2 :
生キャラメル ◆XksB4AwhxU :2015/03/04(水) 01:13:37 ID:Ncmbc8/o
――――――――――――――――――――――――――
公国領地のとある町外れ
喪女「はふ…。遠いなぁ、生命の樹…」
丘を登っているのは、ふもとの町に住む娘―― 喪女
16年前、町の外れの草原で拾われた赤子だった
喪女「でも頑張らなくちゃ! それが拾ってくれた義父さんへの恩義ってものだもの!」ムンッ
自分に渇を入れ、重たい足を引きずって歩く
喪女(昨日は朝から井戸で水汲みをして、馬にブラシをかけ、洗濯と繕い物を済ませた後で朝食を作り、
片づけをした後に家の掃除と庭の手入れを終わらせて、昼食の用意と片づけを済ませてから買い物に行って、
そのあとようやく生命の樹の木の実を取りに行って、家に帰ってから殻を剥いてたらすっかり遅くなってしまい、あまり眠れなかったし…)
ぶっちゃけ、喪女は拾われた家でコキ使われていたのだった
それでも死に絶えるだけだった赤子を拾い、育ててくれている一家への恩義は忘れない
喪女(むしろそれだけがモチベーションとも言えるのよね)
【続きを読む】