1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 19:00:44.11 ID:tDGWH4p1i
ソーニャ「お前じゃなきゃ嫌なんだ。私と付き合ってくれ、やすな」
とかさ
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 19:22:41.08 ID:AOFa75ks0
やすな「ソーニャちゃんおっはよー!」トン
ソーニャ「お前か」
やすな「反射的に反撃しないでくれるようになったね」
ソーニャ「肩たたかれる前に声が聞こえるから分かる」
やすな「あっ、気づいてくれた!?ソーニャちゃんびっくりしないように声かけてからタッチしてるの」
ソーニャ「最初からそうしておけ」
やすな「しかしソーニャちゃん油断しすぎじゃないかな?もし悪い人が私の声を真似して後ろから近づいたら……」
ソーニャ「そうだな、今度からはお前の声がしても迷わず攻撃するよ」
やすな「じ、冗談、冗談だよう」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 19:29:36.77 ID:AOFa75ks0
やすな「ところでソーニャちゃん、将来のことって考えてる?」
ソーニャ「唐突だな」
やすな「昨日お母さんに言われちゃってさー、あんた将来どうするのって」
ソーニャ「ふうん」
やすな「まだ分かんないよーって言ったら、きちんと考えなさいって怒られた」
ソーニャ「そりゃそうだ」
やすな「ううっソーニャちゃんは私の味方してくれないの?」
ソーニャ「別に味方とかじゃなく、考えないよりは考えといたほうがいいだろ」
やすな「じゃあソーニャちゃんは将来どうするの?」
ソーニャ「無論、今の仕事を続ける」
やすな「ええーダメだよ!殺し屋なんて将来性ないよ、今からでもまっとうな道を歩もう!進路なら私が相談に乗ってあげるよ!」
ソーニャ「私より自分の将来の心配をしろ、バカ」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 19:37:32.68 ID:bBpZ+DfDO
失敗して消されるとかはあるだろうけど殺し屋の仕事はなくなることはないだろうな
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 19:40:38.81 ID:AOFa75ks0
ソーニャ「早いうちから考えておかないと路頭に迷うぞ、社会に出たら誰も助けてくれないんだから。そうやって悩めるのも今しかできないからな」
やすな「や、やめて、いたいけな10代少女の不安を煽らないで!」
ソーニャ「お前ただでさえ頭悪いんだから。未来のこと考えて勉強してるか?高卒で就職なんて悲惨だぞ?」
やすな「が、学校の先生みたいなことを……しかし!私はそんな100万回は聞いたような言葉には惑わされません!」
ソーニャ「ほう」
やすな「遊べるのは今のうちっていうから、まずは遊ぶ!!」
ソーニャ「十分遊んでるだろうが」
やすな「まだ足りないよ!高校でソーニャちゃんと一緒に遊べるのは今しかできないけど、将来について考えるのはいつでもできる!」
やすな「ソーニャちゃんだって卒業したらまたいつ私と会えるか分からないよ!?もっと私を求めて!プリーズ!」
ソーニャ「お前の転落人生に巻き込まれるのはごめんだ」
やすな「もう転落決定なの!?」
ソーニャ「いい機会だから言っておくが、私は遊ぶために学校に通ってるわけでも、ましてやお前のおふざけに付き合いたいわけでもない」
やすな「う……」
ソーニャ「のほほんと過ごしてると、お前もあっという間に周りに置いてかれるぞ」
やすな「……」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 19:47:01.96 ID:5DqPilS8i
これは期待
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 19:52:24.85 ID:AOFa75ks0
ソーニャ「今が大事な時期だっていう自覚を……」
やすな「……」
ソーニャ「聞いてるのか?」
やすな「……なんで」
ソーニャ「ん?」
やすな「なんで、ソーニャちゃんまで、そんなこと言うの……」
ソーニャ「や……やすな?」
やすな「だって将来のことなんてほんとに分かんないし、高校過ぎたらソーニャちゃんどこいっちゃうかわかんないし」
やすな「私だって分かってるよ……私バカだし人一倍頑張んなきゃいけないの……分かってるけど」
やすな「ソーニャちゃんのいない将来なんて絶対楽しくないし……だったら今ソーニャちゃんといっぱい一緒に過ごしたいのに」
ソーニャ「あ、いや、その」
やすな「私、今は勉強なんかよりソーニャちゃんと遊びたいよ! ソーニャちゃんはそう思わないの? 私と一緒にいることより、仕事の方が大事なの!?」
ソーニャ「なっ、何を……! い、意味が……」
やすな「ソーニャちゃんはどっちが大事なの!?」
ソーニャ「う……」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 19:57:23.64 ID:AOFa75ks0
ソーニャ「……」
やすな「……」
ソーニャ「……」
やすな「……」
ソーニャ「……………………仕事だ」
やすな「……」
ソーニャ「……」
やすな「……ばか」
ソーニャ「……」
やすな「ソーニャちゃんのばかっ!! もう知らないっ!!」ダッ
ソーニャ「あっ、おい……!」
ソーニャ「……」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 20:03:52.31 ID:AOFa75ks0
学校
ソーニャ「……」
やすな「……」
ソーニャ「……」
やすな「……」
ソーニャ(ど、どうしよう、こんな反応初めてだぞ……あいつ本気で怒ってるんじゃないのか……)
ソーニャ(謝るか……? しかし何て言えば……)
ソーニャ(というか、あいつは何であの程度でこんなに怒ってるんだ)
ソーニャ(遊びより仕事の方が大事なんて当り前じゃないか……私は殺し屋だぞ!)
ソーニャ(くそっ考えてたらイライラしてきた……ふん、あいつが寄ってこなくてせいせいする)
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 20:10:00.97 ID:AOFa75ks0
授業
先生「じゃあこの問題を……折部くん」
やすな「あ……え、えっと」
ソーニャ「……」
やすな「えと……この問題は……」
ソーニャ「……」
やすな「わ、分かりません」
ソーニャ(こんな簡単なのも分からないのか……? 本気のバカめ)
やすな「っ……」ジワァ
ソーニャ(え、ちょ、答えられなかったくらいで何で泣いてんだよ! メンタル弱りすぎだろ!)
先生「あー……なら、ソーニャくん」
ソーニャ「えっ……あ、ええと」チラ
やすな「」チラ...
やすな「!」プイ
ソーニャ(……)
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 20:16:26.12 ID:AOFa75ks0
ソーニャ「……私も分かりません」
やすな「え……」
先生「んーそんなに難しくないと思うがなーこの問題は……」
ソーニャ(なにやってんだ私は……)
体育
先生「はい二人組ー」
ソーニャ「……」
生徒A(殺し屋とは……)
生徒B(あんまり組みたくない……!)
ソーニャ「……」ポツーン
ソーニャ「……まあ、分かってたけど」
やすな「……」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 20:20:43.47 ID:EXKKqCNc0
おいやめろ
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 20:23:23.31 ID:AOFa75ks0
ソーニャ「ん?」
やすな「……」
ソーニャ「な……何だ」
やすな「……相手、いないの?」
ソーニャ「一人の方が慣れてるんだよ」
やすな「……ふうん」
ソーニャ「その、お前は……」
やすな「…………は~っはっは~! 私はかわいそうなソーニャちゃんと違って他にも友達いるもんね! 残念でしたー!」
ソーニャ「なっ……なにィ!?」
やすな「でもどうしてもって言うなら一緒にやってあげないこともないよ?ソーニャちゃん寂しいでしょ?」
ソーニャ「う、うるさい! とっととあっちいけ!」
やすな「まあまあ、ソーニャちゃんの気持ちはちゃんと分かってるよぅ! 二人で組もう!」
ソーニャ(いつものテンションに戻った……?)
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 20:31:06.63 ID:AOFa75ks0
昼食
やすな「あの、ソーニャちゃん」
ソーニャ「ん?」モグモグ
やすな「今朝はごめんね、いきなり怒ったりして」
ソーニャ「あ……いや、いいよ」
やすな「お弁当のグリーンピース全部あげるから許して!」
ソーニャ「それはお前が嫌いなだけだろ」
やすな「くっ、なぜ分かった」
ソーニャ「弁当箱の隅っこに押しやられてる様を見ればな」
やすな「まずー」モグモグ
ソーニャ「……私も、その、悪かったよ」
やすな「?」
ソーニャ「お前が本気で悩んでるの知らなくて……少し、言いすぎたかもしれない」
やすな「もういいよ、ソーニャちゃんの言うことも最もだしね……はあ、ホントにどうしようかなあ」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 20:40:13.43 ID:AOFa75ks0
やすな「あっ、でもね! ソーニャちゃんと一緒に遊ぶのが一番ってのは私曲げるつもりないよ!」
ソーニャ「そうか。じゃあ転落だな」
やすな「うわーん! ソーニャちゃんが愛を仇で返したー!」
ソーニャ「何か自分の得意なことを見つけたらどうだ」
やすな「ソーニャちゃんをからかうこと!」
ソーニャ「お前の将来は棺桶に決まりだな」
やすな「うそうそ冗談です……でも得意なことなんてあるかな、ソーニャちゃんから見て私って何に向いてる?」
ソーニャ「私から? うーん……」
ソーニャ「……」
ソーニャ「…………」
ソーニャ「…………………………」
やすな「やめて、真剣に考え込まないで! 悲しくなる!!」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 20:44:23.13 ID:H0oRGWEv0
わさわさ
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 20:46:26.18 ID:AOFa75ks0
ソーニャ「保育士とか」
やすな「おっ割と真面目な答え! その心は!?」
ソーニャ「バカの相手ならバカでもできるだろ」
やすな「ひどいよソーニャちゃん! 子供は大人が思ってるよりずっと賢いんだからね!」
ソーニャ「え、そこ?」
やすな「でも私、結構子供に好かれたりするから向いてるかも!?」
ソーニャ(頭脳レベルが同じ水準だからかな)
やすな「よちよちソーニャたん、ご飯こぼしちゃだめでちゅよ~いい子でちゅね~♪」
ソーニャ「……」メキメキ
やすな「アオオウ! 幼児にあるまじき握力の強さ! すいませんでしたもうしません!」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 20:55:29.72 ID:AOFa75ks0
やすな「世話関係で家政婦とかどう?」
ソーニャ「どうと言われても」
やすな「掃除に洗濯、料理に裁縫まで何でもやっちゃうよ!」
ソーニャ「へえ、できるのか」
やすな「え? できないけど」
ソーニャ「……」
やすな「こ、これから覚えるんだよ」
ソーニャ「家の中めちゃめちゃにしてるイメージしかできない」
やすな「そうだ! ソーニャちゃん私のこと専属メイドとして雇わない? 鬱蒼とした日々の生活にメリハリが生まれるよ!」
ソーニャ「メイドは生活にメリハリを生むものじゃないだろ……」
やすな「ソーニャちゃんとずっと一緒にいられるし一石二鳥! 問☆題☆解☆決!」
ソーニャ「雇う前提で進めるな」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 21:03:59.09 ID:AOFa75ks0
やすな「えっ……雇ってくれないの……」
ソーニャ「そもそも雇うメリットがない」
やすな「あ、あるよ! ほら……その……多分なんかあるよ!」
ソーニャ「自分で言って自信なくしてるじゃないか」
やすな「えーとえーと……寂しい夜は一緒に寝てあげる!」
ソーニャ「いらん」
やすな「じゃあ……寂しい日には傍にいて寄り添ってあげる!」
ソーニャ「それもいらん! というかお前の中での私の人生寂しすぎるだろ」
やすな「やだー私はソーニャちゃんの専属メイドになるってもう決めたのー! なるったらなるったらなるー!」
ソーニャ「ええいうっとうしい!」
やすな「だって……ソーニャちゃんと一緒にいれる職業ってそれくらいしかないし……」
ソーニャ「別に……私と一緒にいなくてもいいだろ」
やすな「だめだよ!」
ソーニャ「!」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 21:12:33.88 ID:AOFa75ks0
やすな「一緒じゃなきゃだめ!」
ソーニャ「な、何で」
やすな「楽しいからだよ!」
ソーニャ「はあ?」
やすな「もう、何度も言ってるじゃん! ソーニャちゃんと一緒にいるのが一番楽しいって! だから将来を考えるならソーニャちゃんと一緒にいる将来がいい!」
ソーニャ「……」
やすな「今はこんなんだけど、これからいっぱい勉強して、努力して、ソーニャちゃんの役に立てるようになるもん!」
ソーニャ「お前、本気で……」
やすな「へへ、なんかね、そういうことなら勉強でも何でも頑張れるっ!! て気になるんだよ」
ソーニャ「……」
やすな「ソーニャちゃんが嫌がっても付きまとうよー」
ソーニャ「バカ」
やすな「えー」
ソーニャ「本当バカだ」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 21:16:20.31 ID:5DqPilS8i
やすなっち可愛い過ぎ
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 21:20:30.37 ID:AOFa75ks0
ソーニャ「お前からは一生かかっても逃げ切れそうにないよ」
やすな「まあね!」
ソーニャ「卒業するときまでにちゃんと何でもできるようになってたら、考えてやる」
やすな「ほんとっ!?」
ソーニャ「ま、無理だろうけど」
やすな「言ったなー! 私の本気を見たら腰抜かすよ!」
ソーニャ「あーはいはい、ぜひとも抜かさせていただきたい」
やすな「ねっソーニャちゃん」
ソーニャ「ん?」
やすな「……本当にいいの?」
ソーニャ「お前の努力次第だ」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 21:26:12.73 ID:AOFa75ks0
やすな「本当に本当に本当にいいの?」
ソーニャ「?」
やすな「私でも……ほんとーにいいの?」
ソーニャ「やすな……?」
やすな「ほ、本気にするよ! 私でもいいって信じちゃうよ!? 本当に信じてがんばっちゃうよ!?」
ソーニャ「だ、だから……努力次第だって……」
やすな「ソーニャちゃん」
ソーニャ「う……」
やすな「……」
ソーニャ「……お、お前だから……いいんだろ……バカ」
やすな「……うううううううううういやったあああああああああああ!!」
ソーニャ「こ、こら! 大声を出すな!!」
やすな「ずっとずっとずーっといっしょにいようね! ソーニャちゃん!」
ソーニャ「は、はしゃぎ過ぎだ! まったく……!」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 21:27:12.83 ID:AOFa75ks0
次の日
先生「折部さんはテンション上がり過ぎて熱が出たそうです」
ソーニャ(ダメだこりゃ)
終わり
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 21:27:57.23 ID:AOFa75ks0
乗っ取りのせいで書き溜めているネタを次々と消費してる件
私、負けない……!
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 21:29:45.82 ID:AQA6bVOdi
すっげー良かった
乙乙
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/12(日) 21:32:09.64 ID:ujoLR5/+0
こうゆうのいいな
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