1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/10/21(日) 00:48:54.60 ID:bTmfvev90
※注意事項※
・これは日本最大のホモビメーカーCOATが作った世界的に有名(大嘘)なホモビデオ『真夏の夜の淫夢』と、ソードアートオンラインのクロスオーバー作品です
・原作とは違う点が多数存在します
・原作知識は、一応原作を読んでおりますが、たまに「あれ? おかしいな」って思う場面もあります
・淫夢民が多く集まる可能性があります
・本家ソードアートオンラインのキャラは基本空気です
・GOは神です
・一応荒らし覚悟で書いておりますが、荒らしを促進させるような不適切なコメントはおやめ下さい
・更新速度はかなり遅いほうです 最悪一か月近く更新しない場合もあります
以上の点を守れない方は戻るボタンを押してください
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1350748134
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (チベット自治区) :2012/10/21(日) 00:52:40.86 ID:X7k/d6F8o
ファッ!?
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/10/21(日) 00:52:50.64 ID:bTmfvev90
第一章 日常レ●プ! デスゲームの参加者と化した先輩
2022年 正午12時58分10秒 俺は同じ迫真空手部のMUR(三浦)先輩の家にお邪魔していた
今日はSAOの正式サービスの日で、俺ら三人は徹夜してやっと手に入れた『ナーウギア』を被り
正式サービス開始の午後13時00分を今か今かと待っていた
田所「後2分か……あくしろよ~(期待)」
KMR「………」ドキドキ
MUR「しっかし、よく手に入ったよなぁ? 確かこれ日本でも初回生産数がたったの893810個しか無いんだろォ?」
田所「俺はベータテスターだったから、前から持っていたんだけどね(王者の風格)」
そう、俺は抽選で1919人しかなれないベータテスターに選ばれ、先にプレイした事があり、最初の面の情報、基本操作は一応知っているつもりだ
KMRは『ベータテスター』という言葉に反応し、「はぇ^~すっごい運がいいですね」と小学生並な感想を述べた
田所「13時か……じゃけんダイブしましょうね~」
MUR「おっ、そうだな」
三人「ダイブ!(迫真)」
その言葉とともに、俺たちの現実世界での意識、感覚は失われ、ソードアートオンラインの世界へと旅立ってゆく――――――――
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/10/21(日) 00:55:36.05 ID:bTmfvev90
2022年 13時 ソードアートオンライン 始まりの街
田所「ぬわぁぁぁぁぁぁぁん疲れたもぉぉぉぉぉぉん!!」
MUR「ちかれた…(小声)」
KMR「なんでダイブするのに疲れる必要があるんですか(正論)」
慣れない空想世界へのダイブで多少の酔いがあるものの、目の前には、まるでRPGに出てくる街の広場らしき場所に出てきた
そして、俺らの他にも次々とプレイヤーたちが現れ、広場は瞬く間に人でいっぱいになった
俺の近くにはMUR先輩そっくりのアバタ―と、黒いツインテールの、かわいらしい女性アバタ―が居た
ちなみにMURのそっくりなのはMURさんで、その隣の女性はKMRである
KMRのアバタ―はともかく、MURのアバタ―があまりにも現実世界のMURさんに似ていて、俺は少し笑った
田所「MURアバタ―変わらないですね」
MUR「そうダルォ!? すっげぇ大変だったんだゾー 俺みたいにかっこいいアバタ―を作るのー(池沼)」
MURの池沼発言を軽くスル―し、次にKMRのアバタ―の話題になる
KMRのアバタ―は先ほど説明したとおり女性アバタ―で、当然現実世界のKMRは男である
別に俺はネカマがいい悪いなんて知ったことではないが、身内にそういうのがいると、何故か恥ずかしくなる
田所「お前さKMRさ お前って実はノンケだったのか?(疑惑)」
KMRは「逆になんでホモじゃなきゃいけないんですか?」と、有名な女性声優のみたいな声で答える
田所「ま、とりあえずアバタ―の話はこれくらいにして、冒険に行きましょうねー」
KMR「そうですね でもまず武器とか防具とかそろえましょう それといきなり戦闘するのは危ないですから、回復系アイテムも欲しいところですよね」
MUR「そうだよ(便乗)」
田所「これもう(最初どうすればいいのか)分からんねぇな……ま、とりあえずその編で武器と回復アイテム買って、準備は終わりでいいんじゃない(適当)」
お前本当にベータテスターだったのかよ と突っ込みたい二人だが、とりあえず田所はロングソード、KMRは曲刀、MURはアックスを購入して、バトルフィールドに出た
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/10/21(日) 01:01:26.49 ID:bTmfvev90
第一層 フィールド
街を出ると、そこは一面緑色の野原が広がり、イノシシのような生き物が遠くに数匹確認でき、青く澄み渡る空には、鳥にも龍にも見える、見たことのない生き物が数匹飛んでいた
普段都会に住む俺ら三人にとって、ここまで広い広場を見るのは当然初めてで、しばらくの間は感傷に浸っていた
田所「はぇ^~すっごい広い……(感動)」
MUR「空気がおいしいゾー(美食家)」
KMR「僕らの住む都会ではこういう風景は見れませんからねー……あっ、でも当然作り物ですけどね」
KMRはいつも一言多いよなと、MURは文句を垂れ流しつつ、ちょうど近づいてきたイノシシに接近する
田所「きき、斬りますよ……(小声)」
田所は小声でそういって、持っていたロングソードで切りつけた
イノシシはギャブルゥゥゥゥゥ!!と悲鳴を上げ、怒りながら田所に向かって突進し、ちょうど田所の股間部に直撃した
田所「ンアッーーーー!(迫真)」
田所は股間部を抑え、倒れこむ そしてライフバーが全体の1割程度減る
倒れこんだ俺に対し、MURは大丈夫か!と心配してくれたが、KMRは苦笑し
KMR「えっ、痛いのですか? 確か取説には『痛み』は発生しないって書いてあったような……」
KMRの言葉に反応し、俺は痛みがないことを初めて知る
MUR「お前本当にベーターかよぉ!?(疑問)」
大きなお世話だ って、この池沼野郎に言ってやりたかったが、いったらおそらく面倒なことになると思うから黙っておいた
結局 日が暮れるまで俺はベーターらしい活躍はできなかった
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/21(日) 01:48:13.93 ID:TpKlYEFIO
しぇんぱい!なにしてんすか!やめてくださいよホント!
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (福島県) :2012/10/21(日) 10:29:42.40 ID:w4QH5VXbo
おう無謀な挑戦やめろや(賞賛)
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/10/21(日) 23:48:09.33 ID:bTmfvev90
2022年 ソードアートオンライン 第一層 フィールド 17時51分4秒
日が暮れるころに、俺ら三人はその辺の敵程度なら一撃で倒せる程度にはレベルアップした
もっとやりたい まだまだレベルは上がる 俺はそう思っていたが、どうやらそういうわけにはいかない
俺はもうすぐ親父や妹が帰ってきて、一緒に夕食を、MURはあずま寿司からの出前が18時10分に来るそうだ
田所「ぬわぁぁぁぁぁん楽しかったもぉぉぉぉぉぉん!!」
MUR「楽しかった(小声)」
田所「MURまだやりたくないですか?」
MUR「やりてぇな ……でももうすぐトッチャマとカッチャマが帰ってくるし、それに出前も頼んじゃったからもう無理だゾ」
田所「しょうがねぇなぁ……KMRは?」
KMR「僕ももういいです ダイブできるとはいえゲームですから やりすぎはよくないです」
田所「そう……(残念) じゃあ俺、ログアウトして帰るから」
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/10/21(日) 23:50:20.83 ID:bTmfvev90
俺はそういいながら、オプション画面を開き『Logout』と書かれたボタンを探す
だが俺はふと、一つの疑問に気が付いた
田所「……ん? あれおかしいな、『Logout』ボタンが見当たらない」
KMR「えっ、何それは……(困惑) ちゃんと調べましたか?」
田所「調べました……ってあれ? よく見たらサーバーに問い合わせるボタンもない」
困ったことになった、これではログアウトできない 恐らく今UNEIが必死にこのバグを解決しようとしてるだろう
全く、今季超注目されているゲームなんだからしっかりしてくれよな と、俺はイライラしていると
MUR「あっ、俺のもログアウトできないゾ」
KMR「僕も無理です」
どうやらこのバグは俺だけではないようだ この調子でいくと全プレイヤーがログアウトできない状態に………
いや、流石にそれは無いか でも困ったな、他にログアウトする方法が分からない
外部から誰かが今俺が着けてる『ナーヴギア』を外すしかなさそうだ
幸い、俺は家族で暮らしているから、外してくれる人はいるが……
KMR「どうしましょう……僕今日両親とも旅行でいないんですよ」
なるほど、予想はしていたが一人暮らしの方々には由々しき事態のようだ
とりあえず俺は「後で俺が外しに行ってやるよ」と、KMRに言うと、少し安心してくれた
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/10/21(日) 23:52:18.51 ID:bTmfvev90
その時だった
キーーーーーンコーーーーーンカーーーーーンコーーーーーン(迫真)
突然、エリア全体に鐘の音が鳴り響いた 恐らく、始まりの街の広場にあった塔についてあった鐘からだろう
時計もちょうど18時になっていたし、それを知らせている程度の物だと予想してた
鐘が鳴り終わってしばらくすると―――――
三人「「「ん………!?」」」
いつの間にか、始まりの街の広場に来ていた
俺たちだけではなく、おそらくこのゲームをプレイしている全プレイヤーが集められていた
当然、俺たちは転移系のアイテムを使用してないし、所持してもいなかった
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/10/21(日) 23:55:07.10 ID:bTmfvev90
MUR「な、何がおこっているんだ?」
MURを初めとする多くプレイヤーの疑問に答えるように、突然広場の中心の空から、ドロドロとした血のような色の液状ゲルみたいな物が空からゆっくりと垂れる
だが、それらは地面に付くことはなく、空中で赤いローブを着用した巨人の形となる
その巨人には本来人間にあるはずの顔、手、足が見当たらなく、恐らくローブがでかすぎて、手足を隠してしまったのかもしれない
田所「ファッ!?」
モブA「なんだこのローブ野郎!?(驚愕)」
モブB「えっ、誰これ(疑問)」
ざわざわと、突然現れた巨人に疑問を多く思い浮かべる者が多いが、彼らの質問に答えるように、ローブを着た巨人は答えた
「プレイヤー諸君 私の世界へようこそ」
若い男の声だった そして
「私の名前は茅場晶彦 この世界をコントロールできる唯一の人間だ」
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/10/21(日) 23:58:58.66 ID:bTmfvev90
茅場晶彦
ナーヴギアを開発し、そしてソードアートオンラインを開発した若き天才で、24歳学生の田所にとって、雲の上の存在でもある人だ
だが一部プレイヤーはここである一つの疑問を抱える
茅場は元々メディアを初めとした、人前に出ることを嫌う人物であるはずなのに、何故全プレイヤーを一か所に集めたのか
だがそんな疑問には答えず、茅場は話を続ける
茅場「プレイヤー諸君は、すでにメインメニューから『Logout』ボタンが消滅していることに気付いていると思う」
そうだよと、MURは答えるが、当然茅場は無視して続ける
茅場「しかし、それはゲームの不具合ではない 繰り返す これはソードアートオンラインの本来の『使用』である」
田所「………は?(威圧)」
KMR「ど、どういう事ですか!!?」
MUR「そそそ、そうだよ(動揺)」
ログアウトできないのが本来の使用……? 何言ってんだこいつ? バカじゃねぇの?
だいたいログアウトできないのなら、外部の奴が直接外せばいいじゃないか
俺はそう思った、いや、そうであって欲しかった
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/10/22(月) 00:01:57.91 ID:1C5kx8bE0
茅場「また、外部の人間の手による『ナーヴギア』の停止、あるいは破壊もあり得ない ……もし、そのような事が試みられた場合、
ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが、諸君の脳を破壊し、生命活動を停止させる」
正直、茅場の言っていることが根本的に理解できていないが、最後の生命活動を停止させるって事を考えると、
『ナーヴギア』を無理に外すと、何等かの形で殺されるらしい
田所「で、できるわけないだろ! いい加減にしろ!!」
MUR「そうだよ(便乗)」
そうだ、さっきからこいつはなんなんだ、何がこの私の世界だ 何が無理やり外したらマイクロなんたらで殺す、だ
そんなことしなくていいから、さっさとログアウトできないバグを直すんだよ あくしろよ
正直、俺は頭にきていた もしこのまま変な事を続けるなら、場所を特定してレ●プしてやろうとまで思った
だが、突然KMRは全身ガクガクに震わせながらも必死で俺らに
KMR「ああああの、さっきからあいつが言っていることですが……多分、できますよ……」
KMR「高出力マイクロウェーブ……たとえるなら電子レンジですね 確かナーヴギアには結構な量のバッテリーがありますから、
恐らく外した瞬間脳みそだけを生きたまま電子レンジでかけられて殺されます……!!」
田所「えっ、じゃあナーヴギアは脳みそ専用レンジで、外したら起動しちゃうの!? やべぇよ……やべぇよ……」
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/10/22(月) 00:06:52.84 ID:1C5kx8bE0
俺らを含むおよそ800000人が騒いでいる間にも、茅場は聞きたくない事実をつきつける
茅場「ちなみに現時点で、プレイヤーの家族友人等が警告を無視してナーヴギアの強制排除を試みた例が少なからずあり、その結果」
田所「その結果?」
茅場「残念ながら、すでに810名のプレイヤーが、アインクラッド及び現実世界からも永久退場している」
田所「ファッ!?」
モブ「なんてことを………!!(憤慨)」
モブ「オンラインゲームなのにログアウトできねぇ上に人が死ぬっておかしいよなァ! 違うかオイ!?」
彼らの叫びも空しく、茅場を中心に多くのウィンドウが表示される
内容はゲームに関する様々なチャンネルのメディア放送で、どの番組も本来の番組予定を変更してこのニュースを報道しているそうだ
そして、その画面の中に田所は見覚えのある人物を見つけた
それは一人の角をはやした少女と、頭が少し涼しげな30~40代の男性だった
そして、その近くにはひときわ大きな家があった
田所「え、なんで……なぁ、外してくれよ……頼むよー……(哀願)」
そう、さっきまで映っていたのは俺の家で、映っていた二人は俺の家族だった
俺は泣きたかった だが画面に映っていた親父と妹はすでに泣いていた
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/10/22(月) 00:12:11.70 ID:1C5kx8bE0
とどめを刺さんとばかりに、茅場は
茅場「このゲームをログアウトする方法はたったの一つ このゲームを100層まで攻略し、最終ボスを倒せば良い
誰かひとりでも倒した瞬間、このゲームはクリアされ、全員ログアウトできる」
モブ「ひゃ、百層って……! ベーターでもたったの6層しかいってないって話じゃあ……!?」
茅場「それと、私からのプレゼントがある もう全員分配信してあるから、メインメニューから、アイテムボックスを確認してみたまえ」
茅場の言葉に、全プレイヤーが一斉にアイテム欄を確認すると、一番上に『手鏡』という物があった
それを取り出すと、100円ショップで売ってそうな、安っぽい手鏡が現れ、それを手にした直後だった
田所「ンアッ!?」
MUR「ん?」
KMR「うわぁっ!?」
モブ「あーもう眩しいんだよぉぉぉぉぉぉ!!(マジギレ)」
手鏡は眩しい光を放つが、すぐに収まった
田所「おいKMR、MUR大丈夫か……って、ん?」
田所は二人の安否を確認しようとした瞬間、目の前に先ほどまでのMURアバタ―より遥かにMURにそっくりなアバタ―と、
先ほどまで女性アバタ―が居た場所には、KMRに酷似しているアバタ―が居た
よく見ると周りのアバターが変わっていた 先ほどまでに男女比率が4対6と、女性アバタ―の方が多少多かったのが、9対1と、ほとんど男性ばかりになった
茅場が渡した『手鏡』の正体は、この世界に行く前にあらかじめ作ったアバターのデータを掻き消し、
現実世界の素顔をこの世界のアバターとして反映し、表すものだった
田所はあまりにもショッキングだったのか、手から手鏡が落ちている事に気づかず、手鏡は地面に落下して割れ、
割れた破片はプリズムに似ている消滅エフェクトと化として消えていった
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/10/22(月) 00:14:50.92 ID:1C5kx8bE0
茅場「君たちは今、なぜ、と思っているだろう なぜSAO及びナーヴギアの開発者の茅場晶彦はこんなことをしたのか?
これは大規模なテロなのか?身代金目的の誘拐事件なのか?と」
茅場「私の目的は、そのどちらでもない。それどころか、今の私は、すでに一切の目的も、理由も持たない
なぜなら……この状況こそが、私にとっての最終的な目的だからだ
この世界を創り出し、観賞するためにのみ私はナーヴギアを、SAOを造った。そして今、全ては達成せしめられた」
茅場「っと、最後に言い忘れてたが、これからは一切の蘇生手段は無効化される
つまり、君たちのライフがゼロになった瞬間も、『ナーヴギア』の信号粒子が発する高出力マイクロウェーブで
君たちの生命活動も止められ、現実世界からも退場させられるから注意したまえ」
KMR「やめてくれよ……(絶望)」
モブ「人間の屑がこの野郎………!」
茅場「………以上で、『ソードアートオンライン』のチュートリアルを終了する プレイヤー達の健闘を祈る」
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga ]:2012/10/22(月) 00:20:22.91 ID:1C5kx8bE0
茅場はそう言うと、巨人は崩れるように消え、空も赤いメッセージ等で埋め尽くされた赤い空から元の夕焼けが綺麗な空に戻った
しばらくの静寂が続いたが、誰かが上げた悲鳴と初めとし、無数の怒号、罵声、悲鳴、哀願で埋め尽くされた
「やだ!! ログアウトできないなんて小生やだ!!」
「出してください!! なんでもしますから!!」
「やべぇよ……やべぇよ……」
「おとなしく出せ! ばら撒くぞこの野郎!」
「出さなきゃ撃つぞゴルァ!」
阿鼻叫喚の怒号と罵声が飛び交う
当然だろう 逆にこの状態で喜ぶ奴はいない
KMR「せ、先輩……」
田所「なんでこんな事に……俺はただ楽しく遊びたかっただけなのに……」
落胆する俺とKMRに、MUR先輩は
MUR「とりあえずここは人が多い いったんここから出て、落ち着こう(提案)」
俺はMURの言うとおりに、いったん広場の外に出た
途中で俺らと同じように外に出た二人組がいたような気がしたが、特に気にしてなんていられなかった
……そして、この二人組の内の一人が、後にこのSAOの世界に光明をもたらす人物という事も―――――
第一章は絶望的なデスゲームが始まって終了
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga ]:2012/10/22(月) 00:29:37.99 ID:1C5kx8bE0
今日は第一章分をすべて更新して終わりです
ちなみに途中ででてくる地の文は田所の心境です
第二章は書き溜めが一通り終わり次第更新していきたいと思います
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lヽ i i ,
yヽ'  ̄ ̄ ̄ ̄ー´ レー'´
j§:::...::. ;;;... レ ´
j ;;;;;;;;;;, ::.: ,;;;;;;;;,j
j ;;;;;;;○';;';;○;;;;;),,
jヽ;;;;;f 、-y´;;;
ヽ (;;;,(;;;),;;;) | ;;;;
ゝヽ´ ̄`' i ';'
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` ̄ ヽ_
,.'´ ̄`ー‐`
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (関西地方) :2012/10/22(月) 00:31:43.72 ID:zWa0zbIqo
いいゾ~
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/22(月) 00:43:41.20 ID:jataLegIO
ヴォー・・・(支援)
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (チベット自治区) :2012/10/22(月) 00:51:48.63 ID:M4TtG9vYo
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (長野県) :2012/10/22(月) 03:09:27.37 ID:CuPmHCJgo
年齢は…ナオキです
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/22(月) 11:54:40.31 ID:H3bQL70IO
登場人物は空手部三人だけなんですかね?
TDNDBの三人組(ん?)も出せたら出してくださいオナシャス!
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (関西地方) :2012/10/22(月) 16:22:32.03 ID:zWa0zbIqo
軍はKBSトリオですね・・・間違いない(選択肢を狭める人間の屑)
この辺にぃ黒ずくめの二刀流使い来てるらしいっすよ
じゃけんデュエルしましょうね~
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/22(月) 17:09:02.66 ID:iOZ+/PdIO
二刀流おじさんすき
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/22(月) 20:41:05.78 ID:O7aWzma+o
おじさん活躍しそう つよい(確信)
野獣父の参戦は・・・ダメみたいですね(冷静)
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (長野県) :2012/10/23(火) 00:39:59.85 ID:HsuyPu+go
ドラゴン田中は…あっ(期待)
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/24(水) 10:44:27.29 ID:gpts7XWIO
ほんと気持ち悪いな淫夢厨
もうキモ過ぎて見てられない
大体ここでやるのが間違ってるニコニコで市ね、ここはお前らが
好き勝手する場所じゃないの
きえろ糞どもが
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (福島県) :2012/10/27(土) 06:26:40.15 ID:rrkSgwlio
続きま~だ時間かかりそうですかね~?(不必要に煽る人間の屑)
59 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/10/28(日) 18:59:10.88 ID:l6APCiBm0
2023年 午後3時
絶望的なデスゲームが始まってから一か月の間に114514人死んだ
だが、死者数は時がたつにつれ減少し、一年と3ヶ月たった今は死者はほとんど出なくなり、最低でも週2、3人程度になった
それどころか、ベータテスターが一か月で6層しか進めなかったのが、正式サービスを開始した途端、2、3日で一層攻略と、尋常な速度でダンジョン攻略が進んでいった
最も、層が上がるにつれて、敵、ダンジョンが複雑になって行き、攻略速度も当初と比べれば落ちてきたが、それでも1~2か月で攻略できるほどにはなっていた
そして、今、俺は45層のとある森林フィールドで、ある生き物…じゃなくて、あるモンスターを探している
そのモンスターの名前は知らない、いや、まだ誰も付けていないと言った方がいいだろう
だが、あるプレイヤーは『リスザル』『スローロリス』『淫夢くん』『可能性の淫獣』など、呼び名は人それぞれに分かれている
ちなみにそれは某RPGのモンスターの様に倒せば経験値が沢山とれる訳でもなければ、特別なアイテムをドロップする訳でもない
ただ、見つけて捕獲すればいいだけ そうすればショップでおよそ810072コルで買い取ってくれるらしい
俺もそのモンスターの詳細については全く知らないが、唯一知っていることは、『売れば高く買い取ってくれる』事、そして…
そのモンスターを素材とする防具を付ければ、とある『ユニークスキル』を覚えられる可能性があるらしい
そのスキルも詳細が知られておらず、『アインクラッド第100層への鍵』『ゲームバランスを崩す屑装備』『GOの防具』など、とてつもない能力である事は確からしいが……
60 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/10/28(日) 19:02:20.81 ID:l6APCiBm0
田所「この辺にはいない ハッキリ分かんだね」
KMR「またポイント移動か疲れるなぁ……」
はは、流石は出現率1145148931919810分の1の確率しか出ない超×2のレアモンスター これもう見つかるか分かんねぇなぁ……
KMR「てか、この様子だと『淫夢くん』を見つけるより先に、迷子になったMUR先輩の方が先に見つかるんじゃないですかね……?」
そうだよ、とMUR先輩っぽい言い方で便乗してみたが、KMRからはあまり似ていないと酷評をいただいた
そういえばさっきから何故俺らがこの超が2もつくモンスターを探している事を説明してなかったな
それは遡ること三週間前、俺たちは第72層のボス攻略の時だったか その時は俺ら三人を含む何人かで攻略してた時だった
その時、俺とMURが軽いミスをしちまって、ボスから直撃を喰らっちまったんだ
……もしあの時、『キリト』と言うプレイヤーがいなければ、確実に俺とMURは死んでいただろう
ボス攻略終了後、俺を助けてくれたプレイヤーはこう言った
キリト「お前、センスはあると思うけど、もっと防御力上げないとヤバいぞ」
MUR「そうだよ(便乗)」
そんな事があったが、最強防具の素材であるモンスター+MUR先輩を探していたが、時刻はもう夕方から夜に移り変わり、日が後数センチで完全に落ちる時間だ
もう諦めて帰った方が良いだろう てか帰らなければヤバい 何故なら
61 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/10/28(日) 19:04:43.70 ID:l6APCiBm0
田所「この辺にぃ、ヤバい殺人プレイヤーが出るらしいんですよ」
KMR「えっ、何それは………(恐怖)」
今、SAO内でも大きな問題となっている殺人プレイヤー及びそれらを組織する殺人ギルド
当然、そんな奴らにはあったことが無い だがこの辺は俺らのような珍しいモンスターを求めて歩き、暗くなり引き上げようとしているプレイヤーを殺す奴らがいると有名だ
現に死者も8人ぐらい出ているが
田所「大丈夫だってヘーキヘーキ! そんな奴らに会う確率なんてどうせ淫夢くんレベルだよ」
俺は笑いながらKMRに言った瞬間だった
「おっ、お兄さん方楽しそうだね~」
「俺も混ぜてくれよ~」
その声と共に、先ほどまで近くの木に隠れていたのか、三人組のプレイヤーが現れた
そのプレイヤーは全員黒いフードにポンチョ姿だった
そのプレイヤー全員の装備にとある事で有名なギルドのマークがプリントされていた
そして、普通のプレイヤーからは感じられない恐ろしい殺意があった
間違いない、こいつらは………
「どうしよっか?」
「殺っちゃう? 殺っちゃいましょうよ!」
「その為の刃? その為のギルド?」
殺人プレイヤー集団及び、殺人ギルド『笑う棺桶(ラフィン・コフィン)』の一員だ―――――
62 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/10/28(日) 19:06:32.36 ID:l6APCiBm0
KMR「あ、アアアアアアアアァァァァァァァ!!?」
KMRは恐怖のあまり絶叫を上げながらアイテム欄を開き、濃い青色のした転移クリスタルを探し、使い始める
KMR「転移ッ!!」
KMRは転移クリスタルがあったおかげで何処かの街へ逃げる事が出来た
俺も転移クリスタルを使用とした瞬間だった
グサッ! と、俺の腕が突然斬りつけられたようなエフェクトが現れ、ライフバーが減る
タガーのような小剣を投げつけたのだろうか、その時の衝撃で手からクリスタルが落ちて、パリンと割れて、消え去った
「あーあ、転移クリスタル消えちゃったねー」
「ま、俺の攻撃が当たったからね、しょうがないね」
田所「予備のクリスタルがない!、あっ……(絶望)」
次の瞬間、俺は反射的に土下座し、こう叫んだ
田所「命だけは助けて下さい!! なんでもしますから!!」
63 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/10/28(日) 19:08:01.58 ID:l6APCiBm0
三人は一瞬あっけにとられてたが、すぐに下品な笑いを浮かべた
「ん? 今何でもするっていったね?(歓喜)」
「じゃあとりあえず、今持ってる金と装備を脱いでもらおうかー」
「おぉーいいねぇー! 金、暴力、S●Xってか?」
もうこの際犯さてもいい、一文無しになってもいい、とにかく死なないことだ
正直、ゲーム上であってもこんな奴らに犯されたくない だけどこうなっては仕方がない
俺は言われた通りに所持金、アイテム、装備をすべて脱ぎ、全裸になった
そして奴らは言った
「へー 結構良い体してんねー」
でもな、と奴らの一人が置き
「俺らは人殺すことを目的としてんだ、たとえお前を犯そうが、金全部もらおうが、お前を殺すって目的は変わらないんだよ(ゲス顔)」
この瞬間、俺からたった少しだけ残されてた希望が完全に消え失せた
メンバーの一人が剣を構えて、処刑宣言する
「じゃあ、死のうか(暗黒微笑)」
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/10/28(日) 19:09:56.75 ID:l6APCiBm0
剣を構えてた奴は一気に俺との距離を詰めていく
俺とあいつとの距離がゼロになった瞬間、俺は死ぬ
逃げようとしても、メンバーの誰かに襲われて死ぬ
抵抗しても、全裸の俺は何もできずに、袋叩きにされ死ぬ
気のせいか、俺に近づいてくる奴のスピードが遅くなっているように見えた
おかしな現象はまだまだ続く
突然俺の現実世界での記憶がフラッシュバックされた
俺が生まれた場面、両親と遊んでいた場面、妹とじゃれあっている場面、小学校の入学式の時の場面、初めてMUR先輩にあった時の場面、初めての後輩が出来た時
そして、俺とMUR先輩とKMRの三人でバカやっている時の場面が次々の流れるように視界に現れた
あぁ、そうか……これは走馬灯ってのか……俺は、死ぬのか、はは、もっと生きたかったな……
だが、それは叶えられる願望、そして訪れるのは非道は現実のみ
そして、その時は訪れる
ドシヤァァァァッ! と、刃物が体を貫通する音が聞こえ、物凄いダメージエフェクトが表示され、
ライフバーも一気にレッドゾーンにまで行き、そして……
68 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (関西・北陸) :2012/10/28(日) 19:27:14.66 ID:M4pc88HAO
もう始まってる!(遅刻)
KRT兄貴はノンケ、はっきりわかんだね(確信)
69 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/10/28(日) 21:27:05.50 ID:l6APCiBm0
「あ………?」
不意に、殺人ギルドの一員の一人が怪訝そうな声を上げた直後だった
「ご、ぼ、アアアアアアアアアアアアアア!!(迫真)」
一員の一人が悲鳴を上げて倒れこんだ
よく見るとそいつの腹には大きな槍が刺さっていた
さらに驚くべき点は、先ほどの攻撃でライフが減ったのは俺ではなく、攻撃してきた奴の方だった
70 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/10/28(日) 21:27:44.02 ID:l6APCiBm0
「Kッ! クソっ! 一体誰が……ッ!」
その問いに答えるように、野太い声が返ってくる
「人間の屑どもが、覚悟はできてんだろうなぁ?」
一人の男がたっていた
その男は夜にも関わらず、白く輝いている鎧を身に着け、腰の部分だけは黒い帯を付けている
手には自分の背丈ほどある大きな剣を装備していた
71 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/10/28(日) 21:29:03.63 ID:l6APCiBm0
「クソがっ! よくもやりやがったな!」
突然の第三者の襲来に、まだ戦える二人はあわてて剣を抜き、斬りかかろうとするが、黒帯の男の方が早く行動を開始してた
黒帯の男は一瞬で懐まで行き、ドボァ! と、とても人とは思えない程の力で腹パンをした
やられた奴は悲鳴すら上げずに、何メートルか吹き飛ばされた後、木に激突しそのまま気絶した
「舐めんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!(声だけ迫真)」
最後に残った一人は叫びながら、細剣のような物で胸を狙って突進してきた
そいつは黒帯の男のちょうど真後ろから攻撃を開始していた
とても避けられるとは思えなかった 俺は避けろ!と叫ぶ前に細剣の先端は鎧にあたったが……
鎧に当たった直後、細剣はパリン! と音を立て、刃が折れた
鎧が硬すぎたのか、それとも単に細剣自体に限界が来ていたのかは分からない
ただ黒帯の男にはダメージ所か一歩も動じていなかった
「カスが効かねぇんだよ!!(無敵)」
黒帯の男は攻撃してきた奴の方へ振り向き、ハイキックしてきた
「あぶねっ!!」
ギリギリの所で避わされたが、回避した時にバランスでも崩したのか、奴は倒れて、隙だらけになった所を
グシャドシャバキベキドピュ! と、静かな森林で原始的な暴力音が響き渡った
このようにして、黒帯の男は武器を使わずに殺人ギルドを全滅させた
72 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/10/28(日) 21:29:58.62 ID:l6APCiBm0
―――――――
――――
――
およそ30分後、アインクラッド解放軍が三人を連行していった
俺とKMR、そしてMURさんと無事に会えた事を喜んでいた時、俺を助けてくれた黒帯の男が、
奴らから取り返してくれた装備、金、アイテムを渡してきてこう言った
「この辺は殺人ギルドの格好な狩場だからな 今回は俺が偶然通りかかったから良かったけど、次はないと思え」
「……はい」
俺は無気力に答えた
浮かれていた、三人(といっても実質二人)なら大丈夫と、それ以前に遭遇すらしないと思っていた
だけど、俺は何故あんな卑怯な奴らに怯えなければならないのだ、何故あんな醜態をさらしたのか
沈んていた俺は急に後悔と怒り、そして強くなりたいという思いが一気に湧きだし、爆発した
73 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/10/28(日) 21:30:29.35 ID:l6APCiBm0
「待ってください!!」
ぴた、と 黒帯の男は背を向けたまま立ち止まり、振り返った
「俺、悔しいです! あんな奴らに醜態を晒したこと、そしてあんな奴らがいる事が!」
「だけど俺、あなたのように強く無いから、勇気が無いから何もできなかった!」
「でも俺! 強くなって見返したいんだ! だから俺を………!」
俺が最後まで言い終わる前に、黒帯の男はフッ、と笑ってこういった
「……いい目してんじゃねぇか」
「は?」
突然の事に、俺は疑問を覚えたが、無視して続けた
「野獣のように何かを貪欲に求めるような目……そして己の弱さを知って、それでこそ前に進もうとする漢の目をしてやがんな」
「……お前、名前は?」
「……田所です」
AKYS「そうか、俺の名前はAKYSだ ………喜べ、俺がじきじきに、お前にこの世界で生きる術を教えてやる 分かったか」
「はい!」
こうして、俺とAKYSさんは出会った そして―――――――――
74 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/10/28(日) 21:31:31.85 ID:l6APCiBm0
二か月後 血盟騎士団本部のとある廊下
アスナ「遠野くん 次のボス攻略組は誰を連れて行く予定なの?」
血盟騎士団副団長アスナの質問に、彼女の補佐である遠野はモニタ画面の文字を見ながら答える
遠野「今回もいつも通りに、騎士団からは団長ヒースクリフさんに、副団長のアスナさん、最後に僕を含む十名前後、
その他には、キリトさんを始めとする上位プレイヤーの方々、後は……」
遠野はふと、モニタの片隅に書かれた名前を見て、ふとこう呟いた後に
遠野「あのAKYSさんに弟子が………あっ、すみません 話の続きですが、最後にダメ元でAKYSさんと、
最近上位プレイヤーにピックアップされた『TDKR(田所)』って人にも依頼してみます」
この世界で生き残るための戦いが、激化する―――――――――――
第二章は田所らがAKYSの弟子になって終了
76 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (関西・北陸) :2012/10/28(日) 21:58:08.77 ID:M4pc88HAO
AKYS兄貴強すぎィ!
遠野がそんなところで大丈夫なんですかね……?
77 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (チベット自治区) :2012/10/28(日) 23:30:19.07 ID:KevcgaWLo
AKYSすき
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (福島県) :2012/10/29(月) 00:58:42.59 ID:pSjhAq0Wo
投稿ありがとナス!
遠野と野獣は面識がない…?
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (香川県) :2012/10/29(月) 18:30:01.41 ID:tP/AEzYA0
淫夢のSSとかどういうことなの…
81 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (関西地方) :2012/10/29(月) 19:13:59.54 ID:+sTfFWEso
ホラホラホラホラ(ホリゾンタル)
82 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/02(金) 07:57:41.22 ID:IXC7ZKsIO
ま~だ時間かかりそうですかね~(ホモはせっかち)
84 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/02(金) 15:57:00.57 ID:UgZeuoGAo
あくしろよ(せっかち)
85 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (千葉県) :2012/11/04(日) 10:10:43.58 ID:p6iIxlFso
あくしろよ(人間の屑)
87 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/09(金) 21:11:38.15 ID:G7qeOM6IO
あのさぁ・・・(絶望)
88 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (福島県) :2012/11/10(土) 07:26:17.84 ID:XR64MNb6o
あああああああああああああ!(発狂)
89 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/11(日) 15:39:41.19 ID:ZmTGT2AIO
慌てるなよ・・・慌てるな・・・(我慢)
91 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/11/12(月) 18:24:20.92 ID:gcXFuwqL0
おまたせ! 少し時間かかちゃったけどいいかな?(ゲス顔)
ちなみにSAOで好きなキャラクターは『シリカ』です(半ギレ)
そして、淫夢シリーズで好きなキャラは『ひで』です(全ギレ)
92 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/11/12(月) 18:25:08.86 ID:gcXFuwqL0
2023年 11月 第33層 AKYS邸及びAKYS邸内道場
AKYSさんの弟子になってから数か月たった
元々住んでいた下層部の安い家を売り払い、今はAKYSさんの家に泊めてもらっている
AKYSさんのご指導はとても厳しいが、とても楽しかった
ある時は本気でコンボ技の実験台にさせられたり、ある時は犯されかけたり
ある時はラフィン・コフィンの奴らからアイテムを奪いに行ったり、珍しい食料アイテムを狩りに行ったり……
思い返すだけで楽しくも辛い思い出は沢山思いつく
そして、今は―――――
AKYS「オルラァ!!」
ガキン! と剣と剣が本気でぶつかり合い、火花が飛び散る
俺はなんとかAKYSさんの重い一撃を耐え、反撃を開始する
田所「隙ありッ!」
AKYS「っと! おめー、なかなかやるじゃねぇか」
だが、当然AKYSさんは簡単にダメージを受けてくれない
明らかに当たった、と思う攻撃さえも、彼の異常なまでの反応速度のせいで当たらない
このままでは勝てない
しかたない
あまりやりたくない、だけど
AKYS「どうした田所ォ! 俺を倒したければ『野獣化』するしかねぇぞォ!」
………どうやら使っていいそうらしい
なら、遠慮なく……!!
93 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/11/12(月) 18:26:02.65 ID:gcXFuwqL0
田所「で、でますよ……!」
AKYS「!」
俺が叫ぶのと同時にAKYSさんの攻撃が来た
正直、受け止めるには厳しい体制だった
まあ、普通のプレイヤーの攻撃なら剣で受け止められる事はできるが、AKYSさんのは無理だ、受けるしかない
ただし
常時の俺では無理であるが、今の俺ならいける
ドッッゴオオオオオオオ!! と、正直もう通常の斬撃では出るとも思えない衝撃音と衝撃波が発生する
だが、俺は傷どころが、バランス一つ崩さずに、AKYSさんの攻撃を受け止める
俺は距離を置き、起動させる
超激レアモンスターを素材とする事で手に入る『アインクラッド第100層への鍵』の正体を
ボン、ボカンと、俺が装備している防具が膨張し、防具の色も茶色から銀色になる
そして、俺の視界のモニタ画面にはこう表示されている
『TARGET CAPTURED……』
『BODY SENSOR ON』
『EMURATED EMURATED EMURATED……』
『―――System oll green―――』
『Cyclops Mode Start!!』
94 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/11/12(月) 18:27:00.81 ID:gcXFuwqL0
AKYS「よし、どんどん打ってこ――――!」
AKYSさんが言い終わる前に、俺はすでに攻撃を開始してた
AKYSさんは受け止めてたが、先ほどまでとは違いあきらかに必死で受け止めていた
AKYS「く……っ!」
今までどんなに俺の攻撃を受け止めても、殺人ギルド数名相手に圧倒していたAKYSさんがついに劣性に出た
俺が今起動している『Cyclops Mode』の正体はステータスアップ系のユニークスキルの一つで、起動すれば全ステータスを8,1倍上げると言う破格の性能を持ち
一度起動すれば、目標を殲滅させるか、限界時間までほぼ無敵になれる究極のチートスキルである
田所「ホラホラホラホラ(優勢)」
AKYS「チィ……!」
AKYSさんは完全に防戦一方だ
やれる、今なら…ッ!
田所「落ちろーーッ!」
俺は剣をAKYSさんに振り下ろす
AKYSさんはガードするが、何度もガードしていた剣に限界がきたのか、ついに剣はポキリと折れ
剣はAKYSさんの顔の前でギリギリ止まった
ふっ、とAKYSさんは笑みを浮かべて
AKYS「勝負あり、だな」
AKYSさんは負けたのに、何故か清々しい表情をしていた
95 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/11/12(月) 18:28:14.18 ID:gcXFuwqL0
KYSさんとの模擬戦が終わり、4人で33層の都市シモキタのレストランで食事
俺はミートソーススパゲッティ、KMRは海鮮スープカレー、MURは小ペンギンのグリル、AKYSさんは寿司を注文した
33層のシモキタはアインクラッドでも五本指に入る大都市
武器、加治屋、その他アイテムショップなど、ここに住めれば生活は苦労しないが、その分家賃が現実世界の麻布、六本木並に高いと評判だ
そんな一等地(と言っても街はずれの場所)に家を建てるAKYSさんはやはり凄い
さて、とAKYSさんは一通り寿司を食べ終え、話を始めた
AKYS「お前たちはもう一人前だ、もう教えることは何もない」
だが、と彼は置いた後、緑茶に似ているドリンクを飲み干してから
AKYS「お前らに最後の試練を与える ………第73層のボス『BigManylegs- HIDE』を討伐する事だ、わかったか! 返事ィ!」
96 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/11/12(月) 18:29:27.06 ID:gcXFuwqL0
突然のAKYSの言葉に、三人は茫然とするが、すぐにKMRが
KMR「待ってください! AKYSさんは確か以前『お前らには絶対にボス攻略には行かせねぇ!』って言ってましたよね
でも何故、今になって……」
KMRの質問に少し黙るが、AKYSは答える
AKYS「………確かにな、確かに俺はお前らにそう言った だが、もう時間がねぇし、それに………」
AKYS「お前らを、信じてみたくなった、から、か?」
三人「……………」
ここで、AKYSについて少し説明しておこう
デスゲーム開始当時から、一般プレイヤーの身でありながらも、生き残るためにあの手この手を尽くし、血盟騎士団長『ヒースクリフ』からも
「副団長の座を与えるから私たちの元に来ないか?」とまで言われたSAO内でもトッププレイヤーだが、ある事件をきっかけに攻略組から退いたのだ
その事件とは、田所と出会うおよそ半年前、田所と同じように彼にもまた弟子が一人いた
『KEN』と言うプレイヤーで、モンスターに襲われているところを彼が助けた
以後、彼はAKYSの弟子だった……だが
97 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/11/12(月) 18:30:02.78 ID:gcXFuwqL0
第??層 ボス部屋
KEN「あ、あああああああああ!!(戦慄)」
AKYS「KEN! 脱出しろ!」
KENは言われた通りにすぐにボスと距離を置き転移クリスタルを取り出し使用した時だった
ドン とボスはたるとを攻撃 残り少ないライフはゼロになり、そして――――――
KEN「あっ――――………た、助けて……し、しょ―――――」
パリン、と KENはこのボス攻略で帰らぬ人となってしまった
もう目の前で人が死ぬのを見たくない、もう誰も死んでほしくない
だから、彼はボス攻略及び攻略組から離れていた
98 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/11/12(月) 18:30:28.55 ID:gcXFuwqL0
しかし、
田所『だから、俺を――――――!(回想)』
AKYS「ったく、卑怯だぜ」
AKYSは田所を、彼らを初めて見たとき、たるとの事を思い出したのと同時に、ある一つの『可能性』に掛けた
彼が後に自分を超え、そしてこのデスゲームに終止符を打つ事を
そのために彼は田所たちの装備を最高にし、教えられることはすべて教えた
やれる事をやった 後は――――――
田所「……しょうがねぇなぁ(笑顔)」
MUR「よし、じゃあ(ボスを)ぶちのめしてやるぜ!」
KMR「そうと決まったらすぐに準備をしましょう!(名案)」
彼らの持つ『可能性』を、見ることだけだ
99 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/11/12(月) 18:31:18.96 ID:gcXFuwqL0
ボス戦当日 第55層 血盟騎士団本部
ヒースクリフ「遠野 今日騎士団以外でボス戦攻略に参加する人物を教えてくれ」
血盟騎士団長ヒースクリフは歩きながらメニュー欄を見て、おそらく今日優先的に使うアイテムを取りやすいように整理していた
遠野もアイテム欄から『エントリーシート』を出し、そこに書かれているメンバーリストを読む
遠野「今日参加する人は……キリトさん、TNOKさん、DBさん、虐待おじさん(コードネーム)、SNJさん、GOさん、MURさん、KMRさん、田所さんに―――!?」
遠野は一瞬驚愕の表情を浮かべ、おもわず大きな声で言う
遠野「あ、AKYSさん!? AKYSさんも参加するの!?」
ぴく、と先ほどまでアイテム欄を動かしていたヒースクリフが動きを止めた
ヒースクリフ「……そうか、彼が」
遠野「まさか、あの人が参加を……」
二人はそんな感じをやりとりを交わしながら、出撃メンバーが待機している大広間へ向かった
100 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/11/12(月) 18:32:11.62 ID:gcXFuwqL0
大広間
ヒースクリフ「久しぶりだなAKYS」
AKYS「……あぁ、本当に久しぶりだな、血盟騎士団団長殿」
ヒースクリフ「……あの事件はもう克服してくれたのか?」
AKYS「………ッ!」
ギロリ、とAKYSは田所の眼光よりも鋭い眼でヒースクリフをにらみつける
すると彼は少し驚いたのか、何歩か後ろに下がる
ヒースクリフ「お、おいそんなに睨むなよ、怖いだろう」
AKYS「……悪いな」
ヒースクリフ「ま、まあ君が居てくれて助かったよ ……正直一般プレイヤー最強の君が参加してくれるのだからね」
すると、今度は少し笑い、ヒースクリフに
AKYS「……いや、もう俺は最強じゃねぇ」
そういいながら、近くでMURとKMRとだべっている田所を顎で指し
AKYS「最強は、あいつだ」
101 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/11/12(月) 18:32:52.87 ID:gcXFuwqL0
第73層ボス部屋前までは激レアアイテム『回廊結晶(コリドークリスタル)』を使い、ボス戦前までワープ
俺を含む何十名かのプレイヤーがボス戦前の準備をしていた
ある者は一時的にステータスを上げるアイテムの使用 ある者はボス戦まえの腹ごしらえ
ある者は作戦の最終確認
など、念入りの準備をする事10分後
ヒースクリフ「準備はいいな では………攻略開始!!」
彼の力強い声が響くと、全プレイヤーが一斉にボス部屋に飛び込んだ
そして
『ボクヒデ………………!』
『多数の足を持つ怪物』も動き出す
104 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/11/12(月) 20:53:30.69 ID:gcXFuwqL0
『BigManylegs- HIDE』
直訳すると『巨大多脚ヒデ』
この洞窟に存在するヒデシリーズと呼ばれるモンスターの親玉(ちなみにとあるプレイヤーがこのモンスター群の登場と同時に風評被害を受けた)
無数の足を持ち、これらを触手のように使って攻撃するモンスターだ
他にも超音波、地団駄による衝撃波などやっかいな攻撃を繰り出すと偵察により判明している
しかも、耐久値も低いので、攻略は容易だと予想されていた
HIDE「オジサンタチシニチクリーーーーーー!!」
ビュウォッ! と巨大な足(と言うよりも触手?)を鞭のように使って、近くにいたプレイヤーに攻撃する
が、行動があまりにも単調だったのか、簡単に避けられ、隙だらけの懐を攻撃されまくった
HIDE「アーモウイタインダヨオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
ドガドガドン! とHIDEは地団駄し、その時に発生する衝撃波等を使いプレイヤーを引き離す
が、離した後でもプレイヤーは次々と懐へ攻撃してきて、ライフは30分もしない内に残り10分の一になった
その時だった
HIDE「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!(覚醒)」
巨大な咆哮と共に、無数の足をめちゃくちゃに振り回した
報告されてなかった予想外の行動に多くのプレイヤーがダメージを受ける
が、ダメージを受ける方がまだマシだっただろう HIDEが滅茶苦茶に足を振り回した理由とは
遠野「オッ、オオン!! た、助けて下さい!!」
プレイヤーを盾にして、攻撃させにくくするためだ
105 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/11/12(月) 20:54:14.44 ID:gcXFuwqL0
ヒースクリフ「遠野!!」
ヒースクリフは遠野を助けようと彼が絡まっている足の一部を切断しようとするが、
突然HIDEの動きが俊敏に(恐らく残りライフが少なくなり、且つ一定以上のプレイヤーがいる場合のみ発動すると思われるパターン)より
遠野以外にも絡まれたプレイヤーを盾にしてきた
ヒースクリフ「ッッ!!」
ヒースクリフはあわてて攻撃を停止するが、その隙を突かれ彼の攻撃を直撃してしまった
彼のライフバーが初めて減る
攻撃しようとも、したら他のプレイヤーを盾にしてしまう
そんな事をしたらボスにはダメージを与えられない所が、味方すら減ってしまい、攻略は困難になる
キリト「クソッ! とんでもねぇパターンを持ってやがる! これじゃあスイッチしてもあの反応速度じゃあ確実にダメージは入らない!」
106 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/11/12(月) 20:55:01.03 ID:gcXFuwqL0
予想外の行動に困難を極めたボス攻略についに団長は
ヒースクリフ「やむをえまい 一時撤退だ! 体制を立て直す!」
AKYS「待て! それじゃあ捕まった奴らはどうなる!」
ヒースクリフ「今は無理だ!」
AKYS「そうやってまた犠牲者を出す気か!!」
ヒースクリフ「……分かってくれ ここで全滅するわけにはいかんのだ!」
トッププレイヤー同士の壮絶な口論、うかつに手を出せずに防戦一方のプレイヤー
このままでは犠牲者がまた出てしまう
そしたらAKYSさんはもう……
田所「………させない もう犠牲者なんで出させない!! だから……!」
田所「奴に捕まった人たちを助けたい! 助けなければならない!!(使命感)」
田所「だから俺に力を……! サイクロップス!!」
俺の叫びと共に、俺の視界に突然幾つものモニタ画面が表示される
『TARGET CAPTURED……』
『BODY SENSOR ON』
『EMURATED EMURATED EMURATED……』
『―――System oll green―――』
『Cyclops Mode Start!!』
107 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/11/12(月) 20:56:21.28 ID:gcXFuwqL0
AKYS「田所………お前!!」
遠野「防具が……変形した!? ……ッ!」
キリト「なんだあの装備!?(驚愕)」
俺がサイクロプスモードに変化した事に、ほぼ全てのプレイヤーが驚愕した
だが俺はそんな事もお構いなしに、次の動作にはいる
トン、と俺は大地を蹴った………つもりだったが
直後、俺の姿がブレ、一瞬にして遠野が絡まっているHIDEの触手を引き裂いた
HIDE「ダイナマイッ!!」
HIDEは慌てて他に捕まっているプレイヤーを盾に防御態勢に入る
だが、通常の8,1倍の速度で動き回る俺を捉えられず、次々と触手を切断させる
HIDE「アアツカメナイ!!」
HIDEはついに人が捕まっていた触手をすべて切り落とされ、自身を守る盾(プレイヤー)を失った
そして、HIDEに新たな災難が訪れる
108 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/11/12(月) 20:58:02.75 ID:gcXFuwqL0
おじさん「よくも捕まえてくれたね……」
おじさん「怒らせちゃったね……俺の事、本気で怒らせちゃったね!!」
そういうと『虐待おじさん』と呼ばれているHIDE系統のモンスターを倒すのが趣味というプレイヤーは
元々装備していた刀とは別に、もう一本、黒と金色の刃でできている剣を抜き装備する
おじさん「おじさん流『二刀スキル』を見せてやるから、じゃオラ来いよオラァ!!」
キリト「『二刀流スキル』だと!? 俺以外にも二刀流を!?」
ヒースクリフ(な……!? バカな!! あのスキルは………!!!)
驚きまくるキリトとヒースクリフに、副団長アスナは
アスナ「キリトくん、団長! 今よ!!」
そういって、キリトとアスナはスイッチを、おじさんは二刀流技『スターバースト・ストリーム』を、キリトとアスナはスイッチによる連携攻撃を
そして田所は『Cyclops Mode』による攻撃力8,1倍攻撃を、残りすくないHIDEにおみまいした
HIDE「ヤダヤメテ!タタカナイデ!!ワカッタワカッタワカッタカラ!!アーイタイイタイタイタイタイ!!!
オボレル!!オボレル!!!アツゥイ!!!!』
HIDE「アーモオヤダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!
イヤァダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!』
全プレイヤーからの総攻撃に耐え切れず、ついにHIDEは断末魔を上げた瞬間、消滅エフェクトと化し、消えうせた
それは、第73層の攻略が完全に終了した事を意味する
109 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/11/12(月) 21:00:03.79 ID:gcXFuwqL0
攻略完了後
田所「はぁ……はぁ……はぁ……」
周りが歓声を上げてたが、俺はHPとは別に体力を使いすぎてそれどころではなかった
みんなが喜んでいる MUR先輩も、KMRも、そしてAKYSさんも
そして、疲れ切って喜ぶ気力がなくなった俺の元に、一人の男が近づいてきた
遠野「あのっ!!」
田所「ん?」
遠野「助けてくれて……ありがとうございます!! すごいですね! あなたのスキル!!」
田所「いや、そんな事は……(照れ隠し)」
遠野「助けてもらったお礼に……そうだ! 55層に、おいしいレストランがあるんですよ! 僕が驕りますから今度一緒に行きませんか!?」
田所「おっ、行きてえなぁ!」
遠野「じゃあ今度の日曜日に行きましょうね!!」
俺はこのボス攻略ですばらしい報酬を二つ手に入れた
一つはHIDEからドロップした装備アイテム『ダークヒーローHIDEのマント』って奴と――――――――
日曜日、第55層
遠野「あっ、先輩遅いですよ~」
田所「遠野早いっすね……」
―――――――――『遠野』と言う俺の『最高の後輩』だ
第三章は遠野と出会って終了
110 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/11/12(月) 21:03:21.87 ID:gcXFuwqL0
ミス
―――――――――『遠野』と言う俺の『最高の後輩』だ ×
―――――――――『遠野』という、俺の『最高の後輩』だ ○
すいません最後の最後にミスってしまいました!
許してください!なんでもしますから!!
次回の第四章でSAO編が終わりますが、番外編も多少は入るかもしれません
ではまた
111 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/12(月) 21:43:53.19 ID:KSXMLLsYo
おじさん一度捕まったのか・・・(落胆)
112 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (福島県) :2012/11/12(月) 23:16:07.22 ID:diyRw4GRo
オッツオッツ!
サイクロップス先輩強いっすね(畏敬)
113 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) :2012/11/12(月) 23:58:18.25 ID:wCNAObXi0
全ステータス8.1倍はチーターだと思った(キバオウ並の感想)
115 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (長屋) :2012/11/23(金) 09:42:57.83 ID:ANMDFHcko
これだけ強いと代償がありそうですね・・・後輩を昏睡レイプしなければ死んでしまうとか
117 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/11/29(木) 17:52:14.71 ID:W+ldEm+Y0
もう最終更新から2週間以上経っとる!(焦燥)
今回は番外編で、GOを屑扱いする人は読み飛ばして、どうぞ
118 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/11/29(木) 17:53:31.44 ID:W+ldEm+Y0
73層の攻略が終了した日の夜の時、血盟騎士団団長ヒースクリフはこれから73層の開発の方針等の会議を終え
本部にある彼の住居スペース(ちなみに彼の住居スペースは建物全体の10分の1)に入り、体を休めようとベッドルームに入った
彼はそこで鎧を初めて脱ぎ、赤いジャージのようなパジャマに着替え、ちょうどすぐそばにあったレアモンスターの皮で作られたと思われるイスに座り
考え事を始めた
(今日のボス攻略………何故ユニークスキルを持つプレイヤーが3人もいたんだ……?)
彼も思っているように、第73層のボス攻略時には、ユニークスキル使用者が三人(ヒースクリフ自信も含めると四人)もいた
その一つに『二刀流』スキルだ
これは元々SAO内最高の反応速度を持つキリトにのみ与えられたスキルである
なのに
何故、『虐待おじさん』と呼ばれるただの一般プレイヤーが使用できるのか?
先ほど書いた通り、ユニークスキルを与えられるのはこのゲームの唯一の運営している『茅場 晶彦』のみだ
原作及びアニメ本編を既に読んでいる方は分かる通り、ヒースクリフ=茅場という事はすでにご存じだろう
つまり、ユニークスキルを与えられるのは彼のみなはずである
では、いったい誰が二刀流スキルを『虐待おじさん』に与えたのか?
そう思っていた時、突然壁の一部が歪んだ
ヒースクリフ「っ……」
彼は一瞬驚いた表情を見せたが、壁の歪みの正体は直ぐに分かった
誰かが回廊結晶(コルドークリスタル)を使用したのだ
だが、コルドークリスタルはほとんどのプレイヤーが知る通り、ダンジョン内の宝箱かレアモンスタードロップアイテムなはずだ
それを使い、さらに一度彼の寝室に訪れたことのある人物といえば、彼しかいないとヒースクリフは結論付ける
そして、彼の予想通り、部屋に一人の男が入ってきた
真っ白な装束にレアボスモンスタードロップアイテムの『竜槍ゲイ・ボルグ』を装備した若い男だ
その男の肌の色は褐色で、どこか神々しい雰囲気を漂わせている
119 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/11/29(木) 17:54:39.72 ID:W+ldEm+Y0
「どもこんちゃ~す」
ヒースクリフ「また君か困るなぁ……」
「まぁ、そう言わないでよ こっちもお前に悪気があってやっている訳じゃないし」
ヒースクリフ「……悪気は無くても困るのだよ、どのゲームにもバランスという物があるだろう?
たとえばRPGゲームで主人公が最初から最強クラスの武器を持っていたらどうだ、ゲームが詰まらなくなるだろう? それと同じだ」
「いいや、少なくとも全員が詰まらなくなる事はねぇよ」
ヒースクリフ「? どういう事だ」
「俺のような傍観者に位置している奴は、自分じゃあできない事を見て楽しむ奴もいるんだよ
たとえるならゲーム自体を改造してプレイする動画を見る奴とかか?」
ヒースクリフ「……生憎、チーターは私を含め全ゲーマーの敵なんだがな」
「ははっ、そうかい」
120 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/11/29(木) 17:55:37.27 ID:W+ldEm+Y0
ヒースクリフはそんな会話をしつつ、テーブルの上に簡単な茶菓子を用意して男に腰掛けるように指示した
男はそれに応じ、ヒースクリフとは反対側にあるイスに座り、即座に男は用意した茶菓子をバリボリ食べ始める
ヒースクリフ「………一ついいか?」
「あん?」
ヒースクリフ「君も知る通りこの私、『茅場晶彦』はこのゲームの運営兼最終ボスを務めているからこのゲームの全てを知り尽くしている」
「それで?」
ヒースクリフ「それを踏まえた上で質問しよう……………」
ヒースクリフ「『Cyclops Mode』とは、何だ?」
121 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/11/29(木) 17:56:58.30 ID:W+ldEm+Y0
男は用意した茶菓子の三分の二を食べた後、アイスティーを少し飲む
ヒースクリフはそれでも続ける
ヒースクリフ「ユニークスキルは元々このゲームで一定ステータスが最大限に高かった者に与えられる物だ
だが、田所の『Cyclops Mode』という物は初めて聞く上、私も作った覚えがない 一体あれは何なんだ?」
男は用意されたアイスティーを飲み干した後、
「……あれは元々俺が使用する物だったんだがな……まあいいや 教えてやる」
「あのスキルは簡単に言うと『ステータスアップ系スキル』だ あれを発動すれば『物理攻撃』『物理防御』『俊敏力』『命中率』『運』など、
このゲームの基本ステータスが8.1倍上昇する奴だよ」
ヒースクリフ「8.1倍……」
「そ、でも当然使用するには数多くの条件が必要だ まず一つは、『現実世界(リアル)で平均以上の筋肉と体力』と、『年齢が24歳以上』、そして最大の難点は『同性愛者』ってところか?」
ヒースクリフ「同性愛者か……君らしいといえば君らしいよ」
122 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/11/29(木) 17:58:30.50 ID:W+ldEm+Y0
「そうだろ? 最後に、結構な代償もあるぜ」
ヒースクリフ「どんなのだ?」
「制限時間は3分で、一度使うと8時間10分間使用不能で、無理に使おうとすれば『野獣化』と呼ばれる、いわば暴走状態になって、ほとんどの確率で死亡ってオチだ」
ヒースクリフ「3分……だが装備によってはこれからのボスモンスター……いや、最悪私すらも凌駕してしまいかねない」
「それはそれでいいじゃん 少なくともお前以外の人間は喜ぶぜ? ……最も、俺の楽しみが一つ減るけどな」
男は自らが作ったシステムで茅場を困らせケラケラ笑いながら話題を変える
「しっかし、お前も大層な事するよな~ 自分の理想を叶えるためだけに893810人もこのちっぽけな空想世界に閉じ込めるなんて 普通のNPCじゃダメなのかい?」
ヒースクリフ「NPCは動きが制限されている上、人間味が全くない これでは仮にこの世界を作っても残るのは空しさだけだ」
123 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/11/29(木) 17:59:38.15 ID:W+ldEm+Y0
「ふーん でもさ、普通に運営してれば今頃すんごい印税が入って、またゲーム作って運営すればいいじゃん
それで溜めた金で現実世界にお前の望んでいる『世界』を創ればいいんじゃね?」
ヒースクリフ「……はぁ、分かっていないな」
「あ?」
ヒースクリフ「現実世界だと出来る事がたかが知れてるだろうし、出来るころには私はこの世にいるとは思えん」
「中々贅沢な奴だな お前も」
ヒースクリフ「そっちこそ、下界の様子見とか言っときながら中々楽してるだろう ……………現人神『GO』」
GO「いいや、楽でもねぇぜ、このゲームが終わったらSSKさんに説教喰らっちまうのは確かだからな ……最悪天界に当分出入り禁止かも」
124 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga sage]:2012/11/29(木) 18:00:47.54 ID:W+ldEm+Y0
さて、とGOは話を切り、アイテム画面から転移クリスタルを取り出す
GO「じゃ、俺はもう帰るわ 久々にお前と話をして楽しかったぜ」
ヒースクリフ「こっちは久々に胃が痛くなったよ もう変に面倒事を増やさないでほしいな」
GO「ははは 無理な話だなそりゃ じゃ、次現れるのは……そうだな、75層クリア後にしようか じゃあ、またな」
GOはそう言い残して『転移、シモキタ』と宣言し、部屋から出て行った
部屋に一人残されたヒースクリフはしばらくぼーっとしていたが、しばらくするとアイテム欄から『安眠薬』と呼ばれる睡眠薬を飲み、眠りについた
番外編はGOがヒースクリフに面倒事を与えて終了
125 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京都) [saga]:2012/11/29(木) 18:03:08.90 ID:W+ldEm+Y0
今日はここまでで
それと、ALO編はやりません 恐らく次当たりで最後の更新になります
126 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/29(木) 19:19:17.64 ID:5A2sygDso
>恐らく次当たりで最後の更新になります
ファッ!?
もう終盤か悲しいなあ・・・
127 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/30(金) 12:10:38.19 ID:GAne4K+IO
>ALO編はやりません
えっそれは…
128 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/30(金) 12:33:30.55 ID:kYIt/YfIO
お前の執筆を待ってたんだよ(迫真)
129 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/07(金) 15:51:38.55 ID:5lhstqy90
GO is GOD
130 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/07(金) 22:24:57.26 ID:Ug51Zg7g0
神の場合は冠詞は要らないんですかね…?(困惑)
131 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/17(月) 22:37:43.00 ID:MViJKFuDO
なんだこのSS!?(驚愕)
キリトくんは若干語録使ってたけどノンケなんですかね…?(やや失望)
132 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/12/23(日) 18:50:12.21 ID:IJuMgwdd0
俺と遠野と知り合ってから早1か月 遠野が問題を起こしたクラディールの変わりにアスナ副団長の監視役にされた
ちなみにクラディールとは前からアスナをストーカーに近い行為を働いたのみならず、キリトを殺害してアスナを寝取ろうとした人間の屑野郎である
まあ、淫夢本編の俺が言えた事じゃないけどな!(ゲス顔)
とまあ前置きはそのくらいにして、今俺は第75層のボスの扉にいる
ちなみに攻略パーティは俺(LV81)と遠野とMUR先輩とKMRとAKYSさんと、騎士団長のヒースクリフを初めとする攻略組で構成されてる
正直、俺のサイクロプスとキリトとおじさんの二刀流、ヒースクリフの神聖剣があれば大丈夫だと思った、が
団長曰く“ボス偵察に行ったら急にボス扉が開き、再び開いた時はプレイヤーは誰一人もいなかった”そうだ
ちなみにボス部屋は前回のボス部屋が転移不可能の罠があり、今回もそれと同じやつがあったらしい
田所「やべぇよ……やべぇよ……」
キリト「とうとう本格的なデスゲームになってきたな」
MUR「お、そうだな」
遠野「でもこのメンバーなら恐らく大丈夫ですよ! それに、何かあったら先輩が僕を守ってくれるし……」
虐待おじさん(以下おじさん)「ひゅう! 熱いね~」
田所「やめてくれよ、照れちまう、ヤバイヤバイ(ご満悦)」
ヒースクリフ「…ふふ、だが話は終わりだ ……行くぞ」
キリト「……あぁ!」
田所「じゃけんさっさとぶちのめしましょうねー」
ヒースクリフ「……攻略、開始!!」
ヒースクリフが大声で言った後、プレイヤーが一斉に叫びながらボス部屋に入っていった
ボス攻略が始まった
133 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/12/23(日) 18:50:58.80 ID:IJuMgwdd0
ボス部屋に最後の一人が入った瞬間、ガララララ……と扉が閉じた
恐らくボスを倒すまでは開く事はないだろう
だがここで一つ問題が発生した
ボスがいない
20名を超えるプレイヤーがボス部屋にいても見つからないとなると、いったいどこにいるのか?
そう思った瞬間だった
キリト「上だ!!」
キリトが叫ぶと、全プレイヤーは一斉に天井を見上げる すると
スカルリーパー「カァァァァァァァァ!!!」
巨大な骸骨ムカデが恐ろしい声を上げながら天井から奇襲してきた
モブ「あああ、ああああああああああああああ!!(恐怖)」
キリト「こっちだ!」
TNOK「こっちに来るんだよ、あくしろよ!!」
彼らの叫びの直後、スカルリーパーは落下し、ちょうど近くにいたプレイヤーに鎌で斬りかかった
攻撃を受けたプレイヤーはライフバーが一気に0になった
134 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/12/23(日) 18:51:34.86 ID:IJuMgwdd0
キリト「一撃で………っ!?」
KMR「やべぇよ……やべぇよ……」
早くもプレイヤー二人を葬ったスカルリーパーは次の標的を確認し突進してきた
モブ「こっちくるんじゃねーよ(ビビり)」
モブ「ひぃぃぃぃ!!」
開始早々にいきなり犠牲者が出た事によりパニックになる攻略組をヒースクリフやAKYSらがなんとか統計を戻し
キリト、アスナ、ヒースクリフが攻撃を受け止め、それ以外のプレイヤーがその間に攻撃する作戦を取る
その作戦をとってからおよそ一時間後、犠牲者を22人出したががようやく討伐完了した
135 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/12/23(日) 18:52:06.15 ID:IJuMgwdd0
一時間にも及んだ激戦後 勝利に喜ぶプレイヤーは一人もいなず、それどころか生きている実感すら感じていない者たちが多かった
キリト「………何人、死んだ……?」
キリトの問に誰かが
モブ「……22人です」
田所「22人……逝きスギィ!」
ヒースクリフ「はぁ、はぁ、………ふぅ」
キリト「……………」
アスナ「……あれ? キリト、君…?」
田所(何するつもりだあいつ………?)
疲労してごく一部のプレイヤーしか気づかなったが、キリトが突然剣を装備し直し、そして
ヒースクリフに斬りかかった
136 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/12/23(日) 18:52:53.50 ID:IJuMgwdd0
ガン! と刃はヒースクリフの体を突き刺す前に一つの壁に阻まれて攻撃が通らなかった
が、問題はその壁の表示にあった
『システム的不死』
田所「え、なにこれは(同様)」
モブ「ど、どういう事だ……?」
ヒースクリフ「……………」
キリト「簡単な事さ、元々騎士団長、ヒースクリフはシステムで死なないように設定されていたのさ」
キリト「そして、そんな事ができるのはこの世でただ一人……!」
キリト「―――――人のゲームを横から見るほどつまらないものは無い、だろ『茅場 晶彦』
137 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/12/23(日) 18:53:34.54 ID:IJuMgwdd0
AKYS「なんだと!?」
MUR「ど、どういう事だ!?」
ヒースクリフ「……元々は90層で正体を表すつもりだったんだがな、いかにも、私の正体はGM兼ソードアート・オンライン最終ボス『茅場 晶彦』だ」
デデドン! とこの状況ほど似合うSEはないだろう
SAO最強のプレイヤーからSAO最悪の敵になった瞬間だから
モブ「お前が……俺たちの……希望……お前が……!! よくもぉぉぉ!!」
プレイヤーの一人がとびかかってくるが茅場は見向きもせずにコマンドを動かす
直後
キリト「っ!? 皆どうした!?」
アスナ「か、体が……!」
AKYS「う、動けねぇ……!」
モブ「やだ! 小生やだ!!」
ヒースクリフ「キリトくん、私の正体を見破った報酬として、私と一対一の決闘する権利をあたえよう もちろん不死属性は解除する」
ヒースクリフ「もし君が勝ったらゲームクリアとして、プレイヤー全員は無事ログアウトさせよう」
キリト「!」
138 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/12/23(日) 18:54:06.24 ID:IJuMgwdd0
アスナ「だ、だめよ! 君を殺すつもりよ!」
MUR「そうだよ! ここはいったん引いて、体制を立て直してからでも……」
いろんなプレイヤーがキリトを止めようと声を出す だが彼は
キリト「ごめん、皆……だけど!」
キリト「俺はこいつと決着をつけなきゃいけない!!」
キリトは覚悟を決め剣をもう一本抜き二刀流状態にして
キリト「茅場、一つお願いがある」
茅場「何だ」
キリト「簡単に死ぬつもりはないが……もし俺が死んだら、少しの間でもいい、アスナを自殺できないようにしてあげてくれ」
アスナ「そ、そんな……!」
茅場「いいだろう」
アスナ「そ、そんな……! こ、こんなのって……!」
139 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/23(日) 18:54:47.86 ID:IJuMgwdd0
キリトはもう一度麻痺して横たわっている仲間に
キリト「……ごめんなクライン、エギル でもこの戦い終わったら必ずリアルで会おうな」
クライン「ふざけんなキリト! リアルでちゃんと飯の一つおごらないと許さねーからな!」
キリト「……虐待おじ……いや、蓮さん あなたとは一度二刀流同士で決闘してみたかったです」
おじさん「ふざけんじゃねーよオイ! 何最期の別れみたいな事言ってんだ! じゃオラさっさとあいつ倒せオラァ!!」
キリト「……TNOKさん、……893なんて危ない事やめて、安全な職について下さい」
TNOK「それで人に頼む態度かお前 とりあえず、さっさとそいつ倒して俺の前で犬のマネするんだよオウ あくしろよ(涙目)」
キリト「……田所さん」
田所「ファッ!?」
キリト「俺もリアルで妹がいて……今度一緒に世間話してもいいですか?」
田所「いいよ、来いよ!」
キリトは田所の返事を聞いた後、茅場を睨む
そう、今からやるのは単なる“決闘”ではない 本物の“殺し合い”である
だからキリトはGM茅場晶彦を
キリト「――――――――――――殺す!」
絶叫と共にキリトは茅場に突撃する
SAO最後の決闘が始まった
143 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/25(火) 02:39:11.98 ID:CQ30qJBl0
甥のKMR、加速します
144 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/25(火) 03:55:02.39 ID:Y/TGP/nj0
早く続きが見たいんじゃ^~頼むよ^~(懇願)
淫夢SSもっと書いて、どうぞ
149 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/21(月) 16:25:39.55 ID:l9vzPFE/0
おまたせ! では最終回を投稿します
ギン! ガン! と刃同士が激しく衝突することで生まれる金属音が狭いボス部屋に響き渡る
二刀流と神聖剣
最強レベルの実力と、最高レベルの才能を秘めた両者の戦いを今有利に進めているのは
神聖剣を操り、アインクラッド内最大にして最強のギルド『血盟騎士団』の団長を務めているヒースクリフだ
とはいっても、先ほどからキリトの攻撃を大きなシールドて防いでいるように見える
が
実は彼は、彼のある攻撃がくるまで様子を見ていたのは
その攻撃とは言うまでもなく、二刀流攻撃、『スターバーストストリーム』だ
一度発動したら二つの剣で何十回も攻撃を当て続けるという、一見すると非常に強く聞こえるが
ヒースクリフは知っていた そう、『ゲームマスター』である茅場はこの攻撃の弱点を
そう、一度発動してしまえば『攻撃を数十回以上当てるまで動き続け、回避行動などが一切できない』ことを
そして
キリト「スターバースト………ストリーム!!」
発動した 二刀流攻撃の必殺技を
150 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/21(月) 16:26:13.75 ID:l9vzPFE/0
しかし、キリトは発動してから気づいた
キリト(しまっ―――――!)
気づいた時にはすでに遅かった
ギガガガガガガ!!と、キリトはヒースクリフの盾に斬りつける
大量の火花が飛び散ったが、ヒースクリフの装備している盾には細かい傷が多く付くが、壊滅的なダメージを受けている様子はない
キリトが攻撃を終えた直後、隙ができた所をヒースクリフは見過ごすわけがなく、必殺の一撃を決めるべく力をため、そして
ヒースクリフ「さらばだ、キリトくん」
ヒースクリフのとどめの一撃、キリトは避ける暇はなかった かと言ってキリトの防具ではとても耐える事はできない
スパン! と、斬撃音が響いた
ただし、
剣が切り裂いたのはキリトではなく、ヒースクリフ自信の右手だった
151 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/21(月) 16:26:43.64 ID:l9vzPFE/0
ヒースクリフ「は………?」
キリト「………!?」
ヒースクリフは理解ができない
何故キリトに攻撃が通ってない? 何故自分の手が切り裂かれた?
ヒースクリフは動けなかった
しかし、それ以上に衝撃を受けていたのはキリトだ
絶対死んだ、そう覚悟していた時にまるで神が助けてくれたように奇跡が起きたからだ
では、この奇跡を起こしたのは?
「何やってんだお前ら~」
後に『第二の救世主』『白銀の獣』などの名で呼ばれる男
田所「俺も仲間に入れてくれよ~ あ、当然キリトの方だけどな」
野獣先輩のこと 田所である
152 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/21(月) 16:27:40.06 ID:l9vzPFE/0
ヒースクリフと田所は茫然としていたが、先に口を開いたのはヒースクリフだ
ヒースクリフ「くっはっはっは これは流石に予想外だ、まさかあの麻痺状態の中動ける者がでてくるとはな」
田所「は? あんなのがゲームマスター権限? そんなんじゃ甘いよ やるならせめてキリト以外を皆殺しとか、記憶抹消とかそんなの使って、どうぞ」
ヒースクリフ「ふっ、まあいい せっかくだ、君もキリトくんと一緒に戦う権利をあげよう ただし、2対1は流石に私でもきつい 少しステータスを上げさせてもらおう」
ヒースクリフはステータスを操作してから
キリト「お前……いい、のか?」
田所「……俺もMURさんもKMRもAKYSさんも、こいつにはいろいろとしてやられたからね、でも残念ながらAKYSさんたちは動けないからね、しょうがないね」
田所「あ、そうだ、キリトん家って確か所沢だっけ? あの辺にぃ、うまいラーメン屋があるんだよ 今度いかないか?」
キリト「え、あぁ」
田所「じゃけんさっさとコイツぶちのめして行きましょうね~」
153 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/21(月) 16:28:30.38 ID:l9vzPFE/0
キリトは少し黙った後、
キリト「……あぁ、そうだな!」
二人は剣を構え、ヒースクリフも剣もステータスアップと斬られた手を修復させ
ヒースクリフ「さぁ……行くぞ二人とも!!」ダッ
キリト「行くぞ田所ォォォォォ!!」ダッ
田所「ヒースクリフ……悔い改めて、どうぞ!」ダッ
SAOの命運をかけた最後の戦いに、キリトは史上最強のユニークスキルを持つ田所を仲間に、再び立ち上がる
154 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/21(月) 16:29:19.38 ID:l9vzPFE/0
ヒースクリフ「はぁっ!!」
キリト「っ! 田所!」
田所「頭いきますよー」
ヒースクリフ「ちぃ!」
キリト「そこっ!!」
いくらステータスを上げたといえど、流石のヒースクリフは二人のプレイヤーを相手にするのはきびしいようだ
二人も元々の防御が高いうえ、さらにライフが2倍になったヒースクリフを相手にするのもまた酷のようだ
そして田所は動く
田所「しょうがねぇな~ じゃあ本気出すか」
田所はユニークスキル『Cyclops Mode』を発動する 基本ステータスを8.1倍上昇させるバランスレイプもいいところのスキルだ
しかしそれうえ難点もある 最後の起動から8時間10分間は起動できず 無理やり起動したら暴走し、最悪死亡するシステム
田所はそれを発動する
だが
田所「『警告! 安全に起動できません もし今起動したら危険です それでも発動しますか?』だと……しょうがねぇな~ じゃあ危険承知で発動すっか!」
田所は起動する そして訪れるのは
田所(サイクロップス)「なっ なんこれ……ンアッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
一つの暴走だ
155 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/21(月) 16:30:14.78 ID:l9vzPFE/0
キリト「どうした!? 落ち着けたどこ―――ッ!」
暴走して自我を失い、完全に動くものを敵と判断している田所にとって、キリトも敵として排除しようとする
ヒースクリフはそれを見て攻撃をやめ、ニィと笑う
キリト「ッ! まさかこれが狙いで………!! ぐああああああっ!!!」
サイクロップスモードの攻撃を受けかなりふっとばされるキリト
ライフバーがいっきに消え、赤いバーがギリギリ見える所まで減った
それだけではなく、先ほどの一撃で下半身が吹き飛び、逃げることすらできない
田所はキリトに接近し、とどめを刺そうと剣を振り上げた
キリト「やめ………ろ………」
キリトのうめき声の後、ビュウン! と、田所の剣はキリトの頭部を突き刺す
寸前だった
遠野「先輩! なにしてんですか!! やめてくださいよ本当に!!!」
156 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/21(月) 16:32:13.96 ID:l9vzPFE/0
遠野「なんで……こんな事になったんですか……! あなたの敵は、あなたの敵はキリトくんじゃないんですよ……!」
遠野に続き、MURやKMRも
MUR「そうだよ! いつからお前は敵味方の区別すらできない池沼になったんだゾ!」
KMR「なんでキリトくんを攻撃する必要があるんですか!? 仲間割れなんてやめてくれよ……!」
AKYS「システムなんかに操られて……! 人間の屑が……! てめぇならそんなもん克服できるだろうが!!」
それに便乗しついにここにいる全プレイヤーが田所を説得し始めた
TNOK「オイゴルァ!! さっさと正気に戻るんだよ!! あくしろよ おい!!」
ひで「さっさと戻るんだよォォォォォォォォォォォォ(マジギレ)!!!!」
おじさん「田所ォォォォォォォ戻ってこいいいいいいい!!!」
田所「………ぐぅ………ぐるるぅ…………」
田所画面『――――――――――暴走モード解除 サイクロップスモード、安定状態に切り替えます』
奇跡が、おきた 田所は正気を取戻し、剣を握ってない方の手でキリトを軽くなで「ごめんな」と小さな声で言う
直後、グサッ と田所の背中に刃物で突き刺されたような感覚があった
157 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/21(月) 16:32:57.12 ID:l9vzPFE/0
ヒースクリフ「せっかくだが、君はここまでだ」
田所「あ……あ……」
田所のライフがゼロになった キュゥゥゥゥ………と消滅エフェクトになるおよそ0,81秒前に
田所「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
ヒースクリフの盾を貫通し、さらに腕を引き裂いた
ヒースクリフ「な……………!?」
田所は消え去った腕と、ヒースクリフの驚いた表情を見た後
田所「じゃあな、みんな………」
パリン と、銀色の心優しい獣はこの世界から消滅した
そして彼が消えて数分後、SAO内には次のアナウンスが響き渡った
『ゲームはクリアされました ゲームはクリアされました ゲームはクリアされました ゲームはクリアされました ゲームはクリアされました ゲームは………』
158 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/21(月) 16:33:40.43 ID:l9vzPFE/0
田所「ここは……どこだろう……?」
田所は目を覚ますと、夕焼けが綺麗な丘の上にいた
当たりは野原が広がっており、気持ちいい風がやさしく吹いている
田所「ふぅー、気持ちいいー なんだか懐かしい気分だなぁ」
田所がそう呟いていると、後ろから一人の男が近づいてきて、声をかけられた
「どうだい? 俺の世界は」
田所は振り返ると、そこにいたのは肌が少し黒いサーファー系のイケメンだった
田所「貴方は…? てかここは…?」
GO「俺の名はGO そしてここは俺の世界 まあお前の知っている世界ではないな」
159 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/21(月) 16:34:19.34 ID:l9vzPFE/0
田所「……そっか、俺 死んだのか……遠野とかに、もう会えないのか……」
田所は力なく笑うが、GOは気楽な感じで
GO「やっぱ仲間と離れるのはつらいかー」
GOは少し考えた後
GO「よし! じゃあお前を特別サービスで復活させてやる! お前は中々いい働きをしてくれたし、俺からのご褒美だ」
田所「えっ!? どういう事ですか?」
GO「そのまんまの意味だよ 死んだお前を蘇らせるんだよ」
田所「そ、そんなことできるなんて……あなたは……一体……?」
田所は混乱しながらもGOとなのる男に質問すると
GO「俺か? 俺は――――――最近上の方の神様に怒られて、しばらく使える力が制限された神だよ」
田所はそれを聞いた瞬間とつぜん強い眠気に襲われドシャッと倒れこんだ
すると倒れた田所は光を放ちながら静かに消えていった
それを確認するとGOは
GO「さて、俺も戻るか 転移シモキ…ってもうそれ言う必要なかったな」
GOはその場を離れ去った
誰もいなくなった丘はそよ風に揺れる草の音がやさしく響いていた
160 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/21(月) 16:35:03.11 ID:l9vzPFE/0
現実世界 聖バビロン医大大学
ピッ ピッ……ピーーーーーーーーーーーーー
看護婦「! ……また」
364号室の病室で田所の病室の掃除をしていた看護婦はため息をつきながら合掌し、また一人犠牲者が出たことを報告しようとした時だった
バサッ と、ビニールで包まれた軽い物が落ちるかすかな音が響いた
野獣妹「なに……この音……」
一人の少女が入ってきた 先ほど死亡した患者の親族だろう
看護婦「あー……えっと、その、……残念ですが」
看護婦がそう言った直後
野獣妹「あ、あ、ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
野獣妹はその場に崩れ落ち、狂ったように泣き叫ぶ
その姿を見て看護婦も、何度も死を伝えてきた彼女も泣きそうになった時だった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーピッ
看護婦は一瞬耳を疑った 今心電図が動いた音が聞こえた
ピッ ピッ ピッ
今度こそ、看護婦は確信した いや、実際にはありえない 信じてはいけない事だ それでも、信じずにはいられなかった
看護婦「……………生き、てる?」
野獣妹「………ふぇ?」
看護婦「まさか……生き返った……?」
161 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/21(月) 16:36:21.19 ID:l9vzPFE/0
野獣宅
野獣母「……もう、2年もたつのね……」
そういいながらペットのスローロリスを撫でながら呟く
それに野獣父も答える
野獣父「あぁ……そうだな」
野獣母「あの子がいなくなってもう2年がたつのねー」
野獣父「そうだなー」
野獣母「そうねー静かで寂しいわねー ねー、うりうりー」
スローロリスくん「……………」スッ
野獣母はスローロリスをさらになでると、スローロリスは静かに、右手を挙げた
それを見て母はほほえむ
野獣母「あら、珍しいわね この子が手を上げるなんて ……今日は何かいいことがありそうね」
野獣父「……そうだな」
その時、電話がなった 画面には『聖バビロン医大病院』と表示されていた
その直後、たまたまつけていたテレビ画面には臨時ニュースが流れ、こう表示されていた
『臨時ニュース バーチャルネットゲーム(SAO)事件解決 生き残った人質全員解放』
162 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/21(月) 16:37:45.09 ID:l9vzPFE/0
エピローグ
現実世界へ戻ってきて早1か月がたった
俺は今SAO被害者が通う学校に通っている
家族には物凄い心配をかけた事は今も公開している だけど、悪いことばっかりではなかった
いろんな人に出会い、いろんな事を経験して、また一つ成長できた
だから
田所「おまたせ!」
MUR「遅いゾ田所 罰としてゲーセンで●ッチャマの人形とれよな」
KMR「まあまあ、その辺にしておいて下さいよ」
遠野「早く行きましょうよ あの店かなり有名だから、今から行かないと混んじゃいますよ」
田所「しょうがねぇな~ じゃあ行くか!」
先輩のMURさんと後輩のKMRに新しく遠野を加え、俺は今を生きている
THE END
163 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/21(月) 16:41:00.06 ID:l9vzPFE/0
これで終わりです 長い間ご覧いただいてありがとうございました
それと次回淫夢SSは諸事情があり書く事ができませんでした
ご期待してきた方へ 大変申し訳ありませんでした
最後に淫夢嫌いの方へ この板を汚してしまって大変申し訳ございませんでした
最後にもう一度、このスレを閲覧していた方へ ありがとうございました。
164 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/21(月) 18:59:41.14 ID:IzPHaVT70
乙 ラッコじゃなくてペンギンとはたまげたなあ…
165 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/21(月) 19:05:29.99 ID:fbs2Q6oq0
乙。なぜか心に響いたSSだったw
また何か書いてくれよ(願望)
166 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/22(火) 08:28:51.05 ID:P3cgL433o
いいゾ~SS(賛美)
じゃけんまた今度もお願いしますね~(期待)
167 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/22(火) 14:20:54.97 ID:UzfgEwqQo
GO is true GOD.
転載元
Coat Art Online ~真夏の夜の淫夢×ソードアートオンライン~
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1350748134/ アニプレックス (2014-04-23)
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