1 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/09(月) 23:45:23.10 ID:8K2bes1s0
希(みんなプレゼントとかくれるんかな?)
希(まあ期待しててもなんか変な感じになるし……普通に期待しとこ)
希「それにしてえりち、何で今日はウチに早めに登校するように言ってたんやろ?」
穂乃果「あ、希ちゃん。おはよう」
希「おはよう穂乃果ちゃん。登校するときこっち通ってたっけ?」
穂乃果「ううん、今日は特別な日だからね……」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1402325122
2 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/09(月) 23:45:50.87 ID:8K2bes1s0
希(両手に持った紙袋は何やろ。もしかしてプレゼント……? でもまさかそんなにたくさん……)
穂乃果「じじゃーん! 希ちゃん18歳の誕生日おめでとう! 穂乃果から穂むらのおまんじゅう18箱プレゼントです」
希「箱!?」
穂乃果「実はぜーんぶ穂乃果が作ったんだよ」
希「えぇっ、一体いくつ作ったん?」
穂乃果「1箱に6つずつだから……たくさんだね」
希(ひゃ、108個……! 煩悩と同じ数やん)
希(18個とかでいいのに……でもうれしいなぁ)
希「ありがとう穂乃果ちゃん。でも学校には持っていけないから一旦おうちに持っていくわ」
穂乃果「穂乃果も手伝うよ!」
3 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/09(月) 23:46:16.69 ID:8K2bes1s0
希(ひとつ目からハードやったなぁ……)
希(運んでくれた穂乃果ちゃんもすぐ行っちゃったし)
希(もしかしたら登校中にまた誰かが……)
ことり「おはよう希ちゃんっ!」
希(……次はことりちゃんの番やね)
希「おはよ、こっちに来るなんて珍しいやん」
ことり「うん、でも今日は希ちゃんの誕生日だから!」
希「あ、知ってたん?」
4 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/09(月) 23:46:55.79 ID:8K2bes1s0
ことり「もちろんだよっ。それで私からのプレゼントは……」
希(ま、また大きいんかな……)
希(でも穂乃果ちゃんみたいに紙袋とか持ってないし、鞄から出してるし小さいのかも……)
ことり「ことり特製クッキー、180枚です!」
希(鞄の大きさそのままのサイズ……)
希「鞄に教科書とかは入ってないん?」
ことり「そこは抜かりなく……海未ちゃんが持っていってくれてます」
5 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/09(月) 23:47:29.06 ID:8K2bes1s0
希「海未ちゃん大変やね……ありがとう」
ことり「どういたしまして」
希(これも一回持って帰ろかな)
希(まさかえりちはこれを見越して早めに出ろって……?)
6 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/09(月) 23:47:56.70 ID:8K2bes1s0
希「……よし」
希(あれから特に何もなく学校に……って何かこれ逃げてるみたいになってるなぁ)
希(まあ、たまたま2人だけがでっかいの持ってきてくれただけで、他のみんなはそうそう……)
凛「希ちゃーん」
花陽「朝礼前だけど大丈夫かなぁ?」
希(あら珍しい)
希「2人ともどうしたん?」
凛「おはよー!」
花陽「あ、おはよう」
7 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/09(月) 23:48:28.91 ID:8K2bes1s0
希(2人とも……手に何も持ってない。よし)
凛「希ちゃん今日誕生日でしょ? おめでとうにゃー」
花陽「おめでとう」
希「ありがとう。何や、2人ともプレゼントくれるん?」
花陽「うん、希ちゃんは大切だからね……」
希(大切……?)
花陽「お米を送っておいたよ」
凛「凛からはオススメのラーメンを!」
希(もはや仕送りやん!?)
8 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/09(月) 23:49:03.25 ID:8K2bes1s0
希「ゆ、郵送で?」
凛「うふふ、それはナイショだよ」
花陽「今日の夜に……ね」
希「えっ、ちょっと2人とも、どこ行くん」
凛「ホームルーム始まっちゃうからまたあとでねー!」
花陽「そういうことだから、楽しみにしててね」
希「えー……」
9 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/09(月) 23:49:42.98 ID:8K2bes1s0
絵里「どうしたの希」
希「え、えりちもごはんテロを……?」
絵里「なにそのおいしそうな名前。とりあえず教室に入らない?」
希「えりちはどこから出てきたん?」
絵里「生徒会室よ。忘れ物してたから取りに行ってたの」
希「……よかった」
希(えりちが早く家を出るように言ったんは関係なかったんやね……)
絵里「?」
10 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/09(月) 23:50:35.83 ID:8K2bes1s0
希「……」
希(どこからプレゼントが来るか警戒せんと……)
希(クラスの子は普通のくれるし、流行りってわけじゃなさそうやけど……)
にこ「にっこにっこにー」
希「!?」
にこ「え、そんな驚く?」
11 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/09(月) 23:51:28.84 ID:8K2bes1s0
希「いや、にこっちのが急に変なこと言うから」
にこ「変なこととは失礼ね。にっこにっこにー15セットの刑よ!」
希「じゃあウチは見学してるから、にこっち頑張ってな」
にこ「よーし、やってやるわ……にっこにっ、ってこれじゃ変な人みたいじゃない」
希「ほら、変なことやん」
にこ「ぐぬぬ」
にこ「あ、そうだ。そんなことより……期待してなさいよ?」
12 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/09(月) 23:52:15.20 ID:8K2bes1s0
希「へ? 何を?」
にこ「夜を、よ」
希(……いったい何をたくらんでるんやろ)
にこ「晩ご飯は食べちゃダメよ」
希「?」
13 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/09(月) 23:53:20.46 ID:8K2bes1s0
海未「希、少しいいですか?」
希「ん、いいよー」
希(お昼休みになってすぐに……ってことは走ってきてくれたんかな)
希(ということはやっぱり……)
海未「……あのですね」
希「うん」
海未「今日は特別な……その……」
希「……?」
14 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/09(月) 23:54:30.59 ID:8K2bes1s0
海未「今日もいい天気ですね。絶好の練習日和です」
希(話題変えた)
海未「そうは思いませんか?」
希「そうやね」
海未「……それでですね」
希(ん? 海未ちゃん、背中の方に何か持ってると思ったら……箱かな?)
希(……もしかして恥ずかしい、とか?)
15 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/09(月) 23:55:35.68 ID:8K2bes1s0
海未「えぇと……時に希、最近眠りづらいときはありませんか?」
希「たまにあるかなぁ」
海未「そんなあなたにオススメのコレ、安眠枕です。低反発で洗濯機で洗うことのできる素材の枕になります」
希(通販みたいになってきた)
希「じゃあそれ、プレゼントとして渡しに来てくれたん?」
海未「あ、そ、それはですね……」
希(やっぱり恥ずかしいんや……海未ちゃんかわいいなぁ)
海未「これは……」
希「これは?」
海未「…………ぷ、ぷれぜんと」
16 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/09(月) 23:56:05.34 ID:8K2bes1s0
希「聞こえなーい」
海未「意地悪をしないでください! 面と向かってこう……こうするのは緊張するんですから……」
希「そしたら仕切り直しやね」
海未「えぅ……」
海未「ぷ、プレゼントです」
希「誰にあげるん?」
海未「希に……」
希(もうウチ、この辺でお腹いっぱいやわ……)
希(でも面白いから……これで最後にしよ)
17 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/09(月) 23:56:52.06 ID:8K2bes1s0
希「へぇー、何でくれるんかな?」
海未「誕生日、ですから……」
海未「生まれてきてくれてありがとうございます。あなたがいなければ……μ'sはできませんでした」
海未「この学校も廃校になっていたかもしれないし……」
希「」
海未「……感謝してるんです」
希「やめてー! そんな純粋な目でウチを見んといて!」
18 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/09(月) 23:58:24.34 ID:8K2bes1s0
絵里「どうしたの希、机に枕なんて置いて」
希「後悔の涙で枕を濡らしてるんよ……くすん」
絵里「何かあったの?」
希「海未ちゃんがいい子やってん……」
絵里「……?」
希「ウチは最低や……ぐふっ」
絵里「そうかしら? 希はいいところいっぱいあるけど……」
希「うぅ……その言葉が刺さる」
19 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/09(月) 23:59:29.55 ID:8K2bes1s0
希「よーし、気持ち切り替えて練習しよ!」
真姫「あら、張り切ってるわね」
希「今のウチは誰にも止められません。なんたって安眠枕があったから」
真姫「枕? それと別に止めに来たわけじゃないわ」
希「よろしい」
真姫「今日は希の誕生日でしょ」
希「うん、唐突やね真姫ちゃん」
20 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:00:07.84 ID:5B5tOgLE0
真姫「トマトは好きかしら」
希「普通かなぁ」
真姫「……よし」
希「よし?」
真姫「気にしないで」
希(何かあるんかな? にこっちも何か言ってたし……)
21 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:00:51.14 ID:5B5tOgLE0
穂乃果「あー……今日も疲れたね」
ことり「はい穂乃果ちゃん、タオルだよっ」
穂乃果「うむ、たいぎであった」
海未「なんですかそれ」
穂乃果「虎のドラマで言ってたの」
海未「虎の……まさか大河ドラマですか?」
穂乃果「それそれ!」
ことり「あはは、穂乃果ちゃんらしいね」
22 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:01:53.75 ID:5B5tOgLE0
凛「かよちん、今日は帰りどうしよっか?」
花陽「そうだねぇ……一旦帰って着替えてからね」
凛「了解にゃー」
希「……」
希(練習終わっちゃった)
希(えりち、にこっち、それに真姫ちゃんもプレゼントなし、か。途中で抜けちゃったしなぁ)
希(にこっちと真姫ちゃんは夜に何かあるとか言ってたからともかく、えりちは完全に覚えてなさそうやったし……)
23 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:02:58.12 ID:5B5tOgLE0
希「……」
穂乃果「希ちゃん、どうしたの?」
花陽「難しい顔してるけど……」
希「……えりちはウチの誕生日覚えてないんかな―と思って」
ことり「……そっか。希ちゃん寂しいんだね」
希「…………え?」
凛「希ちゃんでも寂しくなることあるんだねぇ」
海未「ふふふ、意外です」
24 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:05:25.20 ID:5B5tOgLE0
希「う、海未ちゃんさっきのこと根に持って……」
海未「私はそんなに意地悪ではありませんよ。ねぇ?」
希「ごめんなさい!」
海未「まあこのくらいで許してあげましょう」
穂乃果「何かあったの?」
海未「はい、少しだけ」
ことり「希ちゃん、ダメだよ? 海未ちゃん照れ屋さんなんだから」
希「はーい」
25 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:06:01.48 ID:5B5tOgLE0
凛「でもやっぱり、希ちゃん寂しいんだ」
希「べ、別に寂しいとかじゃ……」
海未「夜になるまで待っていてください」
穂乃果「希ちゃんのお腹がすいたとき、いいことが起こるよ!」
希「いいこと……?」
希(何でお腹がすいたとき……なんやろ?)
26 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:06:31.26 ID:5B5tOgLE0
希「夜やね……」
希(星が綺麗……でもちょっと寂しいかも)
希「……おなかすいた」
絵里「待ってました!」
希「ええっ!? ど、どこから……」
絵里「そこのタンスから」
希「……まさかずっと隠れてたん?」
27 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:07:01.49 ID:5B5tOgLE0
絵里「ええ、希の鍵の隠し場所は知ってるから。植木鉢の下、よね?」
希「何でそれを……」
絵里「高校最後の誕生日よ? みんなで祝いたいじゃない」
希「えりち……気付いてたってこと?」
絵里「何に?」
希「ウチの一人暮らしに」
絵里「実は数日前からだけど」
希「……」
28 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:07:37.06 ID:5B5tOgLE0
絵里「えーっとね、希にサプライズパーティーを仕掛けようって計画をしてたのよ。そこで親御さんに許可がいるかなーと思って……後をつけてみたら」
希「……」
絵里「ごめんなさい」
希「ううん、ウチ怒ってない」
絵里「……そうは見えないけど」
希「……うれしくて震えてるだけやから。怒ってないもん」
絵里「ごめんね希。知らないふりして」
希「……」
29 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:08:33.19 ID:5B5tOgLE0
絵里「みんなでお鍋にしようって計画なんだけどどうかしら? 主役がいないと始まらないわ」
希「そんなこと言ってもう呼んでるくせに」
絵里「バレちゃった?」
希「ウチに最初から拒否権なんかないんや」
絵里「ごめんね。希は大切な友達なんだから、誕生日を覚えてないわけないでしょ?」
希「……ウチを悲しませた罪は重いでー」
絵里「私が腕によりをかけて作るから、ね?」
希「……今回だけやで?」
絵里「ありがとう」
30 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:09:00.72 ID:5B5tOgLE0
希「……なぁえりち」
絵里「何?」
希「何でみんなウチに食べ物ばっかりくれるんかな」
絵里「一人暮らしって聞いて、きっとみんな心配してるのよ」
希「そっか……」
希「知らん間に食いしん坊キャラが定着してるんかと思ってた」
絵里「あはは」
31 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:09:28.29 ID:5B5tOgLE0
にこ「にこにー特製トマト鍋よ!」
絵里「ちょっとにこ、私も手伝ったでしょ?」
にこ「愛が足りない」
絵里「何の話よ」
希「愛が足りない」
絵里「希までー!」
海未「はいはい、早く食べないと冷めてしまいますよ」
32 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:11:16.32 ID:5B5tOgLE0
絵里「そういえば穂乃果、ことり。希に大量に甘いものをプレゼントしたって本当?」
穂乃果「本当はケーキとかにしようと思ったんだけどね、予約が間に合わなくてね」
ことり「それに私も代わりの甘いものプレゼントしちゃったし……」
穂乃果「……えぇっ!? ことりちゃんも!?」
ことり「え? 穂乃果ちゃん、この前私に任せるって……」
穂乃果「洋菓子の方をだよぉ、じゃああんなにたくさん作らなくてもよかったんだ……」
ことり「そうだったんだ……」
希「ああ、だから2人ともあんなにたくさん……」
33 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:15:13.79 ID:5B5tOgLE0
希「大丈夫やで、もらったんやしウチが食べるから」
穂乃果「で、でもあんなにたくさん食べちゃったら……」
ことり「そうだよぉ。いくらなんでも多すぎて……」
海未「じゃあ私たちも食べればいいじゃないですか」
穂乃果「おお、名案!」
海未「というか穂乃果もことりも、希を心配しすぎなんですよ。それに甘いものだけでは生活できませんよ」
希「海未ちゃん、別にウチそこまで困ってるわけじゃ……」
海未「野菜です、野菜が足りていません。冷蔵庫の中を見ましたが何ですかあれは」
希「昨日お野菜使い切って……」
海未「言い訳は聞きません。栄養管理は大切です」
にこ「姑……」
海未「何でしょうか」
にこ「なんでもないです」
34 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:15:57.67 ID:5B5tOgLE0
凛「最期はラーメン入れちゃう? ご飯がいい?」
花陽「このご飯はぜひとも炊き立てで食べてほしいなぁ……」
凛「じゃあラーメンにゃ!」
真姫「ていうか2人が箱抱えて持ってきたときは驚いたわよ」
希「うんうん、疲れたやろ?」
凛「凛は大丈夫だよー、鍛えてるからね」
花陽「私はほとんどまかせっきりでした……」
真姫「花陽、鍛えないとね」
花陽「ひぇぇ……」
35 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:16:30.06 ID:5B5tOgLE0
希「真姫ちゃんの持ってきてくれたトマトおいしいで」
真姫「でっしょー? 私が一番好きなトマトなのよ」
絵里「おいしいわ」
真姫「絵里、食べてるのたまねぎだけど」
絵里「……たまねぎもトマトかと思うくらいおいしかったわ」
にこ「なかなかの暴論ね」
希(今日はみんなのおかげで楽しい誕生日になったなぁ)
36 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:16:56.76 ID:5B5tOgLE0
希「みんな、ありがとう」
絵里「どうしたのよ急に、改まっちゃって」
希「たまねぎとトマト間違える人には言ってません」
絵里「むぅ……」
穂乃果「えー? 何の話?」
絵里「内緒です」
凛「気になるよー」
絵里「気になりません」
ことり「あはは」
37 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:17:35.25 ID:5B5tOgLE0
希「みんな大好きやでー!」
真姫「わ、ちょっと急に何よ」
にこ「私まだ食べてる途中なんだけど」
絵里「希、私は?」
希「ふつう」
絵里「リアルでショックだわ……」
希「冗談やって」
絵里「本当?」
希「うん」
絵里「じゃあ私のこと、どのくらい好き?」
38 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:19:33.72 ID:5B5tOgLE0
希「今はお鍋の方が好きかなぁ」
絵里「お鍋に負けた……もう希なんて知らない!」
希「お鍋食べ終わったらきっとえりちのこと好きになるって」
絵里「え? 本当?」
真姫「絵里ってあれで生徒会長なのよね……」
にこ「そんな言い方やめなさいよ……音乃木坂の将来が危ういじゃない」
絵里「そこ、聞こえてるわよ」
39 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:20:55.41 ID:5B5tOgLE0
今日は今までの中で、最高で忘れられない誕生日になりました。
だから心配しないでね。 希より
希「お父さんとお母さん宛なら、手紙はこんな感じかな……」
40 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:22:36.52 ID:5B5tOgLE0
絵里「食べ終わってすぐ書くのね」
希「うん、忘れないうちに」
絵里「みんな寝ちゃったけど大丈夫かしら」
希「今のうちに写真撮っとこ」
絵里「9人中7人寝てるけど、記念写真でも撮る?」
希「そうしよか」
41 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:24:27.17 ID:5B5tOgLE0
希「じゃあいくで……はい、チーズ!」
絵里「あ、ちょっと待って、今の絶対私目閉じた」
希「あ、本当やね……ぷぷぷ」
絵里「ちょ、笑わないでよもう……もう1回撮るわよ!」
希「はいはい、それじゃもう1回――――――――
42 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:26:19.73 ID:5B5tOgLE0
――――――――――――――――
希「えりちー、あの時覚えてる? 納得のいくまで撮り続けて2人とも寝ちゃったやつ」
絵里「あー、あったわね。そんなこと」
希「で、今日もまたお鍋、と」
絵里「もう毎年恒例になっちゃったわね」
希「楽しいからいいんやけどね」
43 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:27:51.12 ID:5B5tOgLE0
絵里「じゃあ希の誕生日を祝して……かんぱーい!」
希「えりちまだみんな来てないでー」
絵里「この日の為に写真写りの勉強してきたんだから大丈夫よ」
希「また変なとこでズレてる」
絵里「え? 角度が?」
希「ちがーう」
44 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:30:16.10 ID:5B5tOgLE0
絵里「あ、メール来たわよ。みんなもうすぐ来るって」
希「わざわざここまで来て集まってくれるんやから、律儀というかなんというか」
絵里「また180個とか持ってこられたらどうする?」
希「えりちに全部食べさせる」
絵里「ちょっと無理ね。おととしもおまんじゅうはギリギリだったし」
希「じゃあ今年は200個目指して頑張ってな」
絵里「えー」
45 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:32:13.73 ID:5B5tOgLE0
「えりち、またタンスに隠れとかな」
「いやよー。今の時期暑いじゃない」
「高校生の頃は喜んで入ってたのに?」
「別に喜んでません」
「タンスに入ってくれたらえりちのこと好きになる!」
「よーし、まずは準備体操から」
「冗談やって」
「もー」
46 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:35:32.81 ID:5B5tOgLE0
「じゃあ今年も最高の誕生日になるように頑張りましょうね、希」
「ウチも頑張るん嫌やー」
「まあがんばることなんてないんだけど」
「そやね」
「気分は高校生のままで」
「疲れるからパス」
「若さが足りないわよ若さが! まだ20歳なのに」
「えりちと一緒にいたらボケなさそうやから、老後も頼むで」
「私もボケてタンスに入らないようにしないとね」
「それは楽しみかも」
おわり
47 :
◆eyH5F3DPSk :2014/06/10(火) 00:36:01.29 ID:5B5tOgLE0
間に合ったけど間に合ってない
のんたん誕生日おめでとう
48 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/10(火) 00:38:53.07 ID:8TOB8Xr70
乙。
これは良いものだ。
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/10(火) 01:40:16.93 ID:nlUSUTfKO
乙
50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/10(火) 01:45:41.48 ID:Gy3kxpMLo
おつ
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/10(火) 06:30:29.04 ID:XkikB29Wo
乙
大人になっても変わりないっていうのは良いね
転載元
希「今日はウチの誕生日やね」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402325122/ ムービック (2014-09-25)
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