1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 17:58:02.09 ID:ZWhk8zCU0
――夜
宮藤「今日の訓練疲れたね~」
リーネ「海岸での訓練だったから余計に大変だったね」
宮藤「ペリーヌさんは平気なんですか?」
ペリーヌ「わたくしは平気ですわよ」
ペリーヌ「それに、坂本少佐が直接ご指導してくださるのに疲れたとか言ってる場合じゃありませんわ」
宮藤「すごいなあ……」
コンコン
「お前達、もう消灯時間だぞ」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 18:01:05.68 ID:cI3qBPE20
リーネ「あ、少佐だ」
「明日も早いんだ。夜更かしするなよ」
宮藤「はーい!」
ペリーヌ「もう電気を消しますわよ」
リーネ「はい。おやすみなさい、ペリーヌさん、芳佳ちゃん」
宮藤「うん、おやすみ~」
ペリーヌ「おやすみなさい」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 18:02:32.36 ID:cI3qBPE20
――夜中
宮藤「へへ……ぷにぷに……」ムニャムニャ
リーネ「すぅ……すぅ……」
ペリーヌ「……」
ペリーヌ「……」ゴロン
ペリーヌ「なんだか今夜はなかなか寝付けませんわ……」
ペリーヌ「はあ……」
ペリーヌ「こんな時はあれを見て心を落ち着かせましょう」ゴソゴソ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 18:04:16.64 ID:cI3qBPE20
ペリーヌ「……」ゴソゴソ
ペリーヌ「……あら?」ゴソゴソ
ペリーヌ「な、ない……!」
ペリーヌ「わたくしの……わたくしの大切な坂本少佐の写真がありませんわ!」
ペリーヌ「いつも服のポケットに入れて持ち歩いてるはずなのに……」
ペリーヌ「どうして……」
ペリーヌ「……」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 18:07:00.17 ID:cI3qBPE20
ペリーヌ「まさか……」
ペリーヌ「今日の海岸での訓練で水着に着替えた時に落としたとか……」
ペリーヌ「ということはあの岩場に……」
ペリーヌ「……」
ペリーヌ「今から回収に……」
ペリーヌ「でもこんな時間にで歩いたら……」
ペリーヌ「……」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 18:10:32.42 ID:cI3qBPE20
ペリーヌ「で、でも背に腹は代えられませんわ!」
ペリーヌ「こうなったら急ぎましょう」
ペリーヌ「そーっと……そーっと……」
ペリーヌ「……」ギイ
ペリーヌ「……」
ペリーヌ「……」バタン
ペリーヌ「ま、真っ暗……」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 18:13:52.20 ID:cI3qBPE20
ペリーヌ「こんな暗闇を一人でなんて……」
ペリーヌ「……」チラッ
ペリーヌ「仕方ありませんわね」
ペリーヌ「……」スタスタ
ペリーヌ「宮藤さん!宮藤さん!(小声)」ユサユサ
宮藤「う~ん……あれ……?ペリーヌさん?」
宮藤「もう朝ですか?」ウトウト
宮藤「ってまだ真っ暗じゃないですか」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 18:19:13.11 ID:cI3qBPE20
ペリーヌ「え、ええ」
宮藤「どうしたんですか?」
ペリーヌ「え、あの……その……」
宮藤「?」
ペリーヌ「ちょっと海岸に忘れ物をしてしまって……」
ペリーヌ「そ、それを今から取りに……」
宮藤「ええ!?今から行くんですか!?」
ペリーヌ「それで一緒に来てくれないかしら~……なんて」
宮藤「ど、どしてわたしも?」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 18:24:43.09 ID:cI3qBPE20
ペリーヌ「夜は足元が悪いから一人で行くのは危険だからその……」モジモジ
宮藤(……ははあ、なるほど)
宮藤「ペリーヌさん、もしかして一人で行くのが怖いんですか?」
ペリーヌ「!?」
ペリーヌ「そ、そんなことありませんわ!」
ペリーヌ「ただその……」モジモジ
宮藤(へえ~)
宮藤(ペリーヌさんって怖がりなんだ)
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 18:25:12.01 ID:dLw2Pg6AO
俺は全面的に支援するぞ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 18:31:21.86 ID:cI3qBPE20
ペリーヌ「とにかく!それはとっても大事なものですの!」
ペリーヌ「今行かないと取り返しのつかないことになってしまいますわ」
宮藤「でも誰かに見つかったら怒れちゃうんじゃないですか?」
ペリーヌ「そ、それもそうですわね……」シュン
宮藤「……」
宮藤「わかりました、いいですよ」
ペリーヌ「!」
宮藤「それほど大切な物なんですよね?」
ペリーヌ「え、ええ!もちろん!」
宮藤「それならいきましょう」
ペリーヌ「宮藤さん、ありが……ゲフンゲフン」
宮藤(ペリーヌさんって意外と可愛いとこあるんだなあ)
ペリーヌ「さ、それではいきましょう」ツン
宮藤(でも、大丈夫かなあ……)
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 18:37:04.09 ID:cI3qBPE20
―――廊下
ペリーヌ「いいですこと?足音をたてないで歩くのですわよ?」ヒソヒソ
宮藤「分かってますよ」ヒソヒソ
ペリーヌ「だったら早くお行きなさい」
宮藤「ペリーヌさん行かないんですか?」
ペリーヌ「私はあなたの後ろをついていきます」
宮藤「やっぱり怖いんですか?」
ペリーヌ「お黙りなさい!」
宮藤「す、すみません」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 18:39:00.96 ID:dLw2Pg6AO
リーネちゃん…
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 18:43:34.77 ID:cI3qBPE20
ペリーヌ「ほら!はやく!」グイグイ
宮藤「わっ、押さないでくださいよ」
ペリーヌ「時間もないですのよ!」
宮藤「……」スタスタ
ペリーヌ「うぅ……」キョロキョロ
宮藤「ペリーヌさんも時間がないならもう少し速く歩きましょうよ」
ペリーヌ「私にもペースというものがあるんです!」
宮藤「はあ、そうですか」
ペリーヌ「まったくもう……」
宮藤「……」
ペリーヌ「ほら!外にでますわよ!」
宮藤「忘れ物はどの辺にあるんですか?」
ペリーヌ「恐らく今日行った海岸の岩場ですわ」
18 :
冒険の書【Lv=2,xxxP】 :2011/02/15(火) 18:46:47.16 ID:WHCRsuDS0
ペリなんとかさんにセリフがあるSSとは驚き
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 18:50:07.72 ID:cI3qBPE20
――海岸
ザザーン……ザザーン……
ペリーヌ「あそこの岩場ですわ」
宮藤「……」スタスタ
ペリーヌ「……」スタスタ
宮藤「……」スタスタ
ペリーヌ「……」ピタッ
宮藤「どうしたんですか?急に立ち止まって」
ペリーヌ「宮藤さんはここで待っていらして」
宮藤「え、どうしてですか?」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 18:57:53.69 ID:cI3qBPE20
ペリーヌ「い・い・か・ら。ここで待ってなさい」
ペリーヌ「わたくし一人で探してきますわ」
宮藤「そこまで言うなら……」
ペリーヌ「いいですこと?勝手に帰ったりしたら承知しませんわよ?」
宮藤「大丈夫です。ちゃんと待ってますから」
ペリーヌ「ありが……ゲフンゲフン」
ペリーヌ「素直でよろしい」
ペリーヌ「では行ってきますわ」スタスタ
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 19:04:46.80 ID:cI3qBPE20
宮藤「……」
ザザーン・・・ザザーン・・・
宮藤(夜の海綺麗だなあ)
宮藤(サーニャちゃんは今頃夜間哨戒かあ)
宮藤(大変だなあ)
宮藤「……」
宮藤(ペリーヌさんの忘れ物って人に見られたらまずい物なのかなあ)
宮藤(う~ん……)
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 19:09:14.67 ID:cI3qBPE20
――岩場
ペリーヌ「ええと……」キョロキョロ
ペリーヌ「確かこの辺だと……」キョロキョロ
ペリーヌ「!」
ペリーヌ「あれは!?」タタタッ
ペリーヌ「ありましたわ!」
ペリーヌ「ああ……よかった……」ホッ
ペリーヌ「ああ、坂本少佐……なんて凛々しいお顔……」
ペリーヌ「写真からでもその勇敢さと偉大さが感じられますわ……」ウットリ
ペリーヌ「……」
ペリーヌ「オホン……いけませんわ、早く戻らなければ」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 19:13:55.31 ID:cI3qBPE20
――――
宮藤「あ、ペリーヌさんおかえりなさい」
宮藤「忘れ物はありましたか?」
ペリーヌ「ええ、ありましたわ」
宮藤「何を忘れたんですか?」
ペリーヌ「あ、あなたには関係ないないことですわ!」
宮藤「ええ~、気になるじゃないですか」
ペリーヌ「さ、早く部屋に戻りましょう」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 19:19:48.15 ID:cI3qBPE20
――――
宮藤「……」テクテク
ペリーヌ「……」テクテク
宮藤「ペリーヌさん、そんなにくっつくと歩きにくいです……」
ペリーヌ「いいからさっさと歩きなさい!」
ドン!
ペリーヌ「!?」
宮藤「!?」
ペリーヌ「いいいい今何か音が……」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 19:24:50.97 ID:cI3qBPE20
宮藤「き、気のせいですよ……ははっ……」
ガサガサ
宮藤「茂みが勝手に……」ビクビク
ペリーヌ「お、おほほほ……」ビクビク
ルッキーニ「う~ん……トイレ……」ヨロヨロ
ペリーヌ「キャアアアアア!」
宮藤「!?」ビクッ
ルッキーニ「!?」ビクッ
ペリーヌ「でましたわーーーー!!」キャアアアア
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 19:30:11.32 ID:cI3qBPE20
宮藤「ルッキーニちゃん!?」
ルッキーニ「あれ?芳佳?ペリーヌも!」
ペリーヌ「いやああああ!」ジタバタ
宮藤「ぺ、ペリーヌさん落ち着いて!」
ペリーヌ「いやああ!……あら?」
ペリーヌ「ルッキーニ……さん……?」
ルッキーニ「ウジュ」
宮藤「どうしてここに?」
ルッキーニ「今日はその木の上で寝てたんだよ」
宮藤「ああ、それで」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 19:36:16.76 ID:cI3qBPE20
ルッキーニ「芳佳とペリーヌはこんな時間にどうしたの?」
宮藤「えっとね、ペリーヌさんが忘れ物したんだけど一人いくのが……」
ペリーヌ「み や ふ じ さ ん」
宮藤「は、はい」
ペリーヌ「余計な事はおっしゃらなくて結構です」
宮藤「す、すみません」
ルッキーニ「あ!」
宮藤「どうしたの?ルッキーニちゃん」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 19:40:39.17 ID:cI3qBPE20
ルッキーニ「今基地の廊下の明かりがついた」
宮藤「え!?」
ペリーヌ「ま、まさか!?」
坂本「誰だ!そこにいるのは!」
ペリーヌ「坂本少佐!?」
宮藤(ああ……怒られる……)
坂本「宮藤とペリーヌとルッキーニか!?」
坂本「こんな時間になにをしているんだ!」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 19:47:57.10 ID:cI3qBPE20
ペリーヌ「あの、その……」
宮藤「あ、あの、実は……」
坂本「そこに正座しろ!」
ペリ宮「は、はい!」バッ
坂本「ルッキーニ!早くしろ!」
ルッキーニ「ええ~!?私も!?」
ルッキーニ「私は木の上で寝てただけだよ!?」
坂本「つべこべ言うな!」
ルッキーニ「私は何もしてないのにー!」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 19:53:36.04 ID:cI3qBPE20
――――
宮藤「……」
ペリーヌ「……」
ルッキーニ「うう、足しびれる……」モゾモゾ
坂本「で、さっきのの悲鳴はなんだ」
坂本「そしてこんな時間に外でなにをしていた」
ルッキーニ「私は木の上で寝ててトイレに行こうとしただけ!」
坂本「悲鳴はペリーヌの声のようだったが……何をしていた?」
ペリーヌ「あの……その……」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 19:58:41.15 ID:cI3qBPE20
坂本「答えろ!」
ペリーヌ「ひっ……!」ビクッ
宮藤(うわあ……)
ペリーヌ「か、海岸に忘れ物をとりに……」
坂本「忘れ物だと?」
ペリーヌ「は、はい……」
坂本「何を忘れたんだ?」
ペリーヌ「それは……その……」
坂本「ほう、答えられないものか?」
ペリーヌ「……」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 20:04:13.99 ID:mbcD5owmO
おかしい…ペリ犬が可愛いぞ…
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 20:04:59.74 ID:cI3qBPE20
坂本「第一こんな時間に基地のそとで騒いでいて許されるわけないだろ!」
ペリーヌ「も、申し訳ありません、少佐!」
ペリーヌ「でもとても大事な物で……」
坂本「ふん……」
ルッキーニ「ううう……」モゾモゾ
坂本「で、なんで宮藤までいるんだ」
宮藤「私はペリーヌさんに付き添いを頼まれて……」
坂本「本当か?ペリーヌ」
ペリーヌ「はい……」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 20:09:01.68 ID:cI3qBPE20
坂本「ふむ……しかし宮藤」
坂本「なぜお前はその時止めなかった?」
宮藤「ペリーヌさんがとても大切なものだって言ってて……」
坂本「だからと言って夜中にうろついていい理由にはならないだろう」
宮藤「ご、ごめんなさい……」
坂本「だいたいお前達は……」
その後、説教は朝まで続いた。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 20:12:30.87 ID:cI3qBPE20
――朝
宮藤「ふああ……」
宮藤「結局寝れなかった……」
宮藤「……そういえば今日の朝の食事当番は私とリーネちゃんだったっけ」
宮藤「洗濯当番も私たちか……」
宮藤「台所に行かないと……」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 20:17:15.29 ID:vkVhIIDAO
ペリーヌペリペリ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 20:19:39.79 ID:cI3qBPE20
――台所
宮藤「リーネちゃんおはよ~」
リーネ「あ!芳佳ちゃん!」
リーネ「昨晩はどうしたの?坂本少佐にペリーヌさんと怒られてたみたいだけど……」
リーネ「朝いなかったから心配したんだよ?」
宮藤「あはは……」
エーリカ「み~や~ふ~じ~」ガバッ
宮藤「わっ!ハルトマンさん。シャーリーさんとバルクホルンさんも」
バルクホルン「朝まで少佐に怒られてたそうじゃないか」
シャーリー「3人で庭で正座させられてるのを見た時はビックリしたよ~」
バルクホルン「一体何をしたんだ?」
宮藤「実は……」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 20:27:12.04 ID:WwJ8VUye0
今まででいちばんわくわくするSS
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 20:27:47.42 ID:cI3qBPE20
――――
リーネ「そんなことが……」
バルクホルン「まったくお前達というやつは……」
シャーリー「ははっ、てことはルッキーニはとばっちりを受けたってことか」
エーリカ「でも夜中に基地を抜け出すなんてやるな~」
宮藤「ははっ……」
宮藤(眠い……)
バルクホルン「で、ペリーヌはどうしたんだ?」
宮藤「ペリーヌさんは坂本少佐に怒られたことがかなりショックだったみたいで部屋に籠ってます」
シャーリー「あー……なるほど」
エーリカ「ねえねえ、今度やる時は私も誘ってよ!」
宮藤「もうしませんよ!」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 20:35:05.80 ID:cI3qBPE20
シャーリー「でも寝てないんだろ?」
シャーリー「この前ネウロイの襲来があったから今日は出撃はないと思うけど」
宮藤「そうですね……」
リーネ「芳佳ちゃん……」
バルクホルン「自業自得だな」
シャーリー「ルッキーニはどうしたんだ?」
宮藤「ルッキーニちゃんは機嫌を損ねてどこかに行っちゃいました」
シャーリー「あー、じゃあ探しにでも行ってみるか」
宮藤「はい、ご飯出来たら呼びます」
シャーリー「おー、よろしくー」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 20:41:17.62 ID:cI3qBPE20
――――
ペリーヌ「はあ……」
ペリーヌ「坂本少佐に叱られてしまいましたわ……」
ペリーヌ「怒ってる少佐は何度も見てるのに、自分がその当事者になるとやはり……」
ペリーヌ「なんだか少佐に顔を合わせづらくなってしまいましたわ……」
ペリーヌ「……」
ペリーヌ「……もうこんな時間ですわ」
ペリーヌ「そろそろ食堂にいかないと……」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 20:46:28.27 ID:cI3qBPE20
――廊下
坂本「う~む……」
坂本「昨晩はちょっと宮藤達を叱りすぎてしまったか……」
坂本「……」
坂本「いや、そんなことはない」
坂本「あれぐらいやらないと示しがつかん」
坂本「うむ、そうだそうだ」
坂本「さて、そろそろ朝食の時間だな」
坂本「食堂に行くとするか」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 20:51:26.98 ID:cI3qBPE20
坂本「……」スタスタ
坂本「むっ、あれは……」
坂本「おーい!ペリーヌ!」
ペリーヌ「!?」
ペリーヌ「っ……」ソソクサソソクサ
坂本「ん?」
坂本「行ってしまったぞ」
坂本「確かにこっちを一瞬見たと思うんだが……」
坂本「……」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 20:53:58.70 ID:cI3qBPE20
――――
ペリーヌ「……」
ペリーヌ「私はなんてことを……」
ペリーヌ「少佐がお声をかけてくださったのにまるで逃げるように……」
ペリーヌ「……」
ペリーヌ「でも顔を合わせづらいのは事実ですわ……」
ペリーヌ「はあ……」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 20:58:43.62 ID:cI3qBPE20
――朝食
エーリカ「いっただっきまーす!」
シャーリー「しっかし災難だったなー、ルッキーニ」
ルッキーニ「うう……私は悪くないのに……」
坂本「……」
ペリーヌ「……」
宮藤「みなさんおかわり沢山ありますよー」
リーネ「ねえ、芳佳ちゃん」
宮藤「なあに?リーネちゃん」
リーネ「ペリーヌさん、やっぱり元気ないね……」
宮藤「ほんとだ」
宮藤「多分坂本少佐にあんなに叱られたのは初めてだったから相当ショックだったんだね……」
リーネ「そうだね……」
ペリーヌ「……」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 21:05:39.90 ID:cI3qBPE20
――食事後
エーリカ「あー、おいしかった!」
バルクホルン「お前はもう少し上品に食えんのか……」
宮藤「食事の片づけが終わったら洗濯もやっちゃおうか?」
リーネ「そうだね」
ルッキーニ「ねえ、シャーリーどっかに遊びにいこう!」
シャーリー「あー、今日はちょっとストライカーユニットの調整をしたいんだ」
ルッキーニ「えー、つまんなーい」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 21:06:27.46 ID:cI3qBPE20
ペリーヌ「……」
坂本「おい、ペリーヌ」
ペリーヌ「!?」
坂本「ペリーヌ、ちょっと話が……」
ペリーヌ「あ、あの……その……」アタフタ
ペリーヌ「も、申し訳ありません……!」タタタッ
坂本「……行ってしまった」
坂本「……」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 21:07:23.51 ID:nXcNrZt7O
- ? -
, ´ i ヽ 、ヽ、
// / ;ィ .//、 丶
// / / /::ヘ ヽ :、 ./ハ ', ヽ
' ' /, -ァァ7=‐- y:!ヽ:∨イ .i. '.∨ ヽ __
/ / / .//!' ',` /イ:. |:、i:.ヘ. ', , ´ ` 、
' './ : .::i .:/' .,,ェェュミー 〉イ' ヽ ィ!´|:`ヽ、 .:/ / ヽ、
i ,i :;! : .::! .:/ィ'" ん::r` ヽ ' 丶 '; /._ ! :';.i ' / / /'./! 丶
l /:|/|.::.:::l.:/ '` 弋::゚::;' ∨ァぅ:、. './ / ./ ./ //'.// i ヽ
レ::γ,!::::::l::i `゙" f!:。(, ヽi / // /: /イ イ:|l | l i ヽ
,イ::;:/ ´i:::::/リ " " " , 弋;ン ,,}l i|_,,/i=≡ッァ.イィ:i ::|l l! l: i ',
,イ:/ ', :::ハ:::i __ i.! iT__!| ̄_//__ /__!_ :''|'ミミッ|!、_ .i: i i i '.
,イ/ i /ヽ`_ヘト_, /_:::::::`::..., " " リ :::},ィイぅエゥミ `_'_ー _||゙"''ッ、 ! / ! i
/イ i / .:::::ゝ-...‐、. i ` :/ /l .::/|、 f!:゚:;' ` ア''Tぅュ;,.、`'::::/./ / i .!
// i./ .:::::::/::::::l:::ハ:.、 、 .ノ ,/ | ::::Ki `" ヽ, - 、,.- f!::゚:;' ヾ_ /イ / i .!
// / .::.::::/:::::/:.:.`ヽ、ニ: ?: . ._ .ィ: /i ! ::i::`ト _ ノ , 弋 `゙" .イ /': / , ! !
/./ ,イ.:: .:::;イ::;:/:.::::::::::::::::::\::::.:.: : : : `: :<::::::l::/ i ! ::l::::i " " ` __ ノフ //! ! i
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. ! ::i ./ ./ \ ヽ、::.: : : : : : : : : : : : : :`: : 、::.:ヽ! i /i ::l:::/:ヽ / / .! i !
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/:::;i:: .:. i \ 、 >-::::::__::::::::::_::::ィ::ヽ:/::::ヘ//:i::::_:::::-‐: : ´ ̄:/イ:.:.:.:イ:/: : : :ヽ.! .i
::::::/ .:: i ,::: /-_...- ´::::´::l::::::::: : : : i::::::::/::,.イ: : : : : : : : : :.:.::::;: :::7: : : :i: : : : : : : \!
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 21:13:05.68 ID:cI3qBPE20
――庭
宮藤「うわ~今日は洗濯物が沢山だね」
リーネ「二人でやればすぐ終わるよ」
宮藤「そうだね」
リーネ「でも芳佳ちゃんほとんど寝てないんでしょ?」
リーネ「大丈夫?」
宮藤「大丈夫だよ!」
リーネ「ならいいけど……大変だったら言ってね?」
宮藤「うん、ありがとうリーネちゃん」
リーネ「あれ?あそこにいるのって……」
宮藤「ペリーヌさんだ!」
宮藤「おーい!ペリーヌさーん!」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 21:15:43.59 ID:cI3qBPE20
――――
ペリーヌ「はあ……またやってしまいましたわ……」
ペリーヌ「しっかり向かい合って謝らなければいけませんのに……」
ペリーヌ「……」
「おーい!ペリーヌさーん!」
ペリーヌ「!」
ペリーヌ「あれは……宮藤さんとリーネさん……」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 21:22:04.37 ID:cI3qBPE20
――――
ペリーヌ「お洗濯かしら?」
リーネ「はい、今日は私達が当番なんです」
ペリーヌ「それで、わたくしになにか用かしら?」
宮藤「いや、ペリーヌさんなんだか元気なかったから……」
ペリーヌ「はあ……坂本少佐にお叱りを受けた後ですから自粛するのはあたりまえでしょう」
ペリーヌ「それに比べてあなたはどうしていつも通りでいられますの?」
宮藤「私は怒られるのに慣れてしまったというか……」
ペリーヌ「これだから扶桑の豆狸は……お気楽でいいですこと」
宮藤「す、すみません……」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 21:25:47.38 ID:cI3qBPE20
ペリーヌ「まったく……」
リーネ(でもペリーヌさんが芳佳ちゃんを無理矢理誘ったんだから芳佳ちゃんはあんまり悪くないような……)
エイラ「おーい!みやふじー!」タタタッ
宮藤「あ、エイラさん」
エイラ「今から洗濯をするのか!?」
宮藤「はい」
エイラ「だったらこれはこれも頼む!」
宮藤「人形ですか?」
リーネ「あ、これサーニャちゃんの」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 21:26:09.75 ID:6vv84Wdc0
ペリーヌって誰だっけ
いつもガハハハハハって笑ってる奴だっけ
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 21:33:32.08 ID:cI3qBPE20
エイラ「できるか?」
宮藤「はい、大丈夫ですよ」
ペリーヌ「あら、これはなんて生き物なのかしら?」
エイラ「ネコペンギンだな」
ペリーヌ「ふうん……なかなか可愛いですわね」
宮藤「え、ペリーヌさんお人形好きなんですか?」
ペリーヌ「そ、そんなことないですわ」ツン
ペリーヌ「ま、まあ好きか嫌いかで言ったら一応好きだったりもしないこともありませんけど」
エイラ「へえ~、ツンツンメガネが人形を……ぶふっ……」
ペリーヌ「!?」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 21:39:33.24 ID:cI3qBPE20
ペリーヌ「どうして笑うんですの!?」
エイラ「いやだって、くくくっ……」
ペリーヌ「お黙りなさい!」カアア
ペリーヌ「人形が好きな事がなんでそんなにおかしくて!?」
リーネ「でも、ペリーヌさんって意外と可愛いとこあるんですね」
ペリーヌ「んな!?」
ペリーヌ「リーネさん、それはどういうことでして!?」
リーネ「い、いえ。別に普段あんまり素直じゃなくて可愛げがないとかそういう意味じゃなくて……」
ペリーヌ「な、なんですってー!?」
ペリーヌ「今までわたくしをどういう目でみていましたの!?」
リーネ「ごめんなさい!ごめんなさい!」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 21:47:08.52 ID:cI3qBPE20
宮藤「お、落ち着いて!ペリーヌさん!」
ペリーヌ「ふう……ふう……」
ペリーヌ「と、とにかく!」
ペリーヌ「わたくしはこんな無駄話をしているほど暇じゃありませんの!」
ペリーヌ「失礼させてもらいますわ!」スタスタ
リーネ「いっちゃった……」
宮藤「エイラさんも笑いすぎですよ」
エイラ「いやー、だってあれは……ぶふっ……」
エイラ「リーネだってあんなにはっきりってたじゃないか」
リーネ「私そんなつもりじゃ……」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 21:47:49.76 ID:cI3qBPE20
宮藤「あれ?そういえばサーニャちゃんは?」
エイラ「夜間哨戒明けでまだ寝てるよ」
宮藤「ああ、そっか」
エイラ「じゃあ私はそろそろいくよ」
エイラ「サーニャが起きたら心配するかもしれないからな」
宮藤「そうですね」
エイラ「じゃあ洗濯たのんだぞー」タタタッ
リーネ「はーい」
宮藤「よし!じゃあ早く終わらせちゃおう!」
リーネ「うん!」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 21:49:03.53 ID:cI3qBPE20
――――
坂本「はあ……どうしたものか」
坂本「明らかにペリーヌに避けられているな……」
坂本「話をしようにもこうではな……」
坂本「はあ……」
ミーナ「どうしたの?溜息なんてついて」
坂本「ん?ああ、ミーナか」
ミーナ「何か悩み事かしら?」
坂本「まあ悩みと言うほどのものかはわからんが……」
ミーナ「?」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 21:49:53.60 ID:cI3qBPE20
坂本「昨晩ペリーヌ達を叱ったんだ」
ミーナ「ええ、随分長いお説教だったわね」
坂本「それからというもの、ペリーヌに避けられてる気がするんだ」
坂本「こういうことをあまり経験したことがないもんでどう対処していいか分からなくてな……」
ミーナ「……」
坂本「どうした?ポカンとして」
ミーナ「い、いえ……」
ミーナ「ただ、美緒がそういうことで悩んだりすることにちょっと驚いて……」
坂本「……ん?」
坂本「それはどういう意味だ?」
ミーナ「なんでもないわ、気にしないでちょうだい」
坂本「?そうか」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 21:52:22.39 ID:cI3qBPE20
ミーナ「でもペリーヌさんがねえ」
坂本「ああ、私が話しかけると気まずそうに去っていってしまうんだ」
ミーナ「そう……ふふっ」
坂本「なぜ笑う?」
ミーナ「いえ、ちょっとね」
坂本「うむ……どうしたものか」
ミーナ「美緒はどうしようとしてるの?」
坂本「それが分かればこんなに考えこんだりしないさ」
坂本「ミーナはこういう時どうするのがいいと思う?」
ミーナ「そうね……相手を喜ばせるとか?」
坂本「ペリーヌを喜ばせる?」
ミーナ「ええ」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 21:53:16.42 ID:cI3qBPE20
坂本「喜ばせるか……でもどうやって?」
ミーナ「プレゼントなんかどうかしら?」
坂本「プレゼントか、なるほど……」
ミーナ「ペリーヌさんもすごく喜ぶと思うわ」
坂本「ふむ……よし!」
坂本「すまんな、ミーナ」
ミーナ「いいえ、じゃあ頑張ってね」
坂本「ああ」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 22:13:24.69 ID:cI3qBPE20
――――
エイラ「……」ソローリソローリ
サーニャ「すぅ……すぅ……」
エイラ「よかった、まだ寝てる」
サーニャ「ん……」
エイラ「あー……また服脱ぎっぱなしじゃないか」
エイラ「まったく、今日だけだかんなー」ゴソゴソ
サーニャ「ん……エイラ……」
エイラ「あ、サーニャ!」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 22:16:23.12 ID:cI3qBPE20
エイラ「ごめん、起しちゃったか?」
サーニャ「ううん、もう起きる時間だから」
エイラ「大丈夫か?疲れてないか?」
サーニャ「平気よ、エイラ」
エイラ「お腹空いてるだろ?」
エイラ「食堂で何か探してくるよ」
サーニャ「私も行くわ」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 22:18:55.35 ID:cI3qBPE20
――――
坂本「う~む……」
坂本「ああ言ったものの……何をプレゼントしていいかさっぱりわからんな」
坂本「……」
坂本「よし、誰かに聞いてみよう」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 22:23:06.16 ID:cI3qBPE20
――――
バルクホルン「今日はお前の部屋を片付ける」
ハルトマン「え~、いいよ別に」
バルクホルン「お前がよくても私がよくないんだ!」
バルクホルン「見ろ!私のジークフリート線をお前のゴミがこえてるだろうが!」
ハルトマン「ひっどーい、これはゴミなんかじゃないよ」
ハルトマン「大切な物なんだよ」
バルクホルン「大切に扱ってない物をどうして大切なものと呼べるんだ!」
ハルトマン「いいじゃん、も~」
ハルトマン「私はもう少し寝るの~」
バルクホルン「待て!まだ話は終わっていない!」
ハルトマン「すぅ……すぅ……」
バルクホルン「寝るなー!」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 22:27:41.98 ID:cI3qBPE20
サーニャが抱いてるのがネコペンギン
ピンとこない人がいるかもと思った
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 22:28:23.17 ID:cI3qBPE20
――――
坂本「お、あそこにいるのは……」
坂本「おーい!お前達!」
シャーリー「ん?」
ルッキーニ「しょ、少佐!?」
坂本「ちょっと聞きたいことがあるんだ」
ルッキーニ「うじゅ……」ガタガタ
シャーリー「大丈夫だって、ルッキーニ」
ルッキーニ「うん……」
シャーリー「で、話ってなんだ?」
坂本「ん、ああ」
坂本「お前達は誰かにプレゼントをもらうとしたら何が嬉しいんだ?」
シャーリー「プレゼント!?」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 22:31:55.82 ID:cI3qBPE20
坂本「ああ、そうだ」
シャーリー「んー、そうだなあ……」
シャーリー「珍しい工具とかバイクのパーツとかかなあ」
坂本「ふむ、なぜそれをもらって嬉しいんだ?」
シャーリー「そりゃあ私はバイクや機械をいじるのが趣味だからな」
シャーリー「自分の好きな事に関係する物をもらったら嬉しいに決まってるよ」
坂本「そうか、なるほど……」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 22:35:32.72 ID:cI3qBPE20
ルッキーニ「私には聞かないの?」
坂本「ルッキーニはどうなんだ?」
ルッキーニ「私は美味しい物だったらなんでも嬉しい!」
坂本「はっはっは!ルッキーニらしいな!」
坂本「それでは邪魔したな!」スタスタ
シャーリー「……」
ルッキーニ「……」
シャーリー「どうしたんだ?少佐のやつ」
ルッキーニ「さあ?」
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 22:36:41.04 ID:cI3qBPE20
―――――
ペリーヌ「はあ……」
ペリーヌ「今日は何をしようにもやる気が起きませんわね……」
ペリーヌ「……」
ペリーヌ「宮藤さんが少し羨ましく思えてきましたわ……」
ペリーヌ「坂本少佐……」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 22:39:20.03 ID:cI3qBPE20
――――
坂本「お、食堂に誰かいるな」
坂本「……」スタスタ
エイラ「宮藤達がサーニャの分も作っててくれたみたいだな」
サーニャ「うん、あとでお礼を言うわ」
坂本「おお、エイラとサーニャか」
エイラ「あ、少佐だ」
サーニャ「おはようございます」
坂本「うむ」
サーニャ「どうしたんですか?」
坂本「ちょっとお前達に聞きたいことがあるんだ」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 22:42:39.84 ID:SAvaGqVT0
うむ
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 22:44:27.31 ID:cI3qBPE20
エイラ「聞きたいこと?」
坂本「ああ、お前達は誰かにプレゼントをもらうとしたら何が嬉しい?」
エイラ「え、プレゼント?」
エイラ「う~ん、そうだなあ……」
エイラ「わ、私はサーニャにもらう物だったらなんでも嬉しいぞ!」チラッ
坂本「そうか……サーニャはどうだ?」
サーニャ「私は……う~ん……」
坂本「なんでもいいんだぞ」
サーニャ「そういえば、この前エイラに糸杉の葉をもらった時はすごくうれしかった」
エイラ「!」
エイラ「ほ、本当か!?」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 22:49:34.90 ID:cI3qBPE20
サーニャ「ええ、とっても嬉しかったわ」
エイラ「そうか~、そんなに嬉しかったか~」ニヤニヤ
エイラ「じゃあ今度は色々なサーニャの喜びそうな物をとってくるよ!」
サーニャ「うん、楽しみにしてるわ」
エイラ「えへへ~えへへ~」クネクネ
坂本「……」
坂本「うむ」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 22:54:11.66 ID:cI3qBPE20
――――
ミーナ「……」カキカキ
ミーナ「……」カキカキ
ミーナ「ふう……書類の整理も楽じゃないわね」
ミーナ「これじゃあネウロイと戦ってた方が楽に思えてきたわ……」
ミーナ「……」
ミーナ「それにしても、あの美緒がねえ」
ミーナ「ふふっ」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 22:56:48.19 ID:TTyWIT+w0
ちょうどこないだ再放送してた話だな
なんかちょっとうるっと来たよ(`;ω;´)ブワッ
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 22:57:20.05 ID:cI3qBPE20
――廊下
坂本「今まで聞いた話によると相手の好きな物を贈るのがいいようだな」
坂本「ペリーヌの好きな物か……」
坂本「う~ん……」
「やっと終わったねー」
坂本「ん?この声は……」
宮藤「ほんとだね、今日はいつもと比べて洗濯物が多かったよ」
リーネ「私お人形の洗濯って初めてだったよ」
宮藤「私は扶桑にいたころ何度かやったことあったんだ」
リーネ「へえ~」
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 22:59:24.37 ID:cI3qBPE20
宮藤「でもペリーヌさんがお人形好きだってちょっと意外だったね」
リーネ「そうだね~」
坂本「!?」
坂本「おい!お前達!」
リーネ「あ、坂本少佐」
宮藤「どうしたんですか?」
坂本「今なんて言った!?」
宮藤「え、『今日は洗濯物が多かったね』って……」
坂本「その後だ!」
リーネ「『ペリーヌさんがお人形を好きだった』ですか?」
坂本「それは本当か!?」
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 23:00:04.90 ID:cI3qBPE20
宮藤「は、はい。多分……」
坂本「そうかそうか!はっはっは!」
坂本「わっはっはっは!」スタスタ
宮藤「……」ポカーン
リーネ「……」ポカーン
宮藤「わ、私また怒られるのかと思った……」
リーネ「何だったんだろう……?」
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 23:01:01.34 ID:cI3qBPE20
宮藤「は、はい。多分……」
坂本「そうかそうか!はっはっは!」
坂本「わっはっはっは!」スタスタ
宮藤「……」ポカーン
リーネ「……」ポカーン
宮藤「わ、私また怒られるのかと思った……」
リーネ「何だったんだろう……?」
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 23:04:30.92 ID:cI3qBPE20
――宮藤達の部屋
ペリーヌ「……」
ガチャ
宮藤「あ、ペリーヌさん」
リーネ「どうしたんですか?」
ペリーヌ「なんでもありませんわ……」
宮藤「……」
リーネ「……」
宮藤「やっぱりペリーヌさん元気ないね……」ヒソヒソ
リーネ「そうだね……」ヒソヒソ
ペリーヌ「……」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 23:06:28.60 ID:cI3qBPE20
――――
坂本「ミーナ!」バターン
ミーナ「あら、美緒」
ミーナ「どうしたの?」
坂本「これからローマに行ってくる!」
ミーナ「ローマに?」
坂本「人形を買いにな!」
ミーナ「えっ、人形を……?もしかしてペリーヌさんへのプレゼント?」
坂本「ああ、そうだ」
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 23:09:43.12 ID:cI3qBPE20
ミーナ「どうやっていくの?」
ミーナ「フラウに頼んで車を出してもらう?」
坂本「なあに、訓練がてらひとっ走りしてくるさ」
ミーナ「ひとっ走りって……結構遠いのよ?」
坂本「わっはっは!気にするな!」
坂本「夕食までには戻る!」バターン
ミーナ「……」
ミーナ「ふふっ、美緒ったら……」
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 23:14:51.42 ID:cI3qBPE20
――食堂
ルッキーニ「おなかすいたー!」
宮藤「もう少しでできますよー」
エーリカ「今日のおっひるはなんだろなー♪」パタパタ
バルクホルン「まったく……食事の時にしか起きてこないとは情けない……」
ペリーヌ「……」
エイラ「午後はどうするんだ?サーニャ」
サーニャ「ラジオの台本の確認をしようと思うの」
エイラ「じゃあ一緒にやろう!」
サーニャ「うん」
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 23:16:23.28 ID:cI3qBPE20
リーネ「はーい、できましたよー」
シャーリー「ん?なんだこれ?」
宮藤「うどんです」
バルクホルン「うどん?扶桑の食べ物か?」
宮藤「はい、扶桑では誰でも食べたことがある庶民の食べ物です」
エーリカ「へ~、太ーい」
ルッキーニ「おいしー!」ウニャー
シャーリー「へー、うまいなー」
ペリーヌ「……」ズルズル
サーニャ「おいしい……」
エイラ「まあまあだな」
エーリカ「おかわりー!」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 23:17:45.27 ID:cI3qBPE20
バルクホルン「あまり余計な味付けがなされてないようだがこういうシンプルな物もいいな」
宮藤「ありがとうございます!」
リーネ「あれ?そういえば坂本少佐は?」
ペリーヌ「!?」
ミーナ「少佐ならさっきローマに出掛けたわよ」
リーネ「え、一人でですか?」
ミーナ「ええ」
宮藤「坂本少佐が一人でお出かけなんて珍しいですね」
ミーナ「ふふっ、そうね」
ペリーヌ「……」
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 23:19:03.19 ID:cI3qBPE20
――ローマ
坂本「ふむ、色々な店があるんだな」
坂本「とりあえず適当に入ってみるか」
カランコローン
店員「いらっしゃーい」
坂本「この店に人形は売っているか?」
店員「人形ならあちらの棚にありますよ」
坂本「おお、すまんな」
坂本「……」スタスタ
坂本「ここか」
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/15(火) 23:19:58.02 ID:cI3qBPE20
坂本「これは……犬か」
坂本「これは……うさぎか」
坂本「鳥に猫……ほう、猿もあるのか」
坂本「う~ん、でも何か違うような……」
坂本「人形といえば、扶桑人形のように造りが精巧で可愛いというよりは美しい……」
坂本「この店にはそのような物はないようだ」
坂本「他の店も回ってみるとするか」
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 00:00:18.45 ID:Kybljumq0
ごめんなさい
さるの存在を忘れてました
――基地
宮藤「はい!サーニャちゃん」
サーニャ「ありがとう、芳佳ちゃん」
エイラ「おー、きれいになったな」
サーニャ「うん、とっても」
エイラ「じゃあまた汚れたらよろしくなー」
宮藤「うん!まかせて!」
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 00:04:10.28 ID:DU8EV0nH0
ペリーヌのためにロマーニャを駆けるもっさん…
うむ
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 00:05:23.85 ID:Kybljumq0
――夕方
坂本「はあ……なかなかこれだという物がみつからないな」
坂本「もう日が傾いてきてしまった」
坂本「う~ん……」
坂本「……そういえばこっちの細い通りの方はまだ見てなかったな」
坂本「ちょっと行ってみよう」
坂本「……」スタスタ
坂本「急に人通りが無くなった」
坂本「通りも薄暗い」
坂本「……ん?」
坂本「あの黒い店は何の店だろう?」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 00:05:25.21 ID:f8HhiinrO
扶桑人形欲しい
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 00:06:22.02 ID:5uSGfU0n0
真紅「私の出番なのだわ」
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 00:10:08.64 ID:Kybljumq0
坂本「入ってみよう」
坂本「……」スタスタ
ギイ
店員「お、いらっしゃ~い。へへっ」
坂本「この店に人形は置いてるか?」
店員「人形かい?それならいいのがあるよ」
坂本「おお、是非見せてくれ」
店員「これだよ」ゴトッ
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 00:16:09.56 ID:Kybljumq0
坂本「おお!」
坂本「これは素晴らしい!」
坂本「扶桑人形のような精巧さ……どこかの職人による物なのか?」
店員「へへっ、まあそんなとこだな」
坂本「よし!これを買おう!」
店員「お客さんお目がたかいねえ」
坂本「はっはっは!」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 00:22:04.95 ID:Kybljumq0
――基地
リーネ「お昼の片づけが終わったと思ったらもう夕食の準備だよ~」
宮藤「今日は忙しいね~」
リーネ「夕食は何を作る?」
宮藤「今日はこの前バルクホルンさんに教えてもらったアイスバインを作ってみようと思うんだ」
リーネ「うん!」
――――
ペリーヌ「このままではいけませんわね……」
ペリーヌ「ちゃんと少佐に向かい合わないと」
ペリーヌ「……」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 00:25:10.67 ID:Kybljumq0
――――
坂本「はっはっは!今帰ったぞー!」
ミーナ「あら、お帰りなさい」
ミーナ「随分大きな包みね」
坂本「ああ、すごく良い人形が見つかったんだ」
ミーナ「そう、よかったじゃない」
坂本「はっはっはっは!」
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 00:26:24.15 ID:KkkQAxvPP
ペリーヌならなんでも喜ぶはずだがあまり変なのあげないでね
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 00:29:21.31 ID:Kybljumq0
――食堂
エーリカ「夜ごはんはなーに?」
宮藤「あ、ハルトマンさん」
エーリカ「お?これはもしや……」
エーリカ「アイスバイン!?」
リーネ「はい、芳佳ちゃんがこの前バルクホルンさんに教えてもらったそうです」
エーリカ「へ~、ふ~ん」ニヤニヤ
宮藤「どうして笑ってるんですか?」
エーリカ「ちょっとトゥルーデ呼んでくる!」タタタッ
宮藤「?」
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 00:29:37.36 ID:DhsxMyWs0
どう考えてもホラーな件
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 00:32:29.69 ID:7NI7tlxsO
もっさんは贈り物のセンスに難があるタイプ説
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 00:34:19.58 ID:Kybljumq0
宮藤「リーネちゃん、出来上がった料理からテーブルに運ぼうよ」
リーネ「そうだね」
バルクホルン「ちょっ、そんなに引っ張るな!」
エーリカ「いいからいいから!」
宮藤「あ、バルクホルンさん」
エーリカ「ほら!これ宮藤が作ったんだって!」
バルクホルン「これは……アイスバインじゃないか!」
宮藤「はい!バルクホルンさんに教えてもらったので作ってみました」
バルクホルン「!」
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 00:39:07.68 ID:Kybljumq0
バルクホルン「そ、そうだったのか!」
バルクホルン「いやー、ははっ!」
バルクホルン「そうか私が教えたからか、ふふっ……」
エーリカ「トゥルーデ嬉しそうだね~」ツンツン
バルクホルン「な!?そ、そんなことはないぞ!」
エーリカ「赤くなってる赤くなってる」
バルクホルン「くっ……!」
宮藤「そろそろみんな呼ぼうか?」
リーネ「うん!」
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 00:45:51.67 ID:Kybljumq0
――夕食
シャーリー「ほー、今夜はカールスラント料理か」
ルッキーニ「お肉?」
リーネ「これは豚肉だよ」
ルッキーニ「おいしそー!」
エーリカ「いっただっきまーす!」バクバク
ミーナ「あら、アイスバインなんて久しぶりね」
ペリーヌ(食事が終わったら坂本少佐にちゃんとお話を……)ドキドキ
バルクホルン「うまい……うまいぞ!宮藤!」
宮藤「本当でですか!?」
バルクホルン「ああ、今まで食べたのので一番かもしれん。毎日でも食べたい。むしろ食べさせてくれ」
宮藤「そんな大げさですよ~」
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 00:47:23.71 ID:Kybljumq0
エイラ「ほら、サーニャ。お皿に分けたぞ」
サーニャ「ありがとう、エイラ」
坂本「うおっほん」
坂本「おい、ペリーヌ」
ペリーヌ(この食事が終わったら……この食事がが終わったら……)ドキドキ
坂本「ペリーヌ!」
ペリーヌ「!?」
ペリーヌ「え、あ、しょ、少佐!?」
ペリーヌ(どどどどどうしましょう!?)アセアセ
バルクホルン「ん?」
シャーリー「なんだなんだ?」
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:00:56.04 ID:Kybljumq0
坂本「そのだな……昨晩は……」
ペリーヌ「!?」
ペリーヌ「あ、ああああの、わたくしもそれについてお話が」
坂本「え?」
ペリーヌ「そ、その……まだちゃんと少佐に謝罪をしていなくて……」
ペリーヌ「あの、その……も、申し訳ありませんでした……」
坂本「ペリーヌ……」
宮藤「ペリーヌさん……」
サーニャ「?」
ミーナ(ふふっ)
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:04:40.91 ID:Kybljumq0
坂本「いや、ちょっと私もきつく叱りすぎたようだ」
ペリーヌ「少佐……」
坂本「そこでだ……別に機嫌をとるとかそういうのでなくてだな、お前にプレゼントを用意したんだ」
ペリーヌ「……え?」
ペリーヌ「い、今なんておっしゃいました?」
坂本「ん?お前にプレゼントを用意したと言ったぞ?」
ペリーヌ「……」
バルクホルン「な、なんだと!?」ガタタッ
バルクホルン「少佐がプレゼント!?」
バルクホルン「そ、そんなはずが……!?」
坂本「どうしたバルクホルン」
バルクホルン「宮藤!洗濯物は全部とりこんだのか!?雨が降るかもしれん!」
宮藤「え、ええ!?」
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:06:01.61 ID:7NI7tlxsO
イイハナシダナー
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:10:22.94 ID:Kybljumq0
シャーリー「ははーん、それで私達に……」
エイラ「なるほどな」
ルッキーニ「え!?プレゼンント!?」
エーリカ「お菓子!?」
ペリーヌ「リーネさん、これはどういう状況ですの?」
リーネ「坂本少佐がプレゼントを用意して下さったんですよ」
ペリーヌ「どなたに?」
リーネ「ペリーヌさんですよ」
ペリーヌ「……」
ペリーヌ「えええええ!?」
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:17:12.82 ID:Kybljumq0
ペリーヌ「しょしょ少佐がわたくしにプレゼントを!?」
坂本「受けっとってくれるか?」
ペリーヌ「こんな光栄なこと……なんて言葉にしたらいいか……!」アタフタ
坂本「はっはっは!」
坂本「これだ!」ドン
エーリカ「わっ、おっきい」
坂本「開けてくれ、ペリーヌ」
ペリーヌ「は、はい」ドキドキ
ペリーヌ「……」ガサガサ
ペリーヌ「!?」
一同「!?」
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:18:02.22 ID:7NI7tlxsO
!?
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:19:19.99 ID:KkkQAxvPP
ゴトッって音したしなあ……
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:22:45.83 ID:Kybljumq0
坂本「どうだ?なかなかの物だろう?」
バルクホルン「こ、これは……人形か……?」
シャーリー「あ、あははは……」
ミーナ「美緒、これは……」
サーニャ「肌が赤黒い……」
エイラ「タロットの死神みたいだな……」
リーネ「なんか怖いよ……芳佳ちゃん……」
宮藤「う、うん……」
エーリカ「箱になんか書いてるよ」
ミーナ「これは……イタリア語かしら?」
シャーリー「ルッキーニ、これ読めるか?」
ルッキーニ「えーと……呪いの人形……かな?」
エーリカ「うわあ……」
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:24:03.63 ID:KkkQAxvPP
予想以上だった
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:26:42.55 ID:Kybljumq0
>>148 ミスった
「イタリア語」じゃなくて「ロマーニャ語」だったな
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:27:37.25 ID:Kybljumq0
坂本「どうだ?ペリーヌ」
ペリーヌ「なんて……なんてすばらしい……!」ジワッ
坂本「ペリーヌもそう思うか!」
ペリーヌ「はい!私……私、一生大事にしますわ!」グスッ
エイラ「こんなの基地に置いてて大丈夫なのか……」
シャーリー「ルッキーニ、見ちゃだめだ」
ルッキーニ「うにゃ」
ペリーヌ「ありがとうございます!少佐!」
坂本「はっはっは!喜んでもらえたようだな!」
リーネ(あれ貰ってうれしいのかな……)
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:31:37.21 ID:Kybljumq0
――夜
ミーナ「美緒」
坂本「おお、ミーナか」
ミーナ「どうしてあの人形を選んだの?」
坂本「いやあ、店で見て一目惚れしてな」
坂本「なかなか良かっただろ?」
ミーナ「え、ええ。そうね」
坂本「はっはっは!」
ミーナ「……」
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:34:12.15 ID:cvP+aWetO
そして惨劇が……
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:34:52.18 ID:KkkQAxvPP
メシマズ系もそうだがこういうのはっきり言ってくれる人ってなかなか居ないのはなぜだ
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:35:02.16 ID:7NI7tlxsO
どうしようもない…
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:36:44.08 ID:Kybljumq0
ミーナ「でも、ペリーヌさんとても喜んでいたわ」
坂本「ああ、これもミーナのおかげだ」
坂本「ありがとう」
ミーナ「ふふっ、どういたしまして」
坂本「今後こういうことがあればプレゼントを渡し歩けばいいのだな?」
ミーナ「……え?」
坂本「勉強になったよ、はっはっは」
ミーナ「……」
ミーナ(はあ……これだから扶桑の魔女は……)
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:43:03.35 ID:Kybljumq0
――――
ペリーヌ「え~と、タンスの上に大切に飾っておきましょう」
ペリーヌ「いいですこと?宮藤さん、リーネさん」
ペリーヌ「勝手に触ったりしたら承知しませんからね!?」
宮藤「わ、わかってますよ」
リーネ「でもペリーヌさん元気になってよかったね!」
宮藤「そうだね」
ペリーヌ「~♪~♪」ニコニコ
リーネ「なんだか今のペリーヌさん可愛いね!」
宮藤「本当だね!」
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:48:47.08 ID:Kybljumq0
――夜中
宮藤「へへ……ぷにぷに……」ムニャムニャ
ペリーヌ「すぅ……すぅ……」
リーネ「……」
リーネ「……」チラッ
リーネ「うう……人形が怖くて眠れないよ……」
リーネ「はあ……」
リーネ「こんな時はあれを見て心を落ち着かせよう」ゴソゴソ
リーネ「……」ゴソゴソ
リーネ「……あれ?」ゴソゴソ
リーネ「な、ない……!」
リーネ「わたしの……わたしの大切な芳佳ちゃんの写真がない!」
おしまい
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:50:40.13 ID:mFIN11r60
乙
無限ループってこわくね
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:52:51.65 ID:Kybljumq0
ストパンSSは内容云々よりも書いてて楽しいですね
ありがとうございました。
最後にお気に入り貼っておきますね
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:52:57.33 ID:GozQx+jV0
乙!
次はもっさんは何を買ってくるんだろうwww
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:55:53.31 ID:7NI7tlxsO
乙~ストパンSSは見てても楽しいですね
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 01:56:24.11 ID:7LB8CowlO
乙
もっさんマジイケメン
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 02:10:06.32 ID:f8HhiinrO
おつ。面白かったよ
呪いの人形が動くのも見てみたい
ストウィのSSがもっと増えますように
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 02:21:28.09 ID:kMOIFlhG0
(・ω・`)乙
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 02:29:52.45 ID:03WBt3NN0
人形が深紅で
芳佳「ペリーヌさんが人形遊び…」
ペリ「ち、ちがうんですの!この人形が喋って…」
芳佳「えーでもペリーヌさんと同じ声でしたよー」
みたいなのが見たかった
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/16(水) 04:26:27.17 ID:Bs69C93t0
っと、乙!
エイラーニャがスターライトストリームっててわんだ
ニュータイプ編集部
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お姉ちゃんかわええ