1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 17:00:57.55 ID:cvozq4/70
セイバー「分かりません」
凛「教会って……今はカレンがいるわよね」
セイバー「はい」
凛「……」
セイバー「あと……これは気のせいかもしれませんが」
凛「なに?」
セイバー「シロウの言葉が少し……乱暴になったというか」
凛「例えば?」
セイバー「この前は私に向かって『大飯食らいのニート、今日はどんな餌を望む?』とか言ってきました」
凛「え?それ、ちゃんと怒った?」
セイバー「すいません……突然のことで激昂するよりも茫然としてしまいました」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 17:05:04.54 ID:cvozq4/70
凛「もう、しっかりしなさいよ」
セイバー「はあ」
凛「でも……確かに最近、士郎の言動は少し変かも」
セイバー「凛もそう感じていましたか?」
凛「ええ 。三日前、私が台所に立ったとき―――」
士郎『遠坂、今日は俺が作るよ』
凛『あら?そう?』
士郎『遠坂が作ると、なんか料理が生娘臭くなるしな』
凛『は?』
凛「みたいなことを言われたわ」
セイバー「生娘臭いとは一体……」
凛「意味がわかんないから、私もそのときはポカーンってしちゃったわ」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 17:08:31.47 ID:cvozq4/70
凛「他にも思い当たる節はある?」
セイバー「そうですね……ああ、確か一昨日―――」
セイバー『シロウ、おやつの時間になりました』
士郎『ああ、そうか』
セイバー『なにかありますか?』
士郎『惰性を貪るだけじゃなくて、食料も貪るのか?流石は稀代の王だな』
セイバー『え?』
セイバー「と、言われました」
凛「ちょっと!それは流石に怒ったわよね?」
セイバー「いえ……そのあとすぐにおやつがでてきたので……シロウなりの冗談かと思い流しました」
凛「いやいや、そこ流しちゃだめだって」
セイバー「やはりそうですか……」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 17:11:39.68 ID:cvozq4/70
凛「はぁ……どうしちゃったのかしら……?」
セイバー「わかりませんね」
士郎「―――ただいまぁ」
凛「あ、帰ってきた」
セイバー「……」
士郎「なんだ、遠坂もいるのか」
凛「お邪魔してるわよ」
士郎「そんな水臭いじゃないか。もう遠坂は家族みたいなもんだろ」
凛「……」
士郎「セイバー、すぐに食事の支度するから」
セイバー「はい」
凛「(普通ね)」
セイバー「(ええ……)」
士郎「本当にお前らはこの家に巣くう寄生虫かよ」
凛「……」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 17:14:38.32 ID:cvozq4/70
セイバー「シロウ」
士郎「ん?」
セイバー「あの……口が過ぎませんか?」
士郎「いや。セイバーの食欲には劣るけど」
セイバー「は?」
凛「士郎?なんか変じゃない?」
士郎「なんでさ?」
凛「いや……さっきから棘のある言葉が聞こえてくるんだけど?」
士郎「そう思うのは自覚してるからじゃないのか?」
凛「!?」
セイバー「シロウ、聞き捨てなりません」
士郎「捨てなくていいよ。むしろ頭の中にずっと入れておいてほしいぐらいだ」
セイバー「ちょ……え……?」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 17:19:47.79 ID:cvozq4/70
凛「あのね……黙って聴いてればなんなの?」
士郎「どうしたんだよ?」
凛「士郎?私はちゃんとこの家に住むにあたって、色々と家事をこなしてるでしょ?」
士郎「洗濯は俺と桜がやってるし、風呂掃除は俺。遠坂がやってるのなんて週に2回程度の料理と自室の掃除くらいだろ?」
凛「お……?」
士郎「そんなんでこの家の長みたいな顔をするなよ?どれだけ厚顔無恥なんだ?厚いのは腹周りだけにしてくれ」
凛「士郎!!なによ!!私はあなたに魔術のイロハを―――」
士郎「それとこれとは別問題だろ?」
凛「……っ」
セイバー「言いすぎです。凛はとてもよく―――」
士郎「あのさ、現代の王様だって忙しそうに各国を飛んでるんだけど?」
セイバー「は、はい?」
士郎「なんでセイバーはいつも暇そうに座ってるんだ?」
セイバー「いや……」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 17:23:34.67 ID:tHoztG9Z0
俺「2人とも可愛いから許されるんだよッッッッ」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 17:24:17.62 ID:cvozq4/70
士郎「何もせずに食える現状になんの疑問も持たないのか?」
セイバー「わ、わたしはこの屋敷の警護という重要な―――」
士郎「別にこの家が壊されて困ることはないし、困るのは寄生虫だけだろ?」
セイバー「シロウ……?」
凛「士郎!!いい加減にしなさよね!!」
士郎「何怒ってるんだ?」
凛「怒るわよ!!」
士郎「その情熱を女磨きのほうに費やしてくれ」
凛「はぁ!?」
セイバー「し、しろう……?」オロオロ
士郎「料理は作るよ。それが俺の仕事だから。セイバーはそこで縮こまっとけばいいさ」
セイバー「……」
凛「もういい!!出て行く!!」
士郎「ありがとう。助かる」
凛「と、とめなさいよ……」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 17:27:52.64 ID:cvozq4/70
士郎「……」トントントン
セイバー「凛……なにか怒らせるようなことをしましたか?」
凛「し、してない……と思うけど」
セイバー「凛は知らず相手を傷つけるところがありますからね」
凛「な、なによ、それ!私が悪いっていうの?!」
セイバー「そうは言いませんが……」
凛「と、とりあえず……」
セイバー「シロウを不機嫌にさせている原因を探りましょう」
凛「そうよね」
セイバー「急にあんなことを言うのはいくらなんでも不自然です」
凛「うんうん」
セイバー「……」
凛「……」
士郎「うん……味付けはこんなもんだな。どうせ野良猫用の餌みたいなもんだし」
セイバー「のら……ねこ……?」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 17:31:16.90 ID:cvozq4/70
士郎「はい。セイバー、遠坂。できたぞ」
凛「……」
セイバー「いただきます……」モグモグ
凛「いただきます」モグモグ
士郎「どうだ?働かずに得られたご飯の味は?」
セイバー「……」
凛「……」
士郎「どうした?美味しくないか?なら働いて欲しいな」
セイバー「い、いえ……変わらず美味です……」
士郎「そっか。それはよかった」
凛「あの……士郎?」
士郎「なんだ?」
凛「あのさ……なんか気に障るようなこと言った?」
士郎「強いて言うなら……遠坂の言動全てかな」
凛「すべて……!?」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 17:36:01.10 ID:cvozq4/70
士郎「俺の師匠ではあるけど、別に恋人じゃないし、なんで通い妻みたいなオーラをだしてんだよ?」
凛「いや……そんなつもりは……」
士郎「たまに俺抜きで家のルールを変えようとするし、それなら婚姻届もってきたらいいのに」
凛「え……」
セイバー「なんと……?!」
凛「い、いいの……?」
士郎「目の前で引き裂くけど」
凛「……」ウルウル
セイバー「凛!!気を確かに!!」
士郎「早く食べてくれ。食器を洗いたい」
セイバー「シロウ……どうしてしまったのですか!?」
士郎「どうもしてないよ」
セイバー「嘘です!!以前のマスターはそのような毒を吐くことは……!!」
士郎「セイバー?セイバーは俺に意見できるほどの地位はないぞ?」
セイバー「……」ウルウル
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 17:36:49.15 ID:sCpLbv2X0
気高い騎士王様がウルウルきてるかと思うと昂ぶる
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 17:41:03.22 ID:cvozq4/70
凛「もういい!!」ダダダッ
セイバー「あ、凛!!独りにしないでください!!」ダダダッ
士郎「……」
士郎「はぁ……」
士郎「……片付けるか」
士郎「……」カチャカチャ
トゥルルル……
士郎「……はい、衛宮ですけど?」
カレン『こんばんは、駄犬。その肉を腐らせたような口臭が電話からでも伝わってきます』
士郎「そっちこそ体内に取り込んだ男の欲望が腐って、酷い臭いを撒き散らせてるぞ?」
カレン『……ふふ』
士郎「なんのようだ?」
カレン『いえ……貴方の声が無性に聴きたくなっただけです』
士郎「気持ち悪いな。恥垢が脳まで達したか?」
カレン『おぉ……それ……いぃ……♪』
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 17:45:16.88 ID:cvozq4/70
士郎「……切るぞ?」
カレン『はい』
士郎「ったく……」
士郎「めんどくさいな……カレンの相手は……」
士郎「……」
ライダー「―――士郎、ただいま戻りました」
士郎「ライダー、おかえり」
ライダー「食事はありますか?」
士郎「自分の稼ぎで食えば?俺はライダー専属のコックじゃないけど」
ライダー「……は?」
士郎「……」
ライダー「士郎……あの……」
士郎「いいよな。自分で稼いだ金は一切使わないから、どんどん預金が溜まっていって。こっちの預金は右肩下がりだ」
ライダー「あの……なんの話でしょうか?」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 17:46:12.16 ID:Qj/z4qJX0
ライダーもダメだというのか・・・
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 17:50:09.32 ID:cvozq4/70
士郎「現状のこと」
ライダー「あの、お言葉ですが……私はちゃんとこの家に稼ぎの六割を入れています」
士郎「それ……全部、桜の預金口座だろ?」
ライダー「……」
士郎「桜は優しいからライダーの金なんて一切使わない。それなら俺に入れてくれ」
ライダー「いえ、そんなことはありません」
士郎「というか、なんでアルバイト?」
ライダー「は?」
士郎「真面目に稼ぐつもりなら、就職してくれ」
ライダー「いや……私には戸籍がありませんし……」
士郎「アイドルとかモデルのほうがよっぽど稼げると思うけど」
ライダー「え……」
士郎「そうしないのはセイバーと一緒で働きたくないだけだろ?」
ライダー「な、なにを?!」
士郎「セイバーとは違います!っていう矜持があるから、短時間のアルバイトだけをしてるんだろ?違うか?」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 17:54:28.81 ID:cvozq4/70
ライダー「士郎!!いい加減にしてください!!」
士郎「ライダー、その体でもっと稼げる仕事、紹介してやってもいいけど?」
ライダー「はぁ!?」
士郎「俺、結構顔が広いからそっち方面の人とも知り合いでさ」
ライダー「士郎……」
士郎「ライダー……セイバーと違うっていうならこの家の大黒柱になってくれ」
ライダー「士郎……」
士郎「な?」
ライダー「や、やめて……」ブルブル
士郎「ライダーの体ならきっと数百万単位で……」
ライダー「い、いや……」ガクガク
士郎「……」
ライダー「し、失礼します!!」ダダダダッ
士郎「……」
士郎「はぁ……」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 17:57:22.62 ID:cvozq4/70
士郎「……」
セイバー「……あの」
士郎「セイバー、どうした?」
セイバー「……」
士郎「どうしたんだよ、こっちにきたらどうだ?」
セイバー「い、いいですか?」
士郎「ああ」
セイバー「で、では……」
士郎「何か飲むか?」
セイバー「い、いえ……結構です……」
士郎「どうして?ちょっと自分の落ち度を責められたからって畏まることないって」
セイバー「……」
士郎「今更、遠慮なんてしても遅いし」
セイバー「……」ウルウル
セイバー(泣いてはいけない……泣いては……)ゴシゴシ
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:01:11.12 ID:cvozq4/70
士郎「はい、お茶」
セイバー「あ、ありがとうございます」
士郎「で、どうした?」
セイバー「あの……シロウ?」
士郎「ん?」
セイバー「何か……その……気に障るようなことをしてしまったでしょうか?」
士郎「なにって……もう働いてない時点で目障りなんだけど」
セイバー「……!?」
士郎「それがどうかしたか?」
セイバー「シロウ……あの……私……」
士郎「……」
セイバー「あ、明日から……その……働こうと思います」
士郎「いや、いいよ。セイバーに嫌なことなんてさせたくないし」
セイバー「え……?」
士郎「俺は今のままのセイバーが好きだ」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:04:13.63 ID:Yica2/zQ0
統失じゃねーか士郎www
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:05:12.49 ID:ulrJbdN+O
反転でもしたか
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:06:49.88 ID:cvozq4/70
セイバー「え……いや……」
士郎「どうせ働いてもすぐに辞めるだろうし、そのたびに勤め先から苦情の電話を受けるのなんて嫌だから」
セイバー「……」
士郎「だから、セイバーはそのままでいい」
セイバー「シロウ!!!!」
士郎「……」
セイバー「座してきいていれば……もう我慢の限界です!!私は王!!どうして下々のために身を窶さないといけないのですか!!」
士郎「それから?」
セイバー「王たるもの、玉座に腰を落ち着かせ、来るべきときまで毅然としているものです!!」
士郎「それで?」
セイバー「ですから……私はこの屋敷にいつ危険がきてもいいようにこの場に―――」
士郎「からの?」
セイバー「ですから……えっと……」
士郎「王の戯言も大したことないな」
セイバー「……」ウルウル
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:08:50.29 ID:mICj3NLp0
飴と鞭かと思ったら鞭と鞭じゃねーか
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:10:32.48 ID:cvozq4/70
セイバー「な、なぜですか……シロウ……以前の貴方はもっと優しかった……」
士郎「……」
セイバー「うぅ……私は……」ウルウル
士郎「セイバー……もういいか?」
セイバー「え……」
士郎「そろそろ、部屋に戻って寝るから」
セイバー「あ……はい……」
士郎「それじゃあ、おやすみ」
セイバー「お、おやすみなさい……」
セイバー「……」ウルウル
セイバー「……」ポロポロ
セイバー「……」ゴシゴシ
セイバー「私も寝ましょう」
セイバー「はやくこの悪夢から目を覚まさなければ……」ウルウル
セイバー「はやく……」ポロポロ
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:12:44.33 ID:16qagaVT0
セイバーいじめて何が楽しいの?
やめてくれない?
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:13:48.66 ID:FTn+6jtg0
ライダーに対するこの暴言は許されない
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:15:24.82 ID:cvozq4/70
翌日
士郎「ふー……いい天気だな」
桜「あ、おはようございます、先輩」
士郎「桜か。今日も早いな」
桜「いえ」
士郎「でも、洗濯物はもうしなくていいぞ?」
桜「え?」
士郎「桜からはほら、変な臭いがするし」
桜「な、なにが……?」
士郎「淫乱売女特有の汚臭がする。それが洗ったばかりのものに染み付いちゃうだろ?」
桜「……え?」
士郎「だから、桜はなにもしなくていいぞ?」
桜「先輩……どうしちゃったんですか?」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:19:07.76 ID:7AVqqFh10
ふ、藤ねえは大丈夫だよね…?
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:19:29.31 ID:NNz1+OdQO
桜にまでwwwwww
桜にまで……
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:22:35.51 ID:cvozq4/70
士郎「いや、どうもしないけど?」
桜「淫乱売女って……」
士郎「昔風にいうと白首だな」
桜「あの……私、なにか先輩にしました?」
士郎「何も」
桜「だったら……」
士郎「いや……桜の過去を知っちゃうと、どうしてもな」
桜「……」
士郎「その股から漂ってきそうな熟柿臭さがなんとも……」
桜「どうしてそんなこと言うんですか……?」
士郎「実際、桜は穢れてるだろ?身も心も」
桜「……?!」
士郎「だから洗いたてのものには触って欲しくないな。桜が触るぐらいならその真っ白な服を便所掃除に使ったほうがまだマシだ」
桜「……せ、ん……ぱい……?」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:26:52.27 ID:cvozq4/70
桜「私は先輩のために―――」
士郎「気づいてるか、桜?」
桜「は、はい……?」
士郎「目を覚ましたら隣に桜がいる……。これって結構怖いんだ」
桜「な、なんで……?」
士郎「だって、寝る前までいなかったのに、次に目をあけたら薄幸そうな女の子が顔を覗いてるんだぞ?」
桜「……」
士郎「普通は雄たけびあげてもいいぐらいの恐怖だ」
桜「私は先輩を起こそうとおもって……」
士郎「いや、伊達に長年独り暮らししてないって。普通に起きることができる。桜の恐怖目覚ましは心臓に悪いだけだ」
桜「……っ」
士郎「ほら、もうここはいいから。居間に行っててくれ」
桜「酷い……!!」ダダダダッ
士郎「……」
士郎「はぁ……」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:30:41.79 ID:cvozq4/70
凛「おはよう」
セイバー「おはようございます」
ライダー「……」
桜「うぅ……ひっく……」ポロポロ
凛「桜、どうしたの?」
ライダー「士郎に色々と責められたようです」
凛「桜にまで!?」
桜「ひどい……せんぱい……ひどい……」ポロポロ
凛「あいつ……度胸あるわね。良い方に落ち込んだからいいものの……」
セイバー「凛……策を講じるべきです」
凛「そうね……」
ライダー「……」
桜「……」ゴゴゴゴ
ライダー「……さ、さくら?」ビクッ
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:31:41.25 ID:YoA5q5L/0
桜はヤンデレ可愛い
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:33:26.90 ID:cvozq4/70
士郎「よし、こんなもんだな」
イリヤ「シロウー!!!」
士郎「イリヤ、どうしたんだ?」
イリヤ「今日はいっぱい遊んでよね?」
士郎「なんでさ?」
イリヤ「なんでって、今日は久しぶりに遅くまでいられるもーん」
士郎「そうか」
イリヤ「ねね、何する?」
士郎「あはは……イリヤは本当に鬱陶しいな」
イリヤ「え?」
士郎「まとわり付くなよ」
イリヤ「ちょっと……なによそれ……」
士郎「朝は忙しいにきまってるだろ?イリヤはお嬢様だからなにも知らないだろうけど」
イリヤ「……」
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:35:19.96 ID:PuNivYC50
イリヤはやめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
うああああああああああああああああああああああああああああああ
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:38:57.05 ID:cvozq4/70
士郎「居間にセイバーたちがいるから相手してもらってくれ」
イリヤ「ちょっと、待ちなさい」
士郎「……?」
イリヤ「ふーん……士郎ってばそんな態度とるんだ?」
士郎「いや、イリヤ?イリヤはずっと遊んでても誰にも文句言われないだろうけど、こっちはそうはいかないんだ」
イリヤ「士郎……」
士郎「気が済んだら帰ってくれよ」
イリヤ「まって!!なんでそんな態度なの!?おかしいでしょ!!」
士郎「……」
イリヤ「ちょっと士郎!!!こっちを向きなさい!!」
士郎「聞き分けができないなら、二度と来るなよ。ずっとイリヤに構ってられるほど、暇じゃないんだ」
イリヤ「……し、ろう……?」
士郎「それじゃあ。リズによろしく」
イリヤ「……」ウルウル
イリヤ「しろうまで……すてるの……?」ポロポロ
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:40:40.01 ID:6FYLFrB80
命に関わるエクスカリバーを撃ちますよ?
_/ ̄ ̄`<⌒ /|
§ヒミノノノ))) //
<人リ゚‐゚リ、//
く/ 傘)フつ<
/三非〆
Lラ Lラ
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:42:24.39 ID:D5S6Tj1c0
逆に命に関わらないエクスカリバーってなんだよ
138 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/12/13(火) 18:43:43.79 ID:YgxruNdX0
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:44:00.80 ID:slWiUNPW0
しろおおおおおおおおおおおおくじょうこいあやああああああああああ
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:44:21.53 ID:cvozq4/70
セイバー「やはりシロウを殺すしか―――」
イリヤ「……」フラフラ
凛「あら、イリヤ。おはよう」
イリヤ「怒る気にもなれない……」
ライダー「まさか……」
セイバー「シロウになにか言われましたか?」
イリヤ「……」コク
桜「先輩……」ゴゴゴゴゴ
凛「バーサーカーがいなくてよかったわね。今頃、士郎はミンチになってるわ」
イリヤ「すぐ近くまで一緒に来てたけどね」
セイバー「はぁ……一体なにが……」
ライダー「わかりません」
凛「どうする?」
桜「もう……絞め殺すしか……」
ライダー「いや……あまりにも変です。先週の士郎とはまるで別人。誰かに操られているという可能性はないでしょうか?」
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:50:21.60 ID:cvozq4/70
凛「まさか……」
イリヤ「可能性は大いにあるわね。だって、ここ大変な人たちが集まってるんですもの」
セイバー「確かにサーヴァントが二名に御三家が揃ってます」
ライダー「ええ、警戒されても不思議ではない」
桜「じゃあ、先輩を利用して内部崩壊を企ててる人が……?」
凛「ええ」
イリヤ「卑劣な手を使うわね。仕返しのことを考えてなかったのかしら?」
セイバー「では、術者を探しましょう。正直、私はもう耐えられない。割腹してしまいそうになる」
凛「私だって」
桜「私も……勢いで殺してしまいそう」
イリヤ「さてと……じゃあ、休戦ね」
セイバー「ええ。士郎を助けましょう」
凛「よし!やるわよー!!」
ライダー「はい」
桜「先輩を操り、私たちの心をかき乱した罪は……必ず……」ゴゴゴゴ
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:54:18.54 ID:46gDS+qH0
やはりカレンが一番だな
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:55:33.89 ID:cvozq4/70
士郎「さてと……次は……」
セイバー「……」
凛「……」
ライダー「……」
士郎「なんだよ?」
桜「あ、気にしないでくだ―――」
士郎「娼婦は口じゃなくて股を開けばいいのにな」
桜「……!??」
イリヤ「あの……」
士郎「ままごとなら一人でやってくれ」
イリヤ「……」
士郎「部屋の掃除でも……」
トゥルルル
凛「あ、わたしがでるー。―――はい、衛宮ですけど?」
カレン『どうも。駄犬……もとい、衛宮士郎はご在宅ですか?』
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 18:58:24.40 ID:6GznHsjw0
それでも藤ねえなら・・・・幸運:EXの藤ねえならきっと・・・・
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 19:00:16.78 ID:c3CKuQfF0
>>164 超絶美少女でヒロイン補正すごくて頭脳明晰な藤村先生がどうしたって?
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 19:00:41.40 ID:LtMHitcn0
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 19:00:43.19 ID:cvozq4/70
凛「―――すいません。生憎と席を外してまして。用件は?伝えておきます」
カレン『そうですか。では、いつもの時間に、とだけ』
凛「はい。わかりました」
カレン『よろしくおねがいします』
凛「いえいえ……失礼します」
士郎「誰からだった?」
凛「新聞の勧誘」
士郎「そうか」
凛「みんな」
セイバー「なにか?」
凛「教会に行くわよ」
イリヤ「なんで?私、あんまり行きたくないけど」
凛「セイバー……最近、士郎はよく教会に足を運んでいるのよね?」
セイバー「ええ……まさか!?」
凛「カレンよ……あいつなら何か知ってるかもしれない……!!」
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 19:05:40.99 ID:cvozq4/70
士郎「―――よし。掃除終わり」
士郎「あれ……?」
士郎「みんないないな」
士郎「……」
士郎「そういえばカレンから電話ないな……」
士郎「……」
士郎「……」トゥルルル
カレン『はい』
士郎「カレン、連絡遅いぞ。今日は何時にいけばいいんだ?」
カレン『ちゃんと伝えたはずですが?』
士郎「伝わってない。だからこうして鼓膜が腐り落ちそうな声をきいてやってんだろ」
カレン『ん……ふふ……そんなことを言われても、確かに20分ほど前に連絡したんですよ?』
士郎「え……あ!?」
カレン『どうしました?私の声で果てましたか?早漏野郎』
士郎「違う!!カレン、いますぐそこから離れろ!!新都にこい!!迎えにいくから!!」
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 19:07:29.90 ID:ZN8G5ym80
士郎のくせに察しが良いw
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 19:09:37.08 ID:cvozq4/70
カレン「……?」
カレン「新都に……?」
カレン「まぁ、いいでしょう」
ギル「あれ?どこかにお出かけ?」
ランサー「じゃあ、飯でも頼む」
カレン「ふふ、それに見合うだけの労働をしてくれたのなら」
ランサー「しただろうが!?どんだけ掃き掃除やらせんだよ!?」
カレン「はいはい、では行ってきます。その吠えかたで構いませんから、来訪者を威嚇してください」
ランサー「このやろう……!!」
ギル「まぁまぁ」
ランサー「まぁまぁじゃねえよ」
ギル「でも、ほら鬼の居ぬ間に羽を伸ばしましょうよ」
ランサー「それもそうだな」
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 19:12:50.73 ID:PuNivYC50
ランサーが死んだ……っ!
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 19:13:02.46 ID:cvozq4/70
数分後 教会
凛「セイバー」
セイバー「はい」
桜「ライダー?」
ライダー「お任せを」
凛「行くわよ」
イリヤ「……」
ランサー「―――そこまでだ」
セイバー「ランサーか」
ギル「みなさんお揃いで、どうしました?」
凛「カレンを出しなさい」
ランサー「悪いな。そんな殺気むき出しで言われるとつい反発したくなっちまうぜ」
セイバー「エクス―――」
ライダー「ベルレ―――」
ランサー「お、おい!?なんだよ!!!やめろ―――」
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 19:18:10.94 ID:cvozq4/70
新都
ゴゴゴゴゴゴ……
カレン「あら……教会のほうから爆音が……」
士郎「カレン!!」
カレン「どうも。こんなところまで呼び出して、ついに青姦趣味に目覚めましたか?」
士郎「それはまだだ」
カレン「それで、どうしてここまで?」
士郎「……いや、カレンが危ないっておもって」
カレン「紳士ですね。吐き気がします」
士郎「うるさい。陰部でしか物事を考えられないくせに」
カレン「それは女にとって正常なことです」
士郎「……とにかく俺の家にいこう」
カレン「まぁ、嬉しい。どんな惨い仕打ちが待っているのでしょうか」
士郎「いいから、いくぞ」
カレン「……」
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 19:22:52.94 ID:cvozq4/70
教会
凛「くそ!!どこにもいないじゃない!!」
ギル「だ、だから……いないって……」
セイバー「英雄王、カレンを出しなさい」グイッ
ギル「くるしぃ……!!」
桜「今なら五体満足で返します」
ギル「ほ、ほんとうにしらない……!!」
ライダー「……腕の一本くらい容易いですよ?」
ギル「ひぃ!?」
イリヤ「……」ゲシッ
ライダー「」
イリヤ「使えないわね」
ギル「でんわ!電話がありました!!出かける前に!!」
凛「誰から?」
ギル「そ、そこまでは……」
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 19:26:58.96 ID:cvozq4/70
凛「携帯?」
ギル「いえ……教会に……」
セイバー「これですね」
桜「あ、これ着信履歴が残るタイプのものですよ」
ライダー「なるほど」
凛「ちょっと、どこからかかってきた調べてよ」
桜「少しまってください……」
イリヤ「……」ゲシッ
ランサー「う……」
桜「あ……」
凛「どうしたの?」
桜「先輩の家からです……」
凛「!?」
セイバー「衛宮邸に戻りましょう!!」
ライダー「―――お先に失礼します」ゴォォォ
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 19:33:59.58 ID:cvozq4/70
衛宮邸
士郎「……はい」
カレン「毒入りですか?」
士郎「そんなに苦しんで死にたいのか?」
カレン「いえ。最近の貴方を見ていると、どういうふうに嬲られるのか楽しみで」
士郎「あのなぁ」
カレン「ふふ……」
士郎「……」
カレン「……」
士郎「お前みたいな私娼がここにいるだけで、臓物が胃液と一緒にでてきそうだ」
カレン「くっ……」ピクッ
士郎「その湯呑みもあんたが口をつけたらもう捨てなきゃな。汚染されて触れもしない」
カレン「……っ」ゾクゾク
士郎「口の中にクラミジアでもいそうだしな」
カレン「……ぁ……ふ……」ゾクッ
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 19:35:35.79 ID:Exk17toA0
カレンちゃんのアヘ顔ダブルピース下さい!
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 19:39:23.47 ID:cvozq4/70
カレン「ふ……」
士郎「……なんだよ?」
カレン「隣、いいですか?」
士郎「あ、ああ」
カレン「……」
士郎「……」
カレン「素晴らしい……。そうして背伸びをし、汚泥を頭からかぶり、日常の僅かな幸を手放していく……貴方の姿勢には感銘します」
士郎「……あのさ」
カレン「ですが、まだまだですね。もっと精進してください」
士郎「どの境地までいけばいいんだよ」
カレン「勿論、貴方のその淫猥な言葉だけで私の欲を満たせるようになるまで……」
士郎「カレン……俺……」
カレン「私に認めて欲しければ、もっと語彙を増やしなさい。そして身近な人間にそれらを試す。……もしや、もう根をあげるのですか?」
士郎「結構、見てて辛いんだけど……みんなの泣き顔」
カレン「それが快楽に変わったとき、本来の貴方が顔を見せるのです」
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 19:45:08.91 ID:cvozq4/70
士郎「そうなのか……?」
カレン「はい……ですが、今日は時間の許す限り私で試すことを命じます」
士郎「カレン……」
カレン「さ、駄犬?私を悦ばしなさい。そして……果てさせて……」
士郎「……」
カレン「ふふ……言葉だけでは自信がないのなら、貴方のその性欲で汚してもいいのです」
士郎「……」ゴクリ
カレン「貴方が望むだけ私は欲を受け入れる。貴方が欲するだけ私は性を吐き出す」
士郎「……」
カレン「さあ……私を心いくまで……心の底まで犯して……」
士郎「カレン……」
カレン「ふふ……」
士郎「……」
カレン「……」
ライダー「―――士郎!!!いますかぁ!!!」
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 19:50:00.86 ID:cvozq4/70
士郎「?!」
カレン「これは無粋な人……」
ライダー「いた……!!」
士郎「ライダー……!!」
ライダー「カレン、士郎から離れなさい」
カレン「これは可笑しなことを。この犬が私に媚び諂って離れようとしないだけ」
ライダー「なんだと……?」
カレン「命じる相手が違います」
ライダー「士郎……やはり操られていたのですね?」
士郎「え……」
カレン「操る?」
ライダー「カレン、今すぐ暗示を解きなさい」
カレン「知っていますか?恋は盲目という古い言葉を」
ライダー「は?」
カレン「衛宮士郎は暗示などではなく、自分に呪いをかけている状態。そう……私のことを愛するという、永遠の呪いを……ふふふ」
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 19:58:00.80 ID:q/c90yXwO
ホロウやってないやつはホロウやっとけよ
ギル様でご飯三杯はいけるぞ
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 19:59:03.51 ID:1BACyaEJ0
一生に一度の本気出したギルガメッシュを見られるのはホロウだけ!
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 20:06:11.24 ID:cvozq4/70
ライダー「ふっ……ふふふ……」
カレン「何がおかしいのですか?」
ライダー「いや……すいません。とても滑稽に映りました」
カレン「……」
ライダー「士郎を惑わせ、意識を混濁させて……愛?これを喜劇といわずになんと表現すればいいのですか?」
カレン「信じてないと?」
ライダー「士郎があなたのどこに惚れるというのですか?」
カレン「……どこですか?」
士郎「そうだな……なんか……守ってあげたくなるというか……」
カレン「だそうです」
ライダー「ですから、それは貴方が言わせているだけでしょう?」
カレン「士郎、私のことは愛してますか?」
士郎「……あ、えと……うん」
カレン「だそうです」ニコッ
ライダー「……」イラッ
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 20:10:53.71 ID:cvozq4/70
カレン「見苦しい。サーヴァントともあろう存在が、嫉妬などとは」
ライダー「違う!!」
カレン「ふん……どうでしょうか」
ライダー「なに……?」
カレン「貴女も大概、浅ましい女ですけどね?」
ライダー「は?」
カレン「貴女だけこの衛宮邸で労働をしているのでしたね?」
ライダー「そうですが?」
カレン「それは何のために?」
ライダー「居候として当然です」
カレン「ふふ……違う」
ライダー「なに?」
カレン「貴女は単に媚びているだけでしょう?」
ライダー「!?」
カレン「意中の家主に……自分だけががんばっていると必死に卑しく……アピールしている。そうでしょう?」
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 20:18:51.54 ID:cvozq4/70
ライダー「そ、そんなつもりは……?!」
カレン「本音とは建前によって姿を消してしまうもの。貴女が否定してもそれは変わらない」
ライダー「やめて……」
カレン「自身のマスターを出し抜こう。貴女は常にそんなことを画策し、ここにいる」
ライダー「違う……違う……」
カレン「でも……それは決して恥ずべきことではない。女として当然の行為。隠すほうが敵を生む」
ライダー「私は……」
カレン「マスターを影から支えると?間抜けですね。そんな自分も可愛い、その慎ましい姿に惚れてくれ。貴女の本心はそう告げている」
士郎「ライダー……」
ライダー「ちが……う……わたしは……」ウルウル
カレン「ふふ……何を戸惑いますか?誰かを蹴落とさなければ愛など勝ち取れませんよ?」
ライダー「士郎……信じてください……私はそんなこと……」ポロポロ
カレン「まあ、愛なんて形のないものを信じる気にはなりません。憎悪のほうがよほど心地良い」
士郎「カレン」
カレン「私の信じる愛とは……体を交じらせたときに感じる温もりですから……」
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 20:24:19.97 ID:cvozq4/70
カレン「さぁ……士郎?」ギュッ
士郎「カレン……」
ライダー「あぁぁ……私は……そんなこと……」ポロポロ
カレン「この厭らしい女の前で、本当の愛とは何か説いてあげましょう?」
士郎「カレン……俺……」
カレン「何も緊張することはありません……私に全てを委ねて……私を求めてくれれば……」
士郎「……」ゴクリ
ライダー「士郎……士郎……」ポロポロ
カレン「偽りの心では彼の気持ちを得ることはできません」
ライダー「くっ……」
カレン「素直になれば……こちらに来てもいいですよ?」
ライダー「素直に……」
カレン「そう……認めるのです」
ライダー「わ、わたしは……桜を……だし―――」
セイバー「―――ライダー!!気をしっかり持つのです!!」シュタ
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 20:28:45.54 ID:cvozq4/70
桜「ライダー!!」
凛「間に合ったみたいね」
イリヤ「覚悟はいいかしら?シスター?」ゴゴゴゴゴ
カレン「お邪魔蟲め」
桜「……」ゴゴゴゴ
ライダー「みなさん……」
セイバー「カレン、貴女の企みもここまでだ」
凛「早く士郎にかけた暗示を解きなさい」
イリヤ「今だったら右足と左腕で勘弁してあげるわ」
カレン「まあ、怖い。士郎、盾になりなさい」ササッ
士郎「なんでさ!?」
セイバー「どいてください」
凛「士郎、いい加減に目を覚まして」
桜「そうです!!優しい先輩にもどってください!!」
イリヤ「士郎!!脳みそだけになりたくなかったらこっちにきて!!」
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 20:36:31.07 ID:cvozq4/70
カレン「ふふ……なんとも醜悪な絵図でしょう。思わず戦慄してしまいました」
凛「なんですって!?」
カレン「本当は皆さん気づいているのでしょう?」
桜「え……」
カレン「彼が貴女たちにどのような暴言を吐き、悦にさせたのかは知りません」
セイバー「貴女と一緒にするな!!」
カレン「これは推測ですが……全部、正論、図星、喉頚を押さえられていたのでは?」
桜「……」
イリヤ「そんなこと……!!」
カレン「だからそうやって悪者を必死に探している。鏡に映された自分を否定するために」
セイバー「黙れ……!!!」シャキン
カレン「ローアイアス」
士郎「だから、盾にするな!!」
凛「いい加減にしなさいよ……」
桜「もう先輩ごと飲み込んでもいいんですよ……?」ゴゴゴゴ
421 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 20:43:10.84 ID:cvozq4/70
カレン「それは素晴らしい」
桜「え……?」
カレン「士郎……あの闇の中で永遠の苦痛を味わいながら、互いを愛でるというのはどうでしょう?」
士郎「カレン……!?」
カレン「全ての恨み辛みを一手にうけながら、終わることのない痛みに身を震わせ……そして愛すべき人とまぐわう」
セイバー「こいつ……気は確かか……?」
カレン「それこそ、私たちの理想郷では?」
士郎「えと……」
カレン「さ、間桐桜。一思いにゴクンとしてください」
士郎「さ、さすがに……そこまでは……!!」
桜「こんな先輩を見るぐらいなら……」ゴゴゴゴ
ライダー「いけません、桜!!」
セイバー「シロウ!!早くその女の下から離れて!!!」
士郎「でも……!」
カレン「……」ドキドキ
428 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 20:47:27.20 ID:cvozq4/70
凛「―――ストップ!!」
桜「え……?」
凛「オッケー、わかったわ」
カレン「……?」
セイバー「凛?」
凛「そこまで愛しているのなら勝手にしなさい」
士郎「え……」
桜「姉さん?!」
カレン「どういうことですか?」
凛「カレン、貴女もここに住みなさい」
セイバー「凛?!」
カレン「何故ですか?」
凛「いいじゃない。大好きな人とずっといられるのよ?」
イリヤ「凛!!なに言ってるのよ!!!そんなの私、認めないんだからぁ!!!」
カレン「……」
439 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 20:51:20.52 ID:cvozq4/70
凛「はい、この話はこれでおしまい!」
士郎「遠坂?」
凛「だから、士郎ももう普通にしていい?」
士郎「あ、ああ……」
カレン「……」
イリヤ「凛!!」
凛「いいから」
セイバー「……」
ライダー「どうして……?」
桜「姉さん……?」
士郎「じゃあ……えっと……ご飯にするか」
セイバー「賛成です」
カレン(何を企んでいるのですか……?)
凛(好きにさせるか……くそったれ)
443 :
忍法帖【Lv=12,xxxPT】 :2011/12/13(火) 20:53:17.29 ID:vbmEfOSS0
凛さん、くそったれはキャラ的にアレかと思います
445 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 20:53:49.45 ID:y7QnlqsWO
セイバー…
451 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 20:55:16.95 ID:cvozq4/70
桜「あ……そっか!」
ライダー「桜?」
セイバー「どうしました?」
桜「今まで先輩は教会まで遠出して、私たちの手の届かないところでカレンさんと会ってました」
イリヤ「それで?」
桜「でも、カレンさんがここに住むことで先輩はもう出かけないで済みます」
セイバー「そうですね」
桜「そして……相手は一人だけ」
イリヤ「あ!」
セイバー「五人で士郎を守ると」
桜「はい!」
ライダー「なるほど……常に誰かが士郎の隣を確保すれば……」
セイバー「シスターの魔の手からシロウを守れる……!!」
桜「そういうことです!!」
イリヤ「よーし……そうと決まれば!!」
460 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 20:59:22.41 ID:cvozq4/70
夜
士郎「―――できたぞ」
凛「わーい」ギュゥゥ
士郎「ちょ……遠坂……なんでそんなくっつんだよ」
凛「えへへー」
セイバー「我慢……」
ライダー「我慢……」
イリヤ「……」
桜「……」ゴゴゴゴ
カレン「士郎、こちらに―――」
凛「はい、あーん」
士郎「や、やめろって!!」
凛「いいじゃないのー♪」
カレン「……」
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 21:01:55.01 ID:cvozq4/70
士郎「イリヤ、帰らなくてもいいのか?」
イリヤ「うん、今日は泊まっていくわ」
士郎「そうか」
カレン「士郎―――」
イリヤ「それより!!!」
カレン「!?」
士郎「な、なんだよ?」
イリヤ「お風呂に行こう?」
士郎「え?!」
イリヤ「ほら、レディの髪を洗わせてあげるわ」
士郎「ちょっと……イリヤ!!」
カレン「……」
イリヤ「……」ベーッ
カレン「なるほど……」
471 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 21:04:59.33 ID:9XtrIDRb0
やだ…この小姑集団怖い
474 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 21:05:36.43 ID:cvozq4/70
脱衣所
士郎『イリヤ、暴れるな!!』
イリヤ『くすぐったーい』
カレン「楽しそう……」
カレン「では、私も……」ヌギヌギ
セイバー「シスター、今は士郎が入浴中だ。あとにしてもらおう」
カレン「私は今、入りたいのですが」
セイバー「ここでのルールには従ってもらう」
カレン「……」
セイバー「……」
カレン「分が悪いですね。わかりました」
セイバー「……よし」
桜「……」ゴゴゴゴゴ
カレン(いいでしょう……徹底抗戦ですか……)
490 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 21:09:17.11 ID:cvozq4/70
深夜 士郎の自室 前
カレン「……」スタスタ
カレン(褥にさえもぐりこめば……)ガラッ
カレン「……!?」
士郎「ふあぁぁぁ……や、めろ……らいだぁ……」
ライダー「……」チュー
カレン「な、なにを……!?」
ライダー「ふぅ……いえ、別に。それでは」
カレン「……?」
士郎「あぁぁ……」
カレン「駄犬?」
士郎「……」グッタリ
カレン「だめ……生気が根こそぎ吸い取られている……」
カレン「夜の営みすらも妨害とは……」
499 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 21:12:22.52 ID:cvozq4/70
翌朝
桜「せんぱぁーい、はい、あーん」
士郎「わ、わるいな、桜……あーん」
桜「体が動かないのなら仕方ないですよ。あーん♪」
士郎「あ、あーん」
カレン「……」
桜「なにか?」
カレン「いえ……」
桜「もう貴女の先輩じゃありませんから」
カレン「……っ」
桜「ね?」
士郎「……」
桜「ね?」ゴゴゴ
士郎「うん」
カレン「……」
514 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 21:17:08.73 ID:cvozq4/70
カレン「……」スタスタ
カレン「士郎、おかゆを―――」
セイバー「どうぞ、凛が作ったリゾットです」
士郎「あ、ああ……」
カレン「……」
セイバー「……なにか?」
カレン「いえ。―――失礼します」
士郎「あ……」
セイバー「シロウ、貴方は無理をしていたのでしょう?」
士郎「え……?」
セイバー「吐きたくもない言葉をあの女のために吐いてきた……でも、もうカレンはここに住んでいる。シロウが卑下する台詞をこぼす事もない」
士郎「それはわかってる」
セイバー「さ、今は療養を」
士郎「ああ……」
527 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 21:22:13.32 ID:cvozq4/70
カレン「……」
カレン「なるほど」
カレン「私から引き離し……彼を真人間に戻すと……」
カレン「……」
カレン「ふ……」
カレン「何を期待していたのでしょうか……」
カレン「彼の本音は私が寒気を覚えるほどに純真で……」
カレン「真っ直ぐ……。正義の味方という尾篭な願いを持つ異端者」
カレン「本来なら私が最も嫌悪する人間です」
カレン「……」
カレン「さてと……」
カレン「彼女たちとこれ以上、事を荒立たせるわけにもいきませんし」
カレン「私は私の居場所へと戻りましょう……」
カレン「さようなら……士郎……」
541 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 21:26:21.77 ID:cvozq4/70
凛「やっぱり、カレンから士郎を離したら士郎ってばちゃんと元に戻ったわね」
セイバー「ええ。良かったです」
ライダー「はい。衛宮邸の平和は守られました」
桜「はぁ……」
イリヤ「ねー、カレンがいないんだけどー?」
凛「え?」
イリヤ「手紙だけ置いて、出て行ったみたい」
セイバー「手紙?」
凛「見せて」
イリヤ「はい」
凛「何々……?」
カレン『探さないでください』
ライダー「……」
セイバー「イリヤスフィール……士郎は?」
イリヤ「……え?」
549 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 21:31:27.29 ID:cvozq4/70
カレン「ふぅ……」
カレン「えっと……バスは……」ジーッ
士郎「あと、15分だな」
カレン「?!」
士郎「……帰るのか?」
カレン「……なにか?」
士郎「随分と素直だな。魂まで螺子みたいになってるかと思ってたけど」
カレン「確かに螺子です。回せば奥へと入り込み……そして貴方の様に私と心を繋げてしまう」
士郎「気持ち悪いな。お前と心を通わせるぐらいなら、冥府にでも連れて行って欲しい」
カレン「では……行きますか?」
士郎「どこに?」
カレン「どこにしましょうか?」
士郎「……こっちだ」
カレン「あら……エスコートしてくれるのですか?」
士郎「悪女でも女の子だからな」
552 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 21:34:35.79 ID:cvozq4/70
喫茶店
ランサー「いらっしゃ―――んげ!?」
士郎「奥のテーブル借りるな」
カレン「どうも、ご無事でなにより」
ランサー「けっ……」
士郎「……」
カレン「……」
士郎「いや……隣に座ってどうする?」
カレン「え?」
士郎「普通は向かい合うように……まあいい」
カレン「ふふ……」
士郎「何頼む?」
カレン「貴方の精液が溶け込んだカフェオレ」
士郎「本当に注文するぞ」
ランサー(なんだあのバカップル……)
567 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 21:39:33.75 ID:cvozq4/70
デパート
キャスター「いい買い物できたぁ……。そーいちろーさまに……手製の襟巻きを……」
カレン「―――駄犬、この皿を頭に乗せて三回回って、にゃんと鳴きなさい」
士郎「お前がやれ。雌猫」
カレン「よいしょ……」
士郎「本当にするな」
カレン「では、貴方が……」
士郎「やらない。ほら、元の場所に戻せ」
カレン「わかりました。―――では、この鉛筆を鼻の穴に……」
士郎「お前がやれ」
カレン「ふがふが」ズボッ
キャスター「……」
キャスター「もしかして……私も外からはあんな風に映っているのかしら?」
キャスター「自重しましょう……」
572 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 21:44:23.73 ID:cvozq4/70
映画館
ギル「うーん……たのしかったぁ」
ギル「さてと、次は……」
カレン「どれを見ますか?」
士郎「あんたの好みに合わせる」
カレン「では、ポルノ映画にしましょう」
士郎「ここにはない」
カレン「残念です」
士郎「何だよ、映画は嫌か?」
カレン「駄犬が鼻を鳴らしながら選んだものであれば最後まで視聴した上で、つまらないと罵り、あなたを罰します」
士郎「あーそうかい。じゃ、やめだ」
カレン「……冗談です。面白ければ面白いといいます」ギュッ
士郎「全く……」
ギル「oh……」
576 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 21:46:25.27 ID:jgvp0F/W0
ギルワロタwww
580 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 21:48:46.43 ID:cvozq4/70
夕方 橋
カレン「ここで結構です」
士郎「そうか」
カレン「酷く無益な時間を過ごしました」
士郎「俺もだ」
カレン「……士郎?」
士郎「なんだよ……蓮っ葉シスター?」
カレン「キレがありませんね」
士郎「……」
カレン「……」
士郎「やっぱり……俺には無理だ」
カレン「……」
士郎「女の子を罵るなんて疲れるだけだ」
カレン「そうですか」
586 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 21:52:33.28 ID:cvozq4/70
士郎「……」
カレン「では、これで―――」
士郎「あのさ」
カレン「はい」
士郎「もっと練習させてくれ……」
カレン「え?」
士郎「みんなを罵倒するのはできないから……お前で」
カレン「……」
士郎「もっと長い時間……練習させてくれ」
カレン「ふふ……それが物を頼む態度ですか?」
士郎「じゃあ、どうすればいいんだよ?」
カレン「もっとこちらへ」
士郎「……?」
カレン「ん……」
士郎「うぐ……!!」
593 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 21:55:48.98 ID:cvozq4/70
カレン「はい。契約は完了です」
士郎「おまえ……!!」
カレン「私の穢れた口づけです。これ以上にない呪いです」
士郎「ほんとにな……まるで生乾きの雑巾みたいな臭いだ」
カレン「そんなものではもう満足しません」
士郎「わかってる」
カレン「これからはみっちりとあなたを教育させて頂きます」
士郎「望むところだ」
カレン「……では」
士郎「帰るか」
カレン「はい……隣、いいでしょうか?」
士郎「ああ」
カレン「……ふふ」
士郎「……やっぱ、変な臭いがするな」
カレン「もっと言ってください……心を溶かすまで……」
603 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 21:59:12.12 ID:cvozq4/70
数日後 衛宮邸
セイバー「シロウ!!ご飯はまだですか!?」
カレン「黙りなさい、ニート」
士郎「そうだぞ」
セイバー「?!」
凛「士郎!!私の服はー?洗濯したでしょー?」
カレン「あれ、服だったのですか?申し訳ありません、雑巾かと思いトイレ掃除の際に使用しました」
士郎「だってさ」
凛「はぁ?!!?」
桜「先輩、私のおやつがみあたら―――」
カレン「……」モグモグ
士郎「カレンが食っちまった」
桜「うわーん!!ライダー!!!」
カレン「慣れれば愉快な空間ですね」
士郎「あんまり苛めるなよ?」
609 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:04:57.37 ID:cvozq4/70
ライダー「カレン、いい加減に……!!」
カレン「桜?ライダーがまた士郎の血を無断で吸ってましたよ?」
ライダー「ど、どうしてそれを……!?」
桜「らいだぁぁぁ?」ゴゴゴゴゴ
ライダー「す、すいません!!お腹がすい―――アァァァァァ!!!!!」
カレン「なんとも心地よい悲鳴……素敵……」
セイバー「カレン!!もういいでしょう!!出て行ってください!!」
凛「そーだそーだ!!」
カレン「駄犬から退去命令がない限りは居座ります。ご了承ください」
セイバー「シロウ!!」
士郎「ごめん、セイバー。当分は……」
カレン「だそうです」
凛「ガンド!!!」ドンドンドン
カレン「ローアイアス」ササッ
士郎「なんでさ―――ごほ!?」
610 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:06:07.43 ID:PzLJ4Vr6O
シロウ・・・・
611 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:06:54.84 ID:6GznHsjw0
614 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:09:45.71 ID:cvozq4/70
士郎の自室
士郎「いたた……!!」
カレン「あら……痛そう」
士郎「カレン……流石に擁護できなくなるから、みんなと仲良くしてくれ」
カレン「はい」
士郎「あんまり喧嘩は……」
カレン「貴方の傍でこうして体温を感じられる……それは私にとっては過ぎた幸福」
士郎「お前……」
カレン「だから……もうしばらく、このままで……」
士郎「好きにしろ……淫獣」
カレン「はい……」ニコッ
END
616 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:10:33.64 ID:SDDDT5l+0
乙、いいカレンさんだった
618 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:11:39.81 ID:73pzdTTxi
「それじゃ以前は、その……最後まで、残ったのか」
┌ァ'  ̄ `ヽ/ ̄\
rf7´/ , , `ヽ、
〈Yヽl l / / / | l l }
く{\| |ナメノ |_,L| l| 無論です。
〈Yニ| |仞}ヾ rァラレノ 前回は今のように制約は
}ハ._| |` ´ └', l! ありませんでしたから、
/ /| |、 ‐ ノ l| 他のサーヴァントに
〈__〈/| | `ーr ´ | l| 後れを取る事も無かった
/__/ ヽ| ̄`yヘ、 レリ
ー-、/「ノ\
〈_,/バヽノ
/_/ }_〉
619 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:11:46.95 ID:LY9z8cNA0
久しぶりにhollowやるわ
乙
620 :
忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2011/12/13(火) 22:12:05.92 ID:O1d1Vapz0
乙、よかったわ
623 :
忍法帖【Lv=12,xxxPT】 :2011/12/13(火) 22:12:40.33 ID:vbmEfOSS0
あ、乙でした
628 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:13:32.91 ID:PzLJ4Vr6O
乙
だが1000まではまだ残ってるぞ?
630 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:14:24.99 ID:cvozq4/70
何を書くんだ?
あぁ、さっちんルートか?
632 :
忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/12/13(火) 22:14:57.73 ID:GYL2DKcf0
イリヤいじめだけは許さない
636 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:18:07.98 ID:Pn5xFPSs0
適当な女性キャラとイチャコラする短編集とかでいいんじゃないかな
640 :
大河「士郎の嫁がまた増えた」 :2011/12/13(火) 22:21:49.41 ID:cvozq4/70
士郎「カレン、これ並べてくれ」
カレン「はい」
士郎「セイバーも」
セイバー「はっ」
大河「あのさぁ……」
ライダー「士郎、これも並べますね」
士郎「ありがとう」
凛「おはよぉ」
桜「先輩、お魚やけました」
士郎「そっか」
大河「……いや、士郎?」
士郎「どうした?」
大河「なんかさ……増えてない?」
士郎「なにが?」
カレン「……?」
646 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:25:15.31 ID:cvozq4/70
大河「いや……気のせいかなぁーとは思うんだけど」
凛「どうしたんです?」
桜「?」
セイバー「食あたりですか?」
カレン「ふふ。この豪傑に限ってそのようなことはないでしょう」
大河「まあね」
士郎「ほらー早く飯くってくれー」
ライダー「頂きます」
セイバー「頂きます」
凛「士郎、それとって」
士郎「ん」
セイバー「士郎、あれを」
士郎「はい」
カレン「駄犬、足を舐めろ」
大河「そこのシスター!!!なにやってますかぁ!!」
654 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:28:14.11 ID:cvozq4/70
カレン「これは失礼。つい、向こうでの挨拶が」
大河「どこの国にあるのよ?!」
士郎「まあまあ、藤ねえ」
セイバー「ただの冗談です。カレンも本気ではありません」
凛「そうですよぉ」
桜「はい」
ライダー「大河、食事中は静かに」
カレン「はしたないですよ」
大河「ぐぬぬ……」
士郎「おかわりもあるからな」
セイバー「おかわり」
士郎「早いな」
大河「……」
大河(ちょっとこれは……駄目でしょ……)
665 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:31:46.57 ID:cvozq4/70
夜
大河「集合!!」
士郎「……ん?」
セイバー「なんでしょう」
凛「なになに?」
桜「なにか?」
ライダー「どうしました?」
カレン「……」
大河「ねえ、士郎?」
士郎「ん?」
大河「この中で貴方の本命っているわけ?」
士郎「え?」
セイバー・ライダー・凛・桜・カレン「……」
大河「なんか、なぁなぁでみんな一つ屋根のしたーって感じだけど、士郎もそろそろ本命を決めたら?将来、絶対に後悔するわよ?」
士郎「えっと……」
680 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:36:36.71 ID:cvozq4/70
大河「やっぱり、セイバーさん?」
セイバー「……」ピクッ
士郎「いや……」
大河「確かにセイバーさんはいいわよねえ。強いし凛々しいし、礼儀正しいし。私も安心して士郎を任せられるわ」
セイバー「お褒めいただき、光栄です」
カレン「でも、ニート」
セイバー「ぐっ……」
大河「それとも遠坂さん?」
凛「うふ」
大河「遠坂さんもいいわよね。才色兼備、料理も上手だし、気が利くし、面倒見もいいし」
凛「そんなぁ」
カレン「でも士郎を尻に敷き、束縛する鬼嫁」
凛「あ?」
士郎「いや……藤ねえ?」
687 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:41:26.09 ID:cvozq4/70
大河「あ、桜ちゃん?」
桜「せんぱぁい♪」
大河「母性あふれてるし、幼馴染だし……桜ちゃんが一番安心できるかも」
桜「ありがとうございます」
カレン「でもヤンデレ」
桜「……」
大河「それとも……ライダーさん?」
ライダー「わ、わたしですか?」
大河「確かにお姉さん気質だし……士郎の駄目なところも包んでくれそうだけど……」
ライダー「……」
カレン「でも、身長差がありすぎて士郎に無駄なコンプレックスとストレスを与える」
ライダー「それは……」
大河「さっきから文句ばっかりね」
カレン「どうも。衛宮カレンです」
士郎「おい」
698 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:45:57.64 ID:cvozq4/70
大河「な……」
カレン「ま、当然の帰結でしょう」ギュゥゥ
士郎「カレン……ちょっとは遠慮してくれ……」
セイバー「許しません!!」
凛「そーよ!!離れて!!」
ライダー「桜もがんばって」
桜「先輩、わたしだけをみてー!!」
大河「……」
カレン「士郎ーすきー」
士郎「棒読みやめろ」
大河「ねえ、一応聞くけど……私は候補に入ってる?」
士郎「なんでさ?」
大河「……」
大河「士郎のアホー!!!!うわぁぁぁん!!!!!」
おしまい。
699 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:46:22.11 ID:ZN8G5ym80
乙!
カレンのサド→マゾへの流れがまた可愛い
700 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:46:35.68 ID:6GznHsjw0
うむ。安定の大河。
701 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:46:49.51 ID:Pn5xFPSs0
まあ士郎の身長は無茶な魔術鍛錬やめたら伸びるらしいけどな!
703 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:47:53.44 ID:4Rtd/CUN0
乙!
大河大杉
705 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:48:19.11 ID:cvozq4/70
疲れた
早くアニメで動くカレンがみたい
706 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:48:22.89 ID:X5bE1Tog0
嫁にはイリヤがふさわしいだろjk
711 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:52:12.04 ID:OEGwY/vp0
さっちん√は無しか
10年待ったんだ、いくらでも待つさ
712 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/12/13(火) 22:52:33.05 ID:PzLJ4Vr6O
乙
楽しかった
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ホロウのアニメ化は無理っぽい気がする・・・。
でもこういうのが動くのが見たいんだよなあ。
ただZeroの続編としてやると切嗣的にもセイバー的にも救いがないんだよな
おじさんは救われるぞ
あと切嗣も救われないわけではないだろう
助けた子供が自分の意志で生きていくことを選べたわけだから
セイバーに関しては何も言えないけど
特に綺礼がいくら策弄しても、幸運とあの性格で、不幸を踏みつぶしそう
士郎に迫るだけで藤ねぇは大パニックになるんだし
綺礼は確か大河のこと気にってたような気がする(本編では会ったこと無いけど)