1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 20:27:25.50 ID:WI+S0t7K0
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 20:44:59.50 ID:WI+S0t7K0
某スーパー
店長「まーた今日も売れ残っちまったか」
店長「まああんまり美味しくねーからなー」
酸辣たん「………」グスン
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 20:49:04.23 ID:geYOah0n0
うそだろ かなしーわ
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 21:20:01.62 ID:WI+S0t7K0
次の日
母親「今日は中華料理にしましょうか」
子「わーい!」
母親「何が食べたい?」
酸辣たん「!」ピクッ
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 21:26:22.14 ID:WI+S0t7K0
子「おかーさん!これなんて読むの?」
母親「これはね、“さんらーたん”っていうのよ」
子「へぇー!おいしいの?」
酸辣たん「…」ドキドキ
母親「すっぱいからお母さん苦手だわ」
酸辣たん「」
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 21:35:17.74 ID:WI+S0t7K0
数日後
酸辣たん「(いつになったら買ってもらえるのかなぁ)」
酸辣たん「………」グスン
酸辣たん「………………Zzz」スースー
男「(今日は中華でも作るか)」
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 21:48:34.54 ID:WI+S0t7K0
男「(麻婆豆腐にするか、それとも………………んっ?)」
男「(酸辣湯かー、たしか酸味のあるスープだとか)」
男「(マズそうだけど、実際どんな味か気になるな……)」
男「(一人前用だし、試しに買ってみるか。マズけりゃ捨てればい い)」
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 21:53:30.64 ID:OgxcwwnDO
酸辣たん頑張れ!
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 21:57:43.32 ID:WI+S0t7K0
男宅
酸辣たん「ムニャムニャ…………ふぁーあ」
酸辣たん「あれれっ?ここはどこです?」
酸辣たん「(あっそーか、お昼寝中に買ってもらえたんだ!)」ニコニコ
男「うわっっ! だっ、誰だお前は!?」
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 22:06:41.75 ID:WI+S0t7K0
酸辣たん「わたくしが見えるのですかっ? ご主人様」
男「み 見えるって………いつからそこにいた!?ってか誰だ!?」
酸辣たん「わたくしの名前は“酸辣たん”です!」
酸辣たん「酸辣湯の妖精なのです!」ニコッ
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 22:10:34.29 ID:5xx442690
いけるだろ これ 何かかわいい感じするもの
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 22:12:07.83 ID:WI+S0t7K0
男「(落ち着け、状況を整理しよう)」
男「(スーパーから帰って家に着き、トイレで用をたした)」
男「(そしたらこいつがいた)」
酸辣たん「?」キョトン
男「(わけわからん)」
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 22:25:29.58 ID:WI+S0t7K0
男「(まあ泥棒とかではなさそうだし)」
男「ほら、お前のお家にかえりなさい」
酸辣たん「“お前”ではありません、“酸辣たん”ですっご主人様!!」プンプン
酸辣たん「それよりご飯にしましょうご主人様!わたくしが酸辣湯を作ってさしあげます!」ニコニコ
男「(勝手に話が進んでる……まあメシ食わせたらすぐに帰すか)」
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 22:30:48.73 ID:WI+S0t7K0
酸辣たん「(酸辣湯を作るなんていつ以来かなぁ)」
酸辣たん「(いつもみんなに嫌われてたし………)」
酸辣たん「…」グスン
男「(なんか急に元気なくなったな……)」
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 22:40:31.84 ID:WI+S0t7K0
酸辣たん「できましたわ!ご主人様」ホカホカ
男「おっ美味そうだな」
男「おm……じゃなくて、酸辣たんも食ってけよ」
酸辣たん「いえ、わたくしは結構なのです。ご主人様の笑顔が見られれば!」ニコッ
酸辣たん「(なまえで呼んでくれた…………//)」ドキドキ
男「そっ そうか……? じゃあいただきます」
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 22:49:42.30 ID:WI+S0t7K0
男「(うっ…!? すっぱい……じゃなくて、)」
男「(しょっぱい?こんな味だったのか?酸辣湯)」
男「い、いやーおいしいなーこれー」
酸辣たん「……ほんとうですか?………むりしてませんか?」
男「お おうっ、これならいくらでもいk」酸辣たん「」グイッ
男「あっ!!(味見された………)」
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 22:55:42.59 ID:WI+S0t7K0
酸辣たん「……なんかしょっぱいですね。ごめんなさい、捨ててきまs」
男「待て!」ガシッ 酸辣たん「?」
男「俺が全部食う」ゴクゴクゴク
酸辣たん「あっ!」
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 23:07:23.27 ID:WI+S0t7K0
男「……ふぅ、ごちそうさん」
酸辣たん「どうして…?」
男「いや…確かにしょっぱかったけど」
男「味覚じゃなくて、なんか…こう………心で美味しいと思えた」
酸辣たん「!」
酸辣たん「…グスン………ありがとうございます!ご主人様…//」スゥ
男「(! 体が消えてく!?)」
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 23:14:39.69 ID:WI+S0t7K0
酸辣たん「…もうお別れなのです。ご主人様……」スゥ
酸辣たん「ご主人様に出会得てとってもうれしかったのです!」スゥ
男「ま…待て」
パッ
男「(消えた…)」
男「(まったく…いきなり現れていきなり消えて、いったいなんだつたんだ)」
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 23:22:10.98 ID:WI+S0t7K0
男「(そういやあいつ、悲しそうに料理してたな)」
男「(そしてあのしょっぱい酸辣湯)」
男「(あいつの涙………悲しみが味に影響したのか)」
男「また明日、作るか!」
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/27(日) 23:35:55.77 ID:WI+S0t7K0
次の日 某スーパー
店員「イラッシャイマセー」
男「(えーっと、中華コーナーは)」
男「(あったあった、酸辣湯っと)」
レジ
店員「◯◯エンニナリマース アリガトウゴザイマシター」
男「よーし早速家に帰って作るかー!!」
「がんばってください! ご主人様っ!」
THE END
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/28(月) 00:12:07.38 ID:ZYlEdv6F0
乙
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/29(火) 17:40:37.96 ID:Kf7Ch65DO
全然アンチじゃないじゃないか!男…お前"漢"だよ…
転載元
酸辣たん「今日も売れ残ったです…」グスン
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1398598045/
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あんましメニューに見ないが今まで食った限りでは美味かったな