1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/26(水) 23:44:11.54 ID:1obh5W1L0
マミ「『ふぅん』って……それだけ?」
QB「君は僕にどんなコメントを求めているんだい?」
マミ「その……例えば、行った方がいいとか、ダメとか……」
QB「そういうことか。いいんじゃないかな、行ってみれば」
マミ「…………」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/26(水) 23:45:39.89 ID:1obh5W1L0
マミ「……キュゥべぇは、本当に行った方がいいと思う?」
QB「マミは人見知りが激しいせいで知り合いも少ないからね。合コンは色んな人と接するいい機会じゃないかな」
マミ「…………そう」
QB「人間ならそう考えると思うよ。僕は人間じゃないから憶測に過ぎないけど」
マミ「………………」
QB「僕は、オススメしないけどね」
マミ「えっ……?」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/26(水) 23:48:22.26 ID:1obh5W1L0
マミ「ど、どうして?」
QB「マミは落ち着いた物腰で話しやすいし、素直だし、声も優しいし、プロポーションもいいし、可愛いし」
マミ「な…………///」
QB「それだけに、体目当てのオスにあっさり騙されて連れて行かれそうだ」
マミ「…………?」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/26(水) 23:50:50.46 ID:1obh5W1L0
マミ「連れて行かれるって……」
QB「『先っちょだけだから!』って言われて、気が付けば種付けまで持ち込まれているのが目に浮かぶようだよ」
マミ「……どういう意味?」
QB「うん、マミは純粋だね。それすら分からないなら止めておいた方が無難だよ」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/26(水) 23:53:41.05 ID:1obh5W1L0
QB「さっきも言ったけど、人間じゃない僕の意見は参考にならないさ」
マミ「……ううん。やっぱり、行くのやめる」
QB「どうして?」
マミ「だって、あなたは行かない方がいいと思うんでしょう?」
QB「そうだね」
マミ「じゃあ行かないわ」
QB「……ふぅん。よくわからないけど、マミが納得してるならいいんじゃないかな」
マミ「ええ。ふふっ」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/26(水) 23:58:10.52 ID:1obh5W1L0
【買い物】
マミ「この服なんてどうかしら?」
QB「ひどいね」
マミ「こっちは?」
QB「センスを疑うよ」
マミ「じゃあこれ!」
QB「もう帰ろうよ」
マミ「……キュゥべぇ、ひどい」
QB「黒キャミ黒パン黒ソックスとか、イタリア語をふんだんにあしらったブラウスとか、わけがわからないよ」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 00:00:04.54 ID:AeK6kCgb0
マミ「もう、キュゥべぇったら文句ばっかりね」
QB「僕の意見が欲しいって無理やり連れてきたのはマミじゃないか」
マミ「あ……そう。そういうこと言うのね?」
QB「もちろん。僕の正当性を主張させてもらうよ」
マミ「……じゃあもういい。キュゥべぇには頼まないから」
QB「そうしてくれると助かるよ」
マミ「…………」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 00:02:48.55 ID:bP12YXEj0
>黒キャミ黒パン黒ソックスとか、イタリア語をふんだんにあしらったブラウスとか
風俗嬢のセンス・・・
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 00:04:39.80 ID:iSKsAwEp0
QB「はぁ……まったく、君の行動はいつも理解できないよ」
マミ「私の勝手でしょう」
QB「そうだね。お嬢様っぽい顔立ちなんだから、ダークやクールよりキュート系で攻めた方が似合うのに」
マミ「えっ」
QB「あとはマミの柔らかいイメージを重視したフワフワ系という選択肢もあるけど、マミが嫌ならしょうがないね」
マミ「…………」
QB「例えばこれかな。慎ましさと可愛さを両立させるライトなスタイルが今風ながらもマミの良さを引き立て」
マミ「これ試着します!!」
店員「!?」ビクッ
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 00:09:21.85 ID:DU8AXTDN0
マミ「うふふっ」ニヤニヤ
QB「結局それを買ったんだね」
マミ「ええ」
QB「気に入ったのかい?」
マミ「とってもね」
QB「何かきっかけがあったのなら、今後の参考に教えてくれないかな」
マミ「ダーメ。教えてあげない♪」
QB「……やれやれ。人間は難しい生き物だね」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 00:15:55.61 ID:DU8AXTDN0
【マミのいない日】
QB「マミが修学旅行とかいうイベントで何日か帰ってこないらしい」
QB「こういう時に、僕の本来の役目である魔法少女探しをしないと」
QB「………………」
QB「………………」
QB「……それにしても、この部屋はマミがいないと静かだね」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 00:22:02.52 ID:DU8AXTDN0
QB「まあ、その気になれば魔法少女探しはいつでもできる」
QB「そう考えると暇だね。これと言ってやることも無いし」
カタン チョロロロ...
QB「……暇なあまり、つい超能力で紅茶を淹れてしまったよ」
ズズズ...
QB「……ううん。僕には感情が無いけれど」
QB「不思議とマミの淹れてくれた紅茶より、おいしくないような気がする」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 00:24:29.70 ID:g1iPqPjji
器用きゅっぷい
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 00:26:48.21 ID:DU8AXTDN0
QB「…………そうだ」
QB「マミのファッションセンスが酷過ぎるから、最近のトレンドをチェックしておこう」
QB「パソコンを起ち上げて、っと」
ウィーン...
QB「超能力でタイピングも自由自在だ」
QB「早速、色々検索してみようか」
カタカタ...
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 00:32:31.07 ID:DU8AXTDN0
QB「ふむふむ……へぇ。最近はホットパンツやショートパンツが流行りか。ルーズソックスじゃないんだね」
QB「…………ん? これは過去の検索履歴かな」
『魔女 倒し方』
『銃 強さ』
『銃 技 簡単』
『銃 技名』
『ドイツ語 かっこいい』
『クーゲルシュライバー』
『シュバルツ』
『シュバルツ・ブルーダー』
『獣姦 合法』
QB「うん。マミは魔女退治に熱心なようで何よりだよ」
QB「ただ一つ言いたいのは、クーゲルシュライバーはただのボールペンだということだね」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 00:33:46.03 ID:tUO3Iver0
一番下は見なかったことにしよう
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 00:34:14.83 ID:g1iPqPjji
健全で何よりです(棒)
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 00:35:40.01 ID:PHRlsvi60
変な履歴はないな
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 00:40:54.72 ID:DU8AXTDN0
【作文】
マミ「あら?」
QB「どうかしたかい、マミ」
マミ「掃除してたらこれが出てきたの。ほら」
QB「……ああ。これは確か、マミが小学生の頃に書いた作文だね」
マミ「ええ。5年生の時だったかしら」
QB「4年生、秋の授業参観の日だよ。雨の日だった」
マミ「……よく覚えてるのね」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 00:45:57.16 ID:DU8AXTDN0
マミ「当時の私って、どうだった?」
QB「どうだった、という質問は曖昧すぎるよ」
マミ「曖昧なのがいいんじゃない」
QB「……理解できない感情だね。強いて言えば、あの頃のマミは可愛かったよ」
マミ「なっ……なな、何言って……///」
QB「でも、今は少し違う」
マミ「えっ?」
QB「可愛いけれど、美人になったね」
マミ「やだぁもう! やめてよぉぉ///」バシバシ
QB「痛いよマミ。叩かないで」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 00:52:03.45 ID:SRLeiGs00
QBなかなかやるな!
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 00:54:17.24 ID:DU8AXTDN0
マミ「うふ、うふふ……///」
QB「マミ。作文、読んでもいいかい?」
マミ「えっ!? え、ええ。私も何を書いたか、あまり覚えてないけど」
QB「良かった。僕も細かいところまでは覚えていないんだ」
『私の大切な友達』
マミ「……どういうテーマだったのかしら」
QB「確か『大切な物』じゃなかったかな? 本当に覚えてないんだね、マミ」
マミ「……でも、キュゥべぇが参観日に来てくれて、本当に嬉しかったことだけは覚えてるわ」
QB「それは何よりだ。行った甲斐があったね」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 00:58:39.12 ID:DU8AXTDN0
『きゅぅべぇは、私の大切な友達です』
『お風呂に入る時も、寝る時も、ずっといっしょです』
マミ「……何書いてるのよ私。なんだか急に、恥ずかしくなってきたわ……///」
QB「他の父兄がざわざわしだしたのを、よく覚えてるよ」
『きゅぅべぇは、いつも私のことを助けてくれます』
『お料理を教えてくれたり、ほうもんはんばいの追い返し方も教えてくれます』
マミ「あっ……! ね、ねぇ。読むの、やめない?」
QB「どうして? せっかくだから最後まで読もうよ」
マミ「う、うぅ……」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 01:03:06.39 ID:DU8AXTDN0
『私は将来、きゅぅべぇのおよ』
バシィ!
マミ「はい終わり!///」
QB「何をするんだい、マミ。まだ読んでいる途中なのに」
マミ「もう十分読んだでしょう!?」
QB「……それは、理由が論理的じゃないよ」
マミ「いいの、こういうのは私の胸にだけ留めておけば……」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 01:08:37.90 ID:DU8AXTDN0
QB「『将来』という単語が見えたけれど、将来の夢でも書いてあったのかい?」
マミ「……そうね。そんなところ」
QB「叶うといいね」
マミ「………………」
ジー
QB「……なんだい?」
マミ「…………はぁぁぁ」
QB「僕の顔を見て盛大に溜息をつくのはやめてよ」
マミ「なんか望み薄いなぁ、って思ったのよ。もう、キュゥべぇのばか……///」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 01:10:13.59 ID:DU8AXTDN0
終わり。こんな時間まで付き合ってくれてありがとう
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 01:11:47.27 ID:HoNVjSMM0
両者が可愛くて大変心暖まるSSだった
乙だ
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 01:16:31.23 ID:xhfNh83s0
乙乙
やはりお姉さんキャラなマミさん年相応に可愛くできるのはQBだけか…悔しい!
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/09/27(木) 01:22:22.22 ID:tUO3Iver0
乙
マミさんは可愛いなあ!
転載元
マミ「合コンに誘われたの」QB「ふぅん」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348670651/
原案:Magica Quartet 漫画:ハノカゲ
芳文社
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