1 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 01:56:00.00 ID:fo1K/hIn0.net
不良「せんせー、クラス代表は男くんでいいとおもいまーす」
先生「そうか…… それじゃ男、トーナメント頑張れよ」
不良・クラス一同「がんばれよ男―!」ギャハハハハハハ プークスクス
2 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 02:00:12.17 ID:fo1K/hIn0.net
――放課後。
不良「もう学校に来られなくなるほどの恥をかいてくるんだな!」
不良2「男がボコボコにされる光景、しっかり記録しとくわ!」
不良3「トーナメントすげぇー楽しみだわー」
男「みんな…… 揃いも揃って、さ、最低だぞ!」
不良一同「んだと……! 口ごたえすんじゃねぇよ出来損ないの屑が!」ドカ バキ カツライマナンキロ!? ドボォオ
男「グハッ……! や……めろ!」
3 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 02:06:21.71 ID:fo1K/hIn0.net
――その時。
女「――やめなさい」ドドドドドドドド
不良一同「――馬鹿な…… グハッ」チンチーン
男「――君は…… 1組の女…… さん!?」
女「少しベンチで休みましょう。 手当てしてあげる」
4 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 02:16:31.79 ID:15QA+uIb0.net
――夕暮れ時のベンチ。
男「どうして俺がトーナメントに……」
女「あなたはいじめられてるの?」
男「そうなんだ…… あいつらは俺が恥をかく光景を見たいが為にクラス代表にしたんだ……」
――どうせ俺なんて…… 死にたい
5 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 02:24:51.08 ID:15QA+uIb0.net
女「――向上心のないものはクズよ」
男「――えっ」
女「男くん。このままいけばあなたは学園中の晒し者になるでしょうね」
男「女さんまで……」
女「このまま底辺と呼ばれ続けるか、いじめた者を見返すか。どうする?」
男「見返すなんて…… そんなの無理に決まってる…… 可能性はゼロだ」
女「――可能性? そんなものはいらないわ」
男「それはどういう――」
女「――可能性はこれからのあなたが作るものよ」
男「女さん……」
女「もし自分を変えたいと思うなら、明日同じ時間にこの場所に来て――」
6 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 02:33:18.94 ID:15QA+uIb0.net
――翌日の放課後。トーナメントまで約30日。
男「――今日も散々な日だった」boroboro
女「――あら男くん。来てくれたのね」
男「ごめん…… もういいよ。君に断りを告げる為にここへ来たんだ」
女「本当にそうかしら」
男「――えっ」
女「断りを告げる為にわざわざここへ来る必要がある? わざわざ私が来るまで何分も待って」
男「――う……」
女「私は知っているわ。あなたが自分なりに自分を磨いてきたことを」
男「そんな……」
女「能力者を養成するこの学園で無能と呼ばれながらも、あなたはあなたなりに努力することをやめなかった」
男「そうだ…… 俺は底辺だ。炎や雷、水を操る華々しい能力者がいる中で、
俺の能力は 屁 なんだから」
7 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 02:40:34.84 ID:15QA+uIb0.net
女「――しかしあなたは努力をやめなかった」
男「俺は努力なんてしてない!」
女「――放課後の○○公園。 あなたはいつもその場所で鍛錬を積んでいたわね?」
男「どうしてそれを……」
女「強くなりたいんでしょう?」
男「……」
女「――私に任せて。あなたをトーナメントで勝たせてみせる」
男「女さん…… 君は一体……」
女「それはあなたが勝ったら教えてあげる」
男「どうしてそこまで……」
女「男くん、今日からよろしくね。特訓よ――」
男「よ…… よろしくお願いします……」
――こうして女主導による、男の特訓が始まった。
8 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 02:49:25.62 ID:15QA+uIb0.net
一日目。的を目掛けて放屁する訓練。
女「――精度が足りない! 一撃必中よ!」
男「――クソッ! こうか!」ブッ!!
女「違うわ! もっと捻り出すのよ!」ケツバット
男「――痛っ!! あ……」ブリュ
女「――臭っ!! 脱糞したわね! 腕立て30回!」
男「――1、2、3…… うわああああああ!!」ブリュブリュブリュ!!!!!!!
女「ガバガバ過ぎよ!! 私を肩車してスクワット100回!!」
男「1、2、3…… ンンンンンンンンッマ゛!!!!」ポロ
女「追加スクワット100回!!」
男「そんなぁ……」
9 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 02:56:31.97 ID:15QA+uIb0.net
二日目。にぎりっ屁投擲の訓練。
女「フォームがなってないわ! もっと手首にスナップを効かせるの!」
男「――こうか!」ブッ!! シューーーー
女「カーブ回転がかかってるじゃない! やり直し!」ケツバット
男「――ああああああっすぅぅぅぅぅぅ……」ブリュリュモワー
女「――くさっ!!! 投げ込み訓練追加200球!!」
男「そんなぁ……」
10 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 03:03:54.82 ID:15QA+uIb0.net
三日目。食事という名の地獄特訓。
男「――これは能力関係ないんじゃ」
女「関係あるわ。あなたの能力は屁。屁を量産するには良く食べることが大事なの」
男「ニラにニンニク、イモ、肉の料理…… 臭いがキツくなりそうな料理…… こんなに食べられないよ」
女「食事も練習のうちよ。 さあ、1時間以内にたいらげなさい」
男「そんなぁ……」
――1時間後。
男「これで…… 全部終わった……」ブッ
女「――臭っ!! 息もくさっ!!」
男「そんなぁ……」
11 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 03:14:17.67 ID:15QA+uIb0.net
四日目。基礎体力・格闘訓練。
女「ステップの練習が終わったら、まずはパリーイングの訓練よ。基本中の基本…… 私のパンチを払って」
男「――グハッ!」
女「もっと強く払って! 腕全体ではなく手首のスナップで払うの!」
男「こうかっ!!」
12 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 03:24:24.03 ID:15QA+uIb0.net
女「左を制する者は試合を制す。 ジャブの訓練よ」
男「うおおおおおおお!!」
女「違う! 構えたところからそのまままっすぐ!! 腰を入れて!」
男「シュッ!!」ブッ
女「今は放屁はいらない!!」ヒダリボディー
男「――グハ」オロロロロロロロロロロロロ
13 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 03:38:05.79 ID:15QA+uIb0.net
女「ガード、回避の練習よ。さっきのパリーもふまえて、私の攻撃を回避ないし防御して」
男「――フッ! ハッ! 危ねっ!!」
女「立ち止まるな! 両足がベタ足になってるわ! なんの為にステップの練習をしたと思ってるの!!」
男「――痛っ!!」
女「甘い!! スウェーとダッキングの練習追加!!」ミギボディー
男「オロロロロロロロロロロロロロロ!!!!!」ゲロッパ! セックスマシン
――こうして男は女にしごかれていった。トーナメントまで一週間を切り、遂に組み合わせが決定する。
14 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 03:49:05.72 ID:15QA+uIb0.net
女「――よくここまで耐えて来たわね男くん。今日は実戦練習よ。私を倒してみなさい」
男「うん…… 頑張るよ……」
女「一戦目は炎を操る4組のフレイムマスター(炎男)との勝負に決まったわね」
男「炎なんて…… 最悪だ」
女「勝機はあるわ。 試合を想定した練習をしましょう」ホノオ
男「女さんの手から炎が…… 君は一体」
女「秘密よ…… さあ! 勝負は始まっているわ!」ボオオオオオ モワッ
男「うわあ!!」ブフボォ! ドッカーーーーン!!
15 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 03:59:30.19 ID:15QA+uIb0.net
――そして勝負前日。男の瞳には激情が燃える。
女「立派な顔になったじゃない、男くん」
男「ありがとう…… でも不安だ」
女「大丈夫よ。 私を信じて。あなたの力を信じて」
男「女さん……」
女「さあ、明日の為に今日もこれを食べて」
男「うわあ…… ニンニク、ニラ、イモがいつも以上に大量に……」
女「私特製のげん担ぎよ。さあ、召し上がれ」
男「うわあ…… いただきます」ブッ
女「くさっ」
16 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 04:06:36.46 ID:15QA+uIb0.net
――そして来るトーナメント当日がやってきた。
不良一同「がんばれよー男」アハハハハハ!! ブッ
男「ううううう……」プシュー
女「男くん。大丈夫よ」テヲニギル
男「女さん……」
女「さあ、会場に行きましょう」
男「でも…… セコンドが――」
女「何を言っているの男くん。セコンドは私がやるに決まっているじゃない」
男「女さん――」
17 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 04:18:15.39 ID:15QA+uIb0.net
――トーナメント第一戦。会場の屋内ステージ。
男「心臓が破裂しそうだ……」
女「大丈夫よ。やることはやったわ。絶対に勝てる」
男「勝てるかなあ」
女「勝てるわ。私が保証する。あなたは絶対に勝つわ。今日のあなたは一段と臭い。勝利の匂いよ」
――そして男がリングに上がる。
18 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 04:27:20.16 ID:9whkt/NF0.net
あ
19 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 04:28:42.56 ID:15QA+uIb0.net
炎男「――これはこれは。誰が来るかと思えば出来損ないで有名な男くんじゃないか」
男「……」
審判「勝負は10分3ラウンド制です。それでは両者コーナーへ」
男「やれることはやってきた――」
――男の脳裏に今までの特訓の光景、そして女の顔がよぎる。
男「もうあんな惨めな日々はうんざりだ」
――コーナーの外には男を見守る女の凛々しい姿が。
男「女さん……」
――女が呟く。
女「胸を張りなさい。あなたの屁は誇りの匂いよ――」
男「――俺の屁は…… 勝利の匂いだ!!!!!!」ドン!! ブウウウウウ!!
20 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 04:34:25.71 ID:tROwO9YT0.net
うぅむ・・・
21 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 04:37:05.98 ID:15QA+uIb0.net
――響くゴング。勝負の火蓋は切られた。
炎男「早く終わるのもつまらないし、君には練習相手になってもらうとするか」ボオオオ
男「――危ね!!」ブッ!
女「いいわよ男くん! 動けてるわ! そのままステップを絶やさないで!」
炎男「ほう。逃げ足だけは立派じゃないか。ほれほれ」ゴオオオオ
男「――クソッ! あちっ!!」ブブブ!
炎男「どこまで避けられるかな? ほらほらほらほらほらぁ!!」
男「フッフッ!!」ブチィ!
炎男「どこまで体力がもつかなぁ? せいっ!」
男「まだまだぁ!!」モワァ
――カーン!!
審判「ストップ!」
――1ラウンド終了。
22 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 04:38:02.30 ID:gHESN6LLa.net
マジキチ
24 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 04:45:53.35 ID:15QA+uIb0.net
女「いいわよ男くん。このまま好機を待って」
男「でも逃げ続けるのも――」
女「攻撃できそうなら嫌がらせをしてあげなさい」ニコニコニー
男「――なるほど。わかった」
審判「セコンドアウト!!」ブ!
――2ラウンド開始。
25 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 04:55:54.30 ID:15QA+uIb0.net
炎男「このまま逃げ続けるのかい、男くん!」ボオオオ
男「あたらねぇよ!」
炎男「それはどうかな――」
男「何!? うわあああああああ」ブボボボ ブリュ
女「――追尾型!? 炎男が追尾を使えるなんて」
炎男「ハハハ! フレイムマスターがこれで終わるとでも思ったか!」ゴオオオ
男「熱っ!!!」
炎男「さすが普段いじめられてるだけあるな! 無駄に頑丈だ! 燃やしがいがある!」
男「アツゥイ!!」ブリュリュリュブッブッピーゲリュリュ
女「男くん耐えて! 足を止めないで!」
炎男「もがけ! 苦しめ! そして死ねッッ!!!」
男「まだだ!! まだ終わらんたい!!」ピーーーゲリゲリ
炎男「死ねぇ!!!」
男「カッハッ……」プシュウウウウウ
女「男くん!!」
審判「ダウン!!」
27 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 05:06:53.24 ID:15QA+uIb0.net
――朦朧とする男の意識。倒れた彼の視界の端ではカウントを刻む審判の姿。
俺はこのまま終わるのか……
いじめられ続けた日々。
嘲笑され、踏みつけられ、精神までもボロボロに引き裂かれ。
このまま終わってたまるか……
まだ動ける。まだこの体は動く。
無能? 馬鹿が。 俺には「屁」という立派な力があるじゃないか。
男「――俺の屁は黄金のプライドだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ブチィィィィィィィィィ!!
炎男「なんだとっ!!」
女「男くん!!!!」
――男は立ち上がる。その姿は一つの黄金の臭気を纏っていた。
男「反撃開始だ!!!!」ブウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!
28 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 05:15:27.90 ID:15QA+uIb0.net
炎男「反撃ぃ!? 笑わせるな! ほらほらぁ!!」
男「うおおおおおおおおお」ブブブブブブブ
炎男「こいつ…… 貴様馬鹿かぁ!! なぜそこまで耐えられる!?」
男「――やっと近づけたな」
炎男「近くに寄るなぁ!! 臭いんだよぉぉぉぉぉぉ!!」
男「スキルオブスメル…… 衝撃の一番ガス」ヘヲニギル
炎男「――うわああああああ」
男「――臭いか?」ヘヲカガセル
炎男「くせえええええええええ」ブリ
男「――臭いだろ? 俺の魂の匂いだ」
炎男「やめろはなせえええええええ」
男「もっと欲しいだろ? これ食うか? うまいぞぉー」ニギリッペ
炎男「グッ……」アヘエ
審判「ストップ!」
男「チッ…… 終わりか」ブリブリブー
――2ラウンド終了。
29 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 05:28:11.88 ID:15QA+uIb0.net
女「男くん。よくやったわ」
男「ああ…… 次で最後か……」
女「最終ラウンド、派手に決めてきなさい」
男「ああ…… やってやる」
女「――男くん、ちょっと」ホホヲチョンチョン
男「――え?」ホホヲムケル
女「唇は優勝した時のおあずけね――」チュッ
男「女さん!?」ブリュ
女「――くさ!!!」
審判「セックス!!」
――第3ラウンド開始。
30 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 05:39:36.44 ID:15QA+uIb0.net
炎男「――余興は終わりだ!! 全力で行く!!」
男「――もっと臭えぇぇぇぇぇぇぇぇ」
炎男「ふん! 馬鹿の一つ覚えか!? もう接近はさせん!!」
男「おらおらおら!! 最後は激しくいくぜ!!」ケツダケセイジンノウゴキデホウヒ
炎男「当たらなければry 」
男「まだまだまだぁ!!」ミダレウチ
炎男「当たらないぞ!」
男「――あ」プシュー
女「男くん…… あなた――」
炎男「大馬鹿者がぁ!! ガス切れしてどうするぅ!!」
男「くそっ クソッ! 出ろよ出ろよ出てよぉぉ!!」カッスカス
炎男「――馬鹿が…… 終わりだ。灰も残さず燃えて消えろ!
ファイヤードラゴン!!」
――炎の龍が叫び舞う。炎男の必殺技……
勝ちを確信した炎男。
――しかし。
女「――最高だわ。男くん」
31 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 05:44:52.95 ID:15QA+uIb0.net
男「――スキルオブスメル…… 撃滅のセカンドプーSUN」
炎男「行け!! ドラゴン!!」
男「それをまっていたぁぁぁ!!」ケツダシコウソクイドウ
炎男「――何っ!? 早っ!!」
男「――粉塵爆発って知ってるか?」プーサン
――男が乱れ撃ちしていた屁。それは闇雲に撃っていたわけではなかったのだ。
場内に蔓延した男のガス。
炎男が龍を発現し、今狩りに出そうとしたその瞬間。
炎男「――うわああああああああ!!!!」
男「――うわああああああ!!!」
――会場が爆炎に巻き込まれる。男がまいた大量のガスに炎が引火し、瞬間的にエクスプロージョンを起こした。
それは大宇宙の誕生。BIGBAN。
男も予想だにしない爆発は、男をも巻き込んだ。
32 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 05:52:35.47 ID:15QA+uIb0.net
――やがて爆発が止んで、スプリンクラーの雨が降りしきるリング上に立っていたのは。
男「――自分の能力に呑まれた感想は?」
炎男「――カハッ……」
――黒コゲながら堂々と立つ男と、今にも崩れ落ちそうな同じく黒コゲの炎男。
男「――さて…… 俺も余裕がない…… 最後の一撃だ!! よく味わえ!!」
女「――あれはッッ!!」
男「――スキルオブスメル…… 抹殺の臭城(しゅうき)ブリブリアンドガース」
炎男「――!! や、やめろおおおおおおおおお!!!!」
男「苦しまずに逝かせてやる!!! 薔薇の香りだ!!」ブリュブリュブリュヴヴヴヴァルヴレイヴ
炎男「――ここが…… 天国(ヘヴン)か――」アヘガオダブルピース
審判「ダウン!!!!」
――崩れ落ちる炎男。
33 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 05:57:19.80 ID:15QA+uIb0.net
審判のカウントはやがて10を数える。
審判「――K.O. 勝者、男ッッ!!」
男「――俺が…… やった…… のか?」プーーーーーーー
観客「――クッセェェェェェェェェェ!!!!」
湧き上がり、轟く歓声。
場内が揺れる…… 勝利の余韻。
勝者だけが味わえる、その味。
女「――男くん!!」
男「女さん!! 俺…… やったよ!!」
そこに立っていたのはいじめられていた男とは違う、生まれ変わった男の姿。
黄金の臭いが彼を包む。
リング上に駆け上がる女。
彼は勝った。勝ったのだ――
34 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 06:07:03.48 ID:15QA+uIb0.net
――翌日。
不良一同「――男…… 本当にすまなかった…… どうか許してくれないか……」
男「――ああ…… 許すよ」
不良「こんな俺達だが…… どうか男を応援させてくれないか?」
男「――ああ」
不良「本当かっ――!?」
男「ああ。ただし――」
不良「――ただし!?」
男「――その権利はタダじゃない」ブボボボボボボボー!!!!
不良「――あ…… ありがとうございます――」アヘガオキゼツ
35 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 06:13:47.51 ID:15QA+uIb0.net
――そして。
男「――そういえば…… 女さんは一体何者……」
女「私はね…… これを見て」
男「これは…… 未だかつて7人しか手にしていないスキルマスターの勲章!?
なら…… そんな女さんがなんで俺を」
女「――私はね…… 実は長くは生きられないの」
男「そんな……」
女「強力な呪いの能力を受けてね…… 死ぬ前に何か人の為に尽くしたかった」
男「――呪いなんて……」
36 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 06:16:44.67 ID:15QA+uIb0.net
女「――男ちゃん…… この学園であなたに再会できて、頑張っている男ちゃんの為になりたかった」
男「男ちゃん…… どうして女さんがそのあだ名をっ!?」
女「――覚えてる? 小学生の時、あの公園で――」
男「小学生…… もしかして――」
女「いじめられていた私をその屁で救ってくれたヒーロー…… それが男ちゃん」
男「あの時の女の子が…… 君だったのか…… 確か違うクラスだった――」
女「――そう。転校しちゃってそれっきりだったけど…… それから私はあなたのように強くなって、あなたとまた会う為に己を磨いてスキルマスターの称号を得たの」
男「女さん……」
女「この呪いは…… 私の一族と対立関係のカースマスター(呪い男)から受けた者なの」
男「呪い男…… スキルマスターの7人の一人、そしてトーナメントの学年王者かっ!!」
女「そう…… 同学年、2組の呪い男よ……」
男「――王者…… そうかっ!!」
37 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 06:19:19.69 ID:15QA+uIb0.net
女「どうしたの?」
男「トーナメントの王者…… その報酬は――」
女「なんでも願いを叶えてくれると言われる……」
男「――臭玉。バッドスメルボール」
女「――男ちゃん…… あなたまさか――」
男「臭玉があれば呪いも消せる…… 俺を勝たせてくれるんだろ?」ブッ
女「――くさ…… ふふっ…… そうね。これで終わりじゃないわ」
男「――ああ」
女「――特訓はもっと厳しくなるわよ」
男「女さんの唇がもらえるなら安いもんさ」ブリリアンドガース
女「――く…… ありがとう。さあ、次の試合に向けて特訓よ!」
男「ああ。俺の臭いは――」
女「――誇りの匂い、ね」ホホニキス
男「俺達の戦いはこれからだ――!!!!」ブリュブリュブリュブリュブリュ!!!
審判「――セックスッッッッ!!!!」
――To be continued→→→→
38 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 06:22:50.42 ID:15QA+uIb0.net
39 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2015/01/25(日) 06:51:30.88 ID:OTm+1J1e0.net
ええな支援する
次も待ってるぜ
転載元
女「胸を張りなさい。あなたの屁は誇りの匂いよ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1422118560/ 紀伊國屋書店 (IMAGICA TV) (2009-07-25)
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こういうの書いちゃう奴ってなんなんだろう