HEADLINE

スポンサーサイト

--/--/-- --:-- | CM(-) | スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

介護ヘルパー「魔王討伐に来ました」

2014/12/10 16:15 | CM(1) | 創作・魔王勇者系 SS
1 ◆WnJdwN8j0. [saga]:2014/12/10(水) 14:29:00.80 ID:2KyXm9aX0
高齢者問題は我が県のみならず、この剣と魔法の世界でも若者の戦闘職離れが問題となっていた。



魔王「…で」



ヘルパー「勇者さーん!ここ、どこかわかるー?」

勇者(88)「はいぃ?」

魔王「…なぁ、何でわざわざ年寄りをよこした?」

勇者「?」

ヘルパー「あぁすみません、勇者さん耳が遠いんです」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1418189330



2 ◆WnJdwN8j0. [saga]:2014/12/10(水) 14:29:25.61 ID:2KyXm9aX0
ヘルパー「あのねー!どうして、わざわざお年寄りを来させたんだってー!」

勇者「あぁ」

勇者「確かワシが20代の頃ね~…あの、えーと、何て言うんだっけ、武器とか薬草とか、こう色々売ってる…」

ヘルパー「万事屋さんかなー?」

勇者「そうそう万事屋。あそこで、剣を買ったのね。あの頃の剣は今みたく立派じゃなくて、ちょっと使ったら手入れが必要になるね」

ヘルパー「あぁー!まだ技術が発展してなかったもんねー!」

勇者「そう。それをね、ワシ父親が戦士だったから真似して振ってみたら、手からすっぽ抜けちゃって」

ヘルパー「勇者さんも元々剣を使えたんじゃないんだねー!」

勇者「そうなの。でね、その頃隣に住んでおった友達にワシ馬鹿にされて、それから毎日毎日…」

魔王「おい、その話どれ位続くんだ」

ヘルパー「勇者さん一度話し出すと止まらないんですよ」

勇者「ん?今何て言ったの?」

ヘルパー「勇者さんは今でも強くていい男だって言ったんだよー!」

勇者「えへへへ」

魔王「明らかなお世辞を間に受けるな!」


3 ◆WnJdwN8j0. [saga]:2014/12/10(水) 14:30:03.37 ID:2KyXm9aX0
魔王「とにかくそのジジイが我を倒そうって言うんだな!?」

ヘルパー「こら!人生の先輩に向かってジジイとは何ですか!」

魔王「我はこう見えても100年生きている!」

ヘルパー「じゃあ勇者さんは貴方より若いじゃありませんか!」

魔王「魔王と人間の体は違う!!」

勇者「~?」

ヘルパー「あのねー!勇者さんがあの魔王を討つんだよねー!」

勇者「そうそう」

魔王「かかってくるのなら年寄りとはいえ容赦はせんぞ」

ヘルパー「やる気満々だってさ!戦えるー?」

勇者「ちょっと調子悪いねぇ」

ヘルパー「ちょっと待ってねー!体調チェックするから!」


勇者 Lv100
攻撃:62 防御:54 素早さ:57 魔力:未知数 血圧:125/65 脈拍:63 体温:35.5
状態:腰痛


ヘルパー「体調は大丈夫だよー!腰は湿布貼ってるー?」

勇者「あれ、どうだったかな?ちょっと見てみて」

ヘルパー「はいはい、ちょっとズボンめくるよ、失礼しまーす!」

魔王(グダグダじゃねぇか…)


4 ◆WnJdwN8j0. [saga]:2014/12/10(水) 14:30:41.92 ID:2KyXm9aX0
ヘルパー「はい!湿布貼ったから大丈夫!さー戦おう!」

勇者「はいはい」

魔王「無理だろ」

ヘルパー「勇者さーん!あれやって、雷鳴烈風派!」

勇者「~?」

ヘルパー「ら、い、め、い、れっ、ぷ、う、は!」

勇者「~?」

ヘルパー「雷のやつ!」

勇者「あ~」



魔王(話にならんな、こんなジジイでは)鼻ホジホジ



バチバチバリバリイイィィィッ


魔王「」


ヘルパー「惜しいねー!外しちゃったねー!」

勇者「あらら」

魔王「ちょっ、何だ今のは!?」

ヘルパー「勇者さんは魔法も仕えるんですよ。ねー!」

勇者「ねー」

魔王(それにしても半端な威力じゃなかったぞ)


5 ◆WnJdwN8j0. [saga]:2014/12/10(水) 14:31:13.82 ID:2KyXm9aX0
魔王(加齢で肉体は年寄りだが、魔法能力はそう簡単には衰えない…)

勇者「フガフガ」

ヘルパー「あら、入れ歯ずれちゃったねー!直そうかー!」

魔王(しかし魔法を警戒して…)

魔王「心臓を貫く!」ダッ

ヘルパー「来たよー!」

勇者「むぅ?」

魔王(相手は腰痛のジジイ…我の攻撃をよけることはできまい!!)

魔王「喰らえええぇぇっ!」

ヒョイ

魔王「…何!?」

勇者「ふー」

魔王「ぐ、偶然だ!今度こそ!」

ヒョイヒョイ

魔王「あ、当たらん!?」

勇者「~?」

ヘルパー「あのねー!当たらないって驚いてるー!」

勇者「あー」


6 ◆WnJdwN8j0. [saga]:2014/12/10(水) 14:31:51.39 ID:2KyXm9aX0
勇者「経験かねぇ」

魔王「経験!?」

勇者「お兄ちゃんの動き見たら、どこを狙ってるかわかるの」

魔王(な…)

魔王「そうか…年齢と共に肉体は衰えても経験による勘は研ぎ澄まされる…」

魔王「面白い、面白いぞ勇者!貴様の力をもっと見せよ!!」

勇者「~?」

ヘルパー「あのねー!もっと戦いたいんだってー!」

勇者「ワシは戦いとうない」

魔王「じゃあ何で来たんだよ!?」


7 ◆WnJdwN8j0. [saga]:2014/12/10(水) 14:32:28.60 ID:2KyXm9aX0
勇者「ワシは風呂が1番好きでね」

魔王「聞いとらん!」

勇者「美人さんに入れてもらう風呂は最高なんだぁ」

ヘルパー「もー勇者さんたら、お世辞がお上手ー!」

勇者「えへへ」

魔王「そんなことはどうでもいい!」

勇者「ワシお気に入りの温泉の素があってね」

魔王「それもどうでもいいわ!」


8 ◆WnJdwN8j0. [saga]:2014/12/10(水) 14:33:07.15 ID:2KyXm9aX0
魔王「直接攻撃が避けられるなら…我の魔法はどうだ!!」

ゴゴオオォォォ

勇者「おや、地震かのう」

ヘルパー「勇者さん、魔法だよまほー!」

魔王「喰らえええぇぇ!」


ドゴオオォォォォン


魔王「フッ…直撃したな。これでは跡形も残るま…」

バッ

魔王(殺気…ッ!?)

勇者「破ああぁぁぁ!!」

魔王「なぬっ!?」


ズシュッ


9 ◆WnJdwN8j0. [saga]:2014/12/10(水) 14:33:34.56 ID:2KyXm9aX0
魔王「く、不意打ちか…しかし我にダメージは無いぞ」

勇者「~?」

ヘルパー「痛くないって言ってるよ!」

魔王「そんなことより何故我の魔法を喰らって生きているんだ!?」

勇者「生きてる理由?」

勇者「ワシは風呂が1番好きでね」

魔王「もうその話はいい!」


10 ◆WnJdwN8j0. [saga]:2014/12/10(水) 14:34:00.03 ID:2KyXm9aX0
ヘルパー「今折角話してるんですから遮らないで下さい!」

魔王「何で我が怒られるんだ!?」

勇者「ワシお気に入りの温泉の素があってね」

魔王(すげーどうでもいい)

勇者「それの効能が魔法耐性でね」

魔王(…ん?)

勇者「それのお陰で、魔法が効かない体になったの」

魔王「」

ヘルパー「ねー!あれお医者さんに勧められたけど、すっごくいいよねー!」

魔王(何でこのヘルパーも生きてるんだ)


11 ◆WnJdwN8j0. [saga]:2014/12/10(水) 14:34:27.87 ID:2KyXm9aX0
魔王「直接攻撃は当たらない、魔法は効かない…だがそちらの攻撃も我には効かないようだな」

ヘルパー「そうですか?」

勇者「丈夫だねぇ」

魔王「ハッハッハ!所詮年寄りの攻撃など…」

ガクッ

魔王「…え?」

ヘルパー「効いてきたね」

勇者「ねぇ」

魔王「か、体がしびれて…こ、これは…」

勇者「ワシの最強魔法」

魔王「な…に…!?」

勇者「えーとね…どんな魔法だっけ?」

ヘルパー「喰らった者の血糖値を上げ、動脈硬化を促進させる魔法です」

魔王「」


12 ◆WnJdwN8j0. [saga]:2014/12/10(水) 14:34:54.88 ID:2KyXm9aX0
その後魔王は動脈硬化による脳梗塞を起こし、体には麻痺が残ったのであった。

魔王「」

ヘルパー「魔王さーん!いい朝ですねー!」

魔王「はぁ…」

脳梗塞により言語障害と気分障害を併発させた魔王は、あれからすっかり大人しくなってしまった。

勇者「魔王さんや」

魔王「んー?」

勇者「将棋やらんか?」

魔王「んん~」

勇者「~?」

ヘルパー「やりたいってー!」

勇者「そうかいそうかい」


こうして勇者と魔王の戦いは平和的解決を見せた。
しかし高齢者問題はまだ解決の糸口を見せていない。牙を失った現代の若者がこれからどう世界を守っていくのか、それはまた別の話である。


終わり


13 ◆WnJdwN8j0. [saga]:2014/12/10(水) 14:36:03.78 ID:2KyXm9aX0
読んで下さりありがとうございました。
勇者のモデルとなったのは作者の知り合いにいる、90代のジロウさんです。


16 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/10(水) 14:46:17.13 ID:YjSQGFl90
クッソいとおかし


17 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/10(水) 14:47:17.54 ID:tDn58jIy0
魔王も生活習慣病には勝てなかったよ…


18 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/10(水) 15:06:08.84 ID:UGn10sdmO
高齢者問題でそれっぽく〆るなwww


転載元

介護ヘルパー「魔王討伐に来ました」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418189330/






鷲尾須美は勇者である
タカヒロ(みなとそふと)
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 48

関連記事
2014/12/10 16:15 | CM(1) | 創作・魔王勇者系 SS
    コメント一覧
  1. 川井 [ 2014/12/11 21:50 ]
  2. ホゥ……悪くない。
コメントの投稿










管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

インバリアントへようこそ
インバリアント -SSまとめサイト-
管理人:こばりあんと



  • About
  • 記事一覧
  • Twitter
  • まとめ依頼
  • ランダム SS
カテゴリ
アーカイブス

2018年 02月 (25)
2018年 01月 (7)
2017年 12月 (3)
2017年 11月 (22)
2017年 10月 (11)
2017年 09月 (2)
2017年 08月 (161)
2017年 07月 (180)
2017年 06月 (139)
2017年 05月 (311)
2017年 04月 (157)
2016年 02月 (1)
2015年 12月 (1)
2015年 05月 (261)
2015年 04月 (295)
2015年 03月 (305)
2015年 02月 (259)
2015年 01月 (283)
2014年 12月 (275)
2014年 11月 (287)
2014年 10月 (285)
2014年 09月 (262)
2014年 08月 (264)
2014年 07月 (262)
2014年 06月 (223)
2014年 05月 (218)
2014年 04月 (209)
2014年 03月 (185)
2014年 02月 (172)
2014年 01月 (191)
2013年 12月 (184)
2013年 11月 (183)
2013年 10月 (180)
2013年 09月 (153)
2013年 08月 (141)
2013年 07月 (154)
2013年 06月 (146)
2013年 05月 (152)
2013年 04月 (148)
2013年 03月 (130)
2013年 02月 (111)
2013年 01月 (123)
2012年 12月 (127)
2012年 11月 (120)
2012年 10月 (127)
2012年 09月 (117)
2012年 08月 (120)
2012年 07月 (122)
2012年 06月 (116)
2012年 05月 (122)
2012年 04月 (121)
2012年 03月 (123)
2012年 02月 (116)
2012年 01月 (122)
2011年 12月 (118)
2011年 11月 (113)
2011年 10月 (119)
2011年 09月 (110)
2011年 08月 (118)
2011年 07月 (118)
2011年 06月 (118)
2011年 05月 (123)
2011年 04月 (124)
2011年 03月 (117)
2011年 02月 (95)
2011年 01月 (109)
2010年 12月 (119)
2010年 11月 (110)
2010年 10月 (120)
2010年 09月 (74)
2010年 08月 (87)
2010年 07月 (113)
2010年 06月 (72)
2010年 05月 (67)
2010年 04月 (3)

SS検索
Ads
最新記事
Ads2
人気SSランキング