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アイドル「ファンども……握手会をしてやろうッッッ!」

2014/08/13 21:30 | CM(1) | 創作・男女系 SS
1 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 01:48:30 ID:yZs0zyvU
アイドルとは!?


清く正しく美しく──

小便も大便もせず──

恋愛などもってのほか!

常に大勢のファンに囲まれ、期待に応え続ける──生ける偶像!


神といっても過言ではないのである!



2 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 01:49:30 ID:yZs0zyvU
アイドルファンの朝は早い──


ガバァッ!

ファン「五時か」

ファン「まずは礼拝をしなければ、な」


ファンはアイドルのポスターに向かって、深々と頭を下げる。


ファン「今日もよき朝を迎えられたのは、あなたのおかげです」


3 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 01:50:22 ID:yZs0zyvU
アイドルファンには体力が欠かせない。

ゆえに彼は毎日のジョギングを欠かさない。


ファン「行くか」ザッ…


スタートの姿勢はむろん、クラウチングスタート。

そして、アスファルトをえぐるような踏み込みから、ジョギングを開始する。


ドギュンッ!!!


4 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 01:51:34 ID:yZs0zyvU
高名な物理学者によると──

時速80kmで走ると、その空気抵抗による感触は女性の乳房に似るという。

今、ファンの走る速度は時速80kmに達しようとしている。


ファン(あ、あ、あ、あ、あ、これだ!)ブワッ…

ファン(これはアイドルちゃんの胸なんだ! 胸なんだァ!)ブワッ…


今や、彼にとっては大気そのものがアイドル!

アトモスフィア・アイドル!


5 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 01:53:03 ID:yZs0zyvU
一時間にも及ぶランニングを終えた彼は、朝食タイムに入る。

朝食はご飯一杯のみ──

なぜ、これほどに質素なのか?

理由は簡単である。


ファン「あぁ~、今月もアイドルちゃんのグッズ買いすぎて金ないや」

ファン「ま、いっか」


彼は慢性的な金欠なのである。

まさに彼こそ、ファンの鑑といえよう!


7 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 01:55:09 ID:yZs0zyvU
しかし、これだけではいくらなんでも栄養もカロリーも足りない。

こんな生活を続けていれば、体調を崩すことは必然。

体調を崩せば、もはやアイドルどころではない。

ならば、どうするのか!?


ファン(食卓に飾ってあるアイドルちゃんのポスター)

ファン(これを見るだけでオカズは十分!)

ファン(おっと、もちろんいかがわしい意味のオカズじゃないぜ!)


米しか食べていないはずのファンの体内に、

炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素が満ちてゆく。

まさに彼こそ、ファンの鑑といえよう!


8 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 01:56:33 ID:yZs0zyvU
朝食が終われば、本格的なトレーニングの時間である。


ファン「ふっ……ふっ……」グッグッ…

ファン「ふっ……ふっ……」グッグッ…


彼のトレーニングは器具を使用せず、自重トレーニングが中心である。

なぜなら器具を購入する金などないから!

方法次第では自重トレーニングでも十分な成果を得られるが、

やはり限界というものは存在する。

しかし、彼は──


9 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 01:58:25 ID:yZs0zyvU
目の前にアイドルのポスターを貼ることでそれを超える。


ファン(アイドルちゃんに見られている……)

ファン(アイドルちゃんに見られている!)

ファン(アイドルちゃんに見られているゥ~~~~~!)

ファン(やっべ、緊張してきた!)


この極上の緊張感(プレッシャー)が、彼の体に凄まじい負荷をかけ、

器具を使用したトレーニング以上の効果を生むのである!


トレーニングの種類には「アイソメトリック」「アイソトニック」というものがあるが、

このトレーニングは「アイドルニック・トレーニング」と呼ぶこととする!


10 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:00:22 ID:yZs0zyvU
昼食タイム──


ファン「アイドルちゃんと一緒に食べるご飯はおいちぃ~!」


やはり、ご飯一杯だけだがなんの問題もない。


11 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:01:35 ID:yZs0zyvU
昼食後、ファンは地下室にこもる。

核シェルター並の強度を誇るこの部屋で、彼は──


ズン! ズズン! ズン! ズズン!

ファン「この重低音!」

ファン「やっぱりアイドルちゃんの歌声は最高だぜ!」


場所が場所なら地平線の彼方まで響くような凄まじい大音量で、アイドルの歌を聞く。

もちろん、鼓膜への負担は半端ではない。

ただの自傷行為にも見えるが、これも立派なトレーニングである。なぜなら──

その理由はいずれ明らかになるであろう。


12 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:02:08 ID:yZs0zyvU
夕食タイム──


ファン「アイドルちゃんのポスターだけで、満漢全席だよぉ~う!」


いうまでもなく、ご飯一杯だけである。


13 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:04:02 ID:yZs0zyvU
就寝時刻になった。

ファンは抱き枕を用意する。

重さ1000kg、全体に鋭い針が生えた合金製抱き枕である。


ファン「おやすみ、アイドルちゃん」ギュッ… グササッ…

ファン「あぁ~、アイドルちゃん痛いよぉ~」グサササッ…


この枕を全力で抱き締めながら、寝返りを秒間1000回繰り返す。

すなわち、皮膚と筋力の鍛錬。

こうしてファンは熟睡し、一日を終えるのである。


14 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:06:47 ID:yZs0zyvU
いったいなぜ、ファンはこれほどの鍛錬をこなすのか!?

それはもちろん、アイドルファンとしての誇りをまっとうするため!

これぐらいせねばアイドルの『ツアー』にはとても耐えられないからだ!



まもなく、その時は訪れた。

ファンが年に一度行われる『ツアー』に参加する時がきたのだ。


15 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:08:05 ID:yZs0zyvU
北海道最北端、宗谷岬──

10万人を超えるファンの前に、アイドルが姿を現す。


ズシンッ……

アイドル「よくぞきたッッッ! 我がファンどもッッッ!」

ワー……! ワー……!


ファン(アイドルちゃん、可愛いなぁ……!)

ファン(今年こそ、最後まで『ツアー』に参加してみせるぞ!)


16 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:09:49 ID:yZs0zyvU
アイドル「只今の時刻をもって、『ツアー』を開始する」

アイドル「我について参れッッッ!」

ズドドドド……!


ついに『ツアー』が始まった!

『ツアー』最初の試練は──「おっかけ」である。

時速100km以上の速度で走るアイドルを、どこまでも追いかけねばならない。


ファン(やっぱり最初は“おっかけ”からか!)

ファン(たしか四年前は──)


17 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:11:32 ID:yZs0zyvU
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

四年前──

北海道宗谷岬から走り続け──ちょうど新潟県に差し掛かったあたり。


ファン「ハァ、ハァ、ハァ……」ヨタヨタ…

ファン「も、もうダメ、だ……」ヨロヨロ…

ファン「おえええええっ!」ビチャビチャ…

ファン「おえええええええええええっ!」ビチャビチャビチャ…


スタミナ不足であったファンは、あっけなく脱落してしまったのである。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


18 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:14:02 ID:yZs0zyvU
ファン(あれで猛省したボクは、毎日のジョギングを欠かさなくなった!)

ファン(今のボクにスタミナ切れは存在しない!)


今年、アイドルのたどったコースは──

北海道 → 青森 → 秋田 → 岩手 → 宮城 → 山形 → 福島 → 新潟 →

群馬 → 栃木 → 茨城 → 千葉 → 埼玉 → 長野 → 富山 → 岐阜 →

石川 → 福井 → 滋賀 → 京都 → 兵庫 → 鳥取 → 岡山 → 広島 →

島根 → 山口 → 福岡 → 佐賀 → 長崎 → 熊本 → 大分 → 宮崎 →

鹿児島 → 沖縄 → 高知 → 愛媛 → 香川 → 徳島 → 大阪 → 奈良 →

和歌山 → 三重 → 愛知 → 静岡 → 山梨 → 神奈川 → 東京

途中泳ぎも含めたこのコース!

およそ9割が脱落したが、ファンは難なくこなしてみせた!


ファン(クリアーだ!)


19 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:16:26 ID:yZs0zyvU
東京ドーム──

「おっかけ」をくぐり抜けた観客一万人が見守る中、アイドルが歌い出す。


ワー……! ワー……!

アイドル「心して聞けいッッッ!」

アイドル「では最初の曲……『灼熱☆ジェノサイド』ッ!」

ワー……! ワー……!


コンサートが幕を開けた!


20 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:18:04 ID:yZs0zyvU
アイドルの生の歌声は一味ちがう!

日頃のレッスンで鍛え抜かれた喉から発せられる美声は、まさに超振動の散弾!

常人ならば一秒も聞けば、鼓膜もろとも脳を破壊される!


「うぎゃあああああっ!」ドッパァァァン

「ぐわあああああっ!」パァンッ

「があああああっ!」ドパァァァン


頭や耳から血を噴き出し、次々に倒れていく観客たち。

しかし、地下室で拷問のような特訓をしてきたファンは倒れない!


ファン(相変わらず、凄まじい美声だ……! ボクは三年前──)


21 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:19:23 ID:yZs0zyvU
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

三年前──

「おっかけ」をクリアしたファンは、油断していた。


ファン「おっかけをクリアしたら、あとはライブを楽しむだけだ!」

ファン「お、アイドルちゃんが歌う──」

ボムッ!


開始一秒で、ファンの頭は破裂した。

その後、iPS細胞でどうにか命を取り留めたのであった!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


22 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:22:11 ID:yZs0zyvU
ファン(あの時は頭が割れたスイカみたいになってしまったけど──)

ファン(今のボクなら耐えられる!)


ファン「アイドルちゃ~ん、いいぞぉ~!」ヒューヒュー

声援まで送るこの余裕!


コンサートが盛り上がってくると、

熱狂的な観客たちは持参した光る棒──ライトセーバーを取り出し、互いに斬り合う。

ヴンッ…… ヴンッ…… ヴンッ……


ファン「よし、10人ほど斬れた!」

ちなみにファンは剣道三段の腕前である。


23 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:24:23 ID:yZs0zyvU
歌が終わるとサイン会!

もちろん、色紙にではなく、体に“直接”である。

アイドルが鍛え抜いた爪(ネイル)で、サインを彫るのだ!


アイドル「サインが欲しいか……?」

「はいっ!」

アイドル「ならば、くれてやるッッッ!」ガリガリガリ…

「うぎゃああああああああっ!!!」


あまりの激痛に、大半の人間は数センチ彫られただけでショックで心停止する。

ただし、AED(自動体外式除細動器)があるので安心である。


ファン(そういや、二年前──)


24 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:26:13 ID:yZs0zyvU
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

二年前──

かろうじて歌を耐え抜いたファンは、意気揚々とサインを求めた。


ファン「“ファンさんへ”って書いて下さい!」

アイドル「よかろうッッッ!」ガリガリガリ…

ファン「ぐわあああああああっ!!!」


腹を骨と内臓ごとえぐられ、ファンの目の前は真っ暗になった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


25 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:27:51 ID:yZs0zyvU
ファン(あの後、内臓をiPS細胞で再生するはめになった……屈辱だった)

ファン(だけど、皮膚を鍛えに鍛えた今なら──)



ファン「“ファンさんへ”って書いて下さい!」

アイドル「よかろう」

アイドル「ほう、なかなかよい皮膚をしておる。まるで鋼鉄!」ガリッ…

ファン「いだっ!」

アイドル「彫りがいがあるッッッ!」ガリガリガリ…

ファン「う、ぐぅ……っ!」


耐えた!

サインが終われば、残るは最終試練のみ!


26 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:29:11 ID:yZs0zyvU
『ツアー』最終試練、握手会!!!


しかし、これを乗り越えた挑戦者は、これまで皆無!

果たして今回クリアする男は出るのだろうか!?


アイドル「ファンども……握手会をしてやろうッッッ!」

「お願いしますっ!」

「ぜひっ!」

「握手して下さい!」


ファン(そう……ボクも一年前はここまできたんだ!)


27 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:31:30 ID:yZs0zyvU
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

一年前──

サインまでを耐えたファンが、握手会に臨むが──


グシャッ!!!


ファン「ぐあああああああああっ!!!」

アイドル「脆すぎる……次ッッッ!」


一瞬にして、右手をグシャグシャに潰された。

親指、人差し指、中指、薬指、小指が一本にまとまってしまったのだ。

もちろん、一年経った今では回復している。


ありがとう、iPS細胞!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


28 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:33:38 ID:yZs0zyvU
グシャッ!!!

「ぐえええええっ!!!」

グチャッ!!!

「ひぎゃあああああっ!!!」

グチュンッ!!!

「ぎゃあああああっ!!!」

次々と利き手を差し出しては、利き手を圧縮されていく男たち。

右でも左でも、結果は同じであった。


アイドル「脆い、脆い、もろォォォォォいッッッ!」

アイドル「軟弱者どもめ、我は10分の1の力も出しておらぬというのに!」


29 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:35:22 ID:yZs0zyvU
「無理だろ、これ……」

「明日は入試だから、右手潰されたら困るし、帰ろっかな……」

「ひええ……」


青ざめる男たち。

しかし、ついにファンが動く!


ファン「ボクと……握手して下さい!」ザッ…


30 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:37:03 ID:yZs0zyvU
アイドル「右か? 左か?」

ファン「右で」スッ…

アイドル「よかろう」ギュッ…

アイドル「ふんッッッ!」


ギュウッ!!!


誰もが弾け飛ぶファンの右手を想像したが──

アイドル「!?」ギュゥゥ…

ファン「ぐぐ……ぐ……!」ギュゥゥ…

アイドル「我と張り合うだとォ!? ──面白いッッッ!」ギュゥゥ…


31 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:38:02 ID:yZs0zyvU
アイドル「ぬううううッッッ!」ギュゥゥ…

ファン「ぐううううっ……!」ギュゥゥ…

アイドル「ならば……本気を出そう! アンコールだァッッッ!」

ファン「来いっ!」


ギュワンッ!!!!!


二つの圧倒的握力が交わったことにより──

「げえっ!?」

「時空が歪み始めた!」

「す、すげえええ!」


32 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:39:51 ID:yZs0zyvU
時空が歪んだせいで、東京ドームは東京ドーム100個分の広さになってしまった!

そんな狂った空間で、二人はかまわず握手を続ける。

さあ、どっちが上だ!?


ファン「うおおおおっ……!」ギュゥゥ…

アイドル「ぬうう……ッッッ!」ギュゥゥ…

ファン「ぬがあああっ……!」ギュゥゥ…

アイドル「うぐぬぅぅぅぅ……ッッッ!」ギュゥゥ…

ミシミシミシミシミシ……

アイドル(負けるというのか!? 絶対者である、アイドルである我がッッッ!?)

ファン(アイドルちゃん……この勝負、ボクが勝つ!)


グシャンッ!!!


アイドル「ぐぬおおおおあああああッッッ!!!」


33 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:42:47 ID:yZs0zyvU
ファンとの握手で、アイドルの右手は粉砕された。

すると──


アイドル「ぐ、ぐぬううう……」シュゥゥ…

アイドル「あら、私……」シュゥゥ…

ファン「!?」

ファン(あの異常なまでの覇気が、すっかりなくなってしまった……)

ファン(これはどういうことだ!?)

アイドル「あ、そっか!」

ファン「?」

アイドル「私、あなたに敗れたことで“普通の女の子”に戻っちゃったみたい!」

ファン「なんだってぇぇぇ!?」


34 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 02:45:20 ID:yZs0zyvU
アイドル「というわけで私、普通の女の子に戻ります! 引退しまぁ~す!」

アイドル「つまりもう私、トイレも行っていいし、恋愛も自由だから、責任取ってね!」

ファン「はいっ!」


「おめでとう!」パチパチパチ…

「ちくしょう、祝福するぜ!」

「ヒューヒュー!」


アイドルを“普通の女の子”に戻したファンは、彼女と結婚したのだった!

明日のスポーツ新聞の一面を飾ることは間違いないだろう!


35 ◆uaNOjXHS9Q :2014/06/15(日) 02:51:04 ID:yZs0zyvU
三年後──

ファンとアイドルは、今では普通の男女として仲良く暮らしていた。


男「いただきまぁ~す!」

女「たくさん食べてね」

男「そういや、この娘たちまたテレビに出てるのか。最近よく見るけど……」

女「今流行りの忠臣蔵系女性アイドルグループ“CSG47”ね」

男「この娘たちもいつか普通の女の子に戻れるのかな?」

女「あなたみたいなつよ~い白馬の王子様が現れたら、戻れるんじゃない?」


今日もアイドルたちは、か弱きファンたちの偶像であり続ける……。



おわり


36 ◆uaNOjXHS9Q :2014/06/15(日) 02:53:04 ID:yZs0zyvU
※実際の握手会や近頃あった事件を茶化すなどの意図はありません

>>1に書くつもりだったのですが忘れてスレ立てしたので今書きます


37 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 03:12:29 ID:aTjFgGYQ

面白かった


38 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 06:14:28 ID:z6WmhEWI
iPS細胞凄過ぎw
乙!


39 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 07:10:01 ID:lebbtwsI
おつッッッ!!!


40 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 08:32:40 ID:HDlq.YW6
乙wwwwwww

山中教授強ぇwwwwwwww


41 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 09:35:30 ID:ddgo1v16
この山中教授は魔法使いか錬金術師だな


42 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 10:01:33 ID:0.MZDO3Q
このSSのMVP:iPS細胞


43 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/15(日) 15:03:39 ID:uvFL5WOU
科学の力ってすげー。


転載元

アイドル「ファンども……握手会をしてやろうッッッ!」

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1402764510/






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2014/08/13 21:30 | CM(1) | 創作・男女系 SS
    コメント一覧
  1. 774@いんばりあん [ 2014/08/13 21:46 ]
  2. まだ47人も居るのかよ
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