関連:
和「半額弁当……ですか?」桃子「むっちゃん先輩に、半額弁当を喰われたっす」1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2014/06/29(日) 21:02:18.36 ID:NXTg78Wh0
龍門渕編行くっす。言葉使いの違和感はご容赦願うっす。
衣「そろそろ御戸開きといこうか」
透華「ともき、猟犬(モンプチ)部隊の指揮は任せましたわよ」
智紀「了解。純は先陣を切って。一の部隊は左翼、私の部隊は右翼を固める」
一「うん、わかったよ」
純「おっしゃ、一気に行くぜ!」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1404043338
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/29(日) 21:03:11.60 ID:NXTg78Wh0
豊音「あわわ、すごい人数だよー、ちょー怖いよー」
華菜「さ、さすがの華菜ちゃんも、多勢に無勢だし」
純代「私が、少しでも食い止めてみせます!」
純「その程度じゃ、この流れは止められないぜ!」
ゆみ「くっ、壁を作られてしまったか」
桃子「ここまで隙間がなければ、ステルスも無意味っす」
透華「さあ衣、ゆっくりとビクトリーロードを参りましょう」
衣「くくく、まるで神話の十戒が如く。衣たちの行く手を阻むものは何も無い!」
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/29(日) 21:04:13.34 ID:NXTg78Wh0
透華「衣、今日はどれが食べたいんですの?」
衣「チキン南蛮弁当!タルタルいーっぱい」
透華「それではわたくしは、オススメの月桂冠とやらを頂きましょう」
胡桃「毎度ありがとうございますー」
透華「おーっほっほっほ、残りは下々の皆様にお譲りいたしますわ」
智美「ワハハー、またやられたかー」
一「……ねえこれってさ、ボクたちはお弁当取れないよね?」
純「いいんじゃねーか?衣たちは半額弁当を手に入れる。俺たちは屋敷で報酬の美味いメシを食う」
智紀「まさにwin-winの関係」
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/29(日) 21:05:37.84 ID:NXTg78Wh0
靖子「また、派手にやらかしたようだな。衣」
衣「む、藤田か。見ていたか?塵芥どもが衣の前に平伏す姿を」
靖子「……戦わずに食う弁当は美味いか?」
衣「何を言っている。戦いに勝利したからこそ、弁当を勝ち取っているのではないか」
靖子「お前のは勝ち取ってるんじゃない、勝たせてもらっているだけだ」
衣「鳥滸言を……」
靖子「他人任せでいる限り、お前は一生、半額弁当の真の味を知ることは無い」
衣「……」
衣「良かろう。衣の力量のみで、半額弁当を奪ってやる!」
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/29(日) 21:06:45.47 ID:NXTg78Wh0
透華「な、なんですって!猟犬部隊の協力はいらないと!?」
衣「そうだ。今日からは衣一人で行く」
純「おいおい、いくらなんでも無茶があるぜ?」
衣「あんなセクハラプロに、これ以上好き勝手は言わせん。手出し無用!」
智紀(セクハラプロ……セクハラのプロ……ふふふ)
~~~~~~~~~~
衣「ふえぇ……ぐすっ……」ボロボロ
透華「衣!だ、大丈夫ですの!?」
純「あーあ、言わんこっちゃない」
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/29(日) 21:08:17.79 ID:NXTg78Wh0
透華「もうよしましょう。あんな野蛮なこと、衣には似合いませんわ」
衣「き、今日は不覚を取っただけだ。明日こそは!」
一「ボクもやめた方がいいと思うけどなー」
~~~~~~~~~~
衣「ひっく……ひっく……」ボロボロ
透華「ころもぉぉぉぉ!」
衣「衣、なんか悪いことしたのかな…?」
一(そりゃあ人数でゴリ押しして弁当かっ攫った挙句、衣語録で罵倒してたもんな……)
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/29(日) 21:10:05.70 ID:NXTg78Wh0
衣「とーか、衣は強くなりたい」
透華「し、しかし……」
衣「何か方法は無いものか」
智紀「データ照合、検索結果、圧倒的力量不足」
透華「……」
衣「衣はこのまま、真の味を知らずに生きてゆくのか…?」
透華「だ、大丈夫です。このわたくしが、何とかして見せますわ!」
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/29(日) 21:11:37.82 ID:NXTg78Wh0
和「……で、私たちですか?」
透華「ええ、その通りです」
咲「え、えーと、私たちに聞くより、あの執事さんとかに聞いた方がいいんじゃないかな?」
透華「もちろん真っ先に尋ねましたわ。しかしハギヨシでは、衣がムキムキマッチョになってしまうとの事ですの」
咲「うわー……」
和「そ、それは想像したくないですね」
透華「どうかお願いします。良き知恵を授けてくださいまし」ペッコリン
咲(あのプライドの高いりゅーもんさんが、頭を下げた…!?)
透華「この龍門渕透華。衣のためなら、どんな恥辱でも受けてみせます!」
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/29(日) 21:13:52.97 ID:NXTg78Wh0
照「咲、お願いを聞いてあげて」
咲「お姉ちゃん……うん、わかったよ」
照「龍門渕さん。私たちにできることなら、なんでも協力させて頂きます」
和「私も微力ながら、お手伝いしますね」
透華「あ……か、感謝いたしますわ!」
咲「それじゃ早速、お姉ちゃんが昔使ってたコークスクリュー養成ギプスを……」
照「こらこら、違うでしょうに駄目でしょうに死ぬでしょうに」
和「そうですよ。ここはこの、iPS細胞で筋力増強を……」
照「没収」
透華(……選択を誤ってしまった気がしますわ)
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/29(日) 21:15:23.55 ID:NXTg78Wh0
衣「咲、ののか、衣のワガママに付き合わせて済まない」
和「構いませんよ」
咲「頑張ろうね、衣ちゃん」
衣「ちゃんではなく」
和「ふふっ。さあ、特訓開始ですよ」
まこ「特訓場面?そんなもんいらんじゃろ」
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/29(日) 21:17:36.69 ID:NXTg78Wh0
数日後、スーパー店内
一「いよいよ今日がお披露目かぁ」
智紀「ほんの数日で、劇的な変化は望めない。考えられるのは機械化か、薬物投与か」
透華「まさか、あの愛らしい衣の身に……」ソワソワ
純「透華、少しは落ち着けよ。あいつらが衣に、ひどいことするわけないだろ?」
透華「え、ええ、それはわかっているのですが」
咲「あ、皆さんお待たせしました」
透華「こ、衣は!衣は無事なんですの!?」
和「なんだか私たちが、誘拐でもしたみたいですね」
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/29(日) 21:18:55.47 ID:NXTg78Wh0
衣「案ずるなとーか。衣はこれ、この通りだ」
透華「良かった……身体はなんともありませんの?改造手術などはされていませんの?」
咲「私たち、そんなに信用ないかなぁ」
智紀「身長、体重等に変化無し。見た目からも、何ら異常はないと思われる」
純「ほらな。心配することなかっただろ」
一「まあそうだけど。でも強くなってるか、と聞かれたらどうだろうね」
衣「ふふふ、美味そうなにおいがする。衣への供物のにおいがな」
透華「……空腹感は強くなっているようですわね」
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/29(日) 21:20:46.75 ID:NXTg78Wh0
智美「ワハハ、ころたん久しぶりだなー。また泣かされに来たのか」
衣「智美。たとえお前でも、衣の前に立ち塞がれば容赦はしないぞ」
桃子「大した自信っすね」
華菜「前も同じこと言ってたし。お察しだし」
透華「あの、衣はホントに大丈夫なのでして?」
咲「うーん、疑われるのは仕方ないかも」
和「実際、戦えばすぐにわかります。ほら、バトル開始の時間ですよ」
透華「衣……どうか無事で……」
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/29(日) 21:23:54.06 ID:NXTg78Wh0
煌「天江衣さんですね?まずは不肖、花田煌がお相手します!」
衣「ふん、生猪口才」
煌(これといった威圧感は感じませんね。やはり、変わりは……)
衣「だしゃあ!」
ゴシャッ!
煌「」
佳織「は、花田さん!」
桃子「煌さんが……(ブッ)飛んだっすか!?」
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/29(日) 21:25:22.18 ID:NXTg78Wh0
智美「おお、すごいなーころたん。私がマグレかどうか、確かめてやるぞー」
ゆみ「待て蒲原、少し様子を……」
衣「だしゃあ!」
ドゴンヌ!
ゆみ「蒲原ぁぁぁ!」
智美「ワファファ……か、片腹大激痛……ユミちん、後を頼む……」
衣「ほう、まだ意識が折れぬか」
和「衣さん、ちゃんと顔面を捉えないと駄目ですよ」
衣「ああ、そうだったな」
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/29(日) 21:27:13.10 ID:NXTg78Wh0
透華「」
一「」
智紀「」
純「なあお二人さん。あれってさ……」
咲「天使だね」
和「天使ですね」
純「いや間違っちゃいないけどよ。上に打撃、って付くよな?」
咲「うん。【打撃天使】の誕生だね」
智紀「デ、データ不足、解析不能…!」
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/29(日) 21:30:15.98 ID:NXTg78Wh0
ゆみ「これはまずいな。モモ、いけるか?」
桃子「駄目っす。消えていても、有効圏内に入ればパンチが飛んでくるっす」
ゆみ「打つ手無しか……」
衣「くくく、昏鐘鳴の音が聞こえるか?」
衣「今一度、お前たちに告げよう」
衣「汝等に半額弁当無し!」
透華「」
一「先生助けて!透華が息してないんだ!」
龍門渕編、カン
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/29(日) 21:34:38.59 ID:NXTg78Wh0
お疲れ様です。
ニワカなボロが出る前に、超短編で終了させましたww
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/29(日) 21:47:23.90 ID:NXTg78Wh0
ちょっと説明不足でした。
「だしゃあ」は打撃天使ルリが元ネタです。
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/29(日) 22:32:22.88 ID:vCSMVM3jO
乙です
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [saga]:2014/06/30(月) 17:39:13.38 ID:JGRtF9FV0
永水編
初美「なんとかして、半額弁当を手に入れたいのですよー」
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2014/06/30(月) 17:40:23.38 ID:JGRtF9FV0
小蒔「お話は聞きました!私がお手伝いさせていただきます」
初美「……」
小蒔「初美ちゃん?どうかしましたか」
初美「いやいや、姫さまを巻き込んだら後が怖いのですよー」
小蒔「?」
初美「霞ちゃんにお仕置きされてしまうのです。姫さまはおやつ抜きになるのですよー?」
小蒔「は、初美ちゃんのためなら、おやつ抜きくらい……おやつ抜き……」グスッ
初美「想像するだけで泣かないでほしいのですよー」
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2014/06/30(月) 17:42:00.42 ID:JGRtF9FV0
初美「とにかく危険だから、姫さまは駄目ですよ」
小蒔「でも初美ちゃんは、その危険なことをしに行くのでしょう?」
初美「う……」
小蒔「それに、昔の人は言いました。『バレなきゃおっけー』と」
初美「バレないはずがないのですよー?」
小蒔「さあ行きましょう。お弁当が待っていますよ」
初美「……」
初美(私の人生もこれまでですかー。姫さまを乱闘に放り込んだとなれば、デッドエンドの未来しかないのですよー)
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2014/06/30(月) 17:43:41.95 ID:JGRtF9FV0
バトル開始
初美「姫さまは私の後ろにいてくださいねー」
小蒔「」
初美「す、既にやられてやがるですかー!?」
桃子「センパイ、任務完了っす」
ゆみ「ここへ連れて来てはいけない人なのだろう?モモのステルスで、気絶させておいたよ」
初美「あ……ありがとうございます!助かったのですよー」
小蒔「」ゴゴゴゴゴ
初美「……やっぱり助かってなかったのです。皆さん逃げて欲しいのですよー!」
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2014/06/30(月) 17:46:06.90 ID:JGRtF9FV0
スーパー近くの公園
小蒔?「旨し!旨し!旨し!」ガツガツガツ
初美「ひどい絵づらになっているのです。他の六女仙が見たら発狂レベルですねー」
小蒔?「初美とやら、大儀であった。明日も頼んだぞ」
初美「姫さまを押しのけて出てくるとか、とんでもなく物欲にまみれた神様ですねー」
小蒔「zzz……」
初美「元に戻りましたか。これならバレずに済みそうです」
初美「……」
初美「これ、上手く使えば弁当取り放題じゃね?」
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2014/06/30(月) 17:47:46.47 ID:JGRtF9FV0
翌日
初美「姫さま、失礼しますよー」ズビシッ
小蒔「はうっ」
ゆみ「皆、大声を出すんだ。神代を眠らせるな!」
豊音「えっと……わーっ!わーっ!」
智美「ワハハハハハハハハハ」
華菜「だし!だし!だし!」
睦月「うむァァァァァ!」
エイスリン「URYYYYYYYY!」
初美「何か、違うのが混ざってる気がするのですよー」
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2014/06/30(月) 17:50:17.01 ID:JGRtF9FV0
初美「しかし、その程度のことは考えてありますよー」
小蒔「」ゴゴゴゴゴ
ゆみ「馬鹿な、この騒ぎで起きないだと!?」
初美「ふっふっふ、姫さまには耳栓をつけてもらっているのです。対策はばっちりですよー」
ゆみ「くっ…!」
豊音「わーっ!わーっ!」
胡桃「うるさいそこ!」
豊音「わあぁぁん、怒られちゃったよー」
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2014/06/30(月) 17:51:55.98 ID:JGRtF9FV0
小蒔??「好!好!好!」ガツガツガツ
初美「……何か、日本以外の神様が降りてるようなのですよー」
翌々日
小蒔???「Yes!Yes!Yes!」ガツガツガツ
初美「……」
翌……
小蒔????「@&%=)#”!~|¥」ガツガツガツ
初美「もはやカオスなのですよー」
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2014/06/30(月) 17:54:31.53 ID:JGRtF9FV0
神社境内
霞「ねえ初美ちゃん、最近よく小蒔ちゃんと出かけてるようだけど……」
初美「ひ、姫さまが散歩をご所望なのですよー」
霞「そうなの?でも、私たちに内緒で行くのはどうかと思うわ」
初美「い、言い辛いのですが、姫さまがおやつの食べ過ぎで、腰周りを気にしているので……」
霞「ふんふむ。他のみんなにバレたくない、ということね」
初美「そ、そうなのですよー」
霞「わかったわ。小蒔ちゃんのこと、よろしくね」
初美「了解なのですよー」
初美(そろそろ限界ですねー。今日で最後にしますかー)
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2014/06/30(月) 17:56:26.97 ID:JGRtF9FV0
初美「さあ姫さま、いきますよー」ズビシッ
小蒔「はうっ」
初美「ふっふっふ、今日も月桂冠は私たちがもらうのですよー」
華菜「そうはいかないし!こっちも援軍を呼んできたし!」
星夏「こんな大舞台、初めてです……」
未春「あの胸……別の意味でも敵ですっ!」
初美「誰が来ても同じなのですよー?」
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2014/06/30(月) 17:58:52.89 ID:JGRtF9FV0
?「あら、私でも駄目なのかしら」
初美「……何か聞き覚えのある、今一番聞きたくない声がしたのですよー」
霞「やはり、こういうことだったのね」
初美「」
霞「詳しい話、聞かせてもらおうかしら?」ゴッ
初美「あばばばばばばば」
ふんふむタイム(説明中)
霞「なるほどね。小蒔ちゃんが乗り気で断れなかった、と」
初美「うう……どうしてバレたんでしょうかー」
霞「神様のローテーションが無茶苦茶になってたんだもの。それに……」
初美「それに?」
霞「……ただのお散歩で、返り血は浴びないわよ?」
初美「あは、あははは……」
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2014/06/30(月) 18:04:38.51 ID:JGRtF9FV0
霞「さて、それじゃ小蒔ちゃんを止めましょうか」
初美「ど、どうやるんですか?」
霞「私は荒事には向いてないのだけど……苦手分野、いかせてもらおうかしら」
初美(絶対嘘なのですよー)
霞「小蒔ちゃん、帰りますよ?」ゴゴゴゴゴ
小蒔「」ゴゴゴゴゴ
衣「ほう、奇幻な手合が増えたのか。衣はうれしいぞ」
初美「バカ言ってるんじゃないですよ。街角のスーパーで神魔大戦勃発とか、勘弁なのですよー」
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/30(月) 18:06:37.20 ID:JGRtF9FV0
ゆみ「もはや我々の手には負えないようだな……加勢するならどっちだ?」
初美「姫さまは弁当を与えればおとなしくなるのですが、霞ちゃんは辺り一面廃墟にしかねないのですよー」
霞「あらあら、初美ちゃんへのお仕置きが増えていくわね」
ゆみ「よしわかった。モモ、蒲原、私に続け!」
桃子「了解っす」
智美「ワハハ、全滅の未来しか見えんぞー」
霞「ふんふむ、初美ちゃんの味方ばかりなのね」
たゆん……たゆん……
初美「無駄にでかいおもちを揺らして……何のつもりですか?」
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/30(月) 18:10:20.48 ID:JGRtF9FV0
霞「ふふ、貴女たちの力、押さえさせてもらうわよ」
たゆーん、たゆーん
小蒔「???」
初美「耳栓をしてるはずの姫さまが…?」
衣「なんだこれは。脳内に直接響いてくるぞ!?」
桃子「し、集中できないっす。ステルスが解除されるっす」
智美「ワハハ、あの胸の動きが厄介だなー」
ゆみ「そうか、あれで不協和乳音を奏でているのか!」
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/30(月) 18:12:48.54 ID:JGRtF9FV0
霞「そろそろかしら?」
小蒔「ウ……う……」
煌「なんのこれしき。花田煌、参ります!」スバラッ
霞「あらあら」
煌「クワガタホールド!」ガシッ
華菜「やったし、動きを止めたし!」
煌「うぷっ、わ、私の髪では片乳を抑えるのが限界です!呼吸が続く間に、早く後詰を…!」
玄「おもちマイスター松実玄におまかせあれ!」ガシッ
霞「困ったわねぇ。いつの間にか敵役にされてるし」
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/30(月) 18:15:51.10 ID:JGRtF9FV0
初美「今のうちですよー、早くあのおっぱいオバケを倒すのですよー」
霞「……初美ちゃん?」ゴゴゴゴゴ
初美「ひいっ!こ、怖い顔しても平気ですよー?」
霞「そうね。そろそろ時間切れだから」
初美「えっ?」
巴「姫様に降りていた異形のモノ、祓い終わりました」
春「……少し手こずった。けど、時間稼いでくれた」
初美「巴ちゃんにはるる!?い、いつの間に?」
霞「こんな状態なのに、私一人で来るはずがないでしょう?」
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/30(月) 18:21:12.70 ID:JGRtF9FV0
近くの公園
霞「二人ともそこに正座。初美ちゃんにはいつものアレね」
小蒔「はい……」
初美「はいですー……」
霞「とりあえず、あまり大事にならなくて済みましたね」
初美「……」
霞「だけど、この力を麻雀ならともかく、乱闘に使うとは言語道断よ?」
小蒔「反省してます」
初美「ひ、姫さまは悪くないのですよー、悪いのは全部私と霞ちゃんで……」
巴「ハッちゃん。石、追加ね」ズシッ
39 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/30(月) 18:26:51.37 ID:JGRtF9FV0
霞「でも、小蒔ちゃんは初美ちゃんのために、頑張ったことなのよね?」
小蒔「……」
霞「そのあたりは情状酌量の余地があるから、小蒔ちゃんには一ヶ月のおやつ抜きを命じます」
小蒔「い、いっかげつ……」
巴「姫様、ファイトです!」
霞「そして初美ちゃんは、嘘ついたこと、勝手に小蒔ちゃんを連れ出したこと、乱闘に参加させたこと、首筋にチョップ入れたこと、他の人を煽って私に向けたこと、私をおっぱいオバケと呼んだこと……」
初美「途中から私怨なのですよー」
霞「春ちゃん、初美ちゃんに二枚追加ね」
春「ん、」ズシッズシッ
初美「あがががががが」
霞「全てを考慮した結果……」
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/30(月) 18:29:43.37 ID:JGRtF9FV0
後日
小蒔「あうう、糖分を補給したいです……」
春「……」ポリポリ
霞「春ちゃん、小蒔ちゃんの前で黒糖食べるのは拷問よ?」
巴「夕飯まで我慢して下さいね。霞さんがデザートにプリンをつけてもらえるよう、お願いしていましたから」
小蒔「プリン……プリン……」
霞「うーん、やっぱり小蒔ちゃんには甘くなるわねー」
春「……」ニコッ
41 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [sage saga]:2014/06/30(月) 18:33:42.52 ID:JGRtF9FV0
初美「……何が甘いんですか、あのおっぱいオバケは。私にこんな重労働をさせるとか、鬼畜の所業以外の何者でもないのですよー」
胡桃「そこ、無駄口叩かない!」
初美「ご、ごめんなさいー」
私への罰は一年間、スーパーでのボランティア活動。
貴子「おい薄墨ァ!ハーフプライスラベリングタイムだァ!しっかり貼ってこい!」
初美「はいなのですー」
そして半額神としてのお仕事。もちろんバトル参加は不許可なのです。
みんなが楽しそうに弁当争奪戦するのを、横目で見てるしかできないのです。
初美「はぁ……もう半額弁当はこりごりなのですよー」
永水編、カン
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) [saga]:2014/06/30(月) 18:41:32.09 ID:JGRtF9FV0
お疲れ様です。
思いついたネタを使い切ったので、このシリーズは終了になります。
読んでいただいた皆さん、ありがとうございました。
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) :2014/06/30(月) 19:38:13.92 ID:yqOXOIaAO
乙!面白かった
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/30(月) 20:35:22.01 ID:LM7QNSAoO
乙乙
転載元
衣「汝等に半額弁当無し!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404043338/ アサウラ
集英社 (2011-12-22)
売り上げランキング: 259,643
ポニーキャニオン (2014-06-18)
売り上げランキング: 1,090
- 関連記事
-