1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 20:08:14.45 ID:ZAOWomjG0
第一章 スーパートップアイドル
小鳥「それでは今日はこれで失礼しまーす」
P「はい、お疲れさまピヨ、ゆっくり休んでくださいピヨね」
美希「お疲れピヨなのー」
真「お疲れ様ですピヨー!」
ガチャッ
美希「小鳥今日もキラキラしてたピヨなの!」
真「すごいよなぁー、僕も早くああなりたいピヨなぁ~」
P「なれるピヨ!小鳥さんがいるだけで765プロは注目の的ピヨ
仕事もいっぱい来てるし、後は実力だけピヨ!」
美希「うん、美希早くキラキラできるように頑張るピヨなの!」
真「そうですよピヨね!僕たちだって!」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 20:11:17.16 ID:ZAOWomjG0
P「スーパートップアイドル
……それはトップアイドルの殻を破った者に与えられた称号」
P「彼女が『黒ピヨ!』と言えばなんでも黒になり、『白ピヨ!』と言えば白になる
もはやその影響力は世界に及んでいると言っても過言ではないピヨ……」
P「音無小鳥……彼女がデビューして半年……
日本は世界は大きく変わったピヨ……」
P「それはまるで夢のように……」
P「音無小鳥が世界に大きく影響を与えたモノの一つに
小鳥語の確立が挙げられるピヨ」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 20:14:18.78 ID:ZAOWomjG0
『よく分かる小鳥語』
P「小鳥さんがデビューして1ヵ月後に発売されたこの本
これはもはや世間じゃ1人3冊が当たり前となっているピヨ」
P「小鳥さんがたまに使う『ピヨ』の解説書なのだが
これが飛ぶように売れ、熱狂的なファン……所謂『ピヨリスト』が
この本を巡って第一次小鳥戦争を起こしたほどピヨ」
P「現在のピヨリストは統制されているけど
当時はテロリストみたいに乱暴な奴らだったピヨ」
P「それはともかく、この本を契機に小鳥語は急速に社会に浸透していき
ピヨは語学として昇華されていったピヨ」
P「そして今やピヨリスト以外でも
語尾にピヨをつけない人は日本人に非ずピヨ
とまで言われるようになったピヨ」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 20:18:06.24 ID:ZAOWomjG0
トゥルルルルル……トゥルルルルル……
P「お、電話ピヨ」
ガチャッ
P「はい、765ピヨ!」
P「……」
P「すみません、小鳥はスケジュールが詰まってまして……
あの今回は星井美希というアイドルを出演させてもらえませんピヨヨ?
出してもらえれば次は必ず小鳥を出演させますんで……」
P「はい、はい!ではよろしくお願いピヨ」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 20:22:32.35 ID:ZAOWomjG0
美希「ハニーどこからピヨ?美希の名前言ってたけど」
P「喜べ美希!TV出演決定ピヨ!しかもゴールデンピヨ!」
美希「わーい!ハニー大好きなのピヨ!」
真「わー、おめでと美希ピヨ!」
美希「ありがとピヨなの!真くん!」
P「……まぁこんな感じで小鳥さんを餌に他のアイドルの仕事も稼いで……
もはや営業に出ていく必要もなくなったピヨ……」
P「……小鳥さんのいない事務所にも……慣れて……きたピヨ」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 20:26:20.72 ID:ZAOWomjG0
※各キャラのピヨ省略します、脳内でつけてください
次の日
P「で、では小鳥さん……これから米大統領との会談です」ゴクリッ
小鳥「流石に緊張しますね」ドキドキ
美希「美希きっと向こうも緊張してると思うなー」
雪歩「小鳥さん、ピヨファイトですぅ……」
小鳥「ありがとう美希ちゃん、雪歩ちゃん」ニコッ
美希「小鳥!夢を見せてなの!」
P「じゃ、じゃあ小鳥さんお願いします!」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 20:30:12.30 ID:ZAOWomjG0
HAHAHA、Ms.KOTORI・・・・・
ピヨピヨピヨピヨ!
P「あぁ……胃が痛い」
雪歩「こっちが緊張してきますぅ……」
あずさ「あらあら~」
響「米大統領と会談なんてすごすぎるぞ」
P「総理はもう見慣れたけど大統領はな……」
雪歩「小鳥さんはこれからアメリカに羽ばたいていくんですね」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 20:34:23.38 ID:ZAOWomjG0
とても楽しかったです~
Hope I can see you again!
響「お、終わったみたいだぞ」
小鳥「ふぅ~緊張しました~」
P「お、お疲れ様です小鳥さん」
雪歩「かっこよかったですぅ」キラキラ
響「ピヨ子!すごいぞ」
小鳥「えへへ、なんか照れちゃいますね~」ユキポナデナデ
雪歩「……ぅわわっ///」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 20:38:12.63 ID:ZAOWomjG0
第二章 765プロ包囲網
翌日
ワーワーワーワー!
P「な、なんか……」
真「今日はいつにも増して多いね……」
雪歩「765プロがピヨリストのみんなに囲まれちゃってますぅ……」
響「自分ここに入るのに30分はかかったぞ……」
貴音「これがピヨリストの狂気なのでしょうか」
P「何で多いかって……今日は外国人の人が多いんだ……」
雪歩「流石世界のKOTORIですぅ……」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 20:42:13.39 ID:ZAOWomjG0
P「小鳥さんはこっちにいないのになぁ……」
響「流石に迷惑だからどっかいってほしいぞ」
雪歩「……本当に、しょうがない人たちですぅ……」
P「……ったく、しょうがないな」
窓ガラガラ
P「おーい、ピヨリストの諸君!」
ワーワー
P「いつも音無小鳥の応援ありがとうー!」
ワーワー
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 20:46:20.94 ID:ZAOWomjG0
P「そんなファンのみんなに夢のようなプレゼントがある」
ワーワー
P「でもな、そこに溜まっていられると迷惑だから
これを受け取ったら通行の迷惑にならないようにしてもらいたい」
P「そらぁー!」
バラバラッ
真「プロデューサー、何をばらまいたんですか?」
P「こんな時もあろうかと用意しておいた小鳥サイン色紙×50だ」
雪歩「でも50枚じゃ……全然足りませんよ?」
響「下……戦争になってるぞ」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 20:50:14.21 ID:ZAOWomjG0
P「……争いがあるのは初めだけだ
……真のピヨリストは一度他人の物になった色紙を奪ったりはしないはず」
貴音「まこと面妖な生き物です」
ガシッ、ボカッ
響「ああっー!外国人の人達殴り合ってるぞプロデューサー」
P「な、なに!?」
真「い、いや……でも……」
日本人ピヨリスト「ピヨピヨ?ピーピヨピヨヨ」
外国人ピヨリスト「ピー、ピヨピヨ、ピヨー……」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 20:54:29.76 ID:ZAOWomjG0
握手ガシッ!
真「和解……したみたいだね」
響「というか小鳥語ってもはや新しい言語だな……」
貴音「一体彼らに何が……」
雪歩「日本人ピヨリストの人が
『お前らもピヨリストならマナーを守れ』
って言ってたみたいですぅ」
真「そうだったんだ……」
響「外国人ピヨリストの人はなんて答えたんだ?」
雪歩「『申し訳ない、まだ初級ピヨリストなもんで……今後は気をつけます』
って言ってたみたいですぅ……」
P「イイハナシダナー」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 20:55:23.73 ID:/uZCZmyF0
/ \
/ ..,、...-===-:::::_::::...、、 }
ノフ厂し / / .ィ⌒´:::::::::::::::::::::::::::\:::::::`::、、 /
人__, ー.:/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ、::::::: ヽ、 `ヽ そ ね
ー/ー‐ ./ /:::::::::::::::/:::::i:::::へ::::::::::::::::::::::::ヘ::::::::::::', ', ん 、
>く_ / /:::::::::::!::l::{:::::::lヽ:::ヾヽ、::\:::::::::::ヘ:::::::::::; i な 年
F!土. ,′ i::::::!::::::l:!:!ハ::::::ト、\乂!ヾ:::∧:::::::::::l:::::::::::: / 事 齢
只日 i { { l::::::!::::::l乂ハ::::ヾヘ才云心ヘリ:::::::::: iヘ::::::::l } } ヘ あ l l
l 十 | / l:: ∧:::::iィんハ\ヽ 弋j孑'" |:::::::::::|、}:::::: ! i る 彼
レ ,ノ ー ./ ∨:::从ヘ弋,タ) /////// |:::::::::::レ′::::i | ワ 氏
ー―, / ∨ハヘ\//ヽ __, !j|:::::: /:::: : :;′ | ケ い
( / ヽ |::||!u く ! ハ:: /:::::::: / | な な
土 i. ハ:||ヽ、 .ヽ-- ′u ハ:: /:::::::::/! | い い
し | 从iLムに) ..ィ /イ::::/乂::Уリ | じ .暦
l } | {ハ::: ハ::::!!::`千ー、 r‐/: ∧从:/ { ゚ O ,′ ゃ な
し ′ | O ゚ ヽ ∨从八/__,∧∧!::/ 乂j / な ん
l } ', /ハ三ヘヘ´ ̄ イ トリ `ヽ /三7ヽ、 / い て
し ′ ヘ / i!:.:.:{ .:〉‐〈 ヾ \:.:.:.:i ヘ /⌒) で
ー―,ヽヽ r-、\ / :i!:.:.:.:ゝ. // :!ヘ /:.:.:.:l ヘ ⌒) す
( { / i!:.く ヽ,ノ/ :l: \ ノ \:.:.:.l: ヘ / か
ー十ー ヘ 〃 ,′ ;ゝ:.:ゝ、 ∧ :! _..ノヽ:j:. ヘ 〃 /
9 ヽ { /::.:.:.:.:.:.:ー:′ヽ/ヽ.:<:.:.:.:.:.:.:.ヽ. / .:l /__
├ ヽ '、 ,′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨ :,′ /´ `ヽ
⊂ヘ ヽ ト {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.o:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.} j、 ノ
| ヽ ∨八:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:八 ハ / ___
l \ ∨: ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.___:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:イ⌒ヾ ヘ. /´ ̄ ̄ ̄`ヽ/´ `ヽ
・ γ ⌒ ヽγ\. ∨ `  ̄ ´ γ⌒ ` ー--- <´ ヽ. ヘ j
γ ⌒ ヽ、γ ⌒ ヽ、! ∨ } }ノ
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 21:00:15.27 ID:ZAOWomjG0
第三章 ピヨリストの影
雪歩「まったく初級ピヨリストは困りますぅ……」
真「ゆ、雪歩?」
響「っていうか初級とか上級とかあるのか?」
P「そうだな、ピヨリストは大きく分けて初級・中級・上級の3つに分けられるんだ」
P「これを見てくれ!」バンッ
『音無小鳥ちゃんを応援するスレ 44378ピヨ』
真「な、なんですかこれ……」
P「某巨大掲示板のピヨリスト初級総合スレだ」
響「す、すごい勢いで書き込まれてるぞ」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 21:03:23.64 ID:ZAOWomjG0
P「詳しいことは分からないが、このスレで一定の評価を得た者が
中級スレにスカウトという形で昇格していくらしい」
貴音「これは……面妖な……」
P「中級から上級も同じようなシステムを取っているみたいだ」
響「な、なんでファンの間でこんなことするんだ?」
雪歩「……初級と上級ではレベルに差がありすぎるからだよ
みんな、これを見て……」
『ピヨピヨピョピヨピピーヨピピピピヨ☆ピィィヨー』
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 21:12:14.01 ID:ZAOWomjG0
貴音「な、なんということでしょう……」
響「こいつらほとんどピヨしか書いてないぞ」
真「これが本当の小鳥語なの?」
雪歩「ちなみにスレタイは『夢の小鳥ランド!上級ピヨリストの集い☆1892』
って書いてありますぅ……」
P「ピヨリストはさっき見た通り鉄の結束で結ばれているとともに
下級は上級のピヨリストを崇めているんだ」
真「だからさっきの外国人ピヨリストはあんなに素直に従ったのか……」
P「それから……これは噂だが、上級から選出される精鋭兵
さらに彼らを統括するピヨ四天王も存在するらしい」
P「……そして第二次小鳥戦争を引き起こしたのはどうやら四天王の1人だとも」
ざわ・・・ざわ・・・・
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 21:16:14.94 ID:ZAOWomjG0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
雪歩「そもそも現在のスーパートップアイドル音無小鳥を語る上で
ネットは切ることのできない存在ですぅ……」
雪歩「小鳥さんが世間に注目される切っ掛けとなったのは
765プロの事務所紹介の番組」
雪歩「本来は765プロのアイドルを紹介する番組でしたが
3秒ほど端に映った小鳥さんがかわいいと評判になりスレッドが立てられました」
雪歩「この時代から小鳥さんを支え彼女の魅力を伝えていたものの多くは
上級ピヨリスト・精鋭兵に昇格していますぅ……」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 21:20:17.61 ID:ZAOWomjG0
雪歩「そして彼らの地道な努力が実り
小鳥さんは765プロのライブにてついにデビューを飾ることになります」
雪歩「この時プロデューサーが放った一言
『小鳥さん、人気あるみたいだしシャレで出てみない?』
はあまりにも有名ですぅ……」
雪歩「そして今……我々ピヨリストは世界中の皆さんに認められる存在となり
その数はついに1億5000万人を突破しました
皆さん、今後もこれまで以上に音無小鳥を応援していきましょう!」
「うぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおお!マスター雪歩ぉぉぉおおお!」
「マスター!マスター!」
「マスター雪歩ぉぉぉぉ!」
雪歩「では、これより新たな四天王の任命式を始めます」
※実際の演説は全て「ピヨ」で行われています
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 21:24:10.72 ID:ZAOWomjG0
第四章 役割
オヒルヤースミハウキウキウォッチンッ
律子「プロデューサー殿ぉー、『ピヨっていいとも!』始まりましたよぉー」
P「おおぅ、もうそんな時間か」
TV『小鳥「ピヨっていいともー!」』
ピヨっていいとも!
平日の12:00~13:00に放送される
音無小鳥が司会を務めるTV番組
お昼放送でありながら視聴率40%を超える化物番組になっている
765プロのアイドルたちは毎日1人ずつゲスト出演している
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 21:28:15.39 ID:ZAOWomjG0
P「小鳥さんいい顔してるな……なんていうか率直にかわいい」モグモグ
律子「……ですねー」ムスッ
P「今日のゲストはやよいらしいぞ」モグモグ
律子「……なんだか信じられませんね」
P「……なにが?」
律子「いや、やよい達学校あるのにみんなこんな時間から出演してるんですよ」
P「今や小鳥さんは全てに優先されていますしねー」ゴクゴク
律子「……」
P「……律子?」
律子「なんだか信じられないんですよ……凄すぎて……これが夢なんじゃないかって」
律子「きっと夢なんですよ……これ」
P「……」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 21:32:11.19 ID:ZAOWomjG0
律子「……ハァ」
P「り、律子……」
律子「大丈夫ですよ、プロデューサー殿
人にはちゃんと役割ってのがあるんです」
P「……役割」
律子「華やかに舞台で輝くのが小鳥さんだとしたら
私の役割は小鳥さんやみんなの舞台を整えることです」グッ
P「ハハ、俺の役割もそうだな」
律子「プロデューサー殿には違う役割も与えられるてると思いますけどねぇ~」ニヤニヤ
P「な、どういうことだよ律子」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 21:36:07.50 ID:ZAOWomjG0
プルルルルルッ!プルルルルッ!
P「あ、電話だ」
律子「私とりますよ」
ガチャッ
律子「はい、765プロです」
律子「はい、はい、すみませんこちらにも余っていないんですよ」
律子「はい、申し訳ありません」
ガチャッ
P「なんだったんだ?」
律子「『雪歩詩集 初回限定版』が余ってないか……と」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 21:40:16.06 ID:ZAOWomjG0
P「あーあー!あれ一瞬で売り切れちゃったよな」
律子「雪歩ももうトップアイドルですしね……」
P「なんか小鳥さんもそうだけど雪歩も遠い世界に行っちゃった感じだよな」
律子「ですねぇー」
律子「……」
律子「マスター雪歩」
P「え?」
律子「プロデューサー殿、マスター雪歩って聞いたことあります?」
P「え……?」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 21:44:32.21 ID:ZAOWomjG0
マスター雪歩
全ピヨリストの頂点に立つ存在であり
音無小鳥の全てを知る者
小鳥人気黎明期からの古参ピヨリストであり
第二次小鳥戦争ではピヨ四天王筆頭として
ピヨリスト全軍の指揮をとり961プロを壊滅させた
彼女の周りには親衛隊という名の護衛部隊がついている
P「って……律子は言ってたけど」
P「なんだそりゃ!」
P「だってそんなこと……あるわけないだろ」
この日の4日後、雪歩はアイドルを引退した
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 21:51:02.58 ID:ZAOWomjG0
第五章 夢の終わり
ガチャッ
小鳥「ただいまー!」
P「おかえりなさい小鳥さん」
小鳥「ただいま、プロデューサーさん」
P「今日も大変でしたか?」
小鳥「えぇ……事務員だった時の自分が夢のようです」
P「……俺は」
P「俺は小鳥さんがいなくなって……ちょっとさびしいですね」
小鳥「プロデューサーさん……」
小鳥「……」
小鳥「そういえば聞いたことありませんでしたね」
P「何がです?」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 21:54:16.84 ID:ZAOWomjG0
小鳥「アイドルとしての私のこと……どう思います?」
P「……それは」
P「なんだか元気ハツラツとしてて、見ているだけで暖かくなってきます」
小鳥「……そうですか、ありがとうございます」
P「小鳥さん?」
小鳥「プロデューサーさん、今の私を覚えていてくださいね」
P「えっ?」
小鳥「きっと……魔法はもうすぐ解けちゃいますので」
P「……魔法?」
ダッ!
小鳥「……」ダキッ
P「こ、小鳥さん!?ちょっと、まずいですよ」
小鳥「プロデューサーさん……忘れないでくださいね」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 21:56:26.64 ID:ZAOWomjG0
バイブブブブブブッ! ブブブブブッ!
P「う~ん、誰だ……こんな朝早くから」ピッ
P「はい」
律子「プロデューサー殿!今すぐテレビを見てください!」
P「テレビ?」ピッ
P「ん?雪歩?なんで国会議事堂なんかに……」
P「!?」
P「小鳥!?」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:00:19.01 ID:ZAOWomjG0
TV『雪歩「日本はこれより『神聖小鳥王国』として生まれ変わります」』
TV『雪歩「……ではクイーン音無、挨拶をお願いします」』
P「な、なんだこれ……夢でも見てるのか……」
TV『小鳥「……私は今ここに神聖小鳥王国の設立を宣言します」』
P「な、なんで小鳥がこんなこと……」
律子「私だって分かりませんよ」
P「とりあえずみんな765プロに集合だ」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:04:10.94 ID:ZAOWomjG0
765プロ
P「一体どういうことなんだ……」
伊織「こっちが聞きたいわよ!」
美希「美希……訳が分からないの……」
響「そうだ、真!真なら雪歩がどうしてああなったのか知ってるんじゃ!」
千早「そ、そうね……あ、あれ?真はまだ来てないの?」
律子「真は来ないわ……」
春香「ど、どうして!?」
律子「さっきTVで紹介されてた……
マスター雪歩直属の親衛隊……その隊長として」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:05:24.81 ID:LdEiw8QJ0
なんだなんだ?
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:08:17.82 ID:ZAOWomjG0
やよい「そ、そんなぁ……」
亜美「どうして!?」
真美「どうしてなのにーちゃん!」
P「……」
千早「どうして……こんなことに」
響「ま、まるで夢みたいだぞ」
TV『米大統領「アメリカは全力を挙げて神聖小鳥王国を支持シマース」』
全員「!?」
TV『小鳥「皆さん……突然のことで驚きを隠せないでしょうが……
どうか冷静になって、この事実を受け止めてください』
全員「……」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:10:29.38 ID:ZAOWomjG0
P「……」
美希「ハニー!どこに行くの?」
P「あそこに行ってくる」
律子「無謀です!」
P「……待ってるんだ」
春香「え?」
P「小鳥が俺を待ってるんだ!!」
ダッ!
貴音「律子嬢の言う通り、無謀ですあなた様!」
P「……貴音どいてくれ」
貴音「いいえ、行かせるわけにはいきません」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:12:31.10 ID:ZAOWomjG0
P「どいてくれないなら……」
貴音「……」
P「力ずくでもどいてもらうぞ貴音」
貴音「……」
P「……」
貴音「……わかりました」
P「……すまん貴音」
タッタッタッ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:15:13.88 ID:ZAOWomjG0
国会議事堂改め天空小鳥キャッスル
真「雪歩……」
雪歩「どうしたの?真ちゃん」
真「どうして……こんなことを?」
雪歩「これが私の役割だから、小鳥さんが私を選んだみたいだから」
真「小鳥さんが?」
雪歩「真ちゃんも役割を演じてるの……この世界での役割を」
真「役割……?」
雪歩「……」
雪歩「ピヨリストが望んだ世界はもう見られないかもしれないけど、
小鳥さんが望んだ世界は……きっとこうなのかな」
「小鳥~~~~~~~~~~!!」
真「プロデューサー……来たみたいだね」
雪歩「うん、真ちゃんの出番だよ」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:21:50.07 ID:ZAOWomjG0
P「どけっ!小鳥に会わせてくれ!」
ピヨ四天王A「さっさとつまみだせ」
精鋭兵、上級ピヨリスト、中級ピヨリスト「はっ!」
P「くそっ、邪魔をするな!」
精鋭兵「世界は変わったのだ!」
P「何が変わっただ!小鳥が!小鳥がそんなことを望んでいるわけがない」
上級ピヨリスト「……」
精鋭兵「早くつまみ出せ!!」
ドォォォォォンッ!
ドォォォォォンッ!
ピヨ四天王A「な、何が起こった!?」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:26:21.86 ID:ZAOWomjG0
響「プロデューサー!助けに来たぞー!」
P「み、みんな」
伊織「伊織財閥の私兵たち!プロデューサーを援護して」
私兵「はっ!」
P「よし!」
ピヨ四天王A「待て、ここは命に代えても通さん!」
P「黙ってろ!押し通る!!」
バキッ
ピヨ四天王A「ううっ……」
P「みんな!」
千早「ここは私たちに任せて……」
あずさ「プロデューサーさんは~音無さんの元へ行ってください~」
美希「ハニー!頑張ってなの!」
タッタッタッ
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:29:36.65 ID:riDJnVBi0
なんだこの展開
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:30:08.02 ID:ZAOWomjG0
タッタッタッ
P「ハァ……ハァ……」
雪歩「フフフ……ナイト様の登場ですね」
P「ゆ、雪歩……」
真「プロデューサー……」
P「真……」
P「……!?あ、あれは……」
P「小鳥!」
小鳥「プロデューサーさん!」
P「待ってろ!今……」
バッ
真「ここから先には行かせませんよ」
P「……真」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:34:22.94 ID:ZAOWomjG0
P「うおおおおっ!」
スカッ
真「はぁぁぁっ!」
バコッ
P「……ぅ……ぅっ」バタリッ
真「……いい夢は見れましたか?」
P「……ハァ……ハァ……」
雪歩「プロデューサー……ごめんなさい……」
雪歩「でも……これで夢が……私たちの夢が始まりますぅ」ニヤァ
小鳥「いいえ、夢は……終わりよ雪歩ちゃん」
雪歩「!?」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:38:54.34 ID:ZAOWomjG0
小鳥「この言葉を聴けば……みんなも、私もきっと夢から醒めるわ」
雪歩「……なっ!?ほ、本気、なんですか小鳥さん」
小鳥「……」
雪歩「だって、その言葉を言ったら……アイドルとして……
それに世界が!!プロデューサーだって!!」
小鳥「ううん、私は信じてる……
プロデューサーさんはそんな人じゃない」
P「こ、小鳥!?」
雪歩「やめてくださいっ!小鳥さん!!」
小鳥「私はただの事務員です、アイドルでも女王でもありません」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:44:02.70 ID:ZAOWomjG0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
P「……な、なんだこの揺れは!?小鳥!早く逃げないと!」
真!雪歩も!早く逃げるぞ」
小鳥「……いいえ、これでいいんです
それより……私のためにありがとうございました」
P「何言ってるんだ!早く逃げないと」
小鳥「逃げる場所なんてありませんよ」
P「えっ?」
小鳥「世界が……夢が終わるんです」
小鳥「私の夢が」
小鳥「魔法が解けちゃったんです」
P「……そうか、そういうことだったのか」
P「大丈夫だ小鳥、俺は忘れない、忘れないから……」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:48:19.56 ID:j8LSfEN5O
何が何だか……
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:48:22.21 ID:ZAOWomjG0
~~~~5章冒頭~~~~~
小鳥「プロデューサーさん……忘れないでくださいね」
小鳥「夢を……夢を見ているんです私たちは
夢って……醒めたらすぐ忘れちゃいますから」
P「……夢?」
小鳥「はい……私の夢、アイドルになって
プロデューサーさんに……輝いている私を見てほしかった」
小鳥「……プロデューサーさんに」
P「夢なんか見なくても……アイドルじゃなくたって
俺の気持ちは変わりませんよ」
小鳥「プロデューサーさん?」
P「小鳥……君が大好きだ」
小鳥「プロデューサーさん……私待ってますから」
小鳥「夢から醒めても、プロデューサーさんのこと待ってますから」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:52:17.89 ID:ZAOWomjG0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
雪歩「終わっちゃったね……真ちゃん」
真「……なるほど役割を演じるってそういうことだったのか」
雪歩「……うん、私上手にできたかな……?」
真「よく咄嗟にあんな台詞がでるなぁって感心するよ」
雪歩「エヘヘ、ありがとう真ちゃん」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
雪歩「崩壊……近いみたいだね」
真「怖い?」
雪歩「大丈夫だよ、真ちゃんと一緒だから……」
真「雪歩……」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:56:24.55 ID:ZAOWomjG0
プルルルルルルッ プルルルルルッ
小鳥「zzz……」
プルルルルルルッ プルルルルルッ
小鳥「ぅぇへへーユキマコォ……ソシテワタシハプロデューサーさぁんと……」ヨダレダラァー
プルルルルルルッ プルルルルルッ
小鳥「ピヨッ!?」
ガチャッ
小鳥「は、はい!765ピヨ!」
小鳥「あぁっ、失礼しました765プロです!」
小鳥「……なーんだ……プロデューサーさんですかぁ」
小鳥「えっ……そうです、何か幸せな夢を」
おわり
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:56:44.47 ID:/n2IACGU0
は?
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:57:31.28 ID:25eQ3LGu0
乙
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 22:59:16.55 ID:j8LSfEN5O
5章が冒頭だけで終わりよった
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/04/11(水) 23:03:19.95 ID:DWGHb4atO
乙乙
なるほど妄想ワールドだったと
転載元
小鳥「悲劇のスーパートップアイドル音無小鳥」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1334142494/
日本コロムビア (2013-07-03)
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