※ 戦え…戦え… 唯「んー?」 (1/2)
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 09:35:25.28 ID:mm6YDV+y0
保守ありがとうございます。よし、書くぞ
和(…私の知っている限り、脱落したライダーは3名…残りは後どれくらいなのかしら)
和「! ごほっ…ごほ…」
和「っはぁ…はぁ…わ、わたしも…無茶はできないわね…」
スタスタ…ピタ
唯「ふふふ」ニコニコ
和「唯? …こう言うのもあれだけど…あんた、大丈夫?」
唯「戦おう」
和「今何て言ったのかしら」
唯「戦おうって言ったんだよ。和ちゃん」
和「…どういうつもり? 冗談かしらね」
唯「大マジだよ。和ちゃん」ス
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 09:40:23.27 ID:mm6YDV+y0
和「…何のマネかしらないけど、冗談じゃないのなら」ス
和「後で後悔しないで頂戴ね、唯」ス
唯「そうこなくっちゃ、ふふふ…へんしん」
リュウガ(唯)「あはっ」スゥゥ…
和(! 赤いライダーじゃない…? 黒いライダー…どういうこと?)
和「そんなことはどうでもいいわ…! へんしん!」
ゾルダ「唯、覚悟して」
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 09:45:49.36 ID:mm6YDV+y0
・・・
ゾルダ「……」
リュウガ「遠慮はいらないよ。ほら、どうぞ。撃って?」
ゾルダ「……」カシャ、ズガガッ
ソードベント
カンッ、キィン
リュウガ「どうしたの? 手加減してくれてるの? 和ちゃん」
ゾルダ(…ばか!)
シュートベント
ゾルダ「どうなっても知らないんだから!!」ズガァンッ
リュウガ「ふふふふふ!」ダダダッ
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 09:51:02.34 ID:mm6YDV+y0
ゾルダ「!」キィンッ…ドンッ
リュウガ「へぇ! 銃が武器のくせに接近戦にも慣れてるんだ?!」ザシッ
ゾルダ「だてに周りが剣ばかり振り回している連中ばかりじゃないからかしらね」
ゾルダ(この距離なら!)
リュウガ「! ふんっ」バッ、ゲシ
ゾルダ(っ!? 足もとをすくわれた!)
クルッ…ササ
ガキィンッッ
リュウガ「…あー、おしいよぉ! もうちょっとで和ちゃん突き刺せたのに」
ゾルダ「……」
ゾルダ(躊躇いの一つもない…こいつ、本当にあの唯…?)カチャ
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 09:57:22.03 ID:mm6YDV+y0
ザンッ、サッ、キキィッ…ダン!
ゾルダ「く…!」
リュウガ「所詮遠距離型のライダー…近寄っちゃえばどうってことないや」
ゾルダ「…私が対策を練ってないとでも思ってたのかしら?」ストライクベント
ズンッ
リュウガ「おっとぉ!」ギィンッ
リュウガ「びっくりだよ」
ゾルダ「奥の手は最後まで取っておくものよ…」ファイナルベント
ゾルダ(ごめんなさい…唯。倒すわ)
マグナギガ「ずもももももも」ゴゴゴ…
リュウガ「あはっ」
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 10:02:46.05 ID:mm6YDV+y0
リュウガ「もうケリつけちゃうの? もぉ…」ファイナルベント
ドラグブラッカー「ギャオオオオオオオオオ!!」ボォゥ…
フワ…
リュウガ「ふふふ…」
ゾルダ「…唯っ!! ああああああああ!!」
マグナギガ「ぐももももも!」ガチャコンッ
ドォォォドドドカァァァァァンンンンンッッッッ!!!
ドラグブラッカー「ギャアアオオオオオ!!!」ボァァッッ、ゴオオォォォ
リュウガ「はぁっ!!」ズガガガガガガガ
ゾルダ・リュウガ「はああああぁぁぁあぁああああああ!!!!」
ドカーン…
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 10:08:42.11 ID:mm6YDV+y0
・・・
憂「お姉ちゃん…遅いなぁ」
憂(まさか、お姉ちゃんも行方不明になったりとか…)ゾワ
ガチャ、ドンッ
憂「お姉ちゃ~ん! お姉ちゃんどこ~!?」
憂(嫌だよ…お姉ちゃんまで純ちゃんみたいに私の前から消えちゃったら…)
憂「おねえ…ちゃあ゛…ふぇ…っ…」グスッ
コツン
憂「え…?」
憂(何か蹴っ飛ばしちゃった…)
憂「これは、カードデッキ?」ス
憂「おもちゃかな…ってそんなことよりお姉ちゃん…」
憂(これは後で交番に届けておこう)
憂「お姉ちゃ~ん…お姉ちゃ~ん…」
『…これは』
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 10:12:13.05 ID:aeW+PMz/O
まさか……
期待
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 10:14:21.27 ID:mm6YDV+y0
スタスタ
和「……」
スタスタス…ヨロ
ドサ…
和「こんなところで…倒れら…れ…ない、わ」グググ…ヨロヨロ…
和「死ねないのよ…私は…生きたいの…生きたいっ…ぐ…」
和「かはっ…ごほ、ごほっ!」
和「生きて…生きて…私は…私は…!」
和「……!!」パタリ
和「生きて…何するってのかしら…私……ふ、ふふふ…」
和「……」
和「 」
仮面ライダーゾルダ 真鍋 和 死亡
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 10:20:24.12 ID:mm6YDV+y0
スゥゥ…
唯「ふふ、あはは!」
唯「ねぇ! あの頃の私! 心配しなくていいよ!」
唯「今の私はとっても楽しいよ! だから心配しないで私の中でおやすみしてて!」
唯「あははははは!」
キィーン、キィーン
唯「ん?」
『唯ちゃん…やっと、やっと…』
唯「ああ…うん、そうだね。やっと会えたね。…ねぇ、鏡の中から出てきてよ」
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 10:25:09.58 ID:mm6YDV+y0
スゥゥ…
?「ああ…ああ…私、この時をどれだけ待ち望んだのかしら…」
唯「うん、そうだね。私もね、やっと鏡の中から出られてとっても嬉しい」
?「ええ、ええ、ええ! そうよね。そうに決まっているわ…うふふ」
唯「でもね…まだ私は完全な存在じゃないみたい」
?「…わかっているわ。だからその為にも…ライダーバトルに勝ちましょうね」
唯「うん。私、頑張るね」スゥゥ…
?「残るライダーはあと………」
?「あと少し、あと少しで…」
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 10:30:40.84 ID:mm6YDV+y0
数日後
ポクポク…チーン
「真鍋さん…」「ううっ、ぐす…どうしてぇ…?」
「彼女、もともと心臓に病気を患ってたらしいわよ」
「無理してたんだね…どうして、こんな…突然…」
澪(和が…死んだ)
澪「っ…」スタスタ…
律「澪! どこ行くんだよ」
澪「決まってるだろ…和を殺したライダーを殺してやるんだ」
律「おい、何も和がライダーにやられただなんて…」
澪「そうに決まってるだろ!? くそ…」
律「あのばか…」
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 10:35:14.11 ID:mm6YDV+y0
憂「あ…律さん」
律「憂ちゃん! …あれからどうだ、唯…見つかった?」
憂「……」
律「そっか…あの時、私が唯の異変にすぐ気付いてりゃ…」
憂「律さんのせいじゃありません…」
紬「元気だして? 憂ちゃん」ス
憂「ムギさん…うっ…どうして、どうして?」
憂「純ちゃんも…和さんも……お姉ちゃんも…どうして私の大切な人たちが…」
律・紬「……」
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 10:40:12.67 ID:mm6YDV+y0
・・・
ザシュ…
ナイト「和! 和!」
ズバッ…
ナイト(どうして? どうして私をおいて死んじゃったの!?)
ザクッ
?「はぁ…はぁ…つ、強すぎる…」
ナイト「和ぁ…のど…かぁ…」ス…ピタ
?「! ど、どうしたの? 止めを刺さないの…?」
ナイト「う…く……あああ…」
?「な、泣いているの?」
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 10:45:26.68 ID:mm6YDV+y0
?「―――そう、大切な人が…」
ナイト「うう…和ぁ…」
?「…? 和? も、もしかしてだけど…真鍋和…だったりする?」
ナイト「うわああぁあんっ」
?「そんな…真鍋さんもライダーだったなんて…」
?「真鍋さんを知っているということは、あなた桜高の生徒かしら」
ナイト「ぐすっ…」
?「…私ね、前に桜高で生徒会長やってたのよ。元会長ってやつ」
?「真鍋さんには色々とお世話にもなったし、何度も助けてもらったわ…ふふ、懐かしい」
ナイト「…え」
ナイト「ま、まさか…あなた…曽我部、先輩?」
インペラー(曽我部 恵)「え! 私を知っているの!? というかこの声…ああ、もしかして…あなた…ああ…」
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 10:50:41.90 ID:mm6YDV+y0
一方…
タイガ(次々とライダーが減り始めている…私も気を抜けないよ)
タイガ「今日のところはこれで終わりに…ん?」
スタスタ、ピタ
リュウガ「やっほー」
タイガ「ら、ライダー!」シュッ
リュウガ「…いきなり切りかかるなんて、ワクワクさせるね!」ス
タイガ「覚悟…!」
リュウガ「ふふ、やっぱりあずにゃんは可愛いなぁ」
タイガ「う、うるさい!!! って、え!?」
タイガ(今、こいつ…なんて!?)
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 11:00:32.98 ID:mm6YDV+y0
リュウガ「あ、動揺してる。もぉ、可愛い」ス
タイガ「ちっ…ち、近づかないでください!」
タイガ「あなた誰なんですか!? それに何で…」
リュウガ「あずにゃん」
タイガ「その呼び方を…なんで!」
リュウガ「こうやってあなたを呼ぶ人は他に誰がいるのかな」
タイガ「ま…まさか…唯…先輩…?」
リュウガ「くすくす」
タイガ(う、嘘だ! なんで…そんな…それになんで私って分かったの!?)
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 11:06:09.28 ID:mm6YDV+y0
リュウガ「よし、いっぱいお話もしたし、そろそろ戦おうよ。あずにゃん」
タイガ「ちょ…ちょっと待ってくださいよ! そんな急に…」
リュウガ「あれれ、あずにゃんは願いを叶える為に戦ってるんじゃないの?」
リュウガ「私が相手だとその為に戦ってた信念も揺らいじゃうんだ? その程度の覚悟だったんだ?」
タイガ「! ち、違う…!」
リュウガ「じゃあ、戦おうよ。さぁ、はやく――――」
ライア「ゆ、唯!!!」
タイガ「え?」
リュウガ「わぁ…またライダーが増えたよ。嬉しいな」
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 11:10:47.22 ID:ZleP70VT0
生存
龍騎 唯 ナイト 澪
ライア 律 タイガ 梓
王蛇 さわ子 インペラー 曽我部
リュウガ 唯?
死亡
ベルデ 茜 ガイ 聡
ファム 姫子 ゾルダ 和
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 11:11:19.89 ID:mm6YDV+y0
ライア「唯…なんだその姿…」
リュウガ「えへへ、かっこいいでしょ。りっちゃん」
タイガ「りっちゃん…? !! り、律先輩!?」
ライア「氷のライダー! お前…!」
タイガ「あなたっ、律先輩なんですか!? 律先輩!?」
ライア(私を知っている…? 律先輩…?)
リュウガ「ねぇねぇ、早く戦おうよ! はーやーくー」
ライア「お前、ほんとに唯かよ? やっぱり様子がおかしい…」
リュウガ「そうだよ。私が唯だよ」
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 11:16:05.58 ID:mm6YDV+y0
リュウガ「なんでもいいから早く!」
ライア「戦い、戦いって…お前、戦いを止めるってのはどうした」
リュウガ「なにそれ? あ、そっか…あの頃の私か」
タイガ(あの頃…? ていうかあれは本当に唯先輩なの?)
リュウガ「ねぇ、お話は飽きた! もう…」ソードベント
タイガ「危ない!」
ライア「!」スウィングベント
キィンッ…ギリギリ
リュウガ「二対一でいいよ」
ライア「唯…お前っ、何があったんだ…ぐっ」
?『いや、二対二だ』スゥゥ
タイガ「っ!?」ドカァ…ゴロン
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 11:21:12.05 ID:mm6YDV+y0
リュウガ「なーんだ、来ちゃったの?」
?『ふんっ』ガッ…ドス
タイガ「きゃあっ、このライダーは…?」
ライア「黄金の…ライダー!」
オーディン(?)『……』ゴゴゴゴゴ
リュウガ「じゃあ、一緒にやろっか」
ライア(これは…なにか、まずい…)
ライア(確実に私たちじゃ勝てない…そんな気がする)
ライア(氷のライダーを連れてここから逃げるか? …に、逃げられるのか?)
リュウガ「ふふ」ザッ、ザッ
オーディン『……』オオオオオ…
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 11:26:21.44 ID:mm6YDV+y0
「なんか楽しそうなことしてるじゃなぁい?」
リュウガ「? だれ」
ライア(こ、この声…げげっ)
王蛇「私も混ぜなさいよぉ…ねぇ?!」ザンッ
リュウガ「うん! いいよ! 戦おう!」ギィンッ、ガガガ
ライア「不幸中の幸いか…てぇいっ」ブンッ
オーディン『!』シュッ
ライア「おい、死にたくなかったら逃げるぞ!」
タイガ「え!? あ、は…はい!」
タタタ…
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 11:30:49.45 ID:aeW+PMz/O
>>233
死亡 純 シザース
が抜けてる
龍騎のデッキは今フリーっぽい
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 11:31:17.75 ID:mm6YDV+y0
ライア・タイガ「はぁ…はぁ…」
ライア「こ、ここまで来れば…さぁ、出口を…」
オーディン『ふんっ』ザンッ
ライア「あぁっ!? 何!?」
タイガ「そんな…さっきまで追われていなかったのに!」
オーディン『終わらせよう…』ファイナルベント
ライア(ば、万事休すか…お終いだ…)
??「うきゃああ! うきゃきゃああああ!!」
ワラワラワラワラ…ドドンッ
オーディン「!」
タイガ「なに…!? ミラモン? しかもあんなにいっぱい…」
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 11:36:23.67 ID:mm6YDV+y0
インペラー「はやくこっちへ! 急いで!」
ライア「なんだあのライダー! …え!? 隣にいるのって…澪!」
ナイト「はやくしろ!」
タイガ「し、信用していいんですかね?」
オーディン『小癪な…』ブンッ…ズガガガガガ
ミラモン「うきゃあああ!?」
インペラー「っ…ほら、ぐずぐずしないで! なにもとって食べたりなんかしないわ!」
ライア「…ああ! くそぉっ、いくぞ!」ガシッ
タイガ「え、え…きゃあっ」
ナイト「よし! 外に出るぞ!」
タタタ…バッ、スゥゥ…
ドカーン
オーディン『……』
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 11:41:05.08 ID:mm6YDV+y0
・・・
律・梓「はぁ…はぁ…」
恵「よかった…なんとかなったわ」
澪「ええ…って、梓! お前…」
律「や、やっぱりそうだったのか!」
梓「律先輩…そ、それに澪先輩、曽我部先輩まで!?」
梓「そ、そんな…なんなの…一体…?」
律「助けてくれたことには礼を言うけど、どうしてだ?」
恵「私もね、ライダー同士の戦いには反対なの」
恵「だから田井中さん。あなた達と同じように私も他のライダーたちの戦いを止めるために戦っていたのよ」
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 11:46:35.37 ID:mm6YDV+y0
恵「話は全部、秋山さんに教えてもらったわ」
澪「勝手に喋ってごめん…」
律「…いや、済んだことだしもういいよ。それより」
律「澪、お前この先何の為に戦うつもりだよ?」
梓(そういえば…みんなそれぞれの目的があって戦ってたんだもんね…私も)
澪「…分からない」
澪「この戦いを今まで頑張ってこれたのは和のおかげ…和の存在だけが私の糧だった」
澪「和が死んじゃった今…私にもう戦う理由はないよ」
律「お前…そこまで和のことを」
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 12:00:47.03 ID:mm6YDV+y0
梓「え、和さん…和さんもライダーだったんですか?」
律「ああ。…お前も知ってるとは思うけど…もう…」
恵「くっ…」
梓「…あ」
梓「……?」
澪「どうした? 梓」
梓「いえ…なんだか、ライダーって私たちの身近な人ばかりでなんか…」
律「…あらためて考えてみるとそうだな」
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 12:06:18.18 ID:mm6YDV+y0
澪「私が知っているうちでは、唯、律、梓、和、曽我部先輩、じゅ…いや、それだけ」
律「あとは…聡、姫子」
梓「ほら、知っているメンバーだけでも7人はいる」
梓「偶然にしてはできすぎてませんか…?」
恵「確かに…ライダーバトルってそんなに狭い範囲で行われていることなのかしら?」
律「…何か、臭いな」
澪「…うん」
梓「ライダーバトルの裏になにかあるってことですか?」
律「確証はないけど…どうだかな、ここまでくると怪しく思えてきた」
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 12:11:25.98 ID:HvacLwow0
むぎゅう
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 12:11:26.07 ID:mm6YDV+y0
「……」
律「…分かんないこと考えてても仕方がないな。そういえば、梓が戦ってた目的ってなんだ?」
梓「え、わ、私ですか」
律「如何わしいことじゃないよなぁ…?」
梓「ち、違いますっ!」
梓「友達の…純が行方不明になったことは知ってますよね…? だからライダーバトルに勝って純が見つかるようにお願いしようと思って…」
澪「……」
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 12:16:04.52 ID:mm6YDV+y0
律「そうだったのか…ごめんな、疑っちゃって」
梓「い、いえ…気にしないでください!」
恵「秋山さん?」
澪「…え? あ、は、はいっ」
恵「ボーっとして…もしかして、疲れてるのかしら」
澪「そ、そうですかね…はは…」
澪(やっぱり…純ちゃんが目的だったのか、梓は…)
恵「それは大変! それじゃあ、そろそろどこかで休憩しない?」
律「そうですね。梓もいいか?」
梓「ええ、積もる話もあるでしょうし」
澪「そうだな…(純ちゃんのことは…黙っておいた方がいいな)」
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 12:21:37.68 ID:mm6YDV+y0
平沢家
憂「……」
憂(お姉ちゃんがいない家…)
憂「こんなにも…つらいこと…ないよ」
ス…カチャン
憂「ん…あ、この前拾ったおもちゃ…交番に渡してくるの忘れてた!」
憂「明日、学校に行く時に出してこよっと」
憂「……」シュル
憂「カードが入ってる…えっと、さ…ばいぶ…?」
憂「…よくわかんない」
憂「やっぱり、今暇だし…交番行こっかな」ガチャリ
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 12:26:06.90 ID:mm6YDV+y0
憂「天気悪いなぁ…雨降る前に早く届けてこないと」
キィーン、キィーン
憂(なに、この変な音)
キィーン、キィーン
憂(やだな…気味悪……!)
『……』
憂「ひっ」
憂(か、鏡の中に…誰かが…もしかしておばけ!? お姉ちゃんっっ…)
『返せ…』
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 12:31:05.87 ID:mm6YDV+y0
憂「…え?」
『それを返せ…お前にそれは必要ない』
憂「それ…って、この…おもちゃ?」
『……』コクリ
憂「ほ、本当にあなたのものなんですか…」
『そうだ…それを持っていても、お前が苦労するだけだ…さぁ』
憂(返せって言ってるんだもん…返さなきゃ…でも)
憂「い、いやです…」
『なんだと』
憂(い、言っちゃった! どうしよう!?)
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 12:36:04.19 ID:mm6YDV+y0
『それは戦う為の道具だ…危険だぞ…』
憂「で、でもっ…なんでかわかりませんけど…これを手放しちゃいけない気がするんです…」
『……そうか、わかった』
憂(え…わかってくれたの?)
『本来、それがお前の手に渡ることはなかった…予想外のことだ』
憂「予想外?」
『……もしかすれば、お前は……』
憂「ど、どうしたんですか?」
『幾度もやり直したこの戦い…別の事象が…』
憂「??」
『…もし、お前がよければ……この場所に来てくれ…話がある』ス
『さらばだ…』スゥゥ…
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 12:41:11.05 ID:mm6YDV+y0
憂「消えちゃった…男の人……だったのかな」
憂「この住所って…たしか…」
憂「おっきなお屋敷があるところだっけ?」
憂「…行ってみよう」
憂「もしかしたら、ここ最近の変なことの原因が分かるかも…」
スタスタ…
…ス
さわ子「あれって、憂ちゃん…よね? なんであの子がカードデッキを…」
さわ子「…少し、後を着けてみましょうか」
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 12:45:20.26 ID:6hOObRTOO
とう
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 12:46:07.80 ID:mm6YDV+y0
恵「やっぱりおかしいと思うのよね」
恵「願いが叶うことを知ってて、私たちにわざわざそれを教えて争わせる必要ってある?」
澪・律・梓「…うーん」
恵「そもそもそんな話自体普通なら信じられないわ。ライダーやらミラーモンスターがなければ…」
澪「たしかに…」
梓「そういえば、皆さんはどうやってカードデッキを手に入れたんですか? やっぱり鏡の中の人から?」
律「私はそうだ。そのときに聡がライダーバトルに参加してることを聞かされて、それでライダーになった」
澪「私は和と一緒にいるときだった。鏡のやつの顔は見えなかったけど…たぶん女の声だった気がする」
梓「女の人…」
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 13:00:23.26 ID:mm6YDV+y0
恵「私も恐らく、同じ人ね。女の人よ」
律「私もそうだったかも」
梓「…私もです。でもこれがわかったところで…」
恵「こうやって虱潰しに謎を解いていくしかないわ」
澪「そうですね……!」
キィーン、キィーン
梓・律「ミラモン!」
恵「ええ、行きましょう!」
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 13:05:01.59 ID:mm6YDV+y0
憂「ここが…うわぁ、あらためて見ると本当におっきい…」
憂「ど、どうやって入ればいいのかな…あ、インターホン。ポチっと」
『お待ちしておりました。どうぞ、お入りください』
憂「は、はい」スタスタ…
憂(あ、表札)
憂(えっと…こと…ぶき…)
憂「…どこかで聞いたような」
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 13:10:22.94 ID:mm6YDV+y0
憂「おじゃましまーす…」ギギギ…ガチャン
?「いらっしゃいませ。どうぞこちらへ」
憂(び、びっくりした。執事さん…?)
スタスタ…
…ガチャ、ツー…
さわ子「…驚いた、ここムギちゃんちじゃないの」
さわ子「って…何、人の家に忍び込んでるのかしら! どーも、ライダーになってから気分が大きくなったというか…ふふ」
さわ子「まぁ、いいわ…せっかくだから色々見てきましょ」
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 13:15:02.40 ID:mm6YDV+y0
?「どうぞ、お掛け下さい」
憂「あ、ありがとうございます…あの」
?「はい」
憂「あの…私、ある人からこのお宅に来てくれって言われまして…えっと…」
?「はい。存じております」
?「私が貴女様をお呼びしました。斎藤と申します」
憂「え!? あなたが!? で、でも…さっきと口調が…」
斎藤「何分、お屋敷の中ですから…」
憂「はぁ…それでお話って」
斎藤「…では――――」
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 13:20:08.74 ID:mm6YDV+y0
・・・
オーディン『はぁっ』カッ、ドォーン
タイガ・ナイト「きゃああ!」
インペラー「っ…なんとか押し切ってみせる!」スピンベント
ライア「同時攻撃…いきましょおぉ!」スウィングベント
オーディン『……』
インペラー・ライア「やああぁあぁぁああ!!」ブォォンッッ
シュンッ…パッ
ライア「消えた!?」
パッ
オーディン『てっ!』ザンッ
インペラー「!? い、いつの間に…!」
ライア(このあいだ逃げた時に突然こいつが現れたりしたのはこの能力だったのか!)
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 13:25:37.42 ID:mm6YDV+y0
ナイト「瞬間移動…?」
ライア「梓ぁ! ライダーは凍らせらんないのかよ!?」
タイガ「無理です! できません!」
ライア「なんだと! うぐっ!?」ドンッ
オーディン『……』コォォォ
ナイト(奴に対抗するには…サバイブ!)シュル…ガチャン
サバイブ!
インペラー「あ、秋山さんの姿が変わった!」
ナイトサバイブ「おおぉっ!!」ザシュ
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 13:30:07.60 ID:mm6YDV+y0
・・・
憂「ライダーバトル…」
斎藤「はい。後は全て、話した通りでございます」
憂「どうして…」
斎藤「はい?」
憂「どうしてお姉ちゃんがそんな危険なことしてたんですか!? どうして!?」
斎藤「そうなることが決まっていたからでございます」
憂「誰が…誰がこんなバカなことを…っ」
斎藤「…さて、ここからが本題です」
憂「…?」
斎藤「このライダーバトルを始めたのは…」
ガチャ、ドカーン
さわ子「…へぇ、なかなか面白そうな話してるじゃない」
憂「や、山中先生!?」
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 13:35:07.23 ID:mm6YDV+y0
・・・
タイガ「ふんっ!」ブンッ
オーディン『!』
タイガ「今です! 澪先輩!」
ナイトサバイブ「やああああぁぁあぁ!!」
ザンッッ!!
オーディン『う…ぐ…あ…あぁ…』シュゥゥ…
サァァ…
ライア「…た、倒しちゃったのか?」
タイガ「なんか…それにしては呆気ない気が」
インペラー「…まぁ、結果オーライよ。外にでましょう…」
ナイトサバイブ(手ごたえはあった…でも、何か違和感が)
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 13:40:09.84 ID:mm6YDV+y0
・・・
ドンッ
さわ子「さぁ! 知ってること全部吐いてもらうわよぉ?!」
斎藤「仮面ライダー王蛇か…いつの時もこのライダーの適正者は凶暴だな…」
憂「ど、どうして先生がここに…」
さわ子「憂ちゃんを着けてきたのよっ、カードデッキを持ってるところをちょうど見かけて、ね!」
憂「それは…」
さわ子「興味あるわねぇ、ライダーバトルを誰が始めたのか…その目的は何か」
さわ子「ただ戦うだけってのも飽き飽きしてたところだったのよぉ、ふふふ」
斎藤「…では話そう。真実を」
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 13:45:26.20 ID:mm6YDV+y0
唯「……」
サァァ…ス
紬「…鏡の外はどう?」
唯「うん…何だろう、何かね」
唯「すっごく嬉しい」
紬「嬉しい?」
唯「こう…胸のあたりがね、ウキウキしてドキドキしてね」
唯「気分が良くなるの」
紬「そう…ふふ」
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 14:00:10.58 ID:mm6YDV+y0
唯「いつまでもこうやって、この世界にいたいなぁ」
紬「…できるわ。かならず…」
紬「あなたを作りだしたのは私だもの…ちゃんと責任を取って完全な存在にする」
紬「そう約束したでしょう? 子供のときに」
唯「そう…だったね。紬ちゃん」
紬「ふふ、ムギでいいって言ってるじゃない」
唯「ううん、紬ちゃんは紬ちゃん…あはは」
紬「ふふ、ふふふふ…(この時を永遠にする為にも…ライダーバトルを完遂するのよ。かならず…どんな手を使ってでも…!)」
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 14:06:05.59 ID:mm6YDV+y0
憂「そんな…うそ…」
斎藤「全て事実だ」
憂「で、でも…だって! ムギさんがそんなこと…」
さわ子「…はっ」
さわ子「ムギちゃんが何企んでるかは知らないけど、むしろ感謝したいところだわ」
さわ子「だって、おかげで私の好きに戦えて、暴れられるんですもの! あははははは」
憂・斎藤「……」
さわ子「それより…私にはあんたが何者なのか教えてもらいところねぇ? あんた、ただのおっさんじゃないんでしょお?」
斎藤「……そうだな、言っておこうか」
斎藤「私は数年前にライダーシステムを独自で開発した。そして…」
斎藤「ライダーバトルの創始者は…この俺」
斎藤「神崎 士郎だ」
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 14:14:14.50 ID:mm6YDV+y0
さわ子「…あんたが? はぁ? 神崎? 斎藤ってのは?」
斎藤「斎藤の名はこの屋敷で働くことになったときに私が決めた偽名だ」
さわ子「なぁにそれ」
憂「…ということは、全ての元凶は…」
斎藤「ああ、私だろうな…」
斎藤「数十年も前のことだ…私はライダーバトルを始めた」
斎藤「自身が作り上げたライダーシステムを全くの他人に与え、争わせた」
さわ子「勝てばー…願いが叶うって? ふふ」
斎藤「……あれは戦いに乗せる為の私の狂言の一つにすぎない」
さわ子「何それ、詐欺じゃない。詐欺!」
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 14:18:05.44 ID:mm6YDV+y0
憂「それじゃあ斎藤さ…神崎さんはそこまでしてライダーバトルで何を得ようとしたんですか?」
斎藤「…わからない、思い出せない」
憂「え?」
斎藤「私は何の為に…そこまでライダーバトルに固執し続けたのか思い出せない…ずっと…長い間…」
さわ子「随分と都合いいのね、あんた」
斎藤「何も思い出せない私が路頭に迷っていた時、ここの主人が私に救いの手を伸ばしてくれた…それからは自らを斎藤と名乗り、紬お嬢様のお世話をさせていただいている」
憂「…そうだったんですか」
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 14:26:08.66 ID:mm6YDV+y0
斎藤「しかし、私は…紬お嬢様がミラーワールドへ関与することができることをすぐに知った…ここまで来てもまだ゛アレ゛は私に纏わりつくのかと…まさに皮肉だな」
さわ子「はっ、自業自得じゃない」
斎藤「…お嬢様は空想の生き物を絵に描いて遊ばれることを何よりも気にいられていた。しかし、お嬢様が描かれた生き物はミラーワールドへ現れ、ミラーモンスターとして存在するようになった」
憂「描いた絵が…本物の生き物にってことですか!?」
さわ子「あははははは!! ばっかみたい!! 続けて、続けて!」
斎藤「…ある日、紬お嬢様がそこの窓から外の景色を眺めていた時だ」
斎藤「ある少女の姿を見つけたのだ。歳の頃はお嬢様とちょうど同じぐらい…一目でお嬢様はその少女を気にいり、少女を絵に描いた」
斎藤「それが平沢唯…平沢憂、お前の姉だ」
憂「お姉ちゃん…」
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 14:31:21.90 ID:mm6YDV+y0
斎藤「例外なく絵に描かれた平沢唯はミラーワールドに実体化し、存在した」
斎藤「紬お嬢様は友人ができた、と毎日のようにミラーワールドへ入り、平沢唯と遊んでいた…しかし」
・・・
紬「どうして唯ちゃんはここから出られないの?」
唯「えっとねー…きっと、私がかんぜんなそんざいじゃないからだよ!」
紬「かんぜん?」
唯「うん。私は平沢唯だけど平沢唯じゃないんだもん」
唯「鏡の外には本物の平沢唯がいるから…」
紬「ち、ちがうもん! 本物はこっちの唯ちゃんだもん!」ギュッ
唯「紬ちゃぁん」
紬「私がね、私が唯ちゃんをかんぜんなそんざいにしてあげるからね…ぜったいに」
・・・
憂「もう一人の…お姉ちゃん」
さわ子「あの黒いやつか…へー」
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 14:35:05.84 ID:aeW+PMz/O
おもしろい 支援
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 14:36:13.31 ID:mm6YDV+y0
憂「つまり、ムギさんは…」
憂「このライダーバトルを完遂させて、ミラーワールド側のお姉ちゃんを現実のものにしてしまおうとしている…ってことですよね」
斎藤「…そういうことになるか」
さわ子「あらあら! 随分自分勝手な話だとこと…それじゃあ、何?」
さわ子「私らライダーはムギちゃんの手の上で踊らされていただけってこと?」
斎藤「……」
さわ子「くくく…くくっ、あはははは…あー、超お腹痛いわぁ…くぷぷぷ…」
憂「こんなこと…許されません! ううん、許さない!」
斎藤「…本当にそう思うか」
憂「はいっ」
斎藤「ならば平沢憂…お嬢様を…紬お嬢様を…」
斎藤「…止めてくれ」
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 14:41:39.14 ID:mm6YDV+y0
梓「あの黄金のライダー…」
律「ん、やっぱり梓も何か引っかかるか?」
梓「ええ、あのライダーの動き…どこか無機質な感じがしてて」
梓「ロボットと戦っているみたいな感覚でした」
恵「やっぱりみんな感じてたのね。私もあのライダー…まるで中に誰も着ている人がいない様に思えた」
澪「うん…」
律「装着者がいないライダー…本当にそんなのいるのか?」
澪「何が何だか…」
澪(こんなときに和がいてくれれば、どんなに頼りになってくれただろう)
澪(和…私、どうすればいいのかな。何をしなきゃいけないのかな)
澪(私、分からないよ…)
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 14:46:33.15 ID:mm6YDV+y0
真鍋家
チーン…
澪「……」
澪(写真の中の和…すごく元気そうだ。まだ生きてるみたい)
澪「私ね、和」
澪「最初、和の後を追おうとして…死んじゃおっかなって思ってたんだ」
澪「戦っていても目的がない、剣を振りかざしても虚しいだけ…」
澪「だから死のうって…でもね、できなかったよ」
澪「死ぬのは…怖いよ…和ぁ…」グスッ
ス
和母「…和に会いに来てくれてありがとうね。きっとこの子も喜んでるわ」
澪「あ…」
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 14:51:50.03 ID:mm6YDV+y0
澪「わ、私はこれで…お邪魔しました」サ
和母「待って。あなた、秋山澪さんよね?」
澪「? はい…そうですけど」
和母「あの子の部屋を片付けていたらね、あなた宛ての手紙が机の上に置いてあったのよ」
澪「あ…そんな…」
和母「まだ封は開けてないから安心して。それじゃあ…はい」ス
澪「……こ、ここで読んでもいいですか…?」
和母「ええ」
澪(和…)ス
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 15:00:12.50 ID:mm6YDV+y0
澪へ
この手紙をあなたが読んでいるということは、恐らく私は死んでいるということになるのかしら。
そう思いながら書いているとなんだか複雑な気分になるわ。
あのね、澪。私がライダーバトルで勝つ為に澪が手伝うって言ってくれた時、私とても驚いたのよ。
あの怖がり屋な澪が戦うって…私の為に。相当勇気を振り絞ってくれていたんでしょう?
それなのに私、そんなあなたを自分が勝ち進む為の道具のように扱って…私最低よね、あなたの思いを踏み躙っていたのよ。
今さらこんなこと書くのはあれだけど…澪、あなたには剣じゃなくて、あの頃のあなたのようにベースを持っていて欲しかった。
私、あなたの演奏するベースの音…大好きだったのよ?
途中でこの戦いがやめられないのはわかっている。
今さらやめろだなんて言いたくても言えない…それなら澪、いっそのこと。私の為に戦わないで、あなたの為…あなた自身の為に戦いぬいて。
…長くなっちゃいそうだからこれで終わりにするわね。
最後に…こんなこと書くのも私らしくないけど…もし、生まれ変われるのなら…澪、あなたにもう一度会いたい。…それじゃあね。
真鍋 和より
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 15:05:26.50 ID:mm6YDV+y0
澪「……あ…あ」
和母「たぶんね、あの子…もう自分の命が長くないってこと…分かってたのかしらね」
和母「あの子が最後に手紙を渡すぐらいなんだもの、あなたのことをとても大切に思ってたのよ。きっと」
澪「和ぁ…の゛ど…がぁ…っぐ…ああ…あぅ…」ペタン
澪「あああああああ…うわああああ…」
和母「あの子の分まで…生きてあげて。秋山さん」
澪「はい…はい…生きますっ…わ…わた…し…ぜったい…」
澪「うわあああああん」
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 15:10:06.86 ID:mm6YDV+y0
平沢家
憂「……」
キィーン、キィーン
憂「! ……」
スゥゥ…
唯「よいしょっと」
唯「憂?」
憂「そ、そうだよ」
唯「あはっ、ホントに私たち瓜二つだね」
憂「……」
憂「お、お姉ちゃんを返して」
唯「ん~?」
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 15:15:25.42 ID:mm6YDV+y0
唯「何言ってるの? 私、一応唯なんだけど」
憂「あなたはお姉ちゃんの姿をしてるけど…私のお姉ちゃんじゃない」
憂「ミラーワールドの平沢唯!」
唯「うん、そうだよ」
唯「いいじゃん! この際だし、私が憂のお姉ちゃんってことで」
憂「いや! そんなのいや!」
憂「私のお姉ちゃんはたった一人! のんびり屋さんだけど…優しくて、温かくて、可愛くて…世界でたった一人の大好きなお姉ちゃんだけ!」
唯「…そっか」
唯「残念だなぁ。憂のお姉ちゃんになれると思ってたのに」
唯「それで、どうして欲しいの? この体を返してほしいの?」
憂「返してくれるの!?」
唯「私と戦って勝てたらね」
憂「!」
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 15:20:15.43 ID:mm6YDV+y0
唯「言っておくけど私、強いよ! めちゃくちゃ」フンス
憂(もう一人のお姉ちゃんと戦う…しかも、体は本物のお姉ちゃん…)
憂(そんなの…戦えないよ…)
唯「…戦わないの? 憂」
憂(ムギさんを止めることができれば…お姉ちゃんを取り戻せるかもしれない…)
憂(でも実際のところ、あの人をどうにかできるかすら怪しい…)
憂「…少し、考えさせて」
唯「ふふ」
唯「三日後にまたここに来るね。それまで憂、ちゃんと生き残っててよ?」
スゥゥ…
憂「…お姉ちゃん」
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 15:25:07.81 ID:mm6YDV+y0
数時間前
憂「止めてくれって…そんな」
斎藤「無茶は承知の上で頼んでいる。元はといえば、私がお嬢様にこのライダーバトルのことを教え、手伝わなければよかったこと」
さわ子「ほんと、無責任な男…」
斎藤「過去に私がこの戦いに何を求めていたかは分からない…だが、紬お嬢様には…私と同じような道を辿ってほしくない」
斎藤「彼女には…幸せでいてもらいたいのだ」
憂「神崎さん…」
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 15:25:10.92 ID:imu0vjPO0
ヤンデレ補正付きなら憂が最強だけど、この憂は普通っぽいな…
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 15:30:11.97 ID:mm6YDV+y0
憂「…言われなくても、お姉ちゃんの為です。私はムギさんを止めますよ」
さわ子「ていうか…そもそもなんで唯ちゃんがこの戦いに参加する必要があったわけ? ライダーバトルを完遂させるだけの為なら…」
斎藤「ミラーワールドの平沢唯はリュウガ…つまり龍騎と相反する存在。現実世界の平沢唯と融合する為には、完全に表と裏の存在にならなければならない」
斎藤「これは最初から仕組まれていたことだ。平沢唯が龍騎になるようにな」
さわ子「つまり…ミラーワールドの唯ちゃん一方だけがライダーなのはダメで、ライダーとしても表裏が成り立ってなきゃダメだったってことね? 面倒臭い」
斎藤「…後は、現実世界の平沢唯の精神状態が不安定な時に、ミラーワールドの平沢唯がその体を乗っ取る、ということだ」
憂「そんな…」
憂(絶対に…絶対にお姉ちゃんを取り戻すよ! 絶対に!)
さわ子「さて、と……大体の話も分かったことだし…」
さわ子「戦いましょーか? 憂ちゃん」ス
憂「!」
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 15:35:15.06 ID:mm6YDV+y0
さわ子「難しい話にもそろそろ飽きてきて、体を動かしくなってきたころでしょ?」
憂「い、いやですっ! そんな…」
さわ子「あら、ムギちゃんを止めるにはどのみちあなたもライダーになって戦わなきゃいけないのよぉ? 今のウチに慣れておいても損はないんじゃないかしらねぇ?」
憂「うう…そんな…先生…」
さわ子「ほら、さっさと準備なさい。先生が手とり足とり…戦い方を教えてあげる。ふふ!」
憂「あ、あ、あ…くっ、ごめんなさい!」タタタ…
さわ子「ちょ!? …あーあ、逃げちゃった…つまらないの」
斎藤「……」
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 15:35:38.44 ID:lmmzhkBdI
龍騎はクロスに向いてるなぁ
デッキさえあれば参加できるのと、目的が潰しあいってのがやりやすさのポイントだな
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 15:36:32.40 ID:/lk/pQuU0
龍騎でこんなに優しいやつが多いと違和感があるなwww
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 15:40:06.08 ID:mm6YDV+y0
律「たまにはこうやって部室でのんびりしてるのもいいな」
梓「ふふ、そうですね」
梓「…唯先輩がいませんけどね」
紬「……」
紬「お茶が入ったわ。はい、みんな」
澪「ありがとう、ムギ。…うん、ムギのお茶はいつも美味しいな!」
律「なぁ」ボソ
梓「はい?」
律「最近、澪…元気になったな」
梓「そういえば…そうですね。何はともあれよかったです」クス
律「そうだな」
キィーン、キィーン…
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 15:45:19.66 ID:mm6YDV+y0
キィーン、キィーン
律・澪・梓「!」
澪(最近、ミラモンがあきらかに多くなってきてる…)
律(一般人への被害もこれじゃあ大きくなるばかりだ…)
梓(やらせません! 私たちがいる限り…!)
ス
紬「あら…みんな、どこへ行くの?」
律・澪・梓「トイレ!!!」
ガチャ…タタタ
紬「…ふふ」
紬「戦え…潰しあえ…もっと…もっと…!」
「戦え…戦え…!」
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 16:01:08.97 ID:mm6YDV+y0
・・・
ミラモン「おっ、おっ、おっ、おっおっ」ブーン
ライア「こいつら…何匹いるんだよ! 倒しても倒してもキリがない!」
ナイト「律! 油断しないで!」ザシュッ
フリーズベント
カチコチ…
ミラモン「おっ…おおっ…お…」カチーン
タイガ「これで少しは…」
ミラモン「きょおおおおお~おおぉぉ」ダダンッ
タイガ「うっ!?」
ライア「ああぁ!? …っぐ」
ナイト「律っ、梓ぁ! くそ、なんとかしなきゃ…」
ナイト「曽我部先輩…先輩はこないのか…!?」
インペラー「あら、今私のこと呼んでくれたのかしら!」
ナイト「曽我部先輩!」
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 16:04:48.74 ID:aeW+PMz/O
ライアが長く生き延びているのも珍しい
ここではメインキャラだからなんだろうけど
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 16:06:05.67 ID:mm6YDV+y0
インペラー「嬉しいわ。秋山さんが私を必要としてくれたなんて」
ナイト「先輩! 早くこのミラモンたちを…律と梓が!」
インペラー「そのまま続けて! その二人を殺しなさい」
ミラモン「きょおおおおお~おおぉぉ」
ミラモン「おおっ、お~!」
ドカンッ
ライア・タイガ「ああああぁぁあっ!!?」
ナイト「先輩!? なに言ってるんですか!? それよりあのミラモンたち…」
インペラー「ええ、私の命令に忠実な部下たちよ」
ナイト「そんな……う、裏切ったんですか…?」
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 16:12:27.67 ID:mm6YDV+y0
インペラー「裏切る!? とんでもないっ、私があなたを裏切るはずがないじゃない! 私はいつでもあなたの味方よ?!」
ナイト「だ、だったら攻撃を止めさせてください! このままじゃ二人が」
インペラー「…いいえ、秋山さん。これでいいの。これでいいのよ」
ミラモン「うももももも~!!」ガガッ、ザンッッ
タイガ「はぁ…はぁ…うぐっ…そ、曽我部…先輩…?」
ライア「どういう…ことだ…!?」
インペラー「ごめんなさい。私、あなたたちに嘘をついていたの…私、叶えたい願い事があるのよ。秋山さんが私だけの物になるようにって…」
ライア(ま、まだこの人、澪のことを!)
インペラー「秋山さんに会えたとき、私とっても嬉しかったわ…ライダーとして再会したことはちょっぴり悲しいけれど…」
ナイト「先輩…」
インペラー「でもね、秋山さん! 私考えたの! 秋山さん以外のライダーを殺しちゃえばこの世界で私たちは二人っきり…思いっきり愛しあえるのよ」ニコニコ
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 16:17:35.83 ID:mm6YDV+y0
タイガ「それじゃあ…なんであの時、私たちを助けたんですか!」
インペラー「あなたたちを助けることで秋山さんの笑顔を見られると思ったから…」
インペラー「だから手を貸し続けたのよ。でももういいの、全部面倒になっちゃった」
ライア「狂ってやがる…くそ…っ」フラフラ
インペラー「あなたたち…邪魔なのよ。秋山さんの周りをウロウロウロウロ…」
インペラー「ウロウロウロウロウロウロウロ!! ほんとに邪魔、目ざわり」
ナイト「先輩っ、いい加減にしてください! じゃないと…」ス…
インペラー「! わ、私に剣を向けるの? 嬉しい! 秋山さんが私を見てくれてる!」
ナイト「う…」ゾク…
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 16:22:10.72 ID:mm6YDV+y0
ライア「先輩…あんた自分で願いが叶うか怪しいって疑ってたじゃんかよ…あれは何だったんだ!」
インペラー「疑ってるわよ。でも信じてみてもいいじゃない、ふふ……まぁ、もうそんなことどうでもいいのだけれど…さぁ、やって」
ミラモン「きょきょおおおお~!!!」バッ
インペラー「願いなんて自分で叶えちゃえばいいんですもの」
ライア「くそ…梓! やるぞ!」ズンッ
タイガ「はい! 来て、デスにゃん!」アドベント
デスにゃん「ぐるるるる!!」ブン、ブォンッ、ガンッ
インペラー「案外粘るのね…秋山さん、待ってて。もう少しかかりそうだから」
ナイト「たあああぁあああっ!!」ザシュッ
インペラー「あんっ!」
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 16:30:14.26 ID:mm6YDV+y0
ソードベント
ナイト「はっ!」ズンッ
インペラー「ああぁ! いい! 秋山さん! …でも」シュッ…ガガッ、ドン!
ナイト「ふぐっ!?」ズサァー…
ナイト(すごい威力の蹴り…前に戦った時より確実に強くなってる!)
インペラー「しばらくそこで寝てて。後でいっぱい愛しあいましょう? ふふ」
ナイト「そういうわけにも…いかないっ!!」ダダダ…シュ
インペラー「あぁ…もうっ、欲しがり屋さん! うふふ!」
アドベント
エビルダイバー「すぃー」ドンッ
インペラー「っ! 何するのよ!? 早くやられちゃって!?」
ライア「ふ…ふざけんな…! うぐっ…!?」
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 16:35:22.00 ID:mm6YDV+y0
インペラー「ええいっ」ズンッ
ライア「あぐっ…」ヨロ
タイガ「り、律せんぱ…あ…う…」
ギガゼール「ぎゃっ、ぎゃ、ぎゃ!」ガリガリガリガリ…
ナイト「ちくしょう! ちくしょう! 曽我部ぇっ!!」サバイ…
ドカンッ
ナイト「きゃああっ!!」
ミラモン「きょおおおお~」
インペラー「ちょ、ちょっと! 秋山さんに手荒なまねしないで!」
ミラモン「きょきょおおお…」シュン…
インペラー「秋山さんも大人しくしていてって言ってるじゃない。お願いだから言うこと聞いて? それから…」ス…ビリッ、ビリ…
ナイト「!! (しまった…サバイブのカードが…)」
インペラー「こんなものに頼っていてはすぐにダメになってしまうわよ」ポイ…
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 18:26:33.28 ID:mm6YDV+y0
戻った。今日で終われるかな
ライア・タイガ「はぁ…はぁ…ぐぐっ…」ドシャァァッ
ナイト「……っ!!」
ナイト「何が…何が愛しあおうだ…私の大切な仲間を傷つけておいて…許さない!」
インペラー「や、やだぁ…秋山さん怖い…そんなに怒らないで…ね?」
ナイト「うるさい! お前なんて…大っ嫌いだ!」
ミラモン「 」ピタ
ギガゼール「 」ピタ
タイガ「? …こ、攻撃が止まった?」
ライア「何が……とにかくチャンスだ。一気に…」
インペラー「あ……あ…あああ…あ…ああ…あ…」
ライア(曽我部の様子が…どうしたんだ?)
インペラー「あああ秋山さん…が……今、私に…だ、だだ…」
インペラー「だい…きき…きら…」
インペラー「…大っ嫌い?」
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 18:32:33.17 ID:mm6YDV+y0
ミラモン「きょおおおおおおおお!!!!」
ギガゼール「ぎゃぎゃぎゃああああああ!!!!」
タイガ(ミラモンたちが! 何!?)
インペラー「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
ナイト・ライア・タイガ「!?」
インペラー「嫌われたぁあぁ!! 嫌われちゃったああぁあぁ!! いやぁああ!! いやあああああぁぁあっぁぁあ!!」
ライア「お、おい! どうしたんだよ! しっかりしろ!?」
インペラー「あああ…どうしよう……死にたい、消えてなくなりたい……」
インペラー「……」
インペラー「…もう、いっか。終わった恋にいつまでもウジウジ言って、未練がましいのはみっともないものね」
ナイト「ん…?」
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 18:37:41.96 ID:mm6YDV+y0
インペラー「ふぅ…」
インペラー「それじゃあ、秋山さん。あなた…」
インペラー「死んでもらうかしら」スピンベント
カチャンッ! ダダダダ!
ナイト「!?」
ナイト(しま―――――)
タイガ「まずい! 澪先輩!!」
コピーベント
ライア「う…うわあああああああああああ!!!!」シュッ
ナイト「律!?」
インペラー「邪魔しないでええぇぇぇえええ!!!!」
ザクッ…ドスッ…
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 18:43:59.65 ID:mm6YDV+y0
ライア「うぐっ!?」
ズシュ…
タイガ「り、律先輩っっ!!?」
ナイト「そんな…律っ!!」タタタ
ピキ…ピキピキッ、パリーン
インペラー「…そ、そんな……わ、私のデッキが…あ…あああ…い、いや…」シュゥゥ…
恵「き、きえt―――――――――――――」
シュゥゥ…
ライア「はは…ははは……」フラ…バタリ
ナイト「死ぬな! 死ぬなぁ!! 律ぅっ!!」ユサユサ
タイガ「うそ…いや…」
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 18:44:48.06 ID:imu0vjPO0
容赦なく死んでいくな…
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 18:48:46.99 ID:mm6YDV+y0
ライア「あ、やば……私…」シュゥゥ…
ナイト「いやだ! いやだあぁあ!! 死なないで!!」
タイガ「律せんぱぁいっっ」
シュゥゥ…
律「…こんなところで終わるなんて…思ってもなかったわ…あははは」
タイガ「変身が…」
ナイト「ああ…あああ…いやぁ…」
律「最後になりそうだから…言っておくぞ…」
ナイト「え…?」
律「お前らさ、私の分まで生きて…」
律「そしてさ…自分の為に戦え…お前らが信じたことなら…さ…きっと正しいよ…」
タイガ「やめてください! そんな、もうお別れみたいに…言わないでぇ……」
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 18:54:30.77 ID:mm6YDV+y0
律「あず…さ、み…お………」
ナイト「いやぁ…いやぁ…」
タイガ「う…く…っ」
律「なく…な…泣くな!」ギュッ
ナイト・タイガ「!」
律「胸張って堂々としてろ! ウジウジしてんな!」
ナイト「り、律…」
タイガ「あ…」
律「よし! ……じゃあな…ばいばい」ニコ
スゥゥ…
仮面ライダーインペラー 曽我部 恵 死亡
仮面ライダーライア 田井中 律 死亡
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 19:01:17.26 ID:6hOObRTOO
仕方ないとはいえ……死に逝くのは……
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 19:02:22.58 ID:mm6YDV+y0
タイガ「あ…ああ…」ペタン
タイガ「消え…ちゃった…律…先輩」
ナイト「……」
エビルダイバー「すぃー…す」
ビュウッ
エビルダイバー「すりゃあああああああああ!!」
タイガ「律先輩が脱落したから…野生化したんだ…」
ナイト「危ない! 梓っ」バッ
タイガ「っ…」
エビルダイバー「すりゃりゃああああ!」ビュオォォ
ナイト「…立て、梓!」カチャ…ス
タイガ「え…?」
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 19:07:06.35 ID:mm6YDV+y0
ビュンッ…ザンッ
エビルダイバー「す!?」
ナイト(思った以上に素早い!)
タイガ「もう…私、澪先輩……私…」
ナイト「立て!!」
ナイト「さっき律がどんな気持ちで消えていったか分かるか!? あいつは私たちにあきらめろって言ったのか!?」
タイガ「澪…先輩?」
ナイト「うわあああ!!」ザシュッ
エビルダイバー「ああああ!?」
ナイト「私は、私はもう迷わないっ! 律っ、和ぁっ、私はこの戦いを止める! いや…」ズバッ!
エビルダイバー「すりゃあああ!!」ビュォォ
ナイト「終わらせてやる!!」
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 19:13:17.06 ID:mm6YDV+y0
キィィン!
ナイト「!」
王蛇「はろぉ~しばらくじゃない…のっ!」ドンッ
ナイト「くっ…!」
タイガ「あのライダーは…! はぁっ!」ブンッ
王蛇「おっと、遊びたいのは山々だけど…まずはこっちの用を済まさせなさい!」
エビルダイバー「あああ…?」
王蛇「かーわいそーにぃ、主人がいなくなっちゃったのねぇ…でも安心して?」ス
ナイト「契約のカード!? まさか!」
エビルダイバー「す…りゃあ……」
シュォォォ…ス
王蛇「はーい、契約完了。ふふふ」
タイガ「モンスターの多重契約!? うそ…」
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 19:18:18.15 ID:mm6YDV+y0
王蛇「あっははははは!! これでパーツが全部揃ったわぁ!!!」シュル
ベノスネーカー「きしゃああああああああ」
ゲラスたん「ふんもっふ」
エビルダイバー「すぃー」
ナイト「何を…」
王蛇「最強のモンスターを生み出すのよぉ…うふふ!」
ユナイトベント
ゴゴゴゴゴ
タイガ「ミラモンたちが…合体してる!?」
ガシャン、ガシャン、ガガガ…
ジェノサイダー『お…おお…おおおおおおぉぉおぉおおおぉおおおおぉお!!!』
王蛇「キタァーーーーーー!! あははははははは、おほほほ…おえっ、げほ…ふふふふふ!」
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 19:18:43.60 ID:ZleP70VT0
律…
やっぱり澪を守るのはお前やな…
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 19:23:36.59 ID:mm6YDV+y0
ナイト「なんだあいつは…! 梓、気をつけろ!」
タイガ「は、はいっ」
王蛇「んふふふ…いいわぁ、最っ高。さぁ、ジェノサイダー! あんたの力を見せて頂戴!」
ジェノサイダー『おおおおお…おぉぉぉおおぉおぉおおお!!!』パカッ…ゴゴゴ
ドカァァンッッ
ナイト・タイガ「ああぁっ!!」ガガガガ…バタッ
王蛇「あっはははは!! いい、凄過ぎっ! いいわよぉ!」
ナイト「このっ」ファイナルベント
ダークウイング「きいいいいいいい!」
シュルル…グルングルングルンッ
ナイト「てやあああぁぁっ!!」グオォオンッ
ドカーン
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 19:29:15.37 ID:mm6YDV+y0
シュゥゥ…ゴゴゴ
ジェノサイダー『……』フンス
タイガ「そ、そんな…倒せてない…澪先輩っ」
ナイト「はぁ…はぁ…っぐ」フラフラ
王蛇「その程度じゃ歯も立たないわよ。ふふ…ほら、サバイブだっけ? あれを使いなさいよ! もっと私を楽しませなさいよ! ライダー?! あはははは!」ファイナルベント
ジェノサイダー『んぐ…おおおおぉぉおおおおおぉ!』ガバッ…バクバクムシャムシャ
タイガ「自分のお腹を食べてる!? どういうこと!?」
ジェノサイダー『おおおおおぉぉおおおお…』ゴゴゴゴゴゴ…
タイガ「あの穴は…」
王蛇「そう! ブラックホォォーールゥゥゥ!! あっははははは」ダダダ…
ナイト「梓ぁ!! 逃げるぞっ! 早く!」
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 19:35:36.40 ID:mm6YDV+y0
王蛇「すっとろいのよぉ~! シュゥゥ…トっ!!」ドカンッ
タイガ「あぁああっ」ヒュー…
ジェノサイダー『おおぉおおおぉおおお…』ゴゴゴゴゴ
ナイト「梓ぁっ!」
ダダダ…
タイガ(だ、だめっ…! 吸い込まれる…)
ナイト「間に合ええぇぇえぇええ!! うわあああぁぁぁぁっっ!!」オォォォ
王蛇「もう遅いわよぉ! あっはははははは!!」
ファイナルベント!
?「いっけえええぇぇえぇええええええ!!」ブォォォオオオオンッッ!
ズガァァァンッッ…キキィーッ
ジェノサイダー『お…お…おおおお』ドカーン
王蛇「は!? え!? う、うそぉ…」
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 19:40:50.77 ID:aeW+PMz/O
りっちゃん……
ライダーも過半数が消えたか
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 19:42:34.67 ID:mm6YDV+y0
ス…ザッ、ザッ、ザッ
龍騎サバイブ(?)「…はぁ、はぁ」
ナイトサバイブ「龍騎!? ゆ、唯か…唯なのか!?」
タイガ「え…ゆ、唯せん…ぱい…?」
王蛇「来たわねぇ」
龍騎サバイブ「……!」キッ
王蛇「憂ちゃぁんっ!」バッ、キィンッ
龍騎サバイブ「っぐ!? はぁ…はぁ…!」
タイガ「え…う、うそ…」
ナイト・タイガ「憂(ちゃん)!?」
332 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 19:47:01.51 ID:mm6YDV+y0
>>331 のナイトサバイブはミス
キンッ、ギリギリギリ…ガァギィンッ
王蛇「きっと戦ってくれると信じてたわぁ!! 待ってたのよぉ!?」
龍騎サバイブ(憂)「あなたの為に戦ってるんじゃありません!」ザンッ
王蛇「あははははは!!」
タイガ「憂が…ライダー!?」
ナイト「いや、それよりも驚くことは何で憂ちゃんが龍騎に…」
王蛇「もっと…もっとよぉ! 剣はただ振り回せばいいってもんじゃないの!」シュッ…
龍騎サバイブ「!」
ガガッ
龍騎サバイブ「かはっ…えい!」ガシッ
王蛇「あらぁ!?」
グイッ…ダンッ
王蛇「あうっ!」
龍騎サバイブ「はぁ…はぁ…」カチャ…
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 19:52:12.80 ID:mm6YDV+y0
タイガ「す、すごすぎです! あの紫のライダーを…」
ナイト(…どうする気だ)
龍騎サバイブ「……」ス…
王蛇「? …どうしたのよ、止め刺さないの?」
王蛇「情けかけられんのが一番腹立つんですけどぉ?!」
龍騎サバイブ「違います。そんなのじゃありません」
龍騎サバイブ「命を助ける代わりに、私の協力をしてください。先生」
龍騎サバイブ「事情は…知ってますよね。聞いてたんですから」
タイガ「あの二人、何の話を?」
ナイト「わからない。ここからじゃ声が小さすぎて聞こえない…」
王蛇「……」
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 20:01:13.77 ID:mm6YDV+y0
王蛇「私が…そんなお願い素直に聞くと思ってるわけぇ?」
龍騎サバイブ「思ってません」
王蛇「舐めてるのかしらぁ!?」
龍騎サバイブ「いいえ、ですけど…先生はもっと強い相手と戦いたいと思わないんですか?」
王蛇「そりゃあ…雑魚相手に戦うなら強い奴の方が楽しいけど」
龍騎サバイブ「私がこれから戦おうとしている相手は…私以上に遥かに強いです」
王蛇「……」
龍騎サバイブ「もちろん、先生…あなたよりも」
王蛇「あ゛…」ピク
龍騎サバイブ「その先は、どう考えるかはあなた次第です」
王蛇「…へぇ」
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 20:05:14.19 ID:mm6YDV+y0
王蛇「やっぱり…あなた、ちょっと違うわ」
王蛇「わかった。いいわ…協力してあげる。でも勘違いしないで」
王蛇「仲間になったわけじゃあないの。隙を見せたらすぐに倒させてもらうわよぉ」
龍騎サバイブ「…それで構いません」
王蛇「今日のところはこれで勘弁してあげる。じゃあね」スゥゥ…
龍騎サバイブ「……」ペタン…シュゥ
龍騎「…や、やった。上手くいった…あ、あははは…」
ナイト「憂…ちゃん? 憂ちゃんなのか? 本当に」
タイガ「……」
龍騎「あ…えっと、その…まずは…外に出ましょう? 全部お話しますから…」
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 20:10:31.55 ID:mm6YDV+y0
・・・
憂「…ふぅ」
澪・梓「……」
憂「やっぱり…澪さん、梓ちゃん」
梓「憂! 憂はいつからライダーに!?」
憂「今さっきだよ」
梓「え」
澪「何で…憂ちゃんが龍騎になったんだ? それは元々、唯が持っていたんだぞ」
憂「…お姉ちゃんが龍騎……本当だったんだ」
憂「全部話させてください。私が知っていること…全て―――――」
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 20:15:17.99 ID:mm6YDV+y0
憂「―――…というわけなんです」
梓「そ、そんな…ムギ先輩が…うそ…」
澪「やっぱり、ライダーバトルには裏があったんだな」
憂「私はムギさんの計画を止めて、お姉ちゃんを取り戻します」
澪「つまりこの戦いを終わらせるってことか…それなら、私も協力するよ。憂ちゃん」
憂「澪さん!」
梓「私も…私も唯先輩を助けたい! 少しでも可能性があるっていうのなら…それに」
梓「ムギ先輩も…助ける。憂!」
憂「うんっ」
梓「私も憂と一緒に戦うよ」
憂「ありがとう…梓ちゃん」
憂(4人もいればムギさんを抑えることができるかもしれない…後は…)
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 20:20:31.57 ID:mm6YDV+y0
約束の日 平沢家
キィーン、キィーン
憂「……」
唯『ちゃんと生き残ってたね。憂』
スゥゥ…
唯「やっほー」
憂「……」
唯「あれ? なんか乗り悪いよぉ、憂」
憂「…約束、したよね」ス
唯「あは、覚悟は決まったんだ?」ス
憂・唯「へんしん!」
龍騎・リュウガ「……」
スゥゥ…
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 20:25:02.80 ID:mm6YDV+y0
・・・
ドォンッ…ガガガガ…
龍騎「きゃああっ」ズサー…
リュウガ「その程度なんだ。憂ぃ?」
リュウガ「もっと、もっと…私を楽しませてよ! 笑顔にさせてよ!」ストライクベント…ドォン!
ガードベント
龍騎「やっ…ぐ…」タタタ…バンッ
リュウガ「!」
ソードベント
龍騎「てやぁっ!」グ…シュルルル…ッ
バキッ
リュウガ「あうっ!?」
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 20:32:15.81 ID:mm6YDV+y0
ググッ…
リュウガ「あはははっ」バキィ
龍騎「かはっ…う、うわああああ!!」バキィッ
リュウガ「があ…うぐっ…ふっふふふ! あははは!」バキッ、ドンッ
龍騎「い…やぁ…はぁ、はぁ……おねえ…ちゃんっ!!」バキィィッ
リュウガ「あはは! こ、こうやって…殴り合ってるだけでも…楽しいね! うぐっ…」
龍騎「う…うわあああ…わあああああああ!!!!」グ…
アドベント
龍騎「!」
ドラグブラッカー「ギャオオオオオオ!!」バンッ…ドガァ
龍騎「う…ぐ………!」ヨロヨロ…
アドベント
ドラグレッダー「ぎゃおおおおおお!!」ボォォ…
リュウガ「あはははは…いひひっ! うぎゃぁっ!?」ドカンッ
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 20:39:34.84 ID:mm6YDV+y0
・・・
澪「今日でいよいよ決着か」
梓「大丈夫…なんですかね」
澪「不安? 梓」
梓「不安なんてもんじゃないですっ」
梓「今度こそ…下手を打ったら死んでしまいますよ…」
梓「それにもう一人の協力者があの紫のライダーだなんて…」
澪「…もう、私たちは後に引けない。行こう! 梓!」
梓「や、やってやるです!!」
澪・梓「へんしん!」
ナイト・タイガ「よしっ!」
スゥゥ…
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 20:44:47.40 ID:mm6YDV+y0
スタスタスタ…
さわ子「ふふ…」
さわ子「いい加減、決着を着けましょうか」
ス
さわ子(全てのライダーを倒すのはこの私)
さわ子「教え子が相手…? はっ、上等じゃないの」
さわ子「ここまで来て、いまさら引き返すなんてことできないの!」
さわ子「私はぁっ、…私の道を行くだけよ!!」
さわ子「へんしん!」
王蛇「あはぁ…」
スゥゥ…
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 20:49:20.57 ID:mm6YDV+y0
紬「唯ちゃんが憂ちゃんと戦っている…? そんな! 勝手な行動はとらないと約束したのに…」
斎藤「……」
斎藤「お嬢様。複数のライダーがこちらへ向かっております」
紬「…私の計画がバレたようね。そして…このライダーバトルを終わらせる気だわ」
紬「そんなこと…させないっ!! 斎藤!」
斎藤「はい。紬お嬢様」
紬「もう紛いもののオーディンには任せられない…」
紬「…私がオーディンになるわ。奴らを迎撃するの」
斎藤「お嬢様…」
紬「大丈夫よ。きっと何とかなる…」ス
紬「へんしん!」
オーディン(紬)「…行くわ」
スゥゥ…
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 21:00:25.09 ID:mm6YDV+y0
・・・
龍騎・リュウガ「やあああっ!!」
ガガガッ
リュウガ「すごい、すごい! すごいよ、憂!」
龍騎「もう…こんなの…いやぁ…ああぁあ…わああああ!!」
ガリガリガリッ…ギンッ
リュウガ「あっははははははは?! ぎゃはははははは!!」
ファイナルベント
ドラグブラッカー「ギャアアアオオオオオオ!!」ボォォ…ゴゴゴ
フワッ…
ファイナルベント
ドラグレッダー「ぎゃあああおおおおおお!!」ヒュゥンッ…ボォォ
龍騎「うっ、ぐ…ああああ…ああああああ!!!」
リュウガ・龍騎「わあああああぁぁぁぁぁぁっぁぁあぁぁあああああああ!!!!」ゴオオオオオオォォォォォ…
…ドカーン
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 21:05:05.63 ID:mm6YDV+y0
オーディン「……」
ザッ、ザッ…ス
オーディン「大人しく私の言うとおりにしていればいいものを…」
オーディン「澪ちゃん、梓ちゃん」
ナイト「……」
タイガ「本当に、本当にあなたはムギ先輩なんですか!?」
オーディン「ええ、そうよ。梓ちゃん」
タイガ「…どうしてこんなことを!」
オーディン「私を止めに来たというのなら…もう私の目的は知っているはずでしょう?」
ナイト「唯か」
オーディン「そう。唯ちゃん…私のお友達を自由にしてあげる為にこのライダーバトルを始めたの」
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 21:10:09.01 ID:mm6YDV+y0
オーディン「ライダーの選択には困らなかったわ。私の身の回りにはこんなにも個性豊かで…それこそライダーに相応しい人ばかりなんですもの」
タイガ「最初から私たちを自分の計画に巻き込むつもりだったんですか!」
ナイト「ムギっ、お前…」
オーディン「何とでも思ってくれていいわ。覚悟はしていたもの」
オーディン「さぁ、お話はここまでにしましょうか…」
ナイト・タイガ「…!」カチャ…
オーディン「私は唯ちゃんの為に戦う…ライダーバトルはあと少しで終わりを迎える…」
オーディン「この戦いを完遂させることができれば、唯ちゃんは完全な存在に! 待ってて…唯ちゃん! 私があなたを生み出してしまった責任…ちゃんととるから…!」
タイガ「来ますっ」
ナイト「うおおぉっ!!!」
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 21:15:43.24 ID:mm6YDV+y0
シュゥー…
龍騎「…っ……かは…」
リュウガ「は、ははは…おえぇ…う…はぁ、はぁ…」
リュウガ「やるじゃーん…憂ぃ…」
龍騎「はぁ…はぁ…はぁ…!」
ピキ…ピキピキッ
龍騎「あぁ!? そ、そんな…」
リュウガ「…憂、デッキにヒビが入っちゃったねぇ」
龍騎(いやだ! こんなところで…こんなところで…お姉ちゃんっ…)ピキ…
リュウガ「でも…私の負けみたいだよ」シュゥゥ…
龍騎「え…!? はぁ…はぁ…!」
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 21:20:47.60 ID:mm6YDV+y0
ヨロヨロ…
龍騎「はぁ、はぁ」
リュウガ「…わかってるよ。約束したもんね」シュゥゥ…
スゥ…バタッ
唯「……」
龍騎「お姉ちゃん!」
リュウガ「はやく…外の世界に出してあげた方がいいよ…あ、あははは…」
龍騎「……」
リュウガ「ど、どうしたの…はやくいきなよぉ…」
龍騎「…さようなら、もう一人の…私のお姉ちゃん。私、あなたのこと忘れない…」
リュウガ「…そ、そっかぁ…うれしいなぁ…私…憂のお姉ちゃんに…なれたんだね…」
リュウガ「…うん、満足だよ…ありがとう…ばいばい――――――」
シュゥゥ…
仮面ライダーリュウガ 平沢 唯(ミラー) 消滅
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 21:26:38.16 ID:mm6YDV+y0
・・・
スゥゥ…
憂「はぁ…はぁ…よっこい、しょ」ドサ…ス
唯「すー…すー……」
憂「よかった…寝てるだけみたい」
キィーン、キィーン
斎藤『リュウガを倒せたのか…平沢憂』
憂「……」
斎藤『これで…危機を免れることができたわけか…』
憂「危機…?」
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 21:30:28.29 ID:mm6YDV+y0
斎藤『…この戦いは今回で4度目だ』
憂「? …どういうことですか」
斎藤『1度目、2度目、3度目のライダーバトルは全てお嬢様の目論見通り、完遂している』
斎藤『ミラーワールドの平沢唯は現実とミラーワールドどちらにも存在できる完全な存在になった…しかし』
斎藤『奴は真の自由を求め、自身を愛するあまり束縛する紬お嬢様を…殺したのだ。そして、現実世界で破壊の限りを尽くした』
憂「ま、待ってください…! はぁ、はぁ…全然、意味が…」
シュル…
憂「そのカードは…?」
斎藤『タイムベント…効果は、時間を巻き戻す』
斎藤『1度目のときを除けば…私はお嬢様が死んだ時点で、すぐにやり直しとしてタイムベントを使用していた』
憂「ということは、このライダーバトル…繰り返されていた!?」
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 21:36:15.86 ID:mm6YDV+y0
憂「そんな…げほっ、げほぉっ…はぁ、はぁ…」
斎藤『私自身はこのライダーバトルに直接手を出すことはできない。それに…私には紬お嬢様にこんなことはするなと言うことは…できない』
斎藤『いつか…この最悪の連鎖が断ち切られることを待つことしかできなかったのだ』
斎藤『そして平沢憂…ついにお前が現れた。お前がカードデッキを手にすることは今までに一度もなかった。この可能性に私は全てを賭けた…そして』チラ
唯「すー…すー…」
斎藤『お前はリュウガを見事撃破し、平沢唯を救い出すことに成功した』
憂「あ…げほっ…かは」ポタポタ…
斎藤『残るは紬お嬢様を止める…いや、最後の一人になるまで戦い合ってもらうだけだ』
スゥゥ…
憂「……」
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 21:41:34.13 ID:mm6YDV+y0
唯「すー…んんー…すー…」
憂「はぁ…はぁ…おえ…っぐ」ヨロヨロ…
ペタン
憂「おねえ…ちゃん」ス
唯「ん~…もう、やめてよぉ…うー…」
憂「…そう、だね。こんな戦い…止めさせなきゃ…でも…」
憂「ごめん…ね…げほっ、がは…」
憂「もう…私、だめみたい……」
唯「う…いぃ……うー…いー…」ムニャムニャ
憂「お姉ちゃん…大好きだよ…お姉ちゃん…」ニコ…
憂「 」
仮面ライダー龍騎 平沢 憂 死亡
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 21:48:27.13 ID:mm6YDV+y0
・・・
ソードベント
オーディン「やあぁっ」
キィンッ
タイガ「うぐぐ…!」
ナイト「いけ!」ナスティーベント
ダークウイング「きいいいいい!!」キキーンッ
オーディン「!? うぅっ…負けないわ! 負けないっ」アドベント
ゴルドフェニックス「かぁあああぁああーーー!」ドカンッ
ダークウイング「きいいいいい!?」
オーディン「はぁ…はぁ…ふふふ」
タイガ「…?」
ナイト「何がおかしい!」
オーディン「そういえば梓ちゃんのお友達の…純ちゃんだったかしら? あの子がどうして突然消えちゃったかわかる? 梓ちゃん?」
タイガ「え?」
362 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 21:50:48.45 ID:imu0vjPO0
ああ…
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 22:00:03.05 ID:mm6YDV+y0
ナイト「おい…おい! や、やめろ! 言うなっ、ムギ!」
オーディン「ふんっ」バッ…
オーディン「純ちゃんはね…ライダーだったの。仮面ライダーシザース」
梓「そ、そんな…純がライダー……だった…? だったということはやっぱり…」
オーディン「そう、殺されたのよ」
ナイト「やめろぉぉ!!?」
オーディン「和ちゃんにね。…まぁ、それを黙って見ていた澪ちゃんも同罪よね」
タイガ「え…」
ナイト「くそ…こんなときに…!」
タイガ「ほ…本当…なんですか? 澪、せんぱい…?」
ナイト「……っ」
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 22:05:13.42 ID:mm6YDV+y0
タイガ「う、うそって言ってくださいよ!? ねぇ!?」
オーディン「本当のことなんだから、否定のしようもないわよね? 澪ちゃん」
ナイト「……」
タイガ「そんな…何で…」
ナイト「梓、私は…」ス
タイガ「触らないで!!!」バッ、ズガァ
ナイト「あぅっ!」
タイガ「何が…何が戦いを止める? 終わらせる?」ストライクベント
タイガ「ふざけないでよぉっっ!!!」ガガガッ
ナイト「梓! やめてくれ!」キィン
タイガ「信じてたのに…信じてたのに! この偽善者! 純を…純を返せぇっ!!」
オーディン「…ふふ」
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 22:10:13.67 ID:mm6YDV+y0
ガァアンッ
ナイト「っぐ…くそ…どうして…」
タイガ「わあああぁぁぁああああ!!」ザンッ、ザシュゥッ
オーディン「戦え…もっと戦いなさい…目の前の敵を倒しなさい」
タイガ「きゃああああぁあぁぁああああああああああ!!!」ファイナルベント
デスにゃん「ぐるるるる…ぐおおおおぉおぉおお!!」
ガシッ
ナイト(し、しまった!?)
デスにゃん「ぐおおおぉおおおおぉおおお!!」ガリガリガリガリガリガガガガガァァァッ…
ナイト「ああああああああっ!?」
タイガ「純を…純を返してよぉおおおおおおおおぉぉおおおおおぉぉお!!」ブオンッッ
グシャァ
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 22:11:53.77 ID:dVtbYFvg0
ああ! みおーーー!
368 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 22:15:27.45 ID:mm6YDV+y0
ナイト「う……ぐ…あ…」ドサ…
タイガ「はぁ…はぁ…! 酷いよ…酷いよ…酷いよ…」
オーディン「あら、梓ちゃん。あなたも純ちゃんがされたようなことと同じことを澪ちゃんにするのね」
タイガ「はぁ…はぁ…ううっ…」
オーディン「復讐って本当に残酷よね。人をおかしくさせてしまうんですもの…ね、梓ちゃん」ス…
ザクッ…
タイガ「…え――――」
ブシュゥゥゥ…
ナイト「あ…ああ…梓ぁあぁぁぁぁあぁああああああ!!!」
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 22:20:02.64 ID:mm6YDV+y0
タイガ「あぐ…うえぇっ…あ…ああ…」シュゥゥ…
ナイト「梓、あずさぁ、あずさぁっ!?」ヨロヨロ…ヨロヨロ…
タイガ「い、いやぁ…消えちゃう…いや…」
ナイト「梓ぁ…死ぬなっ、死なないでくれぇっ」
ナイト「消えないでくれよぉっ」
オーディン「……」
タイガ「澪…せんぱ、い……澪せんぱ…―――」
シュゥゥ…
ナイト「あ、あずさ…あずさぁ……いやぁ、ああ…ああああ…あああああ!!」
仮面ライダータイガ 中野 梓 死亡
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 22:24:12.73 ID:d30wxnR50
梓あああああああああああああああああああああああああああああ
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 22:25:10.66 ID:mm6YDV+y0
オーディン「次はあなたよ。澪ちゃん」
ナイト「あ…あ…」ガクッ
オーディン「澪ちゃん。あなたに…いいえ、あなたたちに恨みはないわ。友達だから…協力してもらっただけ。ごめんなさいね」ス…カチャリ
オーディン「せめて、楽に死なせてあげるから…」
ナイト「……」
ドドドドド
オーディン「ん…?」
ゲラスたん「ふんもっふ!」ドォンッ
オーディン・ナイト「ああぁっ!?」ズガガガ…
「なーに、これ?」
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 22:30:11.08 ID:mm6YDV+y0
王蛇「フィナーレも近いっていうのにこんなに辛気臭くていいと思ってるの?」
オーディン「ぐっ…さわ子…先生」
ナイト「え……さわ子先生?」
王蛇(さわ子)「そっちの金ピカがムギちゃん…んで、そっちの地味なのが澪ちゃんね?」
ナイト(もしかしてとは思ってはいたけど…まさか先生まで…)
王蛇「残りのライダーも少ないし、ここでもうケリつけちゃいましょー?」
王蛇「誰が、一番、強いのか…」
スウィングベント
王蛇「あっははははっはは!! はぁっ、はぁっ!」パァンッ、スパァンッ
オーディン「くっ…!?」
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 22:35:11.88 ID:mm6YDV+y0
ナイト「はぁ…はぁ…うぐっ」ドカッ…ゴロン
オーディン「なんて力なの…っ」
王蛇「なぁによ…何が私より強い、よ…あの子、嘘ついてたんじゃないのかしら」
王蛇「それじゃあ、もう飽きたし…そろそろ終わらせましょうか」ファイナルベント
ベノスネーカー「きしゃあああぁあああああ!!」ブオォッ…ンベッ
ダダダダ…シュッ
オーディン「く…」
ドンッ
オーディン「え!?」
王蛇「あらぁ!? …んまぁ、どっちでもいいわ…くたばっちゃいなさあぁぁぁあああい!!!」ガガガガガ…ドォンッッ
ナイト「っく、きゃああああ!!」
375 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 22:40:37.61 ID:mm6YDV+y0
ナイト「あ…うっ…」
ナイト(体が…もう……た、立てない…っ)グググ…バタッ
オーディン「……」
オーディン「…どうして、どうして私を庇ったの? 澪ちゃん」
ナイト「…なんでだろうな」
ナイト「ムギのことが…憎くて堪らないのに…なのに…あははは」
オーディン「…お人好しなのね。まるでりっちゃんみたいよ、あなた」
ナイト(律…ははは…そっか、律か……ごめんな、みんな…私にはムギを倒せそうにない…)
王蛇「まだ生きてるなんて…あなたも結構しぶといのねぇ。澪ちゃん」
王蛇「悪いけど最後に立っているのは私なの。だから…」ユナイトベント
ジェノサイダー『おおおぉおおぉおおぉおおおおおおお!!!』
王蛇「消えて無くなりなさいよぉっ!」ファイナルベント
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 22:45:40.66 ID:mm6YDV+y0
ゴゴゴゴゴゴ…
ジェノサイダー『おぉおおぉおおおお…』
ナイト「く…そっ」
オーディン「……」
オーディン「先生。私も…私も負けられないの。これは負けられない戦いなの!!」
ダダダ…
王蛇「はああぁあああああ!!」
オーディン「私がやらなきゃ…あの子を自由にさせなきゃいけないのっ! だから、負けないっ!!」ファイナルベント
ゴルドフェニックス「かあぁああぁああーーー!!」ボッ…ゴオオオオオ
オーディン「いやあああああぁぁぁああぁああ!!!」ガッ
ジェノサイダー『おぉおおお…おぉお!?』
ドカーン
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 22:54:40.56 ID:5LXSecdU0
たったーいちーどーあたーえらーれたー
いのーちはーちゃんすだーからー
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 23:00:03.50 ID:mm6YDV+y0
王蛇「ジェノサイダー!? しまった!」
シュゥ…
ナイト(王蛇のスーツの色が…褪せていく…?)
王蛇ブランク「くそっ、まずいわぁ!! マジでまずいっ」
オーディン「力は…もう無いわね。終わりよ!」ドスッ
王蛇ブランク「かはぁ…っげ………う、そ…」シュゥゥ…
王蛇ブランク「わたしが…このわたしが……あ、あははは…」
ナイト「さわ子先生…」
王蛇ブランク「あははははははっあっははっは――――――――」
シュゥゥ…
仮面ライダー王蛇 山中 さわ子 死亡
382 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 23:05:12.74 ID:mm6YDV+y0
ナイト「ムギ…」
カチャ…ス
オーディン「あなたを倒して…終わりみたい」
オーディン「ようやく…唯ちゃんを…ああ…」
ナイト「お前が自由にしようとしている唯は…」
オーディン「わかってる。こんなことはいけないって」
オーディン「でもね…あの子を生み出してしまったのですもの…それなら」
オーディン「あの子が平沢唯として…生きるべきなのよ! それじゃあね、澪ちゃん。ありがとう!」シュッ…
ナイト(…終わった―――――)
…キィンッ
オーディン「えっ!?」
?「……」ギリギリギリ…
ナイト(ライダー…? いや、でも…何か…)
オルタナティブ(?)「……」
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 23:12:07.78 ID:mm6YDV+y0
数時間前・・・
唯「……憂」ス…ナデナデ
憂「 」
唯「ごめんね…ごめんね…憂…」ギュゥ…
唯「私、もう一人の私の中でずっと、全部見てきたの…」
唯「見てるだけで、何もできなくて…止められなくて…」
唯「うっ…ああ…あああ…っぁ…ぐ…」ポロポロ
斎藤『…平沢唯。目覚めたのか』
唯「…神崎士郎さんだね」
斎藤『……』
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 23:17:32.98 ID:mm6YDV+y0
唯「私…あなたのことが憎くて、憎くて…堪らないよ」
唯「あなたさえいなければ…こんな悲しいことは起きなかった」
斎藤『……』
唯「ううん、違うかな…私さえいなければこんなことにならなかったんだね…」
唯「私がいたから、もう一人の私が生まれて…それで」
斎藤『……』
唯「神崎さん」
斎藤『なんだ』
唯「私に…戦う力をちょうだい」
唯「全部…全部終わらせるの。全部私が終わらせるの」
斎藤『……』シュッ…
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 23:24:47.22 ID:mm6YDV+y0
唯「!」
パシッ
唯「カードデッキ…」
斎藤「最初に言っておこう。それはライダーになる為の道具ではない」
唯「え?」
斎藤「オルタナティブという疑似ライダーシステムを搭載した物だ。ライダーに変身するわけじゃない」
斎藤「過去に、私に対抗してある男が作り上げたものだ」
斎藤「性能こそオリジナルのライダーには劣る」
唯「そ、そんなの気合いで補うから大丈夫だよ」
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 23:30:20.31 ID:mm6YDV+y0
唯「……」ゴクリ
斎藤『…オルタナティブはミラーワールドに滞在できる時間は少ない』
唯「うん…」
斎藤「…カードの使用には注意しろ。一度使用したカードは消滅して、二度と使えなくなる」
唯「え」
斎藤「……」
斎藤「それと…あらかじめ言っておく、どうやら俺の過去の記憶が戻ったようだ。ライダーバトルの目的も…優衣も…全て思い出した」
士郎(斎藤)「もうこんなこと、俺には何も関係はない。無意味だ。どうにでもなるがいい」
唯「そう…」ス
バッ
唯「へんしん!!」
オルタナティブ(唯)「いくよ!」スゥゥ…
士郎『……』スゥゥ…
399 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 23:36:20.74 ID:mm6YDV+y0
・・・
オルタナティブ(唯)「もう終わりにしよう。ムギちゃん…」
オーディン「どういうことなの…なんで、なんで…あなたが」
オルタナティブ「……」
ナイト「お前…ゆ、唯なのか…?」
オルタナティブ「うん」
オーディン「み…認めない」
オーディン「認めない認めない認めなぁぁぁい!!」ザシュッ
オルタナティブ「っ!」キィンッ…ギリギリギリ…バチバチバチィ…
ナイト(憂ちゃんは…あの唯を倒したのか…! ということは…)
オーディン「いやあああぁぁ!!」
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 23:41:27.75 ID:mm6YDV+y0
オーディン「どうして!? どうしてなのぉっ!! 唯ちゃん…唯ちゃぁあぁああん!」
ガンッ、ガァンッ!
オルタナティブ「あうっ…!?」
オルタナティブ(剣が壊れちゃった…!)
オーディン「認めないわぁっ!! 絶対に!!」
オーディン(認めてしまったら…私は、私は、私は……)
オーディン「ああぁっ!!」
オルタナティブ「はぁ…はぁ…うっ!?」ドカッ
ナイト「ゆ、唯…! くそ…体が…言うことを…!」
オーディン「消えて…消えてしまえ!! 消えてぇぇええっっ!!」ファイナルベント
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 23:46:20.06 ID:mm6YDV+y0
ゴルドフェニックス「かあああぁぁぁあああーーーーーー!!!」バサバサ…ゴォォオオ
オオオオオオオォォォォ…
オルタナティブ「! し、しまったぁ…」
オーディン「はぁあああああああああああああ!!!」
ゴオオオォォォオオオオォォオオオオオオ!!
アドベント
ダークウイング「きいいいいいぃいい!」バッ
オルタナティブ「え!?」
オーディン「!!」ゴオオオォォオ…
ドカァァァンッッッ!!
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 23:51:12.84 ID:mm6YDV+y0
ナイトブランク「っ…ぐ……ごめんね、ダークウイング…」シュゥ…
オーディン「くそっ、邪魔をしてぇっ…!!」
ガンッ
オーディン「っ!」
オルタナティブ「やああぁあっ!!」バキィッ
オーディン「ちくしょう…ちくしょう!! どうして! どうしてなのっ!?」
ナイトブランク「はぁ…はぁ…も、もう…これが限界、か」シュゥゥ…
澪「…これで、これで良かったんだよな…みんな…!」
オルタナティブ・オーディン「うわああああぁぁぁ!!」ガシッ、バキィッ
ドンッ
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/18(日) 23:56:50.89 ID:mm6YDV+y0
オーディン「消えてなくなれぇぇ!!」ダダダダ…
オルタナティブ「憂! りっちゃん! 姫子ちゃん! …みんなぁっ!!」シュル…
アクセルベント
ヒュゥゥゥンッッ
オーディン「!?」
バッ
オルタナティブ「やあああぁあぁあああああああああああああああ!!!」
ズンッ!
オーディン「ぐふっ…あぁああ…」…ピキッ…ピキピキピキ…
オーディン「あ、ああ…デッキが…デッキがぁ…あ…ああああ…」ピキッ、パリーン
シュゥゥ…
紬「ああああ…ああああ……ゆ…い、ゆい…ちゃ――――」
澪「みんな…私も、そっちに行くね…生き残れなかったな…はは…じゃあな、ゆ―――――――」
シュゥゥ……
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/19(月) 00:01:09.97 ID:kw8mHaV70
仮面ライダーナイト 秋山 澪 死亡
仮面ライダーオーディン 琴吹 紬 死亡
オルタナティブ「…はぁ、はぁ、はぁ」
オルタナティブ(お、終わった…終わった…!)
オルタナティブ「終わったよ…全部…澪ちゃ…」
シーン…
オルタナティブ「澪…ちゃん?」
オルタナティブ「…うそ……そんな…」
スゥ…
斎藤(紬お嬢様…)シュル…
斎藤「…いや、もうやり直す必要はない。この結末もまた真実」
斎藤「このライダーバトルに勝者はいない」
407 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/19(月) 00:07:13.63 ID:kw8mHaV70
シュゥ…
唯「あれ、変身が…」
斎藤「最後に立っていたのは平沢唯。お前だったか」
唯「神崎さん!」
斎藤「先程も言った通り、オルタナティブはライダーではない。よって、このライダーバトルの勝者は無くして終わりを迎えた」
唯「あ…あ…ああ…」
唯「みんなは…? 消えていっちゃったみんなは…どうなるの…? ねぇ!?」
斎藤「消滅した。何も元に戻ることはない。戦いは終わったのだ。平沢唯」
唯「いや…いやぁ…いやぁあああ…」
斎藤「もう二度とお前がミラーワールドに関与することはない…さらばだ」
スゥゥ…
唯「いやあぁああああああああああああ…――――――」
409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/19(月) 00:12:43.31 ID:kw8mHaV70
数年後
唯「よいしょっと…」
唯「それじゃあ、憂! 行ってくるね!」ビシッ…タタタ
ガチャリ
あれから何年か時間が経ちました。今では私もすっかり大人です!
仕事にも一生懸命で…あ、ちゃんとギー太も弾いてるよ! 休日は専ら路上でソロ活動してるんだ!
唯「おばあちゃんおはよぉ~」
一文字ばあちゃん「あぁら、唯ちゃん。おはよう。今日も元気いっぱいだねぇ」
唯「あはは…って、それどころじゃないよ! 仕事に遅れちゃう」
一文字ばあちゃん「それは大変ね! たしか…記者さんの仕事だったわねぇ?」
唯「うんっ、OREジャーナルだよ! 急がないとまた編集長に叱られちゃう!」
タタタ…
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/19(月) 00:18:59.71 ID:kw8mHaV70
唯「ち、遅刻しちゃうよ…」タタタ…
子供A「なんだよ! お前が悪いんだろ!」
子供B「お前の方こそ! このやろうっ!」
唯「あ、あー! こらこらっ、ストップ! ストップ! ケンカはダメだよ~!」
子供A「うるせー! 部外者は出しゃばんなよー!」
唯「ダメったらダメ! めっ!」
みんな…私ね、みんなの分まで精一杯頑張ってるよ!
…生きてるよ!!
…キィーン、キィーン
終 わ り
413 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/19(月) 00:19:40.69 ID:YnmtBBmP0
なんてシリアスな・・乙
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/19(月) 00:20:34.91 ID:QsAzPcVp0
ああ 無かったことにはならなかったのか
416 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/19(月) 00:20:42.00 ID:WGN6WCXy0
この唯は強いな・・・心が
417 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/19(月) 00:22:59.88 ID:3wPamKfE0
乙でした
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/19(月) 00:25:31.56 ID:SUCgBT6o0
おつかれディケイド
龍騎でやるとみんな死んじゃうよね
報われない人ばっかりだ
421 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/19(月) 00:32:29.90 ID:kw8mHaV70
やっと終わった。読んでくれた方、保守してくれた方、ありがとうございました。
物語の要所、要所は龍騎本編、SP、劇場版を参考にして考えてみたんだが、実際書くとかなり難しかった。
とにかく、楽しんで書くことができました。
424 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/07/19(月) 01:39:57.62 ID:Tf9KhC2FI
乙
りっちゃん死ぬとこで苦しくなった
仮面ライダー 龍騎 Vol.1 [DVD]
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1乙!すごく面白かった
たしかについ最近別のけいおん×龍騎あったばっかだったなw
最近の龍騎クロスSSではかなり面白い方だな
りっちゃんの死に様に泣いた