体晶を使う場面ではないかもしれないけど、しろうはむぎのにとって大切な人のはずだよ?
アイテムのリーダーはそんな人を守るために躊躇なんてしない。だからむぎのはいつもみたいに私に命令すればいい」
絹旗『滝壺さん……』
フレンダ『滝壺にここまで言われて黙っちゃいられないわね、麦野』
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 01:55:06.01 ID:DkqUsCDR0
麦野「確かに私が甘かったかもしれないわね……。よく言ってくれたわ、滝壺。
体晶を使って結標淡希を探し出してちょうだい!」
滝壺「任せて」ペロッ
キーン ゴゴゴ…
滝壺「AIM拡散力場による検索を開始。近似・類似するAIM拡散力場のピックアップは停止。
該当する単一のAIM拡散力場の検索結果のみを報告するものとする……」
滝壺「見つけた! ここから北北西に400m先の個人サロンの多分地下1階」
麦野「分かったわ! それじゃ滝壺はここで待って居てちょうだい。絹旗とフレンダの二人は滝壺を回収して待機」
絹旗『ということは、結標淡希のところへは麦野が単騎で向かうってことですか?』
フレンダ『いくら麦野でもしろうを守りながらのタイマンは厳しいんじゃないの? 私とは言わないけど、絹旗くらい連れて行っても……』
麦野「いや、さっき言ったけどアイツは私のライバルとも言うべき存在。だから私はこの手でしろうくんを取り戻さなきゃいけない。
誰の手も借りず、私一人の力でね。ここは私を信じて待っていてもらえないかしら?」
滝壺「分かった。でも約束して、しろうと一緒に帰ってくるって」
麦野「うん、約束する。その代わりおいしいご飯作って待ってて。それじゃあ」ダッ
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 01:58:03.16 ID:DkqUsCDR0
◇ ◇ ◇
結標「しろうくんてば本当に2回もおかわりするなんて、よっぽどカレーが大好きだったのね! お姉ちゃんうれしいわー」ホクホク
浜面(もう死ぬ……)ゼェゼェ
TK(良く頑張った。はまさき、お前は漢と書いて男だよ)
ウィル(非常に殊勝なことであるが、この後の時間は……)
結標「それじゃあ少し休憩して、食後の運動がてら皆にダンスを踊ってもらいましょう」
浜面(ダンス…だと……?)ゼェゼェ
TK(あぁ、昼ごはんの後はお遊戯の時間だ。ちなみにその後がおやつ、お昼寝、晩御飯と続く)
ウィル(あれだけ食べた後には応えるが、何とか踏ん張るのである、はまさき)
結標「それじゃあ第1お遊戯室に移動して、今日は大人気の“ゲコ太ダンス”を練習するわね。皆が踊ったらとっても可愛いと思うの!」
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 01:58:55.57 ID:pR18xm+a0
ミイラ取りがミイラになる予感
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 01:59:31.69 ID:DkqUsCDR0
結標「はい! 1、2、1、2♪」パンパン
TK(何でこの俺が……)タッタッタ
ウィル(こんなことを……)ウンタン
浜面(しなきゃならないんだ……)タタンタンタン
マーくん「とっても楽しいー♪」キャッキャ
結標「マーくん、とっても素敵よ! ほら、他の子もマーくんを見習ってもっと楽しそうに踊らなきゃ。
あとでムービー取るから、それまでには完璧に踊れるようにするのよ?」ハァハァ
浜面(とは言っても、食い過ぎで倒れそうなんだが……)フラフラ
ウィル(TK! はまさきが今にも倒れそうなのである!)
TK(しょうがねえな)
TK「淡希お姉ちゃん! ぼく、疲れたからちょっと休憩したいな?」アハハ
結標「うーん、でもまだ10分しか経ってないわよ? あと少ししたら休憩にするから、もうちょっとだけがんばろうね!」
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 02:01:24.07 ID:DkqUsCDR0
TK(この女の前では俺たちはあまりに無力だ……)ギリッ
ウィル(はまさき、力になれなくて済まないのである)クッ
浜面(うっ! もうダメだ。腹が重くて……)バタッ
ウィル「はまさきくん! しっかりするのである」ダッ
TK「おい、はまさきくん! 大丈夫か?」ユサユサ
結標「あら? ちょっとはまさきくん!」ダキッ
浜面(俺、倒れたのか?)
結標「ほら、こっちで休みましょう。無理させて悪かったわね……。ん?」
結標「はまさきくん、近くで見たら結構好みの顔してるわね……。
特別に第2お遊戯室でお姉ちゃんと一緒に休みましょう。ええ、それが良いわ。是非そうしましょう!」ハァハァ
TK(おい! はまさきが第2お遊戯室に連れてかれちまうぞ! ウィル、どうにか助けようぜ!)
ウィル(当たり前である。これ以上犠牲を増やす訳にはいかない。ここは何としてでも悲劇を防ぐのである!)
TK・ウィル「「仕方ない、ここはだだっこ作戦だ!(である!)」」
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 02:02:32.02 ID:DkqUsCDR0
ウィル「はまさきだけズルイのである! ぼくも行きたいのである!」バタバタ
TK「そうだそうだ! ぼくたちも連れてかないなら、はまさきも連れてかないで!」ジタバタ
マーくん「俺様も行く! 行くったら行くー!!」バタバタ
TK(マーくん! 手を貸してくれるのか?)
ウィル(うむ。やっぱり仲間は大切であるな)
マーくん「良く分からんが、俺様の淡希お姉ちゃんは渡さんぞ!」キリッ
TK・ウィル((そういえばコイツは真正だったな……))
結標「あらあら、三人ともしょうがないわね。そんなにしろうくんが羨ましいなら……」
結標「後で三人とも可愛がって上げるわー♪」ハァハァ
TK・ウィル((そうなっちゃうのー!?))ガーン
マーくん「やったぁー♪」ワーイワーイ
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 02:04:44.34 ID:DkqUsCDR0
結標「しろうくん、それじゃ行きましょうねー」
浜面(あれ? 俺運ばれてる? ん?)
___________
|←第2お遊戯室|
. ̄.|| ̄ ̄ ̄ ̄ オワタ┗(^o^ )┓三
|| ┏┗ 三
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
浜面(この先は第2お遊戯室!? 不味い! 誰か、助けてくれー!)チラッ
TK・ウィル「「……」」チーン
浜面(ダメだ! 二人とも何故か撃沈してる! こうなったら一人で)
浜面「お願い、淡希お姉ちゃん! もう大丈夫だから放して!」ジタバタ
結標「ダメよ。体調が悪いなら、しっかり休まなきゃ。
だから、お姉ちゃんが体の隅々までしっかり癒してあげるからね!」ハァハァ
浜面(うわー! もうダメだー!!)
麦野「そこまでよ!!」ガチャーン
浜面「しずりお姉ちゃん!!」
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 10:51:41.21 ID:DkqUsCDR0
麦野「しろうくん、待たせたわね。でも私が来たからにはもう安心よ!」
結標「麦野! どうしてここが分かったの!?」
麦野「うちには優秀なナビがいるからね。そんなことより、しろうくんを返してもらうわよ!」
結標「くっ、でもそう言われてすぐに返す人間は居ないわよ……」
麦野「相変わらずアンタは私を目の敵にするのね。いい加減私の邪魔をしないでもらいたいんだけど」
結標「これ以上奪われてたまるもんですか! ナンバー3の座も男の子もね!」
麦野「分かったわ。だったら、いつも通りお互いの理想を語り合う形で決着をつけるわよ。
でも先にしろうくんを降ろしてちょうだい。私たちがやり合ってる間はその子たちに預かってもらいましょう?」
結標「良いわね。今回は負けないわよ」
浜面(“ナンバー3”? “お互いの理想を語り合う形で決着をつける”? この二人は因縁の関係なのか?)トサッ
TK「しろうくん、大丈夫か?」
浜面「ああ、大丈夫だ。もともと気分が悪かっただけだしな」
ウィル「それは良かったのである」
マーくん「チッ……」
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 10:55:18.00 ID:DkqUsCDR0
結標「4人とも、少し離れていてね。今からキミたちを助けるために、悪いオバサンを追っ払うから」
麦野「全く、アンタとは『ブラザー』創設の時からのライバルだからね。ようやく決着をつけられて嬉しいわ」
結標「それはこっちも同じよ。アンタとは一度全力でぶつかってみたかった。いつもは手塩さんが止めちゃうからね」
浜面「おい、垣根。『ブラザー』ってのはなんだ? 新しい暗部組織のことか?」ヒソヒソ
TK「……」
浜面「おい、TK」
TK「なんだ、はまさき?」
浜面(コイツ、超めんどくせー)
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 11:00:31.20 ID:DkqUsCDR0
浜面「あの二人が話してる『ブラザー』ってのはなんなんだ?」
TK「『ブラザー』ってのはな、俗に言うサークルみてえなもんで、暗部組織のショタコン共が作った組織だそうだ。
その創設者である手塩恵未を中心に構成され、暗部の中では『グループ』を超える影響力があるとも言われている」
浜面(うわー、麦野の奴、そんな組織に入って何やってんだよ……)
麦野「手塩の萌えシチュは実弟だっけ? 勇気出して『ブラザー』立ち上げたのは認めるけど、ショタコンとしてまだまだよね?」ヤレヤレ
結標「やっぱり一緒に生活する関係ってのは微妙よね? そこだけはアンタの意見に同意してあげるわ。
手塩の時代は終わった、いや最初からはじまっていなかったのかしらね」ハァ
浜面「おい、萌えシチュってのはなんなんだ?」
TK「萌えシチュってのは、男の子と自分の関係、もしくは出会い・場面などの状況を表す言葉だ。
ちなみに、結標の萌えシチュは近所のお姉さんだそうだ」
浜面「……お前やけに詳しいな。俺軽く引いちまったぜ」
TK「心配するな。自覚はある」キリッ
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 11:04:10.71 ID:DkqUsCDR0
麦野「無駄話もこれくらいにして、そろそろ決着をつけようかしら?」
結標「ええ、早くあの子達と遊びたいしね」
麦野「じゃあいつも通り、『決闘』よ!!」バーン
浜面「おい、アイツら決闘始めたけどほっといても良いのか? アイツらが本気でやりあったらヤバイのは俺でも分かるぞ!」
TK「落ち着け。アイツらの言う『決闘』はお前が想像するものとは違う。
お互いの萌えシチュを交互に言い合い、相手を屈服させたら勝ち、という『ブラザー』の中の序列を決める勝負のことだ」
浜面「なんでそんなに詳しいんだよ。まさかお前も……」
TK「変な勘違いはするな。うちの心理定規が『ブラザー』のナンバー5でな、会うたびに色々聞かせてくるんだよ。
ちなみにアイツの萌えシチュは『ボールを知らないお姉さんの方へ蹴ってしまって、怖くて取りに行けない男の子』だそうだ。
暇さえあれば公園に行って、ドレスのくせして泥だらけになってアジトに帰ってきやがる。悪いとは言わねぇが、10代の女がな……」
浜面「お前隠す気ねえだろ」
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 11:10:50.56 ID:DkqUsCDR0
結標「それじゃあ先手はもらうわね! 行くわよ!」
TK「とうとう始まるみたいだな……。はまさき、しかと見届けろ。あれが学園都市の頂点に立つショタコン同士の戦いだ!」
浜面「出来れば見届けたくねえよ」
結標「まずは、ふと窓から近所のお姉ちゃんの着替えが目に入り興奮してしまった男の子! 行くわよ!」
ウィル「さぁ、ついに始まったのである。青コーナー結標選手VS赤コーナー麦野選手の『ブラザー』ナンバー3をかけた戦い。
ここからは実況、私ウィルと……」
TK「俺、TKが解説を務めさせて頂こう。よろしく頼む」
ウィル「よろしく頼むのである」
浜面「お前らノリノリだな、おい」
マーくん「うおぉぉぉぉおおおおおお!!」ワー
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 11:19:25.20 ID:DkqUsCDR0
ウィル「さて、結標選手の最初の攻撃は『ふと窓から近所のお姉ちゃんの着替えが目に入り興奮してしまった男の子』ということであるが、
これはいかなる萌えシチュなのであろうか。解説のTKさん……」
TK「結標選手の得意分野ですからね。きっと初手から重い一撃になるでしょう。おっと、始まりますよ!」
結標「ふと近所のお姉さん(私)の家の窓から、お姉さんの着替えが見えてしまう。
自分は何故か分からないのに、その光景に見とれ釘づけになってしまった。
その光景が忘れられず、後日出会った時、男の子は顔を赤らめてしまう!
もちろん私はそのことを知っていて、意地悪な質問をするの。
私『あら? 顔真っ赤にしてどうしたの?』
ショタ『何でもないよ///』カァー
顔を真っ赤にしながら誤魔化そうとするも、意識してしまいチラチラと私のほうを見てしまう。
まだまだ小さいはずなのに、自分がオスだと気付いた初めての瞬間だった。
どうよ?」
ウィル「おおっとぉ! 凄まじい一撃が入ったのである。これにはさすがの麦野選手も動揺を隠せないのであるかー!」
TK「少年の成長と性の目覚めを実感させる出来事ですね。それも自分がその原因だと考えるとまた一味違うでしょう。
血の繋がらない関係を持ちだした結標選手はやはり強いですね」ウンウン
浜面「何でウィルまでそんなに詳しいんだよ」
ウィル「うちにも弟萌えの女が一人居るのでな。それも弟の復讐のために科学サイドを敵に回すような根っからのブラコンである」
TK「ソイツは本物だ。是非コイツらとの対決を見てみてぇな」
浜面「俺だけ場違い感が半端ねえ……」
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 11:26:49.52 ID:DkqUsCDR0
麦野「くっ! なかなかやるわね! だったら次は私の番よ! 大型デパートでママとはぐれてしまった男の子!」
ウィル「麦野選手もさすがの貫録である! 結標選手の攻撃をもろともせず、すぐさま自分も攻撃へと移るー!!」
TK「『大型デパートでママとはぐれてしまった男の子』、迷子系ショタですね。これはあまり見ないジャンルですが、どう料理するのでしょうか」
麦野「ママと一緒にデパートへ買い物に来るも、ふと気付くと周りにママは居ない。
最初はガマンしてるんだけど、ついに泣きだしちゃうの。
男の子『うわーん! ママ、どこに行ったのー!!』ワンワン
私『キミ迷子なのかにゃん? お姉ちゃんが一緒にママを探してあげるね♪ 男の子なんだから泣いちゃダメだよ』
男の子『うん、お姉ちゃんが一緒にいてくれるならガマンする。もう怖くないよ』
そう言って手を差し出すと、本当はやっぱり怖くて私の手を強く握り返してくる。
そしてゆっくり店内を回ってママを見つけるも、
男の子『ヤダ! お姉ちゃんともっと遊びたい!』
ママを目の前にしても、私を気に入ってくれてなかなか手を放してくれないのであった。
迷子系ショタもなかなかいいでしょ?」
結標「ぐはっ! さすが私とナンバー3を争うだけあるわね。なかなかやるわ……」ゼェゼェ
ウィル「凄まじいカウンターが決まったのであるー! これには結標選手も一気に焦りが募る!!」
TK「さすがのレベル5、演算能力の高さはやはり妄想力にも大きく関わってくるため、このような戦いにはめっぽう強いですね」
マーくん「淡希お姉ちゃんがんばれー!!」バタバタ
浜面「俺もう帰りたい……」シクシク
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 11:35:37.06 ID:DkqUsCDR0
結標「こっちも容赦なく行くわ! 次は親戚のお姉さんに久しぶりに会った男の子!」
ウィル「!? 解説のTKさん、結標選手の次のお題であるが……」
TK「ええ、『久しぶり』というワードが目を引きますね。本来ショタ界隈では時間の経過はショタを成長させてしまうため、
御法度であるとされているが、それを逆手に取った戦略なのでしょうか……」
浜面「やけにテクニカルな戦略もあるんだな」
結標「お正月、数年ぶりに一族が本家に集まった。
もちろんその中にはおじさんの息子、つまり小さい男の子も入ってる。
私『あけましておめでとう』ニコ
おじさん『ほら、お姉ちゃん(私)に挨拶しなさい』
男の子『あ、明けましておめでとうございます///』
おじさん『どうしたんだ? 前も一緒に遊んでくれた淡希お姉ちゃんじゃないか。忘れちゃったのか?』
男の子『そうじゃなくて、ちょっと誰だか分からなかっただけ///』、と男の子は俯いた。
私には分かった、ああこの子は私が綺麗になって戸惑ってるんだなって。
少年の成長と、良く知ってはずだけど少し変わったお姉さんへの戸惑いを垣間見たひと冬の出来事。
私にかかれば御法度もこんなもんよ?」
麦野「ぐうっ! 完全に舐めてたわ……。認めてあげる、アンタのショタへの思い」ハァハァ
ウィル「これは大ダメージなのである! まさかの禁じ手・時間の経過を駆使した一撃がボディーを直撃ー!!
これは麦野選手も結標選手の力を認めざるを得ない!」
TK「これはうまいの一言です。この一撃で完全に結標選手がペースを掴みましたよ」
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 11:43:00.22 ID:DkqUsCDR0
結標「まだまだ終わらないわ!」
麦野「何ですって!?」ザワ…
ウィル「ここで結標選手の追撃である! 解説のTKさん、本来『決闘』において追い打ちは禁止行為のはずであるが……」
TK「ええ、しかし今回は非公式の試合であるため、このような攻撃も戦略として許容されてしまいます。
つまり『ここはテメェの知る場所じゃねえんだよ』ってことですね。
そして『もう一度ここで絶望しろコラ』という結標選手のメッセージを感じられます」
浜面「こんな所でお前の名言使うなよ……」
結標「そしてなんやかんやで一晩泊まることになった男の子。
いつもはお父さんとお風呂に入っているが、今日は見栄を張って一人でお風呂に入っている。
そこに、私『お姉ちゃんも一緒に入っちゃおうかなー』ガラガラ と入っていく。
男の子『ちょっと勝手に入って来ないでよ!』
私『何でよー? 以前泊まった時は一緒に入ったでしょ?』
しぶしぶ了承する男の子。全く気にしないように振る舞っているが、その眼は私の体をしっかりと捉えていた。
以上よ」
ウィル「なんともあっけなく終わってしまった感がありますが、これも結標選手の戦略の内なのであるか?」
TK「そうですね……、『まだまだ続きが聞きたい!』と相手に思わせ、精神を揺さぶっているのでしょう。
時間の経過、追い打ち、そしてすん止め! 今回の結標選手は技術で魅せてきましたね。
これには麦野選手もただでは済まないのではないでしょうか」
麦野「くっ……!」ギリッ
ウィル「ギリギリの所で耐えたー!! その姿はまさに修羅! 学園都市ショタコン界きっての魔神がここに顕現するー!!」
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 11:51:40.88 ID:DkqUsCDR0
麦野「こんな大技使われたら、私も禁断の萌えシチュを使わざるを得ないわ……」スゥ
TK「禁断の萌えシチュだと?」ガタッ
ウィル「急に麦野選手の様子が変わったようであるが、解説のTKさん、何か心当たりでもあるのであるか?」
TK「はい、ショタ界隈には決して手を出してはいけないシチュが存在します。
それはショタを愛でるという彼女たちの本来の目的とは外れるものであり、言わば異常性癖。故に禁断の萌えシチュ」
ウィル「ということは麦野選手は早2手目で、ショタコンの道から外れる行動を取ろうとしているのであるか?」
TK「ああ、だがそこは禁断の萌えシチュ。異常と言われるものであるため、万人に効果があるものではない。
つまりこの一撃が通用しなければ、麦野選手の敗北となる。一部には強力な一手となりうるもろ刃の剣!」
浜面「そんな一撃を放って大丈夫なのか、麦野……って、いつの間にか俺順応してきてるし!」
麦野「行くわよ! ついに連れてきてしまった男の子!」
結標「!?」
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 12:00:09.03 ID:DkqUsCDR0
ウィル「これはまさに結標選手を皮肉ったようなお題! 揺さぶりをかけて早々に落そうとしているー!!」
麦野「ついに私は自分の部屋に男の子をむりやり連れて来てしまった。
自分の欲望に勝てず、ただ自らを満たすという目的のために。
男の子『怖いよ、おうちに帰してよ…』フルフル
そんな恐怖を帯びた表情を見ても、私の気持ちは治まらない。
本来ならば可愛がりたい男の子を、今はただただ貪りたい。
一歩近づく。
男の子『ヒッ、止めて。こっち来ないで……』ブルブル
また一歩近づく。
男の子『お母さん! お父さん! 助けて!』ガクガク
男の子はますます怖がるばかり。
でも不思議と私は気持ちが高ぶるばかりだった。
そしてついに私は男の子に手を掛けた……。
ってのはどう?」
TK「なんと麦野選手が繰り出したのは鬼畜系ショタだった! これは極一部には大受けだが、受ける範囲はあまりに狭い!」
結標「……いよ」ブルブル
ウィル「おっと、結標選手の様子がおかしいぞ! これはまさか……!?」
結標「もっと聞かせなさいよ!!」ハァハァ
ウィル「結標選手陥落!! 決め手は禁断の萌えシチュの中の禁忌、鬼畜系ショタである!
なんと2手目後手で早くも勝負がついてしまったぁー!! 勝者は赤コーナー麦野選手!」カンカンカンカン
マーくん「うわぁぁぁぁあぁぁああああああ!!」ガーン
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 12:07:32.20 ID:DkqUsCDR0
TK「私たちがこの場に居ると言う状況を見れば、この萌えシチュが結標選手には受けると簡単に予想できますからね。
しかし、はまさきを助けに来たという状態で冷静に分析できる当たり、さすがは第4位!
それに加え、先ほど結標選手が使ったすん止めも戦略に組み込んでいます。
もはや学園都市最強のショタコンと言っても過言ではないのでは?」
結標「くっ、私としたことが……。でもまだ負けじゃないわ!」
麦野「往生際が悪いのね。今のは私の完勝よ。文句のつけどころもないわ」
結標「いや、折角ココには可愛い男の子たちが居る!!
自分たちの妄想をぶつけ合うなんて虚しい勝負よりも、実際に男の子たちにどちらが良いか選んでもらう方が楽しいでしょ?」
麦野「なるほど。より多くの男の子に選ばれた方が、真のお姉ちゃんに相応しいってことね」
結標「ええ。私の言ってること、間違ってないでしょ?」
ウィル「何と勝負は2回戦目に突入であるー! その対戦内容は、ここにいる4人のショタたちにどちらが良いか選ばせるというもの。
解説のTKさん、これはいったいどういうことであるか?」
TK「いや俺にも訳分かんね。とりあえず話し合わせとこうぜ」
ウィル「ふむ。確かにそれが一番であるな」
浜面(コイツら、もう飽きたな……)
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 12:15:05.79 ID:DkqUsCDR0
結標「ルールは簡単。私たちは少し離れたとこから男の子たちに声をかけて、近くに呼び寄せる。
最終的に多くの子に支持された方が勝ちで、もちろん能力の使用は禁止。簡単でしょ?」
麦野「ここには4人しかいないわ。2人ずつに分かれたらどうするの?」
結標「大丈夫。絶対にそんなことにはならないわ。ま、やってみれば分かるけどね」ニヤリ
麦野「……良いでしょう。その代わり一つ条件を付けてちょうだい。私の所に来てくれた子は私がお持ち帰り出来る」
結標「分かった。その条件飲みましょう。それじゃあ、少し離れて……」トテトテ
麦野「……」トテトテ
結標「開始! はーい、皆! いらっしゃーい!!」パンパン
マーくん「淡希お姉ちゃぁぁぁぁぁぁああああああああああああああん!!!」ドドド…
浜面「はやっ!! 俺は麦野の方へ行けば良いんだよな、外出れるし。おい、マーくんはほっといてお前らもこっち来いよ!」
TK・ウィル「「……」」
浜面「おい、聞いてんのか? まさか!?」
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 12:22:48.44 ID:DkqUsCDR0
結標「ほら、そこの二人も早くこっち来るのよー」
TK「淡希お姉ちゃん、すぐに行くっよー!」ワーイ
ウィル「分かったのであるー。淡希お姉ちゃんのところへ行くのであるー!」ワーイ
浜面「すでに洗脳済みだったぁー!?」
麦野「しろうくん! ほら、早く私の所へ来て! せめてアナタだけでも」
浜面「……ごめん、しずりお姉ちゃん。まだ行けない」
麦野「しろうくん……」
浜面「ちょっと待ってて。大切な仲間たちを連れて、絶対にお姉ちゃんの所に行くから」
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 12:31:59.79 ID:DkqUsCDR0
浜面「おい、待てよ。お前らが行く所はそっちじゃないだろ!」
TK「でもお姉ちゃんが呼んでるし」
ウィル「そっちのお姉ちゃん、何か怖いし」
浜面「まぁそれは分かるが、そうじゃないだろ。お前らはずっとこのチャンスを待ってたんだろ!?
ここから出られる、もうおびえなくても済む……そんな誰もが笑って、誰もが望む最高なハッピーエンドってやつを。
今まで待ち焦がれてたんだろ?こんな展開を……何のためにここまで歯を食いしばってきたんだ!?
~ 中略 ~
手を伸ばせば届くんだ! いい加減に始めようぜ、TK!! ウィル!!」ドーン
TK・ウィル「「ウザい(のである)」」
浜面「やっぱ俺じゃあ説得レベルが足りない! だったら……」
浜面「いいぜ、てめえらが何でも淡希お姉ちゃんの思い通りにしなきゃいけねえってんなら、まずは、そのふざけた幻想をブチ殺す!!」バキッ
TK「ぐっ!」ドスッ
ウィル「ぬっ!」バキッ
結標「あぁ! 皆、ケンカしちゃダメよ!」
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 12:36:49.88 ID:bqQeIed2O
あれ?これってどっち選んでも監禁調教なんじゃ……
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 12:38:10.16 ID:DkqUsCDR0
浜面「目ぇ覚めたかよ?」
TK「あぁ悪いな、はまさき。もう大丈夫だ」
ウィル「ふむ。腰が入った良いパンチであった」
浜面「じゃあ行こうぜ!」ダッ
TK「おい、はまさき、そっちは……!」
結標「あら? 私の所に来てくれたの? じゃあさっきの続きしましょうか?」ハァハァ
浜面「いや、俺はコイツを取り戻しに来たんだ! おらぁ!」バキッ
マーくん「ぶべらっ!」
結標「マーくんまで! ……もう怒ったわ! はまさきくん、キミはオシオキだから!」プンプン
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 12:40:58.62 ID:SMVtP9aS0
どっちも地獄じゃねえか
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 12:43:30.44 ID:DkqUsCDR0
マーくん「はまさき、感謝する。俺様も元に戻れたようだ……」
浜面「良いってことよ。俺たちは仲間じゃねえか!」
TK「今日は行ったばかりの新人にここまで言われちまうなんて、俺たちも随分鈍ったようだな」
ウィル「なかなか男前であるぞ、はまさき」
浜面「よし、全員揃ったな! それじゃあ戻ろうぜ、俺たちの世界に!」
3人「おう!」
浜面「……」ダッ
麦野「おかえり、しろうくん」ニコッ
浜面「ただいま、しずりお姉ちゃん!」
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 12:46:59.68 ID:DkqUsCDR0
麦野「遅くなってゴメンネ、怖かったでしょ? 他の子たちも無事で良かったわ」
TK(あれ? コイツ、こんなに優しかったか?)
結標「何故? 何故なのよ? ただ私はアレイスターからプランに支障をきたす人たちを小さくするから預かれって言われただけなのに。
ただここでこの子たちと仲良く暮らしたかっただけなのに……」
TK(なるほど、それがこの事件の顛末だったか! アレイスターの野郎だったらやりかねないな)
ウィル(ふむ。上条当麻の抹殺計画を企てていたことがどこからか漏れていたようであるな)
マーくん(畜生! 俺様がたまたま幻想殺しを確認するために学園都市を訪れることも知っていたと言うのか……)
浜面(ちょっと淡希お姉ちゃん! サラリと『小さくするから預かれって言われた』とかネタバレしないで! 俺死んじゃうから!)
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 12:53:32.12 ID:DkqUsCDR0
麦野「それじゃあ皆帰りましょうか?」
結標「待って! 麦野、アンタはその子たち全員の面倒を見るつもりなの?」
麦野「そんなことないわ。多すぎる養分は葉を腐らせるだけ……。だから私は必要以上のものを望まない。
それにこの子たちには帰るべき場所があるわ」
結標「えっ?」
心理定規「もう垣根! 心配したんだから!」ギュー
TK「うおっ! コイツらが見てるから止めろ」ジタバタ
ヴェント「全く、二人とも帰って来ないと思ったらこんな所で道草食ってて。入るのに苦労しちゃったわよ」
ウィル「どうやって学園都市に入って来たのであるか? 一度侵入したからには、そう簡単に潜り込めるはずは……」
ヴェント「良く見なさい! 全部ピアス外してきたから変装は完璧でしょう!」
マーくん(きっとこれもアレイスターの企みなはずだ。そうじゃなきゃマヌケ過ぎてやってられん……)シクシク
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 12:56:00.20 ID:DkqUsCDR0
結標「くっ! どうして、どうして私だけ男の子と仲良く出来ないの? ねぇ、教えてよ!?」
麦野「それはきっと、アンタの実力が足りなかっただけ。アンタが自分の欲望に打ち勝っていれば、結果は変わっていたでしょうね」
結標「……負けたわ。『ブラザー』の構成員としても、お姉ちゃんとしてもね」
麦野「いや、お姉ちゃんとしての勝負は終わっていないわ。なぜならば、ある男の子にとってはアンタがお姉ちゃんに相応しいかもしれない。
男の子に認められて初めて、私たちはお姉ちゃんになれる。だから、アンタも見つけなさい! 自分を慕ってくれる男の子を!」
結標「麦野、……いや麦野さん。アナタが学園都市最強のショタコンだったのね……」
麦野「この子の前ではね、私は最強(のショタコン)を名乗ることに決めてるのよ……」
麦野「それじゃあ帰るわよ! 行きましょ、しろうくん!」
浜面「おー!」
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 12:57:51.60 ID:DkqUsCDR0
麦野「そういえば、しろうくん。さっき淡希お姉ちゃんがアレイスターがどうたらこうたら言ってたけど……」
浜面(あぁー!!! 忘れてたけど、やっぱバレてるぅー!?)
麦野「何でしろうくんまで巻き込まれちゃったのんだろうねー? 淡希お姉ちゃんの勘違いかにゃーん?」フシギダネー?
浜面(セーフ! 超ギリギリセーフ! コイツが子供に対してバカで良かったー!!!)
浜面「な、何でだろうねー?」ハハハー
浜面(とりあえず麦野には悪いが、ここらで脱出して早く元に戻る方法を探さないと!)
麦野「でも、とっても心配したんだからね! もう、急に居なくならないでよ……」ウルウル
浜面(そんなこと言われたら、離れられねえじゃねえか。……ったく、しょうがねえな!)
浜面「しずりお姉ちゃん、だーい好き!」ダキッ
麦野「!?」キュン
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 13:00:41.78 ID:DkqUsCDR0
浜面(麦野も楽しそうだし、もう少しこの体でも良いか)
浜面「しずりお姉ちゃん、早く行こうよ!」ダッ
麦野「こらこら。走ったら危ないわよ? !? あっ、前見なさい!」
浜面「えっ? いだあっ!!」キュイーン
??「いたた……、大丈夫か?」
浜面「うん、大丈夫だよ! ぼくこそゴメンネ」
上条「あ! お前、美鈴さん時のスキルアウトだろ。上条さんは忘れませんのことよ。
というか、全裸でぶつかってきて子供言葉で挑発とか、また何か企んでるんじゃないだろうな……」
浜面「そういうお前はあの時の男じゃねえか! ……あれ? 俺のことが分かる? ひょっとして……」
浜面「やった! 俺、元に戻れてるしー!!」
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 13:03:09.90 ID:DkqUsCDR0
上条「何訳の分かんない事言ってんだ? 上条さんもヒマじゃないんですからね。それじゃあな」スタスタ
浜面「おい、麦野! 俺元に戻れたぞ!! ……って麦野さん? 何でそんなに怒っていらっしゃるのですか?」ブルブル
麦野「はーまずらぁ……。アンタ、私の膝の上座ったり、一緒にお風呂入ったり、挙句の果てには胸もんだりしたかにゃーん?」
浜面「いや、私には全くそのような覚えは…ありません……」ダラダラ
麦野「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」ギロッ
浜面「イヤァァァァァァァァァアアアアアアアア!!!」ダッ
麦野「待て浜面! ニ度とイカくせえ考えが出来ねえように、その汚ねえ×××をミンチにしてやんよォ!!!! くらえ原子崩し」ビューン
浜面「うおおおお! 最後に全力で叫んでやる!
ふ、不幸だああああああああああああああああ!!」
おわり
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 13:03:48.91 ID:06KnPY2JO
シ/丘/ハ/面
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 13:04:54.82 ID:DkqUsCDR0
支援してくれた方々、保守してくれた方々、ありがとうございました!
これで終わりです。
自分はショタコンではないはずなのに、何故こうなってしまったんしょうか……。
途中から暴走してしまって済みませんでした。
ただしずりお姉ちゃんとイチャイチャしたかっただけなのに!
最後に宣伝
滝壺「早く体晶を飲まなきゃ…」ブルブル
前作です。読んでくれた方はありがとう。
まだの人は、もし興味があったら読んでくれたら嬉しいな。
検索すればヒットするはず
また投下しに来ますね!
それでは
むぎのんは俺の姉
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/01(火) 13:06:30.33 ID:zz4d7uFLO
乙
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可愛い