1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 15:51:22.58 ID:jWbH/+Q20
------何かがおかしい
ドラえもんはふとそう思った。
季節は夏、目の前には夏休み中ゴロゴロしているのび太が
やはり今日もゴロゴロとしていた(8月27日)
ドラえもん「もう!毎日ゴロゴロしてるけど、夏休みの宿題は終わったの!?」
のび太「全然~」
ドラえもん「二学期まで後5日しかないんだぞ!?いい加減始めたら!?」
のび太「30日になったらやるよ~」
ドラえもん「去年もそんな事言って最後の方に大変な思いをしたじゃないか!
そろそろ始めなさい!!」
のび太「もうっ!!うるさいんだよドラえもんは!!」
ドラえもん「うるさいとはなんだ!僕は君の事を思って!!」
のび太「うるさいったらうるさーい!!」
ドラえもん「全く君って奴は!!ジャイアンに殴られても知らないぞ!」
のび太「何で僕が宿題をやらないからってジャイアンが殴るのさ~?」
ドラえもん「?・・・・・はて?何ででしょう?」
2 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 15:53:36.38 ID:jWbH/+Q20
以前
ドラえもんとコードギアスのクロス
を書いたものです。
最後まで書き込みあります。だいたい160レスです
この間は猿規制にだいぶ苦労しましたので出来れば支援のほどよろしくお願いします。
このSSはエンドレスエイトとゲームの涼宮ハルヒの並列をベースに出来てます・
3 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 15:54:17.01 ID:jWbH/+Q20
ピンポーーン
ジャイアン&スネ夫「のーびー太ーくん」
のび太「噂をしてたらジャイアンとスネ夫が来た。どうしたんだろう?」
ドラえもん「う~ん・・・・・」
のび太「どうしたのドラえもん?」
ドラえもん「いや・・・何だか前にも似たような事があったような気が・・・」
のび太「ジャイアンとスネ夫なんてよく来るじゃない!
さっきからおかしいよドラえもん。僕、ちょっと出てくるからね」ダンダンダン
(のび太は玄関へと向かった)
ドラえもん「う~ん、それにしても強い既視感だ・・・。頭がグラグラする」
(ジャイアンとスネ夫と共にのび太が戻ってくる)
のび太「ドラえも~ん!あ、まだ唸ってる」
ドラえもん「あれ?どうしたのみんなして?外で遊ぶんじゃないの?」
のび太「スネ夫がみんなに話しがあるんだってさ」
ドラえもん「話?」
4 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 15:55:10.16 ID:Knbu7HmuP
ジャイアン「スネ夫、早く二人にも話してやれよ!」
のび太「えーなになに!?気になるー」
スネ夫「ジャジャーン!!このチケットを見よ!!」
のび太「あぁ!?それってもしかして!?」
スネ夫「そう、豪華客船オーベロン号の乗船チケットさ!!」
ドラえもん「そういえばテレビでやってた!確か明後日の29日に東京湾に来るんだよね」
のび太「何でスネ夫がオーベロン号のチケットを持ってるの?」
スネ夫「ハハ、従兄弟がいらないっていうから貰ったんだw4枚もねw」
のび太「よ、4枚も!?」
スネ夫「そう、だから君達にも幸せを分けてやろうと思ってねw」
のび太「えぇ!?僕らも一緒に連れてってくれるの!?」
ドラえもん「良かったねーのび太くん!!」
のび太「うん!!まさかあんな豪華客船に乗れるなんて♪」
ジャイアン「ハハ、みんな俺に感謝しろよw」
スネ夫「もう!ジャイアンは関係ないじゃないか!」
5 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 15:56:15.01 ID:Knbu7HmuP
--------その日の夜
のび母「いけません!!」
のび太「えぇ!?何で!?」
のび母「何で!?じゃありません!!夏休みの宿題も終わってないのに
泊りがけで遊びなんてママは絶対に許しません!!」
のび太「そんな~。オーベロン号だよ?ママも知ってるでしょ?
あんな凄い船に乗れる機会なんてこれが最初で最後かもしれないのに~」
のび母「どうしても遊びにいきたいのなら、ちゃんと明後日までに
宿題を終わらせなさい!!」
--------次の日(8月28日)
ジャイアン「なに!?宿題が終わらないと行けない!?ふざけんなー!!
意地でも来週までに終わらせろ!!でないと分かってんだろうな!!?」
のび太「そ、そんな事言っても・・・あの大量の宿題を1日でなんて無理だよ」
ジャイアン「うるせー!!やれったらやれー!!」
のび太「うわああああ」
ガンッ、ガンッ、バキッ
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 15:56:39.65 ID:3TaaCOqDP
オチがわかる!
9 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 15:57:12.93 ID:jWbH/+Q20
-------のび太宅
のび太「たらいま~」ドテッ
ドラえもん「あらら、また酷くやられたね」
のび太「来週までに宿題を終わらせなかったら殺されるよ~」
ドラえもん「こうなったら、死ぬ気で勉強するしかないね」
のび太「うぅ~~」
-----
--
-
(のび太はそれからドラえもんの手をかりながら
一生懸命勉強した・・・そして翌日、8月29日)
のび太「駄目だーー」ドテッ
ドラえもん「あ、あんなに頑張ったのに半分しか終わらないなんて」
ピンポーーーン
スネ夫「のーびーたーくん!」
10 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 15:58:39.97 ID:jWbH/+Q20
のび太「わっ!!スネ夫が来た!!どうしようドラえもん!?」
ドラえもん「あれだけ頑張って終わらなかったんだ、もうしょうがないよ。
素直に僕らは行けないって謝るしかない」
のび太「そんな~!ジャイアンに殺されちゃうよ~」
のび母「のびちゃん、何をやってるの?スネ夫さん来てるわよ?」
ドラえもん「僕も一緒に謝るから、行こう?」
のび太「うぅ・・・」
のび母「ふー、全く・・・宿題はどこまで終わったの?」
ドラえもん「え・・・・えっと、7割くらいまでです」
のび母「7割?本当に!?」ギロッ
ドラえもん「え・・・・え~と6割くらいだったかな~ドゥフフフフ」
のび母「はー、まぁいいわ。昨日は張ってたみたいだし
特別に許してあげる」
のび太「ゆ、許すって・・・・じゃあ遊びに行っていいの!?」
のび母「ただし!!ちゃんと二学期までに残りを終わらせる事!!いいわね!?」
のび太「えぇ!?後4日しかないじゃない!?
それじゃ船の中でも勉強しろって言うの?そりゃないよ~」
11 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 15:59:20.90 ID:jWbH/+Q20
のび母「何か言った!?」ギロッ
ドラえもん「ドゥフフフフフ、分かりました!さ、行こうのび太くん!」
のび太「う~」
のび母「ちゃんと勉強するのよー!!」
バタンッ
スネ夫「もう、遅いじゃないか!でも出てくるって事は宿題は終わったんだね」
のび太「それがまだなんだ。船の中で勉強しろって・・・・」
スネ夫「えぇ!?あの豪華客船の中で!?」
ドラえもん「あれ?スネ夫くん、ジャイアンは?」
スネ夫「それが聞いてくれよ!!」
---------ジャイアン宅
ジャイアン「も~頼むよ母ちゃん!!」
ジャイ母「駄目だって言ってんだろ!!宿題もロクに終わってないのに!
ウダウダ言う暇があったら勉強しな!!」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 15:59:43.42 ID:4bPotdol0
そういう漫画あったような気がするんだけど
14 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:00:17.72 ID:jWbH/+Q20
スネ夫「ジャイアン、のび太達連れてきたよ!」
ジャイアン「おぉ心の友よ!お前達も母ちゃんを説得してくれ」
ジャイ母「何が説得だい!諦めて勉強しな!」
ドラえもん「あ、あの・・・実はのび太くんも宿題はまだなんです。
ですので残り4日間、みんなを一緒に船の中で勉強させようと思いまして・・・」
ジャイ母「勉強なら何も船の中じゃなくても出来るじゃないか!」
ドラえもん「え・・・えぇ、それはそうなんですけど・・・」
ジャイ母「ふぅ、まぁいいわ。ドラちゃんがそう言うなら許可してあげる」
ジャイアン「えぇ!?本当に良いのか母ちゃん!?」
ジャイ母「その代わり、ちゃんと船の中で勉強すんだよ!!
二学期までに全部終わってなかったら承知しないからね!!」
ジャイアン「わ・・・・分かったよも~」
ドラえもん「よし、じゃあ行こう!」
ジャイ母「ドラちゃん、剛の事ちゃんと監督してちょうだいね」
ドラえもん「は、はい!勿論です」
スネ夫「みんな早くしないと出航時間に間に合わなくなるぞ!」
15 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:01:29.13 ID:jWbH/+Q20
のび太「出航時間って何時だったっけ?」
スネ夫「前に12時って言っただろ!!」
ジャイアン「それで、今何時なんだ?」
スネ夫「もう10時だよ!急がないと!」
のび太「ねぇ、スネ夫。その時計針動いてないよ?」
スネ夫「なに!?わっ、本当だ!!」
ジャイアン「えぇ!?じゃあ本当は今何時なんだよ!?」
ドラえもん「『普通の時計ー!』えーと、只今11時20分」
のび太「じゅ、11時20分!?それじゃもう12時までに行くのは無理だよー」
ジャイアン「おいスネ夫!!お前の時計が壊れてるばっかりに
みんな間に合わなくなっちゃったじゃねーか!!」
スネ夫「元はといえばジャイアンが宿題をやってなかったのが原因じゃないか!」
ジャイアン「うるせーー!!」ゴツンッ
スネ夫「イテッ!!」
ドラえもん「は~、みんな何か忘れてない?」
16 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:02:46.53 ID:jWbH/+Q20
のび太「忘れてるって、何を?」
ドラえもん「あのね~、僕は22世紀のロボットですよ!!」
スネ夫「あっ、そうか!どこでもドアを使えばいいのか!」
ジャイアン「そういえばそうだな。コロッと忘れてたぜ」
ドラえもん「全く君達は・・・・ブツブツ・・・『どこでもドアー!』」ドスンッ
のび太「はー助かった!これなら出航に間に合うね」
ドラえもん「一応聞いておくけど、みんな忘れ物はないね?」
のび&スネ&ジャイ「ないでーす!」
ドラえもん「では行きましょう!!いざ、東京湾!オーベロン号へ」ガチャッ
-----------
-------
---
------何かがおかしい
キョンはふとそう思った。現在彼は豪華客船オーベロン号船内にある個室にいる
目の前には同じSOS団の団員である古泉がいる
キョン「はぁ~~~」
古泉「おや、随分大きな溜息ですね。何か嫌な事でも?」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 16:02:56.71 ID:qjaBpcfV0
そういえばしずかちゃんがいないな
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 16:03:19.26 ID:1sXBegq7O
ドラえもんの道具じゃ神の奇跡レベルの変更力は止められないよな
道具自体無効化されそうだ
19 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:03:27.29 ID:Knbu7HmuP
キョン「溜息も出るさ、夏休みもいよいよ終わりだって時に急にこれだ。
こちとら宿題も終わってないってのに、勘弁してほしいぜ」
古泉「まぁ、確かに急なことではありましたね。涼宮さんから電話がかかってきたのが27日で
僕達が神戸港を出港したのが28日。流石に準備に手惑いましたよ」
キョン「急に電話してきて『明日から31日まで豪華客船で遊ぶわよ!』だもんな~。
商店街のくじ引きで5枚もチケット当てちまうなんて、どうなってんだかなあいつは」
古泉「涼宮さんがそう願ったからこそ、そのような奇跡的な芸当が出来たのでしょう。
恐らく彼女はあのまま夏休みが終了する事が嫌だったのでしょう」
キョン「夏休みに入ったと同時にお前の知り合いの別荘で充分楽しんだじゃないか。
他に何が物足りないっていうんだあの女は?」
古泉「さあ。それが分かるのは、恐らく涼宮さん本人だけだと思いますよ」
ピンポンパンポーン
--間もなく東京湾に到着致します。間もなく東京湾に到着します
キョン「ようやく折り返し地点か」
古泉「帰路もこのまま何事もなければいいのですが・・・」
キョン「それは無理な話だな。ハルヒの奴がいる限り必ず何かは起こる」
ガチャッ
ハルヒ「やっほーーーーーー!!!」
21 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:06:23.81 ID:Knbu7HmuP
キョン「噂をすればだ」
古泉「あはは・・・」
ハルヒ「何よあんた?私の噂してたの?」
キョン「まぁな。偉大な団長様のお陰でこんな豪華客船に乗るとこが出来て
光栄だって事を古泉と二人で話してたところだ。」
ハルヒ「あらそう♪それより二人とも、外に行くわよ!」
キョン「外?東京見物でもする気か?残念だがこの船はそう長く停泊しないぞ」
ハルヒ「違うわよ!東京湾からも大勢の人が乗船するのよ!?
その中に宇宙人や未来人がいるかもしれないじゃない!」
キョン「お前はこんな所に来てまで不思議探しをするつもりか・・・」
ハルヒ「当たり前じゃない!兵庫にはいなくても東京にはいるかもしれないのよ!?
むしろ人口が多い分東京の方が不思議な奴がいる確率は高いと思うわ!」
キョン「そういう確率が人口の多さに比例するとは初耳だが」
ハルヒ「ごちゃごちゃ言わないでさっさと行くわよ!もしかしたら宇宙人や未来人以上の
もっと凄いのが乗り込んでくるかもしれないわよ!!いえ、きっとそうだわ!!」
キョン「はぁ~~、もっと凄いのってのは具体的にどんな奴なんだ?」
ハルヒ「そうね~・・・・・・未来から来たネコ型ロボットってのはどう!?」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 16:07:18.23 ID:1sXBegq7O
ドラえもん程ハルヒからみたら分かりやすい未来人?も居ないなw
現代じゃ有り得ないもん
23 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:07:33.15 ID:Knbu7HmuP
>>12 やっぱり先にそういうのありましたか。
すいません、パクったつもりではないです。
ちなみにしずかちゃんは絡ませ方が分からなかった為今回も外しました
24 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:08:13.42 ID:jWbH/+Q20
キョン「いや、どう?って言われてもな・・・・」
ハルヒ「いいから早く来なさい!先に行ってるわよ!」
バタンッ
キョン「全く台風のような女だ・・・」
古泉「・・・・・・・・・」
キョン「ん?どうした古泉?」
古泉「あ、いえ・・・・少々気になることがありましてね・・・」
キョン「気になる事?」
古泉「大した事ではありませんよ。恐らく僕の勘違いだと思います」
キョン「そうかい。それじゃ行くぞ、あんまり団長様を待たせると後が面倒だからな」
古泉「はは、そうですね」
--------東京湾
のび太「うわ~~~~~~!」
ジャイアン「すげー・・・・俺達本当にこれに乗れるのかよ?」
ドラえもん「いや~凄い!なんて大きな船なんだ・・・・」
27 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:11:27.41 ID:jWbH/+Q20
スネ夫「ハハ、この程度で驚いてちゃ駄目だよ!中はもっと凄いんだから」
ジャイアン「ところでスネ夫、東京湾を出航したら次は何処へ行くんだ?」
スネ夫「ここを出たら終着点の神戸港までノンストップだよ」
のび太「神戸港!?じゃあ僕らは神戸からどうやって帰るのさ?」
ドラえもん「どこでもドアがあるでしょ!」
のび太「あ、そうだった」
スネ夫「今日が29日で神戸港到着は31日だから僕らは二泊三日さ」
のび太「二泊三日!?そんなに遊べるなんて嬉しいなー!!」
ドラえもん「のび太くん!!忘れてるの?遊ぶだけじゃなくて宿題を終わらせないと!!」
のび太「わ、分かってるよ~」
ジャイアン「嫌な事思い出させんなよな~」
ドラえもん「僕は二人を監督するように頼まれてるんだ!絶対にやってもらうからね!」
のび太「分かってるったら~」
スネ夫「さ、早く船に乗ろうよ!もうすぐ出航だよ!」
28 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:12:08.69 ID:jWbH/+Q20
------その頃ハルヒ達は外に出て不思議探しを実行していた
ハルヒ「いいことみくるちゃん!少しでも怪しい奴がいたらすぐに私に言うのよ!」
みくる「は、はぁ~い」
ハルヒ「有希もいいわね?」
長門「・・・」コクッ
キョン「はぁ、やっとここに来れたか」
ハルヒ「遅いわよキョン、古泉くん!!」
古泉「すいません、未だにこの船の大きさに慣れないもので。
ここに来る途中道に迷ってしまいました」
ハルヒ「大きいって言っても所詮船じゃない。私はもう慣れたわ」
キョン「昨日朝比奈さんを連れまわして一日中船の中を探検してたんだろ?
そりゃまぁ慣れるだろうよ」
ハルヒ「結構いろいろな施設があったわよ!ボーリング場やカラオケ、カジノに
プール、あとパターゴルフ場やバッティングセンターまであったわ!」
キョン「全てを今日明日中に回るのは無理だな。どれかに絞ろう」
ハルヒ「はぁ?何言ってんのよアンタ?全部回るに決まってるじゃない!」
キョン「・・・・・全部だと?」
30 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:12:49.13 ID:jWbH/+Q20
ハルヒ「当たり前じゃない!全部回ってこの船を満喫するまで、
私は絶対に船を下りないわよ!」
キョン「(お前が満喫しようがしまいが、神戸港に着いた時点で強制的に
下ろされることになるんだが・・・)」
ハルヒ「そんな事よりさっさとアンタも探しなさいよ!」
キョン「はっ、ネコ型ロボットをか?んなもんいるわけないだろ」
ハルヒ「いいえ、きっといるわ!私には分かるの!」
キョン「万が一いたとしても、俺はそんな奇妙なもんと関わりたくないね」
ハルヒ「いたわ!!」
キョン「なに!?」
ハルヒ「ほらほらあれ!!あの青くて丸い奴!!あれってネコっぽくないかしら?」
キョン「いや、ネコというよりは寧ろタヌキに近いと思うが(というかそもそもあれは何だ?)」
ハルヒ「この際タヌキ型ロボットでもいいわ!早速捕まえに行きましょう!
行くわよみくるちゃん!」ダッタッタッタ
キョン「あっ、おいハルヒ!」
古泉「ちょっと待ってください!」
キョン「何だ!?今はあの馬鹿女の暴走を止めないと」
31 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:14:08.79 ID:Knbu7HmuP
古泉「その前に確認しなければならないことがあります。
長門さん、あの青いのは人間ですか?」
長門「・・・・・・人間ではない」
キョン「なに!?まさか本当にロボットって言うんじゃないだろうな?」
長門「・・・・・そう」
キョン「なっ・・・・・・」
古泉「ネコ型かどうかはさておき、ロボットという事は確かなようですね。
恐らく僕や朝比奈さんや長門さん同様、涼宮さんが望んだからこそ
現れた存在と言えるでしょう」
キョン「なんてこった・・・」
古泉「問題は、涼宮さんがそれを認識してしまってる事です」
キョン「どういうことだ?」
古泉「僕や長門さんや朝比奈さんは、涼宮さんが望んでいる超能力者であり宇宙人であり
未来人ですが、涼宮さんはそれを知りません。ただの人間だと思っています。ところが今回は・・・」
キョン「おもいっきりロボットだって事を認識しちまってるか・・・。まぁ誰が見ても人間には見えないしな」
古泉「ええ、これはかなり危険です。涼宮さんの望んだ事が実際に実現されている事を
彼女が認識してしまったら、この世界がどうなってしまうか想像も出来ません」
34 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:15:23.08 ID:jWbH/+Q20
古泉「涼宮さんはあれで常識的な考え方の持ち主です。表では不思議な出来事を求めていても
同時に頭の何処かでそんな事あるわけが無いという考えを持っている」
キョン「そこに関しては議論の余地がある」
古泉「しかし、このままネコ型ロボットなる物が本当に存在すると認識してしまったら
涼宮さんの中にある常識的な部分が欠落し、より多くの不思議を求めることになるでしょう
そうなったら、大規模な世界改変が起きる可能性もあります。」
キョン「何であいつはこうも毎回トラブルを呼び込むのかね」
古泉「とにかく、このままあのロボットと涼宮さんを接触させるのは危険です!
我々で何とか誤魔化しましょう!」
キョン「誤魔化すったってな~。アドリブで何とかなるようなもんでもないぞ?」
古泉「それでも何とかするしかありません。とにかく急ぎましょう」
キョン「長門はどうする?」
長門「・・・・・いい」
キョン「そうか、じゃあお前はここで待っててくれ」
長門「・・・・・」コクッ
36 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:17:19.24 ID:jWbH/+Q20
------オーベロン号中央エントランス
のび太「うわー中も凄い綺麗だねー」
ドラえもん「本当、まるで高級ホテルだ」
スネ夫「この先に中央ホールがあるらしい!
そこの受付で部屋を割り振られるらしいよ」
ジャイアン「早く行こうぜー!」
ハルヒ「見つけたー!!」ガバッ
(ハルヒはドラえもんに抱きついた)
ドラえもん「うわっ!何だ何だ!?」
ハルヒ「遂に捕まえたわよ!!みくるちゃん、あなたも手伝いなさい!」
みくる「ふぁ、ふぁ~い」ヘナヘナ
ハルヒ「さぁ、大人しく私の所へ来なさい!」
のび太「な、何言ってるんだよ~!ドラえもんから離れろ!」
ハルヒ「へー、あなたドラえもんって言うの。なかなか可愛い名前じゃない」
ドラえもん「そ、それはどうも・・・・あの~、僕に何の御用でしょうか?」
37 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:18:02.30 ID:Knbu7HmuP
ハルヒ「ふふーん♪隠してるつもりかもしれないけど私の目は誤魔化せないわ!
あなた、ネコ型ロボットでしょ?面白いから私と一緒に遊びましょう!」
ドラえもん「・・・・あなたは僕をネコ型だと思うんですか?」
ハルヒ「勿論よ!他に何に見えるって言うのよ?」
ドラえもん「うわ~ん(涙)いつもいつもタヌキと間違われるのに、一発でネコだって
分かってくれる人がいてくれた!うわ~ん(涙)」
ハルヒ「安心しなさい!私にはどう見てもネコにしか見えないわ!もっと自信を持ちなさい」
ドラえもん「ありがとうございますぅ~(涙)」
のび太「ドラえもん、泣いてる場合じゃないだろ!」
ハルヒ「一応確認するけどドラえもん、あなたロボットよね?人間じゃないわよね?」
ドラえもん「は、はい!僕は未来からきたネ」
みくる「ふぁ~~~~~~~~~!!!」
ドラえもん「わっ!ビックリした!」
ハルヒ「もうみくるちゃん、今大事な事聞いてるんだから静かにして!で、何だって?」
みくる「あわわわ・・・・」
ドラえもん「僕は未来から来た」
38 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:19:31.32 ID:Knbu7HmuP
キョン「未来から来た設定のマスコットキャラクターだ」
ドラえもん「・・・・えぇ?」
ハルヒ「キョン!?マスコットキャラクターって何の事よ!?」
古泉「どうやら彼はこの船のマスコットキャラクターのようですよ。
先程受け付けの方がそう言ってました」
ハルヒ「はぁ!?じゃあ何?これは着ぐるみだって言うの?」
キョン「そりゃそうだろ。お前は本当にロボットだと思ってたのか?現代の科学で
こんな器用に動いて喋れるロボットなんて作れるはずないだろ?」
ハルヒ「未来から来たロボットかもしれないじゃない?」
キョン「何でもかんでも無理矢理自分の解釈に合うような考え方をするな。
こいつはこの船のマスコットだ。船員の人がそう言ったんだから間違いない!」
のび太「ドラえもんがマスコット?」
ジャイアン「スネ夫、マスカットって何だ?」
スネ夫「ジャイアン、マスカットじゃなくてマスコット!
イベントとかのシンボルみたいなもんだよ」
ドラえもん「失礼な!!僕はマスコットなんかじゃ」
(その時古泉がアイコンタクトをしながら首を横に振っているのを見て
ドラえもんは言おうとしていた事を途中で止めた)
39 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:20:41.65 ID:Knbu7HmuP
ハルヒ「ちょっと、何で途中で止めるのよ!?最後まで言いなさい!あなたはロボットよね?」
古泉「・・・・・」(古泉のアイコンタクトは続く)
ドラえもん「・・・・いいえ、僕はこの船のマスコットキャラクターのドラえもんです!」
スネ夫「えぇ!?」
のび太「な、何言ってるんだよドラえもん!?」
ジャイアン「遂にドラえもんが壊れたぞ!」
ドラえもん「みんな静かに、きっと事情があるんだろうから
ここはあの人達に話を合わせて!」
(ドラえもんはハルヒに聞こえないよう小声で三人へと話す)
ハルヒ「な~んだ、つまらないわ。今回は本当にやったと思ったのに・・・・」
みくる「ふぅ~」ホッ
キョン「だから言っただろう。まぁ気にするな、これ程精巧な着ぐるみなら
間違えてもおかしくはない」
ハルヒ「ねぇ、中の人顔見せてくれない?」
キョン「急に何を言い出すんだお前は?」
ハルヒ「だってこんなに小さいのよ?中に入ってる人は間違いなく子供じゃない!
労働基準法に違反してるわ!雇い主を訴えましょう!さ、早く出てきなさい!」
40 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:21:15.77 ID:jWbH/+Q20
(ハルヒはドラえもんを掴んで引っ張り出した)
ドラえもん「イタタタタタタ!!!」
ハルヒ「おっかしいわね~、全然取れないわよこの着ぐるみ!」
キョン「止めろこのアホ!」ビシッ
ハルヒ「イタッ!ちょっとキョン、邪魔しないでよ!!」
キョン「周りをよく見ろ、子供達がいるじゃないか。お前は彼らの目の前で
ドラえもんの着ぐるみを引っぺがすつもりか?」
ハルヒ「・・・・」
キョン「中の人なんていない。ドラえもんはドラえもんだ。
大人なら、子供達の夢を壊すようなことは勿論しないよな?」
ハルヒ「フン、当たり前じゃない!まぁいいわ、せっかく知り合ったんだし
今日からあなた達をSOS団の仮団員にしてあげるわ♪」
のび太「何ですか、そのエスオーエス団って?」
ハルヒ「世界を大いに盛り上げる為の涼宮ハルヒの団!それがSOS団よ!
仮とは言え入団できる事を誇りに思いなさい!」
スネ夫「冗談じゃないよ!そんなおかしな団に付き合ってる暇はないんだ!
僕らは僕らで自由にこの船を満喫させてもらうからね!」
ジャイアン「そうだそうだ!」
42 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:22:32.51 ID:jWbH/+Q20
ハルヒ「仮団員が団長様に意見するなんて500万年早いわ!
私の言う通りにしなさい!」
ジャイアン「へ、嫌なこった!」
スネ夫「だいたい、その何とかって団に入って僕らに何のメリットがるのさ!?」
ハルヒ「あくまで逆らうつもりね。いいわ、じゃあそこの大きい君!私と腕相撲しましょ」
ジャイアン「腕相撲?」
ハルヒ「そ、私が負けたらアンタ達は自由。私が勝ったら有無言わずSOS団に入ってもらうわよ」
ジャイアン「おもしれぇ!年上だからって俺が女の子に負けるわけがねー!」
スネ夫「ハハ!ジャイアン、ケチョンケチョンにしてやりなよw」
ハルヒ「決まりね!古泉くん、審判やって!」
古泉「分かりました」
キョン「(まずい展開になってきたな・・・)」
古泉「それでは両者右腕をこのテーブルに乗せてください」
ギュウッ
古泉「では用意はいいですか?いきますよ。レディー・・・・・ゴー!!」
43 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:23:44.08 ID:jWbH/+Q20
バターーーーンッ!!!!
(勝負は開始の合図と共に一瞬でついた)
キョン「(やっぱりこうなったか・・・)」
ハルヒ「ふふーん♪私の勝ちね♪」
ジャイアン「つ、強い・・・・・」
スネ夫「はー、ジャイアンが負けた」
のび太「信じられない!」
ハルヒ「約束は守ってもらうわよ!今日からあなた達はSOS団の仮団員!
神戸港到着まで私と一緒に遊ぶの!いいわね?」
ジャイアン「お、男に二言はないぜ」
ハルヒ「随分潔いじゃない!それじゃみんなさっさと受付を済ませて
部屋に荷物を置いてきちゃいなさい!それが終わったら中央ホールに集合!いいわね?」
のび太「わ、分かりました」
ジャイアン「分かった」
スネ夫「も~、何でこうなるんだ!」
44 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:24:33.93 ID:jWbH/+Q20
ハルヒ「ところでキョン、有希は?」
キョン「あいつならまださっきまで俺達がいた所にいるぞ」
ハルヒ「そう、じゃあ私は有希を呼んでくるから!みんな早く準備しなさいよね!」
(ハルヒは長門の元へと向かった)
キョン「はぁ~~~」
古泉「何とか誤魔化せましたね」
みくる「よかったですぅ~、あのままだったらきっと大変な事になってました!」
ドラえもん「あの~」
キョン「さっきは悪かったな。ああするしか無かったんだ。許してくれ」
ドラえもん「それは別にいいんですが、その・・・」
古泉「詳しい説明をしますので、部屋に荷物を置いたら待ち合わせ場所に行く前に
僕の部屋に来てくれませんか?僕の部屋は6階のBエリアにある589号室です」
ドラえもん「分かりました!それじゃみんな行こう!」
(ドラえもん達は中央ホールへと向かった)
キョン「これから先どうなる事やら・・・・」
古泉「涼宮さんが絡んでる以上、何事も無くというのはあなたの言う通りありえないようですね」
45 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:25:28.55 ID:jWbH/+Q20
-------古泉の部屋
コンコンッ
古泉「どうぞ」
ガチャッ
ドラえもん「お邪魔します」
のび太「お邪魔しまーす」
古泉「お待ちしてましたよ。どうぞ、適当な所にかけてください」
スネ夫「僕らの部屋とあんまり変わらないね」
ジャイアン「何処も同じような作りなんだろ」
ドラえもん「それでは説明をお願いします。どうしてあの人に嘘をついたんですか?」
古泉「その説明をするにはまず、涼宮さんや僕についての説明をしなければなりません」
ドラえもん「お願いします」
古泉「では端的に説明しましょう。僕は超能力者です」
のび太「えぇ!?」
ジャイアン「超能力者?」
46 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:26:26.80 ID:jWbH/+Q20
古泉「そしてそこに立っている朝比奈さんは未来人。もう一人別の所には宇宙人もいます」
ドラえもん「未来人に宇宙人・・・・」
のび太「急にそんな事言われても信じられないよ!」
スネ夫「そうだそうだ!本当に超能力者だって言うなら、何か証拠見せてよ!」
古泉「残念ながら、通常僕には何の力もありません。僕が特殊な力を発揮するのは
ある条件下にある時だけなんです」
ドラえもん「それで、そっちの人は何なんですか?」
キョン「ん?俺か?俺は普通の人間だ」
古泉「えぇ、彼は普通の人間です。そして先程まで一緒にいた涼宮さんなんですが・・・
彼女には不思議な力があります」
ドラえもん「何ですかその力っていうのは?」
古泉「涼宮さんには、自分の願望を現実に反映させる事が出来るんです」
ドラえもん「どういう意味ですか?」
古泉「例えば、涼宮さんが宇宙人や未来人、超能力者と一緒に遊びたいと願えば、
そこに僕や朝比奈さんが集まり、ネコ型ロボットと遊びたいと思えば、今回のように
ドラえもんさんがこの船に乗ってきたりする。これらの事に涼宮さん本人は無自覚ですがね」
ドラえもん「僕がこの船に乗ったのは涼宮さんの力が原因だって事ですか?」
47 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:27:26.94 ID:jWbH/+Q20
古泉「それどころかあなたの存在自体、涼宮さんが願ったからこそ
この世に誕生したという可能性もあります」
のび太「そんなのおかしいよ!ドラえもんはず~と僕と一緒にいたんだ!」
古泉「始めからそういった記憶を植えつけられているという可能性もあります。
極端な話をすると、この世界自体が昨日出来た可能性だってあるんです。
一人一人にそれまでの記憶を持たされた形で」
スネ夫「そ、そんな事あるわけないだろ!」
古泉「僕は昔まで普通の人間でした。ある日を境に急に自分が超能力者だという事に
気づいたのです。恐らくこれは、その時に涼宮さんが超能力者の存在を願ったからだと思われます。
もっとも、それに僕が選ばれたのは全くの偶然でしょうが」
のび太「それじゃまるで神様じゃないですか?」
古泉「そう、我々・・・・と言ってもここにいる方々ではなく僕と同じ超能力者で結成されている
機関という組織では、涼宮さんを『神』であるという考え方をとっています」
ジャイアン「えぇ!?じゃあ本当にあの人は神様なんですか?」
キョン「あまりこいつの言う事を信用しちゃいかんぞ。あいつが特殊な能力を持っている
という辺りはその通りだが、神だなんて思ってるのはその機関の連中だけだ」
古泉「仰るとおりです。涼宮さんが何者であるかという考え方に関しては、未来人、超能力者
宇宙人、それぞれ全く別の考え方を持っています。少々持論を押し付けがましく展開しすぎましたね」
48 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:28:21.80 ID:jWbH/+Q20
のび太「ドラえもん、この話信用できるの?」
ドラえもん「う~~ん」
みくる「あのぉ~、ドラえもんさんって22世紀から来たロボットさんですよね?」
ドラえもん「はい、そうですけど。どうして分かったんですか?」
みくる「さっき古泉くんが言ったとおり、私も未来から来ましたから。
と言ってもドラえもんさんよりももうちょっと先の未来からですけど」
ドラえもん「22世紀よりも先の未来!?」
みくる「22世紀ならタイムマシンもあるし、きっと分かると思いますけど
今から約三年前の○月○日に大規模な時間振動があったのはご存知ですか?」
ドラえもん「三年前って事は○○年ですよね。その年の○月○日・・・・
あっ!思い出した、確かロボット学校に通ってる時歴史の授業で習った!」
古泉「僕はその時間変動と同時に自分が超能力者である事に気づきました。
いや、正確には超能力者である事にされたと言うべきでしょうか。
そしてその時間振動の中心にいたのが涼宮さんです。」
ドラえもん「22世紀ではまだその時間振動が何だったのかや、誰によって引き起こされた
ものなのかどうかまでは分かってませんよ?」
古泉「恐らく一般の方々が理解するにはもう少し時間がいるのでしょう。
朝比奈さんは先程言った通りドラえもんさんよりも先の未来から来たそうですし。
僕らががそれを認識できるのは・・・・何故でしょうね。不思議な事に超能力者だと気づいた時から
これは涼宮ハルヒという人物による仕業だということが頭に入っていました」
51 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:29:28.21 ID:Knbu7HmuP
古泉「いかがでしょう?これまでに話した事を信じていただけますでしょうか?」
みくる「信じてください。でないと・・・・困りますぅ~」
ドラえもん「分かりました、信じます。」
古泉「ありがとうございます」
キョン「いくらなんでも物分り良すぎないか?俺は諸々信じるのにかなり時間がかかったぞ?」
古泉「彼は未来のロボットですからね。時間振動という一般の人間には決して
知りえない情報が我々の口から出た以上、それだけで信じる事が出来るんですよ」
スネ夫「信じられない・・・・あの凶暴な女の子が神様だなんて」
ジャイアン「どうりで強いわけだぜ・・・」
キョン「おいそこ、古泉に毒されすぎだぞ」
古泉「そこで、ここからが本題なのですが・・・この船に乗っている間
我々に協力してくれませんか?」
ドラえもん「協力って具体的に何をすればいいんですか?」
古泉「簡単な事です。先程まで同様、ドラえもんさんにはあくまでこの船の
マスコットキャラクターを演じてもらいたいのです」
ドラえもん「それは別に構いませんけど・・・何でですか?」
52 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:30:47.12 ID:Knbu7HmuP
古泉「我々は主義主張さえ違えど、涼宮さんに自分の力を認識させてはいけない
という点においては考えが同じなのです。ですから、ドラえもんさんをネコ型ロボットだと
彼女に認識させるわけにはいきません。だから誤魔化す必要があるんです。」
スネ夫「もしあの人が自分の力の事を認識しちゃったらどうなるの?」
古泉「これまでに無い巨大な時間振動と共に、この世界全体を改変してしまう
恐れがあります。我々としてはそれだけは何とか避けたいのです」
のび太「せ、世界を改変?」
古泉「ですから、どうかご協力をお願いしたいのですが」
スネ夫「ドラえもん、協力しようよ!」
のび太「そうだよ、世界を改変されたら僕達消えちゃうかもしれないよ!」
ドラえもん「そうだね。分かりました、協力します!」
古泉「ありがとうございます」
キョン「ようやく話がついたな。じゃ、そろそろ中央ホールへ行くか。
あんまり待たせてまた閉鎖空間でも出されたら敵わんからな」
古泉「ですね」
ドラえもん「閉鎖空間?」
古泉「涼宮さんの精神状態が不安定になると現れる空間の事です。
僕が超能力を使える唯一の空間でもあります」
53 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:31:22.39 ID:jWbH/+Q20
古泉「そこでお願いがあるのですが、極力涼宮さんの機嫌を損なうような
行動や言動は控えてもらえないでしょうか?特にそちらの御二人は・・・」
ジャイアン「その何とか空間ってのが現れるからですか?」
古泉「えぇ。よろしくお願いします」
スネ夫「神様かもしれない相手に口答えなんて出来ないよ。ね、ジャイアン?」
ジャイアン「それにあの人強いしな~」
古泉「ご協力感謝します」
キョン「おい、いい加減いくぞ!本当に閉鎖空間が出現しちまう」
古泉「そうですね、では行きましょう。」
ガチャッ
のび太「は~、またとんでもない事件に巻き込まれちゃったねドラえもん」
ドラえもん「う~~ん」
のび太「どうしたのさ急に唸りだして」
ドラえもん「いや、前にも何か似たような事があったような無かったような・・・」
のび太「あれ?そう言われるとなんだか僕もそんな気がしてきた」
ドラえもん「ま、何かの気のせいだと思う。気にせず早く行こう」
54 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:32:13.26 ID:jWbH/+Q20
-----------中央ホール
ハルヒ「あっ!やっと来たわねアンタ達!いったい何をしてたのよ!!」
キョン「ちょっくら野暮用でな」
ハルヒ「何が野暮用よ!下っ端団員がそれでいいと思ってるの?
罰として今日の夜ご飯はキョン、アンタが全員分奢りなさい!」
キョン「なっ・・・全員分ってこいつらも含めてか!?」
ハルヒ「当たり前じゃない。この子達も仮とはいえもう立派なSOS団の団員なのよ?」
キョン「orz」
ハルヒ「それじゃみんな、まずは自己紹介から始めましょう!
そこでうな垂れてるのがキョン!そして私はこのSOS団の団長涼宮ハルヒよ、よろしくね♪」
古泉「古泉一樹です。よろしくお願いします」
みくる「朝比奈みくるです。仲良くしてくださいね♪」
長門「・・・・・・・長門有希」
ドラえもん「(この人が宇宙人か)」
のび太「僕、野比のび太です!」
ジャイアン「剛田たけし!ジャイアンと呼んでくれ!」
55 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:33:08.45 ID:jWbH/+Q20
スネ夫「骨川スネ夫です」
ドラえもん「僕ドラえもんです!」
ハルヒ「あら、ドラえもんはずっとその着ぐるみを着たままでいるの?」
ドラえもん「え!?えぇ、まぁ」
キョン「船に乗っている以上、寝る時以外は常に着ていろと言われてるそうだ」
ハルヒ「随分徹底してるのね。流石はオーベロン号といったところかしらね」
キョン「で、これから何をしようっていうんだお前は?」
ハルヒ「ふふーん♪これを見なさい!」バンッ
(ハルヒは持っていたチラシのようなものをキョン達に見せた)
キョン「オーベロン号主催、第3回グループ対抗超人選手権?」
ハルヒ「そっ♪どう?面白そうでしょ?」
キョン「まさかこれに参加しようというつもりじゃないだろうな?」
ハルヒ「勿論そのつもりよ!もう参加登録してきちゃったし」
キョン「なに!?」
ハルヒ「SOS団チームは9名で登録してきたわ!総合優勝賞金はなんと1000万円よ!」
56 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:34:06.52 ID:jWbH/+Q20
スネ夫「えぇ!?」
ジャイアン「い、1000万円!?」
ハルヒ「そう、だからアンタ達もやる気を出しなさい!絶対に優勝するの!」
ジャイアン「おもしれ~!やってやろうじゃね~か!な、スネ夫!」
スネ夫「オッケー!」
ハルヒ「いいわ、その意気よ!」
のび太「ドラえもん、優勝したらママに高価なプレゼントが買えるね!」
ドラえもん「うん!頑張ろうのび太くん!」
ハルヒ「安心しなさい!この私がいる限りもう優勝は確約されてるようなものなの!
今の内に1000万の使い道を決めておくといいわ♪」
キョン「(どこからそんな根拠のない自信が出てくるんだこいつは・・・)」
古泉「ところで、チーム対抗というのは分かりましたが、どのような競技で
競い合うのですか?」
キョン「ここに詳しく書いてあるぞ」
57 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:35:20.22 ID:jWbH/+Q20
【競技種目】
・ポーカー(4階カジノルーム)午前中
・カラオケ(6階カラオケルーム)午前中
・射的(5階射的ルーム)午後
・ホームラン競争(5階バッティングセンター)午後
・水泳100m自由形(8階競技用プール)午前中
・パターゴルフ(11階ブリッジ)午後
・クイズ(中央ホール)午後
古泉「なるほど、全7種目ですか・・・結構多いですね」
キョン「中にはこれで何を競うんだってツッコミを入れたくなるようなやつもあるな」
古泉「カラオケの事ですか?詳細によると、どうやら音楽事務所の人間が採点をし
最も得点の高かった者を優勝とするシステムのようです。割と単純ですね」
ジャイアン「音楽事務所!?じゃあ俺それに参加しまーーす!!」
ドラ&のび&スネ「えぇ!!?」
ハルヒ「あら、ジャイアンは歌に自信があるの?」
ジャイアン「勿論です!こっちは任せてください!!」
ハルヒ「いいわ!じゃあカラオケ大会はジャイアンで決まりね!」
スネ夫「い、いや・・・・それは止めといた方が・・・」
58 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:36:11.65 ID:jWbH/+Q20
のび太「優勝どころか最下位に・・・」
ジャイアン「何か文句あんのかぁ!?」
のび&スネ「うぅ、無い」
ハルヒ「でもまぁ一人だけってのも心配ね。みくるちゃん、あなたも参加しなさい」
みくる「ふぇ~!?わ、私がですか!?」
ハルヒ「そっ♪その美貌と美声で審査員をメロメロにしちゃいなさい♪」
みくる「わ、私人前で歌なんか歌えませ~ん」
ハルヒ「大丈夫よ!みくるちゃんボイスならきっといい線行くと思うわ!頑張りなさい!」
みくる「ふぇ~・・・・」
ハルヒ「あと何か、これは自分がやるんだってのがあるなら言ってちょうだい!」
のび太「じゃあ僕は射的をやろうかな」
ドラえもん「そうだね、のび太くんは射的の名人だし!」
ハルヒ「へー、それは期待できそうね!私もやりたいから射的はのび太とドラえもんと私ね」
古泉「では僕は水泳をやりましょう」
59 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:37:13.83 ID:jWbH/+Q20
ハルヒ「古泉くんが水泳っと♪」カキカキ
(ハルヒはチラシの裏にメモを取り始めた)
ジャイアン「ホームラン競争も俺に任せてくれ!スネ夫も行くだろ!?」
スネ夫「勿論!あと僕はゴルフもやってみようかな。一応経験者だし」
ハルヒ「OK♪ホームラン競争はジャイアンとスネ夫、そして私っと!スネ夫はゴルフもね」カキカキ
キョン「随分スムーズに決まっていくなおい!ところで長門は何かやりたいのはあるのか?」
長門「・・・・・・・・・ゴルフ」
キョン「おぉ・・・これはまた何と言うか・・・一番意外なのをもってきたな」
ハルヒ「有希もゴルフっと」カキカキ
キョン「じゃあ俺は残ったクイズかポーカーのどれかだな」
ハルヒ「アンタはどっちも出なさい!」
キョン「Why?何故?」
ハルヒ「一番下っ端のアンタが一種目しか出ないなんて許されるとでも思ってるの!?」
キョン「(あまり言いたくは無いが、一番の下っ端は仮団員であるこいつらじゃないのか?)」
60 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:38:16.04 ID:jWbH/+Q20
ハルヒ「キョンはポーカーにクイズっと」カキカキ
キョン「言っておくが、俺はクイズと名のつくものは大の苦手だぞ」
ハルヒ「安心しなさいよ、私も一緒に出てあげるから♪
ポーカーの方はドラえもん、あなたがキョンをサポートしてね!」
ドラえもん「え?は、はい」
キョン「すまないがそういう事らしい、よろしく頼むなドラえもん」
ドラえもん「いえ、こちらこそ!」
ハルヒ「早速各競技の登録名簿を出してくるわ!大会は明日30日の朝9時から夜の7時までよ!
今日はこの後みんなでご飯を食べたら解散!自分の部屋でゆっくり英気を養いなさい!
ぜーーったいに優勝するわよ!エイ、エイ、オーーッ!!」
のび&スネ&ジャイ「エイ、エイ、オーーッ!!」
キョン「・・・・以外と子供受けするんだな、あいつは」
古泉「そのようですね。これなら閉鎖空間出現の可能性は回避できそうです」
長門「・・・・・・・」
キョン「ん?」
(その時キョンの目には長門の表情がいつもと微妙に違く見えた
何処か疲れているような、そんな顔に見えたが
勘違いであろうと思いキョンはすぐ目線を変えた)
62 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:39:20.97 ID:jWbH/+Q20
--------その日の夜(キョンの部屋)
キョン「まさかこんなにいくとはな・・・・9人分支払って会計が3万・・・。はぁ~」
コンコンッ
キョン「はい?」
古泉「僕です。少々よろしいでしょうか?」
キョン「開けていいぞ」
ガチャッ
古泉「突然すいません」
キョン「何のようだ?夕食代に3万も使わされた俺を哀れみにでも来たのか?」
古泉「いえ、実は今少々面倒な事になっていましてね。
あなたの耳にも入れておいた方がいいと思いまして」
キョン「これ以上何の面倒事があるっていうんだ・・・・」
古泉「ここでは涼宮さんが来てしまう可能性がありますので、場所を変えましょう。
僕について来てください」
キョン「はぁ~」
ガチャッ
63 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:40:16.71 ID:jWbH/+Q20
--------8階倉庫
ガチャッ
古泉「彼をつれてきました」
キョン「おい、こんな所勝手に入っていいのか?」
古泉「いいとは思いませんが、非常時ですので」
キョン「お前な~・・・・ん?ドラえもん達もいるのか!?」
ドラえもん「僕達も急に古泉さんにここへ連れてこられたんです」
キョン「そりゃ災難だったな・・・・てっ、そこで泣いているのはもしや朝比奈さんでは!?」
ジャイアン「この人さっきからずっと泣いてんだぜ」
スネ夫「何があったのか聞いても何も言わないし」
キョン「おい古泉!お前まさか・・・・」
古泉「か、勘弁してください。朝比奈さん、彼らに説明をお願いします」
みくる「ふええ~、キョンくん私、未来に帰れなくなりました~」シクシク
キョン「・・・・・へ?」
ドラえもん「未来に帰れなくなった!?」
64 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:41:14.49 ID:jWbH/+Q20
古泉「白状してしまいますと、つまりですね、こういう事です。我々は同じ時間を
延々とループしてしまっているのです」
のび太「ループってどういう意味?」
ドラえもん「つまり、同じ事を何度も繰り返してるって事だよ!」
スネ夫「えぇ!?」
キョン「・・・・・おい古泉、お前は自分が何を言っているのか分かってるのか?」
古泉「解っていますよ。これ以上ないと言うくらいにね。
さっき朝比奈さんと話し合ってみたんですけど」
キョン「(呼べよ、俺も。その話し合いに!)」
古泉「その結果、ここ最近の時間の流れがおかしくなっている事に気付きました。
これは朝比奈さんの功績と言ってもいいでしょう。お陰で僕にも確信が持てましたよ」
キョン「何の確信だよ」
古泉「我々は同じ時間を何度も繰り返し経験しているという事をです」
キョン「それはさっき聞いた」
古泉「正確に言えば、僕らがオーベロン号に乗船する前の日の8月27日から
船を下りる予定の8月31日までの間をですね。
つまり僕達は終わりなきクルーズの真っ只中にいるわけですよ」
66 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:42:07.75 ID:jWbH/+Q20
スネ夫「さっきから何を言ってるんだ!!そんな話信じられるわけないだろう!」
キョン「(同感だスネ夫)」
ドラえもん「何でそんな事が言えるんですか?」
古泉「その辺に関しては、朝比奈さんに説明してもらった方がよろしいかと」
みくる「うー、ええと・・・・、『禁則事項』でいつも未来と連絡したり『禁則事項』したり
してるんですけど・・・・一昨日くらいから『禁則事項』がないなぁ、おかしいなぁって思っていたの。
そしたら『禁則事項』・・・・・・・私凄くビックリして慌てて『禁則事項』してみたんだけど
全然『禁則事項』で・・・・。うう、キョンくん!私どうしたらいいでしょうか?」シクシク
一同「・・・・・・・・・・」
キョン「(どうしたらいいのか俺にも解りませんが、禁則事項の連発のせいで
ドラえもん達がポカーンとしてますよ朝比奈さん)」
ドラえもん「あの、つまり・・・とれるはずの未来との連絡が取れないから
その疑いがるって事ですか?」
古泉「えぇ」
のび太「ドラえもんも確かめてみたら?」
ドラえもん「そうだね、じゃあ『未来電話ー』」
キョン「ぬおっ!!な、何だそりゃ!?」
ドラえもん「これは現在過去未来何処へでも電話をかけることのできる道具です」
68 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:42:48.33 ID:jWbH/+Q20
キョン「そういう事を聞いてるんじゃない!何でそんなもんがその小さなポケットから!?」
のび太「ドラえもんのポケットは四次元空間に繋がってるんです」
ジャイアン「そっ、だからなんでも入るんだ」
キョン「四次元空間だと・・・?今更だが、お前は本当に未来のロボットなんだな」
のび太「何処に電話かけるの?」
ドラえもん「取り敢えずドラミにかけてみる」
ピポパピッ
・・・・・・・・・・・・・・シーーーン
のび太「ドラえもん、どう?繋がった?」
ドラえもん「そんな馬鹿な!?繋がるどころか呼び出し音すら鳴らない!!」
のび太「えぇ!?」
スネ夫「じゃ、じゃあ本当に僕らは同じ時間をループしてるって事!?」
ドラえもん「この電話はどんな状況でも絶対に相手に繋がるように出来てる。
それが全く機能しないってことは、未来そのものが無くなっているとしか・・・」
スネ夫「ママーーーー!!!」
69 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:43:31.22 ID:jWbH/+Q20
古泉「決して終わらないエンドレスクルーズです。この世界には秋どころか9月が来ない。
8月以降の未来がないんですよ。朝比奈さんやドラえもんさんが未来との連絡が取れない
のも道理です。理にかなってますね。あなたの言うとおり、未来との音信不通は
未来そのものがないから当然と言えます。」
ジャイアン「いったい何でそんな事になっちゃったんですか?」
キョン「何でそうなったかは流石の俺でも察しがつく。ハルヒだろ?」
古泉「恐らく」
キョン「俺達はハルヒの作った変な世界に閉じ込められてるのか?あの閉鎖空間の
現実的バージョンとかさ」
古泉「世界を再生させたわけではありません。涼宮さんは時間を切り取ったんですよ。
8月27日から31日の間だけをね。だから今のこの世界にはたった5日間しか時間が無いのです」
ドラえもん「それって、昼間に古泉さんが説明してくれた願望を実現に反映させるっていう
能力によって引き起こされてるんですか?」
古泉「そうです。勿論涼宮さん自身は無自覚でしょうが」
スネ夫「でもやっぱりおかしいよ!本当にループしてるんだったら、僕らに前に経験した時の
記憶が残ってるはずじゃないか!!でもそんな記憶何処にもないよ」
古泉「それも全てリセットです。それまでの5日間に得た記憶は無かった事となり
また最初からやり直しとなるのです。」
スネ夫「そ、そんな・・・・」
70 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 16:44:27.38 ID:jWbH/+Q20
キョン「まとめると、つまりこうか。時間が8月31日の24時ジャストになった瞬間
全人類の記憶が一気にリセットされて、また27日の早朝辺りからやり直し。
そしてそれらの事象はハルヒが原因・・・・」
古泉「えぇ、その通りです」
キョン「何でお前はそんなに嬉しそうなんだ?俺を含めたお前以外の7人は
みんな顔面蒼白だというのに」
古泉「ここ暫く僕を悩ませていた違和感の元が明らかになったものでね」
キョン「違和感?」
古泉「恐らくここにいる全員がそうだったのでしょうが、一昨日の27日から今日まで
不定期に強烈な既視感がありました。今思えば、それは前回以前のループで経験した
記憶の残滓(ざんし)としか言いようがないですね。リセットからこぼれ落ちた部分が
僕達にそれを感じさせていたのでしょう」
ドラえもん「確かに何度もあった、強烈な既視感!」
のび太「僕も!」
ジャイアン「俺もだぜぇ・・・」
ドラえもん「ひょっとしてそれは全人類が感じてるんですか?」
古泉「それはないようです。僕やみなさんは特殊な事例なんですよ。涼宮さんに近しい
人間ほど、この異常を感じ取れる事になっているようです」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 17:00:14.14 ID:1sXBegq7O
シエンドレスエイト
78 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:03:52.44 ID:jWbH/+Q20
キョン「ハルヒ自身はどうなんだ?」
古泉「全く無いようですね。してもらっては困るというのもありますが・・・・」
キョン「何て幸せな奴なんだ・・・」
ドラえもん「いったい僕らはこれまでに何回くらいループを繰り返してるんでしょう?」
古泉「この中に一人だけ、我々とは違い記憶のリセットを受けずにここまでの記憶を
全て蓄積している人物がいます」
キョン「なに!?そりゃまさか・・・・」
古泉「えぇ、長門さんです」
キョン「本当なのか長門?」
長門「・・・・・・・・そう」
キョン「それで、俺達は何回くらい同じ5日間をリプレイしてるんだ?」
長門「今回が、15498回目に該当する」
キョン「なっ・・・・・」
ドラえもん「い、15498回!!?」
のび太「そ、そんな~」ヘナヘナバタンッ
(のび太とジャイアンとスネ夫がその場に崩れ落ちる)
79 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:05:06.09 ID:jWbH/+Q20
ジャイアン「う、嘘だろ~・・・・母ちゃーーん!!」
スネ夫「ママーーーーー!!!」
キョン「長門、それはマジな話なのか?」
長門「そう」コクリッ
古泉「同じ5日間を1万何千回です。自分がそんなループに囚われていると自覚して
記憶もそのまま蓄積するのだとしたら、通常の人間の精神では持たないでしょう。
涼宮さんはたぶん我々以上に完璧な記憶抹消を受けていると思われます。」
キョン「するとだ、明日俺達がやる予定になっている事も、既に俺達は過去において
やってしまっているのか?」
長門「必ずしもそうではない」
キョン「どういう事だ?」
長門「過去15497回のシークエンスにおいて、涼宮ハルヒやあなた達が取った行動は
全て一致しているわけではない」
80 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:06:04.96 ID:jWbH/+Q20
長門「15497回中、船には乗ったがドラえもん達と出会わなかったパターンが2回ある。
出会ったが合流しなかったパターンは234回が該当する。この船には今のところ
毎回乗っている。明日開催される大会にはドラえもん達と合流した場合である15261回
全てにおいて参加している。今回の競技内容は全7種類だが、これが9種類あったパターンが
2039回、11種類あったパターンが8567回ある。各競技に誰が挑戦するかも多数のパターンがある
今回のように涼宮ハルヒが3種目、射的・ホームラン競争・クイズに挑戦するパターンは
これまでに3449回あり、その他にも」
キョン「いや、もういい!」
みくる「ふえ~~ん」シクシク
キョン「(俺も泣きたいですよ朝比奈さん・・・・)」
のび太「もう駄目・・・・頭が爆発しそう」
ドラえもん「だ、大丈夫のび太くん?」
キョン「しかし何でまた長門にだけ記憶が残ってるんだ?」
古泉「長門さん、と言うよりも情報統合思念体が、時間も空間も超越している存在だからでしょう」
キョン「さっきまでの不気味な笑顔が消えたな。流石のお前も想像を絶する数値に驚いたか」
古泉「正直これほどまでとは思っていませんでしたからね。僕ものび太くん同様
現状頭が痛い状態です」
キョン「ん?待てよ、じゃあ長門!お前はこの5日間を15498回もずっと体験してきたんだよな?」
長門「そう」
81 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:07:13.34 ID:jWbH/+Q20
キョン「待てよ、15498回だぞ・・・しかもそれを×5日間だ。
のべ日数は77490日・・・・約212年分だぞ!それだけの時間をお前は
記憶を残した状態のまま過ごしていたってのか・・・・」
長門「そう」
キョン「お前・・・」
ドラえもん「何で何度もループしているのが分かっているのに
今までずっと黙っていたんですか?」
長門「私の役割は涼宮ハルヒの観測だから」
キョン「なるほどな・・・」
スネ夫「に、212年も僕らは同じ事を繰り返してるなんて・・・」
のび太「何でハルヒさんはそんな事をやっているんですか?」
古泉「推測ですが、涼宮さんはこの旅行を終わらせたくないんでしょう。
無意識の内に頭の何処かでそう思っているからこそ、現実にこのような形で
反映されているんだと思います。ですね長門さん?」
長門「・・・・そう」
キョン「俺達はどうすればいい?」
82 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:08:19.62 ID:jWbH/+Q20
古泉「彼女はこの船旅でやり残した事があると感じているのでしょう。
それをせずに新学期を迎えるわけにはいかない。それをしないと心残りがある。
そのモヤモヤを抱えたまま8月31日の夜を迎えて眠りにつき」
キョン「目を覚ましたら綺麗さっぱり5日分の時間を巻き戻してるってわけか・・・」
古泉「えぇ」
キョン「何というか、愛想も呆れも尽き果てるとはこのとこだな。何でもする奴だとは
思っていたが、だんだん非常識レベルがランクアップしてるんじゃないか?
いったい何をすればあいつは満足してこのループから抜け出せるんだか・・・」
古泉「さぁ、それは僕には。長門さんは解りますか?」
長門「解らない」
ドラえもん「つまり、涼宮さんがこの船旅でやり残したとされる事を僕らが実現させれば
このループから抜け出せるってことですよね?」
古泉「そうです。しかしご覧の通り、そのやり残した事とやらが皆目検討もつかない状況でして」
キョン「ドラえもんは何か心当たりはないか?」
ドラえもん「さぁ、僕らは涼宮さんと今日知り合ったばかりですし・・・」
キョン「だよな~」
ドラえもん「あの、長門さんはこれまでの記憶を全部持ってるんですよね?
だったら過去にあった出来事やパターンを聞けば、やり残していることも
少しずつ見えてくるんじゃないんですか?」
84 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:09:40.38 ID:jWbH/+Q20
古泉「なるほど、確かにそうですね。長門さん、僕達が今回のように途中で
時間のループに気づいたのはこれで何回目ですか?」
キョン「(今回が初めてであってくれ・・・・)」
長門「8769回目。最近になるほど、発覚の確率は高まっている」
キョン「orz」
ジャイアン「えぇ!?じゃあ俺達は8000回以上もこの事に気付いてるのに
ループを脱出できずにいるってことかよ~」
古泉「・・・・そのようですね」
のび太「そんな~」
スネ夫「8000回以上も駄目だったのに、今回に限って脱出できるわけないよ!」
古泉「しかし、そう諦めていてはいつまでも活路を見出せません。
とにかくできる事を考え、実行するしかありません」
キョン「できる事ったってな~」
古泉「長門さんの情報を整理しますと、15497回のシークエンスにおいて
一貫している事はこの船に乗っているという点です。そして次に多いのが
ドラえもんさん一行と合流し、合流した際は全てにおいて明日行われる予定の
超人選手権なるものに出場している。どうやらこの辺りに脱出の糸口があるように思います」
85 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:11:01.45 ID:jWbH/+Q20
キョン「長門、これまでに俺達が明日の大会で優勝した事はあるのか?」
長門「ない。大会に出場した15261回の内、最も成績が良かったのは総合2位」
キョン「おい!だったらこれで決まりじゃないか!!明日の大会で優勝さえすれば
この無限ループから脱出できるんじゃないか?」
古泉「確かにその可能性は高いですね。しかし・・・・長門さん、彼が今と同じ質問を
したのはこれが何回目ですか?」
長門「8769回目。ループに気付いた全てのパターンにおいて質問している」
キョン「なっ・・・・・」
古泉「つまり、我々はそこまで解っていながらも、8000回以上も明日の大会で
優勝出来ずにいるという事ですね」
キョン「どうすりゃいいんだ・・・・」
のび太「ドラえもんの道具を使えば簡単に優勝できるんじゃない?」
ドラえもん「うん、確かに!」
キョン「道具?」
のび太「ドラえもんはさっきの電話みたいな便利な道具を沢山持っているんです!」
古泉「それを使えば簡単に優勝出来ると?」
のび太「はい」
86 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:11:51.96 ID:jWbH/+Q20
古泉「ドラえもんさんの道具を使えば難なく明日の大会は優勝できるわけですか。ただ・・・・」
キョン「あぁ、確認すべき事があるな」
古泉「これまでのシークエンスにおいて、ドラえもんさんの道具を使用して明日の大会に
出場した事があるのか無いのか。もしあったのだとしたら、我々はそれを使用しても尚
優勝できずにいるというわけですから、益々打つ手が無くなります」
キョン「確かに、これもアウトとなると流石に厳しいな。ただ8000回以上も繰り返して
おきながら、今回に限ってドラえもんの道具を使用するってパターンが都合良く
出てくるとも思えないが・・・・」
古泉「僕もそう思いますが、その可能性に賭けるしかありません」
キョン「だな・・・・・。聞くが長門、これまでにドラえもんの道具を使って明日の大会に
挑戦した事は何回ある?」
長門「・・・・・・」
のび太「ゴクッ・・・・」
スネ夫「神様・・・・・」
キョン「どうなんだ長門?」
長門「ない。のび太がさっきのような提案をしたのは今回が初めてのケース」
キョン「そ、そうか!!」
のび太「やったー!!」
88 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:12:45.66 ID:jWbH/+Q20
みくる「うぇ~ん、よかったですぅ~」シクシク
古泉「確認しますが、あなたの道具を使えば明日の大会は絶対に優勝
出来るのですね?」
ドラえもん「勿論です!」
ジャイアン「やったなスネ夫~!これでループから脱出できるぞ~」
スネ夫「やったー!!」
キョン「これで今回は何とかなりそうだな」
古泉「えぇ。のび太くんに救われましたよ。ドラえもんさん、では早速明日の
対策を練りましょう」
ドラえもん「そうですね!」
古泉「まずはポーカーですが・・・・」
ドラえもん「ポーカーならこれを使えばきっと勝てます『ツキの月ー!』」
キョン「何だこれは?」
ドラえもん「これを飲むと3時間、信じられないほどの幸運がおとずれるという道具です!」
古泉「運の要素の強いポーカーにおいて、その道具は最良かもしれませんね。
ポーカーに参加するのは確か、あなたとドラえもんさんの二人でしたね。
どちらが飲むんですか?」
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 17:13:25.00 ID:1sXBegq7O
道具に頼りっきりなのび太がその提案をしていないだと…?!
91 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:15:54.60 ID:jWbH/+Q20
ドラえもん「この道具は普段からついてない人の方がよく効きます!」
キョン「・・・じゃあ俺だな」
古泉「おや、僕にはとてもあなたが不運は人間には見えませんが?」
キョン「高校入学以来ハルヒのメタクソイベントに付き合わされてるだけで
俺は十分不運だ」
ドラえもん「じゃあこれはあなたに渡しておきます!ポーカーが始まる前に飲んでください」
キョン「分かった」
古泉「次はカラオケですが、これはどうしますか?」
ドラえもん「『ジーンマイクー!』」
●ジーンマイク
このマイクを通して聞いた者は、歌でもお話でも、ジーンと感動してしまう。
古泉「なるほど、これなら確かに優勝できそうですね。カラオケは朝比奈さんと
ジャイアン氏でしたね。どちらが使いますか?」
スネ夫「それはジャイア」
ジャイアン「俺には必要ないっ!!」
スネ夫「えぇ!?」
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 17:17:30.55 ID:1sXBegq7O
ジャイアン優勝フラグキタコレ
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 17:22:31.16 ID:1sXBegq7O
やはりメインストーリーはハルヒ寄りかな
100 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:37:32.99 ID:jWbH/+Q20
ジャイアン「それは朝比奈さんに使わせてやってくれ!俺には必要ない!」
のび太「必要無いって、まさか普通のマイクで歌うつもりぃ?」
ジャイアン「当たり前じゃねーか!」
スネ夫「そんな事したら死人が出るぞ・・・」
ジャイアン「おぉ!?何か言ったかスネ夫!!」
古泉「ではジャイアン氏は普通のマイク、朝比奈さんがそのマイクを使ってください」
みくる「わ、分かりましたぁ~」
ドラえもん「あの、ジャイアンに普通のマイクなんて使わせて本当にいいんですか?」
古泉「今回の大会は団体戦です。彼が駄目でも朝比奈さんが優勝さえすれば
何の問題もありません」
ドラえもん「もしジャイアンが普通のマイクでなんか歌ったら、朝比奈さんも同じ
SOS団チームって事でかなりの減点が予想されます!!」
キョン「そんなに酷いのかあいつの歌は?」
のび太「そりゃあもう」
古泉「そうですか・・・・。では回避した方がよさそうですね。
朝比奈さん、明日彼が歌う前にこっそりとマイクを入れ替えておいてください」
みくる「はい、やってみます!」
101 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:38:26.27 ID:jWbH/+Q20
古泉「次は射的ですね。参加者は涼宮さんとのび太くんにドラえもんさん」
ドラえもん「これは何もしなくても大丈夫です!」
古泉「何故です?」
ドラえもん「のび太くんは射的の天才なんです!!」
のび太「エッヘン!!」
ドラえもん「他に取柄はないですけど!」
のび太「も~、ドラえもんはいつも一言余計なんだよ~!」
古泉「では射的は君に任せます。次はホームラン競争ですね
参加者は涼宮さんとスネ夫くん、そしてジャイアン氏ですが」
ドラえもん「『黄金バットー!』」
●黄金バット
当たりさえすれば必ずホームランにしてしまうバット
キョン「しかしまぁよくこうも都合のいい道具が次々と出てくるもんだな」
古泉「ではこのバットを三人で回して使ってください」
スネ夫「え?涼宮さんにも使わせていいんですか?」
102 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:39:18.44 ID:jWbH/+Q20
古泉「問題ありません。ホームランが連発する形になったとしても
涼宮さんはそれを自分の力だと思い、何かを疑おうなどとは絶対に思いませんから」
キョン「いつも根拠の無い自信で満ち溢れてる奴だからな」
古泉「次は僕が出る水泳ですが、これはどうしますか?」
ドラえもん「『着せ替えカメラー!』」
●着せ替えカメラ
着に入ったデザインの服を着せたい人にすぐ着せられるカメラ
ドラえもん「これに人魚のデザインを入れてシャッターを押せば、古泉さんを
人魚にする事ができます!」
キョン「古泉が人魚だと?それは下半身だけ魚になるって事か?」
ドラえもん「そうです」
古泉「・・・・あの、別の道具はないのでしょうか?」
ドラえもん「ありません」
キョン「面白そうではあるが、ただそれじゃ現地で半魚人姿を衆目に晒す事になるぞ?」
のび太「バスタオルでも巻いとけば大丈夫じゃないですか~?」
キョン「かなり怪しまれるだろうが、まぁ他に手が無いってなら仕方ない。諦めろ古泉」
103 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:40:01.63 ID:jWbH/+Q20
キョン「万が一バレたら、大騒ぎになってその時点で大会自体が中止になる
かもしれんから気をつけろよ」
古泉「・・・・・えぇ」
キョン「次はゴルフだな。参加するのはスネ夫と長門か・・・・これも何もする必要ないな」
ドラえもん「え?どうしてですか?」
キョン「長門は何でもこなせるスーパー超人みたいなもんなんだ
道具無しでも文句なしで優勝できるさ。そうだろ、長門?」
長門「・・・・・」コクッ
キョン「最後に俺とハルヒが参加するクイズだが・・・」
ドラえもん「これに関しては良さそうな道具がないんです」
キョン「なに?じゃあ自力で何とかするしかないのか?」
ドラえもん「『暗記パンー!』『世界クイズ全集!』『スモールライトー』」
●暗記パン
この食パンに暗記したい物を写して食べれば写した内容を完璧に覚えられる
ドラえもん「この世界クイズ全集の全ページを暗記パンに写して食べれば
たぶん何とかなると思います・・・」
104 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:40:51.78 ID:jWbH/+Q20
キョン「全ページって、これ500ページ近くあるんじゃないのか?
そんなに食パンなど食えんぞ・・・」
ドラえもん「このスモールライトで世界クイズ全集を小さくすれば
一枚のパンに多くのページを写す事ができるはずです!」
キョン「しかし500近くあるページ数を全て食パンに写すというだけでも
結構な重労働だな。何だかんだで今夜は眠れそうにない・・・」
みくる「それにしても凄いですねぇ、ドラえもんさんの道具は!
こんなに便利なものばかりあるなんてビックリです!」
キョン「ん?朝比奈さんはドラえもんの未来よりも更に未来から来たんですよね?
だったら今までに出た道具の事だって知ってるはずじゃないですか?」
みくる「それは・・・・・禁則事項です」
キョン「?」
古泉「取り敢えずこれで明日の大会は何とかなりそうですね。
何としても優勝して、このループから抜け出しましょう」
ジャイアン「もうこれ以上同じことを繰り返すのは御免だぜ!」
スネ夫「そうとも!記憶はないけど212年以上もママに会ってないなんて耐えられない!」
のび太「みんなで頑張ろう!」
キョン「やったな長門、どうやら今回は抜け出せそうだぞ」
105 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:41:53.44 ID:jWbH/+Q20
長門「・・・・・・」
キョン「長門?」
長門「楽観視はできない」
キョン「他にも何か問題でもあるのか?」
長門「分からない。・・・・ただ可能性はある」
古泉「ではみなさんそろそろ私室に戻りましょう。明日は早いですしね
ゆっくり休んでください」
スネ夫「あっ!もう12時だ!」
ジャイアン「俺ももう眠くて駄目」
のび太「ドラえもん、僕らも戻ろう」
ドラえもん「そうだね」
キョン「じゃあ俺も戻るとするか。世界クイズ全集とやらの問題と回答を
丸暗記せにゃならんからな」
みくる「私も戻りますぅ~」
(8人は倉庫を出てそれぞれの部屋へと戻った)
106 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:42:56.36 ID:jWbH/+Q20
---------翌日(8月30日)
ハルヒ「おっはよーみんな!いよいよこの日が来たわよ!」
キョン「朝から元気な奴だな・・・」
ハルヒ「当たり前じゃない!SOS団の存在を全世界に知らしめるチャンスなのよ!
あんた何でそんなに疲れた顔してるのよ?ちゃんと寝た?もっと気合を入れなさい!」
キョン「(人が優勝する為に徹夜で頑張っていたというのに・・・)」
ハルヒ「あなた達も気合入れなさいよ!昨日も言ったけどぜーーったいに優勝するの!」
ジャイアン「あったり前だ!今度こそ絶対優勝してやる!」
ハルヒ「今度こそ?あんた前にもこの船に乗った事あるの?」
キョン「あ、いや・・・・こいつら先週小学校の野球大会で優勝出来なかったんだとさ」
ハルヒ「そうなの。だったらその悔しさを全てこの大会にぶつけなさい!!私が許す!」
キョン「ふぅ~」
ハルヒ「古泉くんやみくるちゃんもいいわね!絶対に勝つの!ただ優勝するだけじゃ
つまらないわ!目指すのは完全優勝!7種目全て勝つのよ!!」
キョン「(またハードル上げやがって・・・)」
ハルヒ「有希もいいわね!?」
108 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:44:16.85 ID:jWbH/+Q20
長門「・・・・・」コクッ
ピンポンパンポーーン
アナウンス『超人選手権に出場予定のチームの皆様にお知らせ致します。
まもなく4階カジノルームにてポーカー大会と、6階カラオケルームにてカラオケ大会を
実施致します。各チームの出場予定の方は、御時間までに各競技場までお越しください』
ハルヒ「遂に始まるのね!ポーカーはキョンとドラえもん。
カラオケはみくるちゃんとジャイアンね!絶対に勝つのよ!!」
キョン「やれやれ、じゃあ行くか」
ドラえもん「はい」
のび太「ドラえもん、頑張ってね!」
みくる「じゃあ行ってきますぅ~」
ハルヒ「みくるちゃん!頑張るのよ!ジャイアンも!」
ジャイアン「おう!任せとけ!」
(4人は各競技場へと向かった)
109 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:44:57.27 ID:jWbH/+Q20
---------カジノルーム
キョン「それにしても凄い数だな。これみんな参加者か?」
ドラえもん「何たって賞金1000万円ですからね」
キョン「15000回以上も同じ大会に出場しているとも知らずに・・・」
ドラえもん「僕達で何とかするしかありませんね」
キョン「そうだな」
司会「超人選手権に参加の皆様!これよりポーカー大会を開始致します!」
ワーッ ワーッ ワーッ
司会「この大会には全28チームが出場しています!ポーカー挑戦者数は83名!
優勝者の所属しているチームには10pt、2位と3位の方の所属しているチームには
それぞれ5pt、2ptずつが加算されます」
キョン「各チームごと競技に出してる人数が違うようだが、これは不公平じゃないか?
参加者を多く出してるチームの方が上位に食い込む可能性は高いだろ」
司会「1つの競技につき参加できる人数の上限は3名と明記しておりました。
ですので、1名や2名のみで参加のチームに関しましては責任をとれません」
キョン「(んな事書いてあったのか・・・)」
ドラえもん「ポーカー参加者が83名って事は、3人出してないのは僕達の
チームだけですね」
114 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 17:56:35.85 ID:jWbH/+Q20
キョン「偉そうに問題提起したが上限分出してないのは俺達のチームだけか・・・・
俺だけじゃなく、まさかハルヒや古泉まで見落としていたとはな・・・。
水泳なんてあいつ一人しか登録してないじゃないか」
ドラえもん「大丈夫ですよ!僕の道具がありますから!」
キョン「そうだったな。頼りにしてるぜ」
司会「では早速一回戦を開始いたします!チーム名と個人名を読み上げますので
呼ばれた方は指定されたテーブルへと向かってください!」
ドラえもん「いよいよだ」
--------
----
--
司会「4番テーブル、チームSOS団キョン様!」
キョン「お、呼ばれたか。じゃあ行ってくる」
ドラえもん「ツキの月を飲むのを忘れずに!」
キョン「あぁ、分かってる」
司会「11番テーブル、チームSOS団ドラえもん様!」
ドラえもん「あ、僕も行かなきゃ!」
118 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 18:04:51.48 ID:jWbH/+Q20
●ルール
1つのテーブルには3名~6名までのプレイヤーが座る(チームが被っている場合あり)
各テーブルには必ず進行役の人間が1人おり、カードを配ったりなどは全てこの者がやる。
ゲーム数は全部で3回。プレイヤーにはゲーム開始前に進行役から現金1万円分の
チップが渡され、最終ゲーム終了時点で最もチップが多かったものが勝利。
1ゲームにつきカードの交換は2回までであり、捨てたカードの分だけ交換する事ができる
プレイヤーがチップを賭けれるのは最初にカードを配られた際と、2回目にカードを
交換した後のみであり、それ以外のタイミングでのベットは認められない。
手持ちのチップが無くなった者はその時点で除外され、次のゲームには参加できない。
--------4番テーブル
(ここにはキョンを含め四人のプレイヤーが座っていた)
進行役「みなさんよろしいでしょうか?」
キョン「ちょ、ちょっと待ってください!」ゴクゴクッ
(キョンは手に持っていたツキの月を飲んだ)
貴族風の男「ははは、それは栄養ドリンクかね少年?w」
ギャンブラー「へっ、ギャンブルにおいてそんなもん糞の役にも立たないぜw」
貴婦人「今からでも遅くないから、坊やは棄権したらどう?w」
キョン「あははは・・・(今に見てろよアホ共!)」
119 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 18:05:33.33 ID:jWbH/+Q20
進行役「もうよろしいですか?」
キョン「えぇ、お願いします」
ギャンブラー「さっさと始めようぜ!」
進行役「では最初のゲームを開始します」シャッシャッシャ
(進行役はよく切ったトランプを四人に分けた
四人は目の前に置かれた5枚のトランプを手に持つ
貴族風の男「ほうほうなるほど。諸君、悪いが最初のゲームは私がもらったw」
ギャンブラー「言ってろ!」
貴婦人「(なかなか良い感じね♪これなら勝てそう)」
(一方のキョンは配られた自分の手札を見た瞬間
驚きのあまり声をあげそうになった)
キョン「(なんてこった・・・・・・・・)」
進行役「手札は2回変える事ができますが、この段階でチップを賭ける方は
いらっしゃいますか?」
貴族風の男「では取り敢えず2000円分賭けるとしよう」
ギャンブラー「俺はパス。様子見だ」
貴婦人「私もパスよ」
120 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 18:06:24.96 ID:jWbH/+Q20
進行役「あたなはどうしますか?」
キョン「全チップ賭ける」
貴族風の男「なに!?」
ギャンブラー「ハハ、正気かよお前!?」
貴婦人「若いわねw」
進行役「本当によろしいのですか?これで負けた場合、第2、第3ゲームを
待たずしてあなたの一回戦敗退が決定しますが?」
キョン「えぇ、構いませんよ。後俺は交換もしないんでこのままでいいです。
そっちで勝手に進めてください」
ギャンブラー「ハハハ、いかれてやがるぜこいつw」
貴族風の男「余程今の手札に自信があるのだろうが、まぁ吼えていられるのも
今の内だけだ。直ぐに現実の厳しさを教えてやる」
(キョン以外の3人による1度目、2度目のカード交換が終わり
最後のベットタイムがおとずれる)
進行役「では手札を公開する前にチップを賭けてください」
貴族風の男「先程2000円分ベットしたが、そこに8000円分を上乗せしよう」
ギャンブラー「何だよオッサン、あんたまで早くも全額勝負かい?」
121 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 18:07:14.32 ID:jWbH/+Q20
貴族風の男「若者が大勝負に出ているんだ。私がチマチマと小額を
賭けるわけにはいかんだろう。それに、最初から全員が全額を賭ければ
長々と3ゲームも消化せずに済む。時間短縮だ」
ギャンブラー「へ、プライドだけは一級品だな。まぁいいだろう!
本当の強者ってのは1度キリの勝負をものにするもんだ。俺も全額行くぜ!」
貴婦人「では私も」
進行役「承知いたしました。では一斉に手札を公開してください」
貴族風の男「フルハウス!!」バッ
ギャンブラー「フルハウス!!」バッ
貴婦人「ふふ、フォア・カード♪」バッ
貴族風の男&ギャンブラー「な、なに!?」
貴婦人「残念ですけど、この勝負私の勝ちですわねw」
進行役「いいえ、あなたも負けです」
貴婦人「はぁ!?何言ってるのよ!?どう見たって私が一番じゃな・・・」
進行役「彼はロイヤルストレートフラッシュです」
キョン「いや~、すいませんねぇ」
貴族風の男「ば、馬鹿な!!ノーチェンジでこんな役が出るわけ・・・・」
123 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 18:08:42.86 ID:jWbH/+Q20
キョン「現に出ちゃってますからね~」
ギャンブラー「なんて野郎だ・・・・信じられねぇ」
キョン「この人たち手持ちのチップ無くなっちゃったみたいですし
これは俺の勝ちって事でいいんですよね?」
進行役「その通りです。チームSOS団キョン様、2会戦進出でございます」
キョン「(こりゃ凄い道具だ。これなら余裕で優勝できる!
そういえば、朝比奈さんとジャイアンは大丈夫だろうな・・・)」
-----------カラオケルーム
参加者83人中既に46人の歌唱が終了し
いよいよジャイアンの出番が迫ってきた
ジャイアン「いよいよだ!何か緊張してきたな」ドキドキ
みくる「大丈夫ですよたけしくん!ほら、深呼吸しましょう」
ジャイアン「す~~は~~、す~~は~~」
みくる「どうですか?少しは緊張が解れましたか?」
ジャイアン「はい!だいぶ楽になりました!」
124 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 18:09:23.24 ID:jWbH/+Q20
みくる「じゃあ次は目を閉じて、ゆっくり深呼吸してみましょう」
ジャイアン「はい!」
(ジャイアンが目を閉じている隙に、朝比奈はジャイアンが使う予定の
普通のマイクとジーンマイクを入れ替えた)
ジャイアン「す~~は~~~」
みくる「ふふ、これできっと緊張する事無く歌えますよ!」
ジャイアン「ありがとうございます朝比奈さん!」
司会「それでは次の方に参りましょう!エントリーNo.49、チームSOS団の
剛田たけしくんによります、オリジナルソング『俺はジャイアン』です!どうぞ!!」
パチ パチ パチ パチ
ジャイアン「おーれーはジャイアーーン♪がーきだいしょー♪
てーんかむーてきーのおーとこーだーぜー♪」
会場「おぉぉぉ!!!」ドヨドヨ
審査員「これは素晴らしい・・・なんて美しい声なんだ」
みくる「わ~、凄いですたけしくん!何だかジーンとしてきちゃいましたぁ」
ジャイアン「(あれ?みんな感動して泣いてるぞ・・・もしかして俺って本当に凄い
歌手なのかもしれない・・・)」
125 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 18:10:22.45 ID:jWbH/+Q20
----------プール
ガヤ ガヤ ガヤ
関係者「競技に参加される方は急いでくださーい!」
古泉「さて、そろそろ行かなくてはならないようですね」
のび太「だから早く撮りましょうよ!この着せ替えカメラのシャッターを押せば
古泉さんは人魚になれるんですから!そうすれば優勝間違いなしですよ?」
古泉「分かってはいるんですけどね・・・やはり多少抵抗がありますよ」
のび太「ドラえもんの道具なんですから大丈夫ですよ」
古泉「そうかい?・・・・では、お願いします」
のび太「いきますよー!ハイ、チーズ」カシャッ
(古泉の下半身が魚のようになった)
古泉「これは・・・・いざそうなってみると我ながら気味が悪いですね」
のび太「古泉さん、早くバスタオルで隠さないと見られちゃいますよ!」
古泉「おっと、そうだったね」バサッ
のび太「じゃあ頑張ってください!絶対に優勝してくださいよ!」
古泉「えぇ・・・・頑張ってみます」
126 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 18:11:04.37 ID:jWbH/+Q20
-----------カジノ
司会「優勝は、チームSOS団キョン様に決定致しました、みなさん拍手をどうぞ!」
パチ パチ パチ パチ
敗者A「なんて野郎だあの餓鬼!結局決勝も全部ロイヤルストレートフラッシュだなんて・・・」
敗者B「それも全部ノーチェンジでだぜ・・・あれじゃイカサマすら出来ないじゃねーか」
野次馬「すげーぞ兄ちゃん!!俺にもその幸運を分けてくれ!」
キョン「あははは、どうも」
ドラえもん「いやーよかったよかった」パチパチ
ハルヒ「やっと見つけたわ!ドラえもん、結果はどうだったの!?」
ドラえもん「ご覧の通り、キョンくんが優勝しました!ちなみに僕は二回戦負け、ドゥフフフフ」
野次馬「よーーし!みんなで奇跡の男、キョンを胴上げだー!!」ガシッ
キョン「え!?あ、ちょ・・・・」
ワーーショイ♪ ワーーショイ♪ ワーーショイ♪
キョン「ぬおっ、落ちる落ちる!」
ドラえもん「あらら、胴上げされちゃってる」
127 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 18:11:56.24 ID:jWbH/+Q20
キョン「たく、何なんだあの連中は」
ハルヒ「凄いじゃないのキョン!まさか本当に優勝しちゃうなんて!流石はSOS団の
団員だわ!あんたもやれば出来るのよ♪」
キョン「そりゃどうも」
ドラえもん「これでSOS団チームは12pt獲得、今の段階では首位ですね!」
ハルヒ「そうね♪このまま一気に2位以下をつけ離してサイレンススズカの如く
逃げ切るわよ♪」
キョン「(また懐かしい馬の名前を出すな)」
ドラえもん「そういえば、ジャイアンと朝比奈さんの方はどうなってるんですか?」
キョン「それは俺も気になる」
ハルヒ「じゃあみんなで見に行きましょう♪有希とスネ夫もそこにいると思うから♪」
キョン「ん?古泉とのび太はどうしたんだ?」
ハルヒ「古泉くん達ならもう水泳競技に向かったわよ!そっちも後で応援に行きましょう!」
キョン「(するとあいつは今頃半漁人姿なわけか。心中察するぞ古泉)」
128 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 18:12:44.47 ID:jWbH/+Q20
----------カラオケルーム
司会者「優勝は、エントリーNo.49!チームSOS団の剛田たけしくんです!」
ワーッ ワーッ ワーッ
パチ パチ
ジャイアン「よっしゃぁぁぁ!!!!」
スネ夫「わー凄い!!あのジャイアンが本当に優勝しちゃったよ長門さん!」
長門「・・・・・そう」
ドラえもん「スネ夫くーん!」
スネ夫「あ、ドラえもん!ポーカーの方はどうだったの!?」
ドラえもん「キョンくんが見事優勝しました!」
スネ夫「やったー!!」
ハルヒ「こっちはどうなったの!?」
スネ夫「それが見てよほら、優勝がジャイアンで2位が朝比奈さん!」
ハルヒ「ええ!?ちょっと凄いじゃないの!!SOS団が上位独占だなんて!!」
キョン「(未来の道具様様だな)」
139 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 18:54:09.86 ID:jWbH/+Q20
ジャイアン「みんなやったぜー!!」
みくる「おめでとうたけしくん!凄く良い歌でしたよ」
ジャイアン「朝比奈さんの歌も良かったですよ!俺思わず泣いちゃったぜ」
ハルヒ「よくやったわ二人とも!!ジャイアン、あんた歌手になりなさいよ!
絶対に大物になれるわ!今すぐにでも音楽事務所に入るべきよ!」
ジャイアン「いや~それほどでも」
ハルヒ「それにみくるちゃんも2位なんて凄いじゃない!やっぱりあなたを連れてきた
私の目に狂いは無かったわ!みくるちゃんにはこれからも歌手活動の場を提供
し続けてあげるから楽しみにしてなさい♪」
みくる「わ、わ~い・・・」
ハルヒ「次は古泉くんの所ね♪みんなで行きましょう♪」
のび太「みんなー!」
ドラえもん「あれ、のび太くん!古泉さんに付き添ってたんじゃないの?」
のび太「え?水泳はもう終わったよ」
ハルヒ「終わったですって!?それで、古泉くんは何位だったの?」
のび太「優勝しました」
キョン「(ま、そりゃそうだわな。身体半分魚なわけだし)」
140 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 18:55:01.19 ID:jWbH/+Q20
ハルヒ「はあ!?じゃあ午前中の3種目全部SOS団が1位じゃない!!凄すぎるわ!!」
ドラえもん「1位の種目が3つと2位の種目が1つだから合計・・・35ptですね!」
キョン「こりゃもう優勝確定レベルじゃないのか?」
ハルヒ「いいえ、まだ油断は出来ないわ!午後にやる競技も全力でやるわよ!いいわね!?」
古泉「おや、みなさん御揃いでしたか」
ハルヒ「お帰り古泉くん!よくやったわ、あなたは天才よ!次のオリンピック
目指せるんじゃないかしら!?」
古泉「あはは、ありがとうございます」
スネ夫「取り敢えず幸先いいね!これなら優勝間違いなしだよ」
ハルヒ「それにしても信じられないわ・・・・なんだか自分が怖くなってきた」
キョン「・・・一応聞いてやるが何故だ?」
ハルヒ「だってみんなをSOS団に入れたのは私なのよ?これだけ天才ばかりを
何人も集めてしまうなんて、自分が怖いわ!!」
キョン「(確かに怖がった方がいい。お前は自分の周りに未来人と宇宙人、超能力者に
更には未来から来たネコ型ロボットまで呼び寄せちまってるんだからな)」
ハルヒ「じゃあこれからみんなでお昼を食べて午後の決戦に備えましょう♪」
141 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 18:56:05.65 ID:jWbH/+Q20
-----------午後
ピンポンパンポーーーン
アナウンス『超人選手権出場中の皆様にお知らせいたします!
間もなく、午後の部を開始致します。射的大会に出場予定の方は5階射的ルームへ
ゴルフ大会に出場予定の方は11階ブリッジまでお急ぎください!』
ハルヒ「いよいよ午後の部ね!!みんな気合入れていくわよ!!」
キョン「最初は射的にゴルフか。長門、頑張れよ」
長門「・・・・・」コクッ
のび太「よし、行こうドラえもん!!」
ドラえもん「ふふふ、のび太くんいつにも増して気合入ってるね!」
ハルヒ「そういえば射的はのび太の得意分野だったわね!期待してるわよ!」
のび太「はい!!」
みくる「みなさん頑張ってくださいねぇ~!」
ハルヒ「それじゃ行くわよ!!SOS団の快進撃はまだまだ続くの!!
覚悟しなさい愚民共♪」
キョン「(誰に言ってるんだあいつは・・・)」
143 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 18:56:53.88 ID:jWbH/+Q20
-----------射的ルーム
ガヤ ガヤ ガヤ
司会者「射的大会参加者の方はこちらに来てください、間もなくルールを説明します」
ハルヒ「ふふん♪腕がなるわ♪早く始まらないかしら♪」
司会者「よろしいですか?それでは説明致します。この競技は40m先の的に向かって
この拳銃を撃ち、得点を競うというものです。弾は10発でございます。
的の中心に近いほど得点は高くなりますが、的を大きく外した場合は得点がマイナス
になりますのでご注意ください。」
ハルヒ「以外と単純ね」
のび太「それって本物の拳銃じゃないの?」
司会者「その通りです。この競技では本物の拳銃を使用していただきます」
のび太「えぇ!!?」
ドラえもん「本物!?」
ハルヒ「いいじゃない♪どうせやるなら本物の拳銃の方が断然面白いわ♪」
司会「出場者数は84名ですので、これをそれぞれ14名ずつ6グループに分け
1回戦を開始いたします。2回戦に進めるのは各グループ成績上位の5名のみ。
2回戦は残った30名をそれぞれ10名ずつ3グループに分け、準決勝に進めるのは
各グループの成績上位の2名となります」
144 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 18:57:34.29 ID:jWbH/+Q20
司会「そして残った6名で準決勝を行い、成績上位3名が決勝へと進む形となります」
ハルヒ「案外楽そうね♪決勝に進出する3人は私達で決まりだわ♪」
ドラえもん「あの、凄い自信ですけど涼宮さんは本物の拳銃を
扱ったことがあるんですか?」
ハルヒ「あるわけないじゃない。でも何とかなるわよ!オモチャだと思ってやればいいの!」
ドラえもん「はあ・・・」
のび太「僕本物の拳銃を使いこなす自信ないよ~」
ハルヒ「撃った後にちょっと衝撃がある位で他はおもちゃと変わらないわよ!
この競技に関してはのび太、あなたがSOS団のエースなのよ!!」
のび太「僕が、エース?」
ハルヒ「そう!だからもっと自信を持ちなさい!」
のび太「ドラえもん、僕エースだって!」
ドラえもん「ふふふ、良かったねのび太くん!」
のび太「よーし、頑張るぞー!!」
ハルヒ「その意気よのび太!!」
司会者「それではこれよりチーム名と名前を読み上げますので、呼ばれた方は
指定された区画へと向かってください!」
145 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 18:58:17.88 ID:jWbH/+Q20
---------
-----
--
司会「チームSOS団、のび太様!ドラえもん様!C区画へと向かってください」
のび太「あ、僕達だ!」
ドラえもん「僕達は同じグループみたいだね」
ハルヒ「二人とも頑張るのよ!」
司会「チームSOS団、涼宮ハルヒ様!D区画へと向かってください」
ドラえもん「涼宮さんも呼ばれましたよ!」
ハルヒ「じゃあ行ってくるわ!」
のび太「僕達も行こう!」
ドラえもん「そうだね」
----------C区画
バンッ バンッ バンッ バンッ
のび太「うわ!もう始まってる!」
ドラえもん「流石に本物の拳銃だと凄い音がするね」
146 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 18:58:58.83 ID:jWbH/+Q20
アナウンス『チーム福岡、吉永様マイナス28点。チーム猿島、長岡様マイナス42点!』
ドラえもん「やっぱりみんなマイナスだ。これは難しそうだ」
アナウンス『チームSOS団、ドラえもん様。7番で競技を開始してください』
のび太「ドラえもん呼ばれたよ!」
ドラえもん「7番って・・・・あ、あそこか!じゃあ行ってくるね!」
のび太「頑張ってね!」
-------C区画7番射撃場
係員「ドラえもん様ですね。それではこのヘッドホンをつけてください。
射撃は私が『始めと』、と言ってからお願いします」
ドラえもん「分かりました」
係員「準備はよろしいですか?」
ドラえもん「どうぞ」
係員「では、始め!」
バンッ バンッ バンッ バンッ
ドラえもん「(凄い衝撃だ!照準がずれる)」
147 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 18:59:45.40 ID:jWbH/+Q20
ビーーーーッ
アナウンス『チームSOS団、ドラえもん様18点』
ドラえもん「ふー」
係員「お疲れ様でした、順位発表までお待ちください」
ドラえもん「分かりました」
ビーーーーッ
アナウンス『チームSOS団、のび太様78点』
ドラえもん「えぇ!?78点!?」
のび太「は~怖かった」
ドラえもん「凄いよのび太くん!78点なんて学校のテストでもとった事ないのに!」
のび太「でも最初の方は上手く照準が合わなかったよ。最後の方は修正できたけど」
ドラえもん「この点数なら2回戦突破は間違いないね!みんな殆どマイナスだし」
-12点の男「今のアナウンス聞いたか?あの餓鬼78点だとよ」
-49点の男「へ、どうせマグレだろ」
アナウンス『C区画、全14名競技終了しました。これより順位を読み上げます』
149 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:00:36.62 ID:jWbH/+Q20
のび太「あ、いよいよだ!」
アナウンス『第1位、118点!チームゴルゴ、斉藤様。第2位、78点!チームSOS団
のび太様。第3位・・・』
ドラえもん「ひゃ、118点!!のび太くんよりも上がいるなんて!」
のび太「うわ~凄いな~」
アナウンス『第5位、18点!チームSOS団、ドラえもん様』
のび太「やったー!ドラえもんも1回戦突破したよ!」
ドラえもん「いや~僕はマグレだよ」
アナウンス『1回戦を突破した方々は、奥の部屋へとお進みください』
のび太「そういえば、涼宮さんはどうなっただろう?」
ドラえもん「おかしな力があるっていっても女の子だよ!だぶん無理だったんじゃないかな」
のび太「そうだね。取り敢えず僕らは奥に進もう」
(二人は奥の部屋へと向かった)
152 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:01:17.82 ID:jWbH/+Q20
ガチャッ
ハルヒ「遅かったじゃないの二人とも!でもまぁどっちも無事1回戦を突破できた
みたいだし良かったわ♪」
ドラえもん「・・・・驚いた。涼宮さんも突破してたんですね!」
ハルヒ「当たり前じゃないの!団長の私が1回戦如きで消えるとでも思ってるの?」
のび太「あの、涼宮さん得点は何点だったんですか?」
ハルヒ「私?77点だけど」
ドラえもん「77点!?」
ハルヒ「他の連中は殆どマイナスで余裕の1位。本当張り合いが無いわ~」
のび太「ドラえもん、この人は本当に凄いね」
ドラえもん「うん」
ハルヒ「それで、のび太とドラえもんはどうだったの?」
ドラえもん「僕は18点でギリギリ通過しました、ドゥフフフフ」
のび太「僕は78点です」
ハルヒ「78!?やるわねのび太!!同じSOS団のメンバーとして頼もしいわ!
でも勝負はこれからよ!油断しないで3人一緒に決勝に行くわよ!」
153 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:02:22.18 ID:jWbH/+Q20
---------11階ブリッジ(パターゴルフ大会会場)
観客A「何だあの娘は!?」
観客B「凄い、PAR5のコースをホールインワンだと!?それも3連続・・・」
------
--
キョン「いくらなんでもやりすぎじゃないのか長門の奴?打ったボールが
あんな不自然に左右に曲がったりしたら怪しまれるぞ」
古泉「怪しまれたところで、何も証拠は出てきません。問題はないでしょう」
キョン「それにしたって3連続ホールインワンってのはな~。いくらパターゴルフとはいえ・・・
もう少しバランス良くできないもんかね」
カコンッ
スネ夫「わっ!また入った!!凄いや長門さん!これで4連続ホールインワンだ!」
長門「・・・・・」
スネ夫「へへ、これなら優勝間違いなしだね!長門さん、僕も1回ホールインワン
をやってみたいんだけど?」
長門「分かった」
155 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:03:12.34 ID:jWbH/+Q20
(長門は小声で呪文のようなものを唱え始めた)
長門「・・終わった」
スネ夫「ホント!?よーしそれじゃ!」コンッ
コロコロコロコロ・・・・・・・・・・カコンッ
観客「おぉぉぉぉぉぉ!!!」
パチ パチ パチ パチ
スネ夫「ハハ、こりゃいいや!」
キョン「はぁ~」
---------射撃ルーム
司会「さあいよいよ決勝戦です!ここまで勝ち上がってきた三名をご紹介致します!」
ワーッ ワーッ ワーッ
司会「まず一人目はチームSOS団、のび太様!そして二人目も同じチームSOS団から
涼宮ハルヒ様!三人目はこれまでの最高得点を叩き出しているチームゴルゴ、斉藤様!!」
ワーッ ワーッ ワーッ
のび太「いよいよ決勝か~。緊張するな~」
156 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:03:52.71 ID:jWbH/+Q20
ハルヒ「いいのび太、同じチームとはいえお互い手加減無しよ!」
のび太「はい!」
ハルヒ「それとあの斉藤とかいう人には負けるんじゃないわよ!私達二人で
ワンツーフィニッシュを決めるの!いいわね?」
のび太「分かりました」
司会「決勝戦は三人同時に射撃していただきます!それでは行きますよ!」
ドラえもん「頑張れのび太く~ん!」
司会「始め!!!」
バンッ バンッ バンッ バンッ バンッ
バンッ バンッ バンッ バンッ バンッ
ビビーーーーッ!
司会「さあ結果はどうなったのでしょうか!?」
アナウンス『チームSOS団、涼宮ハルヒ様113点!チームゴルゴ、斉藤様127点!』
会場「おぉぉぉぉぉ!!!」
アナウンス『チームSOS団、のび太様・・・・129点!!』
会場「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
159 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:04:42.15 ID:jWbH/+Q20
ドラえもん「やったー!!」
のび太「ドラえも~ん、僕優勝したよ!」
ドラえもん「おめでとうのび太くん」
ハルヒ「129点だなんて凄いわのび太!!よくやったわね!」
のび太「ありがとうございます!」
ドラえもん「これで4種目優勝ですね!」
ハルヒ「目指すは全種目制覇よ!そういえば有希とスネ夫はどうなってるかしら?」
ドラえもん「見に行ってみましょう!」
ピンポンパンポーーーン
アナウンス『超人選手権に出場中の皆様にお知らせ致します。
間もなく、ホームラン競争を開始しますので、出場予定の方は
5階バッティングセンターへお越しください』
ハルヒ「もうそんな時間なの?まぁいいわ、向こうへはドラえもん達だけで行ってちょうだい」
ドラえもん「分かりました」
161 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:05:35.27 ID:jWbH/+Q20
司会「優勝はチームSOS団の長門有希さんです!!」
ワーッ ワーッ ワーッ ワーッ
キョン「結局全ホールでホールインワンか。司会のおっさん顔引きつってるぞ」
古泉「無理もありませんね」
ドラえもん「やった!長門さんが優勝したんですね!」
キョン「おぉ、そっちも終わったのか?どうだった?」
ドラえもん「のび太くんが優勝しました!」
のび太「エッヘン!」
キョン「やるじゃないかのび太。ドラえもんの道具無しで優勝するなんて
誇れるレベルだぞ!」
のび太「いや~」
ドラえもん「そういえばスネ夫くんはどうしたんですか?」
キョン「あいつなら早々に抜けてジャイアンと一緒にバッティングセンターに向かったぜ」
古泉「取り敢えずここまでは順調ですね。後はホームラン競争とクイズだけです」
キョン「クイズか・・・・気が重いな」
162 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:06:22.64 ID:jWbH/+Q20
古泉「自信がないのですか?」
キョン「一応暗記パンで予習はしたが、あの本に載ってる以外の
問題が出たらその時点でアウトだ」
古泉「なるほど。そこは神に祈るしかありませんね」
ドラえもん「あ、長門さんが帰ってきましたよ!」
キョン「お疲れさん」
長門「・・・・」
古泉「ではホームラン競争の応援にでもいきましょうか」
キョン「だな。ただその前に長門、一つ約束してくれないか?」
長門「なに?」
キョン「万が一、本当に万が一だが、俺達がまたループするような事になったら
その時は今回の記憶を思い出させてくれないか?お前ならできるだろう?」
長門「直接プログラムを注入すれば可能。でも、どうして?」
キョン「どうしてって言われてもな・・・。まぁ、念の為だ」
長門「・・・分かった」
163 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:07:03.13 ID:jWbH/+Q20
----------バッティングセンター
カキーーーン! カキーーーン! カキーーーン!
観客A「すげーよの子、さっきからホームラン連発してるぜ!」
観客B「プロかなんかか?」
観客A「馬鹿、どう見ても子供じゃねーか!」
観客B「でも・・・じゃあ子は何であんなにホームランばかり打てるんだ?」
カキーーン! カキーーーン! カキーーーン!
司会「凄い凄い!!チームSOS団涼宮ハルヒ様!何とこれで11球連続ホームランです!!」
ハルヒ「ふふん♪楽勝だわ♪」
スネ夫「この分なら総合優勝は間違いないねジャイアン!」
ジャイアン「おう!これでループ脱出確定だぜ!」
カキーーーン! カキーーーン! カキーーーン!
164 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:07:43.62 ID:jWbH/+Q20
------数十分後
司会「優勝は、58本のホームランを放ちましたチームSOS団の涼宮ハルヒ様です!」
ワーッ ワーッ ワーッ
ハルヒ「ちょろいもんだわ♪」
のび太「いくらなんでも打ちすぎだよ~」
キョン「60球中58本もホームランを打っておきながら、何も怪しまず全て
自分の力によるものだと思い込めるあいつが心底羨ましい」
ピンポンパンポーーン
アナウンス『超人選手権に出場中の皆様にお知らせ致します!
間もなく、最終競技であるクイズ大会を開始いたします。出場予定の方は
中央ホールまでお越しください』
古泉「さて、いよいよ最終競技です。頑張ってくださいね」
キョン「やれるだけやってみるさ」
ハルヒ「キョン!なにそんなところに突っ立ってんのよ!次はクイズ、早く行くわよ!」
キョン「分かってるよ」
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 19:13:35.51 ID:1sXBegq7O
帝愛グループならイカサマを疑われるレベルw
170 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:22:37.28 ID:jWbH/+Q20
ピンポンパンポーーン
アナウンス『チームSOS団のキョン様、ドラえもん様!お話したい事がありますので
至急1階大会実行役員室までお越しください』
キョン「ん?俺か?」
ドラえもん「僕も呼ばれました」
古泉「お話したい事があると言っていましたが、実行役員がいったい何の話でしょう?」
キョン「俺とドラえもんって事は、どうせポーカーの件だろうな。なんたって
7連続ロイヤルストレートフラッシュだ。仲間と協力してのイカサマを疑いたくもなるさ」
古泉「なるほど」
ハルヒ「この忙しい時になんだっていうのよ!!キョン、さっさと行って
用を済ませてきちゃいなさい!私は先に行ってるから!」
キョン「あぁ、分かった。じゃあ行くかドラえもん」
ドラえもん「はい!じゃあみんなも涼宮さんと一緒に先に中央ホールに行っててくれ!」
のび太「分かった!」
ジャイアン「早く来いよなー」
177 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:34:45.49 ID:jWbH/+Q20
-----------1階大会実行役員室
そこは、『ここに来い』とでも言われない限り
まず誰も近寄らないであろう場所にあった。人通りはまるで無く
さっきまでの賑やかさが嘘のように静かである。
ドラえもん「ここみたいですね!」
キョン「役員室の割には随分目立たないところにあるんだな。人通りがまるで無いぞ」
ドラえもん「取り敢えず中に入りましょう」
コンコン
?「どうぞ」
ドラえもん「失礼します!」
ガチャッ
(ドラえもんとキョンは部屋に入ったが、中に人影は無かった)
キョン「誰もいない?確かにさっき『どうぞ』って聞こえたよな?」
ドラえもん「はい」
キョン「どっかに隠れてるのか?アホな事に付き合ってる時間はないんだが・・・」
178 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:35:27.47 ID:jWbH/+Q20
バタンッ!!!!!
キョン「うおっ!」
ドラえもん「な、何だ!?」
(入り口のドアが物凄い勢いで閉まった)
ドラえもん「今通路側から誰かがドアを閉めた!!」
キョン「なに!?まさか閉じ込められたのか!」
(キョンは急いでドアを開けようとしたが、どんなに力を入れても
まるでビクともしない)
キョン「ちっ、反対側から押さえてやがるな!誰だか知らんがくだらない真似は止めろ!」
謎の声「いくら押しても無駄だよ。このドアはもう絶対に開かない」
キョン「おいお前どういうつもりだ!さっさとここを開けろ!」
謎の声「そういうわけにはいかないよ。悪いけど君達にはず~とそこにいてもらうよ」
キョン「なにわけの分からねー事言ってやがる!さてはお前別のチームの参加者だな?
俺達の成績があまりにもいいもんだから、最後くらい邪魔してやろうって魂胆だろ!?」
謎の声「あはは、違うよ。僕は単に君達にこれ以上あの大会に出てほしくない
だけなんだ」
キョン「何でだ!?」
179 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:36:08.19 ID:jWbH/+Q20
謎の声「だってこのままだとループが終わっちゃうかもしれないからね」
キョン「なに!?」
ドラえもん「ループだって!?」
キョン「お前・・・・いったい何者だ?」
謎の声「何者かどうか聞いても意味ないと思うよ?どうせ次のループでも全部
記憶をリセットされちゃうんだから」
キョン「答えろ!!」
謎の声「しいて言うなら君達と一緒にいる長門有希と同じ、涼宮ハルヒの観測者さ」
キョン「観測者だと!?じゃあお前も統合思念体が作り出したインターフェイスだってのか?」
謎の声「情報統合思念体とは関係ないよ。別の組織とでも言うできかな」
ドラえもん「何でもいいから、早くここを開けろ!!」
謎の声「何度も言ってるだろ未来のロボットくん。それは出来ないって」
ドラえもん「何で僕の事まで!?」
謎の声「フフ、何でも知ってるよ。流石に15000回以上も似たような事を繰り返すと
どんな人間でもある程度学習するものなんだね。まさかここにきて競技に君の秘密道具を
使用してくるとは思わなかったよ。これまでのシークエンスでは全部自力で挑戦して
惨敗の繰り返しだったからね。その度に涼宮ハルヒの精神が不安定になってたから
観測する立場としてはありがたかったけどね。」
180 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:36:48.62 ID:jWbH/+Q20
謎の声「このままあの大会で完全優勝なんてされちゃうと、ループが解ける可能性がある
それは僕の立場上阻止しなければならないんだ。上に怒られちゃうからね」
キョン「やっぱりこのループを解く鍵はこの大会だったのか!!」
謎の声「いや、確実にそうだとは言えない。けど僕も君達同様、それが最も
可能性が高いと思っている。だから悪いけど阻止させてもらうよ」
ドラえもん「開けないって言うならこっちにも考えがある!『通り抜けフープー!』」
キョン「何だその道具は?」
ドラえもん「壁を難なく通り抜ける事にできる道具です!これをドアにつけてください!」
キョン「分かった!」
(キョンはドアに通り抜けフープをつけたが、円の中は銀色の幕で
覆われ、身体を近づけると弾かれてしまう)
バシンッ!!
キョン「ぬあっ!」
ドラえもん「そんな、通り抜けフープが使えないなんて・・・」
謎の声「今君達がいる部屋はさっきまでいた世界とは違う切り離されたそこだけの世界
だからその部屋よりも外に出ることは不可能だよ。外には何も無いんだから」
ドラえもん「何だって!?じゃあ何処でもドアも駄目か・・・」
181 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:37:28.92 ID:jWbH/+Q20
キョン「外に何もないだと!?じゃあお前は何処で喋ってるんだ?
俺にはドアの向こう側から声が聞こえるが?」
謎の声「脳に直接話しかけてるんだよ。そこのドアの向こうから聞こえるようにね」
ドラえもん「どうしよう、このままじゃ・・・」
キョン「おいお前、もういいだろ!15000回以上も同じ状況下での観測ばかり続けても
何の面白味もないじゃないか!だったらそろそろ9月以降の観測にシフトしたって」
謎の声「それが意外とそうでもないんだ。涼宮ハルヒはその度色を変えてくれてる。
それに今回は船旅の途中で突然君達が消えるという特殊なケースだ。観測し甲斐がある
止めるなんてもったいない事できないよ。」
キョン「じゃあ、後何回やればお前とお前の組織の親玉は納得するんだ?」
謎の声「そうだな・・・・断定はできないけど、最低でも1億回は必要になるだろうね」
キョン「い、1億だと・・・」
ドラえもん「そんな事にいつまでも付き合ってられるか!!」
謎の声「別にいいじゃないか。君達は1回1回ご丁寧に記憶を消してもらってるんだから。
ま、最近はだいぶ既視感が強まっているようだけどね。流石に1億回もループしたら
嫌でも記憶を引き継ぐ形になるかもね。そうなったら地獄だ」
キョン「お前・・・・」
謎の声「じゃあ僕はこれで。また次のループで一緒にポーカーが出来るといいね、少年」
182 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:38:09.27 ID:jWbH/+Q20
キョン「ポーカーだと?それに少年って・・・お前あの時の!?」
謎の声「バイバイ!」
キョン「おい、待て!!」
・・・・・シーーーン
キョン「くそっ!」
ドラえもん「犯人に心当たりがあるんですか?」
キョン「ポーカー大会に出てたとき、俺の事を少年ってよんでたオヤジが
一人だけいたんだ。たださっきの奴とは声がまるで違う。いったいどういう事だ・・・」
ドラえもん「・・・・これからどうしましょう?」
キョン「どうしようったってな・・・・ドラえもんの道具でも歯が立たないんじゃ打つ手がない
このまま8月31日が終わるのをここで待つしかないだろう」
ドラえもん「15499回目のループ確定ですね・・・」
キョン「なーに、次で片をつけるさ。もしもの時の為に次にループした時は
俺達に記憶を思い出させるよう長門に頼んでおいたしな。
次は敵の存在を認識した上で行動できる」
ドラえもん「・・・・のび太くん達、心配してるだろうな~」
キョン「ハルヒ辺りも大騒ぎしてそうだな」
183 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:38:49.78 ID:jWbH/+Q20
-------8月31日(神戸港)
キョンが監禁された事により、結局SOS団はクイズ大会失格となった。
勿論ハルヒは時間内までに登場しなかったキョンに大激怒だったが
超人選手権自体はSOS団チームが総合優勝を果たした。
しかし、翌日になっても姿を見せない二人
船員による船内の捜索活動が行われたが、それでも見つからず
気がつけば船は最終地点である神戸港へと到着していた。
最初は怒っていたハルヒだったが、次第に不安が表情に表れてきた。
古泉「兵庫県警の方々がもう一度船内を捜索するとの事です」
みくる「ふえ~ん、キョンく~ん」シクシク
のび太「ドラえも~~ん、いなくなっちゃやだ~!!」
ハルヒ「どうなってるのよ・・・・キョンもドラえもんも何処へ消えたっていうの・・・」
スネ夫「船内をいくら探しても出てこないって事は、もしかして海に落ちたとか・・・」
のび太「えぇ!?」
ハルヒ「あ、あたしももう一度探してくるわ!!古泉くん、みんなの事頼んだわよ!」
古泉「分かりました」
(ハルヒがその場を去った)
184 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:39:31.15 ID:jWbH/+Q20
のび太「うわ~ん、ドラえも~ん!」シクシク
ジャイアン「泣くなよのび太、きっと大丈夫だって」
みくる「キョンく~~ん」シクシク
スネ夫「二人ともいったい何処へ消えてしまったんだ・・・」
古泉「船の中の何処にもいないというのは妙ですね。これでは本当に
海に落ちたとしか考えられない。長門さん、何か分かることはないですか?」
長門「・・・あの二人は今この世界の時空間には存在していない。異空間にいる」
のび太「えぇ!?」
古泉「誰かが意図的にそうしたのですか?」
長門「そう」
古泉「誰です?」
長門「今は分からない。調査が必要」
古泉「そうですか・・・」
のび太「ドラえもんはもうこっちの世界には戻ってこれないんですか?」
古泉「いえ、その心配はありません。こうなった以上、恐らく我々はもう一度
ループする事になるでしょう。今の涼宮さんの精神状態はこれまでに無い以上に
不安定ですしね。」
185 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 19:40:12.01 ID:jWbH/+Q20
古泉「またループするのですから、そうなれば彼等は何事も無かったかのように
こちらの世界へと戻ってこれるはずです。勿論記憶はリセットされていますが」
スネ夫「は~、またループするのか・・・」
古泉「今は夜の7時です。後5時間もすればまた8月27日に逆戻りです」
のび太「ドラえもんが戻ってくるのなら、僕は何回だってやり直す!!」
ジャイアン「よく言ったのび太!!」
みくる「ふぇ~ん、私も頑張りますぅ~」
古泉「確か長門さんは次にループした際、自分達の記憶を思い出させるよう
にと彼に頼まれてましたよね?」
長門「そう」
古泉「僕からもお願いします。新たな障害が出てきた以上、記憶を引き継ぎでもしない限り
永遠とこのループから脱出は出来ないでしょうから」
長門「分かった」
のび太「(ドラえもん・・・・)」
(こうして7人は24時まで大人しく待った)
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 20:07:37.89 ID:6LZep/5r0
追いついた
面白い頑張れ
200 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 20:24:00.23 ID:jWbH/+Q20
------何かがおかしい
キョンはふとそう思った。現在彼は豪華客船オーベロン号内にある個室にいる
目の前には同じSOS団の団員である古泉がいる
(8月28日)
キョン「はぁ~~~」
古泉「おや、随分大きな溜息ですね。何か嫌な事でも?」
キョン「溜息も出るさ、夏休みもいよいよ終わりだって時に急にこれだ。
こちとら宿題も終わってないってのに、勘弁してほしいぜ」
古泉「まぁ、確かに急なことではありましたね。涼宮さんから電話がかかってきたのが27日で
僕達が神戸港を出港したのが28日。流石に準備に手惑いましたよ」
キョン「急に電話してきて『明日から31日まで豪華客船で遊ぶわよ!』だもんな~。
商店街のくじ引きで5枚もチケット当てちまうなんて、どうなってんだかなあいつは」
古泉「涼宮さんがそう願ったからこそ、そのような奇跡的な芸当が出来たのでしょう。
恐らく彼女はあのまま夏休みが終了する事が嫌だったのでしょう」
キョン「夏休みに入ったと同時にお前の知り合いの別荘で充分楽しんだじゃないか。
他に何が物足りないっていうんだあの女は?」
古泉「さあ。それが分かるのは、恐らく涼宮さん本人だけだと思いますよ」
201 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 20:24:41.31 ID:jWbH/+Q20
ピンポンパンポーン
--間もなく東京湾に到着致します。間もなく東京湾に到着します
キョン「ようやく折り返し地点か」
古泉「帰路もこのまま何事もなければいいのですが・・・」
キョン「それは無理な話だな。ハルヒの奴がいる限り必ず何かは起こる」
ガチャッ
ハルヒ「やっほーーーーーー!!!」
キョン「ほら見ろ、噂をすればだ」
古泉「あはは・・・」
ハルヒ「何よあんた?私の噂してたの?」
キョン「まぁな。偉大な団長様のお陰でこんな豪華客船に乗るとこが出来て
光栄だって事を古泉と二人で話してたところだ。」
ハルヒ「あらそう♪それより二人とも、外に行くわよ!」
キョン「外?東京見物でもする気か?残念だがこの船はそう長く停泊しないぞ」
ハルヒ「違うわよ!東京湾からも大勢の人が乗船するのよ!?
その中に宇宙人や未来人がいるかもしれないじゃない!」
202 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 20:25:22.84 ID:jWbH/+Q20
キョン「お前はこんな所に来てまで不思議探しをするつもりか・・・」
ハルヒ「当たり前じゃない!兵庫にはいなくても東京にはいるかもしれないのよ!?
むしろ人口が多い分東京の方が不思議な奴がいる確率は高いと思うわ!」
キョン「そういう確率が人口の多さに比例するとは初耳だが」
ハルヒ「ごちゃごちゃ言わないでさっさと行くわよ!もしかしたら宇宙人や未来人以上の
もっと凄いのが乗り込んでくるかもしれないわよ!!いえ、きっとそうだわ!!」
キョン「はぁ~~、もっと凄いのってのは具体的にどんな奴なんだ?」
ハルヒ「そうね~・・・・・・未来から来たネコ型ロボットってのはどう!?」
キョン「いや、どう?って言われてもな・・・・」
ハルヒ「いいから早く来なさい!先に行ってるわよ!」
バタンッ
キョン「全く台風のような女だ・・・」
古泉「・・・・・・・・・」
キョン「ん?どうした古泉?」
古泉「あ、いえ・・・・少々気になることがありましてね・・・」
204 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 20:26:03.24 ID:jWbH/+Q20
キョン「気になる事?」
古泉「大した事ではありませんよ。恐らく僕の勘違いだと思います」
キョン「そうかい」
コンコン
キョン「はい?」
長門「・・・わたし」
キョン「長門か、入っていいぞ」
ガチャッ
キョン「どうしたんだ?」
長門「腕を」
キョン「は?」
長門「腕を出して」
キョン「こうか?」スッ
(長門はキョンの腕にゆっくりと噛み付いた)
キョン「んなっ!!!」
205 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 20:26:45.01 ID:jWbH/+Q20
キョン「何をしてるんだお前は!・・・・て、のあっ!」
(キョンは強烈な目まいに襲われ、前回の記憶
15498回目の記憶を全て思い出した)
キョン「・・・・・はぁ~。何とかこっちの世界に戻ってこれてたか」
古泉「あの・・・先程からお二人は何をなさってるんですか?」
キョン「長門、あいつにもやってやれ」
長門「分かった」
古泉「何をしようとしているかは知りませんが、ちょっと待ってもらえますか!」
キョン「いいから大人しくしろ!やれば分かる!長門、やっちまえ!」
古泉「ちょ、ちょっと待ってくださ」
ガブッ
長門「終わった」
古泉「・・・・・・なるほど、そういうわけだったのですか。いきなり長門さんが
あなたに噛み付いたんで、正直驚きましたよ」
キョン「俺もまさかこんな方法で記憶を蘇らせられるとは思ってなかったさ」
古泉「取り敢えずあなたがこちらの世界に戻ってこれていて何よりです。
次のループでもあちらの世界のままだったらどうしようと、内心ちょっとヒヤヒヤものでした」
206 :
忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2011/03/29(火) 20:27:02.22 ID:povw3ome0
ほうほう
207 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 20:27:25.85 ID:jWbH/+Q20
キョン「古泉、その事なんだが」
古泉「詳しい話はドラえもんさん達と合流してからにしましょう
今は取り敢えず、涼宮さんのところへ」
キョン「そうだな。じゃあ行くか」
それからキョン達はドラえもん達と合流し、前回同様古泉の部屋で
ハルヒと自分達に関する説明をした後、中央ホールにてハルヒから
超人選手権出場の旨を聞き、その日の夕食も前回同様キョンが全額支払った。
----その日の夜(キョンの部屋)
キョン「9人分で3万4000円・・・前回より上がってるじゃねーか!!」
コンコン
古泉「古泉です。みんなをあの倉庫に集めました。そろそろ行きましょう」
キョン「あぁ、そうだったな」
208 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 20:28:19.13 ID:jWbH/+Q20
キョン「思ったんだが、昼間にお前の部屋にドラえもん達を呼んだときに
全部やっておけばよかったんじゃないか?」
古泉「あの時は涼宮さんとの待ち合わせまで時間がありませんでしたから
策を練る為にも時間に余裕のある夜の方がいいと思いまして」
キョン「なるほどな」
-------8階倉庫
ガチャッ
古泉「彼を連れてきました」
キョン「どうも」
ドラえもん「あの、話っていうのはいったい何なんですか?」
キョン「ああ、それは今にすぐ分かる。長門、頼む」
長門「・・・・」コクッ
(長門はゆっくりとドラえもん達に近づく)
ドラえもん「わっ!な、何ですか!?」
みくる「キョ、キョンくんこれはどういう事なんですかぁ~?」
キョン「(すぐ終わるんで少し辛抱してください朝比奈さん)」
209 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 20:29:00.58 ID:jWbH/+Q20
(長門はドラえもん達に噛み付き、程なくして全員前回の記憶を思い出した)
のび太「ドラえも~ん!良かったー、戻ってこれたんだね!」
ドラえもん「心配かけてごめんねのび太くん!」
みくる「うえ~んキョンく~ん!良かったですぅ~」
キョン「心配かけてすいません朝比奈さん」
スネ夫「あぁ・・・・これで15499回目のループか」
ジャイアン「ところで二人は前回何で突然消えたんだ?」
ドラえもん「変な奴に突然異空間に飛ばされたんだ!」
古泉「その者の顔は見ましたか?」
ドラえもん「一瞬姿は見えたけど、顔までは見れませんでした」
古泉「そうですか」
キョン「なぁ長門、そいつは自分の事をお前と同じハルヒの観測者だと言っていたが
それは本当なのか?」
210 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 20:29:40.94 ID:jWbH/+Q20
長門「そう」
古泉「という事は、あなた方を閉じ込めた犯人は長門さん同様のインターフェイス
だという事ですか?」
長門「少し違う。私と同じではない」
キョン「どういう事だ?」
長門「私と違いそれには肉体がない」
キョン「肉体が無いだと!?」
ドラえもん「でも僕は確かに見ましたよ!ドアを閉める人影を!」
長門「それは恐らく身体を乗っ取られた人間の姿。それは肉体が無いが故に
有機生命体の身体に乗り移り行動している」
キョン「なるほどな、どうりであの時とポーカーの時とで声が違うわけだ。
何度もいろんな人間の身体を移動しながら俺達やハルヒの動きを注視してたってわけか」
古泉「寄生生物のようなものですね・・・しかし、こうなると少々厄介です。
身体を乗り移る事ができる以上、探し出すのは至難の業です。
長門さん、何かいい手はありますか?」
長門「ない。私でも外から見分ける事は不可能」
キョン「どうすりゃいいんだ。このままじゃまたあいつに妨害されてループの繰り返しだぞ」
212 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 20:30:32.47 ID:jWbH/+Q20
スネ夫「怪しそうな奴を片っ端から尋問するってのはどう?」
キョン「この船にどれだけの人間が乗船してると思ってるんだ。それに万が一当たりを
引いたとしても、気づかれたと分かった時点でまた別の人間に乗り移られるだけだ」
ジャイアン「ちきしょー!何処にいるのかさえ分かれば俺がギッタギタに
してやるのに!!」
キョン「仮に見つけたとしても手は出してやるなよ。その身体は全く関係の無い
人のものなんだからな」
古泉「一つの策として、こういうのはどうでしょうか?」
キョン「言ってみろ」
古泉「僕達は前回同様ドラえもんさんの道具を使って超人選手権を勝ち続ける
そうすれば恐らくその宇宙人はまた何らかの妨害工作に出るでしょう。
むこうからこちらにアクションを示す唯一の機会です。これを逆手に取り、捕らえる」
キョン「捕らえるっていってもな、捕らえた肉体から別の肉体に移動されたら
意味無いんじゃないか?」
長門「それは問題ない。捕まえたと同時に私がそれ対して妨害プログラムを注入する」
キョン「それができればあの宇宙人はもう人体移動ができなくなるのか?」
長門「そう」
220 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:03:02.03 ID:jWbH/+Q20
古泉「それが出来れば自由を奪う事は可能ですね」
キョン「しかし前回そういう行動をとったからって、今回も同じような行動に出るとは
限らないんじゃないか?相手も馬鹿じゃないんだし、それくらい考えるだろ」
古泉「確かにそうかもしれませんね。しかし、現状このくらいしか手がありません」
のび太「ねぇドラえもん、何かいい道具ないの?」
ドラえもん「う~ん・・・・・・・あっ!あれなら使えるかも、『正体スコープー!』」
古泉「何ですその道具は?」
ドラえもん「これを覗くと色んな奇怪現象などの正体を見破ることが出来るんです!」
キョン「またとんでもなくタイムリーな道具を出してくれたなおい!
これならこっちから奴を特定する事も可能なんじゃないか?」
古泉「えぇ。いけますね」
ジャイアン「よっしゃー!!じゃあ明日早速やろうぜ!!」
スネ夫「だね!もうループは懲り懲りだよ」
のび太「でも明日僕達には超人選手権もあるんだよ?敵を探す暇なんてあるかな~」
キョン「確かにそうだな。それぞれ空いてる時間があるとはいえちょっと短すぎる」
221 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:03:55.66 ID:jWbH/+Q20
古泉「こういうのはどうでしょうか。今回のループでは敵の殲滅に全てをかけ
超人選手権の方は諦める。そうすれば敵を探す時間は十分に取れます」
スネ夫「えぇ!?それじゃまたループ確定じゃない!!」
古泉「しかし、ここできちんと敵を潰しておけば、次回のループでは何の妨害も受けずに
競技を進める事が出来ます。前回同様、ドラえもんさんの道具を使えばあの大会で
優勝する事は簡単です。最低でも後1回だけのループで全てに片をつけることができます」
ジャアイン「ここで倒しても、次のループで生き返っちゃうんじゃないんですか?」
古泉「それはありません。相手は時間も空間も超越した存在です。
涼宮さんによる能力の干渉は受けませんから、ここで倒す事さえ出来れば
以降何度ループを重ねようと再び姿を現す事はないでしょう」
キョン「後1回ループ覚悟で選手権を捨て宇宙人を叩くか、ここで終わらす為
選手権と宇宙人退治を両立するか・・・・。前者なら確かに後1回のループで済む
かもしれないが、後者の場合失敗したらそれ以上のループを重ねることになるかも
しれない。勿論成功する可能性もあるだろうが、個人的には前者の方が無難だと思うな」
ドラえもん「僕もそう思います!」
のび太「僕も!」
ジャイアン「俺も!」
みくる「私もですぅ」
古泉「では決まりですね。このシークエンスでは敵の殲滅にのみ全てかけましょう!」
224 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:04:41.61 ID:jWbH/+Q20
スネ夫「超人選手権を捨てると言っても、ハルヒさんには何て説明するんですか?」
キョン「・・・・そういえばその辺を全く考えてなかったな。それどころか、ハルヒの目を
かいくぐりながら宇宙人捜索など出来るのか?」
ドラえもん「問題ありません!いい物があります、『クローン培養気!!』」
●クローン培養気
わずかな細胞から自分と同じ生物を作れる機械。
髪の毛一本からでOK
古泉「なるほど、これで僕ら8人分のクローンを作り、涼宮さんと一緒に明日の大会に
出場してもらい、その間に僕らが敵の捜索と殲滅に終始するという事ですね」
ドラえもん「そうです!」
キョン「ちょっと待て!大きな船とは言っても、万が一ハルヒの目の前でもう一人の自分と
バッタリなんて事になったらどんでもない事になるんじゃないか?」
みくる「確かにそんな所見られたら大変な事になりますぅ~」
ドラえもん「だったら僕らはこれをかぶって行動しましょう!『透明マント!!』」
●透明マント
このマントをかぶると透明人間になれる
225 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:05:32.39 ID:jWbH/+Q20
キョン「クローンの次は透明人間か・・・お前は長門以上に何でもありだな」
古泉「しかし、これでは僕らも互いに視認できなくなるのでは?」
ドラえもん「大丈夫です!マントをかぶっている者同士なら見えます!」
古泉「なら問題ありませんね。早速我々8人分のクローンを作成しましょう」
キョン「もう作るのか?」
古泉「こういう事は早い方がいいですよ。今のうちに8人分のクローンを作り
部屋には彼らに戻ってもらい、僕らはここで明日を待つ」
キョン「まぁ、明日の朝になってからドタバタするよりはいいか」
ドラえもん「ではみなさん、髪の毛1本でいいのでこの機械に入れてください!」
(7人は自分の髪の毛を抜き、機械に放り込んだ
ドラえもんはヒゲを少しだけ切って入れた)
ガガガガガガガガガ
キョン「なんだか凄い音だな・・・・大丈夫かこれ?」
程なくして機械の中から全く同じ姿をしたキョンや
ドラえもんのクローンが出てきた。
226 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:06:28.89 ID:jWbH/+Q20
機械から出てきたクローン(8体)は何も喋らず一点を見つめたまま
キョンやドラえもん達の前に立った
のび太「な、何だか気味が悪いよ~」
ジャイアン「すげーや、こいつ俺そっくり」
スネ夫「もう、当たり前だろ!クローンなんだから」
キョン「何でこいつら何も喋らないんだ?目線もずっと同じ所ばかり見てるし
正直かなり不気味だ・・・。こんな状態でハルヒの所へ行かせて大丈夫なのか?」
ドラえもん「このクローン達は僕達オリジナルが一定の距離入ると待機モード
つまり今みたいに何も喋らず何も考えない状態になるんです」
古泉「なるほど、最悪鉢合わせた時の為の予防策のようなものですね」
キョン「しかしこんな状態じゃこれから自分の部屋にすら帰れないぞ?
俺達が少し離れるしかないのか?」
ドラえもん「待機モードの中はこのリモコンで操作する事ができます」
ピッポッパ
ドラえもん「さ、みんな部屋に戻って!明日は超人選手権の方よろしく頼むよ!」
ドラえもんがリモコンを押すと、クローン達は黙って倉庫を出て
各々の部屋へと向かった
227 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:07:11.30 ID:jWbH/+Q20
バタンッ
みくる「うぅ~、気味が悪かったですぅ」
キョン「出来る事ならもう二度と顔をあわせたくはありませんね」
古泉「これで準備は完了しましたね。では僕たちも休みましょう
明日は忙しくなるでしょうからね」
みくる「えぇ!?こ、ここでみんなと一緒に寝るんですか~!?
そ、そんなの無理です~///」
古泉「そう言われましても・・・部屋に戻るわけにもいきませんからね」
キョン「ドラえもん、何とかならんか?」
ドラえもん「『壁かけアパート!』」
●壁かけアパート
この壁かけを好きな所に貼ると、中にマンションが出来る
ドラえもん「中には全部で12部屋あります!今日はこの中で休みましょう!」
ジャイアン「やっほー俺一番!」
スネ夫「僕二番!」
のび太「あぁ、待ってよー!」
228 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:07:51.67 ID:jWbH/+Q20
みくる「ありがとうございますドラえもんさん!助かりましたぁ~」
ドラえもん「いえいえ」デレデレ
キョン「壁かけアパートか、家賃いらずの土地いらず。便利すぎるだろ・・・」
古泉「未来の世界というのは、我々の想像を遥かに超えているようですね」
キョン「それにしても何で朝比奈さんはドラえもんの道具に関して何も知らないんだろうな?
ドラえもんのいた世界よりも先の未来から来たって言ってたのに」
古泉「禁則事項だと言っていましたからね。我々に知るすべはありません」
キョン「まぁどうでもいいんだけどな」
古泉「僕たちも中に入りましょう。今日は少々疲れました」
キョン「だな。長門、お前も早く入れよ」
長門「・・・・」コクッ
こうして8人は壁かけアパートの中に入り眠りについた。
229 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:08:31.90 ID:jWbH/+Q20
-------翌日(8月30日)
船内では既に超人選手権が開催されていた
古泉「ではそろそろ僕達も行動を起こしましょうか」
スネ夫「あのクローン達はちゃんと上手くやってるんだろうね?」
ドラえもん「それはきっと大丈夫だと思う!」
キョン「宇宙人捜索はみんな一緒に動くよりもある程度散った方がいいだろうな」
古泉「えぇ。ですから二人一組で捜索にあたりましょう」
ジャイアン「よしスネ夫!俺達が一番最初に見つけてやろうぜ!」
スネ夫「オッケー」
のび太「ドラえもん、一緒に行こう!」
ドラえもん「いいよ」
キョン「じゃあ俺は朝比奈さ」
古泉「朝比奈さん、僕と一緒に行きませんか?」
キョン「なっ!」
みくる「あ、はい・・・分かりました」
230 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:09:12.34 ID:jWbH/+Q20
キョン「(あの野郎!!)」
古泉「ではあなたは長門さんとお願いします」
キョン「(まぁ古泉と二人になるよりは全然マシだな)よろしくな、長門」
長門「・・・・」コクッ
古泉「捜索するにあたって気をつけてほしい事は、我々のクローンと一定以上の距離に
近づかないという事と、敵を発見した際の対処法です。」
キョン「ハルヒの目の前で待機モードなんかになられた日には大変だしな」
古泉「敵を発見した際はまず長門さんに連絡を取り、彼女と合流するまでは
絶対に敵に手出しをしないでください」
ドラえもん「分かりました」
古泉「では行きましょう!みなさん決して無理をなさらずに」
8人は透明マントをかぶり倉庫を出た
231 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:09:54.92 ID:jWbH/+Q20
--------長門、キョン班(7階)
二人は正体スコープを覗きながら宇宙人を捜索していた。
ガヤ ガヤ ガヤ
キョン「ふぅ、敵を探し出すのにこれ程便利な道具は無いが
こうも人が多いとちょっと大変だな。長門、そっちはどうだ?」
長門「いない」
キョン「根気強くやるしかないか」
--------ドラえもん、のび太班(6階)
のび太「ドラえもんいた?」
ドラえもん「いないよ」
のび太「人がこんなに多いんじゃ見つけたとしてもすぐ見失っちゃうよ!」
ドラえもん「簡単に見つけられると思ったけど、結構時間がかかりそうだね」
241 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:41:01.38 ID:jWbH/+Q20
--------朝比奈、古泉班(中央ホール)
みくる「人が多すぎて全部見切れませ~ん」
古泉「ここは特に人の集まる所ですからね。しかたありません
ところで朝比奈さん、一つ聞きたいことがあるのですが?」
みくる「何ですか?」
古泉「ドラえもんさんの事です。彼の出す秘密道具に対してのあなたのリアクションが
どうも僕には不自然に見えたので・・・。あなたはドラえもんさんの道具に対して
本当に心の底から驚いていませんでしたか?」
みくる「・・・・・」
古泉「あなたはドラえもんさんが生まれたとされる22世紀よりも先の未来から
来たと言っていましたが、その場合彼の出す秘密道具を知らないはずが無い
ところがさっきも言ったように、あなたは次々と出される彼の道具に本気で驚いていた。
それどころか、ドラえもんさんが現れた時点で相当驚いていたようにも見えました」
みくる「き、禁則事項です」
古泉「あくまで推察ですが、彼等は全く別の次元の地球から来たのではないですか?
だからあなたはドラえもんさんの存在や道具に驚いた。こっちの世界の未来と
ドラえもんさん達のいる世界の未来とでは科学力に大きな差がある。・・・違いますか?」
みくる「・・・その通りです」
242 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:41:41.56 ID:jWbH/+Q20
古泉「やはりそうでしたか。涼宮さんは遂に異世界人まで呼び寄せて
しまったという事ですね。これは永久的なものなのでしょうか?」
みくる「このループから脱出する事さえ出来れば、たぶんあの子達は
元の世界の地球へと帰れると思います」
古泉「そうですか。恐らく彼らは8月27日の早朝辺りに
こちらの世界へと移動したのでしょうね。しかし彼らが次元移動に
気づいていないのはどういうわけでしょうか?」
みくる「たぶんですけど、周りの人々や地域なんかも丸ごと巻き込んで
移動してきたんだと思います」
古泉「だから環境の変化に気づけないわけですか。元々あちらの地球と
こちらの地球とでは大した変化もないのでしょうし、周りの人間がそのままならば
気づかずにそのまま進んでしまうのも仕方ないのかもしれませんね」
---------ジャイアン、スネ夫班(11階ブリッジ)
二人は何故か透明マントを外して捜索をしていた。
スネ夫「ジャイアン、見つかった?」
ジャイアン「全然」
スネ夫「もう、人が多すぎてこれじゃ見つかりっこないよ!」
ハルヒ「あれ?あんた達こんな所でなにやってるのよ?」
248 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:46:15.72 ID:jWbH/+Q20
スネ夫「うわっ!!!」
ジャイアン「す、涼宮さん!!」
ハルヒ「何驚いてんのよ?というかアンタ達さっきまでカラオケ大会の会場に
いたのに、いつの間にこんな所まで移動したのよ?」
スネ夫「そ、それはその・・・・」
ジャイアン「スネ夫、逃げるぞ!!」
(ジャイアンとスネ夫は走り出した)
ハルヒ「ちょっと待ちなさいよ!私から逃げれるとでも思ってるの!!」
(逃げる二人をハルヒは猛追する)
ジャイアン「なんて速さだ、このままじゃ追いつかれるぞ!!」
スネ夫「ジャイアン、透明マントをかぶろう!!」
ジャイアン「そうか、その手があったか!!」
(二人は走りながら透明マントをかぶった)
ハルヒ「き、消えた!!?」
スネ夫「よし、このままゆっくり離れよう!声出しちゃ駄目だよジャイアン」
ジャイアン「分かった!」
249 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:46:56.66 ID:jWbH/+Q20
ハルヒ「さっきまで目の前を走っていたのにいきなり消えた・・・
何処かに隠れたのかしら?不思議だわ・・・」
--------
-----
--
スネ夫「は~、ここまで来ればもう大丈夫だろう」
ジャイアン「いきなり目の前に出てくるんだもん、ビックリだよな~」
スネ夫「やっぱりこのマントはかぶっておいた方がいいね!」
ジャイアン「そんな事より俺腹減ったよ。宇宙人なんて何処にもいないじゃねーか」
スネ夫「あれだけ探してもいないんじゃ、僕らの捜索範囲にはいないのかもね」
ジャイアン「だろ?もう諦めてなんか食おうぜ~」
スネ夫「じゃあ最後にもう一回だけこの辺りの人達を調べてみるか・・・」
ジャイアン「いるわけないってのにもう!」
スネ夫「わー!!わー!!いたよジャイアン、宇宙人!!」
ジャイアン「えぇ!?どいつだ!?」
スネ夫「ジャイアンも見てみなよ!あそこに立ってる制服着たおじさん!!
地球外生命体って文字が浮き出てる!」
251 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:47:37.12 ID:jWbH/+Q20
ジャイアン「本当だ・・・」
スネ夫「船の関係者に乗り移ってるんだ!早く長門さん達に報告しよう!」
-------長門、キョン班(7階)
TRRRRRR
キョン「ん?スネ夫達から電話だ!あいつら見つけたのか?」
ピッ
キョン「もしもし俺だ、見つけたのか?・・・・・・あぁ、分かった、直ぐに行く!
古泉やドラえもん達にも連絡しといてくれ!」
ピッ
キョン「長門、11階だ!!行こう!」
長門「・・・」コクッ
253 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:48:17.77 ID:jWbH/+Q20
程なくして11階に全員が集合した
キョン「待たせて悪い!で、奴はどれだ!?」
古泉「あそこで腕を組んでる制服を着た男性のようです」
ドラえもん「スネ夫くん、よく見つけたね!」
スネ夫「はは、まぁ僕にかかればこんなもんだよw」
ジャイアン「よく言うぜ、諦めかけてたくせに」
スネ夫「それはジャイアンでしょ!」
みくる「あのぉ~、それでこれからどうするんですか?」
古泉「ゆっくり背後に回り、僕らで彼を羽交い絞めにて自由を奪い
長門さんが例のプログラムを注入する・・・・というのはどうでしょうか?」
キョン「随分荒っぽい作戦だが、まぁそれが一番手っ取り早いな」
ジャイアン「力仕事なら俺に任せてくれ!」
古泉「長門さん、朝比奈さん、ドラえもんさん以外の5名で取り押さえましょう」
のび太「あの・・・僕もあまりそういうのは・・・」
古泉「ではのび太さんを除いた4名でいきましょう!準備はよろしいですか?」
254 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:48:58.49 ID:jWbH/+Q20
ジャイアン「いつでもいいぜ!」
スネ夫「僕も!!」
キョン「さっさと終わらせちまおうぜ」
古泉「では行きましょう。取り押さえたら長門さん、よろしくお願いします」
長門「・・・」コクッ
(4人は透明マントをかぶったままゆっくりと宇宙人の背後に回り
古泉のアイコンタクトと同時に一気に襲い掛かった!
ジャイアンが胴体を、キョンと古泉が両腕を掴み、スネ夫は両足を押さえた)
船員「な、何だ!!?」ドサッ
ジャイアン「ようやく捕まえたぞ宇宙人!!」
船員「!!?」
スネ夫「観念しろ!!」
古泉「逃げ場はありませんよ」
キョン「前回は世話になったな!悪いがお前のハルヒ観測はこれで終わりだ!長門!!」
長門は瞬時に移動し、宇宙人の乗り移っている船員の右腕に
噛み付き、妨害プログラムを注入した。
256 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:49:38.86 ID:jWbH/+Q20
ガブッ
インターフェイス「ぐあっ・・・・」
長門「注入完了」
キョン「これでもう人体移動は出来なくなったな、宇宙人さんよ」
インターフェイス「そうか・・・・姿を隠してるんだな!!小賢しい真似を!」
キョン「賢しくて結構だ。これでお前も終わりだな」
インターフェイス「どうせあのロボットの道具だろ?やっぱりあれは危険だったな
次のループでは初日に始末してやる!」
ジャイアン「お前に次なんかないっつーの!」
古泉「大人しく降参してもらえますか?そうすれば、危害を加えるつもりはありません」
ヒューマノイド「偉そうな奴・・・・これで勝ったつもりかい?」
(するとヒューマノイドの目が光りだした)
古泉「!?危険です、みなさん離れてください!!」
(押さえ込んでいた全員が距離をとる)
スネ夫「め、目が光ってる!?」
ジャイアン「こんにゃろう!この期に及んで何するつもりだ!」
257 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:50:39.09 ID:jWbH/+Q20
ヒューマノイド「おかしなプログラムを入れられたせいで僕はもう人体移動が
出来なくなった。この時点で僕はもう用無し、恐らく彼に消されるだろう。
でもただでは消えない!最後に君達を道連れにしてあげるよ!!」
(ヒューマノイドが右手を上げたと同時に、周りの世界が灰色に染まり
全員の透明マントが破れた)
ドラえもん「わっ!透明マントが!?」
ヒューマノイド「やっと姿を現したね。ここからが本当の戦いだよ」
のび太「な、何ここ!?あたり一面暗くなってるよ!?」
キョン「俺が朝倉涼子に殺されそうなった時教室にできた空間に似てる!」
みくる「ふえ~ん」
ドラえもん「いったいどうやってこんな事を・・・」
ヒューマノイド「簡単な事だよ、この惑星の建造物や乗り物なんて、ちょっと分子の
結合情報をいじくれば直ぐに改変できる。ちなみに11階のこの空間は密室。逃げ場はないよ」
(そう言うとヒューマノイドは両腕を大きな刀に変化させ臨戦態勢に入った)
ヒューマノイド「さて、どいつからいこうかな・・・やっぱりここは同じヒューマノイドからかな?」
スネ夫「まずいよ、あいつ本気で僕らを殺す気だ!!ママー!!」
258 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 21:51:19.65 ID:jWbH/+Q20
ジャイアン「こんにゃろう!来るならこい!!」
キョン「ちっ、どうする古泉!?」
古泉「この空間は彼の情報制御下、ここで彼と勝負するのは自殺行為かもしれませんね・・・
長門さん、彼の組んだ情報結合を解除し、元の空間か或いは長門さんの情報制御下に
塗り替える事は可能ですか?」
長門「不可能ではない。・・・ただ時間がかかる」
古泉「どれくらいです?」
長門「・・・・最低でも5分」
古泉「分かりました、ではお願いします。その間は僕が何とか食い止めます!」
キョン「食い止めるったってお前一人でどうするつもりだ?」
古泉「不幸中の幸いというべきか、どうやらこの空間では超能力が使えるようです。
これなら時間稼ぎくらいは出来ます」
キョン「お前・・・」
古泉「では長門さん、お願いします」
(古泉は赤い光の玉に変化し、ヒューマノイドへと向かっていった)
ヒューマノイド「最初は君か、喋り方とかいろいろ気に食わないからじっくり殺してあげるよ♪」
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 21:56:51.89 ID:Vnwh/omz0
おもしろいわ
263 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:01:08.05 ID:jWbH/+Q20
(古泉とヒューマノイドが空中で交戦し始めた)
スネ夫「わっ!古泉さんの身体が!?」
ジャイアン「すげー、本当に超能力者だったのか」
長門「パーソナルネーム不明、対象の当該対情報連結解除開始」
キョン「5分か・・・・あいつ一人に任せてられるか!俺も」
長門「あなたは駄目」ガッ
(長門がキョンの腕を掴む)
キョン「何でだ!?」
長門「私の役割は涼宮ハルヒの観測とあなたの保護」
キョン「ここで仮にあいつに殺されたとしても、31日を過ぎればどうせまた
ループするんだろ?そしたら生き返るじゃないか!」
長門「それは無理。敵は恐らく私達を殺した後涼宮ハルヒの記憶を消すつもり
そうなったら二度と生き返れない」
キョン「あいつにはんな事もできるのか・・・。でもこのまま古泉一人に押し付けるわけには・・・」
長門「私が参戦する」
キョン「でもお前にはやる事があるんじゃ?」
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 22:01:30.91 ID:6LZep/5r0
♪に吹いたww
265 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:01:48.69 ID:jWbH/+Q20
長門「多少処理スピードは遅くなる。でも戦闘しながらでも可能」
ドラえもん「いいえ、長門さんは敵の情報連結解除に専念してください!
古泉さんの援護は僕達がやります!!」
のび太「えぇ!?僕達で!?」
(スネ夫が上空、古泉とヒューマドイドが交戦してる方向を指差しながら言う)
スネ夫「あんな化物と戦ったって僕らじゃ時間稼ぎも出来ないよ!」
ドカーーン!!
キョン「古泉!!!」
(地面に叩きつけられた古泉は、キョンの方を見て微笑んだ後
再び光の玉となって上空へと飛んだ)
キョン「くそ、俺には何もできないのか!!」
ドラえもん「このままじゃ古泉さんが危ない!みんなで力を合わせて僕らも戦おう!」
ジャイアン「おう!!!仲間を見殺しには出来ないぜ!!そうだろスネ夫!!」
スネ夫「う・・・うん」
ドラえもん「『空気砲!』『ショックガン!』『ひらりマント!』『タケコプター!』
みんな好きなのを取ってくれ!くれぐれも無理はしないようにね!」
のび太「わ、分かった」
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 22:02:18.93 ID:1sXBegq7O
支援はいらんかね~
267 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:02:29.46 ID:jWbH/+Q20
ジャイアン「よっしゃー、いくぜー!!!」
スネ夫「くそー、もうどうにでもなれー」
のび太「神様!」
(三人は古泉の所へと飛び立った)
ドラえもん「よし、じゃあ僕も!」
キョン「そうだ!!ドラえもん、俺にあの道具を使わせてくれ!!」
ドラえもん「あれって何です?」
キョン「あれだよあれ!!あれさえ使えば俺は絶対に死なない!
絶対に死なないんだから俺もみんなと戦っていいだろ長門!?」
長門「・・・・・あれってなに?」
-------一方上空では
ヒューマノイド「段々と動きのキレが無くなってきたね。そろそろ限界かな?」
古泉「ハアハア・・・・さぁ、それはどうでしょうかね」
ヒューマノイド「・・・・やっぱり君は気に食わない。もっと遊びたいけどこれで終わりに
してあげる」
268 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:03:09.98 ID:jWbH/+Q20
ヒューマノイドは一瞬にして古泉の背後に回って衝撃波を放ち
古泉は再び地面へと叩きつけられた
古泉「ぐあっ・・・・」
(地面で横たわる古泉目掛け上空からヒューマノイドが両腕の刀を広げ迫る)
ヒューマノイド「死ね!!!」
(その瞬間、ヒューマノイドは別方向から攻撃を受け吹っ飛ぶ)
ドカーン!!
ヒューマノイド「くっ・・・・・何だこの攻撃は!?」
ジャイアン「見たか宇宙人!!俺様の強さを!!」
スネ夫「流石ジャイアン!!よーし、僕たちもいくよのび太!」
のび太「うん!」
(スネ夫とのび太はヒューマノイド目掛けてショックガンを連射)
ヒューマノイド「そんな攻撃当たるか!!」
スネ夫「わっ、簡単に交わされた!!」
ヒューマノイド「死ね!!」
269 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:03:50.44 ID:jWbH/+Q20
(ヒューマノイドはジャイアン達目掛けて大きな火の玉を放つ)
のび太「うわー、こっちにくるー!!」
ドラえもん「ひらりマントー!!」
ヒラリッ
ヒューマノド「馬鹿な!?あの攻撃を弾き飛ばすなんて!?」
古泉「みなさん・・・・ありがとうございます」
ドラえもん「古泉さんはそこで休んでてください!ここからは僕達で何とかします」
古泉「分かりました・・・」
ジャイアン「さあ、来るならきやがれ!!」
ヒューマノイド「あのロボットの道具か・・・・。目障りな奴だな、でもこれは防げるかな?」
(ヒューマノイドはさっきよりも更に大きい火の玉を投げつけた)
のび太「うわっ!」
ジャイアン「ド、ドラえもん!!」
ドラえもん「駄目だ、流石にこの大きさのは防ぎきれない!逃げろー!!」
270 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:04:31.12 ID:jWbH/+Q20
ズドーーーン!!!!
(ヒューマノイドの攻撃を受けドラえもん達は吹き飛んだ)
のび太「うぅ・・・・・」
スネ夫「僕、もう駄目・・・・」バタッ
ジャイアン「ぬ~」
(ジャイアン気絶してしまい、頭の上をヒヨコが飛んでいる)
ドラえもん「く・・・・・・くそぅ・・・・」
ヒューマノイド「フフ、僕の勝ちだね。ゆっくり切り刻んであげるよ♪」シャキッ
キョン「まだ勝負は終わってねーぜ」
ヒューマノイド「ん?・・・何だ君いたの?」
キョン「そいつらを殺す前に俺と一対一で勝負しろ!」
ヒューマノイド「一対一で?別に構わないけど、止めた方がいいんじゃない?
君は普通の人間だ。宇宙人でも無ければ超能力者でもない。
それとも君も未来のロボットくんの道具を使って戦うつもりかい?」
キョン「いいや、お前なんて素手で十分だ」
ヒューマノイド「ハハ、笑えない冗談は止めてよw」
272 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:05:11.49 ID:jWbH/+Q20
キョン「冗談かどうか試してみろよ?」
みくる「キョ、キョンく~ん・・・」
キョン「大丈夫ですよ朝比奈さん。俺は絶対に死ぬわけありませんから」
ヒューマノイド「いちいち癇に障る奴だな・・・・じゃあ試させてもらうよ!!」バッ
(ヒューマノイドが刀を構えキョン目掛けて飛んでくる)
古泉「まずい、このままでは!!長門さん、彼を!!」
長門「・・・・」
キョン「大丈夫だ長門、俺を信じろ!!」
(もう少しで刀がキョンの首をはねようかというその時
ヒューマノイドの全身に電気が帯び、激痛が走る)
ヒューマノイド「ぐあああああああああああ!!!」ドサッ
ドラえもん「何だ?何もしてないのに急に苦しみだしたぞ?」
キョン「ふぅ」
ヒューマノイド「くそっ、さっきのプログラムの影響か!!!!ぐあっ!!」バチバチ
キョン「こんな時に持病が再発するなんて気の毒な奴だな」
ヒューマノイド「ぐぎぎぎ、黙れ!!この症状が消えたらお前なんて直ぐにでも殺してやる!!」
273 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:05:51.92 ID:jWbH/+Q20
キョン「それは無理だな、今の俺は宇宙一ついてる男だ。お前になんて負けるか」
ヒューマノイド「な・・・・何わけの分からない事を・・・言ってやがる!!!
ぐおおおおおおおおおお!!!」バチバチ
みくる「きゃあ!」
キョン「朝比奈さん、下がっててください」
(ヒューマノイドは身体を覆っていた皮と肉が所々で剥れ、内部の機械が丸出しになった)
ヒューマノイド「ハア、ハア・・・・フフ・・・フフフフフ。修復完了・・・さあ、お望み通り
一対一といこうか!!!」
長門「終わった」
ヒューマノイド「ハア、ハア・・・フフ、そうだ・・・お前らはもう終わりだ!!」
長門「違う」
ヒューマノイド「死ねー!!!!!!!」
長門「情報連結解除」
その瞬間、灰色だった世界が次第に色を帯びていき
ヒューマノイドの身体が下半身から光の粒のようになって
少しずつ消え始めた。
274 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:06:32.33 ID:jWbH/+Q20
ヒューマノイド「そんな!?」
長門「あなたは優秀。だからこの空間プログラムを割り込ませるのに時間がかかった
でも、もう終わり。」
ヒューマノイド「ふざけるな!!統合思念体の犬が!!最後にお前だけでも!!」
キョン「そうは行くかよ!!」
(キョンは黄金バットでヒューマノイドを思いっきり殴った)
カキーーーーーーーーン!!!
ヒューマノイド「ぐあああぁぁぁぁぁぁぁぁ」
(ヒューマノイドははるか彼方へと飛んでいき
やがて身体全体が粒子となって消えた)
キョン「ふぅ、何とかなったか」
古泉「やりましたね」
キョン「お前大丈夫か?ボロボロじゃないか・・・」
古泉「正直大丈夫とは言えませんね、今も意識が飛びそうです」
キョン「早く医務室に行こう!俺が連れてってやる」
長門「必要ない」
275 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:07:12.71 ID:jWbH/+Q20
キョン「必要ないって、どうするつもりだ?」
長門「元の身体の状態を再構成する」
(長門が呪文のようなものを唱える。
すると、あっという間に古泉とドラえもん達の傷が元通りになった)
スネ夫「わっ!傷が治った!!」
のび太「本当だ!!もう全然痛くない!」
ジャイアン「んん・・・・あれ?宇宙人はどうしたんだ?」
古泉「もう倒しましたよ」
ジャイアン「えぇ!?誰が!?」
ドラえもん「キョンくんが黄金バットでやっつけたのさ!」
ジャイアン「キョンさんが!?すげーや!」
キョン「勝てたのはドラえもんの道具のお陰さ」
ドラえもん「あそこで『ツキの月』を飲むなんて発想は僕には出てきませんでしたよ」
古泉「ツキの月を?・・・なるほど、だからあなたはあんなに強気だったのですか」
キョン「あれを飲めば7連続でロイヤルストレートフラッシュが出るほどつきまくるんだ
まさかその間に殺されるなんて不運が起こるわけがないと思って飲んだらこれだ
ドラえもんの道具は本当に凄いぜ」
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 22:07:32.37 ID:Ux4fqqCX0
タケコプターでどう攻撃したのかすごく気になる
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 22:08:34.30 ID:Vnwh/omz0
こう…相手に羽の部分を当てて…
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 22:16:21.17 ID:DUtTfvtP0
私怨とか私怨じゃないとかどうでもいいんだよ!
284 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:20:47.14 ID:jWbH/+Q20
みくる「そうか~、だからキョンくんはあんなに自信があったんですね!」
古泉「いや~、確かにドラえもんさんの道具も素晴らしいですが
あなたの冷静な判断力があってのものですよ。御見それしました。」
スネ夫「それより僕達いつになったら元いた場所に戻れるの?」
キョン「長門、頼む」
長門「元いた場所を再構築する」
(周囲が元いた場所に戻った)
ガヤ ガヤ ガヤ
のび太「はぁ~、やっと戻ってこられた」
スネ夫「疲れた~」
ジャイアン「俺もうくたくた」ドテッ
ドラえもん「忘れてたけど、後一回ループしなきゃいけないんだよね・・・」
キョン「まぁいいじゃないか。15000回以上も繰り返してた事が後1回で済むんだからよ」
古泉「今は午後7時。丁度超人選手権が終わった頃でしょうか。
ではドラえもんさん、大会に参加してる僕らのクローン達を消してくれませんか?」
キョン「どうせループが確定してるんだから、残り1日のハルヒの相手もあのクローン達に
任せて、俺達は例のアパートか何処かで休んでればいいんじゃないか?」
286 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:21:52.69 ID:jWbH/+Q20
のび太「でもそれだと涼宮さんが可哀想じゃないですか?」
スネ夫「何でさ?向こうにいるのは完璧なクローンなんだよ?
偽者だって気づけるはずないんだから別に可哀想じゃないじゃない」
キョン「・・・・・いや、のび太の言うとおりだな。どうせループは確定しているが、やっぱり戻ろう」
古泉「そうですね」ニコッ
みくる「はい♪」
長門「・・・」コクッ
ドラえもん「ではこの入れ替えスイッチを押します!このスイッチを押すと
向こうにいるクローンと僕達の場所が入れ替わります」
キョン「そりゃ便利だな。でもこっちに移動したクローン達はどうなるんだ?」
ドラえもん「入れ替え完了後すぐに消去されるから問題ありません」
古泉「移動の手間が省けましたね。ではドラえもんさん、お願いします」
キョン「みんな気合入れとけよ。向こうへ行ったら選手権に優勝出来なかった事に
腹を立てたハルヒが俺達に八つ当たりしてくるだろうからな」
古泉「そういえばそうでしたね」
ドラえもん「では押します!」
ポチッ!!
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 22:24:06.88 ID:sxcIpSUg0
いやな予感がするwwwwwwwwww
289 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:25:27.62 ID:jWbH/+Q20
-----------中央ホール
司会「第3回超人選手権総合優勝は・・・・・・SOS団チームです!!!!!」
ワーッ ワーッ ワーッ
ワーッ ワーッ
キョン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
ハルヒ「やったわねキョン!!!!総合優勝よ!!!」
キョン「・・・・・・・総合・・・・・優勝?・・・・誰がだ?」
ハルヒ「何寝ぼけてんのよ!!私達SOS団がに決まってるでしょ!!」
キョン「・・・・・何だと!!!!?」
ハルヒ「しかも2位のチームに大差をつけての圧勝劇!!素晴らしいわ!!」
スネ夫「嘘!?優勝したの!?じゃ、じゃあもうループしなくて済むんだ!!やったー!」
ジャイアン「やったなスネ夫!!」
ドラえもん「よかったねーみんな」
みくる「うぅ~、よかったですー」
290 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:26:12.56 ID:jWbH/+Q20
キョン「古泉、これはどういう事だ?俺達が15000回以上も優勝出来なかったこの大会を
あのクローン達が1回で優勝しちまったぞ。それもドラえもんの道具無しでだ!
あいつらは俺達と知能も体力も同じはずだよな?」
古泉「えぇ。恐らくこれは、あなたが飲んだツキの月の影響ではないですかね。
まだあれから3時間は経過していません。つまり、今現在もあなたは宇宙一ついてる人間
という状態なんですよ。だからこんな事が起こったんだと思います。」
キョン「だが飲んだのは少なくとも殆どの競技が終わった時間帯だぞ?
そこから一気に逆転したってのか?」
古泉「その辺りに関しては確かな事は言えません。推察ですが、あなたがあの時間
あの場所でツキの月を飲むという行為は既定事項だったのかもしれません。
そう考えれば、それを飲む前からあなたの幸運の為の下準備が始まっていたとしても
何ら不思議ではありませんよ」
キョン「いや、不思議だらけだ」
古泉「ドラえもんさんの道具は我々の想像を絶します。考えても分からないでしょう
今はこの目の前にある幸運を喜びましょう」
キョン「だな。もう1度すると覚悟していたループが無くなったんだ。喜ばずにはいられん」
ハルヒ「キョンに古泉くん、いつまでぶつぶつ話してるのよ!!ステージの壇上で
記念の集合写真を撮ってくれるらしいわ!早く行くわよ!」
キョン「へいへい」
293 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:27:20.50 ID:jWbH/+Q20
その後SOS団の団員みんなで集合写真を撮り。
その日の夜は主催者側が優勝記念祝賀会を開きみんな大いに盛り上がった。
ハルヒは終始上機嫌で、その様子を見てキョン達は
「あぁ、これで本当にループが終わる」
と確信し安堵の表情を浮かべた。
しかし次の日、ハルヒは再び彼らの不安を煽るような発言をする。
----------8月31日(中央ホール)
ハルヒ「何か足りないわ!!うん、絶対に何か足りない!!」
ドラえもん「えぇ!?」
ジャイアン「何かって、何がですか?」
ハルヒ「それが分からないのよ・・・でも何かが物足りないのよね!
このままこの旅が終わっちゃったら何だか消化不良な感じがするわ」
のび太「そ、そんな~」
キョン「超人選手権で優勝してSOS団の名を轟かせる事に成功した上に
賞金1000万も手に入れたんだぞ?これ以上に何が物足りないってんだお前は!?」
ハルヒ「うるさいわね~。何かよ、何か」
294 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:28:32.76 ID:jWbH/+Q20
キョン「だからその何かが何なのかを教えてくれ・・・じゃないと俺達はまた・・・」
古泉「これは参りましたね・・・」
みくる「ふぇ~ん」
スネ夫「ドラえもん、何とかしろよ!またループする事になるぞ!!」
ドラえもん「そんな事言われても僕にもハルヒさんが何をしたがってるのかなんて
分からないよ!」
のび太「長門さんは?」
長門「分からない」
ハルヒ「みんなしてさっきら何ヒソヒソ話してるの?いいわ、ちょっと物足りないけど
まぁこんなもんでしょ」ガタッ
(ハルヒは椅子から立ち上がった)
キョン「おいちょっと待て!!何処へ行く?」
ハルヒ「何処って、自分の部屋だけど?今日はみんなまだ疲れが抜けてないだろうから
自由行動って事でいいわ。また明日ね」
(そう言うとハルヒは自分の部屋へと歩き出した)
キョン「(ま、まずい・・・このままじゃ・・・・)」
295 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:29:53.49 ID:jWbH/+Q20
ハルヒ「何処って、自分の部屋だけど?今日はみんなまだ疲れが抜けてないだろうから
自由行動って事でいいわ。また明日ね」
ハルヒ「何処って、自分の部屋だけど?今日はみんなまだ疲れが抜けてないだろうから
自由行動って事でいいわ。また夜にね」
訂正します。
297 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:30:35.29 ID:jWbH/+Q20
ジーーーーーン!!!
その瞬間、キョン達を今までに無い猛烈な既視感が襲う!
ドラえもん「うわっ!これは!!」
みくる「凄い既視感です~」
キョン「(そうか、前回は俺とドラえもんが監禁されたから無かったが
それ以外の殆どのループで俺達はこの場面を経験しているんだ!)」
(ハルヒはどんどん遠ざかっていく)
キョン「(以前までのループなら、あいつが感じてる物足りなさの正体は超人選手権で優勝
出来なかった事だろうが、今回は違う!!俺達は優勝している!!
他にあるはずだ・・・・何か・・・何かが!!)」
(更に遠ざかるハルヒ)
キョン「(このままあいつを行かせちゃ駄目なんだ!!・・・・ええい、もう何でもいい!!
何でもいいから言っちまえ俺!!)」
(遠ざかるハルヒにキョンが大声で叫ぶ)
キョン「ハルヒ!!!!」
(キョンの大声に驚いたハルヒがこちらに振り返る)
ハルヒ「何よ?大きな声だして、みっともないわね」
298 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:31:17.33 ID:jWbH/+Q20
キョン「いや・・・・・その・・・」
ハルヒ「用が無いなら行くわよ」
(ハルヒが再び帰ろうとしたその時)
ドラえもん「そうだ!!のび太くん、宿題やらなきゃ!!」
(ハルヒが再びこちらを見る)
のび太「もう、今そんな事言ってる場合じゃないだろう!!」
キョン「宿題・・・・・・そうだ!!!宿題だ!!!」
ジャイアン「えぇ!?」
キョン「いいかハルヒ!俺は夏休みに出された宿題を何一つやってない!
それをしないと俺の旅行を終わないんだ!!」
ハルヒ「はぁ?なに言ってんのよアンタ?」
キョン「おい古泉!!!」
古泉「は、何でしょう?」
キョン「お前は終わっているのか?」
古泉「いいえ、バタバタしていましたからね。まだ半ばと言ったところでしょうか」
キョン「じゃあ一緒にやろう!!長門も来い、お前もまだだよな!」
299 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:31:57.73 ID:jWbH/+Q20
キョン「ついでだ、朝比奈さんも来てください!この夏の宿題を全部終わらせるんです!」
みくる「え・・・・でも、その、どこへ?」
キョン「俺の部屋でやりましょう!!確かみんなノートも問題集も持ってきてましたよね?
長門と古泉、出来てるところまで俺に写させろ!!」
古泉「分かりました。長門さんもそれでよろしいですか?」
長門「いい」
キョン「おいジャイアン!!どうせお前も終わってないだろ!!のび太達と一緒に
まとめて終わらせちまえ!!」
ジャイアン「えぇ!?は、はい・・・」
キョン「スネ夫は!?」
スネ夫「ぼ、僕はもう終わってるけど一応問題集とノートは持ってきてる」
キョン「よし、じゃあのび太とジャイアンに写させてやれ!!よし、神戸港到着まで
時間が無い!!今すぐやるぞ!!後数時間でどうにかしてやるぜ!!」
ハルヒ「待ちなさいよ!!勝手に決めるんじゃないわよ。団長は私なのよ!
まず私に意見をうかがいなさい!団員の独断専行は重大な規律違反よ!!」
(そしてハルヒはキョンを睨めつけながら)
ハルヒ「私も行くからね!!!」
305 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:44:33.23 ID:jWbH/+Q20
その後キョンとのび太達は神戸港到着までの時間猛烈な勢いで勉強し
何とか宿題を全部終わらせる事に成功した。
-------神戸港(夜7時)
キョン「お前達ともこれでお別れか。何だか寂しいな」
ドラえもん「きっとまた会えますよ」
ハルヒ「そうよキョン!いい、遠くに行ってもあんた達はずっとSOS団の団員だって事を
忘れちゃ駄目よ!!」
のび太「あれ?仮団員じゃなかったんですか?」
ハルヒ「いいえ、もうあんた達は立派なSOS団の団員よ!!」
ジャイアン「ハルヒさん、次会う時は腕相撲、負けないからな~!!」
ハルヒ「いつでも相手になってあげるわ!その時まで一生懸命鍛えるのよ!」
ジャイアン「はい!」
ドラえもん「それじゃあみんなそろそろ行こうか」
キョン「ドラえもん、お前には死ぬほど世話になった。ありがとうな」
ドラえもん「いえいえこちらこそ」
307 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:46:05.94 ID:jWbH/+Q20
古泉「僕も大変お世話になりました。あなたがいなければ、今回のループから
脱出する事は不可能だったでしょう。本当にありがとうございました」
みくる「ドラえもんさん、ありがとうございました。さようなら」
長門「・・・・・ありがとう」
キョン「長門・・・」
ドラえもん「いやいや、僕もみんなにはお世話になりっぱなしで」
のび太「じゃあ行こうドラえもん」
キョン「のび太、あまりドラえもんに甘えすぎるなよ」
のび太「はい」
ハルヒ「みんな、私たちの事忘れちゃ駄目よ!!その内絶対に会いに行くからね!!」
ドラえもん「はーい!」
ジャイアン「待ってまーす」
のび太「じゃーねー!」
スネ夫「さようなら~」
ドラえもん達は何処でもドアで東京へと戻り
キョン達も解散し、明日の始業式に備えみな自宅で眠りについた。
310 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:51:01.04 ID:jWbH/+Q20
---------9月1日(のび太宅)
ドラえもん「コラ!!起きろのび太くん!!今日から学校でしょ!」
のび太「う~~ん、後5分・・・・・・・・んん!?学校!?・・・・・って事は!?」
ドラえもん「うん、今日は9月1日!!僕たちはループを脱出したんだよ!」
のび太「やったー!!!」
のび母「何を大きな声出してるの!早くご飯食べて学校に行きなさい!!」
のび太「はーーい!」
----------ジャイアン宅
ジャイアン「やったよ母ちゃーーーん!!!」ガバッ
ジャイ母「何だよ~この子ったら朝っぱらから抱きついてきて」
----------スネ夫
スネ夫「ループが終わったよママー!!」ガバッ
スネ母「あらまスネちゃま急にどうしたザマス?」
311 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 22:51:43.08 ID:jWbH/+Q20
------9月1日(放課後SOS団部室)
キョン「別の地球からきただと?」
古泉「えぇ。彼らはこことは別の次元に存在する地球からこちらの地球へと
飛んできたんですよ」
キョン「それもハルヒの仕業か?」
古泉「だと思います」
キョン「まぁドラえもんの道具に対する朝比奈さんの反応は確かに不自然だったが
まさかそういう事だったとはな」
古泉「彼らのいる地球の未来は、こちらの地球の未来よりも遥かに科学文明が
発達しているようです」
キョン「ん?という事はあれか?俺達はもうあいつらには会えないのか?」
古泉「彼らは全く別の次元の住人ですからね。こちらの世界の東京都内をいくら探しても
彼らは何処にもいません」
キョン「そりゃ残念だな。いろいろ世話になったし、その内お礼でもしに行こうと思ったんだが・・・」
古泉「涼宮さんが再び望めば、また会える日が来るかもしれませんね」
キョン「だとすると、そう遠くはなさそうだな」
古泉「ですね」
313 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 23:02:59.26 ID:jWbH/+Q20
キョン「待てよ・・・別の次元の地球から来たっていうなら、何でドラえもんは
ハルヒが3年前に起こした時間振動の事を知っていたんだ?」
古泉「恐らく、あの時間振動はドラえもんさんのいた未来の地球でも観測されたのでしょう。
それほどまでに大きなものだったということでしょうね」
キョン「何て女だ・・・」
古泉「その可能性を考え、あの時朝比奈さんはドラえもんさんにその事を
たずねてみたのでしょうね。我々の話を信用させる為に」
キョン「なるほどな、朝比奈さんも意外と頭が回るもんだ」
古泉「ドラえもんさんのいる未来であの時間振動の正体が解析出来ないのは当然の事と言えます
何故なら、全く別の次元の地球で起こった出来事なのですからね。解析しようがありません」
315 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 23:03:40.55 ID:jWbH/+Q20
キョン「しかしあいつの物足りなさの原因が、まさか俺達の宿題とはな」
古泉「涼宮さんは文武とも優秀な方です。それは幼い頃からそうだったのでしょう。
ですから彼女は夏休みの宿題などが負担だとは全く思わなかったのですよ。
ましてや友人と共に分担作業をするものでもなかったのです。
涼宮さんはそんな事をするまでもなく、一人で簡単に片付けられる能力があるわけですから」
キョン「嘘だったみたいな気がする。15000回以上もあの船に乗っていたなんて」
古泉「そう感じるのも無理はありませんね。15497回、それだけのシークエンスにいた
僕たちと、今の僕達は記憶を共有していません。15498回目の記憶を引き継いだ
15499回目の僕達だけが、正しい時間流に再び立ち戻る事ができたわけですから」
キョン「全く実感はないが、肉体的には212年ぶりの登校だったんだよな。今日は」
古泉「そういう事ですね。考えるとぞっとします」
キョン「はぁ~」
古泉「ポーカーでもしましょうか?」
キョン「パスだ。ツキの月を飲んでるわけでもないしな、暫くポーカーは遠慮する。
それに、どうせもうすぐ団長様がお見えになるだろうよ」
323 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 23:12:05.26 ID:jWbH/+Q20
キョン「しかしあいつの物足りなさの原因が、まさか俺達の宿題とはな」
古泉「涼宮さんは文武とも優秀な方です。それは幼い頃からそうだったのでしょう。
ですから彼女は夏休みの宿題などが負担だとは全く思わなかったのですよ。
ましてや友人と共に分担作業をするものでもなかったのです。
涼宮さんはそんな事をするまでもなく、一人で簡単に片付けられる能力があるわけですから」
キョン「嘘だったみたいな気がする。15000回以上もあの船に乗っていたなんて」
古泉「そう感じるのも無理はありませんね。15497回、それだけのシークエンスにいた
僕たちと、今の僕達は記憶を共有していません。15498回目の記憶を引き継いだ
15499回目の僕達だけが、正しい時間流に再び立ち戻る事ができたわけですから」
キョン「全く実感はないが、肉体的には212年ぶりの登校だったんだよな。今日は」
古泉「そういう事ですね。考えるとぞっとします」
キョン「はぁ~」
古泉「ポーカーでもしましょうか?」
キョン「パスだ。ツキの月を飲んでるわけでもないしな、暫くポーカーは遠慮する。
それに、どうせもうすぐ団長様がお見えになるだろうよ」
325 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 23:12:46.35 ID:jWbH/+Q20
ガチャッ
ハルヒ「やっほー!!!みんな揃ってるー?」
キョン「噂をすればだ・・・。新学期早々えらくテンションが高いな」
ハルヒ「当たり前じゃない!今日から二学期なのよ?二学期には大きなイベントが目白押し
SOS団の存在をアピールするにはもってこいだわ!!
キョン「超人選手権で優勝して十分アピールは出来ただろ。暫く休もうぜ」
ハルヒ「なに甘ったれた事言ってるのよ!!SOS団の存在を世界中に知らしめるまでは
休んでなんかいられないわ!キョン、アンタは馬車馬の如く働きなさい!!」
キョン「はぁ~。で、今度は何をやらかそうってんだ?」
ハルヒ「そうね、まずは体育祭!これで絶対に優勝するの!それが終わったら次は文化祭ね!」
キョン「文化祭?何するつもりだ?」
ハルヒ「この間の賞金を使って映画を撮るわよ!!主演はみくるちゃん!!
監督は勿論あたし!!」
キョン「映画だと・・・」
ハルヒ「分かったでしょ?休んでなんかいられないの!!早速体育祭に向けて
打ち合わせをするわよ!!ちょっと、聞いてるのキョン!?」
キョン「助けてくれ・・・・・ドラえもん」
おわり
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 23:14:07.06 ID:Vnwh/omz0
まことに乙であった
330 :
◆B/3uoJfB4Y :2011/03/29(火) 23:14:55.50 ID:jWbH/+Q20
おわりです。
ありきたりなネタだったにも関わらず支援してくださった方ありがとうございます!
特に ID:1sXBegq7O の数多い支援には何度も猿を回避させていただきました!
ありがとうございます。
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 23:15:01.78 ID:Aj4kfaAq0
超おっつかれー
おもしろかったゾ
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 23:16:29.63 ID:DUtTfvtP0
初めてこういったものに遭遇、完結まで付き合ったぜ。
大変な乙であった。楽しかったぜ!
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 23:16:40.82 ID:1LfwbwyA0
お疲れ様。いや本当に面白かった!!
この調子で消失編を・・・?
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/29(火) 23:34:30.74 ID:wsneK1XK0
面白かった
完全のぶよボイスで再生可能だ
乙
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/30(水) 00:04:26.16 ID:MVTWpWh90
乙!
出来れば次回作があると嬉しいな
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/30(水) 00:19:00.90 ID:bbetU+zv0
乙
最後のキョンのセリフ良いな
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/30(水) 00:40:33.32 ID:CUKIv0AK0
素晴らしい!
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