1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/07(金) 23:06:23.31 ID:1QbXnl0M0
プロデューサー「そうだ。今度ウチで密着取材番組を放送することになってな、その取材をお前にやってもらいたい」
ヒビキ「俺が?冗談じゃない、俺の憧れは戦場レポーターなんです!なんだってアイドルの取材なんて……」
プロデューサー「ほう……この間、特ダネ欲しさに無茶な取材をして軍ともめ事を起こしたのは誰だ?」
ヒビキ「う……あ、あれは」
プロデューサー「それにお前はまだ若いんだ、今のうちにいろんな経験を積んでおけ」
ヒビキ「はぁ……」
松井「ようヒビキ、聞いたぜ密着取材!うらやましいねぇ」
ヒビキ「そんならいつでも代わりますよ」
松井「バカ、冗談だよ。いいからはやく打ち合わせ行って来い」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/07(金) 23:08:50.59 ID:1QbXnl0M0
765プロ
ヒビキ「ここが事務所か……すいませーん!」
小鳥「はーい」ガチャ
ヒビキ「えーっと……テレビ局の者なんすけど……」
小鳥「ああ、今度の取材の件ですね!どうぞ中へ」
ヒビキ「失礼しまーす」
亜美「ねね、ピヨちゃん。取材って何?」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/07(金) 23:08:52.99 ID:4KVR3+Ah0
シュッ
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/07(金) 23:09:21.72 ID:7DBTEDz/0
隊長!
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/07(金) 23:12:56.26 ID:1QbXnl0M0
小鳥「もう、この前Pさんが言ってたでしょ。765プロアイドルの密着取材!」
やよい「えーっ?くっつかれてたらお仕事できないですよ?」
真美「みっちゃく……なかなかエロスな臭いが漂う言葉ですなあ」
雪歩「うう……女の人がいいってPに頼んでおいたのにぃ……」
ヒビキ「(生で見るアイドルって、別に普通の女の子って感じだな)」
P「お待たせしました。初めまして、765プロのPです」
ヒビキ「SNN芸能レポーターの神崎ヒビキです、よろしくお願いします!」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/07(金) 23:14:05.87 ID:E1kxchjV0
まさかのマクロスⅡwwwwwだれもわからんだろwwwwww
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/07(金) 23:17:45.83 ID:1QbXnl0M0
春香「こんにちはー!……ってあれ?何やってるんですか?」
小鳥「あら春香ちゃん、ちょうどよかった。今お客さんが来てるから、悪いけどお茶とお菓子持って行ってあげて」
春香「お客さん?」
小鳥「テレビ局の方よ、今度の密着取材の打ち合わせ」
ヒビキ「一か月間ですか」
P「はい、実は一か月後に南のリゾート島で大きなライブがあるんです。そこで今回は、ライブに向けて頑張るアイドルの姿を、普段の姿と絡ませながら取材していただきたいと思いまして」
ヒビキ「なるほど……そして最後はライブの様子でバシッとキメるわけですね」
P「ええ、どうですか?」
ヒビキ「わかりました!この神崎ヒビキ、アイドルたちの魅力をバッチリ引き出してみせますよ!」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/07(金) 23:22:18.40 ID:1QbXnl0M0
P「……というわけで、前に話した通り明日から密着取材ってことで、こちらの……」
ヒビキ「SNNの神崎ヒビキです!今回の取材、撮影を担当します、よろしく!」
貴音「ひびき……?」
ヒビキ「な、なんすか?」
春香「いえ、うちにも響って人がいるんですよ!今ここにはいませんけど」
ヒビキ「ああ、我那覇さん……でしたっけ?」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/07(金) 23:27:20.17 ID:1QbXnl0M0
亜美「そっか!じゃぁひびきんはひびきんだから……」
真美「ひびきょんなんてどう?」
亜美「いーかも!じゃーよろしくねひびきょん!」
ヒビキ「……それ、俺のこと?」
響「ただいまだぞー!」
亜美「あ、ひびきょんお帰りー!」
律子「そっちはひびきんでしょ?」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/07(金) 23:30:38.52 ID:Ga4DZo++0
そーれーが きーみーの
違った
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/07(金) 23:32:36.10 ID:1QbXnl0M0
小鳥「おはようございまーす……ってまだ誰もいませんよね」ガチャ
ヒビキ『彼女は765プロで事務を務める音無小鳥さん、アイドルたちの仕事を裏で支えている』
小鳥「みんな可愛くていい子たちですよー、まだまだアイドルとしては未熟かもしれませんけど、それぞれ頑張ってますから」
真「おはようございまーす!」
小鳥「あら春香ちゃん、おはよう」ニッコリ
ヒビキ『少し離れた場所からアイドルたちを見守る彼女が、他の誰よりもアイドルたちの理解者なのではないでしょうか』
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/07(金) 23:37:27.84 ID:1QbXnl0M0
千早「ラララ~」
ヒビキ『一人スタジオで歌っているのは、765プロでもトップクラスの歌唱力をもつ如月千早。彼女にとっての歌とは?』
千早「アイドルになったのも、歌が歌えるから、というのが大きいです。歌さえあれば他には何もいりません」
ヒビキ『どこか冷めた口調でそう語る如月千早……彼女にとっての歌は私たちの理解を超えたところにあるのかもしれません』
伊織「アイドルになった理由?とーぜん、この水瀬伊織ちゃんを世間に認めさせるためよ!」
ヒビキ『なるほど……ところで、水瀬さんの家は結構なお金持ちだとか?』
伊織「い、家のことは関係ないわ!私は常に実力で勝負してやるんだから!」
ヒビキ「(強気なトコがシルビーにそっくりだな……)」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/07(金) 23:43:12.30 ID:1QbXnl0M0
雪歩「はい真ちゃん、お茶どうぞ」
真「あっ、ありがと雪歩!」
ヒビキ『おふたりはプライベートでも仲がよかったりするの?』
真「そうですね!同期ってこともあって。あ、でも他の人と仲が悪いわけじゃないですよ!」
雪歩「わ、私自分にあんまり自信がなくて……それで、真ちゃんにはよく助けてもらってるんですぅ」
ヒビキ『なるほど……じゃあ休みにはふたりで買い物とか?』
真「……雪歩と服とか買い行くと、いっつも改造されちゃうから嫌です」
雪歩「? 真ちゃんかっこいいのに……」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/07(金) 23:46:41.89 ID:1QbXnl0M0
亜美真美「ねえねえひびきょん!いっしょにお昼行かない?お姫ちんもいっしょだよ!」
ヒビキ「オヒメチン……そんな人この事務所にいたか?」
貴音「それは私のことです」
ヒビキ「なんだ、四条さんのことか(そういえばこの人とはまだあまり話してないな)」
ヒビキ「よし、今日はみんなにおごってやるぜ!」
真美「やほー!ひびきょん太もも!」
亜美「でもやめたほうがいいと思うなー……」チラッ
貴音「おごり、ですか……」ジュルリ
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/07(金) 23:51:23.16 ID:1QbXnl0M0
ラーメン屋
ヒビキ「へえ、アイドルもラーメンとか食うんだな」ガチャ ジー
亜美「? ひびきょんなに撮ってんの?」
ヒビキ「いやー、なんか新鮮でさ。まぁ、グルメ番組の収録と思ってくれよ」
真美「ふふん、お姫ちんのラーメンっぷりは凄いんだよ?」
貴音「麺カタ辛め野菜ダブルにんにく脂増し増し!」
ヒビキ『な……なんと四条貴音、ものすごい量のトッピング!果たして食べ切れるのでしょうか?!』
真美「お姫ちん、カメラがあるからいつもより張り切ってるねー」ズルズル
亜美「こりゃおかわりコースかも?」グビグビ
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/07(金) 23:56:25.90 ID:1QbXnl0M0
P「あずささんはまだ来てないのか?」
律子「ええ……私が迎えにいくんだったわ……電話もつながらないし」
ヒビキ「あの、俺も探しますよ。手分けしましょう」
P「すみません!じゃああっちをお願いします」
ヒビキ「あずささーん!……くそ、こっちじゃないのか?」
あずさ「ほ~ら、もうすぐお母さんに会えるから、泣かないの」
ヒビキ「あずささん?!迷子の面倒なんて見てたのかよ……ん?」
母親「すみません、うちの子がご迷惑を……」
ヒビキ「……」ガチャ ジー
あずさ「うふふ、じゃあね~」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 00:01:15.79 ID:GyXFF/vW0
ヒビキ「疲れた……アイドルの仕事もけっこうハードなんだな……」
ヒビキ「ちょっとそこのソファで休ませてもらうかっと……ん?」モニュ
美希「む~……もう朝なの?」
ヒビキ「どわっ?!な、なんでこんなとこで寝てるんだよ!」
美希「ミキ、今日のお仕事はもう終わりなの……あふぅ、おやすみなさーい……」
ヒビキ「テレビじゃハキハキした印象だったけど、ずいぶんなマイペースだな……へっへー、寝顔いただき!」ガチャ
小鳥「ヒビキさん、それ……あとで私にもくれません?」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 00:04:15.71 ID:L15DEWH70
ヒビキ『我那覇さんの故郷は遠い南の島なんだって?』
響「うん。でも自分には家族がいっぱいいるからな!ぜーんぜん寂しくないぞ!」
春香「家族かぁー……ヒビキちゃんと神崎さんが家族になったらどっちもカンザキ ヒビキになりますね!」
ヒビキ『ははっ、確かにな』
響「ふふん、そんなこと言ってると、そのうち自分がスキャンダルされることになるぞ!」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 00:08:25.36 ID:L15DEWH70
千早「神崎さん、何見てるんですか?」
ヒビキ「ああ、今まで撮影した映像のチェックさ」
やよい「あ!それ、私も見たいですー!」
亜美「ほんじゃみんなで鑑賞会といきますかー!」
雪歩「あ、私お茶入れてきますね!」
真「うわ、これとか懐かしいね!」
春香「うん!不思議だね、ほんの二週間前ぐらいなのに」
貴音「まこと……記録は思い出の付箋ですね」
ヒビキ「っと、ここまでかな」
亜美「あれ?ここにもフィルムあるじゃん」ガショ ジジジ…
ヒビキ「ばっ!それは……」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 00:13:39.19 ID:L15DEWH70
ジーーー
ヒビキ『……事務所の冷蔵庫の前に静かに立っている如月千早、いったい何をしているのでしょうか……?』ヒソヒソ
千早『ふぅ……本当に効果なんてあるのかしら……』ガチャ
ヒビキ『……取り出したのは牛乳のようです。やはり彼女も年頃の女の子、少なからずコンプレックスを抱いているのでしょう……』
ジーーー
春香『おはようございまーす!今日もよろし、ってきゃあ!』ドシーン
春香『イタタタ……あ!』オーモーレツー
春香『きゃ!……撮ってない、ですよね?』
ヒビキ『も、もちろん!』
ヒビキ「……やりぃ!これでハプニング大賞はいただきだぜ!」
ジーーー
真「うへへへ……いいなあ……ボクにもこんな王子様が欲しいなぁ……」トローン
ジーーー
亜美『ジャーン!テレビ初公開、りっちゃんのアイドル時代の写真でーす!』
真美『ほほーこれはまた若々しいですなー』
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 00:17:59.01 ID:L15DEWH70
春香「…なんですかコレ」
雪歩「うぅ、わ、私のあんなところまで撮られてたなんて……」
律子「……神崎さん、ちょっとカメラ貸してもらえます?」ゴゴゴゴゴ
亜美「……ごめんねひびきょん」
律子「あんたもちょっとこっち来なさい」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 00:20:17.75 ID:L15DEWH70
ヒビキ「何だって?悪徳記者?」
P「ええ、どうやら貴音がマークされてるみたいで……」
貴音「はい……最近、ずっと何者かの視線を感じます」
P「おそらく、こちらの弱みを握ろうとしているんだろうけど……」
ヒビキ「なるほど……あの、ここは俺に任せてくれませんか?」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 00:24:43.23 ID:L15DEWH70
貴音「……」スタスタ
悪徳「(ひひひ……こんな時間にホテル街に入っていくアイドル、こりゃスクープだぜ)」
パシャ!パシャ!
悪徳「! な、なんだ?!」
ヒビキ「物陰から女性を隠し撮りする怪しい男……こんなもん、スクープにもならねえな」
悪徳「なんだてめえ、同業者か?仕事のジャマするんじゃねえ!」
ヒビキ「冗談じゃねえ、いっしょにするな! ……このことをバラされたくなかったら、これ以上つきまとうんじゃねえぜ」
悪徳「ちっ……せっかくはりついてたのによ!」シブシブ
ヒビキ「……視聴率のことしか考えてなかった、ちょっと前までの俺を見てるみたいだぜ」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 00:28:57.66 ID:L15DEWH70
P「だからここに『…だけど、うっうー!!』を入れてだな……」
律子「いいえ、ここはやっぱり千早の『REMEMBER 72』で……」
ヒビキ『ライブが近くなり、事務所内の空気も張りつめ、アイドルたちにも緊張感が……』
響「ハム蔵―!どこ行ったんだハム蔵―!」
春香「あっ、そっち!そっち行ったよ、ってきゃあ!」ツルッ
雪歩「へ?きゃあああ!」ドシーン
ドンガラガッシャーン
律子「……あんたたち!ちょっと静かにしなさぁーい!」
ヒビキ『……カメラ回ってるの忘れてるんじゃねえか?』
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 00:32:57.73 ID:L15DEWH70
ライブ当日
春香「ここがライブの会場ですか!」
あずさ「海がとってもきれいだわ~」
ヒビキ「すげえ、いろんな世界のミュージシャンがいるぜ!……ん?あれは……イシュタル?!」
イシュタル「え……ヒビキ、ヒビキなの!?すごいわ、ひさしぶりね!」
ヒビキ「ああ!ひょっとしてイシュタルも音楽祭を見にきたのか?」
イシュタル「ええ!地球で音楽のお祭りがあるっていうから、フェフに無理言って連れてきてもらったの!」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 00:37:52.61 ID:L15DEWH70
千早「誰かしら、あの人……」
やよい「とーってもきれいな人ですー!」
亜美「ひびきょんも隅に置けませんなー」
ヒビキ「バ、バカ!何言ってんだ」
イシュタル「この人たちは誰?」
ヒビキ「ああ、これからステージで歌うアイドルさ」
イシュタル「まあ、本当に?!すごいわ!私、応援するわね!」
春香「えへへ……ありがとうございます!」
P「ほらほら、もうすぐステージ始まるぞ!準備はしっかりなー」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 00:41:46.19 ID:L15DEWH70
宇宙
ピーッピーッ
ネックス「どうした、何事だ」
エイミー「ネックス大尉!どうやらはぐれゼントラーディの船団が第二防衛ラインを突破しこちらへ侵攻しているそうです」
ネックス「何?迎撃に向かう。各機、直ちにスタンバイ」
シルビー「待って!どうやらただのゼントラーディじゃないみたいよ」
ラーラーララーー
沙織「歌……?まさか、マルドゥークだっていうの?!」
ネックス「なるほど……ミンメイディフェンスが通じなかったがゆえに突破を許してしまったのか」
シルビー「分析してる場合じゃないわ!早く出撃するわよ!」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 00:46:51.55 ID:L15DEWH70
ウーッ ウーッ
ヒビキ「……なんだ?避難警報?」
イシュタル「フェフ、この感覚……」
フェフ「……まさか」
ヒビキ「どういうことだ?」
フェフ「……今攻めてきているのは、おそらくマルドゥークだ」
ヒビキ「な、なんでだよ?!あんたらは地球と和解したんじゃなかったのか?!」
フェフ「……全てのマルドゥークが和解に賛同したわけではない……イングスのように、マルドゥークの歴史を重んじる者たちは我々と袂をわかった」
ヒビキ「それじゃあそいつらも歌巫女を?!」
フェス「ああ……このままでは押し切られるだろう。そして敵の狙いは、この地球である可能性が高い……」
ヒビキ「冗談じゃねえぜ!今から765プロのみんながここで歌うんだ、邪魔なんかさせるかよ!」ダッ
イシュタル「ヒビキ、どうするの?!」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 00:50:35.51 ID:L15DEWH70
宇宙
マルドゥーク「我々マルドゥークは全ての文明を滅ぼす存在……地球とて例外ではない!」
ネックス「くそっ……思っていたより数が多い!援軍はまだか?!」
ギューンギューン
エイミー「隊長ぉ!敵機が防衛ラインを抜けて地球に向かってます!」
シルビー「私がいくわ!ここはお願いね!」ギュオオオオ
プルルルル・・・ガチャ
ヒビキ「もしもし、プロデューサー?!」
プロデューサー「ヒビキか?!大変だ、防衛ラインを突破した敵機がその島に向かっているらしい!はやくみんなを避難させるんだ!」
ヒビキ「そんなことわかってる、でも今からじゃ間に合わない! ……この島にもSNNの支部がありますよね?!」
プロデューサー「ああ、あるにはあるが……まさか、よせヒビキ!うちのは撮影用だ、武装はなにも積んどらんぞ!」
ヒビキ「それでも時間稼ぎぐらいにはなります!行かせてください!」
プロデューサー「……わかった。死ぬんじゃないぞ、ヒビキ」
ヒビキ「はい!」
ヒビキ「いくぜ……しくじんなよ俺!」ギューン
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 00:55:12.78 ID:L15DEWH70
ギュオーン チュドーンドカーン
律子「プロデューサー!私たちも早く逃げないと!」
雪歩「で、でも……」
亜美「まだひびきょんが頑張ってるんだよ?!」
伊織「あいつ、私たちのライブのために戦ってるんでしょ?!」
響「自分、同じヒビキとしてほっとけないぞ!」
イシュタル「……みなさん、歌を歌いませんか?今、空で戦っている人たちのために」
春香「歌……ですか?」
千早「……いいかもしれないわね」
P「……よし、ならこのステージを使わせてもらうか。せっかく空いてるんだし」
美希「ハニーもなかなかのワルなの!」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 00:59:05.41 ID:L15DEWH70
マルドゥーク「ふん、しぶといやつらだ……イミュレーターよ、歌え『死の歌』を。我らの教えを踏みにじったこの地球を滅ぼすのだ!」
ラーラーラー
宇宙
ゼントラーディ兵「ううぅ……おおおおおおおお!」
沙織「くっ……敵の攻撃が激しくなった?!」
ナスターシャ「こらえて!隊長の穴は私たちで埋めるのよ!」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 01:02:28.38 ID:L15DEWH70
地球
ゼントラーディ「おあああああああ!」
チュイーンドガーン
シルビー「きゃああああああ!」
ヒビキ「シルビー!くそぉっ、このままじゃ……」
アーイムレディー……ウターヲウッターオー……
シルビー「これは……歌?」
ヒビキ「イシュタル……みんな!」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 01:06:47.93 ID:L15DEWH70
春香「いっくよー!私たちの歌を、聴けえええぇー!」
オールレディー!ウィーアオレディー!オドリオッドーロー
マルドゥーク「なんだ……?これは?歌、なのか……」
イッポイッポーデアイヤワカーレハーアイニナルーアーミューズメーン!
ゼントラン「う、うぅ……?」
ヤレバデキルーキットーゼーッターイーワタシナンバワーン!
フェフ「これが……」
イミュレーター「すごい……これが、地球の歌……」
シルビー「敵が攻撃を止めていく……」
ヒビキ「ああ、届いたんだ……みんなの歌が」
P「やったな、みんな……」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 01:08:34.23 ID:L15DEWH70
ライブ会場
?「シャガールみたいな空が輝けばfly away♪飛んでく~♪」
ワァァァァァァァァァァァァァァァァァア
司会「ありがとうございましたー!さあ、次に歌うのは765プロのみなさんです!」
春香「みんなー!いっくよー!」
キャーキャーワーワー
P「一時はどうなることかと思ったけど……」
ヒビキ「無事にライブができてよかったですね」
P「ええ、本当に……ってヒビキさん?!ちゃんとライブ撮影してくださいよ!」
ヒビキ「ああ、それは大丈夫すよ……もう撮ってありますから」
P「?」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 01:10:41.75 ID:L15DEWH70
数週間後
P「ただいまー」
亜美「にーちゃんお帰りー!」
真美「あれ、ひとり?どこ行ってたのー?」
P「ああ、前の密着取材番組ができたっていうから、最終チェックに行ってたんだ」
春香「ホントですか?!」
千早「それで、放送はいつなんですか?」
P「それはまだまだ先だが……」ゴソゴソ
P「完成品のテープは貰ってきたぞ!」ジャーン
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 01:12:32.65 ID:L15DEWH70
ガション ジーーー
ヒビキ『えー、みなさんこんにちは!今回の765プロ密着取材!この私、神崎ヒビキが務めさせていただきます!』
春香「なんだか恥ずかしいね……」
美希「でも、すっごくよく撮れてるって思うな」
伊織「あっ!そこ!もっとこの伊織ちゃんを前面に押し出しなさいよ!」
ヒビキ『そしてライブ当日、思いがけないハプニングが我々を待っていました』
ヒビキ『マルドゥークの残党が、地球に攻めてきたのです!』
ヒビキ『しかし、この時……』
アーユレディー♪アイムレイディー♪
雪歩「あ、これって……」
真「あれ?これ……ライブの様子じゃないよ?」
千早「私たちが戦闘中に歌っていたときの映像みたいね」
やよい「うっうー!空からなのにとーってもキレイに映ってますー!」
ヒビキ『なんと彼女たちの歌が、戦いを終わらせたのです!』
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 01:16:12.37 ID:L15DEWH70
テレビ『私たちの歌を聴けえー!』
ナスターシャ「あら、これって……」
エイミー「うん、この間の戦闘の時じゃない?!ほら、隊長も映ってますよ!」
シルビー「ええ、なかなかいい歌でしょ?」
ネックス「ほう……高槻やよいちゃんか……」
沙織「ね、ネックス大尉……?」
ヒビキ『私はこの時、彼女たちの姿に、あの伝説のリン・ミンメイを重ねました』
ヒビキ『これからの時代に平和をもたらすのは、異星人とも心通わせることのできる、彼女たちアイドルの歌と笑顔なのではないでしょうか……』
EDデーマ『もういちど LOVE YOU』
春香「……Pさん、りんみんめいって誰ですか?」
終わり
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 01:17:41.93 ID:l4hRgsIr0
乙!!!
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 01:20:05.77 ID:L15DEWH70
マクロスⅡの知名度の無さに泣いた
読んでくれた人乙
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 01:21:36.78 ID:l4hRgsIr0
いやまぁ・・・公式的に黒歴史ですし・・・
マクロスシリーズのお祭りゲーにすら出てなかったですし・・・
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 01:23:35.10 ID:l8VJast40
機体だけはでてなかったっけ?
乙
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 01:24:46.15 ID:L15DEWH70
>>44 話数を考慮に入れて、7に引けを取らない内容だと思うんだが
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/08(土) 01:28:50.96 ID:l4hRgsIr0
歌はかなり好きだなぁ
転載元
ヒビキ「765プロに密着取材?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1354889183/
ビデオ・サントラ
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内容覚えてる人がどれだけいるんだろうか?
しかしアイマスSS見るような人にこれは分からんだろうよw
OPは時代は感じる名曲
マクロス7がⅡを黒歴史にしたからなぁ。