1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/12(水) 22:03:56.08 ID:j2FDbQ720
唯「うわーん、助けてぇー」バタバタ
澪「わっ、どうしたんだよ唯!?」
唯「あのね、あずにゃんが、あずにゃんがねっ」
ガラッ
梓「見つけましたよ唯先輩っ!」
梓「それっ、いがぐりをくらうですっ!!!」
ポイポイ
唯「うえーん、痛いよーっ、チクチクするよぉ-っ」ビエーン
澪「!!?」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/12(水) 22:04:52.31 ID:CrhEQi8T0
スレタイでワロタw
立て直せ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/12(水) 22:13:06.56 ID:j2FDbQ720
注:シリアス、鬱展開有り
澪「ちょっと待てっ、何やってんだよお前達!?」
梓「それそれっ、無防備な足の部分を狙ってヤルです!」
ポイポイポイ
唯「いたーい、あずにゃんやめてよぉーっ」チクチク
唯「澪ちゃん助けてぇーっ!」ウエーン
澪「やめろよ梓っ、唯はもう泣いてるだろ!」
澪(なんだよこの状況……)
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/12(水) 22:14:31.24 ID:W4FY1jr00
唯実って誰だよ
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/12(水) 22:17:47.55 ID:j2FDbQ720
梓「えーっ!?」
澪「えーっ、じゃないだろ!?」
澪「一体なんで唯に、いがぐりなんて投げ付けてるんだ!?」
梓「……」
澪「おい、黙ってても分んないだろ?」
梓「別にいいじゃん」プイッ
澪「なっ、なんだよその態度!?」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/12(水) 22:24:21.62 ID:j2FDbQ720
澪「と、とにかくもう唯を虐めたりするなよっ」
梓「ふーんだ」ツーン
澪「!!?」
澪「どうしたんだ梓、今日はなんかおかしいぞ」
唯「ううっ、もういいよ、澪ちゃん……」グスグス
澪「唯、かわいそうに、いがぐり痛かっただろ」ヨシヨシ
唯「うん、ありがとう澪ちゃん」グスッ
澪(梓の事、後でみんなに相談してみるか……)
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/12(水) 22:32:23.07 ID:j2FDbQ720
ティータイム!
紬「今日はモンブランよー」
律「美味そうだな」
澪(また栗かよ……)
澪(そんなことより、梓が唯を虐めていた話をここで切り出そう)
澪「みんな、食べる前にちょっといいか?」
律「なんだよ改まって」
澪「ちょっと梓の事で話があるんだ」
梓「へっ、私ですか?」
澪「梓、唯に何か言う事があるんじゃないか?」
梓「えっ……」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/12(水) 22:38:52.66 ID:j2FDbQ720
唯「なあに、あずにゃん私に何かあるの?」
梓「???」
梓「あのっ、澪先輩、私はどうしたら……」
澪「どうしたらじゃないだろ?ゴメンなさいだろ!?」
梓「ええっ!?」
澪「いがぐり投げて、ごめんなさいだろっ!!!」
梓「いがぐりですか……」
澪「そうだ」
梓「私が謝るんですね?」
澪「さあ、早くっ」
梓「……」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/12(水) 22:45:49.94 ID:j2FDbQ720
梓「私、わたしはっ……」フルフル
唯「もういいよっ、私はもういいよ澪ちゃんっ!!!」
澪「言い訳無いだろ!?お前、あんなに泣いてたじゃないか!?」
唯「あうっ、それは」
律「おい、謝れよ梓!!!」
澪「律?」
梓「……」フルフル
唯「あずにゃん、いいんだよ、無理しないで」
律「おい梓っ、早く謝ってやれよっ!!!」
澪(なんだよ律の奴、急にむきになって)
澪(それにしても梓は強情だな)
澪(やっぱり様子が変だ……)
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/12(水) 22:55:44.25 ID:j2FDbQ720
律「謝れって言ってるだろっ!!!」
ドンッ
澪「わっ!?」
澪「ちょっと律、何もそこまで……」
梓「……ううっ」
梓「ごめんなさい」
梓「いがぐり、投げて、ごめんなさい」
唯「あずにゃん……」
紬「偉いわ、よく謝ったわね、梓ちゃん」
澪(なんだよ、こっちが悪いみたいじゃないか)
澪(だけど、もうこれで変な事件は起きないだろうな……)
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/12(水) 22:57:36.70 ID:mf54r0GjI
唯がムカつく
こいつ何言ってmんだ
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/12(水) 23:00:40.86 ID:j2FDbQ720
次の日
梓「ムササビあずにゃんです!」
唯「えーっ、何それぇー?」
梓「私、実はムササビの生まれ変わりだったんですよ!」
唯「ムササビってあのピューンって飛ぶムササビー?」
梓「そうなんですっ、すごいでしょ?」エッヘン
唯「わーい、あずにゃんすごーい!」
澪「……」
澪(梓なに言ってんだ?)
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/12(水) 23:08:11.17 ID:j2FDbQ720
梓「だから今日は得意技を見せてヤルです!」
唯「とくいわざー?」
梓「そうですっ!空を飛んでヤルですよ」
唯「ええっ、そんなこと出来るの!?」
梓「ムササビの生まれ変わりなら当然です!」エッヘン
澪(おいおい……)
梓「それじゃ、よく見てて下さい!」ガラッ
梓は窓を開けて外に飛び出そうとする
澪「!!?」
澪「わーっ!!!待てよ梓ぁーっ!!!?」ダッ
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/12(水) 23:16:40.08 ID:j2FDbQ720
ガバッ!!!
澪「止めるんだ梓っ、人間は空なんて飛べないっ!」
梓「ひゃっ、急に何するんですか澪先輩っ!?」
澪「お前はムササビの生まれ変わりかなんて、私には分らないっ!」
澪「だけど、危険な真似は止めてくれっ!!!」
梓「もうっ、放してくださいよ澪先輩っ!」
澪「ダメだっ、おまえ、ここから落ちたら死んじゃうんだぞ!?」
梓「ヤダーっ、放してぇーっ!!!」
梓「助けて唯先輩っ!!!」
唯「あわ、あわわ……」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/12(水) 23:22:23.82 ID:j2FDbQ720
梓「助けてーっ、怖いよーっ!!!」バタバタ
唯「ちょっと澪ちゃん、あずにゃん嫌がってるよ?」
澪「そんなの分ってるよ!」
澪「だけど今の梓はちょっとおかしいんだ」
澪「梓の身を守るためなんだ、唯も協力してくれ」
唯「あ、うん……だけど」
ガラッ
律紬「!?」
律「おっ、おい、何やってんだよ!?」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/12(水) 23:29:55.42 ID:j2FDbQ720
澪「よく来てくれた、大変なんだよ」
澪「梓が『私はムササビの生まれ変わり』なんて言っちゃって」
澪「窓から飛び降りようとしたんだ」
梓「律先輩っ、ムギ先輩っ、助けてぇーっ!!!」
律「今度はムササビか……」
紬「澪ちゃん、窓はもう閉めたわ」
紬「梓ちゃんを放してあげて」
梓「わーっ、ムギ先輩っ!ムギせんぱーい!!!」バタバタ
澪「えっ、だけどこんなに興奮してるんだ、また飛ぼうとするかも……」
紬「いいからっ」バッ
澪「!!?」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/12(水) 23:39:37.34 ID:j2FDbQ720
梓「えーん、ムギせんぱーい」ダキッ
紬「もう大丈夫よ、梓ちゃん」ギュッ
梓「ううっ……」グスグス
澪「よかった、落ち着いたんだな」ホッ
律「おいムギっ!」
紬「なに、りっちゃん……」
律「なんだよお前、澪から梓を引き離したりして」
紬「……」
律「なんのつもりなんだよっ!!!」
ドンッ
唯「ひゃっ!?」
澪「お、おい律、お前何怒ってるんだよ!?」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/12(水) 23:51:23.50 ID:j2FDbQ720
紬「だって、梓ちゃんがかわいそうじゃない」
律「梓がムササビの真似をして窓から飛ぼうとしてた」
律「それを澪が止めてくれた」
律「澪は梓を助けてくれたんだ」
紬「……ええ」
律「澪は梓を虐めている訳じゃない」
紬「……そうね」
律「だったら何だよっ!!!」
律「無理に引き離すなんて、まるで澪が悪いみたいじゃないか!!?」
澪「おっ、おい律っ、気持ちは嬉しいけど」
澪「今はそんな事どうでもいいだろ?梓を心配してやらなきゃ」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/12(水) 23:59:32.23 ID:j2FDbQ720
澪「なあ梓、大丈夫か?」
澪「なんだか昨日からお前の事が心配で……」
梓「……」フイッ
澪(えっ、目も合わしてくれないのか)
律「梓っ、何だよその態度っ!!!」バッ
律「澪は助けてくれたんだぞっ!!!」
梓「きゃっ!」
紬「やめてよりっちゃん!」
澪「そうだぞ、お前はちょっと落ち着けよ」
唯「……」
唯「もう、無理だよ」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 00:08:26.33 ID:h4xww6Y70
澪「えっ?」
唯「もうこんなの、続けられないよ」
律「なっ、なんて事いうんだよっ!!!」
唯「もう、みんな限界だよ」
律「バカヤロウっ!!!!!」
澪「ちょっと待て、お前たち何の話をしてるんだ?」
梓「ううっ、ひっく……」
梓「うわーん」ポロポロ
紬「大丈夫よあずさちゃん、きっと、大丈夫」ギュッ
澪「???」
澪(梓が変だと思ってたけど、それだけじゃない)
澪(みんなおかしいんだ)
澪(一体何故?私だけ知らない秘密があかるのか?)
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 00:20:38.27 ID:h4xww6Y70
次の日のお昼休み!
憂「おねーちゃーん!」
唯「あっ、ういだ」
憂「おねーちゃん、お弁当忘れて行ったでしょ?」
唯「えへへ、届けてくれたんだ、ありがとう憂」
憂「いーんだよ」
和「まったく唯、また忘れ物しちゃったの?」
唯「てへっ、めんぼくない」
憂「じゃあね、おねえちゃん」
憂「皆さん、失礼します」
律「またねー、憂ちゃん」
憂「あっ、そうだ!」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 00:29:48.21 ID:h4xww6Y70
憂「おねえちゃん、残さず食べてね!」
唯「う、うん」
唯「わかってるよー」
憂「じゃあ……」タッタッタ
紬「憂ちゃんはしっかりしてるわね、お母さんみたい」
律「唯は言われなくっても、憂ちゃんのお弁当残したりしないよな」
唯「え?あはは、当然だよー」ドギマギ
澪「?」
澪(昨日の事があったから過敏になってるのかな?)
澪(なんだか唯が不自然な気が……)
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 00:30:45.78 ID:swtwQMz30
スレタイw
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 00:38:48.67 ID:h4xww6Y70
唯「ごめんちょっと私、お手洗いに行って来るね」タッタッタ
律「何だよ急に……」
和「先にお昼食べちゃいましょうか?」
律「そうだなー」
澪「……」
澪「私も行って来るっ」ダッ
律「何だよ、お前もかよっ!?」
律「まったく、今からお昼食べようって時にデリカシーの無いー」
紬「うふふ、そんなの仕方ないじゃない」
和(……まさか、ね)
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 00:55:59.82 ID:h4xww6Y70
唯「」タッタッタ
澪(何だよ唯、駆け足で……)タッタッタ
唯(しかも、こっちはトイレの方向じゃないぞ!?)
唯「」タッタッタ
澪(えっ、違う階に行くのかよ?)タッタッタ
唯「」ガチャ バタン
澪(ここは、トイレだけど、普段使われる事の少ない職員用トイレだ)
澪(なんでわざわざこんな所まで来たんだ?)
澪(本当にお手洗いに着たのか?)
澪(入ってみようにも、ここ個室だからなー)
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 01:07:15.50 ID:h4xww6Y70
ジャーッ ガチャリ
澪「!!?」
澪(出るの早っ!!)
唯「みっ、澪ちゃん!?どうしてココに!?」
澪「えっ、ああ、私も一緒にお手洗い行こうと思ったら」
澪「唯、走ってこんな所まで来ちゃうんだもんなー」
唯「そうなんだ……」
澪「なんでこんな所まで来たんだ?近いトイレあるのに」
唯「それはっ、たまにはココ使ってみたいなってー」ドギマギ
澪「えらく早いお手洗いだったよな」
唯「えっ、そうかな?そんな事無いよ!」
唯「わっ、私先に教室に戻ってるね!」ダッ
澪(行っちゃった……)
澪(でも唯の奴絶対におかしい!トイレを調べてみるか?)
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 01:20:13.04 ID:h4xww6Y70
補足:女子校にも男性用トイレはあるが、もちろんそれは男性教員しか使わない
その為数が少なく個室である。職員用トイレなどと呼ばれていても一応男性用なので
生徒はほとんど使わない(
>>1の母校はそうだった、学校によるかも)
ガチャ
澪(当たり前だけど、普通のトイレだよなー)
澪(あれ?なにか落ちてる)
澪(なんだこれ、錠剤?)
澪(唯の薬なのか?だったら一体)
澪(なんの……薬なんだ?)
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 01:38:00.12 ID:h4xww6Y70
部室!
澪(今日は一番乗りで部室に来れたな、梓が変な事し出す前に止めなくちゃ)
澪(あれ?机の上に何かある、書置き、そしてビデオカメラ?)
澪先輩へ 梓より
澪(梓っ!?今度はなんなんだ!?)
澪「これを私にどうしろって言うんだ?」
澪「何かを撮れって訳じゃないだろうから」
澪「何か撮影されたデータが入ってるのかな?」
澪「おっ、やっぱり何か撮ってあるみたいだな」
ピッ
澪「梓が一人で映ってる……」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 01:50:12.38 ID:h4xww6Y70
梓『澪先輩、ゴメンなさい』
梓『私、澪先輩に隠してたことがあるんです』
梓『それで、私、澪先輩にとても心配かけちゃって……』グスッ
澪「あずさ……」
梓『だから、澪先輩に本当の私を見て欲しいんです!』
梓『見てて下さい澪先輩!』
澪「えっ、なんか音楽が流れ出してきた」
澪「一体何が始まるんだっ!?」ゴクリ
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 01:59:11.68 ID:h4xww6Y70
梓『あずにゃんダンス あずにゃんダンスっ』
梓『あず にゃん ダンスっ』
澪「………」
梓『お目覚めしたなら顔あらーいましょ』
梓『こーすり こーすり こすりこすーリ』
梓『右のお手ての にくきゅう なめて』
梓『ペーロリ ペーロリ ペロリペローリ』
澪「………」
梓『あずにゃんダンス あーずにゃんダンスっ』
梓『あず にゃん ダンスっ』
梓『いぇい☆』
澪「………」
澪「えっ、なにこれ?」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 02:11:59.16 ID:h4xww6Y70
梓『伸びをした後 つめをとーぐー』
梓『ミルク飲んだら おひるねーさー』
梓『ねこのいーちにち 急がし すぎるー』
澪「は?は?」
梓『あずにゃんダンス あーずにゃんダンスっ』
梓『あず にゃん ダンスっ』
梓『いぇい☆』
澪「そんな笑顔でいぇい☆ってされても……」
梓『澪先輩、見ちゃいましたね、私の秘密』
梓『とっても、恥かしいです///』
澪「まあ、そうだろうな……」
梓『だから私、死にますにゃん☆』
澪「!!?」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 02:23:30.80 ID:h4xww6Y70
梓『さよなら澪先輩、澪先輩は、私にとって』
梓『とっても、とっても大事な先輩でした』ポロポロ
梓『さよなら澪先輩、もうご迷惑はおかけしません』
ザザー
澪「えっ、ああっ……」
澪「そんなっ、ダメだよ梓っ!!!」
澪「死ぬなっ、死ぬんじゃない梓っ!!!」
澪「あずさーっ!!!」
澪は梓の名前を叫びながら、部室を飛び出した
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 02:36:52.15 ID:h4xww6Y70
澪「あずさーっ、どこだ梓ーっ!!!」
律「おっ、おい澪、大声出してどうしたんだ!?」
澪「みんなっ、みんなも梓を探してくれっ!!!」
澪「梓は、梓は死のうとしてるかも知れないんだっ!!!」
唯「ええっ、そんなぁ!?」
紬「りっちゃん、これって……」
律「うん」コクリ
律「わかったよ澪、私達も手分けして探すから、お前は慌てるな」
澪「分ってるよ、わかってる、慌てたところでしょうがない事なんて」
澪「だけど、あずさが、あずさが大変なんだっ!」
澪「落ち着いてなんて、いられないよ!!!」
律「澪……」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 03:41:02.97 ID:3rbvCixX0
澪「とにかく、私は行くからなっ!」ダッ
律「おっ、おい澪!?」
澪(先ずは梓の教室に行ってみよう!)タッタ
ガラッ
澪「あずさっ、いるかぁっ!?」
純「わっ、澪先輩!?」
澪「純ちゃん、梓は?梓は知らないか!?」
純「えっ、梓なら今日は部活をお休みして帰るって、今さっき出て行ったとこです」
澪「そっ、そうか!?ありがとう、追いかけてみるよ!」
純「あの、澪先輩……」
澪「ん、どうしたんだ?急ぎたいんだけど」
純「わたしは、澪先輩が好きです」
澪「へっ!?」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 03:49:35.64 ID:3rbvCixX0
純「私は絶対に澪先輩の味方ですからっ!」
澪「純ちゃん、何を……」
純「」ウルウル
澪「ご、ごめん、今は急ぐからなっ///」
澪「純ちゃんも梓を探してくれ、大変かもしれないんだっ」
純「」コクリ
澪「じゃ、じゃあ私は行くからっ」ダッ
澪(なんなんだ一体!?)
澪(でも今は梓を探さなきゃっ)
澪(さっき出たばっかりなら、そんなに遠くへは行ってないはずだっ!)
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 04:09:41.80 ID:3rbvCixX0
澪「あずさーっ、何処だぁーっ!」タッタ
澪「梓ーっ、あずさぁー!」ダッダッダ
澪「くそっ、絶対に助けてやるぞ」ハアハア
澪「!!?」
澪(あれは!?やった、見つけた!!!)
澪「おーい梓っ!」
梓「えっ、澪先輩っ!?」
澪「よかった、無事なんだなっ、本当に良かった……」ペタリ
梓「澪先輩、何でここへ?」
梓「先輩……上履きのままじゃないですか!?」
澪「ああ、お前を探すのに必死だったから……」
梓「えっ?」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 04:28:52.93 ID:3rbvCixX0
梓「やめて下さいっ、私のことはもうほっといて下さい!」
梓「けいおんぶも、軽音部ももう辞めることにしたんです!」
澪「そっ、そんな!?」
梓「もう決めたんです、さようならっ」
澪「いいよ」
梓「へっ?」
澪「軽音部を辞めるのはいいよ、でも、梓、死なないでくれっ!」
梓「私が、死ぬ?」
澪「お前、ビデオを私に見せただろ?あずにゃんダンス」
梓「……」
澪「こーすりこーすり とか ペロリペローリ だとかの奴だよ!」
梓「……」
澪「それでさ、お前が死ぬなんて言いだすからさ」
澪「私、心配で心配で……」
澪「もう二度と、死ぬなんて言わないでくれよっ!」ウルウル
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 04:36:34.98 ID:3rbvCixX0
梓「澪先輩、私が死ぬかもしれないと思って、駆けつけてくれたんですね」
梓「昨日のことも、そうだったんですよね、私の為に、あんなに必死で……」
梓「だからぁ、だからこそ」ポロポロ
梓「辛いんですよぉーっ」ワーン
澪「梓、お前?」
梓「わたし、もう分かりません、どうしたらいいのぉ」ポロポロ
梓「澪せんぱーい」ダキッ
澪「わっ!?」
梓「ゴメンなさいっ、ゴメンなさい澪先輩っ!!!」
澪「あずさ……」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 04:55:38.25 ID:3rbvCixX0
澪「はっきり言って、私は今のお前がよく分からない」
澪「お前だけじゃない、最近は軽音部のみんながよくわかんないや」
澪「でもさ、多分それはほんの少しの行き違いなんだよな」
梓「澪先輩……」
澪「今は分らなくてもいい、私達は大切な仲間なんだ」
澪「いつかは分かり合える」
澪「だから、大丈夫だよな」
梓「はい!私、軽音部辞めるなんてもう言いません」
梓「ありがとうございます、澪先輩っ!」
梓「澪先輩はやっぱり澪先輩なんですよね」
梓「それなのに、私、酷い態度を……」
澪「いいんだよ、お前が無事でよかった」
澪「さっ、軽音部へ戻ろうっ!」
梓「はいっ!」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 05:10:54.58 ID:3rbvCixX0
澪の部屋!
澪(最近わかんないことだらけだけど、二つのことがハッキリした)
澪(梓はやっぱりイイ子だってことと)
澪(みんなはきっと、何か大変な事に巻き込まれている!)
澪(梓の豹変と、みんなの不自然な態度)
澪(全ては一つの線でつながるはずだっ!)
澪「あれ?パソコンにメールが着てる、何だろ?」
カチャカチャ
け い お ん ぶ を 殺 す
澪「!!?」
澪「ひえっ」ブルブル
澪「くそっ、何だよ」
澪「どうせ、こんな事すれば、私は恐がると思ってるんだろ」
澪「だけど、こんな脅しに負けるもんかっ、私が軽音部を守る!!!」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 05:23:44.98 ID:3rbvCixX0
唯実「いがぐり!」際にあった事例をもとにした けいおん!SS
次回予告(最終回)
いがぐりから始まる軽音部の謎
澪はその真相に辿り着き、仲間を救う事が出来るのか?
次回やや張りすぎの伏線が全て回収される
律「絶対に見てくれよな!」
(本当に実際の出来事を元にしています)
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 09:09:38.51 ID:1aS3iGO+0
ワロタwwwwwwww
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 09:14:22.74 ID:aONJKK7T0
いがぐりぶつけるって昨日爆笑問題の番組でやってたけどそれは関係ないか
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 09:27:27.49 ID:RnflDoDZ0
伏線回収は楽しみだけど、これ実話って怖すぎじゃないか…
全員敵に見える
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 11:49:24.38 ID:TVW+Wye70
唯実ちゃんはいつ出てくるの?
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 23:23:25.44 ID:ngF8Uiyt0
梓「私のいがぐりくらうです!」
唯////
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 06:40:02.55 ID:IEdMvzVh0
今夜ついに最終回をむかえる
『唯実「いがぐり!」際にあった事例をもとにした けいおん!SS』
今回は登場人物の行動についておさらいしておこう!
梓の真実
梓「唯先輩むかつくです!裏山で拾ってきたいがぐりでいじめてヤルです!」
ポイポイ
唯「うわーん、あずにゃんのいじわるー」ビエーン
梓「えへへ、楽しいです」
澪「おい止めろよな!」
律「ふざけんな謝れカス!」
梓「謝るのイヤです、この二人ムカつくです」
梓「でも仕方が無いから誤っておくです……」
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 06:49:27.96 ID:IEdMvzVh0
次の日
梓「私はムササビの生まれ変わりです!飛べますよ」
唯「すごーい」
梓「うわっ、こいつバカだから信じちゃったです」
梓「でも引っ込みがつかないから、飛ぶふりするです」
澪「おい止めろよな!」ガバッ
梓「澪うざいです!早く放すです」バタバタ
紬「梓ちゃん、こっちへいらっしゃい」ダキッ
梓「ムギいい奴です、やわらかくって気持ちイイです」ギュッ
律「ふざけん眉毛!」
梓「またこいつ怒ってるですか?カルシウム足りないんじゃないですか?」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 06:59:03.39 ID:IEdMvzVh0
さらに次の日
梓「あずにゃんダンス踊るです!」
梓「ビデオに撮ってみんなに見せるですよ」
梓「あずにゃんダンス あーずにゃんダンス」
梓「楽しいにゃん☆」
梓「と思ったとたんに後悔です、欝です、黒歴史です!」
梓「死にますにゃん☆」
澪「おい止めろよな!」
梓「うわっ、また澪が来たです!本当に死ぬわけ無いのにウザ過ぎます!」
澪「心配なんだよー」ウルウル
梓「私の事を思ってくれてたんですね」
梓「澪もいい奴です」ダキッ
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 07:07:42.36 ID:IEdMvzVh0
唯の真実
梓「それそれー」
ポイポイ
唯「うわーん、あずにゃんがいがぐり投げてくるよー」ビエーン
澪「おい止めろよな!」
唯「みおちゃんありがとう、助かったよー」
澪「梓、唯に謝れ」
梓「えーっ、イヤですよ」
律「謝れって言ってるだろ!」
唯「わーっ、なんかあずにゃん怒れれてる、何でだろ?」
唯「私に関係あるみたいだけど、忘れちゃったよー」ホホーイ
唯「二人ともー、あずにゃんをいじめないでー」
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 07:13:24.36 ID:IEdMvzVh0
次の日
梓「私はムササビの生まれ変わりです!」
唯「あずにゃんスゴーイ」
澪「おい止めろよな!」
梓「うわーん」
唯「あずにゃんまた怒られてかわいそう」
さらに次の日
憂「おねえちゃん、お弁当だよ」
唯「ありがとー」
憂「残さず食べてね」
唯「むむっ、さては私の嫌いなおかず入れたんだね」
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 07:20:04.80 ID:IEdMvzVh0
唯「おやっ、お尻の調子が……」
唯「座薬いれないとやばいよー」
唯「恥かしいから遠くのトイレにいこーっと」
澪「なんか怪しいな」
唯「座薬なかなか入らないよー」
唯「うわっ、入れかけが一個落ちちゃった」
唯「まあ、いいか」ホホーイ
澪「おい、何してる?」
唯「えっ、澪ちゃんだ、恥かしいから急いで退散」
澪「ぺろっ これは錠剤!?」
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 18:58:45.47 ID:qYRUXxH70
次の日の朝!
澪「おはよう律!」
律「おはよう」
律「あのさ、澪……」
澪「なんだ?」
律「昨日、学校から帰って何かなかったか?」
澪「そうそう、いたずらメールが着たんだ」
律「ああ……」
律「どんなメールだ?」
澪「えっと、ちょっと恐いんだけどな」
澪「軽音部を、殺すって」
律「そうか……」
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 19:07:02.45 ID:qYRUXxH70
澪「あれ?あんまり驚かないな」
律「えっと、どうしようかな……」
澪「律?」
律「やっぱり言っとこう」
律「そのメール、私のところにも着たんだ」
律「そしてどうやら、他のみんなにも」
澪「!!?」
澪「大変じゃないかっ!」
澪「なんで軽音部がこんな嫌がらせを受けなきゃいけないんだ!?」
澪「これは先生に相談しよう」
律「ダメだっ!」
澪「えっ?」
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 19:20:17.01 ID:qYRUXxH70
澪「何でだよ?これは事件だぞ!?」
律「みっ、澪は大げさなんだよ」
澪「そんなこと無いだろ」
律「やーい、澪の怖がりー」
澪「なっ、怖がりは関係ないだろ!?」
律「こんないたずらで過剰に反応してたら、相手の思う壺だぞ?」
澪「そうだけど……」
律「こういうのは無視するのが一番なんだ!」
澪「うーん、そうかなー?」
律「とにかくそういう事、澪も気にしすぎるなよ!」
澪「うん……」(でも殺すとまで書かれてたんだ、ちょっと心配だな)
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 19:32:09.88 ID:qYRUXxH70
学校!
澪「みんなおはよう」
紬「あっ、澪ちゃん……」オドッ
澪「?」
紬「おはよう……」
澪(あれ?元気ないな、やっぱり昨日のメールが原因かな?)
唯「ねえ、りっちゃん……」
律「うん、分ってるよ」
律「澪は大丈夫だから心配するな」
澪(えっ、私?)
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 19:41:15.22 ID:qYRUXxH70
律「なあ澪、昨日のメール、なんでもないよな?」
澪「あっ、うん、あんなメールになんか負けたらダメだよな!」
律「だから二人も気にするな」
紬「うん」
唯「わかったよ……」
澪(口ではそう言うものの、みんな心配なのかな)
澪(だけどこの感じ、やっぱり妙だ)
澪(私だけ知らない事があるのか?)
澪「あのさ、ひょっとしてみんなさ……」
澪「もしかして」
澪「犯人にこころ当たりあるのか?」
律「えっ!!?」
唯「!!!」
紬「!!!」
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 19:52:09.46 ID:qYRUXxH70
澪(なっ、なんだこの反応!?)
澪(図星だったのか!!?)
紬「み、澪ちゃん、それはねっ」
律「誤解だよ、私達に分かるわけ無いだろ?」
澪「本当か?」
唯「本当だよっ、私達は何も知らないよ」
澪「嘘だっ!!!」
唯「!!?」
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 20:03:20.53 ID:qYRUXxH70
澪「最近みんな何だよっ!私に隠し事してっ!」
律「澪、違うんだ、それは……」
澪「私は仲間じゃないのか!?」
律「仲間だよっ、澪は大切な仲間だよっ」
律「だから、今は私達のこと信じてくれっ!」
澪「……」
澪「わかってるよ」
澪「律もみんなも、私の為に隠し事してるんだろ?」
律「!!!?」
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 20:13:51.92 ID:qYRUXxH70
紬「なんでそれを……」
澪「そんなこと分るよ、みんなが私を気にかけてくれてることぐらい……」
澪「それにみんなが私を貶めるような事は絶対しないだろ?」
澪「だったら、嘘をつくとしたら私の為だ」
唯「澪ちゃん……」
澪「私だってみんなの事が心配なんだ」
澪「今回のメールだってそう」
澪「もし、みんなが私の知らないところで危険で大変な目にあってるんなら」
澪「私、助けになってあげたいよっ」グスッ
律「……澪」
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 20:23:20.52 ID:qYRUXxH70
澪「なあ、いい加減、教えてくれよっ」
澪「この件と、梓がおかしくなった事は関係あるんだろ!?」
律「!!?」
澪「お願いだ、秘密を知ったことで、私はどうなってもかまわない!」
澪「頼むよ……」
紬「りっちゃん……」
唯「ねえ、もういいでしょりっちゃん、打ち明けようよ!」
律「……」
律「わかったよ」
澪「!」
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 20:33:40.05 ID:qYRUXxH70
律「澪、この話は教室でするもんじゃない」
律「昼休みに部室に来てくれ」
律「梓も呼んで、そこで全て明らかにする」
紬「ついにね……」
唯「澪ちゃん」
唯「驚くかもしれないけど、信じて」
唯「私達は澪ちゃんの味方だから」
澪「わかってるって……」
澪(みんなの様子から見て、これは只事じゃないな)
澪(一体何があるって言うんだ……)
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 20:43:32.30 ID:qYRUXxH70
部室!
律「とうとうこの時が来たな」
梓「本当に、本当に澪先輩に教えていいんですか?」
律「ああ、覚悟は決まったよ」
律「今思えば、もっと早くて良かったんだ」
律「私のわがままが、余計に澪を苦しめたのかも」
唯「りっちゃん……」
紬「さあっ、そろそろはじめましょ!」
澪「……」ゴクリ
澪(あれ?みんな横一列に並んだぞ……)
澪(そしてこの音楽……まさかっ!!!?)
澪(嘘だっ!!!そんなっ、こんな事って!!!!!!?)
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 20:51:13.73 ID:qYRUXxH70
梓唯律紬『あずにゃんダンス あずにゃんダンスっ』
梓唯律紬『あず にゃん ダンスっ』
澪「ちょっと待てぇーーーーっ!!!!!」
梓唯律紬『お目覚めしたなら顔あらーいましょ』
梓唯律紬『こーすり こーすり こすりこすーリ』
梓唯律紬『右のお手ての にくきゅう なめて』
梓唯律紬『ペーロリ ペーロリ ペロリペローリ』
澪「うっわー、振り付け完璧だなおい」
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 20:58:15.65 ID:qYRUXxH70
律『ボール遊びで日がくれーてー』
紬『夜になったらしゅうかいーさー』
唯『ねーこーは きーまぐーれー』
梓『集まりっ 悪い!』
澪「あー、個別パートもあるんだねー」
梓唯律紬『あずにゃんダンス あずにゃんダンスっ』
梓唯律紬『あず にゃん ダンスっ』
梓『いぇい☆』
澪「なるほど」
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 21:06:08.58 ID:qYRUXxH70
澪「お前らなぁ、これを私に隠してたのか?」
律「これって何だ?」
澪「何言ってるんだ?あずにゃんダンスだろ!?」
唯「あずにゃん……?」
紬「???」
梓「???」
澪「何だよ、何キョトンとしてるんだよ」
澪「今さっきお前ら踊ってたじゃないか」
律「……」
律「澪、よく聞いてくれ」
澪「なんだよ?」
律「私達は、お前の言っていることが」
律「まったく……分らないんだ」
澪「へっ?」
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 21:13:26.49 ID:qYRUXxH70
律「お前はだいぶ前から妙な事を言い出すようになった」
澪「妙な事?」
律「はじめはほんの些細なことだったんだ」
律「例えばおやつにケーキを食べたはずなのに」
律「お前はドーナツを食べたと言い出す」
澪「えっ?」
律「休みの日に私と二人で遊んだはずなのに」
律「お前は唯も一緒だったと言い張るんだ」
澪「……」
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 21:22:04.09 ID:qYRUXxH70
律「そんな事ぐらいならあまり気にならないし」
律「妄想癖と言うか、詩を書いたりするお前の感性のせいで」
律「特別おかしい事だって思わなかったんだ」
澪「……」
澪「だけどそれが段々酷くなって行って」
澪「今ではお前らが踊って無いのに」
澪「踊っていたと思い込むようになったって言うのか?」
律「ああ……」
澪「嘘だっ、そんなはず無いっ!」
澪「私は今さっきはっきりと見たんだ!聞いたんだっ!!!」
律「……いや」
律「私達は踊ってない」
澪「!!?」
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 21:27:31.12 ID:qYRUXxH70
澪「違うっ、違うよっ!!!!」
澪「そんなわけない!」
澪「私はおかしくなんか無いっ!!!!」
律「だったらよく考えてみろよ」
律「何で私達がここで踊らなくちゃいけないんだ?」
律「ここへは話しに来たんだろ?」
澪「えっ、でも、それはお前達が勝手に……」
律「澪……ありえないんだよ」
律「それは、澪の……」
律「全て妄想なんだ」
澪「えっ、ああ……っ、そん、な」ガタガタ
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 21:35:51.11 ID:qYRUXxH70
澪「なあムギ、そんな事ないよな?」
紬「……」
澪「唯っ、律はふざけてるんだよな?」
唯「澪ちゃん……」
澪「なんで?何でだよ!?」
澪「なんでみんなはそんな怖い嘘を言うんだ!?」
澪「からかってるのか!!?」
澪「やめろっ、止めてくれよっ!!!!」
梓「澪先輩……」
澪「梓、あずさだけは本当の事をいってくれよ」
澪「私はおかしくなんか無いよな?」
梓「澪先輩……」
梓「病院に……行きましょう」ポロポロ
澪「!!?」
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 21:43:54.46 ID:qYRUXxH70
澪「ううっ、うううっ……」ポロポロ
澪「梓、聞いていいか?」
梓「はい」
澪「お前、いがぐりを唯に投げたか?」
梓「いいえ」
澪「ムササビの真似をしたりは?」
梓「してません」グスッ
澪「そうか、わかった、分ったよぉ……」
澪「急に変な事言って抱きついたり、追いかけたりしてごめんな」
澪「怖かっただろ?」
梓「いいえ、いいんです」
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 21:50:09.06 ID:qYRUXxH70
澪「律も私の為に、話をあわせてくれてたんだな」
澪「ありがとうな」
律「ううん、ごめんな」
律「私、澪がおかしくなったなんて、認めたくなくて」
律「その内治ると思ってて……」
律「もっと早く話してあげれば良かった」
澪「いいんだよ……」
澪「話してくれてありがとう」
澪「辛い思いさせたな」ダキッ
律「澪……」ウルウル
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 21:54:16.69 ID:qYRUXxH70
澪「唯もムギも、ごめんな、大変だったろ」
紬「ううん」
唯「いいんだよ……」
澪(そうだな、よく考えれば分ることだった)
澪(あんなことありえないもんな)
澪(おかしいのは周りじゃなくて、私だったってこと)
澪(……ん)
澪(あれ?)
澪(でもっ、あれは?)
澪(でもあの説明はついてないぞ!?)
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 22:03:28.15 ID:qYRUXxH70
澪「でも、一つだけいいか?」
律「なんだ?」
澪「昨日のメールも私の妄想か?」
律「えっ……」
澪「私が妄想でメールを見たと思い込んだのを」
澪「みんなで話を合わせてくれたのか?」
律「それは……」
澪「それとも、今朝メールの話しをしたこと自体私の妄想とか?」
律「いやっ、それはな……」
澪(なんだ?何故答えに詰まるんだ?)
澪(もう私に何も隠す必要は無いのに?)
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 22:13:43.22 ID:qYRUXxH70
澪「みんなの話しは信じるよ、でも最後に確認したいんだ」
澪「私のパソコンのに昨晩、メールが来たはずなんだ」
澪「けいおんぶを 殺す って」
律「……」
澪「みんなの所にも着たんだよな?」
唯「りっちゃん……」
律「ううっ……」
澪「どうした?何故急に黙り込むんだ?」
澪「あのメールは何だったんだ?」
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 22:16:37.99 ID:qYRUXxH70
律「そのメールは……来なかった」
澪「……」
律「その話も、お前の妄想だよ」
紬「……」
澪「やになるな、自分の頭を信用できないって」
律「澪、その話はもういいだろ」
澪「じゃあ、今から家に確認しに行く」
律「!!?」
唯「だっ、ダメだよ!」
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 22:25:56.54 ID:qYRUXxH70
澪「えっ、何でだ?」
唯「だって、まだ……授業があるし……」
紬「澪ちゃん、いいじゃない、その事は」
澪「……」
澪「やっぱり私、行って来る!」ダッ
梓「ダメです!」バッ
澪「梓っ?」
梓「澪先輩、行かないで下さい!!!」
澪「行かないでって……」
律「澪、私はもう大事な事を話したじゃないか?」
律「お前は病気なんだ、余計な事考えずに」
律「今日の帰りにでも、一緒に病院へ行こう!」
澪「おまえ達……?」
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 22:39:26.85 ID:6te1mIwQ0
おそらくスレタイが伏線
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 22:39:26.96 ID:qYRUXxH70
澪「いいじゃないか?最後に一度確認したいんだ」
澪「お前達の事を信用してないわけじゃない!」
澪「でも、そのメールが着てなかったら、私は今の話を本当に飲み込めるんだっ」
律「その必要は無いって言ってるだろ?」
澪「……お前達」
澪「やっぱりっ、なんか変だよっ」
澪「私は行くぞっ!」
律「待ってくれ」ガバッ
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 22:40:39.57 ID:qYRUXxH70
澪「やめろ、放すんだ律!」
律「いいから今度だけ言う事を聞くれいて!!!」
澪「くそっ、放せよーっ!!!」バッ
律「わっ」ドサッ
梓「行かせませんよ!」
澪「退けっ」バッ
梓「きゃっ!!!」
澪(ごめんな、でも、これだけはどうしてもっ!)ダダッ
紬「追いかけましょ唯ちゃん!」
唯「うん!」
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 22:52:42.74 ID:qYRUXxH70
澪(あのメールこそきっと秘密の鍵なんだ!)タッタ
澪(他の事は形が残らないから、妄想だという証拠は出てこない!)タッタ
澪(でも、あのメールだけは、残るはずだ!)タッタッタ
澪「はあっ、はあっ」ゼイゼイ
澪「その答えを、この目で見てやる!」
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 23:00:22.87 ID:qYRUXxH70
澪の部屋!
澪「パソコンを立ち上げて……」
澪「もうっ、早く起動しろよ、このおんボロッ!」イライラ
澪「メール!」
澪「受信ボックス!」
澪「……」ゴクリ
カチャ カチャ
澪「!!!?」
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 23:05:49.84 ID:qYRUXxH70
け い お ん ぶ を 殺す
澪「!!?」
澪「あった!」
澪「やっぱりあったじゃないか!?」
澪「私の頭はおかしく無かったんだ!」
澪「律達に騙されそうになったのは、ショックだけど」
澪「きっとコイツの仕業に違いない!」
澪「このメールを送った悪者のせいで、みんなおかしくなったんだ!」
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 23:21:05.45 ID:qYRUXxH70
澪「今の時代、ハイテク捜査も進んでるだろうから」
澪「専門家に頼めば、このメールの送り主も特定できるはずだ!」
澪「この野郎、絶対にゆるさないぞっ!」
澪「よくもみんなをっ!!!」
澪「私は、病院に連れて行かれそうになったんだぞ?」
澪「私を病棟に閉じ込めることが目的だったのか?」
澪「私は……律に、みんなに」
澪「大切な仲間に騙されそうになったんだぞ!?」
澪「この辛さ、お前に分るか」グスッ
澪「絶対に赦さないっ、この報い、受けさせてやるっ!!!!!」
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 23:30:51.86 ID:qYRUXxH70
澪「ゆるさないから……な」
澪「……」
澪「あれ?」
澪「これって……」
澪「ふふっ」
澪「あはははっ」
澪「あはははははははっ」
澪「そうか、そういう事か」
澪「だからみんなは……」
澪は机の引き出しからカッターナイフを取り出し
その刃先を首筋に押し当てた
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 23:40:08.49 ID:qYRUXxH70
唯実「いがぐり!」際にあった事例をもとにした けいおん!SS
次回予告(最終回後編)
いがぐりから始まる軽音部の謎
澪はその真相に辿り着き、仲間を救う事が出来るのか?
しかしまだ物語は半分しか終わっていなかった
次回はごり押しでどんどん話を進めて一気に結末まで駆け抜けるはずだ!
今度こそやや張りすぎの伏線が全て回収される
紬「絶対に見てね!」
(本当に実際の出来事を元にしています)
次は明日の七時以降に書きます
落ちてたらまた自分で立てるのでお気遣いは無用です
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 23:42:18.31 ID:Z94K9dsn0
もう・・・いいや^^;
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 00:57:40.53 ID:4aCZL2NuP
あんまり言いたくないけど
面白い
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 03:30:03.49 ID:Vmosv8/E0
なんか一気にゴミ展開になったな
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 03:49:34.87 ID:mYFeLQdO0
いいから唯実ちゃん出せよ
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 18:26:28.98 ID:z1pB9FcB0
どんなにツンツンしてても大丈夫、俺にはお見通しさ
わかってるよ、本当は待ってたんだろ?
こんなSSが現われるのを!!!
だからいいんだよ 泣いたってさ
君のハートにダイレクトアタック
唯実「いがぐり!」際にあった事例をもとにした けいおん!SS(最終回後編)
今夜7時30分スタート
俺の胸で泣け!!!!!
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 19:00:03.35 ID:mhH32o/v0
この煽りでひどい落ちだったらどうしようもないな
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 19:10:38.66 ID:oYmOEvFF0
唯実は訂正する気ないんだな
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 19:24:52.38 ID:6Y+tR0vJ0
てか唯実て何
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 19:33:52.64 ID:TlbFzKkg0
バーン!!!
紬「澪ちゃん!」
澪「ムギ……っ!?」
唯「大丈夫、澪ちゃんっ!?」
澪「こっ、来ないでくれっ」
唯「大丈夫だよ、私達は澪ちゃんの味方だよ!」
澪「ううっ……」
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 19:42:05.77 ID:TlbFzKkg0
澪「おっ、おい!」
澪「教えてくれっ」
澪「このメールを送ったのは私なのか?」
唯「……」
紬「……」
澪「おい、嘘だろ?」
澪「なんで私が!?」
澪「軽音部のみんなを殺すなんてこと……っ」
澪「考えた事もないっ!」
澪「そんなの当たり前だろっ!!!!」
紬「……」
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 19:52:51.74 ID:TlbFzKkg0
澪「なあ、そうだろ?」
澪「いくら病気だからって」
澪「私がみんなを殺してやるなんて、言うわけ無いよなっ!?」
唯「……」
澪「このメーアドレスは mio115@ になってるけど」
澪「私はつくった覚えがないんだ」
澪「きっとこれは陰謀だよっ!」
澪「誰か悪い奴が私を陥れてるんだよ!」
澪「そうに決まってる!!!」
澪「なっ、唯!?」ダッ
唯「ひぃっ!!!」バッ
澪「!!?」
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 20:02:36.87 ID:TlbFzKkg0
澪「なっ、なんで逃げるんだ!?」
唯「わ、わわっ」ブルブル
澪「ゆ、唯?」
澪「私だぞ、仲間なんだろ?なんで怖がるんだ?」
澪「おまえっ、まさか私がみんなを傷つけるような事を、すると思ってるのか?」
唯「でっ、でもっ!」ブルブル
澪「恐がるなよっ!!!」
唯「あっ、ああ……」ブルブル
澪「恐がるなって言ってるだろ!?」
澪「私がそんなあぶない奴な訳がないだろっ!!!!」
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 20:16:46.36 ID:TlbFzKkg0
紬「澪ちゃんっ!刃物を置いてぇっ!!!」
澪「えっ?」
澪はその声で
自分がカッターナイフを持ったままであることに気付いた
さらに紬の近くにある全身鏡に目をやると
そこには首から流れる血で襟元を真っ赤に染め
目を見開く自分の姿があった
とても正気の人間には見えない
澪「うわぁぁぁあああっ!!!!?」
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 20:28:51.50 ID:TlbFzKkg0
澪「何だこれぇ!!!!?」
澪「なんなんだよーっ!!!!?」
紬「澪ちゃん、落ち着いてっ」
紬「先ずは首の傷の手当をしましょ!」
澪「血がっ、こんなにっ」
紬「大丈夫よ、皮膚が切れてるだけだから」
紬「止血して消毒しましょ?」
紬「だから、刃物を捨ててっ!」
澪「あっ、ああっ」バッ
紬「もう大丈夫よ、座って、傷を見せて」
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 20:42:11.81 ID:TlbFzKkg0
紬「さっ、これでいいわ」
澪「……ありがとう」
唯「見た感じより、軽い怪我でよかったよー」
澪「ごめんな唯、恐がらせて」
唯「わたしも、澪ちゃんを恐がったりしちゃって……」
澪「あれは仕方ないよ、自分でも恐かったぐらいだから」
澪「あのメール、私が送ったんだな」
澪「覚えてないだけだ……」
澪「きっと、自分の事は自分で分らないんだ」
澪「さっきも鏡を見るまで、自分があんなになってたなんて」
澪「思っても見なかった」
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 20:49:15.25 ID:TlbFzKkg0
澪「私がみんなを傷つける訳無いなんて言ってたけど」
澪「本当にバカだよな……」
澪「私の事を思って引き止めてくれた、律と梓を突き飛ばしたばかりだったのに」
紬「澪ちゃん……」
澪「なあムギ、私、自分が怖いんだ」
澪「私は、またみんなを傷つけるかもしれないっ」
澪「もう自分が信用できないよ」
澪「だから……」
澪「病院へ連れて行ってくれ」
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 20:57:42.93 ID:TlbFzKkg0
紬「澪ちゃん、本当にいいのね?」
澪「うん……」
澪「唯も、そばにいてくれっ」
澪「不安なんだ、離れないでくれっ」
唯「私はココだよっ」
澪「私がまた変なことしたら止めてくれよ」
唯「うん」
澪「私が急に行きたくないって言いだしても、無理やり連れてってくれ!」
唯「だいじょうぶだよ、澪ちゃん」
紬「さあ、もう行きましょ」
紬「安心してね澪ちゃん、私のお家が知ってる」
紬「信用できるお医者さんを紹介してあげるから」
澪「ありがとう……」
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 21:12:26.24 ID:TlbFzKkg0
澪は既にかなり不安定な状態であると判断され
直ぐに入院することとなった
純「最近、澪先輩見ないけど」
梓「あー、澪先輩は入院しちゃったんだ」
純「えっ、それじゃあ!?」
梓「うん、前から話してた頭の病気、ひどかったみたい」
純「そうなんだ……」
純「早く、良くなるといいね」
梓「うーん、そうだねー」
純「梓?」
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 21:17:50.35 ID:TlbFzKkg0
梓「ああ、そうだ」
梓「純におすそ分けがあるんだ」
純「えっ、何?」
梓「ほらっ、これっ」
コロコロ
純「栗?」
梓「うん、澪先輩の思い出にもらっといてよ」
純「澪先輩の?」
梓「イガイガ取るのけっこう大変だったんだから」
純「???」
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 21:29:38.65 ID:TlbFzKkg0
唯(実は澪ちゃんは、おかしくなってなんかいなかったんだよ)
唯(あのメールを送ったのも私っ)
唯(澪ちゃんはまんまと騙されて入院させられちゃった)
唯(もしかしたら最後には、本当におかしくなっちゃってたのかも)
唯「まったく、あの時の澪ちゃんの焦りよう」
唯「サイコーだったよねーっ!」
唯「でも、ちょっと悪いことしちゃったかなー?」
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 21:34:47.75 ID:TlbFzKkg0
律「えっ、いつの話しだ?」
唯「何言ってるの?いつってこの前のー」
律「澪が焦ったり怖がったりってのは毎度の事だからなー」
律「この前って言ってもわかんないよ」
律「なっ、澪?」
澪「おいおい、そんな事ないだろー」
唯「!!?」
唯「!!!!????」
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 21:44:27.69 ID:TlbFzKkg0
唯(えっ、あれっ?)
唯(澪ちゃんは軽音部皆で騙して)
唯(今は精神病院にいるはずだよね?)
紬「でも、焦ってる澪ちゃんって、とってもかわいいわー」
澪「へっ、変なこというなよー///」
律「ほら見ろ、今も焦ってるだろー」
澪「もうっ、バカ律っ!」
一同「あははははっ」
唯「??????」
唯(あれっ?わからない、何がどうしちゃったんだろ?)
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 21:53:57.20 ID:TlbFzKkg0
唯(こういう時には落ち着いて)
唯(私はだいじょうぶ)
唯(ちゃんと出来るはずなんだ)
唯(先ずは状況を確認しなきゃ)
唯「澪ちゃん、もう大丈夫なの?」
澪「へっ、大丈夫って?」
唯「前のー、アレの事だよー」
澪「あっ、この前ちょっと熱っぽいって話したやつか?」
澪「気付かないうちに治っちゃったよー」
唯「へー、そうなんだー、よかったぁー」
唯(……まただよ)
唯(また、あいつ等の仕業だ)
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 22:00:42.42 ID:TlbFzKkg0
唯(またあいつ等の攻撃だ)
唯(あいつ等はとんでもない奴だ)
唯(あいつ等は人の記憶を入れ替える)
唯(あいつ等は巨大な組織)
唯(この世界のありとあらゆる所にスパイを持っている)
唯(その秘密を知っているのはわたしだけ)
唯(きっと軽音部の中にもスパイがいるに違いない)
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 22:01:57.46 ID:oYmOEvFF0
どうなってんだよ
澪は心の声はまともだったぞ
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 22:07:12.06 ID:TlbFzKkg0
紬「はい、唯ちゃん、お茶のお代わりは?」
唯「うん、ありがとう」
コポコポ
紬「はい、どうぞ」
唯(ムギちゃんだってあいつ等のスパイかもしれない)
唯(いや、ムギちゃんは違っても)
唯(ムギちゃんのお家はお金持ちだ)
唯(あいつ等の仲間かもしれない)
唯(だとしたら、この紅茶に薬を入れて、持たせたのかも)
紬「飲まないの?」
唯「えっ、飲むよ、ただ良い香りだなって」
紬「えへへ、そう?よかったぁー」
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 22:14:55.34 ID:TlbFzKkg0
唯(あいつ等はいろんな手段で私達に薬を飲ませる)
唯(その薬の力で、私達の記憶を入れ替え、操作している)
紬「唯ちゃん?」
唯(あっ、ごめん、いただきます)
ズズズッ
唯(きっとこのお茶にも薬が入っている)
唯(だけど私は大丈夫)
唯(こうやって舌を丸めて飲むことによって、薬の効果を抑えることができる)
唯(あの人から教えてもらった秘密の方法)
唯(薬の解毒剤だって私は知っている)
唯(全部あの人が教えてくれたんだ)
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 22:19:30.32 ID:0nloCfjMO
なんだこのSSはっ!?!?
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 22:22:26.11 ID:TlbFzKkg0
唯の家!
唯「ただいまー」
憂「お帰りお姉ちゃん!」
憂「今日はお姉ちゃんの大好きなハンバーグだよ」
唯「やったぁー」
憂「だけどお姉ちゃん、今日はちゃんとお薬飲んだ?」
憂「ちゃんとお薬飲まない悪い子は、ご飯抜きだよ!」
唯「えっ、飲んだよ!?ちゃんと飲んだ!」
憂「えへへ、じゃあ、食べていいよ!」
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 22:32:23.06 ID:TlbFzKkg0
唯(残念なことに、私の大切な妹の憂は)
唯(あいつ等の手先なんだ!)
唯(しかも一番油断ならない相手)
唯(毎日私に薬を渡して、飲めと言ってくる)
唯(誰が飲んでやるものか!?)
唯(だけど、私は奴らの電波で監視されていて、薬を捨てたりすると)
唯(たちどころに感知されてしまうんだ!)
唯(学校で唯一電波が届かないのは、あのトイレだけ……)
唯(私はそのトイレで毎日薬を捨てている)
唯(そういえば今日、澪ちゃんがトイレの前まで追ってきた)
唯(そうか!澪ちゃんだ!)
唯(澪ちゃんもあいつ等のスパイだったんだ!!!)
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 22:39:45.01 ID:TlbFzKkg0
憂「さっ、早く着替えてきなよ!」
唯「うん、だけどー」
唯「その前にアイスー」
憂「えーっ、ご飯の後にしなよー」
唯「いーじゃん、今食べたいーっ!」
憂「だーめっ」
唯「ちぇっ、憂のけちーっ」
唯(やはり妨害してくるか)
唯(アイスこそがあの薬の解毒剤)
唯(その事に、やつ等は感づきはじめているのかも!?)
唯(私は毎日アイスを食べることにしている)
唯(だから私だけは、まともな思考で行動できるんだ)
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 22:46:48.35 ID:TlbFzKkg0
唯の部屋!
唯「」キョロキョロ
唯(憂はまだご飯作ってるよね?)
唯「今は大丈夫みたい」
唯「お話しできるよ」
?「やあ唯ちゃん」
?「今日もあいつ等には感づかれなかったかい?」
唯「うん、うまく行ってるよ」
唯「全部ギー太の言う通りに出来てるよっ」
ギー太「それはよかった」
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 22:59:23.36 ID:TlbFzKkg0
ギー太「あの薬は出来るだけ飲んじゃダメだ」
ギー太「飲んでも直ぐアイスで解毒すること」
唯「わかってるよ」
ギー太「憂ちゃんと和ちゃんとお医者さんは、あいつ等の仲間だ!」
ギー太「気を付けなくちゃいけないよっ!」
唯「うん!」
唯(ギー太は一見ただのギターだけど)
唯(本当は通信機になっている)
唯(私はギー太を通して正義の宇宙人と連絡を取っているんだ)
唯(楽器屋さんでギー太を見たとき、私にしか聞こえない音で)
唯(本当のことを教えてくれた)
唯(だから私は、ギー太をなんとしてでも手に入れた)
ピンポーン
唯「!!?」
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 23:01:10.78 ID:0nloCfjMO
これはもうおかしいのは唯だけだと思わざるを得ないww
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 23:02:57.86 ID:TlbFzKkg0
パタパタ
憂「何方ですかー?」
和「憂、私だけど、ちょっと話があるの」
憂「どうしたの和ちゃん」
和「ちょっと唯の事なんだけどね」
和「学校でちょっと気になったことがあって」
憂「気になったこと?」
和「おそらく唯、お薬ちゃんと飲んでないわ」
憂「!!?」
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 23:11:04.62 ID:TlbFzKkg0
憂「おねーちゃーん」
憂「ちょっと下りてきてぇー」
和「ゆいー、ちょっと話があるのー」
唯「!!?」
唯「ギー太、どうしよう話って何かな?」
ギー太「これは奴らの謀略に違いないね」
ギー太「十分注意して行くんだよ」
ギー太「大丈夫、君が本当にピンチな時には」
ギー太「僕が宇宙船に乗って助けに飛んでくるからね」
唯「うん、ありがとうギー太」
唯「行ってくるよ!」
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 23:20:59.91 ID:TlbFzKkg0
唯「和ちゃん、いらっしゃい」
和「ええ、おじゃましてるわ」
唯「えへへ、それで話って何かな?」
憂「ねえ、お姉ちゃん、今日お薬ちゃんと飲んだって言ってたよね?」
唯「うっ、うん飲んだよ…」
憂「嘘でしょ?」
唯「!!?」
和「唯、本当の事を言ってちょうだい!」
唯「の、飲んだよっ、本当だよ!」
和「じゃあ、これは何?」
サッ
唯「!!?」
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 23:26:06.30 ID:TlbFzKkg0
唯「えっ、私のお薬……」
唯「何で和ちゃんが……?」
和「唯、これはね、澪が見つけてくれたのよ」
唯「澪ちゃんが!?」
和「そうよ、職員用トイレでね」
唯「!!?」
唯(やっぱりだ!澪ちゃんはスパイ!)
唯(やられた!くそっ、くそっ!)
唯(もう軽音部だって信用できないんだ!)
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 23:32:13.82 ID:TlbFzKkg0
和「唯、あんた、職員用トイレでお薬捨ててるでしょ?」
唯「ううっ……」
憂「お姉ちゃんのバカっ!」
憂「ちゃんとお薬飲んでないと、学校にも行けなくなるし」
憂「私達も一緒にいられなくなっちゃうんだからねっ!?」ウルウル
唯(ばれた、こいつらにバレタっ!私は、もうお終いだ)
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 23:37:31.90 ID:TlbFzKkg0
和「ねえ、お願いよ唯、あなたのためなのよ」
憂「おねえちゃん、言うことを聞いて」
和「明日からは私がちゃんと、お薬飲むところを確認するわね」
憂「お願いします」
唯「そんなっ!?ダメっ!!!」
唯「わーっ!!!」
ダダダダ
和「部屋に逃げたわっ!」
憂「おねーちゃーん!!!」
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 23:42:13.31 ID:TlbFzKkg0
唯の部屋!
ドンドン!
憂「おねーちゃん!開けてっ開けてよ!!!」
唯「イヤだ!あっちに行けっ!!!」
和「憂ちゃん、今はそっとしておいた方がいいんじゃない?」
和「追い詰めたら逆効果よ、話しは落ち着いてるときにしたほうがいいわ」
憂「はい……」
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 23:54:16.35 ID:TlbFzKkg0
唯「あいつらにばれた!どうしよう、どうしようっ!!!」
唯「澪ちゃんめっ!よくも騙したなっ!!!」
唯「私は殺されちゃうのかな!?イヤだ、イヤだよっ!!!」
唯「でもなんで澪ちゃんが!?」
ギー太「それはムギちゃんのお茶のせいさ」
ギー太「唯ちゃん以外は毒を抑える飲み方を知らないし」
ギー太「アイスで解毒出来てない」
ギー太「完全に奴らに洗脳されてしまったんだね」
唯「そんなっ!?」
ギー太「もはや軽音部は君の友達なんかじゃない!」
ギー太「完全なる敵だ!!!」
唯「!!?」
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 00:00:40.19 ID:y2G9L6xO0
ギー太「軽音部を殺せ」
唯「えっ、でも……」
ギー太「軽音部を殺せ」
唯「みんなは、私の……」
ギー太「軽音部を殺せ」
唯「大切な……」
ギー太「軽音部を殺せ」
唯「お友達……」
ギー太「軽音部を殺せ」
ギー太「軽音部を殺せ」
ギー太「軽音部を殺せ」
ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」
ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」
ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」
ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」
ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」
ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」
ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」
ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」ギー太「軽音部を殺せ」
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 00:10:43.22 ID:y2G9L6xO0
梓「ん?なんだろ、メールだ」
梓「!!?」
け い お ん ぶ を 殺す
梓「なに?これ……」ブルブル
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 00:16:38.74 ID:y2G9L6xO0
紬「唯ちゃんっ!しっかり!!!」
唯(えっ?ムギちゃんだ)
紬「だいじょうぶよ、必ず助かるわっ」
唯(あれ?どうしたんだろ)
唯(また分んなくなっちゃったよ)
唯(あれ?どうして、体が熱い、動かない)
唯(でも意識だけはハッキリしてる)
唯(私、どうしちゃったんだろ?)
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 00:25:41.13 ID:y2G9L6xO0
澪「うわぁぁぁあああっ!!!!?」
澪「何だこれぇ!!!!?」
澪「なんなんだよーっ!!!!?」
紬「澪ちゃん、落ち着いてっ」
澪「私はっ、そんなつもりじゃっ!!!」
澪「私はっ、唯がっ!!!」
澪「唯が恐がるからっ、なだめようとっ!!!!!!」
澪「違うんだっ、違うんだぁーっ!!!!」
紬「澪ちゃん、刃物を捨ててっ」
唯「……」
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 00:38:03.60 ID:y2G9L6xO0
唯(私が澪ちゃんを恐がる?)
唯(なんで私が大切なお友達の澪ちゃんを恐がらなきゃいけないの?)
唯(あっ、そうか)
唯(澪ちゃんはあいつ等の仲間か)
唯(だから恐がってたのか……)
唯(それって、変なの)
唯(なんだか、どれが現実で、どれが妄想かわかんないや)
唯(今日はお薬のんだんだっけ)
唯(わすれちゃったな……)
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 00:43:30.66 ID:y2G9L6xO0
澪「わあーっ!、唯ーっ!!!」
紬「唯ちゃん、寝ちゃったらダメよ!」
唯(ああそうか……)
唯(思い出したよ)
唯(私、澪ちゃんに刺されたんだった)
唯(死んじゃうのかも)
唯(でもいいよ、澪ちゃん、気にしないで)
唯(私は澪ちゃんの気持ちがわかるよ)
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 00:48:16.42 ID:y2G9L6xO0
唯(私は高校に上がる前から病気だった)
唯(自分の妄想と、現実が分からなくなっちゃう病気)
唯(和ちゃんと憂に協力してもらって)
唯(お薬飲みながら治療してきたんだ)
唯(他のみんなには内緒にしてたけどね)
唯(でも、まさか澪ちゃんまで同じような病気になっちゃうなんて)
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 01:01:11.79 ID:y2G9L6xO0
唯(だから、わかるよ)
唯(澪ちゃんは、病気のせいで、私達を信用出来なくなって)
唯(ココまで来たら、今度はメールのせいで、自分まで信用できなくなちゃって……)
唯(ごめんね澪ちゃん)
唯(きっと、そのメールは私が送ったんだ)
唯(出来れば最後に、みんなに謝りたいな)
唯(そして、伝えたいな)
唯(人の頭も、心も、不安定なもの、電気信号、化学物質)
唯(信用ならないものなんだ)
唯(病気になったり、そうでなくても、ちょっとしたつまらない事で)
唯(コロコロ変わっていっちゃうの)
唯(だけど)
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 01:17:54.36 ID:y2G9L6xO0
唯(私がみんなの事を、頭で敵だと思っていた時も)
唯(私はみんなを愛していたんだよ)
唯(絶対に証明できない本当だよ)
唯(澪ちゃんだってそうだよ)
唯(私達が信用できなくなったときも、私達を愛していたんだよ)
唯(ものを忘れる病気のお年よりも、意識がなくて眠った人も、喧嘩別れした相手だって)
唯(本当は……)
唯(だから、私が死んでも)
唯(死んじゃっても……)
唯(みんな……)
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 01:48:37.35 ID:WVvGrliA0
一ヵ月後
唯「澪ちゃん!」
澪「唯、久しぶりだな」
唯「えへへ、なんか照れくさいね」
澪「ふふ、そうだな」
澪「それで、怪我はどうだ?」
唯「大したことなかったよ、もう治っちゃってるよ」
澪「でも、痕が残ったりしたんじゃないか?」
唯「そんな、ちょっとだけだよ」
澪「改めてすまなかった」
澪「私はお前を殺しちゃうとこだったんだ」
唯「そんなー、大げさだよー」
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 01:57:39.25 ID:WVvGrliA0
唯「それに、あれはワザとやった訳じゃないし」
唯「私にも責任があるから……」
澪「唯……」
唯「それに、この痕のお陰で助かることもあるんだよ」
澪「助かること?」
唯「もし私が、また大切な人を疑いそうになった時は」
唯「この傷を見て思い直してるの」
澪「そっか……」
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 02:03:58.96 ID:WVvGrliA0
唯「ほらっ、今日はみんなも待ってるよ」
澪「学校に行くのも久しぶりだな」
唯「澪ちゃんは、もう高校に復帰できそうなの?」
澪「ああ、しばらくは薬が手放せないだろうけど」
澪「もう直ぐ通えるようになりそうだ」
唯「そっか」
澪「唯は?」
唯「えへへ、秘密」
澪「……」
澪「焦らずにな」
唯「うん、ありがとう」
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 02:09:57.94 ID:WVvGrliA0
澪「ところで、あの事件の日に、倒れたお前が」
澪「私に何か言おうとしてた気がしたんだ」
澪「何を言おうとしてたんだ?」
唯「んー……」
唯「恥かしいから内緒!」
澪「なんだよっ、もう!」
唯「澪ちゃん」ダキッ
澪「わっ!急にくっ付くなよ///」
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 02:18:38.01 ID:WVvGrliA0
唯「いいじゃん」
唯「澪ちゃんと私は同じ病気を共にした心の友でしょ?」
澪「共にしたものが、もっとカッコいいものだったら良かったけど……」
唯「だからね、澪ちゃんにだけは教えてあげる」
澪「ん、なんだ?」
唯「実は私が助かったのは、ギー太のお陰なんだよ」
唯「私が死にかけた時、時間を止めて宇宙船でかけつけてくれたの」
唯「止まった時間の中で宇宙の医療で私を救ったの!」
澪「!!?」
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 02:27:20.54 ID:WVvGrliA0
澪(やれやれ、こいつはまだ時間かかりそうだな)
澪(だけど、唯は唯だしな……)
澪(まあ、いいか)
唯「ほらっ、みんな待ってるよっ」
澪「ああっ、早く行こうっ!」
お わ り
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 02:29:47.83 ID:1l9JzOf60
分裂病かよ乙!
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 02:31:02.66 ID:6nz998r9Q
解説よろしく
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 02:38:59.06 ID:0ZgeExlF0
で、実際の事例というのは?
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 02:39:41.96 ID:1l9JzOf60
唯は完全に統合失調症
幻覚や妄想は薬で抑えられるが、その薬を捨てていたので完全に妄想の虜になっていた
病気を知っていたのは憂と和だけ
澪も同じ病気で、微妙に迫害妄想がある
こんな感じ?
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 02:41:33.62 ID:WVvGrliA0
うあっ しまった!
何日も頑張って書いたのに最悪の間違いしてしまった 最悪
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 02:47:56.56 ID:jH/TstFa0
やっぱり妄想エンドは釈然としないな
でもおもしろかった乙
とりあえず解説と実例を…
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 02:53:22.21 ID:WVvGrliA0
読み直してみました
タイトル間違えてた
唯実「いがぐり!」際にあった事例をもとにした けいおん!SS
じゃなくて
唯「いがぐり!」実際にあった事例をもとにした けいおん!SS
でした
すいません単純に間違いです
>>2で既に突っ込まれてるけど
私はSS書くときに、人のレスを全て非表示にしているんです
何回も見てるはずなのに、まったく気付かなかった
他の部分は思い通りに書けたと思います
あと、だいぶ煽ったので叩かれまくってると思ったら
みんな優しくて驚きました
>>278 そんな感じです
>>277 私は唯の立場でした
読んで下さった方、レス下さった方、ありがとうございました
感謝します おやすみなさい
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 02:54:52.91 ID:vdx1zIvG0
え?タイトル何も間違っていないぞ?
病気なおってないんじゃないか?
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 03:00:26.96 ID:0ZgeExlF0
うん、「○○じゃなくて」、「○○でした。」って、書いてるけど、俺には両方同じにしか見えない
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 03:01:23.41 ID:gn0N2L4g0
駄目だこいつ
病気治ってない
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 03:01:27.23 ID:5bLSdp3j0
唯実→唯
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 03:02:24.38 ID:Cueixken0
お、お大事に……(´;ω;`)
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 03:15:14.97 ID:WVvGrliA0
みなさん、そういうのやめて下さいバカ
乙
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 03:17:40.17 ID:0ZgeExlF0
またこういうの書いて
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 03:31:51.68 ID:jH/TstFa0
あんまりいじめてやるなよw
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 03:55:18.49 ID:BXESkA1C0
あれ?唯実ちゃんは?
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 07:24:46.48 ID:1jrWmTnvO
うーん、面白かった!
乙!
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/16(日) 09:29:25.18 ID:8wNaH4Y10
ん?本当にあったのかこれ??
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管理人さん 乙です!