4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 20:49:39.55 ID:fhFC0lUl0
クッパ「みんなでマリオパーティーしようずww」
ルイージ「良いねぇー!じゃあ僕はルイージ使おー」
マリオ「イッツミィーマーリオォォゥ!!」
ピーチ「じゃあ私ピーチ使うー」
クッパ「さてワガハイh」
マリオ「お前誰使うの?お前いなくね?」
ルイージ「そういやクッパだけ仲間外れだもんね」
ピーチ「意地悪しか能のないクッパさんチィースww」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 20:50:55.13 ID:KsM3VeM00
マリオRPGで出番なしだった奴に言われたくないな
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 20:51:29.97 ID:fhFC0lUl0
クッパ「……じゃあドンキーで」
マリオ「ドンキーwwww」
ルイージ「ドンキー乙www」
ピーチ「毛むくじゃらでむさいドンキーさんチィースwww」
クッパ「」
クッパ「ガッハッハ!!スターはいただいた!!」
ルイージ「はいじゃあそのスターいただきww」
クッパ「ちょっwwwおまっwww」
マリオ「じゃあ俺はコインいただきwww」
クッパ「あっ」
ピーチ「じゃあ私はアイテムもらうわ」
クッパ「」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 20:53:48.92 ID:fhFC0lUl0
マリオ「クッパまたドベかよwwwもっと真面目にやれwww」
ルイージ「兄さんそんな事いったら可哀想だよw」
ピーチ「何も出来ない大魔王(笑)クッパさんチィースwww」
クッパ「……」
マリオ「あっミニゲームだ!良し、クッパ集中攻撃なwww」
ルイージ「デュクシwwww」
ピーチ「デュクシwww」
マリオ「デュクシwwwフォッフwww」
クッパ「……」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 20:55:11.93 ID:fhFC0lUl0
クッパ(クソ舐めやがって!次こそは!」
マリオ「あっ!クッパがクッパマス踏んだwww」
ルイージ「自演乙」
ピーチ「みんなに迷惑しか掛けない大魔王さんチィースwww」
クッパ「……あ、お金もらえた!やった!」
マリオ「ちっ……何だよ自分だけひいきしやがって」
ルイージ「自演乙」
ピーチ「あーあ、完全にシラけたな」
クッパ「……!!」
バンッ!!
マリオ「え?ちょっ!」
クッパ「ギャオーーース!!!」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 20:57:35.89 ID:fhFC0lUl0
ルイージ「おいおい!たかがゲーm」
クッパ「ギャオーーース!!!」
ピーチ「え?何っ?ぎゃー!」
マリオ「あっピーチが」
ルイージ「兄者!ここは力を合わせて姫を助けるんだ!」
マリオ「イヤッハァァァッ!!」
ルイージ「フォッフwwフォッフww」
クッパ「ギャーー!」
ピーチ「あっ、ありがとう!」
マリオ「いえいえ、礼には及びません」
ルイージ「流石兄さんだね!」
クッパ「グスン」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 20:59:37.70 ID:fhFC0lUl0
懐かしい日々。
こうするのも今日できっと最後だろう。
ルイージ「にしても今日は派手にやらかしたね」
マリオ「まあな……記念になるだしな。これぐらいがちょうど良いんじゃない?」
ピーチ「良くないわよ。あとで大臣に叱られちゃうわ」
ルイージ「まあまあ今日ぐらい許してくれるさ」
ピーチ「うん」
マリオ「何はともあれ、今日はみんなありがとうな!わざわざ俺達のために!」
今日は人生の最大の転機だ。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:02:20.49 ID:fhFC0lUl0
白熱したパーティーは終わり、外へ出た。
季節は春、桜が風と共に景色を桃色に染め、無数の花びらが春の匂いを運ぶ。
心地よい日差し。
少し冬の寒さを帯びた風が、頬を撫でる。
俺は、隣を歩く女性を見た。
春の風になびく髪。
髪をかきあげる仕草。
どれも幻想的で、美しい。
春が浮き彫りになって動き出したかの様。
この日は俺にとって最高の日になるだろう。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:03:58.44 ID:fhFC0lUl0
ふわふわと漂う春の香りも。
暖かい温もりで抱き込んくれる風も。
全てを許す様に笑う太陽も。
全てが素晴らしく、そして美しく見える。
桜の花びらが肩にそっと落ちた。
その花びらを手のひらへ乗せる。
風が吹いた。
花びらが手のひらから離れ、飛んでいく。
偽りのない無限の青が広がる空。
燦々と降り注ぐ春の日差しは優しく暖かく、俺を包みこんでくれる。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:05:45.48 ID:fhFC0lUl0
また、風が吹いた。
桜が一斉に舞う。
無数に散った桜は宙を駆け巡り、地面へはらはらと落ちていく。
そこだけ時間がゆっくりと流れる。
ゆっくり、ゆっくりと流れる恍惚な時間。
「ありがとう」
その恍惚な景色から、声が聞こえた。
やがて緩やかに舞い落ちた花びらは風と一緒に旅に出る。
青く澄み渡る空へ。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:07:10.08 ID:fhFC0lUl0
「こちらこそ」
俺はそう答えた。
そして、桜並木を歩きだす。
綺麗で美しい、春の様に暖かく優しい心を持った姫と共に。
今日、俺は結婚した。
この隣にいる女性──ピーチと。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:08:41.93 ID:fhFC0lUl0
これから、きっと素晴らしい人生が待ってる。
苦しみも、悲しみも、悩みもない素晴らしい人生が。
毎日が愛で満たされ、幸せが心から溢れ、そのとめどない思いが、強い喜びを与えてくれる。
共に歩む生活。
お互いに与え合う愛。
労わり合う心。
優しく包み込む身体。
全て君と育む生活の中にある。
幸せな日々。
これから君と歩む生活。
不幸は、絶対ないだろう。
さあ、行こう。
新しい幸せな日々へ──。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:10:12.92 ID:fhFC0lUl0
でも幸せな日々は長くは続かなかった。
あれから9年が過ぎ、栄光を謳歌していた若かりし夢見る若者だった私達は、今では過去の栄光に縋る哀れな大人となった。
夢の出涸らしの様な存在。
希望と幸せ溢れる明るい未来は、夢の枯れた私達を見捨てて、希望を擦り削る現実の未来を与えたんだ……。
幸せでもない。
喜びでもない。
非生産的な生活。
結婚して9年、私達の間には大きな亀裂が入っていた。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:11:35.19 ID:fhFC0lUl0
身を切る様な冷たい関係。
対面していると、そこだけ時間が止まる。
動かない感情。
鉄のように重たい口を開けて、出す言葉は、無機質な日常句。
私達はどこを間違ったんだろう。
始めの頃は、凄く暖かくて優しい時間が流れていたのに。
言葉を口にすれば、笑顔が飛び交い、触れ合えば心地よい幸せが心を占める。
それが今では──。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:12:38.76 ID:fhFC0lUl0
私はマリオを愛している。
なのに何故こんな事に?
「マリオ……」
不意に、いつかの結婚式での約束を思い出した。
──ごめんよ……いつか……いつか必ず渡すから、それまで待っててくれ。
でも左手の薬指は、未だに何もない。
マリオは忘れてしまったんだろうか?
きっと、私との約束何かどうだっていいんだ。
そうでしょう……?
私の事なんて、もう。
もう生きるのが辛い……死にたいよ。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:14:11.36 ID:fhFC0lUl0
俺は、今ヒーローをやめ、何でも屋をしてる。
ヒーローでは食べて行けないからだ。
と言ってもみんなを助ける仕事には変わりない。
俺はこの仕事に誇りを持ってる。
みんなの笑顔が暖かい。
零れ落ちそうなぐらいの喜び。
溢れ出す感謝の念。
それが俺の凍った心を溶かしてくれる。
俺にとっての生き甲斐だ。
でも、家に帰れば。
真冬だ。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:15:09.38 ID:fhFC0lUl0
冷え切った空間は、俺の癒された心を再び閉ざす。
交わす言葉は雪の様に虚しく溶け、白く色のない心だけが残る。
雪が積もり、心が押し潰されてしまったんだ。
埋もれる心は次第に、凍ってしまい、感情を生まなくなった。
もう、何を考えているか……分からない。
お互い別室で寝る。
それが、今の俺達の距離。
一緒にいては凍えてしまうから……。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:16:28.48 ID:fhFC0lUl0
「いってきます」
いつも通りの朝。
「行ってらっしゃい」
いつも通りの見送り。
表情は一切、ない。
空は青、太陽は赤、草は緑、だが俺達には色がない。
白黒の世界。
こんな無地の様な味気ない生活は辛い。
早く、満足行く生活を。
不安定が心を心配で満たす毎日から、安心が溢れる毎日を。
寒さが残る冬の風を受けながら、今日も、俺は仕事にいく。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:17:15.40 ID:fhFC0lUl0
「ガッハハハハ!すまんな!頼む!」
大声で笑う鬼の亀。
「昨日みんなとパーチーをしたらぶっ壊れてしまってな!いやぁ、マリオパーチー最高すぎるだろマジで!」
昔の俺に対するオマージュから出来たゲーム。
今では大ヒットらしく、なんと8作品も出てるとか。
因みにマリオパーチーではなく、パーティーだ。
「だが、何故ワガハイがいつも意地悪役なのだ!ワガハイもゲームに参加したいぞ!」
「はは、楽しそうで良いな。お前は」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:19:06.25 ID:fhFC0lUl0
「楽しいぞぉー!毎日がパーチーだ!
ってかお前もそうだろ?あのピーチ姫と結婚出来たのだからな!
ワガハイは悔しい!!」
「あ、ありがとう」
「だがしかし、結婚したとならば仕方あるまい。
手を出すのは野暮だ!男らしくないしな!ガッハハハハ!」
不思議な気分だ。
毎回ピーチを城に連れ去って、悪事を働いていたあのクッパが、ピーチを攫う事をやめ、今や国を担う政治家なのだから驚きだ。
それに昔のクッパと同じとは思えない程、落ち着いていて穏やかでユニークな性格になっていた。
年をとって落ち着いたのか。
でもパーティーで城を破壊すると言う滅茶苦茶な所は相変わらずらしい。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:20:30.96 ID:fhFC0lUl0
俺は、時々彼が羨ましくなる。
どこまでも澄み切った心、ふわふわとした自由な感情、明るく、男気の溢れた根性。
彼は空だ。
広く、そして自由気ままに縛られず、どこまでも晴れやか空。
「そうだ!今日みんなでパーチーをしよう!
ピーチとかルイージとか呼んでさ!」
「はぁ?お前、昨日城ぶっ壊した後だろ?」
「ガッハッハ!良いではないか!
それにお前の結婚式以来みんなで会う機会もなかったしな。
久しぶりに集まろう!」
「ちょっ!おまっ──」
「あ?もしもし?ルイージ議員か?
ああ、いやいや。久々にマリオ会ってなぁ──」
止めても無駄の様だ。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:21:16.12 ID:fhFC0lUl0
「──ああ、と言うことで今夜な!じゃ!」
「ではマリオ!今日の夜!ピーチを連れて来るのだ。良いな?
もし来なかったら連れ去りに行くからな!ガッハッハ!」
どこまでも自由な男は、俺にそう言った。
俺を空の彼方へ連れ去るが如く、強引に。
「あ、ああ」
そして俺もまた呆気なく飛ばされてしまう。この男の風に。
「今日はもう良いぞ!明日にしてくれ。
どうせ今日も壊れるから」
俺は家へ帰った。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:27:55.17 ID:fhFC0lUl0
「あら、早かったのね」
「ああ、色々あってな」
相変わらず心ない会話。
沈黙の時間が流れる。
そう、ここだけ世界からくり抜かれたかの様に止まっている。
重く、苦しい苦痛の重力だけを残して。
そして重力が暗い、底のないこの黒い空間に沈んでいく。
息苦しく、沈黙の圧力に胸を押し潰される感覚。
私はこの黒く、重く、冷たい、関係に沈んで、溺れている。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:28:54.97 ID:fhFC0lUl0
いっぱい話していたあの暖かい時に戻りたい。
ゆっくり流れる時の中、いつも暖かくて温もりが溢れたあの頃へ。
いつしか、心が死ぬ前の私達に戻れたなら……。
「あ、あのさ……」
突然、暗く重い沈黙をマリオの言葉が破った。
でも、何故だろう。
言葉を返せない。
いくらでも掛けたい言葉があるのに……。
心が凍り付いて、言葉が出て来ない。
「いや……なんでもない」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:31:33.51 ID:fhFC0lUl0
折角の言葉が、消える。
溶けてしまう。
また心が雪に埋れてしまう。
お願い、言葉を……。
「な、なに?言って?」
やっとの思いで胸から出した言葉。
──よかった。
「……今日の夜、クッパの城でみんなと集まる事になった」
──そんな。
──またどこかいくの!?
昔はそんな事を口にしてた。
心が痛かった。
苦しかった。
一人は嫌だ、寂しい。
暗い一人の夜は……。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:32:49.66 ID:fhFC0lUl0
でも今はもう感じない。
慣れたのか、或いは心が麻痺したのか。
それに、仕方のない事だから。
「そう」
いつも通りの返答。
そしてまた、いつも通りへ──。
「それで、君も連れて来いと言われた」
──えっ?
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:34:12.39 ID:fhFC0lUl0
「来てくれるか」
今までにない言葉。
少し、
少しだけ、
「うん」
笑えた気がした。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:37:57.31 ID:fhFC0lUl0
「おお!来たか来たか!ガッハッハ!」
クッパ城の中へ案内される。
披露宴でもするのかと言うぐらい盛大に修飾された大広間。
テーブルには豪華なディナーがドカドカと並んでいる。
そして部屋の一面を覆う程の巨大なスクリーン。
ただ、所々破壊された部位があるが、気にしないでおこう。
「凄い……」
ピーチが感嘆の声をあげる。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:39:42.59 ID:fhFC0lUl0
「ガッハッハ!当たり前だ!旧友がくると言うのに何もするわけにはいくまい!」
「でも壊れてるけどな」
俺は飽きれながら言う。
「細かい事は気にするな!ガッハッハ!」
「あっ兄さん!」
後ろから声がした。
「ん?おお、ルイージか!久しぶり!」
オールバックの髪型、きっちりとした黒いタキシードに赤い蝶ネクタイ姿のルイージ。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:41:23.56 ID:fhFC0lUl0
「兄さん……パーティーの時ぐらいは正装で来なよぉ」
赤い帽子に赤いシャツと青いデニムのツナギ、いつも通りの格好。
「それに比べて、姉さんはいつ見ても綺麗だね」
飾り気のないシンプルな白いドレスに、小綺麗なネックレス。
丁寧に結われた髪。
艶やかな薄化粧。
確かに美しい。
繊細で清らかな美しい華のよう。
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:42:56.59 ID:fhFC0lUl0
「ありがとうね」
「ガッハッハ!格好などどうでも良いわ!
今日は無礼講だ!」
「君はいつでも無礼講だよ。
ったくもう、いきなり呼び出すんだからー。
大変だったんだよ?マスコミとかさ」
「放っておけそんなもん!
それよりパーチーパーチー!!」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:43:45.15 ID:fhFC0lUl0
とても、とても幸せなひと時が流れた。
クッパ「ちょっwwwおまっwwwテレサとかふざけんなww」
ルイージ「はっ!この世は奪ったもん勝ちだよ!コインいただきwwざまあwwww」
ピーチ「あら、クッパマス踏んじゃったわ」
マリオ「うあああっ!!コインがぁぁ!!クッパ!!てめえぇぇ!」
クッパ「ま、待て!それはゲームの中のワガハイに!」
マリオ「うるせえ!ルイージよ!久々にマリオブラザーズ結成だ!」
ルイージ「おk!兄者!」
マリオ「フォフwwwフォフww」
ルイージ「イヤッヒィィィィww」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:45:11.89 ID:fhFC0lUl0
クッパ「てめえらぁぁ!ギャオーーース!!」
ピーチ「えっ?何!?キャッ!!」
クッパ「ピーチはいただいた!!」
マリオ「クッソー!汚い手を!」
ルイージ「行くぞ兄者!」
マリオ「フォフwwフォフww」
ルイージ「イヤッヒィィィィww」
クッパ「ギャオーーース!!」
ピーチ「キャーwwwマリオ、ルイージ、助けてーwww」
いつ以来だろう。
こんなに笑ったのは。
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:45:17.73 ID:n6KB+INB0
マリオ……
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:47:57.08 ID:fhFC0lUl0
暖かい、凄く幸せな時間。
まるで春が訪れたみたいに、爽やかで、心地の良い空間。
いっぱいの幸せが咲き、色鮮やかなみんなの笑顔が、凍えて動かなかった心を溶かしてくれる。
このまま時間が止まれば良いのに。
楽しい。
暖かい。
いつまでもこうしていたい。
あなたの暖かい笑顔を見ていたい。
あなたの鮮やかな表情を見ていたい。
あなたの晴れやかな姿を見ていたい。
この今を切り取って、このままずっと過ごしていたい。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:50:01.75 ID:fhFC0lUl0
終わらないで。
終わらないで。
どうか終わらないで。
クッパ「さーて、そろそろお開きにするかぁ」
マリオ「前以上に壊れたな……」
クッパ「それは明日マリオくんが直してくれるさ!」
マリオ「マンマミーヤ」
ルイージ「兄さん!頑張れ!」
マリオ「オーキードーキー」
クッパ「じゃあ!これにて解散!!」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:52:03.12 ID:fhFC0lUl0
終わってしまった。
私達は帰路に着いた。
来た時と、同じ様に……。
心は巻き戻る。
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:53:39.79 ID:fhFC0lUl0
「いってきます」
「いってらっしゃい」
その後、何も変わりなかった。
でも期待はしていなかった。
それ程私達の間には距離があるんだ。
果てしなく遠い。
いつでも触れられるはずなのに、遠い。
埋められない距離。
あなたが見えない。
暗く閉ざした道をひたすら走っても、あなたはいない。
この家の思い出。
輝いて見えるその思い出も、いつしか輝きを忘れて、消えてしまった。
煌びやかで美しく光っていたあの夏の様な日々は。
終わった。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:55:44.10 ID:fhFC0lUl0
昨日は夢。
素敵な夢。
いつか望んでいた生活を、その夢が覗いていて、私に見せていたんだ。
でも現実は。
私は死んだも同然。
同然なんだ。
今日は。
今日は……。
彼はきっと覚えてない。
あなたの心に私は、いないから。
そう思った時、私の中で何かが壊れた。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 21:57:48.31 ID:fhFC0lUl0
派手に壊れた城。
昨日暴れすぎたかな ?
「マンマミーヤ!!」
早速作業に取り掛かる。
「ガッハッハ!すまんなマリオくん!」
「まあ良いさ。俺も暴れたしな」
「うむ!そうだ」
俺は黙々と壁の修理から始める。
「マリオ、ピーチと結婚してもう何年目だったか?」
「あぁ……9年かな?」
作業の手を止めず、俺は答える。
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:00:10.94 ID:fhFC0lUl0
「……そんなに経つか……お前達が結婚すると聞いた時は驚いたぞ。
まさか配管工と姫が結婚なんてな!」
「確かにな」
「まあしかしよくやるよ……王女としての仕事をこなしながら家事もするとかエリートすぎだろマジで」
結婚の時、ピーチが俺の家に一緒に住みたいと言い出した。
俺は城でも良いと言ったのだが、ピーチは聞かず、仕方なくこうなった。
今思えば……凄いことだ。
「お前……ちゃんと労ってやってるか?嫁さん」
「あ、ああ」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:02:22.80 ID:fhFC0lUl0
「そうか!ならいい!
もしピーチを泣かせたりしたら、あの時の約束通り奪いに行くからな!」
そう言えば、結婚式でそんな事いってたっけ。
「分かってるよ」
いつも彼女は、頑張ってると思う。
毎日家事をして、尚且つ王女としての仕事をこなす。
とても大変な事だろう。
俺なんか足元にも及ばない。
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:04:09.43 ID:fhFC0lUl0
実に聡明で賢く、美しく華奢で繊細な身体、心は慈愛に満ち、常に国民の為を思っている。
透き通る瞳は全てを見通し、凛とした声は全てを癒し、細く華麗な腕は、全てを包み込んでくれる。
俺は。
俺が彼女の相手でよかったのか?
薄汚れたこの俺が、あのような綺麗な華を、摘んでもいいのか。
俺には……。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:05:34.20 ID:fhFC0lUl0
労ってるなんて嘘だ。
毎日仕事ばかりで何もしてやれてない。
すまないと、思ってる。
でも仕方ないじゃないか。
仕方のないことなんだ。
俺が頑張らなきゃいけないんだ。
これ以上君に苦労はさせられない。
ごめん、ごめんよ。
不自由な生活を君に与えてしまった俺が悔しい。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:07:38.65 ID:fhFC0lUl0
「これで……終わりと」
城の業務は終わり、辺りは綺麗な黄昏時。
私は帰路に着く。
すると、途中ルイージの姿があった。
「あ、姉さん!」
「あら、奇遇ね」
「本当だね。姉さんこれから帰る所?」
「ええ、これから帰ってご飯作らなきゃ」
「そっか!毎日大変だね」
そう、毎日が辛い。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:09:34.74 ID:fhFC0lUl0
私の心が孤独で埋まる。
彼はいつもいない。
私の事なんか……。
私は、気付かぬうちに泣いていた。
「ね、姉さん!?」
「ああ、ごめんなさい……少し、へへ」
「上手く……行ってないの?」
「そ、そんな事ない!上手くいってる!絶好調よ!」
「……そう?」
嘘だ。
上手くいってるなんて。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:11:21.95 ID:fhFC0lUl0
もう押し潰されそうなぐらい毎日が辛い。
先も見えない、暗く冷たい底なしの闇。
触れる事も、感じる事も出来ない。
私は太陽を失ったんだ。
どうして?
もう取り返しがつかないんだ。
もう消えてしまいたい。
もう消えて──。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:13:17.39 ID:MscIbTAo0
どうしてこうなった・・・
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:13:52.25 ID:fhFC0lUl0
「じゃあ私、帰るね」
「あ、うん。気を付けてね……」
──さようなら。
私はルイージと別れた。
行き着いた先は……。
道の外れにある岬。
辺りの茜色が冬の冷たい風に吹かれてざわめき、それが規則正しいさざ波の音が合わさって、一緒に悲しみの奏でている。
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:15:58.58 ID:fhFC0lUl0
地平線に溢れる切ない赤からは夢の終わりが滲み、ゆっくり、ゆっくり燃えて、消える。
白い雲も、青い空も、太陽の最後を悲しみ、色を変えている。
全てが寂静で塗り潰され、嘆く様に吹く風は悲しむ景色を揺らす。
寂しく、哀しく、切ないけど、どこか美しくもある。
太陽が生、夜が死なら、黄昏は生命の終わり。
どの生き物にも終わりが訪れる。
平等なんだ。
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:17:37.98 ID:fhFC0lUl0
この美しくもあり、哀しくもあるこの茜色は。
私もまた消える。
この茜色と共に、沈み、消える。
夢は終わった。
哀しみ歌う景色に見送られ、私も死ぬ。
孤独の赤が溶け込む海へ、身を投げる。
私も、一緒に……。
「さようなら」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:20:06.53 ID:fhFC0lUl0
「これで終わりだ」
「おう!助かったぞ!さてこれが報酬だ」
「あいよ」
「そう言えば、お前今日は良かったのか?」
「え?なんでだ?」
「え?なんでだって……まあ良いか。
取り敢えず早く帰ってやりなよ」
「あ、ああ」
良し、これでこの一週間は大丈夫だろう。
早く帰って寝よう。
今日も疲れた。
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:20:35.38 ID:ccqsN7xW0
この前のマリオRPGの人か?
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:23:44.82 ID:fhFC0lUl0
>>67 何故分かった!?
「ただいま」
返事が返って来ない。
「いないのか?」
ピーチがこの時間までいないなんて珍しい。
何かあったのか。
──まあ直に帰ってくるだろう。
寝よう。
俺はベットに倒れ込み、深い眠りについた。
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:25:19.42 ID:fhFC0lUl0
「さようなら……あなた」
「姉さん!!何してるの!?」
「ルイージ……?」
「なんかおかしいと思って後を付けてみたら、こんな……」
「ごめんね、私疲れちゃった」
悲しみが溶け込む海を背に、私はルイージの笑い掛ける。
きっと笑顔壊れてたのだろう。
ルイージの表情は、酷く重たいものだった。
「姉さん……何があったの?言ってくれよ。僕たちは家族じゃないか!」
「いいの、いいのよルイージ。私が悪いの……私が──」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:27:13.96 ID:fhFC0lUl0
そう、いつも思ってた。
私がマリオを追い込んでるんだ、と。
私に苦労させまいと。
仕事を頑張ってくれてる。
そんなの分かってた。
分かってたよ。
でも辛かった。
あの人が酷く枯れていく姿を見るのが。
あの人が重く閉ざしていくのが。
あの人の心が凍りついていくのが。
私ではどうしようもなかった。
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:30:17.37 ID:fhFC0lUl0
いっぱい話したり、労ったり、愛したり、頑張った。
彼の凍えた冷たい心を溶かそうと暖めた。
でもダメだった。
彼の負担に拍車をかけていただけだったんだ。
いつしか私の心も凍りついてた。
会話をやめ、お互い触れ合わず、ただただ機械的に日々をやり過ごした。
そうすれば、お互いに傷つかずに済む。
私達の毎日は重く閉ざした。暗く、孤独の生活。
一緒にいるはずなのに、心は触れ合わず、孤独が支配してる。
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:31:44.93 ID:fhFC0lUl0
だから未来は消えたんだ。
互いの歩みを止めたから。
私の心が泣いていても、彼は振り向いてくれない。
触れ合いたい。
笑顔が欲しい。
いっぱい話ししたい。
その思いが、
そんな思いが、彼にのし掛かる。
彼の重荷になってしまうんだ。
私が彼の闇の原因なんだ。
彼の心が黒く濁ったのは、私の所為。
「私が消えれば、あの人は救われる。あの人の心はきっと」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:33:19.93 ID:fhFC0lUl0
「それは違う!!そんなの兄さんは望んでない!!」
「何が違うの?あの人の中にはもう私はいないのよ!私はただのお荷物よ……」
今日が何の日か覚えてないじゃない。
「じゃあ聞いてみよう!兄さんに!!」
「……いや」
「なんで!?」
そんなこと、何回も聞こうと試した。
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:34:40.99 ID:fhFC0lUl0
でもその度に、否定されたらどうしよう、と言う考えが頭に浮かんできて、心を強く締め付ける。
怖い。
怖いよ。
もし否定されたら……私は。
本当に壊れてしまう。
聞きたくない。
「じゃあ……試してみよう。兄さんが本当にそう思っているか」
「え?」
「ガッハッハ!話は聴いたぞ!!」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:36:46.84 ID:fhFC0lUl0
──あなたの所為で私はこんな目にあうのよ。
──あなた、早く良い暮らしがしたいわ。
──早く何とかしてよ!!このボンクラ!!
──あなたなんて……選ばなきゃ良かったわ、本当。
──さようなら、冴えない配管工さん。
「はっ……!」
夢、か。
嫌な夢を見た。
まだ、ピーチは帰ってないのか。
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:38:15.05 ID:fhFC0lUl0
流石に遅いな。
何かあったのか……。
探しに行こうか。
ベットから起き上がる。
どこにいるのだろう。
とりあえず城に行ってみようか。
家を出て、城へと続く桜並木を歩く。
桜はまだ蕾だ。
でもどことなく春の暖かみを感じる。
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:40:10.41 ID:fhFC0lUl0
──もうすぐ春か。
月が出ている。
白く丸い月。
月は、黒い絨毯に浮き彫りになり、光る星々と共に皓々と輝いている。
明るく、淡く、静かに光を放つ。
その光はまるで心を見透かすかの様だ。
ピーチは、俺を恨んでるだろう。
食べていくのがやっとの生活。
不自由な毎日。
時には食えない事もある。
こんな俺をきっと恨んでる。
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:42:22.32 ID:fhFC0lUl0
だから、あの優しさが怖かったんだ。
そんな不自由な毎日でも、彼女は笑い掛けてくれる。
愛してくれる。
労ってくれる。
そんな優しさが怖かった。
心の中では、恨んでるんだろう。
こんな生活を与えた俺を。
でも、そんな素振りを見せない。
それが余計に恐ろしかった。
だから、俺は応えられなかった。
こんな俺は、君に応える資格はない。
俺は、ダメな夫だ。
君には、勿体無い。
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:45:14.77 ID:fhFC0lUl0
でも君を手放したくなかった。
だから俺は、何不自由ない様仕事を増やし、頑張った。
いつか、君に釣り会える様に。
すまない。
でももう少しなんだ。
あと少しで君の。
空を見上げる。
昔の彼女を思い出す。
この星々の様に明るく元気で、淡く優しい笑顔は満月の光のよう。
今まで俺が諦めずに来れたのは、彼女がいたからだ。
彼女が俺の暗く寒い道程を照らしてくれたからだ。
だから、待っててくれ。
今日は──。
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:45:20.02 ID:Eeg0lxZwO
勿体無いのかよwwwwwwww
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:46:18.64 ID:U7D0UDoU0
>君には、勿体無い。
え?w
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:47:36.15 ID:fhFC0lUl0
>>79 君には→×
俺には→◯
すまんミスったorz
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:48:52.30 ID:fhFC0lUl0
「ん?あれは?」
暗い道程の奥、キノコ城が見える。
が、何やら様子がおかしい。
「ガッハッハ!!!」
「クッパ議員!何をしているのです!!」
「今のワガハイは議員ではない!大魔王クッパ様だ!ギャオース!」
何が起こってるんだ?
「はっ!兄さん!こんな所にいた……」
ルイージが息急き切ってこちらに駆けてきた。
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:50:15.07 ID:fhFC0lUl0
「ルイージ?どうした?あれはなんだ?」
「クッパが、姉さんを攫って、城を乗っ取ったんだ」
「なっ!?クッパが?」
どういうつもりだ。
俺も急ぎ、城へいく。
クッパは城の屋上で暴れていた。
俺はクッパに向かって叫ぶ。
「クッパ!おい!お前何してんだ!!」
「マリオ!遅かったではないか。あまりに遅かったのでこの城を支配してしまったぞ!ガッハッハ」
「何を言ってる!ふざけてないで降りてこい!」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:52:05.64 ID:fhFC0lUl0
「ふざけてなどおらん!!」
今までにない威圧的な声。
「本気……なのか?」
「貴様、これが目に入らないのか」
クッパが何かを投げた。
「はっ!お前……まさか!?」
投げられたのは縄で縛られているピーチだった!
「お前!!!どういうつもりだ!!」
「どうもこうもない。攫いにきたのだ」
まさかはピーチが攫われていたのか?なんで?どうして?
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:54:45.63 ID:fhFC0lUl0
「前々から貴様には勿体無いと思っていたのだ。ピーチはやはりワガハイの嫁になるべきなのだ」
「貴様にピーチを幸せにする事は出来んのだ!!」
俺には、勿体無い。
幸せにする事も出来ない。
そうだ、その通りだ。
俺には……遠い存在。
いっその事、このまま諦めてしまえば楽になれるんじゃないか。
今まで充分頑張った。
もう良いんじゃないか?
このままクッパに渡せば、或いは彼女も幸せになるんじゃないか?
君の幸せを願えば──。
「マリオ?来てくれたの?」
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:56:32.41 ID:fhFC0lUl0
小さくか細い声が、
確かだが聞こえてくる。
何を……考えていたんだ。
俺は。
「私、知ってたよ。あなたが私を重荷に感じているのは」
「私が声を掛ける度に、笑いかける度に、抱き締める度に、あなたは辛そうな顔をしてた」
「ごめんね。負担ばっかり掛けちゃって……本当自分が嫌になる」
違う……。
そんなんじゃない。
違うんだ。
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:56:34.66 ID:MFu9kDQb0
泣けてきた
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:57:46.17 ID:fhFC0lUl0
「でもね、聞けなかったんだ。私をどう思ってるのか、不安で……怖くて」
俺だってそうだ。
「こんなにマリオを傷付けてるのに。私、最低だよね……」
「でも、それでも私は……マリオと居たかった」
「いつまでも一緒に仲良く……暮らしたかった」
「でも……その思いが膨らめば膨らむ程、あなたを傷付けてしまう……」
「こんなワガママな私をどうか……許して」
俺は……。
俺は大変な思い違いを……。
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 22:59:30.76 ID:fhFC0lUl0
「こんな私、消えた方が良い……本当に……本当にごめんなさい」
「そしてありがとう……!これからあなたはあなたの為に生きて……下さい」
「さようなら」
縄が突然切れた。
「ああ……ああっ……!」
ピーチが地面に落ちていく。
何もかもが止まって見えた。
ただ、ゆらゆら、ゆらゆらと、
ゆっくり落ちていく。
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 23:01:16.69 ID:fhFC0lUl0
時間が俺だけを置き去りにして、ゆっくり進む。
走馬灯が掛け巡る。
ピーチとの色々な思い出。
明るく輝いていた過去が、俺に語り掛ける。
俺はいつも君に助けられてたんだ。
君に傷付けられるなんて一度もなかった。
俺の中では君はいつも、月の様に優しく光っていた。
死なせない。
俺には君が必要なんだ。
俺は、必死に走った。
全力でピーチの元へ。
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 23:03:45.72 ID:fhFC0lUl0
絶対に死なせない!
間に合え。
間に合ってくれ。
「まだ、死ぬなぁぁぁ!!」
俺はピーチを何とか抱きかかえた。
華奢な柔らかい身体。
久しぶりに抱いた。
こんなに愛おしいなんて。
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 23:05:43.26 ID:fhFC0lUl0
「俺が……君を邪魔だなんて思うはずないだろ?」
「俺には君が必要なんだ」
「頼むから消えるなんて……言わないでくれ」
俺はピーチを強く抱き締める。
折れてしまいそうなぐらい繊細な身体が愛しい。
いつの間にか解けた縄から伸びるピーチの手が、頬に触れる。
白くしなやかなに伸びるその指は、まるで雪。
淡く、美しく溶けてしまいそう。
頬に触れたその手は春の日差しの様に優しく、暖かく俺を包み混んでくれる。
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 23:07:25.75 ID:fhFC0lUl0
「本当?」
桜色に染まった頬から一雫の涙が伝う。
目が涙に溢れ、零れそう。
まるで宝石だ。
綺麗で、輝きを帯びた宝石。
「本当さ」
「嬉しい」
ピーチが笑う。
今までで最高の笑顔。
淡く、切なく、そして静かに笑う。
それは満月の光にも似た優しい皓々と輝く笑顔だった。
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 23:08:48.68 ID:fhFC0lUl0
「俺は……君に恨まれてると思った。
「えっ?」
「こんな不自由な思いをさせてしまったのは俺の所為だ、てね」
「でも君は、何一つ不満を漏らさず、俺に笑い掛けてくれた……」
「その優しさが怖かったんだ」
「俺は……君に優しくされる資格はなかったから……」
「そんな……そんな事は……」
「分かってるよ……俺が間違えていたんだ。すまない……すまない」
涙が出てきた。
それを拭ってくれるピーチの優しい手。
頬を触れていた手を合わせる。
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 23:11:43.63 ID:fhFC0lUl0
「ありがとうピーチ」
「そして──」
「おめでとう。今日、結婚記念日だったな。すっかり忘れてた」
俺はポケットからある物を取り出した。
「結婚式で渡せなかったから、今渡すよ」
それは指輪。
いつか渡すと約束した、指輪。
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 23:13:37.27 ID:fhFC0lUl0
白くしなやかに美しく伸びる左手の薬指。
そこに指輪をゆっくり通す。
その時間は俺達の苦しかった10年より永く、そして幸せなものだった。
永遠であればいい。
そう願う。
やっと約束、守れたよ。
ピーチは左手を月に翳した。
今までの暗い道程を照らした白く美しい月光が、薬指の指輪に反射する。
きらきらと、幻想的に。
「すごく……きれい……ありがとう」
ピーチの眼からは涙が零れた。
絶えず、絶えず涙が流れる。
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 23:15:41.52 ID:fhFC0lUl0
綺麗な雫は空に流れる流星。
星の雫は俺達の心を暖め、凍えた思いを溶かしていく。
俺達の心の溝が雪融けし、徐々に埋まっていくのを感じる。
「ガッハッハ!!上手くいったようだなルイージ!」
「そうだね!流石にちょっとヒヤヒヤしたけど」
「まあ良いではないか!!」
後ろからクッパとルイージが話しながら来る。
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 23:15:45.55 ID:+GEa74fD0
オゥ…マンマミィヤァ
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 23:17:06.20 ID:fhFC0lUl0
「え?どういうことだ?」
俺が聞くと、二人はとぼけた顔をして首を横に振る。
「後で話すよ!それより兄さん!おいでよ!」
「ガッハッハ!ワガハイとルイージから、二人の結婚記念日への細やかな祝いだ!」
二人は両脇に立ち、扉の方へ腕を伸ばし、城に入る様促した。
俺はピーチを抱えて立ち上がり、城へ入る。
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 23:18:41.27 ID:fhFC0lUl0
「これは……」
キノコ城の中に入って驚いた。
レッドカーペットがまっすぐ長く、奥の部屋まで伸び、その両端には火が灯った燭台が等間隔で並んでいる。
「さあ、兄さん!奥へ!」
俺はピーチを抱えたまま奥へ進む。
そして奥の扉を開ける。
その直後、盛大な炸裂音が無数に響く。
「マリオさん!ピーチ姫!結婚10周年おめでとう!!」
大きな拍手。
突然、大きな音と、この出来事に俺達は唖然として、お互い顔を見合わせた。
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 23:20:48.44 ID:fhFC0lUl0
大きなダンスホールには、沢山のキノピオがいた。
円卓が並び、御馳走が置かれている。
いつぞやの披露宴もこんな感じだったか?
「こらマリオ!主役が何をぼっとしてる。早くあの奥のテーブルに座らんか」
クッパが背中をズイズイ押す。
俺、押されるまま二つ椅子が並ぶ奥のテーブルへ。
取り敢えずピーチを椅子に座らせ、その隣に俺も座る。
「えーお集まりの皆さん。どうもクッパです。今日は記念すべきあの二人の10周年!!なので今日は無礼講で行くぞ!ガッハッハ」
わっと盛り上がる会場。
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 23:22:32.26 ID:fhFC0lUl0
もうどういう事かさっぱりな俺達。
ただ、皆が祝ってくれてるのは確かだ。
懐かしい限りだ。
10年前も同じだったな。
「兄さん、ごめんね。いきなりこんな」
「いや、ありがとう。うれしいよ。でもどうなってんだ?あの騒ぎは何だったんだ?」
「いや、実はね……あれ、芝居だったんだ」
「……はぁ?」
俺は、つい間抜けな声をあげてしまった。
「お前を試すためのな、マリオ」
クッパがズカズカと現れ、俺に言った。
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 23:26:53.18 ID:n6KB+INB0
コイン300枚分の指輪か……
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 23:32:29.87 ID:n6KB+INB0
キー!key!キープ!
112 :
1 :2011/09/28(水) 23:32:52.23 ID:ixuT1TtU0
規制掛かって掛けなくなったんで、ID変わりました。
「お前がピーチをどう思っているのか知りたかったのだ」
「なっ!そんな事直接……!」
聞けない。
俺もそうだった。
「いくらお互い愛し合っていても必ずすれ違いは生まれるものだ。
思った事が言えず、勘違い、溝が深まっていく。
そして気付かぬ内に大きくなって、どうしようもなくなる。
触れれば壊れてしまう、だが放っておけば心が壊れてしまう。
そんな板挟みの状態では聞けまい」
113 :
1 :2011/09/28(水) 23:34:51.50 ID:ixuT1TtU0
その通りだ。
いつだって壊れそうな思いの中、毎日を過ごしてた。
自分の価値。
相手の見えぬ本心に揺れながら。
触れぬ様に、壊れぬ様に、のらりくらりと漂う様に薄弱な意思で。
「今日の帰り、姉さんの様子が変だったから後を尾けたら、姉さん、海で……泣いてたんだ」
ルイージはどこか暗い表情で思い返す様に話す。
「兄さんに知らせようとしたんだけど連絡手段がなくて、クッパの所にいるかな、と思って連絡しても、兄さんいなくて……そしたら──」
「ピーチが泣いていると聞いてな、飛び出して向かったぞ!
そしてワガハイが連れ去ったのだ!
兼ねてからの約束通りな!ガッハッハ!」
クッパの笑いに、ルイージは溜め息をつく。
114 :
1 :2011/09/28(水) 23:36:57.25 ID:ixuT1TtU0
「ピーチの本心を聞いた僕達は、皆の協力を経て、キノコ城で芝居を打って兄さんの本心を聞き出そうとしたんだ」
そういう事だったのか。
でも、ピーチを縛った縄を切るのは、芝居にしても少々危険過ぎな気がする。
「縄も切ったのも芝居か?」
そう聞くと、クッパは狼狽した。
「いや、あれは……」
「クッパを責めないで……私が悪いの……」
それまで黙っていたピーチが口を開いた。
115 :
1 :2011/09/28(水) 23:39:13.68 ID:ixuT1TtU0
「私が頼んだの……あの時、私は、あなたに助けられなければ死ぬつもりだった」
「なっ!嘘……だろ?」
「本当はその前に、海に飛び降りて死のうとした。
でも二人が止めてくれたの」
なんて事だ。
そこまで俺は彼女を追い詰めていたというのか。
彼女に死を決意させる程、悩ませていたというのか。
俺は……最悪だ。
「どうせなら、しっかり向き合ってからにしろ、死ぬか死なないかはそれからだ。
クッパは私にそう言った」
クッパは苦虫を噛み潰したような顔をしている。
118 :
1 :2011/09/28(水) 23:41:17.07 ID:ixuT1TtU0
「だからキノコ城の屋上であんな真似を……ごめんなさい」
「でも私は……もう辛かったの。
あなたから否定の言葉なんて聞きたくなかった。
私は怖くて仕方なかった。
だから私は縄を切るよう頼んだ。
否定されれば死ぬ。
死ねばそんな事考えなくて済む。苦しまずに済む。
だから……」
ピーチはそこまで話すと、両手で顔を隠した。
「ごめんなさい……ごめんなさい……。
助けてもらったのに、こんな事……言い出すなんて」
しゃくり泣くピーチ。
120 :
1 :2011/09/28(水) 23:43:13.53 ID:ixuT1TtU0
俺の勝手なエゴが、彼女をここまで苦しめていた。
俺は、俺の保身のためにピーチを傷付けて生きてきたんだ。
俺は結局……。
「でもね……」
ピーチが顔を上げる。
目と鼻は赤くなり、頬は涙に濡れていた。
「死のうとした手前、かなり身勝手な話だけど、今は生きていて本当に良かったと思うよ!
今までの中で、一番今が幸せだよ!
ありがとう、私を救ってくれて。
あなたが夫で……本当に良かった」
涙でくしゃくしゃになった顔で笑った。
こんな俺を許し、受け入れてくれる。
あれだけ傷付けてきたのに?
121 :
1 :2011/09/28(水) 23:45:10.30 ID:ixuT1TtU0
「それは……本当か?」
俺は、君の側にいても良いのか?
こんな何もない俺でも。
「うん」
そう言ってまた笑った。
屈託のない満開の笑顔。
「ありがとう」
俺も笑った。
景色が少し滲んだ。
俺は、
また君に救われたよ。
122 :
1 :2011/09/28(水) 23:47:12.90 ID:ixuT1TtU0
この日は私にとって最高の日になるでしょう。
今日は人生の最大の転機だ。
凍りついた心の断片は、溶けてなくなった。
雪は溶け、潰された想いは雪解け水と共に心に流れ込む。
とても暖かい気持ち。
春が来たんだ。
桜が咲き乱れ、心は仄かな紅色に染める。
春風が暗く重い滞った迷いを何処か連れ去り、胸が軽くなるのを感じた。
どこまでも青く穢れのない心、燦々と輝く太陽の様な想い。
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 23:48:21.35 ID:aOObBM5/0
何だよこれは......これがあのマリオなのかよ......
125 :
1 :2011/09/28(水) 23:49:17.38 ID:ixuT1TtU0
私の心に、春が訪れたんだ。
ありがとう、みんな。
ありがとう、マリオ。
クッパ「ガッハッハ!またスターいただきぃ!」
マリオ「ぐぬぬ」
ルイージ「ふっ甘いよクッパ」
クッパ「ああああっ!てめぇ!毎度毎度汚い手を使いおって!」
ピーチ「あら、クッパマス踏んじゃった……あらコインをくれたわ!ありがとうクッパ!」
クッパ「ぐへへww」
126 :
1 :2011/09/28(水) 23:51:16.87 ID:ixuT1TtU0
マリオ「おい!!お前何で女には甘いんだよっ!」
クッパ「え?いや、だからこれはゲームの中n」
マリオ「うっせえww!言い訳すんな!俺にも寄越せwww!」
クッパ「ちょっwwおまっwwwテレサはやめr」
ルイージ「じゃあ僕もwww」
クッパ「てめぇらいいかげんにしろっ!!」
ピーチ「へっ?また?ちょっwww!?」
クッパ「ギャオス!!」
マリオ「ちっ!ルイージ!また力を合わせる時が来た様だww」
ルイージ「おk任せろ兄者ww」
マリオ「イヤッハァァwwwフォッフww」
ルイージ「フォッホwwフォッホww」
クッパ「ギャオオ!!」
127 :
1 :2011/09/28(水) 23:53:58.93 ID:lXAq+7hl0
幸せな時間は続く。
この幸せは永遠に。
マリオ・ルイージ「マンマミーヤ」
クッパ「これに懲りたらもう辞める様に!言い掛かり禁止!」
私達は、これからも共に歩くでしょう。
辛い事、苦しい事、楽しい事、悲しい事、
色々あるでしょう。
でも私はあなたといれば、大丈夫。
これからは、二人で共に歩もう。
128 :
1 :2011/09/28(水) 23:55:46.71 ID:lXAq+7hl0
「今日も激しかったね」
「まあな」
夜が明け、次第に白む空を横に私達は歩く。
明朝の光を受け、綺麗に輝く指輪。
その手を繋いで。
今まで止まっていた思いが、ゆっくりと動き出す。
ずれていたお互いの心が、ぎこちなく回る。
今はまだ噛み合わない部分もあるけれど、
それでも私達は回り続ける。
130 :
1 :2011/09/28(水) 23:57:29.70 ID:lXAq+7hl0
ゆっくりと、
ゆっくりと、
夢から抜け落ちて、動かなくなっていた私達の心と時間を取り戻すために。
風が吹いた。
風からは冬の気配は消え、暖かい春の予感を感じさせる。
「もう春ね」
「そうだな」
季節は春。
桜の木は、微かにだが、咲いている。
まるで私達の様に。
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 23:58:16.94 ID:n6KB+INB0
感動した
132 :
1 :2011/09/28(水) 23:58:19.34 ID:lXAq+7hl0
けど、私達はきっと取り戻せる。
咲き誇っていた私達の幸せを。
あの時と同じ景色を。
あの時の喜びを。
いつか咲かせるんだ。
私達はまた、歩み始める。
完
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/28(水) 23:59:29.03 ID:3xSl2dIpO
乙
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/29(木) 00:00:35.98 ID:h952B3UI0
BGMはマリオ64のエンディングだな
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/29(木) 00:00:40.27 ID:ARwAf+sZ0
おつかれ。良かった。
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/29(木) 00:01:31.72 ID:+6yZyZO70
まさかこんな展開になるとは思わなかった 乙!
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/29(木) 00:02:36.12 ID:MM4YOPNe0
乙
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/29(木) 00:07:11.47 ID:FdpE8giG0
おつおつ
クッパかっこ良すぎ濡れた
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/29(木) 00:18:22.65 ID:3Cgfb4aOO
いい話すぎワロタwwww
ちくしょうマリオに泣かされるとは…
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