1 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 12:39:31.21 ID:32lmu8jS0
2 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 12:40:30.66 ID:32lmu8jS0
~川д川 ある鎮守府が呪われたようです~
3 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 12:41:11.72 ID:32lmu8jS0
伊58「えーと……今ごーやは夢でも見てるんでちかね。突然テレビの電源がついたかと思ったら井戸が映し出されて」
川д川「井戸の中から私が出てきましたね」
伊58「美しい3回転半ひねりで飛び出してきた後、着地と同時にクラウチングスタートの態勢に移ったでち」
川д川「完璧なスタートダッシュでした」
伊58「うん、すげえ綺麗な疾走フォームだったでち。つーかその衣装であの走行速度はおかしいだろ。マジで瞬く間にテレビから飛び出してきたでち」
川д川「この前計ったら100m 9.59でした」
伊58「あわや世界記録じゃねーか」
4 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 12:42:13.51 ID:32lmu8jS0
伊58「いやいや、ていうか、え?貞子?」
川д川「Yes I am」
伊58「あの、見たら一週間後殺しに来ます系呪い映像の?」
川д川「Oh, you know? HAHAHA!!」
伊58「無駄にアメリカンな言動やめるでち純度100%のジャパニーズホラーだろお前」
川д川「とかいいつつジャパニーズホラーとか言ってる件wwww日本製恐怖映画とか言えばまだ説得力あるのにwwww」
伊58「クソうぜぇでち!ホラー映画の金字塔クソうぜぇ性格でち!!」
川д川「まぁ真面目にお答えしますとその貞子で合ってますよ。最近は萌え化したりエロ同人出されたり果てには呪って怨む系映画の某人妻とレズらされたりする貞子で合ってます」
伊58「改めて聞くと日本のHENTAI文化半端ねえでち」
川д川「尋常じゃない業の深さですよね。そりゃ純情なドイツ艦娘には悪影響です」
伊58「ろーちゃんの話はやめろ」
5 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 12:43:11.22 ID:32lmu8jS0
伊58「というか何で出てきたんでちか!?ごーや別に怪しいビデオもDVDも拾ってないしパソコンだって動画すらほとんど見ないでち!」
川д川「ふっ、昨今の幽霊事情を甘く見ましたね以後18さん」
伊58「イントネーション」
川д川 9m「私は所謂“理不尽無差別系怪異”!とりあえずテレビがあれば誰だろうとどこだろうと呪いの対象にすることができるのです!」
伊58「なんだと……!?
い、いや!それにしたって何でゴーヤ!?艦娘なんてこの鎮守府に百人以上いるよ!?」
.
川д川「特に理由はありませんけど、しいて言うなら死後十八さんのテレビが一番入りやすかったからですね」
伊58「言い間違い。
…というか、テレビの入りやすさって何でちか」
川д川「八百万神の国日本では、万物に“意思”が存在します。当然例え無機物だろうが気分の浮き沈みや体調不良もありますから、調子が悪ければ霊の取り憑きに対する耐性も弱まります」
川д川「さて────昨日、貴女はいったい何をしましたか?」
伊58「何って、ごーやは昨日提督から借りた映画を見て……はっ!?」
川д川「そう……」
川д川 9m「貴女が昨日見た、サメ&潜水艦映画【インパクト(ダニー・ラーナー監督作品)】!!
クソB級映画を映させられたテレビがテンションガタ落ちコンディション最悪になった結果、私を呼び込む隙が生まれたのです!!!」サダーーーーーンッ!!!
伊58「な、なんだってーーーーー!!?」
川д川「初っ端に出てきた宇宙人は何だったんですかねアレ」
伊58「知らん」
6 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 12:44:23.26 ID:32lmu8jS0
~執務室~
川д川「おきのどくですが このちんじゅふは のろわれました▼」
伊58「……だ、そうでち」
榛名「……」
↑秘書艦
提督「……………お前達は何を言ってるんだ」
伊58「だよね、そんな反応になるよね」
川д川「もう一度順を追って説明しましょうか?」
提督「いや、いいよ……B級映画見たらテレビから貞子と名乗る何かが飛び出してきましたなんて説明何度受けても信じられる内容じゃねえよ……」
榛名「というか、少し酷い言い方になっちゃいますけど呪われたのは伊58さんだけではなくて鎮守府全体なんですか?」
川д川「えぇ。
あ、ただ安心して下さい。私はそこまで強力な呪いは使えないタイプなので、四五18さん含めて誰かが死ぬようなことはないです」
伊58「計算ミス」
7 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 12:45:22.94 ID:32lmu8jS0
榛名「ホッ……良かったです」
提督「いや、安心するのは早い。“直接”殺しに来ないと言うだけで、不幸が重なりまくって時間差で殺しに来たり、息も継がせぬ怪異の連続で間接的に衰弱死に追い込んでくるタイプの可能性もある」
伊58「てーとく無駄に詳しいね」
川д川「疑り深いですねー。ホントに私の呪いなんて大したことないですよ。
せいぜい、全ての建造レシピで那珂ちゃんが建造される確率が80%になるだけで」
提督「カハッ、ゴハッ、ウボェエエエエエエエエエ!!!!」
榛名「大変!提督がトラウマを刺激されて過呼吸に!!
ここは榛名のおち(バキューン)マッサージで蘇生を!!」ヌギッ!!
金剛「ヘーイ!榛名、抜け駆けは許さないネー!!ワタシのDeep Mouth to Mouthの出番ネー!!」扉バーーンッ!!
加賀「ここは譲れません」窓パリーン
雷「司令官大丈夫!?おっぱい吸う?!」天井ドーン
川д川「ガンギマリ鎮守府ですね」
伊58「否定できねえ」
8 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 12:47:33.48 ID:32lmu8jS0
※伊58以外全員憲兵さんに連れて行かれました
提督「クソッ、由々しき事態だ。このままだと艦隊強化が著しく遅れてしまう」
伊58「80%ってところが絶妙にいやらしいでち。100%じゃない分もしかしたらって思いがぬぐえないでち」
提督「……というか、本当に貞子なのか?随分俺の知ってる呪いの内容と違うんだが」
川д川「時代が変わればあり方も変わりますからね。“人がいやがることを進んでやります”が私たち呪い系のモットーなので」
伊58「ぱっと見の字面は立派なのに実情が最悪でち!!」
川д川「因みに残る20%には他のコモン艦や建造・ドロップ済も当然含まれるのでレア艦が手に入る可能性はそれはもうひっっっっくくなります」
提督「追い打ちやめろ!!」
コンコンッ
摩耶「提督、作戦が終わったぜ~……つーかなんでドアが壊れてんだよ」
提督「ちょっとガンギマリ四天王がな」
摩耶「あぁ……」
川д川「ひでぇ四天王もあったもんですね」
伊58「同意と言わざるを得ない」
摩耶「ほんと大変だな提督」
提督「まぁいつものことさ」
9 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 12:48:52.78 ID:32lmu8jS0
摩耶「それで、これ報告書な。因みに今回もこの摩耶様がMVPだ!」
提督「おお……!あの海域は姫級も居たから流石に厳しいかと思ってたんだが、凄いな!」
摩耶「はっはっはっ!!当然だ当然!!もっと褒めてもいいぜ!!」フンス
川д川「暁かな?」
伊58「摩耶さんは真っ当に提督のこと好きでちからねー……
出撃する→MVP取る→褒められる→キラッキラになる→出撃する→またMVP取る→以下略
の流れが固定されてるでち」
川д川「無限ループって怖くね?」
摩耶「………?
ゴーヤ、そいつ誰だ?新顔の艦娘か?」
m9 川д川 9m「ノロマース」
提督「あー……摩耶、お前幽霊とかって大丈夫なタチか?」
摩耶「幽霊?はっ、なに言ってんだよ提督!あたしらは幽霊よりもっと怖えもんと殴り合う日々だぜ?今更幽霊ごときにビビるかっての!」
提督「それもそうか……いや、実はそいつな」
10 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 12:50:41.38 ID:32lmu8jS0
~提督説明中~
殺 伐 と し た 掲 示 板 に 艦 こ れ s s が !
ターニャ・デグレチェフ
/::::::::::::::::::::::::ヽ
|::::l:::j从八从::::〉
|::::|::| ┃ ┃|:::|
\l::|、 ワ ノヽ|<君はスペルカードが得意なフレンズなんだね!
【( ^ω^)やる夫はネウロイと戦うようです の段】
11 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 12:52:16.91 ID:32lmu8jS0
提督「───と、言うわけでこいつはどうも正真正銘の貞子らしい」
摩耶「………」チラッ
m9 川д川 b「ノロマース」
提督(ちょっとポーズ変えてる…)
摩耶「マジデ?」
伊58「マジデチ」
摩耶「………」
ゴソゴソ
提督「……摩耶?ちょっ、何で机の下に?」
モゾモゾ
提督「こら、摩耶?まーやー?摩耶様-?そんなところで縮こまらない!机の下で体育座りは某アイドルに任せときなさいっての」
川д川「艦これには高橋花林さんでてませんから適任艦が居ないのが残念」
伊58「おいやめろ」
12 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 12:54:53.15 ID:32lmu8jS0
提督「摩耶様?摩耶様?幽霊大丈夫ってさっきまで言ってたでしょちょっと?」
摩耶「だって……本当にいるなんて思わなかったんだよクソがぁ……」
提督「声細っ!?声ちっさ!?えっ本当に摩耶かお前!?実はあの一瞬で潮に入れ替わったりしてないか!?」
摩耶「何でお化けが実在するんだよぉ……ふざけんなぁ……」グスッ、グスッ
提督「落ち着けって。話によるとこっちに直接的な危害は加えないらしいし深海棲艦の方がよっぽど外見もおどろおどろしいだろうが」
摩耶「そうは言ったけど……ふぇええ」グスグス
提督「………あー、ゴーヤ。すまんがそこの怪異と一緒に席外してやってくれ、俺の方で摩耶は宥めとくから」
伊58「“そこの怪異と一緒に”って結構なパワーワードでちね。とりま了解でち」
提督「あ、因みにインパクトどうだった?」
伊58「ひっでえできでち。その前に借りたラバランチュラからエラい落差だったでち」
提督「やっぱいくら潜水艦映画っつっても限度があるかぁ……また今度口直し用意しとくよ」
川д川「個人的にはデビルシャークとかオススメですよ」
伊58「円盤の形をしたゴミを宣伝するのやめろ。
ほら、いくでち」グイッ
川д川「あーれー」ズルズル
提督「………ほら、摩耶。お化けはゴーヤが連れてってくれたぞー、安心しろなー」ナデナデ
摩耶「………ぅん」ヒシィッ
提督「動けないから足抱え込むのやめて」
13 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 12:56:04.03 ID:32lmu8jS0
伊58「……はぁーあ、とりあえずこんなのゴーヤだけじゃ対処できないでち。誰かに相談しなくちゃ」
川д川「安価はどの辺りにしますか?」
伊58「安価は打たねえしさっきから容赦ないメタ発言やめろ。
うーん、よく聞く話だと式神使役型の空母の人たちとかあきつ丸さんならこういう妖怪のたぐいに詳しいって話だけど……」
川д川「自分で言うのもなんですが、さっきも言ったとおり私は大して強い霊でもありませんからね。もしその人達が最低限度でも霊力の類いを備えてるなら簡単に祓えると思います」
伊58「ほー……アレ?自分が祓われそうなのに凄く余裕だね」
川д川「祓われるのも初めてじゃありませんしね。よく勘違いされますけど怪異を祓う=怪異の死じゃないんですよ、というか私そもそも死んでますし」
伊58「えぇ……じゃあまたゴーヤのテレビから飛び出てくる可能性もあるんでちか?」
川д川「あ、その可能性は低いですよ、はい。ご心配なく」
伊58「……てことは0じゃないの?」
川д川「トラックにひかれそうになったときに矢部君が助けてくれないぐらいの確率でしょうか」
伊58「結構高いよ!?」
14 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 12:58:14.64 ID:32lmu8jS0
~軽空母寮~
伊58「……というわけで、龍驤さんなら何か知恵を貸してくれると思って来てみたでち」
川д川「おっ、駆逐艦かな?(胸部装甲を見ながら)」
龍驤「殺すぞ」
川д川「死んでる」
龍驤「せやった」
伊58「それで、龍驤さんが“祓う”ことはできますか?」
龍驤「いやいや……期待を裏切るようで悪いけどウチはただの艦娘やで?他所の鎮守府の奴等は知らんけど、少なくともウチは除霊できない方の龍驤や」
伊58「え、でも龍驤さんたち戦闘機式神みたいに出してるよ?」
龍驤「あぁ……あれ陰陽術やなくて錬金術やし」
伊58「えっ!?」
龍驤「艦載機発艦させる前に皆手をパンッ!てやるやろ?あれ等価交換で機体を精製するためやねん」
川д川「称号は平面の錬金術師ですか?」
龍驤「どこ見て言ったゴルァ」
15 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 12:59:12.30 ID:32lmu8jS0
伊58「えー……じゃああきつ丸さんも……」
龍驤「いかにもな雰囲気はあるけどあいつも錬金術の方やな、あきらめや」
川д川b「ドンマイ!」
伊58「お前が言うなでち!」
龍驤「というか、実際のところそいつってなんか害あるんか?鎮守府を呪ったとか言ってるけど、そいつの自称やろ?」
伊58「うーん、でもゴーヤ目の前でテレビから飛び出してくるの見ちゃったし……」
龍驤「ウチらや深海棲艦とは別ベクトルでの“人外”なのは雰囲気で解るけどな。
なぁアンタ、鎮守府に呪いを掛けたらしいけど、特定の誰かにピンポイントで呪いをかけたりはできるんか?」
川д川「あ、一応できます。当然力が弱いので大したことは起きないですけど」
龍驤「ほぉ………なぁ、ならウチのこと一発呪ってみてくれへん?」
16 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:00:13.58 ID:32lmu8jS0
川;д川「……えーと、構わないと言えば構わないですけど。ただ、命に関わらないにしても貴女に望まぬ不幸が起きることは間違いないですよ?」
龍驤「そんぐらいやったら全然や。よっしゃ、いっちょ呪ってくれ」
伊58「ち、ちょっと龍驤さん!?そんなことして大丈夫なんでちか!?」
龍驤「大丈夫かどうか見極めるためにやるんや。なんとなくやけど嘘ついてるようには見えんし、心配すんなや」ワクワク
伊58(とかいいつつメッチャワクワクしてるでち!明らかに興味本位でち!)
川д川「ええと、では行きますよ?」
龍驤「おう、どんとこいや!!」
川д川「では……」
ノ ロ m9 川д川 9m マ ス !
17 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:01:13.95 ID:32lmu8jS0
龍驤「………」
m9 川д川 9m「………」
伊58「………何も起きないでち」
龍驤「失敗したんか?」
川д川「あ、言い忘れましたけど呪いの現出って割と個人差があるんです。呪われた結果が3秒後に起きることもあれば3時間後に起きることもあります」
龍驤「何や……そうなるとかなり後になるかもしれな(プツッ、ポトッ
伊58「あれ?龍驤さん何か落とし──────」
∞←寄せて上げるアレ
18 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:02:21.85 ID:32lmu8jS0
龍驤「」
伊58「……」
川д川「……」
龍驤「」
伊58「……あの、アレ。貞子。ちょっとゴーヤ突然視力が0.01になって何も見えなくなっちゃったから移動するでち」
川д川「あ、なるほど。呪いは良いゴーヤさんにかかっちゃってたんですね。ナルホドードーリデ龍驤サンニハ何モ起キナイナッテー」
龍驤「」
伊58「伸ばし方。
ま、まぁそれは置いといてとっとといくでち!あ、龍驤さんごめんね騒いで!え、演習の時にでもまた!
あとゴーヤは何も見てないから!何も見てないから!!」
川д川「さようなら!さようなら!あとごめんなさい!」
バタンッ
龍驤「」
19 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:03:16.80 ID:32lmu8jS0
<うわぁあああああああああああああんっ!!!!!
川д川、「寄せて上げてあのサイズだったんですね………」
伊58「やめて差し上げるでち」
20 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 13:05:49.11 ID:32lmu8jS0
~閑話休題~
\くーるー♪きっとくるー♪/
`_________
| _______ |
| |::::::::::::::| |
| |::::::::::::::| |
| |:::/ ̄ ̄ ̄`⌒\ |
| |::| ノノ川ヽ_r=< |
|  ̄| 川川川 レ ||
ГT ̄ノ 川川川 ̄ソノ |
|_| / 川川川 |_|
/_/川川川
/ / 川川川
/ J 川川リ
ノ川 川リ
21 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:07:06.90 ID:32lmu8jS0
~駆逐艦寮~
叢雲「………で、なんで私のところに来たのよ」
伊58「叢雲はこの鎮守府では一番の古株でち。叢雲ならなんとかできると信じてるでち」
叢雲「古株だからって私も怪異撃退系の能力は持ってないから買い被らないでほしいんだけど……何?貴女のせいでこれからこの鎮守府はほぼほぼ那珂ちゃんしか出ないって事?」
川д川「お気の毒ですが」
伊58「少なくともこいつ自身の呪いの力は本物でち。詳細は伏せるけどゴーヤも目の当たりにしたでち」
叢雲「そう言えば、さっき空母寮から凄い悲鳴が聞こえたけど、その呪いって奴と何か関わりが」
伊58「詳細は伏せるでち」
叢雲「いや、どんな呪いだったのかくらい」
伊58「伏せるでち」
叢雲「………そう」
川д川「ゴーヤは優しい」
伊58「ゴリラは優しいみたいな感じで言うのやめろ」
22 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 13:08:21.42 ID:32lmu8jS0
初雪「………なんか、あんまり緊急性を感じない」モゾモゾ
伊58「あれ、初雪もいたんでちか」
叢雲「そりゃ同室だもの。……って、いい加減起きなさいよ貴女!」バサッ!!
初雪「うぅ……ゴーヤ助けて、叢雲ちゃんがいじめる……」布団ギュゥッ
伊58「いやいや、ゴーヤから見ても寝過ぎでち……もうそろそろお昼でち」
初雪「………春の陽気とお布団が暖かいのが悪い。夏になったら本気出す」
叢雲「冬の寒さとお布団が暖かいのが悪い、春になったら本気出すとか言ってたのはどこのどなただったかしらね!!だから起きなさいっての!!」グイッ、グイッ!!
初雪「……むぅ~りぃ~」
伊58「叢雲も苦労してるでち」
23 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 13:09:27.41 ID:32lmu8jS0
叢雲「ハァ、ハァ、ゴホン。
でも、私も初雪の言い分自体には賛成ね。この鎮守府には既に100隻以上の艦娘が揃ってるわけだし、空母も戦艦も潜水艦も配備されてるわ。
新顔の艦娘を絶対増やさなきゃいけないほど戦力に困窮していない以上、今すぐに呪いに対処する必要はないんじゃないかしら」
伊58「うーむ、言われてみればそうかも知れんでち………さっきの呪いだって確かに滅茶苦茶残酷な内容だったけど、命に別状はないんだし」
叢雲「あとはありがちな設定で放置しておけば放置しておくほど呪いとか霊力が強大になって……のパターンだけど」チラッ
川д川「あー、多分それはないですね。呪いが強くなったとしても那珂ちゃん建造の確率が更に上がるぐらいで」
伊58「よくよく考えたら那珂ちゃんを呪い扱いって酷いでち」
初雪「……那珂ちゃんだからしょうがない」
叢雲「だからアンタは布団からでなさいっての!」グイッ
初雪「………やだ」コンモリ
叢雲「」ブチッ
24 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:10:20.50 ID:32lmu8jS0
叢雲「………あっそ、なら私の方も、ちょっと“実力行使”を考えなくちゃね」
初雪「……暴力反対」
叢雲「安心なさい。“暴力”じゃないから。
貞子だっけ?ちょっと初雪のこと呪ってくれる?」
初雪「!?」
川д川「はぁ……私としては別に構いませんが」
伊58「ちょっと呪ってくれってとんでもねえ台詞でち」
初雪「……私は圧政には負けない。自由と睡眠と引きこもりのために戦う」
伊58「とことんダメ艦娘でち!!」
叢雲「ふっ、その言葉後悔しない事ね!!さぁ貞子、やっておしまいなさい!!」
伊58「叢雲も無駄にノリノリでち!テンションがおかしいでち!」
川д川「──では」
\ │ /
─ド━m9 川д川━ン!!─
/ │ \
伊58「さっきとエフェクト違わない!?なんか常に笑顔のセールスマンみたいな雰囲気出てるけど!?」
25 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:11:19.61 ID:32lmu8jS0
叢雲「……」
m9 川д川「……」
初雪「……なにもおきない」
伊58「いや、こいつの呪いは時間差の場合もあるらしくて………あれ?」ポワポワポワ
初雪「………頭の中に、何かの映像が浮かんでくる」ポワポワポワ
叢雲「これ、この部屋の映像ね。カレンダーの日付が昨日だから過去の映像を見せてるって事?
こんなのが呪いなの?」ポワポワポワ
初雪「………!?」ガシッ
川;д川「わっ」
初雪「お願い、お願いだから消して……出るから!布団から出るから!」オロオロ
川;д川「え?いや、無理ですよ。もう呪いは発動してますから途中キャンセルなんてできません」
初雪「そ、そこをなんとか……」オロオロ
叢雲「何慌ててんのよ初雪。昨日の映像なんてアンタがいつも通りサボってる姿が映されるだけで」
初雪『ハァ、ハァ、叢雲ちゃん、叢雲ちゃん』
26 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:13:03.50 ID:32lmu8jS0
初雪『……私、いけない子だ。叢雲ちゃんのストッキングで、こんな……でも、でも、叢雲ちゃん可愛い……好き、好き』スンスン、ハァハァ
叢雲「( ゚д゚)」
伊58「( ゚д゚)」
初雪「」
初雪『初雪のこと、もっと怒って、もっと構って、叢雲ちゃん、叢雲ちゃん……っふぅ!!』ビクビクビクッ
叢雲「(゚д゚ )」
伊58「(゚д゚ )」
初雪「」
初雪『ハァ、ハァ……ここのところ、毎日しちゃってる……
………叢雲ちゃんが可愛いのが、悪い……///』────プツッ
叢雲「( ゚д゚ )」
伊58「( ゚д゚ )」
川д川「………本当に、申し訳ない」
初雪「」
28 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:14:00.73 ID:32lmu8jS0
叢雲「その………初雪?い、今のは……///」カァ~ッ
初雪「……………」
バサッ!!
初雪「I can fly!!」ダッ、ガラッ!!
叢雲「You can't fly!?」ガシッ
初雪「離して叢雲ちゃん。武士の情けで離して。もう私生きていけない。ここから飛んで鳥になる」ググググッ
叢雲「おおおお落ち着きなさい初雪!ここ五階よ?!
見てないから!私何も見てないから!!後私ら武士じゃないし!艦娘だし!!」ググググッ
初雪「もしくは叢雲ちゃんのお嫁さんにして……」ググググッ
叢雲「アンタ実は余裕綽々でしょ!?」ググググッ
川д川「……えーーーっと、それでは!」ダッ!!
伊58「ごゆっくりでち!!」ダッ!!
叢雲「あ、こら待て元凶二人!!せめて抑え付けるの手伝ってよ!!……っきゃ!?」ドンッ、ドサッ……
29 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:15:11.44 ID:32lmu8jS0
初雪「……飛び立たせて貰えないなら、仕方ない。プランBに移行する」シュルッ、パサッ……
叢雲「…………初雪?あの、何でスカート脱ぎながら躙り寄ってくるのかしら?」
初雪「………叢雲ちゃんの前から消えられないなら、叢雲ちゃんをモノにする」
叢雲「いや、そのりくつはおかしい」
初雪「……ん、いきます(野獣の微笑み)」
叢雲「OK落ち着きましょう初雪私と貴女は女の子同士だしまだ若いし何より軍人だしお願い待って下着脱がないでこないでくるなくるなくるn」
30 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:15:51.05 ID:32lmu8jS0
\アッーーーーーーーーーッ!!!♀/
伊58「…………」
川д川「…………ナムサン」
31 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 13:19:11.21 ID:32lmu8jS0
~少女逃走中~
♪ Å
♪ / \ ノロマス
ヽ川 д川ノ ノロマスマス
( へ) ノロノロ
く ノロマース
32 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:20:18.66 ID:32lmu8jS0
川д川「あれ叢雲さん大丈夫なんですか?」
伊58「なんだかんだいってこの鎮守府の第一艦隊に所属する古強者、摩耶さんに次ぐ戦闘力No.2でち。火事場のレズ力を考慮に入れても叢雲が負ける要素はないでち」
※この鎮守府の第一艦隊
摩耶、叢雲、雷、榛名、金剛、加賀
川д川
川д川「ガンギマリ四天王主力かよ……」
伊58「世も末でち」
33 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:21:32.41 ID:32lmu8jS0
伊58「にしても、改めて思い返してみるとやっぱりこの力は放置しておくと危険でち。確かに人は物理的には死なないけど精神的な殺意は極高でち」
川д川「私は積極的に呪おうとは思ってませんでしたがね。あくまで皆さんのご希望に添っただけの話で」
伊58「それはそうでちが、暴走がまったくないとは限らないでち。怪異としての性とかあるかも知れないし」
川д川「まぁ確かに呪いを飛ばしたときの感覚が嫌いだったとは言いませんがね。必須じゃないってだけで」
伊58「さりげに怖いこと言わないでよ……できるなら除霊が一番なんだけど」
川д川「お坊さんでも呼びますか?私としては一向に構いませんが」
伊58「それが一番の解決策だとは思うでちが海軍の方は予算に換算してくれるのかなぁ……ゴーヤこういうの詳しくないから外れを引く可能性もあるし……」
川д川「世知辛いな海軍」
伊58「うーん、誰か頼りになる戦艦の人とかいないかなぁ………」
比叡「あれ?ごーやちゃん、こんなところでどうしたんですか?」
伊58「…………(´・ω・`)」
比叡「なんで!?なんでものすごくガッカリされたんですか私!?」
34 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:22:29.87 ID:32lmu8jS0
~食堂にて~
赤城「ガツガツムシャムシャモグモグ」
川д川(内藤ホライゾンかな?)
比叡「呪いですか……なるほど」
伊58「龍驤さんといい叢雲といい呪いの存在自体は皆あっさり信じるよね」
比叡「いやー、深海棲艦やら古の戦艦の魂やら私たち自体が何から何まで謎づくしですからねー。そりゃ幽霊や呪いの一つや二つ出てもおかしくないかなって」
伊58「言われてみれば至極ごもっともでち。それで、比叡さんは何か解決策みたいなもの浮かぶ?」
比叡「うーん、残念ながら」
伊58「だよね」
比叡「………なんかゴーヤちゃんさっきから私に冷たくないですか?」クスン
伊58「いやいやそんなことないでち。戦艦の中で一番頭軽い人と当たっちゃったなーとかせめて霧島さんだったらなーとかなんならオランウータンでも良かったんだけどナーとか全然思ってないでち」
比叡「手酷い!?」
35 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:23:52.55 ID:32lmu8jS0
伊58「そんなことはどうだっていい、重要なことじゃない。今の最優先事項はこいつの呪いをどうするかでち」
v 川д川 v ノロマース
比叡「今のところ呪われたのは鎮守府全体を除くと、龍驤さんと初雪ちゃんなんですよね?
更に言うと、貞子さん?自身は個別の呪いは別に飛ばす必要性は感じてないと」
川д川「そうですね」
比叡「で、除霊についてもある程度ちゃんとしたお坊さんなら簡単にできちゃうくらいの力しかないと」
川д川「ええ。自分で言うのもなんですが怪異としてはかなり貧弱な方です」
比叡「……対処フローの選択肢はシンプルです。
静観、つまり野放しか、封印か除霊か、もしくは鎮守府外に追い出すか、ですね」
伊58「唐突にシン・ゴジラネタぶち込んできたでちしかもまた微妙な内容を」
川д川「でしたら、【除霊】でよろしいかと」
伊58「そしてお前が乗るのか(困惑)」
36 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 13:24:42.30 ID:32lmu8jS0
比叡「いやぁ、冗談は置いといてこんなの放置一択ですよ。どんなに些細な内容でも呪いは呪いですし、それをまき散らすことにプラスの意味なんてありません。
内地からちゃんとしたお坊さんを呼ぶのだって大した時間はかからないはずですから、それまでは放置で十分です!」
伊58「おぉ……非の打ち所がない道理でち。比叡さんってただのお馬鹿さんじゃなかったんだね!」
比叡「そうでしょう!」エッヘン
伊58「じゃ、早速比叡さんのこと呪うね!!」
比叡「はい!!」
比叡「……はい?」
37 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:26:49.87 ID:32lmu8jS0
伊58「今から呪うから比叡さん気合い入れて耐えてね」
比叡「ちょちょちょちょちょちょ待ってください!待ってください!!!
ゴーヤちゃんさっきの話聞いてました!?と言うか私何かゴーヤちゃんに嫌われるようなことしました!?」
伊58「いや、ほら、龍驤さんも初雪も呪っちゃったし摩耶さんだって貞子に驚いて泣いちゃったし、比叡さんだけ何もないのは公平じゃないなって……」
比叡「雑!私が呪われる理由雑すぎ!!
単なる調整なんですか!?なんなら怨まれてる方がなんぼか納得できましたよ!?」
伊58「ごめんなさい、なんというか今、ゴーヤ誰かに呪いをかけたくて仕方ないでち」ハァ、ハァ、ハァ
比叡「ヒエッ……」
川д川「あ、ごめんなさい。多分私の呪力に影響されて思考がおかしくなってますね。ぶっちゃけ私厳密には伊58さんに取り憑いてるようなもんですし」
比叡「さらっと重要な設定今頃明かすのやめてくれませんか!?てか貴女実はめちゃくちゃ危険じゃないですか!!」
川д川「大丈夫、死なないから」
比叡「何も大丈夫じゃない!!私が例え榛名でも大丈夫じゃない!!」
伊58「貞子、やるでち!!」
_へーへ_
/ ヽ
[二二二二二二]
/_______\
(」 /o|∩|o\ L)
(/〈_,(_)、_〉ヘ)
|ヽ工工工工工7|
`/ ̄\エエエエノ /
( |___/
|\_/ヽ ∧∧∧∧
| __( ̄|<ドーン!!>
| __)_ノ VVVV
ヽ__)ノ
※川д川
比叡「いや完全な別人じゃないですkヒェーーーーーーー!!!?」
38 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:28:21.36 ID:32lmu8jS0
\ │ /
─ドーーン!─
/ │ \
赤城「ングゥッ!?」
赤城(な、なんでしょう……まだ満腹にはほど遠い筈なのに、き、気分が)ウェップ
川д川「……はい、呪い完了です」
伊58「でかしたでち」
比叡「えっ!?いやホントに呪っちゃったんですか!?酷いです、速く解いて下さい!」
川д川「残念ですが一度掛けた呪いは発現するまで解除することはできません。
まぁ私の呪いなんてせいぜい“ちょっとした不幸を呼び寄せる”程度のものでしかありませんから気合いで耐えて下さい」
比叡「うぅ……やだなぁ」
赤城(い、一航戦の誇りにかけてお残しだけは……いやでもこれは無理───ウェップ。
む、無念ですが医務室に移動しましょう)ガタッ、ヨロヨロ
伊58「ホントにごめんね比叡さん。でも、ゴーヤ本当にこの衝動がどうしても抑えられなくて……」ハァ、ハァ、ハァ
比叡「……貞子さんが取り憑いているせいなのは解ってますからゴーヤちゃんに怒るつもりはありませんけどせめて表情なんとかできませんか?完全に女の子がしちゃダメな顔になってますよ。発情期の雌ライオンみたいな顔になってますよ」
伊58「なんでそんな顔知ってるんだよ」
赤城(うぅ……食堂の出口が遠い……)ヨロヨロ
比叡「……はぁ、呪いの発現までじっとしていても仕方ありませんし、提督に相談してきます。もしかしたら、呪いの効果が出ちゃう前に解呪できるかもしれませんし」ガタッ
赤城「う゛っ」ガツッ
伊58「あっ」
川д川「あっ」
比叡「えっ」
39 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:31:10.70 ID:32lmu8jS0
赤城「オ
※赤城ファンの皆様への配慮と赤城自身の名誉のために、音声・映像共にカットさせていただきます。放送再開まで可愛い貞子ちゃんのaaをお楽しみ下さい
\ノロマース/
_
ノノハヽ
川ヮ゚リ
とi==iつ
く_〉
し∪
40 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 13:32:29.91 ID:32lmu8jS0
比叡「………ひぇええ」ポタッ、ポタッ
赤城「ひ、比叡さん!?すみませんごめんなさい!!い、今何かふくものwウップ」オロロロロ
比叡「ひぇえええええ!!?赤城さん落ち着いて下さい!!まずは出せる物は全部出して……ええと、ヒッヒッフー!ヒッヒッフー!」
伊58「どうせ除霊されるなら今のうちにゴーヤは激情に身を任せるでち!!行くぞ貞子ォ!!」ダッ!!
川д川「Yes mom」ダッ!!
比叡「あぁ、ちょっと!?」
<でぇ~~っちっちっちっ!!(高笑い)
比叡「ゴーヤちゃん急速にキャラ変えすぎじゃないですか!?呪い以外の深い闇を感じるんですけど!?
くっ、とにかく追わないと!あぁ、でも流石に吐瀉物まみれで鎮守府内を走り回るわけには……」
41 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 13:33:17.82 ID:32lmu8jS0
間宮「比叡さん、赤城さん、大丈夫ですか?!何かものすごい騒ぎになっちゃってますけど───」タッタッタッ
比叡「はっ!間宮さん、丁度良いところに!とうっ!!!」ヒュバッ!!
比叡(間宮コス)「すみませんが服をお借りします!!」
間宮(下着)「────えっ?!きゃあああああああああああ!!!!!?//////」バッ
('(゚∀゚∩ 比叡は敬愛する姉・金剛との夜戦(意味深)に備えてフィンガーテクを磨きに磨いた結果、他人の服を0.1秒で脱がせて自分が着る驚異の技を身につけたよ!!美しい姉妹愛だね!!
('(゚∀゚∩
('(゚∀゚∩ 美しい姉妹愛だね!!!!!
42 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 13:34:02.78 ID:32lmu8jS0
間宮(下着)「なななななななななな何するんですか比叡さん!?/////」
比叡「すみません間宮さん、今はちょっと説明している暇がないんです!
赤城さん、嘔吐が止まったらで大丈夫なので提督室に行って“ゴーヤちゃんが暴走した”と伝えて下さい!おそらくですが司令ならこれで解ると思います!」
赤城「うぶぇ?は、はい……」
比叡「私はゴーヤちゃんの後を追います!!金剛型2番艦比叡、全力で行きます!!」ダッ!!
間宮(下着)「………な、何だったんですか?」
赤城「さぁ………ウオエップ」
43 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:35:26.35 ID:32lmu8jS0
~鎮守府廊下~
比叡(今は呪いのせいでああなってるけど、ゴーヤちゃんはなんだかんだいって真面目な子!
おそらく、最初に貞子さんが現れた時点で司令への報告を行っていたはず!!)ダダダダダダッ!!!
比叡(となれば、必然的に司令に自分が暴れていることを勘づかれるのを避けるために司令室には行かない!
同様に、高い戦闘能力を持つ叢雲さんとの接敵を避けるために駆逐艦寮への道も回避する───)ズダダダダダダダダダダダッ!!!!
比叡(そうなると自然、ゴーヤちゃんの進路はこの工房への道に限定される!!
以上、脳内整理終わり!!)シュタタタタタタタタタッ!!!!!
※アホの子だけど集中するとものすごく頭の回転が上がるタイプ
44 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:36:47.97 ID:32lmu8jS0
45 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:37:49.67 ID:32lmu8jS0
ダダダダダダッ!!!
比叡(私の勘が正しければ、多分この辺りで今────!!)キキキッ!!!
???「」キュウ
Before
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira134839.jpg ↓
after
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira134840.jpg .
______
/ /三三二ニ\
`/ // /ヽ ヘ\
/ ///∠/ ヽイ \>)
// / >=< || >=<
`// /u((~・)-||(~・)
// イu >+<` || >+イ
/イ⌒| u _〉u |
||6)|u /⌒ー―-⌒ヘ|
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|ヽ |/L/ ̄ ̄ ̄ ̄フ∥
V| |L/ ∠ィ∥
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| ハヽ「\___ノノ/
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ヽ|| \  ̄ ̄ ̄/ ヽ
||  ̄ ̄ ̄
「アウトォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!??!?」
※比叡
比叡「いやダメでしょこれは!流石の私でもダメだって解るもん!!明らかに夢の国案件だもん!!明らかにこの鎮守府の関係者が夜道歩けなくなるタイプの呪いだもん!!」
比叡「あと姿も形も種族も作画もなんなら性別も変わってるのに即座に“あ、これ子日ちゃんだ”って判別ついちゃった自分が嫌だ!!
というか“不幸を呼び寄せる呪い”はどこに行った!?なんか弥生ちゃんのところでいきなり呪いの方向性変わってる気がするんだけど!?」
比叡「と、とにかく早く止めないとダメです!!この呪い(?)放置しとくの危なすぎる!!」ダッ!!
46 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga sage]:2017/04/27(木) 13:39:25.44 ID:32lmu8jS0
その後も比叡は────
霧島「ゴーヤちゃんが連れている女の人に“ドーンッ!”ってされたら眼鏡が木っ端微塵に……あの苦瓜八つ裂きにしてやる(ボソッ」
比叡「め、眼鏡ぐらい私が買ってあげるから!!」
伊58の暴走の有様を目の当たりにし────
千代田「死なせて!!お願いだから死なせて!!例え心霊現象だとしても、お姉を穢してしまったことは変わりがないんだからああああああああああ!!!」
千歳「お、落ち着いてよ千代田!!パンツ見られたことくらい全然気にしてないから!!!」
比叡(純愛が過ぎるとラッキースケベは寧ろ不幸の一つなんですねぇ……)
被害者達の悲鳴を聞きながら────
那珂「……………」
神通「2キロ太ったらしくて」
比叡「………」←しょーもなさすぎて言葉を失った
義憤と使命感を胸に秘め─────
( ´_ゝ`)「ぉK、ブラクラゲット」
(´<_` )「流石だな」
比叡「どちら様ですか!?」
─────遂に工房へとたどり着いた!!
47 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:41:01.27 ID:32lmu8jS0
明石「ウヒッ、ウヒヒヒヒ………」ウィンウィンウィンウィンウィンウィン
比叡「……秋雲ちゃんがよく書いてる本みたいな感じで機械に捕まった明石さんが全身くまなくくすぐられて虚ろな眼で笑ってる」
比叡「ものすごく怖い」
明石「」ビグンッ、ビグンッ、ビグンッ!!!
比叡「………はぁ、それで?
もう気は済みましたかゴーヤちゃん」
伊58「………ふっ、比叡さん、よくあの阿鼻叫喚の中を抜けてきたと褒めてやるでち」
比叡「まぁ確かに大騒ぎにはなってたけど、一部除いて深刻な被害は出てませんでしたから………だからこそ、まだ間に合います。皆にごめんなさいして、ここで終わりにしましょう!」
48 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 13:45:31.15 ID:32lmu8jS0
伊58「いやいや、慌てないでほしいでち比叡さん。もしかしたらこの呪いは有効活用すれば深海棲艦に対しても上手く使える可能性があるでち。伊58はしばらく調査のためにこの呪いをかけ続けて」
比叡「………やっぱり、貞子さんの影響だけじゃありませんねゴーヤちゃん。
この呪い騒動、貴女自身の意思でもあるんですね?」
伊58「……本当に、比叡さんってただのバカじゃなかったんでちね」
比叡「エッヘンです!!」
川д川「いや、胸を張るのはおかしい」
伊58「確かにゴーヤは、今貞子を通して呪いをかけたいという衝動には駆られてるでち。でも、半分はゴーヤ自身の意思でもある」
比叡「………何故、こんなことを」
伊58「オリョ(ガシャアアアアアアアンッ!!!
49 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:47:41.62 ID:32lmu8jS0
「だらっしゃああああああああああ!!!!!」
――――
― ――
-/⌒∧∧  ̄ ̄ ̄
| (#叢雲)____/⌒)
-ヒミ) ) _三≡;;
―- \/ // ̄ ∵∴ )←伊58
―― / / ヽ _ /⌒ ヽ
_ 巛_ノヽノ(ミ\/ / ノ ハ
―― _ _ \_/ /ノ
 ̄ //| |ロロ / ノ )
<_/ |_| / //
__ \ \
└┐| _/(_ノ
┌┘|(_ノ
 ̄ ̄
「クルッッチィイイイイイ!!!!!?」
比叡「えええええええええええええええええええええ!!!!?」
川;д川「えええええええええええええええええええええ!!!!?」
50 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 13:48:51.55 ID:32lmu8jS0
ドゴガシャアアアアアアアアアアアアアンッ!!!!!
伊58「ξ」キュウ
比叡「え!?あれ!?何が……はっ!?叢雲ちゃん!?何でここに!?」
叢雲「初雪気絶させてゴーヤの奴追ってたら工房の方でエラい騒ぎになってたから駆けつけたのよ!!っとに、呪い自体はショボくて良かったわ!」
川;д川「……あの、イゴー=ジュウハチさんにもなんか事情があったみたいですし、もしやっつけるにしても話を少し聞いて上げてからでも」
比叡「切り方」
叢雲「あぁん!?勧善懲悪戦隊ヒーロー物じゃあるまいし、なんだって敵の長口上ダラダラ聞いてやんなきゃいけないのよ!!」
川д川「正論と言えばこれ以上ない正論だけど身も蓋もねえ」
叢雲「だいたい言わんとすることだって最初の3文字でほとんど予想着いたわ!!この鎮守府の潜水艦娘も適度に休みがあるとはいえオリョクル三昧なのに変わりはないからね!フラストレーション溜めた挙げ句呪いの影響もあってテンション振り切れて暴発しましたとかそんな感じでしょ!!
いいのよその手の理由聞き飽きてるから!!寧ろ前線で戦えるだけありがたいじゃない輸送専門で幼稚園やらされてる世界水準だっているのよ!!?」
比叡「フフ怖の人は関係ないだろいい加減にしろ!!」
叢雲「とりあえずぶん殴って黙らせる!!話を聞くのはそれからでいいのよ!!」バーーーーーンッ!!
比叡(……もしかしてこの子実は鎮守府で一番の脳筋なんじゃ)
※この後貞子は無事除霊(物理)されました
51 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 13:51:02.05 ID:32lmu8jS0
~閑話休題~
\可愛い私の裸だぞ、抜けよ/
川д川
/ >- 、-ヽ
/丶ノ、_。ノ_。)
\ Y 土 (ト〉
52 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 13:59:24.11 ID:32lmu8jS0
('(゚∀゚∩ 2時間くらい経ったよ!!
~執務室~
「───この手の怪異は言うなれば風邪だ。俺もあきつ丸の受け売りだから詳しく説明はできんが、風邪って特定の人間を狙ってかかったりしないだろ?体調が悪い奴、弱ってる奴、鍛えてない奴がかかりやすい。
今回の“貞子”も似たようなもんだな。色々抱えて精神的に弱ってたゴーヤがたまたま奴を呼び寄せやすい状態のテレビの前にいて、たまたま呪いにかかって暴走したってだけの話だ」
提督「なるほどな……うーん、オリョクル漬けとはいえ適度に休ませてたつもりだったんだがなぁ」
「肉体的に疲れなくても精神的に疲れてりゃ意味ないからな。ま、これからは艦娘のメンタルケアに気をつけろ」
提督「助かりました、恩に着ます」
バタンッ
53 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 14:02:44.92 ID:32lmu8jS0
摩耶「…………なぁ、あのものすごい筋肉を身に纏った男はいったい?」
提督「いや、思い切って海軍本部の知り合いに貞子の件を相談してみたら“適任が居る”って紹介されたんだ。何でも、彼の鎮守府は幾度となく異形の怪物や幽霊に襲われて、その都度持ち前の筋肉を生かして解決してきたらしい」
摩耶「そりゃ結果的には適任だったけどよ………まさか『海色』をBGMにプロレス技で除霊(物理)するとは思わなかったんだが」
提督「考えてみたら貞子の場合実体があったわけだから理屈では納得………いや、無理だな。多分除霊できたのはあの人だからだ」
叢雲「にしてもホントに凄い身体だったわね……ドウェイン=ジョンソンを彷彿とさせるわ」
提督「あとムカデ人間2貰った」
叢雲「それは今すぐ捨てろ」
54 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 14:04:32.63 ID:32lmu8jS0
伊58「うぅ……提督、ごめんなちぃ。ゴーヤの心が弱いばっかりに」
提督「いや、ゴーヤが謝る必要は無い。俺もやっぱり配慮が足りなかったし、さっきの提督も言ってたけどあんなのは風邪にかかったようなもんさ。
弥生も子日も無事元の姿に戻ったしな」
伊58「……そういえば叢雲、初雪は」
叢雲「………………さっき部屋に入ったら、スケスケ下着でセクシーポーズ取りながらウインク飛ばしてきたからもっかい気絶させてきたわ」
伊58「吹っ切れやがった……」
提督「ま、取るものも取りあえず一件落着なことは間違いない。呪いを食らった艦娘達のメンタルケアから優先して、今後は潜水艦の皆もストレスを溜めないよう配慮を───」ガチャッ
比叡「………あのー、司令」
55 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 14:10:44.49 ID:32lmu8jS0
提督「お、比叡か。どうした?」
比叡「いえ、誠に申し上げにくいんですが、私が受けた呪いの件なんですけど………」
提督「………うん、話は聞いてるよ、気の毒だったな。服のクリーニング代は当然予算で落とすし新品も用意する。
ただ、その割烹着はとっとと間宮に返してやれ」
比叡「あ、いえ、それはありがたい話なんですけど………あの、赤城さんの嘔吐の件、どうも“呪い”とは無関係だったみたいなんです」
提督「………は?」
比叡「赤城さんがあの時吐いたのは、本当にたまたまだったみたいなんです。あの人ご飯食べる直前に羊羹も頂いてたみたいなんですけど、後で確認したらその羊羹の賞味期限が一ヶ月前だったとかで」
伊58「………そういや、貞子の奴言ってたでちね。“呪いは常に即座に現出するわけじゃない”って」
比叡「うん………それで、ついさっき私が受けた“本当の呪い”が発動したみたいなんだけど、その呪いが呼び寄せた不幸が──────」
m9 川д川 9m「わ た し で す」
比叡「…………“貞子に取り憑かれてしまう”、というものだったようで」
56 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 14:13:04.93 ID:32lmu8jS0
摩耶「」ブクブクブクブクブク
伊58「………」
比叡「………」
提督「…………………叢雲」
叢雲「……………………何?」
提督「ドウェイン=ジョンソンみたいな提督もう一度呼んできて。マッハで」
57 :
◆vVnRDWXUNzh3 [saga]:2017/04/27(木) 14:13:56.73 ID:32lmu8jS0
~川д川 ある鎮守府が呪われたようです~
艦!これ
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/27(木) 14:19:31.18 ID:4VWDWfyDO
ワロリン彩雲
61 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 14:26:32.39 ID:32lmu8jS0
62 :
◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga]:2017/04/27(木) 14:29:23.06 ID:32lmu8jS0
~このssは貞子、マッスル鎮守府、ss速報vipの提供でお送り致しました~
__
/ ))) _
`/ イ~ (((ヽ
( ノ  ̄Y\
| (\ | )
ヽ ヽ`川゚д川/ノ/
\ | ⌒Y⌒ / /
|ヽ | ノ/
\トー仝ーイ
| ミ土彡/
) |
/ _ \
/ / \ ヽ
/ / ヽ |
転載元
川д川 ある鎮守府が呪われたようです
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493264370/
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