※
律「一番大切なもの」 (1/2)
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 22:17:20.78 ID:3RdLHAD10
―
――
―――
梓「唯先輩、すごく変わりましたね」
唯「そ、そうかな?」
梓「すごく似合ってますよ!」
唯「ありがと~あずにゃん」
紬「なんだか、大人っぽい感じ♪」
唯「そ、そうかな~」
律「だよな~、クラスのみんな驚いてたもんなぁ」
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 22:18:53.81 ID:3RdLHAD10
いつも通りの放課後のティータイム
この日の話題は唯が可愛く変身した事についてだ
ホントに唯は可愛くなった
遊園地に行ったあの日の朝、
声をかけられた唯に、ドキッとさせられた
なんだか可愛いから美人へって感じの変貌だ
くそー・・
なんか女として唯に先を越された感じだ・・
澪「でもさ、唯、なんでいきなりイメチェンする気になったんだ?」
唯「そ、それは・・」
律「(あれ・・なんだろう・・?)」
唯の目線が澪の顔から外される
何か不吉な予感がしたのはこの瞬間からだった
律「(この・・光景・・前にも見た事があるような・・)」
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 22:20:45.91 ID:3RdLHAD10
梓「確かに気になりますね・・唯先輩の性格からしてちょっと意外な気が・・」
律「べ、別に似合ってるからいいんじゃないかぁ?ははっ」
律「そ、それよりもさっ」
全てを思い出した
この光景を私は前に一度経験した事がある
嫌な夢だった
二度と見たくない夢だ
もちろん予知夢なんてものは信じてはいなかった
しかし、嫌な予感を感じ話題を逸らそうと発した私の言葉は
その嫌な夢の中で私が発した言葉とまったく同じものだった
もちろん澪が唯に問いかけた言葉も
梓が口にした疑問の言葉も同様だった
その瞬間私は確信したんだ
このままじゃ・・
あの嫌な夢は正夢になってしまうって
このままじゃ・・いけないって・・
なんとかしないとって・・
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 22:21:42.69 ID:3RdLHAD10
律「今日はもう練習始めないか?学際も近い事だし!」
澪「珍しいなっ、律がやる気だ」
梓「そうですね、練習しましょう、練習!」キラキラ
唯「・・・」
律「・・・唯?」
澪「・・・」
澪「理由なんて、関係ないか・・」
澪「私達もそういう年頃だし何も不思議じゃ・・」
唯「澪ちゃんにはきっとわからないよ・・」
澪「・・えっ?」
律「・・・」
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 22:22:51.14 ID:3RdLHAD10
唯、やめてくれ
それ以上喋らないでくれ
頼むから・・
唯「きっと・・澪ちゃんには分からない事だよ」
澪「ど、どうしたんだよ唯、私何か変な事言ったか?」
ピリっとした空気が辺りに流れた
おそらく部室にいる全員がそれを肌で感じ取ったと思う
私はこれ以降、言葉を発する事ができなかった
その場に俯いたまま、床を見つめる事しか私にはできなかった
これがまた夢である事を、胸の中でひたすら願うだけだった
紬「ちょ、ちょっと・・二人とも・・」
梓「えっ・・唯先輩・・?」
唯「・・・」
澪「・・・」
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 22:23:52.62 ID:3RdLHAD10
沈黙が包む
澪はどうしたらいいのか分からないんだろう
唯は必死に自分の感情を抑えているんだろう
そんな場面に陥っても私はみんなと同じく沈黙を続けていた
私はなぜ・・
なぜ澪を
なぜ唯を
助けてやれなかった?
唯「澪ちゃんは・・いいよね・・美人さんで・・かっこよくて」
澪「・・・私の事は・・今は関係無いだろ?」
唯「それに・・いつも・・」
澪「・・・?」
唯「(いつもりっちゃんと一緒にいられて・・)」
唯「いつも・・そうなんだ・・」
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 22:25:27.80 ID:3RdLHAD10
澪「唯・・どういう事だ?・・勘にさわる様な事言ったのなら謝るよ・・」
唯「だから・・」
澪「・・・?」
唯「澪ちゃんには・・絶対わからないよ・・」
澪「・・・」カチン
澪「ちゃんと言ってもらわないと分からないよっ!」ぽろっ
唯「!」
紬「ちょ、ちょっと澪ちゃん・・」
梓「もう、やめてください・・」オドオド・・
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 22:25:47.55 ID:dvS28uvlP
投稿早すぎるwwww
頑張れ! 応援してる!
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 22:26:46.90 ID:3RdLHAD10
律「・・・」
唯「・・ぐすっ・・澪ちゃんのばか・・」たたっ
よせ・・
行くな・・唯・・
行くな・・
ガチャ・・パタン・・
澪「・・・グスッ」
律「・・・」
紬「・・・澪ちゃん・・」
梓「・・・」
澪「・・・ごめんみんな・・ちょっと今日は・・帰らせてもらうね・・」
行くな澪・・
行かないでくれ・・
戻ってきてくれ・・
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 22:28:59.95 ID:3RdLHAD10
>>150
自重した方がいいかな?
応援ありがとう
澪「・・・」カチャ・・パタン・・
私は俯いたままスカートをぎゅっと握りしめた
私は確かに感じていた
澪と唯の今のやりとりは・・
透きとおった一点の曇りもない綺麗なガラス玉に
ピシッっと亀裂が入ったような・・
そんなイメージを私の頭の中に植え付けさせる
これを放っておくと・・きっとその綺麗なガラス玉はバラバラになって
跡かたも無くなってしまうんじゃないかって・・
この時の私の胸中はそんな感じだった
紬「・・・」
梓「・・・」
律「・・・」
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 22:39:44.77 ID:caUAfWfG0
俺のムギちゃんが空気な予感がプンプンするぜ
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 23:01:32.91 ID:3RdLHAD10
さるが・・
ちょっとペース下げます
静寂があたりを包んだ
残された3人はしばらく言葉を発するのを忘れてしまった様に黙りこくった
お互い目を合わせる事もしない、みんな机の一点を見つめていた。
3人とも今の状況を受け入れたくない気持ちは同じだと思う
でもこれは・・
現実なんだ・・
残酷で受け入れがたい・・
現実なんだ
梓「先輩達・・どうしてあんな事を・・」
長い沈黙を破り、最初に言葉を発したのは梓だった
まるで自分の身に起こった事の様に梓の顔つきは沈んでいた
軽く俯いたその瞳は、私が今までに見た事がないくらいに
哀しい目をしていた
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 23:14:22.01 ID:YLN5iwnB0
支援
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 23:14:48.81 ID:3RdLHAD10
律「・・・」
紬「・・・」
律「ま、まぁ澪も唯も一晩経てば気持ちも収まるだろっ」
梓「・・・そうでしょうか・・」
紬「・・だと・・良いけど・・」
律「・・ははっ」
本当にそうだろうか?
沈んだ二人を励まそうと嘘をついた自分が滑稽に思えた
本当の私は、このままだと取り返しのつかない事態に陥る気がしてならなかった
それを残された二人も十分に感じていたんだろう
2人の沈まりかえっている表情を眺めると心が痛む
この嫌な空間をどうしたらいいのだろう
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 23:15:30.87 ID:Grps7G330
りっちゃんなら、りっちゃんならなんとかしてくれる.......
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 23:23:04.15 ID:3RdLHAD10
律「・・・」
律「・・二人とも・・今日は私達も帰ろうぜ」
紬「・・・」
梓「・・・」
律「・・やっぱり・・5人揃って練習したいだろ?」
紬「・・りっちゃん・・」
梓「・・ですね」
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 23:32:19.12 ID:3RdLHAD10
心からの本音だった
別に部長の貫録だとか責任を果たしたかった訳じゃない
本当に思った事を2人に伝えただけだった
だってさ
私が作った軽音部なんだよ
私が澪を誘って、ムギを誘って・・
少ししたら唯が入って来てくれて
4人でいっぱい・・じゃないかもだけど必死に練習して
私達の全てがこもった演奏を聴いて梓が入ってきてくれて・・
ここが・・
ここが私の居場所なんだ
軽音部が私の居場所なんだ
私達は誰ひとり欠けても、いけないんだ
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 23:37:48.39 ID:3RdLHAD10
梓「・・お疲れ様でした・・」ぺこり
律「お疲れ様」
紬「また明日ね」
重い足取りで梓が音楽室の扉へ歩みを進める
梓「・・・律先輩、ムギ先輩!」
梓が歩みを止めこちらを振り返る
律「・・・?」
紬「・・・どうしたの?梓ちゃん」
梓「・・・」
梓「・・・」ぽろっ
梓「き、きっと・・また前みたいに・・みなさんと一緒に演奏できますよね?・・グスッ」
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 23:43:20.44 ID:3RdLHAD10
紬「梓ちゃん・・」
律「・・・」
律「・・・ああ」
律「心配するな・・梓、必ず元通りになる」
梓「・・グスッ・・」
梓「・・ひっく・・そう・・ですよねっ」
まるで自分に言い聞かせる様だった
涙で顔を歪めた梓が必死につくった笑顔を見ると、
私はそう答える事しかできなかった
梓「失礼します・・」
ガチャ・・パタン・・
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 23:47:39.54 ID:3RdLHAD10
紬「りっちゃん・・」
律「ん?」
紬「りっちゃんは・・」
紬「気づいているの?」
律「・・えっ?」
ドキッっとした
なぜだろうか?
いやわかっている
気付かないフリを続けていた
私は必死にそれから逃げようとしていた
律「気づいているって?」
紬「・・・本当にわかっていないの?」
もう逃げられない
これからはその逃げていたものと
面と向きあっていかなくてはいけない
ムギの一言で私はそれを自覚する事ができた
紬「唯ちゃんと澪ちゃんの気持ち・・」
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/06(金) 23:55:33.20 ID:3RdLHAD10
律「・・わかってた」
紬「・・だよね」
律「・・・」
わかってた
わかってたけど・・
私はそれを信じたくはなかった
受け入れたくなかった
二人との関係は当初に比べると確かに変化していた
その変化は私に違和感を感じさせ、
次第に私の中で一つの確信に変わっていった
澪も唯も私に恋愛感情を抱いている
だけど・・
どうすればいいのか分からなかった
分からなかったから今日まで必死に逃げてきた
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 00:02:04.71 ID:3RdLHAD10
律「・・ははっ」
紬「・・?」
律「私ってば・・モテモテだなっ・・」
紬「りっちゃん・・」
律「・・・」
紬「悩んでるの?」
律「・・・」
律「・・・うん」
律「・・どうすればいいのか・・わからない・・」
私は女だ
澪も女だ
唯も女だ
それで・・
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 00:03:16.42 ID:DITVUccR0
俺は男だ
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 00:05:20.15 ID:BVcZJKvx0
俺はオカマだ
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 00:06:32.21 ID:3RdLHAD10
それが・・全てじゃないか・・
女性同士で恋愛・・・?
澪も唯も、本気でそう思ってるのか?
本気で私と恋愛しようって・・
私は・・
私はどうすればいい・・?
紬「・・りっちゃん」
律「・・?」
紬「一番大切なのは・・りっちゃんの気持ちじゃない?」
律「私の・・気持ち・・」
紬「そう、りっちゃんの気持ち・・」
気持ちの整理がつかないまま私は自分の家へ歩みを進める
一番大切なのは私の気持ち
それを聞いた瞬間、ムギのその言葉は私自身簡単そうに思えた
でも考えれば考える程に、その答えは遠ざかっていくんだ
律「・・・」
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 00:06:35.21 ID:NQm1jsto0
俺はレズだ
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 00:11:38.70 ID:pR2uO7I70
私が男だったら・・
きっと有頂天になっているんだろうな
澪と唯
両方可愛くて女性の私から見ても魅力的で・・
男の人から見たら誰もが恋愛するに申し分ないと思うだろう
男の人だったらね・・・
でも私は女だ
女性同士でそんな関係になるなんて
普通じゃない
抵抗感を感じるのが普通だ
私も当然その「普通」の人であって
同性愛なんてものは、一生関わる事の無いものだと決めつけていた
にも関わらずさらに澪か唯かを選択しろって?
律「ははっ・・」
自分の立たされた境遇の重さ、辛さを実感し
思わず笑みがこぼれた
律「・・・いきますかっ」
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 00:15:13.04 ID:pR2uO7I70
自分の家へ歩みを進めていた筈だった
なにも今日じゃなくても良いのかもしれない
緊張するのが当然の場面で
私は臆する事なく呼び鈴のボタンを押す
やけになったわけじゃない
ムギに言われたあの言葉・・
私が選んだ答えは正解ではないだろう
でもね・・例えそうであっても
私に残された選択肢はこれしかなかったんだ
澪「・・律・・」
律「話があるんだ、入るぞ」
澪の顔は浮かない
それもそうか
唯と初めて喧嘩したんだ
それでも澪は何事も無かったようにできるだけ平静を装っていた
澪のその表情を痛々しく感じながらも、
私は澪の部屋へ招き入れられる
澪「話って・・?」
律「・・・澪、正直に答えてくれ」
澪「・・・」
律「・・・」
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 00:20:15.47 ID:pR2uO7I70
澪「・・ああ」
律「・・・」
律「・・・私の事・・好きなのか?」
澪「・・なっ・・!」
律「・・・」
澪「なっ・・なっ・・何を・・!」
律「いや・・その・・友達としてとかじゃなくてさ・・」
澪「・・・」
律「・・・」
律「・・ど・・どうなんだよっ、澪!」
澪「・・・」
澪「・・・」
澪「・・・」
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 00:25:11.03 ID:pR2uO7I70
澪「・・・うん」
律「・・・」
澪「・・好き・・だ・・」
律「・・・」
澪「・・・律の事・・ずっと好きだった・・」
律「・・・そっか・・」
澪「・・・」
律「私もさっ」
澪「・・・え」
律「澪の事好きだったんだ」
澪「・・・」
澪「・・・嘘付き」
律「う、嘘じゃね~・・」
澪「分かるよ・・律の嘘くらい見破れる」
律「・・・」
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 00:30:12.43 ID:pR2uO7I70
澪「ずっと一緒にいるんだぞ?それくらい」
律「・・・澪」グイッ
澪「ちょ・・ちょっと律!」
律「・・・ん」チュッ・・
澪「・・あ・・」
律「・・」プイッ
澪「・・・」かぁぁ
律「・・・これで・・信じてくれるか?」
澪「・・・」
律「澪・・・私とつきあおう」
澪「・・・うん」
澪「・・・わかっ・・た」
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 00:36:01.03 ID:pR2uO7I70
澪「・・でもさ・・律・・」
律「・・・?」
澪「唯の事・・律も分かってるんだろっ?」
律「・・・あぁ・・分かってる」
律「唯には・・ちゃんと話するから・・だから・・」
律「唯と仲直り・・してくれないか?」
澪「・・・うん、そのつもり」
澪「ちゃ・・ちゃんと仲直りできるかな・・?」
律「大丈夫、私がついてるから」
澪「・・・ありがと」
律「・・・」
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 00:38:58.89 ID:pR2uO7I70
澪「ね、ねぇ律・・」
律「なに?」
澪「もっと・・しようよ・・」
律「・・・」
澪「・・・やだ?」
律「・・いいよ」
澪「律・・」
律「どうした?」
澪「・・なんか私・・夢みたいだ・・ありがとう・・」
律「・・・」
澪と付き合うという事を口に出せば
澪と私の関係は崩れる事はないだろうと
そう思った
唇を重ねるという事はこんなにも不快な事なのだろうか
そんな筈はない
女性同士でこんな事してるんだ
きっとそれは当たり前の感情なんだ
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 00:42:10.67 ID:pR2uO7I70
浅はかだった
澪と唇を重ねた時、そう思った
私は自分で自分を追い詰めているんだ
自分に必死に嘘をついてさ
澪の気持ちは私には到底理解できないものだけど
必死に応えようとした
辛かった
でもね・・・
後悔なんかしないよ
これで・・いいんだ
私が選択した事
それはね・・・
憂「律さん?」
律「こんばんはっ憂ちゃん・・唯いるかな?」
憂「お姉ちゃん・・学校から帰ってきて、部屋にこもりっきりで・・」
律「そっか・・部屋、上がっても平気かな?」
憂「お姉ちゃんに・・何かあったんですか?」
律「・・うん、ちょっとね」
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 00:53:54.87 ID:pn7c+tpH0
しえん
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 01:08:45.90 ID:pR2uO7I70
憂「・・お姉ちゃん」ウルッ
律「いやっ!でも大丈夫だから!心配しないでっ」
憂「・・ホントですか・・?」
律「ホントだよ、ちょっとおじゃまするね?」
コンコン・・
ガチャ・・
律「ゆーい」
唯「・・・」
唯は机に顔を隠す様に腰かけていた
私が呼びかけても返事の言葉はない
澪よりも唯の方が落ち込んでいるようだ
その姿を見ると、なんだか私まで気分が沈んでしまう
・・・いや、まてまて
律「ゆいー?」
唯「・・・」ふすー
律「(寝てるだけじゃん・・・)」
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 01:09:52.02 ID:PbVxb0JAI
おいおい嘘だろなんだかりっちゃんがまずい方向に向かってるきがするぜ
杞憂であってくれ!!俺の太陽!!!
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 01:10:56.33 ID:pR2uO7I70
律「唯」ゆさゆさ
唯「ん・・ふにゃ・・えっ、りっちゃん?」
律「ごめんな、起こしちゃって」
唯「なんでここに・・?」
律「いや、ちょっと唯に話があってさ・・唯の事も心配だったし」
唯「ありがと・・りっちゃん」
律「いーえ」
唯「でもね、私の事なら平気だよっ」
律「ホントか?・・でもなんかホントに大丈夫そうだな」
唯「そうですともっ、元気いっぱいですから!」
律「ははっ、立ち直り早いんだな」
唯「えへへ・・で、りっちゃん話ってなに?」
律「あ~・・それなんだけど・・」
律「・・・」
唯「・・・」
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 01:13:33.51 ID:pR2uO7I70
律「唯はさぁ・・私の事」
唯「・・好きだよ」
律「・・え?」
唯「私、りっちゃんの事が好き」
律「・・・」
唯「・・・」
律「まじで・・?」
唯「まじだよっ」
律「・・・実は」
律「私も唯の事好きなんだ」
唯「・・・りっちゃん」
律「・・あれっ?唯」
唯「ほんとなの・・?」
律「冗談で言えるわけ・・ないだろ」
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 01:16:12.65 ID:pR2uO7I70
唯「・・・」きゅ・・
唯「夢じゃない・・」
律「現実だぞ?・・・恋人に・・」
律「なってくれるか?」
唯「う、うんっ!勿論だよっ!」
これが私の選んだ事
私には澪と唯、どちらかを選択するなんて事はできなかった
どちらかを選べばどちらかの存在が私の中で消えてしまう
そうなれば軽音部も、もう元には戻れなくなってしまう
それは私の居場所が無くなる事を意味していた
最低の事をしている
そんな事は分かってるんだ
ただね
私には
澪と唯の気持ちを突き放す、度胸や非情さなんてものは備わってなかったんだ
梓やムギと約束したんだ
元の軽音部にきっと戻るって
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 01:20:04.88 ID:pR2uO7I70
私が我慢すればみんな幸せになるじゃないか
みんな元通りだ
みんなの幸せを願う事が悪い事なのか?
そんな筈ない
ただ、このまま変わる事無く
みんなの笑顔が見られればそれで良かった
唯「りっちゃん・・!」どさっ
律「えっ・・唯、どうした・・?」
唯「こ、恋人同士ってさ・・こういう事するんでしょ・・?」
律「え・・唯・・」
唯「しても・・いいかな・・?」
唯が私に覆いかぶさってくる
やっぱり、本気なんだ・・
自分から告白しておきながら
いまさらそんな事を考えた
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 01:23:09.43 ID:pR2uO7I70
拒絶したい気持ちは当然あった
だけど、そんな事は許されない事は私が一番分かっていた
澪の気持ちも唯の気持ちも、
私は全てを受け入れなくてはいけない義務があるのだから
律「いいよ・・しよっ」
唯「りっちゃん・・・」スッ
律「・・・」
唯「・・・ん・・」ちゅ
律「・・ん・・あ・・」
唯「・・・ん・・はぁ・・はぁ・・ちゅる・・」
律「・・・・」
・・・やっぱり不快だ
力いっぱい唯の体を押し上げたい衝動にかられる
しかしそんな事、考えても仕方のない事だった
唯の舌が私の口内に強引に入ってきた時
私は考えるのをやめた
全てを唯に委ねようって
そう思った
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 01:26:31.56 ID:pR2uO7I70
唯「・・ぷはっ・・はぁはぁ・・」
律「・・はぁ・・はぁ・・」
唯「・・えへへ・・りっちゃん」
律「・・・?」
唯「りっちゃんの・・ファーストキス・・奪っちゃったっ」
なぁ・・唯
私は・・
私はね
唯だけのものじゃないんだ
澪だってそうだ
ごめんね・・
二人がどんなに私に思いをぶつけてきてもさ
それに応える事はできるよ?
応える事はできるんだけど
私は二人と違って真剣になれないよ・・
適当に受け流す事しか・・私にはできない
正直に言わせてもらえれば・・
澪も唯も私には分からない
どうしてそんな感情を同姓に対して抱けるのかが分からない
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 01:30:51.29 ID:pR2uO7I70
律「じゃあな、唯」
唯「うんっ、また明日ね」
律「・・・」スッ・・
無意識のうちの行動だった
自分の唇を制服の袖で拭った
自身の唇についた唯の唾液が不快に思ったせいだろう
同様の行為を先ほど澪の家を出た時にも行っていた
それを思い出し、私は強く自己嫌悪する
律「(嫌な女・・)」
暗く心細い一人での帰り道
思いだすのは、
唯の無垢な笑顔と、澪の幸せそうな表情
二人の顔が頭から離れない
二人の顔が頭の中で切り替わる度
私の胸はズキッと何かを刺された様な痛みに襲われる
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 01:33:26.52 ID:pR2uO7I70
痛みの理由は勿論罪悪感だった
こんな事、二人が望む筈無いじゃないか
でもこうするしか・・
私は・・澪も唯も
軽音部も失いたくない
これで良かったんだ
私は大丈夫・・
きっと頑張れる・・
後悔はしないよ
後悔はしない・・・
大丈夫・・・
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 01:36:07.70 ID:pR2uO7I70
―
――
―――
澪ちゃんと唯ちゃんがね
喧嘩をしたんだ
でもりっちゃんが二人の家に話をしに行ってくれたみたいで
次の日に2人共仲直りしたの
何事もなかったかの様に2人は振舞っていたけど
なんでかな・・前と少し違うような・・
そんな違和感を感じたのは最近になってからだった
紬「・・・」スー・・
今はね・・自転車に乗っているの
何か物思いにふけりたくなって
私達の町にはね
町並みを一望できる丘があって
私はそこに一人でやってきているの
斎藤なんかはお供しますって言って聞かないんだけど
どうしても一人になりたくて・・
突き放してきてしまったの
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 01:44:16.85 ID:PbVxb0JAI
こうなったら百合の守護天使であるムギちゃんに何とかしてもらうしか……
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 02:02:07.43 ID:pR2uO7I70
紬「綺麗な夕日・・」
もう日が暮れようとしていた
その夕日を眺めようと
その丘に備え付けられたベンチに歩みを進めた
紬「(あらっ・・先客が・・)」
普段人通りが少ないこの丘に
わざわざ夕日を眺めに来る人なんているんだって
その人の後ろ姿を眺めながら近づいていった
なにか世間話でもできたらいいなとも思った
紬「(・・どうしたのかな?)」
そう思ったのはその人の背中が寂しそうに感じたから
ベンチに体育座りをしながらじっと夕日を眺めている
こんなに悲壮感を感じるのは太陽が沈んでしまうからなのかな?
その寂しくて小さな背中の持ち主がりっちゃんだって分かったのは
もう5歩くらい歩みを進めてからだった
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 02:04:57.85 ID:IbRRST0c0
りっちぁん・・・
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 02:05:15.27 ID:pR2uO7I70
紬「りっちゃん」
律「・・・ムギ!?」
紬「どうしたの?こんな所で」
律「ムギこそどうしたんだよ~こんな所でさっ」
紬「ちょっと考え事したくて」
律「・・・そうなんだ」
りっちゃんの横に腰かける
りっちゃんの表情は私を見て驚いた表情から
直ぐに哀しげな表情に移り変わった
私の考え事はね
りっちゃんの事に対してだったんだ
だからね
こうして二人っきりで話し合える機会がもらえた事に
何か運命的なものを感じちゃった
紬「りっちゃん・・聞きたい事があるんだけど・・」
律「ん~?お金なら貸せないけどっ」
紬「も~・・りっちゃん、真剣な話ぃ」プクー
律「あぁ、ごめんごめん・・ムギ」
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 02:06:28.49 ID:kiTnjJhX0
誠化しそうだ
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 02:08:48.30 ID:pR2uO7I70
紬「あ、あのね、りっちゃんて・・最近悩んでるでしょ?」
律「え、そんな事無いけど・・」
紬「だって・・元気ないじゃん・・」
律「え~・・そうかな~・・」
紬「そうだよ!今だって・・」
律「いやっ、ほら、私も徐々に大人の女性に成長しているっていうか~」
紬「りっちゃん・・悩みごと・・聞くよ?」
律「・・・・」
律「ありがと・・ムギ」
律「でも・・本当に大丈夫だから」
そう言ったりっちゃんの表情は本当に切なくて
見ていられなかった
思えばりっちゃんのこの表情は
最近よく見かける気がする
私はおそらく間違ってはいないだろう
りっちゃんに違和感の核心部分を伝えてみる事にした
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 02:11:22.64 ID:pR2uO7I70
紬「りっちゃん・・ひょっとしてなんだけど・・」
律「・・うん?」
紬「澪ちゃんと付き合ってるでしょ?」
律「!」
紬「そして唯ちゃんとも・・」
律「・・・」
紬「・・・違う・・?」
律「・・・」
律「・・・」
律「・・・うん、・・すごいねムギ」
紬「やっぱり・・」
律「・・・そうなんだ」
そう言って俯いたりっちゃんは
既に私の知ってるりっちゃんじゃなかった
元気いっぱいのりっちゃんを知っているだけに
切ない気持ちと、救ってあげたい気持ちと
私の中で二つの感情が交錯した
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 02:14:03.46 ID:pR2uO7I70
律「・・・なぁ・・ムギ・・」
紬「うん」
律「もしさぁ・・・・もしもだよ?」
紬「うん」
律「澪と唯にこの事がバレちゃったら・・・」
紬「うん」
律「あいつら・・・」
律「あいつら・・・それでも友達でいてくれるかなぁ・・」ぽろっ
紬「りっちゃん・・・」
律「・・ぐっす・・ひぐっ・・ずず・・」ぽろぽろ・・
りっちゃんの涙が全てを物語っていた
きっとりっちゃんは・・
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 02:17:08.36 ID:pR2uO7I70
ずっと我慢してきたんだ
二人に対する罪悪感とか・・
女性同士で恋愛関係を持ってしまっている事に関してとか・・
そして一番りっちゃんが恐れている事は・・
多分・・
二人から疎まれてしまう事なんだよね?
そうなんだよね?
律「・・・ひっぐ・・」
紬「・・・」
りっちゃんは限界だ
そんな印象を私は受け取った
私はね
少し前とは違う放課後のティータイムに違和感を感じながらも
それで良しとしていたんだ
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 02:18:59.86 ID:pR2uO7I70
ううん、違うな
いつかりっちゃんが何とかしてくれるって
いつかりっちゃんが元の軽音部に戻してくれるって
勝手にりっちゃんに期待を持たせていたんだ
私もれっきとした軽音部の一員なのに
どこか他人のような目で勝手にりっちゃんに全てを背負わせていたんだ
私・・ばかだった
りっちゃんは・・私達とまったく同じだっていうのに
りっちゃんは・・もちろん傷つくし、涙ももちろん流すっていうのに
同じ女の子なのに・・
こんなにも弱いのに・・
律「・・う・・うぇぇん・・・」
紬「・・・りっちゃん」
なのに・・
なのにね・・
私は・・
何もできない
涙を流すりっちゃんに対して
どうすればいいのか・・わからない・・
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 02:20:34.78 ID:pR2uO7I70
こんな時どんな言葉を投げかけてあげれば良いのだろう?
心配しないでとか
元気だしてとか
そんな言葉を投げかけてあげれば
少しはりっちゃんも楽になるのだろうか?
「りっちゃんの気持ちが一番大事」
そんな事を言うだけで、良いアドバイスができたと気持ちよくなってる自分がいた
今思えば、自分からは何も行動を起こさない
冷たいただの傍観者に見られても仕方ないと思う
それなのにりっちゃんは梓ちゃんや私の気持ちを汲み取って
必死に今まで自分を犠牲にして、軽音部が元に戻る様に頑張ってくれてたんだ
誰にも相談する事もできずに・・
ずっと一人で・・
考え直してみれば、すべて簡単だった
りっちゃんの悩みも、
本当は私も一緒に悩まなきゃいけなかったんだ
私は今まで積極的に交友関係を持つ事がなかった
それを良い訳にしたくは無いけれど
こんな事も分からない自分が本当に嫌になった
親友がさ
泣いてるのに・・
何もできないの?
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 02:22:08.42 ID:pR2uO7I70
紬「りっちゃん・・・」ぎゅ・・
律「ムギ・・?・・グスッ」
紬「・・・」ぽろぽろ・・
紬「辛かったんだよね・・?・・ごめんね・・りっちゃん・・」
律「・・んぐ・・辛いよぉ・・ずず・・」
紬「・・・」ぽろぽろ・・
私には
荷が重すぎる問題かもしれない
けれど
りっちゃんを一人にする事はもうできない
もう目を背けることはしないよ
りっちゃんを救いたい
澪ちゃんも唯ちゃんも梓ちゃんも
みんな心から笑える様に・・
私に・・
何ができるだろうか
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 22:46:17.62 ID:pR2uO7I70
ブーブー
律「・・・」
パチッ
Title りっちゃん大丈夫??
From 唯
本文
まだ風邪治らないんだね・・
明日はクリスマスだから2人でごはんでも食べようって
思ってたんだけど・・
体調悪いなら無理しなくても良いからねっ☆
りっちゃんにはいつでも会えるんだから♪
りっちゃんの体調が一番心配だよぉ
早く治してね☆
あ、帰りにお見舞いの物何か買ってくね
何がいいかなぁ・・・??
律「・・・」
パチッ
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 22:52:34.82 ID:pR2uO7I70
ブーブー
パチッ
Title 風邪、酷そうだな・・
From 澪
本文
ちゃんと暖かくして寝てるか?
薬ちゃんと飲まないとダメだぞ?
明日はクリスマスだけど・・
その・・明日も律がそんな調子なら仕方ないな
律の看病っていうクリスマスも嫌じゃないからな
とにかくちゃんと治すんだぞ?
帰りに様子見に行くからな
律「・・・」
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 22:55:30.81 ID:pR2uO7I70
もう5日も学校には行ってない
風邪っていうのは嘘だけど
体調が優れないのは本当の事だった
ここ2、3日まともな食事はとっていない
にも関わらず吐き気が酷い
医者には精神的なものだろうと言われた
・・・そんな事は自分でも分かってるって
律「・・・」
メールを返す元気も無かった
私は一日ベッドの中でうずくまるだけの日々を送っていた
最初はね・・
こんなつもりじゃ無かったんだけどな・・
2人とつきあってみて
やっぱり女同士の恋愛なんてできっこないって
2人だっていつかそれに気づくだろうって
そこで過去の笑い話として、ふとした時に思いだす程度になる
そんな事を期待していた
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 23:00:54.64 ID:pR2uO7I70
だけど2人の気持ちは本物で
私は2人から思いをぶつけられる度に
自分の心を傷つけていった
いつか2人にバレてしまうんじゃないかって
それに怯える毎日でもあった
もう・・欺けない
2人は今日・・
私の家にやってくる
もう・・私は
疲れてしまった・・
ここで・・すべて終わりにしてしまおうか
たとえどんな悲惨な結末であっても・・・
これが・・私の選んだ事・・
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 23:06:03.02 ID:pR2uO7I70
唯「りっちゃん返信無かったなぁ・・」
唯「お見舞い何にしようか・・」
唯「やっぱ果物だよね」
店員「まいどあり~」
唯「いざっ、りっちゃん宅へ!」
澪「律のやつ、大丈夫かな」
澪「休んでる分の授業、私が律に教えてあげないとな」
澪「ノート映させてって言われる前に持って行ってやるか」
唯・澪「あれっ・・」ばったり
澪「・・唯・・どうしたんだ?(なんで律の家に・・)」
唯「澪ちゃんこそ・・(うう・・なんか気まずいな・・)」
澪「律に用事なんだ?」
唯「うん、お見舞いだよっ」
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 23:06:39.29 ID:PbVxb0JAI
もう謝るしかない!!今さらだけど!!!
考えうる最悪の方向にだけは……
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 23:11:22.88 ID:pR2uO7I70
澪「そっか、まだ治らないらしいからな~」
唯「そうみたいだね・・」
澪「りつー?」コンコン
唯「りっちゃーん?お見舞いに来たよー?」
澪「返事無いな・・」
唯「寝てるのかな?」
澪「入ろうか」
唯「うん」
ガチャ・・バタン
澪「え・・」
唯「りっちゃんが・・」
澪「いない・・」
唯「トイレ?」
澪「いや、誰もいなかったぞ」
唯「・・どこ・・行ったんだろっ」
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 23:13:37.35 ID:EHwBmVPG0
りっちゃん…
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 23:16:34.04 ID:PbVxb0JAI
やべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇ
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 23:17:27.92 ID:pR2uO7I70
重い体を無理に動かして例の丘のベンチに私は来ていた
最近ここに来る機会が増えた
丘の上という事で肌寒い風が私を容赦なく吹き付ける
それでも私は苦に感じていなかった
ここに来るとね
安らぐんだ
誰も知らない土地に来たような気がして
あの夕日を見ていると
色んなしがらみを忘れさせてくれるんだ
今、ちょうど2人が私の家に着く頃かな
ケータイの電源を切っておこう
もう、今日で全て終わりにしよう
家に帰ったら・・
2人に全てを伝えるんだ
それまでは
あの夕日を見て
頭の中を整理をしておこう
まずどんな事から話そうか
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 23:23:28.12 ID:pR2uO7I70
澪「律・・」
律「・・・み・・お・・?」
唯「りっちゃん・・風邪じゃなかったの?」
律「・・・ゆ・・い・・なんで・・?」
澪「律はさ・・昔から悩んでる事があるとここに来てたろ?」
律「・・・」
澪「ひょっとしたらと思ってさ・・」
律「・・・」
唯「・・・りっちゃん、暖かくしてなきゃダメだよ」ふぁさ
律「・・マフラー・・ありがと・・」
澪「・・・」
律「・・・」
唯「・・・」
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 23:27:24.97 ID:pR2uO7I70
澪「律・・もう聞いたよ・・」
唯「・・・」
律「・・・」
唯「りっちゃん・・」
律「・・・うん」
澪「・・・」
唯「・・・」
律「・・・ごめん」
澪「なぁ、律・・私達2人とつきあってた事は・・もういいんだ・・」
律「・・・」
唯「りっちゃん、りっちゃんは・・」
唯「女の子同士の恋愛って・・やっぱり嫌だ?」
律「・・・」
律「・・・ううん、そんな事ない・・よ?」
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 23:32:23.81 ID:pR2uO7I70
なぜ嘘をつくんだろう?
私はこうやって自分をどんどん追い詰めている
はっきりと自分の気持ちを伝えれば
こんな事には・・
だけど・・
私は・・
自分の気持ちの事よりも
やっぱり澪や唯の気持ちの方が大事だった
女の子同士の恋愛
それを否定すれば、澪も唯も裏切ってしまう気がしたから・・
だから自分の気持ちを偽った
さっきまでは全てを打ち明ける覚悟を決めていたのに
2人を前にすると、そんな気も起きなくなってしまった
臆病だ、どうしようもなく
人に嫌われるっていう事がこんなにも恐ろしい事だとは思わなかった
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 23:38:22.49 ID:pR2uO7I70
澪「律・・だったら・・」
澪「選んでくれないか?」
律「・・・」
澪「・・今・・この場で・・」
律「・・・」
唯「・・りっちゃん・・お願い・・」
唯「・・はっきりさせて・・」
律「・・・」
律「・・・わ、私は・・」
紬「勝手だよ!!」
私は2人のうち、どちらかを選ぶなんて事はできない
そう伝えようとしたが、
ムギの声が私達の間に割って入った
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 23:44:11.58 ID:pR2uO7I70
澪「・・・ムギ・・」
唯「ムギちゃん・・?」
紬「勝手だよ・・そんなの・・」
律「・・・ムギ・・なんで・・?」
紬「りっちゃんは・・」
紬「りっちゃんは、本当はそんな関係望んでないんだよっ」
律「・・・!」
本当は私の口から2人に伝えなくてはいけない事
それをムギは目に涙を溜めながら必死に2人に訴えかけた
2人に私の本当の気持ちが伝えられてしまった
焦るべき場面の筈なのに・・
焦って、ムギの言った言葉を否定しなくてはいけないのに・・
なぜか私はそうしなかった
なんでかな・・
私の心に一番最初に浮かんできたのは、
ムギへの感謝だった
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/07(土) 23:50:08.32 ID:pR2uO7I70
澪「ムギ・・律は、そんな事・・ないと思うぞ」
唯「・・そうだよムギちゃん、だってりっちゃんあんなに楽しそうに・・」
紬「・・じゃあ・・聞かせて欲しいんだけど・・」
紬「・・今まで一緒にいてりっちゃんの本当の笑顔を見た事があった?」
紬「近くにいると、みんながつられて笑顔になるような」
紬「りっちゃんは2人に対してそんな笑顔を一度でも見せてくれた?」
澪「・・・」
唯「・・・」
紬「・・ほ、本当にりっちゃんが2人の事が好きなら・・」
紬「こんなに元気の無い姿になる訳ないじゃないっ!」ぽろぽろっ
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 00:04:32.45 ID:hGwN25C60
律「・・・」
澪「・・・」
唯「・・・ムギちゃん・・」
紬「ねぇ・・みんな・・」
紬「戻ろうよ、あの頃みたいに・・」
紬「・・・」スッ・・
ムギが皆の前に差し出したのは、
アルファベットのIを型どった小さなストラップ
いつの日か皆で一緒に買った物だ
律「・・・」
澪「・・・」
唯「・・・ごめんね・・りっちゃん・・ムギちゃん・・」
唯「私・・勝手だった」
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 00:06:59.40 ID:hGwN25C60
律「・・唯・・」
澪「・・・」
澪「・・・戻ろう、あの頃にさ・・」
律「・・・澪」
澪「・・ごめんな・・律」
律「・・・いいよ」
紬「・・・」
紬「・・・・」にこっ
紬「みんな、一緒に帰ろっか」
律「ああ」
澪「そうだな」
唯「うんっ!」
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 00:11:31.65 ID:hGwN25C60
―
――
―――
15ヵ月の月日が流れた
今日は私達3年生の卒業式だ
律「・・・おはよう」
澪「おはよう・・」
あれから何があったのか
私達の話に興味がある人だけ聞いて欲しい
律「・・・」スタスタ
澪「・・・」スタスタ
あの丘で話し合って以来ね
私達はなるべく昔の姿に戻ろうとしていた
だけどね
放課後に集まる部員は一人・・また一人と姿を消していった
今ではね
顔を合わせると軽くあいさつを交わすだけの
そんな仲になった
15か月の間にみんなそれぞれ新しい友達ができたみたいだ
そんな中今日という日を迎えたんだ
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 00:20:19.06 ID:hGwN25C60
さわ子「みんなー、最後のホームルーム始めるわよ」
律「・・・」
卒業式は済ませた
みんな今日限りで顔を合わせる事は無くなる
クラスの誰もがそれを自覚しているせいか
さわちゃんの声にみんな耳を傾けずに
どこか哀しげな表情を見せながら雑談を続けていた
中には涙を流す子や、お互い抱き合っている子もいる
そんな光景をさわちゃんは仕方ないといった表情で見渡していた
律「さわちゃん・・3年間ありがとう・・」
さわ子「・・りっちゃん・・どこに行くの?席につきなさい」
律「・・・」スタスタ・・
さわ子「りっちゃん!」
さわ子「・・最後なのよ?」
律「・・・」
律「・・すみません・・もう・・辛いだけなので・・」
さわ子「・・・」
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 00:27:20.82 ID:hGwN25C60
私はそっと教室を抜け出した
クラスメイトの誰にも気づかれずに抜け出したつもりだ
本当の事だった
私にとって
この空間はもう
辛いものでしかなかった
鎮まりかえった下駄箱に歩みを進め
靴を履き替える
下ばきの靴を持ちかえるという行為が
もうここにはくる事が無いんだなと
改めて私に実感させる
紬「りっちゃん!」
律「・・・ムギ・・」
紬「はぁ・・はぁ」
律「・・・」
紬「・・・」
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 00:33:21.02 ID:hGwN25C60
律「ムギ・・ありがとな・・」
紬「・・・」
紬「最後・・」
紬「なんだよ・・?」
律「・・・」
紬「・・・私達・・ずっと・・!」
律「・・元気・・でね」
紬「・・・」
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 00:42:11.11 ID:hGwN25C60
私は
一番大切なものを選べなかった
全てを求めた結果
全てを失った
澪も唯もムギも梓も
そして私の居場所だった軽音部も
結局私には亀裂の入った綺麗なガラス玉を元に戻す事はできなかった
あの時ああしてればとか
なんでこうしなかったんだろうとか
そんなこと今になって考えてもどうしようもない事だ
後悔なんてものは
先に立つもんじゃない
律「・・・」スタスタ・・
なんでかな
校門に向かって歩みを進める度
昔の事を思い出すんだ
澪と銭湯に行った事
唯と遊園地に行った事
ムギが一緒に買ったストラップを嬉しそうに眺めている所
みんなで汗を流しながら音楽室で練習をした事
どれも懐かしいな
なんで・・
なんであのまま今日という日を迎えられなかった?
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 00:48:08.64 ID:hGwN25C60
律「・・・」スタスタ・・
後ろで唯の声がする
振り返る事はしなかった
振り向けなかったんだ
涙を見せる訳にはいかない
律「バイバイ・・みんな・・」
ポケットに忍ばせたKの文字のストラップを握りしめる
校門をくぐり、私の高校生活は幕を閉じた
(完)
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 00:48:50.59 ID:aCpueoVV0
おわっちゃった!!
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 00:49:12.29 ID:HsiS1ZCp0
乙
ハッピーは…無理か
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 00:49:50.17 ID:hGwN25C60
(澪)
今日で最後だ
そんな事は分かっている
教室で最後の会話を楽しむクラスメイト
私もクラスの一員として友達の話に耳を傾けていた
だけどね
目の端にはちゃんととらえていたんだ
律の姿をさ
律の姿が教室から消える
多分一番初めに気づいたのは私なんだ
クラスメイト「澪っ、これで最後だね!」うるうる・・
澪「ご、ごめん!ちょっとトイレに・・」
トイレの鏡に映った私の顔をじっと見つめる
律の後を追わないと・・
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 00:53:25.17 ID:v3jbwF7W0
おっ
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 00:55:08.21 ID:hGwN25C60
そんな事は
分かっている
でもね
何かが私の中で邪魔をして
そうさせてくれないんだ
「律がこんなに元気の無い姿になる訳ないじゃない」
ムギがあの丘で言った言葉
私の脳裏に焼き付いている
私は・・
私は幼馴染で恋人っていう立場にありながら・・
ムギ程に律の事を思いやっていただろうか?
私は自分の気の向くままにわがままを律に押しつけていただけだ
そんな私にいまさら律の前に立つ資格があるのか?
澪「・・・くっ・・グッス・・」
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 01:00:34.10 ID:hGwN25C60
トイレの鏡が涙にまみれた私の顔を映しだす
ムギだ・・
ムギが律の後を追っていった
この足音は・・
きっと唯だな・・
私も・・後に続かないと・・
もう、これで・・
会う事は無いのだから・・
澪「・・・うっ・・くっ」どさっ
トイレの床に膝をつく
私にはどうしてもみんなの後を追う度胸はない
私は・・
私は・・臆病で・・
卑怯者だ・・
律・・
最後に律に思いを伝えられるのならこう伝えたい・・
律
ごめんね
大好き
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 01:06:34.51 ID:hGwN25C60
(唯)
りっちゃん
りっちゃんは気付いているかな
今日も私はギー太を連れてきている事に
みんなで音楽室に集まって
演奏する事はもうなくなっちゃったね
だけどね
私は毎日欠かさずにギー太を連れて登校していたんだよ
みんなで楽器屋さんに行って悩んで買ったギー太をさ
気づいていたかな?
唯「・・・あれっ?」
りっちゃんの姿が消えた
少しして教室から澪ちゃんもムギちゃんもいなくなっちゃった
嫌な予感を感じて
さわちゃん先生の制止を振り切って3人の後を追った
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 01:14:39.64 ID:hGwN25C60
唯「はぁ・・はぁ・・!」たったった
下駄箱を出た所でムギちゃんがへたりこんでいる
嫌な予感はきっと的中しているんだろうな
唯「ムギちゃん!りっちゃんは?!」
紬「・・・行っちゃう・・」ぽろぽろ・・
ムギちゃんが指さした先には
校門に向かって歩みを進めているりっちゃんの姿があった
唯「りっちゃん!」
いやだっ
いやだ!いやだ!
こんな別れ方・・
これで・・
これで最後なんだよ?
明日からはもうみんな会う事はないんだ
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 01:16:21.13 ID:hGwN25C60
先生「おいおい!卒業生はホームルームの時間だろう?」ぐいっ
唯「いやだっ!離して!りっちゃんが!りっちゃんがぁ・・!」ぽろぽろ・・
なんで?
なんでりっちゃんは行ってしまうの?
私の声・・
聞こえている筈なのに・・
りっちゃん
りっちゃん私ね
朝音楽室に寄ってきたんだ
りっちゃんのドラムも
みんなで使ってたアンプも準備して
最後にみんなで演奏しようって!
そう思ってたんだ
行かないで
行かないで・・りっちゃん・・
りっちゃん・・
私まだりっちゃんの事―――――――
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 01:17:14.66 ID:hGwN25C60
(紬)
りっちゃんの浮かない顔
もう見なれてしまった
私はできうるかぎりの事はした
毎晩考えて・・考えて・・
りっちゃんだけじゃなくて
みんなが笑顔になれるように
紬「りっちゃん!」
律「・・・ムギ・・」
紬「はぁ・・はぁ」
律「・・・」
紬「・・・」
律「ムギ・・ありがとな・・」
私は何もできなかったも同然なんだ
りっちゃんの力に何一つなれなかった
りっちゃんのあの眩しい笑顔は
あの後も一回も見る事はできなかった
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 01:18:25.35 ID:v3jbwF7W0
リッちゃん…
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 01:18:28.59 ID:hGwN25C60
私も辛いんだけど
きっとりっちゃんはもっと辛い
優しい人だから
自分の事よりも
他人の心配をまず第一にに考える様な人だから
紬「・・・最後・・なんだよ?」
律「・・・」
紬「私達・・ずっと・・・!」
律「元気でね・・」
友達でしょ?
そう伝えたかった
りっちゃんは言葉を待たずに振り返ってしまった
今理解した
あの楽しかった日々はもう過去のものなんだって
絶望から私は立っている事ができなくなってしまった
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 01:19:43.50 ID:hGwN25C60
唯「ムギちゃん!りっちゃんは?!」
紬「・・・行っちゃう・・」
もう過去には戻れない
涙が止まらない
明日からは
みんな顔を合わせる事はない
失われた時間は
もう取り戻せない
(本当に完)
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 01:21:28.55 ID:hGwN25C60
最初から最後まで読んでくれた方
途中支援してくれた方
ありがとうございました
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 01:29:40.44 ID:H1CmHhuc0
乙
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 02:21:10.89 ID:rvRj3TU60
鬱すぎる・・・
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 02:34:39.58 ID:XFwoAzbd0
結局一片の救いもなかったな
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 02:42:41.09 ID:n2yUV6GR0
鬱エンドかよ
だれかこっからハッピーに持って行けるやつはいないのか
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 03:00:19.24 ID:XZJ1nYbT0
綺麗さっぱり(´∀`)
乙
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/08(日) 04:48:32.81 ID:4aX1bbjmP
長々と大変だったろう、本当にお疲れ
次回も期待してるからな!
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ハッピーエンドでも泣いたんだろうけどな
鬱エンドは悲しいけどおもしろかったよ