1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/22(月) 00:09:13.18 ID:6yl/qf7N0
ゆゆゆ
百合
四国神樹化後――
友奈「ええ?! システムの誤作動?」
風「そうなの。敵がいないから可笑しいと思った……まあ、こんなバグもある時はあるんだろうけど、迷惑千万だっつー話よね」
友奈「じゃあ、樹ちゃんと夏凜ちゃん来てないし、一応連絡入れておかなきゃ」
風「ああ、大丈夫よ。樹に伝えといたから。私たちも帰りましょう。東郷も……東郷?」
東郷「……え、ええ」
風・友奈「「……」」
東郷「帰りましょう」キリッ
ギチギチッ
友奈「……え、ええ?! 東郷さん!? なんで、変身の途中なの?!」
風「東郷!? なに、その亀甲縛りもどきのエロいプレイは!?」
東郷「やりたくてこうなったわけではないのですが……」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1419174543
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/22(月) 00:16:03.63 ID:6yl/qf7N0
風「ただでさ強調された胸が、上下を挟むように縛られて、飛び出んばかりに主張してるわね……」
東郷「風先輩、解説はいいですから」
友奈「ど、どうしよう。元に戻れないの……?」
東郷「さっきからやってはいるの……」
精霊はふよふよと彼女の上を回っている。
風「どういうことなのかよく分かんないけど、神樹化ももう解けるし大丈夫大丈夫ッ! でも、東郷……ぶふふッ」
東郷「友奈ちゃん……あまり、見ないで」
友奈「え、え?」
風「なあに、恥ずかしがってんのよ? ねえ、友奈」
友奈「あ、は、はは」
東郷「……あ、解けますね」
シュン――
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/22(月) 00:23:43.14 ID:6yl/qf7N0
学校の屋上――
風「……っと」
友奈「……あれ、あれれ?」
東郷「……」
ギチチッ
風「さって、東郷……おおお!?」
友奈「ふ、風先輩、東郷さんまだ縛られたままですよ?!」
東郷(……何度も自殺を図っているせいかしらね……?)
風「と、東郷……いくら好きだからって、現実と夢をごちゃまぜにしちゃ……」
東郷「好きでもなんでもありません」
友奈「これ……ちぎれないのかな?」
友奈は近づいて、力任せに紐状の物体をぐいぐいと引っ張った。
東郷「……んぁッ」
友奈「東郷さん!?」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2014/12/22(月) 00:34:19.22 ID:Q6m2Eatmo
・・・・・・ふぅ、
よし、続けたまえよ
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/22(月) 00:34:50.98 ID:6yl/qf7N0
東郷「友奈ちゃん……あまり引っ張らないで」
友奈「ご、ごめんねッ……痛かった?!」
東郷「そういう訳ではなくて」
風「……んー、どうすっかねえ、これ」
友奈「大赦の人に来てもらおうよ……!」
風「それが、さっき連絡送ったら――『こちらでも、前例調査中、待たれたし』ってな感じで返信が戻ってきて……バーテックスが関係してるのかなあ?」
東郷「バーテックスが関与しているわけではないと思います……」
風「神樹様の気まぐれってこと?」
東郷「さあ、仮にそうでしたら、えらく傍迷惑な事態ですけど」
東郷(……私の中の雑念のせいでしょうか、やはり)
風「しかし、今回は誤報で良かったけど、次までになんとかしないとね」
友奈「このまま教室には戻れないね……」
風「病院行っとく?」
東郷「いえ……できれば、少し考えたいことがあるので一人に……」
友奈「一人なんてダメだよ。危ないよ? 今日は私、付きっきりで東郷さんのお世話するからね!」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2014/12/22(月) 00:35:30.33 ID:h09V7uARo
おお
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/22(月) 00:43:34.85 ID:6yl/qf7N0
東郷「友奈ちゃん、それは申し訳ないから……」
友奈「そんなことないよ! それに、そのままだとご飯もお風呂もおトイレも難しいでしょ?」
風「下のお世話……あんたたち、そこまで」
東郷「風先輩、下世話な方に持っていかないでください」
友奈「いいでしょ? ね?」
東郷「……待ってください、自分で引きちぎれるか試してみます……んッ」
ギチチッ
東郷「……かたッ……ふんんッ……ッつ……食い込んで……きつぅ……」
ギチチッ
東郷「はあッ……ふぅ……ッ」
友奈「が、頑張れ! 頑張れ、東郷さん!」
風「ファイトだ東郷!」
東郷「……うううんんッ……ハアッ」
ギチッ
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/22(月) 00:50:29.85 ID:6yl/qf7N0
友奈「私、何もできないのが……もどかしいよ!」
ググッ
風「……ただ、見てるだけしかできないなんてね」
東郷「……ハアッ……ハアッ」グテ
風「乱れた呼吸で、未だ縛られたまま……」
友奈「……が、頑張ったよ! 東郷さん!」
東郷「何か、方法を考えないといけないみたいね……フウ」
風「とりあえず、今日は……友奈と一緒に家に戻んなさい。学校には説明しとくから」
東郷「風先輩、ありがとうございます」
友奈「はさみとかで切れるかな……」
風「ボケかましてるところ申し訳ないけど、帰りの準備してきなさいよ」
友奈「はぅッ、はーい……」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/22(月) 00:58:02.49 ID:6yl/qf7N0
正門――
風「さすがにそのまま帰るのはきついでしょ? 車、大赦から回してもらったから乗っていきなさい」
友奈「了解です! ありがとうございます!」ペコ
東郷「……ごめんなさい、友奈ちゃん」
友奈「いいのいいの。さ、お尻浮かして……」
東郷「ゆ、友奈ちゃん?! 重いから、いいわよッ」
友奈「なーに言ってるの? 大丈夫だよ? 絶対落としたりなんかしないから」ギュッ
東郷「ちょ……」
風「……じゃ、私戻る。後はお好きに……何か分かったらまた連絡するわ」ポリポリ
東郷「はい。よろしくお願いします」ペコ
バタンッ――
友奈「では、結城友奈! お姫様をお連れいたします!」
風「まだ、老人ホームでの劇の名残が……」
東郷「お姫様は、さすがに恥ずかしいわ……友奈ちゃん」
友奈「ええ?」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/22(月) 01:04:01.98 ID:6yl/qf7N0
東郷家――
美森の部屋――
友奈「おばさん達、びっくりしてたね……」
東郷「予想通りでしたけど、その後の友奈ちゃんの『私がお世話しますから大丈夫です!』にはほぼ動じなかったのは、我が母ながらあっぱれだわ……」
友奈「あはは……鞄、ここ置いておくね」
東郷「ええ」
東郷は車椅子を回して、友奈に向き直る。
東郷「あの、ゆ、友奈ちゃん」
友奈「なあに?」
東郷「侍女の人もいるし、負担になったらいけないから……んッ」
友奈の人差し指が、彼女の唇に当てられた。
友奈「心配ご無用だよ」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/22(月) 01:11:39.30 ID:6yl/qf7N0
友奈は勇者部五箇条の5つ目をガッツポーズつきで言い放つ。
東郷「ありがとう……」
友奈「で、さっそくなんだけどね」
東郷「?」
友奈「まずは、はさみも試してみたいんだけど」
東郷「……友奈ちゃん」
友奈「その目は、可哀相な子を見るときの……!」
東郷「可哀相というか、可愛い物というか……」
友奈「だめかー、だめだよねー。そうだよねー……」
東郷「ふふッ……」
東郷(どんな事態にも前向きな友奈ちゃん……やっぱり頼もしいわ)
東郷「……ッ」ブル
友奈「どうしたの?」
東郷(……ま、まずい。トイレに……この状況で)
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/22(月) 01:23:16.52 ID:6yl/qf7N0
友奈「どこか痛むの?」
東郷「そうじゃないの……」
友奈「?」
東郷(黙って、我慢してもしょうがないけれど――我慢しよう)
友奈「東郷さん、ずっと座りっぱなしでしんどくない? ベッドに横になる? あ、本読んであげようか?」
東郷(……優しいわ、本当に)
東郷「じゃあ、お言葉に甘えて……」
東郷(こんな優しい友奈ちゃんに、トイレに連れて行ってなんて言えない)
友奈「じゃあ、よいっしょっと」
友奈は東郷抱きかかえて、ベッドへと運ぶ。
東郷(窮地に陥ってるのに、この満足感は何かしら)
友奈「よいせッ」
ポフ――
東郷「んッ……」
友奈「……ッ」ドキ
東郷「友奈ちゃん?」
友奈「東郷さんて、凄く色っぽいよね」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2014/12/22(月) 01:30:36.71 ID:owtggIx6o
ふむふむ
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/22(月) 01:32:10.02 ID:6yl/qf7N0
東郷「そんなことは……」
友奈「あ、良い意味で言ってるんだよ? 褒めてるんだからね? 縛られてるせいかな……いつもより、うん」
東郷「……あんまり見ないでって言ったでしょ?」
友奈「ご、ごめん」
東郷「恥ずかしくても隠せないなんて……」
友奈「私が見ても、恥ずかしい?」
東郷「それは……当たり前でしょ」
友奈「そっか……そうだよね」
東郷「友奈ちゃん?」
友奈「ごめん、私が変なんだよね。なんだか、ちょっとだけ、東郷さんのことこのまま見ていたいなって……思っちゃって……このままでもいいかなって……」
東郷「何を……」
友奈「ううんッ、ごめん。変だ! なんでもない! 早く元に戻さないといけないのに、何言ってんだろ……はは」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2014/12/22(月) 01:50:40.99 ID:8Pk6xFKqo
いいね
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/22(月) 01:59:00.82 ID:6yl/qf7N0
さっと顔を背けた友奈。
東郷はそれを追うように言った。
東郷「そうよ。このまま縛られていたら、何もできない……みんなに迷惑をかけてしまうわ」
友奈「……うん、苦しいよね」
東郷「……」
東郷(こんな真面目な話をしているのに……トイレに行きたい、でも、言えない……)モゾモゾ
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2014/12/22(月) 12:36:19.90 ID:42czO5wlO
これは貴重な積極的レズじゃない東郷さん
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2014/12/22(月) 18:19:00.52 ID:owtggIx6o
こんなにレズ力が足りてない東郷さんはレア
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2014/12/22(月) 19:40:08.73 ID:wvOFUDwxo
原作より受身でアンチレズな東郷さんきゃわわ
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/23(火) 10:36:04.21 ID:jhJhzsou0
友奈「どうしたの?」
東郷「いいえ……」
東郷(けれど、我慢した果てに待っているものは……)
友奈「あ、もしかしてトイレ?」
東郷「……ぶッ!?」
友奈「やっぱり……我慢は身体に良くないよ!」
東郷「え、あ……」
東郷(な、なんでばれたのかしら)
友奈「よし、任せて!」
東郷「待って、友奈ちゃん! その、さすがにそれは悪いわ……」
友奈「あ、私気にしないから。昔、おしめとか代えたことあるし」
東郷「わ、私が恥ずかしいのッ」
友奈「……あッ、ごめん、そうだよね。普通は恥ずかしいよね……赤ちゃんと一緒にしたらダメだ」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/23(火) 11:00:44.58 ID:jhJhzsou0
東郷(とにかく、友奈ちゃんが帰るまでは我慢して、お母さんにしてもらうしかない……)
友奈「んー……東郷さんの目を隠してとかどう?」
東郷「私の方なのね……」
友奈「えッ……あ、私の方がいいのかな」
東郷「どっちもお断りするわ……」
東郷(友奈ちゃんに一方的に見られるのも、友奈ちゃんの作業を見るのも……耐えられない)
友奈「でも、これじゃあ……私、来た意味ないよぉ……何かお手伝いしたいのに」シュン
東郷「じゃあ、本を読んで欲しいわ。昨日まで読んでたものがあるから……古い時代の本で」
友奈「どれどれ」
東郷「その机の上に」
友奈「あ、これね」
ヒョイ
ベッドに横たわっていた東郷の横へ、友奈は腰掛けた。
友奈「しおりが挟んでる所?」
東郷「ええ」
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/23(火) 11:32:41.88 ID:jhJhzsou0
ペラペラ――
友奈「えっと、『少年は北に向かう途中で、一斤のパンを買った。彼は老人の言いつけを守り、そのパンを貧しいものへ分け与えた。自らの買っているロバにも分け与えた――』」
東郷(……友奈ちゃんの声、落ち着くわ)
友奈「『泉を覗くと、自分の顔が映っていた。歩き過ぎて疲弊していた――』」
コンコン―
東郷「はい?」
ガチャ―
母「お茶菓子持ってきたから、冷めないうちにね」
東郷「ありがとう……」
友奈「ありがとうございます」
母「ぼた餅じゃなくてごめんなさいね」
友奈「あ、おかまいなく!」
友奈は駆け寄って、お盆を受け取る。
盆の上には、湯気の立つ紅茶とクッキー。
東郷(……そう言えば、ばたばたしてお昼まだだったわ)
ぐー。
友奈「東郷さん?」
東郷「……ッ」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/23(火) 11:40:30.20 ID:jhJhzsou0
友奈「ちょっと待って……」
お盆を置き、友奈は東郷を起き上がらせる。
東郷「?」
友奈「はい、クッキー」
東郷「あ、ありがとう……」
と、手を伸ばさそうとした。
ギチッ―
東郷「あ……」
友奈「運ぶから大丈夫だよ」
東郷「ありがとう」
友奈「あーんして?」
東郷「……ん」
香ばしい風味が口に広がる。
半分ほどかじって、残り半分を友奈が食べる。
友奈「お腹空いてたから美味しいね。うー、うどん食べたい……」
東郷「ふふッ……」
カチャ―
友奈「紅茶も……どうぞ?」ニコ
東郷「あ、ええ」
笑顔で差し出されて、一口二口飲んでから東郷ははっとした。
東郷「……ッ」
東郷(こ、こんなの飲んだら…‥)
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/23(火) 11:49:17.31 ID:jhJhzsou0
下腹部が心無し、張ってきた。
友奈「……東郷さん?」
東郷「……まだ、大丈夫」
友奈「やっぱりトイレ……」
東郷「大丈夫よ、友奈ちゃん。友奈ちゃんの手を煩わせるようなことは……決して、何も……」
友奈「ホントに?」
友奈は東郷の肩に手を置いた。
東郷「ッ……さ、触らないで!」ブル
友奈「ご、ごめん!?」
東郷(……ま、まずいわ。今ので……)ブル
友奈「恥ずかしいよね……私も、たぶん同じ立場だったら恥ずかしい……。でも、困ってる東郷さんを見捨てるわけにはいかないッ」
友奈は東郷の下腹部に手をそっとあてがった。
東郷「ゆ、友奈ちゃん何を!?」
ゆっくりと擦る。
内臓が上下にゆれ、
体液が揺さぶられる。
友奈「だって……東郷さんが膀胱炎になっちゃうよりマシだから!」
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/23(火) 12:02:36.55 ID:jhJhzsou0
東郷「や、止めてッ……やだぁッ!?」ブルッ
友奈「我慢しないで……いいんだよ」
サスサス
東郷(刺激が……促される……ッ!?)ビクッ
友奈「もしね……同じようなことが起こったら東郷さんならどうするかなって」
東郷「んんッ?!」
友奈「きっとね、同じように助けてくれたかなって思うんだ……だから、私も助けるの!」
友奈はさすりながら、弱く圧迫する。
東郷(……やッ……めッ……)ブルル
身動きの取れない東郷は、
口を結び耐える。
友奈「もうちょっと……強く」
東郷は力が抜けたように、ベッドへと崩れ仰向けに転がった。
そこへ、友奈が覆いかぶさるようにまたがり、下腹部をぐいぐいと押し上げる。
一際強く押された時だった。
東郷「……ふああ!?」ブルルッ
東郷(そこはッ……だめッ……もう……ダメッ……)
強い刺激。
耐えられない尿意が襲う。
友奈「東郷さん……トイレ、行く?」
東郷「……んッ……い……行かせて」
羞恥で涙ぐみながら、東郷は言った。
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/23(火) 12:09:43.47 ID:jhJhzsou0
トイレ――
友奈は東郷を便座に座らせる。
東郷「……」
友奈「タイツと下着ずらすね?」
スッ―
東郷(……ああッ……)
下半身が冷やりとした。
友奈「……っしょっと。あ……」
東郷「え……?」
友奈「な、なんでもないよ」
東郷(お願いだから……なにも、言わないで……友奈ちゃん)
友奈「スカート捲るよ……。よし、はい、これでOK!」
東郷「ぁ……ぁりがと」
友奈「どういたしましてッ」
東郷「……」
友奈「……」
東郷「あの、友奈ちゃん」
友奈「なに?」
東郷「……外に出ててもらえると助かるのだけれど」
友奈「あ、そ、そうだね! ごめん、気が利かなくて!」
ガチャ―
バタン―
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2014/12/23(火) 12:12:47.32 ID:7+bialV/0
ふぅ
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/23(火) 12:16:39.53 ID:jhJhzsou0
数十秒後―
東郷「ふう……終わってみれば、なんのことはない」
友奈『東郷さん、終わった?』
東郷「ええ……」
東郷は水を流そうとして、腕を動かした。
ギチ――
東郷「はッ……」
ボタンが押せない。
友奈「あの、流すの……手伝うよ」
東郷「ちょっと待って!」
東郷(……ど、どうすれば)
彼女は体を捻る。
顎。
顎でなんとか押すしかない。
東郷(くッ……)
東郷(あと、少し……)
ポチッ―
ジャアア―
東郷「やったッ……あ」
東郷は便座から滑り落ちる。
ガタタッ!
東郷「いった……」
ガチャッ―
友奈「東郷さん?!」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/23(火) 12:23:37.61 ID:jhJhzsou0
東郷「ゆ、友奈ちゃん……」
東郷は頬が熱くなった。
もともと不自由な足は、中途まで脱がされタイツでさらに身動きが取れなくなっていた。
その状態から滑り落ち、スカートもめくれ、下半身が露わになっている。
東郷「……見ないで」
東郷は御開帳を隠すことも出来ず、顔を背けた。
友奈「ご、ごめん!?」
東郷(なんとかなる、というのはあまりにも楽観的過ぎた……現実は残酷)
友奈「あの、東郷さん……その」
東郷「なに……?」
友奈「拭いた?」
東郷「……」
どこを。
と、聞くことはせず。
東郷「あ……あの」
友奈「まだ、だよね」
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2014/12/23(火) 12:25:47.50 ID:SfGrRTsZ0
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/23(火) 12:31:15.80 ID:jhJhzsou0
東郷「気にしないで……?」
友奈「ダメだよッ」
東郷が止める間もなく、友奈はトイレットペーパーをカラカラと引き出す。
東郷「友奈ちゃん……待って、本当に、それは……」
早く、秘所を隠してしまいたいのに。
さらに触れられるというのか。
東郷は狭いトイレの中で、ジタバタと身を捩った。
友奈「うわ、暴れないで」
友奈は東郷の体を押さえつけて、腕を股下に挿入していく。
東郷「はあッ……ん」
東郷(友奈ちゃん……やめッ………手がぁ)
友奈「……っしょ」
フキフキ
東郷「やだぁ……!?」ビク
友奈「……わッ」ドキ
東郷「ごめんッ……もう、許して……ッ」ジワ
友奈「そんな、大げさだよ……て、泣いてるの!?」
東郷(恥ずかしい……こんなに、友奈ちゃんに見られて触られるのが恥ずかしいことだったなんて……)
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/23(火) 12:37:42.92 ID:jhJhzsou0
友奈「ごめん、ごめんねッ?! 痛かった?!」
東郷(的外れ……だわ……でも、憎めない……)ポトポト
友奈「もう、終わるからねッ……」
友奈はトイレットペーパーを便器に放り込み、洗浄ボタンを押す。
東郷「う……ひッ……っく……友奈ちゃんのバカッ」
友奈「……あ、あの」オロオロ
東郷「トイレなんて……本当は、行きたくなかったんだからッ……うッ」
友奈「……えっ、あ、ご、ごめんね……」
東郷「タイツ……」
友奈「う、うん?」」
東郷「タイツ……履かせて」
友奈「は、はい」
東郷「早く……」
友奈「イエッサ……!」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2014/12/23(火) 12:37:51.47 ID:f6tQq7E9o
やばいよやばいよー
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/23(火) 12:47:26.15 ID:jhJhzsou0
美森の部屋――
東郷は全く友奈の方を見ずに、車いすに腰掛けていた。
背後で、友奈が犬のように項垂れているのが感じ取れた。
東郷「……私、怒っているわけではないの」
友奈「……え」
東郷「いくら友奈ちゃんでも、ああいうことをされて、どんな顔で話したらいいのか分からない……」
友奈「あの、正直に言って欲しいんだけど……もしかして、凄く嫌だった?」
東郷(……そんなことを、正直に言えだなんて……)
友奈は突き抜けて真っ直ぐ過ぎる。
別名、天然。
東郷「……はあ」
友奈「溜息ッ?!」
東郷「嫌だった」
友奈「……うう」
東郷「嫌って言ったのに」
友奈「はい……」
東郷「仕方がないとはいえ……非常時とはいえ……」
友奈「ごめ……」
東郷「でも――」
東郷は背を向けたまま言った。
東郷「……嫌ではなかったの」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/23(火) 12:54:40.61 ID:jhJhzsou0
友奈「ええっと、どっち?」
東郷「どっちも……かな」
友奈「……そっか」
友奈が立ちあがって、東郷の肩を抱いた。
東郷「……」
友奈「東郷さんは、素直じゃないなあ」
東郷「友奈ちゃんが自分の気持ちに愚直過ぎるだけよ……」
友奈「私、自分の行動には最後まで責任を取る女だからね」
東郷「え……」
友奈「ご飯も、お風呂も任せてよ!」
東郷「……」
友奈「マッサージも得意だよ!」
東郷「夫婦じゃあるまいし……クスクス」
友奈「仮に夫婦だったら、新婚さんを通り越して、熟年老夫婦だね!」
東郷「あまり嬉しい響きではないかしら……」
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/23(火) 13:07:33.80 ID:jhJhzsou0
東郷(でも、友奈ちゃんとなら……私も、ここで一緒に……生きていきたいな)
ピキキ―パリンッ!
東郷「あれッ……」
友奈「あッ」
東郷「外れた……?」
友奈「やった! 外れた! えー! なんでだろ!? でも、良かった!!」
東郷「……なんで」
友奈「きっと、私たちの愛が勝ったんだね!」
東郷「別に何かと戦っていたわけでは……」
友奈「あー、でもお世話しなくて良くなっちゃった……」シュン
東郷「……」
東郷(彼女と生きたいと想ったから……なのか)
東郷「いいのよ……お世話なんて。一緒にいてくれるだけで私は嬉しいわ」
友奈「そう? うん、でも私も同じッ」
友奈は東郷の頬にすり寄る。
東郷「ゆ、友奈ちゃんたら」ドキドキ
友奈「ずーっと一緒だよ!」
東郷「……ええ」
この世界で生きる意味。
まだ、二人、知らずにいた。
終わり
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/23(火) 13:09:03.82 ID:jhJhzsou0
おしまい。
友奈さんは無邪気に攻めてこそ光る
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2014/12/23(火) 17:07:45.56 ID:sfK6/NcM0
おちかれ。面白かったです。
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2014/12/23(火) 18:29:36.54 ID:N2nFF55FO
乙
神樹様GJすぎる
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2014/12/23(火) 19:04:51.80 ID:ThXxCfEQo
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2014/12/23(火) 20:33:23.21 ID:TxnC1ZttO
乙
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2014/12/23(火) 22:01:36.35 ID:pRM4Nh75o
おつ
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2014/12/24(水) 08:00:30.43 ID:XKv8/VqQ0
やるじゃない!
転載元
友奈「なんで、変身の途中なの!?」東郷「やりたくてこうなったわけでは…」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419174543/ タカヒロ(みなとそふと)
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