HEADLINE

スポンサーサイト

--/--/-- --:-- | CM(-) | スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

チチ「悟空さに知性を与えてけれーっ!」悟空「ナハハ……ひでえなぁ」

1 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 01:19:50.87 ID:uvYkis9/o


【 パオズ山 】






チチ「悟空さっ!もういい加減にしてけれっ!」

悟空「いやぁ、そんなこと言われても、オラ、難しいことわかんねぇぞ」

チチ「そんなこと!?大黒柱が家族の為に働くのは当たり前のことだべ!」

悟空「オラ、働きたくねえぞ。それよかもっと修行……」

チチ「そうはいかねえ!魔人ブウとかなんだかもやっつけたんだから、今更強くなっても仕方ねえだ!」

悟空「参ったなぁ」








悟飯「またか……母さんの言うことはもっともだけど、父さんが働いてるところは想像できないなぁ」

悟天「大人って大変だね」








※このSSは! ドラゴンボールの二次SS、でございます。

  一応、原作全巻読破、アニメ視聴済みですが、うろ覚えのところもある為、

  多少設定や人物の口調に齟齬がでるやもしれません。

  苦手な人はそっ閉じでお願いいたします。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1392135590




2 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 01:23:59.67 ID:uvYkis9/o

チチ「これから悟天ちゃんだって都の学校さ行くだ、その時、せめて父親として恥ずかしくないようにしてくれって言うオラが間違っているだか?」

悟空「そんなに恥ずかしいかなぁ。オラだって、結構みんなの為にがんばってっぞ?」

チチ「確かに悟空さほど、みんなの為に頑張った男は宇宙を探したってそうはいねぇ」

悟空「ナハハ……照れるなぁ」

チチ「けど、それとこれとは別だ」







悟天「僕、お父さんがお父さんで良かったよ?優しいし、強いし、大好き」

悟飯「ははっ、それは兄ちゃんもだ、でも兄ちゃんは、母さんの言うことだって解るかな」






悟空「て言ってもよ、チチ。オラどうすればいいかわかんねぇぞ」

チチ「それは悟空さが家族を養うことの大切さがわかってねえからだ」

悟空「オラ、みんな大切だぞ」

チチ「それはわかってるだ。けんど今回はそういう問題じゃねえ」

悟空「わかんねぇな。結局どうすんだ?」

チチ「こればっかりはしたくなかったども……」

悟空「??」




3 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 01:28:14.56 ID:uvYkis9/o

チチ「ドラゴンボールさ使って、悟空さを賢くしてもらうだ!」

悟空「いいっ!?」

悟空「でもチチ。それはみんなに悪ぃんじゃねえか?」

チチ「全然そうは思わねえだ。ヤムチャさんだって、恋人にプレゼントしようとしてたと聴いただ」

悟空「まあ、ヤムチャだかんなぁ」







悟飯「まあ、ヤムチャさんだからなぁ」

悟天「ヤムチャさんだもんね」ナハハ







悟空「けど賢くなったからって、オラが働くとは限んねえぞ」

チチ「いんや、厳しいことを言うけんど、オツムがまともならそうはいかねぇだ」

悟空「そうかなぁ、でもベジータだって……」

チチ「ベジータさんも充分におかしいべっ!」

悟空「まあ、ベジータだかんなぁ」

チチ「悟空さは人に言える立場だかっ!」ムキーッ




4 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 01:30:33.11 ID:uvYkis9/o

チチ「今まで色んなことして悟空さを働かせようと思ったオラが言うんだ、間違いねえ。悟空さは、根本的に考えが足らねえだ」

悟空「でもさぁ、やっぱりみんなに悪ぃよ」

チチ「さっきも言ったけど、悟空さほどみんなの為に頑張った男は宇宙を探したってそうはいねぇ。その悟空さの為を思って願いを叶えるのがそんなに悪いことか?」

悟空「オラの為?」

チチ「そうだ。悟空さは武術はめっぽう強えが、頭は残念だ」

悟空「ひでえなぁ。オラだって戦う時は、結構イロイロ考えてっぞ?」

チチ「 ! ……そ、そうだべ、なら悟空さ、もっと賢くなれば、もっと強くなるかもしんねぇぞ?」

悟空「そうかなぁ?」

チチ「そうに決まってるべ。それにこれからは、体だけでなく頭も修行するって考えるのはどうだ?」




6 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 01:33:22.89 ID:uvYkis9/o

悟空「んーどうもオラには向いてねぇ気が……」



チチ「」ブチッ

チチ「つべこべ言わずに試してみるべっ!やってみるだけなら損はねえだろっ!」ムキーッ



悟空「わ、わかったよ、そんなに怒んなよ……(仕方ねえ、チチには悪ぃけど逃げっか……)」







悟飯「ああ、あれは父さん逃げる気だな……まあ仕方ないかなぁ」

悟天「お父さん、魔人ブウにも逃げなかったのにね」クフフッ







チチ「なら、さっさと瞬間移動ってので神様のとこつれてってくれ」

悟空「いい!?チチも着いてくんのか!?」

チチ「当たり前だべ、悟空さ、このまま逃げる気だろ?」

悟空「うぐ……っ!」

チチ「何年連れ添っていると思っているだ。今回ばかりは逃がさねえぞ」







悟飯「今回は父さんの負けだなぁ」

悟天「大人って大変だね」




7 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 01:36:06.87 ID:uvYkis9/o


【 神殿 】






デンデ「話はわかりました。しかし、悟空さんほどの人に神龍の力が通じるかどうか……」

チチ「大丈夫だと思うだ。悟空さは確かに力は強えが、頭は弱ぇだ。神様の力を上回るて残念さなら本当に仕方ねえが」

悟空「ナハハ……ひでえなぁ」

デンデ「わかりました。では、神龍を呼びましょう。ポポ?」

ミスター・ポポ「準備、出来てる」

デンデ「では、チチさん……」

チチ「…………」ゴクリ





チチ「神龍っ!オラの願いを叶えてけれーっ!」





カッ!!





神龍『ドラゴンボールを七つ揃えしものよ……さあ、願いを言え……どんな願いも三つまで叶えてやろう……』








チチ「三つとは言わねえ、一つでいい!」

チチ「『悟空さに知性を与えてけれーっ!』」








8 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 01:39:58.58 ID:uvYkis9/o


・・・・・・・・・ ・  ・   ・




【パオズ山】






チチ「……本当に変わった感じはしねえだか?」

悟空「ああ、別にそんな感じはしねぇなあ」

チチ「うう……やっぱり悟空さは神様でもどうにもならねえほどに残念だか……」シクシク

悟空「いやぁ、チチ。神龍は叶えられねぇ願いは『不可能』だって言うかんなぁ、ちゃんと叶ってんじゃねえか?」

チチ「…………?」

悟空「どうした?チチ」

チチ「…………いや、何かおかしな感じがしただ」

悟空「そうか?オメエ働きすぎだかんな、ちゃんと休まねえとダメだぞ?」

チチ「…………ッ!?」




9 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/02/12(水) 01:43:14.23 ID:rxYeQnjIo
悟空が頭良さそうに見える言葉使ってる…!



10 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 01:44:53.36 ID:uvYkis9/o

悟空「チチ?やっぱりおかしいんじゃねえか?」

チチ「そんなことはねえ!おかしいのは悟空さの方だっ!オラの体を気遣うなんてっ!」

悟空「オラそんなにひでえヤツじゃねぇぞ」

チチ「だ、誰だオメエ!オラの悟空さをどこにやっただ!?」

悟空「なに言ってんだチチ?オラ、孫悟空だぞ?」

チチ「ほ、ホントに悟空さだか……?」

悟空「……チチ。おかしいのはチチの方だ、もう休め」

チチ「ああ……なまじ変なこと願っちまったから悟空さがおかしくなっちまっただ……」

悟空「やっぱふらついてんなぁ……チチ、ホラ、な?」

チチ「ご、ご、ごく、悟空さ、が、が…………ああ」バタン

悟空「お、おいっ、チチっ!こりゃやべえな……とりあえず寝かしとくか……」







悟飯「ただいまー」ガチャリ






悟空「ッ!…………おう悟飯、帰ったか。悟天はどうした?」

悟飯「多分、ハイヤードラゴンのところ……母さん!?どうしたんですか!?」




11 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/02/12(水) 01:46:54.67 ID:7mmKqcnc0
ハイヤードラゴンってピッコロさんのとこで修行してた時に
しっぽ切って丸焼きにしてたやつだったっけ?



12 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 01:47:08.27 ID:uvYkis9/o

悟空「神殿から帰って早々に倒れちまった。オラ医者呼んでくっから、チチの看病頼むぞ?」

悟飯「だ、大丈夫なんですかっ!?母さんっ!しっかりしてくだ……」






悟空「落ち着けぇっ、悟飯っ!!」






悟飯「っ!?」

悟空「……息もしてるし熱もねえ。直ぐに医者を呼んでくるから、寝かせといてくれ」

悟飯「あ……そ、そうだ、瞬間移動で連れて行ったほうが……」

悟空「いいや、動かしていい状態かわからねえ。病院の場所もオラにはわかんねえかんな。ブルマに聞いて、その足で連れて来る」

悟飯「あ……は、はいっ!」

悟空「悟天が帰ってきたら『チチは疲れて寝てる』って言っといてくれるか?アイツが心配するといけねえ」

悟飯「は……はいっ」




13 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 01:50:24.87 ID:uvYkis9/o

悟空「じゃあすぐにもどっからよ。それまで頑張ってくれよな」シュンッ



悟飯「ああ、母さん……母さん、どうしたんですか……」

悟飯「………………」

悟飯「………………ん?(なにか……違和感が……)」



チチ「う、う~ん」ムクリ

悟飯「!!母さんっ!」

チチ「悟飯……ちゃん?そんな神妙な顔してどうしただ?」

悟飯「母さんは倒れたんですよっ!今、父さんが医者を呼びに……僕は看病を任されたんです」

チチ「倒れた?オラが?…………ハッ!そうだ!悟空さはどこ行っただ!?」

悟飯「だ、だから医者を呼びに……」

チチ「それがおかしいだ!」

悟飯「え?」

チチ「オラが倒れたなら、悟空さは今頃どうしていいかわからずオタオタしてるはずだ!」

悟飯「母さん、いくらなんでもそれは……ハッ!(さっきの違和感はこれか!)」




14 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 01:52:44.26 ID:uvYkis9/o

チチ「や、やっぱり悟空さがおかしくなっちまっただ……どうしよう悟飯ちゃん、オラがあんなこと願っちまったばかりに……」オロオロ

悟飯「(母さんが僕の目の前でこんなに取り乱すなんて、やっぱり父さんがおかしくなって……)」



シュンッ!



悟空「チチィッ!でえじょうぶかっ、今、医者連れてきたぞっ!!」

医者「な、なんだ!?何が起こった!?ここはどこだ!?」



チチ・悟飯「ッ!!??」



悟空「!気が付いたんかっ!先生ッ早く診てくれよ!」

医者「お、落ち着きたまえ、患者がいるならそう言えば良いだろう」

悟空「だから、そう言ったじゃねえかっ!」

医者「患者の目の前で大きな声を出すなっ。まあ、事情はわかった。診察するから部屋から出て行きたまえ」

悟空「ッ!あ、ああ、すまねえ先生……ホラ悟飯、行くぞ」




15 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 01:55:04.45 ID:uvYkis9/o



悟飯「」

悟飯「…………ハッ!は、はい。先生、お願いします」ペコリ



医者「うん、礼儀正しい子だ。あなたがチチさんだね?」



チチ「」

チチ「…………ハッ!あ、すまねえだ先生、ウチの亭主が迷惑かけて!」オロオロ



医者「まあ、びっくりはしたがね。それにしても彼は愛妻家だね?それはもう必死な様子で私のところに……」

悟空「いいっ!?先生、それは言わねえでくれよ」

悟飯「……!(さっきは僕の前だから平静を装っていたのか)」




16 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 01:57:27.27 ID:uvYkis9/o
>>11 パオズ山に住む、元は悟飯の親友のドラゴンです!食べたりしないのです!



チチ「ッ!!先生ッ!診て欲しいのはオラじゃねえだ!」

医者「?では誰だと言うのだね?」

チチ「悟空さ……後ろにいる、オラの旦那だッ!」

悟空「?オラ別におかしくねえぞ?」

悟飯「……いえ、父さん。母さんの言うとおりです」

悟空「悟飯までなに言ってんだ?それよかチチ、早く診てもらえって」

医者「ふうむ…………なにやら良くわかりませんな、詳しく聴かせてもらいましょう」





・・・・・・・・・ ・  ・   ・




17 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 01:59:07.42 ID:uvYkis9/o


結局、母さんはなんの異常もなかった。けど、母さんは父さんが変わってしまったことに戸惑っていて、病院で検査を受けるように父さんを説得した。


父さんは病院が大嫌いだから説得するのは骨が折れたけど、なんとかなった。


『その代わり、母さんもこの際、検査を受けること』を条件に。


『病気になってからじゃ遅ぇんだ』って、父さんがその条件を出した時に、母さんはまた倒れた。


検査は二人とも異常は無かった。


今の父さんはすごく頼りに……勿論、前の父さんも尊敬できて、頼りになったけど、今はそれ以上に頼りになった。


母さんが最初に倒れたあの時、『落ち着け』って怒られたのに、後で考えると、それがなんだかとても嬉しかった。


そして、本当は自分が一番慌てていたのに、僕の前ではソレを出さないようにしていたことを考えると、父さんがとても誇らしかった。


そして、その後も…………





18 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 02:02:59.45 ID:uvYkis9/o


・・・・・・・・・ ・  ・   ・




チチ「は、働くっ!?悟空さがか!?」

悟空「おう。あの時の医者の先生がさ、火事とか事故起こして怪我したヤツを病院に連れてきてくんねえかってな。ちゃんと給料もでるぞ」

チチ「そ、そんな大事なことオメエにできるだか!?」

悟空「火ぐれえなら気で消し飛ばせるし、車の事故くれえなら全然でえじょうぶだ。病気相手にはどうにもなんねえかもだけど、先生のところには連れて行けっだろ?」

チチ「そ、それはそうだけども、応急手当なんてできるだか?」

悟空「まあ覚えるさ。オラだって修行で怪我した時はそうしたしな。しばらくは仙豆に頼るかもしんねえけど」

チチ「なんだか、悟空さがどんどん変わっていくべ……」

悟空「オラ、オメエが倒れてわかったんだ。他のみんなは、毎日あの時のオラのように慌ててんだってな」

チチ「悟空さ……」




19 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 02:08:08.74 ID:uvYkis9/o



悟空「多分、オラ強くなりすぎて、どんなに人間が死にやすいかわからなくなってたんだ。オラだって心臓病で死にかけたのにな」ナハハ

悟空「それに、もう一度同じ事があった時、オラが何も出来ねえせいでチチが死んじまったら悔しいじゃねえか。オラ、オメエには死んで欲しくねえんだ。だから修行と思ってやってみるさ」



チチ「悟空さぁ……」ウルウル






父さんが働き出して、すぐ、

都から、父さんが助けた人たちから感謝状やお礼の品が毎日のように届けられるようになった。

父さん自身もテレビや新聞で取り上げられた。

仲間のみんなもびっくりしてたけど。でも父さんを称えていた。

僕も学校で色々聴かれた。それが、とても誇らしかった。



それと、悟天にも……






20 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 02:10:57.21 ID:uvYkis9/o


・・・・・・・・・ ・  ・   ・





悟天「ん~、難しいよぉ」ベンキョウチュウ…

悟空「すまねえなぁ悟天、オラ勉強の事じゃあんまり力になれねぇからよ」ナハハ…

悟天「……ねぇお父さん。なんで勉強しなきゃいけないの?」

悟空「おお?」

悟天「僕はお兄ちゃんみたいに、学者さんになるわけじゃないよね?」

悟空「おお、そうだな。チチもそんなことは言ってねえしなぁ」

悟天「勉強しても、たくさん修行しないと、お父さんみたいにみんなを守れないよね?」

悟空「ううん……」

悟天「勉強しても、お母さんみたいに、おいしいご飯はつくれないし……だったら、どうして勉強するの?」

悟空「そうだなぁ……」






チチ「(悟天はっ!またあんなこと言って!)」コソコソ

悟飯「(まあまあ、母さん、もう少し様子を見てみましょう)」コソコソ




21 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 02:13:25.12 ID:uvYkis9/o

悟空「なあ悟天……じゃあ悟飯のヤツは、どうしてあんなに勉強してまで学者になろうとしてっか、わかるか?」

悟天「え…………?」

悟空「オラがどうしてみんなの為に戦うか、わかるか?」

悟天「それは………」

悟空「チチがなんでオラ達の為にいつも美味ぇ飯作ってくれっか、わかるか?」

悟天「んーと、それは……」

悟空「まあ、色々と理由はあんだけどよ、勉強ってのは要は頭の修行だろ?」

悟天「うん……」

悟空「だからな、『なんでそういうことするのか』ってことを、ちゃーんと考えれるように勉強すんだと、オラは思うぞ?」




22 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 02:15:40.73 ID:uvYkis9/o






悟飯・チチ「「ッ!!??」」





悟天「ホントにぃ?」

悟空「ああっ、勉強しねえで修行ばっかやってたオラが言うんだ。間違ぇねえっ」



悟天「………………プッ」

悟空「………………クッ」



悟空・悟天「「アッハッハッハッハッハッ!!」」









チチ「(ご、悟空さが……悟天にちゃんとモノを教えてるだ……)」ウルウル



悟飯「(…………ハッ!)」

悟飯「(何を考えてるんだ僕は……十歳も離れた悟天を……羨ましいなんて……)」






そして、僕も……









23 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 02:17:59.77 ID:uvYkis9/o


・・・・・・・・・ ・  ・   ・





悟飯「……父さん?何をしてるんですか?」

悟空「…………お?悟飯か。瞑想してんだ、どうかしたか?」

悟飯「い、いえ……父さんはいつも型稽古や負荷稽古が多いから、珍しいな、と思って」

悟空「まあなぁ。けど、これだって立派な修行だぞ?」

悟飯「でも、今のは、気を高めているようでもなかったですが……」

悟空「ああ、心の修行だ」

悟飯「『心』の……?」

悟空「ああ、チチに言われて色々考えてみたんだけど、オラ難しいことわかんねえかんなー、だから迷っちまってよ、それで心の修行してんだ」

悟飯「父さんが……迷う、んですか?」

悟空「オラだって悩んだりするぞ?」




24 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 02:19:51.11 ID:uvYkis9/o


悟飯「そ、そうなんですか?そのなんていうか、そんな感じが……」

悟空「考えたってわかんねえのは変わらねぇ。でも、できねぇままってのは悔しいじゃねぇか。だからオラだって悩むぞ?」

悟飯「父さんでも……」

悟空「だから自分が嫌になっちまわねぇように『心を修行』すんだ」

悟飯「心を…………」

悟空「丁度いいや悟飯。オメエも付き合え」

悟飯「えっ?僕もですか?」

悟空「そうだ、オメエもだ」

悟飯「で、でも僕は……その……」

悟空「いいや、オメエはこういう修行が一番足らねえ」





25 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 02:21:30.65 ID:uvYkis9/o

悟飯「そう……でしょうか?」

悟空「そうだ、セルの時だって、魔人ブウの時だって、気の強さではオメエが勝ってたのに、オメエは心を抑えられなかったせいで、いっつもヒデエ目にあってたじゃねえか」

悟飯「…………ッ!!(そうだ……セルの時なんて、そのせいで父さんは……)」



悟空「いや、オメエを責めてるんじゃねえんだ。ただな、オラは思うんだ」

悟空「オラよりずっと頭のいいオメエは、オラなんかよりもっと悩むんじゃねえかってな。だからこういう心の修行は、オメエみたいな頭のいいヤツこそ、しなくちゃいけねえんだぞ?」



悟飯「父さん…………ッ」ジワッ…

悟空「ほらっ、情けねえ顔すんな。オラが見ててやっから」

悟飯「…………ハイッ!」ゴシゴシ





26 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 02:23:54.09 ID:uvYkis9/o




悟天「………………」

チチ「……悟天?寂しいだか?」

悟天「別に……僕、寂しくなんかないやいっ」

チチ「そうだか?また親指銜えてるだぞ?」

悟天「…………ッ」バッ

チチ「心配しなくども、悟飯はおっ父を一人いじめしたりしねえだ。けど、今日だけはそうさせてくんねえか?」

悟天「…………どうして?」

チチ「悟飯は、おっ父にああして稽古つけてもらったことがほとんどねえんだ。悟天はオラがいただろ?」

悟天「…………うん」

チチ「悟飯が修行始めた頃は、おっ父は死んじまってたから、ピッコロさんが修行つけてただ。だから今日くらいは、おっ父を悟飯に譲ってやってくれ?」

悟天「…………う、ん」ギュッ

チチ「ヨシヨシ、よく堪えたな、オメエはおっ父や兄ちゃんみてえに強ぇ男だ……」ナデナデ








36 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/02/12(水) 03:02:44.90 ID:N/WjJH5L0
悟空は畑やってるとあれほど(ry



53 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 21:55:46.87 ID:uvYkis9/o


・・・・・・・・・ ・  ・   ・






悟飯「それで、この前も父さんと一緒に……」

ピッコロ「……悟飯」

悟飯「母さんも本当に喜んでくれて……」

ピッコロ「……おい、悟飯っ」

悟飯「はっ、はい、ピッコロさん?どうかしましたか?」

ピッコロ「いや……嬉しいのはわかるが、もう少し落ち着いたらどうだ?(もうその話は十回は聴いた)」

悟飯「え、ええ……すみません。けど、考えてみたら、父さんとああして過ごすのが夢みたいで、最近は本当に毎日が楽しいんです」

ピッコロ「デンデから話は聞いていたが、孫のヤツがそんなに変わるとはな……」

悟飯「そうなんです。最初は僕も母さんも戸惑ったんですが、でも根っこはやっぱり父さんのまま変わってなくて……」





54 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 21:57:00.42 ID:uvYkis9/o

ピッコロ「(物心付いた時にはラディッツの野郎に浚われ、その後すぐに孫は死に、人造人間の時もほとんど稽古以外では関わっていない。魔人ブウの時もそんなに変わりはない。チチや悟飯がはしゃぐのも無理はないか……)」

悟飯「……ピッコロさん?」

ピッコロ「いや……なんでもない」

悟飯「そうですか……」

ピッコロ「…………悟飯」

悟飯「はい、なんでしょうか?」

ピッコロ「…………良かったな」ニヤリ

悟飯「!…………ハイッ!」




・・・・・・・・・ ・  ・   ・





55 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 21:58:35.24 ID:uvYkis9/o


カプセルコーポレーション





ベジータ「何ぃ!?カカロットの野郎が働いているだとぉ!?」

ブルマ「そうよ?もう結構話題になっているのに、知らないの貴方ぐらいなものよ?」

ベジータ「どういうことだ?」

ブルマ「カメハウスのみんなだけでなく、都で孫君を知らない人なんていないのよ?」

ベジータ「俺は知らんぞ」

ブルマ「テレビや新聞も見ないで重力室に篭っているからでしょ?街中で大活躍なのよ、巨大タンカーの大火災を気合一つで鎮火させたり、怪我人や病人を一瞬で病院に運んだりしてるの」

ベジータ「いつの間に、あの野郎……」ワナワナ

ブルマ「それだけでなく、孫君が出勤する日は凶悪犯罪の件数が激減するらしいわ。もういっそのこと引っ越してきてくれって市長に懇願されてるらしいわね」

ベジータ「フンッ、くだらん」

ブルマ「どうしてよ?」

ベジータ「俺達サイヤ人は戦闘種族だ。戦うことが本領であり、全てだ。それ以外の事は何の価値にもならん!」





57 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 22:00:41.60 ID:uvYkis9/o


ブルマ「それは貴方にとってはそうかもしれないけど……少なくとも私は仲間として、今の孫君が誇らしいわよ?」

ベジータ「ッ!?」

ブルマ「チチさんだって、旦那としての孫君が誇らしいんじゃないかしら?自分の亭主がみんなから尊敬されるのって、なんだか悪くない気がするけどね」

ベジータ「クソッたれが……反吐が出るぜっ!」

ブルマ「貴方も斜に構えてないで、少しは外に目を向けてみたら?」

ベジータ「カカロットと同じように、俺に働けと言うのか!?」

ブルマ「誰もそんなこと言ってないでしょ?けど貴方だって、今のここでの暮らしを悪く思っているわけでもないんじゃない?」

ベジータ「俺は…………」

ブルマ「孫君に対抗するのはいつもの事なんだから、これを機会に少しは外に……」

ベジータ「チッ……出かけてくる」

ブルマ「そう?行ってらっしゃい」

ベジータ「フン……」





58 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 22:03:24.26 ID:uvYkis9/o


ベジータ「カカロットの野郎……平和ボケしやがったか」

ベジータ「だがヤツは俺と同じサイヤ人だ。体が戦いを求めるようになっている」

ベジータ「そうだ、俺達サイヤ人は戦いの中でこそ自分を感じることが出来る」

ベジータ「待っていろ、カカロット!俺がサイヤ人の在り方を貴様に教えてやる!」ドギュンッ!






ベジータ「ハーッハッハッハッハッ………!!」ドシュゥン……








59 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 22:05:42.55 ID:uvYkis9/o


【パオズ山】






悟空「(オラは何で戦うんだ?)」


悟空「(強ぇヤツと戦いてぇ、強ぇヤツを見るとワクワクする。それは昔っからだ)」


悟空「(ベジータに言わせれば、それはオラ達サイヤ人の血がそうさせんのか?)」


悟空「(だったらオラは、オラは……今まで戦ってきたヤツラにひでえことをしてきたんじゃねえか?)」


悟空「(オラが今まで戦ってきたヤツラも同じように、そうするのが息をするみてぇに当たり前ぇの事だったら?)」


悟空「(フリーザは他の星を滅ぼさずにはいられねぇ種族だったら?人造人間なんてオラを殺すためだけに造られた。魔人ブウだってある意味あんなに純粋なヤツはいねえ)」


悟空「(オラは……オラは……)」





62 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 22:09:07.70 ID:uvYkis9/o



ベジータ「(ここからカカロットの野郎の気を感じる……)」シュタ

ベジータ「ふん……出て来いッ!カカロットォッ!」




悟空「!?(ベジータか!?)」




ベジータ「どうした!怖気づいたか!?」

悟空「よぉベジータ、久しぶりだなぁ!」シュンッ スタッ

ベジータ「ふん……相変わらずのようだな……」

悟空「で?今日はどうしたんだ?」

ベジータ「貴様が平和ボケしたと聴いてな……事実なら殺してやろうと思って来たまでだ……」ドギュゥン!

悟空「まあ、そうかっかすんなよ。オメエとの組み手ならオラから頼みてぇくれえだ」

ベジータ「ならば話は早い……さあ!構えろ!」

悟空「その前ぇに、オラ、オメエに聞きてえことがあんだ」

ベジータ「下らん問答ならば後にしろっ!」

悟空「まあ、そう言うなって。オメエにしか相談できねえことなんだ」

ベジータ「何ィ?俺にしか……だと?」シュゥン…

悟空「そうだ、聴いてくれっか?」





64 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 22:13:50.33 ID:uvYkis9/o
>>60 DBssは初めてです、ですがチチが癌になるSSは良いものですね。
>>61 隠してますね。ですが緊急時にはベジータですら市民を救っていましたので、アリかな、と。ソレとこれとは違うでしょうが。


ベジータ「……いいだろう、だが取るに足らんことだったらその時は覚悟しろ」

悟空「オラにとって、いや、オラ達にとって大事なことじゃねえかと思うんだ」

ベジータ「くどいっ!早く言え!」

悟空「ああ……ベジータはさぁ、強いやつを見るとワクワクすっか?強いやつを見ると戦いてぇって、そう思うか?」

ベジータ「なにを言うかと思えば……やはり下らんっ!サイヤ人は最強の種族だ、それ以外の雑魚どもなど取るに足らん!」

悟空「そっかぁ……やっぱりオラだけなんかなぁ」

ベジータ「…………だが貴様の言うこともわからんでもない」

悟空「お?」

ベジータ「戦いこそが俺達の宿命だ、そして、自分を強いと思っているヤツを見ると……」

悟空「…………」

ベジータ「そいつのクソッたれな顔を、恐怖に歪めるが楽しみなのは確かだ……」

悟空「…………そっかぁ」

ベジータ「質問はソレまでか!?さあ、戦え!」





65 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 22:17:21.23 ID:uvYkis9/o

悟空「ああ!やろう!……でもよ、ベジータ」

ベジータ「なんだ!?まだ何かあるのか!?」

悟空「やっぱオメエって、結構いいヤツだよなぁ」ニシシ

ベジータ「ッ!?クソッたれがぁ!!」ドギュゥン!

悟空「いくぞっ、ベジータ!」シュンッ




ドゴンッ!




悟空「…………」シュンッ スタッ

ベジータ「そんなものかっ!?ハアアァァァァ!!」ドガガガガッ

悟空「…………」スッ ガッ バシンッ




ドゴンッ!

ガゴンッ!

ドキャァ!





【 同刻 孫家 】




チチ「な、なんだべ!?この揺れは!?」

悟飯「これは……父さんと……ベジータさんの気だ!」




66 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 22:19:23.79 ID:uvYkis9/o


ベジータ「ゼエアアアァァァ!」ドンッドンッドンッドンッドンッ!

悟空「…………」スッ

ベジータ「ッ!?」

悟空「…………」キンッキンッキンッキンッキンッ!

ベジータ「(あの数のエネルギー弾を避けもせず弾いただと!?)」

悟空「」シュンッ!

ベジータ「ッ!?(瞬間移動か!)」

悟空「…………フッ!」ドゴンッ!

ベジータ「グッ!」ガシッ!





ド ン ッ !






悟空「…………」シュタッ

ベジータ「…………(違う、いつものカカロットの野郎と何かが……)」シュタッ





67 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 22:22:14.58 ID:uvYkis9/o


悟空「流石だなぁ、ベジータ、今のを避けられるとは思ってなかったぞぉ」

ベジータ「(ヤツはこんなに静かな戦い方はしない……ピッコロの野郎に似ている戦い方だ、何を考えてやがる……)」

悟空「(ヤベェ……口がにやけちまいそうだ……駄目だ……これを抑えねえと!)」

ベジータ「……澄ました顔しやがって……全く反吐が出るぜ」

悟空「(サイヤ人の血を抑え込んだ先に何かがある気がすんだ……頭を、心を『空っぽ』にしたその先が……)」



ベジータ「成程……さっきの問答はこういうことか……下らんっ!」ドギュゥン!

ベジータ「俺はこうも言ったはずだ……自分を強いと思っているヤツのクソッたれな顔を、恐怖に歪めるが楽しみだと……」



悟空「(来るか……こっからが正念場だ)」





68 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/12(水) 22:23:50.84 ID:uvYkis9/o



ベジータ「貴様がサイヤ人の本能を否定するのなら見せてもらおうか……そのサイヤ人の血統の先にある力を否定できるかをなぁ!!」ゴゴゴゴゴゴゴ


ベジータ「ハアアアアァァァァァッッ!!」ゴォォォォォ!





 ド  ン  ッ  !








超2ベジータ「…………さあ、殺してやるぞ、カカロット」バチバチッバチッ








悟空「(ハハ……オラ死ぬかもしんねえな……)」






78 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 00:19:32.62 ID:WxiTluX1o


・・・・・・・・・ ・  ・   ・




悟飯「父さん!ベジータさん!どうしたんで…………」スタッ







悟空「」

超2ベジータ「…………」バチバチッバチッ






悟飯「父さんっ!?何があったんですかっ!?」

超2ベジータ「喚くな……そいつが負けただけの事だ」

悟飯「ベジータさんっ!そんな、組み手にしたって……こんなっ、酷すぎます!!」

超2ベジータ「何を勘違いしている……?」

悟飯「え……?」

超2ベジータ「俺と貴様等は元々こういう関係だろう。仲良しごっこがしたいならパーティでもしたらどうだ?」

悟飯「貴方は……ッ!!」ギリィッ…

超2ベジータ「……いいぞ?魔人ブウをも圧倒した貴様とも闘りたいと思っていた……」ニヤリ

悟飯「お望みなら……相手をしますよっ!!」ドギュンッ!




79 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 00:20:50.95 ID:WxiTluX1o

超2ベジータ「クックックッ……そうだ、それでいい、それこそがサイヤ人だ。そこで無様に転がっている負け犬のように、本能を否定するなど馬鹿げたことだ」

悟飯「父さんを…………」ゴゴゴゴゴゴゴッ

超2ベジータ「…………」



悟飯「父さんを、馬鹿にするなぁぁぁ!!」ドギュゥンッ!









悟空「…………う」ピクッ








悟飯・ベジータ「「ッ!?」」





悟飯「父さんっ!大丈夫ですか!?しっかりしてください!!」

悟空「う……ぐ……」





80 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 00:23:41.88 ID:WxiTluX1o


悟飯「良かった……!直ぐに仙豆をわけてもらってきますっ、それまで頑張ってください!」

ベジータ「…………ふん」シュゥン…

悟飯「!ベジータさん……ッ!僕はっ、貴方が……ッ!」ギリィッ…

ベジータ「復讐がしたいと言うなら何時でも来い……そのマヌケが起きたら、そいつにもそう伝えておけ」

悟飯「…………ッ!」ギリッ!

ベジータ「フン……貴様等親子の甘さには反吐が出る」シュイィン…








悟飯「……父さん。クソッ、なんでこんな事に……ッ!」








・・・・・・・・・ ・  ・   ・







81 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 00:24:59.43 ID:WxiTluX1o


【 数日後 孫家 】





悟空「………ぐっ………がっ」

チチ「………………」

悟飯「母さん、もう寝ましょう、体を崩してしまいます」

チチ「何言ってるだっ、オラは全然元気だべっ。悟飯ちゃんこそ、明日学校に行く準備しただか?サボリは許さねぇだよ?」

悟飯「(母さん……目に隈が……)」





アレから、直ぐに父さんに仙豆を飲ませて、怪我は治った。


けど、父さんは一向に起きる気配がなかった。


怪我は治ったはずなのに、父さんは今もベッドでうなされている。


病院の検査でも問題は無かったのに、父さんはまだ苦しんでいるようだった。


その様子を、母さんは、少しも目を離さず、看護を続けた。


僕等に心配かけまいと空元気を振るう母さんの姿が、痛々しくて、仕方がなかった。





82 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 00:26:29.99 ID:WxiTluX1o


悟天も日に日に不安定になっていて、今はカメハウスに預けている。


無天老師様達も本当に心配していた。


疲れた母さんを見ると、もしかして、母さんは僕達が感情のままに戦うたび、


こうして、目に涙をため、傷付く度に、目に隈を作っているんじゃないかと思った。


自分の親不孝が、本当に情けなく思って、最近の父さんのように、『戦うってなんだろう』、


『どうして僕達は戦うんだろう』って考えるようになった。


父さんはドラゴンボールで知性を得て、その事に気付いたんじゃないかって、そう思った。


僕は、迷うことが多くなって、瞑想する時間が増えた。


大界王神様に、力を解放してもらって、僕は強くなったはずなのに。






僕は、『弱い』んだって、嫌というほど思い知らされた。








83 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 00:28:04.51 ID:WxiTluX1o


【 ???? 】






フリーザ?「やれやれ、お馬鹿さんですねぇ。これだから猿は……」

悟空「けどっ、オメエみてえな悪ぃヤツ、オラ、野放しにしとけねえ!」

フリーザ?「ボクがしたことと、お前等がしたことと、どんな違いがあるんだい?」

悟空「それはっ、オラ、よくわかんねえけどっ」

フリーザ?「わからないのは感情のままにボクを殺したってことじゃないのかい?それこそ猿とかわらないねえ」

悟空「ぐっ……」



セル?「では、わたしはどうなんだ?孫悟空ぅ」



悟空「セルっ!?」

セル?「わたしの存在意義は貴様を殺すことだ、そう生まれついただけだ。それ自体になんの罪があってわたしを殺したぁ」

悟空「その為にみんなを傷つけんのは許せねぇだろうが!」





84 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 00:29:38.25 ID:WxiTluX1o


セル?「そうかなぁ?だが貴様の息子は、私をいたぶって殺そうとしたじゃあないかぁ、お前の息子も一緒だ」

悟空「確かに悟飯はキレちまうと手が着けられねえっ!けどそれはみんなの事を誰より考えてっからだ!それがそんなにおかしいことなんかぁっ!」



ラディッツ?「俺はどうだ?カカロット……実の兄貴を殺すのに手を貸したお前は、殺すためならどんな手も使う、まさしくサイヤ人だ」



悟空「関係ぇねえ!オラは地球育ちのサイヤ人だっ!地球の為を思って何が悪ぃんだ!?」



ターレス?「そうか?だが貴様はいつでも戦闘を楽しんでいたじゃないか。それこそサイヤ人のように……」



悟空「オラ、戦いが好きだ。それは間違ぇねえ。けどオメエらみてえに人をいたぶって楽しんだことなんて一度だってねえ!」



ラディッツ?「では何故お前は迷っている?」






85 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 00:30:58.26 ID:WxiTluX1o


悟空「え…………?」

フリーザ?「やれやれ、お前、自分がしたことも忘れたのかい?」

悟空「お、オラは……」

セル?「ベジータ相手にサイヤ人の力を抑え込んで戦おうとしただろぅ」

悟空「オラは、その先になにかあるんじゃねえかと思って……」

ラディッツ?「そうかぁ?」

悟空「どういうことだっ!?」

ターレス?「今までのお前ならそんなこと考えもしなかっただろう」

悟空「それは……」

フリーザ?「ホッホッホッ、これだから低脳な猿は」

悟空「何ぃッ!?」

セル?「お前が今こうしているのは原因はぁ」

悟空「…………ッ!」





86 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/02/13(木) 00:31:14.23 ID:rJqLqSOz0
知恵熱?



87 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 00:32:27.10 ID:WxiTluX1o







知性なんてものを植えつけられたからだろう?







悟空「……けどっ!」

ターレス?「けど?なんだ?」

悟空「オラ、それのお陰で色んなことが見えてきた」

ラディッツ?「それがなんだ?」

悟空「ホントにチチや悟飯たちやみんなを守んねぇとって考えることが出来たっ!」

フリーザ「だからそれが違うと言ってるんだよ、お馬鹿さんだねぇ」

悟空「…………ッ」







お前は戦いが好きだから戦っていたんだろう?









88 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 00:33:47.70 ID:WxiTluX1o


悟空「オラは……オラは……ッ!」


悟空?「オメエ、さっきからなに難しいこと言ってんだ?オラと思えねえなぁ」


悟空「…………」


悟空?「強えヤツ見っとワクワクする、もっと強えヤツと戦けえてぇ、オラはそういうもんだろ?」


悟空「そうだ、けど、みんなを守ることだって」


悟空?「いつだってオラ、みんなを守ってきたじゃねえか、それの何が不満なんだ?」


悟空「でも……」


悟空?「わっかんねえなぁ、でもよ、結局、今難しいことばっか考えてんのは、チチのせいだろ?」


悟空「違うっ!!」


悟空?「RR軍だって、ピッコロ大魔王だって、コイツラだって、みんなオラがやっつけたのによ、それじゃ足らねえってんだからヒデエよなぁ」





89 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 00:34:57.60 ID:WxiTluX1o


悟空「…………」


悟空?「オメエもしかして、そう思うのが悪ぃことだとか思ってんじゃねえか?」


悟空「オラは……」


悟空?「ジャネンバの時だって見ただろ?あーんなドロドロした悪そうなのが誰にでも入ってんだって。オラに同じモンあったって、なにがいけねえんだ?」


悟空「オラは……オラは……ッ!」







悟空?「…………チチにだってあるんじゃねえか?」ニヤッ







悟空「う、ううああああああぁぁぁぁっっ!!」ドギュゥンッ!











102 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 21:22:23.35 ID:WxiTluX1o


【 ???? 】






????「本当にやるのか?」

????「いいからやれ」

????「誇り高き戦闘民族とやらがお優しいことだ……」

????「フン……貴様にだけは言われたくはない」









103 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 21:23:36.75 ID:WxiTluX1o


カカロットォ……



悟空「………………」



カカロットォ……



悟空「オメエは…………ブロリーか…………」



カカロットォ……ッ



悟空「オメエは……なんでそんなにオラが憎いんだ……オラ、そんなにオメエに悪ぃことしたんか……」



カカロットォ……ッ!



悟空「オラは……みんなを守ってるようで……ホントは戦けぇてえだけの、サイヤ人なんか……」



カカロットォォッッ!!








悟空「オラは……悪ぃヤツなんか……」











104 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 21:25:04.60 ID:WxiTluX1o



悟空「そういや、ドラゴンボールで生き返っからって、地球のみんなを見殺しにしたっけな……」



悟空「ブルマにも……『オラが』、とんでもなく強くて悪ぃヤツを引き寄せてるみてえだって、言われたっけな……」



悟空「オラがサイヤ人だったから……悟飯の爺っちゃんは、大猿になったオラに……」









悟空「悟飯の爺っちゃん……オラ……爺っちゃんに会いてぇよ……」ツーッ



悟空「オラ……もう……戦うのに……疲れちまったよ……」









105 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 21:27:27.19 ID:WxiTluX1o





????「情けない面しやがって」





悟空「…………今度は誰だ?」

ピッコロ?「こんなヤツに負けたかと思うと、自分が情けなくなるぜ」

悟空「ピッコロか……オメエだって、オラに父親殺されてんもんな……」

ピッコロ?「…………」

悟空「オメエはホントにいいヤツだよな……ナメック星人で、オラとは敵同士だったのに、いっつも悟飯のことを見てくれてた……あのチチだって、オメエには一目置いてた。悟飯だって……まるで本当の父親みてえに思ってた」

ピッコロ?「…………フンッ!///」

悟空「そんな良いヤツの親父を、オラ殺しちまったんだもんな」

ピッコロ?「…………」

悟空「オラ……オメエになら、殺されてもいいや……」






ピッコロ?「…………フンッ!」

悟空「ッ!?」



ドキャアッ!






106 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 21:30:49.74 ID:WxiTluX1o


悟空「~~~ってえぇ……夢でも殴られたら痛ぇんだな……」

ピッコロ?「立て、腰抜け……それでも貴様、孫悟空か?」

悟空「…………嫌だ」

ピッコロ?「何ぃ……?」

悟空「…………オラ、もう戦いたくねえ。誰かを傷つけんのは……もう御免だ」

ピッコロ?「………………」

悟空「オラ、みんなを守ってるようで、ホントは戦いてぇだけなんだ……オラは、オラが大嫌いな悪ぃヤツなんだ……」

悟空「オラには……誰も……守ることなんか、できねえんだ……」

ピッコロ?「一度しか言わん……こんなこと……こんな形じゃなきゃ面と向かってなんぞ言えんが……」

悟空「オメエ……何言ってんだ……」






ピッコロ?「孫……お前は『孫悟空』だ……」








107 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 21:32:18.45 ID:WxiTluX1o


悟空「…………え?」





ピッコロ?「『孫悟空』に出来ないことなんかない……そうじゃないのか?」





悟空「…………」








ピッコロ?「自分を信じろッ!!『孫 悟空』ッ!!」








悟空「ッ!!!!」

悟空「ピッコロ……?どこに行っちまったんだ……?」





????「フン……まだ寝ぼけたことを言っているのか……」





悟空「だ、誰だッ!?」





108 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 21:33:57.67 ID:WxiTluX1o


ベジータ?「サイヤ人は戦闘種族だと何度も言ったはずだ、戦うことに理由などない……それ自体が俺達の存在する理由だ」

悟空「け、けど、それじゃあ……」




ベジータ?「やかましいッッ!!!!」ドォンッ!




悟空「ッ!!??」

ベジータ?「カカロットの分際であれこれと理屈を並べやがって……戦うことがそんなに悪いことかッ!」シュインシュインシュイン

悟空「それのせいで、そんなに悪ぃヤツじゃなかったかもしれねぇヤツを殺しちまったんだぞ……」

ベジータ?「それがなんだッ!?」ドォンッ!

悟空「なにぃ……」ギリッ!

ベジータ?「殺らなければ殺られていたのは貴様の方だッ!奴等は貴様のように甘くは無いッ!みんな死んでいたッ!!」バチバチッバチッ

悟空「だからって……だからって殺していい理由にはなんねえだろうがぁッ!!」ドォンッ!





109 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 21:35:51.31 ID:WxiTluX1o


ベジータ?「ブルマもッ!お前の仲間もッ!チチや悟飯達もみんな死んでいたッ!!」

悟空「そのせいで……オラが戦うせいで……」!

ベジータ?「…………」

悟空「そのチチが泣いてんじゃねえかぁッッ!!」ギュオォン」



ドゴォッ!!



悟空「ハア……ハア……」

ベジータ?「…………こんなものか?」

悟空「ッ!?」



バキャァッ!!



悟空「ぐっ!!ベジータ、テメェ……ッ!」バチバチッバチッ






110 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 21:38:35.56 ID:WxiTluX1o


ベジータ?「成程?貴様が腑抜けた本当の理由は『ソレ』か?」

悟空「オラ腑抜けてなんかねえぞ!ちゃんと考えてんだッ!」

ベジータ?「…………妻子を持つ男として忠告しておいてやる」

悟空「何ッ!?」

ベジータ?「貴様の妻は……サイヤ人の妻は貴様が思っているほどヤワでは無い」

悟空「…………オメエにチチのなにがわかんだっ」

ベジータ?「俺は貴様ほど家庭をないがしろにしてはいない。貴様より、『妻』というものはよく知っている……」

悟空「(オラと違って働いてねぇクセに……)」

ベジータ?「貴様がそう思うのはチチを信頼していないからだ……」

悟空「なんだとぉ……?」





111 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 21:58:00.44 ID:WxiTluX1o

ベジータ?「本当にチチを信頼しているならそんな言葉は出ないはずだ。お前は『アレが弱い』と、そう言っているんだ」

悟空「……止めろ、ベジータ……今のオラぁ、キレっとなにすっかわかんねぇぞ……」

ベジータ?「止めろだと?笑わせるぜ……俺がお前の妻を侮辱していると思っているのか?」

悟空「なにぃっ!?」

ベジータ?「クックックックックッ……アイツを侮辱しているのは貴様の方だッ!!」

悟空「ッ!!??」

ベジータ?「ハーッハッハッハッハッハッハッ!!こいつは傑作だ!全宇宙で最強のサイヤ人が、女一人信じることも出来ないとはなぁっ!!!!」

悟空「オラぁチチを信じてる!難しい事わかんねえオラに変わって、悟飯や悟天を一人で育ててきたあいつがどんなに苦労してっか、けどアイツはそれができる、強ぇヤツだってことはオラが一番よくわかってんだぁっ!!」






ベジータ?「ならば何故、貴様はッ!チチが貴様を否定することを恐れているッ!!」








112 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 22:08:26.99 ID:WxiTluX1o


悟空「ぐ…………ッ!」

ベジータ?「それだけ強いと信じる女が、俺達サイヤ人の持つ本能を否定するなどと何故考えたッ!!それは貴様がチチを信じていないからではないのかッ!!」

悟空「それだけじゃねぇ!オラは怖ぇんだっ!オラがこの力で、守ってると思って戦ってても、本当はみんなを傷つけていたんじゃねえかって…………」



ベジータ?「ふざけるなぁッッッ!!!!」ドォンッ!



悟空「ッ!!??」





ベジータ?「魔人ブウと戦った時……俺は……遂に、お前を超えることは出来なかった……」





悟空「………………」





113 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 22:12:55.26 ID:WxiTluX1o


ベジータ?「最初は、お前には守るべきものがあるからだと思っていた……守りたいという強い心が、得体の知れない力を生み出しているのだと……」

悟空「ベジータ……」

ベジータ?「確かにソレはあるかもしれない、だが、それなら今の俺にも同じことだ……」

ベジータ?「俺は、俺の思い通りにする為に、楽しみの為に、敵を殺すために!そして誇りの為に戦ってきた……」

悟空「………………」

ベジータ?「だが、カカロット、お前は違った……お前は勝つために戦うんじゃない」

ベジータ?「絶対敗けないために、限界を極め続けるために戦うんだ……だから相手の命を奪うことにこだわりはしなかった……そうじゃないのか……?」





114 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/13(木) 22:24:38.39 ID:WxiTluX1o


悟空「……そうだ……オラは……」

ベジータ?「頭にくるぜ……戦いが大好きで、優しいサイヤ人なんてよぉ……ッ!」

悟空「オラは……悟飯の爺っちゃんやカメ仙人の爺っちゃん、界王様やみんなに、ソレを教えてもらったんだ……」

ベジータ?「そしてその戦いが無ければ……今のお前は無く、俺達も出会わなかっただろう……」

悟空「オラは……オラは……なんて、馬鹿なんだ……」

ベジータ?「貴様は限界を極め続ける誇り高きサイヤ人、そしてその結果、宇宙をも救った『孫 悟空』だっ!俺以外に敗れることは許さんッ!!」

悟空「戦いは……オラの大事なもの……みんなをくれたのに……」






ベジータ?「頑張れ、カカロット……ッ!お前が……ナンバー・ワンだ……!」








124 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/14(金) 01:05:03.55 ID:10CLBMXXo





・・・・・・・・・ ・  ・   ・





【 ???? 】






????「こっちを見るんじゃない」

????「貴様こそ、死にたくなければそのニヤケ面を止めやがれぇ!!」

????「貴様の事を笑っているのではない」

????「何ぃ!?………………フン、そういうことか、成程?可愛いじゃないか、父親のように思われて気分はどうだ、え?」

????「『頑張れ、カカロット……おm」

????「きっさまぁぁぁぁ、ぶっ殺されたいのかあぁぁぁっ!!!!」

????「俺がいなければ、ナメック星のドラゴンボールは使用できなかったはずだが?」

????「ぐっ…………クソッたれ……ッ!」





125 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/14(金) 01:06:25.82 ID:10CLBMXXo


????「孫の夢に入ろうだなんてな、ドラゴンボールでそんなことを叶えるヤツは貴様が最初で最後だろう」

????「貴様のテレパシーとやらもこんな時くらいは役に立つ、それは認めてやろう……」シュイィン…

????「どこへ行く?」

????「精神と時の部屋だ。ヤツは必ず強くなって戻ってくる。俺はその間に限界を超える」

????「貴様はもうあの部屋に入れば出られなくなるはずだが?」

????「ならば、俺がそれまでの雑魚だったというだけの事だ。悟天とトランクスに出来て、俺に出来ない道理は無い」

????「フン……素直じゃないヤツだ」

????「だから貴様だけには言われたくないッ!」





131 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/14(金) 22:07:43.29 ID:10CLBMXXo


【 パオズ山 孫家 】





悟飯「母さん、ナメック星のドラゴンボールを使わせてもらいましょう。もう何日もなるのに……父さんは全然起きる気配がないじゃないですか」

チチ「………………」

悟飯「母さんッ!」

チチ「それはなんねえ」

悟飯「母さん!?どうして……」

チチ「オラのワガママだ」

悟飯「そんな……」

チチ「悟飯ちゃん……オラな、悟空さを信じてやることが出来なかっただ」

悟飯「え…………」

チチ「悟空さを信じてなかったから、オラはドラゴンボールさ使って、悟空さを賢くしてくれなんて、頼んじまっただ」





132 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/14(金) 22:08:48.91 ID:10CLBMXXo


悟飯「でも……それは母さんだって思うところがあって……」

チチ「それでもだ。オラが悟空を信じてやることが出来なかったことには違いねえ。オラは悟空さを信じて支えてやんなきゃいけねえのに」

悟飯「母さん…………」

チチ「悟飯……オメエは悟空さがこんなことで死んじまうような男だって思うか?」

悟飯「………………」



チチ「そうじゃねえ、悟空さは『孫 悟空』だ。どんな相手にだって絶対敗けねえ。例え、死んだって蘇ってみせる、宇宙で一人しかいねえオラの旦那だ」

チチ「そしてオラは、牛魔王の娘、孫悟空の嫁のチチだ」

チチ「だからオラは、今度こそ、悟空さを信じなきゃなんねえだ」



悟飯「(母さん……父さん……クソッ、ボクは、なんでこんなに『弱い』んだ……)」





133 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/14(金) 22:10:12.86 ID:10CLBMXXo


【 ???? 】






悟空「あれは…………なんだ?」


悟空「四星球じゃねえか……それに、ドラゴンレーダーも……」


悟空「ハハッ、懐かしいなぁ、オラの旅はこっから始まったんだ」


悟空「ブルマに会って、ウーロンやヤムチャやプーアルに会って、亀仙人の爺っちゃんに会って」


悟空「ハハッ、そうだその時にクリリンと会ったんだ、オラ、クリリンの頭のこと、『パチンコ玉みてぇだ』って、今考えたら悪ぃこと言ったなぁ」


悟空「今はフサフサだもんなぁ……」


悟空「……全部、オラが戦いが好きで、強ぇヤツと戦けえてえから、今のオラがあったんだ」





134 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/14(金) 22:11:45.07 ID:10CLBMXXo


悟空「RR軍や、ピッコロ大魔王なんて悪ぃヤツもいたけど、そいつらがいたからオラは強くなれた」


悟空「あんなに苦しかった戦いも、今考えたら楽しかった。ワクワクした。死ぬほど不味かった超神水も、つらかった修行も、死ぬほど痛かった戦いも」


悟空「その全部が、オラを苦しめる為だけのものじゃなかったんだ」


悟空「色んなことがあってぶつかりあっただけなんだ」


悟空「オラ……そのお陰で、今ここにいるんだ」





筋斗雲?「」フワフワ





悟空「筋斗雲かぁ、懐かしいなあ。今は悟天のヤツが乗ってんのか」


悟空「ハハッ、そういえばチチと二人で乗ったこともあったっけなあ」


悟空「オラやチチが悪ぃヤツなら……もう乗れねぇだろうな」スッ





135 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/14(金) 22:14:02.42 ID:10CLBMXXo



筋斗雲?「」フワフワ



悟空「………………」




悟空「…………グッ」ボロッ



筋斗雲?「」フワフワ



悟空「オラは……悪ぃヤツじゃねえんだな……このままで……オラのままで、いいんだな」ゴシゴシ



筋斗雲?「」フワフワ



悟空「オメエは……またオラを運んで、あっちこっちに、飛んでくれんだな……」ジワ…






136 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/14(金) 22:15:47.50 ID:10CLBMXXo


悟空「オラ、こんなに難しいこと考えたんは初めてだ。どんな修行よりつらかった……」


悟空「前のオラは頭、空っぽの方が、夢詰めこめっからって、考えなかったかもしんねえ。勿論、それはそれでよかったんだ。でも、いっぺえ考えたお陰で、オラ、またみんなに感謝することが出来た」



悟空「オラはこの宇宙のみんなに生かせてもらえたんだ。オラもまた、その宇宙そのものなんだ」



悟空「これまで通りだ」



悟空「どんなにつれえことでも、ソレはオラを苦しめる為じゃねえ。オラ、ホントに修行になったよ」










悟空「サンキューな…………チチ」ツーッ…








137 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/14(金) 22:18:06.25 ID:10CLBMXXo



・・・・・・・・・ ・  ・   ・




【 パオズ山 孫家 】





悟空「……………」ツーッ…



チチ・悟飯「「ッ!!??」」

悟飯「父s チチ「悟空さッ!!返事しれっ!!オラはここだぞッ!!」」

チチ「起きねえと夕飯抜くぞ!?オメエ耐えられっだか!?起きろ、悟空っ!!」





悟空「…………チチぃ」




チチ「悟空さ…………」ポロ

悟飯「父さん…………」ジワ




悟空「少しばっか寝過ごしただけで……そらあキツクねえか……?」ニコッ



チチ「なに……寝ぼけた……こと、言ってる、だ……オメエが……起きねえ、から、だべ……」ポロポロ






悟空「ただいま……チチ」

チチ「お帰り……悟空さ」ニコッ








138 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/14(金) 22:35:43.91 ID:10CLBMXXo





・・・・・・・・・ ・  ・   ・






【 数日後 】






ベジータ「…………」

ピッコロ「…………来たぞ」




悟空「よう、久しぶりだな、二人とも!」シュタッ

ピッコロ「随分眠りこけていたそうじゃないか?もういいのか?」

悟空「ああっ!もうバッチリだ!元気すぎてチチが呆れるくれえだ!」

ピッコロ「ふん……いつものことだろう」ニヤリ

悟空「ハハっ、そうかもしんねえなあ」






ベジータ「…………」






悟空「…………待たせたなぁ、ベジータ」

ベジータ「もはや問答は無用だ。貴様が腑抜けたままなら今度こそ殺してやる」ドギュウン!

悟空「ああ、オラのだした答えを見せてくれ……」スッ…

ピッコロ「………………」




139 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/14(金) 22:48:59.03 ID:10CLBMXXo



ベジータ「………………」シュンッ!


悟空「………………」シュンッ!





ド オ ォ ン ッ !!





ベジータ「ハアアアアアァァァァッッ!!」ドガガガガガッ

悟空「……ッ…………ッ」ヒュンッ ガッ シュンッ

ピッコロ「(ベジータめ……修行の成果は伊達ではないらしい、目で追うのも困難な連打だ……対して孫は……何を考えている?受けに回るだけではヤツは倒せんぞ)」






ドゴォッ!


ドンッ!


バカァンッ!






ピッコロ「(しかし……全て受けきっている……!)」








140 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/14(金) 23:00:43.41 ID:10CLBMXXo


ベジータ「」シュンッ!

悟空「…………!」



ピッコロ「(早いッ!)」



ベジータ「死にやがれぇッ!!」ブオンッ

悟空「」シュンッ!

ベジータ「何ッ!?チッ!」グッ




ベジータ「…………?…………貴様、どういうつもりだ?」





悟空「…………」





ピッコロ「(本当に何を考えている孫。反撃に転じる絶好の機会だったというのに!)」





ベジータ「どうやら、俺の見込み違いだったらしい……腑抜けた貴様に用は無い……」ゴゴゴゴゴゴゴ

悟空「…………」





141 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/14(金) 23:02:27.47 ID:10CLBMXXo


ベジータ「言ったはずだ……その時は、今度こそ殺してやると……ッ!」ゴオオオォォォッ!!

ピッコロ「(ベジータのヤツ、馬鹿な……!ヤツは遂に!)」

ベジータ「超サイヤ人2の限界を超えたのが……貴様だけだと思うなぁッッ!!」ゴオオオォォォッ!!






ドオォンッ!!







超3ベジータ「…………これで最後だ、カカロット」バチバチッバチッ






悟空「オメエはすげえよ、ベジータ」

超3ベジータ「いきなり何を言い出す?いまさら命乞いか」シュインシュインシュイン

悟空「いいやちげえ、勝負はこっからだ……」シュウン…






超3ベジータ「…………ッッ!!??」ゾクッ!

ピッコロ「…………ッッ!!??」ゾクッ!









月?「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…








143 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/14(金) 23:06:13.09 ID:10CLBMXXo


ピッコロ「(あれは……月……なはずは無い!消滅したはずだ。ソレよりもなんだあの馬鹿でかい気は!?あれは……!あれは……!)」

超3ベジータ「あれは……まさか!ブウを滅ぼした『元気玉』とやらか!?しかもあのでかさは……あの時の比ではないっ!!」ワナワナ…

ピッコロ「(正気か、孫!?月と見間違える規模の元気玉なぞ……!地球など簡単に消し飛ぶぞ!!)」ブルブル





超3ベジータ「ク…………クックックックックッ……」

超3ベジータ「ハッハッハッハッハ…………」

超3ベジータ「ハーッハッハッハッハッハァッッ!!!!」





ピッコロ「(恐怖でおかしくなったか……?)」

超3ベジータ「あの時と同じようじゃないか……随分と洒落たことをするな?え?カカロットよ……」

悟空「…………」






144 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/14(金) 23:07:55.47 ID:10CLBMXXo



・・・・・・・・・ ・  ・   ・



ベジータ「キサマは助かっても地球は粉々だーッ!!」シュインシュインシュイン!

悟空「考えやがったな畜生ぉぉぉっっ!」



・・・・・・・・・ ・  ・   ・



超3「いいだろう……あの元気玉を跡形も無く消滅させることで、俺は貴様を超えることになる……」ドギュゥンッ!

超3「受けて立ってやる……貴様も消し飛ぶがいい!カカロットォッ!!」シュインシュインシュイン!



悟空「いいや……言ったはずだ……勝負はこっからだ」





悟空「(地球の……いや……宇宙のみんな……オラに元気を……オラと一つになってくれ……!)」シュゥゥゥンッ!






ベジータ・ピッコロ「「ッ!!??」」








145 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/14(金) 23:09:23.34 ID:10CLBMXXo


ピッコロ「(あれは……ッ!元気玉を吸収しているのか!?馬鹿な!!あんな馬鹿でかい気を制御できるわけがない!!)」

ピッコロ「止めろ孫ッ!!はじけ飛ぶぞォッ!!」

超3ベジータ「(あれは!合体する人造人間の時に見せた……!)」





悟空「(落ち着け、こいつは敵じゃあねえ、コントロール、いやオラ自身だ!一体になるんだ、超サイヤ人みてえに心を爆発させた状態じゃあできねえが、今のオラならできるはずだッ!)」シュゥゥゥンッ!

悟空「(オラは孫悟空だ、そしてカカロットだ、宇宙の一員だ、一つになれるはずだ!)」

悟空「ハアアアアァァァァァッッ!!!!!」






カァッ!!!!






ベジータ・ピッコロ「「ッ!!??」」




ピッコロ「………………ば、馬鹿な……孫、お前は……!」

超3ベジータ「どこまでもっ…………ふざけた野郎だぜ……っ!!」








悟空『…………』ゴゴゴゴゴゴゴゴ…











152 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/14(金) 23:41:03.54 ID:10CLBMXXo


ピッコロ「(元気玉が消えたと言うのにまだ気が膨れ上がっている……まるで、宇宙そのものがヤツに手を貸しているように……!)」

超3ベジータ「フン……誇り高きサイヤ人が、他人の力を借りるとはな……」



悟空『いいや……この宇宙の全てはオラで……オラは……宇宙なんだ……』



超3ベジータ「大きく出たものだな……その面を……今恐怖に歪めてやる!!」ドギュウン!!

ピッコロ「(馬鹿なッ!!勝てるはずが無いッ!あれは馬鹿でかくて、いちいち測るまでもないデカイ存在だ!)」



悟空『ベジータ……オメエも……オラだ……オラ、オメエがいたから……今のオラはあるんだ……』



超3ベジータ「問答無用と言ったはずだ……『後にしろ』……」シュインシュインシュインシュインッ!



悟空『ふ……ああ……終わりにしようぜ……ベジータ』



超3ベジータ「望むところだ……ッ!!」





153 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/14(金) 23:44:43.70 ID:10CLBMXXo




悟空『か……め……』



超3ベジータ「ハアアアアアァァァァァッッ!!!!」バチバチバチバチッ!



悟空『は……め……』



超3ベジータ「ファイナルッッ!!」ドギュウン!!






・・・・・・・・・ ・  ・   ・



悟空「なあ……ベジータ……」


ベジータ「…………まだ何かあるのか?」


悟空「やっぱりオメエって……結構、いや、すげえいいヤツだよな……」


ベジータ「……………………フン」


悟空「サンキューな、ベジータ……オラ、オメエと会えて……本当に良かったよ」


・・・・・・・・・ ・  ・   ・






悟空『波アアアアァァァァァッッッ!!!!』



超3ベジータ「フラアアアァァッシュッッッ!!!!」







  カ  ッ  ! ! ! !









154 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/15(土) 00:02:06.74 ID:jGl2xrkyo




・・・・・・・・・ ・  ・   ・





この地球を、いや、宇宙を揺るがすような戦いが、起こった。


限界を極め続け、宇宙と一体になった父さんと。


限界を超えて、どこまでも自分を求め続けたベジータさんと。


二人の戦いはここで終わった。






ピッコロ「肩を貸してやろう」

ベジータ「触るなぁっ!!畜生ッッ!!カカロットの野郎……ッッ!!」ギリィッ!

ピッコロ「あの時……元気玉の気で放った孫のかめはめ波が、貴様を消し飛ばさなかったのは……」

ベジータ「それ以上口を開くなぁッッ!!」





155 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/15(土) 00:03:51.58 ID:jGl2xrkyo


ピッコロ「孫のヤツが……いや、宇宙は、お前を『敵』だと思っていなかったのだろう……」

ベジータ「俺は……サイヤ人の王子、ベジータ様だッ!!俺は……ッ!俺は……ッ!」

ピッコロ「泣くヤツがあるか……」

ベジータ「待っていろカカロット……!俺は必ず貴様を超えてやる!俺が!俺こそが!このベジータ様こそが最強だと証明してやるッ!!」






父さんは、ドラゴンボールで知性を受ける前の父さんのように戻っていた。


でも、どこかその様子は違っていて、


前のように、無理をしているのを隠している感じじゃなくて、


『広がる空のようで』『なにかを悟ったよう』で、


凄く頼れて、尊敬できて、優しくて。


母さんは気付いていないのか、


父さんが元に戻ったかのように、


前のように接していた。





156 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/15(土) 00:06:58.36 ID:jGl2xrkyo




・・・・・・・・・ ・  ・   ・


【 パオズ山 孫家 】






チチ「もう!信じられねぇだッ!あんなに眠りこけた後にまた眠りこけっだなんてッ!!オメエ何考えてるだッ!!」

悟空「ハハッ、知ってんだろ、チチ?オラなにも考えてねえぞ」

チチ「笑っていうことだかッ!?オラがいってえどんだけ心配ぇしてっだか……」

悟空「…………知ってさ」

チチ「…………悟空さ?」

悟空「オメエがオラをどんなに心配ぇしてくれてっか、オラが一番よく知ってる……」

チチ「………………」

悟空「無茶ばっかやってる、そんなオラを……それでも信じてくれてっのが、オラ本当に嬉しいんだ」

チチ「……何、言ってる、だ」ボロッ

悟空「サンキューな……チチ」





157 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/15(土) 00:20:12.08 ID:jGl2xrkyo

チチ「オラ……悟空さを信じ無かっただ……ドラゴンボールで無理矢理賢くしただ」

悟空「いいさ……」

チチ「悟空さは何も考えねえから強えのに……どんな相手にも立ち向かっていくのに……オラ、そんな悟空さにいっとうヒデエことしたんじゃねえかって……」

悟空「確かにつらかったさ……」

チチ「…………」

悟空「けど、そのお陰で本当に色んなことを考えることが出来た。オラはオラのままでいいんだって、そう思えた」

チチ「悟空さ……」

悟空「だから、サンキューな?チチ……オラ、オメエのこと……チチ「も、もう!」」





チチ「…………もう、ここ数ヶ月で何回惚れ直したか、わからねえだども」

悟空「…………お?」

チチ「一番、惚れ直したんは……悟空さが元に戻った時だ」

悟空「…………ん~?」

チチ「だからッ、そんな似合わねぇこと言ってねえで……」

悟空「なあチチ?」

チチ「ん?」





158 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/15(土) 00:21:19.94 ID:jGl2xrkyo




悟空「オラ、今なんか言ってたっけか?」






チチ「………………………………はあ?」





悟空「まあ、いいや」

チチ「よ、よくねえべ!悟空さ!ホラッ!もう照れたりしねえから続きを言ってくろ!」

悟空「そんなことよりオラ腹減ったぞ」

チチ「そんなこと!?夫が嫁に『好きだ』って言うのは当たり前のことだべ!」

悟空「オラ修行は好きだけっどな」

チチ「そうはいかねえ!魔人ブウとかなんだかもやっつけたんだから、今更強くなっても仕方ねえだ!」

悟空「参ったなぁ」





159 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/15(土) 00:22:04.50 ID:jGl2xrkyo






チチ「~~~~~~ッッ!!!!」





チチ「もう誰でもいいッッ!」











チチ「『悟空さに知性を与えてけれーっ!』」

悟空「『ナハハ……ひでえなぁ』」












160 ◆nlCx7YJs2Q [saga]:2014/02/15(土) 00:24:04.73 ID:jGl2xrkyo
     




     チチ「悟空さに知性を与えてけれーっ!」 悟空「ナハハ……ひでえなぁ」


                        終   劇








163 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/02/15(土) 00:28:47.09 ID:MUjoEstQo
乙!
面白かった



168 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/02/15(土) 01:24:06.28 ID:A+TcafQbo
良いものを読めた




169 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/02/15(土) 01:24:33.18 ID:6kdBKr+70
結構良かった



170 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/02/15(土) 01:42:49.43 ID:BW2MpHuPo
ハイパーディメンションのOPのカッコいい悟空を思い出した




171 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/02/15(土) 02:02:52.04 ID:Yd8kFtsH0




転載元

チチ「悟空さに知性を与えてけれーっ!」悟空「ナハハ……ひでえなぁ」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1392135590/





関連記事
    コメント一覧
コメントの投稿










管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

インバリアントへようこそ
インバリアント -SSまとめサイト-
管理人:こばりあんと



  • About
  • 記事一覧
  • Twitter
  • まとめ依頼
  • ランダム SS
カテゴリ
アーカイブス

2018年 02月 (25)
2018年 01月 (7)
2017年 12月 (3)
2017年 11月 (22)
2017年 10月 (11)
2017年 09月 (2)
2017年 08月 (161)
2017年 07月 (180)
2017年 06月 (139)
2017年 05月 (311)
2017年 04月 (157)
2016年 02月 (1)
2015年 12月 (1)
2015年 05月 (261)
2015年 04月 (295)
2015年 03月 (305)
2015年 02月 (259)
2015年 01月 (283)
2014年 12月 (275)
2014年 11月 (287)
2014年 10月 (285)
2014年 09月 (262)
2014年 08月 (264)
2014年 07月 (262)
2014年 06月 (223)
2014年 05月 (218)
2014年 04月 (209)
2014年 03月 (185)
2014年 02月 (172)
2014年 01月 (191)
2013年 12月 (184)
2013年 11月 (183)
2013年 10月 (180)
2013年 09月 (153)
2013年 08月 (141)
2013年 07月 (154)
2013年 06月 (146)
2013年 05月 (152)
2013年 04月 (148)
2013年 03月 (130)
2013年 02月 (111)
2013年 01月 (123)
2012年 12月 (127)
2012年 11月 (120)
2012年 10月 (127)
2012年 09月 (117)
2012年 08月 (120)
2012年 07月 (122)
2012年 06月 (116)
2012年 05月 (122)
2012年 04月 (121)
2012年 03月 (123)
2012年 02月 (116)
2012年 01月 (122)
2011年 12月 (118)
2011年 11月 (113)
2011年 10月 (119)
2011年 09月 (110)
2011年 08月 (118)
2011年 07月 (118)
2011年 06月 (118)
2011年 05月 (123)
2011年 04月 (124)
2011年 03月 (117)
2011年 02月 (95)
2011年 01月 (109)
2010年 12月 (119)
2010年 11月 (110)
2010年 10月 (120)
2010年 09月 (74)
2010年 08月 (87)
2010年 07月 (113)
2010年 06月 (72)
2010年 05月 (67)
2010年 04月 (3)

SS検索
Ads
最新記事
Ads2
人気SSランキング