15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/20(日) 21:23:46.01 ID:4g6JA9KF0
───東北大地震襲来……!
禁書「とーま!日本の大ピンチなんだよ!」
上条「落ち着けインデックス」
禁書「もうダメなんだよ!地震に津波に火事に放射能!もうおしまいなんだよ!」
上条「まずは落ち着けって! いいか、まずは情報を集めるんだ」
禁書「情報?」
上条「ああ、テレビやラジオ、気象庁の地震情報サイトなんかを見て、まずは情報収集だ」
禁書「でも情報なんか見てもおなかいっぱいにはならないんだよ!」
上条「安全のため、そしてこれから危険を増やさないためなんだ」
上条「個人が勝手に行動することが他者を巻き込みかねないんだ、特にこういう大災害では」
禁書「あ!!ツイッターで東京が放射能まみれになるって書いてある!とーま、大変だよ!!」
禁書「そうだ、皆にも教えてあげないと……拡散、拡散」カチカチ
上条「待て、ツイッターや個人ブログの情報を鵜呑みにするのは不味い」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/20(日) 21:24:33.61 ID:4g6JA9KF0
禁書「で、でも、もともとの情報源は偉い教授なんだよ!」
上条「こういう時はえてして変な輩が湧くんだよ……自身の怪しげな節とか、宗教とかを広める為にな」
禁書「えーと、放射能には中国少林寺のそばの川の水が効く……ほんとだ」
上条「だから、まずは政府筋か公共機関筋……勿論それにも誤りは在ったりするから、取捨選択は大事だ」
禁書「分かったんだよ!」
上条「だが、ツイッターやブログ、ミクシィ、各携帯サイトの災害特設ページなんかを使って、支援運動をするって手もある」
禁書「どういうこと?」
上条「災害時の人探しや励まし合い、節電や買い占め自重の呼びかけなんかで、ツイッターが活躍yした例もある」
上条「ようは情報に振り回されず、上手に使いこなすことだよ」
禁書「なるほどー」
禁書「よーし、私にも何かできないかな! あ、そうだ!」
禁書「冷蔵庫に大事にとってたプリンがあるから、それを被災地に送ってあげるんだよ!」
上条「待て待て待て、プリンなんぞ送ったら腐っちまう、むしろ迷惑になっちゃうだろ」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/20(日) 21:27:54.44 ID:4g6JA9KF0
禁書「むー、あ、じゃあボランティアとして現地に行くんだよ!早速準備しなきゃ……」
上条「待ちなさい」グイ
禁書「ふぎゅ……何するのかな!今も困ってる人がいるんだよ!」フンガー
上条「ボランティア精神は素晴らしいと思うよ、でもボランティアに行くことが必ずしも被災地の為になるとは言えないんだ」
禁書「?? どういうこと?」
上条「例えばこのページを見てほしい
ttp://www.tvac.or.jp/news/20943.html」
禁書「何これ?三行以上は読めないんだよ」
上条「あー、つまりは県外の人間がむやみに動くと良くないってことなんだ」
禁書「? どういうこと?」
上条「ああ、被災地を助けようとボランティアに行くことが、逆に被災地の資源を圧迫する可能性があるってことだよ」
上条「例えば県外から一人のボランティアが入るだけで、その移動にかかるガソリン、滞在に掛かる水、食糧、」
上条「さらには避難所のスペース、毛布、マスクや消毒液……様々な貴重な資源を消費しかねないんだ」
上条「ボランティアに行くことは素晴らしいと思う、でもまだ県外ボランティアを受け入れる用意が無い地域も多いんだ」
上条「一時の情熱で軽々しく現地入りすることだけは、控えてほしい」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/20(日) 21:30:36.45 ID:4g6JA9KF0
禁書「じゃあなんにもできないよ……」シュン
上条「そんなことないぞ、一部の地域ではもう一般ボランティアの受け入れは始ってるはずだ」
禁書「なるほどぉ、じゃあ受け入れてる県を探せばいいんだね」
上条「ああ、それに今後は長期的にボランティアが必要になるだろう……アフターケアでボランティア入りするのだって立派な善意だ」
禁書「うん! あと私に出来ることは何かな……プリンは腐っちゃうから、カップ麺送ろうかな」
上条「おっと、物資の寄付の場合も、注意事項を調べた方がいい」
禁書「ふぇ?送るのに注意事項なんてあるの?」」
上条「大有りだ。こっちは物資を送るだけだが、向こうはダンボールを開いて物資を取り出して仕分けして運んで片付けて……手間が多いんだ」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/20(日) 21:31:30.96 ID:4g6JA9KF0
禁書「じゃあどういうことに気を付ければいいのかな」
上条「箱の中身は一種類にすること。何でも色んなものを詰め込むと向こうの手間が煩雑になる」
禁書「じゃー、お水はお水だけ、毛布は毛布だけ、って詰めるんだね」
上条「そしてガムテープはしっかりと貼ること、向こうではがれると大変だ」
禁書「余計な仕事を増やしちゃうんだね」
上条「そして箱の底面以外5面に大きく内容物を書くこと。これで随分仕分けが楽になる」
禁書「一目で中身が分かるんだね!」
上条「そして……これが一番大事だが、『指定されているもの以外送らないこと』」
禁書「指定?じゃあ折り鶴とか手紙とかは?」
上条「……それらは、現地がもっと体力を取り戻してから送ってあげよう、まずは必要な指定物資、な」
禁書「分かったんだよ!」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/20(日) 21:32:28.16 ID:4g6JA9KF0
上条「だがな……正直、一番重要なのはお金の寄付なんだ」
禁書「お金ー? なんだか愛が無いんだよ」
上条「人の愛は物の形じゃ測れない、そうだろ?」
禁書「むー」
上条「お金の寄付は『送付にガソリン、交通、人員を使わない』『使い道が限られない』『保存が利く』等利点を上げればきりがない程なんだ」
禁書「そっか、一番現地に取ってありがたい"愛"なんだね」
上条「一見味気ないかもしれない……だからこそ、現地に行きたい、現地に物資を送りたいと思うかもしれないが、そこを堪えて、金の寄付をして欲しいな」
禁書「寄付ってどこにすればいいの?」
上条「日本赤十字、NTTドコモ、ヤフー、ゆうちょ、各朱銀行、テレビ局なんかで義捐金募金をやってるから、問い合わせてみるといい」
禁書「分かったんだよ! あ、そういえば駅前で街頭募金やってるから入れて来ようかな……」
上条「ああ、ただ哀しいことに、募金詐欺も横行しているんだ。だから出来れば寄付先のはっきりした、信用ある募金先が望ましい」
上条「『こんなときに人を疑うなんて』と思うかもしれないが、『被災地の為に』信頼のおける募金先へ寄付する、というのも優しさなんだ、分かってくれ」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/20(日) 21:33:30.53 ID:4g6JA9KF0
禁書「……うん! あと、何か出来ることはあるかな?」
上条「俺達が身近で出来ること、それは節電だ」
禁書「節電?」
上条「原発事故を受けて電力y不足が深刻化している地域もある。例え遠く離れていても、こちらで節電することは無駄にはならない」
上条「そして、節電で浮いた金は是非とも寄付に回してほしい」
禁書「分かったんだよ!」
上条「おお!分かってくれたか!」
禁書「まずはこのパソコンの電源を切るんだね!」
上条「う、うん」
完
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/20(日) 21:34:15.91 ID:4g6JA9KF0
スレ立てに8時間待って投下が5分だと……
27 :
忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/03/20(日) 21:34:37.25 ID:Z7jZgoTe0
え?
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/20(日) 21:34:49.91 ID:K8QofthOO
>>25
終わり?乙
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/20(日) 21:35:21.52 ID:QG8cdIMOP
7レスだけ…だと…
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