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唯「ｵｳﾌｗｗあずにゃん氏ｗｗｗｗｗｗ」
1 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 21:05:29.89 ID:9SpOGaUU0
梓「……」
唯「ﾄﾞｩﾌﾌｗｗｗｗ相変わらずいい抱き心地でござるｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」ｷﾞｭｳｳｳｗｗｗｗ
梓「……唯先輩やめてください」
唯「出たｗｗｗツンデレでたｗｗｗｗｗ…………ｗｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「主人公にだけ垣間見せるツンデレｋｔｋｒｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ……ﾇﾌｗｗｗ」
唯「ﾇﾌﾌﾌｗｗｗあずにゃん氏は間違いなく拙者ｲｺｰﾙ物語の主人公の嫁でござるなｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
梓「はぁ……ちょっと他の先輩たちみてないでなんとかしてくださいよこの人！」
澪「……」
律「……うん」
紬「……そうね」
唯「ﾌﾋﾋﾋﾋｗｗｗｗｗｗｗｗｗいやほんとﾂﾝﾃﾞﾚは至高ですなｗｗｗｗま、ﾃﾞﾚﾃﾞﾚも好物ですがこれまたｗｗｗｗｗ」
梓（きんもいなぁ……）
唯「ｱｯﾀｶｱｯﾀｶなりｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
7 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 21:12:44.43 ID:9SpOGaUU0
梓「はーなーしーてー」
唯「先輩相手に抵抗するなんて言語道断ですぞｗｗｗｗｗｗｗﾌﾎｫｗｗｗｗｗｗｗ」
梓（いやぁ、だって……）
梓（きもいもん……なんかつばとかすごい飛んでくるし……）
唯「あずにゃんにゃんｗｗｗｗｗあずにゃんにゃんｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「あずにゃんにゃん氏はｗｗｗ近年の萌えキャラナンバーワン候補ですなｗｗｗｗｗ」
梓「あー、そうですか。はい」
律「おーい平沢さん。そろそろ練習するぞー」
澪「そうだな。梓を離してやれ」
唯「ﾇﾎﾎｗｗｗではあずにゃん氏ｗｗｗまた後ほど愛を深めあおうですぞｗｗｗｗｗｗ」
梓（助かった……）
11 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 21:16:16.44 ID:5Ai8B9uW0
唯「！！」
律「おい！！ これ何回目だ！？ なぁ！？」
紬「ま、まぁまぁりっちゃん……」
唯「ﾌﾞﾋ……ﾌﾋ、ﾌﾌ……ｗｗ」
律「なんで笑ってるんだ」
唯「…………」
律「あのさぁ、前から言おうと思ってたんだけど平沢さんさぁ……」
梓「……り、律先輩……それは」
律「……あーわり。いまのなし」
唯「……ｗ」
澪「と、とりあえずこの部分は課題ってことで。平沢さん、しっかり練習してくるんだぞ？」
唯「……合点承知之助ｗｗｗｗｗｗｗｗ」
紬「無理なら無理で……」
唯「問題ナッスィングでござるよ琴吹氏ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ……ｗｗｗ」
梓（唯先輩……）
18 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 21:27:31.05 ID:9SpOGaUU0
梓「えっ、な、なにいってるんですか！？」
紬「……」
澪「梓。今日何回合わせるの失敗したかわかる？」
梓「……」
律「１５回だ」
梓「……それぐらいでしたね」
紬「梓ちゃんも気づいているでしょ？」
梓「……」
律「世の中な、何度やってもうまくいかないやつっているんだよこれが」
梓「……でも」
澪「私たちの夢はさ、武道館だろ？」
律「去年の今頃きめたんだ。もしゆ……平沢さんが一年たってもうまくならなければ、そのときは私たちは切り捨てるって」
紬「夢に向かって羽ばたくには、足枷を外さなきゃいけないの。わかってくれる？」
梓「……理屈はわかります」
澪「平沢さんはあんなあっけらかんな性格だからさ、自分がどう思われてるのかわかってないとおもうんだ」
31 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 21:39:27.52 ID:9SpOGaUU0
紬「私ちょっとひどいこというけど、あの子自分が周りに迷惑かけてるって気づいてもないのかも」
梓「……そう、ですかね……」
澪「私たちのほうが付き合い長いんだ。平沢さんのことはよくしってる」
律「うんうん、あいつはそういうやつだ」
紬「なにより品がないのが困るわ……」
澪「あー、紅茶の飲み方とか汚いもんな」
律「ケーキで口の周りべたべただし」
紬「教室でも変な遊びばっかりしてるしね」
律「あ、それとさーあんとき、ほらっ」
ﾜｲﾜｲ ﾜﾊﾊﾊ
梓「……先輩」
梓「……私が憧れたけいおん部。こんなはずじゃなかったのになぁ」
33 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 21:43:25.92 ID:9SpOGaUU0
翌日
梓「唯先輩元気かな……」ﾋｮｺｯ
唯「……」
梓（唯先輩机に突っ伏して寝てる……）
梓（……呼んでみようかな）
律「お、梓じゃん！」
紬「あら梓ちゃん。なにか御用？」
梓「あっ、い、いえ……」
唯「……」ﾋﾟｸｯ
梓「……」
梓「たまたま通りかかっただけです。それじゃあまた放課後に」
律「おう！」
37 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 21:49:38.77 ID:9SpOGaUU0
放課後
ｶﾞﾁｬ
梓「どもですー」
唯「あずにゃん氏ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」ﾀﾞｷｯ
梓「んむ……唯先輩」
唯「ﾝﾌｫｗｗｗｗｗ待ってたでござるんるんｗｗｗｗｗｗｗｗ」
梓「ちょ……いきなりだきつかないでください」
律「……ﾁｯ」
澪「おい律っ」ﾋｿﾋｿ
律「わーってるって」
紬「今日の練習でもしも……」ﾋｿﾋｿ
唯「……ｗｗ……ｗｗｗ」
唯「あーあずにゃん氏はあったかいですなぁｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
41 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 21:57:30.75 ID:9SpOGaUU0
律「よーし、じゃあそろそろ練習すっかー」
澪「うん。今日こそ、今日こそ成功させような？ な？ みんな」
紬「うん」
唯「……ｗｗｗ余裕のよっちゃんｗｗｗｗｗ」
律「おー、言ったな。じゃあもし間違えたらどうする？」
唯「……ﾌﾋ、ﾇﾎﾎ」
律「……ま、やってみなきゃわかんねーよな」
澪「あぁ、平沢さんも昨晩血の滲むような努力したかもしれないし」
紬「そうね！ まずはやってみましょ！」
唯「ギターとか余裕すぎｸｿﾜﾛﾃｨｯｼｮﾓｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
梓「ゆ、唯先輩……大丈夫なんですか……」
唯「心配ご無用でござるよｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
梓「……ちょ、ちょっと私トイレ行きます！ まってください」
梓「あ、唯先輩もさっき行きたいって言ってましたね。ついでにすましときましょう」
47 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 22:12:15.91 ID:7iVoad170
トイレ
唯「ｵｳﾌｗｗｗあずにゃん氏ｗｗｗトイレにつれこむとは大胆不敵ｗｗｗｗｗｗ」
梓「……」
唯「拙者ともしかしてフラグ成立でござるかｗｗｗｗﾇﾎｫｗｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「イベント発生ｋｔｋｒｗｗｗｗｗｗ感動のエンディングでござるｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
梓「ねぇ、唯先輩」
唯「うはｗｗｗｗｗｗｗｗ夕日も差し込んで雰囲気ありまくりんぐｗｗｗｗｗCG回収達成ｗｗｗｗｗ」
唯「しかし残念無念ｗｗｗあずにゃん氏ｗｗｗここはトイレぞなもしｗｗｗｗｗｗｗ」
梓「唯先輩」
唯「……」
梓「使うコード、忘れないように手にかいときましょうね。あとCコードはこう。はい、真似してみてください」
唯「え……ｗｗ」
梓「そろそろイイトコみせなきゃ。ね？」
唯「……あずにゃん氏……ｗｗｗｗ」
54 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 22:23:29.59 ID:9SpOGaUU0
梓「大丈夫です。自信もってやれば出来ますよ」
唯「……自信」
梓「大丈夫。唯先輩はできます。上手ですよ」
唯「そ……そう……でござるか……ｗｗ？」
梓「えぇ。唯先輩の音は生きてます。私、そんな唯先輩の音に魅せられてここに来たんですから」
梓「ちょっとやそっとの失敗がなんですか。そんなのくそくらえです！」
梓「せっかくのけいおん部なんですから、楽しく弾くことが全てですよ」
梓「だから唯先輩。堂々と、笑顔で、ね？」
唯「え……えと……あの、あう」
唯「あ……て、照れるでござるーｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「これはびっくりハップンｗｗｗｗｗあずにゃんがデレ期に入ったでござるーｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「ﾇﾎﾎﾎｗｗｗｗﾇﾋﾋｗｗｗ……」
梓「行きましょう。他の先輩達に目にものみせてやるんです！」
唯「ｵﾎｗｗｗｗあずにゃん氏がやる気ビンビンでござるｗｗｗｗｗｗｗｗ」
梓「やってやるです！ なんてね、えへへ」
61 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 22:27:51.77 ID:9SpOGaUU0
部室
律「おそいぞー梓ー平沢さん」
澪「さっさと合わせるからな。準備して」
唯「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
律「唯……練習の成果みせてもらうからな」
唯「ﾌﾋｗｗｗﾆｮｯﾎﾎｗｗｗ」ｱｾｱｾ
梓「大丈夫、大丈夫ですよ」
唯「……ｗｗｗ」
澪「よし、やるか」
紬「これが５人で合わせる最後にならなきゃいいけどねー」
律「おいおい」
唯「……えへｗｗｗ……ｱｸﾞｱｶﾞｶﾞｱｗｗｗｗｗｗｗｗ」
68 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 22:32:25.29 ID:9SpOGaUU0
唯「ｱﾋｮﾋｮﾋｨﾎﾋｮｗｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「ﾆｮﾎﾎｯﾎｗｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「せ、拙者急用を思い出したのでこれでｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「ドロンするでござるｗｗｗｗフォカヌポウｗｗｗｗｗ」
梓「えっ……」
律「……ふーん」
唯「あっ……あ！ あ！」ﾋﾞｸﾋﾞｸ
唯「……ッ！」
ｶﾞﾁｬﾝ ﾊﾞﾀﾝ ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ
梓「唯先輩……どうして……」
紬「あら？ なにかしたかしら」
澪「さぁ？ よくわからないやつだからな」
律「やーれやれ。ま、これでやっと平和に練習できるな」
75 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 22:37:57.33 ID:9SpOGaUU0
梓「わ、私も急用」
律「え？」
澪「梓……はぁ」
紬「梓ちゃんは先輩思いの良い子なのね」
梓「……」
律「なぁ、梓。やめとけって、これ以上唯に深入りするな」
梓「でも……」
澪「コレでよかったんだよ。私たちは夢を諦めたくないんだ」
律「さぁ練習するぞー」
紬「あ、その前に。はいこれ。新しい曲の楽譜よ」
梓「……なにこれ……唯先輩のパートがない……」
澪「……うん」
紬「……しかたないのよ」
紬「私たちと平さ……唯ちゃんは少し歯車が噛み合わなかっただけ」
79 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 22:40:38.07 ID:Nxd91mNv0
梓「どういうことです……」
律「あいつさー、もともと暗かったんだよ」
澪「あぁ。それもとんでもなくな」
紬「入部当初ね、りっちゃんが無理やり数合わせでひっぱってきたの」
律「口もきかねーし、くすりともしねーし、何考えてんのかわかんない」
澪「んでさ、楽器も勉強もダメダメ」
律「どうすっかなーって思ってた矢先、あいつ一回不登校なってさ。あーひきこもりってやつ」
律「んで、けいおん部もろくに活動出来ず危うく廃部になるとこだったから無理やり引きずりだしたらさ」
澪「なんかもっと気持ち悪くなってた」
律「きっとずっとアニメとかゲームして過ごしてたんだろうなー」
紬「なんか、私たち。ますます唯ちゃんについていけなくなったの」
梓「……」
澪「もちろん、なんとかしようとはしたさ」
律「でもだめだ。あいつはそもそもああいうやつなんだ。まだ暗かったころのほうがマシだなこりゃ」
96 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 22:51:22.46 ID:9SpOGaUU0
澪「ま、もういいだろ……」
紬「唯ちゃんもあんまりギター弾くの好きじゃなさそうだったし」
澪「高かったのになあのギター」
紬「そうね……高くついたわ、いろいろ」
澪「もう唯はたぶんこないな」
紬「でも……お互いに精神衛生上これでよかったのよ」
律「そうそう、私たちのことなんてなんのその、意外とあっけらかんとしてるって。ははは」
澪「だな」
梓「……そうですか」
澪「で、梓は？ 唯にまだ未練ある？」
梓「……私は……えっと……」
梓（あれ、なんでこんなに私唯先輩のこと気にかけてたんだろう）
104 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 22:56:41.72 ID:q3itq1Uq0
梓（髪もぼさぼさだし、身だしなみもなっちゃいないし、笑い方も不気味だし……）
梓（あとちょっと汗臭いし……）
梓（はじめて抱きつかれたときは反射的に殴っちゃったなぁ）
梓（そういえばなんで抱きつかれたんだろう）
梓（わかんない……わかんないですよ唯先輩）
梓（でも、もやもやするんです）
梓（あなたはあの時あんなに嬉しそうに私に抱きついた）
梓（その笑顔だけは……偽りじゃなかったから……）
梓「今日は、やっぱり帰ります」
梓「ちょっと心の整理もつかなくて……すいません」
澪「ま、しかたないか」
律「悪いな梓。見苦しいとこみせちゃって」
紬「先輩失格よね……」
梓「いえ……それでは」
114 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 23:01:26.50 ID:+YHlzzNR0
平沢家
唯「……」
憂「お姉ちゃんおかえり」
唯「……」
憂「なにか言いなよ」
唯「……うん……ただいま」
憂「……今日は早かったんだね」
唯「……うん」
憂「……ご飯、たべれる？」
唯「ちょっとだけ……あとでもってきて……」
憂「わかった。制服ちゃんと吊らなきゃだめだよ？ わかってる？」
唯「……わかってる」
憂「……また何かあった？」
唯「…………ううん」
119 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 23:06:04.72 ID:9SpOGaUU0
唯の部屋
唯「あ……まいんちゃん始まる」
唯「……ｗｗ」
唯「ﾇﾎﾎﾎﾎｗｗｗまいんちゃーんｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「拙者いつも応援してるでござるよｗｗｗｗｗｗコポォｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「早く画面からでてきてほしいですぞｗｗｗドプフォｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「……ｗｗｗ」
唯「……ｗ」
唯「…………」
唯「……つまんない」
唯「……いいんだ……どうせわたしなんてこんなもんだよ、あはは」
唯「いいの……もう十分楽しかったもん」
唯「ほんと……たのしかったから……これで……いい」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
125 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 23:09:15.28 ID:K3za6LLMO
唯「りっちゃん……」
『ねー君さぁ！ けいおん部に興味ない！！』
『たーのむって！ な？』
『あははっ、なんだうまいじゃん！ そうそうそんな感じ！！』
『あー、なんか落ち着くなーこの感じ。だらだらーってさ』
『唯ってさー、へたっぴだけどなんか愛嬌あるよなー』
『なぁもうちょっとなんとかならない？』
『唯、練習してる？』
『真面目にやれよ』
『なぁ、なんでできないの？ 唯のせいで私汗だくなんだけど』
『おい、でてこいよー。な、また学校いこ？ けいおんしようぜ？』
『なにその喋り方……平沢さんってそんなんだっけ』
『なぁ平沢さん。そろそろ気づいたら？ あ、ごめんわかんないか』
『いまさらだけど平沢さん、ギター向いてないかも』
136 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 23:12:53.66 ID:iDWWwOex0
唯「澪ちゃん……」
『ごめんなぁ、無理やりひっぱってくるような真似して』
『は、入ってくれるのか！？ あ、ありがとー！！』
『へぇ、唯のセンスは独特だな！ いいギターだと思う。大事にするんだぞ！』
『こらぁ律！ 唯！ まじめに練習しろー！』
『がんばればできるようになるって！』
『唯またコード忘れたの？』
『唯、練習してるのか？』
『これ弾けるようになるまでおやつは無し』
『どうしてこんな簡単なフレーズができないんだ！ 教える身にもなれよ！ あ……ごめ……そういうつもりじゃ』
『唯ー、どうしたー。病気ならちゃんと病院いったほうがいいぞ』
『だ、だれ！？ うわあぁあ』
『平沢さん。どうしてライブできなかったかわかる？』
『ギターが泣いてる』
149 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 23:21:21.54 ID:9SpOGaUU0
唯「ムギちゃん……」
『ありがとー！ これで新生けいおん部結成ね！』
『さぁ、ケーキよ。いっぱい食べてね』
『もう一声～』
『うふふ、唯ちゃんって意外とおちゃめなのね』
『がんばろ？ 私もなるべくわかりやすい曲つくるから！』
『唯ちゃん……この曲も無理？』
『唯ちゃんはおウチで練習してる？』
『ごめんね……今日は練習したいからお茶はなしなの』
『私……ちょっと唯ちゃんの気持ちはわからないかも』
『唯ちゃんお願い！ 唯ちゃんがいないと学園祭ライブができないの！！ だから学校に……』
『え、唯ちゃん？ 嘘……誰……』
『あの……平沢さん……ごめんね。私……ちょっと無理』
『平沢さんってアキバ系ってやつ？』
159 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 23:26:11.73 ID:9SpOGaUU0
唯「……みんな……みんな、ごめんね」
唯「でも私……無理だから」
唯「もうどうしようもないから……」
唯「寝よ」
唯「明日は……どうしよ」
唯「私って、なんもむいてないな……あはは」
唯「……ZZZ」
居間
梓「ごめんね。突然おしかけて」
憂「ううん、きてくれてありがとう」
梓「……先に謝っとく。ごめん。ホントにごめんなさい」
憂「えっ、な、なに、どうしたの？」
梓「ごめんなさい！！ 私たちが悪いの」
160 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 23:26:52.31 ID:bbY/s6Ih0
憂「やっぱり……なにかあったんだ」
梓「ごめん……謝っても許してくれないよね、憂に謝るも間違ってるってわかってる」
梓「けど……頭をさげるしかできません」
梓「唯先輩にひどいことをしたのは私たちです」
憂「うん……」
梓「……ごめんなさい」
憂「頭上げて。梓ちゃん、少しお話しようよ」
梓「……うん」
憂「はぁ……お姉ちゃん。最近ちょっと調子良かったのになぁ」
梓「……？」
憂「お姉ちゃんね。昔っからすっっっごい根暗なの」
梓「……」
憂「根暗。うーん、なんていうんだっけ、コミュニケーション不全？」
梓「……」
憂「一時期はほんとひどかったなぁ……」
197 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 23:40:16.18 ID:9SpOGaUU0
梓「そうなの……？」
憂「ひどかったよー、私と話すのもままならなかったもん」
憂「中学も半分くらいしか行かなかった……先生なんどもウチに来たなぁ」
憂「あと遊び友達もほとんどいないし、頼れる人もいない」
憂「でも私にはどうすることもできなかったの」
憂「私があれこれすると、絶対お姉ちゃんのプライドに傷がついちゃうから……」
憂「そうなったら、繊細なお姉ちゃんはその傷が元でどんどん壊れて行っちゃうよ」
梓「……プライド」
憂「事情はそこまで詳しくないけど、梓ちゃんの前で強がってたのもそうじゃないかなぁ」
梓「後輩の前でってこと……？」
憂「うん、そういう人だから。けど梓ちゃんが知ってるのはいま現在の気持ち悪いお姉ちゃんだけでしょ？」
梓「いまの？」
憂「お姉ちゃんはね、去年の夏頃に一度不登校になってから変わったんだ」
梓「変わった……」
憂「とってもとっても……」
221 ： 忍法帖【Lv=33,xxxPT】 ：2011/04/27(水) 23:46:55.93 ID:A15RvGc+0
梓「……どういうこと？」
憂「自分の素顔を、見せなくなったの」
梓「……」
憂「へーんなキャラ作りしちゃってね、口調も変だし」
梓「……やっぱりあれって……」
憂「そうやってずっと仮面かぶって人の視線から本当の弱い自分を守ってるんだよ」
憂「きっとそれはすごく無意識的なもの。自衛本能？ お医者さんじゃないからよくはわかんないけど……」
憂「つまりね、お姉ちゃんは一人篭ってその間に、壁をつくっちゃったの」
梓「……」
憂「脆い人。わかってた。けど、私もバカでダメで臆病だから……ごめんねお姉ちゃん……」
梓「憂……」
憂「どうしたらいいのかな……」
梓「ごめん……きっと唯先輩がそうなったのは私たちがひどいことしたから……」
憂「ううん、けいおん部のせいじゃないよ」
憂「お姉ちゃん、ずっと楽しそうだった。毎日ジャカジャカ練習してたよ……」
248 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 23:54:42.48 ID:9SpOGaUU0
憂「あんなにどん底で暗かったお姉ちゃんがまさかけいおん部なんて！ って初めはおもった、えへへ」
梓「……私たち、唯先輩はむいてないって言っちゃった」
憂「そっか……でも、結果はどうあれけいおん部に入って良かったと思う」
憂「けいおんは、お姉ちゃんに思い出をくれたから」
梓「……思い出」
憂「ご飯食べてる時ね！ 合宿たのしかった。ってﾎﾞｿｯっと言うんだよ」
憂「あはは、あとお姉ちゃん、ブログとかやってるみたい。毎日毎日飽きずにけいおん部の活動かいてるよ」
梓「……」
憂「見る？」
梓「悪いよ……」
憂「楽しいって直接口からは聞かなかったけど……あのヘンテコな笑顔はきっと、そういうことだよ」
憂「梓ちゃん。お姉ちゃんに素敵な思い出をありがとね」
梓「ありがとうだなんて…………まだ思い出じゃ終われないよ」
憂「えっ」
梓「なんのために私が来たと思ってるの！ 絶対連れ戻す！！」
251 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 23:56:11.13 ID:OkhecJzu0
梓「唯先輩……」 ｺﾝｺﾝ
梓「……」ｺﾝｺﾝ
「んあ……？ んー……ご飯ならそこ置いといて。おきたらたべる……」
梓「唯先輩」
「は！？」
梓「入りますね？」
「あ、ま、まっ」
梓「おじゃまします」ｶﾞﾁｬﾘ
唯「……あ、あ……」
梓「唯先輩……って、な、なんですかこの部屋……うわあ……」
唯「あー……えっと、ふ、ﾌﾋｗｗｗｗｗｗﾇﾎﾎｗｗｗもはや言い逃れる術はなしｗｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「なにを隠そう拙者いやはや、ずいぶんなマニアでしてなｗｗｗｗｗｗｗﾅﾊﾊﾊｗｗｗｗｗ」
梓「壁一面に変なオタクポスターが……うわぁ」
319 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 00:16:56.48 ID:x/o67Gq70
唯「ぁ……あ……」
梓「座っちゃいますね」
唯「い、いやぁ！ こないで……」
梓「……」
唯「く、くるな！ あっちいけ！！ あずにゃんなんて嫌いだもん！！」
梓「へぇ……そうですか」
唯「……あ……ち、ちが」
梓「それが、本当の唯先輩なんですね」
唯「……え……」
梓「やっとみれました…………よっこらせ、あは、ふかふかっ」ﾎﾟﾌｯ
唯「あずにゃん……氏……ｗｗ」
梓「……もうっ……えいっ」ｸﾞﾆｯ
唯「ふへ……にゃ、にゃにするの、ほっへひゃ……はなひて」
梓「やっぱり、すごく可愛い顔してるじゃないですか。ちょっとオタクになるにはもったいない素材ですよ？」
359 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 00:28:19.06 ID:x/o67Gq70
唯「……んむぅ！！」
梓「たてたて、よこよこ♪ まーるかいて♪ まーるかいて♪」
ｸﾞﾘｸﾞﾘ
唯「いひゃひゃひゃひゃひゃっひいい」
梓「ごめんなさいっ」ﾊﾟｯ
唯「も、もう！！ な、なんなの！？」
梓「友達同士でよくやりません？ ほっぺたつねり」
唯「……しない」
梓「でもいましました」
唯「……」
梓「次唯先輩やってみます？ ほら、私のほっぺたどうぞ？」
唯「え、で、でも……」
梓「遠慮しないでいいですよ、ほら」
唯「……ぁ。 ぅ、ととと」ｵﾄﾞｵﾄﾞ
梓「はい、ちゃっちゃとつまむ」
383 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 00:35:24.85 ID:x/o67Gq70
唯「……ごめんねごめんねごめんね」ｸﾞﾆｭ
梓「あはは、あひゃまりながらちゅまむ人がいまひゅか」
唯「えっと……えと」
唯「た、たてたて……よこよこ」
唯「まるかいてまるかいて……あぁっ、ご、ごめ……」ﾊﾟｯ
梓「んー、イタタ。えへっ。私たちこれでもう」
唯「あ、あずにゃん……氏……」
梓「……むぅ」
梓「氏ってなんですか」
唯「……ぇと……ｿﾉ、ﾃﾞｽﾈｰ」
梓「平沢氏！ 平沢氏ー！」
唯「うっ……」
梓「わかりましたか？ このちょっと寂しい距離感！」
唯「ごめ……なさ……」
梓「さて、そろそろ本題です」
408 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 00:42:37.09 ID:x/o67Gq70
唯「……」
梓「はい、顔そらさない。目はあわせなくていいですからせめてこっち向いてください」
唯「……」
梓「唯先輩、やめませんよね？」
唯「……」
梓「生意気な後輩ですいません。けど、これだけは聞いとかなきゃだめなんです」
唯「……」
梓「やめませんよね？ けいおん部、とギター」
唯「……ぅ」
梓「私がなんでけいおん部に入ったかしってますか？」
唯「……あずにゃんは両親の影響で音楽が好きだから」ﾓﾆｮﾓﾆｮ
梓「いいえ。それはけいおん部に入らなくても続けられます」
唯「……」
梓「では、なぜ私がけいおん部入ったか」
唯「……しらないもん」
424 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 00:49:00.27 ID:x/o67Gq70
梓「唯先輩ですよ」
唯「……私……？」
梓「新歓ライブ。素敵でした」
梓「ま、といっても唯先輩は端っこでライトも当たらず地味ーに弾いてるだけでしたけど」
唯「……うん……だって、無理だもん」
梓「それでも、唯先輩の一生懸命な音は私に届いてましたよ」
梓「へたっぴだけど、おもしろくって活き活きした音でした」
梓「私、音楽通ですから。あ、自称ですけどね。良い音と悪い音がわかるんです！」
梓「未熟ながらもあの人は絶対に光り輝くなにをか持ってる。そう確信しました」
唯「そ、そんな……ことないよ」
梓「だから、自信持ってって言ったでしょ？」
唯「……私、うまくないもん」
梓「はい！ 唯先輩は下手くそです。覚えも悪いと思います」
唯「う……だよね」
梓「だから、これからもっともーっといっぱい一緒に練習して、うまくなりましょうよ！」
447 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 00:55:06.46 ID:x/o67Gq70
唯「でも……」
梓「？」
唯「私には……ひっぐ、もうけいおん部に居場所がないもんっ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
梓「なら私がつくります」
唯「……」
梓「唯先輩の居場所なんて私がどこでもつくってやります！」
梓「前でも後ろでも隣でも！ どこにいてもいいんですよ！」
梓「もう隅っこでうずくまらなくてもいいんです！！」
梓「私がいますから……私が……」
梓「私がギター教えてあげます、勉強だって、おしゃれだって！」
唯「あずにゃん……」
梓「だから……お願い……戻ってきてください……」
梓「やめるなんて、言わないで……」
唯「……」
梓「唯先輩……」
477 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 01:01:57.17 ID:x/o67Gq70
唯「うん……続ける」
梓「……！」
唯「後輩に、ううん、あずにゃんにそこまで言われたら……」
梓「む、無理強いはしないですけど……」
唯「やる。もう一度みんなの前でギター弾く」
梓「！ はい！」
唯「……ギー太……いままでごめんね」
梓「……」
唯「ギー太に八つ当たりとか、しちゃったの……だめなやつ」
梓「……ギー太も唯先輩のことが大好きですよ」
唯「……？」
梓「持ち主を嫌う楽器が、あんないい音出すわけありませんから」
唯「あずにゃん……ギー太ァ……うっく」
梓「練習しましょう。見返して、納得させて、またけいおん部一丸となって夢の舞台を目指しましょう」
唯「……うん」
504 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 01:09:27.01 ID:x/o67Gq70
梓「皆さんわかってくれます。唯先輩のいまの目をみたらきっと」
唯「大丈夫かな……」
梓「思ったんですけど。みなさんそこまで嫌な人じゃないです、ただ目標に対してストイックすぎるというかですね、あのー」
唯「それは……うん、私も良くしってるよ。だって、もう一年以上の付き合いだもん」
唯（そう……ずっと一緒だったんだもん……）
梓「……ですね！」
唯「あ、で、でも早く謝らないと……」
梓「私からもう何通かメールおくりました。唯先輩はギターのことだけ考えていいんです」
唯「えっ……」
梓「大丈夫です。みんなもう高校生、ちゃんと気持ちに整理をつけることだってできますよ。それでもダメなら。私と二人でやり直しましょう？ 私、唯先輩にならついていきますよ」
唯「……あずにゃん大人だね……わたしのほうが年上なのに……」
梓「んー……ませてるだけです、家庭が家庭だったので」
唯「……そっか」
梓「ふふ……さて、では早速。わしゃわしゃ」
唯「んひっ！？ な、なにするの……」
517 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 01:16:20.69 ID:x/o67Gq70
梓「せっかくふわふわでいい髪の毛してるんですから。寝ぐせなんて野暮ですよ」ﾜｼｬﾜｼｬ
唯「んぅ……くすぐったいよぉ」
梓「んー実はいいシャンプー使ってるでしょ。見た目と相反する匂い……」
唯「憂が買ってくるやつ……」
梓「いい妹ですねー」
唯「うん……優しいし、気もきくし……ちょっと怒ると怖いけど……」
梓「でも唯先輩も、いいお姉ちゃんですよ」
唯「そんなことないよ……」
梓「憂があんなに唯先輩のことを思ってるんですから！ 悪いお姉ちゃんなわけないじゃないですか。あ、ほら、背筋のばして」
唯「ん……うん」
梓「ちゃんと、服も整えて……ほらしゃんと立つ！ ……よし、完璧！」
梓「ね！ いいじゃないですか！」
唯「な、なにが……？」
梓「この壁一面の女の子たちよりよっぽど魅力的です！」
唯「そ、そんなことないもん……ぅぅ……」
532 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 01:21:09.31 ID:x/o67Gq70
梓「日曜日になったらお買い物行きましょう！ 服くらい選んであげますよ」
唯「いいの……？」
梓「はい！ 私も側にいる人はおしゃれでいてもらいたいですから」
唯「……この服ださい？」
梓「あ……う、うーん……ど、独特！」
唯「独特……えへへ」
梓「あ、やっと笑いましたね」
唯「えっ」
梓「わぁ……もっかい見たいです」
唯「私、笑ってた？」
梓「はい」
唯「んーっと……んーっとどうしよ……笑う……笑う……あ！ ﾄﾞｩﾌﾌﾌｗｗﾌﾋﾋﾋｗｗｗｗ」
梓「…………えいっ」ｺﾁｮｺﾁｮｺﾁｮ
唯「あははっ、あはっ、あははは、や、やめてよぉあずにゃあははははっ」
542 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 01:26:34.43 ID:x/o67Gq70
梓「それそれっ」
ｺﾁｮｺﾁｮｺﾁｮｺﾁｮｺﾁｮｺﾁｮ
唯「あはははっ、ひーひー、あははっはっ」
梓「ほらほらー、もっともっと笑ってー」
唯「あひひひひっあはははっ、だ、だめだよおおっやめてええっ」
ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ ｶﾞﾁｬﾝ!
憂「何騒いでるの！！？ 喧嘩はだめぇ……ん？」
唯「あひ？」
梓「憂。どうしたの血相変えて」
憂「……お姉ちゃん？」
唯「憂……」
憂「お姉ちゃん……なんか変……」
唯「えっ」
憂「こんな笑顔のお姉ちゃんなんて変ー！！」
556 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 01:32:08.56 ID:x/o67Gq70
梓「え"」
憂「お姉ちゃんどうしたの！ 頭でもぶつけた！？」
唯「憂……」
梓「はぁ……やっぱ出来は違っても唯先輩の妹だね」
唯「ひどいよぉ……」
憂「でも……よかった、よかったよぉ……」
唯「憂……ごめんね、ごめん。私、間違ってた」
憂「ううん。いいの……お姉ちゃんが元気でいてくれたら、それだけで嬉しい」
梓「よーし！ 唯先輩もやる気だしたし！」
唯「うん！ さっそくギターの」
梓「壁のこれ剥がしましょう。全部」
唯「えっ……」
梓「私もこれからここで練習したりするんですよ？ なのにこれはあまりにも……」ｷｮﾛｷｮﾛ
梓「……不快です死にます」
唯「ええええっ！！？」
563 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 01:37:24.10 ID:x/o67Gq70
梓「ホントは人の趣味にどうこう言うきはないんですがこれは度を過ぎてます」
唯「そんなぁ……」
梓「当然です」
唯「……でもぉ……私のコレクション……と生きがい」
梓「じゃあこれからはギターと私を生きがいにしてください」
唯「うぅ……」
憂「私？」
梓「えっ？ あっ！？」
唯「ごめんねみんな……また会おうね」ﾍﾞﾘﾍﾞﾘ
梓「……よかった」
憂「私？」
梓「もうっ！ しつこいよっ！！ ただの言葉のあやだってば！」
憂「そ、そうだよね……ごめん」
梓「……あ、剥がしたのは没収です」
唯「えぇ……まぁしかたないか……」
572 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 01:39:29.42 ID:2756I/sq0
梓「はいどんどん剥がしてー。頂戴します」
唯「はーい……」ﾍﾟﾘﾍﾟﾘ
梓（はぁ……似たようなのばっか……なにがいいのかな）
梓（音楽オタクだけどさすがにアニメオタクの気持ちはわかんないや……）
梓（どれもこれも全部一緒じゃん……二つ括りの髪の毛で……ん？）
梓（まぁ気のせいか……こんな絵に興奮するなんてやっぱオタクって変態だ）
唯「おわりましたぁ……」
梓「あー、すっきりー！ さて！ じゃあ練習！ しましょっか！」
唯「……うぅ……私のコレクション」
梓「ちゃんと上達したら返しますって！ さぁ返事は？」
唯「は、はい！」
憂「えへへ。梓ちゃん、お姉ちゃんのことよろしくね」
梓「まかせて！ 絶対ぜーったい上達させてみせるから！」
唯「がんばる……！」
605 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 01:51:03.13 ID:x/o67Gq70
一週間後
唯「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓「大丈夫……大丈夫なんだから」
律「さて」
澪「見た目以外もどう変わったか見せてもらおうか、唯」
唯（唯……澪ちゃん……）
紬「でもびっくりしちゃったー、唯ちゃんがこんなに可愛くなるなんてー、うふふ」
律「お、おいムギ！ まだ私は評価は改めないからな！！」
澪「……じゃあ弾いてもらうか。ふわふわ時間」
唯「う、うん……」ｵﾄﾞｵﾄﾞ。
梓「……私も一緒でいいですか？」
唯「あ、あずにゃん……」
律「ん、どうする？」
澪「そうだな……そのほうが本領発揮できるなら、それでいいよ」
619 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 01:56:40.59 ID:x/o67Gq70
唯「……わかった！ じゃあいきます！」
ｼﾞｬｶｼﾞｬｶ ｼﾞｬｰｼﾞｬﾝ―――
梓（いいですよ、唯先輩……大丈夫、あなたはもう大丈夫）
唯（あずにゃん、ありがとう）
唯（弾けてる……ちゃんと弾けてる！）
唯（私、楽しい！ 楽しいよギー太！！ こんなに弾くのが楽しいのってはじめて！）
唯（まるで空を飛んでるみたい！ ふわふわ～って！ 気持ちい！ すっっっごく気持ちの！）
～♪ ～♪
律「……」
澪「……うん」
紬「～♪」
……
632 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 02:00:59.77 ID:x/o67Gq70
唯「以上です……」
梓「ご静聴ありがとうございました」
律「……」
唯「ど、どうかな……前よりはちょっとは……うまく……ｿﾉ、ﾃﾞｽﾈ」
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
唯「！」
律「いやー、まいった……あー私らって見る目ねー」
澪「唯、すごくよかった。なんだか音が飛び跳ねてたよ」
紬「すっごく聞いてて楽しい演奏だった……」
唯「……みんな」
梓「当然です！ 唯先輩なんですから！」
唯「あずにゃん……」
638 ： 忍法帖【Lv=34,xxxPT】 ：2011/04/28(木) 02:03:57.50 ID:Et2N5z1Bi
澪「でもわからないのはさ、どうしていままでうまくなれなかったのに急に……」
唯「それは……」
律「生まれ変わったんだろ。梓のおかげでさ」
唯「……うん！」
紬「私たちも、いい加減変わらないとね……」
律「うん……その……唯……ごめんな」
律「いや、謝ってもだめか、ははは」
澪「ちょっと、きつくしすぎたと思ってる。反省してる」
唯「……いいよ、別に……もう」
律「私はさ、間怠っこしいのはあんまり好きじゃないかならこの際はっきり言うけど」
律「前の唯のこと嫌いだった。なんか、自分を取り繕って誤魔化してる感じがイチイチ癇に障った」
唯「！」
律「でも、いまの唯は……嫌いじゃない……かな。知らなかった。唯って、そんなふうに笑えるんだ……」
唯「りっちゃん……」
律「だから、こんなこというのはお門違いかもしれないけど。その……またよろしく、唯」
671 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 02:13:00.34 ID:x/o67Gq70
唯「うん……またよろしくね」
澪「……」
唯「澪ちゃん……」
澪「私は言うことはない。けど相応の実力がある以上は認める」
唯「う、うん……ありがと」
澪「でも……また、仲良くできる日がくればいいなとは、おもってるから……」
唯「……」
澪「また、よろしく……」
唯「ありがとう、澪ちゃん。いままでごめんなさい……」
澪「私のほうこそ……おとな気なかったし、陰湿だったかなって思う……」
唯「陰湿っていうか……うーん……」
梓「正直いうとどうしようもないくらい最低な先輩達でした」
澪「……」
梓「でも、そんな先輩たちでも変われるんなら、まだまだこれからですよ」
梓「このメンバーのけいおん部なんて、出来てたかだか一年ちょっとでしょ？」
711 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 02:21:58.38 ID:x/o67Gq70
梓「武道館いくんでしょ？ 時には仲良しごっこじゃどうしようもない壁だって出てきますよ」
紬「……でも私たちは、とてもひどいことをした」
梓「自覚があるなら床が砕けるまで土下座でもなんでもしたらいいでしょ」
唯「あ、あずにゃ……」
梓「でもそんなのいらないんですよ。だって唯先輩だって悪いんですから」
唯「……」
梓「こんな弱っちい人初めて会いました。弱っちい人がまわりに潰されて終わるのは極当たり前なんです」
梓「弱っちいバンドは潰れても文句は言えないんです！」
梓「……あ、ごめんなさい」
澪「……まだ梓が何を言いたいのか今の私たちにはわからない」
紬「だけど……こんな私たちでいいなら……」
唯「いいよ。だってみんな友達だもん……許すとか許さないとかじゃないよ」
澪「……唯は、うまくなった。それだけで私は十分だ」
律「……そだな」
梓「……先輩たちまだ勘違いしてますね」
727 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 02:27:35.55 ID:x/o67Gq70
澪「？」
紬「……え？」
梓「いますぐ演奏してください」
律「？」
梓「武道館めざしてるんでしょ？ 上手くてなんぼですよ。人の心を動かす演奏をしてなんぼですよ」
梓「さぁ、実力がものをいう世界です。弾いてみてください」
梓「次は私と唯先輩があなたたち三人が新生けいおん部に足るメンバーかどうか審査します」
梓「だって、私たちのほうがうまいですもん」
唯「あ、あずにゃん……そこまでは……」
梓「……別に唯先輩の復讐をしてるわけではないですよ」
梓「道理には道理を……ただそれだけです……生意気っていわれてもかまうもんか」
澪「……そうだな」
律「……あー、頭わるいから言い返せないし、やるしかないかー」
紬「……わかったわ」
740 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 02:32:10.24 ID:x/o67Gq70
唯「み、みんな……ごめ……ごめんね」
梓「どっしりかまえててください」
律「……よし、ふわふわ時間」
澪「わかってる」
紬「いきまーす」
～♪ ～♪
律「ハァ……ハァ……どうだ！！」
唯「……」
梓「……」
唯「や、やっぱりみんなうまいっ！！」
梓「むぅ……おもったよりうまいですね……」
746 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 02:37:22.46 ID:x/o67Gq70
澪「……私たちだって、口だけじゃないんだ！！」
紬「そうよ。本気だもん。武道館」
梓「一度……あ、合わせてみましょう……！」
律「……」
梓「たしかにまだまだギスギスしてますし、息ぴったりとは言えないかも知れません」
梓「けどこの個々のレベルの高さを考えると、もしかして……もしかしたら」
唯「……わかった」
紬「ひさしぶりね……こうしてみんなで演奏するの」
澪「……あぁ」
律「……よし、これが新生けいおん部の初セッションだ」
律「ワンツー！」ｶﾝｶﾝ
梓（……すごい……あんなにいがみ合って、潰しあったのに……）
梓（仲間より……ライバル……そういったほうがいいのかな）
梓（歪な関係だけど、どこかで根っこ、信念は繋がっている……そんな不思議な音……）
763 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 02:45:55.13 ID:x/o67Gq70
澪（なんだ……唯のやつ……さっきより音が跳ねてる、いや、踊っている）
澪（私たちに触発された……？ なら、負けてられないな）
律（唯……くそぉ……いままでヘロヘロだったくせに……なんだこの安定感……）
律（梓並……いや、それ以上だな……）
律（私は部長なんだぞ……リズム隊なんだぞ……負けらんねー！！）
紬（すごい……私の曲がこんな音になるなんて）
紬（全てはそう……リードギターの唯ちゃん……）
紬（侮っていたわ……もしかしたら唯ちゃんは……）
唯（すごい……緊張の中にいるはずなのに……なんでリラックスしてるんだろう）
唯（なんだか……なつかしいな、結成当初を思い出すよ）
唯（そうだ……これが新生けいおん部……うん、再スタートだよみんな！）
唯（私はもう逃げない……逃げやしない……）
唯（あずにゃんが開いてくれた世界は、とっても冷たくて厳しいけど、その冷たさは火照った体には心地いいんだから！）
768 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 02:49:55.02 ID:x/o67Gq70
ｼﾞｬｶｼﾞｬﾝ！
唯「終わった……」
澪「……うん」
律「なんか……疲れた」
紬「でも……もう一度やりたいような」
梓「これが私たち……けいおん部です」
唯「うん……うん！ すごいよ私たち！」
梓「はい！」
澪「確かに……いまの私たち……いけてるかも」
律「なんだろうな、波長なんてちっとも合ってないかと思ったのに……」
梓「それがライバルってやつじゃないですか？」
律「……ライバルねぇ」
澪「これからは……お互いに切磋琢磨ってことか」
唯「澪ちゃん……」
772 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 02:56:01.66 ID:x/o67Gq70
梓「と、とりあえずもう一度」
和「その前に！」
律「あ、和！」
唯「和ちゃん……」
和「ちょっと書類をもってきたんだけど」
澪「ありがとう」
律「なぁ和！ 私たちの演奏どうだった！？」
和「……演奏？ んーそうね」
梓「……」
和「あんまりうまくないわね。正直耳障りだわ。窓もしっかりしめなさい、他の部活の妨害になるわ」
和「唯絡みのゴタゴタも憂から聞いたけど、下手くそ同士で潰しあうのも情けないからやめなさい」
和「あとその書類。けいおん部の廃部に関しての書類だからしっかり目通しといてね」
梓「……は？」
━END━
773 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 02:57:08.10 ID:AkuFTCr/O
梓「……」
唯「ﾄﾞｩﾌﾌｗｗｗｗ相変わらずいい抱き心地でござるｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」ｷﾞｭｳｳｳｗｗｗｗ
梓「……唯先輩やめてください」
唯「出たｗｗｗツンデレでたｗｗｗｗｗ…………ｗｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「主人公にだけ垣間見せるツンデレｋｔｋｒｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ……ﾇﾌｗｗｗ」
唯「ﾇﾌﾌﾌｗｗｗあずにゃん氏は間違いなく拙者ｲｺｰﾙ物語の主人公の嫁でござるなｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
梓「はぁ……ちょっと他の先輩たちみてないでなんとかしてくださいよこの人！」
澪「……」
律「……うん」
紬「……そうね」
唯「ﾌﾋﾋﾋﾋｗｗｗｗｗｗｗｗｗいやほんとﾂﾝﾃﾞﾚは至高ですなｗｗｗｗま、ﾃﾞﾚﾃﾞﾚも好物ですがこれまたｗｗｗｗｗ」
梓（きんもいなぁ……）
唯「ｱｯﾀｶｱｯﾀｶなりｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
7 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 21:12:44.43 ID:9SpOGaUU0
梓「はーなーしーてー」
唯「先輩相手に抵抗するなんて言語道断ですぞｗｗｗｗｗｗｗﾌﾎｫｗｗｗｗｗｗｗ」
梓（いやぁ、だって……）
梓（きもいもん……なんかつばとかすごい飛んでくるし……）
唯「あずにゃんにゃんｗｗｗｗｗあずにゃんにゃんｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「あずにゃんにゃん氏はｗｗｗ近年の萌えキャラナンバーワン候補ですなｗｗｗｗｗ」
梓「あー、そうですか。はい」
律「おーい平沢さん。そろそろ練習するぞー」
澪「そうだな。梓を離してやれ」
唯「ﾇﾎﾎｗｗｗではあずにゃん氏ｗｗｗまた後ほど愛を深めあおうですぞｗｗｗｗｗｗ」
梓（助かった……）
ｺﾎﾟｫｗｗｗ
12 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 21:16:40.22 ID:SiNkhgcb0 ﾌﾞﾋﾋﾋｗｗｗｗｗ
13 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 21:17:25.68 ID:9SpOGaUU0 ｼﾞｬｶｼﾞｬﾝ！
唯「……ｗｗ」
澪「なぁ、平沢さん。コード忘れたならちゃんと言ってくれないと」
唯「……ﾇ、ヌフｗｗｗｗ」
律「笑ってないでさー。あのな？ こっちは誰もミスしてないんだよー」
紬「平沢さん一人が止まっちゃうと私たち一向にうまくいかないわ」
唯「あ……あ、そ、そっスね……ｗｗｗ」
梓「真面目にやってください」
唯「あー、は、はい……ｗｗ……ｗｗｗｗ……承諾したであります……ｗｗｗｗ」
澪「はい。じゃあいまのとこもっかい合わせるからな」
律「はい、ワンツー！」ｶﾝ ｶﾝ♪
……
律「お前はなんでできないんだよッ！！！」
15 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 21:22:56.06 ID:9SpOGaUU0唯「……ｗｗ」
澪「なぁ、平沢さん。コード忘れたならちゃんと言ってくれないと」
唯「……ﾇ、ヌフｗｗｗｗ」
律「笑ってないでさー。あのな？ こっちは誰もミスしてないんだよー」
紬「平沢さん一人が止まっちゃうと私たち一向にうまくいかないわ」
唯「あ……あ、そ、そっスね……ｗｗｗ」
梓「真面目にやってください」
唯「あー、は、はい……ｗｗ……ｗｗｗｗ……承諾したであります……ｗｗｗｗ」
澪「はい。じゃあいまのとこもっかい合わせるからな」
律「はい、ワンツー！」ｶﾝ ｶﾝ♪
……
律「お前はなんでできないんだよッ！！！」
唯「！！」
律「おい！！ これ何回目だ！？ なぁ！？」
紬「ま、まぁまぁりっちゃん……」
唯「ﾌﾞﾋ……ﾌﾋ、ﾌﾌ……ｗｗ」
律「なんで笑ってるんだ」
唯「…………」
律「あのさぁ、前から言おうと思ってたんだけど平沢さんさぁ……」
梓「……り、律先輩……それは」
律「……あーわり。いまのなし」
唯「……ｗ」
澪「と、とりあえずこの部分は課題ってことで。平沢さん、しっかり練習してくるんだぞ？」
唯「……合点承知之助ｗｗｗｗｗｗｗｗ」
紬「無理なら無理で……」
唯「問題ナッスィングでござるよ琴吹氏ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ……ｗｗｗ」
梓（唯先輩……）
帰り道
梓「あれ、唯先輩は？」
律「あぁあいつ？ 先帰ったぞ。すごい速度で」
梓「またですか……はぁ」
澪「ほんと足並み揃わないやつだよなー」
紬「ちょっと個性的すぎよね」
律「んでさー、どうする？」
澪「どうするって、あぁ例の件」
梓「例の件？」
澪「……あー、そっか梓まだしらないんだっけ」
紬「……あのね」
律「くび！ あいつクビ！」
澪「お、おいそんなはっきり……」
律「だーって。どうせみんな思ってんだろー？」
紬「部活自体は梓ちゃんがいるおかげで存続できるしね……」
19 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 21:27:36.99 ID:xYR2/fQd0梓「あれ、唯先輩は？」
律「あぁあいつ？ 先帰ったぞ。すごい速度で」
梓「またですか……はぁ」
澪「ほんと足並み揃わないやつだよなー」
紬「ちょっと個性的すぎよね」
律「んでさー、どうする？」
澪「どうするって、あぁ例の件」
梓「例の件？」
澪「……あー、そっか梓まだしらないんだっけ」
紬「……あのね」
律「くび！ あいつクビ！」
澪「お、おいそんなはっきり……」
律「だーって。どうせみんな思ってんだろー？」
紬「部活自体は梓ちゃんがいるおかげで存続できるしね……」
これは…
21 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 21:28:29.51 ID:glY/h0sYO きついでござるｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
心が痛いでござるｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
22 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 21:28:49.56 ID:AQql9Viq0心が痛いでござるｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
ｺﾎﾟｫ・・・・
29 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 21:34:56.93 ID:9SpOGaUU0梓「えっ、な、なにいってるんですか！？」
紬「……」
澪「梓。今日何回合わせるの失敗したかわかる？」
梓「……」
律「１５回だ」
梓「……それぐらいでしたね」
紬「梓ちゃんも気づいているでしょ？」
梓「……」
律「世の中な、何度やってもうまくいかないやつっているんだよこれが」
梓「……でも」
澪「私たちの夢はさ、武道館だろ？」
律「去年の今頃きめたんだ。もしゆ……平沢さんが一年たってもうまくならなければ、そのときは私たちは切り捨てるって」
紬「夢に向かって羽ばたくには、足枷を外さなきゃいけないの。わかってくれる？」
梓「……理屈はわかります」
澪「平沢さんはあんなあっけらかんな性格だからさ、自分がどう思われてるのかわかってないとおもうんだ」
紬「私ちょっとひどいこというけど、あの子自分が周りに迷惑かけてるって気づいてもないのかも」
梓「……そう、ですかね……」
澪「私たちのほうが付き合い長いんだ。平沢さんのことはよくしってる」
律「うんうん、あいつはそういうやつだ」
紬「なにより品がないのが困るわ……」
澪「あー、紅茶の飲み方とか汚いもんな」
律「ケーキで口の周りべたべただし」
紬「教室でも変な遊びばっかりしてるしね」
律「あ、それとさーあんとき、ほらっ」
ﾜｲﾜｲ ﾜﾊﾊﾊ
梓「……先輩」
梓「……私が憧れたけいおん部。こんなはずじゃなかったのになぁ」
翌日
梓「唯先輩元気かな……」ﾋｮｺｯ
唯「……」
梓（唯先輩机に突っ伏して寝てる……）
梓（……呼んでみようかな）
律「お、梓じゃん！」
紬「あら梓ちゃん。なにか御用？」
梓「あっ、い、いえ……」
唯「……」ﾋﾟｸｯ
梓「……」
梓「たまたま通りかかっただけです。それじゃあまた放課後に」
律「おう！」
放課後
ｶﾞﾁｬ
梓「どもですー」
唯「あずにゃん氏ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」ﾀﾞｷｯ
梓「んむ……唯先輩」
唯「ﾝﾌｫｗｗｗｗｗ待ってたでござるんるんｗｗｗｗｗｗｗｗ」
梓「ちょ……いきなりだきつかないでください」
律「……ﾁｯ」
澪「おい律っ」ﾋｿﾋｿ
律「わーってるって」
紬「今日の練習でもしも……」ﾋｿﾋｿ
唯「……ｗｗ……ｗｗｗ」
唯「あーあずにゃん氏はあったかいですなぁｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
梓（私はしっている）
唯「ﾇﾎﾎｗｗｗ余は満足でごじゃるーｗｗｗｗｗｗ」
律「でさぁ、……平沢さんをさぁ」ﾋｿﾋｿ
唯「……ん」ﾋﾟｸｯ
梓（気づいてますよ。唯先輩がずっと周りに対して聞き耳をたてていること）
澪「……ｱﾊﾊ、律それ最高」
紬「たのしそうねー」
唯「……ﾄﾞｩ、ﾄﾞｩﾌｗｗｗ……ｗｗｗ」ﾋﾟｸｯ
梓（そして、唯先輩がちいさく小さく、震えていること）
唯「ﾌﾋﾋｗｗｗきょ、今日は頑張りますぞあずにゃん氏ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
梓（その笑顔さえも作り物だってことも。全部知ってるんですよ、唯先輩）
梓（気づかないわけないでしょう？ こんなふうに抱きしめられてるんですから……）
46 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 22:09:16.14 ID:9SpOGaUU0唯「ﾇﾎﾎｗｗｗ余は満足でごじゃるーｗｗｗｗｗｗ」
律「でさぁ、……平沢さんをさぁ」ﾋｿﾋｿ
唯「……ん」ﾋﾟｸｯ
梓（気づいてますよ。唯先輩がずっと周りに対して聞き耳をたてていること）
澪「……ｱﾊﾊ、律それ最高」
紬「たのしそうねー」
唯「……ﾄﾞｩ、ﾄﾞｩﾌｗｗｗ……ｗｗｗ」ﾋﾟｸｯ
梓（そして、唯先輩がちいさく小さく、震えていること）
唯「ﾌﾋﾋｗｗｗきょ、今日は頑張りますぞあずにゃん氏ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
梓（その笑顔さえも作り物だってことも。全部知ってるんですよ、唯先輩）
梓（気づかないわけないでしょう？ こんなふうに抱きしめられてるんですから……）
律「よーし、じゃあそろそろ練習すっかー」
澪「うん。今日こそ、今日こそ成功させような？ な？ みんな」
紬「うん」
唯「……ｗｗｗ余裕のよっちゃんｗｗｗｗｗ」
律「おー、言ったな。じゃあもし間違えたらどうする？」
唯「……ﾌﾋ、ﾇﾎﾎ」
律「……ま、やってみなきゃわかんねーよな」
澪「あぁ、平沢さんも昨晩血の滲むような努力したかもしれないし」
紬「そうね！ まずはやってみましょ！」
唯「ギターとか余裕すぎｸｿﾜﾛﾃｨｯｼｮﾓｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
梓「ゆ、唯先輩……大丈夫なんですか……」
唯「心配ご無用でござるよｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
梓「……ちょ、ちょっと私トイレ行きます！ まってください」
梓「あ、唯先輩もさっき行きたいって言ってましたね。ついでにすましときましょう」
ういういぃ……
48 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 22:15:08.65 ID:9SpOGaUU0トイレ
唯「ｵｳﾌｗｗｗあずにゃん氏ｗｗｗトイレにつれこむとは大胆不敵ｗｗｗｗｗｗ」
梓「……」
唯「拙者ともしかしてフラグ成立でござるかｗｗｗｗﾇﾎｫｗｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「イベント発生ｋｔｋｒｗｗｗｗｗｗ感動のエンディングでござるｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
梓「ねぇ、唯先輩」
唯「うはｗｗｗｗｗｗｗｗ夕日も差し込んで雰囲気ありまくりんぐｗｗｗｗｗCG回収達成ｗｗｗｗｗ」
唯「しかし残念無念ｗｗｗあずにゃん氏ｗｗｗここはトイレぞなもしｗｗｗｗｗｗｗ」
梓「唯先輩」
唯「……」
梓「使うコード、忘れないように手にかいときましょうね。あとCコードはこう。はい、真似してみてください」
唯「え……ｗｗ」
梓「そろそろイイトコみせなきゃ。ね？」
唯「……あずにゃん氏……ｗｗｗｗ」
梓「大丈夫です。自信もってやれば出来ますよ」
唯「……自信」
梓「大丈夫。唯先輩はできます。上手ですよ」
唯「そ……そう……でござるか……ｗｗ？」
梓「えぇ。唯先輩の音は生きてます。私、そんな唯先輩の音に魅せられてここに来たんですから」
梓「ちょっとやそっとの失敗がなんですか。そんなのくそくらえです！」
梓「せっかくのけいおん部なんですから、楽しく弾くことが全てですよ」
梓「だから唯先輩。堂々と、笑顔で、ね？」
唯「え……えと……あの、あう」
唯「あ……て、照れるでござるーｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「これはびっくりハップンｗｗｗｗｗあずにゃんがデレ期に入ったでござるーｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「ﾇﾎﾎﾎｗｗｗｗﾇﾋﾋｗｗｗ……」
梓「行きましょう。他の先輩達に目にものみせてやるんです！」
唯「ｵﾎｗｗｗｗあずにゃん氏がやる気ビンビンでござるｗｗｗｗｗｗｗｗ」
梓「やってやるです！ なんてね、えへへ」
部室
律「おそいぞー梓ー平沢さん」
澪「さっさと合わせるからな。準備して」
唯「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
律「唯……練習の成果みせてもらうからな」
唯「ﾌﾋｗｗｗﾆｮｯﾎﾎｗｗｗ」ｱｾｱｾ
梓「大丈夫、大丈夫ですよ」
唯「……ｗｗｗ」
澪「よし、やるか」
紬「これが５人で合わせる最後にならなきゃいいけどねー」
律「おいおい」
唯「……えへｗｗｗ……ｱｸﾞｱｶﾞｶﾞｱｗｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「ｱﾋｮﾋｮﾋｨﾎﾋｮｗｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「ﾆｮﾎﾎｯﾎｗｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「せ、拙者急用を思い出したのでこれでｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「ドロンするでござるｗｗｗｗフォカヌポウｗｗｗｗｗ」
梓「えっ……」
律「……ふーん」
唯「あっ……あ！ あ！」ﾋﾞｸﾋﾞｸ
唯「……ッ！」
ｶﾞﾁｬﾝ ﾊﾞﾀﾝ ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ
梓「唯先輩……どうして……」
紬「あら？ なにかしたかしら」
澪「さぁ？ よくわからないやつだからな」
律「やーれやれ。ま、これでやっと平和に練習できるな」
梓「わ、私も急用」
律「え？」
澪「梓……はぁ」
紬「梓ちゃんは先輩思いの良い子なのね」
梓「……」
律「なぁ、梓。やめとけって、これ以上唯に深入りするな」
梓「でも……」
澪「コレでよかったんだよ。私たちは夢を諦めたくないんだ」
律「さぁ練習するぞー」
紬「あ、その前に。はいこれ。新しい曲の楽譜よ」
梓「……なにこれ……唯先輩のパートがない……」
澪「……うん」
紬「……しかたないのよ」
紬「私たちと平さ……唯ちゃんは少し歯車が噛み合わなかっただけ」
鬱よりずっとギャグ路線で続けてほしかったござる
ござる
80 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 22:40:45.23 ID:9C1Ji2zYOござる
＞ 梓「やってやるです！ なんてね、えへへ」
なんかすごい萌えた
87 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 22:45:01.52 ID:9SpOGaUU0なんかすごい萌えた
梓「どういうことです……」
律「あいつさー、もともと暗かったんだよ」
澪「あぁ。それもとんでもなくな」
紬「入部当初ね、りっちゃんが無理やり数合わせでひっぱってきたの」
律「口もきかねーし、くすりともしねーし、何考えてんのかわかんない」
澪「んでさ、楽器も勉強もダメダメ」
律「どうすっかなーって思ってた矢先、あいつ一回不登校なってさ。あーひきこもりってやつ」
律「んで、けいおん部もろくに活動出来ず危うく廃部になるとこだったから無理やり引きずりだしたらさ」
澪「なんかもっと気持ち悪くなってた」
律「きっとずっとアニメとかゲームして過ごしてたんだろうなー」
紬「なんか、私たち。ますます唯ちゃんについていけなくなったの」
梓「……」
澪「もちろん、なんとかしようとはしたさ」
律「でもだめだ。あいつはそもそもああいうやつなんだ。まだ暗かったころのほうがマシだなこりゃ」
澪「ま、もういいだろ……」
紬「唯ちゃんもあんまりギター弾くの好きじゃなさそうだったし」
澪「高かったのになあのギター」
紬「そうね……高くついたわ、いろいろ」
澪「もう唯はたぶんこないな」
紬「でも……お互いに精神衛生上これでよかったのよ」
律「そうそう、私たちのことなんてなんのその、意外とあっけらかんとしてるって。ははは」
澪「だな」
梓「……そうですか」
澪「で、梓は？ 唯にまだ未練ある？」
梓「……私は……えっと……」
梓（あれ、なんでこんなに私唯先輩のこと気にかけてたんだろう）
ラジオだと豊崎がぐふふふとか変な笑い方してるから割と脳内再生できる
107 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 22:58:24.92 ID:9SpOGaUU0梓（髪もぼさぼさだし、身だしなみもなっちゃいないし、笑い方も不気味だし……）
梓（あとちょっと汗臭いし……）
梓（はじめて抱きつかれたときは反射的に殴っちゃったなぁ）
梓（そういえばなんで抱きつかれたんだろう）
梓（わかんない……わかんないですよ唯先輩）
梓（でも、もやもやするんです）
梓（あなたはあの時あんなに嬉しそうに私に抱きついた）
梓（その笑顔だけは……偽りじゃなかったから……）
梓「今日は、やっぱり帰ります」
梓「ちょっと心の整理もつかなくて……すいません」
澪「ま、しかたないか」
律「悪いな梓。見苦しいとこみせちゃって」
紬「先輩失格よね……」
梓「いえ……それでは」
好きな気持ちがあれば容姿なんて関係ない
というオタク向けの啓示をテーマにしているとみた
115 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 23:01:54.16 ID:9SpOGaUU0というオタク向けの啓示をテーマにしているとみた
平沢家
唯「……」
憂「お姉ちゃんおかえり」
唯「……」
憂「なにか言いなよ」
唯「……うん……ただいま」
憂「……今日は早かったんだね」
唯「……うん」
憂「……ご飯、たべれる？」
唯「ちょっとだけ……あとでもってきて……」
憂「わかった。制服ちゃんと吊らなきゃだめだよ？ わかってる？」
唯「……わかってる」
憂「……また何かあった？」
唯「…………ううん」
唯の部屋
唯「あ……まいんちゃん始まる」
唯「……ｗｗ」
唯「ﾇﾎﾎﾎﾎｗｗｗまいんちゃーんｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「拙者いつも応援してるでござるよｗｗｗｗｗｗコポォｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「早く画面からでてきてほしいですぞｗｗｗドプフォｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「……ｗｗｗ」
唯「……ｗ」
唯「…………」
唯「……つまんない」
唯「……いいんだ……どうせわたしなんてこんなもんだよ、あはは」
唯「いいの……もう十分楽しかったもん」
唯「ほんと……たのしかったから……これで……いい」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
最初の路線で行っておけばいいものを……
128 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 23:10:57.01 ID:9SpOGaUU0唯「りっちゃん……」
『ねー君さぁ！ けいおん部に興味ない！！』
『たーのむって！ な？』
『あははっ、なんだうまいじゃん！ そうそうそんな感じ！！』
『あー、なんか落ち着くなーこの感じ。だらだらーってさ』
『唯ってさー、へたっぴだけどなんか愛嬌あるよなー』
『なぁもうちょっとなんとかならない？』
『唯、練習してる？』
『真面目にやれよ』
『なぁ、なんでできないの？ 唯のせいで私汗だくなんだけど』
『おい、でてこいよー。な、また学校いこ？ けいおんしようぜ？』
『なにその喋り方……平沢さんってそんなんだっけ』
『なぁ平沢さん。そろそろ気づいたら？ あ、ごめんわかんないか』
『いまさらだけど平沢さん、ギター向いてないかも』
ｵｳﾌｗｗｗｗｗｗｗｵｳﾌ・・・・・・・
140 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 23:16:07.79 ID:9SpOGaUU0唯「澪ちゃん……」
『ごめんなぁ、無理やりひっぱってくるような真似して』
『は、入ってくれるのか！？ あ、ありがとー！！』
『へぇ、唯のセンスは独特だな！ いいギターだと思う。大事にするんだぞ！』
『こらぁ律！ 唯！ まじめに練習しろー！』
『がんばればできるようになるって！』
『唯またコード忘れたの？』
『唯、練習してるのか？』
『これ弾けるようになるまでおやつは無し』
『どうしてこんな簡単なフレーズができないんだ！ 教える身にもなれよ！ あ……ごめ……そういうつもりじゃ』
『唯ー、どうしたー。病気ならちゃんと病院いったほうがいいぞ』
『だ、だれ！？ うわあぁあ』
『平沢さん。どうしてライブできなかったかわかる？』
『ギターが泣いてる』
唯「ムギちゃん……」
『ありがとー！ これで新生けいおん部結成ね！』
『さぁ、ケーキよ。いっぱい食べてね』
『もう一声～』
『うふふ、唯ちゃんって意外とおちゃめなのね』
『がんばろ？ 私もなるべくわかりやすい曲つくるから！』
『唯ちゃん……この曲も無理？』
『唯ちゃんはおウチで練習してる？』
『ごめんね……今日は練習したいからお茶はなしなの』
『私……ちょっと唯ちゃんの気持ちはわからないかも』
『唯ちゃんお願い！ 唯ちゃんがいないと学園祭ライブができないの！！ だから学校に……』
『え、唯ちゃん？ 嘘……誰……』
『あの……平沢さん……ごめんね。私……ちょっと無理』
『平沢さんってアキバ系ってやつ？』
唯「……みんな……みんな、ごめんね」
唯「でも私……無理だから」
唯「もうどうしようもないから……」
唯「寝よ」
唯「明日は……どうしよ」
唯「私って、なんもむいてないな……あはは」
唯「……ZZZ」
居間
梓「ごめんね。突然おしかけて」
憂「ううん、きてくれてありがとう」
梓「……先に謝っとく。ごめん。ホントにごめんなさい」
憂「えっ、な、なに、どうしたの？」
梓「ごめんなさい！！ 私たちが悪いの」
つまんね
165 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 23:29:12.07 ID:9SpOGaUU0 貴殿らのせいでどんどん方向性が変わっていくでござるｗｗｗｗｗｗﾌｫｶﾇﾎﾟｫｗｗｗｗｗｗｗ
185 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 23:33:56.45 ID:9SpOGaUU0憂「やっぱり……なにかあったんだ」
梓「ごめん……謝っても許してくれないよね、憂に謝るも間違ってるってわかってる」
梓「けど……頭をさげるしかできません」
梓「唯先輩にひどいことをしたのは私たちです」
憂「うん……」
梓「……ごめんなさい」
憂「頭上げて。梓ちゃん、少しお話しようよ」
梓「……うん」
憂「はぁ……お姉ちゃん。最近ちょっと調子良かったのになぁ」
梓「……？」
憂「お姉ちゃんね。昔っからすっっっごい根暗なの」
梓「……」
憂「根暗。うーん、なんていうんだっけ、コミュニケーション不全？」
梓「……」
憂「一時期はほんとひどかったなぁ……」
梓「そうなの……？」
憂「ひどかったよー、私と話すのもままならなかったもん」
憂「中学も半分くらいしか行かなかった……先生なんどもウチに来たなぁ」
憂「あと遊び友達もほとんどいないし、頼れる人もいない」
憂「でも私にはどうすることもできなかったの」
憂「私があれこれすると、絶対お姉ちゃんのプライドに傷がついちゃうから……」
憂「そうなったら、繊細なお姉ちゃんはその傷が元でどんどん壊れて行っちゃうよ」
梓「……プライド」
憂「事情はそこまで詳しくないけど、梓ちゃんの前で強がってたのもそうじゃないかなぁ」
梓「後輩の前でってこと……？」
憂「うん、そういう人だから。けど梓ちゃんが知ってるのはいま現在の気持ち悪いお姉ちゃんだけでしょ？」
梓「いまの？」
憂「お姉ちゃんはね、去年の夏頃に一度不登校になってから変わったんだ」
梓「変わった……」
憂「とってもとっても……」
唯たそ・・・
222 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 23:47:01.94 ID:9SpOGaUU0梓「……どういうこと？」
憂「自分の素顔を、見せなくなったの」
梓「……」
憂「へーんなキャラ作りしちゃってね、口調も変だし」
梓「……やっぱりあれって……」
憂「そうやってずっと仮面かぶって人の視線から本当の弱い自分を守ってるんだよ」
憂「きっとそれはすごく無意識的なもの。自衛本能？ お医者さんじゃないからよくはわかんないけど……」
憂「つまりね、お姉ちゃんは一人篭ってその間に、壁をつくっちゃったの」
梓「……」
憂「脆い人。わかってた。けど、私もバカでダメで臆病だから……ごめんねお姉ちゃん……」
梓「憂……」
憂「どうしたらいいのかな……」
梓「ごめん……きっと唯先輩がそうなったのは私たちがひどいことしたから……」
憂「ううん、けいおん部のせいじゃないよ」
憂「お姉ちゃん、ずっと楽しそうだった。毎日ジャカジャカ練習してたよ……」
憂「あんなにどん底で暗かったお姉ちゃんがまさかけいおん部なんて！ って初めはおもった、えへへ」
梓「……私たち、唯先輩はむいてないって言っちゃった」
憂「そっか……でも、結果はどうあれけいおん部に入って良かったと思う」
憂「けいおんは、お姉ちゃんに思い出をくれたから」
梓「……思い出」
憂「ご飯食べてる時ね！ 合宿たのしかった。ってﾎﾞｿｯっと言うんだよ」
憂「あはは、あとお姉ちゃん、ブログとかやってるみたい。毎日毎日飽きずにけいおん部の活動かいてるよ」
梓「……」
憂「見る？」
梓「悪いよ……」
憂「楽しいって直接口からは聞かなかったけど……あのヘンテコな笑顔はきっと、そういうことだよ」
憂「梓ちゃん。お姉ちゃんに素敵な思い出をありがとね」
梓「ありがとうだなんて…………まだ思い出じゃ終われないよ」
憂「えっ」
梓「なんのために私が来たと思ってるの！ 絶対連れ戻す！！」
最後まで書き遂げてくれ！！
253 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/27(水) 23:56:43.26 ID:9SpOGaUU0 ﾇﾎﾎｗｗｗ糞スレを支援してくれて感謝カンゲキ雨嵐でござるｗｗｗｗｗｗｗﾌﾟﾋｗｗｗｗｗｗｗ
286 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 00:05:32.29 ID:x/o67Gq70 憂「でも……お姉ちゃんはもう……これ以上は……」
梓「私はそんなのしらない！ 唯先輩が勝手に抜けるんてダメ！」
梓「私の中でのけいおん部は唯先輩を含んだ５人なの！」
憂「梓ちゃん……」
梓「唯先輩の部屋いってくる！」
憂「……」
梓「いいでしょ……？」
憂「うん……仕方ないよね……」
憂「私とお姉ちゃんじゃなくて、これはけいおん部の問題だもんね」
梓「ありがと憂！」
憂「私こそ。ありがとう梓ちゃん。こんなにお姉ちゃんを思ってくれる人がいるなんて」
憂「お姉ちゃんは幸せだね……」
憂（お姉ちゃん。梓ちゃん、とってもいい子だよ）
憂（ってそれはお姉ちゃんが一番良くしってるか。いつも嬉しそうに梓ちゃんの話してるもんね）
憂（いま梓ちゃんがそっちにいくよ。お姉ちゃん、だめだからね、可愛い後輩をこれ以上泣かせたら……）
299 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 00:10:43.93 ID:x/o67Gq70梓「私はそんなのしらない！ 唯先輩が勝手に抜けるんてダメ！」
梓「私の中でのけいおん部は唯先輩を含んだ５人なの！」
憂「梓ちゃん……」
梓「唯先輩の部屋いってくる！」
憂「……」
梓「いいでしょ……？」
憂「うん……仕方ないよね……」
憂「私とお姉ちゃんじゃなくて、これはけいおん部の問題だもんね」
梓「ありがと憂！」
憂「私こそ。ありがとう梓ちゃん。こんなにお姉ちゃんを思ってくれる人がいるなんて」
憂「お姉ちゃんは幸せだね……」
憂（お姉ちゃん。梓ちゃん、とってもいい子だよ）
憂（ってそれはお姉ちゃんが一番良くしってるか。いつも嬉しそうに梓ちゃんの話してるもんね）
憂（いま梓ちゃんがそっちにいくよ。お姉ちゃん、だめだからね、可愛い後輩をこれ以上泣かせたら……）
梓「唯先輩……」 ｺﾝｺﾝ
梓「……」ｺﾝｺﾝ
「んあ……？ んー……ご飯ならそこ置いといて。おきたらたべる……」
梓「唯先輩」
「は！？」
梓「入りますね？」
「あ、ま、まっ」
梓「おじゃまします」ｶﾞﾁｬﾘ
唯「……あ、あ……」
梓「唯先輩……って、な、なんですかこの部屋……うわあ……」
唯「あー……えっと、ふ、ﾌﾋｗｗｗｗｗｗﾇﾎﾎｗｗｗもはや言い逃れる術はなしｗｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「なにを隠そう拙者いやはや、ずいぶんなマニアでしてなｗｗｗｗｗｗｗﾅﾊﾊﾊｗｗｗｗｗ」
梓「壁一面に変なオタクポスターが……うわぁ」
唯「これはこれはあずにゃん氏ｗｗｗ我が要塞へはるばるようこそでありんすｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
唯「ﾆｮﾎﾎﾎﾎｗｗｗいやしかしコレは参ったですなぁｗｗｗｗｗｗｗいやぁああははｗｗｗｗ」
唯「敵襲ーｗｗｗ敵襲ーｗｗｗｗｗｗ全軍警戒せよｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
梓「……唯先輩」
唯「……ﾌﾋﾋ、ﾌﾋ………」
梓「泣いてたんですか？」
唯「！」
梓「……」
唯「な……ﾌﾎｫｗｗｗ拙者どうやらアニメかっこ通常業務かっことじるで目を酷使しすぎたようですなｗｗｗｗ」
唯「ｳﾑﾌｩｗｗｗｗｗアイタタでござるｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗﾇﾎｫｗｗ」
梓「……いいんですよ」
唯「……ｗｗ」
梓「ここは唯先輩の部屋ですから。いいんですよ。何も被らなくても」
唯「……ぁ」
梓「ベッド、腰掛けていいですか？」
325 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 00:18:10.45 ID:y/o/2G3e0唯「ﾆｮﾎﾎﾎﾎｗｗｗいやしかしコレは参ったですなぁｗｗｗｗｗｗｗいやぁああははｗｗｗｗ」
唯「敵襲ーｗｗｗ敵襲ーｗｗｗｗｗｗ全軍警戒せよｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
梓「……唯先輩」
唯「……ﾌﾋﾋ、ﾌﾋ………」
梓「泣いてたんですか？」
唯「！」
梓「……」
唯「な……ﾌﾎｫｗｗｗ拙者どうやらアニメかっこ通常業務かっことじるで目を酷使しすぎたようですなｗｗｗｗ」
唯「ｳﾑﾌｩｗｗｗｗｗアイタタでござるｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗﾇﾎｫｗｗ」
梓「……いいんですよ」
唯「……ｗｗ」
梓「ここは唯先輩の部屋ですから。いいんですよ。何も被らなくても」
唯「……ぁ」
梓「ベッド、腰掛けていいですか？」
胸が痛い
336 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 00:20:56.98 ID:KcyYhc1F0 すげえ
なんかつれえ
345 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 00:23:43.38 ID:x/o67Gq70なんかつれえ
唯「ぁ……あ……」
梓「座っちゃいますね」
唯「い、いやぁ！ こないで……」
梓「……」
唯「く、くるな！ あっちいけ！！ あずにゃんなんて嫌いだもん！！」
梓「へぇ……そうですか」
唯「……あ……ち、ちが」
梓「それが、本当の唯先輩なんですね」
唯「……え……」
梓「やっとみれました…………よっこらせ、あは、ふかふかっ」ﾎﾟﾌｯ
唯「あずにゃん……氏……ｗｗ」
梓「……もうっ……えいっ」ｸﾞﾆｯ
唯「ふへ……にゃ、にゃにするの、ほっへひゃ……はなひて」
梓「やっぱり、すごく可愛い顔してるじゃないですか。ちょっとオタクになるにはもったいない素材ですよ？」
唯「……んむぅ！！」
梓「たてたて、よこよこ♪ まーるかいて♪ まーるかいて♪」
ｸﾞﾘｸﾞﾘ
唯「いひゃひゃひゃひゃひゃっひいい」
梓「ごめんなさいっ」ﾊﾟｯ
唯「も、もう！！ な、なんなの！？」
梓「友達同士でよくやりません？ ほっぺたつねり」
唯「……しない」
梓「でもいましました」
唯「……」
梓「次唯先輩やってみます？ ほら、私のほっぺたどうぞ？」
唯「え、で、でも……」
梓「遠慮しないでいいですよ、ほら」
唯「……ぁ。 ぅ、ととと」ｵﾄﾞｵﾄﾞ
梓「はい、ちゃっちゃとつまむ」
唯「……ごめんねごめんねごめんね」ｸﾞﾆｭ
梓「あはは、あひゃまりながらちゅまむ人がいまひゅか」
唯「えっと……えと」
唯「た、たてたて……よこよこ」
唯「まるかいてまるかいて……あぁっ、ご、ごめ……」ﾊﾟｯ
梓「んー、イタタ。えへっ。私たちこれでもう」
唯「あ、あずにゃん……氏……」
梓「……むぅ」
梓「氏ってなんですか」
唯「……ぇと……ｿﾉ、ﾃﾞｽﾈｰ」
梓「平沢氏！ 平沢氏ー！」
唯「うっ……」
梓「わかりましたか？ このちょっと寂しい距離感！」
唯「ごめ……なさ……」
梓「さて、そろそろ本題です」
唯「……」
梓「はい、顔そらさない。目はあわせなくていいですからせめてこっち向いてください」
唯「……」
梓「唯先輩、やめませんよね？」
唯「……」
梓「生意気な後輩ですいません。けど、これだけは聞いとかなきゃだめなんです」
唯「……」
梓「やめませんよね？ けいおん部、とギター」
唯「……ぅ」
梓「私がなんでけいおん部に入ったかしってますか？」
唯「……あずにゃんは両親の影響で音楽が好きだから」ﾓﾆｮﾓﾆｮ
梓「いいえ。それはけいおん部に入らなくても続けられます」
唯「……」
梓「では、なぜ私がけいおん部入ったか」
唯「……しらないもん」
梓「唯先輩ですよ」
唯「……私……？」
梓「新歓ライブ。素敵でした」
梓「ま、といっても唯先輩は端っこでライトも当たらず地味ーに弾いてるだけでしたけど」
唯「……うん……だって、無理だもん」
梓「それでも、唯先輩の一生懸命な音は私に届いてましたよ」
梓「へたっぴだけど、おもしろくって活き活きした音でした」
梓「私、音楽通ですから。あ、自称ですけどね。良い音と悪い音がわかるんです！」
梓「未熟ながらもあの人は絶対に光り輝くなにをか持ってる。そう確信しました」
唯「そ、そんな……ことないよ」
梓「だから、自信持ってって言ったでしょ？」
唯「……私、うまくないもん」
梓「はい！ 唯先輩は下手くそです。覚えも悪いと思います」
唯「う……だよね」
梓「だから、これからもっともーっといっぱい一緒に練習して、うまくなりましょうよ！」
唯「でも……」
梓「？」
唯「私には……ひっぐ、もうけいおん部に居場所がないもんっ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
梓「なら私がつくります」
唯「……」
梓「唯先輩の居場所なんて私がどこでもつくってやります！」
梓「前でも後ろでも隣でも！ どこにいてもいいんですよ！」
梓「もう隅っこでうずくまらなくてもいいんです！！」
梓「私がいますから……私が……」
梓「私がギター教えてあげます、勉強だって、おしゃれだって！」
唯「あずにゃん……」
梓「だから……お願い……戻ってきてください……」
梓「やめるなんて、言わないで……」
唯「……」
梓「唯先輩……」
唯「うん……続ける」
梓「……！」
唯「後輩に、ううん、あずにゃんにそこまで言われたら……」
梓「む、無理強いはしないですけど……」
唯「やる。もう一度みんなの前でギター弾く」
梓「！ はい！」
唯「……ギー太……いままでごめんね」
梓「……」
唯「ギー太に八つ当たりとか、しちゃったの……だめなやつ」
梓「……ギー太も唯先輩のことが大好きですよ」
唯「……？」
梓「持ち主を嫌う楽器が、あんないい音出すわけありませんから」
唯「あずにゃん……ギー太ァ……うっく」
梓「練習しましょう。見返して、納得させて、またけいおん部一丸となって夢の舞台を目指しましょう」
唯「……うん」
梓「皆さんわかってくれます。唯先輩のいまの目をみたらきっと」
唯「大丈夫かな……」
梓「思ったんですけど。みなさんそこまで嫌な人じゃないです、ただ目標に対してストイックすぎるというかですね、あのー」
唯「それは……うん、私も良くしってるよ。だって、もう一年以上の付き合いだもん」
唯（そう……ずっと一緒だったんだもん……）
梓「……ですね！」
唯「あ、で、でも早く謝らないと……」
梓「私からもう何通かメールおくりました。唯先輩はギターのことだけ考えていいんです」
唯「えっ……」
梓「大丈夫です。みんなもう高校生、ちゃんと気持ちに整理をつけることだってできますよ。それでもダメなら。私と二人でやり直しましょう？ 私、唯先輩にならついていきますよ」
唯「……あずにゃん大人だね……わたしのほうが年上なのに……」
梓「んー……ませてるだけです、家庭が家庭だったので」
唯「……そっか」
梓「ふふ……さて、では早速。わしゃわしゃ」
唯「んひっ！？ な、なにするの……」
梓「せっかくふわふわでいい髪の毛してるんですから。寝ぐせなんて野暮ですよ」ﾜｼｬﾜｼｬ
唯「んぅ……くすぐったいよぉ」
梓「んー実はいいシャンプー使ってるでしょ。見た目と相反する匂い……」
唯「憂が買ってくるやつ……」
梓「いい妹ですねー」
唯「うん……優しいし、気もきくし……ちょっと怒ると怖いけど……」
梓「でも唯先輩も、いいお姉ちゃんですよ」
唯「そんなことないよ……」
梓「憂があんなに唯先輩のことを思ってるんですから！ 悪いお姉ちゃんなわけないじゃないですか。あ、ほら、背筋のばして」
唯「ん……うん」
梓「ちゃんと、服も整えて……ほらしゃんと立つ！ ……よし、完璧！」
梓「ね！ いいじゃないですか！」
唯「な、なにが……？」
梓「この壁一面の女の子たちよりよっぽど魅力的です！」
唯「そ、そんなことないもん……ぅぅ……」
梓「日曜日になったらお買い物行きましょう！ 服くらい選んであげますよ」
唯「いいの……？」
梓「はい！ 私も側にいる人はおしゃれでいてもらいたいですから」
唯「……この服ださい？」
梓「あ……う、うーん……ど、独特！」
唯「独特……えへへ」
梓「あ、やっと笑いましたね」
唯「えっ」
梓「わぁ……もっかい見たいです」
唯「私、笑ってた？」
梓「はい」
唯「んーっと……んーっとどうしよ……笑う……笑う……あ！ ﾄﾞｩﾌﾌﾌｗｗﾌﾋﾋﾋｗｗｗｗ」
梓「…………えいっ」ｺﾁｮｺﾁｮｺﾁｮ
唯「あははっ、あはっ、あははは、や、やめてよぉあずにゃあははははっ」
梓「それそれっ」
ｺﾁｮｺﾁｮｺﾁｮｺﾁｮｺﾁｮｺﾁｮ
唯「あはははっ、ひーひー、あははっはっ」
梓「ほらほらー、もっともっと笑ってー」
唯「あひひひひっあはははっ、だ、だめだよおおっやめてええっ」
ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ ｶﾞﾁｬﾝ!
憂「何騒いでるの！！？ 喧嘩はだめぇ……ん？」
唯「あひ？」
梓「憂。どうしたの血相変えて」
憂「……お姉ちゃん？」
唯「憂……」
憂「お姉ちゃん……なんか変……」
唯「えっ」
憂「こんな笑顔のお姉ちゃんなんて変ー！！」
梓「え"」
憂「お姉ちゃんどうしたの！ 頭でもぶつけた！？」
唯「憂……」
梓「はぁ……やっぱ出来は違っても唯先輩の妹だね」
唯「ひどいよぉ……」
憂「でも……よかった、よかったよぉ……」
唯「憂……ごめんね、ごめん。私、間違ってた」
憂「ううん。いいの……お姉ちゃんが元気でいてくれたら、それだけで嬉しい」
梓「よーし！ 唯先輩もやる気だしたし！」
唯「うん！ さっそくギターの」
梓「壁のこれ剥がしましょう。全部」
唯「えっ……」
梓「私もこれからここで練習したりするんですよ？ なのにこれはあまりにも……」ｷｮﾛｷｮﾛ
梓「……不快です死にます」
唯「ええええっ！！？」
梓「ホントは人の趣味にどうこう言うきはないんですがこれは度を過ぎてます」
唯「そんなぁ……」
梓「当然です」
唯「……でもぉ……私のコレクション……と生きがい」
梓「じゃあこれからはギターと私を生きがいにしてください」
唯「うぅ……」
憂「私？」
梓「えっ？ あっ！？」
唯「ごめんねみんな……また会おうね」ﾍﾞﾘﾍﾞﾘ
梓「……よかった」
憂「私？」
梓「もうっ！ しつこいよっ！！ ただの言葉のあやだってば！」
憂「そ、そうだよね……ごめん」
梓「……あ、剥がしたのは没収です」
唯「えぇ……まぁしかたないか……」
ﾄﾞｩﾌﾌｗｗｗｗｗｗ
予想もできなかった展開でござるｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
587 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 01:44:37.72 ID:x/o67Gq70予想もできなかった展開でござるｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
梓「はいどんどん剥がしてー。頂戴します」
唯「はーい……」ﾍﾟﾘﾍﾟﾘ
梓（はぁ……似たようなのばっか……なにがいいのかな）
梓（音楽オタクだけどさすがにアニメオタクの気持ちはわかんないや……）
梓（どれもこれも全部一緒じゃん……二つ括りの髪の毛で……ん？）
梓（まぁ気のせいか……こんな絵に興奮するなんてやっぱオタクって変態だ）
唯「おわりましたぁ……」
梓「あー、すっきりー！ さて！ じゃあ練習！ しましょっか！」
唯「……うぅ……私のコレクション」
梓「ちゃんと上達したら返しますって！ さぁ返事は？」
唯「は、はい！」
憂「えへへ。梓ちゃん、お姉ちゃんのことよろしくね」
梓「まかせて！ 絶対ぜーったい上達させてみせるから！」
唯「がんばる……！」
一週間後
唯「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓「大丈夫……大丈夫なんだから」
律「さて」
澪「見た目以外もどう変わったか見せてもらおうか、唯」
唯（唯……澪ちゃん……）
紬「でもびっくりしちゃったー、唯ちゃんがこんなに可愛くなるなんてー、うふふ」
律「お、おいムギ！ まだ私は評価は改めないからな！！」
澪「……じゃあ弾いてもらうか。ふわふわ時間」
唯「う、うん……」ｵﾄﾞｵﾄﾞ。
梓「……私も一緒でいいですか？」
唯「あ、あずにゃん……」
律「ん、どうする？」
澪「そうだな……そのほうが本領発揮できるなら、それでいいよ」
唯「……わかった！ じゃあいきます！」
ｼﾞｬｶｼﾞｬｶ ｼﾞｬｰｼﾞｬﾝ―――
梓（いいですよ、唯先輩……大丈夫、あなたはもう大丈夫）
唯（あずにゃん、ありがとう）
唯（弾けてる……ちゃんと弾けてる！）
唯（私、楽しい！ 楽しいよギー太！！ こんなに弾くのが楽しいのってはじめて！）
唯（まるで空を飛んでるみたい！ ふわふわ～って！ 気持ちい！ すっっっごく気持ちの！）
～♪ ～♪
律「……」
澪「……うん」
紬「～♪」
……
唯「以上です……」
梓「ご静聴ありがとうございました」
律「……」
唯「ど、どうかな……前よりはちょっとは……うまく……ｿﾉ、ﾃﾞｽﾈ」
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
唯「！」
律「いやー、まいった……あー私らって見る目ねー」
澪「唯、すごくよかった。なんだか音が飛び跳ねてたよ」
紬「すっごく聞いてて楽しい演奏だった……」
唯「……みんな」
梓「当然です！ 唯先輩なんですから！」
唯「あずにゃん……」
でも復帰しても仲良くなんてできないよね
心のわだかまりは絶対になくならない
644 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 02:06:10.32 ID:x/o67Gq70心のわだかまりは絶対になくならない
澪「でもわからないのはさ、どうしていままでうまくなれなかったのに急に……」
唯「それは……」
律「生まれ変わったんだろ。梓のおかげでさ」
唯「……うん！」
紬「私たちも、いい加減変わらないとね……」
律「うん……その……唯……ごめんな」
律「いや、謝ってもだめか、ははは」
澪「ちょっと、きつくしすぎたと思ってる。反省してる」
唯「……いいよ、別に……もう」
律「私はさ、間怠っこしいのはあんまり好きじゃないかならこの際はっきり言うけど」
律「前の唯のこと嫌いだった。なんか、自分を取り繕って誤魔化してる感じがイチイチ癇に障った」
唯「！」
律「でも、いまの唯は……嫌いじゃない……かな。知らなかった。唯って、そんなふうに笑えるんだ……」
唯「りっちゃん……」
律「だから、こんなこというのはお門違いかもしれないけど。その……またよろしく、唯」
唯「うん……またよろしくね」
澪「……」
唯「澪ちゃん……」
澪「私は言うことはない。けど相応の実力がある以上は認める」
唯「う、うん……ありがと」
澪「でも……また、仲良くできる日がくればいいなとは、おもってるから……」
唯「……」
澪「また、よろしく……」
唯「ありがとう、澪ちゃん。いままでごめんなさい……」
澪「私のほうこそ……おとな気なかったし、陰湿だったかなって思う……」
唯「陰湿っていうか……うーん……」
梓「正直いうとどうしようもないくらい最低な先輩達でした」
澪「……」
梓「でも、そんな先輩たちでも変われるんなら、まだまだこれからですよ」
梓「このメンバーのけいおん部なんて、出来てたかだか一年ちょっとでしょ？」
梓「武道館いくんでしょ？ 時には仲良しごっこじゃどうしようもない壁だって出てきますよ」
紬「……でも私たちは、とてもひどいことをした」
梓「自覚があるなら床が砕けるまで土下座でもなんでもしたらいいでしょ」
唯「あ、あずにゃ……」
梓「でもそんなのいらないんですよ。だって唯先輩だって悪いんですから」
唯「……」
梓「こんな弱っちい人初めて会いました。弱っちい人がまわりに潰されて終わるのは極当たり前なんです」
梓「弱っちいバンドは潰れても文句は言えないんです！」
梓「……あ、ごめんなさい」
澪「……まだ梓が何を言いたいのか今の私たちにはわからない」
紬「だけど……こんな私たちでいいなら……」
唯「いいよ。だってみんな友達だもん……許すとか許さないとかじゃないよ」
澪「……唯は、うまくなった。それだけで私は十分だ」
律「……そだな」
梓「……先輩たちまだ勘違いしてますね」
澪「？」
紬「……え？」
梓「いますぐ演奏してください」
律「？」
梓「武道館めざしてるんでしょ？ 上手くてなんぼですよ。人の心を動かす演奏をしてなんぼですよ」
梓「さぁ、実力がものをいう世界です。弾いてみてください」
梓「次は私と唯先輩があなたたち三人が新生けいおん部に足るメンバーかどうか審査します」
梓「だって、私たちのほうがうまいですもん」
唯「あ、あずにゃん……そこまでは……」
梓「……別に唯先輩の復讐をしてるわけではないですよ」
梓「道理には道理を……ただそれだけです……生意気っていわれてもかまうもんか」
澪「……そうだな」
律「……あー、頭わるいから言い返せないし、やるしかないかー」
紬「……わかったわ」
唯「み、みんな……ごめ……ごめんね」
梓「どっしりかまえててください」
律「……よし、ふわふわ時間」
澪「わかってる」
紬「いきまーす」
～♪ ～♪
律「ハァ……ハァ……どうだ！！」
唯「……」
梓「……」
唯「や、やっぱりみんなうまいっ！！」
梓「むぅ……おもったよりうまいですね……」
澪「……私たちだって、口だけじゃないんだ！！」
紬「そうよ。本気だもん。武道館」
梓「一度……あ、合わせてみましょう……！」
律「……」
梓「たしかにまだまだギスギスしてますし、息ぴったりとは言えないかも知れません」
梓「けどこの個々のレベルの高さを考えると、もしかして……もしかしたら」
唯「……わかった」
紬「ひさしぶりね……こうしてみんなで演奏するの」
澪「……あぁ」
律「……よし、これが新生けいおん部の初セッションだ」
律「ワンツー！」ｶﾝｶﾝ
梓（……すごい……あんなにいがみ合って、潰しあったのに……）
梓（仲間より……ライバル……そういったほうがいいのかな）
梓（歪な関係だけど、どこかで根っこ、信念は繋がっている……そんな不思議な音……）
澪（なんだ……唯のやつ……さっきより音が跳ねてる、いや、踊っている）
澪（私たちに触発された……？ なら、負けてられないな）
律（唯……くそぉ……いままでヘロヘロだったくせに……なんだこの安定感……）
律（梓並……いや、それ以上だな……）
律（私は部長なんだぞ……リズム隊なんだぞ……負けらんねー！！）
紬（すごい……私の曲がこんな音になるなんて）
紬（全てはそう……リードギターの唯ちゃん……）
紬（侮っていたわ……もしかしたら唯ちゃんは……）
唯（すごい……緊張の中にいるはずなのに……なんでリラックスしてるんだろう）
唯（なんだか……なつかしいな、結成当初を思い出すよ）
唯（そうだ……これが新生けいおん部……うん、再スタートだよみんな！）
唯（私はもう逃げない……逃げやしない……）
唯（あずにゃんが開いてくれた世界は、とっても冷たくて厳しいけど、その冷たさは火照った体には心地いいんだから！）
ｼﾞｬｶｼﾞｬﾝ！
唯「終わった……」
澪「……うん」
律「なんか……疲れた」
紬「でも……もう一度やりたいような」
梓「これが私たち……けいおん部です」
唯「うん……うん！ すごいよ私たち！」
梓「はい！」
澪「確かに……いまの私たち……いけてるかも」
律「なんだろうな、波長なんてちっとも合ってないかと思ったのに……」
梓「それがライバルってやつじゃないですか？」
律「……ライバルねぇ」
澪「これからは……お互いに切磋琢磨ってことか」
唯「澪ちゃん……」
梓「と、とりあえずもう一度」
和「その前に！」
律「あ、和！」
唯「和ちゃん……」
和「ちょっと書類をもってきたんだけど」
澪「ありがとう」
律「なぁ和！ 私たちの演奏どうだった！？」
和「……演奏？ んーそうね」
梓「……」
和「あんまりうまくないわね。正直耳障りだわ。窓もしっかりしめなさい、他の部活の妨害になるわ」
和「唯絡みのゴタゴタも憂から聞いたけど、下手くそ同士で潰しあうのも情けないからやめなさい」
和「あとその書類。けいおん部の廃部に関しての書類だからしっかり目通しといてね」
梓「……は？」
━END━
は?
776 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 02:57:28.77 ID:CeZLrDXP0 ぬぁんだとぉぉおおｗｗｗｗｗ
781 ： 忍法帖【Lv=9,xxxP】 ：2011/04/28(木) 02:58:17.73 ID:P84PIor30 おい説明しろください
797 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 03:00:55.08 ID:sivI9YSiO いままでのが全部前振りかよｗｗｗｗｗ
まじふざけんな
799 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 03:01:45.85 ID:/gMJxRZdOまじふざけんな
もうムチャクチャｗｗｗｗ
でも実際の人間関係はこんなもんだよな。あとジャンプのバトル漫画みたいだった。乙
800 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 03:01:52.48 ID:GlMZTQi+0でも実際の人間関係はこんなもんだよな。あとジャンプのバトル漫画みたいだった。乙
こんなつまんないSSは久々
802 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 03:02:03.99 ID:lbtN210/0 何これ作者庵野？
803 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 03:02:20.95 ID:KgdcCoTJ0 なぜ最後で落としたw
804 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 03:02:34.10 ID:qRI9AIog0
805 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 03:02:44.22 ID:KrZn2RdtO
806 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 03:03:04.44 ID:EnZS1EHi0 ﾄｳﾌｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
812 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 03:05:13.81 ID:TGOiC1BX0 ﾄﾞﾋｬﾎｩwwwwwwwwwwww
流石の拙者もこれには完敗でござるｗｗｗｗｗｗｺﾎﾟｫｗｗｗｗ
それではこれにてドロンとしませうｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
ﾌﾋﾋﾋwwwwww
816 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 03:06:17.00 ID:x/o67Gq70流石の拙者もこれには完敗でござるｗｗｗｗｗｗｺﾎﾟｫｗｗｗｗ
それではこれにてドロンとしませうｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
ﾌﾋﾋﾋwwwwww
コポォｗｗｗｗｗ貴様らの時間を奪ってやったでござるｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
睡眠不足で苦しむでござるｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
822 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 03:07:50.55 ID:1Q2+X2Bm0
826 ： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2011/04/28(木) 03:08:35.74 ID:ID1pUSgu0睡眠不足で苦しむでござるｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
ドゥフフｗｗｗｗｗでもこれは嫌いじゃなかったでござるｗｗｗｗｗｗでも終わり方が悲しいでござるよｗｗｗｗｗｗヌパァｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
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最初唯にすごく同感してたのにオチそれかよ外道
作者乙
終わり悪けりゃ全て台無し
褒めてんのか貶してんのか
まぁ本物の和はLOVEだけど
軽音部の廃部の書類と一緒に、『新生けいおん部』の設部申請書も入っていたと考えれば…